JP2007300517A - 動画像処理方法、動画像処理方法のプログラム、動画像処理方法のプログラムを記録した記録媒体及び動画像処理装置 - Google Patents

動画像処理方法、動画像処理方法のプログラム、動画像処理方法のプログラムを記録した記録媒体及び動画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、動画像処理方法、動画像処理方法のプログラム、動画像処理方法のプログラムを記録した記録媒体及び動画像処理装置に関し、例えばITU−T H.264による動画像の符号化装置、復号化装置に適用して、全体構成の大型化を防止して、従来に比して処理速度を高速度化する。
【解決手段】本発明は、アクセスレイテンシの小さな第2のメモリ13に保持した確率状態変数を用いて出現頻度の高いシンタックスエレメントを処理し、アクセスレイテンシの大きな第1のメモリ12に保持した確率状態変数を用いて他のシンタックスエレメントを処理する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、動画像処理方法、動画像処理方法のプログラム、動画像処理方法のプログラムを記録した記録媒体及び動画像処理装置に関し、例えばITU(International Telecommunication Union )−T H.264による動画像の符号化装置、復号化装置に適用することができる。本発明は、アクセスレイテンシの小さな第2のメモリに保持した確率状態変数を用いて出現頻度の高いシンタックスエレメントを処理し、アクセスレイテンシの大きな第1のメモリに保持した確率状態変数を用いて他のシンタックスエレメントを処理することにより、全体構成の大型化を防止して、従来に比して処理速度を高速度化する。
従来、動画像の符号化処理では、エントロピー符号化処理の手法を適用して動画像を効率良くデータ圧縮している。またMPEG(Moving Picture Experts Group)2、MPEG4等では、このエントロピー符号化処理に、可変長符号化処理が適用されている。またさらにITU−T H.264では、このエントロピー符号化処理に、コンテキスト適応型2値算術符号化処理(CABAC:Context-based Adaptive Binary Arithmetic Coding)が適用されている。
ここでコンテキスト適応型2値算術符号化処理は、可変長符号化処理に比して効率良くデータ圧縮することができることから、一定のビットレートでデータ伝送する場合、MPEG2、MPEG4の符号化処理に比して、ITU−T H.264の符号化処理では画質を向上することができる。しかしながらコンテキスト適応型2値算術符号化処理は、可変長符号化処理に比して、処理が複雑であり、処理負荷が大きい欠点がある。
図8は、このコンテキスト適応型2値算術符号化処理の処理手順を示すフローチャートである。コンテキスト適応型2値算術符号化処理は、順次連続するシンタックスエレメント(syntax element)毎にこの処理を実行する。コンテキスト適応型2値算術符号化処理は、この図8の処理手順の実行により、連続するシンタックスエレメントをコンテキスト計算して各シンタックスエレメント(syntax element)が取り得る確率状態変数を順次検出する。また検出した確率状態変数を順次選択して処理し、シンタックスエレメント(syntax element)を符号化する。
すなわちコンテキスト適応型2値算術符号化処理は、この処理を開始すると、ステップSP1からステップSP2に移り、処理対象の多値のシンタックスエレメント(syntax element)を取得する。コンテキスト適応型2値算術符号化処理は、続くステップSP3の2値化処理により、ステップSP2で取得したシンタックスエレメントを各シンタックスエレメント(syntax element)の種類に応じた規則に従って2値化する。
続いてコンテキスト適応型2値算術符号化処理は、ステップSP4のコンテキスト計算処理によりステップSP3で変換した個々の2値の位置に対してコンテキスト番号(ctxIdx)を求める。ここでコンテキスト番号(ctxIdx)は、確率状態変数を特定する番号であり、確率状態変数は、2値における各値の出現確率を示す変数である。確率状態変数は、各2値の値に対応するMPS(most probable symbol)とステート番号(stateIdx)とで表される。ここでMPS(most probable symbol)は、発生確率が高いシンボルかどうかを示すフラグであり、ステート番号(stateIdx)は、MPSのシンボルの発生確率テーブルを示す番号である。従ってコンテキスト適応型2値算術符号化処理は、ステップSP4のコンテキスト計算処理によって、処理対象のシンタックスエレメント(syntax element)の各2値が取り得る確率状態変数をそれぞれコンテキスト番号(ctxIdx)で求める。
続いてコンテキスト適応型2値算術符号化処理は、ステップSP5の確率推定処理において、ステップSP3で求めたコンテキスト番号(ctxIdx)に基づいて、処理対象の2値の値に対応するMPS(most probable symbol)とステート番号(stateIdx)を選択する。
コンテキスト適応型2値算術符号化処理は、続くステップSP6の算術符号化処理において、ステップSP5で選択したMPS(most probable symbol)とステート番号(stateIdx)とを用いて算術符号化処理を実行する。
コンテキスト適応型2値算術符号化処理は、符号化すべき全ての2値の処理を完了するまで、下位側の2値からステップSP4−SP5−SP6−SP4の処理手順を繰り返して順次ビットストリーム(bitstream )を生成する。また符号化すべき全ての2値の処理を完了すると、ステップSP6からステップSP7に移って生成したビットストリーム(bitstream )を出力し、ステップSP8に移ってこの処理手順を終了する。
またコンテキスト適応型2値算術符号化処理は、ステップSP6からステップSP4の矢印で示すように、1つのシンタックスエレメント(syntax element)を処理すると、その処理結果に基づいてメモリに保持した確率状態変数を更新し、同一のシンタックスエレメントを符号化処理する場合、この更新した確率状態変数を使用して符号化処理を実行する。
これに対して図9は、コンテキスト適応型2値算術復号化処理を示すフローチャートである。コンテキスト適応型2値算術復号化処理は、シンタックスエレメント(syntax element)毎にこの処理を実行し、コンテキスト適応型2値算術符号化処理と同様に、連続するシンタックスエレメント(syntax element)をコンテキスト計算して各シンタックスエレメント(syntax element)が取り得る確率状態変数を順次検出する。また検出した確率状態変数を順次選択して処理し、シンタックスエレメント(syntax element)を復号化する。
すなわちコンテキスト適応型2値算術復号化処理は、この処理手順を開始すると、ステップSP11からステップSP12に移る。ここでコンテキスト適応型2値算術復号化処理は、復号化処理するビットストリームからシンタックスエレメント(syntax element)の種別を特定するシンタックスモード(Syntaxモード)、処理対象のビット位置を特定する情報であるbinを検出する。
また続くステップSP13において、このステップSP12で取得した情報を用いてコンテキスト計算し、コンテキスト適応型2値算術符号化処理と同一に、対応するコンテキスト番号(ctxIdx)を求める。コンテキスト適応型2値算術復号化処理は、このコンテキストキスト番号(ctxIdx)を用いて、コンテキスト適応型2値算術符号化処理と同一に、順次、MPSとステート番号(stateIdx)とを求める。また求めたMPSとステート番号(stateIdx)とを用いた算術符号化処理により、符号化時とは逆に元の2値を求め、ステップSP16において、この2値を多値化して元のシンタックスエレメント(syntax element)を復号する。またコンテキスト適応型2値算術符号化と同様に、処理結果に基づいて確率状態変数を更新し、同一のシンタックスエレメント(syntax element)を復号化処理する場合、この更新した確率状態変数を使用して復号化処理を実行する。
図10は、コンテキスト適応型2値算術復号化処理を実行する復号化装置を示すブロック図である。
この復号化装置1において、コンテキスト計算部2は、制御部3の制御により処理対象のビットストリーム(bitstream) からコンテキスト番号(ctxIdx)を求める。確率状態格納部4は、このコンテキスト番号(ctxIdx)により特定される確率状態変数をメモリ5に格納して保持し、適応算術符号復号部6からのアクセスにより保持した確率状態変数を適応算術符号復号部6に通知する。なおメモリ5に格納される確率状態変数は、例えば係数データの処理では、7bit ×59種類である。
適応算術符号復号部6は、処理対象のビットストリーム(bitstream) から2値化データを生成し、この2値化データを用いた確率推定により、ステート番号(stateIdx)及びMPSを順次選択する。適応算術符号復号部6は、このステート番号(stateIdx)及びMPSを処理してシンタックス情報を生成し、算術復号化処理を実行する。2値復号化部7は、適応算術符号復号部6の処理結果に基づいて、元のシンタックスエレメント(syntax element:syntax)を復号して出力する。
制御部3は、この復号化装置1全体の動作を制御する制御部であり、適応算術符号復号部6で生成された2値化データによるコンテキスト計算をコンテキスト計算部2に指示する。またコンテキスト計算部2で求められたコンテキスト番号(ctxIdx)を適応算術符号復号部6に通知し、また適応算術符号復号部6の処理結果の処理を2値復号化部7に指示する。
制御部3は、1NAL(Network Abstraction Layer )ユニットの処理開始前に、確率状態格納部4のメモリ5に保持した確率状態変数を初期化した後、適応算術符号復号部6の処理結果に応じてメモリ5に格納した確率状態変数を更新する。また係数データの処理では、1つの係数データを処理する際の適応算術符号復号部6における実行結果に基づいて、続く係数データで処理する2値の数を設定する。
図11は、この復号化装置1における連続するシンタックスエレメントの処理の説明に供するタイムチャートである。適応型2値算術復号化処理は、ITU−T H.264で定義されているスライスデータレイヤ以下の複数のシンタックスエレメントに適応される。そのため復号化装置1では、マクロブロック毎に、マクロブロックタイプ(mb type )、トランスフォーム(transuform)、コードブロックパターン(cbp:code brock pattern)、サブマクロブロックタイプ(sub mb type )等のシンタックスエレメントを順次処理した後、マクロブロック処理のresidualレイヤを処理する(図11(A)及び(C))。ここでresidualレイヤは、4×4画素のresidualブロックに分割され、各residualブロックに、画像データをディスクリートコサイン変換処理、量子化処理して得られる係数データ(coeff abs level minus1(図11では、level で示す)がそれぞれ割り当てられる(図11(B))。復号化装置1は、このresidualレイヤでは、順次連続するresidualブロックの係数データ(coeff abs level minus1 )を符号化処理する(図11(C))。
なおマクロブロックタイプ(mb type )、トランスフォーム(transform)、コードブロックパターン(cbp:code brock pattern)、サブマクロブロックタイプ(sub mb type
)等のシンタックスエレメントは、1つのマクロブロックに1つしか存在しないのに対し、residualブロックの係数データ(coeff abs level minus1)は、64個存在することになる。従って例えばいわゆる4:2:0の画像データを処理する場合、輝度信号のマクロブロックが16×16画素で形成され、色差信号のマクロブロックが8×8画素で形成されていることから、この場合、1つのマクロブロックは、6×64=384個の係数データ(coeff abs level minus1 )が存在することになる。
従って復号化装置1は、residualブロックの係数データ(coeff abs level minus1)を符号化処理する際に、初めにメモリ5に記録した確率状態変数を初期化した後、適応算術符号復号部6の処理結果に応じてこのメモリ5に格納した確率状態変数を順次更新する。なおこの初期化の処理は、1NAL(Network Abstraction Layer )ユニットの開始時、実行される。また1つの係数データ(coeff abs level minus1 )を処理する際の適応算術符号復号部6における実行結果に基づいて、続く係数データ(coeff abs level minus1 )で処理する2値の数を設定する。
図12は、このresidualブロックの係数データ(coeff abs level minus1 )の連続した処理の説明に供するタイムチャートである。なおこの図12は、図10のメモリ5をアクセスレイテンシが大きいSRAMで構成した場合である。また各処理の区切りは、処理単位の1サイクルである。復号化装置1は、初めにメモリ5の内容を初期化した後、先頭の係数データ(coeff abs level minus1(0))のコンテキストをコンテキスト計算部2で計算する(図12(A)及び(B))。なおこの図12の例では、このコンテキストの計算により最下位の2値でコンテキスト番号(ctxIdxO) が求められ、続く第2〜第4の2値で連続して1つのコンテキスト番号(ctxIdx1) が求められた場合である。従ってこの2つのコンテキスト番号(ctxIdxO) 、(ctxIdx1) のうちの2番目のコンテキスト番号(ctxIdx1) は、第2〜第4の2値の処理に使用される。なお以下において、適宜、先頭からの順番を示す括弧書きの数字で各係数データを示す。
復号化装置1では、このコンテキスト番号(ctxIdxO) 、(ctxIdx1) のうちの、先頭のコンテキスト番号(ctxIdxO) に基づいて適応算術符号復号部6の確率計算(arith0)でメモリ5に記録のステート番号(stateIdx0 )及びMPSが選択され(図12(C)及び(D))、また続く確率計算(arith1)でさらにコンテキスト番号(ctxIdx1) に基づいてメモリ5に記録のステート番号(stateIdx1 )及びMPSが選択される。復号化装置1は、処理すべき2値の数だけ、このステート番号(stateIdx)及びMPSの選択を繰り返し、処理結果bin を2値復号化部7で処理してシンタックスエレメント(syntax0 )を復号する(図12(E)及び(F))。また矢印Aで示すように、処理結果に基づいてメモリ5に記録された確率状態変数を更新した後、続く係数データ(coeff abs level minus1)を同様に処理する。
このようなコンテキスト適応型2値算術復号化装置に関して、特開2005−130099号公報、特開2005−217871号公報等には、処理速度を高速度化する工夫が提案されている。
ところでこの種の符号化装置、復号化装置では、処理速度を高速度化することが望まれる。この高速度化の観点より図12に示す復号化装置1の動作を検討したところ、連続するシンタックスエレメント(syntax element:syntax)の処理の間で空き時間が発生する問題が判った。
すなわち図12に示すように、メモリ5をアクセスレイテンシが大きいSRAMで構成した場合、確率状態変数のステート番号(stateIdx)及びMPSは、コンテキストを計算した後、2サイクル後に取得されることになる。この図12の例では、このコンテキスト計算結果による確率状態変数の処理を続く4サイクルで実行し、シンタックスエレメント(syntax element:syntax)を復号することになる。なおここでこのコンテキスト計算結果による確率状態変数の処理は、確率状態変数の取得処理、算術復号化処理、2値化処理であり、この図12の例ではこれらの処理をパイプライン方式により実行している。またシンタックスエレメント(syntax element:syntax)を復号した後、処理結果に基づいてメモリ5の記録を更新し、続く係数データ(coeff abs level minus1)の処理を開始することになる。従ってメモリ5をアクセスレイテンシが大きいSRAMで構成した場合、従来の復号化装置1では、1つのシンタックスエレメントで確率状態変数の処理を完了した後、続くシンタックスエレメントで確率状態変数の処理を開始するまでの間で、3サイクルの空き時間が発生する。
この3サイクルの空き時間は、全ての係数データの処理で発生し、1つのマクロブロックでは、連続した係数データの処理で発生することから、全体として見た場合には、極めて大きな空き時間となる。
この問題を解決する1つの方法として、メモリ5にアクセスレイテンシが0のレジスタを適用して確率状態変数を保持する方法も考えられる。しかしながらこの方法の場合、上述した3サイクルの空き時間を1サイクルに短縮できるものの、SRAMに比してメモリ5の面積が大きくなり、全体構成が大型化する問題がある。
特開2005−130099号公報 特開2005−217871号公報
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、全体構成の大型化を防止して、従来に比して処理速度を高速度化することができる動画像処理方法、動画像処理方法のプログラム、動画像処理方法のプログラムを記録した記録媒体及び動画像処理装置を提案しようとするものである。
上記の課題を解決するため請求項1の発明は、コンテキストを計算して動画像を符号化又は復号化する動画像処理方法に適用して、前記動画像を構成するシンタックスエレメントのコンテキストを計算し、前記シンタックスエレメントが取り得る確率状態変数を順次検出するコンテキスト計算処理のステップと、前記コンテキスト計算処理のステップで求めた前記確率状態変数を順次選択して処理し、前記シンタックスエレメントを符号化又は復号化する確率状態変数の処理ステップとを有し、前記確率状態変数の処理ステップは、確率状態格納部に保持した前記確率状態変数を選択する確率状態変数の選択ステップを有し、前記確率状態格納部には、第1のメモリと、前記第1のメモリに比してアクセスレイテンシの小さな第2のメモリとが設けられ、前記確率状態変数の選択ステップは、出現頻度の低い前記シンタックスエレメントを処理する場合には、前記第1のメモリから前記確率状態変数を順次選択し、出現頻度の高い前記シンタックスエレメントを処理する場合には、前記第2のメモリから前記確率状態変数を順次選択する。
また請求項7の発明は、コンテキストを計算して動画像を符号化又は復号化する動画像処理方法のプログラムに適用して、前記動画像を構成するシンタックスエレメントのコンテキストを計算し、前記シンタックスエレメントが取り得る確率状態変数を順次検出するコンテキスト計算処理のステップと、前記コンテキスト計算処理のステップで求めた前記確率状態変数を順次選択して処理し、前記シンタックスエレメントを符号化又は復号化する確率状態変数の処理ステップとを有し、前記確率状態変数の処理ステップは、確率状態格納部に保持した前記確率状態変数を選択する確率状態変数の選択ステップを有し、前記確率状態格納部には、第1のメモリと、前記第1のメモリに比してアクセスレイテンシの小さな第2のメモリとが設けられ、前記確率状態変数の選択ステップは、出現頻度の低い前記シンタックスエレメントを処理する場合には、前記第1のメモリから前記確率状態変数を順次選択し、出現頻度の高い前記シンタックスエレメントを処理する場合には、前記第2のメモリから前記確率状態変数を順次選択する。
また請求項8の発明は、コンテキストを計算して動画像を符号化又は復号化する動画像処理方法のプログラムを記録した記録媒体に適用して、前記動画像処理方法のプログラムは、前記動画像を構成するシンタックスエレメントのコンテキストを計算し、前記シンタックスエレメントが取り得る確率状態変数を順次検出するコンテキスト計算処理のステップと、前記コンテキスト計算処理のステップで求めた前記確率状態変数を順次選択して処理し、前記シンタックスエレメントを符号化又は復号化する確率状態変数の処理ステップとを有し、前記確率状態変数の処理ステップは、確率状態格納部に保持した前記確率状態変数を選択する確率状態変数の選択ステップを有し、前記確率状態格納部には、第1のメモリと、前記第1のメモリに比してアクセスレイテンシの小さな第2のメモリとが設けられ、前記確率状態変数の選択ステップは、出現頻度の低い前記シンタックスエレメントを処理する場合には、前記第1のメモリから前記確率状態変数を順次選択し、出現頻度の高い前記シンタックスエレメントを処理する場合には、前記第2のメモリから前記確率状態変数を順次選択する。
また請求項9の発明は、コンテキストを計算して動画像を符号化又は復号化する動画像処理装置に適用して、前記動画像を構成するシンタックスエレメントのコンテキストを計算し、前記シンタックスエレメントが取り得る確率状態変数を順次検出するコンテキスト計算部と、第1のメモリと、前記第1のメモリに比してアクセスレイテンシの小さな第2のメモリとが設けられ、前記確率状態変数を前記第1及び第2のメモリに保持する確率状態格納部と、前記コンテキスト計算部の検出結果に基づいて、前記確率状態格納部から前記確率状態変数を順次選択して処理し、前記シンタックスエレメントを符号化又は復号化する確率状態変数処理部とを有し、前記確率状態変数処理部は、出現頻度の低い前記シンタックスエレメントを処理する場合には、前記第1のメモリから前記確率状態変数を順次選択し、出現頻度の高い前記シンタックスエレメントを処理する場合には、前記第2のメモリから前記確率状態変数を順次選択する。
請求項1の構成において、アクセスレイテンシの小さな第2のメモリを用いて確率状態変数を選択する構成は、全体形状が大きくなるものの、処理速度を高速度化することができる。これに対してアクセスレイテンシの大きな第1のメモリを用いて確率状態変数を選択する構成は、全体形状が小さくなるものの、処理速度を高速度化することが困難になる。従って請求項1の構成により、出現頻度の低いシンタックスエレメントを処理する場合には、第1のメモリから確率状態変数を順次選択し、出現頻度の高いシンタックスエレメントを処理する場合には、第2のメモリから確率状態変数を順次選択するように構成すれば、第1及び第2のメモリを使用する場合の両者の長所を生かして、全体構成の大型化を防止して、従来に比して処理速度を高速度化することができる。
また請求項7、請求項8又は請求項9の構成において、アクセスレイテンシの小さな第2のメモリを用いて確率状態変数を選択する構成は、全体形状が大きくなるものの、処理速度を高速度化することができる。これに対してアクセスレイテンシの大きな第1のメモリを用いて確率状態変数を選択する構成は、全体形状が小さくなるものの、処理速度を高速度化することが困難になる。従って請求項6、請求項7又は請求項8の構成により、出現頻度の低いシンタックスエレメントを処理する場合には、第1のメモリから確率状態変数を順次選択し、出現頻度の高いシンタックスエレメントを処理する場合には、第2のメモリから確率状態変数を順次選択するように構成すれば、第1及び第2のメモリを使用する場合の両者の長所を生かして、全体構成の大型化を防止して、従来に比して処理速度を高速度化することができる。
本発明によれば、全体構成の大型化を防止して、従来に比して処理速度を高速度化することができる。
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
図1は、図10との対比により本発明の実施例1の復号化装置を示すブロック図である。この復号化装置1において、図10について上述した復号化装置1と同一の構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。この復号化装置10は、ITU−T H.264の規定に従って、ビットストリーム(bitstream) からシンタックスエレメント(syntax)を順次復号し、このシンタックスエレメント(syntax)を逆量子化処理、逆直交変換処理して動画像の画像データを復号する。なおこの図1に示す各部は、ハードウエアで構成してもよく、演算処理手段の機能ブロックで構成してもよい。なお演算処理手段の機能ブロックで構成する場合に、この演算処理手段のプログラムは、事前のインストールにより提供するようにしてもよく、また光ディスク、磁気ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録して提供するようにしてもよく、さらにはインターネット等のネットワークを介したダウンロードにより提供するようにしてもよい。
この復号化装置10において、確率状態格納部11は、アクセスレイテンシが大きい第1のメモリと、この第1のメモリに比してアクセスレイテンシが小さい第2のメモリとが設けられる。ここで第1のメモリは、この実施例では、第2のメモリに比して消費電力が小さく形状が小型の例えばSRAMのメモリ12により形成される。これに対して第2のメモリは、レジスタ13により形成される。なおこのレジスタ13は、例えばフリップフロップで構成される。
確率状態格納部11は、全てのシンタックスエレメントの確率状態変数をメモリ12に格納する。またこのメモリ12に格納した確率状態変数のうち、対応するシンタックスエレメントの出現頻度が高く、使用頻度の高い確率状態変数を、レジスタ13にロードして保持する。復号化装置10は、出現頻度の高いシンタックスエレメントを復号する場合には、レジスタ13に保持した確率状態変数を使用してこの出現頻度の高いシンタックスエレメントを処理する。これに対してこの出現頻度の高いシンタックスエレメント以外のシンタックスエレメントは、メモリ12に記録されたデータを使用して処理する。具体的に、この実施例では、この使用頻度の高い確率状態変数に、係数データ(coeff abs level minus1)の確率状態変数が割り当てられる。
確率状態格納部11は、制御部19の制御により選択部14が動作を切り換え、適応算術符号復号部6のアクセス対象を、これらメモリ12とレジスタ13とで切り換える。また制御部19の制御により、復号結果に基づいてメモリ12に記録された確率状態変数を更新する。またさらに制御部19の制御により、メモリ12に保持した確率状態変数をレジスタ13にロードし、復号結果に基づいてメモリ12に記録された確率状態変数を更新する場合には、このレジスタ13に格納された対応する確率状態変数を、メモリ12の記録に対応するように更新する。
コンテキスト計算部2は、制御部3の制御により処理対象のビットストリーム(bitstream)からコンテキスト番号(ctxIdx)を求める。コンテキスト計算部2は、連続する係数データ(coeff abs level minus1(1-N))の復号処理においては、続くシンタックスエレメントのコンテキスト計算を、直前のシンタックスエレメントで計算したコンテキスト番号の確率状態変数を処理している期間の間で実行する。
このコンテキスト計算部2におけるコンテキストの計算に対応するように、適応算術符号復号部16はビットストリーム(bitstream)を2値化して制御部19に通知する。またコンテキスト計算部2で求められたコンテキスト番号(ctxIdx)に基づいて、メモリ12、レジスタ13をアクセスし、MPS(most probable symbol)とステート番号(stateIdx)とを順次選択して算術復号化処理を実行する。
制御部19は、この復号化装置10全体の動作を制御する制御部であり、係数データ(coeff abs level minus1)以外については、図11について上述した復号化装置1の制御部3と同一に全体の動作を制御する。すなわちこの場合、制御部19は、適応算術符号復号部16で生成された2値化データのコンテキスト計算をコンテキスト計算部2に指示する。またコンテキスト計算部2で求められたコンテキスト番号(ctxIdx)の処理を適応算術符号復号部16、2値復号化部7に指示する。また適応算術符号復号部16の処理結果に基づいて確率状態格納部11に保持した確率状態変数を更新する。
これに対して係数データ(coeff abs level minus1)を復号化処理する場合、制御部19は、メモリ12に格納した確率状態変数をレジスタ13にロードし、このレジスタ13にロードした確率状態変数を用いてステート番号(stateIdx)及びMPSの選択を実行するように各部の動作を制御する。また1つのシンタックスエレメントの確率状態変数を処理している期間の間で、続くシンタックスエレメントのコンテキストを計算して対応する確率状態変数をレジスタ13に格納するように、コンテキスト計算部2、適応算術符号復号部16等の動作を制御する。
図2は、図12との対比により制御部19の制御による係数データ(coeff abs level
Minus1 )の処理を示すタイムチャートである。なおこの図2は、図11の場合と同一に、先頭の係数データ(coeff abs level minus1(0))の最下位の2値及び第2〜第4の2値でコンテキスト番号(ctxIdx0 )及びコンテキスト番号(ctxIdx1 )がそれぞれ求められ、続く係数データ(coeff abs level minus1(1))の連続する2つの2値でそれぞれコンテキスト番号(ctxIdx2 )、(ctxIdx3 )が求められた場合である。
制御部19は、係数データ(coeff abs level minus1(0))の処理を開始すると、コンテキスト計算部2、適応算術符号復号部16の制御により、連続するサイクルで、順次、コンテキスト番号(ctxIdx0 )、(ctxIdx1 )を求める(図2(A)及び(B))。また確率状態格納部11を制御してコンテキスト計算部2で求めたコンテキスト番号(ctxIdx0 )、(ctxIdx1 )に対応する確率状態変数を、続く2つのサイクルでそれぞれメモリ12からレジスタ13にロードする(図2(C))。制御部19は、適応算術符号復号部16を制御して、このレジスタ13にロードした確率状態変数を用いてステート番号(stateIdx)及びMPSを選択する確率状態選択処理、算術復号処理、バイナリ化処理を実行する(図2(D)〜(F))。
ここでレジスタ13は、アクセスレイテンシが0であることから、これら確率状態選択処理、算術復号処理、バイナリ化処理は、処理に使用する確率状態変数をレジスタ13に格納したサイクルで、先頭の2値の処理を開始する。
制御部19は、コンテキスト計算部2を制御して、適応算術符号復号部16でこれら確率状態選択処理、算術復号処理、バイナリ化処理を実行している期間の間で、続く係数データ(coeff abs level minus1(1))のコンテキストを計算する。この実施例では、直前の係数データ(coeff abs level minus1(0))のコンテキストの計算を完了した直後のサイクルから、この続く係数データ(coeff abs level minus1(1))のコンテキスト計算処理が開始される。
また制御部19は、この続く係数データ(coeff abs level minus1(1))のコンテキスト計算を完了すると、続くサイクルで、このコンテキスト計算で求められたコンテキスト番号(ctxIdx2 )、(ctxIdx3 )の確率状態変数をメモリ12からレジスタ13にロードし、直前の係数データ(coeff abs level minus1(0))の処理を完了する前に、事前に続く係数データ(coeff abs level minus1(1))を処理可能にこれら確率状態変数をレジスタ13に保持する。
制御部19は、適応算術符号復号部16の処理結果で、逐次、このレジスタ13、メモリ12に保持した確率状態変数を更新し、直前の係数データ(coeff abs level minus1(0))の処理を完了すると、続く係数データ(coeff abs level minus1(1))の処理を適応算術符号復号部16に指示する。
ここでこの復号化装置10では、続く係数データ(coeff abs level minus1(1))の処理に必要なコンテキスト番号(ctxIdx2 )、(ctxIdx3 )の確率状態変数が事前にレジスタ13に格納されていることから、適応算術符号復号部16は、直前の係数データ(coeff abs level minus1(0))の処理を完了すると、空き時間を発生させることなく、続くサイクルで続く係数データ(coeff abs level minus1(1))の処理を開始することができる。従って復号化装置10では、従来に比して高速度に画像データを復号することができる。
なお制御部19は、この適応算術符号復号部16に続く係数データ(coeff abs level
minus1(1))の処理開始を指示すると、同時に、コンテキスト計算部2にさらに続く係数データ(coeff abs level minus1(2))のコンテキスト計算を指示する。
ところでこのようにレジスタ13に格納した確率状態変数を処理している期間を有効に利用して、事前に続く係数データ(coeff abs level minus1(N))をコンテキスト計算して確率状態変数をレジスタ13に保持する場合、続く係数データ(coeff abs level minus1(N))の適応算術符号復号部16の処理開始時点で、確率状態変数のレジスタ13への格納が完了していない場合も発生する。すなわちレジスタ13への確率状態変数の格納が、各シンタックスエレメントの復号化処理に間に合わなくなる場合が発生する。
具体的に、図3は、residualブロックに存在する係数データ(coeff level abs minus1)を順次処理していく場合に必要なコンテキスト番号と確率状態変数を推測するタイムチャートである。なおこの図3の例では、各係数データ(coeff level abs minus1)の各2値の値が0又は1であるものとする。
ここでresidualブロックの先頭の係数データ(coeff level abs minus1(0))において、コンテキスト番号(ctxIdx)は、一意に決定され、ctxIdx=1である。復号化装置10では、この係数データ(coeff level abs minus1(0))の最下位の2値(level0 bin0 )が値0の場合、続く係数データ(coeff level abs minus1(1))の処理に移り、この続く係数データ(coeff level abs minus1(1))の最下位の2値(level1 bin0 )を処理することになる。またこれとは逆に係数データ(coeff level abs minus1(0))の最下位の2値(level0 bin0 )が値1の場合、続く上位の2値(level0 bin1 )を処理することになる。ここでこの図3の例では、これらの2値(level1 bin0 )、(level0 bin1 )のコンテキスト番号(ctxIdx)がそれぞれctxIdx=2、ctxIdx=5であるとする。
またこの図3の例では、先頭係数データ(coeff level abs minus1(0))に続く2値(level0 bin1 )が選択された場合、続いて続く係数データ(coeff level abs minus1(1))の最下位の2値(level1 bin0 )を処理することになる。また係数データ(coeff level abs minus1(0))の最下位の2値(level0 bin0 )が値0であって、続く係数データ(coeff level abs minus1(1))の最下位の2値(level1 bin0 )が値0及び値1の場合、それぞれ続く係数データ(coeff level abs minus1(2))の最下位の2値(level2 bin0 )、同一係数データ(coeff level abs minus1(2))の続く2値(level2 bin1 )を処理することになる。なおこの図3の右端の表示は、この図3における最終的な遷移先において、各遷移先に至る各係数データを示すものである。また図4は、この図3に対応してはいないものの、連続した係数データにおいて、各2値が値1で所定個数だけ連続する場合の遷移を示す略線図である。
従ってこの図3の例を処理する場合、先頭係数データ(coeff level abs minus1(0))のコンテキスト計算では、コンテキスト番号ctxIdx=1、ctxIdx=5を求め、また続く係数データ(coeff level abs minus1(1))の事前のコンテキスト計算では、コンテキスト番号ctxIdx=0、ctxIdx=2、ctxIdx=5、ctxIdx=6を計算することが必要になる。
ここでこの図3の水平方向の各遷移は、図2の1サイクルに対応している。従って、図1の構成により、先行してコンテキスト計算してレジスタ13に確率状態変数を格納する場合、先頭の係数データ(coeff level abs minus1(0))については、コンテキスト番号ctxIdx=1、ctxIdx=5の確率状態変数をレジスタ13に格納した後、処理を開始することから、この場合、何ら確率状態変数の処理開始に遅れることなくレジスタ13に確率状態変数を格納しておくことができる。
また続く係数データ(coeff level abs minus1(1))の処理では、コンテキスト番号ctxIdx=0、ctxIdx=2、ctxIdx=5、ctxIdx=6の確率状態変数が必要となる。ここで最下位の2値の処理から次の係数データに処理を切り換えるbin=0側のコンテキスト番号ctxIdx=2、ctxIdx=5を、最下位の2値の処理から続く上位側の2値に処理を切り換えるbin=1側のコンテキスト番号ctxIdx=0、ctxIdx=6に優先してレジスタ13に格納するようにし、さらに下位側の2値に対応するコンテキスト番号から順に確率状態変数をレジスタ13に格納すれば、先頭の係数データ(coeff level abs minus1(0))の最下位の2値(level0 bin0 )を完了した時点で、bin=0の場合の続く係数データ(coeff level abs minus1(1))の最下位の2値(level1 bin0 )の処理に必要なコンテキスト番号ctxIdx=2の確率状態変数をレジスタ13に保持しておくことができる。またこの最下位の2値(level1 bin0 )の処理を完了した時点で、bin=1の場合の続く最下位の2値(level1 bin1)の処理に必要なコンテキスト番号ctxIdx=5の確率状態変数をレジスタ13に保持しておくこともできる。従ってこの場合も、何ら続く係数データ(coeff level abs minus1(1))の処理に遅れることなく、レジスタ13に確率状態変数を格納しておくことができる。
しかしながらこの場合、先頭係数データ(coeff level abs minus1(0))の最下位の2値(level0 bin0 )がbin=1の場合には、続く上位側の2値(level0 bin1 )の処理が完了した時点で、続く係数データ(coeff level abs minus1(1))の最下位の2値(level1 bin0 )の処理に必要なコンテキスト番号ctxIdx=0の確率状態変数がレジスタ13に用意されていないことになり、レジスタ13への確率状態変数の格納が、シンタックスエレメントの復号化処理に間に合わなくなる。
このため図5(A)に示すように、復号化装置10において、レジスタ13は、それぞれ所定個数の確率状態変数テンポラリレジスタ13Aと確率状態変数レジスタ13Bとにより形成される。ここで確率状態変数テンポラリレジスタ13Aは、図2について上述したように、コンテキスト計算、算術復号化処理等と並行してメモリ12から確率状態変数をロードして格納するレジスタである。確率状態変数レジスタ13Bは、レジスタ13への格納がシンタックスエレメントの復号化処理に間に合わなくなる確率状態変数を、residualレイヤの処理開始前に事前に格納するレジスタである。
ここで係数データのシンタックスエレメントに対するコンテキスト番号(ctxIdx)は、AC成分、DC成分、輝度信号(Y)成分、色差信号(Cr、Cb)成分の種別により6つのカテゴリに分類される。各カテゴリにおいて、コンテキスト番号(ctxIdx)は、9〜10種類である。また各residualブロックでは一意にカテゴリが選択されることから、結局、1つのカテゴリで使用されるコンテキスト番号(ctxIdx)は、9種類又は10種類となる。従って確率状態変数テンポラリレジスタ13Aは、各カテゴリ毎に設けられ、各カテゴリでは、それぞれこの9種類又は10種類のコンテキスト番号に対応する確率状態変数を保持可能に、最大で10個設けられる。
但し、メモリ12からレジスタ13に転送するデータ転送能力に応じて、1つのサイクルでレジスタ13に格納可能な確率状態変数の数が変化し、この数の変化により格納が間に合わなくなる確率状態変数の数が変化することになる。またフォーマットで決まる係数データにおけるコンテキスト番号(ctxIdx)の遷移によっても、格納が間に合わなくなる確率状態変数の数が変化することになる。従って確率状態変数テンポラリレジスタと確率状態変数レジスタの個数は、メモリ12からレジスタ13に転送するデータ転送能力に応じて、さらにはフォーマットで決まる係数データにおけるコンテキスト番号(ctxIdx)の遷移に応じて、種々に設定することができる。因みに、1つのシンタックスエレメントにおいて、コンテキスト計算で求められる最大のコンテキスト番号の数に対して、メモリ12からレジスタ13に転送するデータ転送能力を十分なものとして、より具体的には、例えばコンテキスト計算で求められる全てのコンテキスト番号の確率状態変数を1サイクルでレジスタ13に転送可能として、確率状態変数レジスタ13Bの構成を省略するようにしてもよい。
このレジスタ13の構成に対応して、制御部19は、図5(B2)に示すように、residualブロックの処理を開始する際の初期化処理において、レジスタ13への格納が間に合わなくなる恐れのある確率状態変数を確率状態変数レジスタ13Bに事前にロードする。なおこのレジスタ13への格納が間に合わなくなる恐れのある確率状態変数は、係数データ(coeff level abs minus1)におけるコンテキスト番号の遷移の規則から求められる。
またさらに事前のロードを完了すると、順次、各residualブロックの処理を開始し、コンテキスト計算で求まる確率状態変数を確率状態変数テンポラリレジスタ13Aに格納しながら、各コンテキストエレメントを復号する。なおこの場合に、既に、確率状態変数テンポラリレジスタ13Aに格納されているコンテキスト番号の確率状態変数については、確率状態変数テンポラリレジスタ13Aへのメモリ12からの格納は省略するように、確率状態格納部11の動作を制御する。なお既に、確率状態変数レジスタ13Bに格納されているコンテキスト番号の確率状態変数の確率状態変数テンポラリレジスタ13Aへの格納については、これを省略するようにしてもよい。
なお図5(B1)は、各residualブロックの処理を開始する際に、対応する全ての確率状態変数をメモリ12からレジスタ13にロードするとした場合を示すタイムチャートである。この図5(B1)に示すように、対応する全ての確率状態変数を事前に全てレジスタ13にロードしても、確率状態変数のレジスタ13へのロードが、各シンタックスエレメントの復号化処理に間に合わなくなる場合を防止することができる。
しかしながらのこの場合、各residualブロックの処理を開始する際に、対応する全ての確率状態変数をメモリ12からレジスタ13にロードすることが必要になる。これに対して復号化装置10では、シンタックスエレメントを処理しながら必要な確率状態変数をレジスタ13にロードして、ロードの処理が間に合わない恐れのある確率状態変数だけ、事前に、レジスタに格納すればよいことから、全体として見たときの処理時間を、この図5(B1)に示す例に比して格段的に短くすることができ、効率良く画像データを処理することができる。
(2)実施例の動作
以上の構成において、順次入力されるビットストリーム(bitstream)は(図1及び図2)、適応算術符号復号部16で、順次シンタックスエレメントの種別が検出される。またこの適応算術符号復号部16の検出結果に基づいた制御部19の制御により、コンテキスト計算部2で順次各シンタックスエレメントのコンテキストが計算され、2値化されたシンタックスエレメントの各ビットが取り得るコンテキスト番号(ctxIdx)が求められる。ビットストリーム(bitstream)は、このコンテキスト番号(ctxIdx)の確率状態変数に基づいて、順次、適応算術符号復号部16でステート番号(stateIdx)及びMPSが選択され、この選択結果の処理により元のシンタックスエレメントが復号される。
この復号化装置10では、適応算術符号復号部16で検出されるシンタックスエレメントの種別に応じて、出現頻度の低いシンタックスエレメントを復号する場合には、確率状態格納部11に設けられたアクセスレイテンシの大きな第1のメモリであるメモリ12を適応算術符号復号部16がアクセスし、コンテキスト計算部2で求められたコンテキスト番号(ctxIdx)の確率状態変数が検出される。またこの検出した確率状態変数を用いて元のシンタックスエレメントが復号処理される。この復号化装置10は、このメモリ12がSRAMで形成されていることにより、この出現頻度の低いシンタックスエレメントを復号する構成に関しては、全体形状を小型化することができる。
しかしながら全てのシンタックスエレメントの処理にSRAMのメモリ12を使用すると、図10の従来構成の復号化装置1について上述したように、高速度に復号化することが困難になる。
そこでこの復号化装置10では、出現頻度の高いシンタックスエレメントを復号する場合には、コンテキスト計算部2で求められたコンテキスト番号(ctxIdx)の確率状態変数が、第1のメモリに比してアクセスレイテンシの大きな第2のメモリであるレジスタ13にメモリ12からロードされて保持され、このレジスタ13に格納された確率状態変数を用いてこの出現頻度の高いシンタックスエレメントを復号化処理する。従って出現頻度の高いシンタックスエレメントに関して、復号化装置10は、形状が大型化するものの、処理を高速度に実行することができる。
ここでこの種の復号化装置では、出現頻度の低いシンタックスエレメントとしてマクロブロックタイプ、サブマクロブロックタイプ等のシンタックスエレメントが存在し、これらのシンタックスエレメントは、1つのマクロブロックを処理する際に、それぞれ1回しか現れない。
これに対して出現頻度の高いシンタックスエレメントとしては、DC係数データ及びAC係数データが存在し、このうちのAC係数データは、4:2:0の画像データの場合、1つのマクロブロックを処理する際に、15回連続して15×4×6=360回現れる。またDC係数は、1つのマクロブロックを処理する際に、6回現れる。従ってこの復号化装置10のように、出現頻度の高いシンタックスエレメントだけレジスタ13を使用すれば、レジスタ13及びメモリ12を使用する場合の両者の長所を生かして、全体として見た場合に、構成をそれ程大型化することなく、従来に比して処理速度を格段的に高速度化することができる。
またこの復号化装置10では、単に出現頻度の高いシンタックスエレメントの確率状態変数をレジスタ13に保持するだけでなく、コンテキスト計算部2で求めたコンテキスト番号(ctxIdx)の確率状態変数を選択的にメモリ12からレジスタ13にロードし、このロードした確率状態変数を使用して復号化処理していることから、結局、係数データの処理に必要な全てのコンテキスト番号(ctxIdx)の確率状態変数のうちの、一部だけ格納可能にレジスタ13を構成すれば良いことになる。具体的に、係数データの処理に必要な全ての確率状態変数の数は、59種類である。従ってこの係数データの処理に必要な全てのコンテキスト番号(ctxIdx)の確率状態変数のうちの、一部だけ格納可能にレジスタ13を構成すれば良いことによっても、全体構成の大型化を防止して、従来に比して処理速度を高速度化することができる。
また復号化装置10では、確率状態変数を選択的にメモリ12からレジスタ13にロードして保持するようにして、レジスタ13に保持された確率状態変数を処理している期間の間、より具体的には、適応算術符号復号部16で1つの係数データ(coeff abs level
Minus1(0))を確率状態選択処理、算術復号処理、バイナリ化処理している期間の間、続く係数データ(coeff abs level minus1(1))がコンテキスト計算され、レジスタ13に対応する確率状態変数が格納される。またこのレジスタ13に格納された確率状態変数が復号化処理結果に応じて更新される。従って復号化装置10では、続く係数データ(coeff abs level minus1(1-N))の処理を開始する時点では、既に、レジスタ13に確率状態変数を保持していることになり、続く係数データ(coeff abs level minus1(1-N))については、直前の係数データの処理を完了して、即座に処理を開始することができ、これによっても一段と処理速度を高速度化することができる。特に高解像度の画像データを処理する場合には、従来に比して格段的に処理速度を高速度化することができる。
すなわち例えばITU−T H.264で規格化されているレベル4以上の高解像度(1920×1088)の場合、この実施例によれば、図12について上述した従来構成に比して1つのマクロブロックで693サイクルの空き時間を低減することができ、実験した結果によれば、従来構成に比して動作速度を170〔MHz〕程度低下させても、十分に復号化できることが判った。
しかしながらレジスタ13に格納した確率状態変数を処理している期間を有効に利用して、事前に続く係数データ(coeff abs level minus1(N))をコンテキスト計算して確率状態変数をレジスタ13に保持する場合、係数データにおけるコンテキスト番号(ctxIdx)の遷移によっては、このようにレジスタ13への確率状態変数の格納が、各シンタックスエレメントの復号化処理に間に合わなくなる場合が発生する(図3及び図4)。
そこでこの実施例では、確率状態変数テンポラリレジスタ13Aと確率状態変数レジスタ13Bとによりレジスタ13が形成され、レジスタ13への格納が間に合わなくなる恐れのある確率状態変数については、residualブロックの処理を開始する際に、事前に、メモリ12から確率状態変数レジスタ13Bにロードされて保持される。またそれ以外の確率状態変数は、各シンタックスエレメントを処理している際に、適宜、メモリ12からロードされて確率状態変数テンポラリレジスタ13Aに保持される。
その結果、この復号化装置10では、レジスタ13に格納した確率状態変数を処理している期間を有効に利用して、事前に続く係数データ(coeff abs level minus1(N))の処理に必要な確率状態変数をレジスタ13に保持するようにして処理を高速度化し、このレジスタ13への確率状態変数の格納が間に合わなくなって、レジスタ13への確率状態変数の格納完了を待機するような待ち時間の発生を有効に回避することができる。従ってこの待ち時間の発生を有効に回避したことによっても処理速度を高速度化することができる。
(3)実施例の効果
以上の構成によれば、アクセスレイテンシの小さな第2のメモリに保持した確率状態変数を用いて出現頻度の高いシンタックスエレメントを復号化処理し、アクセスレイテンシの大きな第1のメモリに保持した確率状態変数を用いて他のシンタックスエレメントを復号化することにより、全体構成の大型化を防止して、従来に比して処理速度を高速度化することができる。
またこの第2のメモリに保持した確率状態変数を使用する出現頻度の高いシンタックスエレメントに、係数データを適用することにより、より具体的に全体構成の大型化を防止して、従来に比して処理速度を高速度化することができる。
またこのアクセスレイテンシの小さな第2のメモリがレジスタであることにより、アクセスレイテンシが0で連続する処理を実行することができ、より具体的に処理速度を高速度化することができる。
またコンテキスト計算結果に応じて第1のメモリに保持した確率状態変数を選択的に第2のメモリにロードして使用することにより、第2のメモリの容量を必要最小限の大きさに止めることができ、全体形状の大型化を防止することができる。
またこの第2のメモリに保持された確率状態変数を処理している期間の間、続くシンタックスエレメントをコンテキスト計算して確率状態変数をレジスタ13に格納しておくことにより、一段と処理速度を高速度化することができる。
またこの第2のメモリに保持された確率状態変数を処理している期間の間、続くシンタックスエレメントをコンテキスト計算して確率状態変数をレジスタ13に格納して処理速度を高速度化するようにして、第2のメモリへの格納が間に合わなくなる恐れのある確率状態変数を、処理開始時、第2のメモリにロードして保持しておくことにより、レジスタ13への確率状態変数の格納完了を待機するような待ち時間の発生を有効に回避して処理速度を高速度化することができる。
図6は、図3との対比により、本発明の実施例2の復号化装置の説明に供するタイムチャートである。なおこの実施例では、この図6に示すタイムチャートに関する構成が異なる点を除いて実施例1と同一に構成される。従って以下の説明では、図1の構成を流用して説明する。この復号化装置20は、各シンタックスエレメントの連続する2つの2値を同時並列的に処理する。
このためこの復号化装置20において、確率状態格納部11、コンテキスト計算部18、適応算術符号復号部16、2値化部7、制御部19は、連続する2つの2値を同時並列的に処理可能に、図3について上述した連続する2つのサイクルの処理を1つのサイクルで実行する。従って確率状態格納部11は、1サイクルで2つのコンテキスト番号の確率状態変数をレジスタ13に格納する。
また適応算術符号復号部16は、同時並列的に処理する2つの2値の処理結果に応じて、この図6における遷移先を切り換えてレジスタ13のアクセス先を切り換える。またさらに下位側の2値を処理して、続く上位側の2値の処理が不必要となった場合、より具体的には、下位側の2値がbin=0の場合、続く上位側の2値の処理を中止する。従って図6の例において、先頭の2値level0 bin0 、続く2値level0 bin1 を同時並列的に処理して、先頭の2値level0 bin0 がbin=0の場合、続く2値level0 bin1 で選択した確率状態変数の処理を中止する。
また続く係数データの先頭の2値level1 bin0 、続く2値level1 bin1 を同時並列的に処理して、この場合も先頭の2値level1 bin0 がbin=0の場合、続く2値level1 bin1 で選択した確率状態変数の処理を中止する。
ここでこの図6の例により処理する場合において、2値level0 bin0 がbin=0の場合、2サイクル目の処理では、コンテキスト番号ctxIdx = 2、ctxIdx = 5の確率状態変数が適応算術符号復号部16の処理に必要になる。また2値level0 bin0 、level0 bin1 がbin=1の場合、2サイクル目の処理では、コンテキスト番号ctxIdx = 0、 ctxIdx = 6 の確率状態変数が適応算術符号復号部16の処理に必要になる。
従って2サイクル目の開始時点で、レジスタ13には、コンテキスト番号ctxIdx = 0、ctxIdx = 2、ctxIdx = 5、 ctxIdx = 6 の確率状態変数を用意しておくことが必要になり、結局、図6において四角で囲って示すように、例えばコンテキスト番号 ctxIdx = 0 の確率状態変数のレジスタ13への格納が処理に間に合わなくなる。
従ってこの図6の例でも、実施例1について上述したと同一に、レジスタ13に確率状態変数テンポラリレジスタ13Aと確率状態変数レジスタ13Bとを設け、この処理が間に合わなくなる恐れのある確率状態変数を事前に確率状態変数レジスタ13Bに格納する。
この実施例によれば、各シンタックスエレメントの連続する2つの2値を同時並列的に処理する場合でも、実施例1と同一の効果を得ることができる。
図7は、本発明の実施例3の符号化装置を示すブロック図である。この符号化装置30は、ITU−T H.264のフォーマットに従って、動画像の画像データを順次直交変換処理、量子化処理等してシンタックスエレメントを生成し、このシンタックスエレメントを処理してビットストリーム(bitstream)を出力する。この符号化の処理において、符号化装置30は、実施例1、2について上述した確率状態格納部11、コンテキスト計算部18を用いたコンテキスト適応型2値算術符号化処理により、順次シンタックスエレメント(syntax)を符号化処理してビットストリーム(bitstream)を出力する。
すなわち2値化部33は、図1について上述した2値復号化部7とは逆に、符号化処理対象のシンタックスエレメント(syntax)を順次2値化する。適応算術符号部32は、図1について上述した適応算術符号復号部16と同様に、確率状態格納部11のレジスタ13、メモリ12に格納された確率状態変数を順次処理し、2値化部33で生成された2値化を順次符号化処理し、ビットストリーム(bitstream)を出力する。
この実施例のように符号化装置に適用しても、実施例1、2と同一の効果を得ることができる。
なお上述の実施例においては、ITU−T H.264のフォーマットでコンテキスト適応型2値算術符号化、コンテキスト適応型2値算術復号化処理する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、このフォーマット以外の種々のフォーマットでコンテキスト適応型2値算術符号化、コンテキスト適応型2値算術復号化処理する場合に広く適用することができる。
本発明は、動画像処理方法、動画像処理方法のプログラム、動画像処理方法のプログラムを記録した記録媒体及び動画像処理装置に関し、例えばITU−T H.264による動画像の符号化装置、復号化装置に適用することができる。
本発明の実施例1の復号化装置を示すブロック図である。 図1の復号化装置の動作の説明に供するタイムチャートである。 図1の復号化装置におけるコンテキスト番号の遷移を示す略線図である。 図3の遷移における1例を示す略線図である。 図1の復号化装置におけるレジスタの構成を示す略線図である。 本発明の実施例2の復号化装置の説明に供する略線図である。 本発明の実施例3の符号化装置の説明に供するブロック図である。 コンテキスト適応型2値算術符号化処理の処理手順を示すフローチャートである。 コンテキスト適応型2値算術復号化処理の処理手順を示すフローチャートである。 従来のコンテキスト適応型2値算術処理による復号化装置を示すブロック図である。 図10の復号化装置における連続するシンタックスエレメントの処理の説明に供するタイムチャートである。 図10の復号化装置におけるresidualブロックの係数データの連続した処理の説明に供するタイムチャートである。
符号の説明
1、10、20……復号化装置、2、18……コンテキスト計算部、3、19……制御部、4、11……確率状態格納部、5、12……メモリ、6、16……適応算術符号復号部、7……2値復号化部、13……レジスタ、14……選択部、30……符号化装置、32……適応算術符号部、33……2値化部

Claims (9)

  1. コンテキストを計算して動画像を符号化又は復号化する動画像処理方法において、
    前記動画像を構成するシンタックスエレメントのコンテキストを計算し、前記シンタックスエレメントが取り得る確率状態変数を順次検出するコンテキスト計算処理のステップと、
    前記コンテキスト計算処理のステップで求めた前記確率状態変数を順次選択して処理し、前記シンタックスエレメントを符号化又は復号化する確率状態変数の処理ステップとを有し、
    前記確率状態変数の処理ステップは、
    確率状態格納部に保持した前記確率状態変数を選択する確率状態変数の選択ステップを有し、
    前記確率状態格納部には、第1のメモリと、前記第1のメモリに比してアクセスレイテンシの小さな第2のメモリとが設けられ、
    前記確率状態変数の選択ステップは、
    出現頻度の低い前記シンタックスエレメントを処理する場合には、前記第1のメモリから前記確率状態変数を順次選択し、
    出現頻度の高い前記シンタックスエレメントを処理する場合には、前記第2のメモリから前記確率状態変数を順次選択する
    ことを特徴とする動画像処理方法。
  2. 前記出現頻度の高い前記シンタックスエレメントが、前記動画像を形成する画像データを所定ブロック単位で直交変換処理した係数データである
    ことを特徴とする請求項1に記載の動画像処理方法。
  3. 前記第2のメモリがレジスタである
    ことを特徴とする請求項1に記載の動画像処理方法。
  4. 前記第1のメモリは、
    全ての前記シンタックスエレメントの処理に必要な前記確率状態変数を保持し、
    前記動画像処理方法は、
    前記第1のメモリに保持された前記確率状態変数の一部を読み出して前記第2のメモリに格納する第2のメモリへの書き込みステップを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の動画像処理方法。
  5. 前記コンテキスト計算処理のステップは、
    前記確率状態変数の処理ステップで前記確率状態変数を処理している期間の間、続くシンタックスエレメントのコンテキストを計算して、前記続くシンタックスエレメントの前記確率状態変数を検出し、
    前記第2のメモリへの書き込みのステップは、
    前記確率状態変数の処理ステップで前記確率状態変数を処理している期間の間で、前記コンテキスト計算処理のステップで検出された前記続くシンタックスエレメントの前記確率状態変数を前記第2のメモリに格納する
    ことを特徴とする請求項4に記載の動画像処理方法。
  6. 前記出現頻度の高い前記シンタックスエレメントで検出される可能性のある前記確率状態変数のうちで、前記第2のメモリへの書き込みのステップの処理では、前記確率状態変数の処理ステップで前記続くシンタックスエレメントの前記確率状態変数の処理開始に間に合わない前記確率状態変数を、事前に、前記第1のメモリから第2のメモリに格納する前処理のステップを有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の動画像処理方法。
  7. コンテキストを計算して動画像を符号化又は復号化する動画像処理方法のプログラムにおいて、
    前記動画像を構成するシンタックスエレメントのコンテキストを計算し、前記シンタックスエレメントが取り得る確率状態変数を順次検出するコンテキスト計算処理のステップと、
    前記コンテキスト計算処理のステップで求めた前記確率状態変数を順次選択して処理し、前記シンタックスエレメントを符号化又は復号化する確率状態変数の処理ステップとを有し、
    前記確率状態変数の処理ステップは、
    確率状態格納部に保持した前記確率状態変数を選択する確率状態変数の選択ステップを有し、
    前記確率状態格納部には、第1のメモリと、前記第1のメモリに比してアクセスレイテンシの小さな第2のメモリとが設けられ、
    前記確率状態変数の選択ステップは、
    出現頻度の低い前記シンタックスエレメントを処理する場合には、前記第1のメモリから前記確率状態変数を順次選択し、
    出現頻度の高い前記シンタックスエレメントを処理する場合には、前記第2のメモリから前記確率状態変数を順次選択する
    ことを特徴とする動画像処理方法のプログラム。
  8. コンテキストを計算して動画像を符号化又は復号化する動画像処理方法のプログラムを記録した記録媒体において、
    前記動画像処理方法のプログラムは、
    前記動画像を構成するシンタックスエレメントのコンテキストを計算し、前記シンタックスエレメントが取り得る確率状態変数を順次検出するコンテキスト計算処理のステップと、
    前記コンテキスト計算処理のステップで求めた前記確率状態変数を順次選択して処理し、前記シンタックスエレメントを符号化又は復号化する確率状態変数の処理ステップとを有し、
    前記確率状態変数の処理ステップは、
    確率状態格納部に保持した前記確率状態変数を選択する確率状態変数の選択ステップを有し、
    前記確率状態格納部には、第1のメモリと、前記第1のメモリに比してアクセスレイテンシの小さな第2のメモリとが設けられ、
    前記確率状態変数の選択ステップは、
    出現頻度の低い前記シンタックスエレメントを処理する場合には、前記第1のメモリから前記確率状態変数を順次選択し、
    出現頻度の高い前記シンタックスエレメントを処理する場合には、前記第2のメモリから前記確率状態変数を順次選択する
    ことを特徴とする動画像処理方法のプログラムを記録した記録媒体。
  9. コンテキストを計算して動画像を符号化又は復号化する動画像処理装置において、
    前記動画像を構成するシンタックスエレメントのコンテキストを計算し、前記シンタックスエレメントが取り得る確率状態変数を順次検出するコンテキスト計算部と、
    第1のメモリと、前記第1のメモリに比してアクセスレイテンシの小さな第2のメモリとが設けられ、前記確率状態変数を前記第1及び第2のメモリに保持する確率状態格納部と、
    前記コンテキスト計算部の検出結果に基づいて、前記確率状態格納部から前記確率状態変数を順次選択して処理し、前記シンタックスエレメントを符号化又は復号化する確率状態変数処理部とを有し、
    前記確率状態変数処理部は、
    出現頻度の低い前記シンタックスエレメントを処理する場合には、前記第1のメモリから前記確率状態変数を順次選択し、
    出現頻度の高い前記シンタックスエレメントを処理する場合には、前記第2のメモリから前記確率状態変数を順次選択する
    ことを特徴とする動画像処理装置。
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