JP2007328481A - Icカード、icカードのプログラム、端末装置、プログラム及びicカードシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストや運用コストを抑えつつ、処理の迅速化及び効率化、メモリ領域の効率的な使用が可能なICカード、端末装置、ICカードシステムなどを提供する。
【解決手段】EMV仕様のコマンドを端末装置20から受信し、受信した命令に従ってクレジット取引についての処理を行い、処理結果を命令の応答として端末装置20へ送信する、EMV仕様に準じてクレジット取引について処理を行うICカード10において、CDOLで指定したクレジット取引及び駐車料金サービスについての処理に必要なデータを含むGENERATE ACコマンドを端末装置20から受信した場合に、このデータに基づいて、クレジット取引及び駐車料金サービスについての処理を行い、各処理の処理結果を含む応答を端末装置20に送信することを特徴とする。駐車場ゲート70は、ICカード10に記憶された当日の累積取引金額に基づいて駐車料金の割引額を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定のICクレジットカードの仕様に準じてクレジット取引について処理を行うICカード及びそのプログラム、ICカードとの通信に基づいて処理を行う端末装置及びそのプログラム、このICカード及び端末装置を備えるICカードシステムに関するものである。
近年、商品や役務の差別化のため、種々のポイントサービスが利用者に提供され、クレジットカードの利用者がポイントサービスを利用する機会が多くなっている。ポイントサービスは、利用者の商品の購入、役務の利用などの利用者の商取引行為に応じてポイントなどの付加価値を利用者に付与する付加価値付与サービスである。利用者は、付与された付加価値を、現金に換算して商品代金を精算(ポイント精算)するなど、他の価値に換算して利用することが可能である。
一方、偽造防止などのためにクレジットカードのICカード化が進み、ICクレジットカードシステムのデファクトスタンダード仕様として、ユーロペイ、マスターカードインターナショナル、ビザインターナショナルのクレジットカード3社によってEMV仕様が提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。
図8は、EMV仕様において、ICカード10−2及び端末装置20−2がクレジット取引について行う処理(クレジット処理)を示すフローチャートである。以下、ICカード10−2及び端末装置20−2のCPUの処理を中心に説明する。
ステップ300(以下、「ステップ」を「S」という。)及びS500において、ICカード10−2は、端末装置20−2から電力の供給を受け、コマンド待ちの状態にある。端末装置20−2は、ICカード10−2側にSELECT FILEコマンドを送ってクレジット取引用のアプリケーションを選択し(S310,S510)、GET PROCESSING OPTIONSコマンドを送って、指定したアプリケーションの初期化・起動を指示する(S320,S520)。
GET PROCESSING OPTIONSコマンドに応じて、ICカード10−2は、AIP(Application Interchange Profile)及びAFL(Application File Locator)を端末装置20−2に返す。
端末装置20−2は、AFLが示す格納場所から所望のアプリケーションデータを読み出すREAD RECORDコマンドをICカード10−2に送信し、CDOL(Card Risk Management Data Object List;カードリスク管理データオブジェクトリスト)を含むアプリケーションデータを取得する(S330,S530)。
CDOLは、取引額、取引日付などの取引関連情報など、ICカード10−2がカードリスク管理とアクション分析(S550)に必要なデータをタイミングよく端末装置20−2から入手するために利用するデータであって、ICカード10−2が必要とするデータの、「タグ値」と「長さ情報」などの識別情報をリストアップし、指定したものである。CDOLには、CDOL1、CDOL2があり、CDOL1で指定されているデータは、端末装置20−2からICカード10−2へ1回目に送信するGENERATE AC(Application Cryptogram)コマンド(S380)のデータフィールドにセットされ、CDOL2で指定されているデータは、2回目のGENERATE ACコマンド(S420)にセットされ、それぞれ端末装置20−2からICカード10−2へ提供される。
端末装置20−2は、取得したアプリケーションデータに基づいて、ICカード10−2(アプリケーションデータ)の正当性を検証する静的認証(Static Data Authentication)を行う(S340)。なお、ICカード10−2及び端末装置20−2の双方が動的認証(Dynamic Data Authentication)に対応している場合には、静的認証の代わりに動的認証を行ってもよい。動的認証においては、端末装置20−2からICカード10−2へカード認証のためのINTERNAL AUTHENTICATEコマンドを送信する。ICカード10−2は、このコマンドに応じて、署名(Dynamic Data)を生成して端末装置20−2に送信する。端末装置20−2は、受信した署名に基づいてICカード10−2の正当性を検証する。
端末装置20−2は、有効期限チェック、バージョンチェックなど、取得したアプリケーションデータに基づいて、ICカード10−2の処理制限を確認し、処理が可能であるかを確認する(S350)。
端末装置20−2は、VERIFYコマンドをICカード10−2へ送信し、利用者がカードホルダ(カード名義人)であることを検証するカードホルダ検証を行う(S360)。つまり、端末装置20−2は、キーパットなどの入力装置から利用者によって入力される暗証番号をICカード10−2へ送信し、ICカード10−2は、この入力暗証番号と、記録している登録暗証番号とを照合し、照合結果(OK又はNG)を端末装置20−2へ返す(S540)。
カードホルダの認証後、端末装置20−2は、S340からS360までの検証結果、ICカード10−2から読み出したデータ、端末リスク管理のテーブルなどに基づいて、クレジット取引を承認するか、オフライン又はオンラインで処理を行うかなどを分析、決定する端末リスク管理とアクション分析の処理を行う(S370)。端末リスク管理のテーブルは、オフライン処理でクレジット取引を承認する場合(オフライン承認)を、主に頻度の観点から制限するためのテーブルであって、端末フロアリミット(取引承認限度額)、オフライン承認の連続回数及び金額、ランダムオンラインチェク、ヴェロシティチェックなどのオフライン承認の条件を示している。
端末アクション分析の結果、オフライン取引を承認した場合には、端末装置20−2は、S330で読み出したCDOLで指定されているデータ(端末アクション分析結果、取引関連情報など)を含むGENERATE ACコマンドをICカード10−2に送信し、オフライン取引の承認(TC;Transaction Certificate)を要求する(S380)。
GENERATE ACコマンドは、カードリスク管理を用いて、取引関連情報から処理方法(オンライン又はオフライン)、取引の可否を判別し、判別に応じたデータの認証コードを生成するために使用されるコマンド(命令)である。
ICカード10−2は、端末装置20−2から受け取ったデータ、ICカード10−2自身が保持するデータ(前回の取引結果、オフラインでの取引履歴など)、保持している条件リストなどに基づいて、オンライン処理にするかオフライン処理にするか、オフライン処理を選択した場合には、取引を承認するかを決定するカードリスク管理とアクション分析の処理を行う(S550)。ICカード10−2は、オフライン取引を承認する場合には、取引関連情報に基づいて保持している履歴情報などを更新し、TCを含む応答を端末装置20−2に返し、端末装置20−2及びICカード10−2は、処理を終了する(S390,S440、S555,S590)。取引内容は、事後的に、バッチ処理でまとめて端末装置20−2からイシュアホストに送信される。一方、ICカード10−2がオンライン処理を選択した場合には、S400へ進む(S390)。
一方、端末アクション分析(S370)の結果、オンライン処理に決定した場合には、端末装置20−2は、ICカード10−2にGENERATE ACコマンドを送信して、CDOLに指定されているデータを提供し、オンライン処理の承認(ARQC;Authorisation Request Cryptogram)を要求する(S380)。ICカード10−2は、端末装置20−2から受け取ったデータ、ICカード10−2自身が保持するデータ、保持している条件リストなどに基づいて、オンライン処理を承認するかを決定するカードリスク管理とアクション分析を行う(S550)。オンライン処理を承認した場合には、承認の証明となるARQCを含む応答を返すなど、判断結果を端末装置20−2に返す。なお、ICカード10−2が端末装置20−2からのGENERATE ACコマンドに対して取引拒否の分析結果を返した場合には、端末装置20−2及びICカード10−2は、クレジット取引を承認せずに処理を終了する。
ICカード10−2がオンライン処理を承認又は選択した場合には、端末装置20−2は、専用線などの通信回線を介してイシュアホストに、カード番号などの認証情報、取引関連情報、ARQCなどを送信し、オンライン処理を行う(S400)。イシュアホストは、取引を承認するかを判断し、ARPC(Authorisation Response Cryptogram)、ARC(Authorisation Response Code)などの判断結果、Issuer Scriptなどを含む応答を端末装置20−2に返す。Issuer Scriptは、ICカード10−2に対して行うべき処理(スクリプト処理)がある場合に端末装置20−2に送信され、APPLICATION BLOCKコマンド、APPLICATION UNBLOCKコマンド、PIN CHANGE/UNBLOCKコマンド、CARD BLOCKコマンドなど、スクリプト処理の内容を指定する情報である。
端末装置20−2は、イシュアホストから受け取ったARPCコマンドなどをもとに、イシュアホストを認証するためのEXTERNAL AUTHENTICATEコマンドを作成し、ICカード10−2に送信する(S410)。ICカード10−2は、受信したEXTERNAL AUTHENTICATEコマンドに基づいてイシュアホストの正当性を検証するイシュア認証処理を行い、検証結果(OK又はNG)を端末装置20−2に返す(S560)。
ICカード10−2によるイシュア認証処理が行われた後、端末装置20−2は、S330で読み出したCDOLで指定されている情報を含み、取引終了を通知するGENERATE ACコマンドをICカード10−2に送り、完了処理を行う(S420)。ICカード10−2は、取引関連情報に基づいて保持している履歴情報などを更新し、アプリケーションを終了させ、取引証明となるTCを含む応答を端末装置20−2に返す(S570)。
端末装置20−2は、イシュアホストから受け取ったIssuer Scriptに従って、コマンドをICカード10−2に送信し、スクリプト処理を行う(S430)。ICカード10−2は、コマンドに応じて処理を行い、処理結果を端末装置20−2に返し、端末装置20−2及びICカード10−2は、処理を終了する(S440,S590)。
なお、端末装置20−2及びICカード10−2は、スクリプト処理を、完了処理(S420)の終了後に行っているが(S430)、オンライン処理(S400)と完了処理(S420)の間で行ってもよい。
クレジットサービス及びポイントサービスは、商品購入や役務利用の精算の場など、同じ機会に利用されることが多いため、利用者の利便性の向上の観点から、クレジット取引について処理を行うクレジットアプリケーションに加え、ポイントサービスについて処理を行うポイントアプリケーションが搭載されたICカードも提案されている。
このICカードを用いて利用者がクレジットサービス及びポイントサービスを利用する場合には、先ず、ICカード10−2及び端末装置20−2は、上記手順でクレジットアプリケーションを選択してクレジット取引についての処理を行う。この処理の完了後に、再び、ICカード10−2及び端末装置20−2間で通信を行い、ポイントアプリケーションを選択し、データ認証を行うなど、略同様の手順でポイントサービスについての処理を行っていた。
"Integrated Circuit Card Specifications for Payment SystemsBook3 Version4.1"、[online]、平成16年5月、EMVCo、[平成18年3月30日検索]、インターネット〈http://www.emvco.com/cgi#bin/terms.pl?action=view&fichier=documents/specification/view/EMVv4.1Book3ApplicationSpecification.pdf〉
従って、処理に時間がかかるという問題があった。また、暗号処理のプログラムやアプリケーション選択のプログラムなど、共通するプログラムをそれぞれ有するクレジットアプリケーション及びポイントアプリケーションを別々に搭載するため、メモリ領域が無駄に占有されるという問題があった。特に、ICカード10−2の場合には、メモリ容量が小さいため、この問題が深刻であった。
一方、百貨店では、車で来店する顧客のために駐車券を発券し、買い物額に応じて駐車料金を割り引くシステムを導入しており、専用のIC駐車券カードを使ったシステムなども考えられている。
しかし、単一目的のカードを作るにはコストがかさみ、また、紙ベースの駐車券であれば、運用コストがかかる、という問題があった。
本発明の課題は、製造コストや運用コストを抑えつつ、処理の迅速化及び効率化、メモリ領域の効率的な使用が可能なICカード、ICカードのプログラム、端末装置、プログラム及びICカードシステムを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、請求項1の発明は、所定のICクレジットカードの仕様の命令を外部の端末装置(20)から受信する命令受信手段(11,14)と、前記命令受信手段によって受信された命令に従ってクレジット取引についての処理を行うクレジット処理手段(11)と、前記クレジット処理手段による処理結果を前記命令の応答として前記端末装置へ送信する処理結果送信手段(11,14)とを備え、所定のICクレジットカードの仕様に準じてクレジット取引について処理を行うICカードであって、前記命令受信手段によって受信された命令に応じて駐車料金サービスについての処理を行う駐車料金処理手段(11)を備えることを特徴とするICカードである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のICカードにおいて、前記クレジット処理手段及び前記駐車料金処理手段は、前記命令受信手段によって受信された一の命令(SELECT又はGENERATE ACなど)に応じて処理を行うことを特徴とするICカード(10)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のICカードにおいて、前記処理結果送信手段は、前記クレジット処理手段による処理結果及び前記駐車料金処理手段による処理結果を、前記命令受信手段によって受信された一の命令の応答として前記端末装置へ送信することを特徴とするICカード(10)である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のICカードにおいて、EMV仕様に準じてクレジット取引について処理を行うことを特徴とするICカード(10)である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のICカードにおいて、クレジット取引についての処理に必要なデータを識別するためのクレジット処理データ識別情報及び駐車料金サービスについての処理に必要なデータを識別するための駐車料金処理データ識別情報を前記端末装置へ送信する処理データ識別情報送信手段(11,14)と、前記処理データ識別情報送信手段によって送信されたクレジット処理データ識別情報が示すデータ及び駐車料金処理データ識別情報が示すデータを前記端末装置から受信する処理データ受信手段(11,14)とを備え、前記クレジット処理手段及び前記駐車料金処理手段は、前記処理データ受信手段によって受信されたデータに基づいて処理を行うことを特徴とするICカード(10)である。
請求項6の発明は、請求項5に記載のICカードにおいて、前記処理データ識別情報送信手段は、前記クレジット処理データ識別情報及び前記駐車料金処理データ識別情報を含むCDOLを前記端末装置へ送信し、前記命令受信手段は、前記クレジット処理データ識別情報が示すデータ及び前記駐車料金処理データ識別情報が示すデータを含むGENERATE ACコマンドを受信する前記処理データ受信手段であることを特徴とするICカード(10)である。
請求項7の発明は、請求項5又は請求項6に記載のICカードにおいて、当日の取引額を累積させた累積取引金額を記憶する累積取引金額記憶手段(13)を備え、前記駐車料金処理手段は、前回の処理が当日であると判断した場合には、前記処理データ受信手段によって前記端末装置から受信したデータに基づいて、前記累積取引金額記憶手段に記憶されている前記累積取引金額を更新し、前回の処理が当日でないと判断した場合には、前記累積取引金額を初期化してから前記更新を行う累積取引金額更新手段(11)を有することを特徴とするICカード(10)である。
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のICカードにおいて、外部の端末装置から認証の要求があった場合に、この要求に応じて前記端末装置又は利用者の認証を行う認証手段(11)を備え、前記クレジット処理手段及び前記駐車料金処理手段は、前記認証手段による一の認証結果に基づいて処理を行うことを特徴とするICカード(10)である。
請求項9の発明は、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のICカードにおいて、CPU(11)が一のアプリケーションを実行することによって、前記クレジット処理手段及び前記駐車料金処理手段を実現することを特徴とするICカード(10)である。
請求項10の発明は、所定のICクレジットカードの仕様の命令を外部の端末装置(20)から受信する命令受信手順と、前記命令受信手順において受信した命令に従ってクレジット取引についての処理を行うクレジット処理手順と、前記クレジット処理手順における処理結果を前記命令の応答として前記端末装置へ送信する処理結果送信手順とを備え、所定のICクレジットカードの仕様に準じてクレジット取引についての処理をICカード(10)に実行させるためのICカードのプログラムであって、前記命令受信手順において受信した命令に応じて駐車料金サービスについての処理を行う駐車料金処理手順(S510’、S550’、S570’)を備えることを特徴とするICカードのプログラムである。
請求項11の発明は、請求項10に記載のICカードのプログラムにおいて、前記クレジット処理手順及び前記駐車料金処理手順は、前記命令受信手順において受信した一の命令に応じて処理を行うことを特徴とするICカードのプログラムである。
請求項12の発明は、請求項10又は請求項11に記載のICカードのプログラムにおいて、前記処理結果送信手順は、前記クレジット処理手順における処理結果及び前記駐車料金処理手順における処理結果を、前記命令受信手順において受信した一の命令の応答として前記端末装置へ送信することを特徴とするICカードのプログラムである。
請求項13の発明は、請求項10から請求項12までのいずれか1項に記載のICカードのプログラムにおいて、EMV仕様に準じてクレジット取引について処理を行うことを特徴とするICカードのプログラムである。
請求項14の発明は、請求項10から請求項13までのいずれか1項に記載のICカードのプログラムにおいて、クレジット取引についての処理に必要なデータを識別するためのクレジット処理データ識別情報及び駐車料金サービスについての処理に必要なデータを識別するための駐車料金処理データ識別情報を前記端末装置へ送信する処理データ識別情報送信手順(S530)と、前記処理データ識別情報送信手順において送信したクレジット処理データ識別情報が示すデータ及び駐車料金処理データ識別情報が示すデータを前記端末装置から受信する処理データ受信手順(S550’、S570’)とを備え、前記クレジット処理手順及び前記駐車料金処理手順は、前記処理データ受信手順において受信したデータに基づいて処理を行うことを特徴とするICカードのプログラムである。
請求項15の発明は、請求項14に記載のICカードのプログラムにおいて、前記処理データ識別情報送信手順は、前記クレジット処理データ識別情報及び前記駐車料金処理データ識別情報を含むCDOLを前記端末装置へ送信し、前記命令受信手順は、前記クレジット処理データ識別情報が示すデータ及び前記駐車料金処理データ識別情報が示すデータを含むGENERATE ACコマンドを受信する前記処理データ受信手順であることを特徴とするICカードのプログラムである。
請求項16の発明は、請求項14又は請求項15に記載のICカードのプログラムにおいて、前記駐車料金処理手順は、前記ICカードに記憶されている当日の取引額を累積させた累積取引金額を、前回の処理が当日であると判断した場合には、前記処理データ受信手順によって前記端末装置から受信したデータに基づいて更新し、前回の処理が当日でないと判断した場合には、前記累積取引金額を初期化してから前記更新を行う累積取引金額更新手順(S550’、S570’)を有することを特徴とするICカードのプログラムである。
請求項17の発明は、請求項10から請求項16までのいずれか1項に記載のICカードのプログラムにおいて、外部の端末装置から認証の要求があった場合に、この要求に応じて前記端末装置又は利用者の認証を行う認証手順を備え、前記認証手順における認証結果に基づいて、前記クレジット処理手順及び前記駐車料金処理手順を実行することを特徴とするICカードのプログラムである。
請求項18の発明は、所定のICクレジットカードの仕様の命令をICカードに対して送信するクレジット処理命令送信手段(21,24)と、前記ICカードから応答を受信する応答受信手段と、前記応答受信手段によって受信された応答に基づいて、クレジット取引についての処理を行うクレジット処理手段(21)とを備え、所定のICクレジットカードの仕様に準じてクレジット取引について処理を行う端末装置であって、前記応答受信手段によって受信された応答に基づいて駐車料金サービスについての処理を行う駐車料金処理手段(21)を備えることを特徴とする端末装置(20)である。
請求項19の発明は、請求項18に記載の端末装置において、前記クレジット処理手段及び前記駐車料金処理手段は、前記命令受信手段によって受信された一の応答に基づいて処理を行うことを特徴とする端末装置(20)である。
請求項20の発明は、請求項18又は請求項19に記載の端末装置において、EMV仕様に準じてクレジット取引について処理を行うことを特徴とする端末装置(20)である。
請求項21の発明は、請求項18から請求項20までのいずれか1項に記載の端末装置において、前記応答受信手段は、クレジット取引についての処理に必要なデータを識別するためのクレジット処理データ識別情報及び駐車料金サービスについての処理に必要なデータを識別するための駐車料金処理データ識別情報を含む応答をICカードから受信し、前記命令送信手段は、前記応答受信手段によって受信されたクレジット処理データ識別情報が示すデータ及び駐車料金処理データ識別情報が示すデータを含む命令を前記ICカードへ送信し、前記応答受信手段は、クレジット処理の処理結果及び駐車料金サービスについての処理結果を含む応答を前記ICカードから受信することを特徴とする端末装置(20)である。
請求項22の発明は、請求項21に記載の端末装置において、前記命令受信手段は、前記クレジット処理データ識別情報及び前記駐車料金処理データ識別情報を含むCDOLを有する応答を前記ICカードから受信し、前記命令送信手段は、前記クレジット処理データ識別情報が示すデータ及び前記駐車料金処理データ識別情報が示すデータを含むGENERATE ACコマンドを送信することを特徴とする端末装置(20)である。
請求項23の発明は、請求項18から請求項22までのいずれか1項に記載の端末装置において、ICカードから認証の要求があった場合に、この要求に応じて前記ICカードの認証を行う認証手段(21)を備え、前記クレジット処理手段及び前記駐車料金処理手段は、前記認証手段による一の認証結果に基づいて処理を行うことを特徴とする端末装置(20)である。
請求項24の発明は、ICカードとの通信に基づいて処理を行う端末装置に実行させるプログラムであって、請求項18から請求項23までのいずれか1項に記載の各手段の機能を実行するための手順を備えていることを特徴とするプログラムである。
請求項25の発明は、請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のICカード(10)と、請求項18から請求項23までのいずれか1項に記載の端末装置(20)とを備えるICカードシステム(1)である。
本発明によるICカード、ICカードのプログラム、端末装置、プログラム及びICカードシステムによれば、以下の効果を得ることが可能となる。
(1)ICカードに駐車料金サービスについての処理を行う機能を搭載し、クレジット取引についての機能と駐車料金サービスについての機能とを1つにまとめることによって、1つのICカードがあれば、紙の駐車券を発行しなくてもよくなり、製造コストや運用コストを抑えることができる。また、クレジット取引の処理をしている間に駐車券の処理を行うことができるので、手続きにかかる時間を短縮することができ顧客の利便性が高まるとともに、駐車券に印鑑を押したりする手間が省け、人員に関しても資材に関してもコストダウンを図ることができる。
(2)一の命令に従って、ICカードがクレジット取引について処理を行うとともに、この命令に応じて駐車料金サービスについての処理を行うことによって、一の命令によってICカードに対してクレジット取引についての処理、駐車料金サービスについての処理を命令することができ、通信回数を低減し、処理の迅速化を図ることが可能となる。同様に、一の応答に基づいて、端末装置がクレジット取引についての処理及び駐車料金サービスについての処理を行うことによって、通信回数を低減し、処理の迅速化を図ることが可能となる。また、ICカード内のクレジット取引についてのアプリケーション及び駐車料金サービスについてのアプリケーションを一つにし、従来では重複していたプログラム(READコマンド、SELECTコマンドに対する処理プログラム、暗号処理プログラムなど)を削減するなど、メモリ領域の効率的な使用が可能となる。更に、SELECTコマンドで改めて他のアプリケーションを選択しなくてもクレジット取引及び駐車料金サービスについて処理を行うことができ、処理の迅速化及び効率化を図ることが可能となる。
特に、EMV仕様などの所定のICクレジットカード仕様の命令に応じて、ICカード及び端末装置がクレジット取引及び駐車料金サービスについての処理を行うことによって、所定のICクレジットカード仕様のクレジット取引のための端末装置用のプログラムに大きな改変をせずとも、本発明のICカードと通信を行い、駐車料金サービスについて処理を行うことが可能な端末装置を実現することができる。
(3)ICカードが、クレジット取引についての処理結果及び駐車料金サービスについての処理結果を一の命令の応答として端末装置へ送信することによって、所定のICクレジットカード仕様と同様の流れで処理を行うことができ、処理の迅速化及び効率化を図ることが可能となる。
(4)クレジット処理データ識別情報及び駐車料金処理データ識別情報をICカードから端末装置へ送信し、クレジット処理データ識別情報が示すデータ及び駐車料金処理データ識別情報が示すデータを端末装置からICカードが受信することによって、所定のICクレジットカード仕様の処理の流れの中で駐車料金サービスについての処理に必要なデータを端末装置から取得し、処理の迅速化及び効率化を図ることができる。
(5)特に、CDOLを送信し、タグ値などのクレジット処理データ識別情報及び駐車料金処理データ識別情報が示すデータを含むGENERATE ACコマンドをICカードが受信することによって、EMV仕様の処理の流れの中で駐車料金サービスについての処理に必要なデータを端末装置から取得することが可能となる。
(6)一の認証結果に基づいてクレジット取引についての処理、駐車料金サービスについての処理を行うことによって、認証の結果を有効に活用し、重複する認証の処理を削減し、処理の効率化及び迅速化を図ることが可能となる。
本発明は、製造コストや運用コストを抑えつつ、処理の迅速化及び効率化、メモリ領域の効率的な使用を可能とするという目的を、クレジット取引についての機能と駐車料金サービスについての機能とを1つのアプリケーションにまとめ、クレジットカードでの当日の買い物額を駐車場ゲートが読み取り、割引額をその場で算出することによって実現する。
以下、図面などを参照して、本発明の実施例をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明によるICカードシステムの構成を示すブロック図であって、図2は、ICカードシステムが備える機能を示すブロック図である。なお、前述した背景技術と同様な機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に統一した符号を付して、重複する説明や図面を適宜省略する。
図1に示すように、ICカードシステム1は、利用者に携帯されているICカード10と、ICカード10と通信を行うことが可能なレジシステム2と、レジシステム2と接続されているストアコントローラ40、レジシステム2と電話回線、光ケーブルその他の有線、又は、赤外線その他の無線の通信回線60を介して接続され、ICカード10を所持する利用者の情報(利用者情報)を管理するイシュアホスト50と、駐車場ゲート70などとを備え、EMV仕様に準じてクレジットサービスなどについての処理を行うコンピュータシステムである。
ICカード10は、リーダライタ(以下、「R/W」という。)24を備える情報処理装置である端末装置20と通信することが可能であって、端末装置20からコマンド(命令)を受信し、このコマンドに応じて処理を行い、処理結果をレスポンス(応答)として端末装置20へ返信する携帯型の情報処理装置である。ICカード10は、CPU11と、CPU11にシステムバス15を介して接続されているコプロセッサ12、メモリ13及びI/F14などとを備えている。CPU11は、ICカード10全体を制御する中央処理演算装置である。コプロセッサ12は、CPU11の性能を強化するための補助プロセッサであって、CPU11からの命令に応じて暗号演算などの演算処理を行う。
メモリ13は、CPU11が処理を行う作業領域として使用される揮発性メモリであるRAM、CPU11の動作のもととなるオペレーティングシステムなどの基本プログラムを記憶する不揮発性の読み出し専用メモリであるROM、アプリケーションなどのプログラム、利用者の個人情報などのプログラムの実行に必要なデータを記憶する随時書き換え可能な不揮発性メモリなどを備える記憶装置である。メモリ13は、クレジット及び駐車料金サービスについての処理を行う場合にCPU11が実行する駐車料金サービス機能付きクレジットアプリケーションを記憶している。I/F14は、外部との信号の入出力を行い、端末装置20及びCPU11間の通信を媒介する通信インターフェースである。I/F14は、例えば、ICカード10が接触式の通信を行う場合には、端末装置20との接触式通信における接点となる接触端子、ICカード10が非接触式の通信を行う場合には、電磁波の送受信を行うアンテナ、信号の変調/復調を行う変復調回路などである。なお、ICカード10は、接触式ICカード、非接触式ICカード、接触/非接触式ICカードのいずれであってもよく、その通信方式は、限定されない。
図2に示すように、ICカード10は、外部装置と通信を行う通信機能、EMV仕様に準じてクレジット取引についての処理(クレジット処理)を行うクレジット処理機能、駐車料金サービスについての処理(駐車料金サービス処理)を行う駐車料金サービス処理機能などの諸機能を備えている。各機能は、CPU11が端末装置20から受信するコマンドに応じてメモリ13に記憶されているプログラムを実行することによって実現される。CPU11の動作の詳細については、図5及び図7を用いて後述する。
図1及び図2に示すように、レジシステム2は、互いに接続されているPOSレジ30及び端末装置20などを備え、ICカードシステム1に加盟している各加盟店のレジカウンタなどの精算場所に設置され、利用者の商取引の精算を行うコンピュータシステムである。
図1に示すように、端末装置20は、CPU21と、CPU21とシステムバス27を介して接続されているメモリ22、I/F23、R/W24、表示部25及び入力部26などとを備えている。CPU21は、端末装置20全体を制御する中央処理演算装置であり、メモリ22は、CPU21の動作のもととなるプログラム、プログラムの実行に必要なデータを記憶している記憶装置である。I/F23は、POSレジ30、イシュアホスト50などの他の装置と通信を行うための通信インターフェースであり、R/W24は、ICカード10と通信を行うためのリーダライタである。表示部25は、ディスプレイなど、加盟店の店員、利用者に対して情報を表示するための表示装置であり、入力部26は、キーボードなど、店員、利用者が端末装置20に対して情報を入力する入力装置である。
図2に示すように、端末装置20は、ICカード10との通信機能、EMV仕様に準じてクレジット処理を行うクレジット処理機能、駐車料金サービス処理を行う駐車料金サービス処理機能、クレジットデータなどのクレジット取引関連情報を保管するクレジット取引データ保管機能、イシュアホスト50などの他の装置との通信機能などの諸機能を備えている。各機能は、I/F23を介してPOSレジ30から入力される情報、入力部26から入力される情報に応じて、CPU21がメモリ22に記憶されているプログラムを実行することによって実現される。端末装置20は、POSレジ30から、クレジットによる精算金額(クレジット精算金額)などの精算要求(クレジット精算要求)を受信し、要求に応じてICカード10と通信を行うことによって処理を行い、処理結果をPOSレジ30に返す。端末装置20の動作の詳細については、図5を用いて後述する。
POSレジ30は、装置全体を制御するCPU、CPUの動作のもととなるプログラムなどを記憶している記憶装置、ディスプレイなどの表示装置、キーボード、バーコードスキャナなどの入力装置、他の装置と通信を行うためのインターフェース、レシート(領収書)を発行するプリンタなど(図示しない。)を備える商取引精算のためのレジスタである。記憶装置は、各商品の価格などの商品情報を記憶している。なお、商品情報は、ストアコントローラ40など店舗の他の装置が記憶し、通信によってPOSレジ30が取得してもよい。
図2に示すように、POSレジ30は、レジ処理機能、精算機能、金額表示機能、レシート出力機能、販売情報保管機能などの諸機能を備えている。レジ処理機能は、入力装置から商品の識別情報や購買個数などの購買情報を入力し、この購買情報と、記憶装置に記憶されている商品情報などとに基づいて、商品の合計金額を算出する機能である。精算機能は、利用者が選択した精算方法によって、レジ処理機能によって算出された合計金額について精算を行う機能、その合計金額を端末装置20に通知する機能である。金額表示機能は、商品の合計金額を表示する機能であり、レシート出力機能は、精算内容をレシートとして出力する機能である。販売情報保管機能は、販売商品名、売り上げデータなどの販売内容や処理履歴を示す販売情報を保管する機能である。POSレジ30は、販売情報をストアコントローラ40に送信する。
現金、クレジット、商品券などのなかから利用者が代金の精算方法を選択し、POSレジ30は、商品の合計金額と、精算方法の選択情報を関連づけて入力する。POSレジ30は、クレジット精算が選択された場合には、クレジット精算金額を端末装置20に通知してクレジット精算を要求する。また、POSレジ30は、精算後に、商品の合計金額を端末装置20へ通知し、駐車料金サービスに用いる累積取引金額の更新を要求する(後述する図4参照。)。ここで、累積取引金額とは、ICカード10の利用者が商品などを購入した場合の当日の取引額を累積させた金額である。
ストアコントローラ40は、POSレジ30、発注端末(図示しない。)などの加盟店舗内の各端末や、本社のホストコンピュータ(図示しない。)などに接続され、店舗事務所などに設置され、店舗内のシステムを管理するコンピュータであり、販売情報をPOSレジ30から、発注データを発注端末(図示しない。)からなど、販売関連情報を各端末から受信し、管理する。ストアコントローラ40は、売り上げ分析、商品管理、仕入れ管理、在庫管理、データバックアップ、通信などの諸機能を有している。
イシュアホスト50は、ICカード10のイシュア(発行者)であるクレジットカード会社のホストコンピュータであって、氏名、会員番号、クレジット利用履歴など、ICカード10を所持する利用者の情報(利用者情報)を管理している。
駐車場ゲート70は、駐車場の出入口に設置され、車の入庫及び出庫を管理する装置であり、CPU71と、CPU71とシステムバス75を介して接続されているメモリ72、R/W73、表示部74などとを備えている。CPU71は、駐車場ゲート70全体を制御する中央処理演算装置であり、メモリ72は、CPU71の動作のもととなるプログラム、プログラムの実行に必要なデータを記憶している記憶装置である。R/W24は、ICカード10と通信を行うためのリーダライタである。表示部25は、利用者に対して駐車料金などの情報を表示するための表示装置である。
図3は、ICカード10及び端末装置20が記憶しているデータ、生成するデータを説明するための図である。
図3に示すように、ICカード10は、ICカード10自身の正当性を端末装置20に証明するとともに、端末装置20を認証するための認証情報として認証用暗号鍵と、この認証用暗号鍵を識別するための認証用暗号鍵IDをメモリ13に記憶している。端末装置20も同様に、認証情報として認証用暗号鍵、認証用暗号鍵IDなどをメモリ22に記憶している。認証用暗号鍵IDは、相互認証のため、ICカード10に格納されている認証用暗号鍵とペアとなる認証用暗号鍵を端末装置20が識別するための識別情報である。
また、ICカード10及び端末装置20は、互いに通信相手を認証する相互認証のための認証用の乱数データ、認証用暗号文を生成する。相互認証は、それぞれが乱数を発生し、相手方で生成した乱数を受け取り、自身の認証用暗号鍵を用いて暗号文を生成し、乱数の生成元の相手方に返し、乱数の生成元において、暗号文に利用した乱数と自身の認証用暗号鍵を用いて暗号文を生成、比較し、検証する。
更に、端末装置20は、商品を購入した際の取引時間や日付を示す取引日付時間のデータと、商品の合計金額を示す購入金額のデータとを生成する。ICカード10は、購入金額のデータに基づいて、当日の累積取引金額のデータを更新し、取引日付時間のデータとともに、メモリ13に記憶する。
そして、本システムを利用する場合には、利用者は、入庫時に、駐車場ゲート70のR/W73にICカード10をかざし、ICカード10の識別番号を読み取らせて、百貨店などに買い物をしに行く。駐車場ゲート70は、その識別番号と入庫時間とを関連付けてメモリ72に記録しておく。
図4は、POSレジ30の動作を示すフローチャートである。以下、POSレジ30のCPUの動作を中心に説明する。
S100において、店員は、POSレジ30のバーコードで利用者が購入する商品をスキャンし、POSレジ30は、入力装置から商品の識別情報や購買個数などの購買情報を入力し、処理を開始する。POSレジ30は、購買情報に基づいて商品の合計金額を算出し(S120)、表示装置に表示する(S130)。利用者は、精算方法を選択し、POSレジ30は、その選択情報を入力装置から入力する(S140)。現金や、商品券での精算を選択した場合には、それに応じた処理を行い(S190)、S200へ進む。
クレジットによる精算を選択した場合には(S150)、POSレジ30は、精算額を端末装置20へ送信し、クレジット精算を要求する(S160)。
POSレジ30は、処理結果を端末装置20から受信し(S170)、エラーの旨を示すNGの処理結果を受信した場合には(S180)、S140から同様の処理を繰り返す(S140〜S190)。
POSレジ30は、商品の合計金額を端末装置20へ通知し、累積取引金額の更新を要求する(S200)。POSレジ30は、端末装置20から処理結果を受信し(S210)、精算結果をレシートとして出力するとともに(S220)、表示装置へ表示し(S230)、処理を終了する(S240)。
図5は、本発明によるICカードの動作、プログラムを示すフローチャートであり、図6は、POSレジ30、端末装置20及びICカード10間で授受される情報の流れを示す図、図7は、ICカードのカードアクション分析(図5のS550’,S570’)における駐車料金サービスについての処理を示すフローチャートである。また、図5において、従来の処理(図8参照)と異なる処理ステップについては、「S510’」のように「’」をステップ番号に附記して表示する。更に、従来の処理は、ポイントについての処理であり、本実施例では、駐車料金サービスについての処理であるが、基本的な処理動作は同様である。以下、端末装置20、ICカード10のCPU11,21の処理を中心に説明する。
図5に示すように、S300、S500において、ICカード10は、端末装置20から電力の供給を受けてコマンド待ちの状態にある。端末装置20は、POSレジ30からクレジット精算要求、累積取引金額更新要求を受信し、処理を開始する。
端末装置20は、POSレジ30からクレジット精算要求、累積取引金額更新要求を受信した場合に、駐車料金サービス機能付きクレジットアプリケーションの選択を要求するSELECTコマンドをICカード10へ送信する(S310’)。ICカード10は、このコマンドを受信し、駐車料金サービス機能付きクレジットアプリケーションを選択する。また、ICカード10は、選択対象のアプリケーションが駐車料金サービス付きクレジットアプリケーションである場合に、乱数を生成し、生成した乱数データを応答に含めて端末装置20へ送信する(S510’)。なお、EMV仕様において、ICカード10内のアプリケーションは、初期化命令を受けるとその応答文中に発行者の任意データを端末装置20に返送することができ、このデータ名は、Issuer Discretionary Data(tag;BF0C(h))という。本実施例において、ICカード10は、この値として乱数データをセットして応答する。例えば、乱数データが「01 02 03 04 05 06 07 08(h)」である場合には、「C1 08 01 02 03 04 05 06 07 08(h)」が応答のデータフィールドにセットされる。
端末装置20は、この応答を受信し、受信した乱数をメモリ22に保持しておく(S310’)。S320からS370まで、S520及びS530において、端末装置20及びICカード10は、従来例と同様に処理を行う(図8参照。)。なお、端末装置20がICカード10から読み出すCDOLには、クレジット処理に必要な取引関連情報などのデータに加え、駐車料金サービス処理に必要なデータが指定されている。
CDOLに指定されている駐車料金サービス処理に必要なデータとは、図6に示すように、駐車処理許可情報、認証鍵ID、認証用暗号データ、POS側乱数データなどである。
図5に示すように、端末装置20は、CDOLで指定されているデータを含むGENERATE ACコマンドをICカード10に送信し、端末アクション分析(S370)においてオフライン取引を承認した場合には、オフライン取引の承認を要求し、オンライン処理に決定した場合には、オンライン処理の承認を要求する(S380’)。
端末装置20は、POSレジ30からクレジット精算要求、累積取引金額更新要求を受信するが、端末装置20は、受信した要求に応じたデータをGENERATE ACコマンドに含めてICカード10に送信する。以下、具体的に説明する。
図6に示すように、端末装置20は、商品の合計金額を含む累積取引金額更新要求をPOSレジ30から受信した場合には、この合計金額と、メモリ22に記憶されている認証鍵ID、生成した認証用暗号データ及びPOS側乱数データなどを含むGENERATE ACコマンドをICカード10へ送信する。認証用暗号データは、図5のS310’においてICカード10から受信した乱数データと、メモリ22に記憶されている認証鍵とに基づいて生成される。
図7に示すように、ICカード10は、GENERATE ACコマンドを端末装置20から受信した場合には、このコマンドを解釈し(S610、図5のS550’)、カードリスク管理及びアクション分析を行い、オフライン取引(又はオンライン処理)を承認するかを決定する(S620,S630)。ICカード10は、オフライン取引を承認する場合には、端末装置20から受信した認証鍵IDが示す認証鍵をメモリ13から読み出して、受信した認証用暗号データを検証し、端末装置20の認証を行う(S640,S650)。オフライン取引が承認されない場合は、オンライン取引が選択されるかオフライン取引が拒否されるかのいずれかである。
検証の結果、認証できた場合には、ICカード10は、メモリ13に記憶されている累積取引金額の更新処理を行う(S660,S670)。更新処理は、例えば、端末装置20から受信した「商品の合計金額」を、メモリ13に記憶されている累積取引金額に加算することによって行う。なお、合計金額の累積は、当日分のみであり、メモリ13に記録されている前回の処理の日付が当日の日付でない場合には、累積取引金額を一度ゼロに初期化してから金額を書き込む。金額の更新が終了したら、メモリ13の「前回の処理の日付」のデータを「当日の日付」に更新する。なお、オンライン取引の場合には、累積取引金額の更新のタイミングは、「カードアクション分析時」でなく、「セカンドカードアクション分析時」になる。
また、ICカード10は、累積取引金額の更新処理が正常に終了した場合には、取引関連情報に基づいて、メモリ13に記憶している履歴情報などを更新するなど、クレジット取引についての処理を行う。累積取引金額の更新処理が正常に終了せず、累積取引金額の更新ができない場合には、その旨を示す応答を端末装置20へ送信し、GENERATE ACコマンドについての処理を終了する(S680,S690)。この場合には、再度精算方法を選択することとなる(図4のS160,S170,S180,S140)。
ICカード10は、クレジット処理の処理結果及び累積取引金額の更新処理の処理結果を含む応答を端末装置20へ送信し、GENERATE ACコマンドについての処理を終了する(S680,S690)。
端末装置20は、クレジット処理、累積取引金額の更新処理の処理結果を保管し、バッチ処理で、クレジット処理の処理結果をイシュアホスト50に送信する。
一方、ICカード10は、カードリスク管理とアクション分析において、オンライン処理を行うことを選択した場合には、図7に示すように、その旨を示す応答を返す(S640,S680)。
図5に示すように、ICカード10がオンライン処理を選択した場合には、端末装置20は、オンライン処理を行う(S380’,S390,S400)。端末装置20は、イシュアホスト50から判断結果を含む応答を受信し、EXTERNAL AUTHENTICATEコマンドを作成してICカード10に送信する(S410)。ICカード10は、受信したEXTERNAL AUTHENTICATEコマンドに基づいてイシュアホスト50の正当性を検証するイシュア認証処理を行い、検証結果(OK又はNG)を端末装置20に返す(S560)。なお、このイシュア認証処理は省略してもよい。
ICカード10によるイシュア認証処理が行われた後、端末装置20は、S310’で読み出したCDOLで指定されている情報を含むGENERATE ACコマンドをICカード10に送り、完了処理を行う(S420’)。ICカード10は、S550’と同様に、端末装置20から受信した認証鍵IDが示す認証鍵をメモリ13から読み出して、受信した認証用暗号データを検証し、端末装置20の認証を行う。端末装置20を認証した場合には、メモリ13に記憶されている累積取引金額のデータを更新する(S570’)。
また、ICカード10は、累積取引金額の更新処理が正常終了した場合には、メモリ13に記憶している履歴情報などを取引関連情報に基づいて更新するなど、クレジット取引についての処理を行う(S570’)。
累積取引金額の更新処理及びクレジット処理終了後、ICカード10は、クレジット処理の処理結果及び累積取引金額の更新処理の処理結果を含む応答を端末装置20へ送信する(S570’)。端末装置20及びICカード10は、スクリプト処理を行い(S430,S580)、端末装置20及びICカード10間における処理を終了する(S440,S590)。端末装置20は、処理結果(OK/NGなど)をPOSレジ30に返して処理を終了する(図4のS170、S210参照。)。なお、このスクリプト処理は省略してもよい。
この一連の流れで買い物は終了し、利用者は、駐車場ゲート70に戻る。そして、出庫時には、駐車場ゲート70のR/W73に、ICカード10をかざす。駐車場ゲート70は、ICカード10の識別番号と当日の累積取引金額とを読み出し、駐車場ゲート70は、読み出した識別番号から駐車開始時刻を割り出し、現在の時刻と駐車開始時刻とに基づいて、駐車料金を算出する。また、当日の累積取引金額から駐車料金の割引金額を算出し、駐車料金から割引料金を減算した額の支払いを求める。例えば、駐車時間が3時間であり、1時間の駐車料金が500円であったとする。また、利用者は、当日、1万円分の買い物をしたものとする。そうすると、駐車料金は、3時間×500円=1500円となるが、1万円分の買い物をしているので、例えばその1割の1000円が割り引かれ、駐車料金は、1500円−1000円=500円となる。この500円は、上述した方法と同様に、クレジットで支払いをしてもよいし、現金で支払いをしてもよい。
そして、支払いを済ませた後は、累積取引金額をクリアする。なお、クリアするタイミングは、次回利用するタイミングでクリアしてもよい。
このように本実施例によれば、クレジット取引についての機能と駐車料金サービスについての機能とを1つのアプリケーションにまとめているので、1つのICカードがあれば、紙の駐車券を発行しなくてもよくなり、駐車場のスムーズな出入りが可能となり、顧客へのサービスアップ、コスト削減を狙うことができる。しかも、クレジット取引の処理中の「カードアクション分析」プロセスにおいて、駐車券処理も同時に行ってしまうことができるので、手続きにかかる時間を短縮することができ顧客の利便性が高まるとともに、駐車券に印鑑を押したりする手間が省け、人員に関しても資材に関してもコストダウンを図ることができる。
また、ICカード10及び端末装置20は、EMV仕様のクレジット取引についての処理内容を多少変更するだけで(図5のS310’,S380’,S420’,S510’,S550’,S570’)、EMV仕様の処理と同様の流れで、クレジット取引及び駐車料金サービスについての処理を行うことができ、容易に、処理の高速化、効率化を図ることが可能となった。
更に、ICカード10は、駐車料金サービス処理(S550’,S570’)において必要なデータをタグ値などの識別情報で指定したCDOLを保持し、EMV仕様の処理に従って端末装置20へ提供するため、EMV仕様のアプリケーションに新たな改変を加えることなく、端末装置20から駐車料金サービス処理に必要なデータを容易に得ることができ(図5のS380’,S420’)、容易に、処理の高速化、効率化を図ることが可能となった。
更にまた、ICカード10は、GENERATE ACコマンドを受信した場合に、クレジット取引及び駐車料金サービスについての処理を行うため、一のコマンドによってICカード10に対してクレジット取引についての処理、駐車料金サービスについての処理を命令することができ、通信回数を低減し、処理の迅速化を図ることが可能となった。
また、ICカード10は、クレジット取引についてのアプリケーション及び駐車料金サービスアプリケーションを統合した駐車料金サービス機能付きクレジットアプリケーションを搭載しているため、従来では重複していたプログラム(READコマンド、SELECTコマンドに対する処理プログラム、暗号処理プログラムなど)を削減するなど、メモリ領域の効率的な使用が可能となった。端末装置20についても同様である。
更にまた、ICカード10及び端末装置20は、SELECTコマンドで改めて他のアプリケーションを選択しなくてもクレジット取引及び駐車料金サービスについて処理を行うことができ、処理の迅速化及び効率化を図ることが可能となった。
特に、EMV仕様のコマンドに応じて、クレジット取引及び駐車料金サービスについての処理を行うことによって、EMV仕様のクレジット取引のための端末装置用のプログラムに大きな改変をせずとも、端末装置20を実現することができた。
更に、ICカード10は、クレジット取引についての処理結果及び駐車料金サービスについての処理結果をGENERATE ACコマンドの応答として端末装置20へ送信するため、EMV仕様と同様の流れで処理を行うことができ、処理の迅速化及び効率化を図ることが可能となった。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。例えば、駐車場ゲート70が、駐車料金の割引金額を算出しているが、POSレジ30、端末装置20、ICカード10が算出を行ってもよく、いずれの装置で駐車料金の割引金額の算出を行うかは限定されない。
例えば、端末装置20の管理会社であるクレジット会社が提供する駐車料金サービスについて処理を行う場合には、端末装置20で駐車料金の割引金額の算出を行ってもよい。
ICカード10は、駐車料金サービスのために端末装置20の認証を行うが(図5のS550’,S570’)、クレジット処理のための端末装置20の認証結果を活用し、駐車料金サービスのための認証を行わなくてもよい。端末装置20によるICカード10の認証についても同様である。また、認証のタイミング(図5のS550’,S570’)も限定されない。
一の認証結果に基づいてクレジット取引についての処理、駐車料金サービスについての処理を行うことによって、認証の結果を有効に活用し、重複する認証の処理を削減し、処理の効率化及び迅速化を図ることが可能となる。
端末装置20及びPOSレジ30は、一体型の装置であってもよく、どのような形態で端末装置20及びPOSレジ30の機能を実現するかは限定されない。
駐車料金の割引額は、累積取引金額に所定の割合を乗算して算出する例で説明したが、料金割引テーブルなどを参照して算出するようにしてもよい。
ICカードシステムの構成を示すブロック図である。 ICカードシステムが備える機能を示すブロック図である。 ICカード10及び端末装置20が記憶しているデータ、生成するデータを説明するための図である。 POSレジ30の動作を示すフローチャートである。 ICカードの動作、プログラムを示すフローチャートである。 POSレジ30、端末装置20及びICカード10間で授受される情報の流れを示す図である。 ICカードのカードアクション分析における駐車料金サービスについての処理を示すフローチャートである。 従来のICカード及び端末装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ICカードシステム
2 レジシステム
10 ICカード
11 CPU
13 メモリ
20 端末装置
21 CPU
22 メモリ
30 POSレジ
40 ストアコントローラ
50 イシュアホスト
60 通信回線
70 駐車場ゲート

Claims (25)

  1. 所定のICクレジットカードの仕様の命令を外部の端末装置から受信する命令受信手段と、前記命令受信手段によって受信された命令に従ってクレジット取引についての処理を行うクレジット処理手段と、前記クレジット処理手段による処理結果を前記命令の応答として前記端末装置へ送信する処理結果送信手段とを備え、所定のICクレジットカードの仕様に準じてクレジット取引について処理を行うICカードであって、
    前記命令受信手段によって受信された命令に応じて駐車料金サービスについての処理を行う駐車料金処理手段を備えること
    を特徴とするICカード。
  2. 請求項1に記載のICカードにおいて、
    前記クレジット処理手段及び前記駐車料金処理手段は、前記命令受信手段によって受信された一の命令に応じて処理を行うこと
    を特徴とするICカード。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のICカードにおいて、
    前記処理結果送信手段は、前記クレジット処理手段による処理結果及び前記駐車料金処理手段による処理結果を、前記命令受信手段によって受信された一の命令の応答として前記端末装置へ送信すること
    を特徴とするICカード。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のICカードにおいて、
    EMV仕様に準じてクレジット取引について処理を行うこと
    を特徴とするICカード。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のICカードにおいて、
    クレジット取引についての処理に必要なデータを識別するためのクレジット処理データ識別情報及び駐車料金サービスについての処理に必要なデータを識別するための駐車料金処理データ識別情報を前記端末装置へ送信する処理データ識別情報送信手段と、
    前記処理データ識別情報送信手段によって送信されたクレジット処理データ識別情報が示すデータ及び駐車料金処理データ識別情報が示すデータを前記端末装置から受信する処理データ受信手段とを備え、
    前記クレジット処理手段及び前記駐車料金処理手段は、前記処理データ受信手段によって受信されたデータに基づいて処理を行うこと
    を特徴とするICカード。
  6. 請求項5に記載のICカードにおいて、
    前記処理データ識別情報送信手段は、前記クレジット処理データ識別情報及び前記駐車料金処理データ識別情報を含むCDOLを前記端末装置へ送信し、
    前記命令受信手段は、前記クレジット処理データ識別情報が示すデータ及び前記駐車料金処理データ識別情報が示すデータを含むGENERATE ACコマンドを受信する前記処理データ受信手段であること
    を特徴とするICカード。
  7. 請求項5又は請求項6に記載のICカードにおいて、
    当日の取引額を累積させた累積取引金額を記憶する累積取引金額記憶手段を備え、
    前記駐車料金処理手段は、前回の処理が当日であると判断した場合には、前記処理データ受信手段によって前記端末装置から受信したデータに基づいて、前記累積取引金額記憶手段に記憶されている前記累積取引金額を更新し、前回の処理が当日でないと判断した場合には、前記累積取引金額を初期化してから前記更新を行う累積取引金額更新手段を有すること
    を特徴とするICカード。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のICカードにおいて、
    外部の端末装置から認証の要求があった場合に、この要求に応じて前記端末装置又は利用者の認証を行う認証手段を備え、
    前記クレジット処理手段及び前記駐車料金処理手段は、前記認証手段による一の認証結果に基づいて処理を行うこと
    を特徴とするICカード。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のICカードにおいて、
    CPUが一のアプリケーションを実行することによって、前記クレジット処理手段及び前記駐車料金処理手段を実現すること
    を特徴とするICカード。
  10. 所定のICクレジットカードの仕様の命令を外部の端末装置から受信する命令受信手順と、前記命令受信手順において受信した命令に従ってクレジット取引についての処理を行うクレジット処理手順と、前記クレジット処理手順における処理結果を前記命令の応答として前記端末装置へ送信する処理結果送信手順とを備え、所定のICクレジットカードの仕様に準じてクレジット取引についての処理をICカードに実行させるためのICカードのプログラムであって、
    前記命令受信手順において受信した命令に応じて駐車料金サービスについての処理を行う駐車料金処理手順を備えること
    を特徴とするICカードのプログラム。
  11. 請求項10に記載のICカードのプログラムにおいて、
    前記クレジット処理手順及び前記駐車料金処理手順は、前記命令受信手順において受信した一の命令に応じて処理を行うこと
    を特徴とするICカードのプログラム。
  12. 請求項10又は請求項11に記載のICカードのプログラムにおいて、
    前記処理結果送信手順は、前記クレジット処理手順における処理結果及び前記駐車料金処理手順における処理結果を、前記命令受信手順において受信した一の命令の応答として前記端末装置へ送信すること
    を特徴とするICカードのプログラム。
  13. 請求項10から請求項12までのいずれか1項に記載のICカードのプログラムにおいて、
    EMV仕様に準じてクレジット取引について処理を行うこと
    を特徴とするICカードのプログラム。
  14. 請求項10から請求項13までのいずれか1項に記載のICカードのプログラムにおいて、
    クレジット取引についての処理に必要なデータを識別するためのクレジット処理データ識別情報及び駐車料金サービスについての処理に必要なデータを識別するための駐車料金処理データ識別情報を前記端末装置へ送信する処理データ識別情報送信手順と、
    前記処理データ識別情報送信手順において送信したクレジット処理データ識別情報が示すデータ及び駐車料金処理データ識別情報が示すデータを前記端末装置から受信する処理データ受信手順とを備え、
    前記クレジット処理手順及び前記駐車料金処理手順は、前記処理データ受信手順において受信したデータに基づいて処理を行うこと
    を特徴とするICカードのプログラム。
  15. 請求項14に記載のICカードのプログラムにおいて、
    前記処理データ識別情報送信手順は、前記クレジット処理データ識別情報及び前記駐車料金処理データ識別情報を含むCDOLを前記端末装置へ送信し、
    前記命令受信手順は、前記クレジット処理データ識別情報が示すデータ及び前記駐車料金処理データ識別情報が示すデータを含むGENERATE ACコマンドを受信する前記処理データ受信手順であること
    を特徴とするICカードのプログラム。
  16. 請求項14又は請求項15に記載のICカードのプログラムにおいて、
    前記駐車料金処理手順は、前記ICカードに記憶されている当日の取引額を累積させた累積取引金額を、前回の処理が当日であると判断した場合には、前記処理データ受信手順によって前記端末装置から受信したデータに基づいて更新し、前回の処理が当日でないと判断した場合には、前記累積取引金額を初期化してから前記更新を行う累積取引金額更新手順を有すること
    を特徴とするICカードのプログラム。
  17. 請求項10から請求項16までのいずれか1項に記載のICカードのプログラムにおいて、
    外部の端末装置から認証の要求があった場合に、この要求に応じて前記端末装置又は利用者の認証を行う認証手順を備え、
    前記認証手順における認証結果に基づいて、前記クレジット処理手順及び前記駐車料金処理手順を実行すること
    を特徴とするICカードのプログラム。
  18. 所定のICクレジットカードの仕様の命令をICカードに対して送信するクレジット処理命令送信手段と、前記ICカードから応答を受信する応答受信手段と、前記応答受信手段によって受信された応答に基づいて、クレジット取引についての処理を行うクレジット処理手段とを備え、所定のICクレジットカードの仕様に準じてクレジット取引について処理を行う端末装置であって、
    前記応答受信手段によって受信された応答に基づいて駐車料金サービスについての処理を行う駐車料金処理手段を備えること
    を特徴とする端末装置。
  19. 請求項18に記載の端末装置において、
    前記クレジット処理手段及び前記駐車料金処理手段は、前記命令受信手段によって受信された一の応答に基づいて処理を行うこと
    を特徴とする端末装置。
  20. 請求項18又は請求項19に記載の端末装置において、
    EMV仕様に準じてクレジット取引について処理を行うこと
    を特徴とする端末装置。
  21. 請求項18から請求項20までのいずれか1項に記載の端末装置において、
    前記応答受信手段は、クレジット取引についての処理に必要なデータを識別するためのクレジット処理データ識別情報及び駐車料金サービスについての処理に必要なデータを識別するための駐車料金処理データ識別情報を含む応答をICカードから受信し、
    前記命令送信手段は、前記応答受信手段によって受信されたクレジット処理データ識別情報が示すデータ及び駐車料金処理データ識別情報が示すデータを含む命令を前記ICカードへ送信し、
    前記応答受信手段は、クレジット処理の処理結果及び駐車料金サービスについての処理結果を含む応答を前記ICカードから受信すること
    を特徴とする端末装置。
  22. 請求項21に記載の端末装置において、
    前記命令受信手段は、前記クレジット処理データ識別情報及び前記駐車料金処理データ識別情報を含むCDOLを有する応答を前記ICカードから受信し、
    前記命令送信手段は、前記クレジット処理データ識別情報が示すデータ及び前記駐車料金処理データ識別情報が示すデータを含むGENERATE ACコマンドを送信すること
    を特徴とする端末装置。
  23. 請求項18から請求項22までのいずれか1項に記載の端末装置において、
    ICカードから認証の要求があった場合に、この要求に応じて前記ICカードの認証を行う認証手段を備え、
    前記クレジット処理手段及び前記駐車料金処理手段は、前記認証手段による一の認証結果に基づいて処理を行うこと
    を特徴とする端末装置。
  24. ICカードとの通信に基づいて処理を行う端末装置に実行させるプログラムであって、
    請求項18から請求項23までのいずれか1項に記載の各手段の機能を実行するための手順を備えていること
    を特徴とするプログラム。
  25. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のICカードと、
    請求項18から請求項23までのいずれか1項に記載の端末装置と
    を備えるICカードシステム。
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