以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る対応支援システムの構成を概念的に示す説明図である。図1中1は、顧客に提供されるVoIP(Voice over IP )、TV電話、ストリーミング等の複数種の通信サービスの異常に対する対応を支援するサーバコンピュータ等のコンピュータを用いた対応支援装置である。対応支援装置1は、通信サービスを提供する通信網100の通信品質を測定する測定装置2及び通信網100に対する通信制御を行う通信制御装置3に接続している。測定装置2及び通信制御装置3は、通信網100内に複数台配設され通信網100を形成するルータ、スイッチ、ロードバランサ等の装置である。なお一台の装置に測定装置2及び通信制御装置3の機能を備えさせても良い。
通信網100には、例えば家庭内LAN、社内LAN等の顧客内の通信網を介してパーソナルコンピュータ、IP電話等の顧客用の端末装置が接続されており、これらの端末装置は、通信網100上に設定される通信経路を介して、ウェブサーバコンピュータ、メールサーバコンピュータ、SIP(Session Initiation Protocol)サーバコンピュータ等の各種サービスを提供する各種サーバコンピュータ、通信相手となるIP電話等の様々な装置と通信を行う。そして対応支援装置1は、これらの通信に係る通信サービスの異常に対する対応を支援する。
対応支援装置1は、通信サービスの異常に対する対応に関する情報、例えばノウハウを記録する情報記録部1a、測定装置2が測定した通信品質に基づいて対応の要否を判定する対応要否判定部1b、対応要否判定部1bが対応を要すると判定した場合に、情報記録部1aに記録されている各種情報に基づいて対応方法を判定する対応方法判定部1c、対応方法判定部1cにて判定された対応方法に基づき通信制御装置3を制御する制御命令を出力する制御命令出力部1d、情報記録部1aに記録されている各種情報に基づいて通信網100に発生している障害を検出して障害に関する情報を出力する障害処理部1e等の各種処理部を備えている。
各種処理部とは、例えば対応支援装置1にて実行されるプログラムモジュールであり、プログラムモジュールを実行することにより、各種処理部としての機能を実現する。
なお図1においては、一のサーバコンピュータを用いて対応支援装置1とする構成を示しているが、本発明はこれに限らず、各種処理部を夫々異なる装置に備えさせ、夫々の処理部を実行することにより、機能を分散する様にしても良い。即ち複数のサーバコンピュータ群を本発明の対応支援装置1として用いてもよい。
図2は、本発明の実施の形態1に係る対応支援装置1の構成を示すブロック図である。対応支援装置1は、装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit) 等の制御手段10と、対応支援装置用のコンピュータプログラムPG1及びデータ等の各種情報を記録したCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory) 等の記録媒体から各種情報を読み取るCD−ROMドライブ等の補助記憶手段11と、補助記憶手段11により読み取った各種情報を記録するハードディスク等の記録手段12と、情報を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等の記憶手段13とを備えている。
そして記録手段12に記録したコンピュータプログラムPG1を記憶手段13に記憶させ、制御手段10の制御にて実行することにより、コンピュータは、本発明の対応支援装置1として動作する。なお本発明の対応支援装置1は、コンピュータプログラムPG1を実行することにより、前述した情報記録部1a、対応要否判定部1b、対応方法判定部1c、制御命令出力部1d、障害処理部1e等の各種処理部を、制御手段10の制御に基づき実行されるプログラムモジュールとして記録手段12及び/又は記憶手段13に形成する。
また記録手段12には、情報記録部1aにて管理されるデータベースとして、対応方法データベース12a、対応種別データベース12b、対応基準データベース12c等の各種データベースが形成される。なお対応方法データベース12a、対応種別データベース12b及び対応基準データベース12cは、必ずしも対応支援装置1が備える記録手段12内に形成する必要はなく、情報記録部1aにて管理することが可能で有れば、他の装置の記録手段内に形成するようにしても良い。
さらに対応支援装置1は、マウス、キーボード等の入力手段14と、モニタ、プリンタ等の出力手段15と、通信網100を介して測定装置2及び通信制御装置3に接続する接続手段16とを備えている。なお他の装置に対する出力、例えば制御命令の送信を行う場合、接続手段16が他の装置へ命令を出力する手段として用いられる。
測定装置2は、制御手段20、ルーティング情報等の情報を記録する記録手段21、通信網100に接続して通信処理を行う通信ポート及びパッケージを有する通信手段22、並びに通信網100にて提供される通信サービスの通信品質を測定する測定手段23を備えている。通信手段22のパッケージは、ISDN、ATM、IP等のインターフェース種別毎に設けられるインタフェースモジュールであり、各パッケージには、夫々一又は複数の通信ポートが配設されており、測定装置2は、通信ポートを介して通信網100に接続する。
通信制御装置3は、制御手段30、記録手段31及び通信手段32を備えている。
次に本発明の実施の形態1に係る対応支援システムが備える各種装置の処理について説明する。処理の実行に際し、対応支援装置1に形成される対応方法データベース12a、対応種別データベース12b及び対応基準データベース12cに必要な情報が記録される。対応方法データベース12a、対応種別データベース12b及び対応基準データベース12cに対して記録される情報は、補助記憶手段11による情報記録媒体からの読み込み、入力手段14からの操作の受け付け、接続手段16を介した受信等の方法により受け付ける。
図3は、本発明の実施の形態1に係る対応支援装置1が備える対応方法データベース12aの記録内容を概念的に示す説明図である。対応方法データベース12aには、測定装置ID、パッケージID、ポートID、対応機器種別、異常種別、対応方法等の各項目を対応付けたレコードの各種情報が、通信品質の異常に対する対応方法を示す対応方法情報として記録されている。
測定装置IDの項目には、測定を行う測定装置2を特定する「ルータ001」、「ルータ005」等の情報が記録されている。パッケージIDの項目には、測定装置2に対し、ISDN、ATM、IP等のインターフェース種別毎に設けられるインタフェースモジュールであるパッケージを特定する「パッケージ0001」、「パッケージ0002」等の情報が記録されている。ポートIDの項目には、各パッケージについて一又は複数個配設され通信手段22として用いられる通信ポートを特定する「ポート0001」、「ポート0002」等の情報が記録されている。対応機器種別の項目には、当該レコードに係る情報が対応する「ルータ」、「パッケージ」、「ポート」等の装置又は構成の種別レベルを示す情報が記録されている。例えば対応機器種別が「ポート」である最上位のレコードに記載された異常種別及び対応方法に関する情報は、ポートに対する異常種別及び対応方法を示したものであることが、対応機器種別の情報から読み取ることができる。「異常種別」の項目には、通信品質に対する異常の種別を示す「遅延」、「トラフィック無」、「don’t care」等の情報が記録されている。異常の種別が「don’t care」である場合、異常の種別に依存しないことを示しており、例えば上から5行目に示したレコードでは、パッケージの異常に対して、異常の種別に関わらず当該レコードの対応方法の項目に示された方法、ここでは「パッケージリセット」が行われることを示している。対応方法の項目には、異常に対応するための制御方法を示す「ポート揺らぎバッファ拡張」、「ポートリセット」、「system再起動」等の情報が記録されている。
パッケージID、ポートID等の項目の情報が「Null」である場合、当該レコードにおいて、その情報が未設定であることを示す。例えば上から5行目に示したレコードでは、ポートIDが「Null」であり、対応機器種別が「パッケージ」であることから、当該レコードは、パッケージ関する情報であり、パッケージより下位の構成要素であるポートを示す情報は設定されていないことを示している。また上から8行目に例示したレコードでは、パッケージID及びポートIDが「Null」であり、対応機器種別が「ルータ」であることから、当該レコードは、ルータに関する情報であり、ルータ(装置)より下位の構成要素であるパッケージ及びポートを示す情報は設定されていないことを示している。
図4は、本発明の実施の形態1に係る対応支援装置1が備える対応種別データベース12bの記録内容を概念的に示す説明図である。対応種別データベース12bには、測定種別及び制御判断トリガの各項目を対応付けたレコードに各種情報が記録される。測定種別の項目には、対応方法データベース12aの異常種別に対応する「遅延」、「揺らぎ」、「通信タイムアウト」等の情報が記録されている。制御判断トリガの項目は、対応付けられている異常種別に関する異常を、対応の対象とするか否かを示す情報が記録されており、図4に示す例では、「遅延」、「揺らぎ」等の測定種別は、対応の対象となるが、「通信タイムアウト」等の測定種別は、対応の対象とならないことを示している。
図5は、本発明の実施の形態1に係る対応支援装置1が備える対応基準データベース12cの記録内容を概念的に示す説明図である。対応基準データベース12cには、測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別、測定種別、品質異常条件、障害条件等の各項目を対応付けたレコードの各種情報が、通信品質の異常発生を判定する基準を示す判定基準情報として記録されている。
測定装置の項目には、対応方法データベース12aの測定装置IDに対応する「ルータ0001」、「ルータ0005」等の情報が記録されている。測定パッケージの項目には、対応方法データベース12aのパッケージIDに対応する「パッケージ0001」、「パッケージ0002」等の情報が記録されている。測定ポートの項目には、対応方法データベース12aのポートIDに対応する「ポート0001」、「ポート0002」等の情報が記録されている。サービス種別の項目には、サービスの種別を示す「VoIP」、「ストリーミング」等の情報が記録されている。測定種別の項目には、対応方法データベース12aの異常種別に対応する「遅延」等の情報が記録されている。品質異常条件の項目には、品質異常と判断して対応する基準となる「500msec超」、「2000msec超」等の情報が記録されている。障害条件の項目には、品質異常の原因となる障害を示す「複数ポート異常」、「他サービス異常」等の情報が記録されている。
図6は、本発明の実施の形態1に係る対応支援装置1の品質異常及び障害検出処理を示すシーケンス図である。測定装置2は、通信網100を介して提供する通信サービスの品質を測定し、測定した結果を品質測定結果情報として対応支援装置1へ送信する。対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応要否判定部1bの処理により、品質測定結果情報を受信(取得)する(S101)。
図7は、本発明の実施の形態1に係る対応支援装置1の品質測定結果情報を概念的に示す説明図である。図7に示す様に、ステップS101にて対応要否判定部1bが受信する品質測定結果情報には、測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別、測定種別、測定結果等の項目に関する情報が含まれている。測定結果として示されている情報は、測定装置2が測定した通信サービスの品質を示す値である。図7中、最上位に示したレコードの例では、測定装置「ルータ0001」、測定パッケージ「パッケージ0001」、測定ポート「ポート0001」、及びサービス種別「VoIP」の条件で、測定種別「遅延」についての測定により測定結果「3000msec」が得られたことを示している。また図7では、3件の測定結果を含む品質測定結果情報を示している様に、測定装置2は、複数の測定結果を対応支援装置1へ送信することが可能である。
シーケンス図に戻り、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応要否判定部1bの処理により、情報記録部1aの対応種別データベース12bに記録されている測定種別及び制御判断トリガを、トリガ情報として抽出し(S102)、抽出したトリガ情報が示す測定種別及び制御判断トリガと、品質測定結果情報が示す測定種別とを比較することにより、対応の要否を判定する(S103)。
図4に示す対応種別データベース12a及び図7に示す品質測定結果情報の例では、「遅延」について測定しており、また「遅延」は異常に対する対応の「対象」となることから、当該品質測定結果情報にて示される測定結果は、品質に影響する可能性のある種別であり、異常が発生している場合には対応すべきであると判定する。なおステップS103において、対応の対象となっていないと判定した場合、以降の処理は行わない。
シーケンス図に戻り、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応要否判定部1bの処理により、品質測定結果情報をトリガ情報通知として、対応方法判定部1cに渡し(S104)、更に障害処理部1eへ渡す(S105)。
図8は、本発明の実施の形態1に係る対応支援装置1のトリガ情報通知を概念的に示す説明図である。図8に示す様に対応要否判定部1bが、ステップS104及びS105にて対応方法判定部1c及び障害処理部1eへ渡すトリガ情報通知は、測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別、測定種別、測定結果等の項目に関する情報が含まれている。トリガ情報通知は、対応要否判定部1bが受信した品質測定結果情報の内容を対応方法判定部1c及び障害処理部1eに通知する電文情報であるので、情報の内容は、品質測定結果情報と同様である。対応方法判定部1cは、受け付けたトリガ情報通知をトリガとして対応方法の判定を開始し、障害処理部1eは、受け付けたトリガ情報通知をトリガとして障害処理を開始する。
シーケンス図に戻り、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応方法判定部1cの処理により、情報記録部1aの対応基準データベース12cに記録されている判定基準情報を抽出し(S106)、抽出した判定基準情報及び対応要否判定部1bから受け付けたトリガ情報通知に基づいて、通信品質の異常発生の有無を判定する(S107)。
ステップS107において、図8に例示した3件のトリガ情報通知を、図5に例示した対応基準データベース12cの記録内容と比較すると、いずれも品質異常条件を満足していることから、通信品質の異常が発生していると判定する。具体的には、最上位に示した測定装置「ルータ0001」−測定パッケージ「パッケージ0001」−測定ポート「ポート0001」で、サービス種別「VoIP」及び測定種別「遅延」であるレコードの測定結果が「3000msec」となっている。当該レコードと比較する対応基準は図5の最上位に示したレコードであり、当該レコードでは、品質異常条件が「500msec超」となっていることから、品質異常条件及び測定結果の比較に基づき通信品質に異常が発生していると判定する。なおステップS107において、通信品質に異常が発生していないと判定した場合、以降の処理は行わない。
シーケンス図に戻り、通信品質に異常が発生していると判定した対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応方法判定部1cの処理により、通信品質に異常が発生していることを示す品質異常情報を障害処理部1eへ渡す(S108)。
図9は、本発明の実施の形態1に係る対応支援装置1の品質異常情報を概念的に示す説明図である。品質異常情報とは、通信品質に異常が発生している装置及び箇所並びにサービス種別及び異常の種別を障害処理部1eへ通知するための情報である。従って品質異常情報には、図9に示す様に、測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別、測定種別等の項目に関する情報が含まれている。
シーケンス図に戻り、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応方法判定部1cの処理により、ステップS107にて判定した異常の内容、具体的にはステップS108における品質異常情報にて示される内容に基づいて、情報記録部1aの対応方法データベース12aから対応方法情報を抽出し(S109)、抽出した対応方法情報に基づき決定される制御要求を制御命令出力部1dに渡し(S110)、制御命令出力部1dは、受け付けた制御要求に基づく制御命令を、通信網100上で制御の対象となる通信制御装置3へ接続手段16から通信網100を介して送信する(S111)。
ステップS109において、例えば図9に例示した様に品質異常情報が、測定装置「ルータ0001」−測定パッケージ「パッケージ0001」−測定ポート「ポート0001」、及び測定種別「遅延」である場合、当該品質異常情報に基づいて対応方法データベース12aから抽出される対応方法情報は、図3に例示した最上位のレコードであり、当該レコードには、対応方法が「ポート揺らぎバッファ拡張」として示されている。測定ポートが「ポート0002」である品質異常情報に基づき抽出されるレコードについても同様であり、対応方法が「ポート揺らぎバッファ拡張」として示されている。従ってステップS110では、測定装置「ルータ0001」−測定パッケージ「パッケージ0001」−測定ポート「ポート0001」、及び測定装置「ルータ0001」−測定パッケージ「パッケージ0001」−測定ポート「ポート0002」に係る通信制御装置3を、「ポート揺らぎバッファ拡張」させる制御にて対応することを決定し、決定した対応方法に基づく制御要求を制御命令出力部1dへ渡す。
ステップS109において、品質異常情報にて示される内容に対応する対応方法情報が対応方法データベース12aに記録されていない場合、自動制御による対応は不可能であると判定し、対応不可と判定した内容を担当者に通知し、処理を終了する。なお担当者が通知に対して対応方法情報を新たに入力することにより、ステップS109以降の処理が繰り返される。
図10は、本発明の実施の形態1に係る対応支援装置1の制御要求を概念的に示す説明図である。制御要求は、対応方法情報に基づき生成される命令であり、図10に示す様に制御の対象を示す測定装置ID、パッケージID、ポートID及び対応機器種別、並びに制御の内容を示す制御要求内容を含んでいる。ステップS111にて通信制御装置3へ送信される制御命令は、ステップS110の制御要求に基づいて制御の対象となる通信制御装置3の仕様に応じて生成される命令であり、その実質的な内容は、図10に示す制御要求と同様である。
そして制御命令を受信した通信制御装置3は、受信した制御命令に基づいて通信網100に関する通信の制御をすべく作動する。この様にして測定装置2が測定した品質測定結果に基づき品質異常に対する対応を自動的に行うことが可能となる。
シーケンス図に戻り、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく障害処理部1eの処理により、ステップS105にて対応要否判定部1bからトリガ情報通知を受け付け、情報記録部1aの対応基準データベース12cに記録されている判定基準情報を抽出し(S112)、更にステップS108にて対応方法判定部1cから品質異常情報を受け付け、トリガ情報通知、判定基準情報及び品質異常情報に基づいて品質異常の原因となる障害の発生の有無を検出する(S113)。
ステップS113において、図8に例示した3件のトリガ情報通知を、図5に例示した対応基準データベース12cの記録内容と比較して、品質異常条件及び障害条件を満足している場合に、通信品質の異常の原因となる障害が発生していると判定する。例えば図8の最上位に示した測定装置「ルータ0001」−測定パッケージ「パッケージ0001」−測定ポート「ポート0001」で、サービス種別「VoIP」及び測定種別「遅延」であるレコードの測定結果は「3000msec」となっている。当該レコードと比較する対応基準は、測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別及び測定種別が合致する図5の最上位に示したレコードであり、当該レコードでは、品質異常条件が「500msec超」となっていることから、品質異常条件及び測定結果の比較に基づき通信品質に異常が発生していると判定する。更に図5の最上位のレコードでは、障害条件が「複数ポート異常」となっていることから、他のサービス、即ちストリーミング等のVoIP以外のサービスにおいて測定ポートの異常が発生しているか否かを別途検出し、他のサービスにおける測定ポートの異常が発生していると判定した場合、品質異常の原因となる障害が発生していると判定する。なおステップS113において、障害が発生していないと判定した場合、以降の処理は行わない。
シーケンス図に戻り、障害が発生していると判定した対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく障害処理部1eの処理により、障害を通知する障害情報を生成し、生成した障害情報を出力手段15から出力する(S114)。なお障害情報の出力としては、モニタである出力手段15からの出力以外に、接続手段16から通信網100を介して他の装置へ出力する出力処理等、様々な出力方法に展開することができる。
図11は、本発明の実施の形態1に係る対応支援装置1の障害情報を示す説明図である。障害情報は、品質異常の原因となる障害が発生していると判定した場合に、トリガ情報通知、判定基準情報及び品質異常情報に基づいて生成される情報であり、測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別、測定種別及び障害種別を示す情報が含まれている。例えば図11の最上位に例示した障害情報では、測定装置「ルータ0001」−測定パッケージ「パッケージ0001」−測定ポート「ポート0001」にて提供されるサービス「VoIP」において、「パッケージ障害」という障害が発生し、これが「遅延」という品質異常を引き起こしていることを示している。
そして障害情報を確認した担当者は、出力された障害情報に係る障害を解消させる復旧作業を行う。この様にして測定装置2が測定した品質測定結果に基づき障害発生の検出を自動的に行うことが可能となる。
この様に実施の形態1では、一又は複数の品質測定結果に基づき、担当者の技術及び知識に依存することなく、通信網100に関する品質異常を自動的に検出し、検出結果に基づき通信制御装置3を制御するので、情報収集から対応までの一連の作業に要する時間を短縮し、サービスの向上を実現することが可能である。また障害発生を自動的に検出し、障害の通知及び対応を速やかに行うことが可能となる。
実施の形態2.
実施の形態2は、実施の形態1において、過去の実績を加味して通信品質の異常に対応する形態である。実施の形態2に係る対応支援システムの構成は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
図12は、本発明の実施の形態2に係る対応支援装置の構成を示すブロック図である。以降の説明において、実施の形態1と同様の構成要素については、実施の形態1と同様の符号を付し、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。対応支援装置1が備える記録手段12には、情報記録部1aにて管理されるデータベースとして、対応方法データベース12a、対応種別データベース12b、対応基準データベース12c、品質異常情報実績記録データベース12d及び障害情報実績記録データベース12eが形成される。なお品質異常情報実績記録データベース12d及び障害情報実績記録データベース12eは、必ずしも対応支援装置1が備える記録手段12内に形成する必要はなく、情報記録部1aにて管理することが可能で有れば、他の装置の記録手段内に形成するようにしても良い。またこれらのデータベースに記録される情報は、補助記憶手段11による情報記録媒体からの読み込み、入力手段14からの操作の受け付け、接続手段16を介した受信等の方法により受け付ける。
図13は、本発明の実施の形態2に係る対応支援装置1が備える品質異常情報実績記録データベース12dの記録内容を概念的に示す説明図である。品質異常情報実績記録データベース12dは、実施の形態1にて説明した品質異常情報を日時に対応付けて記録するデータベースである。従って品質異常情報データベース12dには、品質異常情報の内容である測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別及び測定種別を示す情報に対応付けて、日時を示す「12/11_103110」等の情報が記録される。日時を示す情報としては、例えば品質異常情報が生成された日時、品質異常情報実績記録データベース12dに記録された日時等の日時を示す情報が用いられる。
図14は、本発明の実施の形態2に係る対応支援装置1が備える障害情報実績記録データベース12eの記録内容を概念的に示す説明図である。障害情報実績記録データベース12eは、実施の形態1にて説明した障害情報を日時に対応付けて記録するデータベースである。従って障害情報実績記録データベース12eには、障害情報の内容である測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別、測定種別及び障害種別を示す情報に対応付けて、日時を示す「12/15_205600」等の情報が記録される。日時を示す情報としては、例えば障害情報が生成された日時、障害情報実績記録データベース12eに記録された日時等の日時を示す情報が用いられる。
図15は、本発明の実施の形態2に係る対応支援装置1の実績記録処理を示すシーケンス図である。なお実施の形態1にて説明した処理については、実施の形態1を参照するものとし、その詳細な説明を省略する。また実施の形態1と同様の処理については同様のステップ番号を付して説明する。対応支援装置1は、実施の形態1にて説明したステップS101〜S107の処理を実行して、通信品質の異常発生の有無を判定する(S107)。そして通信品質に異常が発生していると判定した場合に、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応方法判定部1cの処理により、品質異常情報を障害処理部1eに渡し(S108)、更に品質異常情報を情報記録部1aへ渡す(S201)。
対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく情報記録部1aの処理により、対応方法判定部1cから受け付けた品質異常情報に日時を示す情報を付加して、品質異常情報実績記録データベース12dに記録する(S202)。
また対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく障害処理部1eの処理により、対応方法判定部1cから受け付けた品質異常情報等の情報に基づいて品質異常の原因となる障害の発生の有無を検出し(S113)、障害が発生していると判定した場合に、障害情報を生成して情報記録部1aへ渡す(S203)。
対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく情報記録部1aの処理により、障害処理部1eから受け付けた障害情報に日時を示す情報を付加して、障害情報実績記録データベース12eに記録する(S204)。
この様にして本発明の実施の形態2に係る対応支援装置1は、品質異常情報及び障害情報の発生実績を記録する。
図16は、本発明の実施の形態2に係る対応支援装置1の品質異常検出処理を示すシーケンス図である。対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応方法判定部1cの処理により、ステップS107にて通信品質の異常発生の有無を判定し、通信品質に異常が発生していると判定した場合、過去の品質異常情報及び障害情報の記録内容を要求する記録内容要求を情報記録部1aへ渡す(S301)。
図17は、本発明の実施の形態2に係る対応支援装置1の記録内容要求を概念的に示す説明図である。記録内容要求は、品質異常情報実績記録データベース12d及び障害情報実績記録データベース12eから情報を抽出する条件を示した命令であり、図17に示す様に測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別、要求情報及び指定範囲を示す抽出条件を含んでいる。要求情報とは、「異常、遅延」、「障害、遅延」等の情報を抽出するデータベース及び測定種別を指定する情報であり、指定範囲とは、「過去1週間」、「過去1時間」等の時間を指定する情報である。例えば最上位に示された要求情報は、品質異常情報実績記録データベース12dに記録されているレコードの中で、測定装置が「ルータ0001」、測定パッケージが「0001」、測定ポートが「0001」、サービス種別が「VoIP」及び測定種別が「遅延」に該当し、日時が過去1週間の範囲に入るレコードを抽出する命令である。
シーケンス図に戻り、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく情報記録部1aの処理により、対応方法判定部1cから記録内容要求を受け付け、受け付けた記録内容要求に基づき異常情報実績記録データベース12dから品質異常情報を抽出し、また障害情報実績記録データベース12eから障害情報を抽出し、抽出した品質異常情報及び障害情報を対応方法判定部1cへ渡す(S302)。
対応方法判定部1cでは、受け付けた過去の品質異常情報及び障害情報を加味して対応方法を判定し、判定した対応方法に基づく制御要求を制御命令出力部1dへ渡すことにより、実施の形態1にて説明した様に発生した異常に対する対応を行う。なお過去の品質異常情報及び障害情報を加味した対応方法の判定は、過去の実績を条件として示した対応方法情報を対応方法データベース12aに記録しておくことにより実現される。
図18は、本発明の実施の形態2に係る対応支援装置1の障害検出処理を示すシーケンス図である。対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく障害処理部1eの処理により、ステップS113にて障害の発生の有無を検出し、障害が発生していることを検出した場合、過去の品質異常情報及び障害情報の記録内容を要求する記録内容要求を情報記録部1aへ渡す(S401)。ステップS401にて情報記録部1aへ渡される記録内容要求は、図17を用いて説明した記録内容要求と同様である。
対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく情報記録部1aの処理により、障害処理部1eから記録内容要求を受け付け、受け付けた記録内容要求に基づき異常情報実績記録データベース12dから品質異常情報を抽出し、また障害情報実績記録データベース12eから障害情報を抽出し、抽出した品質異常情報及び障害情報を障害処理部1eへ渡す(S402)。
図19は、本発明の実施の形態2に係る対応支援装置1の障害情報を概念的に示す説明図である。図19は、ステップS402にて情報記録部1aから障害処理部1eへ渡される障害情報を示しており、測定装置「ルータ0001」−測定パッケージ「パッケージ0001」−測定ポート「ポート0001」、並びにサービス種別「ストリーミング」、測定種別「遅延」及び障害種別「ポート障害」である障害情報が抽出されている。図19に示す障害情報は、実施の形態1における図9に例示した品質異常情報の最上位に示した情報、及び図13に例示した品質異常情報実績記録データベース12dの最上位から5行目までに示したレコードが、実施の形態1における図5に例示した対応基準データベース12cの障害条件を満足することにより抽出された障害情報である。こうして対応方法判定部1cでは、受け付けた過去の品質異常情報及び障害情報を加味して障害情報を抽出し、障害情報を出力する。
この様に実施の形態2は、担当者の技術及び知識に依存することなく、過去の実績を加味して品質異常を自動的に検出し、また障害発生を自動的に検出することが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態3は、実施の形態1において、検出した障害の内容に基づき通信制御装置3を制御する形態である。実施の形態3に係る対応支援システムの構成及び対応支援装置の構成は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。なお以降の説明において、実施の形態1と同様の構成要素については、実施の形態1と同様の符号を付し、その説明を省略する。
図20は、本発明の実施の形態3に係る対応支援装置1の障害検出処理を示すシーケンス図である。なお実施の形態1にて説明した処理については、実施の形態1を参照するものとし、その詳細な説明を省略する。また実施の形態1と同様の処理については同様のステップ番号を付して説明する。対応支援装置1は、実施の形態1にて説明したステップS101〜S113の処理を実行して、障害の発生の有無を検出する(S113)。
そして対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく障害処理部1eの処理により、トリガ情報通知、判定基準情報及び品質異常情報に基づく障害情報を生成し、生成した障害情報に基づいて、情報記録部1aの対応方法データベース12aから対応方法情報を抽出し(S501)、抽出した対応方法情報に基づき決定される制御要求を制御命令出力部1dに渡し(S502)、制御命令出力部1dは、受け付けた制御要求に基づく制御命令を、通信網100上で制御の対象となる通信制御装置3へ送信する(S503)。
ステップS501の障害情報は、実施の形態1において図11を用いて説明した障害情報と同様である。ステップS501の対応方法情報は、実施の形態1において図3を用いて説明した対応方法データベース12aに記録されている対応方法情報と同様である。ステップS502の制御要求及びステップS503の制御命令は、実施の形態1において図10を用いて説明した制御要求と同様である。
シーケンス図に戻り、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく障害処理部1eの処理により、トリガ情報通知、判定基準情報、品質異常情報及び制御命令に基づいて、障害の状況及び制御の内容を示す制御通知を生成し、生成した制御通知を出力手段15から出力する(S504)。
図21は、本発明の実施の形態3に係る対応支援装置1の制御通知を示す説明図である。制御通知には、障害の発生箇所を示す装置ID、パッケージID及びポートIDと、障害が発生しているサービス種別と、障害の内容を示す測定種別及び測定結果と、対応機器種別と、障害に対する対応の内容を示す制御要求内容とが示されている。図21では、装置IDが「ルータ0001」である通信制御装置3のパッケージIDが「パッケージ0001」及びポートIDが「ポート0001」である箇所に対し、「ポート揺らぎバッファ拡張」という制御を行ったことを示している。
なお対応支援装置1は、対応支援装置1は、ステップS503にて送信した制御命令に基づく制御が実施不可能であることを検出した場合、図21に示した制御アラーム通知を、実施することができなかった制御を示す実施不可制御アラーム通知として生成し、生成した実施不可制御アラーム通知を出力手段15から出力する。また対応方法データベース12aに、優先順位を付した複数の対応方法情報を予め記録しておき、先ず優先順位の最も高い対応方法情報に基づく制御を行い、制御が実施不可能であることを検出した場合、次の優先順位が付された対応方法情報に基づく制御を行うという処理を繰り返す様にしても良い。
この様に実施の形態3は、担当者の技術及び知識に依存することなく、障害発生を自動的に検出し、検出結果に基づき通信制御装置3を制御し、またその内容を通知することが可能である。
実施の形態4.
実施の形態4は、実施の形態1において、通信網の構成を加味して障害を検出する形態である。実施の形態4に係る対応支援システムの構成は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
図22は、本発明の実施の形態4に係る対応支援装置の構成を示すブロック図である。以降の説明において、実施の形態1と同様の構成要素については、実施の形態1と同様の符号を付し、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。対応支援装置1が備える記録手段12には、情報記録部1aにて管理されるデータベースとして、対応方法データベース12a、対応種別データベース12b、対応基準データベース12c、及び網構成データベース12fが形成される。なお網構成データベース12fは、必ずしも対応支援装置1が備える記録手段12内に形成する必要はなく、情報記録部1aにて管理することが可能で有れば、他の装置の記録手段内に形成するようにしても良い。またこれらのデータベースに記録される情報は、補助記憶手段11による情報記録媒体からの読み込み、入力手段14からの操作の受け付け、接続手段16を介した受信等の方法により受け付ける。
図23は、本発明の実施の形態4に係る対応支援装置1が備える網構成データベース12fの記録内容を概念的に示す説明図である。網構成データベース12fには、装置(通信網装置)、登録パッケージ、登録ポート、ポート状態、接続装置、接続パッケージ、接続ポート等の各項目を対応付けたレコードの各種情報が、通信網100を構成する装置及びその状態を示す網構成情報として記録されている。装置の項目には、通信網100を構成する「ルータ0001」等の情報が記録されている。登録パッケージの項目には、構成機器にて示される装置について登録されたパッケージを示す「パッケージ0001」等の情報が記録されている。登録ポートの項目には、装置(通信網装置)にて示される装置について登録されたポートを示す「ポート0001」等の情報が記録されている。ポート状態の項目には、登録されたポートの状態を示す「正常」、「異常」、「閉塞」等の情報が記録されている。接続装置の項目には、装置の項目に示された装置に接続する装置(通信網装置)を示す「ルータ0005」等の情報が記録されている。接続パッケージの項目には、接続装置にて示される装置が備え、装置の項目に示される装置に接続するパッケージを示す「パッケージ0001」等の情報が記録されている。接続ポートの項目には、接続装置の項目に示される装置が備え、装置の項目に示される装置に接続するポートを示す「ポート0001」等の情報が記録されている。
図24は、本発明の実施の形態4に係る対応支援装置1の実績記録処理を示すシーケンス図である。なお実施の形態1にて説明した処理については、実施の形態1を参照するものとし、その詳細な説明を省略する。また実施の形態1と同様の処理については同様のステップ番号を付して説明する。対応支援装置1は、実施の形態1にて説明したステップS101〜S107の処理を実行して、通信品質の異常発生の有無を判定する(S107)。そして通信品質に異常が発生していると判定した場合に、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応方法判定部1cの処理により、品質異常情報を障害処理部1eに渡し(S108)、更に品質異常情報を情報記録部1aへ渡す(S601)。
対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく情報記録部1aの処理により、対応方法判定部1cから受け付けた品質異常情報を、網構成データベース12fの記録内容に関連付けて記録手段12に記録する(S602)。
ステップS602にて記録手段12に記録される品質異常情報とは、実施の形態1にて図9を用いて説明した品質異常情報であり、品質異常情報は、測定装置、測定パッケージ及び測定ポートをキー情報として、網構成データベース12fにおける装置、登録パッケージ及び登録ポートの項目に示されている情報がキー情報と同じであるレコードと関連付けて記録される。なお品質異常情報は、情報記録部1aにて管理されるのであれば、他の装置の記録手段に形成するようにしても良い。また実施の形態2にて説明した品質異常情報実績記録データベース12dに記録する品質異常情報を網構成データベース12fの記録内容に対応付ける様にしても良い。
また対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく障害処理部1eの処理により、対応方法判定部1cから受け付けた品質異常情報等の情報に基づいて品質異常の原因となる障害の発生の有無を検出し(S113)、障害が発生していると判定した場合に、障害情報を生成して情報記録部1aへ渡す(S603)。
対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく情報記録部1aの処理により、障害処理部1eから受け付けた障害情報を、網構成データベース12fの記録内容に関連付けて記録手段12に記録する(S604)。
ステップS604にて記録手段12に記録される障害情報とは、実施の形態1にて図11を用いて説明した障害情報であり、障害情報は、測定装置、測定パッケージ及び測定ポートをキー情報として、網構成データベース12fにおける装置、登録パッケージ及び登録ポートの項目に示されている情報がキー情報と同じであるレコードと関連付けて記録される。なお障害情報は、情報記録部1aにて管理されるので有れば、他の装置の記録手段に記録する様にしても良い。また実施の形態2にて説明した障害情報実績記録データベース12eに記録する障害情報を網構成データベース12fの記録内容に対応付ける様にしても良い。
この様にして本発明の実施の形態4に係る対応支援装置1は、品質異常情報及び障害情報を、網構成データベース12fに対応付けて記録する。
図25は、本発明の実施の形態4に係る対応支援装置1の障害検出処理を示すシーケンス図である。対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく障害処理部1eの処理により、実施の形態1にて説明した様に、対応要否判定部1bから受け付けたトリガ情報通知、対応方法判定部1cから受け付けた品質異常情報、及び対応基準データベース12cから抽出した判定基準情報に基づいて、品質異常の原因となる障害発生の有無を検出し(S113)、障害情報を生成する(S114)。
そして対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく障害処理部1eの処理により、網構成データベース12fに記録されている網構成情報に関連付けられた品質異常情報及び障害情報を要求する情報要求を情報記録部1aへ渡す(S701)。
図26は、本発明の実施の形態4に係る対応支援装置1の情報要求を概念的に示す説明図である。情報要求は、網構成情報に関連付けられた品質異常情報及び障害情報を抽出する条件を示した命令であり、測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別、要求情報及び指定範囲を示す抽出条件を含んでいる。サービス種別に示された「don't care」とは、全てのサービス情報を指定したことを示している。要求情報とは、「異常、遅延」、「障害、遅延」等の抽出する情報の種別及び測定種別を指定する情報である。指定範囲とは、網構成データベース12fの関連付けられた網構成情報の中から抽出すべき情報の範囲を示す「接続先情報」等の情報である。例えば指定範囲が「接続先情報」である場合、網構成データベース12fに記録されている網構成情報の中から「接続装置」、「接続パッケージ」及び「接続ポート」を示す情報が抽出される。
シーケンス図に戻り、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく情報記録部1aの処理により、障害処理部1eから情報要求を受け付け、受け付けた情報要求に基づき網構成情報に関連付けられた品質異常情報及び障害情報を抽出し、抽出した品質異常情報及び障害情報を障害処理部1eへ渡す(S702)。
図27は、本発明の実施の形態4に係る対応支援装置1の網構成情報に関連付けられた品質異常情報を概念的に示す説明図である。図27に示すように網構成情報に関連付けられた品質異常情報は、本来の品質異常情報の項目である測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別及び測定種別を示す情報に、網構成情報の項目である接続装置、接続パッケージ及び接続ポートを示す情報が関連付けられている。
図28は、本発明の実施の形態4に係る対応支援装置1の網構成情報に関連付けられた障害情報を概念的に示す説明図である。図28に示すように網構成情報に関連付けられた障害情報は、本来の障害情報の項目である測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別、測定種別及び障害種別を示す情報に、網構成情報の項目である接続装置、接続パッケージ及び接続ポートを示す情報が関連付けられている。
シーケンス図に戻り、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく障害処理部1eの処理により、ステップS114における品質異常情報及び障害情報、並びにステップS702にて受け付けた網構成情報に関連付けられた品質異常情報及び障害情報から障害箇所を特定する(S703)
ステップS114では、実施の形態1における図11に示す障害情報が生成される。また障害情報と、実施の形態1における図9に示す品質異常情報とから、測定装置「ルータ0001」−測定パッケージ「パッケージ0001」−測定ポート「ポート0001」及び測定装置「ルータ0001」−測定パッケージ「パッケージ0001」−測定ポート「ポート0002」に品質異常及び障害が発生していると検出する。そして図27及び図28に示した網構成情報に関連付けられた品質異常情報及び障害情報から、これらに共通する接続先が、接続装置「ルータ0005」−接続パッケージ「パッケージ0001」−接続ポート「ポート0001」及び接続装置「ルータ0005」−接続パッケージ「パッケージ0001」−接続ポート「ポート0002」であることを検出することができる。従ってステップS703において、障害箇所が、測定装置「ルータ0001」−測定パッケージ「パッケージ0001」であることを特定することができる。
この様にして実施の形態4は、担当者の技術及び知識に依存することなく、通信網の構成を加味して障害を検出し、障害箇所を特定することが可能である。
実施の形態5.
実施の形態5は、実施の形態1において、通信網上を送受信されるパケットに基づいて障害を検出する形態である。実施の形態5に係る対応支援システムの構成は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
図29は、本発明の実施の形態5に係る対応支援装置の構成を示すブロック図である。以降の説明において、実施の形態1と同様の構成については、実施の形態1と同様の符号を付し、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。対応支援装置1が備える記録手段12には、情報記録部1aにて管理されるデータベースとして、対応方法データベース12a、対応種別データベース12b、対応基準データベース12c、及びパケット情報データベース12gが形成される。なおパケット情報データベース12gは、必ずしも対応支援装置1が備える記録手段12内に形成する必要はなく、情報記録部1aにて管理することが可能で有れば、他の装置の記録手段内に形成するようにしても良い。またこれらのデータベースに記録される情報は、補助記憶手段11による情報記録媒体からの読み込み、入力手段14からの操作の受け付け、接続手段16を介した受信等の方法により受け付ける。
図30は、本発明の実施の形態5に係る対応支援装置1が備えるパケット情報データベース12gの記録内容を概念的に示す説明図である。パケット情報データベース12gには、送信元IPアドレス、ユーザID、ユーザ名、送信元ポート番号、サービス種別等の各項目を対応付けたレコードの各種情報が、通信網100を介して提供される各種サービスにて使用されるパケットに関するパケット情報として記録されている。送信元アドレスの項目には、パケットのヘッダ情報に示される送信元の装置のIPアドレスを示す「172.20.100.1〜172.20.100.254」等の情報が記録されている。ユーザIDの項目には、ユーザに割り当てられた識別情報である「ID00021」等の情報が記録されている。ユーザ名の項目には、ユーザを示す「ABC社」等の情報が記録されている。送信元ポート番号の項目には、パケットの送信元の装置のポート番号を示す「2000〜2010」等の情報が記録されている。
図31は、本発明の実施の形態5に係る対応支援装置1の実績記録処理を示すシーケンス図である。なお実施の形態1にて説明した処理については、実施の形態1を参照するものとし、その詳細な説明を省略する。また実施の形態1と同様の処理については同様のステップ番号を付して説明する。対応支援装置1は、実施の形態1にて説明したステップS101〜S107の処理を実行して、通信品質の異常発生の有無を判定する(S107)。そして通信品質に異常が発生していると判定した場合に、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応方法判定部1cの処理により、品質異常情報を障害処理部1eに渡し(S108)、更に品質異常情報を情報記録部1aへ渡す(S801)。
対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく情報記録部1aの処理により、対応方法判定部1cから受け付けた品質異常情報を、パケット情報データベース12gの記録内容であるパケット情報に関連付けて記録手段12に記録する(S802)。
ステップS802にて記録手段12に記録される品質異常情報とは、実施の形態1にて図9を用いて説明した品質異常情報である。なお実施の形態5では、品質異常が発生していることが検出された場合に、異常が発生している通信サービスに係るパケットにヘッダ情報として示された送信元IPアドレス、送信元ポート番号等の情報を検出する。そして検出した送信元IPアドレス及び送信元ポート番号をキー情報として、パケット情報データベース12gにおける送信元IPアドレス及び送信元ポート番号の項目に示されている情報がキー情報と同じであるレコードと関連付けて品質異常情報が記録される。なお品質異常情報は、情報記録部1aにて管理されるので有れば、他の装置の記録手段に記録する様にしても良い。
また対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく障害処理部1eの処理により、対応方法判定部1cから受け付けた品質異常情報等の情報に基づいて品質異常の原因となる障害の発生の有無を検出し(S113)、障害が発生していると判定した場合に、障害情報を生成して情報記録部1aへ渡す(S803)。
対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく情報記録部1aの処理により、障害処理部1eから受け付けた障害情報を、パケット情報データベース12gの記録内容に関連付けて記録手段12に記録する(S804)。
ステップS804にて記録手段12に記録される障害情報とは、実施の形態1にて図11を用いて説明した障害情報である。なお実施の形態5では、障害が発生していることが検出された場合に、障害が発生している通信サービスに係るパケットにヘッダ情報として示された送信元IPアドレス、送信元ポート番号等の情報を検出する。そして検出した送信元IPアドレス及び送信元ポート番号をキー情報として、パケット情報データベース12gにおける送信元IPアドレス及び送信元ポート番号の項目に示されている情報がキー情報と同じであるレコードと関連付けて障害情報が記録される。なお障害情報は、情報記録部1aにて管理されるので有れば、他の装置の記録手段に記録する様にしても良い。
この様にして本発明の実施の形態4に係る対応支援装置1は、品質異常情報及び障害情報を、パケット情報データベース12gに対応付けて記録する。
図32は、本発明の実施の形態5に係る対応支援装置1の障害検出処理を示すシーケンス図である。対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく障害処理部1eの処理により、実施の形態1にて説明した様に、対応要否判定部1bから受け付けたトリガ情報通知、対応方法判定部1cから受け付けた品質異常情報、及び対応基準データベース12cから抽出した判定基準情報に基づいて、品質異常の原因となる障害発生の有無を検出し(S113)、障害情報を生成する(S114)。
そして対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく障害処理部1eの処理により、パケット情報データベース12gの記録内容であるパケット情報に関連付けられた品質異常情報及び障害情報を要求する情報要求を情報記録部1aへ渡す(S901)。
図33は、本発明の実施の形態5に係る対応支援装置1の情報要求を概念的に示す説明図である。情報要求は、パケット情報データベース12gの記録内容に関連付けられた品質異常情報及び障害情報を抽出する条件を示した命令であり、測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別、要求情報及び指定範囲を示す抽出条件を含んでいる。要求情報とは、「異常、遅延」、「障害、遅延」等の抽出する情報の種別及び測定種別を指定する情報である。指定範囲は、パケット情報データベース12gの記録内容の中から抽出すべき情報の範囲を示す。図33に示す例では、指定範囲が「送信元IPアドレス及び送信元ポート番号」であるので、パケット情報データベース12gの記録内容の中から「送信元IPアドレス」及び「送信元ポート番号」を示す情報が抽出される。
シーケンス図に戻り、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく情報記録部1aの処理により、障害処理部1eから情報要求を受け付け、受け付けた情報要求に基づきパケット情報に関連付けられた品質異常情報及び障害情報を抽出し、抽出した品質異常情報及び障害情報を障害処理部1eへ渡す(S902)。
図34は、本発明の実施の形態5に係る対応支援装置1のパケット情報に関連付けられた品質異常情報を概念的に示す説明図である。図34に示す様にパケット情報データベース12gの記録内容であるパケット情報に関連付けられた品質異常情報は、本来の品質異常情報の項目である測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別及び測定種別を示す情報に、パケット情報の項目である送信元IPアドレス、送信元ポート番号及びユーザIDを示す情報が関連付けられている。
図35は、本発明の実施の形態5に係る対応支援装置1のパケット情報に関連付けられた障害情報を概念的に示す説明図である。図35に示すようにパケット情報データベース12gの記録内容であるパケット情報に関連付けられた障害情報は、本来の障害情報の項目である測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別、測定種別及び障害種別を示す情報に、パケット情報の項目である送信元IPアドレス、送信元ポート番号及びユーザIDを示す情報が関連付けられている。
シーケンス図に戻り、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく障害処理部1eの処理により、ステップS114における障害情報及び品質異常情報、並びにステップS902にて受け付けたパケット情報に関連付けられた品質異常情報及び障害情報から障害の原因を特定する(S903)。
ステップS114では、実施の形態1における図11に示す障害情報が生成される。また障害情報と、実施の形態1における図9に示す品質異常情報とから測定装置「ルータ0001」−測定パッケージ「パッケージ0001」−測定ポート「ポート0001」のサービス種別「ストリーミング」に品質異常及び障害が発生していると検出する。そして検出した品質異常及び障害に共通する送信元IPアドレス及び送信元ポート番号は、図33及び図34に示したパケット情報に関連付けられた品質異常情報及び障害情報から、送信元IPアドレス「172.20.100.xxx」と送信元ポート番号「20xx」又は「30xx」とであるから、当該送信元IPアドレス及び送信元ポート番号を品質異常及び障害の原因として特定することができる。
また検出した品質異常及び障害に共通するユーザIDは、図33及び図34に示したパケット情報に関連付けられた品質異常及び障害情報からユーザID「ID00021」であることから、当該ユーザIDを品質異常及び障害の原因となるユーザを示すユーザIDであることを特定することができる。なお前述したパケット情報及びユーザ情報以外にも通信に関する様々な属性を示す属性情報を関連付けて記録することで、品質異常及び障害の原因となる様々な属性に関する情報を検討することが可能となる。
この様にして実施の形態5は、担当者の技術及び知識に依存することなく、通信網上を送受信されるパケットに関する情報に基づいて品質異常の動向を予測することが可能である。
実施の形態6.
実施の形態6は、実施の形態1において、過去のネットワーク運用実績を加味して障害を検出する形態である。実施の形態6に係る対応支援システムの構成は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
図36は、本発明の実施の形態6に係る対応支援装置の構成を示すブロック図である。以降の説明において、実施の形態1と同様の構成については、実施の形態1と同様の符号を付し、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。対応支援装置1が備える記録手段12には、情報記録部1aにて管理されるデータベースとして、対応方法データベース12a、対応種別データベース12b、対応基準データベース12c、及び運用実績データベース12hが形成される。なお運用実績データベース12hは、必ずしも対応支援装置1が備える記録手段12内に形成する必要はなく、情報記録部1aにて管理することが可能で有れば、他の装置の記録手段内に形成するようにしても良い。またこれらのデータベースに記録される情報は、補助記憶手段11による情報記録媒体からの読み込み、入力手段14からの操作の受け付け、接続手段16を介した受信等の方法により受け付ける。
図37は、本発明の実施の形態6に係る対応支援装置1が備える運用実績データベース12hの記録内容を概念的に示す説明図である。運用実績データベース12hには、装置(通信網装置)、登録パッケージ、登録ポート、サービス種別、時間、運用実績等の項目を対応付けたレコードの各種情報が、通信網100を介して提供する通信サービスの過去の運用実績を示す運用実績情報として記録されている。時間の項目には、過去の運用実績を集計した時間帯を示す「毎月曜日 09:00−10:30」等の情報が記録されている。運用実績の項目には、時間の項目に示された時間帯における過去の運用実績の集計結果を示す「品質異常発生 平均1.0回/時間」等の情報が記録されている。
図38は、本発明の実施の形態6に係る対応支援装置1の実績記録処理を示すシーケンス図である。なお実施の形態1にて説明した処理については、実施の形態1を参照するものとし、その詳細な説明を省略する。また実施の形態1と同様の処理については同様のステップ番号を付して説明する。対応支援装置1は、実施の形態1にて説明したステップS101〜S107の処理を実行して、通信品質の異常発生の有無を判定する(S107)。そして通信品質に異常が発生していると判定した場合に、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応方法判定部1cの処理により、品質異常情報を障害処理部1eに渡し(S108)、更に品質異常情報を情報記録部1aへ渡す(S1001)。
対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく情報記録部1aの処理により、対応方法判定部1cから受け付けた品質異常情報を、運用実績データベース12hの記録内容である運用実績情報に関連付けて記録手段12に記録する(S1002)。
ステップS1002にて記録手段12に記録される品質異常情報とは、実施の形態1にて図9を用いて説明した品質異常情報である。品質異常情報は、測定装置、測定パッケージ及び測定ポートをキー情報として、運用実績データベース12hにおける装置、登録パッケージ及び登録ポートの項目に示されている情報がキー情報と同じであるレコードを関連付けて記録される。なお品質異常情報は、情報記録部1aにて管理されるので有れば、他の装置の記録手段に記録する様にしても良い。
また対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく障害処理部1eの処理により、対応方法判定部1cから受け付けた品質異常情報等の情報に基づいて品質異常の原因となる障害の発生の有無を検出し(S113)、障害が発生していると判定した場合に、障害情報を生成して情報記録部1aへ渡す(S1003)。
対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく情報記録部1aの処理により、障害処理部1eから受け付けた障害情報を、運用実績データベース12hの記録内容である運用実績情報に関連付けて記録手段12に記録する(S1004)。
ステップS1004にて記録手段12に記録される障害情報とは、実施の形態1にて図11を用いて説明した障害情報であり、障害情報は、測定装置、測定パッケージ及び測定ポートをキー情報として、運用実績データベース12hにおける構成機器、登録パッケージ及び登録ポートの項目に示されている情報がキー情報と同じであるレコードと関連付けて記録される。なお障害情報は、情報記録部1aにて管理されるので有れば、他の装置の記録手段に記録する様にしても良い。
この様にして本発明の実施の形態6に係る対応支援装置1は、品質異常情報及び障害情報を運用実績データベース12hに対応付けて記録する。
図39は、本発明の実施の形態6に係る対応支援装置1の障害検出処理を示すシーケンス図である。対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく障害処理部1eの処理により、実施の形態1にて説明した様に、対応要否判定部1bから受け付けたトリガ情報通知、対応方法判定部1cから受け付けた品質異常情報、及び対応基準データベース12cから抽出した判定基準情報に基づいて、品質異常の原因となる障害発生の有無を検出し(S113)、障害情報を生成する(S114)。
そして対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく障害処理部1eの処理により、運用実績データベース12hに記録されている運用実績情報に関連付けられた品質異常情報及び障害情報を要求する情報要求を情報記録部1aへ渡す(S1101)。
図40は、本発明の実施の形態6に係る対応支援装置1の情報要求を概念的に示す説明図である。情報要求は、運用実績データベース12hの記録内容に関連付けられた品質異常情報及び障害情報を抽出する条件を示した命令であり、測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別、要求情報及び指定範囲を示す抽出条件を含んでいる。要求情報とは、「異常、遅延」、「障害、遅延」等の抽出する情報の種別及び測定種別を指定する情報である。指定範囲とは、運用実績データベース12hの記録内容の中から抽出すべき情報の範囲を示す情報であり、図40の例では、「過去の運用実績」が指定されている。
シーケンス図に戻り、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく情報記録部1aの処理により、障害処理部1eから情報要求を受け付け、受け付けた情報要求に基づき運用実績情報に関連付けられた品質異常情報及び障害情報を抽出し、抽出した品質異常情報及び障害情報を障害処理部1eへ渡す(S1102)
図41は、本発明の実施の形態6に係る対応支援装置1の運用実績情報に関連付けられた品質異常情報を概念的に示す説明図である。図41に示す様に運用実績データベース12hの記録内容である運用実績情報に関連付けられた品質異常情報は、本来の品質異常情報の項目である測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別及び測定種別を示す情報に、運用実績情報の項目である時間及び運用実績を示す情報が関連付けられている。
図42は、本発明の実施の形態6に係る対応支援装置1のパケット情報に関連付けられた障害情報を概念的に示す説明図である。図42に示すように運用実績データベース12hの記録内容である運用実績情報に関連付けられた障害情報は、本来の障害情報の項目である測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別、測定種別及び障害種別を示す情報に、運用実績情報の項目である時間及び運用実績を示す情報が関連付けられている。
シーケンス図に戻り、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく障害処理部1eの処理により、ステップS114における障害情報及び品質異常情報、並びにステップS1102にて受け付けた運用実績情報に関連付けられた品質異常情報及び障害情報から障害の今後の推移を予測する(S1103)。
ステップS114では、実施の形態1における図11に示す障害情報が生成される。また障害情報と、実施の形態1における図9に示す品質異常情報とから測定装置「ルータ0002」−測定パッケージ「パッケージ0002」−測定ポート「ポート0003」のサービス種別「遅延」に品質異常及び障害が発生していると検出する。そして図41の2番目に示したレコードから時間「毎土曜日 18:00−25:00」において、運用実績「品質異常発生 平均1.5回/時間」であることが判明する。そこで例えば当該処理の判断時期が土曜日の15:30であるとすると、以降更に遅延が増大する可能性が高いと予測することができる。
この様にして実施の形態6は、担当者の技術及び知識に依存することなく、過去の運用実績に基づいて今後の障害傾向を推定し、異常の動向を予測し、分析することができる。
実施の形態7.
実施の形態7は、実施の形態1において、過去のネットワーク運用実績を加味して通信品質の異常に対応する形態である。実施の形態7に係る対応支援システムの構成は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
図43は、本発明の実施の形態7に係る対応支援装置の構成を示すブロック図である。以降の説明において、実施の形態1と同様の構成要素については、実施の形態1と同様の符号を付し、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。対応支援装置1が備える記録手段12には、情報記録部1aにて管理されるデータベースとして、対応方法データベース12a、対応種別データベース12b、対応基準データベース12c及び運用実績データベース12hが形成される。運用実績データベース12hに関する記録内容及び記録処理については、実施の形態6の図36及び図38を用いた説明を参照するものとし、その説明を省略する。
図44は、本発明の実施の形態7に係る対応支援装置1の処理を示すシーケンス図である。なお実施の形態1にて説明した処理については、実施の形態1を参照するものとし、その詳細な説明を省略する。また実施の形態1と同様の処理については同様のステップ番号を付して説明する。対応支援装置1は、実施の形態1にて説明したステップS101〜S107の処理を実行して、通信品質の異常発生の有無を判定する(S107)。そして通信品質に異常が発生していると判定した場合に、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応方法判定部1cの処理により、品質異常情報を情報記録部1aへ渡す(S1201)。
対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく情報記録部1aの処理により、対応方法判定部1cから受け付けた品質異常情報を、運用実績データベース12hの記録内容である運用実績情報に関連付けて記録手段12に記録する(S1202)。
ステップS1202にて記録手段12に記録される品質異常情報とは、実施の形態1にて図9を用いて説明した品質異常情報である。品質異常情報は、測定装置、測定パッケージ及び測定ポートをキー情報として、運用実績データベース12hにおける装置、登録パッケージ及び登録ポートの項目に示されている情報がキー情報と同じであるレコードを関連付けて記録される。なお必ずしも運用実績データベース12hを対応支援装置1が備える記録手段12内に形成する必要はなく、品質異常情報は、情報記録部1aにて管理されるので有れば、他の装置の記録手段に記録する様にしても良い。
この様にして本発明の実施の形態7に係る対応支援装置1は、品質異常情報を運用実績データベース12hに対応付けて記録する。
図45は、本発明の実施の形態7に係る対応支援装置1の品質異常対応処理を示すシーケンス図である。対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応方法判定部1cの処理により、実施の形態1にて説明した様に、判定基準情報及びトリガ情報通知に基づいて、通信品質の異常発生の有無を判定する(S107)。
そして対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応方法判定部1cの処理により、運用実績データベース12hに記録されている運用実績情報に関連付けられた品質異常情報を要求する情報要求を情報記録部1aへ渡す(S1301)。
図46は、本発明の実施の形態7に係る対応支援装置1の情報要求を概念的に示す説明図である。情報要求は、運用実績データベース12hの記録内容に関連付けられた品質異常情報を抽出する条件を示した命令であり、測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別、要求情報及び指定範囲を示す抽出条件を含んでいる。要求情報とは、「異常、遅延」等の抽出する情報の種別及び測定種別を指定する情報である。指定範囲とは、運用実績データベース12hの記録内容の中から抽出すべき情報の範囲を示す情報であり、図46の例では、「過去の運用実績」が指定されている。
シーケンス図に戻り、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく情報記録部1aの処理により、対応方法判定部1cから情報要求を受け付け、受け付けた情報要求に基づき運用実績情報に関連付けられた品質異常情報を抽出し、抽出した品質異常情報を対応方法判定部1cへ渡す(S1302)
図47は、本発明の実施の形態7に係る対応支援装置1の運用実績情報に関連付けられた品質異常情報を概念的に示す説明図である。図47に示すように運用実績データベース12hの記録内容である運用実績情報に関連付けられた品質異常情報は、本来の品質異常情報の項目である測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別及び測定種別を示す情報に、運用実績情報の項目である時間及び運用実績を示す情報が関連付けられている。
シーケンス図に戻り、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応方法判定部1cの処理により、ステップS1302にて受け付けた運用実績情報に関連付けられた品質異常情報から通信品質の今後の推移を予測する(S1303)。
ステップS1303において、例えば当該処理の実行時期が土曜日の15:30であるとすると、以降更に遅延が増大する可能性が高いと予測することができる。予測の根拠となる品質異常情報は、運用実績情報及び品質異常情報の過去の実績を集計した統計結果に基づくものであり、統計結果に基づいてサービス状態の今後の推移の傾向を数値的に予測し、アラーム、改善指示等の様々な通知を行うことを可能とする。
この様にして実施の形態7は、担当者の技術及び知識に依存することなく、過去の運用実績に基づいて通信品質の異常の動向を予測することができる。
実施の形態8.
実施の形態8は、実施の形態1において、通信障害を引き起こさない程度の通信品質の変動等のユーザに対して保証している範囲内での通信品質の変動、即ち通信品質の軽微な劣化に対しても様々な対応を行うことにより、高い通信品質を維持し、通信障害及び通信異常の発生を未然に防ぐ形態である。実施の形態8に係る対応支援システムの構成は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。なお実施の形態1が備える障害処理部1eは、必ずしも必要ではない。実施の形態8では、障害に発展する前の段階での対応を前提にしているからである。
図48は、本発明の実施の形態8に係る対応支援システムの構成を示すブロック図である。以降の説明において、実施の形態1と同様の構成要素については、実施の形態1と同様の符号を付し、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。対応支援装置1は、制御手段10と、実施の形態8に係る対応支援装置用のコンピュータプログラムPG2及びデータ等の各種情報を記録した記録媒体から各種情報を読み取る補助記憶手段11と、記録手段12と、記憶手段13と、入力手段14と、出力手段15と、接続手段16とを備えている。また記録手段13には、対応方法データベース12a、対応種別12b及び対応基準データベース12cが形成される。
図49は、本発明の実施の形態8に係る対応支援装置1が備える対応方法データベース12aの記録内容を概念的に示す説明図である。実施の形態8に係る対応方法データベース12aには、測定装置ID、パッケージID、ポートID、対応機器種別、指標種別、対応方法等の各項目を対応付けたレコードの各種情報が、通信品質の変動に対する対応方法を示す対応方法情報として記録されている。実施の形態8に係る対応方法データベース12aの指標種別とは、通信品質の指標の種別を示す項目であり、実施の形態1に係る対応方法データベース12aの異常種別に対応する項目である。実施の形態8では、指標種別の項目を設けることにより、遅延、トラフィックの状況等の異常の判定用に設定されている指標だけでなく、End−to−End遅延、パケットロス率、その他各種指標の揺らぎ等の異常の判定用に設定されていない指標を設定することが可能である。
実施の形態8に係る対応種別データベース12bは、実施の形態1に係る対応種別データベース12bと同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その説明を省略する。
図50は、本発明の実施の形態8に係る対応支援装置1が備える対応基準データベース12cの記録内容を概念的に示す説明図である。対応基準データベース12cには、測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別、測定種別、指標対応条件等の各項目を対応付けたレコードの各種情報が、通信品質を保持するための対応の要否を判定する基準を示す判定基準情報として記録されている。実施の形態8に係る対応基準データベース12cの指標対応条件とは、通信品質を保持するための対応の要否を判定する条件を示す項目であり、実施の形態1に係る対応方法データベース12aの品質異常条件に対応する項目である。実施の形態8では、指標対応条件の項目を設けることにより、遅延等の異常の判定用に設定されている指標だけでなく、パケットロス率等の異常の判定用に設定されていない指標についても条件を設定することが可能である。また実施の形態8に係る対応基準データベース12cには、実施の形態1に係る対応基準データベース12cの障害条件に対応する項目は設定されていない。
図51は、本発明の実施の形態8に係る対応支援装置1の品質保持処理を示すシーケンス図である。測定装置2は、通信網100を介して提供する通信サービスの品質を測定し、測定した結果を品質測定結果情報として対応支援装置1へ送信する。対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応要否判定部1bの処理により、品質測定結果情報を受信(取得)する(S1401)。実施の形態8に係る品質測定結果情報は、実施の形態1に係る品質測定結果情報と同様である。
対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応要否判定部1bの処理により、情報記録部1aの対応種別データベース12bに記録されている測定種別及び制御判断トリガを、トリガ情報として抽出し(S1402)、抽出したトリガ情報が示す測定種別及び制御判断トリガと、品質測定結果情報が示す測定種別とを比較することにより、対応の要否を判定する(S1403)。
対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応要否判定部1bの処理により、品質測定結果情報をトリガ情報通知として、対応方法判定部1cに渡す(S1404)。実施の形態8に係るトリガ情報通知は、実施の形態1に係るトリガ情報通知と同様である。
対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応方法判定部1cの処理により、情報記録部1aの対応基準データベース12cに記録されている判定基準情報を抽出し(S1405)、抽出した判定基準情報及び対応要否判定部1bから受け付けたトリガ情報通知に基づいて、品質を保持するための対応の要否を判定する(S1406)。
通信品質を保持するための対応を要すると判定した対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応方法判定部1cの処理により、対応を要する程度に劣化した通信品質を示す品質劣化情報を生成する(S1407)。なお対応を要しないと判定した場合、ステップS1407以降の処理は行わない。
図52は、本発明の実施の形態8に係る対応支援装置1の品質劣化情報を概念的に示す説明図である。品質劣化情報とは、通信品質が劣化している装置及び箇所、並びにサービス種別及び劣化した品質に係る指標の種別を示す情報である。従って品質劣化情報には、図52に示す様に、測定装置、測定パッケージ、測定ポート、サービス種別、測定種別等の項目に関する情報が含まれている。
シーケンス図に戻り、対応支援装置1は、制御手段10の制御に基づく対応方法判定部1cの処理により、ステップS1406にて判定した品質の劣化の内容、具体的にはステップS1407における品質劣化情報にて示される内容に基づいて、情報記録部1aの対応方法データベース12aから対応方法情報を抽出し(S1408)、抽出した対応方法情報に基づき決定される制御要求を制御命令出力部1dに渡し(S1409)、制御命令出力部1dは、受け付けた制御要求に基づく制御命令を、通信網100上で制御の対象となる通信制御装置3へ接続手段16から通信網100を介して送信する(S1410)。実施の形態8に係る制御要求は、実施の形態1に係る制御要求と同様であり、ルータ、スイッチ、ロードバランサ等の通信制御装置3に対し、品質保持に必要なトラフィックの優先制御、帯域確保、帯域拡大、経路変更等の制御を行わせるものであり、これにより通信品質の向上に必要なネットワークリソースの調整を行う。
ステップS1408において、品質劣化情報にて示される内容に対応する対応方法情報が対応方法データベース12aに記録されていない場合、自動制御による対応は不可能であると判定し、対応不可と判定した内容を担当者に通知し、処理を終了する。なお担当者が通知に対して対応方法情報を新たに入力することにより、ステップS1408以降の処理が繰り返される。
そして制御命令を受信した通信制御装置3は、受信した制御命令に基づいて通信網100に関する通信の制御をすべく作動する。この様にして測定装置2が測定した品質測定結果に基づき品質劣化に対して品質を保持させる対応を自動的に行うことが可能となる。
前記実施の形態8は、実施の形態1を基に、障害に到達する様な品質異常ではない程度の品質劣化が発生した場合でも、品質を保持するために対応する形態に展開したものである。この様な形態は、上述した形態だけでなく、実施の形態2乃至実施の形態7のいずれかを基に、品質を保持するために対応する形態に展開することも可能である。
即ち実施の形態8として説明した本発明は、一又は複数の項目に係る品質測定結果から導かれる品質劣化情報に基づいて、各種装置の状況、サービスの種別、過去の実績等の様々な要因を加味してVoIP、ストリーミング等の様々な通信サービスの品質の劣化を検出し、そして対応することにより、通信サービスの品質改善へと繋がる品質制御を行うことで高い通信品質を維持し、通信障害及び通信異常の発生を未然に防ぐ形態である。
前記実施の形態1乃至8は、本発明の無限にある実施の形態の一部を例示したに過ぎず、各種命令、データベースの構成等の情報は、適宜設定することが可能であり、例えば通信サービスとしては、「VoIP」及び「ストリーミング」に限るものでは無く、様々な形態に展開することが可能である。また異常及び障害並びに劣化に対する対応ノウハウの蓄積に伴い様々な形態に展開することが可能である。
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
通信サービスの異常に対する対応を支援する対応支援装置を用いた対応支援方法において、
複数種の通信サービスを提供する通信網の通信品質を測定し、
測定した通信品質を予め設定されている基準と比較することで異常種別及び対応の要否を判定し、
対応を要すると判定した場合に、通信サービスを提供する提供装置、通信サービスのサービス種別及び異常種別に対応付けて、異常に対する対応に関する情報を記録するデータベースから、測定した通信品質に係る提供装置、サービス種別及び異常種別に基づいて、対応に関する情報を抽出し、
抽出した情報に基づく出力を行う
ことを特徴とする対応支援方法。
(付記2)
通信品質の指標に基づいて、通信サービスの品質を保持するための対応を支援する対応支援装置を用いた対応支援方法において、
複数種の通信サービスを提供する通信網の通信品質を測定し、
測定した通信品質を予め設定されている基準と比較することで通信品質の指標の種別を示す指標種別及び対応の要否を判定し、
対応を要すると判定した場合に、通信サービスを提供する提供装置、通信サービスのサービス種別及び指標種別に対応付けて、通信品質を保持するための対応に関する情報を記録するデータベースから、測定した通信品質に係る提供装置、サービス種別及び指標種別に基づいて、対応に関する情報を抽出し、
抽出した情報に基づく出力を行う
ことを特徴とする対応支援方法。
(付記3)
通信サービスの異常に対する対応を支援する対応支援システムにおいて、
通信サービスを提供する提供装置、通信サービスのサービス種別及び異常種別に対応付けて、異常に対する対応に関する情報を記録する対応データベースと、
複数種の通信サービスを提供する通信網の通信品質を、提供装置及びサービス種別毎に測定する測定装置と、
該測定装置が測定した通信品質を予め設定されている基準と比較することで異常種別及び対応の要否を判定する手段と、
対応を要すると判定した場合に、測定した通信品質に係る提供装置、サービス種別及び異常種別に基づいて、対応データベースから対応に関する情報を抽出する抽出手段と、
抽出した情報に基づき出力する手段と
を備えることを特徴とする対応支援システム。
(付記4)
通信網を介して提供する複数の通信サービスに係る制御を行う通信制御装置を更に備え、
前記抽出手段は、前記通信制御装置に通信サービスに係る制御をさせる制御命令に係る情報を抽出する様に構成してある
ことを特徴とする付記3に記載の対応支援システム。
(付記5)
前記抽出手段は、提供装置、サービス種別及び異常種別に対応付けた障害を示す情報を対応に関する情報として抽出する様に構成してあることを特徴とする付記3又は付記4に記載の対応支援システム。
(付記6)
提供装置、サービス種別及び異常種別に対応付けて、以前の障害の実績を示す障害情報を記録する障害情報実績記録データベースと、
測定した通信品質に係る提供装置、サービス種別及び異常種別に基づいて、障害情報実績記録データベースから障害情報を抽出する手段と
を更に備えることを特徴とする付記3乃至付記5のいずれかに記載の対応支援システム。
(付記7)
通信網を構成する装置に対応付けて、該装置に接続する通信網内の装置を示す情報を記録する網構成データベースと、
測定した通信品質に係る提供装置に接続する通信網内の装置を示す情報を網構成データベースから抽出する手段と
を更に備えることを特徴とする付記3乃至付記6のいずれかに記載の対応支援システム。
(付記8)
提供装置に関する情報に対応付けて、提供装置に関する属性を示す属性情報を記録する属性データベースと、
測定した通信品質に係る提供装置に関する情報に基づいて、属性データベースから属性情報を抽出する手段と
を更に備えることを特徴とする付記3乃至付記7のいずれかに記載の対応支援システム。
(付記9)
前記属性データベースは、属性情報として、提供装置から送信されるパケットに関する情報を記録してあることを特徴とする付記8に記載の対応支援システム。
(付記10)
通信品質の指標に基づいて、通信サービスの品質を保持するための対応を支援する対応支援システムにおいて、
通信サービスを提供する提供装置、通信サービスのサービス種別及び通信品質の指標の種別を示す指標種別に対応付けて、通信品質を保持するための対応に関する情報を記録する対応データベースと、
複数種の通信サービスを提供する通信網の通信品質を、提供装置及びサービス種別毎に測定する測定装置と、
該測定装置が測定した通信品質を予め設定されている基準と比較することで指標種別及び対応の要否を判定する手段と、
対応を要すると判定した場合に、測定した通信品質に係る提供装置、サービス種別及び指標種別に基づいて、対応データベースから対応に関する情報を抽出する抽出手段と、
抽出した情報に基づき出力する手段と
を備えることを特徴とする対応支援システム。
(付記11)
通信サービスの異常に対する対応を支援する対応支援装置において、
通信サービスを提供する提供装置、通信サービスのサービス種別及び異常種別に対応付けて、異常に対する対応に関する情報を記録する対応データベースから情報を抽出する手段と、
複数種の通信サービスを提供する通信網について、提供装置及びサービス種別毎に測定した通信品質を取得する手段と、
取得した通信品質を予め設定されている基準と比較することで異常種別及び対応の要否を判定する手段と、
対応を要すると判定した場合に、測定した通信品質に係る提供装置、サービス種別及び異常種別に基づいて、対応データベースから対応に関する情報を抽出する手段と、
抽出した情報に基づき出力する手段と
を備えることを特徴とする対応支援装置。
(付記12)
通信品質の指標に基づいて、通信サービスの品質を保持するための対応を支援する対応支援装置において、
通信サービスを提供する提供装置、通信サービスのサービス種別及び通信品質の指標の種別を示す指標種別に対応付けて、通信品質を保持するための対応に関する情報を記録する対応データベースから情報を抽出する手段と、
複数種の通信サービスを提供する通信網について、提供装置及びサービス種別毎に測定した通信品質を取得する手段と、
取得した通信品質を予め設定されている基準と比較することで指標種別及び対応の要否を判定する手段と、
対応を要すると判定した場合に、測定した通信品質に係る提供装置、サービス種別及び指標種別に基づいて、対応データベースから対応に関する情報を抽出する手段と、
抽出した情報に基づき出力する手段と
を備えることを特徴とする対応支援装置。
(付記13)
コンピュータに、通信サービスの異常に対する対応を支援させるコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、複数種の通信サービスを提供する通信網について、提供装置及びサービス種別毎に測定した通信品質を取得させる手順と、
コンピュータに、取得した通信品質を予め設定されている基準と比較することで異常種別及び対応の要否を判定させる手順と、
コンピュータに、対応を要すると判定した場合に、通信サービスを提供する提供装置、通信サービスのサービス種別及び異常種別に対応付けて、異常に対する対応に関する情報を記録するデータベースから、測定した通信品質に係る提供装置、サービス種別及び異常種別に基づいて、対応に関する情報を抽出させる手順と
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
(付記14)
コンピュータに、通信品質の指標に基づいて、通信サービスの品質を保持するための対応を支援させるコンピュータプログラムにおいて、
コンピュータに、複数種の通信サービスを提供する通信網について、提供装置及びサービス種別毎に測定した通信品質を取得させる手順と、
コンピュータに、取得した通信品質を予め設定されている基準と比較することで通信品質の指標の種別を示す指標種別及び対応の要否を判定させる手順と、
コンピュータに、対応を要すると判定した場合に、通信サービスを提供する提供装置、通信サービスのサービス種別及び指標種別に対応付けて、通信品質を保持するための対応に関する情報を記録するデータベースから、測定した通信品質に係る提供装置、サービス種別及び指標種別に基づいて、対応に関する情報を抽出させる手順と
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。