JP2008015798A - 映像発信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】映像発信装置1で、DSP11とCPU12との間の映像データの転送を効率化する。
【解決手段】アナログの映像をデジタルの映像データへ変換するDSPと、デジタル化された映像データを格納するDSP側のメモリ13と、メモリに格納された映像データを取得して発信するCPUを有する。メモリには、CPUへ次に転送すべき映像データが格納される先頭アドレスを含む指定情報を格納する指定情報格納領域と、映像データ格納領域を設ける。DSP側転送処理手段は、メモリの指定情報格納領域に指定情報を格納し、指定情報により指定される映像データ格納領域のアドレス位置に次に転送すべき映像データを格納し、CPU側転送処理手段は、メモリに格納された指定情報により指定される映像データ格納領域のアドレス位置から格納された映像データを取得する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、映像を発信するカメラなどの映像発信装置に関し、特に、DSP(Digital Signal Processor)とCPU(Central Processing Unit)との間の映像データの転送を効率化した映像発信装置に関する。
例えば、撮像した映像のデータをネットワークへ発信するネットワークカメラなどの映像発信装置が用いられている。映像発信装置から発信された映像データは、ネットワークを介して、例えば、映像受信装置により受信されて再生され、或いは、映像蓄積装置により受信されて蓄積される。
映像発信装置の内部では、DSPとCPUとの間にFIFO(First In First Out)メモリを配置し、DSPとCPUの両者がFIFOメモリを共通にアクセスすることができるメモリ空間として用いて、DSPからCPUへのデータ転送が行われていた。DSPとCPUとの間では、全てのデータ転送がFIFOメモリを介して行われていた。
なお、上記技術は、発明者が既に知られていることと認識して記述したものであるが、適切な文献が見出せなかったので、従来技術文献情報の記載をしていない。
しかしながら、上記のようなデータ転送の方式では、FIFOメモリを用いることから、処理の柔軟性が十分ではない点があった。
例えば、現状或いは将来的にシステムの改良などにより映像データの量が多くなった場合などに、DSPとCPUとの間に配置されるFIFOメモリのサイズが小さいと、1フレームの映像データを分割して転送することになるが、このような分割のプロセス及び分割されたフレームを復元するプロセスに処理時間を取られてしまう。一例として、1フレームが100kバイトで、FIFOメモリが10kバイトであれば、10分割することになる。このため、システムの変更などに合わせてFIFOメモリを大きく高価なものへ交換する必要が発生することも考えられる。
また、DSPは全ての映像データをFIFOメモリへ伝送するため、CPUが読み捨てようとする映像データがある場合においても、CPUはいったんその映像データを読み込んでから破棄する必要があり、無駄なデータ転送処理が行われていた。一例として、連続した1番目〜6番目の映像データのうちでCPUが5番目及び6番目の映像データのみを必要としても、DSPにより全ての映像データがその順にFIFOメモリへ格納されるため、CPUは最初の1番目〜4番目の映像データをいったん読み込んでから破棄する必要がある。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、DSPとCPUとの間の映像データの転送を効率化することができる映像発信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る映像発信装置では、次のような構成とした。
すなわち、映像発信装置は、アナログの映像をデジタルの映像データへ変換するDSPと、前記DSPによりデジタル化された映像データを格納する前記DSP側のメモリと、前記DSP側のメモリに格納された前記映像データを取得して発信するCPUを有する。
前記DSP側のメモリには、前記CPUへ次に転送すべき映像データが格納される先頭アドレスを含む指定情報を格納する指定情報格納領域と、前記DSPによりデジタル化された映像データを格納する映像データ格納領域を設けた。
前記DSPでは、DSP側転送処理手段が、前記DSP側のメモリの前記指定情報格納領域に次に転送すべき映像データの先頭アドレスを含む指定情報を格納するとともに、当該指定情報により指定される前記映像データ格納領域のアドレス位置に当該次に転送すべき映像データを格納する。
前記CPUでは、CPU側転送処理手段が、前記DSP側のメモリの前記指定情報格納領域に格納された指定情報に基づいて、当該指定情報により指定される前記映像データ格納領域のアドレス位置から格納された映像データを取得する。
従って、DSPからCPUへ映像データを転送するに際して、DSP側のメモリに次に転送すべき映像データが格納される先頭アドレス等の指定情報を格納する領域と映像データを格納する領域を設け、当該指定情報を参照してDSPからCPUへのデータ転送が行われるため、DSPとCPUとの間の映像データの転送を効率化することができ、例えば、DSP側のメモリでは、指定情報を格納する領域以外の領域についてはメモリマップの変更が任意に行われても、CPU側の変更を不要とすることが可能であり、柔軟性の高い装置を実現することができる。
ここで、メモリとしては、種々なものが用いられてもよく、好ましい態様例として、RAMを用いることができる。
また、次に転送すべき映像データに関する指定情報としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、先頭アドレスやサイズなどの情報を用いることができる。
また、CPUによりDSP側のメモリに格納された映像データを取得する態様としては、例えば、CPUがDSP側のメモリから映像データを読み出す態様や、CPUがDSPに命令してDSP側のメモリに格納された映像データを送らせる態様や、DMAを用いる態様など、種々な態様が用いられてもよい。
また、DSPとCPUとを接続する線としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、PCIバスを用いることができる。
また、DSPにより処理されるアナログの映像としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、内部又は外部の撮像素子により撮像された映像などを用いることができる。
また、CPUにより映像データを発信する先としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、ネットワークなどを用いることができる。
本発明に係る映像発信装置では、一構成例として、次のような構成とした。
すなわち、前記DSP側のメモリの前記指定情報格納領域には、前記CPUにより映像データの取得が完了したことを示す状態(例えば、「Read OK」の状態)或いは前記DSPにより映像データの格納が完了したことを示す状態(例えば、「Write OK」の状態)を取るフラグの情報が格納される。
前記DSPの前記DSP側転送処理手段は、前記DSP側のメモリの前記指定情報格納領域に格納された前記フラグが前記CPUにより映像データの取得が完了したことを示す状態である場合に、前記DSP側のメモリの前記指定情報格納領域に次に転送すべき映像データの先頭アドレスを含む指定情報を格納するとともに、当該指定情報により指定される前記映像データ格納領域のアドレス位置に当該次に転送すべき映像データを格納して、当該フラグを前記DSPにより映像データの格納が完了したことを示す状態へ書き換える。
前記CPUの前記CPU側転送処理手段は、次に転送すべき映像データを取得するときには、前記DSP側のメモリの前記指定情報格納領域に格納された前記フラグが前記DSPにより映像データの格納が完了したことを示す状態である場合に、前記DSP側のメモリの前記指定情報格納領域に格納された指定情報に基づいて、当該指定情報により指定される前記映像データ格納領域のアドレス位置から格納された映像データを取得して、当該フラグを前記CPUにより映像データの取得が完了したことを示す状態へ書き換える。
前記CPUの前記CPU側転送処理手段は、次に転送すべき映像データの取得を間引く(省略する)ときには、前記DSP側のメモリの前記指定情報格納領域に格納された前記フラグが前記DSPにより映像データの格納が完了したことを示す状態である場合に、前記DSP側のメモリの前記指定情報格納領域に格納された指定情報により指定される前記映像データ格納領域のアドレス位置から格納された映像データを取得せずに(非取得として)、当該フラグを前記CPUにより映像データの取得が完了したことを示す状態へ書き換える。
従って、フラグの状態に応じて、DSPによるDSP側のメモリへの指定情報及び映像データの格納と、CPUによるDSP側のメモリに格納された映像データの取得が行われる場合に、CPUが不要な映像データについては実際には取得しないでフラグを取得した場合と同じ状態へ書き換えることが行われるため、不要な映像データについてはDSPからCPUへの転送を行うことなく、次の映像データの格納及び取得へ移行することができ、データ転送の効率化を図ることができる。
ここで、フラグの情報としては、種々な情報が用いられてもよい。
本発明に係る映像発信装置では、一構成例として、次のような構成とした。
すなわち、映像データとして、1フレーム分の映像データが1単位として処理される。
従って、1フレーム分の映像データ毎を単位として、メモリへの格納や、メモリからの読み出しなどが行われるため、例えば、1フレーム分の映像データを複数に分割して処理するような場合と比べて、効率化を図ることができる。
なお、本発明は、方法や、プログラムや、記録媒体などとして提供することも可能である。
本発明に係る方法では、装置等において各手段が各種の処理を実行する。
本発明に係るプログラムでは、装置等を構成するコンピュータに実行させるものであって、各種の機能を当該コンピュータにより実現する。
本発明に係る記録媒体では、装置等を構成するコンピュータに実行させるプログラムを当該コンピュータの入力手段により読み取り可能に記録したものであって、当該プログラムは各種の処理を当該コンピュータに実行させる。
以上説明したように、本発明では、DSPとCPUとの間でデータ転送を行う装置において、DSPとCPUとの間でデータ転送を行うための回路構成や、DSP側のメモリの領域の使用方法や、フラグの使用方法などについて工夫することにより、データ転送を効率化することができる。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施例に係るネットワークカメラ1の一例を示してある。
本例のネットワークカメラ1は、DSP11と、当該DSP11のRAM(Random Access Memory)13と、CPU12と、当該CPU12のRAM14と、DSP11とCPU12とを接続するPCI(Peripheral Component Interconnect)バス21と、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子15を備えている。
なお、一般に、RAMは、FIFOメモリと比べて容量が大きい。
本例のネットワークカメラにおいて行われる動作の概略を説明する。
撮像素子15は、撮像対象となるものを撮像し、撮像したアナログの映像(画像)を取得する。なお、マイクを備えて音声を取得することも可能であり、本例の映像には、例えば、その映像を撮像したときに取得された音声が一体として又は別体として含まれていてもよい。
DSP11は、撮像素子15により取得されたアナログの映像をデジタルの映像データへ変換してRAM13に格納する。また、これに際して、DSP11は、例えば、映像に対して、JPEGやMPEGなどの画像圧縮処理などの画像処理を行い、RAM13には画像処理後の映像データが格納される。なお、本例では、画像圧縮方式としてJPEGが使用される場合を示す。
CPU12は、DSP11によりデジタル化された映像データをRAM13から読み出し、読み出した映像データをネットワークへ発信(出力)する。また、CPU12は、ネットワークが混雑しているときには、映像データを間引いてネットワークへ発信する。なお、CPU12は、必要に応じて、映像データの一時的な格納などにRAM14を使用することも可能である。
DSP11とCPU12との間のデータ転送は、PCIバス21を介して行われる。
ここで、本例では、DSP11とCPU12との間のデータ転送の態様として、CPU12がDSP11のRAM13に格納された映像データを読み出す態様を用いるが、他の構成例として、CPU12がDSP11に命令して映像データをCPU12へ送らせる態様や、或いは、DSP11とCPU12のそれぞれの側にDMA(Direct Memory Access)コントローラを設けてDMAを行う態様などを用いることも可能である。
図2〜図6を参照して、DSP11とCPU12との間のデータ転送について詳しく説明する。
図2には、DSP11のRAM13のメモリマップ(メモリ配置)の一例を示してある。
本例のRAM13には、データ先頭アドレスやデータサイズやデータフラグなどを格納するシーケンス領域(例えば、100バイト等の領域)と、DSP11のプログラムを格納するプログラム領域と、映像データを格納するデータ領域が設けられている。
シーケンス領域としてはCPU12から見て固定的に設定されたアドレス(固定アドレス)の領域が用いられており、プログラム領域やデータ領域としてはCPU12から見て可変なアドレス(可変アドレス)の領域が用いられている。
つまり、CPU12は、RAM13の中のシーケンス領域にあるデータ先頭アドレスやデータサイズやデータフラグのそれぞれのアドレス位置を記憶しており、それぞれにアクセスすることができる。
ここで、データ先頭アドレスの領域には、次にCPU12へ渡す映像データの先頭アドレスがDSP11により書き込まれる。本例では、この先頭アドレスは、データ領域の中のいずれかのアドレスを示す。
また、データサイズの領域には、次にCPU12へ渡す映像データのサイズ(容量)がDSP11により書き込まれる。
また、データフラグの領域には、例えば、「Read OK」の状態と「Write OK」の状態の2値を取るフラグが格納され、これによりDSP11とCPU12との間でそれぞれの状態を通知する。
DSP11やCPU12は、このフラグの状態を常に監視する。なお、例えば、DSP11が、RAM13のシーケンス領域のデータフラグを書き換えた場合には、割り込みパルスをCPU12へ送信して、準備ができたことをCPU12へ通知するようにしてもよく、この場合、CPU12は当該通知によりシーケンス領域のデータフラグが書き換えられたことを把握する。
本例では、フラグが「Read OK」の状態のときにDSP11が映像データをRAM13に書き込んで(例えば、CPU12により読み出された映像データのアドレス位置に上書きして)フラグを「Write OK」の状態へ書き換え、フラグが「Write OK」の状態のときにCPU12が映像データをRAM13から読み出してフラグを「Read OK」の状態へ書き換えることを繰り返す。また、CPU12は映像データを読まずにフラグを「Write OK」の状態から「Read OK」の状態へ書き換えることで映像データの読み出しをスキップ(省略)することも可能である。
なお、このようにフラグの状態に応じてDSP11による映像データの書き込みとCPU12による映像データの読み出しを交互に行うと、例えばデータ領域の各記憶領域をループ状に繰り返して使用するような場合に有効であるが、例えば、RAM13のデータ領域に空きがあるときには、DSP11はフラグの状態とは無関係に映像データを順次データ領域に書き込んでいくことも可能である。また、RAM13のデータ領域に複数の映像データが格納されるようなときには、他の構成例として、CPU12はフラグの状態とは無関係に映像データを順次データ領域から読み出すことも可能である。
DSP11は、データ転送の状況に応じて(本例では、フラグの状態に応じて)、RAM13のシーケンス領域のデータ先頭アドレスやデータサイズやデータフラグの情報を順次書き換え、また、撮像素子15により取得されたアナログ映像をデジタル化した映像データを1フレーム分ずつの単位で順次RAM13のデータ領域に格納していく。本例では、それぞれの1フレーム分の映像データはデータ領域内で連続した位置に格納される。
CPU12は、RAM13のシーケンス領域のデータ先頭アドレスやデータサイズの情報を読み取り、これらに基づいてデータ領域に格納された映像データを読み出す。具体的には、CPU12は、シーケンス領域のデータ先頭アドレスの情報により次に読み出すべき映像データが格納された先頭アドレスを把握することができ、シーケンス領域のデータサイズの情報により次に読み出すべき映像データのサイズを把握することができ、これらに基づいてデータ領域から次に読み出すべき映像データを読み出すことができる。本例では、CPU12による1回のデータ転送処理(例えば、データ転送命令など)により、1フレーム分の映像データが転送される。
図3には、DSP11のRAM13のデータ領域に映像データが格納された様子の一例を示してある。
この例では、アドレス1〜アドレス5のそれぞれの位置を先頭として、それぞれの1フレーム分の映像データがデータ領域に格納されている。この場合、例えば、アドレス1〜アドレス5の順に時間的に早く取得された映像データが格納されているとすると、最も古い映像データを格納したアドレス1がシーケンス領域のデータ先頭アドレスの情報として設定され、当該アドレス1に格納された1フレーム分の映像データのサイズがシーケンス領域のデータサイズの情報として設定される。
なお、本例では、1フレーム分の映像データを連続したメモリ領域に格納するが、例えば、それぞれの1フレーム分の映像データが格納される順序(この例では、アドレス1〜アドレス5の存在する場所)としては、必ずしも時間順に並べられなくともよく、任意の並び順が用いられてもよい。
図4には、CPU12によりDSP11のRAM13に格納された映像データを読み取る様子の一例を示してある。
この例では、CPU12が、RAM13のアドレス1〜アドレス5のそれぞれに格納された1フレーム分の映像データを順次読み取るに際して、ネットワークが混雑していることから、アドレス3に格納された映像データは取得せずにネットワークへ発信しない場合を示す。
具体的には、CPU12とDSP11との間でアドレス1からアドレス5まで順に1フレーム分ずつ映像データを転送するに際して、シーケンス領域のデータ先頭アドレスにアドレス3が格納されたときには、CPU12は、当該アドレス3に格納された映像データをRAM13から読まずに、シーケンス領域のデータフラグを「Write OK」の状態から「Read OK」の状態へ書き換える。これにより、DSP11は、アドレス3に格納された映像データがCPU12により読まれたものと認識して(実際には読まれていないが)、データ先頭アドレスに次のアドレス4を設定する。
このように、アドレス3の映像データをDSP11からCPU12へ転送することなく、データの読み捨て(本例では、フレームスキップ)を行うことができる。
図5には、CPU12がDSP11との間の通信制御を行う手順の一例を示してある。
CPU12は、ネットワークの混雑具合に基づいてネットワークへ映像データを流す余裕があるか否かを判定し(ステップS1)、ネットワークに余裕がある場合には、DSP11のRAM13のシーケンス領域にあるデータ先頭アドレスの番地に対応するデータ領域の位置から、シーケンス領域にあるデータサイズに相当するサイズ分だけの映像データの転送(本例では、読み取り)を行い(ステップS2)、シーケンス領域にあるデータフラグを「Write OK」の状態から「Read OK」の状態へ書き換える(ステップS3)。
一方、ネットワークが混雑していて余裕が無い場合には(ステップS1)、CPU12は、DSP11のRAM13のシーケンス領域にあるデータ先頭アドレスで示された映像データを読まずに、シーケンス領域にあるデータフラグを「Write OK」の状態から「Read OK」の状態へ書き換えることで、その映像データの読み取りをスキップする(ステップS3)。
そして、映像データを読み取ってネットワークへ発信する場合には、CPU12は、読み取った映像データのフレームに付加情報(例えば、JPEGのアプリケーションマーカ等)を付加した後に(ステップS4)、そのフレームをネットワークへ転送(発信)する(ステップS5)。その後、CPU12は、再び、以上と同様な処理(ステップS1〜ステップS5の処理)を行う。
ここで、付加情報の一例であるアプリケーションマーカは、JPEGのユーザデータ領域に格納される時間データ等のユーザデータのことを表している。ユーザデータとしては、種々なものが用いられてもよく、例えば、カメラにライトが備えられている場合に、映像データが取得された時にライトがオン状態であったか或いはオフ状態であったかを示すデータなどを用いることも可能である。
本例では、1フレーム単位で映像データが処理されるため、1フレーム分の映像データに対してユーザデータの付加が1回で済む。
図6には、DSP11がCPU12との間の通信制御を行う手順の一例を示してある。
DSP11は、RAM13のシーケンス領域にあるデータ先頭アドレスの位置に格納された映像データについて、シーケンス領域にあるデータフラグが「Read OK」の状態であるか否かを判定し(ステップS11)、このデータフラグが「Read OK」の状態である場合には、その映像データがCPU12により既に読み出されたものと認識して、その映像データが格納されていた記憶領域を使用してデータ格納領域に新たな映像データを上書きする(ステップS12)。なお、ここでは、同じ記憶領域をループ状に繰り返して使用する場合の例を示したが、データ領域に十分な空きがあれば、フラグの状態とは無関係に、データ領域に映像データを書き込むことも可能である。
また、DSP11は、次にCPU12へ転送すべき映像データについて、RAM13のシーケンス領域にデータ先頭アドレスとデータサイズを書き込むとともに、データフラグを「Read OK」の状態から「Write OK」の状態へ書き換えて、準備ができたことをCPU12へ通知する(ステップS13)。その後、DSP11は、再び、以上と同様な処理(ステップS11〜ステップS13の処理)を行う。
以上のように、本例のネットワークカメラ1におけるデータ転送では、例えば、図2に示されるようなDSP11のRAM13のメモリマップにおいて、シーケンス領域のアドレス位置をCPU12との間で取り決めた位置に固定しておけば、他の領域(プログラム領域やデータ領域)については任意に変更しても、CPU12のプログラムを書き換える必要は無い。また、仮に、DSP11そのものを変更してデータ領域のアドレスが変わったとしても、シーケンス領域が不変であれば、CPU12はシーケンス領域に基づいて通知された先頭アドレスからサイズ分の映像データを読み出すため、通信に支障をきたすことなく、柔軟なプログラム変更が可能である。
本例では、例えば、DSP11だけ変更することや、CPU12だけ変更することや、DSP11のプログラムだけ変更することや、DSP11のRAM13のデータ領域の構成だけ変更することなどが可能であり、非常に柔軟性が高い。一例として、RAM13のデータ領域において、JPEGにより処理された映像データの格納領域、MPEGにより処理された映像データの格納領域、Audioのデータ(音声データ)の格納領域などの種々な格納領域の位置や大きさを任意に変更することが可能である。
これに対して、例えば、DSPとCPUとで、予め、映像データを読み出すデータ領域中のアドレスが設定されているような場合には、DSPにおいてデータ領域中の構造を変える場合にはCPUにおいてもプログラムなどを変える必要がある。このため、DSPがデータ領域のアドレスを変更しようとしてプログラムを変更すると、その変更を全てCPUのプログラムなどに反映する必要があり、本例の場合と比べて、柔軟性のあるプログラムとは言えない。
また、本例のネットワークカメラ1におけるデータ転送では、CPU12が映像データを伝送する先となるネットワークが混雑しているなどの理由から一部の映像データを破棄する必要がある場合には、DSP11からCPU12へ該当する映像データを転送することなく、CPU12がその映像データを(実際には読み出さないが)読み出したことを表すフラグ「Read OK」をRAM13のシーケンス領域に書き込むことにより、DSP11に次のフレームの先頭アドレスとサイズを通知させることができる。このように、本例では、CPU12がRAM13のシーケンス領域のデータフラグを書き換えるという簡易な処理を行うだけで、フレームスキップを実現することができる。
また、本例のネットワークカメラ1におけるデータ転送では、DSP11のRAM13のシーケンス領域にデータ先頭アドレス及びデータサイズを設定し、それにより示される1フレーム分の映像データをデータ領域に格納した構成を用いて、1回の転送処理(例えば、1回の転送命令)で1フレーム分の映像データを処理することができるため、データ転送の効率が良く、処理の複雑さから解放される。具体的には、本例では、フレームの分割及び復元が不要であり、例えば、フレームを分割した場合に先頭や末尾に付加情報(ヘッダ等)を付ける処理や復元時にそれを解析する処理が不要となる。
ここで、本例では、好ましい態様として、1フレーム分の映像データを分割せずにまとめて格納や転送などする構成を示したが、他の構成例として、1フレーム分の映像データを1/2フレームずつや1/3フレームずつなどのように複数に分割して格納や転送などする構成とすることも可能であり、この場合、フレームの分割や復元を行う。
なお、映像発信装置の一例である本例のネットワークカメラ1では、RAM13によりDSP11側のメモリが構成されており、RAM14によりCPU12側のメモリが構成されており、DSP11がデータ転送のための処理を行う機能によりDSP側転送処理手段が構成されており、CPU12がデータ転送のための処理を行う機能によりCPU側転送処理手段が構成されている。また、DSP11側のメモリであるRAM13では、データ先頭アドレスやデータサイズの情報により指定情報が構成されており、シーケンス領域により指定情報格納領域が構成されており、データ領域により映像データ格納領域が構成されている。
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
本発明の一実施例に係るネットワークカメラの構成例を示す図である。 DSPのRAMのメモリマップの一例を示す図である。 DSPのRAMのデータ領域の一例を示す図である。 CPUによる映像データの読み取りの様子の一例を示す図である。 CPUにより行われる処理の手順の一例を示す図である。 DSPにより行われる処理の手順の一例を示す図である。
符号の説明
1・・ネットワークカメラ、 11・・DSP、 12・・CPU、 13、14・・RAM、 15・・撮像素子、 21・・PCIバス、

Claims (3)

  1. 映像データを発信する映像発信装置において、
    アナログの映像をデジタルの映像データへ変換するDSPと、
    前記DSPによりデジタル化された映像データを格納する前記DSP側のメモリと、
    前記DSP側のメモリに格納された前記映像データを取得して発信するCPUと、を有し、
    前記DSP側のメモリには、前記CPUへ次に転送すべき映像データが格納される先頭アドレスを含む指定情報を格納する指定情報格納領域と、前記DSPによりデジタル化された映像データを格納する映像データ格納領域を設け、
    前記DSPは、前記DSP側のメモリの前記指定情報格納領域に次に転送すべき映像データの先頭アドレスを含む指定情報を格納するとともに、当該指定情報により指定される前記映像データ格納領域のアドレス位置に当該次に転送すべき映像データを格納するDSP側転送処理手段を備え、
    前記CPUは、前記DSP側のメモリの前記指定情報格納領域に格納された指定情報に基づいて、当該指定情報により指定される前記映像データ格納領域のアドレス位置から格納された映像データを取得するCPU側転送処理手段を備えた、
    ことを特徴とする映像発信装置。
  2. 請求項1に記載の映像発信装置において、
    前記DSP側のメモリの前記指定情報格納領域には、前記CPUにより映像データの取得が完了したことを示す状態或いは前記DSPにより映像データの格納が完了したことを示す状態を取るフラグの情報が格納され、
    前記DSPの前記DSP側転送処理手段は、前記DSP側のメモリの前記指定情報格納領域に格納された前記フラグが前記CPUにより映像データの取得が完了したことを示す状態である場合に、前記DSP側のメモリの前記指定情報格納領域に次に転送すべき映像データの先頭アドレスを含む指定情報を格納するとともに、当該指定情報により指定される前記映像データ格納領域のアドレス位置に当該次に転送すべき映像データを格納して、当該フラグを前記DSPにより映像データの格納が完了したことを示す状態へ書き換え、
    前記CPUの前記CPU側転送処理手段は、次に転送すべき映像データを取得するときには、前記DSP側のメモリの前記指定情報格納領域に格納された前記フラグが前記DSPにより映像データの格納が完了したことを示す状態である場合に、前記DSP側のメモリの前記指定情報格納領域に格納された指定情報に基づいて、当該指定情報により指定される前記映像データ格納領域のアドレス位置から格納された映像データを取得して、当該フラグを前記CPUにより映像データの取得が完了したことを示す状態へ書き換え、
    前記CPUの前記CPU側転送処理手段は、次に転送すべき映像データの取得を間引くときには、前記DSP側のメモリの前記指定情報格納領域に格納された前記フラグが前記DSPにより映像データの格納が完了したことを示す状態である場合に、前記DSP側のメモリの前記指定情報格納領域に格納された指定情報により指定される前記映像データ格納領域のアドレス位置から格納された映像データを取得せずに、当該フラグを前記CPUにより映像データの取得が完了したことを示す状態へ書き換える、
    ことを特徴とする映像発信装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の映像発信装置において、
    映像データとして、1フレーム分の映像データが1単位として処理される、
    ことを特徴とする映像発信装置。
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