JP2007538173A - ハイドロタルサイトを含む板紙 - Google Patents

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Abstract

本発明はセルロース繊維を含む水性懸濁液を用意し、ハイドロタルサイトをその懸濁液に添加し、得られた懸濁液を脱水してセルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む(i)単層板紙、又は(ii)層を得、そして前記層をセルロース繊維を含む一つ以上の層に取り付けて二つ以上の層を含む多層板紙を得ることを特徴とする板紙の製造方法に関する。更に、本発明はセルロース繊維を含む一つ以上の層を含む板紙であって、その板紙が前記一つ以上の層の少なくとも一つ中に分布されたハイドロタルサイトを更に含むことを特徴とする板紙に関する。また、本発明は包装材料の製造方法、包装材料それ自体並びにセルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む一つ以上の層を含む板紙を含む包装材料の使用に関する。また、本発明はパッケージの製造方法及びパッケージそれ自体に関するものであり、そのパッケージはセルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む一つ以上の層を含む板紙を含む。

Description

本発明は一般にセルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む板紙だけでなく、その製造;その板紙を含む包装材料及びパッケージ並びにこれらの製造だけでなく、食品、飲料、医薬品、化粧品及びタバコの包装のためのその包装材料の使用に関する。
パッケージは、例えば、商品を輸送し、パッケージの内容物を保護するために、世界中で広く使用される。内容物、例えば、食品、飲料、医薬品及びシガレットの初期の性質を維持するためにパッケージを設計することは特に困難と判明していた。この内容物の品質は内容物それ自体が経時変化することにより、又は品質低下物質がパッケージから、もしくはパッケージ中に供給されることにより低下し得る。この内容物はミルクについて処理、例えば、殺菌でき、又は粉末について乾燥し得る。通常、パッケージは幾つかの層で設計され、これらはしばしば異なる材料からつくられる。こうして、夫々の層及び夫々の材料はパッケージ中で特定の品質及び目的、例えば、パッケージの内容物への酸素、水又は水蒸気の移動を防止することを有する。
包装材料は固体及び液体の食品並びに飲料、例えば、穀物、ミルク、ジュース、ワイン及び水を包装するのに頻繁に使用される。このような包装材料は食品又は飲料と直接接触するプラスチック材料の一つ以上の層と組み合わされて、セルロース繊維の幾つかの層を含む板紙から通常つくられる。幾つかの材料の組み合わせを含むパッケージの使用にかかわらず、内容物が或る時間後に望ましくない臭気及び/又は味覚を得ることがある。望ましくない臭気及び味覚を生じる物質は通常板紙の製造及び貯蔵中に生成された酸化生成物である。包装ブランクは通常平に輸送され、充填に供される場合に開放されるので、酸化生成物が包装材料のプラスチック被覆内面に移されるかもしれない。
望ましくなく、又は不快な臭気及び/又は味覚を有しない板紙及び板紙含有包装材料並びにパッケージを提供することができることは望ましいであろう。また、このような製品の製造のための改良された方法を提供することができることは望ましいであろう。
本発明は一般に
(i) セルロース繊維を含む水性懸濁液を用意し、
(ii) ハイドロタルサイトをその懸濁液に添加し、
(iii) 得られた懸濁液を脱水して単層板紙を得ることを特徴とする板紙の製造方法に関する。
本発明は更に一般に
(i) セルロース繊維を含む水性懸濁液を用意し、
(ii) ハイドロタルサイトをその懸濁液に添加し、
(iii) 得られた懸濁液を脱水してセルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む層を得、そして
(iv) 前記層をセルロース繊維を含む一つ以上の層に取り付けて二つ以上の層を含む多層板紙を得ることを特徴とする板紙の製造方法に関する。
また、本発明は一般にセルロース繊維を含む一つ以上の層を含む板紙であって、その板紙が前記一つ以上の層の少なくとも一つ中に分布されたハイドロタルサイトを更に含むことを特徴とする板紙に関する。
本発明は更に一般に
(i) セルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む一つ以上の層を含む板紙を用意し、そして
(ii) その板紙を印刷、ニス引き、塗工、積層、金属化、ダイ切断、折り目付け、筋押し、箔ブロッキング、エンボッシング及び折りたたみから選ばれた一つ以上の加工操作にかけることを特徴とする包装材料の製造方法に関する。
また、本発明は一般にセルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む一つ以上の層を含み、更に一つ以上の溝、クリーズ又はスコアを更に含むことを特徴とする板紙を含む包装材料に関する。
本発明は更に一般に
(i) セルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む一つ以上の層を含む板紙を含む包装材料のブランクを用意し、
(ii) その包装ブランクに固体又は液体内容物を充填して未シールパッケージを形成し、そして
(iii) 得られたパッケージをシールすることを特徴とするパッケージの製造方法に関する。
また、本発明は一般にセルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む板紙を含み、更に固体又は液体内容物を含むことを特徴とするパッケージに関する。
本発明は更に固体又は液体食品、飲料、医薬品、化粧品、チョコレート、シガレット又はタバコの包装のための、セルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む一つ以上の層を含む、板紙を含む包装材料の使用に関する。
本発明によれば、板紙並びに板紙を含む包装材料及びパッケージの望ましくなく、かつ不快な臭気及び/又は味覚により生じる問題がこれらの製造において水性セルロース懸濁液への添加剤としてハイドロタルサイトを使用することにより軽減し得ることがわかった。また、本発明が水性セルロース懸濁液中に存在する妨害物質及び有害物質の存在による板紙製造方法についての悪影響、特にピッチ、粘着物及びアニオン低分子量有機物により生じる問題を軽減することがわかった。更に、板紙を製造するのに使用される添加剤と連係してのハイドロタルサイトの添加がまたハイドロタルサイトが使用されない場合と較べてこのような添加剤の性能を改良することがわかった。改良された性能が観察し得るこのような添加剤の例として、脱水兼歩留り助剤、サイジング剤等が挙げられる。このハイドロタルサイトは少なくとも一種のカチオンポリマーを含む一種以上の脱水兼歩留り助剤と一緒に使用されることが好ましい。こうして、本発明は板紙及び板紙を含む包装材料の望ましくなく、又は不快な臭気及び/又は味覚の軽減、改良された脱水及び歩留りだけでなく、板紙製造方法における改良されたサイジングを得、同時にセルロース懸濁液中の妨害物質及び有害物質の含量を減少することを可能にする。
ハイドロタルサイトはクレーと称される材料のグループに属する。本明細書に使用される“ハイドロタルサイト”という用語は、ハイドロタルサイト及び層状二重水酸化物化合物、例えば、メネサイト、パイロオーロ石、ショグレン石、スチヒ石、バーバートン石、タコバイト、リーブス石、デゾーテルス石、モトコーリアイト、ウェームランドアイト、メイクスネライト(meixnerite)、コーリング石、クロロマガルマイト(chloromagalumite)、カーボイダイト(carrboydite)、ホネサイト、ウッドワード石、イオワ鉱、ハイドロオ
ネス石、マウントケイサイト等を含むハイドロタルサイト様クレーを表す。本発明のハイドロタルサイトは天然産ハイドロタルサイト、合成ハイドロタルサイト及び化学的かつ/又は物理的に変性された天然産及び合成のハイドロタルサイトに由来し得る。天然産ハイドロタルサイトは通常実質的に結晶性の構造を有する。
しかしながら、合成で得られたハイドロタルサイトはまた結晶性構造と実質的に同じ化学組成を有する無定形材料を含んでもよい。合成ハイドロタルサイトクレー中に存在する無定形材料の量は主として使用される反応パラメーターに依存する。本明細書に使用される“クレー”という用語は、実質的に結晶性の構造を有するクレーそしてまた結晶性構造及び無定形構造の両方を含むクレーを表す。
クレーは層(ラメラ)内の原子が化学結合により架橋され、一方、隣接層の原子が主として物理力により相互作用する層状構造を特徴とする。このクレーの層は層中に存在する原子の型に応じて荷電されなくてもよく、又は荷電されてもよい。これらの層が荷電される場合、これらの層の間のスペース(また、層間スペースと称される)は、これらの層の電荷に対し反対の電荷を有するイオンを含む。本明細書に使用される“カチオンクレー”という用語は、正に荷電された層及び層間スペース中に存在するアニオンを有するクレーを表す。本明細書に使用される“アニオンクレー”という用語は、負に荷電された層及び層間スペース中に存在するカチオンを有するクレーを表す。通常、層間スペース中のイオンは交換可能である。本発明のハイドロタルサイトはカチオン、即ち、カチオンクレーであることが好ましい。
本発明のハイドロタルサイトは実際に層間スペース中に存在する、アニオン、必要によりまた水分子を有し得る。この層間スペース中に存在し得る普通のアニオンの例として、NO3-、OH-、Cl-、Br-、I-、CO3 2-、SO4 2-、SiO3 2-、CrO4 2-、BO3 2-、MnO4 -、HGaO3 2-、HVO4 -、及びClO4 -だけでなく、ピラリング又はインターカレーティングアニオン、例えば、V10O28 6-及びMO7O24 6-、アセテートのようなモノ-カルボキシレート、ジカルボキシレート、例えば、オキサレート、並びにアルキルスルホネート、例えば、ラウリルスルホネート;通常水酸化物イオン及び炭酸イオンが挙げられる。本発明の天然産ハイドロタルサイトは普通層間スペース中に炭酸陰イオンを有する。
前記ハイドロタルサイトの層又はラメラは異なる原子価を有する少なくとも2種の異なる金属原子を含むことが好適である。好適には、一種の金属原子が2価であり、その他の金属原子が3価であることが好適である。しかしながら、この層はまた2種より多い金属原子を含んでもよい。この層の電荷は異なる原子価を有する金属原子の比により支配される。例えば、一層多い量の3価の金属は正電荷の増大された密度を有する層にするであろう。好適には、本発明のハイドロタルサイトはこれらの層の全電荷がカチオンであり、中間層がアニオンを含むような比で2価の金属及び3価の金属を含む層を含む。これらの層は層の全電荷がカチオンであるような比で実質的に2価の金属及び3価の金属からなることが好ましい。
本発明の合成により製造されたハイドロタルサイト及び天然産ハイドロタルサイトは一般式
〔Mm 2+Mn 3+(OH)2m+2n〕Xn/z Z-・bH2O
により特徴づけられる。
式中、m及びnは、互いに独立に、m/nが1から10まで、好ましくは1から6まで、更に好ましくは2から4までの範囲、最も好ましくは3付近の値であるような値を有する整数であり、bは0から10までの範囲の値、好適には2から6までの値、しばしば約4の値を有する整数であり、Xn/z Z-はzが1から10まで、好ましくは1から6までの整数である場合のアニオンであり、好適なXn/z Z-はNO3 -、OH-、Cl-、Br-、I-、CO3 2-、SO4 2-、SiO3 2-、CrO4 2-、BO3 2-、MnO4 -、HGaO3 2-、HVO4 -、及びClO4 -だけでなく、ピラリング又はインターカレーティングアニオン、例えば、V10O28 6-及びMO7O24 6-、アセテートのようなモノ-カルボキシレート、ジカルボキシレート、例えば、オキサレート、並びにアルキルスルホネート、例えば、ラウリルスルホネートを含み、M2+は2価の金属原子であり、好適な2価の金属原子はBe、Mg、Cu、Ni、Co、Zn、Fe、Mn、Cd、及びCa、好ましくはMgを含み、M3+は3価の金属原子であり、好適な3価の金属原子はAl、Ga、Ni、Co、Fe、Mn、Cr、V、Ti及びIn、好ましくはAlを含む。
2価の金属がマグネシウムであり、かつ3価の金属がアルミニウムであることが好ましく、一般式
〔Mgm 2+Aln 3+(OH)2m+2n〕Xn/z Z-・bH2O
にする。
本発明のハイドロタルサイトはアルミニウム源及びマグネシウム源を含むスラリーの水熱処理(ソルボサーマル)により調製し得る。本発明の好適なハイドロタルサイト及びそれらの調製方法の例として、国際特許出願公開番号WO 01/12550(その開示が参考として本明細書に含まれる)に開示されたものが挙げられる。
本発明の好ましい実施態様において、前記ハイドロタルサイトは3R2スタッキングを有する。本発明の別の好ましい実施態様において、このハイドロタルサイトは3R2スタッキング以外のスタッキング、例えば、3R1スタッキングを有する。前記ハイドロタルサイト3R1スタッキング及び3R2スタッキングの間の差異が国際特許出願公開番号WO 01/12550(その開示が参考として本明細書に含まれる)に開示されている。
前記ハイドロタルサイトは本発明によればスラリー(懸濁液)又は粉末(これは水中に容易に分散し得る)として使用されることが好ましい。このハイドロタルサイトの懸濁液又は粉末はまたその他の成分、例えば、分散剤及び/又は保護剤を更に含んでもよく、これらはハイドロタルサイトの全効果に寄与し得る。このような薬剤はノニオン、アニオン又はカチオンの特徴を有し得る。好適な保護剤又はコロイドの例として、水溶性セルロース誘導体、例えば、ヒドロキシエチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース及びエチルヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース及びカルボキシメチルセルロース、ゼラチン、澱粉、グアーガム、キサンタンガム、ポリビニルアルコール等が挙げられる。好適な分散剤の例として、ノニオン剤、例えば、エトキシル化脂肪酸、脂肪酸、アルキルフェノール又は脂肪酸アミド、エトキシル化グリセロールエステル及び非エトキシル化グリセロールエステル、脂肪酸のソルビタンエステル、ノニオン表面活性剤、ポリオール及び/又はそれらの誘導体;アニオン剤、例えば、アルキルスルフェート又はアルキルアリールスルフェート、スルホネート、エーテルスルホネート、ポリアクリル酸;並びにカチオン剤、例えば、アルカノールアミンを脂肪酸及びジカルボン酸の混合物と反応させ、必要により得られるエステルをアルコキシル化し、生成物を四級化することにより得られるエステルクオート、四級化脂肪酸アミド、ベタイン、ジメチルジアルキルアンモニウム塩又はジアルキルアリールアンモニウム塩、及びカチオンジェミニ分散剤が挙げられる。
本発明によれば、板紙がハイドロタルサイトを水性セルロース懸濁液に添加し、次いで得られた懸濁液を脱水して板紙を形成することを含む方法により製造される。本発明の好ましい実施態様において、その方法は好ましくは板紙中に分布され、更に好ましくは板紙中に実質的に一様に分布されるハイドロタルサイトを含む単層板紙を製造する。単層板紙はセルロース繊維を含む丁度一つの層を含む。
本発明の別の好ましい実施態様において、その方法はセルロース繊維を含む二つ以上の層を含む多層板紙を製造し、前記二つ以上の層の少なくとも一つがハイドロタルサイトを含む。好ましくは、このハイドロタルサイトが前記二つ以上の層中に分布され、更に好ましくは前記二つ以上の層の少なくとも一つ中に実質的に一様に分布され、最も好ましくは外層の少なくとも一つ中に分布される。本発明の多層板紙はセルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む少なくとも一つの層を形成し、前記少なくとも一つの層をセルロース繊維を含む一つ以上の層に取り付けて多層板紙を形成することにより製造し得る。例えば、多層板紙は個々の層を一つ又は幾つかのウェブ形成ユニット中で別々に形成し、次いでそれらを湿潤状態で一緒にクーチングすることにより製造し得る。本発明の多層板紙の好適な等級の例として、セルロース繊維を含む三つから七つまでの層及びハイドロタルサイトを含む少なくとも一つの前記層を含むものが挙げられる。
本発明の方法において、前記板紙、例えば、単層板紙等級及び多層板紙等級が、更なる加工工程にかけられる。好適な加工工程の例として、塗工、例えば、澱粉塗工及び顔料塗工、印刷及び切断が挙げられる。それ故、本発明の好適な板紙の例として、塗工板紙、例えば、澱粉及び/又は顔料塗工板紙、及び印刷板紙が挙げられる。
前記ハイドロタルサイトは木材チップが崩壊される時点から開始してセルロース懸濁液の脱水が行なわれる方法の時点までの板紙製造方法中のあらゆる時点で添加し得る。
本発明の好ましい実施態様によれば、前記ハイドロタルサイトがパルプ製造方法のセルロース懸濁液に添加される。このハイドロタルサイトはパルプ化方法(これはクラフトパルプ化方法、メカニカルパルプ化方法、サーモメカニカルパルプ化方法、ケモメカニカルパルプ化方法、ケモサーモメカニカルパルプ化方法であってもよい)の前又は後に添加し得る。このハイドロタルサイトはパルプ化方法の直前に、又はパルプ化方法、例えば、ダイジェスターに直接に添加し得る。しかしながら、このハイドロタルサイトは褐色原料洗浄機後、又は(ケモ-)メカニカルパルプのリファイニング後のような化学蒸解に続いてセルロース懸濁液に添加されることが好ましい。通常、セルロースパルプは異なる漂白段階を含む多段階漂白方法で漂白され、前記ハイドロタルサイトがあらゆる漂白順序に添加し得る。好適な漂白段階の例として、塩素漂白段階、例えば、塩素元素漂白段階及び二酸化塩素漂白段階、非塩素漂白段階、例えば、オゾン、過酸化水素及び過酢酸のような過酸化物段階、並びに、必要により亜ジチオン酸塩による処理のような還元段階と組み合わせて、塩素漂白段階及び非塩素漂白段階と酸化段階の組み合わせが挙げられる。前記ハイドロタルサイトは漂白段階と洗浄段階の間のあらゆる時点で、漂白段階に直接に、好ましくは漂白タワーの前のミキサーに、そしてまたハイドロタルサイトが、例えば、置換部分で部分的に除去し得る洗浄段階にセルロース懸濁液に添加し得る。このハイドロタルサイトをパルプ製造方法のセルロース懸濁液に添加する場合、得られたパルプが続いて板紙製造方法で使用されることが好ましい。
本発明の別の好ましい実施態様によれば、前記ハイドロタルサイトが板紙製造方法のセルロース懸濁液に添加される。このハイドロタルサイトは板紙製造方法のあらゆる時点でセルロース懸濁液に、例えば、濃厚原料、希薄な原料、又は白水(それが循環される前に、例えば、希薄な原料供給ボックスの前に)に添加し得る。このハイドロタルサイトは濃厚原料に添加されることが好ましい。このハイドロタルサイトはまたパルプ製造方法及び/又は板紙製造方法の一つより多い時点で添加し得る。例えば、一体化されたパルプ及び板紙工場で、このハイドロタルサイトはパルプ製造のための方法で、そしてまた必要により板紙製造のための方法で添加でき、一種以上の脱水兼歩留り助剤が板紙製造のための方法で添加し得る。このような方法はハイドロタルサイトを含むセルロース懸濁液を脱水し、得られた懸濁液を希釈し、希釈された懸濁液に一種以上の脱水兼歩留り助剤を添加し、脱水兼歩留り助剤を含む懸濁液を脱水することを含み得る。
本明細書に使用される“板紙”という用語は、同質板紙、例えば、同質漂白硫酸板紙(SBS)及び同質未漂白硫酸板紙(SUS);ペーパーボード、カートンボード、折りたたみ箱用板紙(FBB)、折りたたみカートンボード、液体包装板紙(LPB)(ゲーブル-トップ(gable-top)包装板紙、無菌包装板紙、れんが包装板紙及び非無菌包装板紙を含む);裏白チップボール(WLC)、未漂白クラフトボール、灰色チップボール及びリサイクル板紙;白色硫酸クラフトライナー、完全漂白クラフトライナー、検定済みライナー、白色硫酸検定済みライナー、未漂白クラフトライナー、未漂白検定済みライナー及びリサイクルライナーを含む、段ボール原紙及び容器用板紙;フルーティング及び波形フルーティングを含むセルロース繊維を含む板紙を表す。この板紙は好ましくは少なくとも130g/m2、更に好ましくは140〜600g/m2の範囲、最も好ましくは150〜450g/m2の坪量を有する。この板紙は好ましくは120〜1200kg/m3、更に好ましくは150〜800kg/m3、最も好ましくは200〜600kg/m3の嵩密度を有する。その方法はセルロース繊維を含む水性懸濁液、又は水性セルロース懸濁液の異なる型からの板紙の製造に使用し得る。この懸濁液は乾燥物質を基準として、好ましくは少なくとも25重量%、更に好ましくは少なくとも50重量%のこのような繊維を含む。前記セルロース繊維は漂白パルプ及び未漂白パルプをベースとすることができ、それらはバージン繊維及び/又はリサイクル繊維をベースとすることができ、前記懸濁液はケミカルパルプ、例えば、硫酸パルプ、亜硫酸パルプ及び有機溶剤パルプ、メカニカルパルプ、例えば、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケモサーモメカニカルパルプ(CTMP)、リファイナパルプ及び砕木パルプ(広葉樹及び針葉樹の両方からの)からの繊維をベースとすることができ、また必要により脱インキパルプ(DIP)からの、リサイクル繊維、及びこれらの混合物をベースとすることができる。多層板紙等級では、これらの層が異なる型のパルプからつくられる。漂白セルロース繊維との好適な多層組み合わせの例として、漂白ケミカルパルプ(上)/DIP、CTMP又はメカニカルパルプ(中間)/漂白ケミカルパルプ(裏);及び漂白ケミカルパルプ(上)/DIP、CTMP又はメカニカルパルプ(中間)/メカニカルパルプ(裏)が挙げられ、上面は必要により塗工されてもよく、裏面は必要により塗工されてもよい。
前記セルロース懸濁液はまた通常の型の無機てん料、例えば、カオリン、チャイナクレー、二酸化チタン、石膏、タルク並びに天然及び合成の炭酸カルシウム、例えば、チョーク、粉砕大理石及び沈降炭酸カルシウムを含み得る。
前記ハイドロタルサイトは乾燥セルロース懸濁液について乾燥ハイドロタルサイトとして計算して、好ましくは約0.01重量%から約10重量%まで、更に好ましくは約0.05重量%から約5重量%までの量でセルロース懸濁液に添加される。
本発明の方法において、前記ハイドロタルサイトは脱水の前に水性セルロース懸濁液への添加により一種以上の付加的な添加剤と連係して使用されることが好ましい。好適な付加的な添加剤の例として、脱水兼歩留り助剤、カチオン凝集剤、ロジンをベースとするサイジング剤及びセルロース反応性サイジング剤のようなサイジング剤、例えば、ケテン二量体及び無水コハク酸、乾燥強度増強剤、ポリアミン又はポリアミドアミンとエピクロロヒドリンの反応により生成されたポリマーのような湿潤強度増強剤、蛍光増白剤、染料等が挙げられる。
好適な脱水兼歩留り助剤の例として、有機ポリマー(これはアニオン、両性、ノニオン及びカチオンのポリマーから選ばれる)、ケイ質材料、及びこれらの混合物が挙げられる。脱水兼歩留り助剤、又は凝集剤としてのケイ質材料及び有機ポリマーの使用は、当業界で公知である。本明細書に使用される“脱水兼歩留り助剤”という用語は、水性セルロース懸濁液に添加される場合に、前記成分を添加しない場合に得られるよりも良好な脱水及び/又は歩留りを与える成分(薬剤、添加剤)を表す。前記ハイドロタルサイトは少なくとも一種のカチオンポリマーと連係して使用されることが好ましい。本明細書に使用される“カチオンポリマー”という用語は、一つ以上のカチオン基、好ましくは総カチオン電荷を有する有機ポリマーを表す。このカチオンポリマーはまたアニオン基を含んでもよく、このようなポリマーがまた普通両性ポリマーと称される。
本方法における使用に適したポリマーは天然源又は合成源に由来でき、それらは線状、分岐又は架橋であってもよい。好適なポリマーの例として、アニオン、両性及びカチオンの多糖、好ましくは澱粉;アニオン、両性及び鎖成長のポリマー、好ましくはカチオンのアクリルアミドをベースとするポリマー(実質的に線状、分岐及び架橋アニオン及びカチオンのアクリルアミドをベースとするポリマーを含む)だけでなく、カチオンポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド);カチオンポリエチレンイミン;カチオンポリアミン;カチオンポリアミドアミン及びビニルアミドをベースとするポリマー、アニオンの段階成長ポリマー、好ましくはアニオンのナフタレンをベースとする縮合ポリマーが挙げられる。カチオン澱粉及びカチオンポリアクリルアミドが特に好ましいポリマーであり、それらが単独で、互いに一緒に、又はその他のポリマー、例えば、その他のカチオン及び/又はアニオンのポリマーと一緒に使用し得る。このポリマーの分子量は好適には1,000,000以上、好ましくは2,000,000以上である。この上限は重要ではなく、それは約50,000,000、通常30,000,000、好適には約25,000,000であってもよい。しかしながら、天然源に由来するポリマーの分子量は一層高くてもよい。
好適なケイ質材料の例として、アニオンのシリカをベースとする粒子及びスメクタイト型のアニオンクレーが挙げられる。このケイ質材料は粒子サイズのコロイド範囲の粒子を有することが好ましい。アニオンのシリカをベースとする粒子、即ち、SiO2又はケイ酸をベースとする粒子が使用されることが好ましく、このような粒子は通常水性コロイド分散液、所謂ゾルの形態で供給される。好適なシリカをベースとする粒子の例として、コロイドシリカ及び単独重合又は共重合された、異なる型のポリケイ酸が挙げられる。このシリカをベースとするゾルは変性でき、その他の元素、例えば、アルミニウム、ホウ素、窒素、ジルコニウム、ガリウム、チタン等を含むことができ、これらは水相及び/又はシリカをベースとする粒子中に存在し得る。この型の好適なシリカをベースとする粒子の例として、コロイドのアルミニウム変性シリカ及びケイ酸アルミニウムが挙げられる。このような好適なシリカをベースとする粒子の混合物がまた使用し得る。アニオンのシリカをベースとする粒子を含む好適な脱水兼歩留り助剤の例として、米国特許第4,388,150号、同第4,927,498号、同第4,954,220号、同第4,961,825号、同第4,980,025号、同第5,127,994号、同第5,176,891号、同第5,368,833号、同第5,447,604号、同第5,470,435号、同第5,543,014号、同第5,571,494号、同第5,573,674号、同第5,584,966号、同第5,603,805号、同第5,688,482号、及び同第5,707,493号(これらが参考として本明細書に含まれる)に開示されたものが挙げられる。
好適なアニオンのシリカをベースとする粒子の例として、約100nm以下、好ましくは約20nm以下、更に好ましくは約1nmから約10nmまでの範囲の平均粒子サイズを有するものが挙げられる。シリカ化学で通常のように、粒子サイズは一次粒子(これらは凝集されてもよく、又は凝集されなくてもよい)の平均サイズを表す。これらのシリカをベースとする粒子の比表面積は好適には50m2/g以上、好ましくは100m2/g以上である。一般に、この比表面積は約1700m2/gまで、好ましくは1000m2/gまでであってもよい。この比表面積は、例えば、G.W. Sears著Analytical Chemistry 28(1956): 12, 1981-1983及び米国特許第5,176,891号に記載されたように、公知の様式でNaOHによる滴定により測定される。こうして得られた面積は粒子の平均比表面積に相当する。
前記アニオンのシリカをベースとする粒子は好ましくは50〜1000m2/g、更に好ましくは100〜950m2/gの範囲内の比表面積を有する。これらの型のシリカをベースとする粒子のゾルはまた、例えば、上記元素のいずれかによる変性を含む。前記シリカをベースとする粒子は8〜50%、好ましくは10〜40%の範囲のS値を有し、300〜1000m2/g、好適には500〜950m2/g、好ましくは750〜950m2/gの範囲の比表面積を有するシリカをベースとする粒子を含むゾル中に存在することが好ましく、これらのゾルは上記のように変性し得る。前記S値はIler&Dalton著J. Phys. Chem. 60(1956), 955-957に記載されたように測定され、計算し得る。このS値は凝集又はミクロゲル生成の程度を示し、低いS値は高度の凝集を示す。
本発明の更に別の好ましい実施態様において、前記シリカをベースとする粒子は好適には約1000m2/g以上の、高い比表面積を有する、ポリケイ酸(単独重合又は共重合された)から選ばれる。この比表面積は1000〜1700m2/g、好ましくは1050〜1600m2/gの範囲内であってもよい。変性又は共重合されたポリケイ酸のゾルは上記のようなその他の元素を含み得る。当業界では、ポリケイ酸はまたポリマーのケイ酸、ポリケイ酸ミクロゲル、ポリシリケート及びポリシリケートミクロゲルと称され、これらの全てが本明細書に使用されるポリケイ酸という用語により含まれる。この型のアルミニウム含有化合物がまたポリアルミノシリケート及びポリアルミノシリケートミクロゲルと普通称され、これらが両方とも本明細書に使用されるコロイドのアルミニウム変性シリカ及びケイ酸アルミニウムという用語により含まれる。
前記スメクタイト型の好適なアニオンクレーの例として、モンモリロナイト/ベントナイト、ヘクトライト、ベイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ラポナイト、好ましくはベントナイトが挙げられる。好適なアニオンベントナイトクレーの例として、米国特許第4,753,710号、同第5,071,512号、及び同第5,607,552号(これらが参考として本明細書に含まれる)に開示されたものが挙げられる。
好適なカチオン凝集剤(また、くずキャッチャー及び固定剤と称される)の例として、水溶性有機ポリマー凝集剤及び無機凝集剤が挙げられる。これらのカチオン凝集剤は単独又は一緒に使用でき、即ち、ポリマー凝集剤は無機凝集剤と組み合わせて使用し得る。好適な水溶性有機ポリマーカチオン凝集剤の例として、カチオンポリアミン、ポリアミドアミン、ポリエチレンイミン、ジシアンジアミド縮合ポリマー及び水溶性エチレン性不飽和モノマー又はモノマーブレンド(これは50〜100モル%のカチオンモノマー及び0〜50モル%のその他のモノマーから生成される)のポリマーが挙げられる。このカチオンモノマーの量は通常少なくとも80モル%、好適には100%である。好適なエチレン性不飽和カチオンモノマーの例として、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート及びジアルキルアミノアルキルアクリルアミド(好ましくは四級化形態の)、及びジアリルジアルキルアンモニウムクロリド、例えば、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)、好ましくはDADMACのホモポリマー及びコポリマーが挙げられる。前記有機ポリマーカチオン凝集剤は通常1,000〜700,000、好適には10,000〜500,000の範囲の分子量を有する。好適な無機凝集剤の例として、アルミニウム化合物、例えば、ミョウバン及びポリアルミニウム化合物、例えば、ポリ塩化アルミニウム、ポリ硫酸アルミニウム、ポリケイ酸硫酸アルミニウム及びこれらの混合物が挙げられる。
本発明の好ましい脱水兼歩留り系の例は
(i) カチオン多糖、好ましくは澱粉、又はカチオン鎖成長ポリマー、好ましくはカチオンのアクリルアミドをベースとするポリマーと組み合わせて、必要によりカチオン凝集剤と組み合わせてのアニオンのシリカをベースとする粒子、
(ii) アニオンのアクリルアミドをベースとするポリマーと組み合わせて、必要によりカチオン有機ポリマー及び/又はカチオン凝集剤と組み合わせてのアニオンのシリカをベースとする粒子、
(iii) カチオンの鎖成長ポリマー、好ましくはカチオンのアクリルアミドをベースとするポリマーと組み合わせて、必要によりカチオン凝集剤と組み合わせてのベントナイト、
(iv) アニオンの段階成長ポリマー、好ましくはアニオンのナフタレンをベースとする縮合ポリマーと組み合わせて、必要によりカチオン凝集剤と組み合わせてのカチオン多糖、好ましくはカチオン澱粉、
(v) アニオンの段階成長ポリマー、好ましくはアニオンのナフタレンをベースとする縮合ポリマーと組み合わせて、必要によりカチオン凝集剤と組み合わせてのカチオンの鎖成長ポリマー、好ましくはカチオンのアクリルアミドをベースとするポリマー、
(vi) カチオン凝集剤と組み合わせてのカチオンの鎖成長ポリマー、好ましくはカチオンのアクリルアミドをベースとするポリマー、及び
(vii) 架橋されたアニオン及びカチオンのアクリルアミドをベースとするポリマーと組み合わせてのカチオンの鎖成長ポリマー、好ましくはカチオンのアクリルアミドをベースとするポリマー
を含む。
前記脱水兼歩留り助剤の各成分は通常の様式であらゆる順序でセルロース懸濁液に添加し得る。ケイ質材料を使用する場合、たとえ添加の反対の順序がまた使用されてもよいとしても、このケイ質材料を添加する前にカチオンポリマーを懸濁液に添加することが好ましい。カチオンポリマーをせん断段階(これはポンプ輸送、混合、洗浄等から選ばれる)の前に添加し、前記ケイ質材料をせん断段階後に添加することが更に好ましい。カチオン凝集剤を使用する場合、それはカチオンポリマー及びケイ質材料(使用される場合)を導入する前に懸濁液に導入されることが好ましい。また、前記カチオン凝集剤及びカチオンポリマーは、例えば、米国特許第5,858,174号(これは参考として本明細書に含まれる)に開示されているように、実質的に同時に、別々に、又は混合して懸濁液に導入し得る。
本発明のハイドロタルサイトが脱水兼歩留り助剤と一緒に使用される場合、このハイドロタルサイトは脱水兼歩留り助剤の添加の前又は後に懸濁液に添加し得る。このハイドロタルサイトは一種以上の脱水兼歩留り助剤の添加の前に添加されることが好ましい。このハイドロタルサイトは濃厚な原料、又は希薄な原料に添加され、脱水兼歩留り助剤が希薄な原料に添加されることが好ましい。このハイドロタルサイトはまたリサイクルされた白水に添加し得る。2種以上の脱水兼歩留り助剤が使用され、即ち、ケイ質材料、例えば、シリカをベースとする粒子、そして必要によりアニオン有機ポリマーと一緒にカチオンポリマーが使用される場合、前記ハイドロタルサイトは脱水兼歩留り助剤の添加の前、後又は間に、又は脱水兼歩留り助剤のいずれかと一緒にセルロース懸濁液(原料)に添加し得る。このハイドロタルサイトはまたその方法における幾つかの場所で、例えば、脱水兼歩留り助剤の添加の前に濃厚な原料そして再度希薄な原料に添加されてもよい。
本発明の一種以上の脱水兼歩留り助剤は、とりわけ、各成分の型及び数、セルロース懸濁液の型、塩含量、塩の型、てん料含量、てん料の型、添加の時点、白水密閉の程度等に応じて広い制限内で変化し得る量で脱水すべき原料に添加し得る。一般に、一種以上の歩留り兼脱水助剤は各成分を添加しない場合に得られるよりも良好な脱水及び/又は歩留りを与える量で添加される。前記カチオンポリマーは乾燥セルロース懸濁液を基準として、通常少なくとも約0.001重量%、しばしば少なくとも約0.005重量%の量で添加され、その上限は通常約3重量%、好適には約1.5重量%である。カチオンポリマーの普通適用される添加量は約0.01重量%から約0.5重量%までである。アニオン材料、例えば、ケイ質材料、即ち、アニオンのシリカをベースとする粒子及びスメクタイト型のアニオンクレー、並びにアニオン有機ポリマーは、乾燥セルロース懸濁液を基準として、通常少なくとも約0.001重量%、しばしば少なくとも約0.005重量%の量で添加され、その上限は通常約1.0重量%、好適には約0.6重量%である。
カチオン凝集剤を本方法で使用する場合、それは乾燥セルロース懸濁液について乾燥凝集剤として計算して、少なくとも約0.001重量%の量で添加し得る。好適には、その量は約0.05%から約3.0%までの範囲、好ましくは約0.1%から約2.0%までの範囲である。
更に、本方法はまた高導電率を有するセルロース懸濁液からの板紙の製造に有益であり得る。このような場合、ワイヤ上で脱水される懸濁液の導電率は通常少なくとも1.0mS/cm、好適には少なくとも2.0mS/cm、好ましくは少なくとも3.5mS/cmである。導電率は、例えば、クリスチャン・バーナーにより供給されるWTW LF 539の如き通常の装置により測定し得る。上記値は板紙抄紙機のヘッドボックスに供給され、もしくはそこに存在するセルロース懸濁液の導電率を測定することにより、又は懸濁液を脱水することにより得られた白水の導電率を測定することにより測定されることが好適である。
更に、本発明は白水が、即ち、高度の白水密閉でもって徹底的にリサイクル又は循環される板紙製造方法、例えば、0〜30トンの生水が製造される乾燥板紙1トン当り使用され、通常板紙1トン当り20トン以下、好適には15トン以下、好ましくは10トン以下、注目すべきは5トン以下の生水が使用される板紙製造方法を含む。
更に、本発明はセルロース繊維及び本明細書に特定されたハイドロタルサイトを含む一つ以上の層を含む板紙を用意し、この板紙を印刷、ニス引き、塗工、例えば、プラスチック塗工、押出塗工、バリヤー塗工、積層、例えば、プラスチックフィルム積層及び金属箔積層、例えば、アルミニウム箔積層、金属化、ダイ切断、即ち、ブランクのスタンピングアウト、筋押し、折り目付け、ストリッピング、即ち、デブリの除去、板抜き、即ち、ブランクの分離、箔ブロッキング、エンボッシング及び折りたたみから選ばれた一つ以上の加工操作にかけることを特徴とする包装材料の製造方法に関する。本明細書に使用される“筋押し”という用語はまた折り目付け及び溝付けと称される。その方法は好ましくは折り目付け又は筋押しを含む一つ以上の加工操作、更に好ましくは折り目付け又は筋押しを含む二つ以上の操作、例えば、切断及び折り目付け又は筋押しを含む。
また、本発明は本明細書に特定された、セルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む一つ以上の層を含む板紙を含む包装材料に関するものであり、それは一つ以上のクリーズを更に含む。これらのクリーズ(また、スコア、溝又は折りたたみ線と称される)は、充填の前に包装材料を折りたたみ、組み立てることを一層容易にする。本発明の包装材料はプラスチックフィルム、金属箔、例えば、アルミニウム、及び/又はバリヤー被覆物の一つ以上の層を有し得る。
更に、本発明は本明細書に特定された、セルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む一つ以上の層を含む板紙を含む包装材料のブランクを用意し、このブランクに固体又は液体内容物を入れてシールされないパッケージを得、次いで得られたパッケージをシールすることを特徴とするパッケージの製造方法に関する。この包装材料は一つ以上の溝、クリーズ又はスコアを含むことが好ましい。本明細書に使用される“ブランク”という用語は、充填されないパッケージ又は包装材料を意味する。このブランクは充填の前に折りたたまれ、組み立てられることが好ましい。好適なシール方法の例として、接着及び熱シールが挙げられる。
好適な固体内容物及び液体内容物の例として、固体及び液体の食品、例えば、トマト製品、石鹸及びクリーム;飲料、例えば、ミルク、果実ジュース、ワイン及び水;医薬品;化粧品;チョコレート;シガレット及びタバコが挙げられる。好ましい実施態様において、本発明はパッケージ及び/又は内容物を滅菌することを更に含む。本明細書に使用される“滅菌”という用語は、微生物の数を減少することを意味する。滅菌に適した方法及び手段の例として、熱、例えば、迅速な加熱及び冷却、薬品、例えば、過酸化水素、照射、例えば、IR及びUV照射が挙げられる。充填は無菌条件下でなし得る。
また、本発明は本明細書に特定された、セルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む一つ以上の層を含む板紙を含むパッケージに関するものであり、それは固体又は液体内容物を更に含む。更に、本発明は固体又は液体の食品、飲料、医薬品、化粧品、チョコレート、シガレット又はタバコの包装のための、本明細書に特定された、セルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む一つ以上の層を含む、板紙を含む包装材料の使用に関する。
本発明の好適な包装の例として、食品包装、飲料包装、滅菌包装及び無菌包装が挙げられる。
更に、本発明が以下の実施例で説明されるが、これは本発明を限定することを目的としない。部数及び%は、特にことわらない限り、夫々、重量部及び重量%に関する。
この実施例では、板紙の望ましくなく、かつ/又は不快な味覚、臭い及び/又は臭気を減少する本発明の効率を評価した。
板紙中に存在し、望ましくない味覚、臭い及び/又は臭気を生じる化学物質、n-ヘキサナールを、臭いのあるモデル物質(以下“臭い物質”)として選んだ。この臭い物質の含量を所謂ホット方法により測定し、この方法では、包装材料2.5gからなるサンプルを容器に入れ、次いでこれをシールした。5分間振とうし、続いて100℃で40分にわたって恒温にした後、このサンプルの上のガスの量を回収し、ガスクロマトグラフ中で直ちに分析した。このガスの量中の臭い物質の含量をクロマトグラムの上部面積から計算した。望ましくない味覚、臭い及び/又は臭気の程度を臭い物質残渣(これは添加剤を含まないシート又はパルプから移された相当する内容物に関してハイドロタルサイトを含むセルロースシート又はパルプから移された臭い物質の含量の占有%を構成する)として得た。こうして、ハイドロタルサイト又は紙薬品を添加しないシート又はパルプから移された臭い物質の含量を計算した。
ハイドロタルサイトを含み、また含まない板紙の層をパイロット機械で製造した。濃厚なセルロース懸濁液(濃厚原料)を30%の漂白針葉樹パルプ及び70%の漂白広葉樹パルプからなる液体包装板紙工場からの完成紙料に基づいて使用した。この濃厚な懸濁液を漂白広葉樹パルプからのプレス水で希釈して15g/lのコンシステンシーを得た。得られた懸濁液は7のpH及び0.8mS/cmの導電率を有していた。この懸濁液を撹拌し、50℃に加熱した。一つの試験では、50kg/tのハイドロタルサイト(CC-22、アクゾ・ノーベル・キャタリストB.V.)を前記懸濁液に添加した。この懸濁液を30分間撹拌した。
シート形成の前に、下記の添加剤を下記の順序で前記懸濁液に添加した:8%の焼成クレー;1kg/tの硫酸アルミニウム;4kg/tのカチオン澱粉(ペールボンド970);1.6kg/tのロジンをベースとするサイジング剤(エカ・コンポサイズL44HT);1.5kg/tの硫酸アルミニウム;1.5kg/tのアルケニルケテン二量体をベースとするサイジング剤(エカ・キーダイム28HF);5kg/tのカチオン澱粉(ペールボンド970);及び2.5kg/tのシリカゾル(エカNP442)。懸濁液を脱水して約90g/m2の基本重量を有するシートを形成した。
製造直後に、A4サイズのシートをアルミニウム箔で包装し、気密プラスチックバッグ中でシールした。2週間後、このシートを臭い物質についてガスクロマトグラフィーで分析した。表1は2週間の貯蔵後の臭い物質の量を示す。
Figure 2007538173
実施例1は本発明が気相中の揮発性臭い物質の含量の35%減少をもたらしたことを示す。
添加したハイドロタルサイトの量が異なった以外は、板紙を実施例1に記載されたようにつくった。得られた板紙をてん料含量(また、灰保持と称される)について分析した。表2は結果を示す。
Figure 2007538173
表2はハイドロタルサイトをその方法で添加した場合にてん料レベルが一層高かったことを示す。
この実施例では、サイジング性能を評価した。液体包装板紙工場からのセルロース懸濁液を3R2スタッキングを有するハイドロタルサイト(CC-22、アクゾ・ノーベル・キャタリストB.V.)及びタルク(フィンタルクP05、オムヤ)で夫々処理した。サイジング、脱水兼歩留り助剤を添加し、手すき紙をつくった(SCAN-C 26:76)。これらのシートのサイジングをCobb60値(SCAN-P 12:64)として測定した。
濃厚なセルロース懸濁液(濃厚原料)を漂白針葉樹パルプ及び漂白広葉樹パルプからなる液体包装板紙(LPB)工場からの完成紙料に基づいて使用した。この懸濁液を撹拌し、50℃に加熱した。ハイドロタルサイト又はタルクをこの懸濁液に添加し、これを30分間撹拌した。次いで濃厚な懸濁液を水道水で5g/Lのコンシステンシーに希釈した。得られた懸濁液は8のpH及び0.7mS/cmの導電率を有していた。シートをつくる前に、乾燥パルプ1トン当り0.3kgのAKD(キーダイムC223、エカ・ケミカルズ)、乾燥パルプ1トン当り8kgのカチオン澱粉(パールボンド970)及び乾燥パルプ1トン当り0.5kgのシリカをベースとする粒子(エカNP590、エカ・ケミカルズ)を添加した。これらのシートは約73g/m2の基本重量を有していた。表3は液体包装板紙完成紙料への異なる量のタルク及びハイドロタルサイトの添加により
得られたサイジング結果を示す。
Figure 2007538173
このサイジング性能はタルクに対しハイドロタルサイトを使用した場合に改良された。漂白パルプ及びハイドロタルサイトを含むセルロースシートは単層板紙及び多層板紙の層、例えば、上層及び/又は裏層として使用し得る。
サイジング性能をハイドロタルサイト(CC-22、アクゾ・ノーベル・キャタリストB.V.)及びタルク(フィンタルクP05、オムヤ)の夫々の一層多い添加で評価した。手すきシートをつくり、サイジング性能をCobb60(SCAN-P 12:64)値として測定した。
濃厚なセルロース懸濁液を約4%のコンシステンシーで過酸化水素漂白針葉樹及び広葉樹硫酸パルプからなるLPB工場からの完成紙料に基づいて使用した。この懸濁液を撹拌し、50℃に加熱した。ハイドロタルサイト又はタルクを懸濁液に添加し、これを20分間放置した。次いで濃厚な懸濁液を約3.9g/lのコンシステンシーに漂白濾液で希釈した。その完成紙料AKDに、1.6kg/tのロジンサイズ、1.6kg/tのミョウバン、5.0kg/tのカチオン澱粉及び0.35kg/tのシリカをベースとする粒子(エカNP590、エカ・ケミカルズ)を添加し、その後に手すきシートをつくった(ラピッド-ケーテン・フォーマー)。これらのシートは約100g/m2の基本重量を有していた。表4は液体包装板紙完成紙料をサイジングすることにより得ら
れたサイジング結果を要約した。
Figure 2007538173
表4はサイジング性能がタルクに較べてハイドロタルサイトを使用して改良された(一層低いCobb60値)ことを示す。漂白パルプ及びハイドロタルサイトを含むセルロースシートは単層板紙及び多層板紙の層、例えば、上層及び/又は裏層として使用し得る。
この実施例を脱インキパルプ(DIP)工場でつくった。このDIP工場からの水性パルプ懸濁液をハイドロタルサイト(CC-22、アクゾ・ノーベル・キャタリストB.V.)で処理した。次いでパルプ濾液の濁度を測定した。
使用したパルプ懸濁液をDIPプラントでディスクフィルターとスクリュープレスの間で採取した。このパルプ懸濁液は約7%のコンシステンシーを有し、これを水道水で約4.2%に希釈した。この懸濁パルプを撹拌し、50℃で加熱した。ハイドロタルサイトをパルプ懸濁液に添加し、これを30分間放置した。次いでパルプ懸濁液をGF/Aガラス繊維フィルター(
約2μmの孔直径)により濾過した。この濾液をハッチ2100P濁度計で濁度について分析した。表5は結果を示す。
Figure 2007538173
濾液の濁度は脱インキパルプを濾過の前にハイドロタルサイトと混合した場合に改良した(減少した)。DIP及びハイドロタルサイトを含むセルロースシートは多層板紙の層、例えば、上層の下の層及び/又は中間層として使用し得る。

Claims (22)

  1. (i) セルロース繊維を含む水性懸濁液を用意し、
    (ii) ハイドロタルサイトをその懸濁液に添加し、
    (iii) 得られた懸濁液を脱水して単層板紙を得ることを特徴とする板紙の製造方法。
  2. (i) セルロース繊維を含む水性懸濁液を用意し、
    (ii) ハイドロタルサイトをその懸濁液に添加し、
    (iii) 得られた懸濁液を脱水してセルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む層を得、そして
    (iv) 前記層をセルロース繊維を含む一つ以上の層に取り付けて二つ以上の層を含む多層板紙を得ることを特徴とする板紙の製造方法。
  3. カチオンポリマーを前記懸濁液に添加することを更に含む、請求項1又は2記載の方法。
  4. ケイ質材料を前記懸濁液に添加することを更に含む、請求項1から3のいずれか1項記載の方法。
  5. サイジング剤を前記懸濁液に添加することを更に含む、請求項1から4のいずれか1項記載の方法。
  6. セルロース繊維を含む一つ以上の層を含む板紙であって、その板紙が前記一つ以上の層の少なくとも一つ中に分布されたハイドロタルサイトを更に含むことを特徴とする板紙。
  7. (i) セルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む一つ以上の層を含む板紙を用意し、そして
    (ii) その板紙を印刷、ニス引き、塗工、積層、金属化、ダイ切断、折り目付け、筋押し、箔ブロッキング、エンボッシング及び折りたたみから選ばれた一つ以上の加工操作にかけることを特徴とする包装材料の製造方法。
  8. セルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む一つ以上の層を含み、更に一つ以上の溝、スコア又はクリーズを更に含むことを特徴とする板紙を含む包装材料。
  9. (i) セルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む一つ以上の層を含む板紙を含む包装材料のブランクを用意し、
    (ii) そのブランクに固体又は液体内容物を充填して未シールパッケージを形成し、そして
    (iii) 得られたパッケージをシールすることを特徴とするパッケージの製造方法。
  10. セルロース繊維及びハイドロタルサイトを含む一つ以上の層を含む板紙を含み、更に固体又は液体内容物を含むことを特徴とするパッケージ。
  11. 前記ハイドロタルサイトが3R1スタッキングを有する、請求項1から5のいずれか1項記載の方法;請求項6記載の板紙;請求項7記載の方法;請求項8記載の包装材料;請求項9記載の方法;又は請求項10記載のパッケージ。
  12. 前記ハイドロタルサイトが3R2スタッキングを有する、請求項1から5のいずれか1項記載の方法;請求項6記載の板紙;請求項7記載の方法;請求項8記載の包装材料;請求項9記載の方法;又は請求項10記載のパッケージ。
  13. 前記板紙がセルロース繊維を含む一つの層を含む、請求項1から5、11及び12のいずれか1項記載の方法;請求項6、11及び12のいずれか1項記載の板紙;請求項7、11及び12のいずれか1項記載の方法;請求項8、11及び12のいずれか1項記載の包装材料;請求項9、11及び12のいずれか1項記載の方法;又は請求項10から12のいずれか1項記載のパッケージ。
  14. 前記板紙がセルロース繊維を含む二つ以上の層を含む、請求項1から5、11及び12のいずれか1項記載の方法;請求項6、11及び12のいずれか1項記載の板紙;請求項7、11及び12のいずれか1項記載の方法;請求項8、11及び12のいずれか1項記載の包装材料;請求項9、11及び12のいずれか1項記載の方法;又は請求項10から12のいずれか1項記載のパッケージ。
  15. 前記ハイドロタルサイトが板紙の少なくとも一つの層中に実質的に一様に分布される、請求項1から5及び11から14のいずれか1項記載の方法;請求項6及び11から14のいずれか1項記載の板紙;請求項7及び11から14のいずれか1項記載の方法;請求項8及び11から14のいずれか1項記載の包装材料;請求項9及び11から14のいずれか1項記載の方法;又は請求項10から14のいずれか1項記載のパッケージ。
  16. 前記板紙が少なくとも130g/m2の坪量を有する、請求項1から5及び11から15のいずれか1項記載の方法;請求項6及び11から15のいずれか1項記載の板紙;請求項7及び11から15のいずれか1項記載の方法;請求項8及び11から15のいずれか1項記載の包装材料;請求項9及び11から15のいずれか1項記載の方法;又は請求項10から15のいずれか1項記載のパッケージ。
  17. 前記板紙が150〜450g/m2の坪量を有する、請求項1から5及び11から16のいずれか1項記載の方法;請求項6及び11から16のいずれか1項記載の板紙;請求項7及び11から16のいずれか1項記載の方法;請求項8及び11から16のいずれか1項記載の包装材料;請求項9及び11から16のいずれか1項記載の方法;又は請求項10から16のいずれか1項記載のパッケージ。
  18. 前記板紙が少なくとも50重量%のセルロース繊維を含む、請求項1から5及び11から17のいずれか1項記載の方法;請求項6及び11から17のいずれか1項記載の板紙;請求項7及び11から17のいずれか1項記載の方法;請求項8及び11から17のいずれか1項記載の包装材料;請求項9及び11から17のいずれか1項記載の方法;又は請求項10から17のいずれか1項記載のパッケージ。
  19. 前記板紙が200〜600kg/m3の嵩密度を有する、請求項1から5及び11から18のいずれか1項記載の方法;請求項6及び11から18のいずれか1項記載の板紙;請求項7及び11から18のいずれか1項記載の方法;請求項8及び11から18のいずれか1項記載の包装材料;請求項9及び11から18のいずれか1項記載の方法;又は請求項10から18のいずれか1項記載のパッケージ。
  20. 前記固体又は液体内容物が食品、飲料、医薬品、化粧品、チョコレート、シガレット又はタバコである、請求項9及び11から19のいずれか1項記載の方法;又は請求項10から19のいずれか1項記載のパッケージ。
  21. 滅菌を更に含む、請求項9及び11から19のいずれか1項記載の方法。
  22. 固体又は液体食品、飲料、医薬品、化粧品、チョコレート、シガレット又はタバコの包装のための請求項8及び11から19のいずれか1項記載の包装材料の使用。
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