JP2007323711A - 再生装置および再生方法、並びにプログラム - Google Patents

再生装置および再生方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】カウントダウンの終了後に、データのリアルタイム再生を行う。
【解決手段】可否判定部83は、カウントダウン時間が、素材データのリアルタイム再生に必要とされる、光ディスクからの素材データの読み出しの開始から、素材データの再生が開始されるまでの再生遅延時間の最小値である最小再生遅延時間以上であるかどうかを判定する。カウントダウン時間が最小再生遅延時間以上ではないと判定された場合、通知部85はカウントダウン時間の変更を要求する。カウントダウン時間が最小再生遅延時間以上であると判定された場合、カウントダウン処理部87は、素材データの再生を開始する時刻よりカウントダウン時間前の時刻から、カウントダウン表示を行う。本発明は、例えば、データを再生する再生装置に適用することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、再生装置および再生方法、並びにプログラムに関し、特に、カウントダウンの終了後に、データのリアルタイム再生を行うことができるようにした再生装置および再生方法、並びにプログラムに関する。
従来、テープに記録されている映像や音声のデータに、ナレーション等を挿入するオーディオインサート編集を行う編集装置がある(例えば、特許文献1参照)。
このようなオーディオインサート編集を行う編集装置では、テープに記録されている映像データが再生されて表示され、ユーザは、表示される映像を見ながら、所望のタイミングでナレーション等の音声を入力する。しかしながら、このように、ユーザが、映像を見ながら音声を入力するタイミングを図る場合、反応の遅れから必ずタイミングが遅れてしまうという問題があった。
そこで、特許文献1に記載の編集装置は、ユーザによりオーディオインサート編集が指令されると、音声を入力するタイミングに対応するインサート開始点を越えて予め設定された所定時間までプリロール後、インサート開始点までの期間を示すビギンキューとして、カウントダウン表示を行う。これにより、ユーザは、所望のタイミングで音声を入力することができる。
一方、光ディスク等に記録されているデータを再生する場合、その光ディスクに記録されているデータの次に再生すべきデータが、他の離れた記録領域に記録されていると、ある記録領域から他の離れた記録領域へのシークが発生する。そして、このシークに要するシーク時間が大きい場合には、いま再生すべきデータの読み出しが、その再生時刻に間に合わず、再生が途切れること、即ちデータのリアルタイム再生(連続再生)ができないことがある。
具体的には、光ディスクからのデータの再生は、例えば、光ディスクに記録されたデータを読み出し、所定のバッファにバッファリングした後、そのバッファリングされたデータを処理することによって行われる。
この場合、一般に、光ディスクからのデータの読み出しレートは、データの再生レートよりも大きくされ、これにより、バッファに入力されるデータのレートの方が、バッファから出力されるデータのレートよりも大きくされる。従って、バッファには、基本的には、光ディスクから読み出されたデータが徐々に蓄積されていく。
しかしながら、シークが発生すると、その間、光ディスクからのデータの読み出しが行われないため、バッファからは、データが、その再生のために出力されるだけとなり、バッファにおけるデータのデータ量は減少していく。そして、バッファにおけるデータがなくなるまでに、シークが終了し、光ディスクからデータの読み出しが行われないと、バッファがアンダーフローし、再生が途切れることになる。
従って、シーク前のバッファにおけるデータのデータ量が十分であれば、シークによって再生が途切れることを防止することができる。そこで、再生を開始する前に、シーク時間を考慮して、リアルタイム再生が可能なように、光ディスクから所定の量のデータを先に読み出しバッファに蓄積させておくことが考えられている。この場合、再生開始前に、光ディスクから所定の量のデータを読み出す時間が必要となる。
特開平10−222967号公報
以上のように、光ディスクから映像や音声のデータをリアルタイム再生するためには、再生開始前に、光ディスクから所定の量のデータを読み出す必要がある場合がある。
従って、ユーザが、カウントダウン表示によりタイミングを図り、光ディスクに記録されている映像や音声のデータに、ナレーション等の音声を挿入する場合、予め設定されたカウントダウン表示を行う時間が短いと、ユーザにより音声の挿入が指令されると同時に、光ディスクからの映像データの読み出しを開始しても、カウントダウン表示の終了までに、リアルタイム再生に必要な量のデータをバッファに蓄積することができないことがある。その結果、カウントダウン表示の終了後に、映像データのリアルタイム再生を行うことができない場合がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、カウントダウンの終了後に、データのリアルタイム再生を行うことができるようにするものである。
本発明の一側面の再生装置は、記録媒体に記録されたデータを読み出し、所定のバッファにバッファリングして再生する再生装置において、カウントダウンを行う時間であるカウントダウン時間を設定する設定手段と、前記カウントダウン時間が、前記データのリアルタイム再生に必要とされる、前記記録媒体からの前記データの読み出しの開始から、前記データの再生が開始されるまでの再生遅延時間の最小値である最小再生遅延時間以上であるかどうかを判定する判定手段と、前記判定手段により前記カウントダウン時間が前記最小再生遅延時間以上ではないと判定された場合、前記カウントダウン時間の変更を要求する要求手段と、前記判定手段により前記カウントダウン時間が前記最小再生遅延時間以上であると判定された場合、前記データの再生を開始する時刻より前記カウントダウン時間前の時刻から、カウントダウンを行うカウントダウン手段とを備える。
前記設定手段は、前記要求手段により前記カウントダウン時間の変更が要求された場合、前記最小再生遅延時間に基づいて、前記カウントダウン時間を変更することができる。
前記再生装置は、前記データの再生中に、前記データに付加する音声データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された音声データを前記記録媒体に記録させる記録制御手段とをさらに設けることができる。
前記再生装置は、前記記録媒体に記録されているデータと、前記音声データとを読み出し、前記所定のバッファにバッファリングして前記データと前記音声データを同時に再生する再生手段をさらに設けることができる。
本発明の一側面の再生方法は、記録媒体に記録されたデータを読み出し、所定のバッファにバッファリングして再生する再生装置の再生方法において、カウントダウンを行う時間であるカウントダウン時間を設定し、前記カウントダウン時間が、前記データのリアルタイム再生に必要とされる、前記記録媒体からの前記データの読み出しの開始から、前記データの再生が開始されるまでの再生遅延時間の最小値である最小再生遅延時間以上であるかどうかを判定し、前記カウントダウン時間が前記最小再生遅延時間以上ではないと判定された場合、前記カウントダウン時間の変更を要求し、前記カウントダウン時間が前記最小再生遅延時間以上であると判定された場合、前記データの再生を開始する時刻より前記カウントダウン時間前の時刻から、カウントダウンを行うステップを含む。
本発明の一側面のプログラムは、記録媒体に記録されたデータを読み出し、所定のバッファにバッファリングして再生する処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、カウントダウンを行う時間であるカウントダウン時間を設定し、前記カウントダウン時間が、前記データのリアルタイム再生に必要とされる、前記記録媒体からの前記データの読み出しの開始から、前記データの再生が開始されるまでの再生遅延時間の最小値である最小再生遅延時間以上であるかどうかを判定し、前記カウントダウン時間が前記最小再生遅延時間以上ではないと判定された場合、前記カウントダウン時間の変更を要求し、前記カウントダウン時間が前記最小再生遅延時間以上であると判定された場合、前記データの再生を開始する時刻より前記カウントダウン時間前の時刻から、カウントダウンを行うステップを含む。
本発明の一側面においては、カウントダウンを行う時間であるカウントダウン時間が設定され、前記カウントダウン時間が、記録媒体に記録されたデータのリアルタイム再生に必要とされる、前記記録媒体からの前記データの読み出しの開始から、前記データの再生が開始されるまでの再生遅延時間の最小値である最小再生遅延時間以上であるかどうかが判定される。そして、前記カウントダウン時間が前記最小再生遅延時間以上ではないと判定された場合、前記カウントダウン時間の変更が要求され、前記カウントダウン時間が前記最小再生遅延時間以上であると判定された場合、前記データの再生を開始する時刻より前記カウントダウン時間前の時刻から、カウントダウンが行われる。
本発明の一側面の再生装置は、独立した装置であっても良いし、記録再生装置の再生処理を行うブロックであっても良い。
以上のように、本発明の一側面によれば、カウントダウンの終了後に、データのリアルタイム再生を行うことができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の再生装置は、
記録媒体(例えば、図2の光ディスク21A)に記録されたデータを読み出し、所定のバッファ(例えば、図2の一時記憶メモリ65)にバッファリングして再生する再生装置(例えば、図2のボイスオーバ(以下、VOという)付加装置24)において、
カウントダウンを行う時間であるカウントダウン時間を設定する設定手段(例えば、図3の設定部84)と、
前記カウントダウン時間が、前記データのリアルタイム再生に必要とされる、前記記録媒体からの前記データの読み出しの開始から、前記データの再生が開始されるまでの再生遅延時間の最小値である最小再生遅延時間以上であるかどうかを判定する判定手段(例えば、図3の可否判定部83)と、
前記判定手段により前記カウントダウン時間が前記最小再生遅延時間以上ではないと判定された場合、前記カウントダウン時間の変更を要求する要求手段(例えば、図3の通知部85)と、
前記判定手段により前記カウントダウン時間が前記最小再生遅延時間以上であると判定された場合、前記データの再生を開始する時刻より前記カウントダウン時間前の時刻から、カウントダウンを行うカウントダウン手段(例えば、図3のカウントダウン処理部87)と
を備える。
本発明の一側面の再生装置は、
前記設定手段は、前記要求手段により前記カウントダウン時間の変更が要求された場合、前記最小再生遅延時間に基づいて、前記カウントダウン時間を変更する(例えば、図16のステップS16の処理)。
本発明の一側面の再生装置は、
前記データの再生中に、前記データに付加する音声データを取得する取得手段(例えば、図2のマイクロフォン24A)と、
前記取得手段により取得された音声データを前記記録媒体に記録させる記録制御手段(例えば、図3のVO付加処理部88)と
をさらに備える。
本発明の一側面の再生装置は、
前記記録媒体に記録されているデータと、前記音声データとを読み出し、前記所定のバッファにバッファリングして前記データと前記音声データを同時に再生する再生手段(例えば、図3の再生部81)
をさらに備える。
本発明の一側面の再生方法は、
記録媒体(例えば、図2の光ディスク21A)に記録されたデータを読み出し、所定のバッファにバッファリングして再生する再生装置(例えば、図2のVO付加装置24)の再生方法において、
カウントダウンを行う時間であるカウントダウン時間を設定し(例えば、図16のステップS8)、
前記カウントダウン時間が、前記データのリアルタイム再生に必要とされる、前記記録媒体からの前記データの読み出しの開始から、前記データの再生が開始されるまでの再生遅延時間の最小値である最小再生遅延時間以上であるかどうかを判定し(例えば、図16のステップS11)、
前記カウントダウン時間が前記最小再生遅延時間以上ではないと判定された場合、前記カウントダウン時間の変更を要求し(例えば、図16のステップS13)、
前記カウントダウン時間が前記最小再生遅延時間以上であると判定された場合、前記データの再生を開始する時刻より前記カウントダウン時間前の時刻から、カウントダウンを行う(例えば、図17のステップS20)
ステップを含む。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した簡易編集システム1の構成例を表している。
図1の簡易編集システム1は、例えば、収録されたテレビジョン番組の簡易編集に用いられる簡易編集システムである。テレビジョン番組の簡易編集の工程は、基本的に、ディスク集約、ビデオ編集、VO付加、および、白パケ伝送または白パケ記録に分類される。
ディスク集約は、複数の光ディスクに収録されたテレビジョン番組を構成する各場面の映像データや音声データ等の素材データを、1つの光ディスクに集約する工程である。ビデオ編集は、素材データの必要な範囲を選択し、意図する順番に並べることによりノンリニア編集を行う工程である。
VO付加とは、ビデオ編集の編集結果を構成する素材データと同時に、ナレーション等の音声データであるVOデータが再生されるように、VOデータを記録することにより、編集結果にVOを付加する工程である。白パケ伝送は、VO付加後の編集結果を、白パケとして、放送局等に伝送する工程である。なお、白パケとは、まだ文字や図形のスーパーインポーズによる仕上げがなされていない未完成のデータを指す。白パケ記録は、白パケを光ディスク等に記録する工程である。
図1の簡易編集システム1は、このような各工程における作業を支援する簡易編集支援システムである。簡易編集システム1は、カムコーダ21と22、ビデオ編集装置23、VO付加装置24、および白パケ記録装置25により構成される。
カムコーダ21と22は、テレビジョン番組であるニュース番組の収録や、スポーツ等の試合の模様、映画などの撮影(音声の取得も含む)に使用される装置である。カムコーダ21と22は、被写体を撮影して得られた素材データ等を、ファイル単位で光ディスク21Aまたは光ディスク22Aに記録する。
また、カムコーダ21と22は、ユーザの入力に基づいて、収録に関する情報等のように、例えば、後段のビデオ編集時に有用となる情報等を生成し、カムコーダ21と22において得られた素材データにメタデータとして関連付ける。
素材データや、それに関連付けられるメタデータが記録された光ディスク21Aまたは22Aは、ビデオ編集装置23の内部のドライブ(図示せず)または外部のドライブ23Aに装着される。
ビデオ編集装置23は、その内部のドライブまたは外部のドライブ23Aに装着された光ディスク21Aまたは22Aに収録されたテレビジョン番組を構成する各場面の素材データの、1つの光ディスク21Aへの集約と、その光ディスク21Aに集約された素材データの編集とに使用される装置である。
ビデオ編集装置23は、光ディスク22Aに収録された素材データを、必要に応じて光ディスク21Aに複写する。また、ビデオ編集装置23は、ユーザの入力に応じて、光ディスク21Aに記録されている素材データの編集を行い、その編集結果に関する情報であるエディットリストを作成して、光ディスク21Aに記録する。
VO付加装置24は、ビデオ編集装置23により得られる編集結果へのVOの付加に使用される装置である。VO付加装置24には、素材データとエディットリストが記録されている光ディスク21Aが装着され、マイクロフォン24Aが接続されている。
VO付加装置24は、光ディスク21Aに記録されているエディットリストにしたがって、編集結果を構成する素材データを再生し、再生中にマイクロフォン24Aに入力される音声をVOとして編集結果に付加する。即ち、VO付加装置24は、再生中の編集結果を構成する素材データと同時に、編集結果の再生中に入力された音声のデータであるVOデータが再生されるように、VOデータを光ディスク21Aに記録する。
白パケ記録装置25は、VO付加後の編集結果の白パケとしての伝送または記録に使用される装置である。白パケ記録装置25には、内部のドライブ(図示せず)に、VO付加装置24によりVOデータが記録された後の光ディスク21Aが装着され、その光ディスク21Aに記録されているエディットリストにしたがって、光ディスク21Aに記録されている素材データとVOデータを白パケとして同時に再生し、その白パケをベースバンドとして、FPU(Field Pickup Unit)やSNG(Satellite News Gathering)を用いて放送局26に伝送する。
また、白パケ記録装置25は、VOデータが記録された後の光ディスク21Aに記録されているエディットリストにしたがって、光ディスク21Aに記録されている編集結果を構成する素材データを接続し、その素材データに含まれる所定のチャンネルの音声データに、所定のチャンネルのVOデータを上書きして、その結果得られる素材データを、白パケを一本化したファイルとして、放送局26にFTP(File Transfer Protocol)やFAM(File Access Mode)に準拠して送信する。
このFAMは、i.LINK(商標)におけるデータの取り扱い形式のうち、ファイル形式のデータを送受信する形式である。放送局26は、例えば、白パケを一本化したファイルを、図示せぬ光ディスク等に記録することにより、白パケが一本化されたファイルを記録する光ディスク等を作成する。
なお、VOデータが記録された光ディスク21Aは、放送局26に郵送されるようにしてもよい。
また、この光ディスク21Aには、そこに記録されているエディットリストにしたがって、そこに記録されている編集結果を構成する素材データを接続し、その素材データに含まれる所定のチャンネルの音声データに、所定のチャンネルのVOデータを上書きして得られる素材データが、白パケを一本化したファイルとして、光ディスク21Aの記録領域のうち、まだ何も記録されていない未記録領域に記録されるようにしてもよい。
放送局26は、以上のようにして白パケ記録装置25から送信された白パケを用いて、文字や図形のスーパーインポーズによる仕上げなどを行い、テレビジョン番組として完成されたAV(Audio Video)データであるカンパケを作成する。
なお、白パケ記録装置25に接続されたドライブ25Aに光ディスク27が装着される場合、白パケ記録装置25は、白パケを一本化したファイルを、光ディスク27の未記録領域に記録するようにしてもよい。
また、図1では、カムコーダ21と22、ビデオ編集装置23、VO付加装置24、白パケ記録装置25が、それぞれ別々の装置であるものとしたが、それらの一部または全部が一体化されていてもよい。
さらに、図1では、光ディスク21Aと22Aがビデオ編集装置23の内部のドライブまたは外部のドライブ23Aに装着され、その光ディスク21Aと22Aに対する読み出しまたは記録が行われるものとしたが、ビデオ編集装置23が、光ディスク21Aが装着されたカムコーダ21と、光ディスク22Aが装着されたカムコーダ22とネットワークを介して接続され、そのネットワークを介して、光ディスク21Aと22Aに対する読み出しまたは記録を行うようにしてもよい。
また、以下では、カムコーダ21と22を区別する必要がない場合、それらをまとめてカムコーダ20という。
図2は、図1のVO付加装置24のハードウェアの構成例を示すブロック図である。
図2のVO付加装置24では、映像入力I/F(Interface)50、音声入力I/F51、マイコン52、一時記憶メモリI/F53、光ディスクドライブI/F54、操作部I/F55、ベースバンド出力I/F56、音声出力I/F57、シリアルデータI/F58、映像表示I/F59、メモリカードI/F60、ネットワークI/F61、ハードディスクドライブI/F62、およびドライブI/F63が、データバスを介して、システムバス64に接続されている。
映像入力I/F50には、外部に設けられたカメラ41が接続されており、カメラ41により撮影された結果得られる映像信号が、カメラ41から入力される。映像入力I/F50は、その映像信号に含まれる、SDI(Serial Digital Interface)規格に準拠した信号、コンポジット信号、コンポーネント信号などの同期信号を、映像データとして、システムバス64を介して、映像表示I/F59などに供給する。
音声入力I/F51には、外部に設けられたマイクロフォン24Aが接続されており、マイクロフォン24Aにより取得されたVOのアナログ信号である音声信号が入力される。音声入力I/F51は、その音声信号に対してA/D(Analog/Digital)変換を行い、その結果得られるデジタル信号をVOデータとして、システムバス64を介して一時記憶メモリI/F53に供給する。
マイコン52は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)により構成される。マイコン52のCPUは、ROMまたはハードディスク68に記録されているプログラムにしたがって、操作部I/F55からの操作信号などに応じて、VO付加装置24の各部を制御する。RAMには、CPUが実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。
一時記憶メモリI/F53には、バッファなどの一時記憶メモリ65が接続されており、一時記憶メモリI/F53は、音声入力I/F51からのVOデータ、光ディスクドライブI/F54から供給される素材データなどを、一時記憶メモリ65に記憶させる。また、一時記憶メモリI/F53は、一時記憶メモリ65に記憶されているVOデータを読み出し、システムバス64を介して、光ディスクドライブI/F54に供給する。その結果、光ディスク21AにVOデータが記録される。
さらに、一時記憶メモリI/F53は、一時記憶メモリ65に記憶されている素材データのうち、音声データをシステムバス64を介して音声出力I/F57に供給し、映像データをシステムバス64を介して映像表示I/F59に供給する。その結果、光ディスク21Aに記録されている素材データが、一時記憶メモリ65にバッファリングされながら、再生される。
光ディスクドライブI/F54には、光ディスク21Aが装着された光ディスクドライブ66が接続されている。光ディスクドライブI/F54は、光ディスクドライブ66を制御し、光ディスクドライブ66に設けられているピックアップ(図示せず)を、光ディスク21A上の所定の位置にシークして素材データを読み出し、システムバス64を介して一時記憶メモリI/F53またはベースバンド出力I/F56に供給する。また、光ディスクドライブI/F54は、光ディスクドライブ66を制御し、一時記憶メモリI/F53からのVOデータを光ディスク21Aに記録させる。
操作部I/F55には、外部に設けられたキーボード、マウス、リモートコントローラから送信されてくる指令を受信する受信部などの操作部42が接続される。操作部I/F55は、ユーザによる操作部42の操作に応じて操作信号を生成し、その操作信号を、システムバス64を介してマイコン52に供給する。
ベースバンド出力I/F56は、光ディスクドライブI/F54からの素材データをベースバンドとして、FPU装置やSNG装置に出力する。
音声出力I/F57には、外部に設けられたスピーカ43が接続され、音声出力I/F57は、一時記憶メモリI/F53から供給される音声データに対して、D/A(Digital/Audio)変換を行い、その結果得られるアナログ信号を増幅して、スピーカ43に供給する。スピーカ43は、音声出力I/F57からのアナログ信号に基づいて、音声を外部に出力する。なお、音声出力I/F57は、音声データをそのままスピーカ43に供給し、スピーカ43が、D/A変換等を行い、その結果得られるアナログ信号に基づいて音声を外部に出力するようにしてもよい。
シリアルデータI/F58は、必要に応じて、図示せぬ外部のコンピュータ等のデジタル機器との間で、データをやり取りする。映像表示I/F59には、外部に設けられた映像モニタ44が接続され、映像表示I/F59は、一時記憶メモリI/F53からの映像データに対して、D/A変換を行い、その結果得られるコンポジット信号、コンポーネント信号などのアナログ信号を増幅して、映像モニタ44に供給する。映像モニタ44は、映像表示I/F59からのアナログ信号に基づいて映像を表示する。なお、映像モニタ44には、映像とともに、その映像に対応するタイムコードが表示されるようにしてもよい。
また、映像表示I/F59は、映像データをそのまま映像モニタ44に供給し、映像モニタ44が、D/A変換等を行い、その結果得られるアナログ信号に基づいて映像を外部に出力するようにしてもよい。
メモリカードI/F60は、必要に応じてVO付加装置24に装着されるメモリカード(図示せず)に対して、映像データ、音声データ、各種の設定データなどの読み書きを行う。ネットワークI/F61は、必要に応じて、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して接続される他の装置との間で、データのやり取りを行う。
例えば、ネットワークI/F61は、他の装置からネットワークを介してプログラムを取得し、システムバス64、ハードディスクドライブI/F62、およびハードディスクドライブ67を介して、ハードディスク68に記録させる。
ハードディスクドライブI/F62には、ハードディスク68が装着されたハードディスクドライブ67が接続されている。ハードディスクドライブI/F62は、ハードディスクドライブ67を制御し、ハードディスク68に対するデータの読み書きを行う。例えば、ハードディスクドライブI/F62は、ハードディスクドライブ67を制御し、ネットワークI/F61とシステムバス64を介して供給されるプログラムをハードディスク68に記録させる。
ドライブI/F63には、ドライブ69が接続されている。ドライブI/F63は、ドライブ69を制御し、ドライブ69に磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア45が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じてハードディスクドライブI/F62などを介してハードディスク68に転送され、記録される。
システムバス64は、そこにデータバスを介して接続されている各部の間でのデータのやり取りを仲介する。
次に、図2のVO付加装置24において、マイコン52は、所定のプログラムを実行することによりVOを付加するVO処理部として機能する。
図3は、そのようなVO処理部80の機能的な構成例を示している。
図3のVO処理部80は、再生部81、計算部82、可否判定部83、設定部84、通知部85、更新部86、カウントダウン処理部87、VO付加処理部88、およびタイマ部89により構成される。
再生部81は、光ディスクドライブI/F54を制御し、光ディスクドライブ66に装着されている光ディスク21Aからエディットリストを読み出して、設定部84と更新部86に供給する。また、再生部81は、タイマ部89から供給される時刻を表す時刻情報と、設定部84から供給される再生条件およびカウントダウン処理部87がカウントダウンを行う時間であるカウントダウン時間とに基づいて、所定のタイミングで、光ディスクドライブI/F54を制御し、光ディスク21Aから素材データを読み出す。
そして、再生部81は、一時記憶メモリI/F53を制御して、その読み出した素材データを一時記憶メモリ65に記憶させる。さらに、再生部81は、時刻情報とカウントダウン時間とに基づく所定のタイミングで、一時記憶メモリI/F53、音声出力I/F57、および映像表示I/F59を制御し、一時記憶メモリ65に記憶されている素材データを再生する。このとき、再生部81は、VO付加処理部88に、VOデータの一時記憶の開始を指令する。
計算部82は、設定部84から供給される、光ディスク21Aが再生されるときに課される各種の再生条件に基づいて、素材データのリアルタイム再生に必要とされる、光ディスク21Aからの素材データの読み出しの開始から、素材データの再生が開始されるまでの再生遅延時間の最小値である最小再生遅延時間を計算し、可否判定部83に供給する。
可否判定部83は、設定部84から供給されるカウントダウン時間と、計算部82からの最小再生遅延時間とに基づいて、再生部81により読み出されたエディットリストに対応する編集結果をリアルタイム再生することが可能であるかどうかを判定する。可否判定部83は、その判定結果を通知部85に供給する。
設定部84は、操作部I/F55からの操作信号に基づいて、カウント時間を設定し、そのカウント時間を再生部81と可否判定部83に供給する。また、設定部84は、光ディスク21Aが再生されるときに課される各種の再生条件を設定し、その再生条件を再生部81と計算部82に供給する。なお、再生条件としては、要求再生レート、光ディスク21Aからデータを読み出すときの読み出しレート、さらには、許容記憶容量、シーク時間関数、メディアアクセス情報などがある。
ここで、要求再生レートは、再生を行うときにユーザが要求する再生レートであり、ユーザは、操作部42を操作することにより、要求再生レートを指定する。そして、その操作に対応する操作信号が、操作部I/F55とシステムバス64を介して設定部84に供給され、設定部84は、その操作信号に基づいて要求再生レートを再生条件の1つとして設定する。
また、読み出しレートは、例えば、光ディスクドライブ66に記憶されており、光ディスクドライブ66から、光ディスクドライブI/F54とシステムバス64を介して設定部84に供給され、再生条件の1つとして設定される。
さらに、許容記憶容量とは、一時記憶メモリ65の総記憶容量として、ユーザが許容しているサイズ、またはVO付加装置24において許容されているサイズである。なお、許容記憶容量は、例えば、ユーザが操作部42を操作することにより入力することができる。但し、許容記憶容量の最大値は、VO付加装置24の仕様または性能として予め決定されており、ユーザは、その最大値以下の値を入力することができるようになっている。
シーク時間関数とは、光ディスク21Aのある論理ブロックであるシーク元の論理ブロックから他の論理ブロックであるシーク先の論理ブロックへのシークを行うのに要するシーク時間を、例えば、シーク元の論理ブロックとシーク先の論理ブロックの論理ブロック番号(LBN(Logical Block Number))を引数として表す関数である。
即ち、例えば、光ディスク21Aの記録領域は、所定のサイズの論理ブロック(に割り当てられた物理ブロック)に区分されており、各論理ブロックには、光ディスク21Aに対する読み書き順に、シーケンシャルな番号としてのLBNが付されている。シーク時間関数によれば、ある2つのLBNを引数として与えると、その2つのLBNによって特定される2つの論理ブロックのうちの一方をシーク元の論理ブロックとするとともに、他方をシーク先の論理ブロックとして、シーク元の論理ブロックからシーク先の論理ブロックへのシークに要するシーク時間を求めることができる。
なお、ここでは、シーク時間関数によって求められるシーク時間は、例えば、シーク元の論理ブロックからシーク先の論理ブロックへのシークに要するシーク時間の最悪値で、光ディスク21Aの回転待ちの時間も含むものとする。また、シーク時間関数は、例えば、光ディスクドライブ66に記憶されており、光ディスクドライブ66から、光ディスクドライブI/F54とシステムバス64を介して、設定部84に供給され、再生条件の1つとして設定される。
メディアアクセス情報とは、光ディスク21Aに記録されたデータを、どのような順序で読み出すかを表す。即ち、光ディスク21Aにおいては、ある一連のデータが、1つの連続した記録領域に記録されるとは限らず、複数の連続した記録領域に、いわば分断されて記録されることがある。メディアアクセス情報は、このように、光ディスク21Aに分断されてデータが記録されている記録領域に、どのような順番でアクセスするかを表す。メディアアクセス情報は、再生部81により再生されたエディットリストに基づいて求められる。
即ち、設定部84は、光ディスクドライブI/F54を制御して、光ディスク21Aから、そこに記録されたデータを管理するための情報を読み出し、再生対象のデータが記録されている光ディスク21Aの記録領域を認識し、その記録領域を、データの再生順に並べるスケジューリングを行うことにより、例えば、エディットリストにしたがった素材データの読み出し順序としてのメディアアクセス情報を得る。そして、設定部84は、メディアアクセス情報を、再生条件の1つとして設定する。
通知部85は、可否判定部83からの判定結果に応じて、その判定結果を表すメッセージを表示させるための映像データを作成する。通知部85は、その映像データを映像表示I/F59に供給して、メッセージを映像モニタ44に表示させることにより、ユーザに判定結果を通知する。
更新部86は、再生部81から供給されるエディットリスト、VO付加処理部88から供給されるVOデータに付与されたUMIDの情報などに基づいて、光ディスクドライブI/F54を制御し、光ディスク21Aに記録されているエディットリストを更新する。
カウントダウン処理部87は、操作部I/F55からVOの付加を開始するための指令に対応する操作信号が供給されると、タイマ部89に時刻の計時の開始を指令する。カウントダウン処理部87は、映像表示I/F59を制御し、タイマ部89から供給される時刻情報に基づいて、カウントダウン表示を行う。
VO付加処理部88は、再生部81からの指令に応じて、音声入力I/F51と一時記憶メモリI/F53を制御し、マイクロフォン24Aに入力される音声に対応するVOデータを、一時記憶メモリ65に一時記憶させる。また、VO付加処理部88は、一時記憶メモリI/F53と光ディスクドライブI/F54を制御し、一時記憶メモリ65に一時記憶されているVOデータを、再生部81により読み出されたエディットリストに対応する編集結果に付加する。さらに、VO付加処理部88は、VOデータに付与されるUMIDの情報を更新部86に供給する。
タイマ部89は、カウントダウン処理部87からの指令に応じて、時刻の計時を開始する。タイマ部89は、計時した時刻を表す時刻情報を、再生部81とカウントダウン処理部87に供給する。
図4は、VO付加前に光ディスク21Aに記録されているファイルのディレクトリ構造の例を示している。
図4において、シンボル121は、1つのディレクトリを表している。なお、符号は付していないが、シンボル(ディレクトリ)121と同一のその他のシンボルも、1つのディレクトリを表している。また、シンボル122は、1つのファイルを示している。なお、符号は付していないが、シンボル(ファイル)122と同一のその他のシンボルも、1つのファイルを示している。
なお、以下、特に断りの無い限り、ディレクトリとディレクトリのシンボルとは同一であるとみなして説明する。同様に、ファイルとファイルのシンボルとは同一であるとみなして説明する。また、各ディレクトリのそれぞれ、および、各ファイルのそれぞれの識別を容易なものとするために、以下、ファイルまたはディレクトリの後方に括弧( )書きでその名称を記載する。
図4の例では、光ディスク21Aには、目次を記述するデータのファイルであり、クリップ(詳細は後述する)およびエディットリストを管理するための情報を記述するインデックスファイル(INDEX.XML)122と、光ディスク21Aの代表画のパス、光ディスク21Aのタイトルまたはコメントを記述するディスクメタデータのファイルであるディスクメタファイル(DISCMETA.XML)とが設けられている。
また、光ディスク21Aには、クリップの素材データ等のファイルが下位に設けられるクリップディレクトリ(Clip)121、エディットリストのファイルが下位に設けられるエディットリストディレクトリ(Edit)、およびプロキシ映像データ(詳細は後述する)のファイルが下位に設けられるプロキシディレクトリ(Sub)が設けられている。
クリップディレクトリ(Clip)121には、光ディスク21Aに記録されているクリップの素材データ等が、クリップ毎に異なるファイルとして記録されている。
なお、クリップとは、カムコーダ20の撮影処理の回数の単位である。またそれ以外にも、クリップは、その撮影処理の撮影開始から撮影終了までの時間を示す単位を示したり、その撮影処理により得られた各種のデータの長さを示す単位を示したり、その撮影処理により得られた各種のデータのデータ量を示す単位を示す。さらに、クリップは、その各種のデータの集合体そのものも示す場合もある。
ここでは、クリップとは、例えば、1回の撮影処理(撮影開始から撮影終了までの撮影処理)により得られた映像データ、その映像データに対応する音声データ、メタデータ等の集合体を指す。
具体的には、例えば、図4は、光ディスク21Aに3つのクリップのデータが記録されている場合の例を示している。
即ち、例えば、クリップディレクトリ121の下位には、光ディスク21Aに記録された最初のクリップの素材データのファイルである第1のクリップファイル(C0001.MXF)と、このクリップの素材データに対応する、リアルタイム性を要求されないメタデータ(以下、ノンリアルタイムメタデータという)を含むファイルである第1のノンリアルタイムメタデータファイル(C0001M01.XML)とが設けられている。
なお、図4の例では、ノンリアルタイムメタデータファイル(C0001M01.XML)は、汎用性を持たせるためにXML形式で記述されている。
また、クリップディレクトリ121の下位には、第1のクリップファイル(C0001.MXF)と第1のノンリアルタイムメタデータファイル(C0001M01.XML)と同様に、第2のクリップファイル(C0002.MXF)と第2のノンリアルタイムメタデータファイル(C0002M01.XML)、並びに第3のクリップファイル(C0003.MXF)と第3のノンリアルタイムメタデータファイル(C0003M01.XML)が設けられている。
図4において、このようなクリップディレクトリ(Clip)121の下方に示される、エディットディレクトリ(Edit)には、光ディスク21Aに記録されているエディットリストが、編集処理ごとに異なるファイルとして記録されている。
例えば、図4の例の場合、エディットディレクトリ(Edit)の下位には、光ディスク21Aに記録されたクリップの1回目の編集処理の編集結果に関する情報であるエディットリストを含むファイルである第1のエディットリストファイル(E0001E01.SMI)と、編集後の素材データ(編集に用いられた全クリップの素材データのうち、編集後の素材データとして抽出された部分)に対応するメタデータ、または、そのメタデータに基づいて新たに生成されたメタデータを含むファイルである第1のエディットリスト用メタデータファイル(E0001M01.XML)とが設けられている。
また、エディットディレクトリの下位には、第1のエディットリストファイル(E0001E01.SMI)と第1のエディットリスト用メタデータファイル(E0001M01.XML)と同様に、光ディスク21Aに記録されたクリップの2回目の編集処理に対応する第2のエディットリストファイル(E0002E01.SMI)と第2のエディットリスト用メタデータファイル(E0002M01.XML)が設けられている。
また、図4において、このようなエディットディレクトリ(Edit)の下方に示される、プロキシディレクトリ(Sub)には、光ディスク21Aに記録されているクリップのプロキシ映像データが、クリップ毎に異なるファイルとして記録されている。ここで、プロキシ映像データは、クリップの映像データの解像度を低くしたデータである。
例えば、図4の例の場合、プロキシディレクトリ(Sub)の下位には、光ディスク21Aに記録された最初のクリップのプロキシ映像データのファイルである第1のプロキシ映像ファイル(C0001S01.MXF)、第2のクリップのプロキシ映像データのファイルである第2のプロキシ映像ファイル(C0002S01.MXF)、第3のクリップのプロキシ映像データのファイルである第3のプロキシ映像ファイル(C0003S01.MXF)が設けられる。
さらに、光ディスク21Aには、クリップ以外のファイルが設けられる一般ディレクトリ(General)が設けられている。
図5は、図4のクリップファイルのフォーマットの例を示している。
ここで、図5では、ボディに配置される素材データとして、MPEG(Moving Picture Experts Group)2方式で符号化された映像データと、リニアPCM(Pulse Code Modulation)形式の音声データを、それぞれ採用した場合のフォーマットを示している。
なお、ボディには、その他、DV(Digital Video)等の各種のフォーマットの映像データと音声データを配置することが可能である。
図5に示すように、1フレーム分のリアルタイム性を要求されるメタデータ(以下、リアルタイムメタデータという)が配置されるシステムアイテム、MPEG2方式で符号化された映像データ、およびリニアPCM形式で符号化された音声データが、1クリップ分まとめてボディに配置され、さらに、そのボディにヘッダとフッタが付加されて、クリップファイルが構成される。
ここで、システムアイテム、映像データ、音声データは、KLV(Key,Length,Value)構造にKLVコーディングされて配置される。
KLV構造とは、その先頭から、キー(Key)、レングス(Length)、バリュー(Value)が順次配置された構造であり、キーには、バリューに配置されるデータがどのようなデータであるかを表す、SMPTE 298Mの規格に準拠した16バイトのラベルが配置される。レングスには、バリューに配置されるデータのデータ長が配置される。バリューには、実データ、即ち、ここでは、1フレームのリアルタイムメタデータが配置されるシステムアイテム、映像データ、または音声データが配置される。
また、KLVコーティングされたシステムアイテム、映像データ、および音声データは、そのデータ長が、KAG(KLV Alignment Grid)を基準とする固定長となっている。そして、KLVコーティングされたシステムアイテム、映像データ、および音声データを固定長とするのに、スタッフィング(stuffing)のためのデータとしてのフィラー(Filler)が、やはりKLV構造とされて、KLVコーティングされたシステムアイテム、映像データ、および音声データのそれぞれの後に配置される。
ヘッダには、その先頭から、ヘッダパーティションパック(Header Partition Pack)、ヘッダメタデータ(Header Metadata)、インデックステーブル(Index Table)が順次配置される。ヘッダパーティションパックには、ファイルフォーマット(例えば、MXF(Material eXchange Format))を表すデータであるパーティションメタデータ、ボディの長さ、ボディの開始位置、ボディに配置されるデータの形式(符号化方式)を表すデータなどが配置される。ヘッダメタデータには、例えば、UMID(Unique Material IDentifier)、先頭タイムコード、ファイルの作成日や、ボディに配置されたデータに関する情報(例えば、映像の画素数、アスペクト比など)が配置される。
なお、UMIDとは、各クリップやVOデータをグローバルユニークに識別するためのクリップ固有の識別子であって、SMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers)により定められる識別子を指す。また、ヘッダには、種々のオプションのデータを配置することができる。
インデックステーブルには、ボディに配置されたデータを管理するためのデータなどが配置される。フッタは、フッタパーティションパック(Footer Partition Pack)で構成され、フッタパーティションパックには、フッタを特定するためのデータなどが配置される。
図6は、VO付加前に光ディスク21Aに記録されているエディットリストファイルのエディットリストの例を示している。
即ち、図6は、XMLで記述されたエディットリストファイルの具体的な記述例を示す図である。なお、図6において、各行頭の数字は、説明の便宜上付加したものであり、XML記述の一部ではない。このことは、後述する図14においても同様である。
エディットリストファイルは、クリップの非破壊編集の編集結果に関する情報であるエディットリストを含むファイルであり、その編集結果の再生方法についても記述されている。
図6に示すように、エディットリストファイルのXML記述は、主にボディタグ(<body> </body>)で囲まれるボディ部により構成される。図6の例では、このボディ部は、4乃至15行目に記述されている。なお、1乃至3行目には、このファイルがProfessional DiscのEdit List(エディットリスト)であることを示す情報が記述されている。
詳細には、ボディ部には、編集記述の時間的振る舞いと関係する情報が記述される。図6の例では、5行目の開始タグ「<par>」と14行目の終了タグ「</par>」の間に記述されるpar要素は、時間コンテナであり、複数の要素を同時に再生する単純時間グループを定義する。図6の例では、第1のクリップ(図6の例では、Clip1と記述されており、例えば、図4の第1のクリップファイル(C0001.MXF)のクリップであるとする)と第2のクリップ(図6の例では、Clip2と記述されており、例えば、図4の第2のクリップファイル(C0002.MXF)のクリップであるとする)が同時に再生されるように示されている。
但し、図6の例の場合、後述するように、2つのクリップの再生開始時間が互いにずれており、実際には、この2つのクリップが連続して再生されるように為されている。
図6において、7乃至9行目のref要素には、参照するファイルおよび参照するファイルの再生範囲等が記述されている。7行目の「src="urn:smpte:umid:060A2B340101010501010D431300000070D3020009350597080046020118F454"」の記述は、参照先のファイルに割り当てられたUMIDが「060A2B340101010501010D431300000070D3020009350597080046020118F454」であることを示している。
また、8行目の「clipBegin="smpte-30=00:00:00:00"」の記述は、この第1のクリップの、再生を開始する位置、すなわち、編集区間の開始位置をこの第1のクリップのFTC(File Time Code)上で示しており、単位はフレーム数である。なお、このFTCは、各ファイルの先頭フレームの番号を「0」とし、その先頭フレームから順番に、各フレームに割り当てられる相対的な位置情報である。その記述に続く8行目の「clipEnd="smpte-30=00:00:06:00"」の記述は、この第1のクリップの再生を終了する位置、すなわち、編集区間の終了位置をこの第1のクリップのFTC上で示している。
さらに、その記述に続く8行目の「begin="smpte-30=00:00:00:00"」の記述は、第1のクリップが開始される時刻、すなわち、素材データが開始されるエディットリストのFTC上での位置を示しており、単位はフレーム数である。なお、「smpte-30」は、使用するタイムコードが、SMPTEで定義される30フレーム毎秒のSMPTEタイムコードであることを示す記述である。
また、9行目の「trackSrc="CH1;CH2;CH3;CH4"」の記述は、第1のクリップに含まれる各チャンネルの音声データのうち、再生対象とする音声データに対応するチャンネル(以下、再生チャンネルという)のチャンネル番号を示している。なお、以下では、再生可能な音声データのチャンネル数は4つであるものとし、クリップには、4つのチャンネルの音声データが含まれているものとする。
また、その記述に続く9行目の「trackDst="CH1;CH2;CH3;CH4"」の記述は、再生チャンネルの音声データを、どのチャンネル番号のチャンネルの音声データとして出力するか、即ち音声データを出力するチャンネル(以下、出力チャンネルという)のチャンネル番号を示している。
以上のように、図6の例では、第1のクリップは、時刻「00:00:00:00」に、フレーム番号「00:00:00:00」の位置から再生が開始され、フレーム番号「00:00:06:00」の位置まで再生されることが、エディットリストに記述されている。なお、このとき、第1のクリップに含まれるすべてのチャンネルの音声データが、そのままのチャンネルの音声データとして再生される。
また、第2のクリップについても、11行目乃至13行目において、第1のクリップの場合と同様に記述されている。図6の例では、第2のクリップは、時刻「00:00:06:00」に、フレーム番号「00:00:00:00」の位置から再生され、フレーム番号「00:00:04:00」の位置まで再生されることが、エディットリストに記述されている。なお、このときも、第1のクリップの場合と同様に、第2のクリップに含まれるすべてのチャンネルの音声データが、そのままのチャンネルの音声データとして再生される。
そして、図6のエディットリストにおいては、以上のような第1のクリップの再生と第2のクリップの再生がpar要素により、同時に行われるように指定されている。従って、結果として、時刻「00:00:00:00」に、第1のクリップがフレーム番号「00:00:00:00」の位置からフレーム番号「00:00:06:00」の位置まで再生される。これにより、時刻「00:00:06:00」になると、今度は、第2のクリップがフレーム番号「00:00:00:00」の位置からフレーム番号「00:00:04:00」の位置まで再生される。以上のように、図6に示すエディットリストにおいては、第1のクリップと第2のクリップが、連続して再生されるように編集されていることが示されている。
換言すると、図6のエディットリストは、第1のクリップ(Clip1)を6秒再生し、その後に第2のクリップ(Clip2)を4秒再生することを示している。
なお、図6において、各データを示すUMIDの例が上述したように記述してあるが、これらは、エディットリスト内のUMIDの記述位置等を示すだけのものであり、それらの値が意味を持たない仮想のUMIDである。即ち、図6に記載されているUMIDは、実際のUMIDとは異なる意味の無いシンボルの組合せであり、実際には、SMPTEの定める方法に基づいて作成された正当なUMIDが上述した仮想UMIDの代わりに各位置に記述される。
次に、図7Aと図7B、図8Aと図8B、並びに図9Aと図9Bを参照して、最小再生遅延時間について説明する。
まず最初に、図7Aと図7Bを参照して、再生遅延時間が0秒である場合の編集結果を構成する素材データの再生について説明する。
図7Aの表は、編集結果を構成する素材データを再生する際に行われる各処理の時間や時刻に関する情報の例を表している。
具体的には、図7Aの表では項目「処理内容」、「各処理時間」、「各処理開始時刻」、「読出開始限界時刻」、および「記憶時間」と、各項目の内容とが対応付けられている。このことは、後述する図8Aと図9Aの表においても同様である。
項目「処理内容」の内容は、編集結果を構成する素材データを再生する際に行われる各処理の内容であり、メディアアクセス情報により決定される。図7Aの例では、光ディスク21A上の離れた4つの位置に配置されている素材データが読み出され、シークが4回行われる。
また、項目「各処理時間」の内容は、対応する項目「処理内容」の内容に要する時間である。具体的には、項目「各処理時間」の内容のうち、項目「処理内容」の内容「素材データ読出」に対応する内容は、読み出しレートにより決定され、図7Aの例では、0.8秒となっている。ここで、図7Aの例では、読み出しレートは2.5倍速であるものとする。従って、再生レートが1倍速である場合、0.8秒間で読み出された素材データの再生時間は2秒間である。一方、項目「各処理時間」の内容のうち、項目「処理内容」の内容「シーク」に対応する内容は、シーク時間関数により決定され、図7Aの例では、1乃至3回目のシークに対応する内容が1秒であり、4回目のシークに対応する内容が1.8秒となっている。
また、項目「各処理開始時刻」の内容は、対応する項目「処理内容」の内容の開始時刻であり、再生開始時刻を0秒として、そこから項目「各処理時間」の内容を累積することにより決定される。なお、図7Aの例では、再生遅延時間が0であるので、再生開始時刻は1回目の素材データ読出の開始時刻と同時であり、項目「処理内容」の内容の1回目の「素材データ読出」に対応する項目「各処理開始時刻」の内容は0となる。
さらに、項目「読み出し開始限界時刻」の内容は、予め設定された要求再生レートで再生するために素材データの読み出しを行わなければならない限界の時刻であり、要求再生レートにより決定される。図7Aの例では、要求再生レートは1倍速となっている。従って、0.8秒間で読み出された素材データの再生時間は2秒間であるので、素材データの読み出しを行わなければならない限界の時刻は、前回の読み出しを行わなければならない限界の時刻から2秒後である。
また、項目「記憶時間」の内容は、対応する項目「処理内容」の内容である処理の処理開始時刻から読み出し限界時刻までの時間である。具体的には、項目「記憶時間」の内容のうち、項目「処理内容」の内容「素材データ読出」に対応する内容は、項目「各処理開始時刻」の内容から、項目「読出開始限界時刻」の内容までの時間である。また、項目「記憶時間」の内容のうち、項目「処理内容」の内容「シーク」に対応する内容は、項目「各処理開始時刻」の内容から、項目「処理内容」の次の内容「素材データ読出」に対応する項目「読出開始限界時刻」の内容までの時間である。従って、項目「記憶時間」の内容が負の時間である場合、一時記憶メモリ65にアンダーフローが生じている。
以上のように、図7Aの例では、1回目の素材データの読み出しが0.8秒間行われた後(1回目の読み出し処理が開始されてから0.8秒後)、シークが1秒間行われる。次に、2回目の素材データの読み出しが0.8秒間行われ、その後シークが1秒間行われる。次に、3回目の素材データの読み出しが0.8秒間行われ、その後シークが1秒間行われる。最後に、4回目の素材データの読み出しが0.8秒間行われ、その後シークが1.8秒間行われる。
このとき、光ディスク21Aから読み出されて一時記憶メモリ65に入力される素材データのデータ量は、図7Bのグラフのメディア読み出しラインLrで表される。なお、図7Bにおいて、横軸は時間(秒)を表し、縦軸はデータ量を表している。このことは、後述する図8Bと図9Bにおいても同様である。
また、図7Aの例では、要求再生レートが1倍速であり、読み出しレートが2.5倍速であるので、一時記憶メモリ65から出力される素材データのデータ量は、図7Bのグラフのリアルタイム再生ラインLpで表される。
なお、図7Aと図7Bにおいて、再生遅延時間は0秒であるので、メディア読出ラインLrとリアルタイム再生ラインLpの開始時刻は同一であり、0秒となっている。
上述したように、リアルタイム再生ラインLpは、一時記憶メモリ65から出力される素材データのデータ量を表し、メディア読み出しラインLrは、光ディスク21Aから読み出されて一時記憶メモリ65に入力される素材データのデータ量を表すから、リアルタイム再生ラインLpが、メディア読み出しラインLrを上回ることは、一時記憶メモリ65にアンダーフローが発生することを意味する。そして、一時記憶メモリ65がアンダーフローするということは、再生が途切れることを意味する。
図7Aと図7Bの例では、リアルタイム再生ラインLpは、メディア読み出しラインLrを常に下回っているので、再生は途切れず、素材データのリアルタイム再生を行うことができる。なお、素材データの再生直後に、マイクロフォン24A、音声入力I/F51、システムバス64、および一時記憶メモリI/F53を介してVOデータが一時記憶メモリ65に入力されると、マイクロフォン24Aから一時記憶メモリ65に入力されるVOデータのデータ量は、図7Bの書き込みラインLwで表される。
また、図7Bにおいて、メモリ上限ラインLupは、一時記憶メモリ65に記憶することができるデータのデータ量の上限値の総量の時間推移を表し、リアルタイム再生ラインLpを上方向に平行移動した折れ線となる。
上述したように、メディア読み出しラインLrは、光ディスク21Aから読み出されて一時記憶メモリ65に記憶される素材データのデータ量を表し、メモリ上限ラインLupは、一時記憶メモリ65に記憶することができるデータのデータ量の上限値を表すから、メモリ上限ラインLupが、メディア読み出しラインLrを下回ることは、一時記憶メモリ65にオーバーフローが発生することを意味する。そして、一時記憶メモリ65がオーバーフローするということは、再生が途切れることを意味する。
図7Bでは、メモリ上限ラインLupが、リアルタイム再生ラインLpを常に上回っているので、再生は途切れず、素材データのリアルタイム再生を行うことができる。
なお、あるメモリ上限ラインLupが、メディア読み出しラインLrを下回ることを回避する方法としては、光ディスクドライブ66において回転待ち(トラックジャンプ)を行い、その間、素材データの読み出しを行わないようにする方法がある。但し、この方法によって、メモリ上限ラインLupが、メディア読み出しラインLrを下回ることを回避した場合、その回避後のメディア読み出しラインLrが、右方向にシフトするように変化してしまうので、メディア読み出しラインLrを求め直す必要がある。
メモリ上限ラインLupとリアルタイム再生ラインLpとの差(メモリ上限ラインLupとリアルタイム再生ラインLpとの間の縦軸方向の距離)は、図3の設定部84により設定される再生条件のうちの許容記憶容量を表す。
一方、編集結果を構成する素材データを再生する際に行われる各処理の時間や時刻に関する情報が、図8Aの表で表される場合、図8Bのグラフに示すように、リアルタイム再生ラインLpは、メディア読み出しラインLrを上回ってしまう。
即ち、図8Aと図8Bの例では、光ディスク21A上の離れた位置に配置されている素材データが8回読み出されており、シークが7回行われている。
具体的には、図8Aと図8Bの例では、1回目の素材データの読み出しが0.4秒間行われた後(1回目の読み出し処理が開始されてから0.4秒後)、シークが1秒間行われる。次に、2回目の素材データの読み出しが0.4秒間行われ、その後シークが1秒間行われる。この後も同様に、0.4秒間の読み出しと1秒間のシークが5回行われ、その後、8回目の素材データの読み出しが0.4秒間行われる。従って、メディア読み出しラインLrは、図8Bのグラフに示すようになる。
また、図8Aと図8Bの例では、図7Aと図7Bの例と同様に、要求再生レートが1倍速であり、読み出しレートが2.5倍速であるものとする。従って、リアルタイム再生ラインLpは、図8Bのグラフに示すようになる。
図8Aと図8Bの例においても、再生遅延時間は0秒であるので、再生開始時刻は1回目の素材データ読出の開始時刻と同時、即ち、メディア読出ラインLrとリアルタイム再生ラインLpの開始時刻は同一であり、0秒となっている。
その結果、項目「記憶時間」の内容は、最初に、2回目の「素材データ読出」に対応する内容において、-0.4(=1-1.4)秒間という負の時間となる。
即ち、図8Aと図8Bの例において、リアルタイム再生ラインLpと、メディア読み出しラインLrは、図8Bのグラフに示すように、1回目のシークの開始時刻から2回目の素材データ読出の開始時刻までの間の時刻である、再生開始時刻から1秒後の時刻に対応する交点αにおいて最初に交差し、リアルタイム再生ラインLpが、メディア読み出しラインLrを上回ってしまう。即ち、交点αに対応する時刻である再生開始時刻から1秒後に、一時記憶メモリ65は、アンダーフローしてしまう。
従って、この場合、素材データのリアルタイム再生を保証するには、リアルタイム再生ラインLpが、メディア読み出しラインLrを上回らないように、リアルタイム再生ラインLpを右方向に移動させる必要がある。しかしながら、リアルタイム再生ラインLpが右方向に位置するほど、再生遅延時間は大きくなる。
従って、再生遅延時間をなるべく短くして、リアルタイム再生を保証するには、リアルタイム再生ラインLpが、メディア読み出しラインLrを上回らない、最も左方向の位置に存在する必要がある。即ち、図9Bに示すように、リアルタイム再生ラインLpが、メディア読み出しラインLrに対して、下から1個以上の点において接するように、再生遅延時間を設定することにより、再生遅延時間をなるべく短くして、リアルタイム再生を保証することができる。この再生遅延時間が、リアルタイム再生に必要とされる最小限の再生遅延時間である最小再生遅延時間Twである。
図9Bに示すように、再生遅延時間が最小再生遅延時間Twである場合、編集結果を構成する素材データを再生する際に行われる各処理の時間や時刻に関する情報は、図9Aの表で表される。
即ち、図9Aの表においては、項目「処理内容」の内容の1回目の「素材データ読出」に対応する項目「各処理開始時刻」の内容が、再生開始時刻から2.8秒前であることを表す「-2.8秒」となっており、それ以降の項目「処理内容」の内容に対応する項目「各処理開始時刻」の内容は、図8Aの表の対応する内容から2.8秒前にしたものとなっている。
従って、図9Aの表において、項目「記憶時間」の内容は、図8Aの表の項目「記憶時間」の内容に2.8秒間加算したものとなり、すべて正の時間となる。即ち、一時記憶メモリ65において、アンダーフローが生じない。
従って、この場合、図9Bに示すように、リアルタイム再生ラインLpは、メディア読み出しラインLrを常に下回っており、さらに、メモリ上限ラインLupが、メディア読み出しラインLrを常に上回っているので、再生は途切れず、素材データのリアルタイム再生を行うことができる。
なお、素材データの再生直後に、マイクロフォン24A、音声入力I/F51、システムバス64、および一時記憶メモリI/F53を介してVOデータが一時記憶メモリ65に入力されると、マイクロフォン24Aから一時記憶メモリ65に入力されるVOデータのデータ量は、図9Bの書き込みラインLwで表される。
図10は、VO処理部80がVOを付加する場合のタイミングチャートを表している。なお、図10において、横軸は時間を表している。
図10の例では、時刻t0において、ユーザによりVOの付加を開始するための指令が行われると、カウントダウン処理部87が、タイマ部89から供給される時刻情報に基づいてカウントダウン表示を開始するとともに、再生部81が、タイマ部89からの時刻情報と、設定部84からの再生条件およびカウントダウン時間とに基づいて、光ディスク21Aからの、エディットリストに対応する編集結果を構成する素材データの読み出しを開始する。この後、再生部81は、素材データの読み出しとシークを交互に繰り返す。
時刻t0から、カウントダウン時間後の時刻t1において、カウントダウン表示が終了すると、再生部81は、素材データの再生を開始する。即ち、再生部81は、一時記憶メモリI/F53を制御して、光ディスク21Aから読み出されて一時記憶メモリ65に記憶されている素材データを読み出し、素材データのうちの音声データを音声出力I/F57に供給し、映像データを映像表示I/F59に供給することにより、素材データの再生を行う。
このとき、VO付加処理部88は、音声入力I/F51と一時記憶メモリI/F53を制御し、マイクロフォン24Aに入力される音声に対応するVOデータの一時記憶メモリ65への一時記憶を開始する。
時刻t2において、再生部81は、エディットリストに対応する編集結果を構成するすべての素材データの読み出しを終了すると、光ディスク21A上のVOデータを記録する位置への、光ディスクドライブ66のピックアップ(図示せず)のシークを開始する。
時刻t3において、再生部81は、一時記憶メモリ65に記憶されている、すべての素材データの再生を終了すると、VO付加処理部88は、一時記憶メモリI/F53を制御し、VOデータの一時記憶メモリ65への一時記憶を終了する。
時刻t4において、VOデータを記憶する位置へのピックアップのシークが終了すると、VO付加処理部88は、一時記憶メモリI/F53を制御して、一時記憶メモリ65からVOデータを読み出し、光ディスクドライブI/F54を制御して、そのVOデータを光ディスク21Aに記録させる。
以上のように、ユーザによりVOの付加を開始するための指令が行われると、カウントダウン表示が開始され、カウントダウン表示の終了とともに、素材データの再生が開始されるので、ユーザは、素材データの再生が開始されるタイミングを知ることができる。その結果、所望のタイミングで音声をVOとして入力することができる。
但し、時刻t0から、カウントダウン時間後の時刻t1には、素材データの再生を開始する必要があるので、素材データをリアルタイム再生するためには、カウントダウン時間が、最小再生遅延時間Tw以上である必要がある。
図11は、図3のカウントダウン処理部87が行うカウントダウン表示の表示例を示している。
図11に示すように、カウントダウン処理部87は、1秒単位表示部151と、0.1秒単位表示部152とを表示させることにより、カウントダウン表示を行う。
1秒単位表示部151には、カウントダウン表示が開始されてから、1秒経過するごとに、値がカウントダウンされて表示される。例えば、カウントダウン時間が10秒である場合、カウントダウン表示の開始時には、1秒単位表示部151に「9」が表示され、その後、1秒経過するごとに、「8」、「7」、・・・、「1」、「0」が順に表示される。これにより、ユーザは、1秒単位表示部151に表示されている数字が、現在のカウントダウン値の整数値であることを知ることができる。図11の例では、1秒単位表示部151には、「9」が表示されている。
0.1秒単位表示部152は、1乃至9の値が表示される9個の四角形の枠152Aにより構成されている。カウントダウン表示が開始されてから0.1秒経過するごとに、9から0までの値が順に選択され、0.1秒単位表示部152の各枠152Aのうち、選択された値以下の値に対応する枠に所定の色が表示される。なお、値「0」が選択された場合、再び、値「9」から順に値が選択される。
例えば、カウントダウン表示の開始時には、値「9」が選択されて、0.1秒単位表示部152の9以下の数字が表示される枠152A、即ちすべての枠152Aに所定の色が表示される。その後、0.1秒経過するごとに、値「8」、「7」、・・・、「1」が順に選択され、その選択された値以下の値が表示される枠152Aに所定の色が表示される。これにより、ユーザは、所定の色が表示されている枠152Aのうち、その枠152Aに表示されている数字が最大の数字が、現在のカウントダウン値の小数値であることを知ることができる。
図11の例では、0.1秒単位表示部152の5以下の値が表示される枠152Aに所定の色が表示されている。従って、図11の例では、カウントダウン値は9.5であり、いまから9.5秒後に素材データの再生が開始される。
図12は、VO付加後に光ディスク21Aに記録されているファイルのディレクトリ構造の例を示している。
なお、図4と同一のものには同一の符号を付してあり、説明は繰り返しになるので省略する。
図12では、光ディスク21Aには、インデックスファイル(INDEX.XML)122、ディスクメタファイル(DISCMETA.XML)、クリップディレクトリ(Clip)121、エディットディレクトリ(Edit)、プロキシディレクトリ(Sub)、および一般ディレクトリ(General)のほかに、VOデータのファイルが下位に設けられるオーディオディレクトリ(Audio)が設けられている。
オーディオディレクトリ(Audio)には、光ディスク21Aに記憶されているVOデータが、VOを付加する処理であるVO付加処理ごとに異なるファイルとして記録されている。
例えば、図12の例の場合、オーディオディレクトリ(Audio)の下位には、1回目のVO付加処理により記録されるVOデータを含むファイルである第1のVOデータファイル(A0001.MXF)と、VOデータに対応するメタデータを含むファイルである第1のVOデータ用メタデータファイル(A0001M01.XML)とが設けられている。
また、オーディオディレクトリの下位には、第1のVOデータファイル(A0001.MXF)と第1のVOデータ用メタデータファイル(A0001M01.XML)と同様に、2回目のVO付加処理に対応する第2のVOデータファイル(A0002.MXF)と第2のVOデータ用メタデータファイル(A0002M01.XML)が設けられている。
図13は、図12のVOデータファイルのフォーマットの例を示している。
ここで、図13では、ボディに配置される音声データであるVOデータとして、リニアPCM形式のVOデータを採用した場合のフォーマットを示している。
図13に示すように、1フレーム分のリアルタイムメタデータが配置されるシステムアイテムとリニアPCM形式で符号化されたVOデータが、1回のVO付加処理により取得される分まとめてボディに配置され、さらに、そのボディにヘッダとフッタが付加されて、VOデータファイルが構成される。
ここで、システムアイテムとVOデータは、図5のクリップファイルのシステムアイテムなどと同様に、KLV構造にKLVコーディングされて配置される。また、KLVコーティングされたシステムアイテムとVOデータは、図5のシステムアイテムなどと同様に、そのデータ長が、KAGを基準とする固定長となっている。
ヘッダには、図5のヘッダと同様に、その先頭から、ヘッダパーティションパック(Header Partition Pack)、ヘッダメタデータ(Header Metadata)、インデックステーブル(Index Table)が順次配置される。また、フッタは、図5のフッタと同様にフッタパーティションパック(Footer Partition Pack)で構成される。
図14は、VO付加後に更新されたエディットリストファイルのエディットリストの例を示している。
即ち、図14は、XMLで記述されたエディットリストファイルの具体的な記述例を示す図である。
図14のエディットリストファイルでは、第1のクリップと第2のクリップのほかに、VOデータ(図14の例では、VoiceOverと記述されており、例えば、図12の第1のVOデータファイル(A0001.MXF)のVOデータであるとする)が同時に再生されるように示されている。なお、図14のエディットリストの1乃至8行目、10乃至13行目、18乃至20行目は、それぞれ、図6の1乃至8行目、10乃至13行目、図6の14乃至16行目と同一であるので、それらの行の説明は省略する。
図14において、9行目の記述は、「trackSrc="CH1;CH2;CH3"」となっており、第1のクリップの4つのチャンネルの音声データのうち、チャンネル番号が1乃至3の3つのチャンネルの音声データだけが再生されることを示している。また、その記述に続く9行目の記述は、「trackDst="CH1;CH2;CH3"」となっており、チャンネル番号が1乃至3の3つの再生チャンネルの音声データが、そのままのチャンネル番号のチャンネルの音声データとして出力されることを示している。
従って、図14の例では、図6の例の場合と同様に、第1のクリップは、時刻「00:00:00:00」に、フレーム番号「00:00:00:00」の位置から再生が開始され、フレーム番号「00:00:06:00」の位置まで再生されるが、第1のクリップに含まれる4つのチャンネルの音声データのうち、チャンネル番号が4であるチャンネルの音声データは再生されない。即ち、いまの場合、再生可能な音声データのチャンネル数は4つであるため、VOデータの再生用にチャンネル番号が4であるチャンネルが確保されている。
また、図14において、13行目の記述は、「trackSrc="CH1;CH2;CH3"」となっており、第1のクリップの場合と同様に、第2のクリップの4つのチャンネルの音声データのうち、チャンネル番号が1乃至3の3つのチャンネルの音声データだけが再生されることを示している。また、その記述に続く13行目の記述は、「trackDst="CH1;CH2;CH3"」となっており、第1のクリップの場合と同様に、チャンネル番号が1乃至3の3つの再生チャンネルの音声データが、そのままのチャンネル番号のチャンネルの音声データとして出力されることを示している。
即ち、図14の例では、図6の例の場合と同様に、第2のクリップは、時刻「00:00:06:00」に、フレーム番号「00:00:00:00」の位置から再生され、フレーム番号「00:00:04:00」の位置まで再生されるが、第2のクリップに含まれる4つのチャンネルの音声データのうち、チャンネル番号が4であるチャンネルの音声データは再生されない。なお、ユーザは、再生チャンネルと出力チャンネルを、適宜変更することができる。
さらに、図14において、15乃至17行目のaudio要素には、参照するファイルおよび参照するファイルの再生範囲等が記述されている。15行目の「src="urn:smpte:umid:060A2B34010101050101084313000000D9510E00333605970800460201180707"」の記述は、参照先のファイルに割り当てられたUMIDが「060A2B34010101050101084313000000D9510E00333605970800460201180707」であることを示している。
また、16行目の「clipBegin="smpte-30=00:00:00:00"」の記述は、VOデータの、再生を開始する位置をVOデータのFTC上で示しており、単位はフレーム数である。その記述に続く16行目の「clipEnd="smpte-30=00:00:10:00"」の記述は、VOデータの再生を終了する位置をVOデータのFTC上で示している。さらに、その記述に続く16行目の「begin="smpte-30=00:00:00:00"」の記述は、VOデータが開始される時刻、即ちVOデータが開始されるエディットリストのFTC上での位置を示しており、単位はフレーム数である。
また、17行目の「trackSrc="CH4"」の記述は、第1のVOデータファイルに含まれる各チャンネルのVOデータのうち、再生対象とするVOデータに対応するチャンネルを示している。なお、ここで、各VOデータファイルには、4つのチャンネルのVOデータが含まれているものとする。即ち、図14の例では、第1のVOデータファイルに含まれる4つのチャンネルのVOデータのうち、チャンネル番号が4であるチャンネルの第1のVOデータだけが再生される。
その記述に続く17行目の「trackDst="CH4"」の記述は、再生対象とする各チャンネルのVOデータを、どのチャンネル番号のチャンネルの音声データとして出力するかを示している。
以上のように、図14の例では、VOデータは、時刻「00:00:00:00」に、フレーム番号「00:00:00:00」の位置から再生が開始され、フレーム番号「00:00:10:00」の位置まで再生されることが、エディットリストに記述されている。なお、このとき、第1のVOデータファイルに含まれる各チャンネルのVOデータのうち、チャンネル番号が4であるチャンネルのVOデータが、そのままのチャンネル番号のチャンネルの音声データとして再生される。
そして、図14のエディットリストにおいては、図6で上述したような第1のクリップの再生と第2のクリップの再生のほか、上述したようなVOデータの再生がpar要素により、同時に行われるように指定されている。従って、時刻「00:00:00:00」から時刻「00:00:10:00」まで第1のクリップと第2のクリップが連続して再生されると同時に、VOデータが再生される。
即ち、図15に示すように、時刻「00:00:00:00」から時刻「00:00:06:00」まで、第1のクリップがフレーム番号「00:00:00:00」の位置からフレーム番号「00:00:06:00」の位置まで再生されると同時に、VOデータがフレーム番号「00:00:00:00」の位置から「00:00:06:00」まで再生される。
なお、このとき、チャンネル番号が1乃至3のチャンネルの音声データとして、第1のクリップファイルに含まれるチャンネル番号が1乃至3のチャンネルの音声データが出力され、チャンネル番号が4のチャンネルの音声データとして、第1のVOデータファイルに含まれるチャンネル番号が4のチャンネルのVOデータが出力される。
そして、時刻「00:00:06:00」において、今度は、第2のクリップがフレーム番号「00:00:00:00」の位置からフレーム番号「00:00:04:00」の位置まで再生されると同時に、VOデータがフレーム番号「00:00:06:00」の位置からフレーム番号「00:00:10:00」の位置まで再生される。
なお、このときも、第1のクリップの場合と同様に、チャンネル番号が1乃至3のチャンネルの音声データとして、第2のクリップファイルに含まれるチャンネル番号が1乃至3のチャンネルの音声データが出力され、チャンネル番号が4のチャンネルの音声データとして、第1のVOデータファイルに含まれるチャンネル番号が4のチャンネルのVOデータが出力される。
以上のように、図15のエディットリストに基づいて再生を行うことにより、第1のクリップと第2のクリップの2つのクリップにまたがって、VOデータを再生することができる。
次に、図16乃至図18を参照して、図3のVO処理部80がVOを付加するVO付加処理について説明する。このVO付加処理は、例えば、図2のVO付加装置24の電源がオンされたとき、開始される。なお、再生条件のうち、要求再生レート、読み出しレート、許容記憶容量、およびシーク時間関数は、予め設定されているものとする。
ステップS1において、再生部81は、操作部I/F55から供給される操作信号に応じて、VO付加装置24の動作モードが、VOデータを付加するモードであるVO付加モードであるかどうかを判定する。
具体的には、ユーザは、操作部42を操作することにより、動作モードをVO付加モードに設定するための指令を行う。操作部I/F55は、この操作に対応する操作信号を再生部81に供給し、再生部81は、その操作信号に応じて動作モードをVO付加モードに設定する。そして、ステップS1において、再生部81は、以上のようにして動作モードがVO付加モードに設定されたかどうかを判定する。
ステップS1において、動作モードがVO付加モードではないと判定された場合、VO付加モードに設定されるまで待機する。
一方、ステップS1において、動作モードがVO付加モードであると判定された場合、ステップS2に進み、再生部81は、ユーザにより、VOを付加する編集結果に対応するエディットリストが選択されているかどうかを判定する。
具体的には、ユーザは、操作部42を操作することにより、VOを付加する編集結果に対応するエディットリストを選択するための指令を行う。操作部I/F55は、この操作に対応する操作信号を再生部81に供給し、再生部81は、その操作信号に応じて、VOを付加する編集結果に対応するエディットリストを特定する。そして、ステップS2において、再生部81は、以上のようにしてVOを付加する編集結果に対応するエディットリストを特定したかどうかを判定する。
ステップS2において、VOを付加する編集結果に対応するエディットリストが選択されていないと判定された場合、ステップS3に進み、通知部85は、エディットリストを選択するための画面であるエディットリスト選択画面を表示させるための映像データを作成し、図2の映像表示I/F59に供給して、エディットリスト選択画面を映像モニタ44に表示させる。
ここで、ユーザは、映像モニタ44に表示されるエディットリスト選択画面を見ながら、操作部42を操作することにより、VOを付加する編集結果に対応するエディットリストを選択する。
ステップS3の処理後は、ステップS4に進み、再生部81は、操作部I/F55からの操作信号に応じて、ユーザによりVOを付加する編集結果に対応するエディットリストが選択されたかどうかを判定し、エディットリストが選択されていないと判定された場合、エディットリストが選択されるまで待機する。
ステップS2で、エディットリストが選択されていると判定された場合、またはステップS4で、エディットリストが選択されたと判定された場合、ステップS5に進み、再生部81は、光ディスクドライブI/F54を制御して、光ディスク21Aから、選択されたエディットリストを読み出し、設定部84と更新部86に供給する。
ステップS5の処理後は、ステップS6に進み、設定部84は、再生部81により読み出されたエディットリストに基づいて、メディアアクセス情報を再生条件の1つとして設定する。そして、設定部84は、いま設定されている再生条件を再生部81と計算部82に供給する。
ステップS6の処理後は、ステップS7に進み、設定部84は、操作部I/F55からの操作信号に応じて、ユーザによりカウントダウン時間が指定されたかどうか、即ちユーザが操作部42を操作することによりカウントダウン時間を指定したかどうかを判定し、カウントダウン時間が指定されていないと判定された場合、カウントダウン時間が指定されるまで待機する。
一方、ステップS7において、カウントダウン時間が指定されたと判定された場合、ステップS8に進み、設定部84は、操作部I/F55からの操作信号に基づいて、ユーザにより指定されたカウントダウン時間を設定し、そのカウントダウン時間を再生部81と可否判定部83に供給して、ステップS9に進む。
ステップS9において、計算部82は、設定部84から供給される再生条件に基づいて、リアルタイム再生が可能であるかどうか、即ち、リアルタイム再生ラインLpを上回り、かつ、メモリ上限ラインLupを下回るメディア読み出しラインLrを作成可能であるかどうかを判定する。
ステップS9において、リアルタイム再生が可能ではないと判定された場合、通知部85は、リアルタイム再生が不可能である旨のメッセージを映像モニタ44に表示させ、ステップS17に進む。
一方、ステップS9において、リアルタイム再生が可能であると判定された場合、ステップS10に進み、計算部82は、ステップS9で作成可能であると判定された読み出しラインLrの開始時刻から再生開始時刻までの時間のうち最小のものを最小再生遅延時間として計算し、可否判定部83に供給して、ステップS11に進む。
ステップS11において、可否判定部83は、設定部84からのカウントダウン時間と、計算部82からの最小再生遅延時間とに基づいて、カウントダウン時間が最小再生遅延時間以上であるかどうか、即ちエディットリストに対応する編集結果のリアルタイム再生が可能であるかどうかどうかを判定し、その判定結果を通知部85に供給する。
ステップS11において、カウントダウン時間が最小再生遅延時間以上ではないと判定された場合、即ちエディットリストに対応する編集結果のリアルタイム再生が不可能である場合、ステップS12に進み、通知部85は、可否判定部83からの判定結果に応じて、その判定結果を表す、リアルタイム再生が不可能である旨のメッセージを映像モニタ44に表示させる。
ステップS12の処理後は、ステップS13に進み、通知部85は、カウントダウン時間の延長を促すメッセージを映像モニタ44に表示させることにより、カウントダウン時間の変更を要求する。ここで、ユーザは、映像モニタ44に表示される、カウントダウン時間の延長を促すメッセージを見て、操作部42を操作することにより、延長の了承または拒絶を指示する。
ステップS13の処理後は、ステップS14に進み、通知部85は、操作部I/F55からの操作信号に応じて、ユーザによりカウントダウン時間の延長が了承されたかどうかを判定し、カウントダウン時間の延長が了承されていないと判定した場合、ステップS17に進む。
一方、ステップS14において、カウントダウン時間の延長が了承されたと判定された場合、ステップS15に進み、通知部85は、カウントダウン時間を変更するための画面であるカウントダウン時間変更画面を映像モニタ44に表示させる。ここで、ユーザは、映像モニタ44に表示されるカウントダウン時間変更画面を見ながら、操作部42を操作することにより、変更後のカウントダウン時間を入力する。なお、このとき、通知部85は、カウント時間としてユーザに推薦する時間(以下、推薦時間という)を映像モニタ44に表示させてもよい。
この場合、計算部82が、設定部84からの再生条件に基づいて、メモリ上限ラインLupがメディア読み出しラインLrを上回る最大限の再生遅延時間、即ちリアルタイム再生に必要とされる最大限の再生遅延時間である最大再生遅延時間を計算し、通知部85に供給する。また、計算部82は、ステップS10で計算した最小再生遅延時間を通知部85に供給する。そして、通知部85は、最小再生遅延時間以上最大再生遅延時間以下の時間を、推薦時間として映像モニタ44に表示させる。
ステップS15の処理後は、ステップS16に進み、設定部84は、操作部I/F55からの操作信号に基づいて、ユーザによりカウントダウン時間が変更されたかどうか、即ちユーザにより変更後のカウントダウン時間が入力されたかどうかを判定し、カウントダウン時間が変更されていないと判定した場合、カウントダウン時間が変更されるまで待機する。
また、ステップS16において、ユーザによりカウントダウン時間が変更されたと判定された場合、設定部84は、ユーザにより入力されたカウントダウン時間を新たなカウントダウン時間として設定し、処理はステップS11に戻る。
ステップS17において、通知部85は、エディットリストの変更を促すメッセージを映像モニタ44に表示させ、処理を終了する。
一方、ステップS11において、カウントダウン時間が最小再生遅延時間以上であると判定された場合、ステップS18に進み、通知部85は、可否判定部83からの判定結果に応じて、その判定結果を表す、リアルタイム再生が可能である旨のメッセージを映像モニタ44に表示させる。
ステップS18の処理後は、ステップS19に進み、カウントダウン処理部87は、操作部I/F55からの操作信号に基づいて、ユーザによりVOの付加を開始するための指令が行われたかどうかを判定し、VOの付加を開始するための指令が行われていないと判定された場合、その指令が行われるまで待機する。
一方、ステップS19において、ユーザによりVOの付加を開始するための指令が行われたと判定された場合、図17のステップS20に進み、カウントダウン処理部87は、タイマ部89に時刻の計時の開始を指令し、その指令に応じてタイマ部89から供給されてくる時刻情報に基づいて、カウントダウン表示を開始する。
具体的には、カウントダウン処理部87は、映像表示I/F59を制御し、時刻の計時の開始の指令に応じてタイマ部89から供給されてくる時刻情報に基づいて、図11の画面を映像モニタ44に表示させる。即ち、カウントダウン処理部87は、時刻情報に基づいて、タイマ部89が計時を開始してから1秒経過するごとに、1秒単位表示部151の表示を変更し、0.1秒経過するごとに、0.1秒単位表示部152の表示を変更する。
ステップS20の処理後は、ステップS21に進み、再生部81は、読み出しタイミングであるかどうかを判定する。具体的には、再生部81は、タイマ部89から供給される時刻情報と、設定部84から供給されるカウントダウン時間とに基づいて、タイマ部89が計時を開始してから、即ちカウントダウン表示が開始されてから、カウントダウン時間と最小再生遅延時間との差分の時間が経過したタイミングであるかどうかを判定する。
ステップS21において、読み出しタイミングではないと判定された場合、即ちカウントダウン表示が開始されてから、カウントダウン時間と最小再生遅延時間との差分の時間が経過していないと判定された場合、読み出しタイミングであると判定されるまで待機する。
一方、ステップS21において、読み出しタイミングであると判定された場合、即ちカウントダウン表示が開始されてから、カウントダウン時間と最小再生遅延時間との差分の時間が経過したタイミングであると判定された場合、ステップS22に進み、再生部81は、設定部84から供給される再生条件のうちのメディアアクセス情報に基づいて、ステップS5で読み出されたエディットリストに対応する編集結果を構成する素材データの、光ディスク21Aからの読み出し、および、読み出した素材データの一時記憶メモリ65への一時記憶を開始する。
ステップS22の処理後は、ステップS23に進み、再生部81は、時刻情報とカウントダウン時間とに基づいて、素材データの再生を開始する時刻である再生開始タイミングであるかどうか、即ち、タイマ部89が計時を開始してからカウントダウン時間が経過したかどうかを判定し、再生開始タイミングではないと判定した場合、再生開始タイミングになるまで待機する。
また、ステップS23において、再生開始タイミングであると判定された場合、ステップS24に進み、カウントダウン処理部87は、ステップS20で開始されたカウントダウン表示を終了する。従って、カウントダウン表示は、再生開始タイミングよりカウントダウン時間前の時刻からカウントダウン時間行われる。
ステップS24の処理後は、ステップS25に進み、再生部81は、一時記憶メモリI/F53、音声出力I/F57、および映像表示I/F59を制御し、一時記憶メモリ65に記憶されている、編集結果を構成する素材データの再生を開始する。このとき、再生部81は、VO付加処理部88に、VOデータの一時記憶の開始を指令する。
ステップS25の処理後は、ステップS26に進み、VO付加処理部88は、再生部81からの指令に応じて、マイクロフォン24Aに入力される音声に対応するVOデータの一時記憶メモリ65への一時記憶を開始し、図18のステップS27に進む。
ステップS27において、再生部81は、設定部84から供給されるメディアアクセス情報に基づいて、編集結果を構成するすべての素材データの光ディスク21Aからの読み出し、および、一時記憶メモリ65への一時記憶を行ったかどうかを判定する。
ステップS27において、編集結果を構成するすべての素材データの読み出しおよび一時記憶をまだ行っていないと判定された場合、再生部81は、編集結果を構成するすべての素材データの読み出しおよび一時記憶を行うまで待機する。
一方、ステップS27において、編集結果を構成するすべての素材データの読み出しおよび一時記憶を行ったと判定された場合、ステップS28に進み、再生部81は、図17のステップS22で開始された素材データの読み出しおよび一時記憶を終了し、ステップS29に進む。
ステップS29において、再生部81は、一時記憶メモリ65に記憶されているすべての素材データを再生したかどうかを判定し、まだすべての素材データを再生していないと判定された場合、すべての素材データを再生するまで待機する。
また、ステップS29において、一時記憶メモリ65に記憶されているすべての素材データを再生したと判定された場合、ステップS30に進み、再生部81は、図17のステップS25で開始された素材データの再生を終了する。
ステップS30の処理後は、ステップS31に進み、VO付加処理部88は、ステップS26で開始されたVOデータの一時記憶を終了し、ステップS32に進む。
ステップS32において、VO付加処理部88は、一時記憶メモリ65に一時記憶されているVOデータを読み出し、そのVOデータを図13に示すフォーマットのVOデータファイルとして、光ディスク21Aに記録させる。これにより、光ディスク21Aに記録されているファイルのディレクトリ構造は、例えば、図4に示すディレクトリ構造から、図12に示すディレクトリ構造に変化する。また、VO付加処理部88は、VOデータに付与されるUMIDの情報を更新部86に供給する。
ステップS32の処理後は、ステップS33に進み、更新部86は、操作部I/F55から供給される操作信号に基づいて、ユーザによりVOデータの再生に関する再生情報が入力されたかどうか、即ち、ユーザにより入力された再生情報に対応する操作信号が操作部I/F55から供給されたかどうかを判定する。
なお、再生情報は、例えば、クリップに含まれる音声データやVOデータファイルに含まれるVOデータの再生チャンネルと出力チャンネル、光ディスク21Aに記録されたVOデータの再生区間(編集区間)、および、VOデータが開始される時刻の情報である。
ステップS33において、再生情報が入力されていないと判定された場合、更新部86は、再生情報が入力されるまで待機する。
一方、ステップS33において、再生情報が入力されたと判定された場合、ステップS34に進み、更新部86は、入力された再生情報に対応する操作信号、再生部81から供給されるエディットリスト、およびVO付加処理部88から供給されるVOデータのUMIDの情報に基づいて、光ディスクドライブI/F54を制御し、光ディスク21Aに記録されているエディットリストを更新する。
例えば、再生部81から供給されるエディットリストが、図6に示したエディットリストである場合、更新部86は、まず最初に、再生情報に含まれる音声データの再生チャンネルと出力チャンネルに対応する操作信号に基づいて、クリップに含まれる音声データに対応するチャンネルのうち、チャンネル番号が4であるチャンネルを、VOデータの再生用に確保するように、図6のエディットリストの9行目と13行目を変更する。
そして、更新部86は、再生情報に含まれる、編集区間とVOデータが開始される時刻とに対応する操作信号と、UMIDの情報とに基づいて、VOデータが第1と第2のクリップと同時に再生されるように、図6のpar要素を変更する。
即ち、更新部86は、再生情報に含まれる編集区間に基づいて、VOデータの再生を開始する位置と、VOデータの再生を終了する位置とを記述する。さらに、更新部86は、再生情報に含まれるVOデータが開始される時刻に基づいて、VOデータが開始される時刻を記述する。さらに、更新部86は、再生情報に含まれるVOデータの再生チャンネルと出力チャンネルとに基づいて、VOデータの再生チャンネルと出力チャンネルを記述する。その結果、図6のエディットリストは、図14のエディットリストに更新される。以上のようにして、VO付加処理が行われる。
VO付加装置24の再生部81は、このVO付加処理の後、ユーザの指令に応じて、光ディスク21Aに記録されているエディットリストにしたがって、図15に示したように、素材データとVOデータを一時記憶メモリ65にバッファリングして同時に再生することにより、白パケを再生することができる。
以上のように、ユーザによりVOの付加を開始するための指令が行われると、VO付加装置24は、カウントダウン表示を開始し、再生開始タイミングに、そのカウントダウン表示を終了して、VOデータの一時記憶を開始する。これにより、ユーザは、VOの付加を開始するための指令を行ってから、実際にVOデータの一時記憶が開始されるまでの待ち時間を知るとともに、VOデータの一時記憶の開始タイミングを知ることができる。
その結果、ユーザは、VOの付加を開始するための指令を行ってから、実際にVOデータの一時記憶が開始されるまで、即ち編集結果を構成する素材データの再生が開始されるまでに時間がある場合であっても、その指令に対応する処理をVO付加装置24が行っているかどうかという不安を感じることがない。また、ユーザが、素材データの再生が開始されるタイミングで、VOデータの一時記憶を開始する場合であっても、遅れることなく、VOの音声を入力することができる。
また、VO付加装置24では、可否判定部83が、カウントダウン時間が最小再生遅延時間以上であるかどうかを判定し、カウントダウン時間が最小再生遅延時間以上ではないと判定した場合、通知部85が、カウントダウン時間の変更を要求し、カウントダウン時間が最小再生遅延時間以上であると判定した場合、カウントダウン処理部87が、素材データの再生を開始する時刻よりカウントダウン時間前の時刻から、カウントダウン表示を行うので、カウントダウンの終了後に、素材データのリアルタイム再生を行うことができる。
なお、上述した説明では、カウントダウン時間は、ユーザによって変更されるものとしたが、VO付加装置24が、カウントダウン時間を最小再生遅延時間に変更するようにしてもよい。また、例えば、VO付加装置24が、カウントダウン時間を、最小再生遅延時間以上最大再生遅延時間以下の時間のうちの5秒単位の時間(例えば、5秒、10秒、15秒)に変更するようにしてもよい。
また、上述した説明では、VO付加装置24は、素材データに対してVOデータを付加したが、収録時に映像データだけを収録し、その映像データに対してVOデータを付加するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、素材データを光ディスクに記録させるものとしたが、例えば磁気ディスク、光磁気ディスク、メモリカード、着脱式ハードディスクドライブなどに記録させるようにしてもよい。
本発明は、収録された音声データに対して、映像データを付加する装置にも適用することができる。この場合、光ディスクに記録されている音声データの再生中に他の装置や他の記録媒体から供給される映像データが、その音声データに付加される。
なお、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明を適用した簡易編集システムの構成例を示す図である。 VO付加装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 VO付加装置の機能的構成例を示すブロック図である。 VO付加前に光ディスクに記録されているファイルのディレクトリ構造の例を示す図である。 クリップファイルのフォーマットの例を示す図である。 VO付加前のエディットリストの例を示す図である。 最小再生遅延時間について説明する図である。 最小再生遅延時間について説明する他の図である。 最小再生遅延時間について説明する、さらに他の図である。 VOを付加する場合のタイミングチャートを示す図である。 カウントダウン表示の表示例を示す図である。 VO付加後に光ディスクに記録されているファイルのディレクトリ構造の例を示す図である。 VOデータファイルのフォーマットの例を示す図である。 VO付加後のエディットリストの例を示す図である。 VO付加後の編集結果の再生について説明する図である。 VO付加処理について説明するフローチャートである。 VO付加処理について説明するフローチャートである。 VO付加処理について説明するフローチャートである。
符号の説明
21A 光ディスク, 24 VO付加装置, 24A マイクロフォン, 45 リムーバブルメディア, 52 マイコン, 65 一時記憶メモリ, 68 ハードディスク, 81 再生部, 83 可否判定部, 84 設定部, 85 通知部, 87 カウントダウン処理部, 88 VO付加処理部

Claims (6)

  1. 記録媒体に記録されたデータを読み出し、所定のバッファにバッファリングして再生する再生装置において、
    カウントダウンを行う時間であるカウントダウン時間を設定する設定手段と、
    前記カウントダウン時間が、前記データのリアルタイム再生に必要とされる、前記記録媒体からの前記データの読み出しの開始から、前記データの再生が開始されるまでの再生遅延時間の最小値である最小再生遅延時間以上であるかどうかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記カウントダウン時間が前記最小再生遅延時間以上ではないと判定された場合、前記カウントダウン時間の変更を要求する要求手段と、
    前記判定手段により前記カウントダウン時間が前記最小再生遅延時間以上であると判定された場合、前記データの再生を開始する時刻より前記カウントダウン時間前の時刻から、カウントダウンを行うカウントダウン手段と
    を備える再生装置。
  2. 前記設定手段は、前記要求手段により前記カウントダウン時間の変更が要求された場合、前記最小再生遅延時間に基づいて、前記カウントダウン時間を変更する
    請求項1に記載の再生装置。
  3. 前記データの再生中に、前記データに付加する音声データを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された音声データを前記記録媒体に記録させる記録制御手段と
    をさらに備える
    請求項1に記載の再生装置。
  4. 前記記録媒体に記録されているデータと、前記音声データとを読み出し、前記所定のバッファにバッファリングして前記データと前記音声データを同時に再生する再生手段
    をさらに備える
    請求項3に記載の再生装置。
  5. 記録媒体に記録されたデータを読み出し、所定のバッファにバッファリングして再生する再生装置の再生方法において、
    カウントダウンを行う時間であるカウントダウン時間を設定し、
    前記カウントダウン時間が、前記データのリアルタイム再生に必要とされる、前記記録媒体からの前記データの読み出しの開始から、前記データの再生が開始されるまでの再生遅延時間の最小値である最小再生遅延時間以上であるかどうかを判定し、
    前記カウントダウン時間が前記最小再生遅延時間以上ではないと判定された場合、前記カウントダウン時間の変更を要求し、
    前記カウントダウン時間が前記最小再生遅延時間以上であると判定された場合、前記データの再生を開始する時刻より前記カウントダウン時間前の時刻から、カウントダウンを行う
    ステップを含む再生方法。
  6. 記録媒体に記録されたデータを読み出し、所定のバッファにバッファリングして再生する処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    カウントダウンを行う時間であるカウントダウン時間を設定し、
    前記カウントダウン時間が、前記データのリアルタイム再生に必要とされる、前記記録媒体からの前記データの読み出しの開始から、前記データの再生が開始されるまでの再生遅延時間の最小値である最小再生遅延時間以上であるかどうかを判定し、
    前記カウントダウン時間が前記最小再生遅延時間以上ではないと判定された場合、前記カウントダウン時間の変更を要求し、
    前記カウントダウン時間が前記最小再生遅延時間以上であると判定された場合、前記データの再生を開始する時刻より前記カウントダウン時間前の時刻から、カウントダウンを行う
    ステップを含むプログラム。
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