JP2007317264A - 再生システム、情報処理装置および方法、プログラム、並びに提供装置および方法 - Google Patents

再生システム、情報処理装置および方法、プログラム、並びに提供装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より簡単に、論理ブロックを単位として記録媒体に記録され、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像の動画像データをネットワークを介して提供し、動画像データを再生する。
【解決手段】再生アプリケーション用バッファ164は、サーバ101から提供された動画像データから、動画像データにおけるフォーマットの単位のつながりと配置とを記述するナビゲーションパックを抽出する。フロー制御モジュール184は、抽出されたナビゲーションパックから、再生しようとする範囲の動画像データを記録しているLogical Blockを特定する。読み出し制御モジュール182は、特定されたLogical Blockに記録されている動画像データの提供を、ネットワーク103を介してサーバ101に要求する。本発明は、パーソナルコンピュータに適用できる。
【選択図】図10

Description

本発明は再生システム、情報処理装置および方法、プログラム、並びに提供装置および方法に関し、特に、ネットワークを介して動画像データを提供し、動画像データを再生することができるようにした再生システム、情報処理装置および方法、プログラム、並びに提供装置および方法に関する。
インターネットといった公的なネットワークや、家庭内での私的なネットワークの発展により、画像のコンテンツまたは音声のコンテンツを視聴する場合、そのコンテンツのデータを提供する装置が、コンテンツを再生する装置から離れていても、ネットワーク経由でそのデータをコンテンツを再生する装置に送ることで、そのコンテンツを視聴することが可能である。
例えば、ビデオカメラレコーダで記録した画像を家庭内で楽しむ場合、書斎にあるパーソナルコンピュータに、家族で旅行に行った場合に撮影された画像のデータがMPEG(Moving Pictures Experts Group)−2形式で保存されており、その画像を寝室にあるパーソナルコンピュータまたはプレーヤで再生し視聴しようとしたとき、書斎のパーソナルコンピュータと寝室のパーソナルコンピュータまたはプレーヤとがネットワークで接続されていれば、その画像の視聴は可能である。
このような再生システムの多くは、パーソナルコンピュータをベースに構築されていることから、このような再生システムにおいて、ファイルと呼ばれる単位により1つのコンテンツが扱われる。
一方、DVD(Digital Versatile Disc)ビデオフォーマット(DVD Video Format)は、画像を記録するフォーマットとして、広く普及しているフォーマットである。
DVDビデオフォーマット方式のデータが記録された記録媒体であるディスクの多くにおいて、コンテンツがタイトルという単位で使用者に示される。つまり、使用者は、再生したいコンテンツをタイトルで選択する。
DVDビデオフォーマット方式のデータでタイトルを再生する場合、そのタイトルの再生に必要な画像のデータや音声のデータは、1つのファイルとして記録されているとは限らない。あるファイルに格納されている画像のデータや音声のデータの一部が、1つのタイトルとして扱われる場合もあれば、複数のファイルに格納されている画像のデータや音声のデータの一部が、1つのタイトルとして扱われる場合もある。
そこで、DVDビデオフォーマット方式のデータにおいて、あるタイトルが指定された場合、そのタイトルでは、どのような順序で画像のデータや音声のデータが再生されるかを示す再生制御情報が存在する。この再生制御情報は、画像のデータや音声のデータが記録されたファイルとは別なファイルとして記録されている。
つまり、DVDビデオフォーマットでは、画像のデータや音声のデータが格納されているファイルの他に、再生制御情報が格納されているファイルが必要とされる。
また、DVDビデオフォーマットでは、画像のデータや音声のデータが格納されているファイルに、一部、再生制御情報が格納されていることから、単純に、再生制御情報が格納されているファイルのその再生制御情報を解析し、そこに指示された通りの順番でファイルに格納されている画像のデータや音声のデータを再生すればよいというものではない。
図1は、従来の、DVDビデオフォーマット方式のデータを再生する再生システムの構成を示すブロック図である。再生システムは、光ディスクドライブ11、ホストCPU(Central Processing Unit)12、再生アプリケーション用バッファ13、デコーダ用バッファ14、およびデコーダ15から構成される。
光ディスクドライブ11は、ホストCPU12の制御に基づいて、装着されているDVDから、DVDのLogical Block単位のデータをストリームデータとして読み出して、読み出したストリームデータを再生アプリケーション用バッファ13に供給する。
ホストCPU12は、光ディスクドライブ11、再生アプリケーション用バッファ13、デコーダ用バッファ14、およびデコーダ15を制御する。
再生アプリケーション用バッファ13は、ホストCPU12により、ストリームデータに含まれる再生制御情報が参照されるように、光ディスクドライブ11から供給されたストリームデータを一時的に記憶する。再生アプリケーション用バッファ13は、記憶しているストリームデータをデコーダ用バッファ14に供給する。デコーダ用バッファ14は、デコーダ15における復号の処理の対象となるストリームデータを途切れさせないようにストリームデータを一時的に記憶する。
デコーダ15は、デコーダ用バッファ14に記憶されているストリームデータを復号して、復号の結果得られた画像のデータおよび音声のデータを出力する。
ホストCPU12は、プログラムを実行することにより、読み出し制御モジュール31、デコーダ制御モジュール32、フロー制御モジュール33、およびナビゲーション解析モジュール34を実現する。
読み出し制御モジュール31は、フロー制御モジュール33の制御に基づいて、光ディスクドライブ11に、DVDのLogical Block単位のデータの読み出しを要求する。デコーダ制御モジュール32は、フロー制御モジュール33の制御に基づいて、デコーダ15のストリームデータの復号を制御する。
フロー制御モジュール33は、再生アプリケーション用バッファ13に記憶されているストリームデータに含まれる再生制御情報を参照して、読み出し制御モジュール31にLogical Blockを単位とするデータの読み出しを指示する。フロー制御モジュール33は、再生アプリケーション用バッファ13に記憶されているストリームデータを参照して、デコーダ制御モジュール32を制御する。
フロー制御モジュール33は、読み出し制御モジュール31とデコーダ制御モジュール32とを調停する。例えば、デコーダ15によるストリームデータの復号の停止中に、新たにデータを読み出してからそのデータからなるストリームデータの復号を開始する場合、フロー制御モジュール33は、所定の量のデータが再生アプリケーション用バッファ13に供給された旨を示す、読み出し制御モジュール31からの通知を受けてから、デコーダ制御モジュール32にストリームデータの復号の開始を指示する。
ナビゲーション解析モジュール34は、再生制御情報を解析して、DVDから読み出されるデータのうち、シームレスに(連続して)再生できる範囲を特定し、特定した範囲をフロー制御モジュール33に指定する。
図2は、DVDから読み出されるストリームデータであるDVDビデオストリームのうち、シームレスに再生できる範囲の例を示す図である。図2において、範囲Aおよび範囲Bが、シームレスに再生できる範囲である。
シームレスに再生できる範囲について、より詳細に説明する。
図3は、DVDビデオフォーマット方式のデータにおけるタイトルの構成の例を示す図である。DVDビデオフォーマット方式において、タイトルは、1つ以上のPGC(Program Chain)から構成される。
図3の上側に示されるように、例えば、タイトル#1は、PGC#1、PGC#2、およびPGC#3から構成されている。
タイトル#1が再生される場合、条件により、PGC#1が再生された後、PGC#2が再生されるときと、PGC#1が再生された後、PGC#3が再生されるときがある。そのいずれであるかは、PGC#1の再生が終了した後に確定される。例えば、使用者により、PGC#2またはPGC#3の何れか一方が選択される場合、再生システムの設定により、PGC#2またはPGC#3の何れか一方が選択される場合などがある。
この場合、PGC#1、PGC#2、およびPGC#3のそれぞれが、連続して再生できる、すなわちシームレスに再生できる範囲である。このとき、ナビゲーション解析モジュール34は、シームレスに(連続して)再生できる範囲として、PGC#1、PGC#2、およびPGC#3のそれぞれを特定する。
図3の下側に示されるように、PGC、例えば、PGC#1は、複数のCell、例えばCell#1などから構成される。Cellのデータは、DVDにおける記録の単位であるLogical Block(論理ブロック)を単位としてDVDに記録される。1つのLogical Blockには、1つのパケットとして2048バイトのデータが配置される。1つのLogical Blockの1つのパケットは、画像のデータを格納するか、音声のデータを格納するか、または再生制御情報を格納する。画像のデータ、音声のデータ、または再生制御情報のうち、いずれのデータを格納しているかを示すIDがそれぞれのパケットに付加されている。このIDを参照することで、そのパケットに格納されているデータが、画像のデータ、音声のデータ、または再生制御情報のうちのいずれであるかを知ることができる。
図4は、PGC#1とLogical Blockとの関係を示す図である。PGCは、1つ以上のCellから構成され、例えば、PGC#1は、Cell#1乃至Cell#6から構成される。Cellは、1つ以上のVOBU(Video object Unit)から構成され、例えば、Cell#1は、VOBU#1乃至VOBU#nから構成される。
VOBUは、約1秒間の画像の再生に必要なデータを含む。また、VOBUには、再生制御情報が埋め込まれている。すなわち、DVDビデオフォーマット方式のデータの再生には、適切なタイミングで、DVDから読み出されるデータからなるストリームデータに含まれる再生制御情報を参照する必要がある。
VOBU#1は、複数のLogical Blockに記録される。
すなわち、DVDから読み出されるデータからなるストリームデータは、Logical Blockを単位としたデータを配列してなる。
ナビゲーション解析モジュール34は、最初にPGC#1の先頭のCellの番号と最後のCellの番号とから、シームレスに再生できる範囲としてPGC#1をフロー制御モジュール33に指定する。この時点では、PGC#1の次に、PGC#2またはPGC#3のいずれが再生されるかは未定なので、シームレスに再生できる範囲としてPGC#1の再生に必要なVOBUの範囲が指定されることになる。
フロー制御モジュール33は、ナビゲーション解析モジュール34から指定されたCellの範囲を、VOBUに分けて、読み出し制御モジュール31に、そのVOBUのデータの読み出しを要求する。例えば、ナビゲーション解析モジュール34から指定されたCellの範囲が、Cell#1乃至Cell#10である場合、各Cellの再生に必要なストリームデータの範囲は、C_PBIから導き出すことができる。C_PBIにそのCellを再生するのに最初に必要となるVOBUの先頭アドレスと最後に必要となるVOBUの終了アドレスがLogical Block番号単位で記述されている。
ここで、Logical Block番号は、Logical Blockを特定するアドレスである。
従って、ナビゲーション解析モジュール34から指定されたCellの範囲を再生するのに必要なVOBUの範囲をLogical Block単位で特定することができる。
このように、フロー制御モジュール33は、ナビゲーション解析モジュール34から指定されたCellの範囲を、Logical Block単位で特定し、読み出し制御モジュール31に、Logical Block単位で特定した、Logical Blockの範囲の読み出しを要求する。
読み出し制御モジュール31は、フロー制御モジュール33から読み出しが要求されたLogical Blockの範囲を、Logical Block単位で、光ディスクドライブ11に読み出させて、読み出させたデータを再生アプリケーション用バッファ13に記憶させる。
フロー制御モジュール33は、再生アプリケーション用バッファ13に記憶されたデータから、再生制御情報を取得する。再生アプリケーション用バッファ13に記憶されたデータは、デコーダ用バッファ14に送られる。
デコーダ用バッファ14は、所定の量のデータを記憶すると、その旨をホストCPU12に通知する。その通知を受けたホストCPU12のデコーダ制御モジュール32は、デコーダ15に、復号の開始を指示する。デコードの開始が指示されたデコーダ15は、デコーダ用バッファ14からデータを読み込んで、読み込んだデータの復号を開始する。
また、デコーダ制御モジュール32は、再生、停止、一時停止、変速再生などの使用者の要求に応じて、デコーダ15の復号を制御する。
さらに、DVDビデオフォーマット方式において、Angle機能が採用されている。Angle機能により、例えば、進行方向に対して右側と左側の両方の、電車の車窓の画像を記録し、使用者の選択によりいずれかの画像が再生できる。この場合、車窓の画像の再生中に、使用者の操作により右側の車窓の画像と、左側の車窓の画像とを切り替えることができる。
図5は、DVDビデオフォーマット方式のデータのうち、Angle機能に対応したデータの配置の例を示す図である。図5において、Angle機能に対応したAngle BlockであるCell#2には、ILVU(Interleabed Unit)#1−1、ILVU#2−1、ILVU#1−2、ILVU#2−2、ILVU#1−3、ILVU#2−3、ILVU#1−4、およびILVU#2−4が配置される。
図6は、順に配置されるILVU#1−1、ILVU#2−1、ILVU#1−2、ILVU#2−2、ILVU#1−3、ILVU#2−3、ILVU#1−4、およびILVU#2−4の構成の詳細の例を示す図である。
例えば、ILVU#1−1は、VOBU#1乃至VOBU#5から構成され、ILVU#2−1は、VOBU#6乃至VOBU#10から構成され、ILVU#1−2は、VOBU#11乃至VOBU#15から構成され、ILVU#2−2は、VOBU#16乃至VOBU#20から構成される。同様に、ILVU#1−3は、VOBU#21乃至VOBU#25から構成され、ILVU#2−3は、VOBU#26乃至VOBU#30から構成され、ILVU#1−4は、VOBU#31乃至VOBU#35から構成され、ILVU#2−4は、VOBU#36乃至VOBU#40から構成される。
VOBU#1乃至VOBU#40のそれぞれは、1つのナビゲーション・パック、所定の数のビデオ・パック、および所定の数のオーディオ・パックからなる。ナビゲーション・パックには、再生制御情報が格納されている。ビデオ・パックには、画像のデータが格納されている。オーディオ・パックには、音声のデータが格納されている。
使用者がAngle機能におけるAngle#1を選択したままである場合、ILVU#1−1、ILVU#1−2、ILVU#1−3、およびILVU#1−4が順に再生に使用される。すなわち、使用者がAngle#1を選択したままである場合、VOBU#1乃至VOBU#5、VOBU#11乃至VOBU#15、VOBU#21乃至VOBU#25、およびVOBU#31乃至VOBU#35が順に再生に使用される。
また、使用者がAngle機能におけるAngle#2を選択したままである場合、ILVU#2−1、ILVU#2−2、ILVU#2−3、およびILVU#2−4が順に再生に使用される。
なお、VOBU#1乃至VOBU#40のそれぞれのナビゲーション・パックには、次に再生に使用すべきILVUのアドレスが、各Angle番号について、記述されている。例えば、ILVU#1−1の再生制御情報には、ILVU#1−2またはILVU#2−2のアドレスが記述されているが、ILVU#1−3、ILVU#2−3、ILVU#1−4、およびILVU#2−4のアドレスは記述されていない。
従って、Angle機能を正しく動作させるためには、DVDから読み出されるストリームデータに含まれる再生制御情報を読み出さなければならない。
図7乃至図9を参照して、Angle機能に対応したデータの再生を説明する。以下、データの再生を開始する前に、使用者が、Angle#1の再生を選択していたものとして説明する。
ナビゲーション解析モジュール34は、シームレスに再生する範囲として、PGC#1をフロー制御モジュール33に指定する。
フロー制御モジュール33は、ナビゲーション解析モジュール34から指定された範囲にInterleaved Block、すなわちILVUが存在するかを確認する。すなわち、フロー制御モジュール33は、指定されたPGC#1を解析し、PGC#1のCell#2がAngle Blockであることを知る。
この場合、フロー制御モジュール33は、以下の手順で、Cell#2の再生を制御する。
始めに、Angle BlockであるCell#2の前にCell#1が再生される。図7で示されるように、Cell#1の再生の状況に応じて、ILVU#1−1が光ディスクドライブ11によって読み出されて、再生アプリケーション用バッファ13を経由して、デコーダ用バッファ14に送られる。再生アプリケーション用バッファ13から、ILVU#1−1に含まれるナビゲーション・パックがフロー制御モジュール33に取得される。
フロー制御モジュール33は、ILVU#1−1のナビゲーション・パックを基に、読み出し制御モジュール31に制御させることにより、光ディスクドライブ11にILVU#1−2を読み出させて、ILVU#1−2を再生アプリケーション用バッファ13に記憶させる。
デコーダ15においてILVU#1−1の復号中に、使用者がAngle#2の再生を選択しなければ、ILVU#1−1に続いてILVU#1−2がデコーダ15において復号される。
一方、デコーダ15においてILVU#1−1の復号中に、使用者がAngle#2の再生を選択すると、ILVU#1−1に続いてILVU#2−2を復号しなければならない。
この場合、ILVU#1−1の復号の終了の直前に、使用者からAngle#2の再生が指示されると、ILVU#2−2の読み出しが間に合わず、ILVU#1−1の復号の終了後、再生が途切れてしまうことがある。
そこで、フロー制御モジュール33は、ILVU#1−1およびILVU#1−2の読み出しを読み出し制御モジュール31に指示する。
次に、ILVU#1−1の復号が進み、再生アプリケーション用バッファ13に格納されているILVU#1−2のデータ量が所定の閾値以下になった場合、フロー制御モジュール33は、ILVU#1−2を再生するのに必要なストリームデータに含まれている再生制御情報(ナビゲーション・パック)を参照して、ILVU#1−3またはILVU#2−3の読み出しを読み出し制御モジュール31に指示して、ILVU#1−3またはILVU#2−3を再生アプリケーション用バッファ13に記憶させる。
再生アプリケーション用バッファ13に記憶されているILVU#1−2のデータ量が所定の閾値以下になるまで、使用者からAngle#2への変更の指示がなかった場合、図8に示されるように、ILVU#1−3が読み出されて、再生アプリケーション用バッファ13に記憶され、使用者からAngle#2への変更の指示があった場合、図9に示されるように、ILVU#2−3が読み出されて、再生アプリケーション用バッファ13に記憶される。
このように、DVDビデオフォーマット方式のデータにおいて、PGCと、Angle Blockを構成するILVUとは、VOBUを基本単位として構成されている。
従来、ECC回路から出力される再生されたセクタ内に含まれるデータの属性情報をストリームディテクタで検出し、検出された属性情報を制御回路に送って、そのセクタと対応するよう記憶させ、Iピクチャのみの変速再生を行う場合は、制御回路がリングバッファに記憶されているデータのうち、属性情報に基づいてIピクチャのデータだけを読み出すようリードポインタRPを制御し、リングバッファから読み出されたIピクチャのデータはデコーダに供給されてデコードされディスプレイに表示されるようにしているものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−79687号公報
以上のように、DVDビデオフォーマット方式のデータを再生する場合に、再生制御情報が必要とされることから、DVDビデオフォーマット方式のデータをネットワークを介して送信する場合、サーバ内でDVDビデオフォーマット方式の画像のデータおよび音声のデータを再生(復号)し、その結果得られたデータをさらに、MPEG−TS(Transport Stream)に符号化して、符号化により得られたストリームをネットワークを介して伝送することも考えられる。
しかし、この方法では、ストリームを提供する相手、すなわちクライアントが複数存在するマルチクライアントに対応しようとする場合、対応しようとするクライアントの数と同じ数の符号化および復号するデバイスをサーバ側に実装する必要がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より簡単に、論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データをネットワークを介して提供し、動画像データを再生することができるようにするものである。
本発明の一側面の再生システムは、論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データをネットワークを介して提供する提供装置と、前記サーバから提供された前記動画像データを再生する情報処理装置とからなる再生システムであって、前記情報処理装置が、前記提供装置から提供された前記動画像データから、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報を抽出する抽出手段と、抽出された前記単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データを記録している前記論理ブロックを特定する特定手段と、特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を、前記ネットワークを介して前記提供装置に要求する要求手段とを備え、前記提供装置が、前記論理ブロックを単位として前記動画像データを記録する記録手段と、前記ネットワークを介して前記情報処理装置から要求された前記動画像データの前記論理ブロックからの読み出しを制御する読み出し制御手段と、前記論理ブロックから読み出された前記動画像データを前記ネットワークを介して前記情報処理装置に提供する提供手段とを備える。
前記記録媒体を、DVD(Digital Versatile Disc)とし、前記フォーマットを、DVDビデオフォーマットとし、前記単位情報を、ナビゲーション・パックとすることができる。
本発明の第2の側面の情報処理装置は、論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データをネットワークを介して提供する提供装置から提供された前記動画像データを再生する情報処理装置であって、前記提供装置から提供された前記動画像データから、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報を抽出する抽出手段と、抽出された前記単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データを記録している前記論理ブロックを特定する特定手段と、特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を、前記ネットワークを介して前記提供装置に要求する要求手段とを備える。
前記記録媒体を、DVDとし、前記フォーマットを、DVDビデオフォーマットとし、前記単位情報を、ナビゲーション・パックとすることができる。
前記動画像データにおける前記フォーマットの単位を、Cellとすることができる。
前記動画像データにおける前記フォーマットの単位を、Interleaved Unitとすることができる。
本発明の第2の側面の情報処理方法は、論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データをネットワークを介して提供する提供装置から提供された前記動画像データを再生する情報処理方法であって、前記提供装置から提供された前記動画像データから、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報を抽出し、抽出された前記単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データを記録している前記論理ブロックを特定し、特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を、前記ネットワークを介して前記提供装置に要求するステップを含む。
本発明の第2の側面のプログラムは、論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データをネットワークを介して提供する提供装置から提供された前記動画像データを再生する処理を、コンピュータに行わせるプログラムであって、前記提供装置から提供された前記動画像データから、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報を抽出し、抽出された前記単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データを記録している前記論理ブロックを特定し、特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を、前記ネットワークを介して前記提供装置に要求するステップを含む。
本発明の第3の側面の提供装置は、論理ブロックを単位として第1の記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データをネットワークを介して提供する提供装置であって、前記論理ブロックを単位として前記動画像データを記録する記録手段と、提供された前記動画像データを再生する情報処理装置であって、提供した前記動画像データに含まれる、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データが記録されている前記論理ブロックを特定し、特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を前記ネットワークを介して要求してきた前記情報処理装置からのその要求に応じて、前記動画像データの前記論理ブロックからの読み出しを制御する読み出し制御手段と、前記論理ブロックから読み出された前記動画像データを前記ネットワークを介して前記情報処理装置に提供する提供手段とを備える。
前記第1の記録媒体を、DVDとし、前記フォーマットを、DVDビデオフォーマットとし、前記単位情報を、ナビゲーション・パックとすることができる。
前記記録手段は、前記第1の記録媒体と異なる第2の記録媒体で構成し、前記記録手段には、前記第1の記録媒体における前記論理ブロックを単位として前記動画像データを記録させることができる。
前記記録手段は、ハードディスクで構成し、前記記録手段には、DVDである前記第1の記録媒体における前記論理ブロックを単位として前記動画像データを記録させることができる。
前記動画像データにおける前記フォーマットの単位を、Cellとすることができる。
前記動画像データにおける前記フォーマットの単位を、Interleaved Unitとすることができる。
本発明の第3の側面の提供方法は、論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データを、前記論理ブロックを単位として記録手段に記録し、記録している動画像データをネットワークを介して提供する提供方法であって、提供された前記動画像データを再生する情報処理装置であって、提供した前記動画像データに含まれる、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データが記録されている前記論理ブロックを特定し、特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を前記ネットワークを介して要求してきた前記情報処理装置からのその要求に応じて、前記動画像データの前記論理ブロックからの読み出しを制御し、前記論理ブロックから読み出された前記動画像データを前記ネットワークを介して前記情報処理装置に提供するステップを含む。
本発明の第3の側面のプログラムは、論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データを、前記論理ブロックを単位として記録手段に記録し、記録している動画像データをネットワークを介して提供する処理を、コンピュータに行わせるプログラムであって、提供された前記動画像データを再生する情報処理装置であって、提供した前記動画像データに含まれる、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データが記録されている前記論理ブロックを特定し、特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を前記ネットワークを介して要求してきた前記情報処理装置からのその要求に応じて、前記動画像データの前記論理ブロックからの読み出しを制御し、前記論理ブロックから読み出された前記動画像データを前記ネットワークを介して前記情報処理装置に提供するステップを含む。
本発明の一側面においては、前記提供装置から提供された前記動画像データから、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報が抽出され、抽出された前記単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データを記録している前記論理ブロックが特定され、特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供が、前記ネットワークを介して前記提供装置に要求され、前記論理ブロックを単位として前記動画像データが記録され、前記ネットワークを介して前記情報処理装置から要求された前記動画像データの前記論理ブロックからの読み出しが制御され、前記論理ブロックから読み出された前記動画像データが前記ネットワークを介して前記情報処理装置に提供される。
本発明の第2の側面においては、前記提供装置から提供された前記動画像データから、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報が抽出され、抽出された前記単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データを記録している前記論理ブロックが特定され、特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供が、前記ネットワークを介して前記提供装置に要求される。
本発明の第3の側面においては、提供された前記動画像データを再生する情報処理装置であって、提供した前記動画像データに含まれる、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データが記録されている前記論理ブロックを特定し、特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を前記ネットワークを介して要求してきた前記情報処理装置からのその要求に応じて、前記論理ブロックを単位として記録手段に記録されている前記動画像データの前記論理ブロックからの読み出しが制御され、前記論理ブロックから読み出された前記動画像データが前記ネットワークを介して前記情報処理装置に提供される。
ネットワークとは、少なくとも2つの装置が接続され、ある装置から、他の装置に対して、情報の伝達をできるようにした仕組みをいう。ネットワークを介して通信する装置は、独立した装置どうしであっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックどうしであっても良い。
また、通信とは、無線通信および有線通信は勿論、無線通信と有線通信とが混在した通信、即ち、ある区間では無線通信が行われ、他の区間では有線通信が行われるようなものであっても良い。さらに、ある装置から他の装置への通信が有線通信で行われ、他の装置からある装置への通信が無線通信で行われるようなものであっても良い。
以上のように、本発明の第1の側面によれば、動画像データを再生することができる。
また、本発明の第1の側面によれば、より簡単に、論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データをネットワークを介して提供し、動画像データを再生することができる。
本発明の第2の側面によれば、動画像データを再生することができる。
また、本発明の第2の側面によれば、より簡単に、ネットワークを介して提供される、論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データを再生することができる。
本発明の第3の側面によれば、動画像データを提供することができる。
また、本発明の第3の側面によれば、より簡単に、論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データをネットワークを介して提供することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書または図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書または図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書または図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の再生システムは、論理ブロックを単位として記録媒体(例えば、DVD)に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマット(例えば、DVDビデオフォーマット)の動画像のデータである動画像データをネットワーク(例えば、図10のネットワーク103)を介して提供する提供装置(例えば、図10のサーバ101)と、前記サーバから提供された前記動画像データを再生する情報処理装置(例えば、図10のクライアント102)とからなる再生システムであって、前記情報処理装置が、前記提供装置から提供された前記動画像データから、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報を抽出する抽出手段(例えば、図10の再生アプリケーション用バッファ164)と、抽出された前記単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データを記録している前記論理ブロックを特定する特定手段(例えば、図10のフロー制御モジュール184)と、特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を、前記ネットワークを介して前記提供装置に要求する要求手段(例えば、図10の読み出し制御モジュール182)とを備え、前記提供装置が、前記論理ブロックを単位として前記動画像データを記録する記録手段(例えば、図10のストレージデバイス122)と、前記ネットワークを介して前記情報処理装置から要求された前記動画像データの前記論理ブロックからの読み出しを制御する読み出し制御手段(例えば、図10のストレージ制御モジュール142)と、前記論理ブロックから読み出された前記動画像データを前記ネットワークを介して前記情報処理装置に提供する提供手段(例えば、図10の通信部125)とを備える。
本発明の第2の側面の情報処理装置は、論理ブロックを単位として記録媒体(例えば、DVD)に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマット(例えば、DVDビデオフォーマット)の動画像のデータである動画像データをネットワーク(例えば、図10のネットワーク103)を介して提供する提供装置から提供された前記動画像データを再生する情報処理装置であって、前記提供装置から提供された前記動画像データから、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報を抽出する抽出手段(例えば、図10の再生アプリケーション用バッファ164)と、抽出された前記単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データを記録している前記論理ブロックを特定する特定手段(例えば、図10のフロー制御モジュール184)と、特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を、前記ネットワークを介して前記提供装置に要求する要求手段(例えば、図10の読み出し制御モジュール182)とを備える。
本発明の第2の側面の情報処理方法およびプログラムは、前記提供装置から提供された前記動画像データから、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報を抽出し(例えば、図40のステップS192)、抽出された前記単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データを記録している前記論理ブロックを特定し(例えば、図33のステップS82)、特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を、前記ネットワークを介して前記提供装置に要求する(例えば、図33のステップS84)ステップを含む。
本発明の第3の側面の提供装置は、論理ブロックを単位として第1の記録媒体(例えば、DVD)に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマット(例えば、DVDビデオフォーマット)の動画像のデータである動画像データをネットワーク(例えば、図10のネットワーク103)を介して提供する提供装置であって、前記論理ブロックを単位として前記動画像データを記録する記録手段(例えば、図10のストレージデバイス122)と、提供された前記動画像データを再生する情報処理装置であって、提供した前記動画像データに含まれる、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データが記録されている前記論理ブロックを特定し、特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を前記ネットワークを介して要求してきた前記情報処理装置からのその要求に応じて、前記動画像データの前記論理ブロックからの読み出しを制御する読み出し制御手段(例えば、図10のストレージ制御モジュール142)と、前記論理ブロックから読み出された前記動画像データを前記ネットワークを介して前記情報処理装置に提供する提供手段(例えば、図10の通信部125)とを備える。
本発明の第3の側面の提供方法およびプログラムは、提供された前記動画像データを再生する情報処理装置であって、提供した前記動画像データに含まれる、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データが記録されている前記論理ブロックを特定し、特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を前記ネットワークを介して要求してきた前記情報処理装置からのその要求に応じて、前記動画像データの前記論理ブロックからの読み出しを制御し(例えば、図30のステップS16)、前記論理ブロックから読み出された前記動画像データを前記ネットワークを介して前記情報処理装置に提供する(例えば、図32のステップS62)ステップを含む。
図10は、本発明の一実施の形態の再生システムの構成を示すブロック図である。再生システムは、サーバ101およびクライアント102から構成されている。サーバ101およびクライアント102は、ネットワーク103により相互に接続されている。
サーバ101は、パーソナルコンピュータまたは専用のサーバなどからなり、論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データをネットワーク103を介してクライアント102に提供する。例えば、サーバ101は、DVDに記録される、DVDビデオフォーマットの動画像データをネットワーク103を介してクライアント102に提供する。
クライアント102は、パーソナルコンピュータまたは専用の端末装置などからなり、ネットワーク103を介してサーバ101から提供された動画像データを再生する。
なお、動画像データは、再生システムにおいて取り扱いの対象となる、動画像データ、音声データ、または有意なデータなどのコンテンツの一例であり、以下、動画像データを例に説明する。
サーバ101は、ホストCPU121、ストレージデバイス122、RAM(Random Access Memory)123、データ送信用バッファ124、および通信部125を含むように構成される。ホストCPU121は、汎用のCPUまたは専用のシステムコントローラなどからなり、プログラムを実行して、サーバ101を制御する。
ストレージデバイス122は、ハードディスクドライブ、または光ディスクが装着されているドライブなどからなり、論理ブロックを単位として動画像データを記録する。例えば、ストレージデバイス122は、DVDに論理ブロックを単位として記録される、DVDビデオフォーマットの動画像データを、イメージデータとして記録する。
RAM123は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)またはSRAM(Static Random Access Memory)などから構成され、ストレージデバイス122から読み出された動画像データを記憶する。RAM123は、記憶している動画像データをデータ送信用バッファ124に供給する。
データ送信用バッファ124は、半導体メモリからなるか、またはハードディスクの所定の記録空間などからなり、RAM123から供給された動画像データを一時的に記憶し、記憶している動画像データを通信部125に供給する。
通信部125は、ネットワーク103を介して、クライアント102に各種のデータを送信する。通信部125は、データ送信用バッファ124から供給された動画像データをネットワーク103を介して、クライアント102に送信することで、動画像データをクライアント102に供給する。
また、通信部125は、ネットワーク103を介して、クライアント102から送信されてきた各種のデータを受信して、受信したデータをホストCPU121に供給する。
ホストCPU121は、プログラムを実行することにより、送信用バッファ制御モジュール141、ストレージ制御モジュール142、読み出し変換モジュール143、再送通知モジュール144、およびリスト管理モジュール145を実現する。
送信用バッファ制御モジュール141は、データ送信用バッファ124を制御する。送信用バッファ制御モジュール141は、空きがあるかなどのデータ送信用バッファ124の状態をストレージ制御モジュール142に通知する。すなわち、例えば、データ送信用バッファ124に格納されていた動画像データがネットワーク103を介してクライアント102に送信されるなどにより、データ送信用バッファ124のメモリ空間に空きができると、送信用バッファ制御モジュール141は、ストレージ制御モジュール142に、メモリ空間に空きができた旨を通知する。
ストレージ制御モジュール142は、読み出し変換モジュール143からの要求に応じて、ストレージデバイス122からの動画像データの読み出しを制御する。すなわち、ストレージ制御モジュール142は、ネットワーク103を介してクライアント102から要求された動画像データの論理ブロックからの読み出しを制御する。
読み出し変換モジュール143は、クライアント102からの、動画像データの読み出しの要求の範囲を受け取り、ストレージ制御モジュール142に対して、要求された範囲の動画像データの読み出しを指示する。
再送通知モジュール144は、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)などの規格に準拠して、ネットワーク103を介して、各種のデータを通信する通信部125から、再送要求を受け付けて、その再送要求を読み出し変換モジュール143に通知する。
リスト管理モジュール145は、ストレージデバイス122に記録されている動画像データのタイトルのリストを管理して、通信部125に、ネットワーク103を介して、動画像データのタイトルのリストをクライアント102に提供させる。また、リスト管理モジュール145は、ネットワーク103を介してクライアント102から送信されてきた、動画像データのタイトルの選択の指示を、通信部125に受信させて、受信した指示に応じて、読み出し変換モジュール143に、動画像データの選択を指令する。
クライアント102は、ホストCPU161、通信部162、データ受信用バッファ163、再生アプリケーション用バッファ164、デコーダ用バッファ165、デコーダ166、およびRAM167を含むように構成される。
ホストCPU161は、汎用のCPUまたは専用のシステムコントローラなどからなり、プログラムを実行して、クライアント102を制御する。
通信部162は、ネットワーク103を介して、サーバ101から送信されてくる各種のデータを受信する。通信部162は、ネットワーク103を介して、サーバ101から送信されてくる動画像データを受信して、受信した動画像データをデータ受信用バッファ163に供給する。また、通信部162は、ネットワーク103を介して、各種のデータをサーバ101に送信する。
データ受信用バッファ163は、半導体メモリからなるか、またはハードディスクの所定の記録空間などからなり、ネットワーク103を介して、サーバ101から送信され、通信部162において受信された動画像データを一時的に記憶する。データ受信用バッファ163は、記憶している動画像データを再生アプリケーション用バッファ164に供給する。
再生アプリケーション用バッファ164は、データ受信用バッファ163から供給された動画像データを記憶し、記憶している動画像データに、再生制御情報の一例であるナビゲーション・パックが含まれている場合、そのナビゲーション・パックを抽出する。
再生アプリケーション用バッファ164は、抽出したナビゲーション・パックをRAM167に供給する。また、再生アプリケーション用バッファ164は、記憶している動画像データをデコーダ用バッファ165に供給する。
なお、再生アプリケーション用バッファ164は、制御機能を備えるメモリとして構成するようにしても良いし、単なるメモリとして構成して、ホストCPU161により、再生制御情報の一例であるナビゲーション・パックが検出され、ホストCPU161の制御の基に、検出し抽出したナビゲーション・パックをRAM167に供給するようにしても良い。
デコーダ用バッファ165は、半導体メモリからなるか、またはハードディスクの所定の記録空間などからなり、再生アプリケーション用バッファ164から供給された動画像データを一時的に記憶する。
デコーダ166は、ホストCPU161の制御の基に、デコーダ用バッファ165から動画像データを読み出して、読み出した動画像データを復号し、出力する。
RAM167は、DRAMまたはSRAMなどから構成され、再生アプリケーション用バッファ164において抽出され、再生アプリケーション用バッファ164から供給された再生制御情報の一例であるナビゲーション・パックを記憶する。RAM167は、記憶しているナビゲーション・パックをホストCPU161に供給する。
ホストCPU161は、プログラムを実行することにより、受信用バッファ制御モジュール181、読み出し制御モジュール182、デコーダ制御モジュール183、フロー制御モジュール184、ナビゲーション解析モジュール185、およびリスト表示モジュール186を実現する。
受信用バッファ制御モジュール181は、データ受信用バッファ163を制御する。受信用バッファ制御モジュール181は、所定のデータ量の動画像データが記憶されているか、または所定の空きがあるかなどのデータ受信用バッファ163の状態を読み出し制御モジュール182に通知する。すなわち、例えば、ネットワーク13を介してサーバ101から動画像データが送信されてきて、通信部162において、動画像データが受信されて、データ受信用バッファ163に動画像データが記憶されると、受信用バッファ制御モジュール181は、データ受信用バッファ163に動画像データが記憶されたことを読み出し制御モジュール182に通知する。
読み出し制御モジュール182は、フロー制御モジュール184の制御に基づいて、通信部162およびネットワーク103を介して、サーバ101に、Logical Block単位の動画像データの提供を要求する。すなわち、例えば、読み出し制御モジュール182は、通信部162に、ネットワーク103を介して、フロー制御モジュール184から読み出しが要求された動画像データにおけるLogical Block単位の範囲の提供をサーバ101に要求させる。
デコーダ制御モジュール183は、フロー制御モジュール184の制御に基づいて、デコーダ166の動画像データの復号を制御する。
フロー制御モジュール184は、RAM167に記憶されている、動画像データから抽出された再生制御情報の一例であるナビゲーション・パックを参照して、読み出し制御モジュール182およびデコーダ制御モジュール183を制御する。
再生アプリケーション用バッファ164は、ナビゲーション・パックを抽出し、ナビゲーション・パックをRAM167に記憶させると、フロー制御モジュール184に割り込みするので、再生アプリケーション用バッファ164からの割り込みがあると、フロー制御モジュール184は、RAM167に記憶されているナビゲーション・パックを参照して、読み出し制御モジュール182およびデコーダ制御モジュール183を制御する。
例えば、フロー制御モジュール184は、読み出し制御モジュール182にLogical Blockを単位とする動画像データの範囲の読み出しを指示する。
フロー制御モジュール184は、読み出し制御モジュール182とデコーダ制御モジュール183とを調停する。例えば、デコーダ166の復号の停止中に、新たに動画像データを取得からその動画像データの復号を開始する場合、フロー制御モジュール184は、所定の量のデータが再生アプリケーション用バッファ164に供給された旨を示す、読み出し制御モジュール182からの通知を受けてから、デコーダ制御モジュール183に復号の開始を指示する。
ナビゲーション解析モジュール185は、再生制御情報の一例であるナビゲーション・パックを解析して、サーバ101から提供される動画像データのうち、シームレスに(連続して)再生できる範囲を特定し、特定した範囲をフロー制御モジュール184に指定する。ナビゲーション解析モジュール185は、シームレスに(連続して)再生できる範囲をCell単位で特定して、Cell単位で特定した範囲をフロー制御モジュール184に指定する。
リスト表示モジュール186は、ネットワーク103を介して、サーバ101から提供された、サーバ101において記録されている動画像データのタイトルのリストを通信部162に受信させ、その動画像データのタイトルのリストを取得する。リスト表示モジュール186は、図示せぬ表示装置に、リストを表示させて、使用者による、動画像データのタイトルの選択の指示を取得する。
リスト表示モジュール186は、通信部162に、ネットワーク103を介して、使用者による、動画像データのタイトルの選択の指示をサーバ101に送信させる。
図11は、ストレージデバイス122に記録されている動画像データの例を示す図である。例えば、ストレージデバイス122は、DVDに論理ブロックを単位として記録される、DVDビデオフォーマットの動画像データを、イメージデータ201として記録する。
DVDのDVDビデオフォーマットの動画像データをストレージデバイス122に登録する場合、ストレージデバイス122は、DVDに記録されているデータを、DVDに記録されているナビゲーション・データおよびストリームデータだけでなく、ファイルシステムを含むイメージデータ201として記録する。ここで、登録するとは、サーバ101がクライアント102に動画像データを提供できるようにすることをいう。
また、DVDに限らず、任意の記録媒体に記録されているDVDビデオフォーマットの動画像データをストレージデバイス122に登録する場合、ストレージデバイス122は、記録媒体に記録されているデータをイメージデータ201として記録する。
仮に、DVDのDVDビデオフォーマットの動画像データをDVDからファイルとして読み出して、これをストレージデバイス122に記録すると、DVDのDVDビデオフォーマットの動画像データは、例えば、n個のファイル#1乃至ファイル#nに格納されて記録されることになる。すなわち、この場合、パーソナルコンピュータなどから、再生制御情報と、動画像データと、音声データとをそれぞれ格納しているファイルが見えることになる。このように、再生制御情報と、動画像データと、音声データとを異なるファイルに格納してストレージデバイス122に記録すると、再生制御情報と、動画像データと、音声データとが物理的に不連続に配置される可能が生じ、Logical Block単位で読み出ししようとした場合、配置のデータを別途記録するなどデータの管理手法が複雑になる。
これに対して、動画像データをイメージデータ201として記録すると、動画像データのLogical Block単位での読み出しが容易になる。
例えば、図12で示されるように、イメージデータ201−1、イメージデータ201−2、およびイメージデータ201−3を、ハードディスクであるストレージデバイス122に記録する場合、イメージデータ201−1、イメージデータ201−2、およびイメージデータ201−3のそれぞれの、先頭のアドレスおよびデータ量が記録される。
なお、図12の例において、イメージデータ201−1の先頭のアドレスは、0x00010000であり、イメージデータ201−1の最後尾のアドレスは、0x00020000である。従って、イメージデータ201−1のデータ量は、0x00010000である。同様に、イメージデータ201−2の先頭のアドレスは、0x00025000であり、イメージデータ201−2の最後尾のアドレスは、0x00030000であり、イメージデータ201−2のデータ量は、0x00005000である。また、イメージデータ201−3の先頭のアドレスは、0x00050000であり、イメージデータ201−3の最後尾のアドレスは、0x0005A000であり、イメージデータ201−3のデータ量は、0x0000A000である。
ここで、0xは、16進数であることを示す。なお、データ量の単位は、2048バイトである。
この場合、例えば、リスト管理モジュール145は、ストレージデバイス122に記録されている動画像データであるイメージデータ201−1をコンテンツAの名称で管理し、イメージデータ201−2をコンテンツBの名称で管理し、イメージデータ201−3をコンテンツCの名称で管理する。
リスト管理モジュール145は、コンテンツA、コンテンツB、およびコンテンツCの名称などを含むタイトルのリストを、ネットワーク103を介して、クライアント102に送信する。クライアント102のリスト表示モジュール186は、受信したタイトルのリストを図示せぬ表示装置に表示させて、使用者による、コンテンツA、コンテンツB、またはコンテンツCの選択の指示を取得する。例えば、使用者がコンテンツBの選択を指示すると、リスト表示モジュール186は、ネットワーク103を介して、コンテンツBの選択の指示をサーバ101に通知する。
図13で示されるように、読み出し変換モジュール143は、イメージデータ201の先頭のアドレスおよびデータ量を、それぞれ、オフセットおよびサイズとして記録する。
図13の例において、イメージデータ201−1として記録されているコンテンツAのオフセットおよびサイズは、それぞれ、0x00010000および0x00010000とされる。イメージデータ201−2として記録されているコンテンツBのオフセットおよびサイズは、それぞれ、0x00025000および0x00005000とされる。イメージデータ201−3として記録されているコンテンツCのオフセットおよびサイズは、それぞれ、0x00050000および0x0000A000とされる。
例えば、サーバ101は、クライアントからのコンテンツBの選択の指示を受けると、コンテンツBであるイメージデータ201−2のオフセットおよびサイズを基に、イメージデータ201−2である動画像データを読み出す。
すなわち、コンテンツBについて、クライアント102から0x100であるLogical Block番号から0x200であるLogical Block番号のLogical Blockに格納されている動画像データが要求された場合、コンテンツBのオフセットが0x00025000なので、読み出し変換モジュール143は、0x00025100乃至0x00025200であるLogical Block番号のLogical Blockに格納されている動画像データの読み出しをストレージ制御モジュール142に要求する。
ストレージデバイス122は、例えば、ハードディスクドライブと光ディスクチェンジャからなるHSM(Hierarchical Storage Management)として構成するようにしてもよい。HSMについては、例えば、特開2003−296151号において、その詳細が開示されている。
この場合、イメージデータ201をハードディスクまたは光ディスク内の記録領域に連続するように配置する必要はない。ただ、少なくともハードディスクは、1つのイメージデータ201の全てを記録できる記録容量を持つことが好ましい。これは、HSMであるストレージデバイス122において、アクセスのより速い記録媒体であるハードディスクには、イメージデータ201の一部が記録され(キャッシュされ)、アクセスのより遅い記録媒体である光ディスクには、イメージデータ201の残りまたはイメージデータ201の全部が記録され、そのイメージデータ201へのアクセスが生じた場合には、光ディスクに記録されているイメージデータ201がハードディスクに一旦コピーされてから、イメージデータ201がハードディスクから読み出されるように構成されているからである。
HSMであるストレージデバイス122において、ハードディスクにキャッシュされているイメージデータ201の一部と、光ディスクに記録されているイメージデータ201とが、物理的に連続的に配置されているように見せる処理が実行される。
例えば、図14で示されるように、ハードディスクに、0x10000であるLogical Block番号から、0x150の数のLogical Blockに、コンテンツBであるイメージデータ201−2の一部がキャッシュされ、光ディスクに、0x10000であるLogical Block番号から、0x10000の数のLogical Blockに、コンテンツBであるイメージデータ201−2が記録されているとする。
なお、図14の上側は、ハードディスク上のデータの配置を示し、図14の下側は、光ディスク上のデータの配置を示す。また、図14において、左下がりの斜線を付した部分は、ハードディスクにキャッシュされているデータを示し、右下がりの斜線を付した部分は、光ディスクからハードディスクに読み出されたデータを示し、光ディスクに対応する部分の白抜きの部分は、光ディスクからハードディスクに読み出されていないデータを示す。
クライアント102から、0x10100乃至0x10200であるLogical Block番号のLogical Blockに格納されている動画像データの読み出しが要求されると、サーバ101の読み出し変換モジュール143は、0x10100乃至0x10150であるLogical Block番号のLogical Blockに格納されている動画像データのハードディスクからの読み出しと、0x10151乃至0x10200であるLogical Block番号のLogical Blockに格納されている動画像データの光ディスクからの読み出しとを分けて、ストレージ制御モジュール142に要求することをしない。
この場合、単に、読み出し変換モジュール143は、0x10100乃至0x10200であるLogical Block番号のLogical Blockに格納されている動画像データの読み出しをストレージ制御モジュール142に要求する。
クライアント102からサーバ101に対して、クライアント102がこれからコンテンツBであるイメージデータ201−2にアクセスすることが予め通知されるので、読み出し変換モジュール143は、クライアント102からの、0x10100乃至0x10200であるLogical Block番号のLogical Blockに格納されている動画像データの読み出しの要求を、コンテンツBであるファイル名、オフセット0x10100、サイズ0x00200に変換して、動画像データの読み出しをストレージ制御モジュール142に要求する。
HSMであるストレージデバイス122において、コンテンツBである動画像データの読み出しが要求されると、光ディスクに記録されているコンテンツBである動画像データがハードディスクにコピーされる。そして、コンテンツBであるファイル名、オフセット0x10100、サイズ0x00200の動画像データの読み出しの要求に応じて、ハードディスクから、0x10100乃至0x10200であるLogical Block番号のLogical Blockに格納されている動画像データが読み出される。
なお、厳密には、0であるLogical Block番号は、ファイルとしてのイメージデータ201の先頭を示さず、ファイルシステム内のUDF(Universal Disk Format) File Structureの先頭部分を示す。ファイルとしてのイメージデータ201の先頭からUDF File Structureの先頭までのオフセットは、ファイルシステムを解析することにより特定される。
ここで、図15乃至図29を参照して、DVDビデオフォーマットについて説明する。
図15で示されるように、DVDビデオフォーマットには、単一のDVD-Video zoneが設けられる。DVD-Video zoneは、1つのビデオ・マネージャ(VMG)と、少なくとも1個、最大99個のビデオ・タイトル・セット(VTS)で構成される。
VMGは、制御データであるビデオ・マネージャ情報(VMGI(Video Manager Information))、VMGメニュー用VOBS(VMGM_VOBS)、バックアップ用制御データ(VMGI_BUP)で構成される。
VTSは、制御データであるビデオ・タイトル・セット情報(VTSI(Video Title Set Information))、VTSメニュー用データ(VTSM_VOBS)、VTS内タイトル用VOBS(VTS_TT_VOBS)、バックアップ用制御データ(VTSI_BUP)で構成される。
VOBSは、ビデオ、オーディオ、サブピクチャなどのデータで構成されるビデオ・オブジェクトの集合である。
図16は、VMGIの構造を説明する図である。
VMGIは、VIDEO_TSディレクトリ下に存在するDVD Videoコンテンツに関する情報を記述するテーブルの集合である。VMGIは、タイトルを検索するための情報、FP_PGC、およびVMGMを再生するための制御情報、パレンタル管理のための情報などを含む。また、VMGIは、1つのディスクにただ1つだけ存在する。
VMGIは、ビデオ・マネージャ情報(VMGI_MAT(Video Manager Information Management Table))、タイトル・サーチポインタ・テーブル(TT_SRPT(Title Search Pointer Table))などを含む。
VMGI_MATには、VMGとVMGIのサイズ、VMG内の各情報(TT_SRPTなど)の先頭アドレス、VMGM用VOBの属性情報などが記述される。例えば、VMGI_MATには、Region(地域)番号が記述されている。
TT_SRPTには、DVDビデオフォーマットのコンテンツ内のタイトルのサーチ情報が記述される。例えば、TT_SRPTには、ディスクに記録されたタイトルの総数や各タイトルのチャプター総数が記述されている。TT_SRPTには、また、タイトルが所属するVTSの番号(VTSN)と、そのVTS内でのタイトル番号(VTS_TTN)が記述されている。
例えば、図16に示す例において、タイトル#1が所属するVTSの1であるVTSNと、そのVTS内での1であるVTS_TTNが記述され、タイトル#2が所属するVTSの2であるVTSNと、そのVTS内での1であるVTS_TTNが記述され、タイトル#3が所属するVTSの2であるVTSNと、そのVTS内での2であるVTS_TTNが記述され、タイトル#4が所属するVTSの3であるVTSNと、そのVTS内での1であるVTS_TTNが記述されている。
図17に示されるように、TT_SRPTには、TT_SRPTI、TT_SRP#1乃至TT_SRP#nが配置される。TT_SRPTIには、TT_SRP(タイトル)の数、TT_SRPTの終了アドレスが記述される。TT_SRP#1乃至TT_SRP#nには、それぞれ、VTS番号、VTS_TT番号、アングル数、PTT数、VTSアドレスなど各タイトルのサーチ情報が記述される。
VTSIは、1個以上のタイトル、VTSメニューの情報を記述するための情報テーブル群、PTTのサーチ情報、PGCの再生制御情報、ビデオ・オブジェクト・ユニット(VOBU(Video Object Unit))のアドレス・マップなどを含む。VTSIは、1つのディスクに最大99個存在する。
図18は、VTSIの構造を説明する図である。VTSIには、VTS PTTサーチポインタ・テーブル(VTS_PTT_SRPT(VTS PTT Search Pointer Table))、VTSプログラム・チェーン情報テーブル(VTS_PGCIT(VTS Program Chain Information Table))、VTS VOBUアドレス・マップ(VTS_VOBU_ADMAP(VTS VOBU Address Map))、およびその他のデータが配置される。
VTS_PTT_SRPTは、各PTTがどのPGCのどのPGに対応するかを示すテーブルである。VTS_PTT_SRPTには、VTS_TTNを再生するのに必要なPGCIの番号が記述されている。
VTS_PGCITは、VTSに属する全てのPGCの情報を記述するためのテーブル群である。VTS_PGCITには、プログラム・チェーン情報(PGCI(Program Chain Information)であるPGCI#1乃至PGCI#nが配置される。
PGCIは、PGCの再生を制御するためのナビゲーション・データの集合である。
VTS_VOBU_ADMAPは、VTSのタイトルに関する全VOBUの先頭アドレスが記述されるテーブルである。VTS_VOBU_ADMAPには、全てのVOBUの先頭アドレスがそのLBNの昇順で記述される。すなわち、VTS_VOBU_ADMAPには、このVTSIに属するVOBU#1乃至VOBU#mのデータが記録されている場所を特定できるアドレスが記述されている。
VTS VOBU#nアドレス(VTS_VOBU_AD #n(VTS VOBU #n Address))には、VTS_VOBU_ADMAP内のn番目のVOBUの先頭アドレスが記述される。
例えば、図18に示す例において、000セクタである、このVTSIに属するVOBU#1のアドレス(先頭アドレス)が記述され、100セクタである、このVTSIに属するVOBU#2のアドレス(先頭アドレス)が記述され、200セクタである、このVTSIに属するVOBU#3のアドレス(先頭アドレス)が記述され、400セクタである、このVTSIに属するVOBU#4のアドレス(先頭アドレス)が記述されている。なお、1セクタの記録容量は、2048バイトである。
図19は、VTS_PTT_SRPTの構造を示す図である。VTS_PTT_SRPTには、PTT_SRPTI、TTU_SRP#1乃至TTU_SRP#n、PTT_SRP#1乃至PTT_SRP#m、およびPTT_SRP#n乃至PTT_SRP#zが配置されている。PTT_SRPTIには、TTUの数、VTS_PTT_SRPTの終了アドレスが記述される。
TTU_SRP#1乃至TTU_SRP#nのそれぞれには、各TTUの先頭アドレスが、VTS_PTT_SRPTの先頭からの相対バイト数で記述される。
PTT_SRP#1は、対応するPGC番号とPG番号とを記述する。
ここで、タイトル毎のPTT_SRP集合をTTUと称し、TTUは、各タイトルがどのPTTで構成されているかを示す。例えば、TTU#1は、PTT_SRP#1乃至PTT_SRP#mから構成され、TTU#nは、PTT_SRP#zから構成される。
図20は、PGCIの構造を示す図である。PGCIには、PGC一般情報(PGC_GI(PGC General Information))、PGCプログラム・マップ(PGC_PGMAP(PGC Program Map))、セル再生情報テーブル(C_PBIT(Cell Playback Information Table))、その他の情報が配置される。
PGC_GIには、PGCに関する全般的な情報が記述される。例えば、PGC_GIには、PGC内のPG(Program)総数、Cell総数、PGC再生時間、およびPGCに関する各種テーブルの開始アドレスなどが記述される。
PGC_PGMAPは、PGC内のプログラムの構造を示すマップ・テーブルである。PGC_PGMAPには、各PGに関して、最初に再生されるCell(Entry Cell)の番号が記述される。
例えば、図21に示されるように、PGC_PGMAPには、PG#1であるPG番号に対して、1であるEntry Cellの番号が配置され、PG#2であるPG番号に対して、3であるEntry Cellの番号が配置され、PG#3であるPG番号に対して、6であるEntry Cellの番号が配置され、PG#iであるPG番号に対して、NであるEntry Cellの番号が配置され、PG#(i+1)であるPG番号に対して、MであるEntry Cellの番号が配置される。
この場合、図21に示されるPGC_PGMAPは、図22に示されるように、PG#1は、Cell#1から始まり、PG#2は、Cell#3から始まり、PG#3は、Cell#6から始まることを意味する。
C_PBITは、GC内のセルの再生順序を定義するためセル再生情報(C_PBI(Cell Playback Information Table))を要素に持つテーブルである。
C_PBIには、Cellのカテゴリ、再生時間、先頭/終了アドレスなどが記述される。
すなわち、図23で示されるように、C_PBIは、C_CAT、C_PBTM、C_FVOBU_SA、C_FILVU_EA、C_LVOBU_SA、およびC_LVOBU_EAからなる。
C_CATは、Cellのカテゴリを示す。具体的には、C_CATは、Cellのタイプ、シームレス再生フラグ、STC不連続フラグ、アクセス制限フラグ、スチル時間、セルコマンド番号などを示す。C_PBTMは、Cellの再生時間を示す。C_FVOBU_SAは、セルの先頭のVOBUの先頭アドレスを示す。
C_FILVU_EAは、セルの先頭のILVUの終了アドレスを示す。C_LVOBU_SAは、セルの最終のVOBUの先頭アドレスを示す。C_LVOBU_EAは、セルの最終のVOBUの終了アドレスを示す。
次に、VOBUについて説明する。VOBUは、VOBの構成要素である。1つのVOBUの再生時間は0.4秒から1.0秒である。VOBUは、ナビゲーション・パック(NV_PCK(Navigation Pack))で始まり、整数個のパック(PCK)で構成される。
PCKは、ナビゲーション・パック(NV_PCK)、ビデオ・パック(V_PCK(Video_PCK))、オーディオ・パック(A_PCK(Audio_PCK))、サブピクチャ・パック(SP_PCK)のいずれかである。
図24で示されるように、VOBUは、NV_PCK、Video_PCK、およびAudio_PCKを含む。
NV_PCKは、全てのVOBUの先頭に必ず一つ存在し、PCIパケット(PCI Packet)およびDSIパケット(DSI Packet)を含む。より詳細には、図25で示されるように、NV_PCKは、パックヘッダ、PCIパケット、およびDSIパケットからなる。
なお、データ・サーチ情報(DSI)の詳細は後述する。
再生制御情報(PCI)には、このVOBUの再生される時間が、このVOBUが再生されるCellの経過時間(C_ELTM)として記述されている。
NV_PCKは、必ずVOBUに一つ存在し、VOBUの先頭に配置される。
なお、例えば、Cell #1が、VOBU #1、VOBU #2、VOBU #3、およびVOBU #4で構成され、VOBU #1の再生時間が0.5秒であり、VOBU #2の再生時間が0.5秒であり、VOBU #3の再生時間が0.5秒であり、VOBU #4の再生時間が0.5秒である場合、Cell #1の再生時間は、2秒であり、VOBU #1のC_ELTMは、0秒を示し、VOBU #2のC_ELTMは、0.5秒を示し、VOBU #3のC_ELTMは、1.5秒を示し、VOBU #4のC_ELTMは、2.5秒を示す。
実際のDVDビデオフォーマットのコンテンツにおいて、例えば、そのコンテンツが映画である場合、1つのCellの再生時間は、数分から十数分であり、1つのVOBUの再生時間は、0.5〜1.0秒程である。
Video_PCKは、このVOBUの再生が指定されたとき、再生されるビデオ情報である。すなわち、Video_PCKは、画像データである。
Audio_PCKは、このVOBUの再生が指定されたとき、再生されるオーディオ情報である。すなわち、Audio_PCKは、音声データである。
図26は、PCIのより詳細な構造を示す図である。PCIは、PCI一般情報(PCI_GI)、非シームレス用アングル情報(NSML_AGLI)、ハイライト情報(HLI)、および記録情報(RECI)から構成される。
PCI_GIは、さらに、ナビゲーション・パックのLBN(論理ブロック番号)(NV_PCK_LBN)、アナログ・プロテクションの状態を記述するVOBUのカテゴリ(VOBU_CAT)、VOBUのユーザ操作制御(VOBU_UOP_CTL)、VOBUの開始PTM(Presentation Time)(VOBU_S_PTM)、VOBUの終了PTM(VOBU_E_PTM)、VOBU内のシーケンス・エンドの終了PTM(VOBU_SE_PTM)、およびセル内経過時間(C_ELTM)からなる。
NSML_AGLIは、アングル変更時の行き先アドレスに関する情報である。
HLIは、サブピクチャ表示領域内の一矩形領域をハイライトする情報である。
RECIは、本VOBUに記録されたビデオ・データ、全てのオーディオ・データ、およびサブピクチャ(SP)データ用の情報である。
図27は、DSIのより詳細な構造を示す図である。DSIは、DSI一般情報(DSI_GI)、シームレス再生情報(SML_PBI)、シームレス用アングル情報(SML_AGLI)、VOBUサーチ情報(VOBU_SRI)、および同期情報(SYNCI)からなる。
DSI_GIは、DSIに関する情報であり、このNavigation PackのLogical Block Number(LBN)(NV_PCK_LBN)、このNavigation Packが含まれるVOBUの最終Packのアドレス(LBN)(VOBU_EA)、第1リファレンスピクチャーの最終データが記録されているアドレス(LBN)(VOBU_1STREF_EA)、第2リファレンスピクチャーの最終データが記録されているアドレス(LBN)(VOBU_2NDREF_EA)、および第3リファレンスピクチャーの最終データが記録されているアドレス(LBN)(VOBU_3RDREF_EA)を含む。
第1リファレンスピクチャーとは、VOBUに属するIピクチャーである。第2リファレンスピクチャーとは、このVOBUに属する第1P(I)ピクチャーである。第3リファレンスピクチャーとは、このVOBUに属する第2P(I)ピクチャーである。
SML_PBIは、シームレス再生を実行するために必要な情報VOBU_SML_CATを含む。VOBU_SML_CATには、ILVU flagが配置される。このILVU flagが立っている場合、このVOBUはインターリーブド・ブロック内に位置している。
SML_AGLIは、各Angle番号に対応したILVUのアドレスとサイズを示す。SML_AGL_C1_DSTAは、Angle #1用のILVUのアドレスとそのサイズを示す。SML_AGL_C2_DSTA乃至SML_AGL_C9_DSTAは、それぞれ、Angle #2乃至Angle #9用のILVUのアドレスとそのサイズを示す。
VOBU_SRIには、本DSIが含まれるVOBUの再生開始時刻の前後0.5×n秒に再生されるVOBUの先頭アドレスが記述される。
SYNCIは、本DSIが含まれるVOBUのビデオ・データと同期して再生されるオーディオ・データとサブピクチャ・データのアドレス情報である。
図28および図29は、PGC、PG、Cell、およびVOBUの関連を示す図である。Program Chain(PGC)は、例えば、Program(PG)#1、Program(PG)#2、およびProgram(PG)#3からなる。
例えば、Program(PG)#1は、Cell#1およびCell#2からなる。例えば、Program(PG)#2は、Cell#3乃至Cell#5からなる。例えば、Program(PG)#3は、Cell#6乃至Cell#8からなる。
この場合、Program#1のEntry Cellは、Cell#1であり、Program#2のEntry Cellは、Cell#3であり、Program#3のEntry Cellは、Cell#6である。
さらに、例えば、Cell#1は、VOBU#1およびVOBU#2からなり、Cell#2は、VOBU#3乃至VOBU#5からなり、Cell#3は、VOBU#6乃至VOBU#8からなる。
図29で示されるように、ナビゲーション・パック(NV_PCK)は、それぞれのVOBUに必ず1つ存在し、そのVOBUの先頭に配置される。
図29で示される例において、VOBU#3は、Cell#2で最初に再生される。VOBU#3の開始アドレスは、PGC #nのC_PBI #2に記述されている。もし、VOBU#5の開始アドレスを知りたい場合、このPGC#nが属するVTSIのVTS_VOBU_ADMAPを使って知ることが出来る。
次に、図30のフローチャートを参照して、サーバ101の読み出し変換モジュール143の処理を説明する。ステップS11において、読み出し変換モジュール143は、ネットワーク103を介して、クライアント102から指定された読み出し範囲を設定する。すなわち、読み出し変換モジュール143は、変数Startに、指定された開始位置を設定し、変数Endに、指定された終了位置を設定し、変数Targetに、変数Startの値を設定し、変数Tmp_Targetに0を設定する。
ステップS12において、読み出し変換モジュール143は、ネットワーク103を介して、クライアント102からクリアが要求されているか否かを判定し、クリアが要求されていると判定された場合、ステップS13に進み、ストレージ制御モジュール142に、データ送信用バッファ124のクリアを指示する。この指示を受けたストレージ制御モジュール142は、データ送信用バッファ124をクリアする。
ステップS14において、読み出し変換モジュール143は、ストレージ制御モジュール142からの通知を基に、データ送信用バッファ124のクリアが終了したか否かを判定する。データ送信用バッファ124がクリアされたと判定されるまで、ステップS14の判定の処理が繰り返される。
ステップS14において、データ送信用バッファ124がクリアされたと判定された場合、手続きは、ステップS15に進む。
また、ステップS12において、データ送信用バッファ124のクリアが要求されていないと判定された場合、ステップS13およびステップS14はスキップされて、手続きは、ステップS15に進む。
ステップS15において、読み出し変換モジュール143は、読み出すデータのアドレスを設定する。すなわち、ステップS15において、読み出し変換モジュール143は、読み出すデータのアドレスを示す変数Readに、変数Targetの値を設定する。
ステップS16において、読み出し変換モジュール143は、ストレージ制御モジュール142に、変数Readで指定された位置のデータの読み出しを指示する。
ステップS17において、読み出し変換モジュール143は、変数Tmp_Targetが0に等しいか否かを判定し、変数Tmp_Targetが0に等しいと判定された場合、ステップS18に進み、変数Tmp_Targetの値を1だけインクリメントし、手続きは、ステップS21に進む。
ステップS17において、変数Tmp_Targetが0に等しくないと判定された場合、ステップS19に進み、読み出し変換モジュール143は、送信用バッファ制御モジュール141に、データ送信用バッファ124を復帰させる。ステップS20において、読み出し変換モジュール143は、変数Targetに、変数Tmp_Targetの値を設定し、変数Tmp_Targetに0を設定し、手続きは、ステップS21に進む。
ステップS21において、読み出し変換モジュール143は、再送通知モジュール144からの通知を基に、再送要求があったか否かを判定し、再送要求があったと判定された場合、ステップS22に進み、変数Tmp_Targetに、変数Targetの値を設定し、変数Targetに、再送位置(のアドレス)を設定する。ステップS23において、読み出し変換モジュール143は、送信用バッファ制御モジュール141に、データ送信用バッファ124を待避させ、ステップS12に戻り、上述した処理を繰り返す。
ステップS21において、再送要求がないと判定された場合、ステップS24に進み、読み出し変換モジュール143は、変数Endの値が変数Targetの値より小さいか否かを判定し、変数Endの値が変数Targetの値より小さくないと判定された場合、指定された範囲の動画像データがまだ全部送信されていないので、ステップS15に戻り、上述した処理を繰り返す。
ステップS24において、変数Endの値が変数Targetの値より小さいと判定された場合、指定された範囲の動画像データが全部送信されたので、処理は終了する。
図31は、ストレージ制御モジュール142の処理を説明するフローチャートである。ステップS41において、ストレージ制御モジュール142は、RAM123に空きがあるか否かを判定し、空きがあると判定されるまで、ステップS41の判定の処理を繰り返す。
ステップS41において、RAM123に空きがあると判定された場合、ステップS42に進み、ストレージ制御モジュール142は、指定されたデータをRAM123に読み出す。すなわち、ステップS42において、ストレージ制御モジュール142は、ストレージデバイス122に、読み出し変換モジュール143から指定された動画像データを読み出させ、読み出した動画像データをRAM123のライトポインタで指示される記憶領域に書き込ませる。
ステップS43において、ストレージ制御モジュール142は、ストレージデバイス122による動画像データの読み出しが完了したか否かを判定し、完了したと判定されるまで、ステップS43の判定の処理を繰り返す。
ステップS43において、ストレージデバイス122による動画像データの読み出しが完了したと判定された場合、ステップS44に進み、ストレージ制御モジュール142は、RAM123のライトポインタを1つ進める。
ステップS45において、ストレージ制御モジュール142は、送信用バッファ制御モジュール141に、読み出し完了を通知して、処理は終了する。
次に、図32のフローチャートを参照して、送信用バッファ制御モジュール141の処理を説明する。ステップS61において、送信用バッファ制御モジュール141は、データ送信用バッファ61に空きがあるか否かを判定し、データ送信用バッファ61に空きができるまで、判定の処理を繰り返す。
ステップS61において、データ送信用バッファ61に空きがあると判定された場合、ステップS62に進み、送信用バッファ制御モジュール141は、動画像データを、RAM123からデータ送信用バッファ124に読み出す。すなわち、ステップS62において、送信用バッファ制御モジュール141は、RAM123の記憶領域のうち、リードポインタで指示される記憶領域に記録されている動画像データを読み出して、読み出した動画像データを、データ送信用バッファ124の記憶領域のうち、ライトポインタで指示される記憶領域に記憶させる。
ステップS63において、送信用バッファ制御モジュール141は、RAM123からの動画像データの読み出しが完了したか否かを判定し、動画像データの読み出しが完了するまで判定の処理を繰り返す。
ステップS63において、動画像データの読み出しが完了したと判定された場合、ステップS64に進み、送信用バッファ制御モジュール141は、RAM123のリードポインタを1つ進める。ステップS65において、送信用バッファ制御モジュール141は、データ送信用バッファ124のライトポインタを1つ進めて、処理は終了する。
次に、クライアント102の処理について説明する。
まず、ナビゲーション解析モジュール185は、フロー制御モジュール184を介してRAM167に記憶されている再生制御情報を取得し、再生制御情報を基に、アングル機能が利用される場合、連続して再生されるSeamless Angle BlockであるCellが、これから再生しようとするPGC内にあるか否かを判定する。
これから再生しようとするPGC内に、連続して再生されるSeamless Angle Blockがないと判定された場合、クライアント102において実行される処理を図33のフローチャートを参照して説明する。ステップS81において、ナビゲーション解析モジュール185は、再生制御情報を基に、これから再生するPGCの範囲を、Cellを単位として特定する。ナビゲーション解析モジュール185は、フロー制御モジュール184に、Cellを単位として特定されたシームレス再生範囲を指定する。
ステップS82において、フロー制御モジュール184は、これから再生するPGCの範囲、すなわち、ナビゲーション解析モジュール185から指定された、Cellを単位として特定されたシームレス再生範囲を、Logical Block単位で特定する。
ステップS83において、受信用バッファ制御モジュール181は、データ受信用バッファ163をクリアし、再生アプリケーション用バッファ164をクリアし、デコーダ用バッファ165をクリアする。なお、フロー制御モジュール184が、再生アプリケーション用バッファ164をクリアし、デコーダ制御モジュール183が、デコーダ用バッファ165をクリアするようにしてもよい。
ステップS84において、読み出し制御モジュール182が、ネットワーク103を介して、Logical Block単位で特定した、これから再生するPGCの範囲の読み出しをサーバ101に要求する。すなわち、ステップS84において、読み出し制御モジュール182が、Logical Block単位の動画像データの読み出しをサーバ101に要求する。
Logical Block単位の動画像データの読み出しをサーバ101に要求すると、図30乃至図32を参照して説明した処理により、サーバ101は、要求されたLogical Block単位の動画像データを、ネットワーク103を介して、クライアント102に送信する。
ステップS85において、受信用バッファ制御モジュール181は、ネットワーク103を介して送信されてきたサーバ101からの動画像データが通信部162において受信されて、データ受信用バッファ163に動画像データが記憶されたか否か、すなわち、データ受信用バッファ163に動画像データが送られてきたか否かを判定し、データ受信用バッファ163に動画像データが送られてくるまで、ステップS85の判定の処理を繰り返す。
ステップS85において、データ受信用バッファ163に動画像データが送られてきたと判定された場合、ステップS86に進み、受信用バッファ制御モジュール181は、読み出し制御モジュール182に、動画像データを受信したことを通知する。
ステップS87において、読み出し制御モジュール182は、フロー制御モジュール184に、動画像データを受信したことを通知する。
ステップS88において、受信用バッファ制御モジュール181は、データ受信用バッファ163から再生アプリケーション用バッファ164へ、動画像データを移動させるとともに、再生アプリケーション用バッファ164からデコーダ用バッファ165に動画像データを移動させる。すなわち、ステップS88において、受信用バッファ制御モジュール181は、再生アプリケーション用バッファ164に記憶されている動画像データをデコーダ用バッファ165に移動させるとともに、データ受信用バッファ163に記憶されている動画像データを再生アプリケーション用バッファ164に移動させる。
ステップS89において、フロー制御モジュール184は、デコーダ用バッファ165に所定の量の動画像データが記憶されたか否か、すなわちデコーダ用バッファ165に所定の量の動画像データが送られたか否かを判定し、デコーダ用バッファ165に所定の量の動画像データが送られるまで、ステップS89の判定の処理を繰り返す。
ステップS89において、デコーダ用バッファ165に所定の量の動画像データが送られたと判定された場合、ステップS90に進み、フロー制御モジュール184は、デコーダ制御モジュール183にデコードの開始を指示する。デコーダ制御モジュール183は、フロー制御モジュール184からデコードの開始が指示されると、デコーダ166に、デコーダ用バッファ165に記憶されている動画像データの復号の開始を指示する。これにより、デコーダ166は、デコーダ用バッファ165に記憶されている動画像データの復号を開始する。
ステップS91において、受信用バッファ制御モジュール181は、データ受信用バッファ163に記憶された動画像データを基に、サーバ101に要求した動画像データを全て受け取ったか否かを判定し、サーバ101に要求した動画像データを全て受け取るまで、ステップS91の判定の処理を繰り返す。
ステップS91において、サーバ101に要求した動画像データを全て受け取ったと判定された場合、ステップS92に進み、受信用バッファ制御モジュール181は、サーバ101に要求した動画像データを全て受け取ったことを読み出し制御モジュール182に通知する。
ステップS93において、読み出し制御モジュール182は、サーバ101に要求した動画像データを全て受け取ったことをフロー制御モジュール184に通知して、処理は終了する。
一方、これから再生しようとするPGC内に、連続して再生されるSeamless Angle Blockがあると判定された場合、クライアント102において実行される処理を図34のフローチャートを参照して説明する。ステップS101において、ナビゲーション解析モジュール185は、再生制御情報を参照して、Seamless Angle Blockより手前の動画像データをCellを単位として特定する。すなわち、図35に示されるように、例えば、Cell#2がSeamless Angle Blockである場合、ナビゲーション解析モジュール185は、Cell#2より手前の、Cell#1を特定する。
ステップS102において、読み出し制御モジュール182は、ネットワーク103を介して、サーバ101に、ステップS101でCellを単位として特定された動画像データの読み出しを要求する。
ステップS101およびステップS102の処理の詳細は、図36のフローチャートを参照して後述する。
ステップS103において、フロー制御モジュール184は、デコーダ制御モジュール183に、ステップS102の要求に応じてサーバ101から送信されてきた動画像データの再生を指示する。すなわち、デコーダ制御モジュール183は、フロー制御モジュール184から動画像データの再生が指示されると、デコーダ166に、デコーダ用バッファ165に記憶されている動画像データの復号を指示する。デコーダ166は、デコーダ用バッファ165に記憶されている動画像データを復号することで再生する。
ステップS104において、フロー制御モジュール184は、RAM167に記憶されている再生制御情報を参照して、Seamless Angle BlockのデータをILVU単位で特定する。例えば、ステップS104において、フロー制御モジュール184は、図35で示されるようにCell#2であるSeamless Angle BlockのデータをILVU単位で特定する。
ステップS105において、読み出し制御モジュール182は、ネットワーク103を介して、サーバ101に、ステップS104でILVU単位で特定された動画像データの読み出しを要求する。
ステップS104およびステップS105の処理の詳細は、図38のフローチャートを参照して後述する。
ステップS106において、フロー制御モジュール184は、デコーダ制御モジュール183に、ステップS105の要求に応じてサーバ101から送信されてきた動画像データの再生を指示する。デコーダ制御モジュール183は、フロー制御モジュール184から動画像データの再生が指示されると、デコーダ166に、デコーダ用バッファ165に記憶されている動画像データの復号を指示する。デコーダ166は、デコーダ用バッファ165に記憶されている動画像データを復号することで再生する。
ステップS107において、ナビゲーション解析モジュール185は、Seamless Angle Block以降の動画像データをCellを単位として特定する。すなわち、図35に示されるように、例えば、Cell#2がSeamless Angle Blockである場合、ナビゲーション解析モジュール185は、Cell#2以降の、Cell#3を特定する。
ステップS108において、読み出し制御モジュール182は、ネットワーク103を介して、サーバ101に、ステップS107でCellを単位として特定された動画像データの読み出しを要求する。
ステップS107およびステップS108の処理の詳細は、図41のフローチャートを参照して後述する。
ステップS109において、フロー制御モジュール184は、デコーダ制御モジュール183に、ステップS108の要求に応じてサーバ101から送信されてきた動画像データの再生を指示する。デコーダ制御モジュール183は、フロー制御モジュール184から動画像データの再生が指示されると、デコーダ166に、デコーダ用バッファ165に記憶されている動画像データの復号を指示する。デコーダ166は、デコーダ用バッファ165に記憶されている動画像データを復号することで再生して、処理は終了する。
図36は、ステップS101およびステップS102に対応する処理の詳細を説明するフローチャートである。ステップS131において、ナビゲーション解析モジュール185は、再生制御情報を参照して、PGCの先頭からSeamless Angle Blockまでの再生範囲をCell単位で特定する。ナビゲーション解析モジュール185は、特定した再生範囲をCell単位で、フロー制御モジュール184に指定する。
ステップS132において、フロー制御モジュール184は、ナビゲーション解析モジュール185から指定されたCell単位で特定された再生範囲を、Logical Block単位で特定する。より具体的には、ステップS132において、フロー制御モジュール184は、再生範囲の最初のLogical BlockのLogical Block番号であるStart LBNと再生範囲の最後のLogical BlockのLogical Block番号であるEnd LBNとを特定する。
ステップS133において、フロー制御モジュール184は、End LBNに続くSeamless Angle BlockであるCellのC_FILVU_EAを取得する。図37で示されるように、C_FILVU_EAは、Seamless Angle BlockであるCellの先頭のILVUの終了アドレスを示す。
そして、フロー制御モジュール184は、End LBNに、C_FILVU_EAの値を加算することにより、Seamless Angle BlockであるCellの先頭のILVUの終了アドレスを示す値をEnd LBNに設定する。フロー制御モジュール184は、読み出し制御モジュール182に、再生範囲を、Start LBNとEnd LBNとによりLogical Block単位で指定する。
ステップS134において、受信用バッファ制御モジュール181は、データ受信用バッファ163をクリアし、再生アプリケーション用バッファ164をクリアし、デコーダ用バッファ165をクリアする。なお、フロー制御モジュール184が、再生アプリケーション用バッファ164をクリアし、デコーダ制御モジュール183が、デコーダ用バッファ165をクリアするようにしてもよい。
ステップS135において、読み出し制御モジュール182が、ネットワーク103を介して、Start LBNとEnd LBNとによりLogical Block単位で特定される再生範囲の読み出しをサーバ101に要求する。
ステップS136において、受信用バッファ制御モジュール181は、サーバ101が要求に応じてネットワーク103を介して動画像データを送信し、送信されてきた動画像データが通信部162において受信されて、データ受信用バッファ163に動画像データが記憶されたか否か、すなわち、データ受信用バッファ163に動画像データが送られてきたか否かを判定し、データ受信用バッファ163に動画像データが送られてくるまで、ステップS136の判定の処理を繰り返す。
ステップS136において、データ受信用バッファ163に動画像データが送られてきたと判定された場合、ステップS137に進み、受信用バッファ制御モジュール181は、読み出し制御モジュール182に、動画像データが送られてきたこと、すなわち動画像データを受信したことを通知する。
ステップS138において、読み出し制御モジュール182は、フロー制御モジュール184に、動画像データが送られてきたこと、すなわち動画像データを受信したことを通知する。
ステップS139において、受信用バッファ制御モジュール181は、データ受信用バッファ163から再生アプリケーション用バッファ164へ、動画像データを移動させるとともに、再生アプリケーション用バッファ164からデコーダ用バッファ165に動画像データを移動させる。すなわち、ステップS139において、受信用バッファ制御モジュール181は、再生アプリケーション用バッファ164に記憶されている動画像データをデコーダ用バッファ165に移動させると共に、データ受信用バッファ163に記憶されている動画像データを再生アプリケーション用バッファ164に移動させる。
ステップS140において、フロー制御モジュール184は、デコーダ用バッファ165に所定の量の動画像データが記憶されたか否か、すなわちデコーダ用バッファ165に所定の量の動画像データが送られたか否かを判定し、デコーダ用バッファ165に所定の量の動画像データが送られるまで、ステップS140の判定の処理を繰り返す。
ステップS140において、デコーダ用バッファ165に所定の量の動画像データが送られたと判定された場合、ステップS141に進み、フロー制御モジュール184は、デコーダ制御モジュール183にデコードの開始を指示する。デコーダ制御モジュール183は、フロー制御モジュール184からデコードの開始が指示されると、デコーダ166に、デコーダ用バッファ165に記憶されている動画像データの復号の開始を指示する。デコーダ166は、デコーダ用バッファ165に記憶されている動画像データの復号を開始し、処理は終了する。
次に、ステップS104およびステップS105の処理の詳細を、図38のフローチャートを参照して説明する。ステップS161において、フロー制御モジュール184は、RAM167に記憶されている再生制御情報における、VOBU_SML_CATに配置されているILVU flagが立っているか否かを判定し、ILVU flagが立つまでステップS161の判定の処理を繰り返す。このILVU flagが立っている場合、そのVOBUはインターリーブド・ブロック内に位置している。
ステップS161において、ILVU flagが立っていると判定された場合、ステップS162に進み、フロー制御モジュール184は、使用者の操作により選択されているか、またはデフォルトとして設定されているAngle番号に対応したILVUをLogical Block単位で特定する。より具体的には、ステップS162において、フロー制御モジュール184は、Angle番号に対応したILVUの最初のLogical BlockのLogical Block番号であるStart ILVU LBNとAngle番号に対応したILVUの最後のLogical BlockのLogical Block番号であるEnd ILVU LBNとを特定する。フロー制御モジュール184は、読み出し制御モジュール182に、再生範囲を、Start ILVU LBNとEnd ILVU LBNとによりLogical Block単位で指定する。
ステップS163において、フロー制御モジュール184は、ILVU flagが立っている動画像データを再生アプリケーション用バッファ164から削除し、データ受信用バッファ163内のデータも削除する。
ステップS164において、読み出し制御モジュール182は、ネットワーク103を介して、Start ILVU LBNからEnd ILVU LBNまでのLogical Block単位で特定される再生範囲の読み出しをサーバ101に要求する。なお、ステップS164において、サーバ101のデータ送信用バッファ124がクリアするモードによる動画像データの読み出しが要求される。
ステップS165において、読み出し制御モジュール182は、変数Countに1を設定する。変数Countは、受信したILVUの数を数えるための変数である。
ステップS166において、受信用バッファ制御モジュール181は、サーバ101が要求に応じてネットワーク103を介して動画像データを送信し、送信されてきた動画像データが通信部162において受信されて、データ受信用バッファ163に動画像データが記憶されたか否か、すなわち、データ受信用バッファ163に動画像データが送られてきたか否かを判定し、データ受信用バッファ163に動画像データが送られてくるまで、ステップS166の判定の処理を繰り返す。
ステップS167において、読み出し制御モジュール182は、例えば、シームレス用アングル情報(SML_AGLI)を参照することにより、受信したILVUがseamless Angle Blockの最終のILVUであるか否かを判定する。例えば、図39で示されるように、読み出し制御モジュール182は、受信したILVUがseamless Angle BlockであるCell#2の最終のILVUであるか否かを判定する。
ステップS167において、受信したILVUがseamless Angle Blockの最終のILVUでないと判定された場合、ステップS168に進み、読み出し制御モジュール182は、変数Countが予め定めた所定回数未満であるか否かを判定する。ここで、所定回数は、再生アプリケーション用バッファ164に記憶するILUVの数の上限を示す。
ステップS168において、変数Countが予め定めた所定回数未満であると判定された場合、ステップS169に進み、フロー制御モジュール184は、Angle番号に対応した次のILVUをLogical Block単位で特定する。より具体的には、ステップS169において、フロー制御モジュール184は、Angle番号に対応した次のILVUの最初のLogical BlockのLogical Block番号であるStart ILVU LBNとAngle番号に対応した次のILVUの最後のLogical BlockのLogical Block番号であるEnd ILVU LBNとを特定する。フロー制御モジュール184は、読み出し制御モジュール182に、再生範囲を、Start ILVU LBNとEnd ILVU LBNとによりLogical Block単位で指定する。
ステップS170において、読み出し制御モジュール182は、ネットワーク103を介して、ステップS169で特定されたStart ILVU LBNからEnd ILVU LBNまでのLogical Block単位で特定される再生範囲の読み出しをサーバ101に要求する。なお、ステップS170において、サーバ101のデータ送信用バッファ124がクリアされないモードによる動画像データの読み出しが要求される。
ステップS171において、読み出し制御モジュール182は、変数Countを1だけインクリメントして、手続きは、ステップS166に戻り、上述した処理を繰り返す。
ステップS168において、変数Countが予め定めた所定回数未満でないと判定された場合、ステップS172に進み、読み出し制御モジュール182は、変数Countに0を設定する。ステップS173において、フロー制御モジュール184は、再生アプリケーション用バッファ164に記憶されている動画像データのデータ量が所定の残量になったか否かを判定し、再生アプリケーション用バッファ164に記憶されている動画像データのデータ量が所定の残量になるまで、ステップS173の判定の処理を繰り返す。
ステップS173において、再生アプリケーション用バッファ164に記憶されている動画像データのデータ量が所定の残量になったと判定された場合、ステップS169に戻り、次のILVUを取得する処理を実行する。
ステップS167において、受信したILVUがseamless Angle Blockの最終のILVUであると判定された場合、処理は終了する。
図40は、再生アプリケーション用バッファ164による処理を説明するフローチャートである。ステップS191において、再生アプリケーション用バッファ164は、自分に記憶されたPackが、図25を参照して説明したナビゲーション・パックであるか否かを判定し、ナビゲーション・パックであると判定された場合、ステップS192に進み、ナビゲーション・パック内のPCIのデータとDSIのデータとをRAM167にコピーする。例えば、再生アプリケーション用バッファ164は、PCIパケットおよびDSIパケットを抽出して、抽出したPCIパケットおよびDSIパケットをRAM167に記憶させる。
ステップS193において、再生アプリケーション用バッファ164は、RAM167のライトポインタを1つ進める。
ステップS194において、再生アプリケーション用バッファ164は、データ受信用バッファから受け取った動画像データ、すなわち、ナビゲーション・パックであるか否かを判定した部分の動画像データをデコーダ用バッファ165に送り、デコーダ用バッファ165に動画像データを記憶させ、処理は終了する。
ステップS191において、ナビゲーション・パックでないと判定された場合、ステップS192およびステップS193はスキップされる。
図41は、ステップS107およびステップS108に対応する処理の詳細を説明するフローチャートである。ステップS211において、ナビゲーション解析モジュール185は、再生制御情報を参照して、Seamless Angle Blockの次の点からPGCの終点までの再生範囲をCell単位で特定する。ナビゲーション解析モジュール185は、特定した再生範囲をCell単位で、フロー制御モジュール184に指定する。
例えば、ナビゲーション解析モジュール185は、図42で示されるPGCの例において、Seamless Angle Blockの次の点からPGCの終点までの再生範囲であるCEll#3を特定する。
ステップS212において、フロー制御モジュール184は、ナビゲーション解析モジュール185から指定されたCell単位で特定された再生範囲を、Logical Block単位で特定する。より具体的には、ステップS212において、フロー制御モジュール184は、再生範囲の最初のLogical BlockのLogical Block番号であるStart LBNと再生範囲の最後のLogical BlockのLogical Block番号であるEnd LBNとを特定する。
ステップS213において、受信用バッファ制御モジュール181は、データ受信用バッファ163をクリアし、再生アプリケーション用バッファ164をクリアし、デコーダ用バッファ165をクリアする。なお、フロー制御モジュール184が、再生アプリケーション用バッファ164をクリアし、デコーダ制御モジュール183が、デコーダ用バッファ165をクリアするようにしてもよい。
ステップS214において、読み出し制御モジュール182が、ネットワーク103を介して、Start LBNとEnd LBNとによりLogical Block単位で特定される再生範囲の読み出しをサーバ101に要求する。
ステップS215において、受信用バッファ制御モジュール181は、サーバ101が要求に応じてネットワーク103を介して動画像データを送信し、送信されてきた動画像データが通信部162において受信されて、データ受信用バッファ163に動画像データが記憶されたか否か、すなわち、データ受信用バッファ163に動画像データが送られてきたか否かを判定し、データ受信用バッファ163に動画像データが送られてくるまで、ステップS215の判定の処理を繰り返す。
ステップS215において、データ受信用バッファ163に動画像データが送られてきたと判定された場合、ステップS216に進み、受信用バッファ制御モジュール181は、読み出し制御モジュール182に、動画像データが送られてきたこと、すなわち動画像データを受信したことを通知する。
ステップS217において、読み出し制御モジュール182は、フロー制御モジュール184に、動画像データが送られてきたこと、すなわち動画像データを受信したことを通知する。
ステップS218において、受信用バッファ制御モジュール181は、データ受信用バッファ163から再生アプリケーション用バッファ164へ、動画像データを移動させるとともに、再生アプリケーション用バッファ164からデコーダ用バッファ165に動画像データを移動させ、処理は終了する。すなわち、ステップS218において、受信用バッファ制御モジュール181は、再生アプリケーション用バッファ164に記憶されている動画像データをデコーダ用バッファ165に移動させると共に、データ受信用バッファ163に記憶されている動画像データを再生アプリケーション用バッファ164に移動させる。
次に、動画像データの再生中に、使用者から停止が指示された場合の処理について説明する。図43は、使用者から停止が指示された場合のクライアント102の処理を説明するフローチャートである。ステップS231において、フロー制御モジュール184は、デコーダ制御モジュール183に、デコードの停止を指示する。デコーダ制御モジュール183は、デコーダ166にデコードを停止させる。
ステップS232において、フロー制御モジュール184は、読み出し制御モジュール182に、読み出しの停止を指示する。
ステップS233において、読み出し制御モジュール182は、サーバ101の読み出し変換モジュール143に読み出しの停止を指示する。すなわち、ステップS233において、読み出し制御モジュール182は、通信部162に、読み出し変換モジュール143への、動画像データの読み出しの停止の指示の送信を要求する。すると、通信部162は、ネットワーク103を介して、読み出し変換モジュール143に、動画像データの読み出しの停止の指示を送信する。
ステップS234において、読み出し制御モジュール182は、受信用バッファ制御モジュール181に、動画像データの受信の停止を指示する。これにより、受信用バッファ制御モジュール181は、通信部162において受信した動画像データの記憶を停止し、通信部162は、サーバ101から送信されてきた動画像データの受信を停止する。
ステップS235において、読み出し制御モジュール182は、RAM167、データ受信用バッファ163、再生アプリケーション用バッファ164、およびデコーダ用バッファ165をクリアして、処理は終了する。なお、フロー制御モジュール184が、RAM167および再生アプリケーション用バッファ164をクリアし、デコーダ制御モジュール183が、デコーダ用バッファ165をクリアするようにしてもよい。
図44は、使用者から停止が指示された場合のサーバ101の処理を説明するフローチャートである。ステップS233により、読み出し制御モジュール182から、読み出し変換モジュール143に読み出しの停止が指示されると、ステップS251において、読み出し変換モジュール143は、ストレージ制御モジュール142に、動画像データの読み出しの停止を指示する。ストレージ制御モジュール142は、ストレージデバイス122に動画像データの読み出しの停止を指示するので、ストレージデバイス122は、動画像データの読み出しを停止する。
ステップS252において、ストレージ制御モジュール142は、送信用バッファ制御モジュール141に、動画像データの送信の停止を指示する。送信用バッファ制御モジュール141は、通信部125に動画像データの送信の停止を指示するので、通信部125は、動画像データの送信を停止する。
ステップS253において、ストレージ制御モジュール142は、RAM123およびデータ送信用バッファ124をクリアして、処理は終了する。
次に、動画像データの再生中に、使用者から早送りが指示された場合の処理について説明する。図45は、クライアント102の早送りの処理を説明するフローチャートである。ステップS271において、クライアント102は、動画像データの再生の一時停止の処理を実行する。ステップS272において、クライアント102は、ネットワーク103を介して、サーバ101から早送り用のデータを読み出す。
ステップS273において、クライアント102は、早送り再生を開始して、処理は終了する。
図46は、ステップS271に対応する、動画像データの再生の一時停止の処理を説明するフローチャートである。ステップS291において、フロー制御モジュール184は、デコーダ制御モジュール183に、デコードの一時停止を指示する。
ステップS292において、フロー制御モジュール184は、読み出し制御モジュール182に、読み出しの停止を指示する。
ステップS293において、読み出し制御モジュール182は、サーバ101の読み出し変換モジュール143に読み出しの停止を指示する。すなわち、ステップS293において、読み出し制御モジュール182は、通信部162に、読み出し変換モジュール143への、動画像データの読み出しの停止の指示の送信を要求する。すると、通信部162は、ネットワーク103を介して、読み出し変換モジュール143に、動画像データの読み出しの停止の指示を送信する。
ステップS294において、読み出し制御モジュール182は、受信用バッファ制御モジュール181に、動画像データの受信の停止を指示する。これにより、受信用バッファ制御モジュール181は、通信部162において受信した動画像データの記憶を停止し、通信部162は、サーバ101から送信されてきた動画像データの受信を停止する。
ステップS295において、読み出し制御モジュール182は、RAM167、データ受信用バッファ163、再生アプリケーション用バッファ164、およびデコーダ用バッファ165をクリアして、リターンする。なお、フロー制御モジュール184が、RAM167および再生アプリケーション用バッファ164をクリアし、デコーダ制御モジュール183が、デコーダ用バッファ165をクリアするようにしてもよい。
図47は、一時停止が指示された場合のサーバ101の処理を説明するフローチャートである。ステップS293により、読み出し制御モジュール182から、読み出し変換モジュール143に読み出しの停止が指示されると、ステップS311において、読み出し変換モジュール143は、ストレージ制御モジュール142に、動画像データの読み出しの停止を指示する。ストレージ制御モジュール142は、ストレージデバイス122に動画像データの読み出しの停止を指示するので、ストレージデバイス122は、動画像データの読み出しを停止する。
ステップS312において、ストレージ制御モジュール142は、送信用バッファ制御モジュール141に、動画像データの送信の停止を指示する。送信用バッファ制御モジュール141は、通信部125に動画像データの送信の停止を指示するので、通信部125は、動画像データの送信を停止する。
ステップS313において、ストレージ制御モジュール142は、RAM123およびデータ送信用バッファ124をクリアして、処理は終了する。
図48は、クライアント102における、早送り再生の処理の詳細を説明するフローチャートである。ステップS331において、ナビゲーション解析モジュール185は、現在の再生位置からn秒先の動画像データを再生するのに必要なVOBUの先頭アドレスを特定する。
より具体的には、ナビゲーション・パックのデータ・サーチ情報(DSI)に含まれるVOBUサーチ情報(VOBU_SRI)に、そのナビゲーション・パックが含まれているVOBUからn秒後に再生されるVOBUのアドレスが記述されているので、これを参照することで、図49に示されるように、ナビゲーション解析モジュール185は、現在の再生位置からn秒先の動画像データを再生するのに必要なVOBUの先頭アドレスStart LBNを特定する。
ステップS332において、ナビゲーション解析モジュール185は、ネットワーク103を介して、サーバ101から、先頭アドレスが特定されたVOBUのナビゲーション・パックを読み出す。なお、ステップS332において、サーバ101のデータ送信用バッファ124がクリアしないモードによるナビゲーション・パックの読み出しが要求される。
具体的には、ナビゲーション解析モジュール185は、フロー制御モジュール184を介して、読み出し制御モジュール182に、先頭アドレスが特定されたVOBUのナビゲーション・パックの読み出しを指示する。すると、読み出し制御モジュール182は、通信部162に、先頭アドレスが特定されたVOBUのナビゲーション・パックの読み出しの要求の送信を指示する。
通信部162は、ネットワーク103を介して、サーバ101に、先頭アドレスが特定されたVOBUのナビゲーション・パックの読み出しの要求を送信する。サーバ101は、要求に応じて、先頭アドレスが特定されたVOBUのナビゲーション・パックを読み出して、ネットワーク103を介して、ナビゲーション・パックを送信してくるので、読み出し制御モジュール182は、ネットワーク103を介して、サーバ101から送信されてきたナビゲーション・パックを通信部162に受信させる。
読み出し制御モジュール182は、通信部162において受信されたナビゲーション・パックを取得して、取得したナビゲーション・パックをフロー制御モジュール184に供給する。
ステップS333において、フロー制御モジュール184は、サーバ101から読み出したナビゲーション・パックから、早送りに必要なVOBUのデータの最終アドレスEnd LBNを特定する。
ステップS332により、VOBU_SRIで、特定したVOBUのナビゲーション・パックを読み出すことで、読み出されたナビゲーション・パックに含まれるデータ・サーチ情報(DSI)のDSI一般情報(DSI_GI)に配置されている、VOBU_3RDREF_EAから早送りに必要な動画像データの範囲を特定することができる。
VOBU_3RDREF_EAは、例えば、図50で示されるように、第3リファレンスピクチャーの最終データが記録されているアドレス(LBN)を示す。図50において、斜線を付した四角は、早送り再生に必要な動画像データの範囲を示す。
すなわち、最終アドレスEnd LBNに、VOBU_3RDREF_EAで示されるアドレスが設定される。
フロー制御モジュール184は、現在の再生位置からn秒先の動画像データを再生するのに必要なVOBUの先頭アドレスStart LBN、および早送りに必要なVOBUのデータの最終アドレスEnd LBNにより、Logical Block単位で再生範囲を、読み出し制御モジュール182に指定する。
ステップS334において、読み出し制御モジュール182は、ネットワーク103を介して、サーバ101から、Start LBN+1からEnd LBNまでの範囲の動画像データを読み出す。なお、ステップS334において、サーバ101のデータ送信用バッファ124がクリアしないモードによる動画像データの読み出しが要求される。
すなわち、読み出し制御モジュール182は、先頭アドレスStart LBNを1だけインクリメントして得られるStart LBN+1と、最終アドレスEnd LBNとにより示される、Logical Block単位の動画像データの読み出しをサーバ101に要求する。サーバ101は、要求された範囲の動画像データを読み出して、ネットワーク103を介して、Start LBN+1からEnd LBNまでの範囲の、早送り再生に必要な動画像データを送信してくるので、クライアント102はこれを受信する。
ステップS335において、デコーダ制御モジュール183は、早送り再生中(デコード中)であるか否かを判定し、早送り再生中でないと判定された場合、ステップS336に進み、デコーダ用バッファ165に所定の量の動画像データが記憶されたか否か、すなわちデコーダ用バッファ165に所定の量の動画像データが送られたか否かを判定する。
ステップS336において、デコーダ用バッファ165に所定の量の動画像データが送られたと判定された場合、ステップS337に進み、フロー制御モジュール184は、デコーダ制御モジュール183に早送り再生(デコード)の開始を指示して、ステップS338に進む。デコーダ制御モジュール183は、フロー制御モジュール184から早送り再生(デコード)の開始が指示されると、デコーダ166に、デコーダ用バッファ165に記憶されている動画像データの復号の開始を指示する。デコーダ166は、デコーダ用バッファ165に記憶されている動画像データの復号を開始する。
ステップS336において、デコーダ用バッファ165に所定の量の動画像データが送られていないと判定された場合、ステップS337はスキップされて、手続きは、ステップS338に進む。
ステップS338において、デコーダ制御モジュール183は、早送りのキャンセルの要求を受けたか否かを判定し、早送りのキャンセルの要求を受けていないと判定された場合、ステップS331に戻り、上述した処理を繰り返す。
ステップS338において、早送りのキャンセルの要求を受けたと判定された場合、処理は終了する。
ステップS335において、早送り再生中であると判定された場合、ステップS336およびステップS337はスキップされて、手続きは、ステップS338に進む。
このように、より簡単に、論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データをネットワークを介して提供し、動画像データを再生することができるようになる。
例えば、DVDビデオフォーマットで記録されたコンテンツのネットワーク再生システムを、既存のDVDプレーヤの機能を流用して構築することが可能となる。
現在のパーソナルコンピュータの処理能力から推察すると、パーソナルコンピュータをベースにしたネットワーク環境でもDVDビデオフォーマットの動画像データのネットワーク再生は可能と思われる。現在、DVDプレーヤの価格は1万円以下ということも珍しくはない。それに比較してパーソナルコンピュータの場合、そこまで安くは無い。
本発明では、クライアントのシステムを既存のDVDプレーヤの機能を利用して構成する事が可能であり、故に、DVDビデオフォーマットの動画像データのネットワーク再生システムを低価格で供給する事が可能となる。
また、サーバで一旦デコードし、例えばMPEG-TSに再エンコードしてクライアントに送信するようなネットワーク再生システムと比較しても、対応できるクライアントの数の上限が、サーバに設けられたデコードおよびエンコードシステムの数によらないので、より拡張性が高いネットワークシステムをユーザに提供できる。
なお、ストレージデバイス122に記録される動画像データは、DVDビデオフォーマットの動画像データのイメージデータに限らず、論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データであればよい。例えば、Blu-ray Disc(商標)またはHD(High Definition) DVDなどに記録される動画像データであってもよい。
このように、動画像データを送信し、動画像データを受信するようにした場合には、動画像データを再生することができる。また、提供装置から提供された動画像データから、動画像データにおけるフォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報を抽出し、抽出された単位情報から、再生しようとする範囲の動画像データを記録している論理ブロックを特定し、特定された論理ブロックに記録されている動画像データの提供を、ネットワークを介して提供装置に要求し、論理ブロックを単位として動画像データを記録し、ネットワークを介して情報処理装置から要求された動画像データの論理ブロックからの読み出しを制御し、論理ブロックから読み出された動画像データをネットワークを介して情報処理装置に提供するようにした場合には、より簡単に、論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データをネットワークを介して提供し、動画像データを再生することができる。
また、提供装置から提供された動画像データから、動画像データにおけるフォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報を抽出し、抽出された単位情報から、再生しようとする範囲の動画像データを記録している論理ブロックを特定し、特定された論理ブロックに記録されている動画像データの提供を、ネットワークを介して提供装置に要求するようにした場合には、より簡単に、ネットワークを介して提供される、論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データを再生することができる。
このように、動画像データを記録し、動画像データを送信するようにした場合には、動画像データを提供することができる。また、提供された動画像データを再生する情報処理装置であって、提供した動画像データに含まれる、動画像データにおけるフォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報から、再生しようとする範囲の動画像データが記録されている論理ブロックを特定し、特定された論理ブロックに記録されている動画像データの提供をネットワークを介して要求してきた情報処理装置からのその要求に応じて、論理ブロックを単位として記録手段に記録されている動画像データの論理ブロックからの読み出しを制御し、論理ブロックから読み出された動画像データをネットワークを介して情報処理装置に提供するようにした場合には、より簡単に、論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データをネットワークを介して提供することができる。
図51は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)301は、ROM(Read Only Memory)302、または記憶部308に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)303には、CPU301が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304により相互に接続されている。
CPU301にはまた、バス304を介して入出力インタフェース305が接続されている。入出力インタフェース305には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部306、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部307が接続されている。CPU301は、入力部306から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU301は、処理の結果を出力部307に出力する。
入出力インタフェース305に接続されている記憶部308は、例えばハードディスクからなり、CPU301が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部309は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
また、通信部309を介してプログラムを取得し、記憶部308に記憶してもよい。
入出力インタフェース305に接続されているドライブ310は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア311が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部308に転送され、記憶される。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図51に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスクを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア311、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM302や、記憶部308を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースである通信部309を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
なお、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
従来の再生システムの構成を示すブロック図である。 シームレスに再生できる範囲の例を示す図である。 タイトルの構成の例を示す図である。 PGC#1とLogical Blockとの関係を示す図である。 Angle機能に対応したデータの配置の例を示す図である。 ILVUの構成の詳細の例を示す図である。 Angle機能に対応したデータの再生を説明する図である。 Angle機能に対応したデータの再生を説明する図である。 Angle機能に対応したデータの再生を説明する図である。 本発明の一実施の形態の再生システムの構成を示すブロック図である。 ストレージデバイスに記録されている動画像データの例を示す図である。 ストレージデバイスに記録されている動画像データの例を示す図である。 イメージデータのオフセットおよびサイズの例を示す図である。 ストレージデバイスに記録されている動画像データの例を示す図である。 DVDビデオフォーマットを説明する図である。 DVDビデオフォーマットを説明する図である。 DVDビデオフォーマットを説明する図である。 DVDビデオフォーマットを説明する図である。 DVDビデオフォーマットを説明する図である。 DVDビデオフォーマットを説明する図である。 DVDビデオフォーマットを説明する図である。 DVDビデオフォーマットを説明する図である。 DVDビデオフォーマットを説明する図である。 DVDビデオフォーマットを説明する図である。 DVDビデオフォーマットを説明する図である。 DVDビデオフォーマットを説明する図である。 DVDビデオフォーマットを説明する図である。 DVDビデオフォーマットを説明する図である。 DVDビデオフォーマットを説明する図である。 読み出し変換モジュールの処理を説明するフローチャートである。 ストレージ制御モジュールの処理を説明するフローチャートである。 送信用バッファ制御モジュールの処理を説明する。 Seamless Angle Blockがない場合のクライアントの処理を説明するフローチャートである。 Seamless Angle Blockがある場合のクライアントの処理を説明するフローチャートである。 Seamless Angle Blockの例を説明する図である。 Seamless Angle Blockより手前の動画像データの読み出しの処理を説明するフローチャートである。 C_FILVU_EAで示される位置の例を説明する図である。 Seamless Angle Blockの読み出しの処理を説明するフローチャートである。 Seamless Angle Blockの例を説明する図である。 再生アプリケーション用バッファによる処理を説明するフローチャートである。 Seamless Angle Blockより後の動画像データの読み出しの処理を説明するフローチャートである。 Seamless Angle Blockより後のCellの例を説明する図である。 停止が指示された場合のクライアントの処理を説明するフローチャートである。 停止が指示された場合のサーバの処理を説明するフローチャートである。 クライアントの早送りの処理を説明するフローチャートである。 動画像データの再生の一時停止の処理を説明するフローチャートである。 一時停止が指示された場合のサーバの処理を説明するフローチャートである。 早送り再生の処理の詳細を説明するフローチャートである。 早送り再生における先頭アドレスStart LBNの例を説明する図である。 早送り再生における最終アドレスEnd LBNの例を説明する図である。 パーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。
符号の説明
101 サーバ, 102 クライアント, 103 ネットワーク, 121 ホストCPU, 122 ストレージデバイス122, 123 RAM, 124 データ送信用バッファ124, 125 通信部, 141 送信用バッファ制御モジュール, 142 ストレージ制御モジュール, 143 読み出し変換モジュール, 144 再送通知モジュール, 145 リスト管理モジュール, 161 ホストCPU, 162 通信部, 163 データ受信用バッファ, 164 再生アプリケーション用バッファ, 165 デコーダ用バッファ, 166 デコーダ, 167 RAM, 181 受信用バッファ制御モジュール, 182 読み出し制御モジュール, 183 デコーダ制御モジュール, 184 フロー制御モジュール, 185 ナビゲーション解析モジュール, 186 リスト表示モジュール, 201 イメージデータ, 301 CPU, 302 ROM, 303 RAM, 308 記憶部, 311 リムーバブルメディア

Claims (16)

  1. 論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データをネットワークを介して提供する提供装置と、前記サーバから提供された前記動画像データを再生する情報処理装置とからなる再生システムにおいて、
    前記情報処理装置は、
    前記提供装置から提供された前記動画像データから、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報を抽出する抽出手段と、
    抽出された前記単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データを記録している前記論理ブロックを特定する特定手段と、
    特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を、前記ネットワークを介して前記提供装置に要求する要求手段と
    を備え、
    前記提供装置は、
    前記論理ブロックを単位として前記動画像データを記録する記録手段と、
    前記ネットワークを介して前記情報処理装置から要求された前記動画像データの前記論理ブロックからの読み出しを制御する読み出し制御手段と、
    前記論理ブロックから読み出された前記動画像データを前記ネットワークを介して前記情報処理装置に提供する提供手段と
    を備える再生システム。
  2. 前記記録媒体は、DVD(Digital Versatile Disc)であり、
    前記フォーマットは、DVDビデオフォーマットであり、
    前記単位情報は、ナビゲーションパックである
    請求項1に記載の再生システム。
  3. 論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データをネットワークを介して提供する提供装置から提供された前記動画像データを再生する情報処理装置において、
    前記提供装置から提供された前記動画像データから、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報を抽出する抽出手段と、
    抽出された前記単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データを記録している前記論理ブロックを特定する特定手段と、
    特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を、前記ネットワークを介して前記提供装置に要求する要求手段と
    を備える情報処理装置。
  4. 前記記録媒体は、DVDであり、
    前記フォーマットは、DVDビデオフォーマットであり、
    前記単位情報は、ナビゲーションパックである
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記動画像データにおける前記フォーマットの単位は、Cellである
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記動画像データにおける前記フォーマットの単位は、Interleaved Unitである
    請求項4に記載の情報処理装置。
  7. 論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データをネットワークを介して提供する提供装置から提供された前記動画像データを再生する情報処理方法において、
    前記提供装置から提供された前記動画像データから、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報を抽出し、
    抽出された前記単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データを記録している前記論理ブロックを特定し、
    特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を、前記ネットワークを介して前記提供装置に要求する
    ステップを含む情報処理方法。
  8. 論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データをネットワークを介して提供する提供装置から提供された前記動画像データを再生する処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    前記提供装置から提供された前記動画像データから、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報を抽出し、
    抽出された前記単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データを記録している前記論理ブロックを特定し、
    特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を、前記ネットワークを介して前記提供装置に要求する
    ステップを含むプログラム。
  9. 論理ブロックを単位として第1の記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データをネットワークを介して提供する提供装置において、
    前記論理ブロックを単位として前記動画像データを記録する記録手段と、
    提供された前記動画像データを再生する情報処理装置であって、提供した前記動画像データに含まれる、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データが記録されている前記論理ブロックを特定し、特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を前記ネットワークを介して要求してきた前記情報処理装置からのその要求に応じて、前記動画像データの前記論理ブロックからの読み出しを制御する読み出し制御手段と、
    前記論理ブロックから読み出された前記動画像データを前記ネットワークを介して前記情報処理装置に提供する提供手段と
    を備える提供装置。
  10. 前記第1の記録媒体は、DVDであり、
    前記フォーマットは、DVDビデオフォーマットであり、
    前記単位情報は、ナビゲーションパックである
    請求項9に記載の提供装置。
  11. 前記記録手段は、前記第1の記録媒体と異なる第2の記録媒体からなり、前記第1の記録媒体における前記論理ブロックを単位として前記動画像データを記録する
    請求項9に記載の提供装置。
  12. 前記記録手段は、ハードディスクからなり、DVDである前記第1の記録媒体における前記論理ブロックを単位として前記動画像データを記録する
    請求項11に記載の提供装置。
  13. 前記動画像データにおける前記フォーマットの単位は、Cellである
    請求項9に記載の提供装置。
  14. 前記動画像データにおける前記フォーマットの単位は、Interleaved Unitである
    請求項9に記載の提供装置。
  15. 論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データを、前記論理ブロックを単位として記録手段に記録し、記録している動画像データをネットワークを介して提供する提供方法において、
    提供された前記動画像データを再生する情報処理装置であって、提供した前記動画像データに含まれる、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データが記録されている前記論理ブロックを特定し、特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を前記ネットワークを介して要求してきた前記情報処理装置からのその要求に応じて、前記動画像データの前記論理ブロックからの読み出しを制御し、
    前記論理ブロックから読み出された前記動画像データを前記ネットワークを介して前記情報処理装置に提供する
    ステップを含む提供方法。
  16. 論理ブロックを単位として記録媒体に記録されるデータであって、連続して再生される範囲のデータを単位とするフォーマットの動画像のデータである動画像データを、前記論理ブロックを単位として記録手段に記録し、記録している動画像データをネットワークを介して提供する処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
    提供された前記動画像データを再生する情報処理装置であって、提供した前記動画像データに含まれる、前記動画像データにおける前記フォーマットの単位のつながりと配置とを記述する単位情報から、再生しようとする範囲の前記動画像データが記録されている前記論理ブロックを特定し、特定された前記論理ブロックに記録されている前記動画像データの提供を前記ネットワークを介して要求してきた前記情報処理装置からのその要求に応じて、前記動画像データの前記論理ブロックからの読み出しを制御し、
    前記論理ブロックから読み出された前記動画像データを前記ネットワークを介して前記情報処理装置に提供する
    ステップを含むプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015011905A1 (ja) * 2013-07-22 2015-01-29 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ 蓄積方法、再生方法、蓄積装置、および再生装置

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WO2015011905A1 (ja) * 2013-07-22 2015-01-29 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ 蓄積方法、再生方法、蓄積装置、および再生装置

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