JP2007534016A - ホログラフィックメディア較正機構を用いたホログラフィックデータストレージシステムの較正 - Google Patents

ホログラフィックメディア較正機構を用いたホログラフィックデータストレージシステムの較正 Download PDF

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Abstract

【課題】ホログラフィックデータストレージシステムの動作を最適化する較正機構を有するホログラフィックデータストレージメディア、ならびに任意のホログラフィックデータストレージシステムによる最適なホログラフィック記録、読み取り、または情報の検索の較正機構を含むホログラフィックメディアで動作するホログラフィックデータストレージシステムを提供する。
【解決手段】較正機構は、メディア上またはメディア内に位置する、例えば、表面レリーフ格子、ホログラフィック記録、振幅変更領域、または磁気領域、またはこれらの組み合わせで表されてもよい。メディア領域(302)に沿ったこの較正機構の1つ以上は、メディア情報およびフォーマット情報を有するメディア較正機構であり、領域(301)に沿ったその他の較正機構は光学的機械的にHDSS光学系を配列するシステム較正機構である。
【選択図】図3

Description

本発明は、ホログラフィックデータストレージメディアの較正機構を用いてホログラフィックデータストレージシステムを較正するシステム、方法、および装置に関し、特に、ホログラフィックデータストレージシステムの動作を最適化する較正機構を有するホログラフィックデータストレージメディア、ならびにかかる較正機構を用いるホログラフィックデータストレージのシステム、方法、および装置に関する。本発明は、各ホログラフィックデータストレージシステムがホログラフィックメディアを用いてホログラフィックデータの読み書きに最適な動作を行えるように、いくつかのホログラフィックデータストレージシステムにインストールすると、ホログラフィックメディアの配列と解析を可能とするために有益である。
ホログラフィックデータストレージシステム(holographic data storage system:HDSS)は、ホログラフィック格子またはホログラムの読み書き用のフォトポリマー材料など、適切なホログラフィックデータストレージメディアで動作する。例えば、ホログラフィックメディアとして意図されたフォトポリマー材料は、Colorado州LongmontのInPhase Technologies社やMassachusetts州MaynardのAprilis、Inc.社により販売され、市場に出回っている。他のデータ格納システム同様、HDSSの光学的および機械的配列が維持されることが、システムのパフォーマンスの最適化に決定的な意味を持つ。HDSSでは、配列が要求される光機械的サブシステムが多数存在する。このようなサブシステムには、例えば、書き込み光学、読み取り光学、参照ビーム光学、レーザー・ビーム成形光学および実装、ならびに検出器実装がある。かかるHDSSは、例えば米国特許第5,621,549号に記載されている。ページに基づくHDSSでは光機械系は複雑なものとなり得るが、これはストレージ容量を大きくするために、撮像が2次元空間光変調(spatial light modulator:SLM)アレーを介して適度にNAが高い(0.3〜0.7)光学システムを有する2次元検出アレーに行われるからである。CDやDVD用の光学システムと異なり、HDSSでは、メディアが使用条件や環境条件によって物理的に変化するため、ホログラフィックメディアに機械的かつ光学的に配列しなければならない。磁気ハードディスクなどの固定型データストレージメディアと異なり、あるHDSSに書き込まれたメディアが他のHDSSに読み込まれる必要があるとき、位置決め誤差が発生することが多い。異なるHDSSドライブ間で光学および機械学的に絶対的な配列を確保することは困難であり、したがって読み書きイベントの前に各ドライブを較正することが望ましい。
ホログラフィックメディアによっては、ディスク間で完全なメディア状態を確保することが難しいことがある。ホログラフィックメディアが時間とともに重大な物理的および化学的変化を起こしやすい場合、これらの変化は記録前後のメディアの品質に影響を与える可能性がある。物理的変化は、例えば、ホログラフィック回折格子の形成が記録メディア内でのポリマー鎖の形成に依存するフォトポリマー記録メディアで起こりやすい。ポリマー鎖の形成は、光または熱エネルギーによって開始することができる。データストレージに適切なホログラフィック回折格子を記録するために、HDSSドライブが任意のメディアに発生した記録前ポリメリゼーションの量を測定し明らかにすることができることが望ましい。HDSSドライブが発生した記録前ポリメリゼーションの量を測定できれば、記録されたホログラフィック格子の品質を確保するために最適なドライブ状態を設定することが望ましい。HDSSドライブパラメーターには、例えば露光エネルギー吸収量、対象ビームと参照ビームの入射角、光学系に対するメディア位置など、任意のメディアに最適化される必要があるものもある。
ホログラフィックメディアにおける記録前ポリメリゼーションの程度の測定に加えて、フォトポリマーメディアの体積収縮の程度を測定することも望ましい。フォトポリマーメディアにおける体積収縮は、通常、ポリメリゼーション中に生じたポリマー鎖と高分子化していないモノマーメディアとの間の体積の差によって引き起こされる。フォトポリマーHDSSメディアにおける体積収縮については、D.A.Waldman、H.−Y.S.Li、およびM.G.Hornerによる“Volume shrinkage in slant fringe gratings of a cationic ring−opening holographic recording material”J.of Imaging Science&Technol.41,497−514(1997)に詳細に説明されている。フォトポリマーメディアにおける体積収縮は、任意のホログラムの記録に用いられた元々の参照ビームがもはやホログラフィック材料内に格納されているホログラムの読み取り参照ビームとブラッグ一致しないという、ブラッグの不一致につながる。収縮のため、参照ビームの平面入射角をホログラフィック格子にブラッグ一致するように調整し、ホログラフィックリードバックの間、最大の回折効率を実現することが望ましい。参照ビームの入射角の変化の結果、検出面上の再構成されたデータページ画像に空間変位が起こる。したがって、HDSSが、最大回折効率を実現するために、ホログラフィックメディアにおける体積収縮を測定し、必要な参照ビーム角のシフトを明らかにすることができることが望ましい。さらに、検出面上の再構成された画像の空間変位を明らかにし対応することもまた望ましい。
米国特許第5,838,650号は、SLMの少なくとも1つの領域の使用と、HDSSの画像品質の監視と制御にとってあるHDSSの一致する検出アレーを使用することを記載している。ページ表示には、ページ画像表示、ページ識別情報、およびピクセル登録キーなどの情報が含まれる。このようなページ表示は、その他のHDSSではなく、そのようなページ表示マークを含むデータページを元々格納していたHDSSに調整することにより画像品質を向上することができる。この特許において、較正は監視されているページ表示を元々記録したシステムのパラメータの調整に限定される。したがって、工場レベルで、または工場外で、較正機構を読み取るHDSSとは異なる他のHDSSによって、較正機構を記録させることが望ましく、さらに、画像品質の較正に限定されないメディアの較正とドライブのパラメータを提供することが望ましい。
米国特許第5,920,536号は、画像配列のページ表示マークの使用を記載する。ピクセル登録キーは監視され、画像ピクセルと検出ピクセルの間にずれが検出されると、検出器またはデータページ画像のいずれかが移動される。この特許は検出器の移動を開示しているが、データページ画像はずれの補正のためにシフトされることがない。さらに、米国特許第5,982,513号は、データページのピクセル化された画像が検出アレーのピクセルに対して配列するように入射参照ビームを傾ける方法を記載する。しかしながら、米国特許第5,920,536号および第5,982,513号のいずれも、ホログラフィックメディアの較正機構を用いた配列を提供していない。
米国特許第6,625,100号は、ホログラフィックメディア上のデータストレージ位置の物理的位置を決定する目的で、ホログラフィックメディア上の光学的に検出可能なパターンの使用を記載している。このパターンは、メディアのHDSSの光学的および機械的配列パラメータの較正というよりは、メディア上のデータストレージ位置を追跡するために使用される。
したがって、本発明の特徴は、ホログラフィックデータストレージシステムの動作を最適化する較正機構を有するホログラフィックデータストレージメディア、ならびに任意のホログラフィックデータストレージシステムによる最適なホログラフィック記録、読み取り、または情報の検索の較正機構を含むホログラフィックメディアで動作するホログラフィックデータストレージシステムを提供することである。
簡単に説明すると、本発明は、上記メディアでのHDSSの動作の最適化を可能とする十分な情報を有する較正機構を少なくとも有するホログラフィックデータストレージメディアを具体化する。第1実施形態において、かかる較正機構はホログラフィックメディアの感光性材料にホログラフ的に記録されたホログラムであり、それ自体はホログラフィックメディアに含まれる1つ以上の材料内の屈折変調の指標を介して記録される。第2実施形態において、かかる較正機構はホログラフィックメディアの1つ以上の外面および/または内面に沿った表面レリーフ機構である。第3実施形態において、かかる較正機構は透過率または反射率の異なる領域であり、この領域が入射光学ビームにより照射されるときに与えられた信号の振幅の変化の情報を格納する領域である。第4実施形態においては、かかる較正機構は情報を磁気的にメディア上に格納する。第5実施形態において、ホログラフィックメディアのこのような較正機構は、それぞれ前記第1、第2、第3、第4実施形態の表面レリーフ、体積ホログラフィー、磁気、振幅機構のいずれの組み合わせからなってもよい。
上記の実施形態の全てにおいて、かかる較正機構のうち1つ以上の機構は、メディアの特性に関する情報を含んでもよい。このような特性はメディアの厚み、メディアの空き容量、メディア感度、必要露光スケジュール、メディア製造日、または体積収縮の程度を含んでよいが、これに限定されない。較正機構はメディアフォーマット特性に関する情報を含んでもよい。メディアフォーマット特性は、例えば、データフィールドの位置、目次の位置およびフォーマット、その他の較正機構の位置、またはセクタ情報を含んでもよい。メディアに関する情報を含む較正機構およびその形式を、本明細書でメディア較正機構と呼ぶ。ホログラフィックメディアの一部である較正機構も、ホログラフィックメディアが最適に読み書きすることができるように、HDSSが光機械的にそのシステムを較正することを可能にする情報を含んでもよい。光機械的な較正配列は、(角度および方位角多重化の例について)参照ビームの適切な入射角、適切なメディア位置、または検出アレーに対するホログラフ的に再構成された画像の配列を含んでもよい。光機械的配列をHDSSに行わせるように働くこのような較正機構を、本明細書においてシステム較正機構と呼ぶ。その他の較正機構は、本明細書では、性能較正機構と呼ぶ。性能較正機構は、実際にユーザデータが書き込まれる前に、ホログラフィックメディアにHDSSにより書き込まれ読み取られる。書き込まれた性能較正機構を読み取ることにより、HDSSは感度や利用可能なダイナミックレンジなどのメディアに特徴的な性能を確定することができる。このようにして、HDSSは、多重化されたホログラムの書き込みに必要な露光スケジュールやホログラフィックメディアの空き容量を変化させるかもしれないホログラフィックメディアのあらゆる経年劣化を考慮に入れることができる。
上述の実施形態全てにおいて、かかる較正機構はメディア上または内の所定の位置にあってもよい。この位置は、較正機構を見つけて読み出すための異なる本発明のホログラフィックシステムを可能とする。較正機構は、同時に、または代わりに、例えば、透過率または反射率が異なり入射光学ビームにより照射されるときに与えられた信号の振幅の変化の情報を表す領域を含む、他の較正機構に関連するメディア上または内にあってもよい。かかる較正機構を発見し読み出す機構は、磁気的であって、磁気ヘッドの読み取りデバイスによって読み取り可能であってもよい。その性質が光学的、磁気的、いずれの場合も、較正機構は較正するメディアに関する情報、または前記メディアで用いるホログラフィックシステムの最適化をあわせて可能とするその他の較正機構の位置あるいは特性に関する情報を含むことができる。
メディアの寿命中の異なるステージで記録されたホログラフィックメディアは較正機構を含むことが望ましい。例えば、較正機構は、ホログラフィックメディアが製造されたときに書き込まれてもよく、その直後でホログラフィックメディアがユーザのHDSSで使用される前であってもよい。ホログラフィックメディアの寿命におけるこのステージを工場レベルと呼び、このとき記録された較正機構はメディア較正機構およびシステム較正機構であることが好ましい。例えば、工場レベルで記録されたシステム較正機構は、ユーザのHDSSが製造中に機構を記録するために用いられる所定の標準の配列パラメータの組に対して配列するようにするためのものである。工場で記録された較正機構に加えて、エンドユーザがメディアにデータが記録される前にホログラフィックメディアに性能較正機構を記録することが必要となり得る。これにより、適切に装備されたHDSSがメディアの特性を判断することができる。このメディアの特性には、例えば、メディアの空き容量、体積収縮の程度、または記録に適切な露光エネルギー吸収量が含まれてもよい。本発明は、工場レベルまたは例えばエンドユーザシステムなどの別のシステムにおいて記録される較正機構を含むホログラフィック記録メディアを提供する。
本発明はさらに、ホログラフィックデータストレージメディアがHDSSにあるとき、その較正機構から、情報を読み取るシステム、方法、および装置を提供する。HDSSはHDSSの前記メディアでの最適動作を保障するHDSSのパラメータを最適化する情報に応じて動作する。したがって、あるHDSSで書き込まれたホログラフィックデータストレージメディアは別のHDSSで読み取ることができ、これにより、リムーバブルホログラフィックメディアを2つ以上の異なるホログラフィック光ドライブで入れ替えることが可能となる。
好ましい実施形態において、本発明のHDSSはホログラフィック格子または回折格子のメディア較正機構を読み取り利用する。HDSSは、回折較正機構を読み取り利用するために、通常はデータの読み取り、書き込み、または検索に用いられる主ホログラフィック光・機械・電子システムを用いてもよい。また、HDSSは、読み取り、書き込み、または検索システムに加えて、もう1つシステムを含んでもよく、この追加システムは回折較正機構の読み取りに用いられる。
さらに、HDSSは、読み取り/書き込みホログラフィックシステムとは別に、振幅変更機構など、メディアの非ホログラフィックまたは非格子較正機構を読み取る光・機械・電子システムを備えてもよい。独立した、ユーザデータの読み取り/書き込みシステムに比べて低い複雑さおよびゆるい許容誤差のいずれか一方を選択的に有するシステムを有することにより、HDSSは多種多様なホログラフィックメディアに対応するようプログラム可能となる。複雑性の低いシステムは、低い解像度の較正機構、好ましくはメディア較正機構を読み取るよう意図されている。独立した光学系をメディアの磁気較正機構を読み取る磁気ピックアップシステムに置き換える、もしくはこれと組み合わせてもよい。HDSSの動作は、例えば、まずHDSSがシステムホログラフィック較正機構の位置を見つける振幅変更機構などのメディアの非ホログラフィック較正機構もしくは格子較正機構を読み取るというものでもよい。
HDSSは、メディア較正機構を読み取り、そのメディアについての情報、例えばメディア特性またはメディアフォーマットを得る。メディア特性情報は、例えば、次の1つ以上を含んでもよい。感光層の厚み、メディア製造日、メディア製造ロット、メディア感度および露光予定、およびメディアのメーカーなど。フォーマット情報は、例えば、次の1つ以上を含んでもよい。トラックピッチ、読み書き用の参照ビーム配向、およびその他の較正機構の位置など。
HDSSがこのようなメディア情報およびフォーマッティング情報をメディア較正機構から読み取ると、それに応じて光機械系を調整し、その位置がメディア較正機構に記録もしくはHDSSのメモリに(例えばファームウェアやソフトウェアを介して)格納されているシステム較正機構の読み取りを開始する。システム較正機構は、HDSSがメディア上の較正エリアまたは領域の1つの上にそのホログラフィック読み取りヘッドを配列し、フォーカス、横方向配列、および参照ビームの配向などを、システム較正機構からの信号強度(すなわちSNR)がピークに達するまで光機械的な配列を微調整することを可能にする。かかるシステム較正機構は、ドライブ間のわずかな製造誤差およびドライブおよび/または媒体の熱変化の補償を可能にする。
本発明は、また、メディアの特性に関する情報を動的に提供するメディア上のホログラフィック性能較正機構を、HDSS動作パラメータがホログラフィックデータ書き込みに最適に調整可能なように、書き込みまたは読み書き可能なHDSSを提供する。このようなパラメータには、例えば、レーザ出力または書き込みエネルギー吸収量などがある。
先に述べたとおり、較正機構は工場レベルで書き込まれてもよい。メディアへの伝達と工場レベルのシステム較正機構は表面レリーフ構造および/または体積ホログラフィック機構を備えることによって実現される。かかる表面レリーフ較正機構は、ホログラフィックメディア製造プロセスのステージの1つ以上の間に、直接ホログラフィックメディアの表面に形成されてもよいが、振幅較正機構はシルクスクリーンやフォトリソグラフィ、さらには感圧材料および不透明性または反射率の異なる材料の領域の積層体の使用によって工場レベルで記録されてもよい。製造時にメディアに記録されたホログラフィック較正機構は、良好に較正されたホログラフィック工場HDSSによって記録されることができる。工場HDSSは、ホログラフィック較正機構を、そのフィールドのHDSSが前記機構を読み取れるように、較正された参照ビーム入射角と対象ビーム入射角および露光強度によって記録される。ホログラフィック較正機構は、ホログラフィックメディアで必要とされる複数のホログラフィック較正機構それぞれを個別に記録する光ピックアップによって順次記録されることができる。ホログラフィック較正機構は、フィールドにおいて使用されているHDSSがホログラフィックメディアをホログラフィック較正機構で読み取ることができるように、工場レベルで記録されフォーマットされる。例えば、フォーマットは、エンドユーザのHDSSが、適切な配向とビーム形状の参照ビームで、ホログラフィックメディア上の特定の位置で工場レベルで記録された較正データを読み取ることができるようなものであってもよい。
本発明は、また、エンドユーザにより動作するHDSSドライブでホログラフィックメディアに記録される較正機構を提供する。公知のフォーマットの較正機構は、ユーザデータが書き込まれる前にホログラフィックメディアに書き込まれる。ホログラフィック較正機構は、ディスクなどのメディア上の公知の位置で公知のデータが記録される。このエンドユーザによって記録される較正機構は、メディア特性の測定に用いられてもよい。エンドユーザ較正機構が示すメディア特性は、記録前ポリメリゼーションの程度、体積収縮の程度、書き込みに必要なエネルギー吸収量、およびストレージの空き容量を含んでもよいが、これに限定されない。
かかる較正機構からの信号に応答するシステムの例はHDSSを1つ以上の較正機構上のメディアに配列する。このシステムは、次のHDSSの自由度のうち少なくとも1つを最適化する。対象ビーム入射角および参照ビーム入射角、光学系に対するメディア位置、検出配列、またはSLM配列が、ノイズに対するホログラム信号が最適化されるまでローカル領域でスキャンされる。システム較正機構からの信号が最適化されると、HDSSのメモリのルックアップテーブルなど、メディアを配列するためにHDSS自由度の適切な設定が記録される。この自由度は、いったんルックアップテーブルに格納されると、データ書き込みイベントの最適ドライブ設定の座標リストとして用いることができる。
較正されると、メディア較正機構を読み取り用いるシステム較正機構を配列するHDSSシステムは、さらに、各書き込みイベントに先立って、追加の較正機構、例えば性能較正機構を記録し、読み返すことができてもよい。ホログラフィックメディアの性能較正機構を記録し読み返すことによって、HDSSは、例えばホログラフィック記録メディアの感光性や利用可能なダイナミックレンジ、およびメディア体積収縮率などの、メディアパラメータを決定することができる最適な較正機構読み返しの条件は、必ずしもメディア状態にア・プリオリなものではない。例えば、フォトポリマーメディアにおける記録前の熱または光ポリメリゼーションの程度は未知であることもある。したがって、HDSSの最適な読み返しパラメータは、読み返しの相互作用によって決定される。この相互作用において、読み返しパラメータそれぞれは、所定のSNR許容誤差でノイズ比に対する最適な読み返し信号を与えるように調整されるまで各読み返しパラメータが個別に最適化される。読み返しパラメータが決定され、各性能較正機構が読み返され評価されると、メディアの記録前状態が決定され、これによってかかる最適化されたパラメータがメディアの感光性および利用可能なダイナミックレンジを示すこととなる。メディアの感光性および利用可能なダイナミックレンジは、メディア上にホログラフィックデータを記録する最適な状態とメディア上のストレージ容量の判定に用いられてもよい。
本発明の以上の特徴および利点は、添付の図面を参照する以下の説明よりあきらかとなろう。
図1を参照すると、較正機構を有するホログラフィックデータストレージメディア4がホログラフィックデータストレージシステム(HDSS)30内に示されている。HDSSは、ホログラフィックメディア4をHDSSに挿入可能な開口部2を有するハウジング28を有する。図1の例では、メディア4はディスクの形式である。開口部2は、かかるメディア4が敏感である光に光密であってもなくてもよい。図示していないが、ホログラフィックメディアはカートリッジ内に内包されていてもよく、部分的、もしくは完全にカートリッジから取り除かれて開口部へ挿入されてもよい。例えば、このようなカートリッジとカートリッジからリムーバブルなメディアで動作するHDSSは、2003年10月14日に出願された米国特許仮出願第60/510,914号に優先権を有する、共に2004年10月14日に出願された国際特許出願第PCT/US04/33921号および米国特許出願第10/965,570号に示されている。図を簡略化するために、カートリッジ、カートリッジに関連するシャッターおよびシャッター構造、ならびにカートリッジ装着部(または挿入されたホログラフィックメディアに対応し、ホログラフィックメディアがHDSS内のメディアで作動するのに必要な構造に配列し一致することを保証するその他の可動付属品)は示されていない。メディア4は、メディア4を回転モータ5に取り付けられた回転スピンドル6に連結するための、ハブ、中央開口部、またはその他の取り付けメカニズムを有してもよい。このようにして、メディアは軸9を中心として矢印9aによって示される方向に回転可能となる。回転モータ5とスピンドル6は、回転モータを方向付け、よってホログラフィックメディア4を双方向矢印10aで示されるz方向に方向付ける直線ステージ10に取り付けられている、書き込み光モジュール13および読み取り光モジュール11の固定光学系にわたる回転ステージを示す。回転モータ5の回転運動および直線ステージ10の直線移動によって、ホログラフィックメディア4の環状部分のより多くの部分がアクセス可能となる。図1に示された幾何形状は、固定の書き込みモジュールおよび読み取りモジュールを有するHDSS内のホログラフィックメディアの例である。しかしながら、ホログラフィックメディア4は、任意に、読み書き用モジュールがメディア上を移動する間に回転してもよく、またはホログラフィックメディアは静止し、光モジュールのみが物理的に移動するか、少なくとも適切な読み取りおよび/あるいは書き込みビームを表面に対して方向付けてもよく、または光学系が静止してホログラフィックメディアが図1に示す径および接線方向ではなくx−y移動ステージによって作動させられてもよい。本発明は、書き込み専用または読み書き用のホログラフィックメディアを用いる上述のHDSSシステムまたはその他のHDSSシステムで具体化されてもよい。
HDSS30は、書き込み光モジュール13および読み取り光モジュール11がホログラフィックメディア4の対抗する側面に位置する透過性のホログラフィック幾何形状を有している。書き込みおよび読み取りモジュールは、一般に、それぞれ、多数の光素子14および12からなる。図1に示すHDSSの例では、光源15からの光が、ビームスプリッタ16を介して、2つのビーム、参照ビーム108と対象ビーム109に分離される。光源15は、メディア4が敏感である波長の光で動作するレーザ光源であってもよい。対象ビーム109は、好ましくは、ビーム成形光学系18によって空間光変調器(SLM)19にあたる光の強度が均一となるように成形されたビームである。SLM19から反射された光100は、書き込み光モジュール13を介してホログラフィックメディア4に伝達される。参照ビーム108は、ビームスプリッタ16から参照光学系17を通過し、これは参照ビームを適切に成形し、角度および/またはperistrophic多重化用に、ホログラフィックメディアに対して異なる入射角で掃引されることを可能する。このような多重化の場合にホログラフィックメディア4に入射することができる、異なる位置101および位置102に導かれた参照ビーム108の例を図1に示す。参照光学系17は、さらに、スペックル法やシフト多重化などのその他の多重化方法を可能としてもよい。参照光学系17は、システムに用いられる多重化に従って1つ以上の角度寸法に沿った位置にビームを導くビーム誘導メカニズムを有する。このようなビーム誘導メカニズムは、入射する参照ビームをメディア4の方へ導く1つ以上の可動ミラーを有してもよい。可動ミラーはビーム誘導装置の一例を表し、レンズやプリズム、光学モジュレータなど、可動光素子などのその他のビーム誘導装置を用いることもできる。対象ビームとの関連での参照ビームの幾何形状の詳細な図を図2に示し、後で詳細に説明する。
ホログラフィックメディア4からデータを読み取るために、対象ビーム109は、理想的には、ホログラフィックメディアに照射しない。図1には示されていないが、対象ビームのブロックは、対象ビームの経路上のビームスプリッタ16の後、またはこれと合わせて、光機械的システムにより実現することができる。このような光機械的システムの例として、機械的シャッター、EOまたはAOシャッターまたは偏向器、または偏光ビームスプリッタであってもよい、ビームスプリッタ16とあわせての偏光回転装置の使用などがある。ホログラフィックメディア4に格納されたデータを読み取るとき、参照ビーム108は、書き込みプロセスの間用いられる参照ビームの配向に一致する一連の参照ビーム配向および波面でメディア4のホログラフィック面を照射する。記録プロセスで用いられる参照ビームに一致する任意の参照ビームがメディアを照射するとき、格納されたホログラムは読み取られ、このホログラムからの回折光107が読み取りモジュール11によって取り込まれ、2次元電荷結合素子(CCD)や相補型金属酸化物半導体(CMOS)アレーなどの検出器103に撮像される。読み書きに加えて、ホログラフィック光学系は、また、メディア上のホログラフィック記録データの位置を特定する検索動作を備えることができる。検索プロセスは、読み取りプロセスと類似であるが、メディアは、データを有するホログラムが読み取られるまで、そのデータを検索する参照ビームで走査される。
HDSSの読み書き双方のサイクルにおいて、サーボシステム7はメディアをトラックするために用いられる。サーボシステム7は、ホログラフィックメディア4の位置をトラックするのに用いられることができ、またホログラフィックメディア面などの情報を得るために用いることもできる。一例として、サーボシステムは光学的であり、光源を有する。この光源は、ホログラフィックメディアが敏感な波長を含まないスペクトルバンド幅のものであることが好ましく、反射マークからアドレス情報を得る光学ビーム8をメディア4の表面からサーボシステムの検出器に反射する(ディスクメディアの径方向および角度の位置をエンコードする)。反射型システムとして描かれているが、光学サーボシステムは反射型に限らず、透過型または反射型と透過型の組み合わせで動作してもよい。反射型光学サーボシステム7の例として、CDまたはDVDピックアップヘッドの使用がある。CDまたはDVDディスクに見られるのと同じサイズのピットや溝を有することにより、かかるピットと溝をアドレス情報でエンコードし、読み取られたデータを解釈する電子機器(および/またはソフトウェア)を有するCDまたはDVDドライブで用いられるのと同じ光ピックアップヘッドを用いることができる。
独立した読み取りシステム104をHDSSに組み込み、メディア4上の較正機構のいくつかを読み取ってもよい。このような読み取りシステムは、読み取られている較正機構の解像度がメディアディスクのシステム較正機構の解像度より低いときに好ましく、このような低い解像度較正機構がメディアおよびフォーマットに関する情報を含んでいることが好ましい(例えばメディア較正機構)。メディア情報は、好ましくは、感光層の厚み、製造日、感度、露光吸収スケジュールなどの情報を含む。フォーマット情報は、例えば、サーボシステム7によりトラックされるディスクの径方向および環状方向の位置に対する、メディア4上のシステム較正機構の位置や、このようなシステム較正機構の読み取りに必要とされる参照ビーム設定のような情報を含んでもよい。一例では、読み取りシステム104は、ホログラフィックメディア4を光学ビーム105で探査してホログラフィックメディア上の較正機構を読み取る光源を含む。別の実施形態では、読み取りシステム104は、ホログラフィックメディア上の較正機構を機械的に読み取る磁気ヘッドを含む。
HDSSの光機械システムはダイナミック制御を必要とし、ケーブル(例:電気または光)を介して、1つ以上の制御部106に接続される。HDSSの制御部106は、多数のタスクを行うことができ、これらのタスクには、SLM19が表示するデータのタイミング制御、光源15の出力レベル変調、検出器103から受信するデータのデコード、ホログラフィックメディア4のトラッキングのためのサーボ7制御、HDSSの多重化構造用の参照ビーム108の波面および配向のタイミング制御(例:可動ミラーまたはその他の用いられるビーム誘導装置に連結されたモータを介して)、およびホログラフィックメディア上の較正機構を読み取る読み取りシステム104の制御が含まれるが、これに限らない。制御部106は、また、これらの各種光機械システムに、110で示される接続を介して電力を供給することができる。HDSS内部制御部106は、1つ以上のプログラムされたマイクロプロセッサ系のデバイスをあらわしてもよく、これらは、接続111を介して外部制御部112に接続される。この外部制御部は、パーソナルコンピュータ、enterprise libraryのデータ格納システム、あるいはコンピュータサーバなど、各種の制御部であってよいが、これに限らない。
図2に、メディア4のホログラフィックメディア面20の一部に沿った参照ビームと対象ビームの露光幾何形状を示す。通常、断面21および円錐境界光線22によって示される対象ビームの円錐は、ホログラフィックメディア4のローカルな表面法線23に対して角θをなすキャリア平面波24にそって伝搬する。参照ビームは、ローカルな表面法線に対して角θをなすキャリア平面波26上を伝搬し、そのx−y面(ホログラフィックメディアのローカル面の配向を規定する面)上にある突出部25がy軸に対して角φをなす。参照ビーム自体は、角θおよびφで規定されるキャリア平面波に沿って伝播するのであれば、平面波、集束ビーム、または発散ビームなど、どのような形態のコヒーレントビームでもよい。角φのこのような規定により、対象ビームのx−y面への投影は、y軸に対する角をφ=180°とする。参照ビームは平面波でなくともよいが、例えばG.Barbastathis、M.Levine、およびD.Psaltisによる“Shift multiplexing with spherical reference waves”Appl.Opt.35(14)2403−2417(1996)に記載されるように、ホログラムのシフト多重化に用いられるような集束または発散参照ビームであってもよい。角度多重化については、ホログラフィックメディアに格納された以前のホログラムのブラッグ選択性よりも大きな値によって、対象ビームおよび参照ビームの一方もしくは両方の角θが露光の間に変化する。角度多重化については、例えばH.S.LiおよびD.Psaltisによる“Three−dimensional holographic disks”Appl.Opt.33(17),3764−3774(1994)に記載される。θはホログラフィック面のローカルな表面法線に対して規定されるため、ホログラフィックメディアを持ち上げたり傾けたりすることにより角度多重化の目的を達することもできる。peristrophicまたは方位角多重化の場合には、例えば米国特許第5,483,365号を参照のこと。この特許ではφの配向は、メディア、参照ビーム、またはz軸を中心に回転する対象ビームの組み合わせによって変更される。
図3に、HDSS30で用いることのできる較正機構を有するホログラフィックメディア4の例を示す。ホログラフィックメディア4の上から見た図では、メディアは外径300と内径304を有するディスクの形状をしている。内径304の内部には、回転モータ5のスピンドル6にメディアを挿入するためのハブとなる穴があってもよい。ユーザデータは、ディスクの多数のセクタ303に書き込まれる。各セクタは、図に示すとおり、ホログラフィックメディアの環状領域の山形の楔部となっている。ホログラフィックメディアの斜線部領域はホログラフィックメディアに配された複数のシステム較正機構を表す。ホログラフィックメディアの黒く塗りつぶされた領域307は、ホログラフィックメディアに性能較正機構を記録することのできる複数の空き領域である。後で特に図7を参照して述べるように、性能較正機構はユーザHDSSによって記録され、感光性やユーザHDSSがユーザデータの記録セッションを開始する前に利用可能なデータ容量など、現在のメディアのパラメータを判定するために用いられる。この例では、ユーザデータの各セクタにシステム較正機構の領域が1つと性能較正機構の領域が1つある。領域302はメディア較正機構を含み、ディスクの中央に向かって位置を特定され、領域305は回転モータの物理的レイアウトと摩擦を起こす可能性があるため通常は較正機構またはデータに用いられないディスクの中央環状部である。メディア情報とフォーマット情報を提供するメディア較正機構は、それぞれ、工場レベルでホログラフィックメディアに統合され、システム較正機構は工場HDSSまたはユーザレベルHDSSにより記録されることができる。水平の線の入った環状領域306は、目次(TOC)セクタを示す。TOCセクタには、ホログラフィックメディアに格納されるデータを判定するためにHDSSによって必要とされる情報がある。このようなTOC情報は、例えば、物理セクタまたはメモリ位置、すなわちユーザが記録したメディアディスク4上に格納された多重化ホログラムのアドレス指定するために必要な参照ビーム設定での物理スペース(例:ディスクの径方向および角度方向位置)、記録されたユーザデータのファイル名および種類およびディレクトリ構造、および新たなユーザデータを格納するために利用可能なメモリ位置を含んでもよい。TOCセクタは、優先的には複数回読み書きができるホログラフィックメディアの領域であり、これによってホログラフィックメディアが複数の読み書きセッションを有することができるようにする。また、TOCセクタは、記録可能なCDまたはDVDに組み込まれたものに類似の位相変化メディアを含む領域であってもよい。このような位相変化メディアは、CDまたはDVDプレーヤーのものに類似の読み書きヘッドを含む適切に装備されたHDSSがTOC情報を記録し、同一または同等の装備を備えるHDSSによって読み取ることができるようにする。
メディア4は、感光性材料をはさんだ上部基板と下部基板とからなってよい。この感光性材料は、この材料の量の分のホログラフィック記録に適切である。これらの基板はガラスまたはプラスチック材料であってもよい。メディアの全面がこのような基板材料からなり、これによってかかる感光性材料をすっぽり中に包んでもよい。例えば、このようなホログラフィックデータストレージメディアはMassachusetts州MaynardのAprilis,Inc.社により販売されており、本明細書に記載のディスク、カード、またはその他の形状など、異なるフォーマットであってもよい。
ホログラフィックメディア4に組み込み可能な較正機構には少なくとも4つのタイプがあり、これは表面レリーフ格子機構、振幅機構、磁気機構、およびホログラフィック記録機構である。表面レリーフ格子機構またはホログラフィック機構は参照ビームの角度をメディアに揃えるために用いることができる。振幅および磁気機構は、優先的にメディア情報とフォーマット情報のエンコードを行う。ホログラフィック機構または表面レリーフ格子は、検出器上の読み取りデータページの配列に用いられてもよい。ホログラフィックメディアのシステム較正機構は好ましくはホログラフィック機構からなるが、表面レリーフ、ボリュームホログラフィ、磁気および/または振幅機構の組み合わせも用いることができる。以下に、それぞれのタイプの較正機構について説明を加える。
図4Aに、表面レリーフ格子を組み込んだ較正機構を含むホログラフィックメディア4の断面図を示す。このような格子較正機構は、多重化された共同の場所に置かれた複数のホログラム用の角度またはperistrophic法を組み込んだHDSSの参照ビームの配向の角度θおよびφを較正するために用いることができる。図4Aに示す例では、ホログラフィックメディア4は、感光性材料402の層を挟んだ上部基板400および下部基板401からなる。上部基板の上面403には、格子周期Λの一連の格子溝404が形成され、格子ベクトルKがy軸に沿うように配向する(例:K=2π/Λy)。上部基板400の上には、溝を傷から保護するコーティング405が存在する。このようなホログラフィックメディア構成の例は、Massachusetts州MaynardのAprili,Inc.社により販売されているタイプA材料である。感光層および下部および上部基板材料は、例えば、屈折率が1.58のポリカーボネート材料であってもよい。コーティング層405は、例えば屈折率が1.46の別の有機材料であってもよく、これにより、コーティング層とポリカーボネート層との間に屈折が起こり検出可能となるに十分な屈折率の差を生じさせることができる。任意で、反射回折光の出力を向上させるために格子溝は金属(例えばAl)でコートされてもよい。優先的には、格子は、Littrow構造で動作するように設計され、このような格子は特定の角度の入射光を受け入れて光源に直接反射する。図4Aに示すように、ホログラフィックメディア4の表面法線407に対して角θで入射する光406は、入射ビーム406に対して逆に伝播する反射回折順序408を有する。格子機構は、入射角θで伝播する第2入射ビーム409を与え、第2入射ビーム409に対して逆に伝播する回折順序410に反射させてもよい。Littrow条件は以下のように表現される。
Sinθ=mλ/2nΛ (1)
ここで、θはホログラフィックメディアの表面法線に対する入射光の入射角であり、mは回折順序であり、λは入射光の自由空間波長であり、nはホログラフィックメディアの外部の媒体の屈折率(通常は空気であり、したがってn=1)、Λは較正機構の格子溝の格子周期である。複数の格子をそれぞれ較正を必要とする、異なる入射角用の別の較正機構として用いてもよいし、複数入射角で動作する単一の格子を設けてもよい。例として、λ=405nm、Λ=1900nm、およびn=1の場合を考える。この場合、m=3およびm=4それぞれについてLittrow条件を満たす角θおよびθは39.75°および58.50°である。y軸に沿った格子ベクトルKを有する格子は、1つ以上の角θを較正することができ、最大でφ=0°および180°の角度を較正することができる(すなわち、x−y面に投影される伝播ベクトルがyまたは−y方向の要素を有するがx軸要素を有しない入射光)。p個のファイ角を較正するには(このいずれの角度もファイの180°回転により互いに関係しないものとする)、入射光のφ方向に方向が対応するように格子ベクトルKを有するp個の格子が必要となる。簡略化した例では、交差格子を設けることができ、ここで2つの格子ベクトルが互いに90°で配向する(例えば、一方がy方向、他方がx方向)。例えば、このパラグラフの最初で述べたように一方向において格子周期は1900nmであってもよく、これに直行する方向では、37.41°および54.10°に配向した参照ビームを較正できるように格子周期は2000nmであってもよい。この2つの格子は互いに90°配向である必要はなく、互いに任意の角度に設定することができ、2つ以上の格子(この全てが異なる格子周期を有してもよいし、有しなくてもよい)の配向を形成することができる。例えば、このような格子の形成は、M.C.Hutley“Coherent photofabrication”Opt.Engin.,15,190−196(1976)に記載されており、ここでは交差格子は、ホログラフ的にフォトレジストで形成される。このフォトレジスト構造は、H.P.Herzig編“Micro−Optics:Elements, Systems, and Applications”(Taylor&Francis,Inc.Bristol,PA,1997)に記載されるように、別のエッチングまたは複製プロセスにより、別のメディアに転移可能である。
表面レリーフ較正機構は、ホログラフィックメディアの1つ以上の外面および/または内面に形成されてもよい。ホログラフィックメディアの内面に沿った表面レリーフ較正機構の場合、入射光学ビームの透過、反射および/または回折変化を通して表面レリーフ機構を検出可能なように、内面のインターフェースで十分な屈折率差が要求される。この表面レリーフ較正機構の好ましい実施形態においては、機構はホログラフィックメディアの表面に複製される。例えば、2つのプラスチック基板(例えば、ポリカーボネート基板)に挟まれた感光性メディアからなるホログラフィックメディアでは、較正機構は基板を形成するのと同じ形成プロセスでプラスチック基板の表面に直接形成されてもよい。表面レリーフ較正機構は直接形成されてもよいが、好ましくは、較正機構の形成に用いられるマスターを形成してする。この形成は、フォトリソグラフィ、eビームリソグラフィ、レーザライティング、ウェット水性エッチング、ドライエッチング、および電鋳法によって行われてもよい。表面レリーフ機構を形成するための前記製造プロセスは、例として考えられるべきであり、この機構を形成するためにその他の方法を用いてもよい。
図4Bに、較正機構が振幅機構を有することを除いては図4Aに類似のホログラフィックメディア4の断面図を示す。振幅機構を読み取るための読み取りシステム104は、入射光学ビーム422をホログラフィックメディア4に発する光源を有し、このビームは優先的には表面に対して法線である角度であるが、非法線入射光を用いてもよい。入射光学ビーム422は、ホログラフィックメディアの上部基板400の上面403にパターン化された反射マーク421で反射する。クリア機構420に比較した振幅機構のy方向の長さ変化は、光学系104に統合された検出器に入射する反射信号のタイミングによって検出され、ホログラフィックメディア4は少なくともy方向の要素を含む方向に移動する。振幅機構のy方向の長さ変化は、その相対的間隔同様、メディア較正機構の一部として要求される情報のコード化に用いることができ、図3との関連で既に述べたように、メディア4の機構302として位置が特定されてもよい。エンコード体系は、読み取りシステム104の検出器から制御部106に与えられるシリアルデータ用に用意されてもよい。例えば、RLL(run−length−limited)エンコードを用いることができ(例:CDおよびDVDで用いられているようなもの)、あるいはUPCラベルに用いられているものに類似のバーコードタイプのエンコードを用いることもでき、あるいはその他のデータエンコード体系を用いてもよい。読み取りシステム104は光源104aと、光源からのメディア4へ光を成形および/またはフォーカスさせる光学系104bとを有し、メディアから戻る光を同じ光学系または異なる光学系によって成形および/またはフォーカスさせ、読み取りシステム104内の検出器104dに導く。読み取りシステム104のビームスプリッタ104cは、光源104aからのビームを光学系104bへ通過させ、受光した戻り光を検出器104dに導く。振幅較正機構は、シルクスクリーニング、フォトリソグラフィ、または感圧材料と不透明性の異なる領域を有する積層体の使用など、各種の技術を用いて製造することができる。
例として、読み取りシステム104は、655nm半導体光源104aからの、口径の大きい(NA=0.10)対物レンズ104bで反射マーク421を含むメディア表面にフォーカスされた、光学ビームを用いることができる。フォーカスのスポットサイズはおよそ直径8μmであり、ガウスビームを通じて、スポットが13μmを超える前に伝播は約±100μmのデフォーカスエラーを有する。反射マークはクリア領域420または反射領域421の最短の長さは15μmでもよいコードを有することができる。照射の際、反射マークはシステム104の光検出器104dで検出可能なコードをあらわす反射光を戻す。振幅較正機構の読み取りにこのような口径の大きい光学系を用いることにより、ゆるい光機械的許容誤差がホログラフィックメディアがHDSSに挿入されるとすぐに読み取り可能であることを保証する。
磁気較正機構は、磁気的に情報をエンコードされたフォーマットでホログラフィックメディア4に格納することができる。しかしながら、振幅変更機構がメディア材料に形成可能であるのに対して、磁気記録可能な材料はメディア表面、例えば、メディアの感光性材料を挟む基板の1つ以上の表面や、そこに塗布されたコーティング上などに取り付けられる。磁気機構は、読み取りシステム104が磁気読み取りヘッドを有する磁気ピックアップシステムを有するように、IDバッジやクレジットカードの磁気ストリップに類似のものであってもよい。磁気ストリップは、クレジットカードやIDバッジの磁気ストリップがエンコードされるのと類似の方法で、メディア情報およびフォーマッティング情報がエンコードされる。磁気ピックアップシステムはHDSSに配され、メディア4がHDSSに挿入されると磁気ピックアップシステムが磁気的にエンコードされた領域から磁気機構を読み取り、エンコードされたデータを表す電気信号をHDSSの制御部106に与え、制御部によってデコードされる。このストリップをメディア基板の表面に取り付ける手段は、クレジットカードに用いられているものに類似のものであってもよく、またはこのストリップは粘着性の物質で取り付けられてもよい。
図4Cに、ホログラフィックな較正機構の例を示す。この例では、HDSSは平面波角および方位角多重化を用いて共同の場所に置かれたホログラムを多重化し、読み取り光モジュール11の光軸はz軸として規定されるホログラフィックメディア4の表面法線に一致する。参照ビーム101は較正機構432に角度θ(表面法線zに対して測定して)およびφ(参照ビームの伝播ベクトルがy軸に対して作るx−y面投影430の角度)で入射する。較正機構からの回折光107は、読み取り光モジュール11の光素子12によって撮像され、これにより生じる較正または配列ページと呼ばれる画像431は、明るいピクセルと暗いピクセルからなるが、検出アレー103に投影される。この例では、ホログラフィック較正機構には図1に示すものに類似のHDSSでホログラフィックデータが記録され、較正機構は、ホログラフィック較正機構がシステム較正機構であれば、優先的に工場レベルで記録される。これらのホログラフィック較正機構は、一般に、複数のホログラムを格納し、そのそれぞれは特定のθおよびφ配向で参照ビームによって読み取られるよう構成され、複数の配向の参照ビームを較正機構を読み取るHDSSの光機械的配列の較正に用いることができる。このように、これらの較正機構はシステム較正機構である。このようなホログラフィックシステム較正機構の1つ以上が、既知の2次元位置(x,y)のピクセルまたはHDSSの検出アレーのピクセル位置に配列したマークを有するデータページを用意することもでき、および/またはメディア中のホログラフィック較正機構のオリジナルの記録パラメータを記載するホログラフィックデータを有してもよい。
ホログラフ的に記録された較正機構はホログラフィックメディアに記録され、これはホログラフィックメディアに含まれる1つ以上の材料の屈折変調指数を介して記録される。ホログラフィック較正機構が記録されるメディア4の材料の位置は、ホログラフィックメディアがエンドユーザのために格納することを目的とするデータ(ユーザデータと呼ぶ)の記録および/または再生に用いられるものと同じであっても違っていてもよい。ホログラフィック較正機構は、ホログラフィック機構に遭遇する際に反射および/または透過において回折される入射光学ビームの使用により検出される。入射光学ビームは、ユーザデータの記録および/または再生に用いられる光源からの光学ビームと同じであっても違っていてもよい。好ましい実施形態においては、ホログラフィック較正機構は、ユーザデータの記録および/または再生に用いられるものと同じ光学系によって読み取られてもよく、この方法においては、光学系用の光機械的配列設定についての直接フィードバックを得ることができる。
システム較正機構に記録された較正ページ431の例を図4Dに示す。この例において、較正ページ431は4つの位置450を有しており、ここに配列マークがおかれる。これらの配列マークは、ピクセル451の組からなり、その構成は較正ページを読み取るHDSSに(メディア較正機構の読み取りまたはHDSSのファームウェアメモリあるいはソフトウェアメモリに格納されたデータを通して)知られており、光のないピクセル452と光のあるピクセル453とがある。この例では、単純な十字形を配列マークとして用いるが、複数のマークや異なるマークの形式を用いてもよい。検出器103ピクセルに対するピクセル454の小さな領域の拡大を見ると、較正ページピクセル、例えば456は、検出器ピクセル、例えば455に対して適切に登録されておらず、一般にx方向のΔxおよびy方向のΔyにずれている。較正ページの配列マークは、HDSSの光機械系の配列に用いることができる。較正ページは、優先的には、較正ページヘッダと呼ばれるページ457の領域を有する。較正ページヘッダは、較正ホログラムの特性を示すピクセル458の組へのデータ格納に特化されている。ヘッダに記録されている較正ホログラムの特性は、例えば、一連の較正ホログラム内のホログラムのアドレス、記録参照ビームの入射角、予想メディア体積収縮量、または較正ホログラムの記録に用いられるエネルギー吸収量を含んでよい。HDSSの例は平面角および方位角多重化を目的としており、メディア4上のホログラムの「アドレス」という語には4つの要素があり、サーボシステム7からの情報をトラックすることによって判定可能なディスク上における径等級および角度等級での物理的位置、ならびに角度θおよびφである。物理的位置は、回転モータ5および直線移動ステージ10ならびに/またはこれらのモータやステージに信号を送信する制御部106のソフトウェアのエンコーダの機械的位置に応じてもよい。角度θおよびφは、参照ビームのビーム誘導メカニズムにより、制御部106から受信される信号に従って、そのような物理的位置に設定される。しかしながら、メディアカードのx−y直交次元などディスクのフォーマットによっては、制御部106からの信号に従った、かかる次元に沿っての移動を制御する移動ステージを用いて、その他の物理アドレス指定を用いることもできる。
較正機構は、ホログラフィックメディアの寿命の異なるステージにおいて、メディア4に書き込むことができる。例えば、較正機構は、ホログラフィックメディアが製造されたとき、またはその直後に書き込まれてもよいが、ホログラフィックメディアがエンドユーザによって使われる直前に記録されてもよい。ホログラフィックメディア寿命のこのステージは工場レベルと呼ばれる。表面レリーフ較正機構の場合、既に述べたように、較正機構はホログラフィックメディア製造プロセスの1つ以上のステージの間にホログラフィックメディアの表面に直接形成されてもよい。振幅較正機構の場合は、この機構はシルクスクリーニング、フォトリソグラフィ、さらには感圧材料および不透明性または反射率の異なる材料の領域の積層体の使用などによって工場レベルで記録されてもよい。また較正機構がホログラフィックである別の例では、このような機構はホログラフィックメディア4に含まれる1つ以上の適切な感光性材料にホログラフ的に記録される。製造時にメディア4に記録されるホログラフィック較正機構は、良好に較正されたホログラフィック工場HDSSによって記録することができる。工場HDSSは、このフィールドのHDSSが機構を読み取ることができるように、較正された参照ビーム入射角および対象ビーム入射角ならびに露光強度でホログラフィック較正機構を記録する。例えば、ホログラフィック較正機構は、ホログラフィックメディアが必要とする複数のホログラフィック較正機構それぞれを個別に記録する光ピックアップにより、順次記録することができる。好ましい実施形態においては、一群の機構はホログラフィック複製と呼ばれるものによって平行して記録される。これによって、ホログラフィックメディア用のホログラフィック較正機構を全て記録するために必要とされる露光の数を減らすことができる。このようなホログラフィック複製は、Daniel H.Raguin、David A.Waldman、M.Glenn Horner、およびGeorge Barbastathisが発明した2003年12月30日出願の米国特許仮出願60/533,296号に優先権を持つ国際特許出願第PCT/US2004/044017号に記載されており、この仮出願は参照により本明細書に組み込まれている。好ましい実施形態においては、1つ以上のホログラフィックメディアに必要とされるホログラフィック較正機構を記録するために、1つの露光が必要とされる。
フォーマットは、ホログラフィックメディア上の特定の位置および適切な配向およびビーム形状の参照ビームで情報がプログラムされた、適切に埋め込まれたファームウェアまたはソフトウェアドライバを有するHDSSであって、このHDSSが工場レベルで記録された較正データを読み取れるようなものであってもよい。また、あるいはこのようなドライバからの情報に加えて、図3に示すように、例えばディスクメディアの内部トラックに位置する例えば振幅または磁気較正機構などの低解像度の較正機構が、システムに挿入されたホログラフィックメディアのフォーマットを判定するためにHDSSによって読み取られる。これらの機構はメディア較正機構であり、ホログラフィックドライブがシステム較正機構のホログラフィックメディア上の位置を判定することのできるフォーマット情報を与える。加えて、メディア較正機構はシステム較正機構の特性に関する情報を含んでもよく、HDSSが適切にシステム較正機構を読み取ることを可能にする。このようなメディア較正機構に含まれることのできる特性は、例えば、システム較正機構を読み取るために必要な最小限の参照ビーム設定を含んでもよい。
メディアおよびシステム較正機構を用いるシステムの動作の例を図5に示す。HDSS30は、工場で記録された較正機構を用いて、ホログラフィックデータストレージシステムまたはドライブを較正するよう動作することが示される。較正動作の開始に先立って、較正機構を有するホログラフィックメディア4がHDSSのドライブに挿入され、例えばメディア4を回転させる回転モータ5にチャックで連結されたスピンドル6などのドライブメカニズムによってメディアは係合される。回転するディスクメディアについて説明するが、その他の実施形態では、メディアカードやHDSSがHDSSの読み書きヘッドに対してメディアを移動させる手段を有する場合には任意のホログラフィックメディアフォーマットなど、静止したメディアフォーマットを含んでもよい。較正シーケンスは、まず、メディアが機械的に安定状態にあることを確実にするために、回転メディアを回転させることから始まる(ステップ500)。例えば、メディアのハブはメディアチャックに適切に係合していないかもしれない。このような場合には、メディアの回転がシステムを機械的に安定させる助けとなることがある。次に、HDSSは、メディア較正機構を読み取り(ステップ501)、ホログラフィックメディア上のシステム較正機構の位置と特性を判定する。
メディア較正機構を読み取るために、個別の読み取りシステム104がフォーマットおよびメディア情報を詳述するメディア較正機構を読み取る。個別の読み取りシステムが光機械的読み取りシステムである場合には、フォーマットおよびメディア情報を詳述するメディア較正機構を読み取るために、光学ビーム105が生成してホログラフィックメディア4を特定の領域で検査する。図1に示すように、個別の読み取りシステム104は反射で動作し、そのため、較正マークから反射された光は読み取りシステム104に含まれる検出器、例えばPINフォトダイオードによって読み取られ、これは光を制御部106が受信する電気信号に変換する。このような信号は、制御部によりデコードされると、先に述べたとおり、メディアおよびフォーマット情報となる。エンコードされたメディア較正機構が格納される領域は、ディスクが最初に挿入されたとき、あるいは回転させられたときに読み取りシステム104がその領域に導かれるようにディスク上のいずれの所定の領域に沿ってあってもよい。したがって、各メディアディスクは、エンコードされた情報を格納する領域とほぼ同じエリアをディスクに有する。例えば、図3のメディアディスク4における領域302は、工場レベルでこのような情報がディスクにエンコードされる。任意で、読み取りシステム104は回転および/または移動ステージ上にあってもよく、制御部106が、読み取りシステム104をメディアおよびフォーマット情報をエンコードする領域に導く信号を、このステージに送信可能なように、メディアに対して移動可能である。既に述べたとおり、読み取りシステム104は、任意で、メディアおよびフォーマット情報が磁気的にエンコードされた直線状または環状のストリップなどの領域を読み取るために同様に配される磁気ピックアップヘッドを組み込むことができ、または、異なるタイプのメディアを読み取ることができるように光機械的および磁気読み取りシステムの両方を用いてもよい。
HDSSがこのようなメディアおよびフォーマッティング情報をメディア較正機構から読むと、ホログラフィックメディア上のシステム較正機構の読み取り準備として、これに応じてその光機械系を調整することができる。例えば、メディア較正機構を読み取ることにより(または任意でHDSSの内部ファームウェアまたはソフトウェアに格納されたデータを介して)、HDSSは、メディアが、例えばそれぞれ角度および方位角多重化された200個の共同の場所に置かれたシステム較正ホログラムを含むシステム較正機構を含むことを判定することができる。さらに、この例では、HDSSは、多重化ホログラフィックシステム較正機構を読み取るために4つの方位角φ=0°、60°、120°、および180°があることを判定し、角φそれぞれについて50個のシータ角θが0.5°の間隔で40°〜64.5°に配置されていることを判定する。さらに、メディア較正機構またはHDSSのファームウェアあるいはソフトウェアに格納されたデータを通じて、HDSSは、ホログラフィックメディア上の、HDSSが参照ビームを工場レベルで設定されたスタンダードに較正するために用いることができるシステム較正機構が置かれている位置を判定することができる。
次のステップ(ステップ503)は、HDSSがそのホログラフィックデータの読み取りおよび/または書き込み用光学系を、HDSSがユーザデータを読み取りおよび/または書き込みするホログラフィックメディアのセクタに最も近いシステム較正機構に配列するためのものである。この配列ステップは、モータ5および/またはステージ10を介してのメディアの移動(および/または静止状態でなければHDSSの光学系の移動)の組み合わせにより実現される。HDSSは、サーボシステム7およびホログラフィックメディアから読み取られたアドレス指定機構の使用により、システム較正機構のアドレス(すなわち、ディスクの径方向および角度方向の位置に関連したメディア上の物理的位置またはスペース)を見つけることができる。このアドレス指定機構は、米国特許第6,625,100号に記載されるようなものであってよい。したがって、メディア4は読み取りモジュール11の光学系がメディアに入射する参照ビームに応じて回折光をメディアから検出することができる位置に配される。別の実施形態において、不透明なマーキングを基板上に有するメディア上の絶対位置の測定に物体検知センサが用いられる。この実施形態において、較正機構はホログラフィックメディア上の不透明なマーキングからの既知の相対転移位置に配される。相対転移位置は、例えば、メディアおよび/または光ヘッドの移動軸全てのエンコーダを用いて測定することができる。
HDSSの光学系が所望のシステム較正機構上に配列されると、HDSSはシステム較正機構に格納されたホログラムを読み取る必要がある。この例では、ホログラムは角度および方位角多重化されている考え、したがってシステム較正機構の読み取りに必要である参照ビームは、メディア較正機構および/またはHDSSソフトウェアあるいはファームウェアによって与えられるように、既知の角θおよび方位角φの参照ビーム101配向である(図4C参照)。このような方位角多重化(peristrophicとも呼ばれる)は、先に参照した米国特許第5,483,365号に記載されるようなものであってもよく、角度多重化は先に参照したLiらによる文献にあるものであってもよい。図3に示すメディアの場合、システム較正機構は、領域301に沿って異なるディスクセクタに格納されてもよいが、システム較正機構はメディアのその他のエリアに格納されてもよい。
好ましい方法においては、HDSSはまず、システムの光機械系を、任意のシステム較正機構に格納された一連のホログラムのうち最初に格納されたホログラムのアドレスを指定するよう配向する。平面角およびperistrophic多重化の場合については、この最初のホログラムは、θおよびφで配向した参照ビームで格納される。較正ホログラムのいずれか1つを個別にアドレス指定するためには、ホログラムを記録する参照ビームと同一の参照ビームを与える必要がある。好ましい実施形態において、ホログラフィックドライブは、面内の参照ビームの入射角を変更する(平面角多重化として知られる)ことにより多重化を実現し、また面外の参照ビームの入射角を変更する(peristrophicまたは方位角多重化として知られる)ことにより多重化を実現する。ドライブ対ドライブの機械的許容誤差により、熱効果、特定のHDSSに装着されたホログラフィックメディアの持ち上げや傾き、HDSS参照ビームの角度や方位角設定は、工場でシステム較正機構の記録用いられる絶対入射参照ビームとは異なることがある。したがって、HDSSは、角度範囲θおよびφで入射ビーム角を走査して所望のシステム較正ホログラムの角度位置を発見しなければならない(ステップ504)。入射角が走査される必要のある範囲は、ドライブ対ドライブおよびメディア対メディア可変性に加えてドライブ/メディアシステムの許容誤差に直接に関している。平面角および方位角多重化が用いられる場合には、角θでの較正ホログラムの回折効率を最大とするために、まず入射参照ビーム平面角を最小方位角度φで走査しなければならない。システム較正ホログラムにより生じた光の回折強度は、ドライブ検出アレー103にあたる強度が最大に達するまで平面角θが調整されるように、検出アレー103において測定される(検出器で受けた全ピクセルの値を平均化するなど)。読み取りビーム角θを最適化する間、ドライブは任意のホログラムについてピーク回折光のθ位置を判定する(ステップ505)。読み返しの間にホログラムから回折されたビームの強度は、ブラッグ条件を満たすために読み取り参照ビームの平面角の能力によって判定される。入射参照ビーム平面角が角度範囲にわたって掃引されると、ホログラムから回折されたビームの強度は参照ビームの入射平面角に対する関係sincに従う。HDSSは、参照ビーム平面角を調整して回折光を最大化するよう機能し、これによりブラッグ条件を満たす。適切なブラッグ一致を行うシステムの例では、参照ビームの平面角を走査し、複数のデータポイントにおける平面角に対する回折光強度の曲線を記録するプロセスを用いることができる。このシステムは、その後、sinc曲線からの派生物を計算することができ、回折効率の最大値を示す微分関数のゼロ切片を導くことができる。HDSSは、それから、参照ビームを適切な入射角に導いて回折出力を最大化することができる。当業者には、その他の検出アレー上の回折光の最適化方法が実現可能であろう。Kogelnikによる“Coupled Wave Theory for Thick Hologram Gratings”The Bell System Technical Journal,48,2909−2947(1969)において、密集体積ホログラム用のブラッグ条件に関する説明を参照することができる。
任意で、ステップ504に先立って、制御部106によりそのメモリから、検出アレー103の統合期間を検出アレーに入射する光に対して高感度を備えるに十分長く、かつステップ505において均一で弱い光のピーク検出を可能とする時間値に設定することができる。ステップ505でピークが見られない場合は、制御部はメモリ106に格納された所定の大きなステップサイズ(例:10ミリ秒)により統合期間を長くし、ステップ504〜505が繰り返される。この所定の統合期間のステップサイズによる減少数は、HDSSがエラー条件を検出する前の設定された回数(例:3回)に制限されてもよい。
平面角θが最適回折効率に調整されると、次に、参照ビームのperistrophic入射角φを、ホログラフィック的に再構成されたデータページを較正ホログラムから検出アレーへ適切に配列するよう、最適化することが必要になる(ステップ506)。peristrophic入射角の最適化は、一実施形態において、ホログラフ的に再構成された画像の端を検出することによって実現できる。再構成された画像の端は、画像境界に沿ったピクセルの選択された行を獲得することにより検出することができる。各行において画像が最初に検出される列は、いくつかの行について得られ、比較される。画像の端は、画像端部検出用の通常のアルゴリズムを用いて検出することが可能である。例えば、Kenneth R.Castleman著“Digital Image Processing”(Prentice Hall,Englewood Cliffs,New Jersey,07632)1996,page 299に記載されるような端部検出用のハール変換を用いる方法を用いてもよいし、その他の端部検出方法を用いてもよい。システムが画像はperistrophic角度オフセットによってオフセットされていると判定する場合、システムはperistrophic入射角を再構成された画像がドライブ検出アレーに中心をおくまで調整することができる。例えば、図6にピクセルかされた検出アレー601上のデータページ画像の配列のシーケンスを示す。検出アレー601は、検出器103であってもよい。φのperistrophic角が増加すると、データページ画像は半径fsinθの円の弧をあらわす軌跡605に沿って検出アレー上を移動する。ここで、fは読み取りモジュールの焦点距離でありθは参照ビームの入射の平面角である。peristrophic角φがホログラムが記録されたときのperistrophic角602に等しくなると、画像は適切に配列されるようになる。HDSSは、画像が検出アレーに入ると画像の端部を検出する能力を有しており、これに応じて上述したようにperistrophic角を調整して画像を検出アレーの中心におく。しかしながら、ほとんどの場合、単一のピクセル内にperistrophic配列を実現することが必要となる。この場合、peristrophic角は、較正機構のBER(ビット誤り率)をモニタリングしている間に最適化される。好ましい実施形態においては、較正機構は同じく製造時にHDSSのメモリ(またはメモリ要素)に格納されるデータセットを有し、このデータセットは較正機構のBER確認用である。一実施形態におけるメモリ要素は、プログラム可能なメモリデバイスである。peristrophic配列の回転は、HDSSのメモリに格納されている許容誤差閾値以下までBERを減少方向に導くような方法で調整される。単一のピクセル内での配列に加えて、もしくは代替的に、図4Dとの関連で既に述べた配列マークをΔxおよび/またはΔyを得るために用いてもよく、これらは(回転モータ5および/またはステージ10を介して)参照ビーム108あるいはメディア4、または(x,y移動ステージおよび/またはz移動ステージ上などにおいて)可動であれば光学系12あるいは検出器103の1つ以上により移動させられる。
任意で、ステップ505でピークを見つけた後かつステップ506でのperistrophic入射角の最適化に先だって(または後)に、検出アレー103の統合期間をデータのホログラフィック読み取り用に最適化してもよい。例えば、制御部106は、平均したときに最小(平均)グレーレベル値を有するはずである読み取りページの既知のピクセルのセット(例:10×10ピクセル)の値を読み取ってもよい(例:8ビットピクセル値においては、この平均は128である)。測定された平均グレーレベルが最小値よりも大きいまたは小さい場合は、統合期間は、小さなステップサイズ(例:1ミリ秒)によって測定平均値が±4%などの最小値の所定の許容誤差内に収まるまで、それぞれ短縮もしくは延長される。検出アレー103は、その後メディアからのホログラフィックデータを読み取るために、この判定された統合時間に設定される。
最初に読み取られたシステム較正ホログラムが、例えば上記の方法によって再構成され検出アレー(すなわち検出器103)に配列されると、読み返されているシステム較正ホログラムが一連の多重化されたシステム較正ホログラムの第1のホログラムであることを確認することが必要になる(ステップ507)。一実施形態において、較正ホログラムの識別は、システム較正ホログラムデータページ(例:図4Dのデータヘッダ457)に記録されたデータヘッダセクションを読み取ることにより実現することができる。ホログラフィックメディア上の同じ物理空間で多重化された各システム較正ホログラムには、最初のが付されたシステム較正ホログラムがみつかると、θおよびφにおける既知の相対シフトにより順次読み出されるように付される。システム較正データページ431のヘッダ領域457は、読み返しの間、データページの特性を判定するために読み取ることができる。各較正ホログラムにおいて、データヘッダは、このホログラムを、較正ホログラムが記録された参照ビーム入射角値などの較正ホログラムの特性の識別とともに含む。したがって、読み取りが一連の較正ホログラムの第1のホログラムに対応しない場合、HDSSは、この一連の較正ホログラムの第1のホログラムを見つけるために、参照ビームおよび/またはperistrophicビームの入射角を変更しなければならない。メディア較正機構から読み取られたならびに/またはHDSSファームウェアおよび/あるいはソフトウェアに含まれるフォーマッティングデータから実際に読み取られる較正ホログラムを知ることにより、HDSSは、要求される第1のシステム較正ホログラムを読み出すために、HDSSの参照ビームに要求される角度近傍において必要とされるθおよびφにおける相対シフト判定し除外することができる(ステップ508)。このとき、次の較正ホログラムを適切に読み取るために参照ビームのperistrophicおよび平面入射角を再最適化することが必要となる(ステップ504)。ホログラムが読み返されデータページヘッダが分析されると、一連の較正ホログラムの第1ホログラムがみつかったのかどうかが明らかになる。一連の較正ホログラムの第1ホログラムがみつからなければ、一連のシステム較正ホログラムの第1ホログラムの位置が特定されるまで、ドライブは参照ビーム入射角のオフセットを続けることができる。
同じ一連のホログラムのいくつかの較正ホログラムについて参照ビーム入射角を読み取ると、較正機構の記録に用いられたエンコーダに相対的な内部ドライブ参照ビームエンコーダを較正することができる。この例では、HDSSは、参照ビーム設定(例:平面角および方位角多重化についてのθおよびφ)に加えて、RAMにあるドライブルックアップテーブル(LUT)のシステム較正ホログラムの読み取りに必要な読み取りシステム較正ホログラムのヘッダデータを格納する(ステップ509)。例えば、LUTに格納された値は、大量のホログラムの中のホログラム、ホログラムが記録されたと推定される平面およびperistrophic角、ホログラムが光学的に読み戻された平面およびperistrophic角、ディスク上のホログラム平方向および角度方向アドレス位置、ならびにホログラムの記録に用いられた露光吸収量および時間を含んでもよい。工場較正機構の読み取りから得られる較正シーケンスLUTの例を表1に示す。
一連のホログラムの第1の較正ホログラムの位置が特定されると、ドライブは、全ての較正ホログラムが読み取られシステム較正ルックアップテーブル(LUT)が完全にアセンブルされるまで、一連の較正ホログラムの次のホログラムの読み取りを続ける(ステップ510〜516)。ステップ510〜516は上述したのと類似のステップであり、θおよびφを一連の較正ホログラムの次のホログラムのアドレスにシフトし(ステップ508)、θをシステム較正ホログラムの位置を特定し読み取るアドレスで走査し(ステップ504〜505)、読み取られたデータページを配列し(ステップ506)、LUTに値を格納する(ステップ509)。一連のホログラムが読み取られると、LUTは完成する。表1において、a.u.は適切な位置での任意の単位を示す。一連のホログラム中の予想されるホログラムのは、先に読み取られたメディア較正ホログラムからの、またはHDSSのファームウェアまたはソフトウェアのメモリからの値である。システム較正LUTは、その一貫性がチェックされる(ステップ517)。矛盾したシステム較正LUTは、例えば1つ以上のシステム較正ホログラムが同じ位置に記録されていたり、一連のホログラムのうち隣接するシステム較正ホログラム間の(θおよび/またはφにおける)角度分離がメディア較正機構またはHDSSのファームウェアあるいはソフトウェアのメモリから読み取られた許容誤差範囲から外れたりするためにおこることがある。較正LUTに何らかの矛盾がみつかった場合、全ての較正機構を再読み取りすることにより較正LUTを再コンパイルする必要がある。この較正は、有効なLUTが構築されるまで、X回行うことができる(ステップ519)。ここでXはHDSSのメモリに格納された値である。例えば、Xは3またはその他の値に等しくてもよい。有効なLUTが構築できない場合、HDSSは、例えば、「不良ディスク」エラーをユーザに表示してもよい(ステップ520)。LUTが有効と判定された場合には較正は完了し(ステップ518)、LUTは、HDSSにより用いられて格納されたホログラフィックデータページの読み取りおよびホログラフィックデータページの書き込みのための角θ、φを決定することができ、図7との関連で以下に説明するように各書き込みイベント前の書き込み前動作で用いられることができる。表1では、正確に21個のホログラフィックシステム較正機構が読み取られることを示しているが、ホログラフィック機構の数はこの数より多くても少なくてもよい。さらに、上記のシステム較正手続きはホログラフィック機構を用いて説明されているが、代替的に、表面レリーフ格子機構を同様に走査してLUTを形成するための角度寸法に関する情報を与えてもよい。
フォトポリマー記録メディアを用いるHDSSシステムにおいて、システム較正ホログラムの回折効率を最適化する平面参照ビーム入射角は、必ずしも較正ホログラムの記録に用いられた参照ビームの平面入射角である必要はない。これは、Waldmanらによる文献で先に参照したように、フォトポリマーメディアには普通に見られる体積収縮による影響である。フォトポリマーメディアにおける体積収縮の影響は、ホログラフィック記録格子の変形である。フォトポリマーメディアは体積収縮を最小限にすることを目的としてもよいが、頑丈なHDSSの設計では体積収縮の存在する中での最適なホログラム読み返し能力を有する必要がある。体積収縮はホログラム手段格子ベクトルの回転につながる。ホログラムが回転する格子ベクトルに適切にブラッグ一致するためには、読み取られた参照ビームの平面入射角がホログラムの記録中に用いられた参照ビーム入射角からオフセットしなければならない。システム較正ホログラムの読み戻しの場合には、回折効率の最適化は収縮により記録参照ビーム角からオフセットする参照ビーム平面入射角について起こる。システム較正ホログラムが読み取りに最適化されると、データページヘッダ、例えば、予想参照ビーム角シフトから読み取ることが可能となり、フォトポリマーメディアの体積収縮の主な原因となる内部ドライブ座標を較正する。一実施形態において、収縮による予想参照角シフトは、例えば表1に示すように、ドライブLUTに記録されてもよい。
参照ビーム平面入射角調整の結果は、ホログラム再生中の検出アレー上に再構成されたデータページ画像の空間的な転移である。ステップ506の一部としてのφの配列に加えて、データページの読み取りの間の転移はステップ506で補償される。好ましい実施形態において、検出アレー(すなわち検出器103)は通常のデータページサイズに隣接する追加の行と列を有している。例えば、1000ピクセルの行と1000ピクセルの列を含むデータページは、例えば、1024ピクセルの行と1024ピクセルの列を有する検出アレーに撮像されてもよい。これにより、画像は行列方向にプラスマイナス12ピクセルの最大範囲に転移させることが可能となる。このアレー検出器は、値の範囲を通して画像を取り込む関心の領域を移動しスケールする能力を有していなければならない。ピクセル化された検出器の関心の領域を体積収縮に対する補償により引き起こされた画像シフトに従って移動することにより、転移したデータページ画像をピクセル化された検出アレーの関心の領域に配列することが可能となる。このようなデータページの転移の較正の後、行オフセット値および列オフセット値がHDSSのメモリに格納され、各記録されたホログラムをメディアから読み出すときに用いられる。
HDSSが図5のフローチャートに説明されたシステム較正手続きを行うと、HDSSは読み書きイベントを行う準備ができる。好ましい実施形態において、HDSSはまずホログラフィックメディア4の目次(TOC)領域と指示されたセクションにアドレス指定を行う。ディスクメディア4のTOCセクションは、ホログラフィックメディア上のあらかじめ指定された位置、例えばディスクメディア4の最も内部にあるトラックにあってもよい。図3に、ホログラフィックディスクメディアの最も内部領域に位置するTOC領域302を有するホログラフィックディスク4の例を示す。HDSSは、ホログラフィックメディアのTOCセクションに位置してもよい情報を読み取るために、ホログラフィックメディアおよび/または読み/書き光学を配置する。ディスクのTOC領域は、あらかじめ読み取られたメディア較正機構、またはHDSSのファームウェアまたはソフトウェアのメモリからの情報を用いて見つけられてもよい。TOC領域は、ホログラフ的に記録された情報を含んでもよく、これによりHDSSがホログラフィックユーザデータの読み書きに用いるのと同じ読み取り/書き込みヘッド(例:光学モジュール13および11)を用いて読み書きする。また、TOC領域は、記録可能なCDまたはDVDに組み込まれているものに類似の位相変化メディア(追記型またはwrite−many)の領域であってもよい。HDSSは、その場合、CDまたはDVD型の光ピックアップヘッドを配してこのようなCDまたはDVD互換データを読み取る。CDまたはDVD型の光ピックアップは、書き込み光モジュール13あるいは読み取り光モジュール11、サーボシステム7、または別の読み取りシステム104に組み込むことができる。
好ましい実施形態において、TOC領域は、以前の書き込みセッションでホログラフィックメディアに記録されたホログラムを含む。TOCホログラムは、以前の記録セッションメディアに書き込まれたデータの位置や特性を記載した情報を含む。このようなTOCホログラムに含まれる情報は、例えば、あらかじめディスクに記録されたホログラムの位置、記録されたデータのファイルまたはディレクトリ構造、または以前の書き込みの際に観察されたメディア状態(例:ストレージ容量、メディア感度、または体積収縮の程度)を含んでもよい。HDSSがTOCホログラムを読み取るメディアおよび/または光学系を配すると、HDSSはホログラフィックメディアの第1のTOC位置のホログラムの読み取りを試みることができる。TOCホログラムを読み取るための適正なドライブの自由度は、あらかじめ記載されたメディア較正機構を読み取ることにより得られる位置情報に加えて、工場較正機構からの最初のドライブ較正間に得られたLUTから再現することができる。これには全てのTOCホログラムがHDSS較正の間に得られたLUTに従って記録されている必要がある。最初のTOCホログラムが読み取られると、各その後のTOCホログラムの位置が特定され、読み取られる。一連の記録されたTOCホログラム中の各TOCホログラムの位置は、TOC領域に記録された(または記録される)次のTOCホログラムのアドレス(θおよび/またはφにおける径方向ならびに角度方向の位置および径方向および角度方向分離)があらかじめ読み取られたTOCホログラムに格納された情報であるため、判定可能である。一例では、TOCホログラムの読み取りにおいて次の予想位置にTOCホログラムが見つからない場合、HDSSは全てのTOCホログラムを読み取っている。2つ目の例において、ホログラフィックメディアが消去可能である場合、TOCホログラム読み取りの際にファイルの終わりを示す特定のデータページまたはデータビットの集まりが読み取られたならば、HDSSは全てのTOCホログラムを読み取っている。各TOCホログラムは、記録された各TOCホログラムの順序を識別するためのデータページまたはその他の固有の識別子を含んでよく、これによりHDSSは、見逃したかもしれないいずれのTOCホログラムでも判定し走査することができる(ステップ504〜512で行われるのと類似)。ディスクにあらかじめメディアに書き込んだコンテンツを有していた場合、一連のTOCの第1のホログラムはこのディスクの履歴で最初の書き込みイベントを記載する情報を含む。TOC領域の最初のアドレスにホログラムが格納されていない場合、このディスクであらかじめ行われた書き込みイベントは存在しないことを明らかに示すものとなる。したがって、TOCホログラムは、ホログラフィックディスクのコンテンツを示す複数の情報を含むことができる。HDSSは、制御部106を介して、ユーザまたはホストコンピュータ112(図1)に以前のデータコンテンツがあることを、またはメディアに記録されたデータコンテンツがないことを通知することができる。このとき、HDSSの動作中、ユーザは、TOCホログラムによって識別された、あらかじめ記録されたデータの読み取りを選択することができる。または、代替的に、ユーザは、HDSSに挿入されたメディア4に新しいデータを記録する書き込みシーケンスを開始することを選択することができる。
ユーザがメディアにデータを記録することを望む場合、HDSSは図7に示す性能較正シーケンスを行うことができる。以下に説明する性能較正シーケンスは、感度またはダイナミックレンジがメディアの寿命にわたって、例えば温度や湿度ストレスによって生じるように、かなり変化するホログラフィックメディアに必要となると信じられている。好ましい実施形態において、性能較正シーケンスは、ホログラフィック較正機構が、工場HDSSではなく、エンドユーザによって操作されるHDSSドライブを用いて記録される必要がある。これらの較正機構は性能較正機構であって、各機構に複数の性能較正ホログラムがあり、各ホログラムはシステム較正ホログラムと同一のフォーマットを有するが(例えば図4D参照)、書き込みイベントに先立ってメディアの特性を確定するためにユーザHDSSドライブで書き込まれ読み戻されるので性能較正機構と呼ばれる。製造されてからの時間、温度履歴、湿度履歴などの環境要因によりほとんど変化しないメディアについては、これらの較正機構は必要なく、HDSSはメディア較正機構に格納された情報を読み取ることによりメディアの特性を判定することができる。しかしながら、時間とともに変化するホログラフィックメディアについては、HDSSはメディア較正機構を読み取り、その後性能較正機構の書き込みおよび読み戻しによってメディアの反応をテストするようプログラムされてもよい。性能較正機構の書き込みおよびその後の読み取りは、多くのメディアの特性を示すことができ、これらの特性は、例えば、空きデータ容量、メディア感光性、およびメディア体積収縮の程度などを含むことができる。HDSSは、性能較正機構の記録および読み取りの結果を用いて、ユーザにメディアの空き容量などのメディア特性を知らせることができる。もしくは、性能較正機構の記録および読み取りの結果は、例えば、露光エネルギー吸収量またはホログラムシータおよびファイのアドレスを含むデータ記録用の適切な記録パラメータの判定に用いることができる。
書き込み前シーケンス(ステップ701)をはじめるために、HDSSはホログラム書き込みに利用可能な最初のスペースを見つける必要がある。好ましい実施形態において、ホログラフィックメディア4は、セクタ303分割され(図3)、各セクタは性能較正ホログラムの記録用の領域307を含む。別の実施形態では、ホログラフィックの領域を分割するセクタ表示を用いる必要はない。最初に利用可能なディスクセクタまたはアドレスの位置は、最後のTOC記録は利用可能なセクタまたはアドレスに関する情報を有しているため、TOCホログラムを読み取ることによって得ることができる。任意で、TOCホログラムから読み取られた情報のメモリに、アドレス(ディスクに沿ったトラックまたはセクタに相対的な物理的径方向および角度方向位置)、記録される角度θおよびφ、および露光時間(すなわち連続する共同の場所に置かれたホログラムそれぞれが異なるレーザ露光吸収で記録されるときのレーザ出力量)についてTOC情報によって判定されるような、メディア内のどこにホログラムがエンコードされているかについてのマップを生成することもできる。HDSSは、ホログラフィックメディア上の利用可能なアドレスを有する最初のセクタの位置を特定する。メディアおよび/または読み/書き光学が利用可能な最初のセクタの性能較正エリアに配されると(ステップ702)、HDSSは、性能較正ホログラムのシーケンスを記録する(ステップ703)。このシーケンスは、好ましくは、システム較正から読み返された一連のホログラムと同一でありシステム較正LUTに説明されたものである。性能較正ホログラムのそれぞれはHDSSによって記録され読み取られる(ステップ704)。読み取られたシーケンスは、検出アレーに再構成された較正画像に配列するように、参照ビームのシータ角およびファイ角などのドライブパラメータの最適化を必要とする。この最適化は、ステップ504〜506(図5)に示す画像を検出器に配列するためのものと類似のものである。各性能較正ホログラムを読み出す際に、HDSSはいくつかの各ホログラムの特性に関する統計値を記録してもよい。例えば、ドライブは例えば以下の表2に示すような別のLUTの性能統計値を格納してもよい。LUTに格納する性能機構は、例えば、各ホログラムの回折効率、各ホログラムのBERおよび/またはSNR、メディアの感光性、記録された性能機構ホログラムと読み返された性能機構ホログラムとの間に観察される参照ビームシフト(体積収縮を示す)を含んでもよい。各性能較正ホログラムの回折効率(η)は、ホログラムから回折された総光量(Idiff)およびホログラムの読み取りに用いられた参照ビーム入射光(Iref)の比較により判定されてもよい。回折効率の計算は次のとおりである。
η=Idiff/Iref (2)
diffおよびIrefは、少量の入射光および回折光をそれぞれ回折効率を計算する適切な検出器に連結する、較正されたフォトダイオードおよびこれに関連する光学系により得ることもできる。また、回折効率を判定するために、フォトダイオードと検出アレー103があわせて用いられてもよい。回折効率が判定されると、HDSSは、記録中のメディアの感光性を判定することができる。感光性は以下の式で表される。
感光性=η1/2/Idt (cm/J) (3)
ここで、ηは回折効率であり、Iはホログラムの記録に用いられる平均総光強度(例:対象ビームの強度プラス参照ビームの強度)であり(参照ビーム光プラス対象ビーム光)、dは記録層の厚みであり、tはホログラムの記録に用いられる露光時間である。HDSSは、例えば先に読み取られたメディア較正機構によって、記録層の厚みを得ることができる。
感光性と回折効率を除くと、これらの性能機構は、先に説明したシステム較正ホログラムと同じ方法で判定される。HDSSは、その後、性能統計値を用いてメディアが記録に適切であるかどうかを判定する(ステップ705)。その後、HDSSは、一連のデータホログラムの書き込みに必要なメディアの空き容量とエネルギー吸収量を判定してもよい(露光スケジュールと呼ばれる)(ステップ706)。ユーザは、この図1の光源15からのエネルギー吸収量に関連する空き容量と予想記録時間を通知されてもよい(ステップ707)。
フォトポリマー記録のホログラフィーにおける露光スケジュールを決定する方法として、Pu A、Curtis K、およびPsaltis Dによる“Exposure Schedule For Multiplexing Holograms In Photopolymer Films”Opt Eng,35(10),2824−2829(1996)などに記載される方法を用いてもよい。このようにして、HDSSはセクタに追加された記録前ポリメリゼーションの量をダイナミックに測定し明らかにする。ここで、データはこのような記録の質を確保するために記録される。例えばG.J.Steckmanらによる“Storage density of shift−multiplexed holographic memory”Appl.Opt,40,3387−3394、2001に記載されるように、追加のデータストレージの空き容量を判定することもできる。
HDSSが性能較正機構を記録し、この較正機構を読み取り、メディアの性能統計値を得、適切な露光スケジュールと空き容量を判定すると、HDSSはユーザデータをホログラフィックメディアに書き込む書き込みイベントを行うことができる。
各書き込みイベントまたは複数の書き込みイベントの書き込みセッションの後、HDSSは、ディスクのトラックに相対的なディスク上のアドレス(物理スペース)、記録されたときのθ角およびφ角、露光時間、記録の日時と時間、ファイル名、サイズ、エンコード形式、未使用のアドレス、または記録されたデータのタイトルもしくは他の派生するデータなど、ホログラムに関する情報を有する新しいTOCホログラムをメディアのTOC領域に書き込む。既に述べたように、書き込まれることになる各TOCホログラムのアドレスは、メディア較正機構により読み取られたアドレスで見つかってもよいし、HDSSのファームウェアまたはソフトウェアのメモリから見つかってもよい。したがって、このようなTOCホログラムは、ディスクが最初にHDSSにインストールされたとき、HDSSにより読み取られ、そのメディアディスクに既に記録されている情報を与えることができる。
先に述べた説明から、メディア情報とフォーマット情報、光機械的配列較正を得、メディアの性能特性を判定する、HDSSによって用いられる各種の較正機構を含むホログラフィックデータストレージメディア、およびかかる構成機構を有するメディアを用いたホログラフィックデータストレージ用のシステム、方法、装置を提供することが明らかとなろう。例示した説明は全体として例示的なものとしてとらえるべきであり、本発明の範囲を制限するものとしてとらえるべきではない。本発明の範囲での変形、修正、および拡張は、当業者には間違いなく明らかとなろう。
ホログラフィックデータストレージシステムにおける本発明のシステムの模式的ブロック図である。 ホログラフィックメディア、ならびに多重化された共同の場所に置かれたホログラフィックデータの前記メディアへの記録に用いられる対象ビームおよび参照ビームの配向を示す、光学図である。 図1のシステムにおいて用いることのできるディスクフォーマットのメディア上に較正機構を有する本発明のホログラフィックメディアの例の平面図である。 表面レリーフ較正機構の例を示す本発明のホログラフィックメディアの断面図である。 振幅較正機構の例を示す本発明のホログラフィックメディアの部分断面図である。 ホログラフィック較正機構とかかる機構を読み取る読み取り光モジュールを含む本発明のホログラフィックメディアの部分3次元斜視図である。 図1のシステムの図4Cのホログラフィック較正機構から読み取ることのできるようなシステム較正ページの例の2次元斜視図である。 較正機構の列を図1のシステムのホログラフィックメディアから読み取るプロセスのフローチャートである。 ホログラフ的に格納されたデータが図1のシステムで読み取られるときの検出アレー上のホログラフィックデータページのperistrophicな配列を示す。 図1のシステムの性能較正機構を読み書きするプロセスのフローチャートである。

Claims (68)

  1. ホログラフィックデータストレージシステムにおいて用いられるホログラフィックデータ格納用メディアであって、
    前記メディアで最適に動作するようホログラフィックデータストレージシステムを配列する1つ以上の機構を備えるメディア。
  2. 2つの基板と、
    前記基板間にある、ホログラフィックデータを記録可能な感光性材料をさらに備える、請求項1に記載のメディア。
  3. 前記機構の1つ以上は表面レリーフ格子を表す、請求項1に記載のメディア。
  4. 前記機構の1つ以上はホログラフィック記録を表す、請求項1に記載のメディア。
  5. 前記配向する機構は第1の機構を表し、前記メディアは、このメディアに関する情報をエンコードする光振幅変更領域および磁気領域の少なくともいずれか1つを表す第2の機構を1つ以上さらに備える、請求項1に記載のメディア。
  6. 前記第1の機構は前記第2の機構により格納された情報に従って前記メディア上に位置する、請求項5に記載のメディア。
  7. 前記機構は前記メディア上の所定の位置におかれる、請求項1に記載のメディア。
  8. ホログラフィックデータストレージメディアを用いるホログラフィックデータストレージ用のシステムであって、
    メディア上のホログラフィックデータの読み取り、書き込み、読み書きのうちいずれか1つを行う光学系と、
    メディア上の機構を読み取り、前記読み取られた機構に従って前記メディアで最適に動作するよう前記光学系を配列する手段とを備えるシステム。
  9. 前記機構は表面レリーフ格子およびホログラフィック記録の少なくともいずれか1つを表す、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記機構はメディアに関する情報をエンコードする光振幅変更領域および磁気領域の少なくともいずれか1つを表す、請求項8に記載のシステム。
  11. 前記光学系は、さらに
    メディア内の1つ以上の次元で参照ビームを導く手段を含み、
    前記読み取りおよび配向手段は前記導く手段の次元を前記機構に配列する、請求項8に記載のシステム。
  12. 前記光学系は、さらに
    前記メディアから読み取られたホログラム記録を受信する検出器を含み、
    前記読み取りおよび配向手段は前記読み取られたホログラフィック機構の1つ以上を前記検出器に対して配列する、請求項8に記載のシステム。
  13. 前記光学系に、前記メディア上のホログラフィック記録を表す較正機構の書き込みと前記1つ以上の機構の読み取りを可能とし、前記システムを動作するパラメータを判定する手段をさらに備える、請求項8に記載のシステム。
  14. 前記機構読み取りおよび前記光学系配向手段は、メディアの感光性材料のメディア体積収縮およびポリメリゼーション効果に起因するメディアの変化の原因である、請求項8に記載のシステム。
  15. 前記読み取りおよび配向手段は書き込みおよび/または読み取りイベントに先立って、またはこの間、動作可能である、請求項8に記載のシステム。
  16. ホログラフィックデータストレージメディアを用いるホログラフィックデータストレージ用のシステムであって、
    メディア上のホログラフィックデータの読み取り、書き込み、読み書きのうちいずれか1つを行う光学系と、
    1つ以上のその他のホログラフィックデータストレージシステムが前記メディアで最適に動作するよう、その前記光学系の配列用の十分な情報を格納するホログラフィック記録を表す機構をメディア上に形成する手段を備えるシステム。
  17. ホログラフィックデータ格納用メディアであって、前記メディアの面上または前記メディアの内部にホログラフィックデータストレージシステムを前記メディアで最適に動作するよう較正する1つ以上の較正機構を備えるメディア。
  18. 前記較正機構はメディア特性に関する情報を有する、請求項17に記載のメディア。
  19. 前記較正機構はメディアフォーマットに関する情報を有する、請求項17に記載のメディア。
  20. 前記較正機構はホログラフィックデータストレージシステムの前記メディアへの光機械的な配列用の情報を有する、請求項17に記載のメディア。
  21. 前記較正機構の少なくともいずれか1つは前記メディア上または内部に位置し、1つ以上のその他の前記較正機構の少なくとも位置に関する情報を有している、請求項17に記載のメディア。
  22. 前記較正機構の少なくともいずれか1つは前記メディア上または内部に位置し、1つ以上のその他の前記較正機構の少なくとも特性に関する情報を有している、請求項17に記載のメディア。
  23. 前記較正機構は体積ホログラムである、請求項17に記載のメディア。
  24. 前記較正機構は表面レリーフ格子である、請求項17に記載のメディア。
  25. 前記較正機構は磁気的に変調された領域のものである、請求項17に記載のメディア。
  26. 前記較正機構は光学的反射領域または透過振幅変調領域のものである、請求項17に記載のメディア。
  27. 前記較正機構は、工場ホログラフィックデータストレージシステムおよびユーザホログラフィックデータストレージシステムのいずれか1つによって実行される記録プロセスを通じてホログラフィックメディアに組み込まれる、請求項17に記載のメディア。
  28. ホログラフィックデータストレージメディアを用いるホログラフィックデータストレージ用のシステムであって、
    前記メディア上または内部の較正機構を読み取る手段を備え、
    前記較正機構は、前記システムにより前記ホログラフィックデータストレージシステムを最適化して前記ホログラフィックメディアで動作するよう用いられるシステム。
  29. 前記読み取られた較正機構の1つ以上はメディア特性に関する情報を有する、請求項28に記載のシステム。
  30. 前記読み取られた較正機構の1つ以上はメディアフォーマットに関する情報を有する、請求項28に記載のシステム。
  31. 前記読み取られた較正機構の1つ以上は前記メディアの前記ホログラフィックデータストレージシステムへの光機械的な配列に用いられる、請求項28に記載のシステム。
  32. 前記読み取られた較正機構の1つ以上は、前記メディア上または内部に位置し、前記読み取り手段が読み取り対象のその他の前記較正機構の位置を特定することを可能にする、請求項28に記載のシステム。
  33. 前記読み取られた較正機構の1つ以上は、前記メディア上または内部に位置し、前記読み取り手段が読み取り対象のその他の前記較正機構の特性を判定することを可能にする、請求項28に記載のシステム。
  34. 前記読み取られた較正機構の1つ以上は体積ホログラムである、請求項28に記載のシステム。
  35. 前記読み取られた較正機構の1つ以上は表面レリーフ格子である、請求項28に記載のシステム。
  36. 前記読み取られた較正機構の1つ以上は磁気的に変調された領域を有する、請求項28に記載のシステム。
  37. 前記読み取られた較正機構の1つ以上は光学的反射領域または透過振幅変調領域を有する、請求項28に記載のシステム。
  38. 前記読み取り手段は、前記システムの動作を最適化するために、前記較正機構の読み取りにより測定された自由度に対して少なくともシステム自由度を較正する手段をさらに有する、請求項28に記載のシステム。
  39. 前記読み取り手段は、前記ホログラフィックシステムの動作を最適化する、読み取り参照ビームの角度を較正する手段をさらに有する、請求項28に記載のシステム。
  40. 前記読み取り手段は、前記ホログラフィックシステムの動作を最適化する、検出アレーの位置または検出アレーに対するホログラフ的に再構成された画像の位置を較正する手段をさらに有する、請求項28に記載のシステム。
  41. 前記読み取り手段は、前記ホログラフィックシステムの動作を最適化する、検出アレーの統合期間を較正する手段をさらに有する、請求項28に記載のシステム。
  42. 前記読み取り手段は、前記ホログラフィックシステムの動作を可能とする、前記ホログラフィックシステム内のメディアの位置を移動する手段をさらに有する、請求項28に記載のシステム。
  43. ホログラフィックデータストレージメディアを用いるホログラフィックデータストレージ用のシステムであって、
    前記メディア上または内部に少なくとも較正機構を書き込む手段を備え、
    前記較正機構は、少なくとも前記システムにより、前記ホログラフィックデータストレージシステムを最適化して前記ホログラフィックメディアで動作するよう用いられるシステム。
  44. ホログラフィックデータストレージメディアを用いるホログラフィックデータストレージ用のシステムであって、
    前記メディア上または内部にも較正機構を書き込む手段を備え、
    前記較正機構は、その他の前記システムの少なくとも1つにより、前記ホログラフィックデータストレージシステムを最適化して前記ホログラフィックメディアで動作するよう用いられるシステム。
  45. 前記書き込む手段は前記ホログラフィックメディアの空き容量を測定する手段をさらに有する、請求項43または44に記載のシステム。
  46. 前記書き込む手段は前記ホログラフィックメディアの体積収縮を測定する手段をさらに有する、請求項43または44に記載のシステム。
  47. 前記書き込む手段は、前記ホログラフィックメディアへの少なくとも体積ホログラムの最適な書き込みのための露光エネルギー吸収量を計算する手段をさらに有する、請求項43または44に記載のシステム。
  48. ホログラフィックメディアであって、前記メディアの目次を表すデータを格納する領域を備えるホログラフィックメディア。
  49. 前記領域は前記データのホログラフィック記録に適切な材料を含む、請求項48に記載のメディア。
  50. 前記領域は前記データを光ピックアップで記録可能とする材料を含む、請求項48に記載のメディア。
  51. 前記材料は、CD光記録手段およびDVD光記録手段のいずれか1つにより記録可能な位相変化材料である、請求項50に記載のメディア。
  52. ホログラフィックデータストレージシステムであって、記録のための材料を含むホログラフィックメディアにTOCデータを記録可能なCD光ピックアップまたはDVD光ピックアップを備えるシステム。
  53. ホログラフィックデータの読み取り、書き込み、読み書きのうちいずれか1つを行う光学系を用いたホログラフィックデータストレージシステムの方法であって、
    1つ以上の較正機構をホログラフィックデータストレージメディアから読み取るステップと、
    読み取られた較正機構に従って前記メディアで最適に動作するよう、ホログラフィックデータストレージシステムの光学系を配列するステップとを備える方法。
  54. 前記較正機構は表面レリーフ格子およびホログラフィック記録の少なくともいずれか1つを表す、請求項53に記載の方法。
  55. 前記較正機構はメディアに関する情報をエンコードする光振幅変更領域および磁気領域の少なくともいずれか1つを表す、請求項53に記載の方法。
  56. 前記読み取るステップは、
    メディア内の参照ビームを前記較正機構で導くステップと、
    較正機構から反射されたホログラフィックデータを検出するステップとをさらに含む、請求項53に記載の方法。
  57. 前記配列するステップは、
    前記較正機構からの前記検出されたホログラフィックデータからの前記較正機構からの前記ホログラフィックデータを最適に受信するために参照ビームを配列するステップをさらに含む、請求項56に記載の方法。
  58. 前記メディア上のホログラフィック記録を表す較正機構を書き込むステップと、
    前記書き込まれた較正機構を読み取ってホログラフィックデータストレージシステムを動作するためのパラメータを判定するステップとをさらに備える、請求項53に記載の方法。
  59. 前記読み取り配列ステップ手段は、メディアの感光性材料のメディア体積収縮およびポリメリゼーション効果に起因するメディアの変化の原因である、請求項53に記載の方法。
  60. 前記配列ステップは、ホログラフィックデータの書き込みまたは読み取りに先立って、またはこの間、動作可能である、請求項53に記載の方法。
  61. ホログラフィックデータストレージメディアを用いるホログラフィックデータストレージ用の装置であって、
    参照ビームを発する光源と、
    前記参照ビームを前記メディアへ導き、ホログラフィックデータを表す前記メディアからの戻り光を作り出し、前記参照ビームをメディアに配する1つ以上のビーム誘導装置を有する読み取り光学と、
    メディアからの前記戻り光を検出して前記ホログラフィックデータを与える検出器と、
    複数の較正機構を有する前記メディアと、
    前記ビーム誘導装置の配置を制御して、参照ビームにより照射されると較正機構が前記較正機構に関連するホログラフィックデータを表す戻り光を前記検出器に対して発するまで、前記ビーム誘導装置を配列し前記較正機構のそれぞれを読み取る参照ビームを導く制御部であって、参照ビームのその後の位置づけ用の前記読み取り光学を配列するための前記制御部によって用いられる較正機構それぞれについて前記ビーム誘導装置の配列された位置に従って参照ビームの位置を格納するメモリを有する制御部とを備える装置。
  62. 前記読み取り光学および前記書き込み光学に対して1つ以上の前記メディアを位置づけるための回転または移動ステージを有する、請求項61に記載の装置。
  63. 前記光源からの前記ビームを前記参照ビームと対象ビームに分離する光学系と、
    前記読み取り光学からの前記参照ビームとともに前記対象ビームを用いてホログラフィックデータを前記メディアに書き込む書き込み光学であって、書き込まれるデータに従って前記対象ビームを変調する変調器と、前記制御部が前記読み取り光学を用いてメディアからホログラフィックデータを読み取るときに前記対象ビームをブロックするシャッターとを有する前記書き込み光学とをさらに備え、
    前記制御部は、前記シャッターを制御し前記メディアにデータが書き込まれるべきときにデータを前記変調器に与える、請求項61に記載の装置。
  64. 前記制御部は、前記書き込み光学および読み取り光学を用いて複数のホログラムをメディアに書き込み、前記読み取り光学および検出器を用いて前記複数のホログラムを読み取って、前記メディアのストレージ容量およびホログラフィックデータの書き込みに光源から必要とされるエネルギーのうち少なくともいずれか1つを判定する、請求項63に記載の装置。
  65. 前記光源、読み取り光学、書き込み光学、および検出器は、メディアを受け入れ可能な共通のハウジングに配される、請求項63に記載の装置。
  66. 前記複数の較正機構は第1の較正機構を表し、前記メディアは1つ以上の前記第1の較正機構の位置を特定するための情報を少なくとも格納する第2の較正機構を有し、前記装置は前記第2の較正機構を読み取る読み取り器をさらに備える、請求項61に記載の装置。
  67. 前記メディアは、前記メディア上にあらかじめ記録されたホログラフィックデータの目次を記録する1つ以上のホログラムを格納する少なくとも1つの領域を有し、前記制御部は前記読み取り光学と検出器とを用いて前記メディアの目次を記録する前記ホログラムを読み取る、請求項61に記載の装置。
  68. 前記メディアは、前記メディア上にあらかじめ格納されたホログラフィックデータの目次を記録する1つ以上のホログラムを格納する少なくとも1つの領域を有し、前記制御部は前記書き込み光学と読み取り光学とを用いて目次を更新する別のホログラムを書き込み、前記メディアに書き込まれた後ホログラフィックデータに反映する、請求項63に記載の装置。
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