JP2007300892A - 香り付け装置 - Google Patents

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Akira Wakasa
暁 若狭
Masatoshi Miura
正敏 三浦
Shinji Fujii
慎二 藤井
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Abstract

【課題】 目的とした香りを変化させることなく、安定した香り付けが可能な香り付け装置の提供。
【解決手段】 食材1が収容される処理槽2、この処理槽2内を減圧する減圧手段3、処理槽2内へ供給する香りを発生させる香り発生器4を備える。香り発生器4は、中空の本体容器13、この本体容器13内の空気を排出する真空引き手段20、本体容器13内に供給される香り液体の加熱手段23を備える。香り発生器4は、本体容器13内の空気が真空引き手段20により外部へ吸引排出された後、本体容器13内へ供給される香り液体を、加熱手段23により溶媒も含めて全量蒸発させて、香り気体として貯留する。この香り気体は、減圧された処理槽2内の復圧時に、処理槽2内へ供給されて、食材1への香り付けが図られる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、香り高い食品を製造するための香り付け装置に関するものである。
下記特許文献1に開示されるように、各種気体を用いて食材への香味付けを行う真空含浸装置が提案されている。
特開2005−312348号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の発明では、含浸用気体発生装置は、貯留タンク内の液体をヒータで加熱し蒸発させて、含浸用気体を常時発生させる構成である。ところが、香り成分は、多数の成分からなっており、沸点が同一の共沸のものと、沸点が異なることで各成分が順次に蒸発する非共沸のものとが混在している。そのため、単に液体を加熱したのでは、気化が進むにつれて、含浸用気体の香り成分が変化してしまう課題があった。
本発明が解決しようとする課題は、目的とした香りを変化させることなく、安定した所望の香り付けが可能な香り付け装置を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、食材が収容される処理槽と、前記食材へ含浸させる香り成分を含んだ液体を加熱し、この液体を全量蒸発させて気体として貯留し、この気体を前記処理槽内へ供給する香り発生器とを備えることを特徴とする香り付け装置である。
請求項1に記載の発明によれば、香り成分を含んだ液体を加熱して全量蒸発させ、その全量蒸発後の気体を処理槽内へ供給する。従って、非共沸の香り成分の混合体であっても、香りを変化させることなく、所望の香り付けを安定して行うことができる。
請求項2に記載の発明は、前記処理槽内を減圧する減圧手段をさらに備え、減圧された前記処理槽内の復圧時に、前記香り発生器内の前記気体を前記処理槽内へ供給することを特徴とする請求項1に記載の香り付け装置である。
請求項2に記載の発明によれば、処理槽内を減圧後、その復圧時に、香り発生器からの気体を送り込むことで、食材への香り付けを一層確実に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、前記香り発生器は、中空容器を備え、この容器内の空気が真空引き手段により外部へ吸引排出された後、前記容器内へ供給される前記液体を全量蒸発させて気体として貯留することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の香り付け装置である。
請求項3に記載の発明によれば、予め空気排除した中空容器内で液体を蒸発させ、香り気体として貯留するので、前記容器の容量を小さくすることができる。
さらに、請求項4に記載の発明は、前記真空引き手段として、前記減圧手段が用いられることを特徴とする請求項3に記載の香り付け装置である。
請求項4に記載の発明によれば、処理槽の減圧手段と、香り発生器の真空引き手段とを共通化することで、装置の簡素化を図ることができる。
本発明の香り付け装置によれば、目的とした香りを変化させることなく、安定した所望の香り付けが可能である。
つぎに、本発明の実施の形態について説明する。
本実施形態の香り付け装置は、食材(食品を含む)が収容される処理槽と、この処理槽内へ供給する香りを発生させる香り発生器とを備える。
前記処理槽は、食材を収容可能な中空構造に形成され、典型的には略矩形のボックス状に形成された金属製の缶体である。この処理槽は、一側面へ開口して中空部を有する処理槽本体と、この処理槽本体の開口部を開閉する扉とから構成される。但し、処理槽の構成はこれに限らず、たとえば、上方へ開口する有底円筒状の処理槽本体と、この上部開口部を開閉可能に閉じる扉とから構成してもよい。
このような処理槽には、処理槽内の気体を外部へ吸引排出して処理槽内を減圧する減圧手段と、減圧された処理槽内へ外気を導入して処理槽内を復圧する復圧手段と、処理槽内の圧力を検出する圧力センサとを設けるのが好ましい。但し、処理槽内の圧力と温度とは所定の関係にあるから、圧力センサに代えて、処理槽内の温度を検出する温度センサを用いてもよい。その他、処理槽には、処理槽内に収容される食材の温度を検出する品温センサを設置してもよい。
前記減圧手段は、処理槽内の気体を外部へ吸引排出して、処理槽内を減圧する手段である。この減圧手段は、真空ポンプ、蒸気エゼクタまたは水エゼクタなどを備える。これらは、いずれか単独で用いてもよいし、複数個または複数種のものを組み合わせてもよい。このような減圧手段を作動させることで、処理槽内の気体は排気管を介して外部へ吸引排出され、処理槽内の減圧が図られる。処理槽内の減圧の有無は、減圧手段の作動の有無を切り替えることでなされる。あるいは、排気管の中途に排気弁を設け、その開閉を操作してもよい。
減圧手段として蒸気エゼクタを用いる場合、排気管には蒸気エゼクタより下流側に、凝縮器としての熱交換器が通常備えられる。また、減圧手段として真空ポンプを用いる場合、排気管には真空ポンプより上流側に、凝縮器としての熱交換器を備えるのが望ましい。ここで、熱交換器は、排気管内の蒸気を冷却し凝縮させる凝縮器であり、処理槽内を減圧することで食材から生じる蒸気や、蒸気エゼクタのノズルからの蒸気を、冷却し凝縮させる。この冷却および凝縮作用をなすために、熱交換器には冷却用水が供給され、排気管の冷却が図られる。熱交換器の下流側に真空ポンプが配置される場合、排気管内の蒸気を予め熱交換器で凝縮させておくことで、その後の真空ポンプの負荷を軽減して、減圧能力を高めることができる。
このような構成の減圧手段を作動させることで、処理槽内の気体は排気管を介して外部へ吸引排出され、処理槽内の減圧が図られる。処理槽内の減圧の有無は、減圧手段の作動の有無を切り替えることでなされる。具体的には、たとえば、蒸気エゼクタは、そのノズルへの蒸気供給の有無を切り替え、熱交換器は、その冷却用水の供給の有無を切り替え、真空ポンプはその作動の有無を切り替えればよい。
前記復圧手段は、減圧手段により減圧された処理槽内へ外気を導入して、処理槽内を復圧する手段である。処理槽内への外気の導入は、衛生面を考慮して、フィルターを介して行うのが望ましい。フィルターを介した清浄空気は、給気管を介して処理槽内へ供給される。給気管の中途に設けた給気弁を開閉することで、処理槽内への外気導入の有無が切り替えられる。
前記香り発生器は、食材へ含浸させるための香り成分を含んだ液体(香り液体という)を、全量蒸発させて気体(香り気体という)として貯留し、この香り気体を処理槽内へ供給する手段である。香り気体の処理槽内への供給は、大気圧下で送風によって行ってもよいが、処理槽内を一旦減圧後その復圧時に処理槽内へ供給するのがよい。
本実施形態の香り発生器は、中空容器からなる本体容器を備え、この本体容器内で香り液体を蒸発させて香り気体とし、この香り気体を処理槽内へ供給する。この際、上述したように、復圧用空気と共に香り気体を処理槽内へ供給することで、その供給速度を上げることができ、食材への香り付けを円滑で確実に行うことができる。
処理槽内の復圧時に、本体容器から処理槽内へ香り気体を導入するために、復圧手段の給気管の中途には、本体容器からの香り導入管が接続される。香り導入管の中途に設けた香り導入弁を開閉することで、香り発生器から処理槽内への香り気体の導入の有無が切り替えられる。すなわち、香り導入弁が開かれた際には、処理槽内と本体容器内との差圧により、本体容器内の香り気体が処理槽内へ導入される。
但し、香り導入管は、給気管ではなく、処理槽へ直接に接続してもよい。また、復圧手段による外気は、香り発生器の本体容器内へ一旦供給後、その本体容器内の香り気体と共に処理槽内へ供給してもよい。その場合、本体容器から処理槽への管路は、香り導入管と給気管との双方を兼ねる。また、香り発生器の本体容器内の香り気体のみで、処理槽内の復圧を図るようにしてもよい。いずれにしても、香り発生器の本体容器からの香り気体は、処理槽内へ導入可能とされる。
ところで、香り液体は、通常、多種微量の香り成分(香料成分)が、エタノールや水などの溶媒に溶かし込まれてなる。この香り液体に含まれる各種香り成分は、その沸点が同じ共沸のものと、沸点が異なる非共沸のものとが混在しているが、前記本体容器内の香り液体は溶媒も含めて一旦、全量蒸発してから処理槽内へ供給されるので、香り気体の成分ひいては香りを常に安定させることができる。
香り発生器は、その本体容器内の空気を外部へ吸引排出する真空引き手段を備えるのが好ましい。この場合、この真空引き手段を用いて、予め本体容器内の空気を外部へ吸引排出してから、本体容器内の香り液体を蒸発させることができる。従って、真空引きせずに香り液体を蒸発させる場合と比較して、香り液体を蒸発させる際の本体容器内の圧力上昇を抑制でき、また本体容器の容量を小さく構成できる。しかも、空気を取り除いておくことで、香り気体の香りをさらに安定させることもできる。この真空引き手段は、前記減圧手段と同様の構成であり、典型的には真空ポンプを備える。
この真空引き手段は、前記減圧手段と共用することができる。具体的には、処理槽と減圧手段とを接続する前記排気管の中途と、香り発生器の本体容器との間を、開閉弁を備えるバイパス管で接続すればよい。あるいは、そのようなバイパス管を備えることなく、排気管を介して処理槽と減圧手段とが接続されると共に、給気管および香り導入管を介して処理槽と香り発生器とが接続される構成であっても、次のようにして減圧手段を本体容器内の空気の真空引き手段として用いることができる。すなわち、この場合、処理槽内を減圧する際に、給気弁は閉じた状態で香り導入弁は開いて、本体容器内の減圧も図った後、香り導入弁を閉じて、減圧下の本体容器内で香り液体を蒸発させればよい。
香り発生器は、香り液体の全量蒸発を円滑かつ確実になすために、香り液体を加熱するための加熱手段をさらに備える。この加熱手段の構成は、特に問わないが、たとえば本体容器の外壁をジャケット構造(二重構造)として、その中空部へ蒸気を供給して本体容器を加熱することで、香り液体を加熱する構成とできる。あるいは、処理槽の内部または外部にヒータを設けて、本体容器を加熱することで、香り液体を加熱する構成とできる。また、このヒータに代えて、蒸気もしくは熱水が通されるコイル状配管を設けてもよい。
ところで、前記排気弁、前記給気弁、および前記香り導入弁は、それぞれ開度調整可能に構成するのが好ましい。この場合、前記減圧手段による処理槽内の減圧、前記復圧手段による処理槽内の復圧、前記香り発生器から処理槽内への香り気体の導入について、それぞれその能力が調整可能となる。また、減圧手段を一定能力で作動させた状態で、排気弁および/または給気弁などの開度を調整して、処理槽内の圧力ひいては温度の調整が容易となる。但し、これに代えてまたはこれに加えて、処理槽内の減圧時に、エゼクタなどの減圧手段自体の減圧能力や作動の有無を制御して、処理槽内の圧力ひいては温度の調整を行うこともできる。
香り付け装置は、前記圧力センサの検出圧力などに基づき前記各手段を制御する制御手段をさらに備える。この制御手段は、前記減圧手段および前記復圧手段などを制御する制御器である。逆にいうと、これら各手段は、制御手段により制御され、予め設定されたプログラムに従い、所定の運転工程が順次になされる。その際、処理槽内の圧力を検出する圧力センサからの検出圧力や、経過時間を利用して制御される。また、処理槽内の食材の温度を検出する品温センサを設ける場合には、その品温センサからの検出温度も用いて制御される。
次に、本実施形態の香り付け装置を用いた香り付け方法の典型例について説明する。まず、処理槽内に食材を収容し、処理槽内を密閉した状態で、減圧手段により処理槽内を所望圧力まで減圧する。この際、処理槽に設けた圧力センサの検出圧力を監視しながら、減圧手段を制御して処理槽内を減圧すればよい。温かい食材を処理槽内に収容して減圧する場合、減圧レベルや減圧後の保持時間を調整して、その食材の真空冷却を図ることができる。この際、前記品温センサの検出温度により、食材の温度が目標温度になったか否かの確認が可能である。
このようにして処理槽内を減圧し、所望により食材の真空冷却を図った後、処理槽内は復圧手段により大気圧まで復圧される。すなわち、減圧手段の作動を停止した状態で、給気弁を開いて処理槽内へ外気を導入する。この際、香り導入弁を開くことで、香り発生器からの香り気体を処理槽内へ導入して、処理槽内の食材へ香り付けを行うことができる。
処理槽内への香り気体の導入前には、香り発生器の本体容器内では、予め香り液体が全量蒸発されて香り気体として貯留されている。この際、好ましくは、本体容器内は、所望の圧力ひいては温度とされて、香り液体が蒸発され香り気体として貯留される。そして、処理槽内へ供給する気体として、香り発生器からの香り気体が含まれていれば、香り気体と外気との混合割合は特に問わない。さらに、復圧手段による処理槽内の復圧時、処理槽内へどのタイミングでどれだけの量の香り気体を導入するかは適宜に設定される。
ところで、香り発生器は、分解しないで洗浄可能に構成できる。この場合、薬液(洗剤)を流したり、スポンジボールを流したりして、本体容器内を洗浄すればよい。そのために、前記薬液の流入管路や流出管路を、本体容器に専用に設けておいてもよい。また、本体容器に加えて、香り導入管や給気管内も、同様に洗浄してもよい。但し、香り発生器を分解洗浄できる構造として対応してもよいのは勿論である。
また、香り発生器内の消臭を可能に構成してもよい。この場合、香り発生器内に消臭剤を供給して、本体容器内および配管内の消臭を行えばよい。あるいは、香り発生器を高温にして匂いを焼き飛ばすと共に滅菌してもよい。この場合、香り発生器の本体容器の外周に設置した前記ジャケットまたはヒータを高温にして、輻射熱で消臭および滅菌を図ればよい。あるいは、ジャケットやヒータなどからの熱を、本体容器内へ送って消臭および滅菌を図ってもよい。さらに、香り発生器内に単に空気または水を流して、匂いを除去するようにしてもよい。
本実施形態の香り付け装置によれば、香り液体を一旦、全量蒸発させてから、香り気体として処理槽内へ供給する。そのため、目的とした香りを変化させることなく、食材に付与することができる。ところで、香り発生器では、前記処理槽内の減圧とその後の復圧による一バッチごとに必要な量だけ香り液体を本体容器内へ注入して、溶媒と共にすべて蒸発させて使用するのがよい。そして、残渣が残る場合には、その残渣は、一バッチごとに排出する。
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の香り付け装置の一実施例を示す概略構成図である。本実施例の香り付け装置は、食材(食品を含む)1が収容される中空構造の処理槽2と、この処理槽2内の空気を外部へ吸引排出して処理槽2内を減圧する減圧手段3と、処理槽2内へ供給するための香り気体を発生させ貯留する香り発生器4と、この香り発生器4を介して処理槽2内へ香り気体と共に外気を導入して処理槽2内を復圧する復圧手段5と、処理槽2内の圧力を計測する圧力センサ6と、この圧力センサ6の検出圧力などに基づき前記各手段3〜5を制御する制御手段7とを備える。
本実施例の処理槽2は、一側面へ開口して中空部を有する処理槽本体8と、この処理槽本体8の開口部を開閉する扉9とを備えた金属製の缶体である。処理槽本体8に対し扉9を閉じることで、処理槽本体8の中空部は密閉される。処理槽2内への食材1の収容は、処理槽2に出し入れされるワゴン(不図示)を介して行ってもよいし、図示例のように処理槽2内に設けた棚板10に対し直接に行ってもよい。
処理槽2には、処理槽2内の空気を外部へ吸引排出して、処理槽2内を減圧する減圧手段3が接続される。本実施例では、減圧手段3は、第一真空ユニット11を備え、この第一真空ユニット11は排気管12を介して処理槽2に接続される。第一真空ユニット11は、典型的には真空ポンプを備えて構成されるが、これに代えてまたはこれに加えて、水エゼクタや蒸気エゼクタなどを備えていてもよい。減圧手段3による処理槽2内の減圧は、第一真空ユニット11の作動や、排気管12に設けた排気弁(不図示)の開閉を制御することでなされる。その際、第一真空ユニット11の減圧能力や、排気弁(不図示)の開度を調整可能としてもよい。
処理槽2には、圧力センサ6が設けられる。この圧力センサ6により、処理槽2内の圧力が検出される。また、処理槽2内に収容される食材1の温度を検出可能に、品温センサ(不図示)をさらに設けてもよい。
処理槽2には、香り気体を発生させて貯留する香り発生器4が接続される。この香り発生器4は、処理槽2内の食材1へ含浸させるための香り成分を含んだ香り液体を、溶媒も含めて全量蒸発させて香り気体として貯留し、この香り気体を所望時に処理槽2内へ供給する。具体的には、香り発生器4は、中空容器からなる本体容器13を備え、この本体容器13内で、香り液体を香り気体にして貯留し、その香り気体を所望時に処理槽2内へ供給する。
本体容器13内に貯留された香り気体は、香り導入管14を介して処理槽2内へ供給される。この香り導入管14の中途には、香り導入弁15が開閉可能に設けられる。この香り導入弁15に代えてまたはそれに加えて、香り導入管14には、香り気体を強制的に処理槽2内へ送り込むためのポンプやファン(不図示)などを設けてもよい。
本体容器13内へは、香り液体が貯留された液タンク16から、適宜、香り液体を供給可能である。この際、液タンク16内の香り液体は、液供給管17を介して、本体容器13内へ供給される。液供給管17には、液タンク16の側から順に、液供給ポンプ18と液供給弁19とが設けられる。従って、液供給弁19を開いた状態で、液供給ポンプ18を作動させることで、液タンク16内の香り液体を本体容器13内へ供給することができる。液供給ポンプ18の作動を制御することで、本体容器13内への香り液体の供給量を調整することができる。
本体容器13内へ香り液体を供給し蒸発させるに際しては、予め本体容器13内の空気を排除しておくのが好ましい。そのために、本実施例の香り発生器4には、本体容器13内の空気の真空引き手段20が備えられる。この真空引き手段20は、前記減圧手段3の場合と同様に、典型的には真空ポンプを備えた第二真空ユニット21を有する。
この第二真空ユニット21は、真空引き管22を介して、本体容器13に接続される。その際、真空引き管22は、本体容器13に直結してもよいが、図示例のように香り導入管14の中途で、本体容器13と香り導入弁15との間に接続してもよい。真空引き手段20による本体容器13内の減圧は、第二真空ユニット21の作動や、真空引き管22に設けた真空弁(不図示)の開閉を制御することでなされる。
さらに、本実施例の香り発生器4は、本体容器13内に供給された香り液体の蒸発を促すために、加熱手段23を備える。この加熱手段23は、電熱ヒータなどでもよいが、本実施例では本体容器13をジャケット構造として、蒸気の熱により香り液体を加熱する構成である。すなわち、本実施例の本体容器13は、壁体が二重構造とされることで、中空部24が形成されている。そして、その中空部24へは、ボイラ(不図示)からの蒸気が給蒸管25を介して供給され、その凝縮水はスチームトラップ26を介して外部へ排出される。前記中空部24への蒸気供給量を調整することで、本体容器13内の温度の調整が可能である。
本実施例では、香り発生器4の本体容器13に、復圧手段5が接続される。本実施例の復圧手段5は、本体容器13に接続された給気管27が、除菌フィルター28を介して外気と連通可能に設けられて構成される。この給気管27の中途には、給気弁29が開閉可能に設けられている。このような構成であるから、香り導入弁15および給気弁29の開放により、香り発生器4の本体容器13を介して処理槽2内へ気体が供給され、処理槽2内を大気圧まで復圧することができる。その際、復圧用空気と共に、香り発生器4からの香り気体も処理槽2内へ供給される。本実施例の香り導入管14は、復圧手段5による外気も通されるので、給気管27としても機能する。
前記減圧手段3、香り発生器4、および復圧手段5は、制御手段7により制御される。この制御手段7は、それが把握する経過時間や前記圧力センサ6からの検出信号などに基づいて、前記各構成3〜5を制御する制御器30である。具体的には、排気弁(不図示)、第一真空ユニット11、第二真空ユニット21、液供給ポンプ18、液供給弁19、香り導入弁15、給気弁29、圧力センサ6などは、制御器30に接続される。そして、制御器30は、所定の手順(プログラム)に従い、処理槽2内に収容した食材1への香味付けを図る。
次に、本実施例の香り付け装置を用いた香り付け方法について説明する。それには、まず処理槽2の扉9を開けて、香り付けを行いたい食材1を処理槽2内に収容する。そして、扉9を閉じて処理槽2内を密閉した状態で、減圧手段3により処理槽2内を減圧する。すなわち、香り導入弁15を閉じた状態で、第一真空ユニット11により処理槽2内の空気を外部へ吸引排出する。
この際、制御器30は、圧力センサ6により処理槽2内の圧力を監視しながら、第一真空ユニット11を制御することで、処理槽2内を所望圧力に調整することができる。そして、処理槽2内を所望圧力にて所望時間だけ保持することで、食材1の真空冷却を図ることもできる。その際、品温センサ(不図示)を用いて、処理槽2内の食材1の温度を監視することで、目標温度までの真空冷却を確実に行うこともできる。
一方、香り発生器4においては、その本体容器13で香り気体が生成され貯留される。具体的には、まず香り導入弁15、給気弁29および液供給弁19を閉じた状態で、第二真空ユニット21により本体容器13内の空気が排出され、本体容器13内が設定圧力とされる。また、本体容器13の中空部24内へは蒸気が供給され、本体容器13内は設定温度とされる。その後、液供給弁19を開くと共に液供給ポンプ18を作動させることで、本体容器13内へ所定量の香り液体が供給される。そして、本体容器13内に供給された香り液体は、溶媒も含めて全量蒸発され、香り気体として本体容器13内に貯留される。
第一真空ユニット11により処理槽2内を所望圧力まで減圧後、処理槽2内を復圧する際に、処理槽2内へ香り気体を導入して、処理槽2内の食材1への香り付けが図られる。そのためには、第一真空ユニット11の作動を停止すると共に前記排気弁(不図示)を閉じた状態で、香り導入弁15を開くと共に給気弁29を開けばよい。これにより、処理槽2内へ香り気体および外気が導入され、処理槽2内が復圧される。この復圧時に、処理槽2内へ供給される香り気体により、処理槽2内に収容された食材1への香り成分の含浸を図ることができる。このようにして、たとえば、おにぎりへの香り付けを行うことができる。
本発明の香り付け装置は、前記実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。たとえば、前記実施例では、復圧手段5による外気は、一旦、香り発生器4の本体容器13内へ供給した後、処理槽2内へ供給したが、直接に処理槽2内へ供給してもよい。その場合、給気管27の中途に、香り導入管14を接続してもよい。
また、第二真空ユニット21は、第一真空ユニット11と別に設ける必要はなく、両者を共通化してもよい。その場合、本体容器13からの真空引き管22も、第一真空ユニット11に接続すればよい。あるいは、図1において、真空引き管22および第二真空ユニット21を省略した構成とすることもできる。その場合、給気弁29を閉じる一方、香り導入弁15は開いた状態で、第一真空ユニット11により、処理槽2内および本体容器13内の空気を排除した後、香り導入弁15を閉じればよい。そして、その後は前記実施例と同様に、減圧下の本体容器13内へ香り液体を導入して、蒸発させることで香り気体とすればよい。
本発明の香り付け装置の一実施例を示す概略構成図である。
符号の説明
1 食材
2 処理槽
3 減圧手段
4 香り発生器
5 復圧手段
13 本体容器(中空容器)
20 真空引き手段
23 加熱手段

Claims (4)

  1. 食材が収容される処理槽と、
    前記食材へ含浸させる香り成分を含んだ液体を加熱し、この液体を全量蒸発させて気体として貯留し、この気体を前記処理槽内へ供給する香り発生器とを備える
    ことを特徴とする香り付け装置。
  2. 前記処理槽内を減圧する減圧手段をさらに備え、
    減圧された前記処理槽内の復圧時に、前記香り発生器内の前記気体を前記処理槽内へ供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載の香り付け装置。
  3. 前記香り発生器は、中空容器を備え、この容器内の空気が真空引き手段により外部へ吸引排出された後、前記容器内へ供給される前記液体を全量蒸発させて気体として貯留する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の香り付け装置。
  4. 前記真空引き手段として、前記減圧手段が用いられる
    ことを特徴とする請求項3に記載の香り付け装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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