JP2007325428A - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】入力電圧に過大電圧が印加された場合でも、破損せずに安全に停止し、電源装置の発火発煙を防止するスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】交流電源に接続された整流平滑回路で1次側直流電圧に変換し、その1次側直流電圧を、スイッチング素子とPWM制御ICによりトランスをスイッチして前記トランスの2次側に電力を誘起させ、その電力を整流平滑回路で整流平滑して直流出力を得る様に構成されたスイッチング電源装置であって、前記トランスを介して前記1次側直流電圧を検出する1次側電圧検出手段と、前記1次側直流電圧が設定電圧値以上であることを検出する過電圧検出手段と、前記過電圧検出手段により前記設定電圧値以上の電圧が検知された場合、前記スイッチング電源装置の動作を停止する停止手段と、を具備する構成となっている。
【選択図】図1
【解決手段】交流電源に接続された整流平滑回路で1次側直流電圧に変換し、その1次側直流電圧を、スイッチング素子とPWM制御ICによりトランスをスイッチして前記トランスの2次側に電力を誘起させ、その電力を整流平滑回路で整流平滑して直流出力を得る様に構成されたスイッチング電源装置であって、前記トランスを介して前記1次側直流電圧を検出する1次側電圧検出手段と、前記1次側直流電圧が設定電圧値以上であることを検出する過電圧検出手段と、前記過電圧検出手段により前記設定電圧値以上の電圧が検知された場合、前記スイッチング電源装置の動作を停止する停止手段と、を具備する構成となっている。
【選択図】図1
Description
この発明は、複写機、レーザプリンタの様なOA機器等の交流電源で入力電圧が不安定な環境で使用するスイッチング電源装置に関し、特に、入力電圧に過大電圧が印加された場合でも、破損せずに安全に停止し、電源装置の発火発煙を防止するスイッチング電源装置に関するものである。
一般に、複写機、レーザプリンタの様なOA機器等の交流電源で入力電圧が不安定な環境で使用するスイッチング電源装置が知られている。
なお、先行技術としては、特許文献1として、定格より電圧の高い交流電源と入力端子を接続してしまった場合、又は雷サージの高電圧が入力された場合、ツェナーダイオードは導通し、トランジスタがオンし、導通していたリレー用のトランジスタが不導通となるためリレーがオフし、過電圧保護用スイッチが開き、さらに、コンパレータに電圧がかかるため、Hレベルの信号が出力され、制御用マイコンは、コンパレータからHレベルの信号を受けると、端子がHレベルとなり、制御用マイコンの端子がHレベルになると、サイリスタとしての機能を有する電源ラッチ回路がオンし、リレー及びスイッチのオフを保持し、電源をオフの状態に保つ技術が開示されている。
なお、先行技術としては、特許文献1として、定格より電圧の高い交流電源と入力端子を接続してしまった場合、又は雷サージの高電圧が入力された場合、ツェナーダイオードは導通し、トランジスタがオンし、導通していたリレー用のトランジスタが不導通となるためリレーがオフし、過電圧保護用スイッチが開き、さらに、コンパレータに電圧がかかるため、Hレベルの信号が出力され、制御用マイコンは、コンパレータからHレベルの信号を受けると、端子がHレベルとなり、制御用マイコンの端子がHレベルになると、サイリスタとしての機能を有する電源ラッチ回路がオンし、リレー及びスイッチのオフを保持し、電源をオフの状態に保つ技術が開示されている。
また特許文献2として、交流電圧を整流回路で整流して直流に変換し、この直流の電圧を電圧検出部で比較して過電圧を検出し、負荷部を駆動してヒューズに流れる電流を増加させて溶断させるようにし、過電圧を検出したときにスイッチング電源のスイッチング素子を連続的にオンにして電流を増加させ、ヒューズを溶断させ、動作点を正確に設定でき、かつ確実にヒューズを溶断させることができる技術が開示されている。
また特許文献3として、交流(商用)電源は、スイッチを介してリレーを経て複写機の機械部分へのルートと、リレーの前で直流電源ユニットに至るルートに分れ、直流電源ユニットは、交流電圧の交直変換を行い、安定化回路からCPUを含む制御ユニットに電力を供給し、制御ユニットは、安定化回路の入口部の直流電圧をA/D変換するA/D変換部、スイッチ及びリレーを制御する信号発生部、タイマを備え、交流電源に異常が発生すると、その異常は電源ユニットからのA/D変換器に伝わり、A/D変換された値を基に異常を検出し、制御ユニットからリレー及びスイッチを作動させ、交流電源の入力を遮断し、タイマにより、瞬時的な異常には反応しないようにする技術が開示されている。
また特許文献3として、交流(商用)電源は、スイッチを介してリレーを経て複写機の機械部分へのルートと、リレーの前で直流電源ユニットに至るルートに分れ、直流電源ユニットは、交流電圧の交直変換を行い、安定化回路からCPUを含む制御ユニットに電力を供給し、制御ユニットは、安定化回路の入口部の直流電圧をA/D変換するA/D変換部、スイッチ及びリレーを制御する信号発生部、タイマを備え、交流電源に異常が発生すると、その異常は電源ユニットからのA/D変換器に伝わり、A/D変換された値を基に異常を検出し、制御ユニットからリレー及びスイッチを作動させ、交流電源の入力を遮断し、タイマにより、瞬時的な異常には反応しないようにする技術が開示されている。
また特許文献4として、商用電源の中立線と高電位線から電力供給を受ける電源の電力供給側に装備される過電圧保護装置であって、高電位線と中立線間に接続されるサージ吸収素子と、サージ吸収素子より商用電源側の高電位線に直列に挿入される正特性サーミスタと、サージ吸収素子で発生した熱を正特性サーミスタに良好に伝える熱収縮チューブとを有し、過電圧が印加された場合には、サージ吸収素子の発熱により正特性サーミスタの抵抗値が上がり、その正特性サーミスタの抵抗値の上昇により電流値が下がってサージ吸収素子の発熱は抑圧され、最終的にサージ吸収素子の発熱と正特性サーミスタの抵抗値の上昇が平衡になるところまででサージ吸収素子の発熱(温度上昇)は制限される技術が開示されている。
特開2002−51453公報
特開2003−164054公報
特開平11−113164号公報
特開平11−252789号公報
しかしながら、上記従来のスイッチング電源装置には、以下のような問題点があった。
すなわち、従来においては、交流入力電圧の過電圧をバリスター等の電圧検出素子で検出し、ヒューズ等の遮断素子で交流入力電源を遮断し停止するが、その場合バリスター等又はヒューズ等は破損し入力過電圧が解消しても復帰できないと言う課題があった。
そこで、復帰させる為には電源装置の交換又はヒューズの交換が必要で、安全に係わる部品で、高度な訓練を受けたサービスマンによるメンテナンスを必要となると言う課題がある。
また、従来技術では保護素子は破損せずに過電圧を検出し停止可能であるが、交流電源又は整流平滑後の直流電圧に入力電圧検出手段を接続し入力電圧を検出する為、待機時の消費電力が入力電圧検出手段の消費電力分増加すると言う課題がある。最近、特に待機時の消費電力の低減が重要になり、入力電圧検出手段で消費する電力も無視できないと言う課題がある。
すなわち、従来においては、交流入力電圧の過電圧をバリスター等の電圧検出素子で検出し、ヒューズ等の遮断素子で交流入力電源を遮断し停止するが、その場合バリスター等又はヒューズ等は破損し入力過電圧が解消しても復帰できないと言う課題があった。
そこで、復帰させる為には電源装置の交換又はヒューズの交換が必要で、安全に係わる部品で、高度な訓練を受けたサービスマンによるメンテナンスを必要となると言う課題がある。
また、従来技術では保護素子は破損せずに過電圧を検出し停止可能であるが、交流電源又は整流平滑後の直流電圧に入力電圧検出手段を接続し入力電圧を検出する為、待機時の消費電力が入力電圧検出手段の消費電力分増加すると言う課題がある。最近、特に待機時の消費電力の低減が重要になり、入力電圧検出手段で消費する電力も無視できないと言う課題がある。
本発明は、これらの課題を解消するためになされたものであって、その目的は、待機時消費電力の増加がない、入力過電圧検出手段を提供し、入力過電圧が印加されてもスイッチング電源装置の動作を停止して、電源装置及びシステムの発火発煙を防止することができるスイッチング電源装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、入力過電圧検出を検出した場合、バリスター短絡やヒューズ溶断などの部品破損をせずに、動作を停止させ、過電圧が解消した後は、容易に再起動出来できるスイッチング電源装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、入力過電圧検出を検出した場合、バリスター短絡やヒューズ溶断などの部品破損をせずに、動作を停止させ、過電圧が解消した後は、容易に再起動出来できるスイッチング電源装置を提供することである。
上述の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、交流電源に接続された整流平滑回路で1次側直流電圧に変換し、その1次側直流電圧を、スイッチング素子とPWM制御ICによりトランスをスイッチして前記トランスの2次側に電力を誘起させ、その電力を整流平滑回路で整流平滑して直流出力を得る様に構成されたスイッチング電源装置であって、前記トランスを介して前記1次側直流電圧を検出する1次側電圧検出手段と、前記1次側直流電圧が設定電圧値以上であることを検出する過電圧検出手段と、前記過電圧検出手段により前記設定電圧値以上の電圧が検知された場合、前記スイッチング電源装置の動作を停止する停止手段と、を具備する事を特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、前記1次側電圧検出手段が、前記PWM制御ICの補助電源回路であり、前記過電圧検出手段は、ツェナーダイオードと抵抗器の直列回路であり、前記停止手段は、前記PWM制御ICの過電圧保護回路であることを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、前記1次側電圧検出手段が、一次側直流電圧と比例する電圧を取り出すように前記スイッチング素子がオンの時に出力される極性として前記2次側の整流平滑回路に接続され、前記過電圧検出手段が、電圧依存素子を用いて入力過電圧を検出し、前記停止手段が、前記電源装置の2次側過電圧保護手段に連動されることを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、前記1次側電圧検出手段が、一次側直流電圧と比例する電圧を取り出すように前記スイッチング素子がオンの時に出力される極性として前記2次側の整流平滑回路に接続され、前記過電圧検出手段が、電圧依存素子を用いて入力過電圧を検出し、前記停止手段が、前記電源装置の2次側過電圧保護手段に連動されることを特徴とする。
本発明によれば、交流入力の電圧が設定の電圧(入力過電圧検出電圧)以上に高くなった場合、スイッチング動作を停止することにより、1次側平滑コンデンサに流れるリプル電流が少なく、入力過電圧が印加された場合でも、このコンデンサの発熱が少なくて済むため、より高い電圧までコンデンサの防爆弁の作動を防止できる。よって、1次側平滑コンデンサに低耐圧で小型な部品を選定でき、低価格で安全なスイッチング電源装置を提供出来る。
また、一次側直流電圧検出回路は、巻き線T1-W1と巻き線T1−W4の巻き数比で分圧された低い電圧を使って入力過電圧を検出するため、一次側直流電圧検出回路及び過電圧検出回路で消費する電力は小さく、待機時の消費電力が少ないスイッチング電源装置を提供できる。
また、一次側直流電圧検出回路は、巻き線T1-W1と巻き線T1−W4の巻き数比で分圧された低い電圧を使って入力過電圧を検出するため、一次側直流電圧検出回路及び過電圧検出回路で消費する電力は小さく、待機時の消費電力が少ないスイッチング電源装置を提供できる。
また、補助電源回路を一次側直流電圧検出回路として使用可能となり、少ない部品点数で、入力過電圧保護機能が実現し、より低価格な電源装置を提供出来る。
また、スイッチング電源装置の2次側整流平滑回路に、一次側直流電圧検出回路を設ける事により、スイッチング電源装置の動作を停止する停止手段を、電源装置の2次側過電圧保護手段に連動させる事が可能となり、PWB設計時の部品配置の自由度も高くなり、設計が容易になる効果がある。
また、スイッチング電源装置の2次側整流平滑回路に、一次側直流電圧検出回路を設ける事により、スイッチング電源装置の動作を停止する停止手段を、電源装置の2次側過電圧保護手段に連動させる事が可能となり、PWB設計時の部品配置の自由度も高くなり、設計が容易になる効果がある。
以下に添付の図を参照してこの発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明によるスイッチング電源装置の一実施形態の回路図である。
図1に示すように、このスイッチング電源装置は、交流電源(AC)1にヒューズ(F1)2を経由して整流回路(DB)3を接続し、整流した電圧を1次側平滑コンデンサ(C1)4で平滑して1次側直流電圧に変換し、一次側直流電圧に接続したスイッチングトランス(T1)5、スイッチング素子(Q1)6、PWM制御IC(IC1)7でスイッチングトランス5の巻き線(T1−W1)の電流をON/OFFして2次側に電力を誘起させ、その電力を2次側整流平滑回路(T1−W2、D2、C2)20で平滑して直流出力を得る。
図1は、本発明によるスイッチング電源装置の一実施形態の回路図である。
図1に示すように、このスイッチング電源装置は、交流電源(AC)1にヒューズ(F1)2を経由して整流回路(DB)3を接続し、整流した電圧を1次側平滑コンデンサ(C1)4で平滑して1次側直流電圧に変換し、一次側直流電圧に接続したスイッチングトランス(T1)5、スイッチング素子(Q1)6、PWM制御IC(IC1)7でスイッチングトランス5の巻き線(T1−W1)の電流をON/OFFして2次側に電力を誘起させ、その電力を2次側整流平滑回路(T1−W2、D2、C2)20で平滑して直流出力を得る。
そして、スイッチング電源装置は、スイッチングトランス(T1)5を介して1次側直流電圧を検出する回路である1次側電圧検出回路(T1−W4、D5、C5、R5)9を有し、この1次側電圧検出回路9では、スイッチング素子(Q1)6がONの時にプラス極性に出力をする様にT1−W4の極性に巻いてある。
この一次側直流電圧は、T1−W1とT1−W4の巻き数比で分圧された電圧がコンデンサC5の両端に現れ、その電圧を過電圧検出回路(ZD1、R6)10で検出し、スイッチング電源停止回路(C6、IC1―OVP)11に供給する。
なお、補助電源回路(T1−W3、D4、C4)8は、PWM制御IC(IC1)7の補助電源回路であり、IC1のPWM制御動作を維持するための電力を供給する。
この一次側直流電圧は、T1−W1とT1−W4の巻き数比で分圧された電圧がコンデンサC5の両端に現れ、その電圧を過電圧検出回路(ZD1、R6)10で検出し、スイッチング電源停止回路(C6、IC1―OVP)11に供給する。
なお、補助電源回路(T1−W3、D4、C4)8は、PWM制御IC(IC1)7の補助電源回路であり、IC1のPWM制御動作を維持するための電力を供給する。
上述のようなスイッチング電源装置において、AC1の入力電圧が上昇すると、1次側電圧検出回路9のコンデンサC5の両端電圧も上昇し、ツェナ−ダイオードZD1で決定される過電圧検出電圧(設定電圧)以上にコンデンサC5の電圧が高くなった場合、ツェナーダイオードZD1は導通し、PWM制御IC7のOVP端子に電流が流れ、そこに接続されたコンデンサC6が充電され電圧が上昇する。そして、コンデンサC6−OVP端子の電圧が所定の電圧に達した時点で、PWM制御IC7はPWM制御動作を停止し、OVP保護動作となり、その状態を維持する。PWM制御IC7がPWM制御動作を停止する事により、スイッチング電源装置の直流出力は停止する。すなわち、スイッチング電源停止回路11は、PWM制御IC7の過電圧保護回路となる。
そして、この保護動作状態は、交流電源1を遮断するなどの、リセット操作を行うまで保持される。
そして、この保護動作状態は、交流電源1を遮断するなどの、リセット操作を行うまで保持される。
このような構成によれば、交流入力の電圧が設定の電圧(入力過電圧検出電圧)以上に高くなった場合、スイッチング動作を停止することにより、1次側平滑コンデンサに流れるリプル電流が少なく、入力過電圧が印加された場合でも、このコンデンサの発熱が少なくて済むため、より高い電圧までコンデンサの防爆弁の作動を防止できる。よって、1次側平滑コンデンサに低耐圧で小型な部品を選定でき、低価格で安全なスイッチング電源装置を提供出来る。
また、一次側直流電圧検出回路は、巻き線T1-W1と巻き線T1−W4の巻き数比で分圧された低い電圧を使って入力過電圧を検出するため、一次側直流電圧検出回路及び過電圧検出回路で消費する電力は小さく、待機時の消費電力が少ないスイッチング電源装置を提供できる。
なお、過電圧検出回路10は、PWM制御IC7内部に作り込まれたコンパレータ・オペアンプ等で構成され、スイッチング電源停止回路11は、PWM制御回路7内部で、ICの過電圧保護回路に連動するように構成しても良い。
このように、過電圧検出回路10はPWM制御IC7の内部に構成され、PWM制御IC7のVCC電圧を過電圧検出回路10で検出し、IC内部の過電圧保護回路に接続して連動させることにより、更に少ない部品点数で、入力過電圧保護機能を実現することができる。
なお、過電圧検出回路10は、PWM制御IC7内部に作り込まれたコンパレータ・オペアンプ等で構成され、スイッチング電源停止回路11は、PWM制御回路7内部で、ICの過電圧保護回路に連動するように構成しても良い。
このように、過電圧検出回路10はPWM制御IC7の内部に構成され、PWM制御IC7のVCC電圧を過電圧検出回路10で検出し、IC内部の過電圧保護回路に接続して連動させることにより、更に少ない部品点数で、入力過電圧保護機能を実現することができる。
次に、この発明の第2実施形態について説明する。
図2は、本発明によるスイッチング電源装置の第2実施形態の回路図である。
図2に示すように、このスイッチング電源装置の第2実施形態は、図1の第1実施形態における1次側電圧検出回路(T1−W4、D5、C5、R5)9を削除し、補助電源回路(T1−W3、D4、C4)8で一次側直流電圧を検出し、その電圧を過電圧検出回路(ZD1、R6)10で検出し、スイッチング電源停止回路(C6、IC1―OVP)11に接続しており、その他の回路構成は、図1の第1実施形態と同じである。
なお、補助電源回路8の巻き線(T1−W3)は、スイッチング素子(Q1)6がONの時にプラス極性に出力をする様に巻いてある。
図2は、本発明によるスイッチング電源装置の第2実施形態の回路図である。
図2に示すように、このスイッチング電源装置の第2実施形態は、図1の第1実施形態における1次側電圧検出回路(T1−W4、D5、C5、R5)9を削除し、補助電源回路(T1−W3、D4、C4)8で一次側直流電圧を検出し、その電圧を過電圧検出回路(ZD1、R6)10で検出し、スイッチング電源停止回路(C6、IC1―OVP)11に接続しており、その他の回路構成は、図1の第1実施形態と同じである。
なお、補助電源回路8の巻き線(T1−W3)は、スイッチング素子(Q1)6がONの時にプラス極性に出力をする様に巻いてある。
このように構成されたスイッチング電源装置の第2実施形態においては、AC入力電圧が上昇すると、補助電源回路8の電圧も上昇する、この電圧はT1−W1とT1−W3の巻き数比で分圧された一次側直流電圧としてコンデンサC4の両端に現れる。ツェナーダイオードZD1決定される過電圧検出電圧以上にコンデンサC4の電圧が高くなった場合、ツェナーダイオードZD1は導通し、PWM制御IC7のOVP端子電流が流れ、そこに接続されたコンデンサC6が充電され電圧が上昇する。PWM制御IC1のOVP端子の電圧が所定の電圧に達したと時点で、PWM制御IC7はPWM制御動作を停止し、OVP保護動作となり、その状態を維持する。そして、PWM制御IC7がPWM制御動作を停止する事により、スイッチング電源装置の直流出力は停止する。
そして、この保護動作状態は、交流電源1を遮断するなどの、リセット操作を行うまで保持される。
よって、1次側電圧検出回路(T1−W4、D5、C5、R5)9を削除し、補助電源回路(T1−W3、D4、C4)8で一次側直流電圧を検出する事により、第1実施形態と同様の機能を少ない部品で実現可能となる。
そして、この保護動作状態は、交流電源1を遮断するなどの、リセット操作を行うまで保持される。
よって、1次側電圧検出回路(T1−W4、D5、C5、R5)9を削除し、補助電源回路(T1−W3、D4、C4)8で一次側直流電圧を検出する事により、第1実施形態と同様の機能を少ない部品で実現可能となる。
図3は、図2に示した第2実施形態における補助電源回路8の変形例を示す回路図である。
図3に示すように、この補助電源回路8aは、第2実施形態の補助電源回路8に、倍電圧整流回路(D41、C41)12を付加したものである。他の部分の回路構成は図2の第2実施形態の補助電源回路8と共通とする。
図3に示した補助電源回路8aにおいて、コンデンサC41とダイオードD41からなる倍電圧整流回路12を付加することで、スイッチング素子6がONの時と、OFF時どちらも補助電源回路8aのコンデンサC4に充電することが可能となり、1次側直流電圧に比例する補助電源電圧を得られ、その補助電源回路8aの出力電圧は、1次側直流電圧の変化に対し、緩やかな変化となる。
よって、交流電源1の入力電圧範囲の広い電源装置においても、容易に入力過電圧保護回路を構成できる。
また、図1に示した実施形態では、1次側直流電圧を検出する1次側電圧検出回路9および過電圧を検出する過電圧検出回路10を1次側に設けた構成となっているが、この1次側電圧検出回路9および過電圧検出回路10を2次側に設けることもできる。
図3に示すように、この補助電源回路8aは、第2実施形態の補助電源回路8に、倍電圧整流回路(D41、C41)12を付加したものである。他の部分の回路構成は図2の第2実施形態の補助電源回路8と共通とする。
図3に示した補助電源回路8aにおいて、コンデンサC41とダイオードD41からなる倍電圧整流回路12を付加することで、スイッチング素子6がONの時と、OFF時どちらも補助電源回路8aのコンデンサC4に充電することが可能となり、1次側直流電圧に比例する補助電源電圧を得られ、その補助電源回路8aの出力電圧は、1次側直流電圧の変化に対し、緩やかな変化となる。
よって、交流電源1の入力電圧範囲の広い電源装置においても、容易に入力過電圧保護回路を構成できる。
また、図1に示した実施形態では、1次側直流電圧を検出する1次側電圧検出回路9および過電圧を検出する過電圧検出回路10を1次側に設けた構成となっているが、この1次側電圧検出回路9および過電圧検出回路10を2次側に設けることもできる。
図4および図5は、2次側に1次側電圧検出回路および過電圧検出回路を設けた実施形態を示す回路図である。
図4および図5に示す実施形態では、2次側整流平滑回路20に一次側直流電圧検出回路9a、9bを接続し、過電圧検出回路10a、10bは、電圧依存素子を用い電源装置の2次側過電圧保護回路30a、30bに接続した構成となっている。
そして、この一次側電圧検出回路9a、9bは、一次側直流電圧と比例する電圧を取り出すようにスイッチング素子がオンの時に出力される極性として前記2次側の整流平滑回路に接続されると共に、スイッチング電源装置の2次側過電圧保護回路30a、30bと連動させるようになっている。
図4および図5に示す実施形態では、2次側整流平滑回路20に一次側直流電圧検出回路9a、9bを接続し、過電圧検出回路10a、10bは、電圧依存素子を用い電源装置の2次側過電圧保護回路30a、30bに接続した構成となっている。
そして、この一次側電圧検出回路9a、9bは、一次側直流電圧と比例する電圧を取り出すようにスイッチング素子がオンの時に出力される極性として前記2次側の整流平滑回路に接続されると共に、スイッチング電源装置の2次側過電圧保護回路30a、30bと連動させるようになっている。
このように、スイッチング電源装置の2次側整流平滑回路に、一次側直流電圧検出回路を設ける事により、スイッチング電源装置の動作を停止する停止手段を、電源装置の2次側過電圧保護手段に連動させる事が可能となり、PWB設計時の部品配置の自由度も高くなり、設計が容易になる効果がある。
また、上述した実施形態では、2次側整流平滑回路20は、スイッチング素子(Q1)7がオフの時に2次側に電圧が伝達され、フライバックコンバータで表現してあるが、2次側整流平滑回路は、スイッチング素子(Q1)7がONの時に2次側に電圧が伝達されるフォワードコンバータであっても、同様に入力過電圧保護機能を実現可能である。
また、上述した実施形態では、2次側整流平滑回路20は、スイッチング素子(Q1)7がオフの時に2次側に電圧が伝達され、フライバックコンバータで表現してあるが、2次側整流平滑回路は、スイッチング素子(Q1)7がONの時に2次側に電圧が伝達されるフォワードコンバータであっても、同様に入力過電圧保護機能を実現可能である。
1…交流電源、5…スイッチングトランス、6…スイッチング素子、7…IC、8…補助電源回路、9…1次側電圧検出回路、10…過電圧検出回路、12…倍電圧整流回路、20…1次側整流平滑回路、30…1次側過電圧保護回路
Claims (3)
- 交流電源に接続された整流平滑回路で1次側直流電圧に変換し、その1次側直流電圧を、スイッチング素子とPWM制御ICによりトランスをスイッチして前記トランスの2次側に電力を誘起させ、その電力を整流平滑回路で整流平滑して直流出力を得る様に構成されたスイッチング電源装置であって、
前記トランスを介して前記1次側直流電圧を検出する1次側電圧検出手段と、
前記1次側直流電圧が設定電圧値以上であることを検出する過電圧検出手段と、
前記過電圧検出手段により前記設定電圧値以上の電圧が検知された場合、前記スイッチング電源装置の動作を停止する停止手段と、を具備することを特徴とするスイッチング電源装置。 - 前記1次側電圧検出手段が、前記PWM制御ICの補助電源回路であり、前記過電圧検出手段は、ツェナーダイオードと抵抗器の直列回路であり、前記停止手段は、前記PWM制御ICの過電圧保護回路であることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
- 前記1次側電圧検出手段が、一次側直流電圧と比例する電圧を取り出すように前記スイッチング素子がオンの時に出力される極性として前記2次側の整流平滑回路に接続され、前記過電圧検出手段が、電圧依存素子を用いて入力過電圧を検出し、前記停止手段が、前記電源装置の2次側過電圧保護手段に連動されることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
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