JP2008018060A - 診断情報生成システム、診断情報生成方法及び診断情報表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】骨部と軟骨部とを明瞭に区別して観察可能な画像を得ることのできる診断情報生成システム、診断情報生成方法及び診断情報表示方法を提供する。
【解決手段】放射線画像撮影装置1により高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データと低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データとを生成し、生成された画像の画像データを画像表示装置50の表示部に表示させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、診断情報生成システム、診断情報生成方法及び診断情報表示方法に係り、特に、関節の変形を診断するための診断情報生成システム、診断情報生成方法及び診断情報表示方法に関する。
従来から、医療現場において、人体の軟部組織(例えば、関節の軟骨部、滑膜、***等)等の放射線吸収率が低い組織について、X線等の放射線を用いた放射線画像撮影により画像を得ることは難しいとされている。このため、放射線画像に基づく診断は、主として骨部等の放射線吸収が高い組織に対して、管電圧を40〜150kVpに設定して撮影を行っていた。
しかし、このような軟部組織の撮影の中でも、***のように組織全体が軟部組織である部位の場合には、管電圧を低く設定しても放射線吸収差が大きくなりすぎることがなく、診断に耐え得る画像を得ることができる。このため、***の撮影については、いわゆるマンモグラフィー(***撮影装置)といった専用機を用いて、通常の撮影よりも管電圧を下げる低管電圧撮影、すなわち、低エネルギー放射線を用いることにより、わずかな放射線吸収差を描出する撮影が行われることで、得られた画像を診断に利用することが可能となっていた(特許文献1参照)。そして、このマンモグラフィーでは、通常、管電圧が22〜38kVpに設定されている。
一方で、関節の軟骨部や滑膜のように***以外の放射線吸収が低い組織では、軟骨部や滑膜とその周りの組織との放射線吸収率の差が小さいため、一般に人体の手指等を撮影するのに用いられる程度の放射線エネルギーで通常の等倍撮影(密着撮影)を行ったのでは軟骨部等とその周辺組織とのコントラストがつかず、画像化した場合に両者を識別できない。このため、放射線画像撮影では病変画像をほとんど描出することができないというのが現状であった。
ところで、日本におけるリウマチ疾患の罹患率は1%にも達しており、今や国民病ともされている。その初期症状として軟骨部の磨り減り(軟骨破壊)が観察され、症状が進行したところで骨部の形状の変化が観察される。従って、リウマチ疾患は、軟骨部の形状を観察することで病状の診断が可能であり、症状の進行を止める治療方法しかない現在の段階では早期発見による治療への移行が重要である。
しかしながら、現在の放射線画像撮影では、比較的低管電圧撮影である手の撮影でも上記の理由からせいぜい40数kVpまでしか管電圧を下げて撮影しなかったため、この管電圧で照射されるエネルギーの放射線では、軟骨部等の軟部組織を描写することは困難であり、骨部(骨梁)を描写することしかできなかった。このため、骨部が変形するまでは症状を発見できず、リウマチ疾患の早期発見という観点から不十分であった。
そのため、このような軟部組織の変化を発見するためには、通常、放射線画像撮影に代わり、MRI(magnetic resonance imaging)等により得られた画像を用いて診断が行われていた。また、最近では、放射線画像撮影のうち、放射線が平行に直進する放射光を取り出し、これを用いて軟骨部を撮影する技術も報告されている。
しかし、MRIによる撮影は費用や診察に要する時間等の観点から被撮影者の負担が大きく、一般の定期検診等に組み込んで行うことは難しいことから、撮影を定期的に行い手指等の関節部の変化を経時的に観察することは困難であるという問題があった。また、放射光を用いた撮影を行うためには、巨大な撮影設備が必要であり、また、撮影に数10分の時間を要するため、一般の医療施設において診療に使用することは困難である。
この点、近年、放射線画像撮影装置を用いて位相コントラスト画像を撮影する技術が知られている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。この技術によれば撮影対象の辺縁部(エッジ部)のコントラストを強調した画像を得ることができる。
特開2001−91479号公報 特開2002−162705号公報 特開2004−248699号公報
しかしながら、リウマチ疾患では、初期症状として軟骨部に変化が表れ、その後、骨部の変形や、骨粗鬆症の併発といった症状に発展するため、リウマチ疾患を適切に診断するためには、軟骨部等の軟部組織と骨部との両方を描出できることが必要である。この点、特許文献1に開示されている技術では、高エネルギー放射線を用いた撮影ができないため、軟骨部等の軟部組織を描出することはできるが骨部の内部構造を描出することはできなかった。
また、特許文献2及び特許文献3に開示されている位相コントラスト撮影の技術によれば、軟骨等の軟部組織を観察することができるが、その明瞭な形状までを観察することはできないため、リウマチ疾患の診断を行うには不十分だった。
また、リウマチ疾患を診断するためには、最も症状が早期に現われる手足の画像を診断に用いることが好ましく、特に撮影の行いやすい手指部分の撮影画像が診断に用いられる。
しかし、手の診断画像を撮影すると、骨部と軟骨部とが重なった状態の画像が得られるため、軟骨部の状況を正確に観察することができない。このため、現在は、特に軟骨の画像を得たい場合には、患者(被撮影者)の指を引張り、指を伸ばした状態で画像の撮影を行っている。しかし、リウマチ疾患等で痛みのある指を引張ることは患者に多大な苦痛を与えてしまうとの問題があった。
そこで、本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、本出願人が別途出願を行った、位相コントラスト放射線画像撮影装置によりリウマチ画像を提供する技術を用いて、骨部と軟骨部とを明瞭に区別して観察可能な画像を得ることのできる診断情報生成システム、診断情報生成方法及び診断情報表示方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の診断情報生成システムは、
被撮影者の撮影対象部位に放射線を照射する放射線源と、前記放射線源から照射され、入射した放射線量に応じた放射線画像を記録する放射線画像検出器とを備え、高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データと低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データとを生成可能な放射線画像撮影手段と、
前記放射線画像撮影手段によって生成された画像データを出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の診断情報生成システムにおいて、
前記放射線画像撮影手段の前記放射線源は、低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成するときの平均放射線エネルギーが27.4keV以下であり、高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成するときの平均放射線エネルギーが41.2keV以上であることを特徴とする。
請求項3に記載の診断情報生成方法は、
被撮影者の撮影対象部位に対して放射線を照射して低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成する低エネルギー帯域画像生成工程と、
被撮影者の撮影対象部位に対して放射線を照射して高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成する高エネルギー帯域画像生成工程と、
前記低エネルギー帯域画像生成工程及び前記高エネルギー帯域画像生成工程において生成された画像データを出力する画像出力工程と、
を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の診断情報生成方法において、
前記低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成するときに照射される放射線の平均放射線エネルギーが27.4keV以下であり、前記高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成するときに照射される放射線の平均放射線エネルギーが41.2keV以上であることを特徴とする。
請求項5に記載の診断情報表示方法は、
被撮影者の撮影対象部位に対して放射線を照射して低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成する低エネルギー帯域画像生成工程と、
被撮影者の撮影対象部位に対して放射線を照射して高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成する高エネルギー帯域画像生成工程と、
前記低エネルギー帯域画像生成工程により生成された前記低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データ及び前記高エネルギー帯域画像生成工程において生成された前記高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを切替可能に表示する画像表示工程と、
を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の診断情報表示方法において、
前記低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成するときに照射される放射線の平均放射線エネルギーが27.4keV以下であり、前記高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成するときに照射される放射線の平均放射線エネルギーが41.2keV以上であることを特徴とする。
請求項1又は請求項3に記載の発明によれば、一般の集団検診(定期検診)等に用いられる放射線画像撮影手段を用いて軟骨部等の軟部組織の変形の有無を判断ができる。これにより、MRI等の特別な装置を用いる必要もなく、費用等において被撮影者に過大な負担をかけることなく容易かつ正確にリウマチ疾患の初期症状の診断を行うことが可能であるとの効果を奏する。
また、エッジ強調効果がある位相コントラスト画像の画像データを高エネルギー帯域に対応するものと低エネルギー帯域に対応するものの2種類生成し、得られた画像の画像データを出力するので、医師等のユーザは、出力された画像を確認することにより、容易にリウマチ疾患の初期症状である軟部組織の破壊の発生の有無、骨粗鬆症等の発症の有無等を判断することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、一般の集団検診(定期検診)等に用いられる放射線画像撮影手段を用いて軟骨部等の軟部組織の変形の有無を判断ができる。これにより、MRI等の特別な装置を用いる必要もなく、費用等において被撮影者に過大な負担をかけることなく容易かつ正確にリウマチ疾患の初期症状の診断を行うことが可能であるとの効果を奏する。
さらに、低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データ及び高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを適宜切り替えて表示させることができるので、医師等のユーザは、軟骨部等の軟部組織の様子を観察したいとき(例えばリウマチ疾患の初期症状の発生の有無を判断したいとき)には、低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを表示させ、骨部等の様子(例えば骨粗鬆症の発生の有無や、骨部の変形の有無を判断したいとき)には、高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを表示させることにより、軟部組織及び骨部の両方を容易に診断することが可能となる。
また、請求項2、請求項4及び請求項6に記載の発明によれば、低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成するときの平均放射線エネルギーが27.4keV以下であり、高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成するときの平均放射線エネルギーが41.2keV以上であるので、低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像では、軟骨部等の軟部組織の輪郭を明瞭に描出することができ、高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像では、骨部等を明瞭に描出することができる。これにより、リウマチ疾患の初期症状である軟骨部の変化と、病状が進んだ際に見られる骨粗鬆症等、骨部の変化との両方を観察、診断することができる。
以下に、図1から図13を参照しつつ、本発明に係る診断情報生成システム100の一実施形態について説明する。ただし、発明の範囲を図示例に限定するものではない。
図1に、本実施形態における診断情報生成システム100の構成例を示す。本実施形態において診断情報生成システム100は、放射線であるX線を照射することにより撮影対象の画像を生成する撮影手段としての放射線画像撮影装置1と、放射線画像撮影装置1によって生成された画像の画像処理等を行う画像処理装置30と、画像処理装置30によって画像処理等が行われた画像等を表示する画像表示装置50とから構成されており、各装置は、例えば図示しないスイッチングハブ等を介してLAN(Local Area Network)等の通信ネットワーク(以下単に「ネットワーク」という。)Nに接続されている。
なお、診断情報生成システム100の構成は、ここに例示したものに限定されず、例えば、画像処理装置30と画像表示装置50とが一体化されて、1つの装置によって画像処理と画像処理された画像の表示とを行うように構成してもよい。
まず、図2から図8を参照しつつ放射線画像撮影装置1について説明する。
図2に、本実施形態における放射線画像撮影装置1の構成例を示す。放射線画像撮影装置1には、土台となる撮影装置本体部4に支持基台3が、支持台2に対して昇降自在に設けられている。支持基台3には、略直方体形状の撮影装置本体部4が、支持軸5を介してCW方向及びCCW方向に回動自在に支持されている。支持基台3には、その昇降及び支持軸5の回動を駆動する駆動装置6が備えられている。駆動装置6は、図示しない公知の駆動モータ等を備えている。支持基台3及び撮影装置本体部4は、被写体Hの位置に応じて昇降するようになっている。被写体Hの位置とは、椅子Xに座った被検者の肩付近の位置であって、被検者が腕を後述する被写体台14に載せて疲れにくい姿勢をとることができるような位置に調整可能となっている。
図3に示すように、撮影装置本体部4には、上下方向に沿って保持部材7が備えられている。保持部材7の上部には、被写体Hに放射線を放射する放射線源としてのX線源8が取り付けられている。X線源8には、管電圧及び管電流を印加する電源部9が、支持軸5、支持基台3及び撮影装置本体部4を介して接続されている。X線源8の放射線放射口には、放射線照射野を調節する絞り10が、開閉自在に設けられている。
X線源8としては、回転陽極X線管とすることが好ましい。この回転陽極X線管においては、陰極から放射される電子線が陽極に衝突することでX線が発生する。これは自然光のようにインコヒーレント(非干渉性)であり、また平行光X線でもなく発散光である。電子線が陽極の固定した場所に当り続けると、熱の発生で陽極が傷むので、通常用いられるX線管では陽極を回転して陽極の寿命の低下を防いでいる。電子線を陽極の一定の大きさの面に衝突させ、発生したX線はその一定の大きさの陽極の平面から被写体Hに向けて放射される。この照射方向(被写体方向)から見た平面の大きさを焦点(フォーカス)と呼ぶ。焦点サイズD(μm)は、焦点が正方形の場合はその一辺の長さを、焦点が長方形や多角形の場合はその短辺の長さを、焦点が円形の場合はその直径をさす。焦点サイズDは、大きくなるほど照射される放射線量が多くなる。
本実施形態において、X線撮影装置1は、低エネルギー撮影(低エネルギー帯域対応する画像撮影)と高エネルギー撮影(高エネルギー帯域対応する画像撮影)とを行い、エネルギー帯域の異なる複数の画像を得ることができるようになっている。X線撮影装置1は、例えば、X線源8に印加する管電圧の設定値を調整する等により低エネルギー撮影と高エネルギー撮影とを行うことができる。
なお、例えば胸部(***画像)の画像減算処理(エネルギーサブトラクション処理)を行う場合には、低エネルギー撮影の場合に60kVpの管電圧を印加し、高エネルギー撮影の場合には120kVpの管電圧を印加するのが一般であるが、こうした撮影で得られた画像によってエネルギーサブトラクション処理を行っても、軟骨等の軟部組織を観察することはできない。
軟部組織を観察することができる画像を得るために、本実施形態においては、低エネルギー撮影を行う際には27.4keV以下のエネルギー量となるように、管電圧を調整してX線源8に印加し、高エネルギー撮影を行う際には41.2keV以上のエネルギー量となるように、管電圧を調整してX線源8に印加するように、電源部9の管電圧の設定値を調整可能となっている。
なお、エネルギー帯域の異なる複数の画像を得る手法は、特に限定されず、例えば、低エネルギーの管電圧で撮影し、さらに高エネルギーの管電圧で撮影するというように、2回の撮影を行う手法、1回の撮影で取り込んだ画像データについて、画像処理装置30において画像処理を行う際に低エネルギー帯域、高エネルギー帯域を各々指定して画像を2枚作成する手法、2枚のX線検出器11を用いて撮影を行い、各X線検出器11に放射線の高エネルギー成分、低エネルギー成分を担持する放射線画像を同時に記録する手法等、何れの手法によっても構わない。
なお、放射線の低エネルギー成分吸収特性の異なる2種類の蓄積性蛍光体シートA、Bを積層した積層体であって、低エネルギー成分吸収特性のより高いシートAをより低いシートBよりも被写体に近い位置に置いた積層体を用い、被写体を透過した放射線がシートA、Bに同時に照射せしめられることにより、低エネルギー帯域の画像、高エネルギー帯域に対応する画像を同時に取得する放射線検出器に関する技術が知られており(例えば、特開平5-211635参照)、このような技術を用いることにより低エネルギー帯域に対応する画像と高エネルギー帯域に対応する画像とを取得すようにしてもよい。
なお、本実施形態においては、以下低エネルギーの管電圧での撮影、高エネルギーの管電圧での撮影の2回の撮影を行う場合を例として説明する。
保持部材7の下部には、被写体Hを透過した放射線を検出する放射線画像検出器11を保持する検出器保持部12の一端が取り付けられている。放射線画像検出器11としては、例えば、輝尽性蛍光体シートを収納したカセッテ、スクリーン(増感紙)/フィルム、FPD(flat panel detector)等が挙げられる。本実施形態においては、14×17(インチ)の放射線画像検出器11が用いられる。また、X線源8と検出器保持部12の相対位置は固定されており、その距離をLとする。
なお、Lを一定とせずに、撮影倍率に応じて、X線源8から被写体までの間の距離及び被写体から放射線画像検出器11までの間の距離の両方を可変とする方式を採用してもよい。
保持部材7の下方であって検出器保持部12の下面には、照射された放射線量の検出を行う放射線量検出部13が設けられている。
X線源8と検出器保持部12の間には、被写体Hである被検者の手指を下から保持する平板状の被写体台14が、その一端を保持部材7に取り付けるようにして備えられている。被写体台14は、位相コントラスト撮影時の撮影倍率調整(高さ方向の位置調整)のために、保持部材7に対する位置を変更するモータ等を備える位置調整装置15と接続されている。
被写体台14は、検出器保持部12の他端より被検者側に突出するように形成されている。被写体台14の上方には、被写体Hを上部から圧迫して固定するための圧迫板21が、その一端を保持部材7に取り付けるようにして備えられている。圧迫板21は被写体台14と平行状態を保ったまま保持部材7に沿って移動自在である。圧迫板21の移動は、自動又は手動のいずれも適用可能である。圧迫板21の被検者側の端面は、略垂直方向に配置されたX線源8及び放射線画像検出器11(有効画像端面)より若干被検者側に突出するように配置されている。したがって、被検者の撮影対象範囲(例えば右手)を、圧迫板21より保持部材7側に位置するように配置すれば、関心領域(撮影対象範囲)の画像欠損を生じることがなく好ましい。また、被写体台14の端面を曲面形状とし、平均的な体型の高齢の被検者が椅子Xに座った状態で被写体台14に上半身をあずけられるようにするのが好ましい。
また、本実施形態において、被写体台14の下面には、被験者が脚をぶつけることなく撮影位置につくことができるように、プロテクター25が、ほぼ鉛直方向に延在して設けられている。これにより、被検者は椅子Xに座った状態で、検出器保持部12に脚をぶつけることなく撮影位置につくことができるようになっている。なお、圧迫板及びプロテクター25は必須の構成要素ではなく、圧迫板及びプロテクター25を用いない構成としてもよい。
図4及び図5に示すように、被写体台14には、被検者の手指を保持する手保持部16が、放射線照射経路と交差して備えられている。手保持部16の大きさは、被検者の手指が載置可能であれば特に制限は無い。手保持部16の上面には、被検者が手保持部16に手指を置いた状態で親指と人差指の間に添えて配置される三角マグネット17が備えられている。手保持部16には、三角マグネット17の載置箇所を検知して撮影方向情報として被検者の親指の位置を判別する撮影方向判別手段18(図8参照)が備えられている。
図6及び図7に示すように、被写体台14の手保持部16より被検者側の位置には、被検者の腕部を保持する腕保持部19が備えられている。腕保持部19には、左腕保持部19aと右腕保持部19bが備えられており、撮影条件に応じて被検者が左右いずれかの腕を載置するようになっている。腕保持部19の大きさに特に制限は無いが、被検者の肘下の腕部が載置可能であればその手指を十分安定して固定させることができる。左腕保持部19a及び右腕保持部19bには、左腕保持部19a又は右腕保持部19bのどちらに被検者の腕部が載置されているかにより、被検者の手が右手であるか左手であるか(左右情報)を判別する左右判別手段としての加重センサ20…(図8参照)が備えられている。加重センサ20は公知のものを制限なく適用可能であり、備える加重センサ20の数及び設置位置にも特に制限はない。
撮影方向判別手段18によって取得された撮影方向情報と、加重センサ20により取得された左右情報は、後述する制御装置22を介して情報付帯手段26に出力される。情報付帯手段26は、生成される位相コントラスト画像の画像データに撮影方向情報及び/又は左右情報を付帯情報として対応付けることとしてもよい。付帯情報としてはこれらに制限されず、被検者のID情報等も付帯させることとしてもよい。
図8に示すように、撮影装置本体部4には、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)により構成される制御装置22が備えられている。制御装置22には、放射線量検出部13、電源部9、駆動装置6、位置調整装置15、加重センサ20、情報付帯手段26及び撮影方向判別手段18がバス23を介して接続されている。また、制御装置22には、撮影条件等の入力を行うキーボードやタッチパネル(図示省略)、被写体台14の位置の調整を行うための位置調整スイッチ等を備える入力装置24a、及びCRTディスプレイや液晶ディスプレイ等の表示装置24bを有する操作装置24、等が接続されている。なお、撮影装置本体部4には、その他に、バーコード等を読み取ることにより患者情報等を取得する情報取得手段が設けられていてもよい。
制御装置22のROMには、放射線画像撮影装置1各部を制御するための制御プログラム及び各種処理プログラムが記憶されており、CPUは、この制御プログラム及び各種処理プログラムとの協働により放射線画像撮影装置1各部の動作を統括的に制御し、位相コントラスト撮影を行い、位相コントラスト画像の画像データを生成する画像データ生成部として機能する。
例えば、CPUは、加重センサ20及び撮影方向判別手段18による判別結果や、被検者の撮影条件等に基づいて、駆動装置6を制御して撮影装置本体部4を被検者の身長等に合わせた高さに昇降させるとともに、放射線照射角度を調節するために支持軸5を回動させる。そして、位置調整装置15により被写体台14の位置を調整し、位相コントラスト撮影の拡大率を調整する。その後、撮影装置本体部4は、撮影処理を実行し、電源部9により、X線源8に管電圧及び管電流を印加して被写体Hに対して放射線を照射させ、放射線量検出部13から入力された放射線量が予め設定された放射線量に達すると、電源部9によりX線源8からの放射線の照射を停止させる。
情報付帯手段26には、前述のように、撮影方向判別手段18によって取得された撮影方向情報や、加重センサ20により取得された左右情報が、制御装置22を介して出力される。また、本実施形態においては、操作装置24や図示しない情報取得手段等から、被写体Hに関する患者情報(被撮影者情報)や撮影の日時等の情報(撮影時情報)、撮影された被写体Hが患者のどの部位であるのかを示す撮影部位に関する部位情報等が入力されるようになっており、入力された情報は制御装置22を介して情報付帯手段26に出力される。なお、制御装置22がタイマー機能を備えているような場合には、撮影時情報を改めて入力しなくても、撮影を行うと自動的に制御装置22が撮影時刻を取得し、当該撮影時刻を当該画像データに付帯させる撮影時情報として情報付帯手段26に出力するようになっていてもよい。なお、エネルギー帯域の異なる複数の画像を得た場合には、例えば当該複数の画像の画像データに共通の識別情報を付与する等により、当該複数の画像が複数回の撮影によって撮影されたものであっても画像減算処理の対象となるものであることを示すようにする。
情報付帯手段26は、生成される位相コントラスト画像の画像データに、これらの各種情報(撮影方向情報、左右情報、被撮影者情報、撮影時情報、部位情報等)を付帯情報として対応付けるようになっている。なお、情報付帯手段26によって画像データに付帯される付帯情報はこれに限定されない。例えば、患者(被撮影者)のID情報等も付帯させることとしてもよい。また、情報付帯手段26は、ここに例示した全ての情報を付帯させるものに限定されず、これらの情報のうちのいずれかを付帯させるものであってもよい。
ここで、図9及び図10を参照して位相コントラスト撮影の原理について説明する。
位相コントラスト撮影とは、被写体Hと放射線画像検出器11との間に一定の距離R2を設けることで、図9に示すように放射線の屈折に起因するエッジ強調(屈折コントラスト強調)画像を得るものである。図9に模式的に描くように、放射線が物体を通過するときに屈折して物体の境界内側の放射線密度が疎になり、さらに物体の外側は物体を通過しない放射線と重なることから放射線密度が上昇する。このようにして被写体境界部分であるエッジが画像として強調される。これは物体と空気との放射線に対する屈折率の差から生じる現象であり、このような現象を利用して得られる画像がエッジ強調画像である。
さらにエッジ強調は、図9で原理的に示す空気と被写体との境界でのエッジ強調のみならず、物体内においても屈折率の異なる部分の境界部分において同様なエッジ強調が生じる。本発明での被写体境界部分とは放射線の屈折率の異なる物質との境界部分と表現することができる。そして、人体の関節部分に存在する骨部、軟骨部、関節液等の構成物は、何れも放射線に対する屈折率が異なることから、位相コントラスト撮影によってエッジを強調することにより、前記各構成物の境界(被写体境界部分)が明確な画像を得ることができる。
また、図10に示すように、通常の撮影方法の場合、被写体Hとに放射線画像検出器11が接する位置に被写体Hが配置されている(図10の密着撮影位置)。この場合、その放射線画像検出器11に記録されるX線画像(潜像)はライフサイズ(被写体Hと同一サイズであることをいう)とほぼ等サイズとなる。
これに対し、位相コントラスト撮影は、被写体Hと放射線画像検出器11間に距離を設けるものであり、X線源8からコーンビーム状に照射されたX線により、ライフサイズに対して拡大されたX線画像(以下、拡大画像という)の潜像が放射線画像検出器11で検出されることとなる。
位相コントラスト撮影における拡大画像のライフサイズに対する拡大率Mは、X線源8から被写体Hまでの距離をR1、被写体Hと放射線画像検出器との距離をR2とすると、下記式(1)により求めることができる。
M=(R1+R2)/R1 ・・・式(1)
R1については、その起点はX線源8の焦点の位置であり、通常の市販のX線源8には、その場所が明示されている。また終点は被写***置を固定する被写体台14により固定された被写体Hの中心線であり、ここでは被写体台14と圧迫板21から等距離にある位置を被写体Hの中心線としている。R2については起点は被写体Hの中心線であり、終点は放射線画像検出器の放射線を受ける平面の最上面、即ち、検出器保持部12の最上面である。なお、R1+R2は、X線源8と検出器保持部12との間の距離Lと一致する。
被写体Hと放射線画像検出器との距離R2が大きいとき(X線源8から被写体Hまでの距離R1が小さいとき)には、画像の拡大率も大きくなり、エッジ強調効果も大きくなる。
また、エッジ強調効果は、X線源8に印加される管電圧によっても異なり、X線源8に印加される管電圧が高いほど位相コントラスト撮影を行った場合のエッジ強調効果が小さくなる。これに対して、X線源8に印加される管電圧が低いほど位相コントラスト撮影を行った場合のエッジ強調効果が大きくなる。
本実施形態では、X線源8に印加される管電圧が平均放射線エネルギー41.2keV以上である高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像とX線源8に印加される管電圧が平均放射線エネルギー27.4keV以下である低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像とを撮影するようになっている。
次に、図11を参照しつつ、本実施形態における画像処理装置30について説明する。
本発明に係る画像処理装置30は、放射線画像撮影装置1により生成された放射線画像の放射線画像のデータに画像処理を施して、診断に適した画像を生成するものである。画像処理装置30は、図11に示すように、制御部31、記憶部32、入力部33、通信部34、画像処理部35等を備えて構成されており、これら各部はバス36を介して互いに接続されている。
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory
)、ROM(Read Only Memory)等(何れも図示せず)を備えており、CPUが、RAMの所定領域を作業領域としてROMまたは記憶部32に記憶されている各種プログラムに従い、上記各部に制御信号を送ることにより画像処理装置30の動作全般を集中制御し、後述する画像抽出処理等の各種処理を実行するようになっている。
記憶部32は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、光ディスク等の磁気的あるいは光学的記憶媒体や半導体メモリ等の図示しない記憶媒体を固定的又は着脱自在に備え、画像処理プログラム等、画像処理装置30にかかる各種プログラムの他、これらの処理プログラム実行時に使用される各種データを格納している。
また、本実施形態においては、記憶部32には、放射線画像撮影装置1によって撮影され画像処理装置3に送られた放射線画像の画像データが記憶される。本実施形態において、放射線画像の画像データには、前述のように、放射線画像撮影装置1の情報付帯手段26によって、撮影方向情報、左右情報、被撮影者情報、撮影時情報、部位情報等が付帯情報として付帯された状態で画像処理装置30に送られるようになっており、記憶部32はこれらの情報を画像データに付帯させた状態で記憶する記憶手段である。
入力部33は、例えば図示しないカーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードや、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成されており、画像処理条件等を入力可能となっている。入力部34は、キーボードに対するキー操作やマウス操作等により入力された指示信号を制御部31に出力するようになっている。
通信部34は、ネットワークインターフェース等により構成され、スイッチングハブを介してネットワークNに接続された放射線画像撮影装置1や画像表示装置50等の外部機器との間でデータの送受信を行う。即ち、通信部34は、ネットワークNを通じて、放射線画像撮影装置1によって生成された放射線画像の画像データを受信し、また、適宜画像表示装置50等の外部装置に画像処理の完了した画像の画像データを送信するものである。
画像処理部35は、放射線画像の画像データに画像のコントラストを調整する階調処理、濃度を調整する処理、鮮鋭度を調整する周波数処理等の画像処理を施すものである。これにより、撮影部位等の条件に適した画像処理を行うことができる。
なお、撮影部位、撮影条件、撮影方向等の条件に対応する画像処理条件を規定する画像処理パラメータを記憶部32等に予め記憶させておき、画像処理を行うに際しては、放射線画像が身体の何れの部位を撮影したものであるか、撮影された部位、撮影方向等、画像データに付帯されている情報に応じて、これに対応する画像処理パラメータを画像処理部35が記憶部32から読み出し、読み出したパラメータに基づいて画像処理条件を決定することが好ましい。なお、画像データに撮影された部位、撮影方向等の情報が付帯していないときには、入力部33等から必要な条件を入力し、これに基づいて画像処理を行うようにしてもよい。
図12は、被写体Hとして骨部27と軟骨部28とが撮影された放射線画像の画像データについて、画像処理部35による画像処理により得られる画像を模式的に表したものである。
図12(a)は、エネルギー帯域の異なる画像のうち低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像を表したものであり、エッジ強調効果により骨部27と軟骨部28との境界を含む軟骨部28の輪郭が明瞭である。図12(b)は、高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像を表したものであり、骨部27全体の明瞭な画像情報が得られている。
なお、画像処理部35は、放射線画像撮影装置1によって撮影された位相コントラスト画像(拡大画像)を、被写体Hと等倍の画像とするための画像縮小処理を行うことが可能としてもよい。
拡大撮影された位相コントラスト画像を縮小するさいの縮小率は、撮影した画像を被写体Hと等倍にするための縮小倍率、すなわち撮影した画像の拡大率の逆数である。すなわち、例えば、撮影した画像の拡大率がAである場合に、実物大(被写体Hと等倍)に縮小する場合には、画像を1/A倍に縮小するようにする。なお、画像データの付帯情報として撮影時の拡大率情報が付帯されているときは、この付帯情報に基づいて縮小率を算出する。また、付帯情報に撮影時の拡大率情報が含まれていないときには、予めデフォルトとして設定されている縮小率で縮小するか、又は、ユーザによって設定された縮小率で縮小する。
位相コントラスト画像は拡大撮影であるため画像上の被写体Hが大きくなるが、診断する上では被写体Hと等倍の見慣れた大きさの画像である方がよい場合もある。このため、画像処理部35は、必要に応じて位相コントラスト画像を縮小する画像縮小処理を行うことが可能であることが好ましい。特に被写体Hと実物大の大きさで出力することが望ましい。なお、画像の縮小率は仮に上記のようにデフォルトで設定されている場合等であっても、ユーザの希望により変更が可能であることはいうまでもない。
次に、画像表示装置50は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニタ(表示部)、外部機器と接続するための通信部、電源を供給する電源部等(何れも図示せず)を備えて構成されている。通信部は、ネットワークインターフェース等により構成され、スイッチングハブを介してネットワークNに接続された放射線画像撮影装置1や画像表示装置50等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
画像表示装置50は、通信部34がネットワークNを通じて画像処理装置30によって画像処理が行われた放射線画像の画像データを受信すると、適宜その画像を表示部に表示させるようになっている。例えば、画像処理装置30から、低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像(例えば、図12(a))や、高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像(例えば、図12(b))の画像データが送信されたときは、この画像を表示部に表示させる。なお、画像処理装置30から、単数又は複数の画像データを受信したときは、これらの画像を1つずつ表示させたり、複数の画像を並列して表示させる。画像データに、付帯情報として付帯されている情報等を重畳して表示させるようにしてもよい。
なお、画像表示装置50は、診断用の医用画像を表示して医師等の診断に供するものであるため、一般的なPC(Personal Computer)等よりも高精細のモニタ(表示部)を備えることが好ましい。
次に、図13を参照しつつ、本実施形態における診断情報生成システム1によって実現される診断情報生成方法及び診断情報表示方法について説明する。
まず、図示しない検査受付け等により被撮影者(患者)が検査登録(撮影オーダー登録)を行う等によって、撮影オーダー情報が登録されると、当該撮影オーダー情報に基づいて、被撮影者についての検査被撮影者が左右いずれかの腕部を被写体台14に載置させ、親指と人差指の間に三角マグネット17を沿うように載置させる。
被写体Hの装着が完了すると、加重センサ20により、腕保持部19に載置された被撮影者の腕部が左手か右手かを判別する。詳しくは、加重センサ20の加重の有無の判別結果が制御装置22に出力され、制御装置22は、左腕保持部19a及び右腕保持部19bのうち、それぞれに備えられた加重センサ20で加重を検知したものの数が多い方を被撮影者の腕部が載置されているものと判断する。制御装置22は、判別結果を撮影方向判別手段18に出力する。
被撮影者の載置されている手が左手であるか右手であるかを判別した後、撮影方向判別手段18により、手保持部16に載置された被撮影者の手の甲又は手の平のどちらが上方を向いているかを判別して、撮影方向としての手の向きを判別する。詳しくは、撮影方向判別手段18は、三角マグネット17の設置位置に基づいて親指の位置を判断するとともに、加重センサ20による判別結果と合わせることにより被撮影者の手の向きを判別する。判別結果は制御装置22に出力され、適切な放射線照射角度が算出される。
なお、被検者の手指を過去に放射線撮影した画像データがある場合、当該画像データの付帯情報としての左右情報及び/又は撮影方向情報を抽出し、今回の設定と一致しない場合、その旨を表示装置24b等により警告することとしてもよい。また、被検者の手指を過去に撮影した画像データがない場合、当該被検者の撮影オーダー情報の1つとして付帯情報を制御装置22に設定させることとしてもよい。
その後、駆動装置6及び位置調整装置15により、放射線照射角度や照射距離等の撮影条件に合わせた被写体台14の位置の調整及び撮影装置本体部4の角度の調整が行われる。本実施形態において、被写体台14の位置(図3及び図10参照)は、位相コントラスト撮影となるように調整される。被写体台14の位置及び角度の調整後、電源部9は、平均放射線エネルギーが41.2keV以上の高エネルギーの管電圧及び管電流をX線源8に印加し、X線源8は被写体Hに向けて放射線を照射して撮影が行われる。続いて電源部9は、平均放射線エネルギーが27.4keV以下の低エネルギーの管電圧及び管電流をX線源8に印加し、X線源8は被写体Hに向けて放射線を照射して撮影が行われる。この結果、エネルギー帯域の異なる2つの位相コントラスト画像の画像データが生成される(ステップS1)。
位相コントラスト画像の画像データが生成されると、生成された各画像データに撮影方向情報、左右情報、被撮影者情報、撮影時情報、部位情報等が付帯情報として付帯される(ステップS2)。そして、放射線画像撮影装置1は、生成された画像データを付帯情報とともに画像処理装置30に送信する(ステップS3)。
画像処理装置30は、放射線画像撮影装置1から画像データ及びその付帯情報を受信すると(ステップS4)、受信した画像データ及びその付帯情報を記憶部32に保存(記憶)する(ステップS5)。
そして、制御部31は、放射線画像撮影装置1から送信された画像データ及びその付帯情報を通信部34を介して画像表示装置50に送信する(ステップS6)。
画像表示装置50は、画像処理装置30からデータを受信すると(ステップS7)、受信した内容を表示部に表示させる(ステップS8)。なお、本実施形態では、画像表示装置50は、画像処理装置30からから低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像(例えば、図12(a))の画像データと、高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像(例えば、図12(b))の画像データとを受信すると、これらの画像を適宜切り替えて表示部に表示させることができる。すなわち、例えば医師等のユーザが、軟骨部等の軟部組織の様子を観察したいとき(例えばリウマチ疾患の初期症状の発生の有無を判断したいとき)には、低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを表示させ、骨部等の様子(例えば骨粗鬆症の発生の有無や、骨部の変形の有無を判断したいとき)には、高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを表示させる。
なお、画像データは位相コントラスト画像(拡大画像)のまま画像表示装置50に送信され、画像表示装置50は、拡大画像のまま各画像を表示させてもよいし、画像処理装置30において等倍(ライフサイズ)に縮小された画像データが送信され、画像表示装置50は、この縮小された画像を表示部に表示させるようになっていてもよい。
以上より、本実施形態における診断情報生成システム100及びこれを用いて実現される診断情報生成方法、診断情報表示方法によれば、エッジ強調効果がある位相コントラスト画像の画像データを高エネルギー帯域に対応するものと低エネルギー帯域に対応するものの2種類を生成するので、一般の集団検診(定期検診)等に用いられる放射線画像撮影装置1を用いて軟骨部等の軟部組織の変形の有無を判断ができる。これにより、MRI等の特別な装置を用いる必要もなく、費用等において被撮影者に過大な負担をかけることなく容易かつ正確にリウマチ疾患の初期症状の診断を行うことが可能であるとの効果を奏する。
さらに、画像表示装置50は、得られた低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データ及び高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを適宜切り替えて表示部に表示させることができるので、医師等のユーザは、軟骨部等の軟部組織の様子を観察したいときには、低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを表示させ、骨部等の様子を観察したいときには、高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを表示させることにより、軟部組織及び骨部の両方を容易に診断することが可能となる。
なお、本実施形態においては、画像処理装置30と画像表示装置50とを別体の装置として設ける場合を例として説明したが、画像処理手段、記憶手段、及び出力手段としての表示手段等を1つの装置に備え、画像処理装置30と画像表示装置50とを1台の装置で兼ねる構成としてもよい。
また、本実施形態においては、出力手段として、診断情報生成システム100内に、画像を表示させる表示手段としての画像表示装置50を備える構成としたが、出力手段は表示手段に限定されない。例えば、画像表示装置50の他に、又は画像表示装置50に代えて、画像データをフィルムや紙等の媒体にプリントするプリンタ等を出力手段としてネットワークNに接続し、放射線画像撮影装置1により撮影され、画像処理装置30によって画像処理が行われた画像データをプリント出力するようにしてもよい。
次に、図14を参照しつつ、本発明にかかる診断情報生成システム、診断情報生成方法及び診断情報表示方法について、実施例を挙げて具体的に説明する。なお、本発明の実施態様はこれらに限定されるものではない。
本実施例においては、本発明及び比較例の一部を実施する例における放射線画像撮影手段として、X線源としてW管を用い、撮影方法として位相コントラスト撮影を行うことが可能なリウマチ画像撮影用位相コントラスト撮影試作機を使用し、比較例として、X線源としてMo管(モリブデン管)を用い、撮影方法として密着撮影と、1.75倍の位相コントラスト撮影を行うことが可能な市販の***撮影装置(マンモグラフィー)を使用した。
なお、図14の撮影方法の欄において、「密着」とは、密着撮影を意味し、「PCM」とは、Mo管(モリブデン管)を使用した位相コントラスト撮影を意味し、「PCR」とは、W管(タングステン管)を使用した位相コントラスト撮影を意味するものとする。なお、Mo管(モリブデン管)は、高エネルギーでのX線照射ができないものである。
本発明における撮影対象部位に相当する被写体としては、試作指模擬ファントム(アクリルケース中に満たされたヒアルロン酸Na水溶液中に、軟骨ファントムと傷パターンの入った骨ファントムが入っている物)を使用した。
本発明における画像処理手段等を備える画像処理装置(画像読取機)としては、Konicaminolta社製 Regius model 190を使用し、本発明における出力手段に相当する出力機としては、DRYPRO model 793を使用した。
また、撮影の際のX線源の管電圧は、Mo管の場合には、管電圧[kVp](平均エネルギー[keV])が22kVp(14.9keV)、28kVp(16.9keV)、38kVp(20.3keV)である。また、W管の場合には、20kVp(17.06keV)、40kVp(27.4keV)、60kVp(34.9keV)、80kVp(41.2keV)、120kVp(52keV)である。なお、撮影時の焦点径は、全て100μmとした。
撮影の拡大率は、1倍(等倍)と、1.75倍であり、各拡大率の場合のR1及びR2の距離(図3及び図10参照)は、1倍(等倍)の場合には、R1=0.65m、R2=0mであり、1.75倍の場合には、R1=0.65m、R2=0.49mである。
図14は、上記の実験条件で被写体を撮影した場合の、撮影方法の違いと、撮影におけるエネルギー帯域の違いによる軟骨ファントム及び骨ファントムの画像の視覚評価結果の違いを表した表である。
図14において、「平均エネルギー高」とは、画像減算処理用の高エネルギー側の平均放射線エネルギー(平均X線エネルギー)を意味し、「平均エネルギー低」とは、画像減算処理用の低エネルギー側の平均放射線エネルギー(平均X線エネルギー)を意味する。また、「軟骨判定」とは、軟骨部に相当する軟骨ファントムの形状とパターンについての判定を意味し、「骨部判定」とは、骨部に相当する骨ファントムの形状とパターンについての判定を意味する。
本実施例において、視覚的評価の判定は、7人の画像評価者が画像中の指模擬ファントムを観察した結果であり、評価基準は、辺縁形状やパターン形状が明確に認識可能である場合には「◎」、形状やパターンが認識可能である場合には「○」、骨部分ではパターンが軟骨部分では軟骨ファントムの存在が分かる程度に見える場合には「△」、骨パターン又は軟骨ファントムが認識できない場合には「×」とした。
図14において、No.1からNo.5は比較例の装置を用いた、密着撮影、Mo管(モリブデン管)を使用した位相コントラスト撮影(PCM)、W管(タングステン管)を使用した位相コントラスト撮影(PCR)により得られた画像について評価を行った結果であり、No.6からNo.9は本発明を実施する例における装置を用いた位相コントラスト撮影により得られた画像について評価を行った結果である。
図14に示すように、比較例の装置を用いて密着撮影を行ったNo.1及びNo.2では、軟骨ファントムの存在が分かる程度の画像しか得られず、骨ファントムは認識できなかった。
比較例の装置を用いてMo管(モリブデン管)を使用した位相コントラスト撮影(PCM)を行った場合には、軟骨ファントムについては辺縁形状やパターン形状を明確に認識できたが、骨ファントムについては密着撮影の場合と同様、認識することができなかった(No.3及びNo.4参照)。
また、比較例の装置を用いてW管(タングステン管)を使用し、高エネルギー側の平均放射線エネルギーを52keV、低エネルギー側の平均放射線エネルギーを34.9keVとして位相コントラスト撮影(PCR)を行った場合には、骨ファントムについては辺縁形状やパターン形状が明確に認識可能であったが、軟骨ファントムについては認識できなかった(No.5参照)。
これに対して、本発明の実施例においては、高エネルギー側の平均放射線エネルギーを41.2keV以上とし(No.8及びNo.9において41.2keV、No.6及びNo.7において52keV)、低エネルギー側の平均放射線エネルギーを27.4keV以下(No.6及びNo.9において27.4keV、No.7及びNo.8において17.06keV)として実験を行った結果、軟骨ファントム、骨ファントムともに形状やパターンが十分に認識でき、診断に耐えられる画像を得られることが分かった。
本実施形態における診断情報生成システムの要部構成を示す図である。 本実施形態における放射線画像撮影装置の要部構成を示す側面図である。 本実施形態における放射線画像撮影装置の内部構成を示す模式図である。 本実施形態における手保持部に被検者が左手の手の甲を上方に向けて置いた際の平面図である。 本実施形態における手保持部に被検者が左手の手の平を上方に向けて置いた際の平面図である。 本実施形態における被写体台に被検者が左手を置いた際の平面図である。 本実施形態における被写体台に被検者が右手を置いた際の平面図である。 本実施形態における放射線画像撮影装置の制御構成を示すブロック図である。 位相コントラスト撮影の原理の説明図である。 位相コントラスト撮影の原理の説明図である。 本実施形態における画像処理装置の制御構成を示すブロック図である。 図12(a)は、低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像を示した図であり、図12(b)は、高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像を示した図である。 本実施形態における処理を表したフローチャートである。 撮影方法の違いと、撮影におけるエネルギー帯域の違いによる画像の視覚評価結果の違いを表した表である。
符号の説明
1 放射線画像撮影装置
3 支持基台
4 撮影装置本体部
5 支持軸
7 保持部材
8 X線源
9 電源部
11 放射線画像検出器
12 検出器保持部
14 被写体台
15 位置調整装置
16 手保持部
17 三角マグネット
18 撮影方向判別手段
19 腕保持部
19a 左腕保持部
19b 右腕保持部
20 加重センサ
21 圧迫板
22 制御装置
26 情報付帯手段
30 画像処理装置
31 制御部
32 記憶部
35 画像処理部
50 画像表示装置
100 診断情報生成システム
H 被写体
X 椅子

Claims (6)

  1. 被撮影者の撮影対象部位に放射線を照射する放射線源と、前記放射線源から照射、入射した放射線量に応じた放射線画像を記録する放射線画像検出器とを備え、高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データと低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データとを生成可能な放射線画像撮影手段と、
    前記放射線画像撮影手段によって生成された画像データを出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする診断情報生成システム。
  2. 前記放射線画像撮影手段の前記放射線源は、低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成するときの平均放射線エネルギーが27.4keV以下であり、高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成するときの平均放射線エネルギーが41.2keV以上であることを特徴とする請求項1に記載の診断情報生成システム。
  3. 被撮影者の撮影対象部位に対して放射線を照射して低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成する低エネルギー帯域画像生成工程と、
    被撮影者の撮影対象部位に対して放射線を照射して高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成する高エネルギー帯域画像生成工程と、
    前記低エネルギー帯域画像生成工程及び前記高エネルギー帯域画像生成工程において生成された画像データを出力する画像出力工程と、
    を備えることを特徴とする診断情報生成方法。
  4. 前記低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成するときに照射される放射線の平均放射線エネルギーが27.4keV以下であり、前記高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成するときに照射される放射線の平均放射線エネルギーが41.2keV以上であることを特徴とする請求項3に記載の診断情報生成方法。
  5. 被撮影者の撮影対象部位に対して放射線を照射して低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成する低エネルギー帯域画像生成工程と、
    被撮影者の撮影対象部位に対して放射線を照射して高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成する高エネルギー帯域画像生成工程と、
    前記低エネルギー帯域画像生成工程により生成された前記低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データ及び前記高エネルギー帯域画像生成工程において生成された前記高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを切替可能に表示する画像表示工程と、
    を備えることを特徴とする診断情報表示方法。
  6. 前記低エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成するときに照射される放射線の平均放射線エネルギーが27.4keV以下であり、前記高エネルギー帯域に対応する位相コントラスト画像の画像データを生成するときに照射される放射線の平均放射線エネルギーが41.2keV以上であることを特徴とする請求項5に記載の診断情報表示方法。
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