JP2007518130A - ズーム光学装置 - Google Patents

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Abstract

ズーム光学装置は、放射光線に対して連続的な可変のズーム設定を有するレンズ装置を有している。レンズ装置は、さらに、第1の流体と、第2の流体と、前記放射光線が透過するようにされた部分を有する波面変更部と、を有している。第1のモードにおいて、切替可能な光学要素は、部分が第1の流体により実質的に覆われるような第1の流体構成を有し、第2のモードにおいて、切替可能な光学要素は、部分が第2の流体により実質的に覆われるような第2の、他の流体構成を有している。

Description

本発明は、ズーム光学装置に関するものであり、とりわけ、画像取得機器に専用的に使用されないズーム光学装置に関するものである。
しばしば、画像取得機器、例えば、カメラを使用して、物体の画像の取得を行ったときに、その画像に対してズーム設定を変化させられるのが望ましい。カメラと物体との距離が一定の状態にあると、高いズーム係数は、物体の画像が高倍率かつ狭い視界で、取得されることを許容する。低いズーム係数は、物体の画像が低倍率かつ広い視界で、取得されることを許容する。カメラの例では、高いズーム係数は、広角のレンズ設定の特徴がある。
異なるズーム係数は、ズーム光学装置の異なる有効焦点距離を必要とする。望遠のレンズ設定に対しては、有効焦点距離は比較的に短くなる。
画像が異なるズーム設定で取得されるために、物体の画像が合焦された状態を維持しつつ、カメラのズーム光学装置の有効焦点距離を可変させるのが好ましい。そのようなズーム光学装置は、可変の焦点を供給する少なくとも2つのレンズを用いて、構成されてもよい。
既知のズーム光学装置は、共通の光路に沿って配置された固体レンズ群を有している。この光路に沿ってこれら固体レンズの位置を変化させることで、その画像が合焦された状態を維持しつつ、異なる有効焦点距離が得られる。したがって、異なるズーム設定を有する画像が取得されることが許容される。しかしながら、この類型のズーム光学装置は、比較的に大きくなり、機構的に複雑となる。異なるレンズの移動は、手動的又は自動的で作動されてもよい。しかし、これらの方法は、一般的に、比較的、高価かつ強度が不足している。そのようなズーム光学装置により供給されるズーム係数の範囲は、各レンズの集光力を含むパラメータ、及び、到達され得る光路に沿ったレンズ間の距離、に依存している。この類型のズーム光学装置のズーム係数範囲の上限の増加は、ズーム光学装置の大きさ及び複雑さを、一般的に増加させるだろう。
望遠の機能及び広角の機能の両方を供給する1つのズーム光学装置のかわりに、異なるズーム係数の範囲を得るため、望遠システムと広角システムとの間のカメラのレンズを交換することがしばしば必要となる。このとは、比較的に遅くかつ不便な工程となり、カメラのユーザは、そのカメラに加えて異なるカメラを運ぶ必要が生じる。
国際特許出願WO03/069380には、流体メニスカスレンズが記載されている。このレンズは、第1の流体と第2の流体とに分離されており、湾曲する流体メニスカスを有している。この流体メニスカスの湾曲を変化させることで、レンズの焦点距離及び画像の焦点を変化させることができる。レンズが種々の位置に用いられることが記載された出願では、これら流体が、不要な重力の影響を回避するために、調和した密度となるのが望ましい。したがって、オイル及び水のような、調和した密度となる2つの液体が用いられる。
2つのそのような流体メニスカスレンズは、異なるズーム係数を有する画像を取得するために、ズーム光学装置に組み込まれることがある。広範囲のズーム係数を得るには、各流体メニスカスにおいて大きな集光力の変化が必要とされる。2つの液体の屈折率は、大きく異なるわけではないので、そして、屈曲が変化するかもしれない範囲が制限されているので、流体メニスカスレンズの集光力の範囲は、比較的に小さくなる。このことは、ズーム光学装置により与えられる可能なズーム係数の範囲に制限を課すこととなる。特に、ズームレンズ装置の1つのレンズ構成要素(一般的には、画像取得装置に最も近いレンズ構成要素)は、ズーム中に最も大きな集光力の範囲を必要とする。したがって、ズーム量は、1つのレンズ構成要素として用いられた流体メニスカスレンズの、比較的に制限された集光力の範囲により抑制される。
本発明の目的は、光学装置の機械的な構成要素の必要性を低減しつつ、取得画像に対するズーム機能を改善させたズーム光学装置を提供することである。
本発明の目的に従って、
放射光線に対して可変のズーム設定を有するレンズ装置を有し、
前記レンズ装置は、第1のモードおよび第2のモードを有する切替可能な光学要素を有するところのズーム光学装置であって、
前記要素は、第1の流体と、第2の流体と、前記放射光線が透過するようにされた部分を有する波面変更部と、を含み、
前記第1のモードにおいて、前記切替可能な光学要素は、前記部分が前記第1の流体により実質的に覆われるような第1の流体構成を有し、
前記第2のモードにおいて、前記切替可能な光学要素は、前記部分が前記第2の流体により実質的に覆われるような第2の他の流体構成を有する、
ことを特徴とするズーム光学装置が提供される。
ズーム光学装置は、本発明に従って生産されてもよい。その結果、ズーム光学装置は、比較的に簡易で、小さく、費用がかからず、かつ、高強度となる。
このズーム光学装置は、第1の流体構成において第1の有効焦点距離を有し、第2の流体構成において、第2の有効焦点距離を有しているのが好ましく、前記第1及び第2の有効焦点距離は、夫々、異なるズーム設定を与えるように設定されているのが好ましい。
この光学要素が第1のモードの状態にあるとき、レンズ装置は第1の光学ズーム設定を有している。光学要素が第2のモードの状態にあるとき、レンズ装置はズーム係数が増加された第2の光学ズーム設定を有している。
本発明の一実施例において、前記レンズ装置は、更なる切替可能な光学要素を有し、該更なる切替可能な光学要素は、前記レンズ装置の前記可変のズーム設定の少なくとも一部を与えるための前記切替可能な光学要素と協同して作動するようにされている。
レンズ装置が、他の切替可能な光学要素と協同して作動する更なる切替可能な光学要素を有することで、ズーム光学装置は、固定焦点を維持しつつ、2つのズーム機能を備えることができる。固定の焦点を有することで、そのような2つのズーム光学装置が構成されてもよく、その結果、比較的に小型化される。
本発明の他の実施例において、レンズ装置は連続的に可変の焦点を有する第1のレンズを含むのが好ましい。第1のレンズの焦点が変化すると、第1のズーム設定及び第2のズーム設定のうち一方を有する画像が正確に合焦される。2つのズーム設定間の切替が発生すると、第1のレンズの焦点は、正確なズーム機能を備えるために、階段状に変化する。結果として、光学装置は、2つの個別の光学ズーム設定を有する2つのズーム光学装置となる。
デジタルズーム機能は、2つのズーム設定間の更なるズーム係数を備えた状態で、用いられてもよい。本発明の一実施例において、画像取得機器は光学装置を有し、かつ、第1のモードで取得された画像及び/又は第2のモードで取得された画像に、デジタルのズーム係数を導入するように設計されたデジタルズーム装置を有している。
第1の流体構成における切替可能な光学要素は、第1及び第2の流体電極にわたって第1の電圧を印加することで、切替可能なエレクトロウエッティング力を供給するようにされ、第2の流体構成は、第1及び第3の流体電極にわたって第2の他の電圧を印加することで異なる切替可能なエレクトロウエッティング力を供給するようにされているのが好ましい。
前記第1の流体は液体であり、前記第2の流体はガス状であるのが好ましい。このガス状という用語は、液体の蒸気が混合したガス、及び、ガスのみのうち一方を含む。これは、たとえ装置が種々の位置で使用されたとしても、2つの流体の密度が調和している必要がないため、このことが可能となる。そして、2つの流体間の屈折率の差異が比較的、大きくなるという利点を有している。
本発明の一実施例において、第1のレンズは、流体メニスカスレンズ及び切替可能な光学要素の状態にあり、最大の集光力の範囲(2つのモード間で)を有しているのが好ましい。この最大の集光力の範囲は、第1のレンズの最大の集光力の範囲よりも大きい。この構成により、切替可能な光学要素はレンズ構成要素として用いることができる。このレンズ構成要素は、ズーム中のレンズ装置において最大の集光力の範囲を要求する。その結果、ズーム量は、流体メニスカスレンズの比較的に制限された集光力の範囲により制限されない。
さらに、本発明の特徴及び利点は、本発明の好ましい実施例における後述の説明から明確となるだろう。この説明は、例のみより与えられ、添付する図面を参照して、行われる。
図1乃至3は、従来技術に従った、毛細管を形成する円筒状の第1のメニスカス電極2を備える流体メニスカスレンズである可変のフォーカスレンズを示している。この第1のメニスカス電極2は、2つの他の流体を含む流体室を形成するための、透明な前要素3と透明な後要素4とにより密閉されている。第1のメニスカス電極2は、管の内壁にコーティングが施されていてもよい。
その2つの他の流体は、ここから、“オイル”として言及する、シリコンオイル又はアルカンのような電気的に絶縁する第1の液体Aと、塩溶液を含む水のような導電性の第2の液体Bとからなる状態で、2つの混和しない液体からなる。これら2つの液体は等しい密度となるように決定されるのが好ましい。これにより、メニスカスの形状を位置とは無関係に制御することができる。すなわち、メニスカスの形状を2つの液体間の重力の影響に依存することなく、制御することができる。このことは、第1の液体の構成成分の適切な選択により達成することができる。例えば、アルカン又はシリコンオイルは、これらの密度を増加させ、塩溶液の密度に合わせるように、分子構成の構成成分を加えることで、変更することができる。
使用されるオイルの選択によって、オイルの屈折率は1.25と1.85との間で変化してもよい。同様に、加えられる塩の量によって、塩溶液は、1.33と1.60との間で屈折率を変化させてもよい。これら流体は、第1の流体Aが第2の流体Bよりも高い屈折率を有するように選択される。
第1のメニスカス電極2は、一般的に1mmと20mmとの間の内径の円筒である。第1のメニスカス電極2は金属材料から形成されており、例えば、パリレンで形成された、絶縁層5により覆われている。絶縁層5は、50nmと100μmとの間の厚さを有している。この厚さに対する一般的な値は、1μmと10μmとの間である。この絶縁層5は流体接触層6で覆われている。この流体接触層6は、流体室の円筒状の壁とメニスカスとの接触角度におけるヒステリシスを低減する。この流体接触層6は、デュポン社(商標)により生産されているテフロン(登録商標)のようなアモルファス・フルオロカーボンから形成されているのが好ましい。流体接触層6は、5nmと50μmとの間の厚さを有している。AF1600コーティングは、第1のメニスカス電極2の次のディップコーティングにより生産されてもよい。第1のメニスカス電極2の円筒状の面は、実質的に円筒状の電極に平行となっているので、このディップコーティングは、実質的に均一の厚さの材料からなる均一の層を形成する。;ディップコーティングは、電極の軸方向に沿って、その電極を浸溶液から出し入れしつつ、電極を浸けることで行われる。パリレンコーティングは、化学蒸着を用いることで、適用されてもよい。第1および第2のメニスカス電極7間に電圧が供給されていないとき、第2の流体による流体接触層6の湿潤度は、流体接触層6とメニスカス8との両側の交点において、実質的に等しくなっている。
第2のメニスカス電極7は環状となっており、流体室の一端に配置されている。この場合、第2のメニスカス電極7は、後要素4に隣接している。第2のメニスカス電極7は、この電極7が第2の流体Bに作用するように、流体室の少なくとも一部に配置されている。
2つの流体A及びBは、湾曲を有する流体メニスカス8により隔離され、2つの流体に分けられるように、混和し得ないものである。第1及び第2のメニスカス電極2、7間に電圧が供給されていないとき、流体接触層6は、第2の流体Bよりも高い湿潤度となる第1の流体Aを有する。メニスカスのエレクトロウエッティング力により、第2の流体Bによる湿潤度は、第1のメニスカス電極2と第2のメニスカス電極7との間に電圧が印加された状態で変化する。この電圧の印加は、3相の線(流体接触層6と2つの液体AとBとの間の接触線)の接触角度を変化させる傾向にある。流体メニスカスレンズの可変の焦点は、流体メニスカスの湾曲における変化を有している。そして、流体メニスカスの湾曲は、その印加電圧に依存して変化する。
今、図1を参照すると、低い電圧V、例えば、0Vと20Vとの間、がメニスカス電極間に印加されたとき、このメニスカスは、第1の凹状メニスカス形状となる。この構成では、このメニスカスと流体接触層6との間の初期の接触角度θは、流体Bにおいて測られ、例えば、約140°となる。第2の流体Bより高い屈折率の第1の流体Aにより、新月形に形成されたレンズ、ここでメニスカスレンズと呼ぶ、は、この構成において、比較的に高い負の力を有している。
そのメニスカス形状のくぼみを減少させるために、より高い電圧が第1及び第2のメニスカス電極2、7間に供給される。今、図2を参照すると、中間の電圧V、例えば、20Vと150Vとの間であり、絶縁層5の厚さによる、がメニスカス電極2、7間に印加されたとき、このメニスカスは、第2の凹状のメニスカス形状となる。この第2の凹状のメニスカス形状は、図1のメニスカスと比較して、増加された曲率の割合を有している。この構成において、第1の流体Aと流体接触層6との間の中間の接触角度θは、例えば、約100°となっている。第2の流体Bよりも高い屈折率の第1の流体Aにより、この構成のメニスカスレンズは、比較的に低い負の力を有する。
凸状のメニスカス形状を生成するために、依然としてより高い電圧が、第1及び第2のメニスカス電極2、7間に印加される。今、図3を参照すると、比較的高い電圧V、例えば、150Vと200Vとの間、がメニスカス電極2、7間に印加されたとき、このメニスカスは、このメニスカスが凸状となるメニスカス形状となる。この構成において、第1の流体Aと流体接触層6との間の最大の接触角度θは、例えば、約60°となる。第2の流体Bよりも高い屈折率の第1の流体Aにより、この構成のメニスカスレンズは、正の力を有する。
比較的高い力を用いて、図3の構成を達成することは可能であるが、説明されたレンズを含む装置は、説明された範囲において低い及び中間の力だけ使用して、適合されるのが好ましいことに留意すべきである。印加される電圧は、絶縁層5の電界力が、20V/μmよりも小さくなるように制限されること、そして、過剰な電圧は流体接触層6を変化させ、したがって、流体接触層6の劣化の原因となることに留意すべきである。
さらに、初期に低い電圧となる、構成は液体A及びBの選択に依存して変化し、それらの表面張力に依存して変化することに留意すべきである。より高い表面張力のオイルを選択することで、及び/又は、エチレン・グリコールのような構成要素を塩溶液に加えて、その表面張力を低減させることで、初期の接触角度を減少させることができる。この場合、それらレンズは、図2に示すような構成に一致させると、低い集光力の構成となり、図3に示すような構成に一致させると中間の集光力となる。いずれの場合においても、低い集光力の構成は、メニスカスが凹状であり、比較的に広範囲のレンズ集光力が過剰な電圧を用いることなく、生成されるような状態にある。
図4及び5は図1乃至3を用いて説明された2つの流体メニスカスレンズを有するように配置されたズーム光学装置を示している。
示されたその光学装置において、第1の流体メニスカスレンズ9及び第2の流体メニスカスレンズ10は、光軸OAに沿って配置されている。光軸OA上で、第1及び第2の流体メニスカスレンズ9、10の間には、複数の光学要素11が配置されている。これら光学要素11は、光軸OAに沿って、進行する一定の放射光線の波面の変更を補助する。この光学装置は、画像対象のである一定の物体の画像を取得するように配置されている。画像検出器12が、合焦機能、及び、第1及び第2の流体メニスカスレンズ9、10により、その画像を伝達する一定の放射光線へのズーム係数の導入に従って、その画像対象の画像を検出するように配置されている。この例において、画像検出器12は、電荷結合素子(CCD)である。
ズーム範囲の一方の限界であり、光軸OAに沿って見た光学装置を示す図4を参照すると、この光学装置は第1の視界αを有しており、第1の流体メニスカスレンズ9は流体メニスカス13を有している。この流体メニスカス13は凹状であり、第2の流体メニスカスレンズ10は凸状である流体メニスカス14を有している。図4は、光学装置のズーム係数範囲において、最高となる限界におけるズーム設定を説明している。このズーム設定は、この光学装置により、取得された画像対象の画像に導入される。
図5を参照して、第2の視界αであり、CCDに対する視界を有するその画像対象からの光軸OAに沿って見ると、第1の流体メニスカスレンズ9は流体メニスカス13を有している。その流体メニスカス13は、凸状となっており、第2の流体メニスカスレンズ10は、凸状となる流体メニスカス14を有している。図5は、光学装置のズーム係数範囲において、最低の限界におけるズーム設定を説明している。このズーム設定は、この光学装置により、取得された物体の画像に導入される。
図4及び5に示す光学装置のズーム係数は、制限されている。一般的な配置において、最高となる限界におけるズーム係数は、最低のズーム設定で取得される画像のズーム係数よりも、約2倍より大きくなる。結果として、ズーム係数の差異における上限は、約2倍となり、比較的小さい。
図6乃至7を参照すると、本発明の実施例に従った切替可能な光学要素は、空間20を含んでいる。この空間20は、空間20の開口部22、23を介して、2つの反対側の端を有する導管24が流体的に接続されている。空間20の第1の開口部22は、導管24の第1の端に流体的に接続されている。空間20の第2の開口部23は、導管24の第2の端に流体的に接続されている。このようにして、流体を密閉する流体装置を形成している。空間20の一つの側面は、部分28を有する波面変更部26により閉じこめられている。この部分28は空間20の内側に向いた面を有している。その波面変更部は、透明な材料で形成されている。この透明な材料は、例えば、Zeonex(商標)であり、水性の液体中で溶解し得ないシクロオルフィン・コポリマー(COC)である。これは、例えば、注入式塑造工程により形成される。波面変更部26の部分28の面は、実質的に非球面となっており、光軸OAの周囲に回転対称となっている。
空間20は、更なる波面変更部36を有するカバープレートにより、さらに閉じこめられている。この波面変更部36は、同様に、例えば、Zeonex(商標)でのような透明の材料により形成されており、他の部分32を有している。この他の部分32は、疎水性の流体接触層内で覆われている。この流体接触層は透明であり、例えば、デュポン社(商標)により生産されているテフロン(登録商標)AF1600により形成されている。この疎水性の流体接触層の1つの表面は、空間20の内側を向いている。
他の部分32は、1つの面を有している。この面は非球面となっており、光軸OAの周りに回転対称となっている。この他の部分32の面は、部分28の面の非球面の曲率と異なる非球面の曲率を有している。
光軸OAに沿って、進む一定の放射光線は、部分28及び他の部分32を通るように設計されている。波面変更部26は、第1の波面変更を行うように適合されている。そして、更なる波面変更部36は、その一定の放射光線に第2の、他の波面変更を行う。第2の波面変更は、第1の波面変更を補足するように設計されている。
共通の第1の流体電極50は、例えば、金属により形成されており、その空間の一方の開口部22近傍の導管24内に位置している。
第2の流体電極34は、カバープレート36と疎水性の流体接触層との間に位置する。この第2の流体電極34は、1枚の、例えば、インジウム・スズ酸化物(ITO)のような、透明の導電性の材料により形成されている。絶縁層(図示しない)は、例えば、パリレンから形成されており、流体接触層と第2の流体電極34との間に形成されてもよい。第2の電極34は、波面変更部26の部分28の面により占有された領域と完全に重複する作動領域を有していることに留意すべきである。疎水性の流体接触層は、波面変更部の部分28の面と完全に重複する表面領域を有している。
この閉流体装置は、第1の流体44と第2の流体46とを有している。第1の流体44は極性の及び/又は導電性の流体を有している。この例では、第1の流体44は液体であり、食塩水である。この食塩水は、予め決められた約1.37の屈折率を有している。この食塩水は非食塩水よりも低い凝固点を有している。この例の第2の流体46は、ガス状であるのが好ましく、第2の、他の約1の屈折率を有する空気からなるのが好ましい。この例では、その空気は、食塩水44の飽和蒸気と混合されている。そして、第1の流体44と第2の流体46との間の屈折率の差は、約0.4となっている。他の例では、第1の流体44は、重量でKSCN水溶液の約65%となっている。このKSCN水溶液は、約1.49の屈折率を有しており、約0.5の第2の流体46との屈折率の差を有している。
第1の流体44が、夫々、約1.59又は1.57の屈折率を有するアニリン又はアナタビンのような極性の有機液体である場合の更なる例では、第1の流体44と第2の流体46との間の屈折率の差は、約0.6とである。第2の流体46が空気である場合の利点は、仮に、製造時に、その切替可能な光学要素が気密状態でないとしても、この要素の性能は実質的に低下しないことである。第1の流体44及び第2の流体46は、2つの流体メニスカス48、49で相互に接触した状態にある。
切替可能な光学要素の第1の流体構成において、図6及び7に示すように、第1の流体44は、実質的に空間20及び導管24の一部を満たしている。実質的に満たすことで、第1の流体44は波面変更部26の部分28の少なくとも大部分、及び、更なる波面変更部36の他の部分32の少なくとも大部分を覆うこととなる。この第1の流体構成において、第1の流体44は、その空間20にある疎水性の流体接触層の露出した表面の少なくとも大部分と接触した状態にある。
導管24は、導管壁41と導管カバープレート42との間に形成されている。導管カバープレート42は、導管24の内側の一方の表面上を向いた疎水性の流体接触層38により覆われている。そして、その疎水性の流体接触層38は、例えば、AF1600(商標)により形成さている。第3の流体電極40は、導管カバープレート42と疎水性の流体接触層38との間にある。この電極40は、例えば、インジウム・スズ酸化物(ITO)のような、導電性の材料から形成されている。第3の流体電極40は、導管24の内側の大部分と重複する表面領域を有していることに留意すべきである。
その要素の第1の流体構成において、第2の流体46は、実質的に、第1の流体44により満たされた部分を除く導管24を満たしている。第1の流体44は、共通の第1の流体電極50と接触している。
切替可能な光学要素の第2の流体構成において、図8及び9に示すように、第1の流体44は実質的に導管24を満たしている。この第2の流体構成において、第1の流体44は、共通の第1のエレクトロウエッティング電極50と接触した状態が続いている。この電極50は導管24の前に述べた部分に位置している。第1の流体44は、今、導管24の疎水性の流体接触層38と接触した状態にある。第2の流体46は、今、実質的に、第2の流体46が波面変更部26の部分28の少なくとも大部分、及び更なる波面変更部36の他の部分32の少なくとも大部分を覆うように空間20を満たしている。その上、導管24の部分は、第2の流体26により満たされている。導管24の部分は、その部分の反対側の端にある。この部分の中には、共通の第1の電極50が位置している。第2の流体構成において、第1の流体電極50は、第1の流体44と接触した状態にある。この第1の流体44は、導管24の部分24を満たしている。
流体切替装置(図示しない)は共通の第1の流体電極50、第2の流体電極34、及び、第3の流体電極40に接続されている。この流体切替装置は、その切替可能な光学要素に作用し、第1及び第2の流体構成を切り替えるように設計されている。第1の流体構成において、流体切替装置は、共通の第1の流体電極50と第2の流体電極34とにわたって、適切な値の電圧Vが印加されるように設計されている。印加電圧Vは、切替可能なエレクトロウエッティング力を供給する。したがって、本発明の切替可能な光学要素は、第1の流体構成を採用する傾向にある。この流体構成では、導電性の第1の流体44は、空間20を実質的に満たすために移動する。印加電圧Vにより、空間20の疎水性の流体接触層は、一時的に、少なくとも比較的、親水性の性質になる。この性質が、第1の流体44が実質的に、空間20を満たすのを補助する。
第1の流体構成のとき、共通の第1の電極50と第3のエレクトロウエッティング電極40とにわたって電圧が印加されていないことが、予想される。このとき、導管24の流体接触層は、依然として、比較的に高い疎水性となる。
その切替可能な光学要素の第1の流体構成と第2の流体構成との間を切り替えるために、流体切替装置は、印加電圧Vをオフ状態にし、共通の第1の流体電極50と第3の流体電極40との間の適切な値の第2の印加電圧Vを、印加する。
切替可能な光学要素は、今、第2の流体構成の状態にある。この第2の流体構成では、印加電圧Vにより供給される切替可能なエレクトロウエッティング力の結果として、第1の流体44は、実質的に導管24を満たす。印加電圧Vにより、導管24の疎水性の流体接触層38は、今、少なくとも比較的に親水性となり、第1の流体44を引きつける。第1の流体44は、導管24の部分を満たすために移動する。その導管24の部分には、共通の第1の流体電極50が位置している。より早くに述べたように、第2の流体46は、今、実質的に、空間20を満たす。空間20の疎水性の流体接触層は、今、比較的に、高い疎水性となっており、第2の流体構成では、第2の流体のこの配置を促進する。
要素の第1の流体構成と第2の流体構成との変遷の間において、流体切替装置によって制御されるように、この流体装置の第1及び第2の流体44、46は、この流体装置を介して、循環するように流れる。この流体装置では、それら流体44、46の各々が相互に置換する。第1から第2の流体構成への変遷中の循環流体の流れにおいて、第1の流体44は空間20から流れ出て、空間20の一方の開口部22を介して、導管24の一端に流れ込む。同時に、第2の流体46は、導管24の他端から空間20の他方の開口部23を介して、空間20に流れ込む。第2の流体構成から第1の流体構成となる変遷の間では、反対となる循環流体の流れが発生する。
このように、第1の流体構成から第2の流体構成へ変化するとき、第3の流体電極40と共通の第1の流体電極50との間の印加電圧Vは、導電性の第1の流体44を空間20の中に引き込む。これにより、空間20から電気的な絶縁性の第2の流体46を置換する。さらに、空間20の疎水性の流体接触層32は、導電性の第1の流体44を空間20から導管24の中へ追い出す。第2から第1の流体構成への変遷は、第1から第2の流体構成への変遷の逆となる。
図10及び図11は、本発明の一実施例に従ったカメラに用いられた2つのズーム光学装置を概略的に示している。図10は、第1のズームモードのときの光学装置を示しており、図11は、第2の、他のズームモードのときの光学装置を示している。
これら2つのズーム光学装置は第1のレンズを有している。この第1のレンズは、光軸OAに沿って、一定の放射光線が進行するように、連続で可変する焦点を備えている。この実施例において、第1のレンズは、図1乃至3を用いた説明された流体メニスカスレンズに類似した流体メニスカスレンズ52である。これら2つのズーム光学装置は、さらに、切替可能な光学要素54を有している。この光学要素54は、図6乃至9を用いて説明された光学要素と類似している。そして、流体切替装置56は、第1と第2との構成を切り替えるために、早くに説明された流体切替装置に類似している。メニスカスレンズ52の要素及び特徴である、切替可能な光学要素54及び流体切替装置は、前に説明された光学要素及び流体切替装置に類似している。このような要素及び特徴のために、類似した参照番号には、100が加算され、ここでは使用されるだろう。一致する表記にも、ここでは適用されるべきである。部分128の面(指示されない)、及び他の部分132(指示されない)は、両方とも非球面である。そして、これら面は、これら2つのズーム光学装置に、改善した質の物体視界を与えるように設計されている。この物体視界は、最小化した周辺歪みとなる物体の取得画像を有している。
固体のレンズ群は、光学軸OA上に配置されており、流体メニスカスレンズ52と切替可能な光学要素54との間にある。固体のレンズ群は、2つの固体レンズ58、60を含んでおり、切替可能な光学要素54に隣接し、そして、流体メニスカスレンズ52に隣接している。これら2つの固体レンズの間には、光学絞り(図示しない)がある。固体レンズ群58の固体レンズのうち一方又は両方は、切替式の光学要素54の第1の流体144の屈折率に近似した屈折率を有している。これら2つのズーム光学装置は画像対象である一定の物体の画像を取得するように設計されている。画像検出器62、例えば電荷結合素子(CCD)は、光学ズーム設定で画像対象の画像を検出し、取得する。この光学ズーム設定は、流体メニスカスレンズ52及び切替可能な光学要素54により、画像を伝達する一定の放射光線に対して、与えられる。この実施例において、切替可能な光学要素54は、流体メニスカスレンズ52及び画像検出部62との間に配置され、最大光出力の範囲(2つのモード間)を有している。この集光力の範囲は、流体メニスカスレンズ52の最大集光力の範囲よりも大きい。
図10を参照すると、これら2つのズーム光学装置は、切替可能な光学要素54が第1の流体構成となる第1のズームモードの状態にある。第1の流体構成において、これら2つの光学装置は、比較的に長い、第1の有効焦点距離を有している。この第1の有効焦点距離は、比較的に高いズーム係数となるように設計されている。流体メニスカスレンズ52から切替可能な光学要素54まで、光軸OAに沿って見ると、流体メニスカス108は凹状の屈曲を有している。この第1のズームモードでは、光学装置は第3の視界αを有している。この第3の視界αは、第1のズームモードにおいて、切替可能な光学要素54により供給される比較的に高いズーム係数と一致している。
図11を参照すると、これら2つのズーム光学装置は、切替可能な光学要素54が第2の流体構成となる第2のズームモードの状態にある。流体切替装置56は、第1の流体構成から第2の流体構成に、図6乃至9を用いて早くに説明した類似した方法で、切り替える。第2の流体構成において、切替可能な光学要素54は、比較的に短い第2の有効焦点距離を有している。この第2の有効焦点距離は、比較的に低いズーム設定を供給するように設計されている。第2の有効焦点距離は、第1の有効焦点距離も短くなっている。流体メニスカスレンズ52から切替可能な光学要素54まで光軸OAに沿って見ると、流体メニスカス108は、凸状の屈曲を有している。これら2つのズーム光学装置は、さらに、制御装置64を有している。この制御装置64は、第1及び第2のメニスカス電極に接続されている。また、この制御装置64は、可変式の焦点を制御するために、エレクトロウエッティング力を用いて、流体メニスカス108の曲率を変化させるべく、第1及び第2のメニスカス電極との間に電圧を印加するように設計されている。
第2のズームモードにおいて、この光学装置は第4の視界αを有している。この例において、第2のズームモードで取得された画像の第4の視界αは、第1のズームモードで取得された第3の視界αよりも大きくなっている。これら2つのモード間の光学ズーム係数は、2より大きいのが好ましく、3よりも大きいのがより好ましい。
2つのズーム光学装置が第1のズームモード及び第2のズームモードのいずれか一方となるとき、可変の焦点は、制御装置62によって変化させてもよい。このとき、制御装置62は、流体メニスカス108の湾曲を変化させるために第1及び第2のメニスカス電極に異なる電圧を印加する。その湾曲は、その湾曲が出力範囲の一方の限界である凸状と、出力範囲の他方の限界である凹状となるように、変化させてもよい。
図12は、2つのズーム光学装置68を有する画像取得機器66を、概略的に示している。この画像取得機器66は、上述した本発明の一実施例に係る2つのズーム光学装置に類似している。これら2つのズーム光学装置68の要素及び特徴は、前の述べた要素及び特徴に類似している。そのような要素及び特徴には、類似する参照番号がここでは使用され、200が加算されている。一致する表記もまた、ここでは適用されるべきである。この実施例の画像取得機器はカメラであり、特徴部70を含む画像対象である一定の物体の画像を記録するように設計されている。機器制御装置72は、カメラの機能を制御するように設計されおり、制御装置264、流体切替装置256、電力供給部74、画像表示装置76、画像記憶装置78及びユーザ操作装置80に接続されている。機器制御装置72は、画像変更装置82を有している。
作動時に、ユーザは、ユーザ操作装置80を用いたカメラの機能を操作する。ユーザは2つのズーム光学装置68の第1のズームモード又は第2のズームモードを選択する。その機器制御装置72は、流体切替装置256を制御する。その結果、上述したように、第1の流体構成が第1のズームモードで選択されるか、又は第2の流体構成が第2のズームモードで選択される。このカメラでは、第1のズームモードは、望遠のズームモードである。この望遠のズームモードは、比較的に狭い視界の画像対象を有している。そして、第2のズームモードは広角のズームモードである。この広角のズームモードは、比較的に広い視界の画像対象を有している。そのカメラを概ね画像対象に向けると、2つのズーム光学装置68は正確にその画像を記録することができる。カメラが望遠のズームモード及び広角のズームモードのいずれか一方の状態にあるとき、ユーザは画像表示装置76を見て、記録されるべき、画像対象の画像の特定のズーム係数を選択する。このようにすると、機器制御装置72は制御装置264を制御する。そして、制御装置264は上述したように、流体メニスカスの湾曲を適切に変化させる。
2つのズーム光学装置は、記録画像に対する高いズーム設定に、カメラが望遠のズームモードとなる比較的に高いズーム設定、又は、カメラが広角のズームモードとなる比較的に低いズーム設定を選択することを許容する。画像変更装置82は、デジタルズーム装置であり、望遠のズームモード又は広角のズームモードで取得された画像に対して、可変のデジタルズーム係数を導入するように設計されている。その結果、さらに進んだズーム設定が可能となる。このデジタルズーム係数は、例えば、比較的に低いズーム係数となる広角のズームモードで取得された画像に対して、又は比較的に高いズーム係数となる望遠のズームモードで取得された画像に対して、導入される。このことは、比較的に低いズーム設定と比較的に高いズーム設定との間のズーム設定を有する画像が記録されることを許容する。デジタルズーム装置82は、可変のデジタルズーム係数をも、望遠モードで、かつ比較的に高いズーム係数で記録された画像に対して、導入することができる。このことは、望遠のズームモードの光学ズーム設定よりも高いズーム設定を有する画像が記録されることを許容する。
図13乃至図15は、本発明の他の実施例に従ったカメラに用いられる2つのズーム光学装置を概略的に示している。図13は、第1のズームモードのときの光学装置を示している。図15は、第2の他のズームモードのときの光学装置を示している。
この実施例の2つのズーム光学装置は、切替可能な光学要素84と、更なる切替可能な光学要素85と、を有している。これら要素84、85は、両方とも、図6乃至9で使用し、説明された切替可能な光学要素に類似している。さらに、2つのズーム光学装置は、流体切替装置86を有している。この流体切替装置86は、第1の構成と第2の構成とを切り替えるための、上述した切替可能な光学要素に類似している。切替可能な光学要素84の要素及び特徴は、更なる切替可能な光学要素85、及び、流体切替装置86は、上述した切替可能な光学要素に類似している。そのような要素及び特徴のために、類似する参照番号は、ここでは、300が加算されて用いられている。一致する表記にも、ここでは、適用されるべきである。
切替可能な光学要素84は、波面変更部326の部分328の面を有している。この反面変更部326は、実質的に、非球面となっており、光軸OA周りに回転対称となっている。更なる波面変更部336の他の部分332の面は、実質的に、非球面となっており、光軸周りに回転対称となっている。他の部分332の面に対して、更なる波面変更部336の反対側の面は、実質的に、平面となっている。
更なる切替可能な光学要素85は、波面変更部326の部分328の面と、更なる波面変更部336の他の部分332の面と、を有している。これら面は、両方とも、実質的に、非球面となっており、光軸OA周りに回転対称となっている。切替可能な光学要素84、更なる切替可能な光学要素85、及び、更なる波面変更部326と、更なる切替可能な光学要素85の更なる波面変更部336とは、この例で、ポリカーボネイトから形成されている。切替可能な光学要素84の更なる波面変更部336は、この例では、S−LAH66オオハラガラスから形成されている。
切替可能な光学要素84及び更なる切替可能な光学要素85は、光軸OAに沿って配置されている。そして、この光学要素84、85は、レンズ装置の可変ズーム設定の少なくとも一部を供給するために、相互に、協同して作動している。波面変更部326及び更なる波面変更部336の両方の面の湾曲と、切替可能な光学要素84及び更なる切替可能な光学要素85の両方の面の湾曲とは、この協同が可能となるように、適切に配置されている。光学絞り(図示されない)は、切替可能な光学要素84と更なる切替可能な光学要素85との間に位置している。
この実施例では、第1の流体344の食塩水は、約1.38の所定の第1の屈折率と、V=約50のアッベ数を有している。
この実施例の流体切替装置86は、切替可能な光学要素84及び更なる切替可能な光学要素85の両方における、共通の第1の流体電極350、第2の流体電極334、及び、第3のエレクトロエッチィング電極340に接続されている。したがって、この流体切替装置86は、切替可能な光学要素84及び更なる切替可能な光学要素85のうち一方又は両方の第1の構成と第2の構成とを切り替えるように配置されている。
この実施例における2つのズーム光学装置は、画像対象となる一定の物体の画像を取得するように設計されている。画像検出器362、例えば、電荷結合素子(CCD)、は光学ズームモードにおける画像対象の画像を検出し、取得するように配設されている。この光学ズームモードは、画像を伝達する一定の放射光線に対して、切替可能な光学要素84及び更なる切替可能な光学要素85によって、与えられる。切替可能な光学要素84及び更なる切替可能な光学要素85の協同は、この画像が他のズームモードで取得されることを許容する。この実施例における2つのズーム光学装置は、焦点が固定された水準で、画像を取得するように配置されている。この実施例において、更なる切替可能な光学要素85は、切替可能な光学要素84と画像検出器362との間に配設されている。画像検出器362から切替可能な光学要素84の波面変更部326の外面まで、光軸OAに沿った距離は、約6.5mmとなっている。
図13を参照すると、2つのズーム光学装置は、第1のズームモードとなっている。このズームモードは、切替可能な光学要素84及び更なる切替可能な光学要素85が両方とも、第1の流体構成となっている。流体切替装置86は、第1ズームモードで設計されている。この第1ズームモードでは、切替可能な光学要素84と更なる切替可能な光学要素85との両方における共通の第1の流体電極350と第2の流体電極334との間に電圧Vが供給される。第1のズームモードにおいて、2つのズーム光学装置は、比較的に長い第1の有効焦点距離を有している。この第1の有効焦点距離は、比較的に、高いズーム係数を与えるように設計されている。第1のズームモードでは、この光学装置は5番目の視界αを有している。この5番目の視野αは、第1のズームモードにおいて、切替可能な光学要素84及び更なる切替可能な光学要素85の両方により供給される、比較的に高いズーム係数と、一致している。第1のズームモードにおいて、光学装置は、約3.8のF#値となる口径を有している。
図14は、第1のズームモードにおけるこの実施例のズーム光学装置の特徴のプロット関数を示している。このプロット関数は、第2の軸88上の空間周波数に対する第1の軸87上における変調伝達関数の関数である。第2の軸88は、第1の軸87に対して垂直となっている。変調伝達関数は、一定の解像度を有する画像対象を解像するための2つのズーム装置の1つの能力を示している。画像対象の解像度は、この例で、画像対象の空間周波数、単位が周期/mm、に一致している。1周期は、一対の隣接又は平行な線間である。これら線のうち一方は黒色であり、他方は白色である。より高い空間周波数は1mm間に、より多くの周期を有している。変調伝達関数の値1は、ズーム装置の完全な能力を有している。この能力は、一致する取得画像内で画像対象の空間周波数を正確に解像する。この取得画像は、従って、高品質となる。変調伝達関数の値0は、このズーム装置が正確に空間周波数を解像する能力がないことを示している。換言すると、この場合のズーム装置は、取得画像内で画像対象の解像度を解像することができる。この取得画像は、従って、低品質となる。
変調伝達関数についての多対のプロット関数線が、図14に示されている。各プロット線は変調伝達関数を示している。この変調伝達関数は、このズーム装置を通る一対の放射光線の一致する放射光線に関するものである。各対のプロット線は、符号89が付されている。これら対の放射光線のうち1つは、水平であり、より長い寸法となる楕円の交差部を有している。これら対の他の放射光線は、垂直であり、より長い寸法となる楕円の交差部を有している。各符号89の‘T’及び‘S’の用語は、どのプロット線、したがってどの放射光線、が水平方向の長い寸法を有しているかを示しており、及び、どのプロット線が、したがってどの放射光線、が垂直方向の長い寸法を有しているかを示している。符号89の、例えば、用語‘00.0DEG’は、光軸OAに関する入射角度を示している。この入射角度で、その対の放射光線の各放射光線がズーム装置に入射する。この例では入射角度0.00度(例えば、0.00°)を有する一対の放射光線が光軸OAに沿って、同時に、ズーム装置を通過する。図14により、画像対象の空間周波数(したがって、その解像度に一致して)が増加して、変調伝達関数(したって、画像対象の解像度を解像するための光学装置の一致する能力)は、一般に減少する。
図15を参照すると、2つのズーム光学装置は第2のズームモードとなっている。この第2のズームモードでは、切替可能な光学要素84及び更なる切替可能な光学要素85の両方が、第2の構成となる。流体切替装置86は、第2のズームモードに設計されている。この第2のズームモードでは、切替可能な光学要素84及び更なる切替可能な光学要素85の両方の、共通の第1の流体電極350と第3の流体電極340との間に電圧Vが印加される。第2のズームモードでは、2つのズーム光学装置は比較的に短い第2の有効焦点距離を有している。この第2の有効焦点距離は、比較的に低いズーム係数を与えるように設計されている。第2のズームモードでは、光学装置は、6番目の視界αを有している。この6番目の視界αは、第2のズームモードである切替可能な光学要素84及び更なる切替可能な光学要素85の両方により与えられる比較的に低いズーム係数と一致している。第1のズームモードと第2のズームモードとの間の光学ズーム係数は、この例で、約2であるのが好ましい。第2のズームモードでは、光学装置は約2.8のF#値となる口径を有している。
図16は、第2のズームモードにおけるこの実施例のズーム光学装置の特徴であるプロット関数を示している。このプロット関数は、第2の軸88上の空間周波数に対する第1の軸87上の変調伝達関数の関数である。この変調伝達関数の特徴の説明は、図14に対して説明された説明と類似しており、その説明は、ここでも、適用されるべきである。
この実施例の2つのズーム装置は、図12を参照して、早くに説明したように、画像取得機器に一体化されてもよい。この実施例の2つのズーム装置を含むそのような画像機器は、低解像度のカメラであってもよい。この低解像度のカメラでは、画像検出器362はVGAセンサである。このVGAセンサは、約640×480画素を有しており、各画素は約4.3μmの大きさを有している。この低解像度のカメラは固定焦点で画像を取得し、したがって、可変の焦点レンズ及び可変の焦点を制御する制御装置を有していない。第1のズームモードは望遠のズームモードであり、この望遠のズームモードは画像対象の比較的に狭い視界を有している。そして、第2のズームモードは、広角のズームモードであり、この広角のズームモードは画像対象の比較的に広い視界を有している。
前に説明された本発明の実施例において、2つのズーム光学装置は、レンズを有している。このレンズは、連続的な可変の焦点を与えるように配置され、流体メニスカスレンズである。本発明の他の実施例では、連続的な可変の焦点を与えるように配置されたレンズは、固体のレンズである。このレンズは、光軸OAに沿って、切替可能な光学要素に関係して、他の空間の位置に移動されるように配置されている。このレンズ自体は、固定の集光力を有している。早くに説明され、2つのズーム光学装置により構成される他の制御装置は、レンズの空間の位置を変化させることで、連続的に、可変の焦点を制御するように設計されている。他の空間の位置は、例えば、光軸OAに沿って、レンズを移動させる歯車装置を駆動するモータにより得られる。制御装置が、光軸OA上のレンズの空間の位置を適切に変化させることで、2つの光学装置により取得された一定の物体の画像の集光力及びズーム係数、前に説明されたものに類似、を変化させることができる。
本発明の他の実施例において、レンズ群は複数の固体レンズを有していることが予想される。これらレンズ群は、機械式のアクチュエータを用いることで、光軸OAに沿って、他の空間の位置へ、独立して、移動させることができる。
本発明のさらに他の実施例において、連続的な可変の焦点を与えるように設計されたレンズは、液晶レンズである。この液晶レンズにより、レンズ構成要素を移動させるための機械式装置が不必要となる。
他の流体の流体メニスカスレンズ及び切替可能な光学要素は、既に説明されたものと異なっていてもよく、各々、異なる屈折率を有していてもよいことが予想される。切替可能な要素の第1の流体及び第2の流体は、夫々、代わりに、ガス状又は液体であってもよく、又は、第1及び第2の流体が両方とも、液体であってもよいことも予想される。
要素、例えば、2つのズーム光学装置の波面変更部及び電極が形成される材料は、既に説明された材料と異なっていてもよいことも予想される。異なる材料は、一定の特性、例えば、切替可能な光学要素の波面変更部の材料は第1の流体又は第2の流体に溶解してはならない特性、に従って、選択されてもよい。切替可能な光学要素の一部及び/又は他の部分も面は、異なる非球面の形状を有し、又は、代わりに球状であることが、さらに予想される。一部又は他の部分の面は、非周期的な構造(NSP)又は回折格子であってもよいことが、さらに、予想される。上述の切替可能な光学要素は流体装置を通る循環方法で作動する。
第1の流体と第2の流体との流体構成の変遷過程での配置及び流体の流れに関係する切替可能な光学要素の他の構造が、用いられてもよいことが予想される。例えば、主空間と、1つ又はそれより多くの流体の容器との間で循環しない流体の流れが、用いられてもよい。
他の実施例では、上述の切替可能な光学要素は、異なるように構成されること、及び、波面変更部は更なる波面変更部を有するカバープレートの第2の流体電極に類似した更なる流体電極を有することが、予想される。更なる流体電極は、第2の流体電極に電気的に接続されている。その結果、印加電圧Vは、第1の流体構成における、共通の第1の流体電極、第2の流体電極、及び、更なる流体電極にわたって印加される。波面変更部の一部は、例えば、テフロン(登録商標)AF1600により形成された疎水性の流体接触層で覆われていることが、さらに予想される。この層の一方の面は、空間の内面を向いている。この予想される実施例では、第1の流体構成と第2の流体構成との間の切替時において、切替可能な光学要素の構造は、空間と導管との間より効率的な流体の移動を許容する。
切替可能な光学要素の他の可能な実施例では、流体切替装置は、機械を用いて、第1の流体構成と第2の流体構成との間で切り替えを行うように、異なる設計がなされてもよい。この機械は、エレクトロウエッティング力を含まず、例えば、機械式のポンプ機構である。
さらに異なるズーム設定で画像が取得されるように、レンズ群を有する従来のズーム光学装置は本発明の2つのズーム光学装置と結合させてもよいことに、さらに留意すべきである。
2つの切替可能な光学要素を有する本発明の実施例に対する他の実施例も、ズーム装置の固定焦点を与えるような分離したレンズ要素を有していてよいことが予想される。
固定の焦点又は可変の焦点を与える本発明の更なる実施例は、早くに説明した実施例の2つ又はそれより多くの切替可能な光学要素を含んでいてもよいことが予想される。
切替可能な光学要素及びさらに追加された切替可能な光学要素を有する上述の実施例では、第1のズームモード及び第2のズームモードは、第1の流体で満たされている両方の切替可能な光学要素の空洞、及び、第2の流体で満たされている両方の空洞のうちいずれか一方が供給される。更なるズームモードは、第1の流体で満たされている一方の切替可能な光学要素の空洞、及び、第2の流体で満たされている、更なる切替可能な光学要素の空洞、又はこれらの逆、で得られてもよいことが、さらに予想される。
本発明の他のズーム装置は、異なる値の少なくとも第1のズームモードと第2のズームモードとの間のズーム係数において、差異を有していてもよいことがさらに予想される。
本発明の2つのズーム光学装置は、カメラのような画像取得機器の包含及び作動に対して、説明がなされている。種々の画像取得装置において、2つのズーム光学装置が含まれることが予想される。例えば、カメラを含む携帯電話、又は、カメラを含む他の装置が想定される。
上記の実施例は、本発明の実例として、理解されるべきである。本発明のさらなる実施例が、予想される。いかなる実施例に関連して説明されたいかなる特徴も、それだけ用いられてもよく、説明された他の特徴と組み合わせて、用いられてもよく、そして、他のいかなる実施例の1つ又はそれより多くの特徴と組み合わせて用いられてもよく、いかなる他の実施例のいかなる組み合わせでもよい。さらに、上述されない等価及び変更も、記載された請求項で定義される本発明の範囲を逸脱しない限り、可能である。
従来技術に従った可変の焦点レンズを概略的に示す図である。 従来技術に従った可変の焦点レンズを概略的に示す図である。 従来技術に従った可変の焦点レンズを概略的に示す図である。 2つの流体メニスカスレンズを有する本発明に従わないズーム光学装置を示す図である。 2つの流体メニスカスレンズを有する本発明に従わないズーム光学装置を示す図である。 本発明に従った第1の流体構成における切替可能な光学要素の線A−A及び線B−B、夫々に沿った断面部を概略的に示す図である。 本発明に従った第1の流体構成における切替可能な光学要素の線A−A及び線B−B、夫々に沿った断面部を概略的に示す図である。 本発明に従った第2の流体構成における切替可能な光学要素の線C−C及び線D−D、夫々に沿った断面部を概略的に示す図である。 本発明に従った第2の流体構成における切替可能な光学要素の線C−C及び線D−D、夫々に沿った断面部を概略的に示す図である。 本発明の一実施例に従った第1のモードにおける光学装置を概略的に示す図である。 本発明の一実施例に従った第2のモードにおけるズーム光学装置を概略的に示す図である。 本発明の一実施例に従ったズーム光学装置を有する画像取得機器を概略的に示す図である。 本発明の他の実施例に従った第1のモードにおけるズーム光学装置を概略的に示す図である。 本発明の他の実施例に従った第1のモードにおけるズーム光学装置の特徴のプロット関数を示す図である。 本発明の他の実施例に従った第2のモードにおけるズーム光学装置を概略的に示す図である。 本発明の他の実施例に従った第2のモードにおけるズーム光学装置の特徴のプロット関数を示す図である。

Claims (12)

  1. 放射光線に対して可変のズーム設定を有するレンズ装置を有し、
    前記レンズ装置は、第1のモードおよび第2のモードを有する切替可能な光学要素を有するところのズーム光学装置であって、
    前記要素は、第1の流体と、第2の流体と、前記放射光線が透過するようにされた部分を有する波面変更部と、を含み、
    前記第1のモードにおいて、前記切替可能な光学要素は、前記部分が前記第1の流体により実質的に覆われるような第1の流体構成を有し、
    前記第2のモードにおいて、前記切替可能な光学要素は、前記部分が前記第2の流体により実質的に覆われるような第2の他の流体構成を有する、
    ことを特徴とするズーム光学装置。
  2. 請求項1記載のズーム光学装置であって、
    前記第1の流体は液体であり、前記第2の流体はガス状であることを特徴とするズーム光学装置。
  3. 請求項1又は2記載のズーム光学装置であって、
    前記切替可能な光学要素は、共通の第1の流体電極と、第2の他の流体電極と、第3の他の流体電極と、を有し、
    前記第1の流体構成において、前記第1及び第2の流体電極にわたって第1の電圧を印加することで、前記要素が切替可能なエレクトロウエッティング力を供給するようにされ、
    前記第2の流体構成において、前記第1及び第3の流体電極にわたって第2の他の電圧を印加することで、前記要素が切替可能なエレクトロウエッティング力を供給するようにされていることを特徴とするズーム光学装置。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか1項記載のズーム光学装置であって、
    前記切替可能な光学要素は、前記放射光線が透過するようにされた他の部分を有する更なる波面変更部を有し、
    前記波面変更部は、第1の波面変更を行うように適合され、前記更なる波面変更部は前記第1の波面変更を補足するようにされた第2の他の波面変更を行うように適合されていることを特徴とするズーム光学装置。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか1項記載のズーム光学装置であって、
    前記波面変更部は1つの面を有し、該面は実質的に球状又は非球面であり、前記部分は前記面上にあることを特徴とするズーム光学装置。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか1項記載のズーム光学装置であって、
    前記レンズ装置は更なる切替可能な光学要素を有し、該更なる切替可能な光学要素は、前記レンズ装置の前記可変のズーム設定の少なくとも一部を与えるための前記切替可能な光学要素と協同して作動するように配設されていることを特徴とするズーム光学装置。
  7. 請求項1乃至6のうちいずれか1項記載のズーム光学装置であって、
    前記第1のレンズは、屈曲を有する流体メニスカスにより分離された他の流体を有する流体メニスカスレンズであり、
    前記光学装置は、さらに、制御装置を有し、前記可変の焦点は流体メニスカスの屈曲の変化を有し、前記制御装置はメニスカスのエレクトロウエッティング力を用いて、前記可変の焦点を制御するようにされていることを特徴とするズーム光学装置。
  8. 請求項7記載のズーム光学装置であって、
    前記流体メニスカスレンズは、さらに、第1及び第2の他の電極を有し、前記制御装置は、前記メニスカスのエレクトロウエッティング力を供給するために、前記第1のメニスカス電極と前記第2のメニスカス電極とにわたって電圧を印加するようにされていることを特徴とするズーム光学装置。
  9. 請求項1乃至5のうちいずれか1項記載のズーム光学装置であって、
    前記レンズ装置は、前記切替可能な光学要素に関係して、空間の位置を変化させることが可能な固体のレンズを有していることを特徴とするズーム光学装置。
  10. 請求項1乃至5のうちいずれか1項記載のズーム光学装置であって、
    前記レンズ装置は集光力を変化させる液晶レンズを有することを特徴とするズーム光学装置。
  11. 請求項1乃至10のうちいずれか1項記載のズーム光学装置を有し、
    前記光学装置が前記第1のモードのときは、当該機器は第1のズーム設定で画像を取得するように適合され、前記光学装置が前記第2のモードのときは、当該機器は第2の他のズーム設定で画像を取得するように適合されることを特徴とする画像取得機器。
  12. 請求項11記載のズーム光学装置を有し、
    前記画像取得機器は、さらに、前記第1のモードにおいて取得された画像、及び/又は、前記第2のモードにおいて取得された画像にデジタルのズーム係数を導入するように設計されたデジタルズーム装置を有することを特徴とする画像取得機器。
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