JP2007321952A - 密封装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】泥水の浸入を確実に防止することができる密封装置を提供する。
【解決手段】互いに相対回転し且つ同心状に配設された内側部材と外側部材との間の空間に配設される密封装置1。前記内側部材の外周面に嵌合固定される円筒部2aと、この円筒部2aの軸方向一端から径方向外方に連続して形成された円板部2bとを有する側板2と、前記外側部材の内周面に嵌合固定されるシール本体3とで構成されている。前記側板2の円板部2bにおける前記密封装置外部側側面2b2が、前記シール本体3における前記密封装置外部側端面3aよりも、密封装置内部側に位置している。
【選択図】 図1
【解決手段】互いに相対回転し且つ同心状に配設された内側部材と外側部材との間の空間に配設される密封装置1。前記内側部材の外周面に嵌合固定される円筒部2aと、この円筒部2aの軸方向一端から径方向外方に連続して形成された円板部2bとを有する側板2と、前記外側部材の内周面に嵌合固定されるシール本体3とで構成されている。前記側板2の円板部2bにおける前記密封装置外部側側面2b2が、前記シール本体3における前記密封装置外部側端面3aよりも、密封装置内部側に位置している。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車などの軸受装置のシールとして用いられる密封装置に関する。
互いに相対回転し且つ同心状に配設された二部材(例えば、軸受装置の内輪と外輪)間の空間をシールするものとして、スリンガー(側板)とシール本体とからなり、一般にパックシールと呼ばれているパッケージ型の密封装置がある(例えば、特許文献1)。
特許文献1記載の密封装置11は、図5に示されているように、筒状の取付部12aの軸方向一端に環状の平面部12bを一体成形して断面略L字状としたスリンガー12と、同じく断面略L字状の金属環14にゴム状弾性体15を被着したシール部材13とで構成されている。ゴム状弾性体15は、スリンガー12の取付部12aの外周面12a1に摺動自在に密接するメインリップ16、及びスリンガー12の平面部12bの内側端面12b1に摺動自在に密接するサイドリップ17を有している。また、スリンガー12の平面部12bの径方向先端部12cは、シール部材13の内周面13aと僅かな間隙gを介して対向しており、この間隙部分でラビリンスシールを形成している。そして、このラビリンスシール及び前記両リップ16、17によりシールが行われるようになっている。
しかしながら、特許文献1記載のものを含む従来の密封装置は、スリンガー12の平面部12bの外部側側面12b2とシール部材13の外部側端面13bとが面一となっていることから、外部からの泥水が浸入し易く、前記ラビリンスシール及び両リップ16、17を設けているものの、密封装置自体及び当該密封装置を設けている機構(装置)への泥水の浸入を確実に防止することはできなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、泥水の浸入を確実に防止することができる密封装置を提供することを目的としている。
本発明の密封装置は、互いに相対回転し且つ同心状に配設された内側部材と外側部材との間の空間に配設される密封装置であって、
前記内側部材の外周面に嵌合固定される円筒部と、この円筒部の軸方向一端から径方向外方に連続して形成された円板部とを有する側板と、
前記外側部材の内周面に嵌合固定されるシール本体と
で構成されており、前記側板の円板部における前記密封装置外部側側面が、前記シール本体における前記密封装置外部側端面よりも、密封装置内部側に位置することを特徴としている。
前記内側部材の外周面に嵌合固定される円筒部と、この円筒部の軸方向一端から径方向外方に連続して形成された円板部とを有する側板と、
前記外側部材の内周面に嵌合固定されるシール本体と
で構成されており、前記側板の円板部における前記密封装置外部側側面が、前記シール本体における前記密封装置外部側端面よりも、密封装置内部側に位置することを特徴としている。
本発明の密封装置では、内側部材の外周面に嵌合固定される側板の円板部における密封装置外部側側面が、内側部材の内周面に嵌合固定されるシール本体における密封装置外部側端面よりも、密封装置内部側に位置していることから、密封装置内へ泥水が浸入しにくくなり、これにより当該密封装置の耐泥水性を向上させることができる。
本発明の密封装置によれば、泥水の浸入を確実に防止することができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の密封装置の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る密封装置の断面説明図である。この密封装置1は、互いに相対回転する軸受装置の内輪と外輪との間の空間をシールするものであり、内側部材である内輪の外周面に嵌合固定される側板2と、外側部材である外輪の内周面に嵌合固定されるシール本体3とで構成されている。
図1は本発明の一実施の形態に係る密封装置の断面説明図である。この密封装置1は、互いに相対回転する軸受装置の内輪と外輪との間の空間をシールするものであり、内側部材である内輪の外周面に嵌合固定される側板2と、外側部材である外輪の内周面に嵌合固定されるシール本体3とで構成されている。
側板2は、金属板で作製されており、円筒部2aとこの円筒部2aの軸方向一端から径方向外方に連続して形成された円板部2bとを有する断面略L字状を呈している。そして、前記円筒部2aが内輪の外周面に嵌合固定される。
また、シール本体3は、前記側板2と同じく金属板で作製された断面略L字状の金属環4と、この金属環4に被着されたゴム状弾性体5とからなっている。ゴム状弾性体5は、側板2の円筒部2aの外周面2a1に摺動自在に密接するメインリップ6、及び側板2の円板部2bの内側端面2b1に摺動自在に密接するサイドリップ7を有している。
また、シール本体3は、前記側板2と同じく金属板で作製された断面略L字状の金属環4と、この金属環4に被着されたゴム状弾性体5とからなっている。ゴム状弾性体5は、側板2の円筒部2aの外周面2a1に摺動自在に密接するメインリップ6、及び側板2の円板部2bの内側端面2b1に摺動自在に密接するサイドリップ7を有している。
本実施の形態では、前記側板2の円板部2bの軸受外部側側面(密封装置外部側側面)2b2が、前記シール本体3の軸受外部側端面(密封装置外部側端面)3aよりも、軸受内部側(密封装置内部側)に位置していることであり、これにより密封装置1内へ泥水が浸入しにくくなっている。なお、図1において、右側が軸受外部側であり、左側が図示しない転動体などが配設される軸受内部側である。
本実施の形態では、円板部2bの外径側の約半分の領域が、円筒部2aの端部2a2側に近づくように当該円板部2bをプレス加工などで成形することで、側板2の円板部2bの軸受外部側側面2b2が、前記シール本体3の軸受外部側端面3aよりも、軸受内部側に位置するようにしている。円板部2bの軸受外部側側面2b2の、シール本体3の軸受外部側端面3aからの引き込み量tは、本発明において特に限定されるものではないが、通常、0.1〜1.0mmの範囲である。密封装置のサイズによっても異なるが、引き込み量tが0.1mmよりも小さいと、泥水の浸入を防止する効果が十分ではなく、一方、1.0mmよりも大きいと、設計上サイドリップ7が短くなり、側板2の円板部2bの内側端面との当たりが強くなりすぎる結果、摺動発熱の上昇によるゴムの硬化やリップの早期磨耗などによる耐久寿命の低下という不都合がある。
図2は本発明の密封装置の効果を確認する水通過試験に用いた試験機の断面説明図である。一端に攪拌羽根20が取り付けられた軸21の外周面に、密封装置の側板22が嵌合固定されており、また、軸受装置(図示せず)を介して前記軸21を支持するハウジング23側に、密封装置の金属環24が固定されている。密封装置の外部側は泥水カバー25で閉塞されており、この泥水カバー25内には、前記攪拌羽根20の先端部20aが漬かるように軸中心下60mmまで水が含まれている。攪拌羽根20を回転(1000rpm)させることにより泥水カバー25内の水がはねあげられ、その一部が、側板22の円板部22aの先端と金属環24の円筒部24aの内周面との間の隙間から密封装置内に浸入する。そして、この浸入した水の量をメスシリンダで測定した。なお、水の通過量を測定するのが目的であるので、試験に用いた密封装置では、金属環24へのゴム状弾性体の被着を省略している。
図4は水通過試験の結果を示している。横軸はオーバラップ量C(図3参照。金属環24の外部側端面24bと側板22の円板部22aの内部側側面22a1との距離)を表しており、縦軸は側板22の円板部22aの先端と金属環24の円筒部24bの内周面との間の隙間を通過した水の量を表している。前記円板部22aの厚さが0.6mmであることから、オーバラップ量Cから厚さ分の0.6mmを引いた値が前記引き込み量tに相当する。図4から分かるように引き込み量tを大きくするほど、水の通過量を少なくすることができる。ただし、この引き込み量tは、前述したようにリップの寸法設計の制約を受けるため、極端に大きくすることはできない。
なお、本実施の形態では、側板2の嵌め代を確保するために、円板部2bの外径側の約半分の領域を成形することで、当該円板部2bの軸受外部側側面2b2が、シール本体3の軸受外部側端面3aよりも、軸受内部側に位置するようにしているが、側板2の嵌合力が確保されるかぎり、側板2の円筒部2aの軸方向寸法を小さくすることで、円板部2bの軸受外部側側面2b2が、シール本体3の軸受外部側端面3aよりも、軸受内部側に位置するようにすることもできる。
また、本発明の密封装置は、内輪と外輪からなる軸受装置に限らず、互いに相対回転し且つ同心状に配設された二部材(内側部材及び外側部材)を含む装置ないし機器に広く適用することができる。
また、本発明の密封装置は、内輪と外輪からなる軸受装置に限らず、互いに相対回転し且つ同心状に配設された二部材(内側部材及び外側部材)を含む装置ないし機器に広く適用することができる。
1 密封装置
2 側板
2a 円筒部
2b 円板部
3 シール本体
4 金属環
5 ゴム状弾性体
6 メインリップ
7 サイドリップ
t 引き込み量
2 側板
2a 円筒部
2b 円板部
3 シール本体
4 金属環
5 ゴム状弾性体
6 メインリップ
7 サイドリップ
t 引き込み量
Claims (1)
- 互いに相対回転し且つ同心状に配設された内側部材と外側部材との間の空間に配設される密封装置であって、
前記内側部材の外周面に嵌合固定される円筒部と、この円筒部の軸方向一端から径方向外方に連続して形成された円板部とを有する側板と、
前記外側部材の内周面に嵌合固定されるシール本体と
で構成されており、前記側板の円板部における前記密封装置外部側側面が、前記シール本体における前記密封装置外部側端面よりも、密封装置内部側に位置することを特徴とする密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006155869A JP2007321952A (ja) | 2006-06-05 | 2006-06-05 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006155869A JP2007321952A (ja) | 2006-06-05 | 2006-06-05 | 密封装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007321952A true JP2007321952A (ja) | 2007-12-13 |
Family
ID=38854944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006155869A Pending JP2007321952A (ja) | 2006-06-05 | 2006-06-05 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007321952A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60107423U (ja) * | 1983-12-24 | 1985-07-22 | 内山工業株式会社 | 組合せ密封装置 |
JP2001065704A (ja) * | 1999-08-31 | 2001-03-16 | Ntn Corp | 密封装置 |
-
2006
- 2006-06-05 JP JP2006155869A patent/JP2007321952A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001065704A (ja) * | 1999-08-31 | 2001-03-16 | Ntn Corp | 密封装置 |
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