JP2007329573A - 短距離無線伝送用送受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】周波数走査信号受信機Rと信号送信機Tを一体構成し、受信機Rに用いるPLL発振器を送信機Tに併用して回路構成が簡単で製造コストが安価な短距離無線伝送送受信機を提供する。
【解決手段】受信電波の周波数走査で空きチャネル周波数を探索する周波数走査信号受信部Rと探索した空きチャネル周波数を用いて送信電波を送信する信号送信部Tからなり、受信部Rは、制御部14の制御でPLL発振器の周波数を順次変更して所定周波数帯域内の受信周波数の有無をキャリア検出器13の出力状態により探索し、制御部14が空きチャネル周波数を検出すると、PLL発振器の発振周波数をその空きチャネル周波数に対応した発振周波数に固定し、固定した発振周波数を送信部Tに供給し、送信部Tは、供給された発振周波数を局部発振信号として送信信号を形成し、空きチャネル周波数と同じチャネル周波数の送信信号を送信電波として送信する。
【選択図】図1
【解決手段】受信電波の周波数走査で空きチャネル周波数を探索する周波数走査信号受信部Rと探索した空きチャネル周波数を用いて送信電波を送信する信号送信部Tからなり、受信部Rは、制御部14の制御でPLL発振器の周波数を順次変更して所定周波数帯域内の受信周波数の有無をキャリア検出器13の出力状態により探索し、制御部14が空きチャネル周波数を検出すると、PLL発振器の発振周波数をその空きチャネル周波数に対応した発振周波数に固定し、固定した発振周波数を送信部Tに供給し、送信部Tは、供給された発振周波数を局部発振信号として送信信号を形成し、空きチャネル周波数と同じチャネル周波数の送信信号を送信電波として送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、短距離無線伝送用送受信機に係り、特に、周波数走査信号受信部と信号送信部とからなり、信号送信部から音声、音楽、データ等の情報を送信するのに先立って、周波数走査信号受信部が受信信号周波数帯を走査して当該周波数帯における空きチャネルを検出し、信号送信部の送信周波数を自動的にその空きチャネル周波数に設定する短距離無線伝送用送受信機に関する。
一般に、信号送信機が微弱電波を送信してその近くにある信号受信機に音声、音楽、データ等の情報を送信することは、その送受信に対して免許を受ける必要がなく、誰でも手軽に送受信することができるため、多くのユーザーが利用している。この場合、その送受信に使用できる微弱電波の周波数は、それぞれの地点で既に利用されている諸電波周波数に重なり合うことがないように、使用電波周波数の隙間に当たる周波数を選定する必要がある。このような周波数設定を行わないと、送信された微弱電波は、諸電波から受ける妨害の影響が大きく、微弱電波の送受信をすることができなくなる可能性があるからである。このため、通常、微弱電波を送信する信号送信機を動作させる前に、周波数走査信号受信機によってクリアランスの調査を行い、妨害諸電波が存在していない周波数(周波数チャネル)に送信周波数を設定することが行われている。
ところで、このような微弱電波を送信する信号送信機は、送信信号周波数をその周波数帯内の任意の周波数にできるように可変することができる必要があり、そのために、信号送信機は、LC共振回路を有する簡単な自励式発振器によって周波数を可変させる手段またはPLL(位相同期ループ)シンセサイザー発振器によって周波数を可変させる手段のいずれかを用いている。
使用する特許文献はなし
この場合、信号送信機に自励式発振器を用いる手段は、回路構成が簡単で製造コストが安価である代わりに、発振周波数精度や発振周波数安定度は十分に良好であるとはいえないものである。これに対し、信号送信機にPLLシンセサイザー発振器を用いる手段は、発振周波数精度や発振周波数安定度は殆ど問題がない程度に優れたものである代わりに、回路構成が複雑になりその分製造コストが高価になってしまう。
本発明は、このような技術的背景に基いてなされたもので、その目的は、周波数走査信号受信機と信号送信機とを一体化構成し、周波数走査信号受信機に用いているPLLシンセサイザー発振器を信号送信機に併用することにより、回路構成が簡単で製造コストが安価な短距離無線伝送用送受信機を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明による短距離無線伝送用送受信機は、受信電波の周波数走査によって空きチャネル周波数を探索する周波数走査信号受信部と、探索した空きチャネル周波数を用いて送信電波を送信する信号送信部とからなるものであって、周波数走査信号受信部は、制御部の制御によってPLLを構成する局部発振器の発振周波数を順次変更して所定周波数帯域内の受信周波数の有無をキャリア検出器の出力状態によって探索し、制御部がその探索によって空きチャネル周波数を検出すると、局部発振器の発振周波数をその空きチャネル周波数に対応した発振周波数に固定するとともに、固定した発振周波数を信号送信部に供給し、信号送信部は、供給された発振周波数を局部発振周波数に用いて送信信号の周波数変換を行い、空きチャネル周波数と同じチャネル周波数の送信信号を形成し、形成した送信信号を送信電波として送信する構成手段を備えている。
前記構成手段において、信号送信部は、変調信号によって発振信号が変調された電圧制御発振器と、電圧制御発振器の変調された発振信号と空きチャネル周波数に対応した発振周波数とを周波数混合する変調器とを備え、変調器から空きチャネル周波数と同じチャネル周波数の送信信号が出力されるものである。この場合、変調器は、アナログ乗算器であることが好ましい。
また、前記構成手段において、周波数走査信号受信部は、受信信号と局部発振器の発振周波数とを周波数混合して第1中間周波信号を形成する第1周波数変換部と、第1中間周波信号と第2局部発振器の発振周波数とを周波数混合して第2中間周波信号を形成する第2周波数数変換部とを備えた構成にすることができる。
さらに、前記構成手段において、周波数走査信号受信部は、復調回路と低周波増幅器との間に復調回路から供給された復調信号及び信号送信部から供給された変調信号を選択的に低周波増幅器に出力する可制御スイッチ手段を備え、制御部は、空きチャネル周波数を探索した際に、この可制御スイッチ手段に切替電圧を供給してそれまでの復調信号の出力から変調信号の出力に切替える構成を備えているものである。
前記構成手段は、次のような動作原理に基づいて得られたものである。すなわち、周波数走査信号受信部のPLLシンセサイザー発振器で形成される局部発振周波数は、受信信号周波数よりも中間周波数だけ高い周波数に設定されるかまたは受信信号周波数よりも中間周波数だけ低い周波数に設定されるかのいずれかである。そして、いま、例えば、局部発振周波数が受信信号周波数よりも中間周波数だけ低い周波数であったとした場合、逆に、局発周波数と中間周波数とを加えると受信信号周波数となる。
以上のことから、PLLシンセサイザー発振器に用いられている分周器の分周比設定を変化させながら、所定周波数帯域内のチャネル周波数を次々に走査して受信信号の有無を検出する過程において、空きチャネル周波数が検出されたとき、そのチャネル周波数で走査を停止し、そのときの局部発振周波数に固定する。一方、信号送信部側には、中間周波数に等しい周波数を発振する発振器を設け、この発振器の発振出力とPLLシンセサイザー発振器の発振出力とを変調器に加えて乗算処理をすると、変調器の出力に空きチャネル周波数と同じチャネル周波数の送信信号を得ることができる。
以上、詳しく述べたように、従来、信号送信機から微弱電波を送信する場合、周波数走査信号受信機を用いて空きチャネル周波数を検出した後、信号送信機の送信周波数をその空きチャネル周波数に合わせるための操作設定を必要としていたが、本発明による短距離伝送無線送受信機によれば、信号送信部と周波数走査信号受信部とを一体化構成し、周波数走査信号受信部の受信信号の走査によって空きチャネル周波数が検出されたとき、そのときのPLLシンセサイザー発振器の発振出力を用いて、直ちに空きチャネル周波数と同じチャネル周波数による微弱電波の送信を行うことができるので、全体の回路構成が極めて簡単である上に、信号送信部側の送信周波数の操作設定を行う必要がないので、操作が容易で製造コストが安価な短距離伝送無線送受信機が得られるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明による短距離伝送無線送受信機の実施の形態に係るもので、その要部構成を示すブロック回路図である。
図1に示されるように、この実施の形態に係る短距離伝送無線送受信機は、周波数走査信号受信部Rと、信号送信部Tと、送受信兼用部Cとからなっている。
この場合、周波数走査信号受信部Rは、高周波増幅器(RA)1と、第1ミキサ段(MIX1)2と、第1電圧制御発振器(VCO1)3と、位相比較器(COM)4と、周波数分周器(FD)5と、基準周波数発生器(REF)6と、第1中間周波増幅器(IFA1)7と、第2ミキサ段(MIX1)8と、第2電圧制御発振器(VCO1)9と、第1オフセット電圧発生器(OFS1)10と、第2中間周波増幅器(IFA1)11と、復調器(DET)12と、キャリア検出器(CDET)13と、制御部(CPU)14と、切替スイッチ(SW)15と、低周波増幅器(LA)16とからなっている。また、信号送信部Tは、第3電圧制御発振器(VCO3)17と、第1オフセット電圧発生器(OFS2)18と、第3ミキサ段(MIX3)19とからなっている。さらに、送受信兼用部Cは、送受信アンテナ20と、デュプレクサ(DUP)21と、低周波信号出力端子22と、変調信号入力端子23と、制御信号入出力端子24とからなっている。なお、周波数走査信号受信部Rにおける第1電圧制御発振器3と位相比較器4と周波数分周器5とからなる部分は、PLLシンセサイザー発振回路を構成している。
そして、周波数走査信号受信部Rにおいて、高周波増幅器1は、入力端が送受信兼用部Cのデュプレクサ21の出力端に接続され、出力端が第1ミキサ段2の第1入力端に接続される。第1ミキサ段2は、第2入力端が第1電圧制御発振器3の出力端と周波数分周器5の入力端に接続され、出力端が第1中間周波増幅器7の入力端に接続される。第1電圧制御発振器3は、入力端が位相比較器4の出力端に接続される。位相比較器4は、第1入力端が周波数分周器5の出力端に接続され、第2入力端が基準周波数発生器6の出力端に接続される。周波数分周器5は、制御端が制御部14の第1出力端に接続される。第1中間周波増幅器7は、第2ミキサ段8の第1入力端に接続される。第2ミキサ段8は、第2入力端が第2電圧制御発振器9の出力端に接続され、出力端が第2中間周波増幅器11の入力端に接続される。第2電圧制御発振器9は、制御端が第1オフセット電圧発生器10の出力端に接続され、第1オフセット電圧発生器10は、制御端が制御部14の第3出力端に接続される。第2中間周波増幅器11は、出力端が復調器12の入力端に接続される。復調器12は、第1出力端が切替スイッチ15の第1入力端に接続され、第2出力端がキャリア検出器13の入力端に接続される。キャリア検出器13は、出力端が制御部14の入力端に接続される。制御部14は、第2出力端が信号送信部Tの第3電圧制御発振器17の入力端に接続され、制御端が切替スイッチ15の制御端と送受信兼用部Cの制御信号入出力端子24に接続される。切替スイッチ15は、第2入力端が送受信兼用部Cの変調信号入力端子23に接続され、出力端が低周波増幅器16の入力端に接続される。低周波増幅器16は、出力端が送受信兼用部Cの低周波信号出力端子22に接続される。
また、信号送信部Tにおいて、第3電圧制御発振器17は、入力端が送受信兼用部Cの変調信号入力端子23に接続され、第1制御端が周波数走査信号受信部Rの制御部14の第3出力端に接続され、第2制御端が第2オフセット電圧発生器18の出力端に接続され、出力端が第3ミキサ段19の第1入力端に接続される。第2オフセット電圧発生器18は、制御端が周波数走査信号受信部Rの制御部14の第3出力端に接続される。第3ミキサ段19は、第2入力端が周波数走査信号受信部Rの第1電圧制御発振器3の出力端に接続され、出力端が送受信兼用部Cのデュプレクサ21の入力端に接続される。さらに、送受信兼用部Cにおいて、デュプレクサ21は、入出力端が送受信アンテナ20に接続される。
前記構成に係る短距離伝送無線送受信機は、次のように動作する。
いま、送受信アンテナ20によって電波信号を受信すると、その受信信号はデュープレクサ21を通して周波数走査信号受信部Rに入力される。周波数走査信号受信部Rは、入力された受信信号を高周波増幅器1で増幅し、増幅した受信信号が第1ミキサ段2の第1入力端に供給される。第1ミキサ段2は、第1電圧制御発振器3と位相比較器4と周波数分周器5とからなるPLLシンセサイザー発振回路が発振する第1局部発振信号が第2入力端に供給され、受信信号と第1局部発振信号とを周波数混合し、その周波数混合出力が第1中間周波増幅器7に供給される。この場合、PLLシンセサイザー発振回路が発生する第1局部発振信号は、制御部14により分周比が制御される周波数分周器5によってその周波数が設定される。
第1中間周波増幅器7は、供給された周波数混合出力の中から第1中間周波信号を増幅することによって抽出し、抽出した第1中間周波信号が第2ミキサ段8の第1入力端に供給される。第2ミキサ段8は、第2電圧制御発振器9が発振する第2局部発振信号が第2入力端に供給され、第1中間周波信号と第2局部発振信号とを周波数混合し、その周波数混合出力が第2中間周波増幅器11に供給される。このとき、第2電圧制御発振器9が発生する第2局部発振信号は、第1オフセット電圧発生器10を通して周波数制御する制御部14によってその周波数が設定される。なお、第1オフセット電圧発生器10の機能については、後述する。
第2中間周波増幅器11は、供給された周波数混合出力の中から第2中間周波信号を増幅することによって抽出し、抽出した第2中間周波信号が復調器12に供給される。復調器12は、供給された第2中間周波信号を復調し、その中の低周波信号を抽出する。抽出された低周波信号は、切替スイッチ15を通して低周波信号増幅器16に供給され、そこで増幅されて低周波信号出力端子22に供給される。このとき、キャリア検出器13は、復調器12に供給された第2中間周波信号からキャリア信号成分を検出し、キャリア信号成分が検出されたときに検出信号を制御部に14に供給し、一方、キャリア信号成分が検出されないときに非検出信号を制御部に14に供給する。
ここで、周波数走査信号受信部Rで行われる受信信号の周波数走査時の動作について説明する。
この受信信号の周波数走査は、PLLシンセサイザ発振回路が発生する第1局部発振信号周波数を掃引変化させることによって行われるもので、制御部14がPLLシンセサイザ発振回路の周波数分周器5の分周比の設定を順次変化させ、それによってPLLシンセサイザ発振回路から発生する第1局部発振信号周波数を掃引変化させるものである。
ところで、通常、周波数分周器5に設定される分周比は、整数値が使用されるもので、第1局部発振信号周波数は、基準周波数発生器6が発生する基準周波数の整数倍の信号周波数に設定される。また、基準周波数発生器6が発生する基準周波数は、通常、それぞれの受信信号周波数帯域において、電波が割り当てられている周波数間隔(チャネルスペーシング)に等しい周波数に選ばれている。
従って、いま、例えば、チャネルスペーシングを10kHzに設定すれば、実際の受信信号に割り当てられる各チャネル周波数は、105kHz、115kHz、125kHz、・・・・のように10kHz間隔に設定されているためで、そのときの第1局部発振信号周波数は、70kHz、80kHz、90kHz、・・・・のように10kHz間隔に変化され、その結果、第1中間周波数は、35kHzに設定されることになる。また、受信信号の周波数が200kHz近辺の周波数帯域になると、実際の受信信号に割り当てられる各チャネル周波数は、202.5kHz、212.5kHz、222.5kHz、・・・・10kHz間隔に設定されており、第1局部発振信号周波数は、170kHz、180kHz、190kHz、・・・・のように10kHz間隔に変化され、その結果、第1中間周波数は、32.5kHzに設定されることになる。
この場合、受信信号周波数によってそのチャネル周波数が基準周波数の整数倍の周波数からどの程度の周波数偏差を生じた状態で設定されているかは、予め判っていることである。このため、制御部14は、受信信号周波数に対応した各チャネル周波数を設定する際に、周波数分周器5の分周比を当該チャネル周波数に対応した分周比になるように設定するとともに、第2電圧制御発振器9を制御する周波数制御電圧を供給する際に、その周波数制御電圧に第1オフセット電圧発生器10が選択的に発生するオフセット電圧を加算することにより、所定周波数偏差だけ周波数オフセットした第1局部発振信号周波数を発生するようにしている。このため、受信信号周波数がどのチャネル周波数で走査されるときでも、第2ミキサ段8から出力され、第2中間周波増幅器11で選択増幅される第2中間周波信号は、常時、正しい第2中間周波数が保持されるように設定される。
この後、第2中間周波増幅器11で選択増幅される第2中間周波信号は、復調器12で復調され、復調された低周波信号は、切替スイッチ15を通して低周波増幅器16で増幅された後、低周波信号出力端子22から利用回路(図示なし)に出力される。このとき、受信中のチャネルに受信信号が存在しているか否かは、キャリア検出器13によって検出され、その検出結果が制御部14に供給される。
そして、周波数走査信号受信部Rを単独動作させる際は、キャリア検出器13において受信信号が存在している旨の検出が行われた場合、制御部14は、周波数分周器5の分周比の設定をそのときの設定に固定させ、当該受信チャネル周波数を継続して受信するように動作させる。一方、キャリア検出器13において受信信号が存在しない旨の検出が行われた場合、制御部14は、周波数分周器5の分周比の設定を次のチャネル周波数を受信する分周比に設定変更し、その後、キャリア検出器13において受信信号が存在する旨の検出が行われるまで、周波数分周器5の分周比の設定を順次次の設定に変更させる。
これに対して、周波数走査信号受信部Rとともに信号送信部Tを動作させる場合は、周波数走査信号受信部Rを単独動作させる際の制御動作と反対の制御動作が行われる。すなわち、周波数走査信号受信部Rは、キャリア検出器13において受信信号が存在しない旨の検出が行われた場合、制御部14は、周波数分周器5の分周比の設定をそのときの設定に固定させ、当該受信チャネル周波数を継続して受信する状態にする。一方、キャリア検出器13において受信信号が存在する旨の検出が行われた場合、制御部14は、周波数分周器5の分周比の設定を次のチャネル周波数を受信する分周比に設定変更し、その後、キャリア検出器13において受信信号が存在しない旨の検出が行われるまで、周波数分周器5の分周比の設定を順次次の設定に変更させる。
そして、制御部14は、キャリア検出器13において受信信号が存在しない旨の検出が行われ、それにより周波数分周器5の分周比の設定をそのときの設定に固定させると、信号送信部Tの第3電圧制御発振器17を非動作状態から動作状態に設定変更し、第3電圧制御発振器17は、制御部14から供給される周波数制御電圧によって周波数走査信号受信部Rの第1中間周波信号周波数に等しい周波数の送信キャリア信号を発生する。
この場合、制御部14は、受信信号のチャネル周波数が第2電圧制御発振器9を周波数制御する制御電圧に第1オフセット電圧発生器10からのオフセット電圧が加算されている状態であったときに限って、第2オフセット電圧発生器18に制御電圧を供給してオフセット電圧を発生させ、そのときのオフセット電圧を周波数制御電圧に加算させて第3電圧制御発振器17に供給することにより、第3電圧制御発振器17は、所定周波数偏差だけ周波数オフセットした送信キャリア信号を発振する。これに対し、受信信号のチャネル周波数が第2電圧制御発振器9を周波数制御する制御電圧に第1オフセット電圧発生器10からのオフセット電圧が加算されていない状態であれば、第3電圧制御発振器17に供給される周波数制御電圧にオフセット電圧が加算されず、第3電圧制御発振器17は、周波数制御電圧に対応した送信キャリア信号を発振する。
この後、信号送信部Tにおいて、変調器19は、第3電圧制御発振器17が発振した送信キャリア信号と周波数走査信号受信部RのPLLシンセサイザー発振回路から出力された第1局部発振信号とが供給されると、送信キャリア信号が第1局部発振信号によって変調、例えば振幅変調され、変調器19から空きチャネル周波数と同じチャネル周波数の送信信号が導出される。導出された送信信号は、デュプレクサ21を通して送受信アンテナ20に供給され、送受信アンテナ20から微弱電波として送信される。
この時点に、信号送信部Tの第3電圧制御発振器17に、変調信号入力端子23から供給される音声、音楽、データ等の情報からなる変調信号を供給すれば、第3電圧制御発振器17は、発振する送信キャリア信号が変調信号によって変調、例えば周波数変調される。このため、変調器19の出力には、空きチャネル周波数と同じチャネル周波数の周波数変調された送信信号が導出されれ、その送信信号が送受信アンテナ20から送信される。
ところで、変調器19は、空きチャネル周波数と同じチャネル周波数の送信信号が形成されればよいので、変調器19の回路構成及び変調形式は、基本的にはどのようなものであっても構わないが、回路構成の点から見て振幅変調器を用いるのが最も簡易な手段である。
前記の実施の形態においては、第1局部発振信号周波数は、受信信号周波数より第1中間周波信号周波数だけ低いものであって、第1局部発振信号周波数に第1中間周波信号周波数を加えると、受信信号周波数となる例を挙げて説明した。この例においては、変調器19において第1中間周波信号周波数に等しい第3電圧制御発振器17が発振する送信キャリア信号を第1局部発振信号で振幅変調すると、変調器19の出力には、第1局部発振信号周波数に等しい周波数成分と、この周波数を中心として受信信号周波数に等しい周波数成分を持つ上側帯波と、送信キャリア信号周波数から第1中間周波信号周波数に等しい周波数だけ低い周波数成分を持つ下側帯波が発生する。これら3つの周波数成分の送信電力は、総合しても免許を必要としない微弱電力であるから、そのまま送受信アンテナ20から送信することができ、上側帯波が他の受信機によって受信されることになる。
この場合、変調器19からの出力信号は、そのまま送受信アンテナ20から送信するようにしてもよいが、第1局部発振信号周波数に等しい周波数成分や下側帯波に該当する周波数成分は本来不要なものである。このため、変調器19としてアナログ乗算器を用いたり、変調器19とデユプレクサ21との間に、不要な周波数成分を除去するバンドパスフィルタを挿入したりすることが好ましい。さらに、変調器19の回路構成が若干複雑になることが許されるとすれば、変調器19に、2つのリング変調器と2つの90度移相器とを用いて構成したSSB(単側帯波)変調器を構成することも可能である。
なお、信号送信部Tにおける第3電圧制御発振器17は、その発振信号周波数が周波数走査信号受信部Rの第1中間周波信号周波数に等しいものであるので、周波数走査信号受信部Rの単独動作中に、第3電圧制御発振器17の発振信号が第1中間周波回路内に混入すると、強力な妨害信号となり、受信信号の処理が不能になることがある。このため、信号送信部Tは、送信動作を行っていないとき、第3電圧制御発振器17が完全に非動作状態になるように設定しておく必要がある。
また、周波数走査信号受信部Rに使用している切替スイッチ15は、制御部14から導出される制御信号によってその可動接点が切替えられるもので、選択的に変調信号をループバックするものである。切替スイッチ15には、復調器12からの低周波信号及び変調信号入力端子23から供給される変調信号が入力され、それらの信号が選択的に低周波増幅器16に供給される。すなわち、切替スイッチ15の可動接点が実線状態に切替えられているとき、受信信号を復調した低周波信号が低周波増幅器16に供給され、低周波信号の再生等を行うことができ、一方、切替スイッチ15の可動接点が点線状態に切替えられているとき、変調信号がこの切替スイッチ15を通して低周波増幅器16に供給されてループバック状態になり、変調信号の再生等を行ってその内容の確認等を行うことができる。
前記実施の形態においては、前述のように、第1局部発振信号周波数は、受信信号周波数より第1中間周波信号周波数だけ低いものであって、第1局部発振信号周波数に第1中間周波信号周波数を加えると、受信信号周波数となる例を挙げて説明したが、本発明においては、このような例に限られるものではなく、局部発振信号周波数が受信信号周波数よりも第1中間周波信号周波数だけ高く設定されている場合であっても、第1局部発振信号周波数を第1中間周波信号周波数に等しい周波数を有する第3電圧制御発振器17の送信キャリア信号で変調すれば、空きチャネル周波数と同じチャネル周波数の送信信号が得られる。
また、前記実施の形態においては、周波数走査信号受信部Rの構成が、2つのミキサ段2、8を用いたダブルスーパーへテロダイン構成のものである例を挙げて説明したが、周波数走査信号受信部Rにおける受信信号の周波数帯域が比較的狭い範囲のものであれば、1つのミキサ段だけを用いたシングルスーパーへテロダイン構成のものであってもよいことは勿論である。
なお、前記実施の形態に用いているキャリア検出器13としては、通常使用されるキャリア検出器13の他に、受信信号電界強度表示器(RSSI)を用いるようにしてもよい。
1 高周波増幅器(RA)
2 第1ミキサ段(MIX1)
3 第1電圧制御発振器(VCO1)
4 位相比較器(COM)
5 周波数分周器(FD)
6 基準周波数発生器(REF)
7 第1中間周波増幅器(IFA1)
8 第2ミキサ段(MIX1)
9 第2電圧制御発振器(VCO1)
10 第1オフセット電圧発生器(OFS1)
11 第2中間周波増幅器(IFA1)
12 復調器(DET)
13 キャリア検出器(CDET)
14 制御部(CPU)
15 切替スイッチ(SW)
16 低周波増幅器(LA)
17 第3電圧制御発振器(VCO3)
18 第1オフセット電圧発生器(OFS2)
19 第3ミキサ段(MIX3)
20 送受信アンテナ
21 デュプレクサ(DUP)
22 低周波信号出力端子
23 変調信号入力端子
24 制御信号入出力端子
R 周波数走査信号受信部
T 信号送信部
C 送受信兼用部
2 第1ミキサ段(MIX1)
3 第1電圧制御発振器(VCO1)
4 位相比較器(COM)
5 周波数分周器(FD)
6 基準周波数発生器(REF)
7 第1中間周波増幅器(IFA1)
8 第2ミキサ段(MIX1)
9 第2電圧制御発振器(VCO1)
10 第1オフセット電圧発生器(OFS1)
11 第2中間周波増幅器(IFA1)
12 復調器(DET)
13 キャリア検出器(CDET)
14 制御部(CPU)
15 切替スイッチ(SW)
16 低周波増幅器(LA)
17 第3電圧制御発振器(VCO3)
18 第1オフセット電圧発生器(OFS2)
19 第3ミキサ段(MIX3)
20 送受信アンテナ
21 デュプレクサ(DUP)
22 低周波信号出力端子
23 変調信号入力端子
24 制御信号入出力端子
R 周波数走査信号受信部
T 信号送信部
C 送受信兼用部
Claims (5)
- 受信電波の周波数走査によって空きチャネル周波数を探索する周波数走査信号受信部と、探索した空きチャネル周波数を用いて送信電波を送信する信号送信部とからなる短距離無線伝送用送受信機であって、前記周波数走査信号受信部は、制御部の制御によってPLLを構成する局部発振器の発振周波数を順次変更して所定周波数帯域内の受信周波数の有無をキャリア検出器の出力状態によって探索し、前記制御部がその探索によって空きチャネル周波数を検出すると、前記局部発振器の発振周波数をその空きチャネル周波数に対応した発振周波数に固定するとともに、固定した発振周波数を前記信号送信部にも供給し、前記信号送信部は、供給された発振周波数を局部発振周波数に用いて送信信号の周波数変換を行い、前記空きチャネル周波数と同じチャネル周波数の送信信号を形成し、形成した送信信号を送信電波として送信することを特徴とする短距離無線伝送用送受信機。
- 前記信号送信部は、変調信号によって発振信号が変調された電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の変調された発振信号と前記空きチャネル周波数に対応した発振周波数とを周波数混合する変調器とを備え、前記変調器から前記空きチャネル周波数と同じチャネル周波数の送信信号が出力されることを特徴とする請求項1に記載の短距離無線伝送用送受信機。
- 前記変調器は、アナログ乗算器であることを特徴とする請求項2に記載の短距離無線伝送用送受信機。
- 前記周波数走査信号受信部は、受信信号と前記局部発振器の発振周波数とを周波数混合して第1中間周波信号を形成する第1周波数変換部と、前記第1中間周波信号と第2局部発振器の発振周波数とを周波数混合して第2中間周波信号を形成する第2周波数数変換部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の短距離無線伝送用送受信機。
- 前記周波数走査信号受信部は、復調回路と低周波増幅器との間に前記復調回路から供給された復調信号及び前記信号送信部から供給された変調信号を選択的に前記低周波増幅器に出力する可制御スイッチ手段を備え、前記制御部は、空きチャネル周波数を探索した際に、この可制御スイッチ手段に切替電圧を供給してそれまでの前記復調信号の出力から前記変調信号の出力に切替えることを特徴とする請求項1に記載の短距離無線伝送用送受信機。
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US11/757,036 US20070281618A1 (en) | 2006-06-06 | 2007-06-01 | Transmitter-receiver for short-range wireless transmission |
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JP2006157449A JP2007329573A (ja) | 2006-06-06 | 2006-06-06 | 短距離無線伝送用送受信機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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CN115236653B (zh) * | 2022-07-29 | 2023-10-24 | 南京慧尔视智能科技有限公司 | 一种雷达探测方法、装置、设备及介质 |
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- 2006-06-06 JP JP2006157449A patent/JP2007329573A/ja active Pending
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