JP2007330690A - 美容装置 - Google Patents

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Keiko Katsuta
敬子 勝田
Kiyoshi Nishimura
潔 西村
Hitoshi Kono
仁志 河野
Shinichi Kamishiro
真一 神代
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Abstract

【課題】顔等の肌に可視光線又は近赤外線を照射し、かつ水分等潤いと保湿性を与える美肌効果の高い美容装置を提供する。
【解決手段】可視光域である400〜450nmまたは可視光〜近赤外域である650〜900nmの波長域に発光ピークを有する発光ダイオード6,6……を備え、これら波長域の光を照射する光照射部3と、加熱された高温スチームと超音波振動により生成された低温スチームスチームを吹出すスチームノズル4と、を具備している。
【選択図】 図1

Description

本発明は使用者に美容効果等を与える美容装置に関する。
従来、この種の美容装置の一例としては、所定波長の光を照射する光照射部と、イオンを発生するイオン発生部と、を具備し、美肌効果を与えるものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−168894号公報
このような従来の美容装置は、顔等の肌に近赤外光を照射して皮膚細胞を刺激し、小皺やしみを減らすものであるが、近赤外光の照射によって皮膚が温度上昇して肌が不所望に乾燥する虞れがある。乾燥は皺等肌に悪影響を与えるので、美肌効果を得るためには、肌に光を照射すると共に、水分等潤いと保湿性を与える必要がある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、美肌効果の高い美容装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る美容装置は、400〜450nmまたは650〜900nmの波長域に発光ピークを有する発光ダイオードを備え、これら波長域の光を照射する光照射部と、スチームを吹出すスチーム吹出部と、を具備していることを特徴とする。
請求項2に係る美容装置は、波長650〜900nmの光の放射照度が所定の放射面上で30mW/cm以上であることを特徴とする。
請求項3に係る美容装置は、スチーム吹出部は、加熱された高温スチームと、超音波振動により生成された低温スチームと、をそれぞれ吹出すノズルを具備していることを特徴とする。
請求項4に係る美容装置は、光照射部とスチーム吹出部は、把持可能な本体に配設されていることを特徴とする。
請求項5に係る美容装置は、光照射部とスチーム吹出部は、卓上置型の本体に配設され、光照射部とスチーム吹出部の少なくとも一方は、この本体に着脱可能かつ把持可能に構成されていることを特徴とする。
請求項1に係る美容装置によれば、人の肌や毛髪に、光照射部から400〜450nm、または650〜900nmの波長域の光を照射すると共に、スチーム吹出部からスチームを吹き付けることができる。
このために、例えば400〜450nmの波長を含む光が肌に照射される場合には、この光がニキビの原因となるアクネ菌等を直接または間接的に殺菌し、ニキビを治療することができる。
しかも、アクネ菌は一般に、毛穴の中に存在するが、スチームの吹き付けにより毛穴を十分に開かせてから光を照射することができるので、アクネ菌の殺菌作用を向上させ、ひいてはニキビの治療効果を向上させることができる。
また、肌に波長が650〜900nmの光が照射される場合には、その照射光中の700〜800nmの遠赤外線により肌の染みを改善する等肌質を改善することができる。
しかも、これら光の照射中にスチームが肌に吹き付けられるので、照射光により乾燥しがちな肌に潤いと保湿性とを与え、新陳代謝を促進向上させることができる。これにより、積極的な肌質の改善効果を得ることができる。
そして、光照射時にスチームも同時に吹き付けるので、この照射光がスチームの多数の細かい水粒子により散乱される。このために、眩しさを緩和することができる。さらに、肌に光照射の前後に、スチームを吹き付けることにより、光照射前に毛穴を開いて光照射効果を向上させ、光照射後は乾燥し勝の肌に潤いと保湿性を与えることができる。
請求項2に係る美容装置によれば、波長650〜900nmの光の照射照度が30mW/cm以上であるので、太陽光を超える照射照度である。
また、太陽光と発光ダイオードの照射光は、照射照度が弱く連続的であるので、照射エネルギーが同じでも、皮膚温度の上昇は緩和され、熱変性は抑制される。
すなわち、皮膚温度の上昇により熱変性を発生させずに細胞エネルギーの源であるミトコンドリアを活性化することができる。このために、肌の細胞増殖やコラーゲン、エラスチンの増加を促進し、美肌効果を得ることができる。
請求項3に係る美容装置によれば、肌に、高温のスチームと低温のスチームを交互に吹き付けることにより、いわばミストサウナのような環境を肌に与えることができる。このために、肌の老廃物を体外に排出し、肌を引き締め、弾性復原力を回復または向上させることができる。
請求項4に係る美容装置によれば、光照射部とスチーム吹出部を具備している本体が把持可能であるので、この美容装置を取扱う際の容易性を向上させることかできる。
請求項5に係る美容装置によれば、光照射部とスチーム吹出部の少なくとも一方は、卓上型本体に着脱可能および把持可能に構成されているので、必要に応じて光照射部とスチーム吹出部の少なくとも一方を、卓上置型本体から取外し、把持して使用することができる。このために、美容装置の使い勝手を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の図面中、同一または相当部分には同一符号を付している。
図1(A)は本発明の第1の実施形態に係るハンディータイプの美容装置の正面図、同(B)は同(A)の側面図である。
図1(A)、(B)に示すようにハンディータイプの美容装置1は、合成樹脂製等の本体2に、光照射部3と複数のスチーム吹出部の一例であるスチームノズル4,4……を配設している。
本体2は楕円盤状の上部本体2aを有し、この上部本体2aの長径方向一端部(図1では下端部)に、この上部本体2aよりも小径の扁平・楕円筒状のグリップ2bを一体に連成して携帯可能のハンディータイプに構成されている。
グリップ2bは把持可能の寸法や形状に形成されている。上部本体2aは、その前面中央部に、例えば黒い楕円筒状の遮光ガイド5を同心円状に立設している。
遮光ガイド5は耐熱性と耐湿性が高いシリコーンゴム等の弾性材により形成され、軸方向両端が開口されている。遮光ガイド5の軸長、すなわち、外方突出高さは、例えば10〜30mmに形成されており、光照射部3と肌の放射面までの間隔を常に適切な間隔を保持する高さに設定され、その頂端上に所定放射面が設定される。
この遮光ガイド5により囲まれた内側では、上部本体2aの前面中央部上にて、複数の発光ダイオード6,6,6……を所定の配列により配設して、光照射部3を構成している。
これら発光ダイオード6,6……としては波長が400〜450nmの青色光を発光するものと、波長が650〜900nmの赤色光〜深色光を発光するものおよび赤〜深赤色〜近赤外線を発光するものの少なくとも一方を混在させている。
青色光を発光する発光ダイオード6,6……としては、例えばInGaN系を使用し、赤〜深赤色を発光する発光ダイオード6,6……としては例えばAlInGaP系またはAlGaAs系を使用し、赤〜深赤色〜近赤外線を発光する発光ダイオード6,6……としては例えばGaAsP系を使用している。
これら発光ダイオード6,6……は、図示しない点灯回路により、上記所定放射面上の照射照度が30mW/cm以上になるように点灯され、この点灯回路は本体2内に配設されている。また点灯回路は上記2波長領域(400〜4nmと650〜900nm)毎に別々に点灯させ、または同時に点灯可能に構成されており、これら点灯モードをそれぞれ選択するための選択スイッチ7がグリップ2bの外面に配設されている。
そして、上部本体2aは、その前面に、遮光ガイド5の外側にて、複数のスチームノズル4,4……を周方向に所要のピッチを置いて配設している。
これら各スチームノズル4は、本体2内に内蔵されている図示しないスチーム発生器のスチーム噴出口に接続されている。スチーム発生器は図示しない水タンクと、この水タンクからの水を加熱して高温スチームを発生させる電気ヒータ等の加熱装置を具備して高温スチームを発生させるようになっている。これら水タンクと加熱装置は本体2内に内蔵されている。水タンクは、本体2の外面に穿設された図示しない開閉自在の給水孔と排水孔とにそれぞれ接続されており、この吸水孔から水タンク内に随時給水できる一方、排水孔から水タンク内の貯水を随時排水できる。
なお、図1(A)、(B)中、符号8は電源をオンオフするパワースイッチであり、本体2内に内蔵されている図示しないバッテリーをオンオフ制御する。バッテリーは所定電圧のDC(直流)電力を発光ダイオード6,6……の点灯回路と蒸気発生装置の電気ヒータ等の加熱装置に給電する。
したがって、このハンディータイプの美容装置によれば、そのグリップ2bをユーザが把持し、顔等の肌や毛髪の所要の部位に、上部本体2aの前面を向け、その状態でパワースイッチ8をオンすると、図示しないバッテリーから所要の直流電力が蒸気発生装置の加熱装置と発光ダイオード6,6……の点灯回路にそれぞれ与えられる。
これにより、スチーム発生器で高温のスチームが発生し、各スチームノズル4から高温のスチームが吹き出し、顔等の肌に吹き当てられる。
また、このとき、光照射部3の複数の発光ダイオード6,6……が点灯回路により点灯され、これら発光ダイオード6,6……から400〜450nmの波長域と、650〜900nmの波長域の少なくとも一方の光が肌に30mW/cm以上で照射される。
この光照射モードは、波長400〜450nmの青色光と、波長650〜900nmの赤〜深赤色、近赤外線がほぼ同時に点灯する同時点灯モードと、これら光がそれぞれ単独に点灯する単独点灯モードとがあり、これら点灯(照射)モードは選択スイッチ7により選択することができる。
点灯(照射)モードの選択により波長400〜450nmの青色光が肌や髪に照射されると、ニキビの原因となるアクネ菌を直接または間接的に殺菌し、ニキビを治療することができる。
また、アクネ菌は一般に毛穴の中に存在するが、スチームノズル4による高温スチームの吹き付けにより毛穴を十分に開かせてから波長400〜450nmの青色光を照射するので、アクネ菌の殺菌作用を向上させ、ひいてはニキビの治療効果を向上させることができる。また、肌にスチームを吹き当てることにより、光照射による肌の乾燥を防止し、新陳代謝を促進させると共に潤いと保湿性を与えることができる。
さらに、肌に波長650〜900nmの光を照射する場合には、その照射光中の波長700〜800nmの光により肌の染みが改善され、スチームによる新陳代謝の促進との相乗効果により、積極的な肌質の改善効果を奏することができる。また、これら光の照射による肌の乾燥をスチームにより防止し、潤いを与えることができる。
さらにまた、波長800〜900nmの近赤外線の照射により、細胞エネルギーの源であるミトコンドリアが活性化され、ひいてはATPの生産が増大して細胞増殖やコラーゲン、エラスチンの増加を促進させることができる。この効果は波長650〜700nmの赤色光によっても同様の効果がある。
そして、これら発光ダイオード6,6……の発光は、太陽光と同様に照射強度がレーザ光と比較して弱く連続的であるので、同じ照射エネルギーでも皮膚温度の上昇は緩やかで、熱変性を発生させる60℃以下である。また、放射照度が136mW/cm程度までは、細胞組織の熱変性は発生しないとされている。
したがって、この発光ダイオード6……の場合、所定の放射面における放射照度が30mW/cm以上136mW/cm未満であるので、皮膚の熱変性を防止しつつミトコンドリアを活性化する上記効果を奏することができる。
また、遮光ガイド6の突出高が光の照射間隔を適切に保つ所定高さに設定されているので、所定高さよりも近い距離で光が肌に照射されるのを防止することができ、安全性を向上させることができる。
さらに、遮光ガイド6が弾性を有するシリコーンゴム製であるので、この遮光ガイド6が肌に衝当して怪我をするのを防止または低減することができる。
そして、光照射部3の照射光はスチームノズル4,4……から吹き出されるスチームの多数の細かい水粒子により拡散されるので、眩しさを軽減することができる。
なお、上記実施形態では、高温スチームを吹出すスチームノズル4を設ける場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば水に超音波を照射して低温のスチームを発生させる低温スチーム発生装置と、この低温のスチームを肌に吹き当てる低温スチームノズルを設け、低温スチームと高温スチームを交互に吹出すように構成してもよい。
これによれば、肌に、高温のスチームと低温のスチームを交互に吹き付けることにより、いわばミストサウナのような環境を肌に与えることができる。このために、肌の老廃物を体外に排出し、肌を引き締め、弾性復原力を回復または向上させることができる。
図2(A)〜(D)は、本発明の第2の実施形態に係る卓上形美容装置1A1〜1A4の外観構成をそれぞれ示す正面図である。
図2(A)に示す卓上形美容装置1A1は、その本体2xを、卓上に設置可能の大きさと形状に形成しており、例えば角筒状本体の頂端面(図中上端面)を図中上方に凸のドーム状に形成し、さらに、各側面の角部を面取りして全体として丸味のある形状に形成している。
そして、この美容装置1A1は、その本体2xの上部側面に、例えば楕円形のスチームノズル4Aを形成し、このスチームノズル4Aの外周部に、そのスチームノズル4aを囲むように上記複数の発光ダイオード6,6……を配設している。
そして、この卓上形美容装置1A1は、その本体2x内に、発光ダイオード6,6……を点灯する図示しない上記点灯回路およびバッテリーや電源装置と、スチームノズル4Aにスチームを供給するスチーム発生器および水タンクを内蔵している。
また、本体2xの外面には図示省略した上記パワースイッチ8、点灯(照射)モード選択スイッチ7、水タンクに連通する開閉自在の給水孔および排水孔をそれぞれ配設している。
図2(B)で示す卓上形美容装置1A2は、図1(A)で示す卓上形美容装置1A1において、その発光ダイオード6,6……を備えた光照射部3Aを、スチームノズル4Aの下方にて着脱可能に埋設した点に特徴がある。
すなわち、この美容装置1A2は、光照射部3Aの本体3A1を、角筒状等把持可能のハンディータイプに構成し、スチームノズル4Aの下方にて、本体2xの外面に、この光照射部本体3A1を嵌入させる嵌合凹部を形成し、着脱自在に構成した点に特徴がある。これによれば、光照射部3Aが把持可能のハンディータイプに構成されているので、この光照射部3Aの使い勝手が向上する。また、この光照射部3Aの使用後は卓上形本体2xの埋設用凹部内に収納できる。
そして、光照射部3Aは、その内部に、発光ダイオード6,6……の点灯回路とバッテリーを配設してもよいが、これら点灯回路とバッテリーは本体2xに設けてもよい。
図2(C)で示す卓上形美容装置1A3は、図2(B)で示す角筒状の光照射部3Aの本体3A1を、本体2xとは別体3B1のハンディータイプに形成した点に特徴がある。
この光照射部3Bはコード9を介して本体2x内の点灯回路に電気的に接続されている。但し、光照射部3Bは、その角筒状本体3B1内に、発光ダイオード6,6……の点灯回路とバッテリーを内蔵してもよく、これによればコード9を省略することができる。このために、光照射部3bの使い勝手を向上させることができる。
図2(D)で示す卓上形美容装置1A4は、図2(C)で示すハンディータイプの光照射部3Bに、スチームノズル4Bを設けたハンディータイプの光照射部3Cに特徴がある。
すなわち、光照射部3Cは把持可能のハンディータイプの本体3C1の先端部前面に、スチームノズル4Bを設け、このスチームノズル4Bの外周に、複数の発光ダイオード6,6……を環状等所要配列で配設している。
また、光照射部本体3C1は、その内部に、スチームノズル4Bに連通する図示しないスチーム流路を軸方向に形成し、このスチーム流路の入口にスチームホース10の一端を接続している。このスチームホース10の他端は卓上形本体2xのスチーム出口に接続され、このスチーム出口は卓上形本体2x内の図示しないスチーム流路を介してスチーム発生器のスチーム出口に接続されている。
なお、発光ダイオード6,6……の点灯回路はハンディータイプの光照射部本体3C1内に設けてもよく、卓上形本体2x内に設けてもよい。後者の場合は、発光ダイオード6,6……を卓上形本体2x内の点灯回路に電気的に接続する配線が必要である。
以上、卓上形美容装置1A1〜1A4は、上記ハンディータイプの美容装置1と同様に、肌や髪に、複数の発光ダイオード6,6……から上記2波長域(400〜450nm、650〜900nm)の光をそれぞれ照射し、スチームノズル4A,4Bから高温スチームを吹き付けることができる。
このために、上記ハンディータイプの美容装置1と同様の肌の美肌効果を奏することができる。
図3は本発明の第3の実施形態に係る美容装置1Bの要部縦断面である。この美容装置1Bは、複数の発光ダイオード6,6,6……として指向性を有する砲弾形の複数の発光ダイオード6a,6a……を使用し、これら砲弾形の発光ダイオード6a,6a……の焦点Fを遮光ガイド5の開口端5a上の中心に設定する点に特徴があり、これ以外の構成は上記美容装置1と同様である。
すなわち、美容装置1Aは指向性を有する砲弾形の発光ダイオード6a,6a……として例えば指向半値角が30°のGaAlAsの発光ダイオードを使用する。そして、これら発光ダイオード6a,6a……を取付ける上部本体2aの取付壁を内外2重壁2a1,2a2に構成すると共に、これら2重壁2a1,2a2を内方に凹む凹孤面にそれぞれ形成している。これら凹孤面は、発光ダイオード6a,6a……を取付ける2重壁2a1,2a2の当該外壁2a1に、これら指向性を有する発光ダイオード6a,6a……を取付けたときに、これら発光ダイオード6a,6a……の照射光が焦点Fでそれぞれ集光する曲率により形成されている。したがって、この外壁2a1に発光ダイオード6a,6a……を取付けることにより、これら発光ダイオード6a,6a……の焦点Fを容易に設定することができる。
また、2重壁2a1,2a2は、その外壁2a1と内壁2a2との間に、その板厚方に所要の間隙を形成して通風路2a3を形成し、外壁2a1には、この通風路2a3に連通する所要大の複数の通風孔2a4を所要ピッチを置いて穿設している。
したがって、この美容装置1Aによれば、複数の発光ダイオード6a,6a……の各照射光を焦点Fに集光するので、これら各発光ダイオード6a,6a……の各照射光の出力が低出力であっても、肌等の放射面上の焦点Fにおいて、必要な放射照度を得ることができる。
さらに、個々の発光ダイオード6a,6a……の出力を低減できるので放熱性能もよく発光効率が改善される。このために、電源としてバッテリーを使用することも可能である。しかも、そのバッテリーの駆動時間の延長が可能である。
さらに焦点Fの周囲を囲む遮光ガイド5を設けたので、必要以上に皮膚や頭皮が光源に接触することもなく安全に利用できる。さらに、焦点Fよりも遠い位置においては光照度が弱くなるので、誤使用時における眼球への悪影響を低減できる。また、遮光ガイド5の遮光材料によっては美肌に不必要な光を除去できるという相乗効果を奏することがもきる。
そして、発光ダイオード6a,6a……の発熱を自然対流により通風孔2a4を通して通風路2a3へ放熱し、さらにこの通風路2a3から通風孔2a4を通して外気に放熱させ、冷却することができる。このために、発光ダイオード6a,6a……の昇温による性能低下を防止または低減することができる。また、発光ダイオード6a,6a……の発熱を自然対流により冷却することが出来るので、冷却ファン等の強制冷却手段を別途設ける必要がない。
図4は、本発明の第3実施形態に係る美容装置1Cの要部平面図である。この美容装置1Cは図2に示す卓上形美容装置の本体2xに取付けられるものであり、例えば平面形状が円形の本体11の前面の反射面12上に、白色発光の環形蛍光ランプ13を配設し、この環形蛍光ランプ13の環形内側の反射面12上に、光照射部3Cを配設した点に特徴がある。
環形蛍光ランプ13は例えば13Wの細管環形蛍光ランプであり、この環形蛍光ランプ13を単独で点、消灯できるオン/オフスイッチ(図示省略)を本体11に配設している。
光照射部3Cは、上記光照射部3と同様に、400〜450nmの波長域と、650〜900nmの波長域の2波長域で発光ピークを有する複数の発光ダイオード6,6……を備えており、これら2波長域の光をスチームが吹き付けられた所定の肌領域にそれぞれ照射し、合計の最大電力は21Wである。
光照射部3Cは平行光を出力するように個々の発光ダイオード6,6……の反射面12への取付角度をそれぞれ設定しており、照射方向前方2〜3mの所定の照射面で放射照度が一定するように構成されている。その放射照度は例えば約30mW/cmである。
そして、本体11には、点灯モード選択スイッチ(図示省略)を設けている。点灯モード選択スイッチは、発光ダイオード6,6……の2波長域(400〜450と650〜900nm)の光の同時点灯、その一方の波長域のみの単独点灯モードを選択するものであり、例えば押す毎に、これら点灯モードを順次選択できるトグルスイッチを使用してもよい。
したがって、この美容装置1Cによれば、発光ダイオード6,6,6……の点灯時、特に650〜900nmの波長域の光を肌に照射する時に、蛍光ランプ13を、その単独のオン/オフスイッチにより同時に点灯させることができる。
このために、蛍光ランプ13の白色光により肌の照射部位を照明して目視し易くなるうえに、人の瞳孔を収縮させるので、網膜の感度が非常に低い750〜900nmの近赤外線が網膜に照射される光量を低減できる。これにより、網膜の危険性を低減できる。
また、光照射部3Cと環形蛍光ランプ13とを同時点灯させることにより、光照射部3Cからの光が照射される顔や肌、頭髪等を、環形蛍光ランプ13の白色光により照明できる。このために、ユーザは、肌等のマッサージや化粧をしながら美肌効果を得ることができる。また、ユーザは雑誌を見ながら光照射部3Cからの光の照射を受けることができる。
一方、光照射部3Cのみを点灯し、環形蛍光ランプ13を消灯させることにより、ユーザは睡眠中に光照射部3Cからの光を受けて美肌効果を得ることができる。
また、発光ダイオード6,6……のRGB(赤、緑、青)色を適宜制御することにより、照明光としての色温度を幅広く調節することができる。
なお、本発明は、図1(A)、(B)で示す光照射部3の外周に、上記環形蛍光ランプ13を配設してもよい。これによれば、上記美容装置1Cとほぼ同様の効果を得ることができる。また、スチーム吹出し部2Aが設けられた図2の装置本体2xから取外し、光照射機能のみを有する美容装置として使用してもよい。
(A)は本発明の第1実施形態に係るハンディータイプの美容装置の正面図、(B)は同(A)の側面図。 (A)〜(D)は本発明の第2実施形態に係る卓上形美容装置の4例の各正面図。 本発明の第3実施形態に係る美容装置の要部縦断面図。 本発明の第4実施形態に係る美容装置の要部平面図。
符号の説明
1,1B…ハンディータイプの美容装置、1A1〜1A4…卓上形の美容装置、1C…美容装置、2,2x,11…本体、3…光照射部、4,4A,4B…スチームノズル、5…遮光ガイド、6,6a…発光ダイオード、7…点灯モード選択スイッチ、12…反射面、13…環形蛍光ランプ。

Claims (5)

  1. 400〜450nmまたは650〜900nmの波長域に発光ピークを有する発光ダイオードを備え、これら波長域の光を照射する光照射部と;
    スチームを吹出すスチーム吹出部と;
    を具備していることを特徴とする美容装置。
  2. 波長650〜900nmの光の放射照度が所定の放射面上で30mW/cm以上であることを特徴とする請求項1記載の美容装置。
  3. スチーム吹出部は、加熱された高温スチームと、超音波振動により生成された低温スチームとをそれぞれ吹出すノズルを具備していることを特徴とする請求項1または2記載の美容装置。
  4. 光照射部とスチーム吹出部は、把持可能な本体に配設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の美容装置。
  5. 光照射部とスチーム吹出部は、卓上置型の本体に配設され、光照射部とスチーム吹出部の少なくとも一方は、この本体に着脱可能かつ把持可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の美容装置。
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