JP2007326338A - 特性判定装置及び方法及びインクカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】インクタンクに充填されているインクの特性を判定し、また、インク残量を推定することにより、一定の特性を有するインクがインクタンクに充填されているかどうかを判定する特性判定装置及び方法及びインクカートリッジを提供すること。
【解決手段】インクタンク10に光を照射し、その出射光に基づいてインクの特性データを生成し、生成した特性データをインクカートリッジ2の信号処理部15によって暗号化処理を行わせ、処理後の特性データが、インクカートリッジ2のFeRAM14に格納されている基準データの範囲内に入っているか否かを判定し、また、信号処理後の特性データに基づいてインクの残量を推定し、当該判定結果と当該推定結果とに基づいて、不揮発性記憶部35に対して、再書き込み動作を伴わない読み出し動作を実行し、かつ、インクカートリッジのFeRAM14に対しても、再書き込み動作を伴わない読み出し動作を実行させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクカートリッジに充填されているインクの特性が良質なものかどうかを判定する特性判定装置及び方法及びインクカートリッジに関する。
近年、画像、文字等を印刷するために、各種プリンタが職場及び家庭に広く普及している。これらのプリンタの中には、着脱可能なインクカートリッジが交換可能に装着されるものがある。そして、これらのプリンタでは、インクカートリッジ内のインクの量が不適量になると、インクカートリッジを交換する必要がある。
例えば、特許文献1では、インクタンク内に光を投射する手段と、投射された光を受光する手段を設け、受光された光の受光量に応じてインクの残量を段階的に検出し、ユーザに対して通知する技術が提案されている。
また、近年、使用済みのインクカートリッジに対してインクを再充填したもの(以下、再利用インクカートリッジと呼ぶ。)が販売されている。ここで、最適な印刷結果を得るためには、そのプリンタのメーカーが推奨するものであって、且つ装着されるプリンタに適合した純正のインクカートリッジを用いることが望ましい。これは、純正のインクカートリッジには、最適な印刷結果を得るための最適な特性のインクが充填されており、プリンタの性能を最大限に引き出すことが可能に設計されているためである。
しかし、再利用インクカートリッジは、純正のインクカートリッジよりも安価に提供する等の理由で、必ずしも、最適な印刷結果を得るための最適な特性のインクが再充填されているわけではない。また、再利用インクカートリッジを使用すると、プリンタのインクヘッドがインクの目詰まりを起こしてしまったり、また、媒体に対して正常に印刷ができなかったりする等のトラブル発生の原因になる。
そして、これらのトラブルに起因してプリンタ本体が故障してしまった場合には、インクカートリッジを正規に提供しているメーカーやプリンタを製造しているメーカーによる修理が必要となり、その費用の負担がメーカー若しくはプリンタの所有者の負担になってしまう。また、修理期間中は、印刷ができない不都合も生じ得る。
また、プリントの最中にインク不足が発生し、プリントが途中で終わることがないように、インク残量の有無を監視する手段も必要である。
ここで、特許文献2において、インクの残量検出とインクカートリッジの種類を識別する情報検出部を備え、インク残量を検出しつつ、インクカートリッジの種類を識別する技術が提案されている。
特開2005−186388号公報 特開2005−28614号公報
しかしながら、このような技術を用いたとしても、インクそのものの正当性(品位等)の識別はできず、例えば、最適な印刷結果を得ることができない特性のインクが再充填された再利用インクカートリッジと、最適な印刷結果を得ることができるインクが充填されているインクカートリッジとの識別が困難である。
また、最近では、プリンタと情報の送受信を行うICチップが取り付けられたインクカートリッジがある。プリンタは、あるタイミングでICチップにアクセスし、プリントの可否を判断する。例えば、インク残量がなくなったときに、ICチップにその旨の情報が書き込まれ、プリンタがこの情報を読み込んだときにはプリントが実行されない。
しかしながら、現在では、ICチップの情報を初期化する装置が存在しており、単に、ICチップを搭載しただけではインクの品質等を正確に判断することが困難になっている。
そこで、本発明では、上述した問題点を解消するために、インクタンクに充填されているインクの特性を判定し、また、インク残量を推定することにより、一定の特性を有するインクがインクタンクに充填されているかどうかを判定する特性判定装置及び方法及びインクカートリッジを提供することを目的とする。
本発明の特性判定装置は、上述の課題を解決するために、インクが充填されてなるインクタンクと、前記インクの特性を判定する基準データと、対象となるデータに対して所定の暗号化を行う暗号化プログラムとが格納されている記憶手段と、前記暗号化プログラムに基づいて暗号化処理を行う信号処理手段とから構成されるインクカートリッジの側面に形成されている光入射窓に光を照射する光照射手段と、前記インクカートリッジの側面に形成されている光出射窓から出射された光を受光する受光手段と、前記受光手段により受光した光に基づいて、前記インクの特性データを生成する特性データ生成手段と、前記特性データ生成手段により生成された前記特性データを前記信号処理手段に出力する出力手段と、前記信号処理手段により暗号化処理がされた処理後特性データと、前記記憶手段に格納されている前記基準データとが入力される入力手段と、前記入力手段を介して入力された前記処理後特性データと前記基準データとを記憶する不揮発性記憶手段と、前記不揮発性記憶手段から前記処理後特性データと前記基準データとを読み出す読出手段と、前記読出手段により読み出された前記処理後特性データと前記基準データとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づいて、前記処理後特性データが前記基準データの範囲内に入っているか否かを判定する判定手段と、前記比較手段による比較結果に基づいて、前記インクタンクに充填されているインクの残量を推定する残量推定手段と、前記判定手段により前記処理後特性データが前記基準データの範囲内に入っていないと判定され、前記残量推定手段によりインクの残量が不適量であると推定された場合、再書き込み処理を実行せずに前記不揮発性記憶手段に記憶さている前記処理後特性データと前記基準データとを読み出すように前記読出手段を制御し、再書き込み処理を実行せずに前記インクカートリッジの前記記憶手段に格納されている前記基準データ及び前記暗号化プログラムを読み出すように制御する制御手段とを備える。
この発明によれば、インクタンクに光を照射し、その出射光に基づいてインクの特性データ(例えば、RGB情報データ及び明暗情報データ)を生成し、生成した特性データをインクカートリッジの信号処理手段によって信号処理を行わせ、当該信号処理後の特性データが、インクカートリッジの記憶手段に格納されている基準データの範囲内に入っているか否かを判定し、また、当該信号処理後の特性データに基づいてインクの残量を推定し、当該判定結果と当該推定結果に基づいて、データを記憶される不揮発性記憶手段に記憶されているデータに対して、再書き込み動作を伴わない読み出しを行い、かつ、インクカートリッジの記憶手段に格納されているデータ(基準データ等)に対しても、再書き込み動作を伴わない読み出しをさせる。したがって、本発明によれば、インクタンクに充填されているインクに光を透過させ、得られたRGB情報データと、インクカートリッジに搭載されている記憶手段に予め格納されている基準データに基づいてインクの正当性を証明できる。
また、受光した光から生成したRGB情報データや明暗情報データは、インクカートリッジに搭載されている記憶手段(FeRAM)に格納されている暗号化プログラム(一方向関数)によって暗号化されるため、第三者によって被判定情報を改ざんされる可能性が極めて低い。
また、インクの残量が不足した場合に関しても、RGB情報データ及び明暗情報データと、基準データとからインク残量の不足を適応的に検出することが可能である。
さらに、インクの残量が不足していると推定された場合に、インクカートリッジに搭載されている記憶手段(FeRAM)に格納されている情報が破壊読み出しされるので、インクカートリッジの再利用が困難となる。
また、特性判定装置では、不揮発性記憶手段は、強誘電体キャパシタによりメモリセルが構成されることを特徴とする。
この発明によれば、RGB情報データ及び明暗情報データと、基準データとを比較した結果に基づいて、不揮発性記憶手段に記憶保持されているデータが、再書き込み処理を伴わずに読み出され、データの不正利用を防止することができる。
また、本発明の特性判定方法は、上述の課題を解決するために、インクが充填されてなるインクタンクと、前記インクの特性を判定する基準データと、対象となるデータに対して所定の暗号化を行う暗号化プログラムとが格納されている記憶部と、前記暗号化プログラムに基づいて暗号化処理を行う信号処理部とから構成されるインクカートリッジの側面に形成されている光入射窓に光を照射する光照射工程と、前記インクカートリッジの側面に形成されている光出射窓から出射された光を受光する受光工程と、前記受光工程により受光した光に基づいて、前記インクの特性データを生成する特性データ生成工程と、前記特性データ生成工程により生成された前記特性データを前記信号処理部に出力する出力工程と、前記信号処理部により暗号化処理がされた処理後特性データと、前記記憶部に格納されている前記基準データとが入力される入力工程と、入力された前記処理後特性データと前記基準データとを不揮発性記憶部に記憶する記憶工程と、前記不揮発性記憶部から前記処理後特性データと前記基準データとを読み出す第1の読出工程と、前記第1の読出工程により読み出された前記処理後特性データと前記基準データとを比較する比較工程と、前記比較工程による比較結果に基づいて、前記処理後特性データが前記基準データの範囲内に入っているか否かを判定する判定工程と、前記比較工程による比較結果に基づいて、前記インクタンクに充填されているインクの残量を推定する残量推定工程と、前記判定工程により前記処理後特性データが前記基準データの範囲内に入っていないと判定され、前記残量推定工程によりインクの残量が不適量であると推定された場合、再書き込み処理を実行せずに前記不揮発性記憶部に記憶さている前記処理後特性データと前記基準データとを読み出し、再書き込み処理を実行せずに前記インクカートリッジの前記記憶部に格納されている前記基準データ及び前記暗号化プログラムを読み出す第2の読出工程とを有することを特徴とする。
この発明によれば、インクタンクに光を照射し、その出射光に基づいてインクの特性データ(例えば、RGB情報データ及び明暗情報データ)を生成し、生成した特性データをインクカートリッジの信号処理部によって信号処理を行わせ、当該信号処理後の特性データが、インクカートリッジの記憶部に格納されている基準データの範囲内に入っているか否かを判定し、また、当該信号処理後の特性データに基づいてインクの残量を推定し、当該判定結果と当該推定結果に基づいて、不揮発性記憶部に記憶されているデータに対して、再書き込み動作を伴わない読み出しを行い、かつ、インクカートリッジの記憶部に格納されているデータ(基準データ等)に対しても、再書き込み動作を伴わない読み出しをさせる。したがって、本発明によれば、インクタンクに充填されているインクに光を透過させ、得られたRGB情報データと、インクカートリッジに搭載されている記憶部に予め格納されている基準データに基づいてインクの正当性を証明できる。
また、受光した光から生成したRGB情報データや明暗情報データは、インクカートリッジに搭載されている記憶部(FeRAM)に格納されている暗号化プログラム(一方向関数)によって暗号化されるため、第三者によって被判定情報を改ざんされる可能性が極めて低い。
また、インクの残量が不足した場合に関しても、RGB情報データ及び明暗情報データと、基準データとからインク残量の不足を適応的に検出することが可能である。
さらに、インクの残量が不足していると推定された場合に、インクカートリッジに搭載されている記憶部(FeRAM)に格納されている情報が破壊読み出しされるので、インクカートリッジの再利用が困難となる。
また、本発明のインクカートリッジは、上述の課題を解決するために、媒体に任意の情報を印刷する印刷装置に交換可能に装着されるインクカートリッジにおいて、インクが充填されてなるインクタンクと、前記インクの特性を判定する基準データと、対象となるデータに対して所定の暗号化を行う暗号化プログラムとが格納されている不揮発性記憶手段と、前記暗号化プログラムに基づき、前記印刷装置から供給されてきたデータに対して暗号化処理を行う信号処理手段と、前記不揮発性記憶手段からデータを読み出す読出手段を備え、前記インクタンクの側面には、前記印刷装置から出射された光が入射される光入射窓と、前記光入射窓から入射した光が出射される光出射窓とが形成され、前記読出手段は、前記印刷装置からの指示にしたがって、再書き込み処理を実行せずに、前記不揮発性記憶手段に格納されている前記基準データ及び前記暗号化プログラムを読み出すことを特徴とする。
この発明によれば、インクタンクに充填されているインクを一定の品位に保持するための基準データと、暗号化プログラムとが保持されている不揮発性記憶手段と、暗号化プログラムに基づいて、印刷装置から供給されたデータに対して暗号化処理を施す暗号化処理手段とを有するので、インクタンクに充填されているインクの特性を判定する際に、固有の基準データと固有の暗号化データとを印刷装置に提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明は、インクカートリッジに充填されているインクの特性を判定し、インクの残量を推定する特性判定装置に関するものである。なお、以下では、特性判定装置は、媒体に対して任意の情報を印刷する印刷装置1であるものとして説明を行う。
<インクカートリッジの構成>
ここで、印刷装置1に装着されるインクカートリッジ2の構成について説明する。インクカートリッジ2は、図1に示すように、インクが充填されてなるインクタンク10と、ICチップ部11とにより構成される。
インクタンク10の一方の側面には、印刷装置1から出射された光が入射される光入射窓12が形成され、インクタンク10の他方の側面には、光入射窓12から入射された光が出射される光出射窓13が形成されている。また、詳細は後述するが、光入射窓12から入射された光がインクタンク10に充填されているインクを透過して光出射窓13から出射し、当該出射光に基づいて、インクの特性を判定し、また、インクの残量を推定する。したがって、光入射窓12と、光出射窓13とは、インクタンク10の下方に形成される。また、光入射窓12と、光出射窓13とが形成される箇所は、光が透過しやすいように、例えば、図2に示すように、括れ形状にインクタンク10が形成されていても良い。また、光入射窓12と、光出射窓13とは、光が透過しやすい材質で形成されている。
また、ICチップ部11は、図3に示すように、予め、インクの特性を判定する基準データと、対象となるデータに対して所定の暗号化を行う暗号化プログラムとが格納されている不揮発性記憶部14と、暗号化プログラムに基づき、印刷装置1から供給されてきたデータに対して暗号化処理を行う信号処理部15と、不揮発性記憶部14に格納されているデータを読み出す読出部16と、印刷装置1とのデータの入出力に利用されるデータ入出力部17とを備える。
ここで、不揮発性記憶部14について詳細に説明する。不揮発性記憶部(以降、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)と呼ぶ。)14は、強誘電体材料によりメモリセルが構成されており、強誘電体材料をデータ保持用のキャパシタに利用したメモリである。ここで、強誘電体膜とは、自発分極特性を有し、印加される電界方向に応じて分極方向が反転する性質を有している。FeRAM14は、この分極反転を記憶保持に利用している。また、強誘電体膜の材料としては、主に、PZT(ジルコン酸チタン酸鉛)等のペロブスカイト化合物系や、SBZ(チタン酸バリウム・ストロンチウム)等の層状ペロブスカイト化合物系が用いられている。
また、FeRAM14は、データ保持のための電源を不要とする、いわゆる不揮発性メモリであり、また、高速書き込み等も可能であり、その構造はDRAM(Dynamic RAM)に似ている。このようなFeRAM14には、更新されたデータの差分データや、バージョン情報等の書換え対象となるデータが格納される。また、FeRAM14は、不揮発性メモリであるため、パスワード等のセキュリティ情報を格納しても良い。したがって、バックアップ電源を取り外すことにより、簡易にパスワードの初期化が行われるという事態を回避することができる。
ここで、FeRAM14の構造(1T/1C型)について説明する。なお、以下では、FeRAM14の1つのセル(メモリセル)について説明する。
メモリセル100は、図4に示すように、トランジスタ101と、強誘電体膜から構成される強誘電体キャパシタ102とから構成されており、トランジスタ101のゲート端子にワードライン(WL)103が接続され、トランジスタ101のドレイン端子(又はソース端子)にビットライン(BL)104が接続され、トランジスタ101のソース端子(又はドレイン端子)に強誘電体キャパシタ102の一方側の端子が接続され、強誘電体キャパシタ102の他方側の端子にプレートライン(PL)105が接続されている。また、メモリセル100は、センスアンプ回路106を有している。
また、強誘電体キャパシタ102は、図5に示すようなヒステリシス特性を有している。なお、図5中において、A点は、「0」の状態を示し、B点は、「1」の状態を示す。ここで、「0」の状態とは、BL104側の電位を基準として、強誘電体キャパシタ102のPL105が接続されている側の電位を正方向に電圧印加した場合に記憶されるデータの状態をいい、また、「1」の状態とは、BL104側の電位を基準として、強誘電体キャパシタ102のPL105が接続されている側の電位を負方向に電圧印加した場合に記憶されるデータの状態をいう。
また、詳細は後述するが、データの読み出し時には、BL104側を基準電位(図5中C点)として、強誘電体キャパシタ102のPL105に正方向の電圧を印加する。そうすると、強誘電体キャパシタ102が「0」の状態に保持されている場合の電荷量(図5中V1)に比べ、強誘電体キャパシタ102が「1」の状態に保持されている場合の電荷量(図5中V2)の方が高く(多く)なる。センスアンプ回路106は、このBL104の電位の違いを検出し、データ読み出し動作を行う。
つぎに、メモリセル100にデータを書き込む動作について説明する。メモリセル100は、強誘電体キャパシタ102の両端子間に所定電圧(Vcc)が印加されることにより、「1」及び「0」のデータが書き込まれる。例えば、メモリセル100は、WL103が選択状態(トランジスタ101をON状態)にされ、BL104が0Vにされ、PL105にVccが印加されることにより「0」が書き込まれ、また、BL104にVccが印加され、PL105が0Vにされることにより「1」が書き込まれる。
また、メモリセル100は、WL103が非選択状態(トランジスタ101がOFF状態)になっても書き込まれたデータを保持する。
つぎに、メモリセル100に書き込まれているデータを読み出す動作について説明する。メモリセル100は、センスアンプ回路106が備えられており、BL104がオープン状態(0V)にされ、WL103が選択状態にされ、PL105にVccが印加されることにより、BL104を介してセンスアンプ回路106に所定の電圧が供給される。センスアンプ回路106は、強誘電体キャパシタ102の分極状態に応じて異なる電圧が供給され、それぞれの電圧に基づいて増幅を行う。メモリセル100は、センスアンプ回路106による増幅後の電圧に応じて「1」又は「0」が読み出される。
ここで、データの読み出し動作についてさらに詳述する。まず、外部からアドレス信号並びに読み出しを行うための読み出し制御信号が供給される。また、供給されたアドレス信号は、図示しないアドレスデコーダ回路部により、WL103とPL105とを選択するためのXデコード信号にデコードされ、センスアンプ回路106やBL104を選択するためのYデコード信号にデコードされる。
また、Xデコード信号は、WL103に備えられている図示しないWL駆動部と、PL105に備えられている図示しないPL駆動部に供給される。WL駆動部は、Xデコード信号に基づいて任意のWL103を選択する。また、PL駆動部は、Xデコード信号に基づいて任意のPL105を選択する。
また、Yデコード信号は、BL104に備えられている図示しないBL駆動部に供給される。BL駆動部は、Yデコード信号に基づいて任意のBL104とセンスアンプ回路106とを選択する。
また、外部から供給されたアドレス信号にしたがって、WL103並びにPL105が選択されたメモリセル100は、強誘電体キャパシタ102に記憶されているデータに応じた電圧をBL104上に出力する。
一方、外部から供給された読み出し制御信号は、図示しない制御部に供給され、BL104並びにセンスアンプ回路106を動作させるタイミングを制御するための信号として用いられる。
また、BL104上に出力された電圧は、制御部によるBL104を選択するタイミングと、センスアンプ回路106を動作させるタイミングとにしたがって、増幅された後、読み出しデータとして外部に出力される。
また、メモリセル100は、データの読み出し動作において、「1」が読み出された場合には、強誘電体キャパシタ102の分極が「1」の状態から「0」の状態に反転されてしまい、いわゆるデータの破壊読み出しになる。
ここで、一般的には、FeRAM14は、強誘電体キャパシタ102の分極を「1」の状態に維持するために、「1」のデータを読み出した後には、再び「1」のデータを書き込む、いわゆる再書き込み動作を行うように制御される。
ところで、本発明に係る印刷装置1では、データの破壊読み出しを積極的に行うデータ読み出し方法と、データの破壊読出しを行わない、いわゆる再書き込み動作によるデータ読み出し方法を採用し、両方法を適宜使い分ける。
また、FeRAM14に格納されている暗号化プログラムは、例えば、ハッシュ値を生成するハッシュ関数である。また、FeRAM14に格納されている基準データは、インクの特性を判定するデータであって、例えば、インクのRGB情報(彩度情報)を判定するRGB情報基準データと、インクの明暗を判定する明暗情報基準データである。
信号処理部15は、暗号化プログラムに基づき、印刷装置1から供給されてきたRGB情報データ及び明暗情報データに対して所定の暗号化処理を行う。なお、以下では、暗号化処理後のRGB情報データを処理後RGB情報データと呼び、暗号化処理後の明暗情報データを処理後明暗情報データと呼ぶ。また、処理後RGB情報データ及び処理後明暗情報データとは、一時的にFeRAM14に格納される。
読出部16は、印刷装置1からの指示にしたがって、再書き込み処理を実行せずに、FeRAM14に格納されているRGB情報基準データ、明暗情報基準データ、暗号化プログラム、処理後RGB情報データ及び処理後明暗情報データとを読み出す。このようにして、FeRAM14に格納されているデータは、読出部16の読み出し動作に応じて完全に消去される。
データ入出力部17は、所定の規格にしたがって、印刷装置1からデータが入力され、また、印刷装置1へデータを出力する。なお、データ入出力部17は、印刷装置1との間でデータの入出力ができる構成であれば良く、データの入出力に際して、印刷装置1との物理的な接触、非接触を問わない。
<印刷装置1の構成>
つぎに、印刷装置1の構成について説明する。印刷装置1は、図6に示すように、インクタンク10の側面に形成されている光入射窓12に光を照射する光照射部30と、インクタンク10の側面に形成されている光出射窓13から出射された光を受光する受光部31と、受光部31により受光した光に基づいてインクの特性データ(RGB情報データ及び明暗情報データ)を生成する特性データ生成部32と、特性データ生成部32により生成されたRGB情報データ及び明暗情報データをインクカートリッジ2の信号処理部15に出力するデータ出力部33と、信号処理部15により処理された処理後RGB情報データ及び処理後明暗情報データと、FeRAM14に格納されているインクの特性を判定する基準データ(RGB基準データ及び明暗情報基準データ)とが入力されるデータ入力部34と、RGB基準データ及び明暗情報基準データと、処理後RGB情報データ及び処理後明暗情報基準データとを記憶する不揮発性記憶部35と、不揮発性記憶部35に記憶されているRGB基準データ及び明暗情報基準データと、処理後RGB情報データ及び処理後明暗情報基準データとを読み出す読出部36と、読出部36により読み出された、RGB基準データと処理後RGB情報データとを比較し、明暗情報基準データと処理後明暗情報基準データとを比較する比較部37と、比較部37による比較結果に基づいて、処理後RGB情報データがRGB基準データの範囲内に入っているか否かを判定する判定部38と、比較部37による比較結果に基づいて、インクタンク10に充填されているインクの残量を推定する残量推定部39と、各部を制御する制御部40と、媒体に所定の情報を印刷する印刷機構41と、各種情報を表示する表示部42とを備える。
光照射部30は、所定の波長を有する光を出射する発光部材(レーザ・ダイオード)である。
受光部31は、光照射部30に対向する位置に配置されており、光照射部30から照射された光が、インクタンク10を透過してきた所定の波長を有する光を受光する光検出器(フォト・ディテクタ)である。
特性データ生成部32は、受光部31により受光した光の波長に基づいて、BGB情報データを生成し、また、受光部31により受光した光量に基づいて、明暗情報データを生成する。RGB情報データ及び明暗情報データは、データ出力部33を介してインクカートリッジ2のデータ入出力部17に出力される。また、特性データ生成部32は、所定のテーブルを有している構成であっても良く、当該テーブルを参照してRGB情報データ及び明暗情報データを生成しても良い。
データ出力部33は、所定の規格にしたがって、インクカートリッジ2のデータ入出力部17にデータを出力する。なお、データ出力部33は、データ入出力部17にデータを出力する構成であれば良く、データの出力に際して、データ入出力部17との物理的な接触、非接触を問わない。
データ入力部34は、所定の規格にしたがって、データ入出力部17から所定のデータが入力される。なお、データ入力部34は、データ入出力部17からデータが入力される構成であれば良く、データの入力に際して、データ入出力部17との物理的な接触、非接触を問わない。
不揮発性記憶部35は、強誘電体材料によりメモリセルが構成されており、上述した不揮発性記憶部14と同様の構成である。また、不揮発性記憶部35には、データ入力部34を介してインクカートリッジ2から供給されてきた、RGB基準データ及び明暗情報基準データと、処理後RGB情報データ及び処理後明暗情報基準データとが格納される。
読出部36は、制御部40の制御に応じて、不揮発性記憶部35に格納されている、RGB基準データ及び明暗情報基準データと、処理後RGB情報データ及び処理後明暗情報基準データを、再書き込み処理を実行せずに読み出す。このようにして、不揮発性記憶部35に格納されているデータは、読出部36の読み出し動作に応じて完全に消去される。
比較部37は、処理後RGB情報データと、RGB情報基準データとを比較し、比較結果を判定部38に供給する。また、比較部37は、処理後明暗情報データと、明暗情報基準データとを比較し、比較結果を残量推定部39に供給する。
判定部38は、比較部37から供給された比較結果に基づいて、処理後RGB情報データがRGB情報基準データの範囲内に入っているか否かを判定する。また、判定部38は、処理後RGB情報データがRGB情報基準データの範囲内に入っている場合には、インクタンク10に充填されているインクの特性は良好なものであると判定する。
残量推定部39は、比較部37から供給された比較結果に基づいて、インクタンク10に充填されているインクの残量を推定する。残量推定部39は、処理後明暗情報データが明暗情報基準データの範囲内に入っている場合には、インクの残量が適量であると推定し、処理後明暗情報データが明暗情報基準データの範囲内に入っていない場合には、インクの残量が不適量であると推定する。
制御部40は、判定部38により処理後RGB情報データがRGB情報基準データの範囲内に入っていないと判定され、残量推定部39によりインクの残量が不適量であると推定された場合、再書き込み処理を実行せずに不揮発性記憶部35に記憶さている処理後RGB情報データと、処理後明暗情報データと、RGB情報基準データと、明暗情報基準データとを読み出すように読出部36を制御し、また、再書き込み処理を実行せずにインクカートリッジ2のFeRAM14に格納されているデータを読み出すように読出部16を制御する。また、制御部40は、判定部38による判定結果と、残量推定部39による推定結果に基づいて印刷機構41の動作を制御する。
印刷機構41は、紙等の各種媒体に対して、任意の情報を印刷する機構であり、制御部40の制御に応じて動作する。
表示部42は、印刷装置1の動作に応じた情報、例えば、印刷経過情報及びエラー情報等が表示される。
<インク特性についての判定方法>
つぎに、印刷装置1によりインクカートリッジ2に充填されているインクの特性を判定する手順について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。なお、以下では、印刷装置1は、所定の場所にインクカートリッジ2が装着され、主電源がONにされており、インクの特性を判定する動作モードに移行しているものとする。
ステップS1において、光照射部30は、インクタンク10の側面に形成されている光入射窓12に光を照射する。
ステップS2において、受光部31は、インクタンク10の側面に形成されている光出射窓13から出射された光を受光する。
ステップS3において、特性データ生成部32は、ステップS2の工程により受光部31が受光した光に基づいて、RGB情報データと明暗情報データとを生成する。
ステップS4において、データ出力部33は、ステップS3の工程により生成されたRGB情報データと、明暗情報データとをインクカートリッジ2に出力する。
また、次のステップS5乃至ステップS6は、インクカートリッジ2の動作である。
ステップS5において、信号処理部15は、不揮発性記憶部14に格納されている暗号化プログラムに基づいて、RGB情報データを暗号化処理して処理後RGB情報データを生成し、明暗情報データを暗号化処理して処理後明暗情報データを生成する。
ステップS6において、データ入出力部17は、FeRAM14に格納されているRGB情報基準データ及び明暗情報基準データと、処理後RGB情報データ及び処理後明暗情報データとを印刷装置1に出力する。
ステップS7において、比較部37は、処理後RGB情報データと、RGB情報基準データとを比較し、比較結果を判定部38に供給し、また、処理後明暗情報データと、明暗情報基準データとを比較し、比較結果を残量推定部39に供給する。
ステップS8において、判定部38は、比較部37から供給された比較結果に基づいて、処理後RGB情報データがRGB情報基準データの範囲内に入っているか否かを判定し、判定結果を制御部40に供給する。ここで、処理後RGB情報データがRGB情報基準データの範囲内に入っている場合(YES)には、インクの特性は良好なものであり、また、インク残量も適量であると判断し、インクの特性を判定する処理が終了する。ここで、インク残量が適量であると判断できるのは、インク残量が不適量である場合には、処理後RGB情報データがRGB情報基準データの範囲内に入らなくなるからである。また、この場合には、制御部40は、印刷機構41の利用が可能となるように適宜、制御を行う。
一方で、処理後RGB情報データがRGB情報基準データの範囲内に入っていないと判定された場合(NO)には、インクの特性が良好でないか、又はインク残量が不適量であるので、ステップS9の工程に進む。
ステップS9において、残量推定部39は、比較部37から供給された比較結果に基づいて、インク残量を推定し、推定結果を制御部40に供給する。制御部40は、インク残量が適量かどうかを判断する。インク残量が不適量であると推定された場合(NO)には、ステップS10の工程に進み、インク残量が適量であると推定された場合(YES)には、ステップS12の工程に進む。
ステップS10において、制御部40は、再書き込み処理を実行せずに不揮発性記憶部35に記憶さている処理後RGB情報データと、処理後明暗情報データと、RGB情報基準データと、明暗情報基準データとを読み出すように読出部36を制御し、また、再書き込み処理を実行せずにインクカートリッジ2のFeRAM14に格納されているデータを読み出すように読出部16を制御する。
また、本工程により、不揮発性記憶部35に格納されていた処理後RGB情報データと、処理後明暗情報データと、RGB情報基準データと、明暗情報基準データとは、完全に消去されるので、第三者による不正読み出しを回避することができる。
また、本工程により、インクカートリッジ2のFeRAM14に格納されていたRGB情報基準データと、明暗情報基準データと、暗号化プログラムとは、完全に消去されるので、第三者による不正読み出しを回避することができる。
ステップS11において、制御部40は、表示部42にインク残量が不足している旨の警告メッセージを表示させる。また、制御部40は、印刷機構41の利用が不可能となるように適宜、制御を行う。
ステップS12において、制御部40は、表示部42にインクカートリッジの装着エラーを表示させる。また、制御部40は、印刷機構41の利用が不可能となるように適宜、制御を行う。
このようにして本発明では、インクタンク10に光を照射し、その出射光に基づいてインクの特性データ(RGB情報データ及び明暗情報データ)を生成し、生成した特性データをインクカートリッジ2の信号処理部15によって暗号化処理を行わせ、処理後の特性データが、インクカートリッジ2のFeRAM14に格納されている基準データの範囲内に入っているか否かを判定し、また、信号処理後の特性データに基づいてインクの残量を推定し、当該判定結果と当該推定結果とに基づいて、不揮発性記憶部35に記憶されているデータに対して、再書き込み動作を伴わない読み出し動作を実行し、かつ、インクカートリッジのFeRAM14に格納されているデータ(基準データ等)に対しても、再書き込み動作を伴わない読み出し動作を実行させる。
したがって、本発明によれば、インクタンク10に充填されているインクに光を透過させ、得られたRGB情報データと、インクカートリッジ2に搭載されているFeRAM14に予め格納されている基準データに基づいてインクの正当性を証明できる。
また、本発明によれば、受光した光から生成したRGB情報データや明暗情報データは、インクカートリッジ2に搭載されているFeRAM14に格納されている暗号化プログラム(一方向関数)によって暗号化されるため、第三者によって被判定情報を改ざんされる可能性が極めて低い。
また、本発明によれば、インクの残量が不足した場合に関しても、処理後RGB情報データ及び処理後明暗情報データと、RGB基準データ及び明暗情報基準データとを比較することにより、適応的に検出することが可能である。
さらに、本発明によれば、インクの残量が不足していると推定された場合に、インクカートリッジ2に搭載されているFeRAM14に格納されている情報が破壊読み出しされるので、その後のインクカートリッジ2の再利用が困難となる。
本発明に係る印刷装置に装着されるインクカートリッジの構成を示す図である。 図1に示すインクカートリッジの一部を拡大した図である。 図1に示すインクカートリッジに搭載されているICチップ部の構成を示すブロック図である。 メモリセルの構成を示すブロック図である。 強誘電体キャパシタのヒステリシス特性を示す図である。 本発明に係る印刷装置の構成を示すブロック図である。 インク特性についての判定を行う手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1…印刷装置、2…インクカートリッジ、10…インクタンク、11…ICチップ部、12…光入射窓、13…光出射窓、14…不揮発性記憶部(FeRAM)、15…信号処理部、16…読出部、17…データ入出力部、30…光照射部、31…受光部、32…特性データ生成部、33…データ出力部、34…データ入力部、35…不揮発性記憶部、36…読出部、37…比較部、38…判定部、39…残量推定部、40…制御部、41…印刷機構、42…表示部、100…メモリセル、101…トランジスタ、102…強誘電体キャパシタ、103…ワードライン(WL)、104…ビットライン(BL)、105…プレートライン(PL)、106…センスアンプ回路。

Claims (4)

  1. インクが充填されてなるインクタンクと、前記インクの特性を判定する基準データと、対象となるデータに対して所定の暗号化を行う暗号化プログラムとが格納されている記憶手段と、前記暗号化プログラムに基づいて暗号化処理を行う信号処理手段とから構成されるインクカートリッジの側面に形成されている光入射窓に光を照射する光照射手段と、
    前記インクカートリッジの側面に形成されている光出射窓から出射された光を受光する受光手段と、
    前記受光手段により受光した光に基づいて、前記インクの特性データを生成する特性データ生成手段と、
    前記特性データ生成手段により生成された前記特性データを前記信号処理手段に出力する出力手段と、
    前記信号処理手段により暗号化処理がされた処理後特性データと、前記記憶手段に格納されている前記基準データとが入力される入力手段と、
    前記入力手段を介して入力された前記処理後特性データと前記基準データとを記憶する不揮発性記憶手段と、
    前記不揮発性記憶手段から前記処理後特性データと前記基準データとを読み出す読出手段と、
    前記読出手段により読み出された前記処理後特性データと前記基準データとを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果に基づいて、前記処理後特性データが前記基準データの範囲内に入っているか否かを判定する判定手段と、
    前記比較手段による比較結果に基づいて、前記インクタンクに充填されているインクの残量を推定する残量推定手段と、
    前記判定手段により前記処理後特性データが前記基準データの範囲内に入っていないと判定され、前記残量推定手段によりインクの残量が不適量であると推定された場合、再書き込み処理を実行せずに前記不揮発性記憶手段に記憶さている前記処理後特性データと前記基準データとを読み出すように前記読出手段を制御し、再書き込み処理を実行せずに前記インクカートリッジの前記記憶手段に格納されている前記基準データ及び前記暗号化プログラムを読み出すように制御する制御手段とを備えることを特徴とする特性判定装置。
  2. 請求項1記載の特性判定装置において、
    前記不揮発性記憶手段は、強誘電体キャパシタによりメモリセルが構成されることを特徴とする特性判定装置。
  3. インクが充填されてなるインクタンクと、前記インクの特性を判定する基準データと、対象となるデータに対して所定の暗号化を行う暗号化プログラムとが格納されている記憶部と、前記暗号化プログラムに基づいて暗号化処理を行う信号処理部とから構成されるインクカートリッジの側面に形成されている光入射窓に光を照射する光照射工程と、
    前記インクカートリッジの側面に形成されている光出射窓から出射された光を受光する受光工程と、
    前記受光工程により受光した光に基づいて、前記インクの特性データを生成する特性データ生成工程と、
    前記特性データ生成工程により生成された前記特性データを前記信号処理部に出力する出力工程と、
    前記信号処理部により暗号化処理がされた処理後特性データと、前記記憶部に格納されている前記基準データとが入力される入力工程と、
    入力された前記処理後特性データと前記基準データとを不揮発性記憶部に記憶する記憶工程と、
    前記不揮発性記憶部から前記処理後特性データと前記基準データとを読み出す第1の読出工程と、
    前記第1の読出工程により読み出された前記処理後特性データと前記基準データとを比較する比較工程と、
    前記比較工程による比較結果に基づいて、前記処理後特性データが前記基準データの範囲内に入っているか否かを判定する判定工程と、
    前記比較工程による比較結果に基づいて、前記インクタンクに充填されているインクの残量を推定する残量推定工程と、
    前記判定工程により前記処理後特性データが前記基準データの範囲内に入っていないと判定され、前記残量推定工程によりインクの残量が不適量であると推定された場合、再書き込み処理を実行せずに前記不揮発性記憶部に記憶さている前記処理後特性データと前記基準データとを読み出し、再書き込み処理を実行せずに前記インクカートリッジの前記記憶部に格納されている前記基準データ及び前記暗号化プログラムを読み出す第2の読出工程とを有することを特徴とする特性判定方法。
  4. 媒体に任意の情報を印刷する印刷装置に交換可能に装着されるインクカートリッジにおいて、
    インクが充填されてなるインクタンクと、
    前記インクの特性を判定する基準データと、対象となるデータに対して所定の暗号化を行う暗号化プログラムとが格納されている不揮発性記憶手段と、
    前記暗号化プログラムに基づき、前記印刷装置から供給されてきたデータに対して暗号化処理を行う信号処理手段と、
    前記不揮発性記憶手段からデータを読み出す読出手段を備え、
    前記インクタンクの側面には、前記印刷装置から出射された光が入射される光入射窓と、前記光入射窓から入射した光が出射される光出射窓とが形成され、
    前記読出手段は、前記印刷装置からの指示にしたがって、再書き込み処理を実行せずに、前記不揮発性記憶手段に格納されている前記基準データ及び前記暗号化プログラムを読み出すことを特徴とするインクカートリッジ。
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