JP2007320889A - 美顔用薬剤を調剤する方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】肌の栄養剤として高く評価されているガンマ・ポリグルタミン酸(γ−PGA)を手軽に使用し得る技術を提供する。
【解決手段】予め、ガンマ・ポリグルタミン酸の溶液をスポイド付き小瓶に入れて準備しておき、一般に市販されている化粧水、化粧乳液、または化粧クリームを掌の上にとり、
準備しておいた溶液を所定の滴数(例えば2滴とか、3滴とか)加えて、掌の上で混ぜ合わせる。このようにして調合した化粧水、化粧乳液、または化粧クリームを、通常の手順に従って使用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に優れた保湿性を有する美顔用薬剤を容易に調剤し得るように改良した方法に関するものである。
健康な皮膚は美しい。しかし、更に女性的な「つや」や「はり」を与えるためには、良好なモイスチャーバランスを保つことが必要である。
モイスチャーバランスとは、皮膚の水分(汗)、皮脂、天然保湿因子(NMF)など、生体由来の物質の混合比率をいう。美顔術上、皮膚が適性な水分を保有していることは特に大切である。
このため従来、化粧水や化粧用乳液や化粧用クリームの中にヒアルロン酸やグリセリン等の保湿剤が添加されている。
これらの保湿剤については、非特許文献として挙げた化粧品辞典(日本化粧品技術者会編)丸善刊に記述されている。
美肌用の薬剤に関する最近の発明として、特許文献1の項に記載した特開2005−47920号公報が有る。
また物理的手段による美肌処理として、特許文献2の項に記載した特開2003−12487号公報が有る。
例えば前記のヒアルロン酸は、繊維芽細胞で作られる酸性ムコ多糖類の一種であって、理論上は自らの重さの数百倍の水分を保つことができるとされている。
スキンケア化粧品の主なものには化粧水、化粧用乳液、および化粧用クリームが有り、
従来、これらスキンケア化粧品の中に前記ヒアルロン酸やグリセリン等の保湿剤が調合され、皮膚に潤いを与える作用を担っている。
一方、添加剤としてではなく、主剤として開発された強力な保湿剤が有り、その最たるものはガンマ・ポリグルタミン酸(略称・γ−PGA)である。
このガンマ・ポリグルタミン酸は、台湾の発酵食品メーカーである味丹が開発して2003年度バイオテクノロジー金賞を受賞している。
前記のガンマ・ポリグルタミン酸は卓越した保湿性を有し、かつ皮膚の角質層内に天然保湿因子(NMF)を生成させる作用が有るため、肌の栄養剤として優れていることは公知である。
また、ガンマ・ポリグルタミン酸を含む薬液の中へ手を浸して、超音波を照射する装置(超音波スパ)や、ガンマ・ポリグルタミン酸を含む薬液の微細な粒子(ナノミスト)を顔面や毛髪に噴霧する装置(スキン・ヘアートリートメント装置)が開発されて実用に供され、好評を得ている。
これらの装置は、ガンマ・ポリグルタミン酸の薬効を実用的に発揮させるという優れた効果を奏した。
特開2005−47920号公報 特開2003−12487号公報 化粧品辞典(日本化粧品技術者会編)丸善刊2003年版
前述のごとく、ガンマ・ポリグルタミン酸と超音波とを併用する機械装置(γ−PGAスパ装置)や、ガンマ・ポリグルタミン酸をナノミスト化する機械装置(スキン・ヘアートリートメント装置)は、それぞれ所期の効果を達成した優れた発明(公開公報未発行)である。しかし、専門の機械装置を用い、専門の技術者によって操作しなければならないという制約が有る。
本発明は以上に述べた事情に鑑みて為されたものであって、その目的とするところは、
格別の機械装置や専門的な知識を必要とせず、既製の従来例の化粧品とガンマ・ポリグルタミン酸とを併用して、該ガンマ・ポリグルタミン酸の優れた薬効(保湿効果)を充分に発揮させることのできる手軽な技術を提供するにある。
上記の目的を達成するために創作した本発明の基本的な原理は次の通りである。
本発明者の研究調査によって、ガンマ・ポリグルタミン酸が優れた保湿性を有するのみでなく、公知の各種化粧薬剤の薬効を促進させたり、浸透性を幇助したりする作用を併せ有していることが判明した。
上述した「各種化粧薬剤の薬効促進、浸透性幇助」の作用は次のごとくである。
一般に市販されている化粧水の中に、保湿剤として添加されているグリセリン、ジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール類や、ソルビトール、マルチトール等の糖類は微量(0.3〜0.8重量%)のガンマ・ポリグルタミン酸の共存によって著しくその浸透性が高められ、単一の薬剤では容易に到達し難い皮下組織まで速やかに浸透し、単一の薬剤の保湿力の算術和よりも大きい保湿力を発揮する。
一般に市販されている化粧乳液の中に調合されている流動性エマルジョンの中の油分は、イオン性界面活性剤または非イオン性界面活性剤の作用で浸透し易い微粒子になっているが、微量(0.45〜1.2重量%)のガンマ・ポリグルタミン酸の共存によって著しくその浸透性が高められる。
化粧乳液には、肌に潤いを与えるために多価アルコール類が添加されている。この多価アルコール類も、化粧水について説明したように、微量のガンマ・ポリグルタミン酸の共存によって著しくその薬効が高められる。
一般に市販されている化粧クリームの中に調合されている非流動性エマルジョンの中の油分は、イオン性界面活性剤または非イオン性界面活性剤の作用で浸透し易い微粒子になっているが、微量(0.45〜1.2重量%)のガンマ・ポリグルタミン酸の共存によって著しくその浸透性が高められる。
化粧クリームには、肌に潤いを与えるために多価アルコール類が添加されている。この多価アルコール類も、化粧水や化粧乳液について説明したように、微量のガンマ・ポリグルタミン酸の共存によって著しくその薬効が高められる。
上述の原理に基づく具体的な構成として請求項1の発明に係る美顔用薬剤を調剤する方法は、美顔用薬剤を調剤する方法において、
水を基剤とし、多価アルコール類もしくは糖類を添加された既製の化粧水に対して、
ガンマ・ポリグルタミン酸を0.3%〜0.8%(重量比)添加し、撹拌または震盪して混和させることを特徴とする。
請求項2の発明に係る美顔用薬剤を調剤する方法の構成は、美顔用薬剤を調剤する方法において、
水と油性成分との流動性エマルジョンを基剤とし、界面活性剤及び多価アルコール類を添加された既製の化粧乳液に対して、ガンマ・ポリグルタミン酸を0.45%〜1.2%(重量比)添加し、撹拌または震盪して混和させることを特徴とする。
請求項3の発明に係る美顔用薬剤を調剤する方法の構成は、美顔用薬剤を調剤する方法において、
水と油性成分との非流動性エマルジョンを基剤とし、界面活性剤及び多価アルコール類を添加された既製の化粧クリームに対して、ガンマ・ポリグルタミン酸を0.45〜1.2%(重量比)添加し、撹拌して混和させることを特徴とする。
請求項4の発明に係る美顔用薬剤を調剤する方法の構成は、前記請求項1ないし請求項3の発明方法の構成要件に加えて、
1滴〜5滴の中に、1回使用量のガンマ・ポリグルタミン酸を含有する濃縮γ−PGA溶液を予め準備しておき、
既製の化粧水もしくは化粧乳液、または化粧クリームを使用する際、これらの化粧品の1回使用量を掌の上にとり、前記濃縮γ−PGA溶液の液滴を所定数だけ加えて、掌の上で混和することを特徴とする。
請求項1に係る美顔用薬剤を調剤する方法を適用すると、
格別の機械装置を必要とせず、格別の知識や熟練を要せず、かつ何らの危険を伴うこと無く、既製の化粧水に保湿剤として添加されている多価アルコール類もしくは糖類の浸透性をガンマ・ポリグルタミン酸の作用によって向上させるとともに、該多価アルコール類もしくは糖類の保湿作用を相乗的に増加させ、化粧水が目的とするところの「肌を柔軟にして、潤いを維持する」という効果をより一層充分に発揮させる。
請求項2に係る美顔用薬剤を調剤する方法を適用すると、
格別の機械装置を必要とせず、格別の知識や熟練を要せず、かつ何らの危険を伴うこと無く、既製の化粧乳液に含まれている流動性エマルジョン中の油分を皮下組織まで浸透させて吸収を助け、かつ保湿剤として添加されている多価アルコール類の浸透性をガンマ・ポリグルタミン酸の作用によって向上させるとともに、該多価アルコール類の保湿作用を相乗的に増加させ、化粧乳液が目的とするところの「水分,油分を補給して皮膚を柔軟ならしめる」という効果をより一層充分に発揮させる。
請求項3に係る美顔用薬剤を調剤する方法を適用すると、
格別の機械装置を必要とせず、格別の知識や熟練を要せず、かつ何らの危険を伴うこと無く、既製の化粧クリームに含まれている非流動性エマルジョン中の油分を皮下組織まで浸透させて吸収を助け、かつ、保湿剤として添加されている多価アルコール類の浸透性をガンマ・ポリグルタミン酸の作用によって向上させるとともに、該多価アルコール類の保湿作用を相乗的に増加させ、化粧クリームが目的とするところの「水分,油分を補給して皮膚を深部まで柔軟ならしめる」という効果をより一層充分に発揮させる。
請求項4に係る美顔用薬剤を調剤する方法を、前記請求項1ないし請求項3の内いずれか一つの構成要件に併せて適用すると、格別の知識や熟練を要せず、別段の用具も用いないで化粧水、化粧乳液、または化粧クリームの中へ適正濃度のガンマ・ポリグルタミン酸を調合することができる。
しかも、掌の上で調合された美顔用薬剤を直ちにそのまま顔面などへ擦りつけて美容操作を行なうことができる。
すなわち、本請求項4の発明方法を併用することによって、前記請求項1、請求項2、または請求項3の発明方法を容易に実施して、その美顔効果を充分に発揮させることができる。
グルタミン酸に酵素を加えて反応させると、多数のグルタミン酸が鎖状に繋がって図1(A)に示したポリグルタミン酸(PGA)になる。
更にガンマ線を照射すると架橋を生じて図1(B)のようなガンマ・ポリグルタミン酸(γ−PGA)になる。
本実施形態においては上記のガンマ・ポリグルタミン酸を、開発メーカーである味丹社(台湾)から供給を受けて使用した。
本実施形態においては、ガンマ・ポリグルタミン酸の15%(重量比)溶液を調合し、10ccのスポイド付き小瓶に配分して準備した。
本発明を実施する際、ガンマ・ポリグルタミン酸の濃度や小瓶の容量は限定されないが、10%〜20%(重量比)溶液を数十ミリリットルの瓶に小分けしておくと使い勝手が良い。
この程度の溶液は、さして濃厚ではないが、後述の手順で更に希釈するので、説明の便宜上、濃縮γ−PGAと呼ぶ。
溶剤は限定されず、別段の添加剤を要しないが、商品価値を上げるために香料を加えても良い。また、液滴を計数し易いように粘稠剤を加えることもできる。
〔第1の実施形態〕
片方の掌の上に約3グラムの化粧水をとり、他方の手でスポイド付き小瓶から濃縮γ−PGAを2滴加える。2滴は約0.1ccに相当する。
上記の操作で、化粧水に対して約0.5重量%のガンマ・ポリグルタミン酸が調合されるから、通常の化粧手順に従って該化粧水で顔面を濡らして擦り込めば良い。
この実施形態においては、格別の機械装置を必要とせず、格別の知識や熟練を要せず、かつ何らの危険を伴うこと無く、既製の化粧水に保湿剤として添加されている多価アルコール類もしくは糖類の浸透性をガンマ・ポリグルタミン酸の作用によって向上させるとともに、該多価アルコール類もしくは糖類の保湿作用を相乗的に増加させ、化粧水が目的とするところの「肌を柔軟にして、潤いを維持する」という効果をより一層充分に発揮させることができる。
[実施例A]
化粧水の1例として株式会社UTP社製のアンデスティノローションを用い、額(ひたい)と、頬(ほほ)と、口角との3箇所それぞれに使用して、10分後と、20分後と、30分後とにモイスチュアバランスを測定した結果を次に示す。
測定は、スカラ株式会社製のモイスチュアーチェッカーを用いた。単位は上記測定器の目盛り数値(%)である。
上記株式会社UTP社の公式見解によると、前記の同社製品で測定した結果が、
37%以下の場合はドライ肌、
38〜51%の場合はノーマル肌、
52%以上の場合はウェット肌であるとされる。
実験は2日間かけて行ない、1日目はガンマ・ポリグルタミン酸を添加しない化粧水単品で、2日目はガンマ・ポリグルタミン酸(0.5重量%)を添加し、その他は1日目と同様の条件で行なった。
(A−1)使用箇所:額
化粧水単品 ガンマ・ポリグルタミン酸添加
経過時間10分 30.1% 45.1%
経過時間20分 33.5% 48.0%
経過時間30分 43.8% 47.7%
(A−2)使用箇所:頬
化粧乳液単品 ガンマ・ポリグルタミン酸添加
経過時間10分 50.8% 61.4%
経過時間20分 50.0% 60.5%
経過時間30分 47.7% 58.9%
(A−3)使用箇所:口角
化粧クリーム単品 ガンマ・ポリグルタミン酸添加
経過時間10分 38.4% 49.3%
経過時間20分 38.8% 49.6%
経過時間30分 39.3% 51.2%
以上に説明した第1の実施形態は、額と頬と口角とについての確認試験であって、これにより顔面の皮膚全般に対するγ−PGAの保湿効果向上が確認された。
なお、実施例A−1、A−2、A−3の全てにおいて、γ−PGAの添加により異臭を発するとか皮膚に掻痒を感じるなどの副作用は一切無く、被験者の語るところによれば使用感は爽快であった。
〔第2の実施形態〕
片方の掌の上に約2グラムの化粧乳液をとり、他方の手でスポイド付き小瓶から濃縮γ−PGAを3滴加える。3滴は約0.15ccに相当する。
上記の操作で、化粧乳液に対して約0.75%のガンマ・ポリグルタミン酸が調合されるから、通常の化粧手順に従って該化粧乳液を顔面に付けて擦り込めば良い。
この実施形態においては、格別の機械装置を必要とせず、格別の知識や熟練を要せず、かつ何らの危険を伴うこと無く、既製の化粧水に保湿剤として添加されている多価アルコール類もしくは糖類の浸透性をガンマ・ポリグルタミン酸の作用によって向上させるとともに、該多価アルコール類もしくは糖類の保湿作用を相乗的に増加させ、化粧乳液が目的とするところの「油分を補給して肌を柔軟にし、潤いを維持する」という効果をより一層充分に発揮させることができる。
[実施例B]
化粧乳液の1例として株式会社フォルピア社製のSPAモイスチュアライザーを用い、額と、頬と、口角との3箇所それぞれに使用して、10分後と、20分後と、30分後とにモイスチュアバランスを測定した結果を次に示す。
測定は、スカラ株式会社製のモイスチュアーチェッカーを用いた。単位は上記測定器の目盛り数値(%)である。
実験は2日間かけて行ない、1日目はガンマ・ポリグルタミン酸を添加しない化粧乳液単品で、2日目はガンマ・ポリグルタミン酸(◎◎◎重量%)を添加し、その他は1日目と同様の条件で行なった。
(B−1)使用箇所:額
化粧乳液単品 ガンマ・ポリグルタミン酸添加
経過時間10分 37.3% 45.7%
経過時間20分 39.2% 48.4%
経過時間30分 44.3% 54.8%
(B−2)使用箇所:頬
化粧乳液単品 ガンマ・ポリグルタミン酸添加
経過時間10分 45.9% 55.9%
経過時間20分 44.3% 55.3%
経過時間30分 45.0% 56.6%
(B−3)使用箇所:口角
化粧乳液単品 ガンマ・ポリグルタミン酸添加
経過時間10分 41.3% 50.26%
経過時間20分 41.7% 51.1%
経過時間30分 39.1% 49.8%
以上に説明した第2の実施形態は、額と頬と口角とについての確認試験であって、これにより顔面の皮膚全般に対するγ−PGAの保湿効果向上が確認された。
なお、実施例B−1、B−2、B−3の全てにおいて、γ−PGAの添加により異臭を発するとか皮膚に掻痒を感じるなどの副作用は一切無く、被験者の語るところによれば使用感は爽快であった。
〔第3の実施形態〕
片方の掌の上に約1グラムの化粧クリームをとり、他方の手でスポイド付き小瓶から濃縮γ−PGAを3滴加える。3滴は約0.15ccに相当する。
上記の操作で、化粧クリームに対して約0.75%のガンマ・ポリグルタミン酸が調合されるから、通常の化粧手順に従って該化粧クリームを顔面に付けて擦り込めば良い。
この実施形態においては、格別の機械装置を必要とせず、格別の知識や熟練を要せず、かつ何らの危険を伴うこと無く、既製の化粧水に保湿剤として添加されている多価アルコール類もしくは糖類の浸透性をガンマ・ポリグルタミン酸の作用によって向上させるとともに、該多価アルコール類もしくは糖類の保湿作用を相乗的に増加させ、化粧クリームが目的とするところの「油分を補給して肌を柔軟にし、潤いを維持する」という効果をより一層充分に発揮させることができる。
[実施例C]
化粧乳液の1例として株式会社UTP社製のアンデスティノクリームを用い、額と、頬と、口角との3箇所それぞれに使用して、10分後と、20分後と、30分後とにモイスチュアバランスを測定した結果を次に示す。
測定は、スカラ株式会社製のモイスチュアーチェッカーを用いた。単位は上記測定器の目盛り数値(%)である。
実験は2日間かけて行ない、1日目はガンマ・ポリグルタミン酸を添加しない化粧クリーム単品で、2日目はガンマ・ポリグルタミン酸(0.75重量%)を添加し、その他は1日目と同様の条件で行なった。
(C−1)使用箇所:額
化粧クリーム単品 ガンマ・ポリグルタミン酸添加
経過時間10分 44.7% 55.7%
経過時間20分 39.8% 51.3%
経過時間30分 43.2% 54.2%
(C−2)使用箇所:頬
化粧乳液単品 ガンマ・ポリグルタミン酸添加
経過時間10分 42.0% 53.3%
経過時間20分 42.6% 54.2%
経過時間30分 43.7% 55.5%
(C−3)使用箇所:口角
化粧乳液単品 ガンマ・ポリグルタミン酸添加

経過時間10分 39.2% 51.0%
経過時間20分 38.8% 50.4%
経過時間30分 38.5% 52.3%
以上に説明した第3の実施形態は、額と頬と口角とについての確認試験であって、これにより顔面の皮膚全般に対するγ−PGAの保湿効果向上が確認された。
なお、実施例C−1、C−2、C−3の全てにおいて、γ−PGAの添加により異臭を発するとか皮膚に掻痒を感じるなどの副作用は一切無く、被験者の語るところによれば使用感は爽快であった。
以上に説明した第1実施形態ないし第3実施形態の何れにおいても、格別の機械装置を用いることなく、専門的な知識を必要とせず、ほとんど手数を要せずに、安全かつ容易に実施することができた。
そして、何れの実施形態においても公知の化粧品と併用して該化粧品の保湿効果を著しく向上させることができた。
特に、化粧品や薬剤の秤量操作や計量操作を一切行なうことなく、濃縮γ−PGAを2〜3滴加えることによって所望濃度に調剤することができる。
格別の機械,装置を必要としないので、本発明を安価に実施することができ、美肌を希求する世の多くの婦人たちの期待に応え得るものと期待される。
本発明装置に用いる薬液を説明するためにしめしたもので、(A)はポリグルタミン酸の模式図、(B)はガンマ・ポリグルタミン酸の模式図、(C)はその化学構造式
符号の説明
1…ポリグルタミン酸(分子)

Claims (4)

  1. 美顔用薬剤を調剤する方法において、
    水を基剤とし、多価アルコール類もしくは糖類を添加された既製の化粧水に対して、
    ガンマ・ポリグルタミン酸を0.3%〜0.8%(重量比)添加し、撹拌または震盪して混和させることを特徴とする、美顔用薬剤を調剤する方法。
  2. 美顔用薬剤を調剤する方法において、
    水と油性成分との流動性エマルジョンを基剤とし、界面活性剤及び多価アルコール類を添加された既製の化粧乳液に対して、ガンマ・ポリグルタミン酸を0.45%〜1.2%(重量比)添加し、撹拌または震盪して混和させることを特徴とする、美顔用薬剤を調剤する方法。
  3. 美顔用薬剤を調剤する方法において、
    水と油性成分との非流動性エマルジョンを基剤とし、界面活性剤及び多価アルコール類を添加された既製の化粧クリームに対して、ガンマ・ポリグルタミン酸を0.45〜1.2%(重量比)添加し、撹拌して混和させることを特徴とする、美顔用薬剤を調剤する方法。
  4. 1滴〜5滴の中に、1回使用量のガンマ・ポリグルタミン酸を含有する濃縮γ−PGA溶液を予め準備しておき、
    既製の化粧水もしくは化粧乳液、または化粧クリームを使用する際、これらの化粧品の1回使用量を掌の上にとり、前記濃縮γ−PGA溶液の液滴を所定数だけ加えて、掌の上
    で混和することを特徴とする、請求項1ないし請求項3の何れかに記載した美顔用薬剤を調剤する方法。
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