JP2007514978A - 表示装置の位置の関数としての視覚データの表示 - Google Patents

Abstract

一般的に、本発明は、表示装置の位置の関数として視覚データを１つまたは複数の表示装置にマッピングする方法に関する。本発明は任意の数の表示装置に対する視覚データのマッピングをサポートでき、および、この任意の数の表示装置は、その表示装置がただ１つの大きな表示装置であるかのように視覚データを表示するために協働することができる。これに加えて、本発明は、表示装置の位置の動的モニタリングをサポートし、および、表示装置にマッピングされる視覚データは、各表示装置の位置が変化するのに応じて変化する。
【選択図】図６

Description

本発明は、視覚データの表示に関する。

多くの装置が、画像、グラフ、動画のような視覚データを表示する表示装置を含む。タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末（ＰＤＡ）のような装置の幾つかが、比較的小さい表示装置を有することがあり、および、細部の著しい損失なしに視覚データを表示することが不可能であることがある。さらに、視覚データをあるグループに対して表示することが望ましい状況が多く存在するが、その表示装置は、効果的な表示のためには小さすぎることがある。

一般的に、本発明は、表示装置の位置の関数として視覚データをその表示装置にマッピング（map）する技術に関する。本発明は、大型の表示装置として協働して動作することができる任意の数の表示装置で、このマッピングをサポートすることができる。これに加えて、本発明は、表示装置の位置の動的なモニタリングをサポートし、および、表示装置にマッピングされる視覚データが、表示装置の位置の変化に応じて変化する。

位置プロセッサは、ある位置基準（position reference）に対するある特定の表示装置の位置を求める。その表示装置のその相対位置は、位置基準からのその表示装置の距離と、位置基準に対するその表示装置の方向との関数であってもよい。本発明は、表示装置の位置を推定するためのあらゆる技術に限定されず、および、例えば、表示装置の位置を、光学的に、電磁気的に、および、触覚的に測定することを含む。表示プロセッサは、視覚データを分解し、そして、その視覚データの一部分を、表示装置の相対位置の関数としてその表示装置にマッピングし、又は、割り当てる。

本発明の幾つかの変型例では、幾つかの表示装置が視覚データを表示するために協働することができる。各々の表示装置が視覚データの一部分を表示し、および、各表示装置にマッピングされた視覚データの一部分が、その表示装置の相対位置に依存する。本発明の別の変型例では、ただ１つの表示装置が、一度に視覚データの一部分を表示することによって視覚データを表示することができる。表示装置にマッピングされる視覚データの一部分は、位置基準に対するその表示装置の相対位置に依存し、および、表示装置のこの相対位置が変化するのに応じて、表示される視覚データも変化する。

本発明の一実施態様は、位置基準の機能を果たすプロセッサと、位置プロセッサと、表示プロセッサとを含む１つの表示装置を提供する。この「マスタ」表示装置は、それ自体の位置に対して、他の「従属」表示装置の位置を追跡することができる。この「マスタ」表示装置は、さらに、それ自体、および、「従属」表示装置に対して、それぞれの位置の関数として視覚データをマッピングすることができる。

一実施態様では、本発明は、位置基準に対する第１の表示装置の位置の関数として第１の表示装置に対して視覚データの第１の部分をマッピングすることと、位置基準に対する第２の表示装置の位置の関数として第２の表示装置に対して視覚データの第２の部分をマッピングすることとを含む方法に関する。この方法は、さらに、そのそれぞれの位置を測定し、装置の位置が変化する時にその装置に対して別の部分の視覚データをマッピングすることを含んでも良い。

別の実施態様では、本発明は、位置基準に相対的な表示装置の第１の位置の関数としてその表示装置に対して視覚データの第１の部分をマッピングし、位置基準に相対的なその表示装置の第２の位置の関数としてその表示装置に対して視覚データの第２の部分をマッピングすることを含む方法に関する。この実施態様は、さらに、複数の表示装置上の視覚データの表示をサポートすることができる。

さらに別の実施態様では、本発明は、プログラム可能なプロセッサに本発明の方法のいずれかを実行させるための命令を含むコンピュータ可読媒体に関する。

追加の実施態様では、本発明は、表示装置と、位置基準に対するこの表示装置の相対的な位置を測定するように構成されている位置プロセッサと、この位置の関数として表示装置に視覚データの一部分をマッピングするように構成されている表示プロセッサとを備えるシステムを提供する。

本発明の１つまたは複数の実施態様の追加の詳細事項は、添付図面と以下の説明とにおいて示されている。

図１Ａと図１Ｂは、本発明の実施形態を説明する概念図である。システム１０Ａとシステム１０Ｂとが本発明の位置及びコンテンツベースの形態を説明する。典型的な実施形態では、この位置及びコンテンツベースの形態は、１つのシステムにおいて組み合わされてもよいが、図１Ａと図１Ｂは、説明と明確さのために、そのシステムを別々に示す。

システム１０Ａとシステム１０Ｂの各々は、２つ以上の表示装置１２Ａ〜１２Ｎ（以下では１２）から成る組を含む。表示装置１２は、携帯情報端末（ＰＤＡ）の表示画面と、パーソナルコンピュータの表示画面と、タブレットコンピュータの表示画面と、スタンドアロンの表示装置と、モニタと、テレビとのような、視覚情報を表示するように構成されている任意の装置を含んでよい。表示装置１２は互いに協働して、視覚データを１人または複数人のユーザに表示し、および、互いに相対的な表示装置１２の位置にしたがって視覚データを表示する。

視覚データは、表示装置上に表示可能なあらゆる情報を含んでよい。視覚データは、非限定的に、テキスト、図面、写真、３次元コンピュータモデル、動画、チャート、トレーシング、アニメーション、および、マッピングを含む。

図１Ａは、表示装置１２の相対的な位置方向を測定する技術を示す。システム１０Ａでは、位置プロセッサ１４が、位置基準１６に対するその表示装置の組の各表示装置１２の位置を測定する。位置プロセッサ１４は、各々の表示装置１２の相対位置を計算する任意のプロセッサを含む。本発明の一実施形態では、位置プロセッサ１４はパーソナルコンピュータのプロセッサであってよく、および、表示装置１２の１つが同じコンピュータのディスプレイであってよい。言い換えると、位置プロセッサ１４が、表示装置の組の中の表示装置１２の１つとして同じユニットの中に収容されてもよい。本発明の別の実施形態では、位置プロセッサ１４は表示装置１２とは別個である。

表示装置１２の相対位置は、幾つかの要素の関数であってよい。表示装置１２の相対位置は、１つの表示装置から別な表示装置への距離の関数であってよい。この相対位置は、さらに、１つの表示装置が別の表示装置に対して回転させられているかどうか、または、１つの表示装置が別の表示装置とは異なる平面内で傾斜しているかどうか、または、１つの表示装置が別の表示装置に重なるかどうかのように、表示装置１２の相対的な方向配置の関数であってもよい。

位置基準１６は、位置基準としての役割を果たすことが可能な任意の事項であってよく、および、空間内の１つまたは複数の固定点を数学的に表示してもよい。図１Ａに示されている例示的な実施形態では、位置基準１６は、表示装置１２からのワイヤレス通信を受け取る能動素子（active device）である。この実施形態では、位置基準１６は、各表示装置１２の距離と方向配置とを測定するために、幾つかのワイヤレス技術のいずれかを使用してよい。

位置基準は、表示装置の位置を触覚的に、電子的に、光学的に、音響的に、または、電気機械的に検出する１つまたは複数の能動的位置センサを含んでもよい。位置基準１６は、例えば、音響信号を生成してよく、および、反射信号の位相偏移の関数として表示装置の位置を測定してもよい。別の例では、位置基準１６は、応答器（transponder）から受信された電子信号の強度および／または信号タイミングの関数として、表示装置１２上の複数の応答器の位置を追跡してもよい。応答器の位置は、位置基準１６に対する表示装置１２の距離と、位置基準１６に対する相対的な表示装置１２の方向とに対応する。個々の表示装置１２上の応答器の位置が既知である時には、位置プロセッサ１４は、三角測量とベクトル計算とのような既知の数学的原理を使用して表示装置の位置を計算することが可能である。

他の実施形態では、表示装置１２は、位置基準１６によって光学的に検出される、逆反射性マーカのような受動要素を含む。さらに別の実施形態では、位置基準１６は受動的であってよく、および、表示装置１２によって検出可能であってよい。これらの後者の実施形態では、各表示装置１２は、位置基準１６に対して相対的なその表示装置自体の距離と方向配置とを求め、および、位置基準１６に対して、または、位置プロセッサ１４に対して、その表示装置の相対位置をワイヤレス送信する。表示装置１２は、さらに、互いにワイヤレス通信してよい。

ワイヤレス通信は、赤外および無線周波数通信技術のような任意のワイヤレス技術による通信であってよい。状況によっては、セルラ電話ネットワークは、ワイヤレス通信チャンネルを提供してもよい。Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）と一般的に呼ばれている１つの例示的な通信プロトコルが、装置間でデータを転送するために使用される近距離２．４ＧＨｚ無線技術を使用する。他の採用可能な通信プロトコルは、ＩＥＥＥ ８０２．１１ａと、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｂと、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｇとを含み、これらはワイヤレスネットワーク通信のための業界標準プロトコルである。

これに加えて、本発明はワイヤレス通信に限定されない。表示装置１２、位置プロセッサ１４および／または位置基準１６は、さらに、ＵＳＢケーブル、同軸ケーブル、電話コード等を介して互いに物理的にリンクさせられてもよい。

別の実施形態では、位置基準１６は、表示装置１２を保持する枠（flame）または台（platform）を備え、および、表示装置とこの枠または台との間の接触を検出することによって表示装置１２の位置と方向配置とを求めることが可能である。

本発明は上述の特定の実施形態のどれにも限定されない。むしろ、本発明は、表示装置１２の相対位置を検出し、かつ、各表示装置１２の相対位置を計算するためのあらゆる技術を含む。さらに、各表示装置１２の相対位置の計算は、各表示装置１２の相対位置を検出、更新と共に動的であっても良い。一実施形態では、位置プロセッサ１４は、表示装置の組の中の各表示装置の相対位置を毎秒数回にわたって更新する。

図１Ｂは、表示装置１２によって表示される視覚データをマッピングするために表示装置１２の相対的な位置方向を使用する技術を図示する。図１Ｂでは、システム１０Ｂが、視覚データの表示を管理する表示プロセッサ１８を含む。特に、表示プロセッサ１８は、視覚データ全体のどの部分が各表示装置１２上に表示されるか、および、その部分がどのように表示されるかを決定する。一般的に、表示装置１２上に表示される視覚データの一部分とその表示の仕方とは、互いに関連する表示装置１２の相対位置の関数である。言い換えると、表示プロセッサ１８は、視覚データを表示装置１２に対してどのようにマッピングするかを決定するために、位置プロセッサ１４からの位置計算を使用する。

図１Ｂに示されているように、表示プロセッサ１８は視覚データを表示装置１２にワイヤレスに提供する。しかし、本発明は、視覚データのワイヤレス伝送に限定されない。

位置プロセッサ１４と表示プロセッサ１８は、必ずしもそうである必要はないが、互いに別個のプロセッサであってよい。本発明の一実施形態では、位置プロセッサ１４の動作と表示プロセッサ１８の動作の両方が、パーソナルコンピュータの単一のプログラム可能なプロセッサによって実行されてよい。１つの表示装置１２が同じ１つのコンピュータのディスプレイであってもよい。

言い換えると、本発明は、複数の表示装置１２が単一のプログラム可能プロセッサの制御を受ける実施形態を含む。この単一のプログラム可能プロセッサは、パーソナルコンピュータ自体の表示装置を制御するだけでなく他の装置の表示装置も制御するパーソナルコンピュータ内に含まれてよい。

図２は、本発明の実施形態による視覚データ２０の表示の平面図である。図２では、視覚データ２０はチャートを含み、６つのＰＤＡ ２２Ａ〜２２Ｆ（以下では２２）の表示装置上に表示されている。ＰＤＡ ２２は、例えば平らな表面上に配置されてもよく、または、例えば、ＰＤＡ ２２を所定の位置に保持するための枠内に配置されてもよい。各ＰＤＡは表示装置２４Ａ〜２４Ｆ（以下では２４）を含み、および、各表示装置は視覚データ２０の一部分を表示する。

ＰＤＡ ２２のどれもが、位置プロセッサと、位置基準と、表示プロセッサとを収容することが可能である。例示のために、ＰＤＡ ２２Ａが「マスタ」であり、かつ、位置プロセッサと位置基準と表示プロセッサとを含むと想定する。ＰＤＡ ２２Ａは、それ自体に対するその他の「従属」ＰＤＡ ２２Ｂ〜２２Ｆの相対位置を追跡し、および、「従属」ＰＤＡ ２２Ｂ〜２２Ｆの相対位置の関数として、それ自体と「従属」ＰＤＡ ２２Ｂ〜２２Ｆとに対して視覚データ２０をマッピングする。

この実施形態の変型では、位置基準（図示しない）は、ＰＤＡ ２２の位置をモニタしてよく、および、位置データを処理のための「マスタ」装置に供給してもよい。例えば、ＰＤＡ ２２Ａは、それ自体に関連するその他の「従属」ＰＤＡ ２２Ｂ〜２２Ｆの相対的な位置を測定することによって、「マスタ」として働いてもよい。ＰＤＡ ２２Ａは、さらに、視覚データを部分に分解（parse）することと、「従属」ＰＤＡ ２２Ｂ〜２２Ｆの位置の関数としてこれらの「従属」ＰＤＡ ２２Ｂ〜２２Ｆに視覚データの一部分をマッピングすることとによって、「マスタ」として働いてもよい。

図２では、ＰＤＡ ２２Ａのような単一のＰＤＡが表示プロセッサとして働き、位置の関数としてそれ自体と他のＰＤＡ ２２Ｂ〜２２Ｆとに対して視覚データをマッピングしてもよい。これによって、視覚データ２０の一部分を各々が表示する表示画面２４は、視覚データ２０のより大きいバージョンとより容易に目視されるバージョンとを表示するために協働する。

図３は、本発明の実施形態を例示する別の例である。図３では、視覚データが地図を含む。表示装置３２Ａ〜３２Ｆ（以下では３２）は、タブレットコンピュータを有し、各タブレットコンピュータは大型表示装置３４Ａ〜３４Ｆを有する。表示装置３２Ａ〜３２Ｆは、テーブルのような平らな表面上に配列されてもよい。位置プロセッサ（図示しない）は、位置基準（図示しない）に対する各々の表示装置３２の位置を測定する。表示プロセッサ（図示しない）が、位置の関数として各表示装置３２に視覚データ３０をマッピングする。１つまたは複数の表示装置３２は、位置プロセッサと位置基準と表示プロセッサとを収容してよく、または、位置プロセッサと位置基準と表示プロセッサは表示装置３２とは区別されてよい。

図３の具体例は、各個人が表示装置３２を有する個人の集団が地図を検討することを望む時に、有用だろう。この地図は視覚データとして符号化され、および、１つまたは複数の表示装置３２の中に格納されてよい。表示装置３２を隣り合わせて配置することによって、その地図のより大きくかつ目視がより容易なバージョンが表示されることが可能である。各々の表示装置３２はその地図の一部分を表示し、および、これらの表示装置３２は、個別に表示された部分が互いに協働してより大きな表示を生じさせるように協働する。

本発明の一実施形態では、本発明は、表示装置の位置と、各装置に対してマッピングされた視覚データとの動的な更新をサポートする。図３に示されているように、表示装置３２Ａ〜３２Ｅは実質的に格子形に配置されている。この配置は、都市と街と空港と道路と河川と湖等を示す。しかし、ユーザ３６は、特定のコミュニティのより適切な視像を得るために表示装置３２Ｆを移動させている。位置プロセッサは、表示装置３２Ｆの位置の変化を検出し、そして、装置３２Ｆの表示装置３４Ｆに対してマッピングされる視覚データを調整する。図３に示されているように、表示装置３４Ｆに対する視覚データのマッピングは、表示装置３２Ｆが他の表示装置３２Ａ〜３２Ｅに対して傾斜している場合にさえ正確であり得る。

ユーザ３６にとって、その効果は、仮想的な地図の効果である。装置３２Ｆを移動させることによって、ユーザ３６は、その地図の任意の所望の領域にある窓を通して見るように、視覚データ３０のあらゆる部分を目視することが可能である。視覚データ３０のすべてが一度に表示されることは必ずしも必要ではない。表示装置の位置と視覚データのマッピングの動的更新が、表示装置３２の１つの構成においては視認不可能な視覚データが、別の構成において視認可能になることを可能にする。

図４が本発明の別の実施形態を示す。図４では、視覚データ４０が情報表示のための図形要素を含む。４つのフラットパネル表示装置４２Ａ〜４２Ｄ（以下では４２）がアコーディオン形に構成されている。位置プロセッサ（図示しない）が、位置基準（図示しない）に対する各表示装置４２の相対位置を測定し、および、表示プロセッサ（図示しない）が位置の関数として各表示装置４２に視覚データ４０をマッピングする。特に、表示装置４２は必ずしも平面状に配列される必要はない。

図４は、さらに、視覚データ４０と全体とが任意のサイズかつ任意の形状であってよいということを示す。本発明は、単一の従来の表示装置上では容易に表示できない視覚データを表示するようになっている。

表示装置は、図４に示されている形以外の形に構成されてもよい。表示装置は、例えば、箱形の構成に配置されてもよく、この「箱」の各々の側面が対象の異なる視像を表示する。ユーザは、例えば、１つの表示画面内で対象の前部を目視し、別の表示画面内で側部を目視し、さらに別の表示画面内で後部を目視する等が可能である。

図５は、本発明の実施形態による技術の適用を説明するフロー図である。図５では、１つのプロセッサが位置プロセッサと表示プロセッサとの機能を果たすことが想定されているが、本発明は、これらの機能が別個のプロセッサによって実行される実施形態をサポートする。一般的に言って、段階５０〜５４は位置プロセッサによって実行されてよく、および、段階５６〜６０は表示プロセッサによって実行されてよい。さらに、２つの表示装置が存在することが図５において想定されているが、図５の技術は任意の数の表示装置に適合させられることが可能である。

図５の実施形態では、そのプロセッサは、位置基準に対する第１および第２の表示装置の相対位置を計算し（５０、５２）、および、さらに、第１および第２の表示装置の互いに対する相対位置を計算することができる（５４）。上述したように、各々の表示装置の位置は任意の方法で検出されてよく、および、表示装置の相対位置が三角測量またはベクトル計算によって計算されてよい。

そのプロセッサは、第１および第２の装置の相対位置の関数として視覚データをサブセットに分解する（５６）。言い換えると、各々の表示装置は視覚データの一部分を受け取り、および、この一部分は表示装置の相対位置に依存する。そのプロセッサは、視覚データのそれぞれのサブセットをそれぞれの装置にマッピングし（５８、６０）、このそれぞれの装置は視覚データのそれぞれの部分を表示する。そのプロセッサは、さらに、表示装置の位置を再測定することと、これにしたがって視覚データをマッピングすることとによって、視覚データの表示を周期的にリフレッシュしてもよい（６２）。

図６は、本発明のさらに別の実施形態を示す。図６の視覚データ７０は、消費者製品の表示である。図６に示されている実施形態では、タブレットコンピュータのようなただ１つの表示装置７２が、表示画面７４上に視覚データ７０の一部分を表示する。ユーザ７６が位置基準７８に対して相対的に表示装置７２を移動させるのにつれて、表示される画像データ７０の一部分が変化し、その消費者製品の他の特徴を目視するための機会をユーザ７６に与える。

このようにして、表示プロセッサ（図示しない）は、位置基準７８に対して相対的な表示装置７２の１つの位置の関数として、表示装置７２に対して視覚データの１つの部分をマッピングする。表示装置７２の位置が変化すると、表示プロセッサは、位置基準７８に対する更新された相対位置の関数として、表示装置７２に対して視覚データの別の一部分をマッピングする。

さらに、本発明は、消費者製品の３次元コンピュータモデルのようなある対象に対する視点が変化する実施形態をサポートする。１つの位置では、表示装置７２は第１の視点からの対象の見え方（view）を表示し、および、第２の位置では、表示装置７２は第２の視点からの対象の見え方を表示する。言い換えると、位置基準７８に対する表示装置７２の位置を変化させることによって、ユーザ７６は対象の長さに沿って目視することが可能であり、および、さらには、同様に対象の前部と後部と側部とを目視することが可能である。対象の「周り」で表示装置７２を移動させることによって、ユーザはその対象の見え方を回転させて目視することもできる。

この実施形態では、表示装置７２は、位置プロセッサと表示プロセッサとの機能を果たすプロセッサを収容してよい。このプロセッサは、表示装置７２内の記憶装置内に記憶され得る視覚データを、位置基準７８に対する表示装置７２の相対位置の関数として、ディスプレイ７４に対してマッピングしてよい。

図６に示されているように、本発明は「仮想対象」を生成してもよく、すなわち、本発明は、物理的な３次元対象が存在しないにも係わらず、３次元対象の外観を生成してもよい。本発明は、さらに、固体物理対象を透過して視ることが可能であるという外観を生じさせる「仮想Ｘ線」をサポートすることができる。物理的対象に沿ってまたは物理的対象の周りに表示装置を移動させることによって、ユーザは、その物理的対象の表面の下に存在するものの仮想的な表示を目視することが可能である。仮想Ｘ線は、例えば、壁に近接して表示装置を移動させることによって、その壁の背後の配線またはパイプの位置をユーザが思い出すことを可能にするだろう。視覚データ（この例では配線とパイプの位置）は、壁が作られた時にすでに記録されていただろう。

本発明は１つまたは複数の利点を提供するだろう。本発明は、視覚データを表示するための一定の範囲の融通性をサポートする。本発明は、任意の数の表示装置と様々な種類の表示装置とに適合化されることが可能である。

本発明は持ち運び可能である。状況によっては、１つの大きな表示装置よりも幾つかの小さい表示装置を輸送することが、より有利なことがある。これに加えて、各個人が表示装置を有する個人の集団が、各々の表示装置では個別的に得られない利点を実現するために、これらの個人の表示装置を協働的に使用することが可能である状況が存在するだろう。

本発明の幾つかの実施形態を説明してきた。幾つかの実施形態では、本発明は、複数の位置プロセッサまたは表示プロセッサをサポートするだろう。本発明は、さらに、触覚的に、電子的に、光学的に、電気機械的に、他の任意の技術によって、または、方法の組合せによって位置を検出するあらゆる位置センサをサポートするだろう。

ハンドヘルド形である表示装置に関して本発明を説明してきたが、本発明はいかなるサイズの表示装置にも限定されない。本発明は平面表示装置にも限定されない。さらに、本発明は、１組の表示装置が種類またはサイズの異なる表示装置を含む具体例も含む。本発明は、視覚データの表示だけに限定されるわけではない。例えば、１つまたは複数の表示装置が、視覚データの表示に加えて、音声出力を発生してもよい。

さらに、本発明は、表示装置の位置を測定することが自動的に行われる実施形態に限定されない。本発明は、表示装置の位置が表示プロセッサに手動で提供される特定の実施形態を含む。

これに加えて、本発明は、本明細書で説明されている技術をプログラム可能プロセッサが実行することを生じさせるための命令を含む様々なコンピュータ可読媒体のいずれかを備える幾つかの実施形態を含む。こうしたコンピュータ可読媒体は、磁気および光学記憶媒体と、消去可能プログラム可能読出し専用メモリまたはフラッシュメモリのような読出し専用メモリとを非限定的に含む。

位置基準に相対的な表示装置の位置の位置プロセッサによる測定を説明するブロック図である。 表示装置に対する表示プロセッサによる視覚データのマッピングを説明するブロック図である。 視覚データを表示するために協働する１組の表示装置の平面図である。 視覚データを表示するために協働する別の組の表示装置の平面図である。 視覚データを表示するために協働する別の組の表示装置の平面図である。 位置プロセッサと表示プロセッサの動作を説明するフロー図である。 視覚データの異なる部分を表示するただ１つの表示装置の平面図である。

Claims (12)

1. 位置基準に対して相対的な第１の表示装置の位置の関数として視覚データの第１の部分を、該第１の表示装置にマッピングし、
   前記位置基準に対して相対的な第２の表示装置の位置の関数として前記視覚データの第２の部分を、該第２の表示装置にマッピングすること、
   を有する方法。
2. 前記位置基準に対して相対的な前記第１の表示装置の位置を測定し、
   前記位置基準に対して相対的な前記第２の表示装置の位置を測定すること、
   をさらに有する請求項１に記載の方法。
3. 前記位置基準に対して相対的な前記第１の表示装置の位置を測定することは、電子センサと光学センサと電気機械センサと音響センサと触覚センサとの中の少なくとも１つによって、前記位置基準に対して相対的な前記第１の表示装置の位置を測定することを有する請求項２に記載の方法。
4. 前記第１の表示装置の位置は、前記第１の表示装置の第１の位置であり、および、
   前記方法は、前記位置基準に対して相対的な前記第１の表示装置の第２の位置の関数として、前記第１の表示装置に対して視覚データの第３の部分をマッピングすることをさらに有する請求項１に記載の方法。
5. 位置基準に対して相対的な表示装置の第１の位置の関数として視覚データの第１の部分を、該表示装置に対してマッピングし、
   前記位置基準に対して相対的な前記表示装置の第２の位置の関数として前記視覚データの第２の部分を、前記表示装置に対してマッピングすること、
   を有する方法。
6. 前記位置基準に対して相対的な前記表示装置の前記第１の位置を測定し、
   前記位置基準に対して相対的な前記表示装置の前記第２の位置を測定すること、
   を有する請求項５に記載の方法。
7. 前記視覚データの第１の部分は、第１の視点からの対象の見え方を表示し、および、前記視覚データの第２の部分は、第２の視点からの前記対象の見え方を表示する請求項５に記載の方法。
8. 請求項１〜７のいずれか一項に記載の方法をプログラム可能プロセッサに実行させる命令を含むコンピュータ可読媒体。
9. 請求項１〜７のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されるシステム。
10. 表示装置と、
    位置基準に対する前記表示装置の位置を測定するように構成される位置プロセッサと、
    前記位置の関数として視覚データの一部分を前記表示装置に対してマッピングするように構成される表示プロセッサと、
    を有する請求項９に記載のシステム。
11. 位置基準をさらに有する請求項１０に記載のシステム。
12. 前記位置基準は、電子センサと、光学センサと、電気機械センサと、音響センサと、触覚センサの中の少なくとも１つを有する請求項１１に記載のシステム。

Images