JP2007533219A - 無線通信網、特に携帯電話網によるマルチメディアコンテンツの配信方法及びシステム - Google Patents

無線通信網、特に携帯電話網によるマルチメディアコンテンツの配信方法及びシステム Download PDF

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Abstract

少なくとも1つのネットワークセルを制御する基地局サブシステムを含み(BSC1、BTS1、CELL1;BSC2、BTS2、CELL2、BTS3、CELL3、BTS4、CELL4)、該基地局サブシステムが無線ブロックを介して該セル内の移動局(MS1、MS2、MS3、MS5、MS7)と通信する無線通信網(100)において、基地局サブシステムにてデータパケットで受信した情報コンテンツを移動局に配信する方法であって、前記データパケットから開始して、ネットワークセルを通って送信される無線ブロック(400)を取得し;移動局と基地局サブシステムとの間の論理接続を特定する第1の無線リンク識別子(TFI)により前記無線ブロックをラベリングし;第1の無線リンク識別子をネットワークセル内の第1の移動局(MS1、MS3、MS5)に知らせ;そしてネットワークセル内の少なくとも1つの第2の移動局(MS2、MS7)が情報コンテンツの受信を要求すると、それに前記第1の無線リンク識別子を知らせることを含む。本方法は、さらに、前記第1の移動局及び前記少なくとも1つの第2の移動局に割り当てられた夫々の第2の無線リンク識別子(MFI、MFI、MFI、MFI、MFI)を、前記無線ブロック中に含ませることを含む。

Description

一般に、本発明は電気通信の分野、特に携帯電話網などの無線の移動体通信の分野に関する。具体的には、本発明は、適切な量のマルチメディア情報コンテンツなどのデータを無線の移動体通信を介して移動式のユーザー端末(例えば、携帯電話)に配信することに関する。
携帯電話網は初期には有線の公衆交換電話網(PSTN)と同様に移動ユーザー間で音声通信を可能にするためのものと考えられていた。
携帯電話網は、第二世代移動体セルラー網、特にグローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(GSM)規格(及び米国と日本のその対応物)に準拠した移動体セルラー網などのデジタル移動体セルラー網の導入後に特に著しく普及した。
単純な音声通信に加えてこれらのセルラー網により提供されるサービスは、数と質において急速に拡大した。例えば、ショート・メッセージング・システム(SMS)やマルチメディア・メッセージング・システム(MMS)サービス、及びインターネット接続サービスがここ数年で利用可能になった。
しかし、これらの第二世代セルラー網は、音声通信は満足のいくものであるが、データ交換能力は非常に劣ったものしか提供していない。
PSTNと同様に、第二世代セルラー網は実際は交換回線網であり、このことにより、所定のユーザーに割り当てることができるバンド幅が非常に制限される。これに対して、コンピュータネットワークなどのデータ通信網、なかでもインターネットは、十分に高いデータ転送速度が可能なパケット交換方式を採用している。
移動端末のユーザーがインターネットを介して提供されるサービスを効率的に利用できるようにするため、GSMネットワークなどの従来の公衆回線のセルラー網の制限を克服すべくいくつかの解決策が提案されてきた。
かなり流行した解決策の1つは、汎用パケット無線サービス(簡単にGPRS)である。GPRSはGSMネットワークと両立可能なデジタル携帯電話技術であり(実際には、既存のGSMネットワークアーキテクチャー上に構築される)、純粋なGSMにより可能になる速度よりも早い速度にてデータ転送を可能にする。
本質的に、GPRSは、パケットに基づいたデータ通信をサポートし可能にするGSMアドアップ(add-up)と見なすことができる。
ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)に準拠した無線通信システムなどの第三世代無線通信システムはデータ転送速度の点でもっと見込みがあるが、GPRSは既存のGSMネットワークのデータ交換能力を改善する手近に用意された解決策であるので、ますます人気を得つつある。
GPRS通信網では、通常、情報コンテンツは、GPRS携帯電話(又は移動局)とパケットデータ網に接続されたサービスプロバイダ(例えばインターネットに接続されたサーバ)との間のセッションが起動されるとポイントツーポイント方式(ユニキャスト)で転送される。よって、このようなセッションの起動は、サーバとGPRS携帯電話との間の論理接続の設定を伴う。
このようなポイントツーポイント通信方式では、地上GPRSネットワークとGPRS移動局との間のデータ交換に割り当てられる無線資源は、たとえ同じGPRSサービスが2以上の移動局ユーザーによって同時に利用されているとしても、GPRSサービスを同時に利用する異なる移動局の数に依存する。明らかに、このことは、無線資源が過度な大きさでない限り、利用可能なGPRSサービスに複数のユーザーが同時にアクセスする可能性を制限する。
よって、ポイントツーマルチポイント送信方式により2以上のユーザーが同時に利用可能な同一のGPRSサービスに関する情報コンテンツを送り、割り当てられた資源を節約できることが望ましい。
マルチメディア(オーディオ及び/又はビデオ)コンテンツなどの相対的に量の多い情報コンテンツを、複数の移動端末ユーザーにブロードキャストする問題は既に当該技術において直面している。
特に、3GPP(第3世代パートナーシップ・プロジェクト)技術仕様No.TS23.246(「マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(MBMS);アーキテクチャー及び機能の説明」)、v6.1.0、2003年12月(教示内容をここで援用する)には、アーキテクチャー上の解決策、及びMBMSの機能が記載されている。
上述の技術仕様は「コアネットワーク」の側面を扱うが、MBMSの実行に関与する物理的な無線通信の側面には及ばない。
GPRSネットワークにおけるマルチキャスト送信もまた、国際出願WO03/019840A2で扱われている。この文献に提案されている方法では、セルラー網を介してマルチキャストデータのただ1つのコピーをセル中の複数の移動局にルーティングする。よって、仮想の加入者移動局がエミュレートされ、それがマルチキャストサービスに加入して該セルに対するマルチキャストデータを受信する。マルチキャストデータを受信すべき実際の移動局には、仮想の加入者に割り当てられたチャンネルを聞くよう指示される、すなわちチューニングするよう指示される。
出願人は、提案された方法の実行は、無線通信を管理するネットワーク装置をかなり変更することを伴うので、無料ではないことに着目する。特に、仮想の移動局をエミュレートする要素が必要となる。
さらに、出願人は提案された方法がもっと厳しい別の欠点をもつことを認める。すなわち、所与のマルチキャストサービスを利用しているセル内の異なる移動局は、ネットワーク装置には見分けがつかず、よって、情報を特定の移動局にアドレス指定できない。
出願人の考えでは、このことは厳しい制限である。というのは、例えば、そのことにより、配信されるコンテンツの肯定応答/否定応答の効率的なポリシーを実行できなくなるからである。
最近、Phoenix、AZ、米国で2004年3月22日〜3月26日まで開催されたGERAN2#18会議で行われた提案(そのテキストは、インターネットサイトftp://ftp.3gpp.org/TSG_GERAN/WG2_protocol_aspects/GERAN2_18bis_Phoenix/Docs/からダウンロードできるG2-040286、標題「Common Feedback Channel for MBMS delivery」である)によると、フィードバックチャンネルとして使用することを意図されたコモンフィードバックチャンネル(CFCH)を定めることが提案されており、その際、否定応答(nack)が正確な時間にアクセスバーストとして送られる。より具体的には、提案者によると、フィードバックメッセージは、すべての対象の移動局(MS)によってアクセスバーストとしてCFCH上に正確な時間にて送信される。すなわち、もしMSが時間tに送信されたRLCブロックを復号化しないならば、アクセスバーストを時間t+Δtにて送り、もしMSが時間tで送信されたRLCブロックの復号化に成功したなら、時間t+Δtにフィードバックチャンネル上に何も送信されない。
その帰結は、もしアクセスバーストが時間t+Δtで検出されるなら(1以上のMSがフィードバックチャンネル上で受信した増大したパワーからnackを送信したことをネットワークが推論できるなら)、ネットワークは時間tにて送信されたブロックが(少なくとも)1つのMSにより受信されていないことを理解する。
提案者は、もし複数のMSが同じ時間にアクセスバーストを送信しそれらが衝突しても、問題は存在しないことを分かっている。というのは、それらのアクセスバーストはすべて同じ情報(すなわち時間tに送信されたブロックの喪失)を伝えるからである。この情報はアクセスバーストのコンテンツではなく、アクセスバースト自身の存在である。
しかし、出願人は、MSからのフィードバックのこのような実行は、効率的な肯定応答/否定応答ポリシーを実行するには適当でないと考える。例えば、このような実行では、一連のnack応答は、信号の受信が非常に悪い地理的地域に位置した移動局から来るので、この一連のnack応答を無視し得るか否かを分かり得ない。別の例として、このような実行は、例えば移動局のタイミングアドバンス(Timing Advance)などのデータコンテンツの受信の質を高めるために、移動局のいくつかのパラメータのチューニングをより良くできる。引用した解決策の提案者が目標は完全に肯定応答されたプロトコルを実現することではないと明確に述べていることにも留意されたい。
国際出願WO03/019840
出願人は、情報を具体的に異なる移動局にアドレス指定でき(例えばack/nackリクエスト)、かつ(例えば、ack/nackフィードバックを得るために)移動局からの情報を適当なネットワーク装置により認識し区別できるMBMSサービスを実行する問題に直面した。
出願人は、所与のマルチキャストサービスを利用しているのでネットワークには区別できないセル内の移動局(というのは同じ物理的な通信資源を共用しているので)は、好ましくはマルチキャストサービスのために移動局に送信された無線ブロックのヘッダー内に含まれる無線リンク識別子を定め、この識別子を移動局に知らせることによって、互いに区別可能にできることが分かった。これにより、例えば、より効率的なデータ再送信スキームの実行が可能になる。
よって、本発明の側面によると、無線通信網を介してデータパケットを移動局に配信するための請求項1に記載の方法が与えられる。
要約すると、少なくとも1つのネットワークセルを制御する基地局サブシステムを含み、該基地局サブシステムが無線ブロックを介して該セル内の移動局と通信する無線通信網において、本発明のこの態様による方法は、
前記データパケットから開始して、ネットワークセルを通って送信される無線ブロックを取得し;
移動局と基地局サブシステムとの間の論理接続を特定する第1の無線リンク識別子により前記無線ブロックをラベリングし;
第1の無線リンク識別子をネットワークセル内の第1の移動局に知らせ;そして
ネットワークセル内の少なくとも1つの第2の移動局が情報コンテンツの受信を要求すると、それに前記第1の無線リンク識別子を知らせる、
ことを含む。
本方法はさらに、前記第1の移動局及び前記少なくとも1つの第2の移動局に割り当てられた夫々の第2の無線リンク識別子を、前記無線ブロック中に含ませることを含む。
本発明の一態様では、前記第1の無線リンク識別子が、情報コンテンツを移動局に送るために基地局サブシステムにより起動される一時ブロックフロー(TBF)に対応した一時フロー識別子(TFI)からなる。
特に、前記第2の無線リンク識別子が一義的に各移動局に割り当てられる。
本発明の好ましい態様では、第1の移動局及び少なくとも第2の移動局に夫々の第2の無線リンク識別子を割り当てる前記ステップが、MSと基地局サブシステムとの間の無線通信の同期を可能にするのに有効なパラメータを第1の移動局及び少なくとも第2の移動局に割り当てることを含む。
第1の移動局及び少なくとも第2の移動局に夫々の第2の無線リンク識別子を割り当てる前記ステップが、移動局のリクエストに応じて、又は移動局からのサービスリクエストに応じて自動的に、基地局サブシステムにより実行される。特に、このステップは、無線ブロックの送信の開始前に実行することができ、特に、前記第1の無線リンク識別子を前記第1の移動局及び前記第2の移動局に知らせる前記ステップの前又は後に実行してもよい。
本発明の一態様では、この方法は、所定数を超えてすべての移動局に共通の第2の無線リンク識別子を割り当てることを含む。
特に、第1の移動局及び少なくとも第2の移動局に夫々の第2の無線リンク識別子を割り当てる前記ステップが、移動局から基地局サブシステムへの一時的通信アップリンクを確立することを含み得る。好ましくは、上記データパケットから得られる上記無線ブロックをネットワークセルを介して送信する前に、一時的通信アップリンクが開放される。
情報は、夫々の第2の無線リンク識別子を用いて第1の移動局と少なくとも1つの第2の移動局とから選択された移動局にアドレス指定され得る。このため、第2の無線リンク識別子は、前記データパケットから得られる少なくとも1つの無線ブロック、特のそのヘッダー部分に含まれ得る。
特に、情報をアドレス指定する前記ステップが、選択された移動局に応答をリクエストすることをさらに含む。前記応答は、データパケットから得られた無線ブロックの受信が成功したことの肯定応答情報を出すことを移動局にリクエストする。特に、前記応答は、無線ブロックが送信されるチャンネルに関連付けられた制御チャンネル上にて基地局サブシステムに送信され得る。この方法は、移動局から受信した肯定応答情報に依存して、データパケットから得られた既に送信された無線ブロックを再送信することを含み得る。
本発明の別の側面によると、情報コンテンツプロバイダによりデータパケット中に与えられる情報コンテンツを無線通信網を介して移動局に配信するための請求項20に記載の無線通信網システムが提供される。
要約すると、無線通信網システムが、
無線ブロックを介してネットワークセル内に位置する複数の移動局との無線通信を可能にするネットワーク基地局サブシステムを含み、この基地局サブシステムは、データパケットで情報コンテンツを受信し、該データパケットから無線ブロックを取得し、ネットワークセル内の第1の移動局と、情報コンテンツの受信を要求しているネットワークセル内の少なくとも1つの第2の移動局とに通知される第1の無線リンク識別子により前記無線ブロックをラベリングし、無線ブロックを送信する。
基地局サブシステムはまた、夫々の第2の無線リンク識別子を前記第1の移動局と前記少なくとも1つの第2の移動局とに割り当て、第2の無線リンク識別子は前記無線ブロックに含まれる。
特に、前記第1の無線リンク識別子が、情報コンテンツを移動局に送るために基地局サブシステムにより起動される一時ブロックフロー(TBF)に対応した一時フロー識別子(TFI)からなる。
前記基地局サブシステムが前記第2の無線リンク識別子を各移動局に一義的に割り当て得る。
基地局サブシステムがさらに、前記第1の移動局及び少なくとも1つの第2の移動局に、移動局と基地局サブシステムとの間の無線通信の同期を可能にするのに有効なパラメータを割り当て得る。
前記基地局サブシステムが、移動局からのリクエストに応じて、又は移動局からのサービスリクエストに応じて自動的に第2の無線リンク識別子を割り当てる。特に、基地局サブシステムは、情報コンテンツの配信を開始する前に、特に、第1の無線リンク識別子を移動局に知らせる前又は後に、第2の無線リンク識別子を割り当て得る。
基地局サブシステムは、所定の数を超えた移動局すべてに共通の第2の無線リンク識別子を割り当て得る。
基地局サブシステムはさらに、無線ブロックの送信を開始する前に移動局から基地局サブシステムへの一時的通信アップリンクを確立し得る。
本発明の一態様では、基地局サブシステムは、夫々の第2の無線リンク識別子を用いて第1の移動局及び少なくとも第2の移動局のうちの1つの移動局に情報をアドレス指定する。特に、第2の無線リンク識別子は、データパケットから得られる無線ブロックの少なくとも1つに含まれ得る。
本発明の一態様では、基地局サブシステムは、アドレス指定された移動局に応答をリクエストし、特に、前記データパケットから得られた無線ブロックの受信が成功したことについての肯定応答情報を出すことをリクエストする。基地局サブシステムはまた、移動局から受信した肯定応答情報に依存して、前記データパケットから得られる既に送信された無線ブロックを再送信し得る。
特に、前記応答は、無線データブロックの送信されるチャンネルに関連付けられた制御チャンネル上に送信され得る。
本発明の第3の態様によると、情報コンテンツプロバイダによりデータパケットで提供される情報コンテンツを移動局に配信することをサポートしている無線通信網において使用する請求項38に記載の移動局が提供され、前記情報コンテンツは、基地局サブシステムにより移動局に知らされる第1の無線リンク識別子(特に、情報コンテンツを移動局に送るために起動される一時ブロックフロー(TBF)に対応した一時フロー識別子(TFI))によりラベル付けされた無線ブロックにて移動局に送信される。
要約すると、前記移動局は、
それに割り当てられた自身の第2の無線リンク識別子を記憶し;
受信した無線ブロックを第2の無線リンク識別子を含むものとして認識し;
受信した無線ブロックから第2の無線リンク識別子を抽出し;そして
抽出した第2の無線リンク識別子を前記自身の第2の無線リンク識別子と比較する。
特に、移動局は、前記抽出された第2の無線リンク識別子が自身の第2の無線リンク識別子に一致する場合に、ネットワークによりアドレス指定されたそれ自身を考慮するよう更に適合し得る。
特に、移動局は、個人的な第2の無線リンク識別子によりアドレス指定されている場合、情報コンテンツを届ける無線ブロックの受信が成功したことについての情報をネットワークに与える。
前記第1の無線リンク識別子が、情報コンテンツを移動局に送るために起動される一時ブロックフロー(TBF)に対応する一時フロー識別子(TFI)からなる。
本発明のこれらの特徴及びその他の特徴と利点は、単に非限定的な例として添付図面を参照して説明した本発明の態様についての以下の詳細な説明により明らかとなろう。
図面、特に図1には、セルラー移動体通信網100、特にGSMネットワークが概略的に示される。
移動体通信網100は複数の基地局サブシステム(BSS)を含み、その各々は、それぞれの地理的領域内でセルラー通信の有効範囲を与える。
一般的なBSSは複数の無線基地局(BTS)を含み、その各々は、BSSによりカバーされる領域内の夫々の地理的区域をカバーする。BSS内のBTSの数は、実際にはもっと多いが、簡単のために4つの無線基地局BTS1、BTS2、BTS3及びBTS4(アンテナで図示)とその関連のセルCELL1、CELL2、CELL3及びCELL4(破線の円で囲まれた区域として略示)のみを図1に示す。一般的なBTSは、BTSのセル内に位置するユーザーの移動局(MS)(例えばセルCELL1内の移動局MS1及びMS2、セルCELL2内の移動局MS3、セルCELL3内の移動局MS4並びにセルCELL4内の移動局MS5、MS6及びMS7など)、一般には携帯電話と通信する。
一般に、複数のBTSは、BTSを制御するネットワーク装置である同一の基地局コントローラ(BSC)に接続される。例えば、同じBSSのすべてのBTSは、同じBSCに接続され、例えば、図1を参照すると、基地局コントローラBSC1には無線基地局BTS1が接続され、基地局コントローラBSC2には他の3つの無線基地局BTS2、BTS3及びBTS4が接続されている。大まかに言うと、BTSはMSへの信号/MSからの信号についての実際の送信/受信を扱い、一方、BSCは特定の物理的な無線通信チャンネル上にてどのデータを送信しなければならないかについてを種々のBTSに指示する。
図1は、ネットワーク要素を概略的に示し、これらのネットワーク要素は、GPRS規格に従って、セルラー移動体通信網100に接続されたMSが、パケットに基づいた外部のデータ通信網(すなわち、パケットデータ網)、例えば、インターネット及び/又はイントラネット、より一般には、パケットにて、すなわち公衆回線スキームの代わりにパケット交換スキームに従ってデータを交換する任意のデータ通信網(限定するものではないが特にインターネットプロトコル(IP)を採用している任意のネットワーク)などにアクセスすることを可能にする。この図では、外部のパケットデータ網のみが概略的に示され、全体的に105により示されている。以後、外部のパケットデータ網105はインターネットであると仮定するが、このことは限定を意図するものではなく、単なる例である。
当該技術においてそれ自体が公知であり、かつここに記載の本発明の態様を理解するのには関係のない必要以上の詳細には立ち入らないが、セルラー網100とインターネット105などの1以上の外部パケットデータ網との間のインターフェースとして機能する少なくとも1つのゲートウエイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node)GGSNが設けられる。ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)は、GPRS基幹ネットワーク110を介して、図示されている2つのSGSN1及びSGSN2などの1以上のサービングGPRSサポートノード(Serving GPRS Support Node)(SGSN)とデータパケットを交換する。汎用SGSNは、1以上の夫々のBSSに関連付けられており、受信したデータパケットを、GGSN(又は1より多いGGSNが存在する場合にはGGSNの一つ)及びGPRS基幹ネットワークを介して、パケットに基づいた外部通信網(又はパケットに基づいた外部通信網の一つ)から、夫々のBSS(又は夫々のBSSの一つ)によりカバーされた地理的区域内に位置する適当な宛先MSにルーティングする。例えば、サービングGPRSサポートノードSGSN1は、受信したデータパケットを、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)及びGPRS基幹ネットワーク110を介して、パケットに基づいた外部通信網105から移動局MS1及び/又は移動局MS2にルーティングする。
特に、汎用SGSNは、対象とする宛先MSに配信するためにデータパケットをどこにルーティングすべきかを知る目的で、MSの地理的位置を追跡する。特に、MSがアクティブにデータを交換しているか(READYステータスと称する状態)又はしていないか(STAND-BYと称する状態)に依存して、SGSNにて追跡される地理的位置は、特定のネットワークセル、又はセル群により表されるより大きな領域(「ルーティング領域」という)であり得る。換言すれば、汎用SGSNは、どのセル/ルーティング領域に宛先MSが現在位置しているかを知っている。異なる外部パケットデータ網からデータパケットを受信するために、1つのSGSNが複数のGGSNと通信できることが分かる。
データパケットに基づいた通信サービスを提供するため、各BSCは、それぞれのパケット制御装置(PCU)に関連付けられる。ただし、この図は、BSCの一部を示しているのでパケット制御装置(PCU)は明示的には図示されていない。PCUは、BSCを夫々のSGSNに接続する(例えば基地局コントローラBSC1にはサービングGPRSサポートノードSGSN1、基地局コントローラBSC2にはサービングGPRSサポートノードSGSN2が接続)セルラー網100内部のパケットに基づいたデータ通信網115に対するBSCのインターフェースとして機能する。PCUは、パケットに基づいた内部データ通信網115を介して夫々のSGSNから受信し宛先MSに送られるデータパケットを、ネットワークの無線資源を利用してBTSの一つにより、「無線で」送信するのに適合したデータストリームに変換する。さらに、MSにより「無線で」送信されBTSにより受信されるデータストリームは、夫々のSGSN(図中のサービングGPRSサポートノードSGSN1又はSGSN2)及びゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)に送信するために、パケットに基づいた内部データ通信網115によりサポートされたプロトコルに従ってフォーマットされたデータパケットに変換される。
従来、GPRS通信をサポートする汎用MS(GPRS MS)、例えばセルCELL1中の移動局MS1のユーザーが、インターネット105を介してアクセス可能なサービスプロバイダ又はコンテンツプロバイダ120(サーバ)により提供されるサービスを利用できるようにするための手順、すなわち、GPRS MSによるGPRSサービスの実現は、本質的に次の2つのステップを含む。すなわち、第1のステップ(パケットデータプロトコル(PDP)コンテキスト起動という)では、論理接続(PDPコンテキスト)がGPRS移動局MS1とサービスコンテンツを提供するサーバ120との間で設定され、第2のステップ(一時ブロックフロー(TBF)起動/開放という)では、セルラー網100が、GPRS移動局MS1に所定の物理的通信資源、すなわちセルラー網100の「無線」の無線リンク部分上での送信のための無線資源を割り当てる。
特に、当業者に周知の必要以上の詳細に立ち入るものではないが、GPRS移動局MS1(GPRS移動局MS1がその瞬間に位置するセルCELL1にサービスを与えるSGSN、この例ではサービングGPRSサポートノードSGSN1にて登録した後)は、サービングGPRSサポートノードSGSN1にPDPコンテキストの起動のリクエストを送る。PDPコンテキストは、使用されるパケットデータ網(この例ではインターネット105)、インターネット105にアクセスするのに用いられるGGSN(この例ではゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN))、及び他のパラメータを定める。
PDPコンテキストリクエストはPDPコンテキスト起動手順をトリガーし、この手順において、移動局MS1、サービングGPRSサポートノードSGSN1及びゲートウェイGPRSサポートノードGGSNは、PDPコンテキストパラメータを取り決めるのに有用な情報を交換する。
PDPコンテキスト起動手順により、ゲートウェイGPRSサポートノードGGSNと、移動局MS1が位置するセルCELL1をカバーする無線基地局BTS1にサービスを与えるPCUとの間でのデータパケット転送経路が定まる。よって、PDPコンテキスト、すなわちGPRS移動局MS1とサーバ120との間の論理接続が設定される。
PDPコンテキストの起動自体は、セルラー網100の物理的な通信資源の割り当てを伴わず、単にGPRS MSとサーバとの間の論理接続を確立するのみである。よって、PDPコンテキストは、いったん起動されると、たとえサーバ120とGPRS移動局MS1との間で交換されるデータが存在していない場合でも、GPRS移動局MS1(又は場合によってはサーバ120)がそれを使用停止するまで何時間もの間、原理的には永遠に使用可能に保持され得る。
PDPコンテキストが起動された後、基地局コントローラBSC1は、夫々のPCUを介してサーバ120から受信しGPRS移動局MS1に送信されるデータが存在するか否かをチェックする。肯定的な場合には、すなわちサーバ120とGPRS移動局MS1との間で交換されるデータが存在する場合には、TBFが基地局コントローラBSC1により起動される。
より詳細には、上述したように、汎用GPRS MSは2つの状態(READY状態及びSTAND-BY状態という)のうちの一つをとり得る。もしSTAND-BYならば、所管SGSNは、どのセルにMSがその瞬間に位置しているかを知らず、ルーティング領域のみを知っている。予備的にページングメッセージがSGSNによりルーティング領域内のMSに送られる。このメッセージは対象のMSの識別子を含む。MSがページングメッセージに応答すると、SGSNはMSが位置するセルを認識し、MSにサービスを与えるBSCに向けてデータパケットを適切にルーティングできる。
TBFの起動により、(PCUにより適当なデータストリームに変換され)適当な基地局コントローラBSC1及び無線基地局BTS1を介して無線で移動局MS1へのデータ転送経路からのデータパケットの交換を可能にするため、セルラー網100、すなわち無線チャンネル(エアーリンクチャンネル)の物理的な無線通信資源を移動局MS1に割り当てることが決められる。
データが交換されると、TBFは動作停止されて無線資源が開放され、もしPDPコンテキストが閉鎖されていなければ、基地局コントローラBSC1は交換すべき新しいデータを待つ。よって、PDPコンテキストとは異なり、TBF、すなわちGSMネットワーク100の物理的な無線通信資源が、それへの送信/それからの受信をすべきデータが存在しない限り移動局MS1のみへの割り当てが維持され、データが交換されるやいなや開放され、無線資源を他の使用/ユーザーに開放した状態にしておく。換言すれば、TBFは一時的であり、データ転送の期間中だけ維持される。
GPRS規格に従って、各TBFには指標が一義的に割り当てられ、一時フロー識別子(TFI)と称する。大ざっぱに言えば、TFIは、ダウンリンクにて(すなわち、基地局コントローラBSC1及び無線基地局BTS1から宛先移動局MS1へ)転送されるデータのスケジューリングを管理するために利用される。よって同じセル内の異なるGPRSサービスユーザーに異なるTFIが割り当てられる。TFIにより、無線リンクコントロール(RLC)層での異なるエンティティを弁別できる、すなわち、所与のTFIが一義的に夫々のRLCエンティティをアドレス指定し、送信されるRLCデータブロックすべてのヘッダー部分に挿入される。一般に、TFIは5ビットの2進数である。TBFが起動されると、TFIがそれに割り当てられ、このTFIがアクセス手順中に交換されるメッセージにより(いわゆるPACKET DOWNLINK ASSIGNMENTメッセージを介して)宛先移動局MS1に知らされる。TFIはBSCとMSとの間の論理接続の識別子である。
物理的なレベルでは、GPRSはGSM規格の物理層に基づく。
当該技術において周知のように、GSM規格は、BTSとMSとの間の通信のために、複数の無線キャリヤに関連付けられたバンド幅が200KHzの複数の無線チャンネルを提供する。特に、124個の無線キャリヤが提供され、ハイブリッド周波数分割多元接続(FDMA)/時分割多元接続(TDMA)のアクセススキームは複数の、例えば8つのタイムスロット(物理チャンネル)を各キャリヤに関連付ける。
所定のMSへの送信/所定のMSからの送信は、そのMSに周期的に割り当てられるタイムスロット内でのみ不連続的に行われる。そのサイクルは8つのタイムスロットすべての時間連続であり、無線フレームと称する。いったん所定のキャリヤへのアクセスがMSに許可されると、送信及び受信が別個のタイムスロットにおいて行われる。
GPRSシステムにより用いられる物理レベルは、異なる論理構造をそれに重ねるGSMシステムに基づく。制御及びデータトラヒック「論理」チャンネルは、単一のGPRS物理チャンネル(パケットデータチャンネル(PDCH)という)上に時間及び周波数領域で多重化される。
PDCHは物理GSMチャンネルに対応しており、周波数領域において、無線キャリヤ数(124キャリヤの一つ)により定められ、時間領域において、タイムスロット数(そのキャリヤ内の8つのタイムスロットの一つ)により定められる。タイムスロットのタイミング及び持続時間は、GSMシステムで定められたものと同じである。
制御及びデータトラヒックGPRS論理チャンネルは、物理レベルにて同じPDCHを共用するように時間において多重化される。
図2に図示されているように、GSM規格の124無線キャリヤの一つである所定の無線キャリヤ(図中の「i番目キャリヤ」)が与えられると、無線フレーム(その各々は8つのタイムスロットTS1〜TS8を含む)は、52個の無線フレームのグループに分類され、図示されているマルチフレームMFRjなどのいわゆるマルチフレームを形成する。各マルチフレームは、図示されているフレームブロックFRB1などの12個のフレームブロックに分割され、その各々が4つの無線フレームを含む。フレームブロックの隣接トリプレットの間にはアイドルフレームIFRが挿入され、意図的にデータのない状態にしている。
マルチフレームは52個の無線フレームごとに周期的に繰り返す。異なるGPRS制御及びデータトラヒック論理チャンネルが、(パケットにて受信された)送信されるべきデータのブロック(無線データブロック又はRDB)への分割(セグメンテーションと称する操作)に基づいて多重化される。無線データブロックはGPRS論理チャンネルの基本的な輸送構造である。よって、所定の無線データブロックは、一義的に夫々のGPRS論理チャンネルに専用され、それをデータトラヒックチャンネル又は制御チャンネルとする。異なる論理チャンネルへの無線データブロックの割り当てスキームは、マルチフレーム内に固定位置を有するGPRS制御論理チャンネルPBCCH(パケットブロードキャスト制御チャンネル)上を他の制御情報と共に送信される。
音声通信については、無線送信は、GSM規格の仕様に従って4つの「ノーマルバースト」のシーケンスとして生じる。図示された無線データブロックRDBなどすべての無線データブロックが、同じPDCHの4つの連続した無線フレーム(例えば図中のフレームFR1〜FR4)中に、各フレーム内の1つの(その論理チャンネルに割り当てられた無線資源に依存し、かつMSがマルチスロット通信をサポートすること、すなわちMSのマルチスロットクラスと称される特徴に依存して、場合によっては1より多くの)タイムスロット(例えば図中のタイムスロットTS3)を利用して送信される。
さらにGPRS規格に従って、すべての無線データブロックが、他のパラメータに加えて一義的にTBFを特定するTFIを含んだヘッダー部を備える。このように、異なるユーザーに属する2個以上のトラヒックフローが、MSへのダウンリンク又はMSからのアップリンクにおいて同じタイムスロット、又はタイムスロットのグループ上にて多重化され得る。
セル内の各MSは、MSに割り当てられたタイムスロットのグループ上にてBTSにより送信されたすべての無線データブロックを聞く。しかし、GPRSデータの宛先であるMS、すなわち、PDPコンテキストを起動し、TBF(例えばTBF)が割り当てられ、夫々のTFI、例えばTFI(実際には上述の5ビットデジタルコード)が割り当てられ知らされた移動局MS1などのMSは、図中の無線データブロックRDBと同様にその一時フロー識別子TFI、すなわちTBFが起動されたときに前もって知らされていたTFIによりラベル付けされた無線データブロックを捕らえるのみである。正しい一時フロー識別子TFIによりラベル付けされていない他のすべての無線データブロックは、移動局MS1により放棄される。このようにTFIは実質的にチューニング情報としてMSによって用いられる。MSは、MSに送られるGPRSデータを送信する物理通信チャンネルへのチューニングのために、このTFIを用いる。
マルチキャストサービスをサポートしないGPRSネットワークにおいては、もし移動局MS1と同じセル内の異なるMS、例えば図1の移動局MS2が、GPRSネットワークを介して、移動局MS1により既に利用されたサービスと同じサービス(サーバ120により利用可能にされたもの)を利用することを望むならば、上述した手順と同じ手順を実行しなければならず、別のPDPコンテキストを起動することになり、さらに悪いことに、データを移動局MS1と交換しなければならない場合には異なるTBFを起動することになり、すなわち、移動局MS1に対してGSMネットワーク100により既に割り当てられている無線資源とは異なる追加の無線資源を割り当てることになる。これは明らかに資源の浪費であり、特に、利用されるサービスが、MSにダウンロードされるデータに関して相対的に重い場合、例えばマルチメディアコンテンツ、オーディオ又はビデオ(例えばテレビプログラムなどのリアルタイムコンテンツ)ストリーミングの配信の場合などに資源の浪費となり、GSMネットワークインフラストラクチャが際立って規模拡大されないならば、ユーザーに提供されるGPRSサービスの利用可能性が厳しく制限され得る。
このような資源の浪費を避けるため、GPRSネットワークは、簡略化した図3のフローチャート300を用いて下記説明した方法にて、マルチキャストサービスデータ配信をサポート可能にされる。
汎用GPRSサービスに関して上記説明した従来の手順と全く同様の方法にて、汎用MS、例えば移動局MS1のユーザーが、マルチキャストにて提供される所定のGPRSサービス(以下、単にマルチキャストサービスという)を要求するとき、移動局MS1が標準的なユニキャストPDPコンテキスト(以下、デフォルトPDPコンテキストという)を起動する(ブロック305)。GSM/GPRSネットワークコンポーネントBSC1は、RLC/MACレベルにて実行される標準的な手順に従って、ダウンリンク(すなわち、BCS/BTSからMSへ)及びアップリンク(すなわち、MSからBTS/BSCへ)のデータトラヒック無線チャンネルを移動局MS1に割り当てる。
それから、移動局MS1は、パケットデータ網105内の専用サーバ、例えば(ただし限定するものではないが)マルチキャストサービスを提供する同じサーバ120から利用可能なマルチキャストサービスのリストを検索する(ブロック310)。
利用可能なサービスのリストにおいて利用可能なマルチキャストサービスの一つ、例えばマルチキャストサービス「A」、例えばテレビ(TV)サービスが移動局MS1により選択されると、サーバ120は移動局MS1に識別子を知らせる(ブロック315)。この識別子は、サーバ120により移動局MS1に割り当てられた例えばインターネットプロトコル(IP)アドレス(例えば244.x.y.z)であり得る。この同じIPアドレスが、GPRSサービス「A」に関連付けられたマルチキャストグループ、すなわちマルチキャストサービス「A」の利用をリクエストした又は利用しているMSのグループを特定するために、サーバ120によって用いられ得る。このグループは、図1中にマルチキャストサービス「A」に関連したテーブル130として概略的に示されており、このテーブル130は、マルチキャストサービス「A」の利用をリクエストした又は利用しているユーザーUser1、…、User7に関する情報を含む。サーバ120はマルチキャストグループ130に一時マルチキャストグループ識別子(TMGI)を割り当てることができ、この一時マルチキャストグループ識別子(TMGI)は、マルチキャストグループ内に少なくとも1つのMSが存在する限りマルチキャストグループに一時的に割り当てられる。
つぎに、移動局MS1は、選択されたマルチキャストサービス「A」に関連のマルチキャストグループに加わることへの関心を信号で送るため、IGMP JOINメッセージ(IGMP:インターネット・グループ・マネジメント・プロトコル)をデフォルトPDPコンテキスト上に送る(ブロック320)。当該技術において周知のように、インターネット・グループ・マネジメント・プロトコルは、インターネットにおけるIPマルチキャスティング用の規格であり、ホストメンバーシップ、特に1つのネットワーク上にマルチキャストグループを確立するのに用いられる。
その結果、このような1つのマルチキャストPDPコンテキストが既に動作中ではないことをチェックした後(判断ブロック323、分岐Nに出る)、マルチキャストPDPコンテキストが所管ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)により設定される(ブロック325)。
特に、マルチキャストPDPコンテキストは、既に引用した3GPP技術仕様No.TS23.246、v6.1.0に規定されたサービス起動のガイドラインに従って設定することができる。
設定されたマルチキャストPDPコンテキスト中、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)は、サーバ120への登録手順を実行する(ブロック330)。サーバ120は移動局MS1についての情報を得て、この情報をマルチキャストサービス「A」のグループに対応したテーブル130に記憶する。ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)は、(図1に概略的に示されており、135として特定される)マルチキャストサービス「A」に関連したテーブルにユーザー情報を記憶する(このようなテーブルのいくつかは、GGSNに存在し得、マルチキャストPDPコンテキストが設定されたマルチキャストサービスの各々に対して1つである)。同様に、移動局MS1を担当する所管サービングGPRSサポートノードSGSN1は、ユーザー情報をマルチキャストサービス「A」に関連したセル関連テーブル(図1に概略的に示されており、140-1により特定される(140-2はサービングGPRSサポートノードSGSN2での等価のセル関連テーブルを特定する))に記憶する(これも、このようなテーブルのいくつかはSGSNに存在し得、マルチキャストPDPコンテキストが設定された各マルチキャストサービスに対して1つである)。
移動局MS1がマルチキャストグループ130に加わることを可能にする作業は完了しており、移動局MS1により起動されたデフォルトPDPコンテキストは、マルチキャストPDPコンテキストにリンクされる。
マルチキャストグループへの加入に導く作業の一部として、移動局MS1は、所定値NSAPI(図6参照)、特にマルチキャストサービスのために確保されているNSAPI値を有するネットワークサービス・アクセス・ポイント識別子(NSAPI-下層により提供されるサービスを使用しているPDPコンテキストに対するインデックス)を選択する。
ここでは、別のMS、説明を簡単にするため移動局MS1と同じセル内に位置するMS、例えば移動局MS2が、GPRSマルチキャストサービスを要求すると仮定する。
移動局MS1と同様に、移動局MS2が夫々の標準的なユニキャストPDPコンテキスト(デフォルトPDPコンテキスト)を起動する。GSM/GPRSネットワークコンポーネントBSC1は、RLC/MACレベルでの標準的な手順に従って、移動局MS2にダウンリンク及びアップリンクトラヒック無線チャンネルを割り当てる(ブロック305)。
前のケースのように、移動局MS2は、サーバ120から利用可能なGPRSマルチキャストサービスのリストを検索する。このリストの中には、マルチキャストPDPコンテキストが既に設定されているマルチキャストサービス「A」が存在する(ブロック310)。もし移動局MS2がマルチキャストサービス「A」を選択すれば、サーバ120は対応するマルチキャストグループのIPアドレス244.x.y.zを移動局MS2に知らせる(ブロック315)。
つぎに、移動局MS2はIGMP JOINメッセージをそのデフォルトPDPコンテキスト上に送り、GPRSマルチキャストサービス「A」への移動局MS2の関心を伝える(ブロック320)。
ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)は、マルチキャストサービス「A」に対するマルチキャストPDPコンテキストが既にアクティブであることを認識し(判断ブロック323、分岐Yに出る);したがって、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)は別のマルチキャストPDPコンテキストを起動せず、代わりに新しい移動局MS2をサービス「A」に対して既に存在しているマルチキャストPDPコンテキストをリンクする(ブロック350)。別のマルチキャストPDPコンテキストがゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)において起動されないということを除いて、3GPP技術仕様No.TS23.246v6.1.0に規定されたサービス起動のガイドラインに従って、実質的に上記説明したのと同じ方法にて移動局MS2への通知が行われ得る。
ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)は新しいユーザーに関係した情報を、マルチキャストサービス「A」に関連したテーブル135に記憶する。同様に、移動局MS1の担当の所管サービングGPRSサポートノードSGSN1は、ユーザー情報をマルチキャストサービス「A」に関連したセル関連テーブル140-1に記憶する。
他のMSがマルチキャストサービス「A」の利用を要求する場合にも同じ動作が実行され得る。
サービス「A」に関連のマルチキャストPDPコンテキストを起動した後、マルチキャストセッション(すなわち、サービス「A」に関連のデータについてサーバ120からMSへの送信)の開始まで、MSはユーザーのアクティビティに依存して、READY状態からSTAND-BY状態に場合によっては何回も移動し得る。
サーバ120は、データを加入者に送信する準備ができると、サービス「A」に関連のマルチキャストセッションを開始する。Aマルチキャストセッションは、上記3GPP技術仕様No.TS23.246v6.1.0に規定されたセッション起動のガイドラインに従って設定できる(ブロック335)。
いったんマルチキャストセッションが設定され、サーバ120がマルチキャストサービス「A」の配信の準備ができ、マルチキャストサービス「A」の受信を登録しているユーザー(例えば、移動局MS1及びMS2)に差し迫った開始について通知し、かつ必要な無線資源をそれに割り当てる予備手順(後で説明する)の後に(ブロック337)、SGSN(例えば、SGSN1)は、夫々のセルベースのテーブル140-1中に見出される情報に基づいて、マルチキャストサービス「A」に関連のデータトラヒックをBSC(この例では基地局コントローラBSC1)に転送することを開始する(ブロック340)。特に、サービングGPRSサポートノードSGSN1は、トンネルエンドポイント識別子(TEID)がマルチキャストPDPコンテキスト「A」に対応しているGPRSトンネルプロトコル(GTP)トンネルを介して、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)からデータトラヒックを受信する(唯一のTEIDにより識別されるただ1つのGTPトンネルが、所定のマルチキャストサービスに関して作られる)。SGSNは、BSSGP仮想接続識別子(BVCI)に基づいて適当なBSC(のPCU)に向けてトラヒックをルーティングする(図1では、BSSGP仮想接続識別子BVCI1が基地局コントローラBSC1の下でセルCELL1を特定し、BSSGP仮想接続識別子BVCI2がBSC2の下でセルCELL2を特定し、BVCIBCI4がBSC2の下でセルCELL4を特定する)。TMGIは、BSC及びMSを含めてネットワーク全体においてマルチキャストサービスに関連のトラヒックを一義的に特定するのに用いることができる。
各ネットワークセルでは、マルチキャストサービス「A」に関連のデータトラヒックを、そのセル内に位置しているマルチキャストサービス「A」のグループの種々のMSすべてに送信するために、共通の無線資源が利用され、夫々の無線パラメータがMSに知らされる。特に、共通TFIがネットワークにより割り当てられてMSに知らされ、例えば一時フロー識別子TFIがセルCELL1内の移動局MS1及びMS2に知らされる。さらに、少なくとも1つの共通PDCH(好ましくは、複数の共通PDCH)がネットワークにより割り当てられ、MSに知らされる。このように、マルチキャストサービス「A」に関して基地局コントローラBSC1にて受信したデータトラヒックが、移動局MS1及びMS2に送信される(ブロック345)。
上述したように、サービングGPRSサポートノードSGSN1は、対応するセルベースのテーブル140-1に含まれる情報、特にBVCIに基づいて、マルチキャストサービス「A」に関連のデータトラヒックを転送する。汎用SGSNがマルチキャストサービス「A」に対応した夫々のセル関連テーブルをスキャンし、サービス「A」に関連のTMGIにより特定される各セルごとに1つのトラヒックフローを転送する。例えば、セルCELL2内の移動局MS3、及びセルCELL4内のユーザーMS5がマルチキャストサービス「A」を受信するために夫々のマルチキャストPDPコンテキストを起動したことを仮定すると、サービングGPRSサポートノードSGSN2は、このサービスに関するトラヒックを、共用接続上でこれらのユーザーに転送する。もし夫々のセル内の他のユーザー、例えばセルCELL4内のユーザーMS7が、サービス「A」を利用することを要求すると、夫々のSGSN、例えばサービングGPRSサポートノードSGSN2は追加のトラヒックを転送せず、同じBVCIの下でSGSNテーブルに登録されたこれらの他のユーザー、例えばMS7は、対象のデータトラヒックを受信する。というのは、それらは同じTMGI、並びに夫々のセル(CELL4)内でサービス「A」に割り当てられた同じダウンリンク無線パラメータPDCH及びTFIを共用するからである。
出願人の意見では、ユーザーの視点からサービスの適当な知覚を保証することが重要である。このためには、出願人によると、RLC/MACレベルでのネットワーク運転モードを認識することが重要である。このことが意味するのは、ネットワーク装置にとって重要なのは、GPRSマルチキャストサービスに関連のトラヒックがユーザーMSにより適切に受信されたか否か、及びその程度を明らかにすることである。
GPRS/GSMネットワークにおいてマルチキャスティングを実行する上記の方法は、特に有効であり、コアのGPRSネットワークレベル(同じセル内のユーザーに向けられたデータトラヒックの急増はない)及び物理的な無線通信レベル(所定のサービスを受信しているユーザー数には無関係に、同数の無線チャンネルが占有される)の両方にて、ネットワーク資源の不必要な重複、すなわち浪費を回避する。
しかし、明細書の冒頭で述べたように、上述したGPRSネットワークにおけるマルチキャスティングの実行に関する問題は、ダウンリンク上で同じPDCH上に多重化され且つ同じTFIを介してアドレス指定された同じマルチキャストサービスに登録されている所定のセル内にすべてのMSがある場合、ネットワーク装置は、TFIを用いてマルチキャストサービスグループの特定のMSに向けてダウンリンク上に情報をアドレス指定できない。
このようにMSを個別にアドレス指定が出来ないことは、出願人の考えでは、特にユーザーが受信したデータの肯定応答/否定応答に基づいた効果的な再送信ポリシーを実行する要求に対して、厳しい制限である。
実際には、上述したもののようなマルチキャストサービス配信コンテキストにおいてさえ、サービスに関与する各MSは、一時的論理リンク識別子(TLLI)と称される識別子を用いて個別に識別されることが分かる。この識別子は、大ざっぱに言えば、そのMSと所管SGSNとの間で確立される論理接続の識別子である。TLLIは、MSがマルチキャストサービスを登録するとき、MSに知らされる。原理的に、TLLIは特定の情報をMSに向けてアドレス指定するのに用いることができる。しかし、一般にTLLIは現在の規格によると相対的に長い数、例えば32ビット(4バイト)であり、その結果、無線リンクレベルにてMSをアドレス指定するのにTLLIを用いることは、マルチキャストサービスに関するデータの送信に利用可能なバンド幅を大きく減らすことを意味する。
本発明の態様によると、この制限を克服するために、BSCとMSとの間の論理接続を特定する更なるパラメータ(TFI以外であり、マルチキャストサービスに関与するすべてのMSに共通のもの)が、好ましくはネットワークによって定義されてマルチキャストサービスグループのMSに割り当てられることで、情報を特定して、例えば、同じセル内に位置している場合にはマルチキャストにて同じGPRSサービスを受信するものの中で特定のMSにアドレス指定する。特に、この更なるパラメータをMSに知らせるために、BSCは、一般のマルチキャストサービス、例えばここで例として考えているサービス「A」をリクエストしたMSのセルベースのテーブルをコンパイルし得る。2つの代表的なテーブルが図1に概略的に示されており(基地局コントローラBSC1及びBSC2の各々に対して1つ)、ここでは145-1又は145-2により特定される。以後、この更なるパラメータを簡単のためモバイルフロー識別子(MFI)という。
本発明の限定的でない代表的な態様によると、マルチキャストサービスグループに属するセル内の所定のMSが、夫々のMFI(後で説明する代表的な手順の任意のものに従って予備的にMSに知らされる)を、例えばマルチキャストサービスデータを運ぶメッセージ内のダウンリンクメッセージ中に含めることによって、ネットワーク装置によりアドレス指定される。特に、専用フィールドを利用でき、これは、ネットワーク装置が必要とする場合には、RLC/MAC無線ブロックの一般的なもののうち適当に拡張されたRLCヘッダー内に含まれる。
より詳細には、図4Aを参照すると、一般的なGPRS無線データブロックの構造が分解図にてさらに詳しく示されている。
全体的に400で示された無線データブロックは、MACヘッダー405とRLCデータブロック407とを含み、RLCデータブロック407は、RLCヘッダー410とRLCデータ部分415とから成り、RLCデータ部分415は、場合によっては1以上のスペアビット420(必要ならRLCデータ部分415において所定数のビットを実現するための単なる詰めものとして用いられる)で終わっている。
一般にMACヘッダー405は第1のフィールド425、第2のフィールド430(レラティブ・リザーブド・ブロック・ピリオド-RRBP)、第3のフィールド435(サプリメンタリ/ポーリング-S/P)、及び第4のフィールド440(アップリンク・ステート・フラグ-USF)を含む。
第1のフィールド425は、ペイロード型を特定する情報を含み、ブロックがデータブロック(すなわち、データを運ぶブロック)か又は制御ブロック(すなわち、ネットワークによりMSに送られる制御情報を運ぶブロック)かを識別することを可能にする。RRBPフィールド430はもしアクティブならば、MSがPACKET CONTROL ACKNOWLEDGMENT又はPACKET DOWNLINK ACK/NACK型のメッセージをネットワークに送信するアップリンクにおいて1つのデータブロックを確保するのためにネットワーク装置により用いられる。RRBPフィールド430の値は、いくつの無線データブロック後に所定のMS(後で説明するようにネットワークによりアドレス指定される)が応答しなければならないかを特定する。S/Pフィールド435は、ネットワークにより応答が要求されていることをMSに示すのに用いられる(このフィールドは、フィールドRRBPの内容が有効か否かを示す)。通常、USFフィールド440は、複数のMSから無線ブロックの多重化を可能にすべくPDCH上で用いられ、アップリンクトラヒックを多重化するのに用いられる8つの異なるUSF状態のコーディングを可能にする。現在の規格によると、MACヘッダーは8ビットの固定された一定長を有する。
それとは異なり、RLCヘッダー410は一定長を有さず、その長さは、夫々の無線データブロックにより輸送される論理リンク制御-パケットデータユニット(LLC-PDU)の数に依存して変わり得る。
RLCヘッダー410は、説明している本発明の態様の理解には無関係のそれ自体公知の他のフィールドに加えて、特定の無線データブロック400をラベル付けするTFIを含んだフィールド445(一般に5ビットからなる)と、1以上のオクテット450a、…、450nとを含み、このオクテット450a、…、450nの始まりは、RLCデータ部分415中の対応するLLC-PDUの長さを定義するレングス・インジケータ(LI)フィールド455(6ビットからなる)、RLCヘッダー410中に追加のオクテット450a、…、450nが続くか否かを示すエクステンション(E)フィールド460(1ビットからなる)、及び無線データブロック中の更なるLLC-PDUの存在を示すモア(M)フィールド465(同様に1ビットからなる)である。
RLCヘッダーの上述の構造は現在のGPRS規格の仕様を反映していることが分かる。エンハンスドGPRS(EGPRS)(エンハンスド・データレート・フォー・グローバル・エボルーション(EDGE)としても公知)の現在の仕様では、8PSK変調技術を用いてプレーンGPRSで典型的なデータレートを上げており、無線データブロックの構造がわずかに異なっている。例えば、図4BではEGPRS GMSKコードスキームMCS1〜MCS4に従って一般的な無線データブロックの分解図が与えらる。この場合、MACヘッダー405の第1のフィールド425は、TFIの一部を含み(残りの部分はRLCヘッダー410のフィールド445に含まれている)、無線データブロック400のRLCデータ部分415はオクテット450a、…、450nを含み、各オクテットは、7ビットのレングス・インジケータ(LI)フィールド455a、及び、図4AのEフィールド465に等価な1ビットのフィールド465aを含む。同様の構造がEGPRS GMSKコードスキームMCS5〜MCS9にも見られる。
本発明の一態様によると、同じマルチキャストグループのMSを個別にアドレス指定するためにネットワーク装置により割り当てられ且つ同じネットワークセルに位置するBSC-MS論理接続の追加の識別子パラメータ、すなわちMFIが、TFIに必要なビットに等しいか又はより大きな複数のビット(但し、ほぼTFIと同じオーダー、すなわち一般に大体5ビット)により形成でき、実質的には、TLLIをコード化するのに用いられるビット数よりも小さい数である。好ましい態様では、MFIは5〜7からなる複数ビットにより形成される。
本発明の一態様によると、MFIは、配信されているマルチキャストサービスに関連したデータを輸送する汎用無線データブロック400のRLCデータ部分415に含まれる。
MFIを含めるため、無線データブロックのRLCヘッダーが適当に拡張されて拡張されたRLCヘッダーを得る。本発明の一態様によると、MFIがRLCヘッダーに含まれるMSに割り当てるのに必要なRLCヘッダーの拡張は、オクテット450a、…、450nの一つにおけるLIフィールド455を所定値に設定することにより(例えばGPRSにおいてLI=55でありEGPRSにおいてLI=75)、実現される。したがって、拡張されたRLCヘッダーは、所定の値に設定されたレングス・インジケータフィールドを有するオクテット450a、…、450nと共にMFIを含む。
MFIが割り当てられてネットワークによりMSに知らされる方法に関して、以下においていくつかの可能なMFI割り当て手順を詳細に説明するが、これらの手順は単なる例示であり、本発明を制限する意図はない。
第1の割り当て手順によると(図8A)、サービス「A」のためのマルチキャストセッション(以下、MBMSセッション)が開始される際、汎用SGSN、例えばサービングGPRSサポートノードSGSN1が、SGSNが夫々のテーブル140-1から検索するセル/ルーティング領域情報に基づいて、MBMS SESSION STARTリクエストをその責任下のBSS(例えば基地局コントローラBSC1を含むもの)に送る。このイベントが無線レベルでの一連の手順をトリガーするが、これについては後に説明する。
MBMS SESSION STARTリクエストの受信の後、そのMBMSセッションに関与する各MSに対して、PACKET PAGINGリクエストがBSCによりMSに送られる。
上述したように、MBMSセッションが開始される際に、汎用MSはSTAND-BY又はREADY状態をとり得る。このREADY状態はさらに2つのモード(PACKET IDLE及びPACKET TRANSFERという)により特徴付けられる。PACKET TRANSFERモードでは、MSがデータトラヒックを交換しており、データトラヒック交換が終了するとPACKET IDLEモードに入る。所定の時間間隔の後、MSはSTAND-BY状態に移行する。
STAND-BY状態又はREADY状態及びパケットアイドルモードにあるMSに関する限り、例えばPACKET PAGINGリクエストが共通制御チャンネル(CCCH)(又はもし利用可能ならばパケット共通制御チャンネル-PCCCH)上に送られ、PACKET PAGINGリクエストの後に、リクエストされたMBMSサービス「A」の開始に関する情報を含んだMBMS NOTIFICATIONメッセージが続く。受信すると、MSは、確立理由としてページング応答と共に例えばランダムアクセスチャンネル(RACH)上でBSCにCHANNELリクエストを送る(代わりに、もしPCCCHが利用可能ならば、MSはパケットランダムアクセスチャンネルPRACH上でBSCにPACKET CHANNELリクエストを送ることもできる)。BSCはアクセス許可チャンネル(AGCH)上にIMMEDIATE ASSIGNMENTを(又は、もしPCCCHが利用可能ならばパケットアクセス許可チャンネルPAGCH上にPACKET UPLINK ASSIGNMENTを)送る。よってMSには一時的PDCHが割り当てられる。割り当てられた一時的PDCH上に、MSは夫々のTLLIを含めてPACKET PAGING応答を送る。BSSは、TLLIを含んだメッセージを所管SGSNに届ける。
それとはわずかに異なり、READY状態及びPACKET TRANSFERモードのMSは、既にアクティブなダウンリンクTBF若しくはアクティブなアップリンクTBF、又はその両方を有し得る。この場合、MSは、例えば、パケット関連制御チャンネル(PACCH)、すなわちMSに割り当てられたダウンリンクPDCHに関連の専用制御チャンネル上でPACKET PAGINGリクエストを受信できる。BSCはまた、MBMS NOTIFICATIONメッセージを送信する。もしアップリンクTBFがアクティブならば、MSはBSCによりSGSNに届けられた夫々のTLLIを含めて、PACKET PAGING応答を送る。アップリンクTBFがアクティブでなければ、MSは、アクティブなサービスに関係したPACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージの最初の発生内で同時TBFをリクエストできる。BSCはPACKET UPLINK ASSIGNMENTメッセージ又はPACKET TIMESLOT RECONFIGUREメッセージをPACCH上でMSに送り、一時的PDCHを割り当てる。割り当てられた一時的PDCH上で、MSは、BSCによりSGSNに送られる夫々のTLLIを含めて、PACKET PAGING応答を送る。前者の場合には既にアクティブであるアップリンクTBF、又は後者の場合にはPACKET PAGING応答を送るためにちょうど確立されたアップリンクTBFが、MSによりアクティブに保たれ、例えば必要ならMSがBSCによるMBMS ASSIGNMENTメッセージを受信するまでダミーRLCデータブロックを送信する。
MBMS ASSIGNMENTメッセージは、MSの状態に依存して、BSCによって様々なチャンネル上に送られ得る。特に、MBMS ASSIGNMENTメッセージは、STAND-BY状態又はREADY状態かつPACKET IDLEモードのすべてのMSに対して、例えば、CCCH上(又はもし利用可能ならばPCCCH上)に送られ得、一方、READY状態かつPACKET TRANSFERモードの各MSに対して、MBMS ASSIGNMENTメッセージが、例えばPACCH上に送られ得る。
MBMS ASSIGNMENTメッセージによって、BSCは、MSがMBMSサービスを利用できるようにするために資源配分を行なう。特に、TFIと、リクエストされたサービス「A」のためのデータ送信に関係したダウンリンクPDCHとが、MBMS ASSIGNMENTメッセージに含まれる。さらに、TBF開始時間(すなわち資源配分から資源が利用可能になるまでの時間遅延をMSが求めることを可能にするパラメータ)もまたMBMS ASSIGNMENTメッセージに含まれる。特に、TBF開始時間は、MBMS ASSIGNMENTメッセージ自体によりトリガーされる手順(後で説明する)に従って、BSCが夫々のMFIパラメータをMSに届けることを合理的に可能にするのに十分な適当な値に設定される。
原理的にMBMS ASSIGNMENTメッセージは、1回送ることができる。しかし、本発明の一態様によると、MS側でのメッセージ損失(80%に等しいブロックエラー率BLERに対応する)に至る起こり得る無線障害を克服するために、MBMS ASSIGNMENTメッセージは好ましくは1回より多く、特に2回以上、好ましくは5回送られる。
MFIを得るため、MBMS ASSIGNMENTメッセージを受信すると、STAND-BY状態又はREADY状態でかつPACKET IDLEモードにメッセージの受信の前に入った特定のMBMSセッションに関与する各MSは、更なるアップリンク一時的TBFのための無線資源を例えばIMMEDIATE ASSIGNMENT(もしPCCCHが利用可能ならばPACKET UPLINK ASSIGNMENT)を介して得るために、CCCH上(又はもし利用可能ならばPCCCH上)にて1段階のアクセス手順を実行する。割り当てられた一時的アップリンクTBF(夫々のTFIにより特徴付けられ、以下UPLINK_TFIという)上で、MSは、ダミーRLCデータブロックを拡張されたRLCヘッダーと共に送り、この拡張されたRLCヘッダーは、コンテンションの解消及び識別のために、そのTLLIを含み、かつ、サービス「A」のTMGIをさらに含む。RLCヘッダーの拡張は、(RLCデータブロックのオクテット450a、…、450nの一つにおいて)RLCヘッダーのLIフィールドに所定値を設定することにより実現でき、例えば、GPRSにおいてLI=56とし、EGPRSにおいてLI=76とする。よって、RLCヘッダーはレングス・インジケータ+TLLI+TMGIを含むことになる。
MBMS ASSIGNMENTメッセージの受信の前にREADY状態でかつPACKET TRANSFERモードにある特定のMBMSに関与するMSは、このメッセージを受信すると、既に利用可能なアップリンクTBF(UPLINK_TFIで特徴付けられる)上に、場合によってはダミーのRLCデータブロックと共に、上述したのと同じRLCヘッダー(MSのTLLI及びサービス「A」に関するTMGIを含む)を送信する。
BSCがUPLINK_TFIとTLLIとTMGIとを含んだ第1の正しいRLCデータブロックをMSの一つから受信するやいなや、BSCはPACKET UPLINK ACK/NACKメッセージをそのMSに送り、それをUPLINK_TFI及びコンテンション解消TLLI(すなわち、コンテンション解消手順に従って受信したすべてのものからBSCにより選択されたTLLI)を介してアドレス指定し、さらにMSから受信したTMGIをメッセージ中に含める。このメッセージにより、BSCは割り当てられたMFIをMSに知らせる。本発明の一態様によると、MFIと共に、無線送信を同期させるのに用いられる追加のパラメータが、このメッセージ、例えばタイミング・アドバンス・インデックス(TAI)及びタイミング・アドバンス・タイムスロット・ナンバー(TA_TN)と送信され、MSがタイミング・アドバンス(TA)手順を実行できるようにするのに用いられる。この追加のパラメータはBSCによってその特定のMSに個別に割り当てられ、よって、MFI_TAI及びMFI_TA_TNで示す。
それ自体公知の過度な詳細には立ち入らないが、TA手順は、BTSからの汎用MSの距離(よってBTSからMSまでの無線信号の伝搬遅延の距離)についての情報をBSCが得て、MSを送信に同期させるのに適合した情報をMSに知らせる手段である。TAIはBSCによりMSに割り当てられたインデックスであり、一方、TA_TNは、どのタイムスロットが同期情報を運ぶかを特定するパラメータである。MSがそれ自身のTAIを受信データブロック中に認識するとき、TA_TNパラメータにより特定されたタイムスロットを調べてTA同期パラメータを得る。
PACKET UPLINK ACK/NACKメッセージを介してBSCによりMSに送られるフィールド、すなわちTMGI、MFI、MFI_TAI、及びMFI_TA_TNは、例えばパディングビットを用いるメッセージ中に含まれる。
いったんMSがトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}を含んだPACKET UPLINK ACK/NACKメッセージをBSCから受信したら、MSはカウントダウン手順を開始し、その終わりにて一時的アップリンクTBFが開放される。カウントダウン手順は、MSによるトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}の正しい受信についてBSCに肯定応答し、相応して、BSCがこのような正しい受信を肯定応答したことをMSに知らせるように指示される。大ざっぱに言えば、カウントダウン手順は、BSCから受信した同じパラメータ、すなわちBSCにより受信の確認として解釈されるトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}を含んだデータブロックを所定回数、例えば10回、MS側からBSCに送信すること、及びBSCからの対応する応答を捜すことを伴い得る。
より詳しくは、MSからBSCに送られるパラメータは、RLCデータブロックヘッダーの拡張フィールド中に含まれ得る。この拡張は、MFIを含むようにオクテット450a、…、450nの一つにおけるフィールドLIを第1の所定値(例えば、GPRSにはLI=55;EGPRSにはLI=75)を設定すること、及び、MFI_TAI及びMFI_TA_TNを含むように別のオクテット中のフィールドLIに別の所定値(例えば、GPRSにはLI=59、EGPRSにはLI=79)を設定することによって実現される。もしBSCが割り当てられた{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}を含んだこれらのRLCデータブロックの少なくとも1つのを所定の時間間隔内でMSから受信しないならば、BSCは再度、第1の送信に含まれる同じフィールドと共にPACKET UPLINK ACK/NACKメッセージをMSに送る、すなわちBSCは、パラメータ{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}のトリプレットを再送する。
いったんアップリンクTBFが開放されたなら、MSとBSCの両方は、MBMSセッション中にそのMS及びBSCにより使用されるトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}を記憶する。特に、BSCは、各MSに対して、トリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}をテーブル(図1において基地局コントローラBSC1については145-1で特定され、基地局コントローラBSC2については145-2で特定される)中にそのMSのTLLIに関連して記憶する。
上述の手順は、特定のサービス、例えばサービス「A」に関与するすべてのMSに対して繰り返される。この手順により、BSCはサービス「A」の受信に関与するMSの数を知り、MFI識別子を利用してこれらのMSに情報をアドレス指定できる。例えば、効率的なack/nack手順がBSCにより設定できる。
実際にはパラメータMFIに利用可能な値は制限されることが分かる。例えば、もしパラメータMFIが5ビットのデジタルコードにより表されるならば、32個の値が利用可能である。好ましい態様では、上述の手順は、最後から2番目の有効なMFI値がBSC側で利用可能になるまで繰り返され得る。つぎに、最後の利用可能なMFI値が、BSCによりこれらのMSの各々に送信されたPACKET UPLINK ACK/NACKメッセージにおいてデフォルトの偽MFI(以下MFI_fake)として残りのMSすべてに割り当てられる。しかし、前のMSに送信されたメッセージとは異なり、これらのメッセージ内にフィールドMFI_TAI及びMFI_TA_TNは含まれない。
BSCによりアドレス指定されるMSのリストは必ずしも全体のMBMSセッションにおいて同じままである必要はなく、MBMSセッション中に変更でき、前に存在したMSのいくつか又はすべてが出て行き、例えばBSSによりカウントされたMSのプールから選択され且つMFI_fakeが割り当てられた新しいMSが入ってくることが分かる。もしMBMSセッション中にトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}が開放され、BSC側で新しいMSに利用可能になるならば、デフォルトパラメータMFI_fakeと夫々のTLLIは、利用可能なトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}をそれに割り当てるために、BSCにより用いられて特定のMSをアドレス指定することができる。
前のMSと同様に、いったんBSC側で利用可能な最後から2番目の有効なMFI値を超える各MSが、パラメータMFI_fakeを含んだPACKET UPLINK ACK/NACKメッセージを受信したら、カウントダウン手順を開始し、その終わりにてアップリンクTBFが開放される。カウントダウン手順は上述したように実行される。BSSにこのフィールドの正しい受信を知らせるために、MSは、受信確認としてBSCに送られる次のRLCデータブロックすべてにMFI_fakeを含む。RLCデータブロックヘッダーの拡張は、例えばRLCヘッダーオクテットの一つに所定値(例えばGPRSにはLI=57、EGPRSにはLI=77)を設定して実現できる。もしBSCが割り当てられたデフォルトMFI_fakeを含んだ少なくとも1つのRLCデータブロックを所定の時間制限内にMSから受信しないならば、BSCは、第1の送信の場合に含まれる同じフィールドと共に、PACKET UPLINK ACK/NACKメッセージをMSに再送する。
いったんアップリンクTBFが開放されたなら、MSとBSCの両方がMFI_fakeを記憶する。BSCは、そのMSのTLLIに関連して夫々のテーブル145-1又は145-2にMFI-fakeを記憶する。
もし汎用MS(「リアル」MFI又はMFI_fakeを有する)がMBMSセッションTBF開始時間の前に(すなわち、MBMS資源が利用可能になる前に)アップリンクTBFの開放に成功しないなら、とにかく、そのMSは、TBF開始時間により特定される時間にてマルチキャストサービスのために割り当てられたPDCHに切り換える。
本発明の一態様によると、以下で説明する手順が続く。
例えば、MSは予想されるPACKET UPLINK ACK/NACKメッセージをTBF開始時間の前にBSCから受信しなかったので、アップリンクTBFを開放できず、その結果、このMSは夫々のトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}を受信しなかった。この場合、もしMSが夫々のTLLI及びTMGIを含んだ少なくとも1つのRLCデータブロックをBSCに送信することに成功したなら、MSはデフォルトでMFI_fakeを仮定する。一方、もしBSCがTLLI及びTMGIを含んだ少なくとも1つのRLCデータブロックをそのMSから受信したならば、BSSがPACKET UPLINK ACK/NACKメッセージをそのMSに送信することに成功したかしないか、及び成功した場合には、PACKET UPLINK ACK/NACKメッセージがトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}又はデフォルトMFI_fakeを含んでいたことには関係なく、BSCは、(テーブル145-1又は145-2において)デフォルトでMFI_fakeをそのMSのTLLIに関連付ける。他の場合にはBSCはマルチキャストサービスに関与するこのMSを知らない。
それとは異なり、もしMSがTBF開始時間の前にトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}又はデフォルトMFI_fakeを含んだPACKET UPLINK ACK/NACKメッセージをBSCから受信したが、カウントダウン手順が適切に完了しなかったならば、とにかく、MSは、受信したトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}又はデフォルトMFI_fakeをそれぞれ含んだ少なくとも1つの次のRLCデータブロックをBSCに送信することに成功したかしなかったかに関係なく、MFI_fakeを記憶する。一方、BSCは(夫々のテーブル145-1又は145-2において)デフォルトMFI_fakeをそのMSのTLLIに関連付ける。
例として、図1は基地局コントローラBSC1により保持されたテーブル145-1を示しており、これは移動局MS1及びMS2のためのダウンリンク無線接続の無線パラメータを含んでおり、特に、無線データブロックを特定するTFI(これにより(E)GPRSマルチキャストサービスがセルCELL1を介してダウンリンクにてマルチキャストされる)、及び各MSに対してTLLIを、更なるパラメータ(特にそのMSのMFI、好ましくはトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFITA_TN}、又はMFI_fake)に加えて含む。
完全のため、もしマルチキャストサービスに関与するMSがBSCからのMBMS ASSIGNMENTメッセージの受信の後でかつTBF開始時間の前にアップリンクTBFを確立することができなかったならば、とにかく、MSはTBF開始時間により特定される時間にてマルチキャストサービスに割り当てられたPDCHに切り換えることができることに留意すべきである。この場合、このようなMSはトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}もデフォルトMFI_fakeも有さない。また、BSCはマルチキャストサービスに関与するこのMSを知らない。しかし、とにかく、このようなMSは、マルチキャストサービスを享受できる。
上述のMFI割り当て手順では、MFI(及びTA更新用の他のパラメータ)は、MSのリクエストによりBSCによってMSに知らされる。MSは、BSCからMBMS ASSIGNMENTメッセージを受信した後に、マルチキャストサービスに関係するデータトラヒックが配信開始される前にリクエストメッセージをBSCに送らなければならない。また、BSCはMSからの最初のPACKET PAGING応答に実質的にトランスペアレントであり、これは所管SGSNに指示される。
PAGINGに対する応答がBSCにより直接獲得される代わりのMFI割り当て手順は下記の通りである(図8B)。
マルチキャストセッションが開始するとき、MSに対するPACKET PAGINGリクエストがSGSNによりBSCにトリガーされる。STAND-BY状態又はREADY状態でかつPACKET IDLEモードにあるMSに関する限り、例えばCCCH上(又は利用可能ならばPCCCH上)でPACKET PAGINGリクエストとMBMS NOTIFICATIONメッセージとを受信すると、そのMSはRACH上にCHANNELリクエスト(又はPCCCHが利用可能ならばPRACH上にPACKET CHANNELリクエスト)を送信する。BSCはAGCH上にIMMEDIATE ASSIGNMENT(又はPCCCHが利用可能ならばPAGCH上にPACKET UPLINK ASSIGNMENT)を送信する。割り当てられた一時的PDCH上に、MSは、マルチキャストグループを特定する夫々のTLLI及びTMGIをメッセージ中に含めて、MBMSサービスリクエストをBSCに送信する。MBMSサービスリクエストを届けるために確立された一時的アップリンクTBFは、BSCによりその特定のMSに割り当てられたMFI、好ましくはトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}又はMFI_fakeを含めてPACKET UPLINK ACK/NACKメッセージをMSがBSCから受信するまで、必要ならダミーRLCデータブロックを送信してMSにより生かしておかれる。
READY状態でかつPACKET TRANSFERモードにあるMSに関する限り、このようなMSはアクティブなダウンリンクTBF若しくはアクティブなアップリンクTBF又はその両方を既に有し得る。MSはダウンリンクPACCH(そのMSのダウンリンクPDCHに関連つけられたダウンリンクパケット制御チャンネル)上でPACKET PAGINGリクエストを受信できる。BSCはまたMBMS NOTIFICATIONメッセージを送信する。もしアップリンクTBFが既にアクティブであるならば、MSはそのTLLI及びTMGIを含んだMBMSサービスリクエストをBSCに送信する。否定的な場合には、MSはアクティブなサービスに関連のPACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージの第1の発生内で同時TBFをリクエストできる。BSCはPACCH上にPACKET UPLINK ASSIGNMENT又はPACKET TIMESLOT RECONFIGUREをMSに送信する。割り当てられたPDCH上には、MSがそのTLLI及びTMGIを含んだMBMSサービスリクエストをBSCに送信する。前者の場合には既にアクティブであるアップリンクTBF、後者の場合にはMBMSサービスリクエストを届けるためにちょうど確立されたアップリンクTBFが、MSがBSCによってその特定のMSに割り当てられたトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}又はMFI_fakeを含んだPACKET UPLINK ACK/NACKメッセージを受信するまで、必要ならダミーRLCデータブロックを送信してMSにより生かしたままにされる。
BSCがMBMSサービスリクエストをMSから受信するやいなや、BSCはPACKET UPLINK ACK/NACKをそのMSに送信し、それを夫々のUPLINK_TFI及びコンテンション解消TLLIを介してアドレス指定し、そしてBSSによってその特定のMSに割り当てられたトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}だけでなくMSから受信したTMGIも含める。これら4つの追加のフィールド(TMGI、MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN)は、例えば、PACKET UPLINK ACK/NACKメッセージ内部のパディングビットを用いて含ませることができる。
いったんMSがトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}を含んだPACKET UPLINK ACK/NACKメッセージを受信したなら、アップリンクTBFを開放するためにカウントダウン手順を開始する。これは図8Aに関して詳細に説明されているように実行される。
上記の手順は、特定のマルチキャストサービスに関与するすべてのMSに対して、せいぜい、最後から2番目の有効なMFI値がBSC側で利用可能であるまで繰り返される。もし特定のMBMSにおいてより多くのMSが1つのセル内で関与するならば、最後の利用可能なMFI値が、これらのMSの各々に送信されたPACKET UPLINK ACK/NACKメッセージ中のデフォルトMFI_fakeとして、これらすべてのMSに割り当てられる。これらのPACKET UPLINK ACK/NACKメッセージはMFI_TAIとMFI_TA_TNフィールドを含まない。同様のカウントダウン手順が、MFI_fakeを受信した各MSによって開始される。
つぎにBSCは、TFI、PDCH及びサービス「A」のTBF開始時間を含んだMBMS ASSIGNMENTメッセージを、例えばSTANDBY状態又はREADY状態でかつPACKET IDLEモードにあるすべてのMSに対してCCCH上(又は利用可能ならばPCCCH上)、又はREADY状態でかつPACKET TRANSFERモードにある各MSに対してPACCH上に送信する。上記説明したように、MS側でのメッセージ損失に至る起こり得る無線障害を克服するために、MBMS ASSIGNMENTメッセージは好ましくは1回より多く、例えば5回送信し得る。
MBMSサービスリクエストを送るのに用いられるアップリンクTBFが、MBMS ASSIGNMENTメッセージ中に含まれるTBF開始時間の前に開放されないならば、とにかく、MSはTBF開始時間により特定される時間にてマルチキャストサービスのため割り当てられたPDCHに切り換える。図8Aに関して説明したのと同様の手順に従い得る。
この代替のMFI割り当て手順では、MSはMBMS SERVICEリクエストによりページングリクエストに応答し、MBMS SERVICEリクエストに対して、BSCが自動的に応答してMFI(及び好ましくは追加のパラメータMFI_TAIとMFI_TA_TN)をMSに知らせることが分かる。これは、マルチキャストサービスのための資源の割り当ての前に行われる。MBMS SERVICEリクエストはBSCにて止まり、その結果、BSCはマルチキャストサービス「A」に関与するMSの計数を直接実行できる。一方、この場合、SGSNは、マルチキャストサービスグループのどのMSが所与の時間に実際にサービスを利用しているかは知らない。
更なる代案(図8B、一点鎖線)のように、いったんMSがそのTLLIとTMGIとを含んだMBMS SERVICEリクエストをBSCに送信したなら、BSCはさらにMBMS SERVICEリクエストを所管SGSNに送り、よって所管SGSNはどのMSがサービスを利用しているかを知らされる。
上述した手順のどれでも、特定のマルチキャストサービス、例えばサービス「A」(一時マルチキャストグループ識別子TMGI-Aにより特徴付けられる)に関与するMSについての計数と個別のアドレス指定との両方をBSCが実行することを可能にする。よって、BSCは、マルチキャストサービスに関与するユーザーの数を知っており、効果的な再送信ポリシーを実行することに加えて、異なるMSに対するタイミングアドバンスを選択的に更新できる。MBMSセッション中、割り当てられ且つ所与のMSに知らされたMFIは、情報をそのMSにアドレス指定するのにBSCにより用いられる。同様に、MSは、そのMBMSセッションに関与するすべてのMSの中でそのMSをBSCが認識できるようにするため、割り当てられ且つそれに知らされたMFIを用いる。MBMSセッション中、MFI_TAI及びMFI_TA_TNが、連続的なTA更新手順のためにMS及びBSCによって用いられる。MFI_TA_TNにより特定されるTNは、そのMBMSセッションに割り当てられたPDCHセットに属する1つのPDCHを特定する。最大で16個のMSが標準的で連続的なTA更新手順にてMFI_TAIを介して同じPDCH上でTAを調整できるので、最大で16個のMSを同じPDCH上にアドレス指定できることが分かる。
デフォルトMFI_fakeが割り当てられたユーザーに関しては、BSCは、再送信の管理又はTA更新のために、たとえ超過MSを個別にアドレス指定できないとしても、超過MSを計数することはできる。しかし、このようなMSの単なる計数でさえ、ack/nack手順において再送信ポリシーを正しく調整するためには役立ち得る。例えば、もし「リアル」MFI値が割り当てられたMKから無線データブロックの連続的な再送信が必要とされるなら、BSCは、このようなMSの受信の質が非常に悪いことを認識し得る。例えば、MSはセルの境界上に位置し得、そのことは追加のパラメータMFI_TAI及びMFI_TA_TNの値から調べることもできる。よって、BSCは、再送信ポリシーの効率性を得るために、例えばこのようなMSにMFI_fakeを割り当てることによって既に割り当てられたMFIを「開放」すること、及びMFI_fakeが以前に割り当てられたMSの1つに、利用可能なMFI値を割り当てること(TLLIを用いてこのMSをアドレス指定することによって)を決めることができる。
TFIに加えてパラメータMFIを与えることにより、グローバルアドレスパラメータ、又はグローバル識別子{TFI、MFI}が生成され、これは、ネットワーク装置、すなわち汎用BSCが、特定のネットワークセル内部でマルチキャストサービス「A」に関与するMSの中で特定のMSをアドレス指定することを可能にする。
たとえMSが同じマルチキャストグループに属していてもセル内でMSを個別にアドレス指定する可能性は、いくつかの異なる利用の道を開き、特にMSによる受信データの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)に基づいた効率的なマルチキャストデータ再送信ポリシーをネットワークが実行することを可能にする。
以下、図5の概略的なフローチャートを用いて、本発明の一態様によるACK/NACKベースの再送信ポリシーを詳しく説明する。
ACK/NACKベースの再送信ポリシーをより良く理解するために、図6を参照する。図6は、極端に簡略化した方法にて、ここで考慮している本発明の代表的な態様の理解に関連した機能ブロックにより、移動局MS1などの汎用MSを概略的に示す。公知のように、MSが、無線通信を可能にする特定の要素に加えて、不揮発性のダイナミックメモリ資源を有するプログラミング可能なデータ処理装置、特にマイクロプロセッサを備え、加入者識別モジュール(SIM)と厳密に相互作用する。この加入者識別モジュール(SIM)は、それ自身データ処理及び記憶能力を有したリムーバブル・スマートカード・モジュールである。説明する機能の少なくともいくつかは、MS及び/又はSIMのデータ処理装置によるソフトウエアの実行によって発揮されることが意図される。
移動局MS1は、GSM規格に準拠した、無線通信の低レベル(物理レベル)細部を扱う物理層装置605を備える。この装置は、特にMSの送信器/受信器回路を備える。
物理レベル装置605は、RLC/MAC(メディア・アクセス制御)レベル装置610に通じており、ISOOSIモデルのすぐ上のRLC/MACレベルでの通信を管理し、特に物理通信媒体へのMSのアクセスを制御する。この説明に十分なほど極簡単に言えば、RLC/MACレベル装置610が無線データブロックを物理レベル装置605から受信し、上述した様々なGPRS論理チャンネルを再構築する。特に、RLC/MACレベル装置は、(AND論理ゲート615により略示されているように)受信した無線データブロックをラベリングするTFIと、ローカルで記憶されたチューニング用一時フロー識別子TFIを比較し、これを、MSが、無線データブロックがそれに方向付けられているか否か、すなわち、獲得されて保持されるべきか、又は放棄されるべきかを明らかにするために使用する。もし受信した無線データブロックをラベリングするTFIが、チューニング用一時フロー識別子TFIに一致しないならば、無線データブロックは(スイッチ620の開により略示されているように)放棄され、そうでなければ捕獲され、データトラヒックチャンネルが再構築され、データがOSIモデル625のより高いレベル(OSIアプリケーション層まで)に送られる。
GPRSサービスに関する受信データは、それからコンテンツビュアー又はMP3プレーヤーなどのアプリケーションソフトウエア630に送られ、適当なI/Oペリフェラル(ディスプレー、スピーカー、ヘッドフォン)を介して、ユーザーに利用可能にされる(代わりに、又はそれと組み合わせて、データは背景の実現のためにMSのローカル記憶装置に記憶され得る)。
スイッチ635により略示されているように、受信された無線データブロック中にフィールドS/P435が設定されているか否か、及びオクテット450a、…、450nの一つにおけるLIフィールド455(又は455a)が所定値の一つに設定されているか否かに依存して、MFIが、受信された無線データブロックから抽出され、(AND論理ゲート640に略示されているように)例えば上述の割り当て手順の一つによりBSCから受信された、ローカルで記憶された個人的なモバイルフロー識別子MFIと比較される。一致する場合には、ACK/NACKマネージャー640がACK/NACK操作を管理する。
フローチャート500に戻って、MBMSセッションの開始時に、ネットワーク装置が、上述したようにMSを一義的に特定する夫々のMFIを、各MS(マルチキャストサービスグループに属する)に割り当てる。よって、汎用MSは、ネットワーク(すなわち、BSC)がそれに一義的に割り当てた夫々のMFIがどれかを知っている。
以下では、ネットワークの汎用BSC、例えば基地局コントローラBSC1が、サービス「A」に関して、同じセル内に位置し且つその時に同じマルチキャストサービスを受信している(その責任下の)MSの特定の1つ、この例ではセルCELL1内の移動局MS1及びMS2のうちの1つ(例えば移動局MS2)をアドレス指定することを欲していると仮定する。
基地局コントローラBSC1は、ダウンリンク上に送信される汎用RLC/MACブロック400のRLCヘッダー410内でオクテット450a、…、450nの一つの中のLIフィールド455aを所定値(例えば75)に設定し、テーブル145-1から検索される(アドレス指定されるMSに対応する)所望のMFIを有するフィールドMFI470を設定する。
このブロック400は、例えばマルチキャストサービス「A」に関係するデータを送る無線データブロックの一つとし得る。
加えて、基地局コントローラBSC1は、そのRLC/MACブロック400のMACヘッダー405内でS/Pフィールド435及びRRBPフィールド430を設定する。
これらすべての操作が、フローチャート500中の動作ブロック505により略示されている。
このように、ネットワーク装置は、無線データブロックのRLCヘッダー415中のそれぞれのグローバル識別子{TFI、MFI}を介して特定の移動局MS2をアドレス指定し、アドレス指定された移動局MS2に対して、RRBPフィールド430中に特定された時間にてPACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージをアップリンク上にて基地局コントローラBSC1に送信するよう指示する。
BSC側での送信窓の失速(stall)状態を避けるために、ネットワークACK/NACKリクエスト周期が適切に選択されることが分かる。特に、リクエスト周期は、GPRS又はEGPRSの使用、MBMSセッションに割り当てられたPDCHの数、EGPRSの場合の窓サイズ、MBMSセッションに関与するMSの数、BS_CV_MAX及びRRBP値に依存する。パラメータの適切な選択によって、PDCH上に多重化でき且つ連続的なTA更新手順により制御できるMSの最大数、すなわち16からPACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージを受信し、BSS側での送信窓の失速状態をさらに避けることができる。このようにして、夫々のトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}を割り当てられたすべてのMSが、PACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージを周期的に送信することができる。
フローチャート500に戻って、セルCELL1内の汎用MSが、ダウンリンクにて送信された無線データブロック400のRLCヘッダー410を読み出し、TFIを抽出する(ブロック510)。
つぎに汎用MSは、抽出されたTFIが、BSCにより以前にそれに知らされたものと一致するか否かを調べる(判断ブロック515)。
否定的な場合には(判断ブロック515の分岐Nに出る)、MSは無線データブロックを放棄する(ブロック520)。
肯定的な場合には(判断ブロック515の分岐Yに出る)、MSは、MACヘッダー405内のS/Pフィールド435が設定されているか否か、およびLIフィールドが所定値(GPRSにはLI=55又はEGPRSにはLI=75)に設定されているか否かを調べ(判断ブロック525)、ネットワークが特定のMSをアドレス指定してそれからACK/NACKをリクエストしていることを示す。否定的な場合には(判断ブロック525の分岐Nに出る)、特にRLCデータを検索するためにMSは、受信された無線データブロックをいつものように処理する(ブロック530)。肯定的な場合には(判断ブロック525の分岐Yに出る)、MSがフィールドMFI470(その存在は、RLCヘッダー中のフィールドLIが所定値55(GPRS)又は75(EGPRS)を記憶することによってMSに知らされる)を読み出し、その中に記憶されたMFI値を検索する(ブロック535)。
つぎにMSは、検索されたMFIが、以前にBSCによりMSに知らされた、その記憶されたMFIに一致するか否かを調べる(判断ブロック540)。否定的な場合には、MSは、受信された無線データブロックを通常どおり処理し(ブロック530)、そうでなければ(判断ブロック540の分岐Yにでる)、MSは、それがネットワークによりアドレス指定され、受信データのACK/NACKを実行するようリクエストされたことを理解する。
上述したようにグローバル識別子{TFI、MFI}を介してアドレス指定された移動局MS2が、RRBPフィールド430中の値により特定されるアップリンク無線ブロック周期内にPACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージを送信する(ブロック545)。応答するMSの正しい識別子をBSCに検出させるために、MSは、メッセージのパディングビットの一部を用いてPACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージ中にそのMFIを含み得る。例えば、PACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージは、MBMSセッションに関与するすべてのMSに共通のアップリンクPACCH上にてBSCに送信され得、このアップリンクPACCHは、マルチキャストサービスをMSに届けるのに用いられるダウンリンクPDCHに関連付けられた関連制御チャンネルである。
専門家には周知の詳細には立ち入らないが、PACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージは、標準的なフォーマットと所定の長さ(一般に、160ビット)を有し、他のフィールドのうちでも、発信者MSのTFIと、送信窓におけるデータブロックの正しい受信についてBSCに示すのに有効な受信データブロックのマップ(いわゆるレシーブド・ブロック・ビットマップRBB)を含んだACK/NACK記述とを含む。
移動局MS2はPACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージ中に個人的なモバイルフロー識別子MFIを含む。このように、基地局コントローラBSC1がメッセージを受信すると、(テーブル145-1を参照して)同じ一時フロー識別子TFIを共用する同じセルCELL1内のマルチキャストグループのもののうち応答する移動局MS2の正しい識別子を評価することができる。特に、(160ビットの所定のメッセージ長を実現するために)通常はメッセージ中に与えられる所謂パディングビットの一部が、MFIをPACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージ中に含めるのに利用される(図7に略示)。
基地局コントローラBSC1は、特定のマルチキャストサービスに関与するすべてのMSからリクエスト周期内で受信したすべてのPACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージを、割り当てられた個別のトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}、この例ではサービス「A」ついてセルCELL1に関する限り移動局MS1及びMS2を用いて処理する(ブロック550)(同様のポーリングがBSCの責任下の他のセルのMSに実行される)。
MSから受信したACK/NACKメッセージに基づいて、BSCは、MSへのマルチキャストサービス「A」に関するデータの再送信ポリシーを実行する(ブロック555)。
いくつかの再送信ポリシーをBSCレベルにて実行できるが、再送信ポリシーの特定の性質自体は本発明を限定するものではない。
特に、単なる例として、2つの種類の再送信ポリシーが実現可能で、それぞれ網羅的及び選択的と定義される。
網羅的な再送信ポリシーでは、任意の受信PACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージ中のACK/NACKのRBBにおける肯定応答されていない(すなわち、否定応答された)すべての無線データブロックが再送信される。この場合には、再送信による遅延は顕著になり得る。よって、起こり得るサービスの中断を避ける/最小にするために、MS内に存在してユーザーが受信サービスを利用できるようにするアプリケーションソフトウエア630(例えば、TVビュアー、及び/又は音楽マルチメディアプレーヤー)のバッファサイズの値を正しく求める必要がある。
1つのPACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージに基づくのではなく、受信したすべてのPACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージのうちでまだ肯定的に肯定応答されていない少なくとも最近の無線ブロックに対応した送信窓の開始を周期的に設定するために、ネットワーク側でのRLCレベルの手順は、標準的な手順に比べて変更する必要がある。
選択的な再送信アプローチでは、再送信は、否定応答された無線データブロックの総数、特定の無線データブロックの再送信をリクエストするMSの割合に関するしきい値、及び場合によっては、再送信をリクエストするMSのMFI(例えば、十分でない有効範囲のセルの領域内に場合によっては位置するMSを考慮に入れるため)に基づいて行われ得る。
MS内でのRLCレベルの手順に対する影響は、前に述べた場合よりも大きい。特に、このような再送信スキームをサポートするため、汎用MSは、たとえそのMSが特定のタイムアウト内にまだ受信されていない少なくとも最近の無線ブロックを正しく受信しなかったとしても、受信窓を進めることができる。例えば、欠落した無線ブロックは、すべてゼロの詰めビットのペイロード無線ブロックにより置換すべきである。同じ影響が、個別にアドレス指定可能なMSのリストに含まれないすべてのMS、すなわちPACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージを送信することのできないもの(上限を超えたすべてのMSに割り当てられたデフォルトMFI_fakeを有するMS、及びBSSが知らないMS)に対しても作用する。それらのMSに対して、網羅的アルゴリズムでも同じ影響を受ける(このアルゴリズムはアドレス指定されたMSに対してだけ網羅的であるからである)。ネットワーク側では、選択的アルゴリズムに基づいてBSCが再送信を考慮に入れることを決定することをまだ肯定的に肯定応答されていない少なくとも最近の無線ブロックに対応する送信窓の開始を周期的に設定するために、RLCレベルの手順もまた変更される。
さらに、BSCは、再送信の管理のためにもはやMSを考慮しないことを決定できる。例えば、上記説明したように、BSCは、そのMSから受信したACK/NACKに基づいてこのことを決定できる。この場合、BSCは、例えばMS識別子をMFIからMFI_fakeに変えることで、MSを個別にアドレス指定可能なMSのリストから除去する。これを実行するため、BSCは、例えば、夫々のMFIをRLC/MACブロック中に含めることによってMSを特定する。そのRLCヘッダーはMFI_fakeを含むように更に拡張される。MFI_fakeを含めるためのRLCヘッダーの拡張は、オクテット450a、…、450nの一つにおけるLIフィールドに所定値を設定することで実行でき、例えばGPRSではLI=57とし(次のLI=55はMFIの包含を示す)、EGPRSではLI=77とする(次のLI=75はMFIの包含を示す)。したがって、拡張されたRLCヘッダーはレングス・インジケータ+MFI+MFI_fakeを含む。
MSがその識別子がMFIからMFI_fakeに変わったことを検出すると、MSはMFI_TAI及びMFI_TA_TN値を開放し、これらの値はもはやそれ以上そのMSに利用できなくなる。
BSCは、さらに、MFI_fakeをテーブル145-1(又は145-2)中のそのMSのTLLIに関連付ける。以前にそのMSに割り当てられたトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}は、新しいMSのためにBSC側で今は利用可能である。
リストから除去されたMSは、S/P及びRRBPフィールドが現在のRLC/MACブロックのMACヘッダー内に設定される場合でさえ、そのときからずっとアップリンクにてPACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージを送信することがもはやできない。
トリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}が新しいMSに対してBSC側にて利用可能になると、BSCは、例えばランダムに、そのTLLIにより特徴付けられ且つ個別にアドレス指定可能なMSのリストにおける新しいエントリとしてMFI_fakeを有するMSを選ぶ。BSCはRLC/MACブロック中にこれら2つのパラメータを有するこのMSを特定し、同じRLC/MACブロックにパラメータMFI_TAI及びMFI_TA_TNを加えて、MS識別子をMFI_fakeからMFIに変える。このことを実現するため、GPRSにはLI=55及びEGPRSにはLI=75を設定することによりMFIを含めることができる。GPRSにはLI=57及びEGPRSにはLI=77を設定することによりMFI_fakeを含めることができる。GPRSにはLI=58及びEGPRSにはLI=78を設定することによりTLLIを含めることができる。GPRSにはLI=59及びEGPRSにはLI=79を設定することにより、MFI_TAI及びMFI_TA_TNを含めることができる。よって、拡張されたRLCヘッダーは、レングス・インジケータとMFIとMFI_fakeとTLLIとMFI_TAIとMFI_TA_TNとを含む。
RLC/MACブロックを受信するMSが、その識別子がMFI_fakeからMFIに変わったことを検出すると、MSは、TA更新のために、割り当てれたMFI_TAI及びMFI_TA_TNの使用を開始する。さらに、テーブル145-1又は145-2において、BSCはトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}をそのMSのTLLIに関連付ける。
S/P及びRRBPフィールドが現在のRLC/MACブロックのMACヘッダー内で設定されている場合でさえ、TA値が連続的なTA更新手順を介してMS側で利用可能になるまで、MSはアップリンクにてPACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージを送信できない。
したがって、個別のトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}を割り当てたMSは、連続的なTA更新手順を実行し、そして、要求されるときはいつでも再送信の管理のためにPACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージを送信する。MFI_fakeを有するBSCにより計数されたMSは、連続的なTA更新手順を実行せず、PACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージを送信しないが、とにかく、個別にアドレス指定可能なMSのリスト中に含まれるMSにより送信されるPACKET DOWNLINK ACK/NACKメッセージに基づいて、BSCにより実行される再送信を利用する。BSCが知らないMS(すなわちMBMS ASSIGNMENTメッセージの受信の後で且つTBF開始時間の前にアップリンクTBFを確立できなかったMS、及びたとえアップリンクTBFを確立できたとしても、夫々のTLLIとTMGIを含んだ少なくとも1つのRLCデータブロックをBSCが受信し返さなかったMS)は、デフォルトMFI_fakeを有するBSCにより計数されたMSと同じ状態にある。その違いは、MFI_fakeを有するBSCにより計数されるMS(これは、いったん1以上のトリプレットが利用可能になると個別にアドレス指定できるようになり得る)とは異なって、BSSが知らないMSでは、アドレス指定されたMSのリスト中への包含のためにランダムに選択される機会がないことである。
以下では、所与の時間にてMSがGPRSマルチキャストサービス「A」を要求し、マルチキャストサービス「A」に関係するコンテンツが既に「無線で」配信されている(マルチキャストサービス「A」に関係するセッションが既に実行されていることに起因)ネットワークセル(例えば、セルCELL1)にとどまることを仮定する。
MSは、対応するマルチキャストグループ(対応するマルチキャストPDPコンテキストにリンクされている)に加わった後、そのネットワークセル内で同じマルチキャストサービス「A」を既に利用している他の移動局と同じ物理的通信資源をBSCにより割り当てられ、そして、そのMSに対して最初に起動された標準的なPDPコンテキストに関連付けられた無線通信資源を開放した後、マルチキャストサービス「A」の利用を開始する。例えば、MBMS ASSIGNMENTメッセージは、アドレス指定手順を管理するのに必要なトリプレット{MFI、MFI_TAI、MFI_TA_TN}だけでなく、マルチキャストサービスのチューニングに必要なTFI及びPDCHをこのMSに届けるのに用いることができる。
上記説明した本発明の態様のおかげで、GPRSサービスデータは、同時に複数のユーザー、特にセルラー網の同じセル内のユーザーが利用するように、ポイントツーマルチポイント方式(すなわち、マルチキャスト)にてこれらのユーザーに配信でき、また、割り当てられるネットワーク資源、特に物理的な無線資源は、GPRSサービスを同時に利用するユーザーの数には直接的に依存しない。このことは、特に、転送されるデータの量の観点から相対的に重いGPRSサービスの場合、例えばマルチメディア(オーディオ及び/又はビデオ)コンテンツの配信を伴うGPRSサービスなどの場合に非常に有益である。加えて、たとえ同じマルチキャストサービスグループに属し、同じTFIを共用していても、追加のMS識別子であるMFIの付与により提供される、MSを個別にアドレス指定する可能性は、例えば非常に効率的な肯定応答/否定応答ポリシーを実行可能にし、よってサービスレベルのネットワークの質を改善するので、非常に有効である。
1より多いGPRSサービスを同時にマルチキャストにて配信できることも指摘される。この場合、2以上のTFIがセル・ブロードキャスト・チャンネル上にブロードキャストされ、その各々が、夫々のパイロットPDPコンテキストに対するする夫々のTBFの無線データブロックをラベリングする。この場合も、MSを個別にアドレス指定する可能性はそのままである。
ここに記載の本発明の態様による解決策は、既に現場に配備されている標準的なGSM/GPRS装置を大規模に変更する必要がないという意義深い利点を有する。
本発明を一態様により開示し説明してきたが、本発明の別の態様のみならず記載された態様を変更することが、特許請求の範囲に記載の範囲を逸脱することなく可能であることは当業者には明らかである。
マルチキャストサービスをサポートしたGPRSネットワークの概略図であり、本発明の一態様による方法を実行するよう適合している。 本発明の一態様において、無線資源を無駄にすることなく、同じGPRSサービスに関するデータが、どのようにセル中の複数の移動局にマルチキャストにて一度に配信されるかを概略的に示す。 一般的なマルチキャストサービスに関して図1のGPRSネットワークの動作を示す概略的なフローチャートである。 図4Aは本発明の一態様におけるGPRS無線データブロックの構造のさらに詳細な分解図であり、同じマルチキャストサービスのユーザーがどのようにネットワーク装置によって区別可能にされ、かつ個別にアドレス指定可能にされたかを示す。 図4Bは(GMSKコードスキームMCS1-MCS4についての)EGRPS規格に従った無線データブロックの構造の同様の分解図を示す。 本発明の一態様によるMS選択的データ受信肯定応答/否定応答スキームを示す概略的なフローチャートである。 本発明の代表的な態様を理解すべく機能的なブロックにて、マルチキャストGPRSサービスを利用するよう適合した移動局を概略的に示す。 図5に示されたMS選択的データ受信肯定応答/否定応答スキームの図である。 交換されるメッセージについて、マルチキャストGPRSサービスの配信が開始されるとき資源をMSに割り当てる2つの代替手順の1つを概略的に示す。 交換されるメッセージについて、マルチキャストGPRSサービスの配信が開始されるとき資源をMSに割り当てる2つの代替手順の1つを概略的に示す。
符号の説明
100 セルラー移動体通信網
105 外部のパケットデータ網(インターネット)
110 GPRS基幹ネットワーク
115 パケットに基づいた内部データ通信網
120 サービスプロバイダ又はコンテンツプロバイダ(サーバ)
MS 移動局
BTS 無線基地局
BSC 基地局コントローラ
SGSN サービングGPRSサポートノード
GGSN ゲートウエイGPRSサポートノード

Claims (40)

  1. 少なくとも1つのネットワークセルを制御する基地局サブシステムを含み(BSC1、BTS1、CELL1;BSC2、BTS2、CELL2、BTS3、CELL3、BTS4、CELL4)、該基地局サブシステムが無線ブロックを介して該セル内の移動局(MS1、MS2、MS3、MS5、MS7)と通信する無線通信網(100)において、基地局サブシステムにてデータパケットで受信した情報コンテンツを移動局に配信する方法であって、
    前記データパケットから開始して、ネットワークセルを通って送信される無線ブロック(400)を取得し;
    移動局と基地局サブシステムとの間の論理接続を特定する第1の無線リンク識別子(TFI)により前記無線ブロックをラベリングし;
    第1の無線リンク識別子をネットワークセル内の第1の移動局(MS1、MS3、MS5)に知らせ;そして
    ネットワークセル内の少なくとも1つの第2の移動局(MS2、MS7)が情報コンテンツの受信を要求すると、該第2の移動局に前記第1の無線リンク識別子を知らせる、
    ことを含み、さらに、
    前記第1の移動局及び前記少なくとも1つの第2の移動局に割り当てられた夫々の第2の無線リンク識別子(MFI、MFI、MFI、MFI、MFI)を、前記無線ブロック中に含ませることを特徴とする方法。
  2. 前記第1の無線リンク識別子が、情報コンテンツを移動局に送るために基地局サブシステムにより起動される一時ブロックフロー(TBF)に対応した一時フロー識別子(TFI)からなる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2の無線リンク識別子が一義的に各移動局に割り当てられる請求項1又は2に記載の方法。
  4. 第1の移動局及び少なくとも第2の移動局に夫々の第2の無線リンク識別子を割り当てる前記ステップが、MSと基地局サブシステムとの間の無線通信の同期を可能にするのに有効なパラメータを第1の移動局及び少なくとも第2の移動局に割り当てることを含む、請求項1、2又は3に記載の方法。
  5. 第1の移動局及び少なくとも第2の移動局に夫々の第2の無線リンク識別子を割り当てる前記ステップが、移動局のリクエストに応じて基地局サブシステムにより実行される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 第1の移動局及び少なくとも第2の移動局に夫々の第2の無線リンク識別子を割り当てる前記ステップが、移動局からのサービスリクエストに応じて自動的に基地局サブシステムにより実行される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  7. 第1の移動局及び少なくとも第2の移動局に夫々の第2の無線リンク識別子を割り当てる前記ステップが、無線ブロックの送信を開始する前に実行される、請求項5又は6に記載の方法。
  8. 第1の移動局及び少なくとも第2の移動局に夫々の第2の無線リンク識別子を割り当てる前記ステップが、前記第1の無線リンク識別子を前記第1の移動局及び前記第2の移動局に知らせる前記ステップの後に実行される、請求項5に記載の方法。
  9. 第1の移動局及び少なくとも第2の移動局に夫々の第2の無線リンク識別子を割り当てる前記ステップが、前記第1の無線リンク識別子を前記第1の移動局及び前記第2の移動局に知らせる前記ステップの前に実行される、請求項6に記載の方法。
  10. 第1の移動局及び少なくとも第2の移動局に夫々の第2の無線リンク識別子を割り当てる前記ステップが、所定数を超えたすべての移動局に共通の第2の無線リンク識別子を割り当てることを含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 第1の移動局及び少なくとも第2の移動局に夫々の第2の無線リンク識別子を割り当てる前記ステップが、移動局から基地局サブシステムへの一時的通信アップリンクを確立することを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記データパケットから得られた前記無線ブロックをネットワークセルを通して送信する前に一時的通信アップリンクを開放することを更に含む、請求項11に記載の方法。
  13. 夫々の第2の無線リンク識別子を用いて前記第1の移動局及び少なくとも第2の移動局のうちで選択された移動局に情報をアドレス指定することを更に含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 情報をアドレス指定する前記ステップが、前記データパケットから得られた少なくとも1つの無線ブロック中に第2の無線リンク識別子(470)を含めることを含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記第2の無線リンク識別子が、前記少なくとも1つの無線ブロックのヘッダー部分(410)に含まれる、請求項14に記載の方法。
  16. 情報をアドレス指定する前記ステップが、応答を行なうように選択された移動局にリクエストすることを更に含む、請求項13、14又は15に記載の方法。
  17. 選択された移動局に対して応答を行なうことをリクエストする前記ステップが、データパケットから得られた無線ブロックの受信に成功したことについての肯定応答情報を与えるように移動局にリクエストすることを含む、請求項16に記載の方法。
  18. データパケットから得られかつ既に送信された無線ブロックを、移動局から受信した肯定応答情報に依存して、再送信することを含む、請求項17に記載の方法。
  19. 無線ブロックが送信されるチャンネルに関連付けられた制御チャンネル上にて前記応答を基地局サブシステムに送信させることを含む、請求項17又は18に記載の方法。
  20. 無線通信網システム(100)であって:
    無線ブロックを介してネットワークセル(CELL1-CELL4)内に位置する複数の移動局(MS1-MS7)との無線通信を可能にするネットワーク基地局サブシステム(BSC1、BTS1、BSC2、BTS2-BTS4)を含み、この基地局サブシステムは、データパケットで情報コンテンツを受信し、該データパケットから無線ブロックを取得し、ネットワークセル内の第1の移動局と、情報コンテンツの受信を要求しているネットワークセル内の少なくとも1つの第2の移動局(MS2、MS7)とに通知される第1の無線リンク識別子(TFI)により前記無線ブロックをラベリングし、無線ブロックを送信し、
    基地局サブシステムはまた、夫々の第2の無線リンク識別子(MFI、MFI、MFI、MFI、MFI)を前記第1の移動局と前記少なくとも1つの第2の移動局とに割り当て、第2の無線リンク識別子は前記無線ブロックに含まれることを特徴とする無線通信網システム。
  21. 前記第1の無線リンク識別子が、情報コンテンツを移動局に送るために基地局サブシステムにより起動される一時ブロックフロー(TBF)に対応した一時フロー識別子(TFI)からなる、請求項20に記載の無線通信網システム。
  22. 前記基地局サブシステムが前記第2の無線リンク識別子を各移動局に一義的に割り当てる、請求項20又は21に記載の無線通信網システム。
  23. 基地局サブシステムがさらに、前記第1の移動局及び少なくとも1つの第2の移動局に、移動局と基地局サブシステムとの間の無線通信の同期を可能にするのに有効なパラメータを割り当てる、請求項20、21又は22に記載の無線通信網システム。
  24. 前記基地局サブシステムが、移動局からのリクエストに応じて第2の無線リンク識別子を割り当てる、請求項20〜23のいずれか一項に記載の無線通信網システム。
  25. 前記基地局サブシステムが、移動局からのサービスリクエストに応じて自動的に第2の無線リンク識別子を割り当てる、請求項20〜23のいずれか一項に記載の無線通信網システム。
  26. 前記基地局サブシステムが、データパケットから得られた無線ブロックの送信を開始する前に第2の無線リンク識別子を割り当てる、請求項24又は25に記載の無線通信網システム。
  27. 前記基地局サブシステムが、第1の無線リンク識別子を移動局に知らせた後に第2の無線リンク識別子を割り当てる、請求項24に記載の無線通信網システム。
  28. 前記基地局サブシステムが、第1の無線リンク識別子を通知する前に第2の無線リンク識別子を割り当てる、請求項25に記載の無線通信網システム。
  29. 前記基地局サブシステムが、所定数を超過したすべての移動局に共通の第2の無線リンク識別子を割り当てる、請求項20〜28のいずれか一項に記載の無線通信網システム。
  30. 前記基地局サブシステムが、データパケットから得られた無線ブロックの送信を開始する前に移動局から基地局サブシステムへの一時的通信アップリンクを確立する、請求項20〜29のいずれか一項に記載の無線通信網システム。
  31. 前記基地局サブシステムが、夫々の第2の無線リンク識別子を用いて前記第1の移動局及び少なくとも第2の移動局のうちの1移動局に情報をアドレス指定する、請求項20〜30のいずれか一項に記載の無線通信網システム。
  32. 第2の無線リンク識別子が、データパケットから得られる無線ブロックの少なくとも1つの中に含まれる、請求項31に記載の無線通信網システム。
  33. 前記基地局サブシステムが、アドレス指定された移動局に応答を行なうようにリクエストする、請求項32に記載の無線通信網システム。
  34. 前記基地局サブシステムが、データパケットから得られた無線ブロックの受信に成功したことについて肯定応答情報を提供するように、アドレス指定された移動局にリクエストする、請求項33に記載の無線通信網システム。
  35. 前記基地局サブシステムが、前記データパケットから得られかつ既に送信された無線ブロックを、移動局から受信された肯定応答情報に依存して再送信する、請求項34に記載の無線通信網システム。
  36. 前記応答が、データパケットから得られた無線ブロックが送信されるチャンネルに関連付けられた制御チャンネル上に送信される、請求項33、34又は35に記載の無線通信網システム。
  37. 基地局サブシステムにてデータパケットで受信された情報コンテンツを移動局に配信することをサポートしている無線通信網(100)において使用する移動局であって、前記情報コンテンツは、基地局サブシステムにより移動局に知らされる第1の無線リンク識別子(TFI)によりラベル付けされた無線ブロック中で移動局に送信され、前記移動局は、
    該移動局に割り当てられた自身の第2の無線リンク(MFI、MFI、MFI、MFI、MFI)識別子を記憶し;
    受信した無線ブロックを第2の無線リンク識別子を含むものとして認識し;
    受信した無線ブロックから第2の無線リンク識別子を抽出し;そして
    抽出した第2の無線リンク識別子を前記自身の第2の無線リンク識別子と比較することを特徴とする移動局。
  38. 前記抽出された第2の無線リンク識別子が自身の第2の無線リンク識別子に一致する場合に、ネットワークによりアドレス指定されたそれ自身を考慮するよう更に適合している、請求項37に記載の移動局。
  39. 更に、個人的な第2の無線リンク識別子によりアドレス指定されている場合、情報コンテンツを届けるために送信される無線ブロックの受信が成功したことについての情報をネットワークに与える、請求項38に記載の移動局。
  40. 前記第1の無線リンク識別子が、情報コンテンツを移動局に送るために起動される一時ブロックフロー(TBF)に対応する一時フロー識別子(TFI)からなる、請求項38又は39に記載の移動局。
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