JP2007326003A - 液滴吐出装置およびその制御方法 - Google Patents

液滴吐出装置およびその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007326003A
JP2007326003A JP2006157865A JP2006157865A JP2007326003A JP 2007326003 A JP2007326003 A JP 2007326003A JP 2006157865 A JP2006157865 A JP 2006157865A JP 2006157865 A JP2006157865 A JP 2006157865A JP 2007326003 A JP2007326003 A JP 2007326003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
pixel
thin film
droplet
pixel current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006157865A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Tanaka
幸一 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2006157865A priority Critical patent/JP2007326003A/ja
Publication of JP2007326003A publication Critical patent/JP2007326003A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract


【課題】 有機ELなどの高精細パネルに対しても、画素単位で液滴の吐出量を均一化することができる液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】 検査装置2は、すでに各画素に有機EL素子の薄膜が形成されたアクティブマトリックス基板の各画素の動作トランジスタにある寄生容量に充電された電荷による画素電流を測定し、測定した画素電流値を補正データ記憶装置10に記憶する。駆動電圧値演算回路11は、補正データ記憶装置10に記憶された画素電流値に基づいて、各画素の画素電流値のばらつき度合いを表す補正係数を求める。さらに、求めた補正係数に基づいて、各ノズルに印加する駆動電圧値を算出する。ノズル単位動制御回路12は、駆動電圧値演算回路11によって算出された駆動電圧値を各ノズルの駆動部に印加する。印加された駆動電圧値に応じた液適量の液滴が、各ノズルから新たなアクティブマトリックス基板の各画素位置に吐出される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、吐出する液滴の液適量を制御する液滴吐出装置およびその制御方法に関し、より詳細には、アクティブマトリックスTFT(Thin Film Transistor)工程にて形成された画素の動作トランジスタの特性データを使って、インクジェットノズルのノズルばらつきを制御する液滴吐出装置およびその制御方法に関する。
近年、アクティブマトリックスTFTを用いた液晶表示装置あるいは有機EL(
Electro-Luminescence)パネルのアクティブマトリックス基板に薄膜を形成する産業用途の液滴吐出装置がある。この液滴吐出装置は、たとえば各圧力室に貯留される液体を各圧力室に個別に連通するノズルに導いて各ノズルから液滴を吐出するインクジェットヘッドを用いるものである。
図8は、インクジェットヘッドの各ノズルから吐出されるインク液適量分布の一例を示す。横軸は、ノズル番号を示し、縦軸は、各ノズルから吐出される液体(以下「インク」ともいう)の液適量(pl:ピコリットル)である。各ノズルは、物理的に隣接した位置に形成されている。ノズル番号ch1〜ch3に対応する領域Aの液適量に比べて、ノズル番号ch5〜ch7に対応する領域Cの液適量が多くなっている。さらに、各ノズル間の液滴量には、領域に関係なく、数%から数10%程度のばらつきがある。これは、各ノズルに同じ駆動電圧を印加しても、ノズル径あるいは圧力室加工精度の微小な差によって、各ノズルから吐出される液滴量にばらつきが生ずるためである。一回に吐出されるインクの液滴量は、数pl程度であり、高精細な有機ELパネルなどを製作するためには、これらのノズル径あるいは圧力室加工精度の微小な差によるばらつきを無視することができなくなってきている。
図9は、ガラス基板上の膜厚分布の一例を示す。図9は、TFT薄膜トランジスタの電極基板41上に、ポリイミド樹脂からなるバンク壁42で囲むことによって画素領域(以下「バンク」ともいう)30を形成し、この画素領域30にインクジェットヘッドから有機EL発光溶液などのインクを吐出して、発光層43を形成した状態を示している。各画素領域30に吐出されたインクの膜厚つまり発光層43の膜厚に差が生じているのが分かる。この差は、各ノズルから吐出されるインクの液滴量のばらつきに起因している。
図10は、ノズル番号毎のインク液滴量分布の他の例を示す図である。各ノズルから吐出されるインク液滴量を、ノズル番号N1〜N4,Nnについて示したものである。図9に示した膜厚分布は、図10に示したインク液滴量のノズル間ばらつきの状態が、そのまま画素間の薄膜層の膜厚のばらつきとなっている。このような膜厚のばらつきは、有機ELパネルなどの高精細パネルでは輝度むらとなって現れ、著しく画像の品質を落とすことになる。有機ELなどの高精細パネルなどの場合には、これらインク吐出量のばらつきを、全ノズルについて±2%以下に抑える必要がある。
有機ELパネルなどにおける輝度むらの低減を図るためには、インクジェットヘッドにおける個々のノズルのインクの吐出量を均一に制御する必要がある。個々のインクジェットヘッドノズルから吐出される液滴量を、カラーフィルタのガラス基板上に形成されたインクドットの透過光量を測定し、その測定結果を用いてインク吐出量が均一になるように各ノズルから吐出される液滴量を補正する液体吐出装置がある(たとえば特許文献1参照)。
各ノズルから吐出される液滴量を補正するためには、各ノズル固有の液滴吐出量のばらつきを測定する必要がある。従来実施されているインク吐出量測定方法には、各ノズルについてインク滴を数万回容器に吐出させて、その容器に吐出された液滴の総重量を天秤で測定する重量法、あるいは溶液濃度と光吸収との関係を利用した吸光度法がある。この吸光度法は、容器の裏面から照射されて、反対側から出てくる光の吸光度を測定し、その減衰量から溶剤に溶けたインク液滴量を求め、求めた液滴量を吐出回数で除算することによって、1回あたりの吐出量を算出する手法である。あるいは基板上にインク滴を吐出して乾燥させたインクを、光学的な高さ測定装置で測定することによって、乾燥されたインクの体積を算出し、その体積からインク液滴量を算出する吐出インク液量の測定方法がある(たとえば特許文献2参照)。
さらに薄膜膜厚測定方法としては、光の偏光性を利用した分光エリプソ法、あるいは光の干渉性を利用した光干渉法などの一般的な方法があげられる。あるいは、インクドットの濃度を測定することによって、インク吐出量を算出する測定装置がある。白色光が測定対象のインクドットを透過され、吸収された光の量によって濃度を測定するものである。吐出されたインクの濃度を瞬時に測定することができる(たとえば特許文献3および特許文献4参照)。
輝度むらが発生する要因としては、アクティブマトリックスTFT工程にて形成される画素の動作トランジスタの特性ばらつき、たとえばトランジスタのゲートおよびドレイン間の寄生容量の電圧依存性によるばらつきがある。
図11は、アクティブマトリックス基板のアクティブ駆動素子の等価回路の一例を示す。ガラス基板上には、行方向に複数のゲートライン51と複数のコモンライン52とがあり、列方向に、複数のソースライン53と複数の電圧供給ライン54とが設けられ、複数のゲートライン51のうちの1つのゲートライン51および複数のソースライン53のうちの1つのソースライン53に接続されるアクティブ駆動素子(以下単に「画素」ともいう)が複数設けられる。図11には、そのうちの1つの画素が示されている。各画素は、画素選択トランジスタQ1と動作トランジスタQ2とを有する。画素選択トランジスタQ1のゲートg1はゲートライン51に、ソースs1はソースライン53に、ドレインd1は動作トランジスタQ2のゲートg2に、それぞれ接続されている。動作トランジスタQ2のドレインd2はアノード線つまり電圧供給ライン54に、ソースs2は画素電極55に接続されている。画素電極55に有機EL素子が接続され、その他端はコモンライン52に接続される。画素電流56は、有機EL素子に流れる電流である。各画素には、保持容量Csを設けられている。保持容量Csは、動作トランジスタQ2のゲートg2とコモンライン52とに接続されている。動作トランジスタQ2のゲートg2とドレインd2との間に寄生容量Cgがある。
輝度むらが発生する要因としては、図11に示した画素の動作トランジスタQ2の電流特性のばらつきが考えられる。動作トランジスタQ2の電流特性がばらつくと、有機EL素子に流れる電流にばらつきが生じ、画面に表示される画像の輝度むらとして認識されてしまう。動作トランジスタQ2の電流特性のばらつきは、寄生容量Cdのばらつきに起因するものである。寄生容量Cdは、素子の構造に起因して存在する静電容量であり、図11に示した例では、動作トランジスタQ2のゲートg2とドレインd2との間の容量である。寄生容量Cdは、画素に形成される有機EL素子の膜厚の影響を受ける。すなわち、画素電流56は、寄生容量Cdに影響されるので、画素電流56を測定することによって、画素に形成された膜厚を計算で求めることができる。膜厚が求められれば、薄膜を形成するためにノズルから吐出されたインクの液適量を知ることができる。画素電流56は、各画素を電気的に個別に駆動することによって、測定可能である。
図12は、図10に示したノズルによって形成された画素単位の画素電流分布の一例を示す。画素番号I1〜I4,Inの画素電流値が示されている。画素番号I1〜I4,Inは、それぞれ図10に示したノズル番号N1〜N4,Nnのノズルによって形成された画素であり、画素電流値とインク液適量との間に強い相関関係がある。すなわち、画素電流値は、その画素の有機EL素子の薄膜を形成するノズルから吐出される液適量によって変動する。したがって、液適量を均一にすれば、画素電流値も均一化され、濃度むらを低減することができる。
アクティブマトリックス基板に有機EL素子が形成される前の状態で輝度不良を検査することができるアクティブマトリクス基板の検査装置がある。このアクティブマトリクス基板の検査装置は、動作トランジスタのソースがオープン状態、すなわち有機EL素子に接続するための画素電極が形成されていないアクティブマトリクス基板の状態で、動作トランジスタの寄生容量に充電し、充電させた電荷を放電するときの放電電流を測定することによって、動作トランジスタの特性不良を検出するものである(たとえば特許文献5参照)。
特開2004−90621号公報 特開平10−339807号公報 特開平9−48111号公報 特開平10−230593号公報 特開2004−221072号公報
しかしながら、上述した従来の技術は、インクジェットヘッドの各ノズルから吐出される液滴量を均一にするために液滴量あるいは薄膜膜厚を測定するものであるが、有機ELなどの高精細パネルに対しては、測定分解能などの制約によって、画素単位のデータを容易に採取することはできない。たとえば、インクジェットヘッドなどによって形成された有機ELパネルの輝度むらを測定するためには、分光エリプソ法あるいは光干渉法などによる膜厚測定あるいは液滴量測定を行うが、測定可能な分解能は1Å〜5Å前後であり、測定範囲の限度は50μm□であり、有機ELなどの高精細パネルの微小な画素領域の画素単位の個々のデータを測定することができない。実基板による測定ではなく、たとえば液滴量測定が可能な大きいサイズのバンクを形成した専用のモニタ用基板による測定を行わなければならない。したがって、有機ELなどの高精細パネルに対して、画素単位でインクの吐出量を均一化することができないという問題がある。
特許文献5に記載された従来の技術は、図11に示した動作トランジスタQ2のソースs2がオープン状態、すなわち画素電極が形成されていない状態における動作トランジスタQ2に起因する放電電流を測定するものである。したがって、測定結果は、有機EL層つまり有機EL素子の薄膜が形成された状態でのインク液滴量のばらつきによる影響を含んでいないので、有機EL層を形成するときにノズルから吐出させる液滴量のばらつきを補正するためのデータとして、測定結果を使用することができない。
本発明の目的は、有機ELなどの高精細パネルに対しても、画素単位で液滴の吐出量を均一化することができる液滴吐出装置およびその制御方法を提供することである。
本発明は、複数のノズルから液滴を吐出する液滴吐出手段と、
基板に形成されたアクティブ駆動素子であって、液滴吐出手段のノズルから吐出された液滴によって薄膜が形成された各アクティブ駆動素子に含まれる薄膜トランジスタが有する寄生容量による画素電流に応じて、前記各アクティブ駆動素子の薄膜を形成したノズルから吐出させる液適の液適量を補正する液適量制御手段とを含むことを特徴とする液滴吐出装置である。
本発明に従えば、液滴吐出手段によって、複数のノズルから液滴が吐出され、液適量制御手段によって、基板に形成されたアクティブ駆動素子であって、液滴吐出手段のノズルから吐出された液滴によって薄膜が形成された各アクティブ駆動素子に含まれる薄膜トランジスタが有する寄生容量による画素電流に応じて、前記各アクティブ駆動素子の薄膜を形成したノズルから吐出させる液適の液適量が補正されるので、画素単位つまりアクティブ駆動素子単位に測定されたデータに基づいて吐出される液適の液適量を補正することができ、有機ELなどの高精細パネルに対しても、画素単位で液滴の吐出量を補正することによって吐出量を均一化することができる。
また本発明は、前記画素電流を表す画素電流情報を記憶する記憶手段をさらに含み、
前記液滴量制御手段は、記憶手段に記憶された画素電流情報が示す画素電流に応じて、各ノズルから吐出させる液適の液適量を補正することを特徴とする。
本発明に従えば、記憶手段によって、画素電流を表す画素電流情報が記憶され、液滴量制御手段によって、記憶手段に記憶された画素電流情報が示す画素電流に応じて、各ノズルから吐出させる液適の液適量が補正されるので、寄生容量に相関がある画素電流を記憶手段から読み出して直ぐに利用することができ、迅速に液滴吐出量を補正することができる。
また本発明は、前記液滴吐出手段は、印加される駆動電圧によって駆動され、ノズルから液滴を吐出させる駆動手段をノズル毎に含み、
前記液適量制御手段は、前記画素電流に応じた駆動電圧を各駆動手段に印加することによって、各ノズルから吐出させる液適の液適量を補正することを特徴とする。
本発明に従えば、液滴吐出手段によって、印加される駆動電圧によって駆動され、ノズルから液滴を吐出させる駆動手段がノズル毎に含まれ、液適量制御手段によって、画素電流に応じた駆動電圧が各駆動手段に印加されることによって、各ノズルから吐出させる液適の液適量が補正されるので、電圧制御によって迅速かつ正確に各ノズルの液滴吐出量を均一化するように補正することができる。
また本発明は、前記液適量制御手段は、前記液滴吐出手段の複数のノズルを、各アクティブ駆動素子の薄膜を形成するノズルからなるグループに分け、各グループのノズルが形成した薄膜のアクティブ駆動素子に含まれる薄膜トランジスタの画素電流に応じて、前記各アクティブ駆動素子の薄膜を形成したグループのノズルから吐出させる液滴の液滴量を補正することを特徴とする。
本発明に従えば、液適量制御手段によって、液滴吐出手段の複数のノズルが各アクティブ駆動素子の薄膜を形成するノズルからなるグループに分けられ、各グループのノズルが形成した薄膜のアクティブ駆動素子に含まれる薄膜トランジスタの画素電流に応じて、前記各アクティブ駆動素子の薄膜を形成したグループのノズルから吐出させる液滴の液滴量が補正されるので、グループ単位で液滴の吐出量を補正して均一化することができる。
また本発明は、基板に形成されたアクティブ駆動素子であって、前記液滴吐出手段のノズルから吐出された液滴によって薄膜が形成された各アクティブ駆動素子に含まれる薄膜トランジスタが有する寄生容量による画素電流を測定する測定手段をさらに含み、
前記液適量制御手段は、測定手段によって予め測定された画素電流に応じて、各ノズルから吐出させる液適の液適量を補正することを特徴とする。
本発明に従えば、測定手段によって、基板に形成されたアクティブ駆動素子であって、液滴吐出手段のノズルから吐出された液滴によって薄膜が形成された各アクティブ駆動素子に含まれる薄膜トランジスタが有する寄生容量による画素電流が測定され、液適量制御手段によって、測定手段によって予め測定された画素電流に応じて、各ノズルから吐出させる液適の液適量が補正されるので、新たな基板に液滴を吐出する度に、すぐに各薄膜トランジスタの特性を測定し、新たな測定結果をフィードバックすることができる。
また本発明は、複数のノズルから液滴を吐出するインクジェットヘッドを含む液滴吐出装置の制御方法であって、
基板に形成されたアクティブ駆動素子であって、インクジェットヘッドのノズルから吐出された液滴によって薄膜が形成された各アクティブ駆動素子に含まれる薄膜トランジスタが有する寄生容量による画素電流に応じて、前記各アクティブ駆動素子の薄膜を形成したノズルから吐出させる液適の液適量を補正することを特徴とする液滴吐出装置の制御方法である。
本発明に従えば、複数のノズルから液滴を吐出するインクジェットヘッドを含む液滴吐出装置を制御するにあたって、基板に形成されたアクティブ駆動素子であって、インクジェットヘッドのノズルから吐出された液滴によって薄膜が形成された各アクティブ駆動素子に含まれる薄膜トランジスタが有する寄生容量による画素電流に応じて、前記各アクティブ駆動素子の薄膜を形成したノズルから吐出させる液適の液適量を補正するので、画素単位つまりアクティブ駆動素子単位に測定されたデータに基づいて吐出される液適の液適量を補正することができ、画素サイズに影響されることなく、液滴の吐出量を補正することによって吐出量を均一化することができる。
本発明によれば、画素単位つまりアクティブ駆動素子単位に測定されたデータに基づいて吐出される液適の液適量を補正することができ、有機ELなどの高精細パネルに対しても、画素単位で液滴の吐出量を補正することによって吐出量を均一化することができるので、輝度むらの少ない画素を形成することができる。
また本発明によれば、寄生容量に相関がある画素電流を記憶手段から読み出して直ぐに利用することができ、迅速に液滴吐出量を補正することができるので、作業効率を向上することができる。
また本発明によれば、電圧制御によって迅速かつ正確に各ノズルの液滴吐出量を均一化するように補正することができるので、より輝度むらの少ない画素を形成することができる。
また本発明によれば、グループ単位で液滴の吐出量を均一化することができるので、駆動電圧の設定を効率よく、かつ迅速に行うことができる。
また本発明によれば、新たな基板に液滴を吐出する度に、すぐに各薄膜トランジスタの特性を測定し、新たな測定結果をフィードバックすることができるので、液滴吐出量が徐々に変化しても常に均一化された吐出を行うことができる。
また本発明によれば、画素単位つまりアクティブ駆動素子単位に測定されたデータに基づいて吐出される液適の液適量を補正することができ、画素サイズに影響されることなく、液滴の吐出量を補正することによって吐出量を均一化することができるので、輝度むらの少ない画素を形成することができる。
図1は、本発明の実施の一形態である吐出制御装置1の概略の構成を示す。液滴吐出装置である吐出制御装置1は、補正データ記録装置10、駆動電圧値演算回路11、ノズル単位駆動電圧制御回路12、およびインクジェットヘッド13を含む。
補正データ記録装置10は、たとえばハードディスク装置などの記憶装置によって構成され、後述する検査装置2によって測定された画素単位の寄生容量データ3を記憶し、記憶する寄生容量データ3を駆動電圧値演算回路11に送る。補正データ記録装置10に記憶される寄生容量データ3は、検査装置2によって測定された寄生容量データ3をキーボードなどの図示しない入力装置によって入力させてもよいし、検査装置2によって測定された寄生容量データ3を記録した記録媒体から図示しない記録媒体読取装置によって読み取らせてもよいし、ネットワークに接続される図示しない通信装置によって検査装置2から直接取得させてもよい。
駆動電圧値演算回路11は、補正データ記録装置10から受け取った寄生容量データ3に応じて、各ノズルから液滴を吐出させる駆動部に印加する駆動電圧値を算出する回路である。駆動電圧値演算回路11は、算出した駆動電圧値をノズル単位駆動電圧制御回路12に送る。ノズル単位駆動電圧制御回路12は、駆動電圧値演算回路11から受け取った駆動電圧値の駆動電圧を、インクジェットヘッド13の各ノズルの駆動部に印加する。インクジェットヘッド13は、複数のノズルから液滴を吐出させる図示しない駆動部をノズル毎に有し、ノズル単位駆動電圧制御回路12によって各駆動部に印加された駆動電圧に応じて各ノズルから液滴を吐出させる。駆動部は、たとえば圧力室の隔壁に設けられた電極に駆動電圧を印加することによって隔壁を変形させ、圧力室の容積を変化させて液滴を吐出させるインクジェットヘッドの場合は、電極が設けられた変形する隔壁が駆動部である。
図2は、図1に示した吐出制御装置1によって液滴が吐出される表示パネルの回路構成の一例を示す。この表示パネルの回路構成は、たとえばアクティブマトリクス基板にアクティブ駆動素子からなる複数の画素が形成されたアクティブマトリックスTFT(Thin
Film Transistor)画素回路20の回路構成である。
アクティブマトリックスTFT画素回路20は、ソースラインX1〜Xnを駆動するソースドライバ回路21とゲートラインY1〜Ynを駆動するゲートドライバ回路22を含む。ソースドライバ回路21は、アクティブマトリックス基板の各ソースラインを駆動するためのシフトレジスタ回路を有し、所定の駆動信号をソースドライバ回路21に与えることによって、各画素のソースラインを制御する。ゲートドライバ回路22は、アクティブマトリックス基板の各ゲートラインを駆動するためのシフトレジスタ回路を有し、所定の駆動信号をゲートドライバ回路22に与えることによって、各画素のゲートラインを制御する。ソースドライバ回路21およびゲートドライバ回路22のそれぞれに所定の駆動信号を与えることによって、容易に各画素のトランジスタのON/OFF制御を行うことが可能である。アクティブマトリックスTFT画素回路20に含まれる各画素を構成するアクティブ駆動素子の回路は、たとえば図11に示した等価回路で示される回路である。
図1を参照して、検査装置2は、図2に示すアクティブマトリックスTFT画素回路20におけるソースドライバ回路21およびゲートドライバ回路22を制御して、各画素の動作トランジスタ、たとえば図11に示した動作トランジスタQ2を制御し、その画素電流56を測定する。検査装置2は、図11に示した画素電流56を測定するために、ソースドライバ回路21およびゲートドライバ回路22に所定の駆動信号を与えることによって各画素のトランジスタに電圧を印加する図示しない電圧印加回路、画素電流56を測定する図示しない電流測定回路、電圧を測定する図示しない電圧測定回路、および所定の駆動信号を与えるタイミング信号を発生する図示しない信号タイミング発生回路を含む。検査装置2は、たとえば特許文献5に記載された検査装置を用いることができる。
表示パネルの輝度むらの原因として、図11に示した各画素の動作トランジスタQ2の電流特性のばらつきが考えられる。動作トランジスタQ2の電流特性のばらつきは、画素電極55に接続されている有機EL(Electro-Luminescence)素子に流れる電流に影響を及ぼす。有機EL素子に流れる電流に影響が及ぶので、表示パネル上では輝度むらとして認識されてしまう。すなわち、輝度むらは、電流特性がばらつく動作トランジスタQ2に依存する。さらに、有機EL層の膜厚分布の影響は、動作トランジスタQ2の電流特性に影響を及ぼす。したがって、動作トランジスタQ2に流れる画素電流56を測定することによって、有機EL層の膜厚分布に起因する輝度むら分布も含んだ輝度むら分布データを採取することができる。
検査装置2は、特許文献5に示されるように、最初、図11に示した動作トランジスタQ2の寄生容量Cdを、図2に示したソースドライバ回路21およびゲートドライバ回路22を制御して充電し、次に、動作トランジスタQ2の寄生容量Cdに充電された電荷を放電して画素電流56を測定する。特許文献5の場合は、画素電極55が接続されていないオープン状態の場合であるが、本発明での測定では、画素電極55が接続された状態で測定を行う。検査装置2は、測定した画素毎の画素電流値を吐出制御装置1に送る。吐出制御装置1は、検査装置2から受け取った画素毎の画素電流値を寄生容量データ3として補正データ記憶装置10に記憶する。
駆動電圧値演算回路11は、補正データ記憶装置10から受け取った各画素電流値に基づいて、全画素電流値の平均値に対する各画素電流値のばらつき度合いを示す補正係数Biを式(1)によって計算して求める。
Bi=Ii/(Σ(I1+I2+・・・+In)/n) …(1)
ここに、nは画素数であり、Biはi番目の画素の補正係数であり、Iiはi番目の画素の画素電流値である。
図3は、図1に示したインクジェットヘッド13の各ノズルと表示パネルのバンク30との位置関係の一例を示す。インクジェットヘッド13は、複数のノズル、たとえばノズルN1〜N15を有する。隣接するノズル間の距離とノズル間ピッチBdつまり隣接するインク着弾位置31間の距離とが異なるために、インクジェットヘッド13は、スキャン方向Byに対して傾けて配置されており、各ノズルは、バンク30内のインク着弾位置31に吐出することができる。
200dpi(Dot Per Inch)クラスの高精細パネルにおける1バンクあたりのノズル対応数、つまり1バンクにインクを吐出するグループに属するノズルの数は、画素のバンクサイズとノズル間ピッチBdとによって決まる。たとえば、バンクサイズつまりバンク30の長辺方向の長さBxが100μm前後の画素に対して、ノズル間ピッチBdが25μm前後のインクジェットヘッドを使用して、バンク30の短辺方向Byにスキャンする場合、1バンク当たり4ノズル前後の複数のノズルによって吐出することになる。
図3に示した例では、1バンクに薄膜を形成するために、4ノズルから液滴を吐出する例を示しており、バンク配置に応じて4ノズル単位でインク液滴量を均一に制御すればよい。実際のバンクとノズルとの対応付けは、描画を行うインクジェットヘッドの制御仕様に合わせて、各ノズルをグルーピングすることによって行う。各ノズルのグルーピングを行い、印加する駆動電圧を設定することによって、効率のよいヘッド制御が可能となる。
図4は、図3に示したノズルの駆動部に印加される駆動電圧と吐出された液滴の液滴速度との相関図である。横軸は、ノズル毎の駆動印加電圧(V)つまり駆動電圧であり、縦軸は、吐出された液滴の液滴速度(m/s)であり、ノズルCh1〜ch8について示されている。この相関図は、各ノズルに印加する駆動印加電圧を変化させて、それぞれの液滴速度をプロットしたものである。液滴速度は、予め測定しておいた距離において、ストロボを利用したストロボ制御回路装置などを使って得られた飛翔時間から算出される。たとえば、ノズルch1は、駆動印加電圧が17.6Vから21.8Vに変化する間に、液滴速度が、5.8m/sから8.7m/sまでほぼ比例して増加している。同様に、ノズルch2〜ch8についても、ほぼ比例して増加している。このように、各ノズルに印加する駆動印加電圧を変化させると、インクジェットヘッドを駆動することができる電圧範囲内においては、ほぼ比例して液滴速度も変化する。この相関関係に基づいて、各ノズルに印加する駆動印加電圧つまり駆動電圧によって液滴速度を制御することが可能である。
図5は、図3に示したノズルから吐出された液滴の液滴速度と液滴体積との相関図である。横軸は、吐出された液滴の液滴速度(m/s)であり、縦軸は、吐出された液滴の液滴体積(pl:ピコリットル)である。液滴速度を5.93m/sから8.25m/sまで変化する間に、液滴体積は、5.8plから6.8plまでほぼ比例して増加している。このように、液滴速度を変化させると、インク液滴量つまり液滴体積がほぼ直線的に変化しているのがわかる。このことから、液滴速度を制御することによって、ノズルから吐出するインク液滴量を制御することが可能である。
図4に示した駆動印加電圧つまり駆動電圧と液滴速度との相関関係、および図5に示した液滴速度と液滴体積との相関関係から、各ノズルに印加する駆動電圧を制御することによって、吐出される液滴の液滴量を制御することができる。
駆動電圧値演算回路11は、各画素電流値のばらつき度合いを示す補正係数Biを計算で求めた後、各ノズルに印加する駆動電圧値Vchjを式(2)によって計算する。
Vchj=Bi×VH …(2)
ここに、Vchjはj番目のノズルに印加する駆動電圧であり、Biは式(1)によって求められたi番目の画素の補正係数であり、VHは標準駆動電圧である。
図6は、図1に示したノズル単位駆動電圧制御回路12の概略の回路構成を示す。ノズル単位駆動電圧制御回路12は、各ノズルの駆動部にそれぞれの駆動電圧を与えるための制御回路で、DAC(Digital Analog Converter)回路121、オペアンプ122、インクヘッド信号制御回路123、コンデンサC、およびアナログスイッチ回路124を含む。駆動電圧値演算回路11は、式(2)によって求めたノズル毎の駆動電圧値を、DAC回路121の入力仕様に合致したバイナリデータとして、DAC回路121に入力する。バイナリデータは、印加するノズル番号と印加する駆動電圧値とを1組にしたデータであり、そのデータをノズル数分含む2値データである。
DAC回路121は入力されたバイナリデータに基づいて、ノズル毎の電圧値の電圧を出力し、オペアンプ122に入力する。オペアンプ122は、DAC回路121から入力された電圧を、所定の倍率で増幅する。オペアンプ122から出力される増幅された電圧によって、オペアンプ122の出力に接続されるコンデンサCが充電される。インクヘッド信号制御回路123は、コンデンサCに充電された電荷を放電させるタイミングを制御する回路である。アナログスイッチ回路124は、コンデンサCに充電された電荷を、インクヘッド信号制御回路123からのコントロール信号によって指示されたタイミングで放電して、ノズルの駆動部に駆動電圧値Vchを印加する。駆動電圧値Vchを印加された駆動部は、印加された駆動電圧値Vchに応じた液適量の液滴をノズルから吐出させる。オペアンプ122、コンデンサC、およびアナログスイッチ回路124は、ノズルch1〜chn毎に設けられる。
図6に示したノズル単位駆動電圧制御回路12が、画素毎の画素電流値のばらつき度合いを示す補正係数を加味して算出されたノズル毎の駆動電圧値を、ノズル毎の駆動部に印加することによって、バンク間の総インク液滴量を均一にすることができる。したがって、各バンクの膜厚を均一に形成させることができるので、輝度むらのない、高精細なパネルの製作が可能となる。
このように、液滴吐出手段であるたとえばインクジェットヘッド13によって、複数のノズルから液滴が吐出され、液適量制御手段であるたとえば駆動電圧値演算回路11およびノズル単位駆動電圧制御回路12によって、基板であるたとえばアクティブマトリクス基板に形成されたアクティブ駆動素子であって、液滴吐出手段のノズルから吐出された液滴によって薄膜が形成された各アクティブ駆動素子に含まれる薄膜トランジスタであるたとえば動作トランジスタQ2が有する寄生容量Cdによる画素電流56に応じて、前記各アクティブ駆動素子の薄膜を形成したノズルから吐出させる液適の液適量が補正されるので、画素単位つまりアクティブ駆動素子単位に測定されたデータに基づいて吐出される液適の液適量を補正することができ、有機ELなどの高精細パネルに対しても、画素単位で液滴の吐出量を補正することによって吐出量を均一化することができる。したがって、輝度むらの少ない画素を形成することができる。
さらに、記憶手段であるたとえば補正データ記録装置10によって、画素電流を表す画素電流情報であるたとえば寄生容量データ3が記憶され、液滴量制御手段であるたとえば駆動電圧値演算回路11およびノズル単位駆動電圧制御回路12によって、記憶手段に記憶された画素電流情報が示す画素電流に応じて、各ノズルから吐出させる液適の液適量が補正されるので、寄生容量に相関がある画素電流を記憶手段から読み出して直ぐに利用することができ、迅速に液滴吐出量を補正することができる。したがって、作業効率を向上することができる。
さらにまた、液滴吐出手段であるたとえばインクジェットヘッド13によって、印加される駆動電圧によって駆動され、ノズルから液滴を吐出させる駆動手段であるたとえば駆動部がノズル毎に含まれ、液適量制御手段であるたとえば駆動電圧値演算回路11およびノズル単位駆動電圧制御回路12によって、画素電流に応じた駆動電圧が各駆動手段に印加されることによって、各ノズルから吐出させる液適の液適量が補正されるので、電圧制御によって迅速かつ正確に各ノズルの液滴吐出量を均一化するように補正することができる。したがって、より輝度むらの少ない画素を形成することができる。
さらに、液適量制御手段であるたとえば駆動電圧値演算回路11およびノズル単位駆動電圧制御回路12によって、液滴吐出手段であるたとえばインクジェットヘッド13の複数のノズルが各アクティブ駆動素子の薄膜を形成するノズルからなるグループに分けられ、各グループのノズルが形成した薄膜のアクティブ駆動素子に含まれる薄膜トランジスタであるたとえば動作トランジスタQ2の画素電流に応じて、前記各アクティブ駆動素子の薄膜を形成したグループのノズルから吐出させる液滴の液滴量が補正されるので、グループ単位で液滴の吐出量を補正して均一化することができる。したがって、駆動電圧の設定を効率よく、かつ迅速に行うことができる。
上述した実施の形態では、吐出制御装置1と検査装置2とは、別々の装置としたが、検査装置2を吐出制御装置1に含めてもよい。この場合、検査装置2で測定された寄生容量データ3は、検査装置2から補正データ記憶装置10に直接記憶される。
このように、測定手段であるたとえば検査装置2によって、基板であるたとえばアクティブマトリクス基板に形成されたアクティブ駆動素子であって、液滴吐出手段であるたとえばインクジェットヘッド13のノズルから吐出された液滴によって薄膜が形成された各アクティブ駆動素子に含まれる薄膜トランジスタであるたとえば動作トランジスタQ2が有する寄生容量Cdによる画素電流56が測定され、液適量制御手段であるたとえば駆動電圧値演算回路11およびノズル単位駆動電圧制御回路12によって、測定手段によって予め測定された画素電流に応じて、各ノズルから吐出させる液適の液適量が補正されるので、新たな基板に液滴を吐出する度に、すぐに各薄膜トランジスタの特性を測定し、新たな測定結果をフィードバックすることができる。したがって、液滴吐出量が徐々に変化しても常に均一化された吐出を行うことができる。
図7は、本発明の実施の他の形態である吐出制御装置1の制御方法のフローチャートである。画素毎にトランジスタが形成されたアクティブマトリックス基板に、たとえば有機EL素子の薄膜を形成するとき、ステップS1に移る。
ステップS1では、各動作トランジスタを駆動させ、各動作トランジスタにある寄生容量に相関のある画素電流を測定する。たとえば、検査装置2によって、すでに吐出制御装置1によって各画素に有機EL素子の薄膜が形成されたアクティブマトリックス基板の各画素の動作トランジスタを駆動し、各動作トランジスタにある寄生容量に充電された電荷による画素電流を測定する。
ステップS2では、測定したデータを記憶装置に保存する。たとえば、検査装置2によって測定された画素電流値を寄生容量データ3として補正データ記憶装置10に記憶する。ステップS3では、記憶装置に保存されたデータから全画素電流値の平均値に対する各画素電流値のばらつき度合いを計算で求める。たとえば、駆動電圧値演算回路11は、補正データ記憶装置10に記憶された画素電流値に基づいて、全画素電流値の平均値に対する各画素電流値のばらつき度合いを表す補正係数Biを式(1)によって求める。
ステップS4では、各ノズルに印加する駆動電圧をノズルとバンクのグルーピングに応じて算出する。たとえば、駆動電圧値演算回路11は、ステップS3で求めた補正係数Biに基づいて、各ノズルの駆動部に印加する駆動電圧値Vchjを式(2)によって算出する。ステップS5では、ノズル単位駆動制御回路にて各ノズルに所定の駆動電圧を印加する。たとえば、ノズル単位駆動制御回路12は、駆動電圧値演算回路11によって算出された駆動電圧値Vchjを各ノズルの駆動部に印加する。印加された駆動電圧値Vchjに応じた液適量の液滴が各ノズルから吐出され、画素毎にトランジスタが形成された新たなアクティブマトリックス基板の各画素位置に、有機EL素子の薄膜が形成される。
ステップS6では、各バンク内の膜厚は均一か否かが判定される。膜厚が均一であると終了し、膜厚が均一でないとステップS1に戻る。膜厚が均一か否かの判定は、ステップS5で新たに有機EL素子の薄膜が形成されたアクティブマトリックス基板の各動作トランジスタの画素電流値を検査装置2によって測定し、測定されたトランジスタ毎の画素電流値に差があるか否かによって判定する。トランジスタ毎の画素電流値が測定誤差範囲内であれば膜厚が均一であると判定する。
このように、複数のノズルから液滴を吐出するインクジェットヘッド13を含む液滴吐出装置であるたとえば吐出制御装置1を制御するにあたって、基板であるたとえばアクティブマトリクス基板に形成されたアクティブ駆動素子であって、インクジェットヘッド13のノズルから吐出された液滴によって薄膜が形成された各アクティブ駆動素子に含まれる薄膜トランジスタであるたとえば動作トランジスタQ2が有する寄生容量Cdによる画素電流56に応じて、前記各アクティブ駆動素子の薄膜を形成したノズルから吐出させる液適の液適量を補正するので、画素単位つまりアクティブ駆動素子単位に測定されたデータに基づいて吐出される液適の液適量を補正することができ、画素サイズに影響されることなく、液滴の吐出量を補正することによって吐出量を均一化することができる。したがって、輝度むらの少ない画素を形成することができる。
本発明の実施の一形態である吐出制御装置1の概略の構成を示す。 図1に示した吐出制御装置1によって液滴が吐出される表示パネルの回路構成の一例を示す。 図1に示したインクジェットヘッド13の各ノズルと表示パネルのバンク30との位置関係の一例を示す。 図3に示したノズルの駆動部に印加される駆動電圧と吐出された液滴の液滴速度との相関図である。 図3に示したノズルから吐出された液滴の液滴速度と液滴体積との相関図である。 図1に示したノズル単位駆動電圧制御回路12の概略の回路構成を示す。 本発明の実施の他の形態である吐出制御装置1の制御方法のフローチャートである。 インクジェットヘッドの各ノズルから吐出されるインク液適量分布の一例を示す。 ガラス基板上の膜厚分布の一例を示す。 ノズル番号毎のインク液滴量分布の他の例を示す図である。 アクティブマトリックス基板のアクティブ駆動素子の等価回路の一例を示す。 図10に示したノズルによって形成された画素単位の画素電流分布の一例を示す。
符号の説明
1 吐出制御装置
2 検査装置
10 補正データ記憶装置
11 駆動電圧値演算回路
12 ノズル単位駆動電圧制御回路
13 インクジェットヘッド
20 アクティブマトリックスTFT画素回路
21 ソースドライバ回路
22 ゲートドライバ回路
30 バンク
31 インク着弾位置
41 基板
42 バンク壁
43 発光層
51 ゲートライン
52 コモンライン
53 ソースライン
54 電圧供給ライン
55 画素電極
56 画素電流
121 DAC回路
122 オペアンプ
123 インクヘッド信号制御回路
124 アナログスイッチ回路

Claims (6)

  1. 複数のノズルから液滴を吐出する液滴吐出手段と、
    基板に形成されたアクティブ駆動素子であって、液滴吐出手段のノズルから吐出された液滴によって薄膜が形成された各アクティブ駆動素子に含まれる薄膜トランジスタが有する寄生容量による画素電流に応じて、前記各アクティブ駆動素子の薄膜を形成したノズルから吐出させる液適の液適量を補正する液適量制御手段とを含むことを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記画素電流を表す画素電流情報を記憶する記憶手段をさらに含み、
    前記液滴量制御手段は、記憶手段に記憶された画素電流情報が示す画素電流に応じて、各ノズルから吐出させる液適の液適量を補正することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記液滴吐出手段は、印加される駆動電圧によって駆動され、ノズルから液滴を吐出させる駆動手段をノズル毎に含み、
    前記液適量制御手段は、前記画素電流に応じた駆動電圧を各駆動手段に印加することによって、各ノズルから吐出させる液適の液適量を補正することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記液適量制御手段は、前記液滴吐出手段の複数のノズルを、各アクティブ駆動素子の薄膜を形成するノズルからなるグループに分け、各グループのノズルが形成した薄膜のアクティブ駆動素子に含まれる薄膜トランジスタの画素電流に応じて、前記各アクティブ駆動素子の薄膜を形成したグループのノズルから吐出させる液滴の液滴量を補正することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  5. 基板に形成されたアクティブ駆動素子であって、前記液滴吐出手段のノズルから吐出された液滴によって薄膜が形成された各アクティブ駆動素子に含まれる薄膜トランジスタが有する寄生容量による画素電流を測定する測定手段をさらに含み、
    前記液適量制御手段は、測定手段によって予め測定された画素電流に応じて、各ノズルから吐出させる液適の液適量を補正することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  6. 複数のノズルから液滴を吐出するインクジェットヘッドを含む液滴吐出装置の制御方法であって、
    基板に形成されたアクティブ駆動素子であって、インクジェットヘッドのノズルから吐出された液滴によって薄膜が形成された各アクティブ駆動素子に含まれる薄膜トランジスタが有する寄生容量による画素電流に応じて、前記各アクティブ駆動素子の薄膜を形成したノズルから吐出させる液適の液適量を補正することを特徴とする液滴吐出装置の制御方法。
JP2006157865A 2006-06-06 2006-06-06 液滴吐出装置およびその制御方法 Withdrawn JP2007326003A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006157865A JP2007326003A (ja) 2006-06-06 2006-06-06 液滴吐出装置およびその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006157865A JP2007326003A (ja) 2006-06-06 2006-06-06 液滴吐出装置およびその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007326003A true JP2007326003A (ja) 2007-12-20

Family

ID=38926865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006157865A Withdrawn JP2007326003A (ja) 2006-06-06 2006-06-06 液滴吐出装置およびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007326003A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009208044A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Seiko Epson Corp 薄膜形成方法
WO2013039259A1 (en) * 2011-09-15 2013-03-21 Fujifilm Corporation Ejection volume correction method for inkjet head, ejection volume correction apparatus
JP2015213130A (ja) * 2014-05-02 2015-11-26 キヤノン株式会社 インプリント装置、インプリント方法、および物品の製造方法
JP2016515920A (ja) * 2013-03-13 2016-06-02 マイクロニック アーベーMycronic Ab 液滴噴射方法及び液滴噴射装置
JP2021531483A (ja) * 2018-07-20 2021-11-18 ブライトン テクノロジーズ エルエルシー 液滴分配システムから収集されたサンプルデータから液滴の質量を決定するための方法および装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009208044A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Seiko Epson Corp 薄膜形成方法
WO2013039259A1 (en) * 2011-09-15 2013-03-21 Fujifilm Corporation Ejection volume correction method for inkjet head, ejection volume correction apparatus
JP2013065624A (ja) * 2011-09-15 2013-04-11 Fujifilm Corp インクジェットヘッドの吐出量補正方法、吐出量補正装置、及び機能性インク配置装置並びにナノインプリントシステム
CN103797561A (zh) * 2011-09-15 2014-05-14 富士胶片株式会社 用于喷墨头的喷射量校正方法、喷射量校正装置
US9724916B2 (en) 2011-09-15 2017-08-08 Fujifilm Corporation Ejection volume correction method for inkjet head, ejection volume correction apparatus
KR101625770B1 (ko) * 2011-09-15 2016-05-30 후지필름 가부시키가이샤 잉크젯 헤드의 토출량 보정 방법 및 토출량 보정 장치
JP2016515920A (ja) * 2013-03-13 2016-06-02 マイクロニック アーベーMycronic Ab 液滴噴射方法及び液滴噴射装置
US10610942B2 (en) 2013-03-13 2020-04-07 Mycronic AB Method and device for jetting droplets
US10786858B2 (en) 2013-03-13 2020-09-29 Mycronic AB Method and device for jetting droplets
JP2015213130A (ja) * 2014-05-02 2015-11-26 キヤノン株式会社 インプリント装置、インプリント方法、および物品の製造方法
US10406743B2 (en) 2014-05-02 2019-09-10 Canon Kabushiki Kaisha Imprint apparatus, imprint method, and method of manufacturing article
JP2021531483A (ja) * 2018-07-20 2021-11-18 ブライトン テクノロジーズ エルエルシー 液滴分配システムから収集されたサンプルデータから液滴の質量を決定するための方法および装置
JP7196300B2 (ja) 2018-07-20 2022-12-26 ブライトン テクノロジーズ エルエルシー 液滴分配システムから収集されたサンプルデータから液滴の質量を決定するための方法および装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4888346B2 (ja) 液状体の塗布方法、有機el素子の製造方法
US8123324B2 (en) Method for setting up drive signal
US8066345B2 (en) Method for setting up drive signal
JP5211649B2 (ja) 吐出ヘッドの駆動方法、液状体の吐出方法、有機el素子の製造方法
JP2010227762A (ja) 液滴吐出装置、薄膜形成方法
JP2007326003A (ja) 液滴吐出装置およびその制御方法
JP2008145625A (ja) 描画システム、液状体の描画方法、カラーフィルタの製造方法、有機el素子の製造方法
CN115489207A (zh) 喷墨头
JP2009000864A (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドの製造方法及び画像形成装置
CN112172346B (zh) 滴落信息实时测量装置、排出液滴实时校正装置及方法
JP2010204189A (ja) カラーフィルタの製造方法、表示装置の製造方法、および、塗布方法
JP2006220539A (ja) 液滴吐出量測定方法、液滴吐出量測定用治具、液滴吐出量調整方法、液滴吐出量測定装置および描画装置
JP2005238787A (ja) インク吐出量測定方法と、これを用いたインク吐出量制御方法及びインクジェット装置
JP2008276088A (ja) 駆動信号設定方法
JP2006061795A (ja) 液滴吐出方法および液滴吐出装置
US11565520B2 (en) Actuator drive circuit of liquid discharge apparatus and print control apparatus
JP2007054759A (ja) 液滴吐出方法および液滴吐出装置
US11123982B2 (en) Actuator drive circuit of liquid discharge apparatus
JP4839923B2 (ja) 液体噴射ヘッドの電圧制御装置、液体噴射ヘッドの電圧制御方法及び液体噴射装置。
WO2016166965A1 (ja) 液滴吐出方法、液滴吐出装置、プログラム
US11059287B2 (en) Liquid discharge apparatus
JP5169330B2 (ja) 薄膜形成方法
US11077657B2 (en) Liquid discharge apparatus
JP2008276086A (ja) 駆動信号設定方法
JP2009136720A (ja) 液状体の吐出方法、液滴吐出装置およびカラーフィルタの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090901