JP2007298000A - Energy recovery device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、エンジンの排気通路の圧力を高めて、その高められた圧力をエネルギとして回収するエネルギ回収装置に関する。 The present invention relates to an energy recovery device that increases the pressure in an exhaust passage of an engine and recovers the increased pressure as energy.
特許文献1には、エンジンの排気通路に排気絞り弁を配置すると共に、この排気絞り弁が配置されている箇所よりも上流側の排気通路の部分に連通するように高圧ガスタンクを設置し、排気絞り弁の開度を絞ることで、排気絞り弁よりも上流側の排気ガスの圧力を昇圧し、その昇圧した排気ガスを高圧ガスタンクに蓄圧保持することが開示されている。 In Patent Document 1, an exhaust throttle valve is disposed in an exhaust passage of an engine, and a high-pressure gas tank is installed so as to communicate with a portion of the exhaust passage upstream of the portion where the exhaust throttle valve is disposed. It is disclosed that the pressure of the exhaust gas upstream of the exhaust throttle valve is increased by reducing the opening of the throttle valve, and the increased exhaust gas is accumulated and held in a high-pressure gas tank.
特許文献1に記載のものでは、排気絞り弁の開度を絞るだけで、排気絞り弁よりも上流側の圧力を高めるようにしている。このようにして排気絞り弁よりも上流側の圧力が効率よく高められるのは、加速運転をしているときなどであって、他の運転状態、例えば減速時であって燃料カットが生じる運転状態では、効率よくその圧力を高めることができない場合がある。 In the device described in Patent Document 1, the pressure on the upstream side of the exhaust throttle valve is increased only by reducing the opening of the exhaust throttle valve. In this way, the pressure upstream of the exhaust throttle valve is efficiently increased when the vehicle is accelerating and in other operating conditions, for example, when the vehicle is decelerating and a fuel cut occurs. Then, the pressure may not be increased efficiently.
そこで、本発明は、減速時であって燃料カットが生じる運転状態などにおいても、排気絞り弁よりも上流側の圧力をより効率よく高めることを可能にするエネルギ回収装置を提供することを目的とする。 Accordingly, an object of the present invention is to provide an energy recovery device that can increase the pressure on the upstream side more efficiently than the exhaust throttle valve even in an operation state where fuel cut occurs at the time of deceleration. To do.
上記課題を解決するために、本発明によるエネルギ回収装置は、エンジンの排気通路に設けた排気絞り弁を閉じ、該排気絞り弁よりも上流側の排気通路の圧力を高め、該高められた圧力をエネルギとして回収するエネルギ回収装置であって、前記排気絞り弁を、対応する気筒の排気通路の最上流側に設けたことを特徴とする。 In order to solve the above-described problem, an energy recovery device according to the present invention closes an exhaust throttle valve provided in an exhaust passage of an engine, increases a pressure in an exhaust passage upstream of the exhaust throttle valve, and increases the increased pressure. Is an energy recovery device that recovers as an energy, wherein the exhaust throttle valve is provided on the most upstream side of the exhaust passage of the corresponding cylinder.
上記構成によれば、排気絞り弁が対応する気筒の排気通路の最上流側に設けられることになる。ここで、気筒の排気通路の最上流側とは、その上流側に唯一つの気筒を有する排気通路の部分に対応するので、排気絞り弁が設けられた排気通路の箇所よりも上流側は、唯一つの気筒に連通することになる。その結果、排気絞り弁の対応する気筒と、その排気絞り弁との間の排気通路の長さは、短いことになる。それ故、前記排気絞り弁が閉じられて、その気筒からの排気ガスや空気がその気筒に対応した排気絞り弁によりせき止められることになると、その排気絞り弁よりも上流側の排気通路の部分の圧力が速やかに高くなる。したがって、その排気絞り弁よりも上流側の圧力が、より効率よく高められることになる。 According to the above configuration, the exhaust throttle valve is provided on the most upstream side of the exhaust passage of the corresponding cylinder. Here, since the most upstream side of the exhaust passage of the cylinder corresponds to the portion of the exhaust passage having only one cylinder on the upstream side, the upstream side of the portion of the exhaust passage where the exhaust throttle valve is provided is unique. It will communicate with one cylinder. As a result, the length of the exhaust passage between the corresponding cylinder of the exhaust throttle valve and the exhaust throttle valve is short. Therefore, when the exhaust throttle valve is closed and the exhaust gas and air from the cylinder are blocked by the exhaust throttle valve corresponding to the cylinder, the exhaust throttle valve on the upstream side of the exhaust throttle valve The pressure increases quickly. Therefore, the pressure upstream of the exhaust throttle valve can be increased more efficiently.
そして、前記エンジンが、複数気筒を有するエンジンであるとき、前記排気絞り弁は、排気集合部よりも上流側の排気枝管に設けられるのが望ましい。この場合、排気絞り弁が設けられる対応する気筒の排気通路の前記最上流側は排気枝管である。 When the engine is an engine having a plurality of cylinders, it is desirable that the exhaust throttle valve is provided in an exhaust branch pipe upstream of the exhaust collecting portion. In this case, the most upstream side of the exhaust passage of the corresponding cylinder provided with the exhaust throttle valve is an exhaust branch pipe.
また、前記排気絞り弁が、複数の排気枝管にそれぞれ設けられていると良い。これにより、複数の排気枝管のそれぞれに排気絞り弁が設けられることになるので、複数の気筒からの排気ガスは、それら気筒の各々に対応した排気絞り弁で適切にせき止められることになる。 The exhaust throttle valve may be provided in each of a plurality of exhaust branch pipes. As a result, an exhaust throttle valve is provided in each of the plurality of exhaust branch pipes, so that exhaust gas from the plurality of cylinders is appropriately blocked by the exhaust throttle valves corresponding to each of the cylinders.
本発明によるエネルギ回収装置の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。まず、本発明によるエネルギ回収装置の第一実施形態について、以下に説明する。本第一実施形態のエネルギ回収装置1が適用された、車両のエンジンシステムの概念図を図1に示す。また、図1のエンジン10の特定の一つの気筒12に注目した、シリンダヘッド14周りの概念的な断面図を図2に示す。本第一実施形態におけるエンジン10は、4つの気筒12を直列に配した直列4気筒エンジンであり、燃料であるガソリンを燃料噴射弁16から燃焼室18内に直接噴射し、点火プラグ20によって着火させる筒内噴射型式のものである。なお、図1に示すように、4つの気筒12に、一端から番号(#1から#4)を順にふっていて、図2にはその内の#1の気筒12について描いている。
An embodiment of an energy recovery device according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. First, a first embodiment of the energy recovery device according to the present invention will be described below. FIG. 1 shows a conceptual diagram of a vehicle engine system to which the energy recovery apparatus 1 of the first embodiment is applied. 2 is a conceptual cross-sectional view around the
燃焼室18にそれぞれ臨む吸気ポート22および排気ポート24が形成されたシリンダヘッド14には、吸気バルブ26および排気バルブ28を駆動する動弁機構30と、燃焼室18内の混合気を着火させる前述の点火プラグ20とが組み込まれ、さらにこの点火プラグ20に火花を発生させるイグナイタ32が搭載されている。
In the
気筒12内のピストン34の往復動に伴って回動されるクランクシャフト(不図示)から、タイミングチェーン(不図示)を介して、エンジン10の動力が伝動される吸気カムシャフト36および排気カムシャフト38が、シリンダヘッド14に支持されている。前述の動弁機構30は、これら吸気カムシャフト36および排気カムシャフト38を備えて構成され、吸気カムシャフト36および排気カムシャフト38は、伝達されたエンジン10の動力によって回動される。吸気バルブ26および排気バルブ28は、それぞれスプリング40、42により閉じる方向に付勢されている。その状態で、吸気カムシャフト36が回転すると吸気カム44により吸気バルブ26が開閉駆動され、排気カムシャフト38が回転すると排気カム46により排気バルブ28が開閉駆動されるようになっている。
An
シリンダヘッド14の吸気ポート22に連通する通路を形成するように、シリンダヘッド14には吸気マニフォルド48が接続され、さらにその上流側には吸気管50が接続されていて、これらにより吸気通路52が形成されている。吸気管50の上流端側には、大気中に含まれる塵埃などを除去して吸気通路52に導くためのエアクリーナ54が設けられている。このエアクリーナ54よりも下流側に位置すると共に、サージタンク56よりも上流側に位置する吸気管50の部分には、運転者によって操作されるアクセルペダル(不図示)の踏み込み量、すなわちアクセル開度に基づき、スロットルアクチュエータ58によって開度が調整される吸気絞り弁、すなわちスロットルバルブ60が組み込まれている。ただし、アクセルペダルの踏み込み動作と、スロットルバルブ60の開閉動作とを切り離して電子的に制御できるようにしている。
An
一方、シリンダヘッド14の排気ポート24に連通する通路を形成するように、シリンダヘッド14には排気マニフォルド62が接続され、さらにその下流側には排気管64が接続されていて、これらにより排気通路66が形成されている。排気ガス中の有害成分を無害化する触媒68が排気管64に設けられている。
On the other hand, an
さらに、排気通路66を流れる排気ガスの排気エネルギで駆動されるタービンホイール(不図示)を含むタービン70が、触媒68よりも上流側の排気管64の途中に設けられている。これに対応して、タービンホイールに同軸で連結され、タービンホイールの回転力で回転するようにしたコンプレッサホイール(不図示)を含むコンプレッサ72が吸気管50の途中に設けられている。すなわち、エンジン10には、排気エネルギを取り出すタービン70と、タービン70により取り出された排気エネルギによってエンジン10に過給するコンプレッサ72とを有する過給機74が設けられている。そして、コンプレッサ72により圧縮された空気を冷却すべく、インタークーラ76がコンプレッサ72よりも下流側の吸気管50の部分に設けられている。
Further, a
サージタンク56よりも下流側の吸気マニフォルド48には、排気マニフォルド62に上流側の一端が接続された、EGR(排気還流)通路78を区画形成するEGR管80の他端が接続されている。EGR管80の途中には、EGRクーラ82が設けられ、EGRクーラ82よりも下流側にはEGR制御弁84が設けられている。
The
さらに、排気通路66の閉塞を可能にする排気絞り弁86が、排気ポート24の出口部に位置するように、排気通路66に設けられている。本第一実施形態では、排気絞り弁86は一つ設けられていて、#1の気筒12に関して設けられている。具体的には、上記排気マニフォルド62は、各気筒12にそれぞれ対応した排気通路66の部分を区画形成する4つの排気枝管88と、これらの排気枝管88により形成された排気通路66の部分が合流する排気集合部90とを有していて、この排気マニフォルド62がシリンダヘッド14に接続されているので、排気絞り弁86は、排気集合部90よりも上流側の排気枝管88、その内でも#1の気筒12の排気ポート24に連なる排気枝管88に設けられることになる。したがって、排気絞り弁86が閉じられると、排気絞り弁86よりも上流側の排気通路66の部分92は、一つの#1の気筒12にのみ連通可能になる。その結果、その#1の気筒12からの排気ガスあるいは空気が排気絞り弁86によってせき止められることになって、その部分92の圧力は上昇することになる。このようにして、排気絞り弁86を閉じることで圧力の高められる排気通路66の部分92を、以下、「昇圧部」と称する。
Further, an
なお、このように、排気絞り弁86がシリンダヘッド14の排気ポート24の出口部に設けられていることは、排気絞り弁86が対応する気筒、本第一実施形態では#1の気筒12に関する排気通路66aの最上流側に設けられていることに相当する。排気絞り弁86を対応する気筒12の排気通路66aの最上流側に設けたことで、例えばそれを排気集合部90以降の下流に設ける場合に比して、上記昇圧部92の長さは短くなる。
The fact that the
上記排気絞り弁86は、図1、2に示す如く、バタフライ式バルブであるが、ポペット式バルブ、シャッター式バルブ、軸を基準として弁体が回動して開閉するバルブ等、如何
なるバルブであっても良い。排気絞り弁86の弁体86vは、アクチュエータ94によって弁軸86rが作動されることで回動される。そして、弁体86vが回動されて、排気枝管88の一部を構成する弁座86sに当接することで、排気通路66aの閉塞性が確保されることになる。
The
排気絞り弁86が閉じられることで、上記の如く高められる昇圧部92の圧力をエネルギとして回収するべく、排気絞り弁86よりも上流側の排気通路66aの部分、すなわち昇圧部92に回収通路96が連通するように、回収通路96を区画形成する回収管98が排気マニフォルド62に接続されている。そして、回収管98の下流側には蓄圧タンク100が接続されていて、回収通路96を介して圧力がエネルギとして蓄圧タンク100に回収可能にされている。ただし、一旦回収された圧力エネルギが排気通路66に逆流しないように、回収管98の途中には、逆止弁102が設けられている。
When the
また、蓄圧タンク100に回収した圧力エネルギを利用するため、蓄圧タンク100とタービン70とは、放出通路104を区画形成する放出管106を介して連結されている。放出管106の途中には、制御弁108が設けられている。したがって、制御弁108が開かれることで、蓄圧タンク100に蓄えられたエネルギとしての圧力はタービン70に供給されて、タービンホイールを回転させることになる。例えば、回収されたエネルギは、所望の過給圧を得るために用いられる。あるいは、回収されたエネルギは過給器74の初期駆動に用いられる。しかしながら、これは回収されたエネルギの用途を制限するものではなく、回収されたエネルギは、種々の機能部品の作動アシストとして用いられ得る。
Further, in order to use the pressure energy recovered in the
エンジン10は、各種値を検出してこれを電子制御装置(以下、ECUと称する。)110に出力する各種センサ類を備えている。具体的には、吸気通路52の圧力、すなわち吸気圧を検出する吸気圧センサ112を備えている。また運転者によって操作されるアクセルペダルの踏み込み量に対応する位置、すなわちアクセル開度を検出するアクセルポジションセンサ114を備えている。また、スロットルバルブ60の開度を検出するスロットルポジションセンサ116を備えている。また、ピストン34が往復動するシリンダブロック118には、連接棒120を介してピストン34が連結されているクランクシャフトのクランク回転信号を検出するクランクポジションセンサ122が取り付けられている。ここでは、このクランクポジションセンサ122をエンジン回転数センサとしても利用している。さらに、排気絞り弁86よりも上流側の上記昇圧部92の排気ガスあるいは空気である流体の圧力を検出する圧力センサ124を備えている。また、蓄圧タンク100内の圧力を検出する圧力センサ126も備えられている。さらには、ブレーキペダル(不図示)の踏み込みに基づく信号を出力するストップランプスイッチ128を備えている。さらに、車速を検出する車速センサ130も備えている。
The
ECU110は、CPU、ROM、RAM、A/D変換器、入力インタフェース、出力インタフェース等を含むマイクロコンピュータで構成されている。入力インタフェースには、前記各種センサ類などが電気的に接続されている。これらの各種センサ類などからの出力信号(検出信号)に基づき、予め設定されたプログラムにしたがって円滑なエンジン10の運転がなされるように、ECU110は出力インタフェースから電気的に信号を出力して、燃料噴射弁16、イグナイタ32、スロットルアクチュエータ58、アクチュエータ94、制御弁84、制御弁108などの作動を制御するようになっている。
The
エンジン10では、吸気圧センサ112からの出力信号に基づく吸気圧や、アクセルポジションセンサ114からの出力信号に基づくアクセル開度や、クランクポジションセンサ122からの出力信号に基づくエンジン回転数など、すなわちエンジン負荷およびエンジン回転数で表される運転状態に基づいて燃料噴射量、燃料噴射時期、点火時期等が設定される。そして、それら燃料噴射量、燃料噴射時期、点火時期に基づいて、燃料噴射弁16から燃焼が噴射され、点火プラグ20による点火が行われる。
In the
なお、エンジン10では、クランクポジションセンサ122による出力信号に基づいて導かれるエンジン回転数が所定回転数(以下、「燃料カット回転数」と称する。)以上であり、且つアクセルポジションセンサ114による出力信号に基づいて導かれるアクセルペダルの踏み込み量が「0」、すなわちアクセルペダルが踏み込まれていないときに、燃料噴射弁16からの燃料噴射が停止(以下、「燃料カット」と称する。)されるように設定されている。ただし、このような燃料カットの状態が続いて、エンジン回転数が低下して別の所定回転数(以下、「燃料カット復帰回転数」と称する。)に達すると、燃料噴射は再開される。なお、燃料カットが行われているときは、概ね減速時に対応する。
In the
ところで、エンジン10においては、排気通路66を流れる排気ガスは、通常の運転時、排気絞り弁86が全開にされていて、最終的には大気に放出されている。これに対して、減速時であって燃料カットがされている上記状態のとき、排気通路66を流れる流体を有効に活用することでエネルギが取り出されて、それが回収されるように設定されている。以下にそのエネルギの回収について、図3のフローチャートに基づいて説明する。ただし、図3のフローチャートは、およそ20ms毎に繰り返されるものである。なお、後述するように、排気通路66に燃料カットによる新気を流しつつ(ただし、一部排気ガスが混ざり得る。)、それら排気通路66に至った流体をせき止めてそれら流体の圧力を高めて、エネルギとして圧力を回収することにしているが、上記の如く排気通路66の最上流側に排気絞り弁86が設けられているので、エネルギ回収時、排気絞り弁86よりも上流側の排気通路66の昇圧部92の流体の圧力をより効率よく高めることが可能になる。
By the way, in the
まず、ECU110は、ステップS301において、減速時か否かを判定する。具体的には、減速条件でブレーキペダルの踏み込み量が「1」であるか否か、すなわちストップランプスイッチ128がONになっているか否かで判定される。ただし、より適切に減速時か否かを判定するために、ブレーキペダルが踏まれているか否かの判定に加えて、車速センサ130からの出力信号に基づく車速の変化をも用いて、減速時か否かを判定しても良い。ここで、減速時であると判断されると、ステップS303へ進む。なお、このステップS301で否定されると、ステップS309へ進むが、これに関しては後述する。
First,
そして、ステップS303では、燃料カット中か否かが判定される。「燃料カット中」ということは、上述の如く、アクセルペダルの踏み込み量が「0」であり、走行中でかつエンジン回転数が燃料カット回転数以上のときに対応している。具体的には、燃料カット中か否かは、燃料噴射量が「0」とされているか否かで判定される。なお、通常の運転時では、エンジン10により所定出力を生み出すべく、「0」より大きな燃料噴射量が上述の如く導かれて燃料噴射が行われているので、ステップS303において否定されて、ステップS309へ進むが、これに関しては後述する。
In step S303, it is determined whether the fuel is being cut. “Fuel cut in progress” corresponds to the case where the amount of depression of the accelerator pedal is “0” and the engine speed is equal to or higher than the fuel cut speed as described above. Specifically, whether or not the fuel is being cut is determined by whether or not the fuel injection amount is “0”. During normal operation, in order to produce a predetermined output by the
ステップS301およびステップS303で共に肯定されると、ステップS305へ進み、蓄圧タンク100内の圧力(タンク内圧)が、所定圧未満、すなわち所定圧を下回っているか否かが判定される。蓄圧タンク100内の圧力が所定圧以上のときにエネルギ回収をするのを防止して、それ以上に蓄圧タンク100内の圧力が上昇するのを防ぐためである。なお、所定圧は、蓄圧タンク100内が一杯であることに対応した値であり、予めROMに記憶されている。圧力センサ126からの出力信号に基づいて求められる蓄圧タンク100内の圧力がその所定圧未満であると判断されて肯定されると、ステップS307へ進み、エネルギ回収を行うべく以下の制御が行われることになる。なお、このステップS305で否定されると、ステップS309へ進むが、これに関しては後述する。
If both affirmative in step S301 and step S303, the process proceeds to step S305, in which it is determined whether or not the pressure in the pressure accumulation tank 100 (tank internal pressure) is less than a predetermined pressure, that is, below a predetermined pressure. This is to prevent energy recovery when the pressure in the
ステップS307へ進むと、エネルギ回収を行うべく、排気絞り弁86が閉じられることになる。これにより、排気絞り弁86で、#1の気筒12の排気バルブ28が開くことで流れてくる流体、好ましくは空気(新気)はせき止められ、その流体は排気絞り弁86よりも上流側の排気通路66aの昇圧部92に溜まることになる。したがって、その昇圧部92の圧力が高まることになる。そして、このようにして高められた昇圧部92の圧力は、逆止弁102の開弁圧力よりも高くなると、回収通路96を介して蓄圧タンク100内へ回収されることになる。なお、このようなエネルギ回収は、続くルーチンのステップS301からステップS305のいずれかで否定されない限りは継続して行われる。
In step S307, the
ただし、ステップS307に至って、上記の如く、排気絞り弁86を閉じてエネルギ回収を行うのは、燃料カットをしているときであって、且つ減速を行っているときであるので、吸気通路52の途中に設けられたスロットルバルブ60は閉じている、あるいはその開度が微小である。そこで、本第一実施形態では排気絞り弁86を閉じたときに、#1の気筒12に連なる排気枝管88に流体が十分に流れてくるように、スロットルバルブ60を開く、好ましくは全開にすることにしている。すなわち、ステップS307へ至ると、排気絞り弁86を閉じると共に、スロットルバルブ60を開くように、ECU110は、アクチュエータ94およびスロットルアクチュエータ58へ作動信号を出力する。
However, at step S307, as described above, the
一方、他のルーチンにおける、上記ステップS301で減速時でないと判断されて否定されたり、ステップS303で燃料カット中でないと判断されて否定されたり、あるいはステップS305で蓄圧タンク100内の圧力が所定圧未満でないと判断されて否定されると、ステップS309へ進み、エネルギ回収が停止、すなわち行われないことになる。それ故、既にエネルギ回収が行われているようなときには、排気絞り弁86が開かれ、スロットルバルブ60の開度が通常の運転時の開度、例えばアクセルペダルの踏み込み量に対応する開度にされるように、ECU110は、アクチュエータ94およびスロットルアクチュエータ58へ作動信号を出力することになる。
On the other hand, in other routines, it is determined that the vehicle is not decelerating in step S301, and is denied. In step S303, it is determined that the fuel is not being cut. If it is determined that it is not less than the negative, the process proceeds to step S309, and energy recovery is stopped, that is, not performed. Therefore, when energy recovery has already been performed, the
上記の如くして、所定の運転条件を満たすときに、エネルギ回収が行われるわけであるが、本第一実施形態でエネルギ回収を行っているときの昇圧部92の圧力変化について、図4および図5に基づいて説明する。なお、図4および図5のグラフでは、排気絞り弁86を閉めた後の、圧力センサ124からの出力信号に基づいて求められる昇圧部92の圧力変化の一例が概念的に表されている。そして、図4のグラフは、図5の(a)から(e)までの曲線を重ねて表したグラフである。
As described above, energy recovery is performed when a predetermined operating condition is satisfied. Regarding the pressure change of the
図4および図5には、横軸にクランク角をとり、縦軸に排気通路66の内の昇圧部92の圧力、すなわち背圧をとり、昇圧部92の圧力変化を表す曲線が描かれている。クランク角は、#1の気筒12のクランク角を表していて、概ね、クランク角が0°から180°のときは排気バルブ28が閉じて吸気バルブ26が開いていてピストン34が下死点に向けて動くいわゆる吸気行程に、それが180°から360°のときは吸排気バルブ26、28が閉じていてピストン34が上死点に向けて動くいわゆる圧縮行程に、それが360°から540°のときは吸排気バルブ26、28が閉じていてピストン34が下死点に向けて動くいわゆる膨張行程に、そしてそれが540°から720°のときは吸気バルブ26が閉じて排気バルブ28が開いていてピストン34が上死点に向けて動くいわゆる排気行程に対応している。ただし、本第一実施形態では、上記排気行程での排気バルブ28の開弁時期を概ね480°としていて、それを図中に線αで表している。また、その閉弁時期を概ね720°としていて、図4および図5のグラフを描いている。また、排気バルブ28を閉じる方向に付勢するスプリング42のばね力、すなわちスプリングセット荷重と、昇圧部92の圧力によって及ぼされる排気バルブ28の面圧との均衡のとれる圧力をPBとして図中に線βで表している。なお、圧力PBを「バルブ圧」と、以下称する。
4 and 5, the abscissa indicates the crank angle, and the ordinate indicates the pressure of the
まず、蓄圧タンク100内の圧力が非常に低い場合、例えば、車両購入後、エネルギ回収が初めて行われるときについて図5(a)に基づいて説明する。そのときのいわゆる排気行程では、排気バルブ28が開き、ピストン34が上昇することに伴って、昇圧部92の圧力は昇圧部92の長さが短いために非常に高圧にまで一気に上昇する。その圧力はピストン34が概ね上死点に至って排気バルブ28が閉じるに至るときにはスプリング42のばね力、すなわちバルブ圧PBを上回り、排気バルブ28の閉弁を邪魔することになる。その結果、次の吸気行程で吸気バルブ26および排気バルブ28が開いた状態になり、昇圧部92の流体が燃焼室18側に逆流して、昇圧部92の圧力はバルブ圧PBまで概ね下がることになる。この下がる過程で、一部の流体は蓄圧タンク100に回収通路96を介して蓄えられることになる。
First, when the pressure in the
昇圧部92の圧力がバルブ圧PBまで下がると、排気バルブ28が閉まることになるが、まだ昇圧部92の圧力は十分に高いのでこれ以後も昇圧部92の圧力が継続して蓄圧タンク100内に回収されることになる。図5(a)に示すときでは蓄圧タンク100内の圧力が逆止弁102の開弁圧力よりも低いので、次の排気行程に至る前に逆止弁102の開弁圧力までの圧力が、すなわちバルブ圧PBから逆止弁102の開弁圧力を差し引いた分の圧力が、蓄圧タンク100にエネルギとして回収され、それに伴って昇圧部92の圧力は逆止弁102の開弁圧力まで低下することになる。
When the pressure in the
次の排気行程では、同様に、排気バルブ28が開き、ピストン34が上昇するので、昇圧部92の圧力が上昇する。そして、上記と同様に、昇圧部92の圧力はバルブ圧PBまで下がり、その下がる過程で、一部の流体は蓄圧タンク100に回収通路96を介して蓄えられることになる。昇圧部92の圧力がバルブ圧PBまで下がると、排気バルブ28が閉まり、これ以後も昇圧部92の圧力が継続して蓄圧タンク100内に回収されることになる。未だ蓄圧タンク100内の圧力が逆止弁102の開弁圧力よりも低い場合には、図5(b)に示すように、次の排気行程に至る前に逆止弁102の圧力までの圧力が、蓄圧タンク100にエネルギとして回収され、それに伴って昇圧部92の圧力は逆止弁102の開弁圧力まで低下することになる。ただし、図5(a)の曲線と図5(b)の曲線とを比べると明らかなように、この場合には先ほどのサイクルでの場合よりも蓄圧タンク100内の圧力が高くなったので昇圧部92の圧力低下の傾きが相対的に緩やかになる。
Similarly, in the next exhaust stroke, the
そして、次の排気行程に至ると、同様にエネルギの回収が行われるが、このときには途中で蓄圧タンク100内の圧力が逆止弁102の開弁圧力を超えることになる。したがって、昇圧部92の圧力低下の傾きはより緩やかになり、次の排気行程に至るまでに昇圧部92の圧力が逆止弁102の開弁圧力に至ることはなくなる。この状態では、逆止弁102が蓄圧タンク100内の圧力により実質的に締まる方に付勢されるので、蓄圧タンク100内の圧力の低下は実質的に認められない。
Then, when the next exhaust stroke is reached, energy recovery is performed in the same manner. At this time, the pressure in the
そして、次の排気行程に至って排気バルブ28が開くことになると、昇圧部92の流体が気筒12内に一部流れる現象が生じて、昇圧部92の圧力は、本第一実施形態の場合、概ね逆止弁102の開弁圧力まで低下することになる(図5(c)参照)。そして、この排気行程で、また、昇圧部92の圧力が、上記の如く上昇して、その後バルブ圧まで低下することが生じる。そして、同様にエネルギ回収が行われる。ただし、前回のエネルギ回収で蓄圧タンク100内の圧力はさらに上昇しているので、昇圧部92の圧力低下の傾きはさらに緩やかになる。
Then, when the
そして、次の排気行程に至って排気バルブ28が開くことになると、前回のエネルギ回収のときと同様に、昇圧部92の流体が気筒12内に一部流れる現象が生じて、昇圧部92の圧力は、概ね逆止弁102の開弁圧力まで低下することになる(図5(d)参照)。その後、この排気行程で、昇圧部92の圧力が上昇して、その圧力が回収されることになる。ただし、既に蓄圧タンク100内の圧力はある程度高くなっている場合には、例えば図5(e)に示すように、ほとんどエネルギは回収されないで、すなわち昇圧部92の圧力はバルブ圧PBからほとんど低下することなく、次の排気行程に至ることになる。
When the
このようにして蓄圧タンク100にエネルギが回収されることになる。なお、上記から理解できるように、図3のフローチャートにおけるステップS305での上記所定圧は、上記バルブ圧よりも高いことが必要である。エネルギを適切に回収するためである。
In this way, energy is recovered in the
図4、5に基づいて説明したように、昇圧部92が一度のサイクルで高い圧力にまで適切に昇圧されるので、より高い圧力を迅速にエネルギとして回収することが可能になる。そして、蓄圧タンク100の内部容積を低減することで、そのようにして回収されたエネルギはより高いレベルのエネルギを有し続けることになる。これらは、上記の如く、排気絞り弁86が対応する気筒12の排気通路66aの最上流側、特に排気ポート出口部に設けられるので、昇圧部92の長さが短くなり、その容積が小さいからである。上記から明らかなように、一度のサイクルで昇圧部92の圧力がバルブ圧PB以上に昇圧されるように、気筒12の容積に対して昇圧部92の容積が規定されるのが好ましい。なお、本第一実施形態では気筒12の容積は、少なくとも昇圧部92の容積よりも大きくなっている。
As described with reference to FIGS. 4 and 5, since the
以上、本発明を上記第一実施形態に基づいて説明してきたが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記第一実施形態では、本発明を筒内噴射型式のエンジンに適用して説明したが、これに限定されず、ポート噴射型式のエンジン、ディーゼルエンジン等の各種のエンジンに適用可能である。また、用いられる燃料は、ガソリンに限らず、アルコール燃料、液化天然ガス等でも良い。また、上記第一実施形態では、エネルギ回収のときに吸気通路52を開くためにスロットルバルブ60を用いたが、それ以外の手段を用いても良い。例えば、エネルギ回収のときに開かれるバルブは、スロットルバルブ60と並行に設けられ、それを迂回するように吸気通路52から分岐して、合流する通路を開閉するアイドル制御用のアイドル・スピード・コントロール・バルブ(ISCV)が備えられているエンジンでは、そのISCVであり得る。なお、そのようなスロットルバルブ60などは設けられなくても良く、エネルギ回収時に気筒12内に十分な量の空気が流れるようになっていれば良い。
As mentioned above, although this invention has been demonstrated based on said 1st embodiment, this invention is not limited to this. For example, in the first embodiment, the present invention has been described by applying the present invention to an in-cylinder injection type engine. However, the present invention is not limited to this, and can be applied to various engines such as a port injection type engine and a diesel engine. . The fuel used is not limited to gasoline, but may be alcohol fuel, liquefied natural gas, or the like. In the first embodiment, the
さらに、逆止弁102は、ECU110によって制御され、エネルギ回収時にだけ開弁する制御バルブであっても良い。ただし、制御バルブの場合には、開かれるのは、圧力センサ124による出力信号により導かれる昇圧部92の圧力が、所定の圧力、例えば上記開弁圧力以上になっているときのみとするのが良い。
Further, the
さらに、上記第一実施形態では、蓄圧タンク100を一つとしたが、複数有するようにしても良い。さらには、複数の蓄圧タンクをエンジンルーム、車体床下等に分割配置しても良い。なお、蓄圧タンク100には、新気である空気のみならず、排気ガスが一部流入する可能性もあるので、蓄圧タンク100は排気管64と同様に耐腐食性に優れる材料から作製されると良い。なお、回収管98や放出管106も同様に耐腐食性に優れる材料から作製されると良い。
Furthermore, in the first embodiment, one
また、上記第一実施形態では、減速時で且つ燃料カットをしているときにエネルギ回収をすることとしたが、このような運転状態以外でエネルギ回収がなされても良い。排気絞り弁86が一の気筒に対してのみ関連付けられているので、本第一実施形態の場合、#2から#4の気筒12での出力でエンジン10を動かすことも可能である。したがって、例えば、蓄圧タンク100内の圧力が所定値以下になったときには、#1の気筒12のみについて燃料噴射を停止して、エネルギ回収を行っても良い。上記第一実施形態の場合、排気絞り弁86がタービン70からもっとも離れた気筒12に関して設けられているので、他の気筒12からの排気ガスがタービン70に適切に至るため、十分なエンジン出力が得られる。また、単に圧力がエネルギとして回収されれば良いのであれば、すなわち排気ガスを用いてエネルギとしての圧力を回収して良いのであれば、このときには通常の運転状態でエネルギ回収を行うようにしても良い。特に、これは、上記の如く、回収された圧力エネルギがタービン70に供給されるような場合には有効である。ただし、清浄な流体、すなわち空気によって圧力エネルギを回収し、そして用いなければならない場合には、エネルギ回収に際して、昇圧部92を直ぐ下流側に有する気筒12では燃料噴射が停止されることが必要である。
In the first embodiment, energy recovery is performed when the vehicle is decelerated and the fuel is cut. However, energy recovery may be performed in a state other than such an operating state. Since the
また、上記第一実施形態では、エネルギ回収に際して一つの気筒12の排気通路66aだけが閉じられるので、エネルギ回収によるブレーキ効果は少ない。逆に、エネルギ回収によるブレーキ効果を有効に利用する場合には、複数の気筒のそれぞれに関して排気絞り弁86を設けて、運転状態に基づいてそれらの一部または全部を閉じて、エネルギ回収を行うようにしても良い。
In the first embodiment, since only the
また、上記第一実施形態では、排気絞り弁86を一つ用い、この排気絞り弁86を一つの気筒、すなわち#1の気筒12に対する排気通路66aの最上流側に配置した。しかしながら、排気絞り弁86を複数用いて、複数の気筒12のそれぞれの排気通路66aの最上流側に、排気絞り弁86をそれぞれ別個に配置することにしても良い。複数の気筒12の内、任意に選んだ二つ以上の気筒12に対する排気通路66aの最上流側にそれぞれ別個に排気絞り弁86が備えられても良い。なお、排気絞り弁86は、対応する気筒12の排気通路66aの最上流側に設けられれば良く、上記第一実施形態の如く排気枝管88に設けても良いが、排気ポート24に設けられても良い。
Further, in the first embodiment, one
次に本発明の第二実施形態について説明する。本第二実施形態のエネルギ回収装置5では、上記第一実施形態とは異なり、4つの気筒の内の、2つの気筒のそれぞれに対する排気通路66aの最上流側にそれぞれ別個の排気絞り弁86を設けることにしている。なお、以下の第二実施形態の説明において、上記第一実施形態で説明したのと同じ構成要素に対しては、同じ符号を用いて、説明を省略する。ただし、本第二実施形態では、#1と#3の2つの気筒12に関してそれぞれ排気絞り弁86を設けることにしているので、上記第一実施形態で説明したのと同じ構成要素の内、二組ずつ設けられるものがある。そこで、#1の気筒12に関する構成要素と、#3の気筒12に関する構成要素とを区別するべく、#1の気筒12に関する構成要素では「a」を、#3の気筒12に関する構成要素では「b」を、それらの符号の最後に付す。
Next, a second embodiment of the present invention will be described. In the
本第二実施形態のエネルギ回収装置5が適用されたエンジンシステムの概念図を図6に示す。図6に示すように、排気絞り弁86は二つ設けられていて、#1の気筒12の排気通路66aの最上流側に排気絞り弁86aが、#3の気筒12の排気通路66bの最上流側に排気絞り弁86bが設けられている。そして、それぞれの昇圧部92a、92bには、それぞれ同じように回収通路96a、96bが連通され、それらの他端側は連結されて蓄圧タンク100に連通している。そして、蓄圧タンク100に至る前の回収通路96a、96bが合流して一経路になっている回収通路の部分に制御弁132が設けられている。なお、#1の気筒12のサイクルと、#3の気筒12のサイクルは、本第二実施形態では、360°ずれている。すなわち、それらの対応する行程は、等間隔で繰り返し行われる。
A conceptual diagram of an engine system to which the
本第二実施形態でも、エネルギ回収の流れは、上記第一実施形態で図3のフローチャートに基づいて説明したのと同様になされるので、この説明は省略する。ただし、本第二実施形態では、上記ステップS307に至って、エネルギ回収が行われるようになって、上記ステップS309でエネルギ回収が停止されるまで、制御弁132がECU110により開かれる制御が加わる点で異なる。
Also in the second embodiment, the flow of energy recovery is the same as that described with reference to the flowchart of FIG. 3 in the first embodiment, and thus the description thereof is omitted. However, in the second embodiment, the control is performed such that the
次に、本第二実施形態での、昇圧部92a、92bでの圧力変化を表した曲線を重ねたグラフを図7に示す。#1の気筒12に関する曲線をγで、#3の気筒12に関する曲線をδで、表している。上記したように、本第二実施形態では、#1の気筒12と#3の気筒12とは、360°の差でサイクルが繰り返される。したがって、図7の曲線からも明らかなように、昇圧部92a、92bの圧力が高まるのは、クランクシャフトの回転で360°ごとに交互に生じる。その結果、高圧タンク100へのエネルギ回収は、360°の等間隔で繰り返されることになる。したがって、上記第一実施形態の場合よりも、約2倍の速さで蓄圧タンク100に圧力エネルギが回収されることになる。
Next, FIG. 7 shows a graph in which curves representing pressure changes in the
なお、このように所定の間隔でもって高い圧力エネルギが回収されるので、蓄圧タンク100内に不要な脈動が生じることが低減され、例えば、その脈動に基づく騒音を低減することが可能になる。ただし、このように等間隔でエネルギが回収されるのであれば、いずれの気筒に関して排気絞り弁が配置されても良い。なお、本発明は、等間隔でエネルギが回収されることに限定するものではない。
In addition, since high pressure energy is collect | recovered by a predetermined space | interval in this way, generation | occurrence | production of an unnecessary pulsation in the
以上、本発明を上記第一および第二実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されない。全ての気筒に対する排気通路の最上流側にそれぞれ別個に排気絞り弁が備えられても良い。そして、上記した如く、上記第一実施形態およびその変形例、ならびに上記第二実施形態の種々の組合せを本発明は含むものである。 As mentioned above, although this invention was demonstrated based on said 1st and 2nd embodiment, this invention is not limited to these. An exhaust throttle valve may be separately provided on the most upstream side of the exhaust passage for all the cylinders. As described above, the present invention includes various combinations of the first embodiment and its modified examples and the second embodiment.
1、5 エネルギ回収装置
10 エンジン
12 気筒
66 排気通路
86 排気絞り弁
1, 5
Claims (3)
前記排気絞り弁を、対応する気筒の排気通路の最上流側に設けたことを特徴とするエネルギ回収装置。 An energy recovery device that closes an exhaust throttle valve provided in an exhaust passage of an engine, raises the pressure of an exhaust passage upstream of the exhaust throttle valve, and recovers the increased pressure as energy,
An energy recovery device, wherein the exhaust throttle valve is provided on the most upstream side of the exhaust passage of the corresponding cylinder.
前記排気絞り弁は、排気集合部よりも上流側の排気枝管に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエネルギ回収装置。 When the engine is an engine having a plurality of cylinders,
The energy recovery apparatus according to claim 1, wherein the exhaust throttle valve is provided in an exhaust branch pipe upstream of the exhaust collecting portion.
The energy recovery device according to claim 2, wherein the exhaust throttle valve is provided in each of a plurality of exhaust branch pipes.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006127886A JP2007298000A (en) | 2006-05-01 | 2006-05-01 | Energy recovery device |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012145065A (en) * | 2011-01-14 | 2012-08-02 | Suzuki Motor Corp | Exhaust system of engine with supercharger |
-
2006
- 2006-05-01 JP JP2006127886A patent/JP2007298000A/en not_active Withdrawn
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