JP2007536543A - 線量測定フィルムおよびそれに関連する方法 - Google Patents

線量測定フィルムおよびそれに関連する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007536543A
JP2007536543A JP2007512150A JP2007512150A JP2007536543A JP 2007536543 A JP2007536543 A JP 2007536543A JP 2007512150 A JP2007512150 A JP 2007512150A JP 2007512150 A JP2007512150 A JP 2007512150A JP 2007536543 A JP2007536543 A JP 2007536543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dosimetry
film
radiation
layer
dosimetry film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007512150A
Other languages
English (en)
Inventor
ノイハウス−シユタインメツツ,ヘルマン
パールバツハ,デニス
ミユラー,デイーター
Original Assignee
テサ・アクチエンゲゼルシヤフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by テサ・アクチエンゲゼルシヤフト filed Critical テサ・アクチエンゲゼルシヤフト
Publication of JP2007536543A publication Critical patent/JP2007536543A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J1/00Photometry, e.g. photographic exposure meter
    • G01J1/42Photometry, e.g. photographic exposure meter using electric radiation detectors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J1/00Photometry, e.g. photographic exposure meter
    • G01J1/48Photometry, e.g. photographic exposure meter using chemical effects
    • G01J1/50Photometry, e.g. photographic exposure meter using chemical effects using change in colour of an indicator, e.g. actinometer
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J1/00Photometry, e.g. photographic exposure meter
    • G01J1/42Photometry, e.g. photographic exposure meter using electric radiation detectors
    • G01J1/429Photometry, e.g. photographic exposure meter using electric radiation detectors applied to measurement of ultraviolet light

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

本発明の目的は、放射線感度をもった層(11)を含んで成る紫外線および/または電子ビームを測定するための改善された特性をもった線量測定フィルム(100)を提供することである。この目的のために放射線感度をもった層(11)の両側には被覆用のフィルム(10、12)が備えられている。また本発明は線量測定法、並びに本発明の線量測定フィルム(100)の使用に関する。

Description

本発明は放射線感受性をもった層を用いて紫外線および/または電子ビームの線量を測定するフィルム、線量を測定する方法、および該線量測定フィルムの使用に関する。
ドイツ、Hamburgの会社、tesa AGは電子ビーム放射線(electron beam radiation、本明細書においては単に電子ビームと呼ぶ)に対する線量測定フィルムを製造した。このフィルムでは厚さ20μmの放射線感度をもった層が厚さ50μmのポリエステルのフィルムの上に配置されている。放射線感度をもった層は実質的にポリエステル・ラッカーおよび放射線感度をもった染料のパラローズアニリン・ニトリル(pararoseanline nitrile)から成っている。測定用のフィルムをつくるためには、層の構成成分を溶媒の中で混合しポリエステルフィルムに被覆する。次いで乾燥機の中でこの層から溶媒を除去する。
線量測定フィルムの中で放射線で誘起されるパラローズアニリン・ニトリルの着色反応は下記のように行われる:
Figure 2007536543
測定フィルムの中に存在する放射線感度をもった染料のパラローズアニリン(pararosanilin)は照射する前では透明である。照射線量が増加するにつれてこの染料は赤色を呈し、その色は次第に濃くなる。何故なら約550nmに波長の極大をもった緑色光がこの染料によって吸収されるからである。
フィルムを通る緑色の光の透過率には下記の関係が適用される。
Figure 2007536543
ここで
gr0=約0.88の一定値。入射光の一部が表面により反射されるから。
gr=緑色光の透過率。
a=放射線と独立な吸収係数。
d=放射線感度をもった層の厚さ。
b=フィルムの放射線感度を決める吸収係数。
D=電子ビームの線量。
従って、測定された或る透過率に対しては、受取られる電子ビームの線量は
Figure 2007536543
である。
上記式から放射線感度をもった層の厚さが変動すると測定値に同じ割合の大きさのずれが生じることが判る。しかし、厚さが20μmで、厚さの変動が非常に小さい層をつくるにはかなりのコストがかかる。
従ってtesa AGは放射線感度をもった層の中に酸化鉄を混合した電子ビームのための第2の線量測定フィルムを製造した。照射を行う前では、酸化鉄の混合物を含む層は赤および緑の色に対し同じ吸収係数aをもっている。さらに、約650nmにおける赤の光に対する透過率Trtは電子ビームの線量に無関係である。
従って、赤色光に対する透過率Trtを用い、当業界の専門家には公知の下記の関係に従って厚さの補正を行うことができる。
Figure 2007536543
rt0=Tgr0の前提条件が与えられ緑および赤の光が混合された場合、電子ビームの線量Dに対する結果は
Figure 2007536543
になる。
ドイツ、TuebingenのPolymer−physik社はこのフィルムに適合した測定装置を製作した。この装置では赤および緑の光はそれぞれ互いに並んで配置された緑色発光ダイオードおよび赤色発光ダイオードによってつくられる。測定フィルムの透過率は発光ダイオードに相対した2個の光トランジスターによって測定される。この装置は電子ビームの線量を通常の単位「kiloGray(kGy)」で直接ユーザーに示す。
線量測定フィルムは、照射されるウエッブの形の材料が電子ビーム源を横切って通される電子ビーム装置に対して主として使用され、電子ビームの線量が約3〜50kGyの場合に適している。
工業的な紫外線照射システムで紫外線の線量を決定するために、紫外線源を較正するのに十分な絶対精度をもった線量測定フィルムはこれまで存在しなかった。従って実際には紫外線照射システムの操作員は、紫外線照射システムに通されたウエッブに接着剤で接着されている平たい電子装置を使用する。例えば米国、IET社の「Power Puck」線量測定装置は直径が約100mm、厚さが約15mmであり、従ってこれらの測定装置は、ウエッブの形をした材料を運ぶためのデフレクター・ロール(deflector roll)の上に紫外線源が配置された紫外線照射システムを通して操作することはできない。
この場合、十分な精度をもった代替品が得られないから、製品の特徴を含む複雑な方法を使用して操作を行い品質を保証しなければならない。さらに、通常の電気で操作される紫外線源は、最初の1000時間操作する間その強度の20%を失い、また汚れがつき易い。従って紫外線の線量の測定を行わずに製品の品質の変動の原因を解析することは困難である。
他の要因は、ウエッブの形の通常の材料を運ぶために例えば上記の「Power Puck」を照射システムで使用した場合、線量はウエッブ自身の上ではなくウエッブの約15mm上方で決定され、さらに斜めに入射した放射線は測定センサーの幾何学的形状のために不適切にしか検出されず、その結果製品の内部の線量にはかなり変動が生じる可能性である。
紫外線照射システムに三次元の成形品を通す場合の状況にはさらに問題が多い。この場合、「Power Puck」を使用し、成形品の表面上の線量を場所に依存して正確に決定することは事実上不可能である。
本明細書の冒頭で述べた電子ビームのためのtesa AGの線量測定フィルムは、紫外線で照射した場合赤色を呈する。しかし、紫外線の照射に対するその依存性は再現できず、従ってこのフィルムは工業的に実質的な興味がもたれている紫外線の照射セクターには使用できない。これに加えて、使用される染料、即ちパラローズアニリンは問題の紫外線の照射範囲に対し敏感であり過ぎる。さらに、約60℃以上では熱的に誘起される色の変化が起こる。殆どの紫外線重合システムおよび紫外線交叉結合システムにおいては照射により誘起される加熱により生じる温度はこの温度よりも高くなる。
従来法の中で当業界の専門家が直面している問題は、特に照射される材料が可撓性をもっている場合、十分な測定精度をもって電子ビームばかりではなく紫外線を検出することができる線量測定フィルムを提供することである。さらにまたそれに対応する線量測定法を提供することである。
これらの問題は、特許請求の範囲請求項1および11記載の特徴によって解決される。請求項17には線量測定フィルムの使用が記載されている。各下位請求項には本発明を具体化した利点が特徴付けられている。
本発明の基本的な概念は、脹れた部分をもたない(blister−free)保護用の被膜を線量測定フィルムの両側に取り付けその適切な材料および適切な厚さを選ぶことによって、線量測定フィルムの放射線感度をもった層が適切な紫外線の線量を受取って、過熱しないような程度まで、紫外線源に面した外側のフィルムによって照射線量が減少するならば、紫外線のための線量測定フィルムの再現可能な性能が得られるということである。異なった種類の放射線に特に敏感で異なった放射線感度をもった多数の層が線量測定フィルムの中に配置されていることができ、これらに対し両側にある外側の箔が一括して保護被膜になり得ることは自明であろう。この場合の決定的な因子は、外側の箔が放射線感度をもった層と、間に空気を介在させることなく、表面全体に亙って直接接触していることである。
本発明の利点は、下記に説明するような外側の箔を使うことによって、放射線感度をもった層の機能が大気中の酸素または他の影響により阻害されることを避け得ることである。例えば、デフレクター・ロールの上を通すことによる機械的な負荷を線量測定フィルムにかけ、反ったりまたは曲ったりした状態にすることができる。さらに他の付加的な保護被覆用の箔、あるいはそれとは別に両側にそれぞれ被覆した外側の箔は、紫外線感度をもった層の摩耗を防ぎ、機械的負荷がかかっている間あるいはその後でさえも、線量測定フィルムが放射線に露出されたことを視覚的にチェックすることができる。特にこの付加的な保護被覆用の箔を用いると、例えば電子ビームによる硬化に使用される放射線感度をもった非常に薄い層を取り扱うことができる。この場合、紫外線ばかりではなく電子ビームに対しても放射線感度をもった層を使用することが好ましい。
この付加的な外側の箔には、放射線感度をもった層に到達する照射線の量を低下させることによって、放射線感度をもった層を照射する際の温度に関連した効果による許容できない加熱、またそれとは別に照射線に対する過度な露出を達成することができる。当業界の専門家は、外側の箔の材料および厚さを適切に選ぶことによってこのことを行うことができる。
特許請求の範囲の請求項2に記載された具体化例においては、紫外線ばかりではなく電子ビームの放射線を測定するために線量測定フィルムを使用することができる。放射線感度をもった層の中に含まれたこの目的に適した染料はパラローズアニリンであり、これは当業界の専門家には公知であって適当な担体材料の中に混入することができる。
これに加えて、請求項3に記載されているように、放射線感度をもった層の中に乳白剤(opacifier)、特に酸化鉄が含まれていることができる。上記のようにこれを用いると厚さの変動による測定誤差を除去することができる。
放射線感度をもった層の厚さは請求項4に記載されているように1〜15.0μm、特に2〜50μmになるように設計し、可撓性をもった線量測定フィルムを得ることが好ましく、またこのフィルムを接着剤で可撓性の材料に接合して例えば照射システムの中でデフレクター・ロールの上を案内できるようにすることが好適である。
請求項5には、外側の箔の中で紫外線を吸収するために、その厚さは線量測定フィルムに衝突する紫外線、特にUV−C領域の紫外線の0.1〜95%、特に1〜50%が放射線感度をもった層に到達するように設計することが好ましいことが提案されている。その
選択は所望のフィルムの感度に従って行われる。
請求項6に記載されているように、外側の箔に対して提案されている材料はプラスティックスおよび/または被覆された紙であり、この場合プラスティックスは次の材料、即ちPET、PP、PE、PVCおよびPSから選ぶことが好ましい。
請求項7に記載された他の具体化例においては、外側の箔の一つまたは両方は蒸着された金属の反射層から構成され、この層は放射線の一部を蒸着された金属の厚さの関数(function)として反射する。この金属メッキされた反射層は放射線感度をもつように設計することができる。
請求項8には第1の外側の箔に放射線感度をもった層を被覆するという提案がなされており、請求項8においては放射線感度をもった層またはその構成成分をこの目的に適した溶媒に溶解し、外側の箔の上に堆積(deposit)させる。特に堆積(deposition)は、放射線感度をもった層自身が十分な固有の安定性をもち、それによって外側の箔から順に引き剥がすことができる(capable in turn of being peeled off)厚さをもつように行われる。この場合当業界の専門家によれば、外側の箔を予備処理することにより外側の箔と放射線感度をもった層との間の接着を所望の大きさの範囲内で調節することができる。例えば外側の箔をコロナ・システムによって予備処理することができる。
請求項9に従えば、線量測定フィルムを所望の基質に取り付けるために、外側の箔の少なくとも一つは、その外へ面した側に線量測定フィルムを基質に接着剤で取り付けるための接着層を具備している。通常巻いてロールにされた線量測定フィルムを取り扱うために、この接着層自身に剥離用のライニング材の形の剥離層が取り付けられているか、或いは他の反対側の外側の箔の外を向いた側に剥離処理が行われていることがさらに好ましい。
請求項10においては、外側の箔を放射線感度をもった層に接合するために、接着剤の層を用いてこれらを互いに接合することが記載されている。使用できる接着剤は特に溶媒を含んだ接着剤かまたは高温熔融接着剤である。
紫外線で交叉結合を行う方法は広く使用されている技術であり、例えばラッカー、印刷インク、および裏地材料、例えば箔、繊維布、タイル、木材または金属に被覆し得る接着剤の交叉結合または重合に使用されている。紫外線はまた種々の製品の滅菌に、またチップ(集積回路)および回路板の製造においてエレクトロニックス産業に使用されている。
本発明においては照射された紫外線用線量測定フィルムに対し、測定を行うための測定装置が開発された。この装置は本明細書の初期段階で説明したPolymer−Physik社製の装置の測定原理に基づいている。しかし、赤色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードの代わりに唯1個の発光ダイオードを具備し、これは二つの色の間を電子的に切り替えできるようになっている。従って二つの波長に対する測定は正確に同じ場所で行われ、その結果測定精度が著しく向上する。さらに光トランジスターは唯1個しか必要としないので、ドリフト(測定値の変動)がなくなる。
本発明方法の特徴は、それぞれの場合において線量測定フィルムが一つの同じ光源から出る異なった波長の光で照射され、従って上記のように測定誤差または測定のドリフトを除去できることである。
この線量測定法が使用される典型的な照射装置は、光源の出力が光源1個当たり40〜240W/cmであり、この場合紫外線照射システムは1〜10個またはそれ以上の管状
の光源から成っていることができる。この線量測定法はもっと出力が低い光源および他の構造の光源にも適している。フィルムの性能が直線的である本発明で開発された紫外線用線量測定フィルムを用いて測定できる線量は、フィルムを冷却状態に保つ特定の手段が採られていない場合、0.5〜50mJ/cmである。性能を向上させるためにこの線量測定フィルムをさらに冷却できることは自明のことである。高出力の紫外線光源の直ぐ後ろにフィルムを通したりせず、或いはフィルムが過度に加熱されない場合、このフィルムは最高約200mJ/cmまで直線的な性能を示す。この場合上記の線量は「Power Puck」を使用しUV−C領域の紫外線に対して測定された値と相互に関連をもっている。市販されている紫外線用線量計には種々の波長および波長範囲のセンサーが使用されているから、必要とされるそれぞれの紫外線の線量で種々の製品を照射することができる。
請求項12に記載されているように、異なった波長の光を光ダイオードで発生させることが好ましい。光ダイオードは当業界の専門家には公知であり、取り扱いが容易で且つ長寿命である。
さらに請求項13に記載されているように、任意の長さのフィルム片または線量測定フィルムをモーターにより測定装置を通して引き込み、任意所望の無端の材料を線量測定フィルムに装着し所望の方法で照射するようにすることができる。
請求項14に記載されているように、当業界の専門家には公知の処理技術を使用して測定装置から得た測定値をコンピュータから読み出し、或いは直ちにコンピュータへ転送し、mJ/cm単位で表示して監視を容易に行うことが好ましい。
特に請求項16に記載されているように、放射線の所望の割合が付加的な外側の箔に吸収されるから、本発明の線量測定法または線量測定フィルムは高エネルギ−のUV−C領域の紫外線の量を、或いはさらに高いエネルギーの電磁放射線の量さえも測定するのに使用される。
好ましくは本発明の線量測定フィルムを用いる線量測定法は、二つの異なった色の間で切り替えが行える光源を用い、上記の測定装置の中で測定を行うのに適している。
また、例えば照射している材料の幅全体に亙ってウエッブを監視できるようにするために、コンピュータのスクリーンに再現される図表の中で、線量測定フィルムに作用する全紫外線を場所に依存して表示することができる。
特にこの場合、ウエッブの形の材料の幅全体を横切って照射を行い、同時に本発明の線量測定フィルムを介してコントロールを行うことも可能である。さらに、線量測定フィルムが接着剤で接着されている三次元の部材を所望の方法で照射し、同時にこの線量測定フィルムによって該三次元の部材の表面上の全線量を測定することが可能である。
線量測定フィルムからつくられる各バッチに対し感度因子を決定し、フィルムのロールに記録しておく。この感度因子を測定装置に入力しパラメータとして使用することができる。このようにして将来測定装置を較正する能力を持たせることができる。
次に添付図面を参照して本発明の具体化例をさらに詳細に説明する。
線量測定フィルム100の構造は図1から見ることができる。これはこの目的に適した弾力性のあるプラスティックス材料から成り、支持箔10としての作用をする外側の箔から実質的に構成されている。その厚さは当業界の専門家が選ぶことができる。支持フィル
ム10の上に、紫外線に対し感度をもったおよび/または電子ビームに対し感度をもった層11が例えば溶液から堆積させることによって被覆されており、この層は試料を経由して紫外線に露出された場合色が変化する。紫外線感度をもった層11の設計は当業界の専門家によって任意所望の方法で選ぶことができる。紫外線感度をもった層11を機械的な影響、および特に過度な照射の影響から保護するために、紫外線感度をもった層11の上に外側の箔12が被覆され、例えば接着剤による接合により適切に固定されている。接着剤の層14は当業界の専門家によって選び得る接着剤から成っていることができる。紫外線感度をもった層11はまた支持フィルム10に接着剤で接合されていることができる。線量測定フィルム100を使用する一つの機能として、外側の箔12はその熱絶縁性および/または紫外線吸収性および/または空気に対する障壁性を自由に決めることができる。外側の箔12、並びに支持フィルム10は弾力性をもったプラスティックス材料または被覆された紙から成っていることが好ましい。また外側の箔12は線量測定フィルム100の機械的な安定性を増加させ、非常に薄い紫外線感度をもった層11をつくり、線量測定フィルム100の感度を増加させることができる。従って、任意所望の基質15に接着剤で接合された線量測定フィルム100は紫外線照射システムの内部においてデフレクター・ロールの上で運ぶことができる。線量測定フィルム100を所望の場所にしっかりと取り付けるために、自己接着剤の層13を支持フィルム10の下側に備えることができる。紫外線照射システムの中で、例えばこのシステムを通って運ばれる無端の基質15、およびそれに接着剤で接合された線量測定フィルム100は紫外線ランプ16によって照射されるが、この場合保護被覆用の箔12のために所望の割合の紫外線だけが放射線感度をもった層11に作用し、またその下にある基質15に作用する。線量測定フィルム100をチェックすることにより実際の照射量を監視し、またそれとは別に照射システムの較正を行うことができる。
図1は実際の尺度には対応していない。このことは支持フィルム10、紫外線感度をもった層11、および外側の箔12の厚さがそれぞれここで図示された割合とは異なっていることを意味する。
キー
10 支持フィルム、外側の箔
11 紫外線感度をもった層
12 外側の箔
13 自己接着剤の層
14 接着剤の層
15 基質
100 線量測定フィルム
線量測定フィルムの断面図。

Claims (17)

  1. 放射線感度をもった層(11)を用い紫外線および/または電子ビームの放射線を測定するための線量測定フィルム(100)において、放射線感度をもった層(11)の両側に外側の箔(10、12)が備えられていることを特徴とする線量測定フィルム。
  2. 放射線感度をもった層(11)は紫外線または電子ビームに対して反応して変色し、特に放射線感度をもった層(11)は染料のパラローズアニリン・ニトリルを含んで成ることを特徴とする請求項1記載の線量測定フィルム。
  3. 放射線感度をもった層(11)は乳白剤、特に酸化鉄を含んで成ることを特徴とする請求項1または2記載の線量測定フィルム。
  4. 放射線感度をもった層(11)の厚さは1〜150μm、特に2〜250μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載された線量測定フィルム。
  5. 外側の箔(10,12)の厚さは、線量測定フィルムに衝突する紫外線の0.1〜95%、特に1〜50%が好ましくは放射線感度をもった層(11)に到達するように設計されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載された線量測定フィルム。
  6. 外側の箔(10、12)はプラスティックスおよび/または被覆された紙で構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載された線量測定フィルム。
  7. 外側の箔(10、12)の一つまたは両方は蒸着した金属の反射層で構成されるか、または蒸着した金属層が備えられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載された線量測定フィルム。
  8. 放射線感度をもった層(11)は溶媒から外側の箔(10、12)へ堆積させた層であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載された線量測定フィルム。
  9. 外側の箔(10、12)の少なくとも一つにはその外の方へ面した側に接着層が備えられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載された線量測定フィルム。
  10. 放射線感度をもった層(11)を外側の箔(12)および/または外側の箔(10)に接合するために接着剤の層が使用されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載された線量測定フィルム。
  11. 特に請求項1〜10のいずれか一つに記載された線量測定フィルム(100)を用いる線量測定法において、測定装置の中で線量測定フィルム(100)の異なった波長における光学的透過率を決定するために、異なった波長の間で切り替え得る光源を使用し、二つまたはそれ以上の異なった波長をもつ光を発生させることを特徴とする方法。
  12. 光ダイオードを使用し光を発生させることを特徴とする請求項11記載の線量測定法。
  13. モーターにより線量測定フィルム(100)を測定装置の中に引き込んで通すことを特徴とする請求項11または12記載の線量測定法。
  14. 測定装置から得られる測定値を電子的連結器によってコンピュータへ転送し、特に照射線量を「mJ/cm」の単位で直接表示することを特徴とする請求項11〜13のいずれか一つに記載された線量測定法。
  15. 線量測定フィルム(100)上の場所の関数として照射線量の表示を測定装置から読み取ることを特徴とする請求項11または14記載の線量測定法。
  16. 線量測定フィルム(100)を紫外線、特にUV−C領域の紫外線だけ、及びそれよりも短い波長の電磁波で照射することを特徴とする請求項11〜15記載の線量測定法。
  17. 二つまたはそれ以上の異なった波長の光を放出するように切り替え可能な光源を用い、測定装置の中で請求項11〜16のいずれか一つに記載された線量測定法を行うための請求項1〜10のいずれか一つに記載された線量測定フィルム(100)の使用。
JP2007512150A 2004-05-05 2005-04-20 線量測定フィルムおよびそれに関連する方法 Withdrawn JP2007536543A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102004022071A DE102004022071A1 (de) 2004-05-05 2004-05-05 Dosismessfilm und Dosismessverfahren
PCT/EP2005/051734 WO2005108937A2 (de) 2004-05-05 2005-04-20 Dosismessfilm und dosismessverfahren

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007536543A true JP2007536543A (ja) 2007-12-13

Family

ID=34966062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007512150A Withdrawn JP2007536543A (ja) 2004-05-05 2005-04-20 線量測定フィルムおよびそれに関連する方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7518126B2 (ja)
EP (1) EP1745265B1 (ja)
JP (1) JP2007536543A (ja)
KR (1) KR20070007204A (ja)
DE (1) DE102004022071A1 (ja)
WO (1) WO2005108937A2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008049848A1 (de) 2008-10-01 2010-04-08 Tesa Se Mehrbereichsindikator
EP2414894B1 (en) 2009-03-30 2014-02-12 Basf Se Uv-dose indicator films
JP5723969B2 (ja) * 2010-04-09 2015-05-27 アイエスピー・インヴェストメンツ・インコーポレイテッド 放射線量測定方法
US9480448B2 (en) 2014-07-23 2016-11-01 General Electric Company System and method for use in mapping a radiation dose applied in an angiography imaging procedure of a patient
USD771089S1 (en) * 2014-07-23 2016-11-08 General Electric Company Display screen or portion thereof with graphical user interface for a radiation dose mapping system
US9649079B1 (en) 2014-10-09 2017-05-16 General Electric Company System and method to illustrate a radiation dose applied to different anatomical stages of an exposed subject
DE102020103592A1 (de) 2020-02-12 2021-08-12 Krones Aktiengesellschaft Testbehältnis zur Messung einer Bestrahlungsleistung in Sterilisationsanlagen und Dosimetrieverfahren für Bestrahlungsleistung
EP3936899A1 (en) 2020-07-10 2022-01-12 Bühler AG Dose measuring device for the measurement of a radiation dose and measurement method for determining the radiation dose ap-plied during pasteurization and/or sterilization of particulate material

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3652854A (en) * 1970-12-09 1972-03-28 Technical Operations Inc Card-format personnel dosimeter
US3787687A (en) * 1972-02-23 1974-01-22 T Trumble Ultraviolet radiation dosimeter
US4130760A (en) * 1977-06-29 1978-12-19 Minnesota Mining And Manufacturing Company Reusable radiation monitor
JPH0754269B2 (ja) * 1985-11-11 1995-06-07 株式会社資生堂 紫外線線量測定用素子
GB9306751D0 (en) * 1993-03-31 1993-05-26 Autotype Int Ltd Gamma radiation detection
US5637876A (en) * 1995-11-07 1997-06-10 Isp Investments Inc. Radiation dosimetry method and apparatus
DE19651381C1 (de) * 1996-12-11 1997-11-20 Gsf Forschungszentrum Umwelt Bildanalytisches Meßsystem für Dosimeterfilme
DE19719721C1 (de) * 1997-05-09 1998-09-24 Syntec Ges Fuer Chemie Und Tec UV-Dosimeterfolie
DE29917746U1 (de) * 1999-10-08 2000-08-17 UV-Tec Messtechnik GmbH, 51465 Bergisch Gladbach Meßeinrichtung für ultraviolette Strahlung
US20050208290A1 (en) * 2002-08-14 2005-09-22 Patel Gordhanbhai N Thick radiation sensitive devices

Also Published As

Publication number Publication date
WO2005108937A3 (de) 2006-02-23
DE102004022071A1 (de) 2005-11-24
US20070221864A1 (en) 2007-09-27
EP1745265A2 (de) 2007-01-24
KR20070007204A (ko) 2007-01-12
US7518126B2 (en) 2009-04-14
WO2005108937A2 (de) 2005-11-17
EP1745265B1 (de) 2015-09-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007536543A (ja) 線量測定フィルムおよびそれに関連する方法
US9360563B2 (en) Scintillation detector assembly
JP5056308B2 (ja) 硬化状態測定装置
JP2011519411A (ja) Uv線量インジケータフィルム
US9211695B2 (en) Low-cost measurement system for photopolymer film polymerization monitoring
US6285031B1 (en) Radiation dosimetry method and associated apparatus
JP2670829B2 (ja) 放射線計
CN1932697B (zh) 确定时间间隔的方法及时间测量装置
JP2012234112A5 (ja)
JP2010117366A (ja) シンチレータ部材及び放射線測定装置
US8525120B2 (en) Radiation measuring device
US5756991A (en) Emissivity target having a resistive thin film heater
JP4299310B2 (ja) 放射線測定装置の製造方法及びシンチレータ部材の製造方法
KR101825532B1 (ko) 민감도가 향상된 방사선 계측방법 및 장치
GB1587267A (en) Dosimeters
US5574288A (en) Method for measuring residual radiation-curable monomers or oligomers
US20100320386A1 (en) Adhesive Sensor for Hot Melt and Liquid Adhesives
JP6872404B2 (ja) 放射線検出装置および放射線検出装置用可視光反射シート
JP4268508B2 (ja) 膜厚測定方法及び膜厚測定装置
JP2017006890A (ja) 光照射装置および光照射方法
IT201800000652A1 (it) Metodo e sistema di determinazione di caratteristiche di pellicole radio-cromiche in tempo reale
KR102400191B1 (ko) 자외선 테스트지 및 그 제조방법
JP2001336976A (ja) 紫外線検出体、その使用方法および紫外線検出システム
WO2011139940A1 (en) Method for determining absence of a component from a disposable absorbent article
JPH04213092A (ja) X線又はガンマ線の測定方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080327

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080529

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20091015