JP2007335589A - 電気機器の冷却構造および電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化を抑制しながら冷媒が電気部品に付着することを抑制することが可能な電気機器の冷却構造および該構造を備えた電動車両を提供する。
【解決手段】電気機器の冷却構造は、電子部品を冷却する冷媒が流れる冷却器20を備え、冷却器20は、第1と第2の部材21,22と該第1と第2の部材21,22間をシールするシール部23とを有し、冷却器20内を流れる冷媒の通路は第1と第2の部材21,22間に形成され、シール部23は、その一部に該シール部23における他の部分に対して相対的にシール性が低い低シール部を含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、電気機器の冷却構造および電動車両に関し、特に、筐体内に冷媒通路が形成される電気機器の冷却構造および該構造を備えた電動車両に関する。
筐体内に冷媒通路が形成される電気機器の冷却構造が従来から知られている。
たとえば、特開2003−31745号公報(特許文献1)においては、冷却液空間から漏出した冷却液を収集するための冷却液収集溝と、冷却液収集溝に集められた冷却液を外部に排出するための漏出冷却液排出管とを有する冷却構造が開示されている。
また、特開2004−87688号公報(特許文献2)においては、管継手とチューブとの接続部分の外周を、吸水性を有するパッキン材で覆うことが開示されている。
特開2003−31745号公報 特開2004−87688号公報
筐体内から漏出した冷媒が電気部品に付着すると、電気部品に不具合が発生することが懸念される。
特許文献1に記載された構造において、冷媒の電気部品への付着を十分に抑制するためには、広い範囲に冷却液収集溝を設ける必要があり、結果として、冷却構造が大型化する。また、特許文献2に記載された構造では、必ずしも十分に電気部品への冷媒の付着を抑制することができない場合がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、装置の大型化を抑制しながら冷媒が電気部品に付着することを抑制することが可能な電気機器の冷却構造および該構造を備えた電動車両を提供することにある。
本発明に係る電気機器の冷却構造は、電気部品と、電気部品を冷却する冷媒が流れる筐体とを備え、筐体は、第1と第2の部材と該第1と第2の部材間をシールするシール部とを有し、筐体内を流れる冷媒の通路は第1と第2の部材間に形成され、シール部は、その一部に該シール部における他の部分に対して相対的にシール性が低い低シール部を含む。
上記構成によれば、低シール部から選択的に冷媒を漏出させることができる。このように、冷媒の漏出箇所を予め特定することで、漏出した冷媒が電気部品に付着することを抑制することができる。
なお、本願明細書において「電気部品」とは、情報処理を行なう回路に含まれる電子部品と、動力や光を発生させるための装置とをいずれも含む。
1つの局面では、上記電気機器の冷却構造において、シール部は、第1と第2の部材に挟持されるシール部材を含み、低シール部に位置するシール部材の厚みを該シール部材における他の部分に対して相対的に小さくすることで低シール部が形成される。
本局面では、低シール部において第1と第2部材とシール部材との密着度が低くなることにより当該箇所から冷媒が漏出しやすくなる。結果的に、冷媒の漏出箇所を予め特定することができるので、漏出した冷媒が電気部品に付着することを抑制することができる。
他の局面では、上記電気機器の冷却構造において、低シール部に位置するシール部の幅を該シール部における他の部分に対して相対的に狭くすることで低シール部が形成される。本局面においても、シール部の幅を狭くすることで、低シール部から冷媒を漏出させやすくすることができる。
さらに他の局面では、低シール部に位置する第1と第2の部材の剛性を該第1と第2の部材における他の部分に対して相対的に低くすることで低シール部が形成される。本局面においても、第1と第2の部材の剛性を低くすることで第1と第2の部材とシール部材との密着度を低くして、低シール部から冷媒を漏出させやすくすることができる。
さらに他の局面では、シール部は、第1と第2の部材に挟持されるシール部材を含み、低シール部に位置するシール部材の弾性率を該シール部材における他の部分に対して相対的に低くすることで低シール部が形成される。本局面においても、シール部材の弾性率を低くすることで第1と第2の部材とシール部材との密着度を低くして、低シール部から冷媒を漏出させやすくすることができる。
さらに他の局面では、シール部は、第1と第2の部材に挟持されるシール部材を含み、低シール部においてシール部材と接触する第1と第2の部材の面粗度を該第1と第2の部材における他の部分に対して相対的に低くすることで低シール部が形成される。
上記電気機器の冷却構造は、好ましくは、低シール部の近傍に設けられ、低シール部から筐体外に漏出した冷媒を受け入れる冷媒収集部をさらに備える。
上記構成によれば、筐体外に漏出した冷媒を冷媒収集部により収集することで、電気部品への冷媒の付着を抑制する効果をさらに高めることができる。
上記電気機器の冷却構造は、好ましくは、電気部品および筐体をともに収納するケースをさらに備え、冷媒収集部はケースの内部から外部へと連通している。
ケース内に電気部品および筐体を収納した場合、筐体から漏出した冷媒が電気部品に付着しやすくなる。これに対し、上述した低シール部を設けることで、電気部品への冷媒の付着を抑制することができる。さらに、冷媒収集部がケースの内側から外側に連通していることで、冷媒収集部に集められた冷媒をケース外に排出することができる。結果として、電気部品への冷媒の付着を抑制する効果をさらに高めることができる。
本発明に係る電動車両は、上述した電気機器の冷却構造を含む。これにより、電気部品に冷媒が付着することが抑制された電動車両が提供される。
本発明によれば、装置の大型化を抑制しながら冷媒が電気部品に付着することを抑制することができる。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合わせることは、当初から予定されている。
図1は、本発明の1つの実施の形態に係る電気機器の冷却構造を含むハイブリッド車両(HV:hybrid vehicle)を示す図である。なお、本願明細書において、「電動車両」はハイブリッド車両に限定されず、たとえば燃料電池車や電気自動車も「電動車両」に含まれる。また、後述する「内燃機関」としてのエンジンは、ガソリンエンジンであってもよいし、ディーゼルエンジンであってもよい。そして、後述する二次電池に代えて、キャパシタが用いられてもよい。
図1を参照して、ハイブリッド車両1は、エンジン100と、モータジェネレータ200と、PCU(Power Control Unit)300と、充放電可能な二次電池であるバッテリ400と、動力分割機構500と、ディファレンシャル機構600と、ドライブシャフト700と、前輪である駆動輪800L,800Rとを含んで構成される。
図1に示すように、エンジン100と、モータジェネレータ200と、PCU300と、動力分割機構500とは、エンジンルーム内に配設される。モータジェネレータ200とPCU300とは、ケーブル300Aにより接続される。PCU300とバッテリ400とは、ケーブル400Aにより接続される。また、エンジン100およびモータジェネレータ200からなる動力出力装置は、動力分割機構500を介してディファレンシャル機構600に連結されている。ディファレンシャル機構600は、ドライブシャフト700を介して駆動輪800L,800Rに連結されている。
次に、図2を用いて、モータジェネレータ200およびその周辺の構成についてより詳細に説明する。
図2を参照して、モータジェネレータ200は、モータジェネレータ210,220を含む。モータジェネレータ210,220は、電動機および発電機の少なくとも一方の機能を有する回転電機である。動力分割機構500とディファレンシャル機構600との間には減速機構550が設けられる。また、ディファレンシャル機構600は、ドライブシャフト受け部650を介してドライブシャフト700と接続される。モータジェネレータ210,220、動力分割機構500、減速機構550およびディファレンシャル機構600は、ケーシング900内に設けられる。
モータジェネレータ210,220は、それぞれ、ハウジング900に設けられた端子台910,920を介してケーブル300A1,300A2と電気的に接続される。ケーブル300A1,300A2の他端は、PCU300に接続されている。PCU300は、ケーブル400Aを介してバッテリ400と電気的に接続される。これにより、バッテリ400とモータジェネレータ210,220とが電気的に接続される。
動力分割機構500は、たとえば、複数のプラネタリギヤにより構成され、動力分割機能と、減速機能とを有する。ここで、複数のプラネタリギヤにおけるリングギヤを、1つの筒状部材により構成してもよい。
ハイブリッド車両の走行時において、エンジン100から出力された動力は、シャフト150に伝達され、動力分割機構500により2経路に分割される。
上記2経路のうちの一方は、減速機構550から、ディファレンシャル機構600を介してドライブシャフト受け部650に伝達される経路である。ドライブシャフト受け部650に伝達された駆動力は、ドライブシャフト700を介して駆動輪800L,800Rに回転力として伝達されて、車両を走行させる。
もう一方は、モータジェネレータ210を駆動させて発電する経路である。モータジェネレータ210は、動力分割機構500により分配されたエンジンの動力により発電する。モータジェネレータ210により発電された電力は、車両の走行状態や、バッテリ400の状態に応じて使い分けられる。たとえば、車両の通常走行時および急加速時においては、モータジェネレータ210により発電された電力はそのままモータジェネレータ220を駆動させる電力となる。一方、バッテリ400において定められた条件の下では、モータジェネレータ210により発電された電力は、PCU300内に設けられたインバータおよびコンバータを介してバッテリ400に蓄えられる。
モータジェネレータ220は、バッテリ400に蓄えられた電力およびモータジェネレータ210により発電された電力のうちの少なくとも一方の電力により駆動する。モータジェネレータ220の駆動力は、減速機構550からディファレンシャル機構600を介してドライブシャフト受け部650に伝達される。このようにすることで、モータジェネレータ220からの駆動力によりエンジン100の駆動力をアシストしたり、モータジェネレータ220からの駆動力のみによりハイブリッド車両1を走行させたりすることができる。
一方、ハイブリッド車両1の回生制動時には、駆動輪800L,800Rは車体の慣性力により回転させられる。駆動輪800L,800Rからの回転力によりドライブシャフト受け部650、ディファレンシャル機構600および減速機構550を介してモータジェネレータ220が駆動される。このとき、モータジェネレータ220が発電機として作動する。このように、モータジェネレータ220は、制動エネルギーを電力に変換する回生ブレーキとして作用する。モータジェネレータ220により発電された電力は、PCU300内に設けられたインバータを介してバッテリ400に蓄えられる。
図3は、PCU300の主要部の構成を示す回路図である。図3を参照して、PCU300は、コンバータ310と、インバータ320(321,322)と、制御装置330と、コンデンサC1,C2とを含む。コンバータ310は、バッテリ400とインバータ320との間に接続され、インバータ321,322は、それぞれ、モータジェネレータ210,220と接続される。
コンバータ310は、パワートランジスタQ1,Q2と、ダイオードD1,D2と、リアクトルLとを含む。パワートランジスタQ1,Q2は直列に接続され、制御装置330からの制御信号をベースに受ける。ダイオードD1,D2は、それぞれパワートランジスタQ1,Q2のエミッタ側からコレクタ側へ電流を流すようにパワートランジスタQ1,Q2のコレクタ−エミッタ間にそれぞれ接続される。リアクトルLは、バッテリ400の正極と接続される電源ラインに一端が接続され、パワートランジスタQ1,Q2の接続点に他端が接続される。
このコンバータ310は、リアクトルLを用いてバッテリ400から受ける直流電圧を昇圧し、その昇圧した昇圧電圧を電源ラインに供給する。また、コンバータ310は、インバータ320から受ける直流電圧を降圧してバッテリ400を充電する。
インバータ321,322は、それぞれ、U相アーム321U,322U、V相アーム321V,322VおよびW相アーム321W,322Wを含む。U相アーム321U、V相アーム321VおよびW相アーム321Wは、ノードN1とノードN2との間に並列に接続される。同様に、U相アーム322U、V相アーム322VおよびW相アーム322Wは、ノードN1とノードN2との間に並列に接続される。
U相アーム321Uは、直列接続された2つのNPNトランジスタQ3,Q4を含む。同様に、U相アーム322U、V相アーム321V,322VおよびW相アーム321W,322Wは、それぞれ、直列接続された2つのNPNトランジスタQ5〜Q14を含む。また、各NPNトランジスタQ3〜Q14のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD3〜D14がそれぞれ接続されている。
インバータ321,322の各相アームの中間点は、それぞれ、モータジェネレータ210,220の各相コイルの各相端に接続されている。そして、モータジェネレータ210,220においては、U,V,W相の3つのコイルの一端が中点に共通接続されて構成される。
コンデンサC1は、バッテリ400に並列に接続される。また、コンデンサC2は、インバータ321,322に並列に接続される。コンデンサC1,C2は、電源ラインの電圧レベルを平滑化する。
インバータ321,322は、制御装置330からの駆動信号に基づいて、コンデンサC2からの直流電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータ210,220を駆動する。
電流センサ340U,340V,340W,350U,350V,350Wは、それぞれ、モータジェネレータ210,220に流れる電流を検出し、その検出した電流を制御装置330へ出力する。
制御装置330は、モータトルク指令値、モータジェネレータ210,220の各相電流値、およびインバータ321,322の入力電圧に基づいてモータジェネレータ210,220の各相コイル電圧を演算し、その演算結果に基づいてパワートランジスタQ3〜Q14をオン/オフするPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成してインバータ321,322へ出力する。
また、制御装置330は、上述したモータトルク指令値およびモータ回転数に基づいてインバータ320の入力電圧を最適にするためのパワートランジスタQ1,Q2のデューティ比を演算し、その演算結果に基づいてパワートランジスタQ1,Q2をオン/オフするPWM信号を生成してコンバータ310へ出力する。
さらに、制御装置330は、モータジェネレータ210,220によって発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリ400を充電するため、コンバータ310およびインバータ320におけるパワートランジスタQ1〜Q14のスイッチング動作を制御する。
PCU300の作動時において、コンバータ310およびインバータ320を構成する電子部品は発熱する。したがって、これらを冷却するための装置が必要である。
図4は、本実施の形態に係る電気機器の冷却構造に対する比較例に係る冷却構造を示す断面図である。図4を参照して、本比較例に係る電気機器の冷却構造は、ケース1010と、冷媒通路1020と、ケース1010に収納されるインバータINVおよびコンバータCONVとを含んで構成される。ケース1010は、ケース部材1011,1012,1013を含む。ケース部材1011,1012を組合わせることで、それらの間に冷媒通路1020が形成される。冷媒通路1020内には、インバータINVおよびコンバータCONVの冷却用の冷媒が流れる。
図4に示される構造においては、冷媒通路1020内を流れる冷媒が複数のケース部材1011,1012の間から漏出しても、該冷媒がケース1010内の電子部品であるインバータINVやコンバータCONVに付着することは殆どない。しかしながら、図4のように電子部品を収納するケースと冷却通路が流れる冷却器とを一体で形成する冷却構造では、冷却通路の形状や配置の自由度が低く、より効果的な冷却効率を追及するには不十分な場合がある。
これに対し、本実施の形態に係る冷却構造では、図5に示すように、PCU300に含まれる電子部品(たとえばパワートランジスタQ1〜Q14など)が収納されるケース10内に、ケース10とは別体に構成された冷却器20が設けられている。ケース10内に設けられた冷却器20には、パイプP1から矢印INの方向に冷媒が流入し、パイプP2から矢印OUTの方向に冷媒が流出する。冷却器20は、図6に示すように、第1の部材21と、第2の部材22と、第1と第2の部材21,22の接合部をシールするシール部23と、第1と第2の部材の間に設けられ、第1と第2の部材間の区間を冷却通路25に区画するフィン部材24とを含んで構成される。なお、シール部材23は、ガスケットなどのシール部材により構成されてもよいし、「ろう接剤」やFIPGなどのシール材で構成されてもよい。
上記のように、PCU300の冷却用の冷媒が流れる冷媒通路25を、ケース10と別体で設けられた冷却器20内に形成することで、冷媒通路25の形状および配置の自由度を向上させることができるので、PCU300の冷却効率が向上する。しかしながら、冷却器20をケース10内に設けることで、冷却器20から漏出した冷媒がケース10内の電子部品に付着し、PCU300の安定した動作を阻害することが懸念される。これに対し、本実施の形態に係る冷却構造では、シール部23の一部に比較的シール性の低い低シール部が設けられている。このようにすることで、冷却器20から冷媒が漏出する場合に、該冷媒は低シール部から漏出するようになる。本実施の形態に係る冷却構造によれば、上記のように、冷却器20からの冷媒の漏出箇所を予め特定することができる。そして、ケース10内において、PCU300を構成する電子部品を、冷却器20から漏出した冷媒が付着しない位置に配置することが可能になる。
次に、図7〜図9を用いて、低シール部の例について説明する。
図7の例では、シール部23を構成するシール部材23Aの一部(A部)の厚みを、他の部分よりも小さく設定している。これにより、シール部材23Aが第1と第2の部材21,22に挟持されたときに、A部に位置するシール部材23Aの潰し率が他の部分よりも低くなる。この結果、A部に位置するシール部材23と第1と第2部材21,22との密着度が他の部分よりも低くなり、シール性の低い低シール部が形成される。
図8の例では、第1と第2の部材21,22がそれぞれフランジ部21A,22Aを有し、フランジ部21A,22Aがシール部23を挟持している。ここで、フランジ部21A,22Aの一部(A部)の幅を、他の部分よりも狭く設定している。これにより、A部に位置するシール部23の幅が他の部分よりも狭くなる。この結果、シール性の低い低シール部が形成される。
図9の例では、シール部23を挟持するフランジ部21A,22Aの一部(A部)の剛性を、他の部分よりも低く設定している。これにより、A部に位置するシール部材23とフランジ部21A,22Aとの密着度が他の部分よりも低くなり、シール性の低い低シール部が形成される。
低シール部のその他の変形例としては、たとえば、シール部材23Aの一部の弾性率を他の部分よりも低く設定することが考えられる。また、シール部材23Aと接触する第1と第2の部材21,22の一部の面粗度を他の部分よりも低くすることが考えられる。いずれの場合も、シール部材23Aと第1と第2の部材21,22との密着度が低い部分が形成され、当該部分が低シール部となる。
次に、図10,図11を用いて、低シール部から漏出した冷媒の処理方法について説明する。図10,図11の例では、ケース10内にPCU300を構成する電気回路1と冷却器20とが設けられ、冷却器20における低シール部の近傍に冷媒収集部30が設けられている。冷却器20から漏出した冷媒は、冷媒収集部30に集められる。図10の例では、冷媒収集部30は、ケース10の内側から外側に連通している。これにより、冷却器20から漏出した冷媒がケース10の外部に排出される。図11の例では、冷媒収集部30は、冷却器20から漏出した冷媒をケース10内における電気回路1から離間した位置に保持するように設けられている。ここで、冷媒収集部30に保持された冷媒は、時間の経過に伴なって蒸発する。図10,図11いずれの場合も、冷却器20から漏出した冷媒がPCU300に含まれる電気回路1に付着することが抑制される。
本実施の形態に係る電気機器の冷却構造によれば、シール部23の一部に他の部分に対して相対的にシール性が低い低シール部を形成することで、当該部分から選択的に冷媒を漏出させることができる。このように、冷媒の漏出箇所を予め特定することで、漏出した冷媒が電気回路1に付着することを抑制することができる。
また、低シール部の近傍に設けられ、低シール部から冷却器20外に漏出した冷媒を受け入れる冷媒収集部30を設けることで、電気回路1への冷媒の付着を抑制する効果をさらに高めることができる。ここで、冷媒収集部30を電気回路1および冷却器20を収納するケース10の内部から外部へと連通させることで、冷媒収集部30に集められた冷媒をケース10外に排出することができる。結果として、電気回路1への冷媒の付着を抑制する効果をさらに高めることができる。
本実施の形態に係る電気機器の冷却構造は、「電気部品」としての電気回路1と、電気回路1を冷却する冷媒が流れる「筐体」としての冷却器20とを備え、冷却器20は、第1と第2の部材21,22と該第1と第2の部材21,22間をシールするシール部23とを有し、冷却器20内を流れる冷媒の通路は第1と第2の部材21,22間に形成され、シール部23は、その一部に該シール部23における他の部分に対して相対的にシール性が低い低シール部を含む。
また、上記電気機器の冷却構造は、低シール部の近傍に設けられ、低シール部から冷却器20外に漏出した冷媒を受け入れる冷媒収集部30をさらに備える。
なお、PCU300は「電気機器」の一例であって、「電気機器」はこれに限定されるものではない。「電気機器」は、必ずしも車両に搭載されるものでなくてもよい。
また、本実施の形態では、シール部材23Aやシール材を用いて「シール部」を構成する例について説明したが、シール部材23Aやシール材は本発明にとって必須の構成ではなく、たとえば、「第1と第2の部材」を溶接により直接接合したものに本発明の思想を適用することも可能である。この場合は、「第1と第2の部材」における接合部(溶接部)が「シール部」を構成する。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の1つの実施の形態に係る電気機器の冷却構造を含むハイブリッド車両を示す図である。 図1に示されるハイブリッド車両における駆動ユニットについて説明する図である。 図1、図2に示されるPCUの主要部の構成を示す回路図である。 比較例に係る電気機器の冷却構造を示す断面図である。 本発明の1つの実施の形態に係る電気機器の冷却構造を示す図である。 本発明の1つの実施の形態に係る電気機器の冷却構造における冷媒が流れる筐体を示す断面図である。 低シール部について説明する図(その1)である。 低シール部について説明する図(その2)である。 低シール部について説明する図(その3)である。 冷媒収集部について説明する図(その1)である。 冷媒収集部について説明する図(その2)である。
符号の説明
1 ハイブリッド車両、10 ケース、20 冷却器、21 第1の部材、22 第2の部材、21A,22A フランジ部、23 シール部、23A シール部材、24 フィン部材、25 冷媒通路、30 冷媒収集部、100 エンジン、150 シャフト、200,210,220 モータジェネレータ、300 PCU、300A,400A ケーブル、310 コンバータ、320 インバータ、321U,322U U相アーム、321V,322V V相アーム、321W,322W W相アーム、330 制御装置、340U,340V,340W,350U,350V,350W 電流センサ、400 バッテリ、500 動力分割機構、550 減速機構、600 ディファレンシャル機構、650 ドライブシャフト受け部、700 ドライブシャフト、800L,800R 駆動輪、900 ハウジング、910,920 端子台、1010 ケース、1011,1012,1013 ケース部材、1020 冷媒通路。

Claims (9)

  1. 電気部品と、
    前記電気部品を冷却する冷媒が流れる筐体とを備え、
    前記筐体は、第1と第2の部材と該第1と第2の部材間をシールするシール部とを有し、
    前記筐体内を流れる冷媒の通路は前記第1と第2の部材間に形成され、
    前記シール部は、その一部に該シール部における他の部分に対して相対的にシール性が低い低シール部を含む、電気機器の冷却構造。
  2. 前記シール部は、前記第1と第2の部材に挟持されるシール部材を含み、
    前記低シール部に位置する前記シール部材の厚みを該シール部材における他の部分に対して相対的に小さくすることで前記低シール部が形成される、請求項1に記載の電気機器の冷却構造。
  3. 前記低シール部に位置する前記シール部の幅を該シール部における他の部分に対して相対的に狭くすることで前記低シール部が形成される、請求項1に記載の電気機器の冷却構造。
  4. 前記低シール部に位置する前記第1と第2の部材の剛性を該第1と第2の部材における他の部分に対して相対的に低くすることで前記低シール部が形成される、請求項1に記載の電気機器の冷却構造。
  5. 前記シール部は、前記第1と第2の部材に挟持されるシール部材を含み、
    前記低シール部に位置する前記シール部材の弾性率を該シール部材における他の部分に対して相対的に低くすることで前記低シール部が形成される、請求項1に記載の電気機器の冷却構造。
  6. 前記シール部は、前記第1と第2の部材に挟持されるシール部材を含み、
    前記低シール部において前記シール部材と接触する前記第1と第2の部材の面粗度を該第1と第2の部材における他の部分に対して相対的に低くすることで前記低シール部が形成される、請求項1に記載の電気機器の冷却構造。
  7. 前記低シール部の近傍に設けられ、前記低シール部から前記筐体外に漏出した冷媒を受け入れる冷媒収集部をさらに備えた、請求項1から請求項6のいずれかに記載の電気機器の冷却構造。
  8. 前記電気部品および前記筐体をともに収納するケースをさらに備え、
    前記冷媒収集部は前記ケースの内部から外部へと連通している、請求項7に記載の電気機器の冷却構造。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の電気機器の冷却構造を含む、電動車両。
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