JP2007297558A - 記録液、これを用いた記録方法及び液体カートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】泡立ちを抑え、滲みや色むら、色混ざりを防止する。
【解決手段】被記録媒体に記録を行うために液滴の状態で当該被記録媒体に付着される記録液中に、少なくとも水及び水溶性有機溶媒を含む溶媒と、溶媒に溶解又は分散する色材と、界面活性剤と、少なくとも1種類の分岐高分子を含む消泡剤とを含有させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、被記録媒体に記録を行うために、液滴の状態でこの被記録媒体に付着される記録液、この記録液を用いた記録方法及び記録液を収容した液体カートリッジに関する。
記録液を被記録媒体に吐出するものとしては、例えば記録液となるインクを被記録媒体の普通紙や専用紙等に吐出して画像や文字を印刷するインクジェットプリンタ装置がある。このインクジェットプリンタ装置に用いられているインクジェット記録方式は、高電圧印加による静電吸引方式、圧電素子を用いて記録液に機械的振動を与えるピエゾ方式、インクを加熱し発生する気泡による圧力を利用するサーマルジェット方式等、種々の方式によりインクを微小な液滴の状態にして吐出し、飛翔させて紙に付着させ、インクドットを形成し、画像や文字を印刷するものである。
このインクジェット記録方式は、紙をはじめとする種々の被記録媒体へ印刷を行うことができ、その用途はホームユースにおけるドキュメント印刷、画像観賞用印刷から、ワイドフォーマット等の工業用途に於ける看板印刷、液晶等のカラーディスプレイに用いるカラーフィルター作成等まで、多種にわたり適用することができる。
インクジェット記録方式は、特に画像観賞用印刷への応用が盛んに行われているため、印刷された画像や文字の高品位化が求められている。また、インクジェット記録方式では、印刷速度の高速化を図ることも生産性の観点から欠かすことができなくなっている。したがって、インクジェット記録方式では、高品位な画像や文字の印刷と印刷速度の向上とを両立することが市場の大きな要望となっている。
高品位な画像や文字を印刷するために、インクジェットプリンタ装置に用いるインクには、印刷後の乾燥性が良いこと、印刷後のにじみが少ないこと、他色のインクと混ざる色混ざりが発生しないこと、色むらのないこと等の特性が要求される。特に普通紙を使用した場合には、紙に種々の繊維が含有されているため、各繊維に対する浸透性が異なり、浸透性の相違による滲みや他色インクとの色混ざりが発生しやすくなる。また、普通紙を使用した場合には、紙に含有されている吸水性を抑えるサイズ剤に対する濡れ性によって、色むらが発生しやすくなる。そこで、インクジェットプリンタ装置に用いるインクには、滲みや色混ざり、色むらが生じないように、紙へのインクの浸透性を改善させる必要がある。
インクの紙への浸透性を改善させる方法としては、例えば下記の特許文献1に、インク中に特定の界面活性剤を添加し、表面張力を下げることにより紙中の繊維への浸透性を向上させる方法が記載されている。特許文献2では、インクに強塩基性物質を添加し、紙中のサイズ剤やパルプ材を化学的に溶解させ、ドットの広がりと吸収性を制御する方法が記載されている。
また、他の方法としては、下記の特許文献3に、ジエチレングリコールモノブチルエーテルを添加することにより、滲みを軽減する方法が記載されている。また、特許文献4には、特定の明確に規定されたpH条件(例えばpH6.5〜7.0)の下で不溶化する特定の種類の染料を使用し、印刷物上で染料を不溶性にし、染料を析出させることによって染料の移動を抑制し、滲みを軽減する方法が記載されている。また、特許文献5では、紙上で固液分離速度の異なる複数のインクで構成されたインクセットが記載されており、固液分離速度の速いインクを吐出した後、残りのインクの中でも固液分離速度が速いインクを吐出させることで、滲みを軽減させる方法が記載されている。
しかしながら、特許文献1〜特許文献3に記載されている方法では、十分に滲みを防止することができず、高品位な画像や文字を印刷することが困難である。
また、インクの紙への浸透性を改善させる他の方法としては、特許文献6に、高い浸透性を持つことを特徴とするアセチレンジオール系の界面活性剤を添加することで普通紙等の被記録媒体への浸透性を向上させ、滲みを防止する方法が記載されている。
しかしながら、アセチレンジオール系界面活性剤を使用した場合には、インクの組成によって非常に泡立ちやすくなる場合がある。インクジェットプリンタ装置では、インク中に気泡が存在すると、この気泡がノズル内に入り込み、この気泡によってインクが吐出されず、ノズル目詰まりを引き起こす虞がある。インクジェットプリンタ装置では、インク中に含有されているアセチレンジオール系の界面活性剤によってインク中に気泡が発生する他、例えばノズルが形成されたノズルシートのインクが吐出される側のノズル面に付着した余分なインクを除去するために行うヘッドクリーニングで、ノズル面に付着した余分なインクをクリーニングローラで吸引した際に発生し、ノズルから逆流してインク中に混入したり、インクが収容されているインクタンク中で発生し、インクタンクからノズルまでを繋ぐ流路内のインクに混入する場合がある。
インクの泡立ちを抑える方法としては、様々な方法が提案されている。例えば、特許文献7では、インク組成中に炭素数5以下の低級アルキルアルコールを含むことで気泡の安定性が得られることが記載されている。
また、特許文献8及び特許文献9には、インク組成中にアセチレンジオール系界面活性剤と、下記化学式(3)に示すHLB値が8〜19で、直鎖状のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを含有させることで、浸透性と消泡性とを得て、気泡の発生を抑える方法が記載されている。
Figure 2007297558
また、特許文献10には、エチレンオキサイド付加モル数の異なるアセチレンジオールを組み合わせることで泡立ちが抑えられ、普通紙に対しても高品位な画像を印刷することができることが記載されている。
また、特許文献11には、アセチレンジオール系界面活性剤を特定の構造とすることで泡立ちが抑えられ、普通紙に対しても高品位な画像が得られることが記載されている。
しかしながら、上記特許文献7〜特許文献11に記載されているような低級アルキルアルコールやアセチレンジオール系界面活性剤を使用したインクでは、常温環境下において気泡の発生を抑制することができるが、赤道直下での船舶輸送や夏季環境下での倉庫保管等で、長期間、高温環境下で保存した場合、泡立ちが抑えられず、泡立ちやすくなることが発明者らによって確認されており、長期間にわたり高温保存した場合に、泡立ちを抑える効果が十分得られない。したがって、特許文献7〜特許文献11に記載されているように低級アルキルアルコールやアセチレンジオール系界面活性剤を含有させたインクでは、高温環境下で長期間保存すると、気泡が発生し、発生した気泡が流路内やノズル内に混入し、ノズル目詰まりを生じさせ、高品位な画像や文字を得ることができなくなる虞がある。
特開昭55−29546号公報 特開昭56−57862号公報 米国特許第5156675号明細書 特開平5−208548号公報 特開2001−152061号公報 米国特許第5183502号明細書 特開昭63−139963号公報 特開2002−348500号公報 特開2003−113397号公報 特開2003−183548号公報 特開2000−144026号公報
本発明は、常温環境下に限らず、高温環境下で長期間保存しても泡立ちが抑えられ、保存安定性や吐出安定性に優れ、被記録媒体に対する浸透性も高く、滲みや色むらを防止でき、多色印刷を行っても色混ざりのない高品位な画像や文字の記録を行うことができる記録液、記録方法及び液体カートリッジを提供することを目的とする。
本発明に係る記録液は、少なくとも水及び水溶性有機溶媒を含む溶媒と、溶媒に溶解又は分散する色材と、界面活性剤と、少なくとも1種類の分岐高分子を含む消泡剤とを含有することを特徴とする。
また、本発明に係る記録方法は、記録液を吐出する吐出口を備えた液体吐出ヘッドの吐出口から記録信号に応じて記録液の微小な液滴を被記録媒体に吐出させて記録を行うものであり、記録液には、少なくとも水及び水溶性有機溶媒を含む溶媒と、上記溶媒に溶解又は分散する色材と、界面活性剤と、少なくとも1種類の分岐高分子を含む消泡剤とを含有することを特徴とする。
また、本発明に係る液体カートリッジは、対象物に記録を行うために液滴の状態で当該対象物に付着される記録液が収容され、収容された記録液は、少なくとも水及び水溶性有機溶媒を含む溶媒と、上記溶媒に溶解又は分散する色材と、界面活性剤と、少なくとも1種類の分岐高分子を含む消泡剤とを含有することを特徴とする。
本発明によれば、界面活性剤と、少なくとも1種類の分岐高分子を含む消泡剤とが含有されていることによって、常温環境下に限らず、高温環境下で保存しても泡立ちが抑えられ、保存安定性や吐出安定性に優れ、被記録媒体に対する浸透性も高く、滲みや色むらを防止でき、多色印刷を行っても色混ざりのない高品位な画像や文字の記録することができる。
以下、本発明が適用されたインク、印刷方法及びインクカートリッジについて、図面を参照して説明する。本発明が適用されたインクiは、例えば図1に示すインクジェットプリンタ装置1(以下、プリンタ装置1と記す。)に用いられる。このプリンタ装置1では、イエローインク、マゼンタインク、シアンインク、ブラックインクの4色のインクiを用いて、カラー画像や文字を印刷することができる。なお、以下の説明では、先ず、本発明を適用したインクiについて説明し、次いで、このインクiが用いられる図1に示すプリンタ装置について説明する。
インクiは、少なくとも水及び水溶性有機溶媒を含む溶媒と、この溶媒に溶解又は分散する色材と、界面活性剤と、少なくとも1種類以上の分岐高分子を含む消泡剤とが含有されている。
溶媒としては、少なくとも水及び水溶性有機溶媒等が用いられる。水溶性有機溶剤としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,5ペンタンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオグリコール、ヘキシレングリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン等の多価アルコール類が挙げられる。なお、水溶性有機溶媒は、これらに限定されるものではない。
この水溶性有機溶媒は、インクiの保水性を確保するためにインクi中に含有させる。この水溶性有機溶媒のインクi中の含有量は、0.1重量%〜40重量%が好ましく、さらに好ましくは1重量%〜30重量%である。水溶性有機溶媒は、上記多価アルコール類等を単独又は2種類以上混合して用いられる。
溶媒に溶解又は分散させる色材としては、水溶性染料、分散染料、油溶性染料等の染料や、無機顔料や有機顔料等の顔料を好適なものとして挙げることができ、中でも特に水溶性染料を使用することが好ましい。
具体的に、イエローインクに使用される水溶性染料としては、以下のようなものが好適である。なお、イエローインクに使用される水溶性染料としては、以下のものに限定されず、一般にイエローインクに使用される水溶性染料も用いることができる。イエローインクに使用される水溶性染料としては、C.I.アシッドイエロー17、23、42、44、79、142、C.I.フードイエロー3、4、C.I.ダイレクトイエロー1、12、24、26、33、44、50、86、120、132、142、144、C.I.ベーシックイエロー1、2、11、13、14、15、19、21、23、24、25、28、29、32、36、40、41、45、49、51、53、63、64、65、67、70、73、77、87、91、C.I.リアクティブイエロー1、5、11、13、14、20、21、22、25、40、47、51、55、65、67等が挙げられる。
また、マゼンタインクに使用される水溶性染料としては、以下のようなものが好適である。なお、マゼンタインクに使用される水溶性染料としては、以下のものい限定されず、一般にマゼンタインクに使用される水溶性染料も用いることができる。マゼンタインクに使用される水溶性染料としては、C.I.アシッドレッド1、8、13、14、18、26、27、35、37、42、52、82、87、89、92、97、105、111、114、115、134、186、249、254、289、C.I.フードレッド7、9、14、C.I.ダイレクトレッド1、4、9、13、17、20、28、31、39、80、81、83、89、225、227、C.I.ベーシックレッド2、12、13、14、15、18、22、23、24、27、29、35、36、38、39、46、49、51、52、54、59、68、69、70、73、78、82、82、102、104、109、112、C.I.リアクティブレッド1、14、17、25、26、32、37、44、46、55、60、66、74、79、96、97等が挙げられる。
また、シアンインクに使用される水溶性染料としては、以下のようなものが好適である。なお、シアンインクに使用される水溶性染料としては、以下のものに限定されず、一般にシアンインクに使用される水溶性染料も用いることができる。シアンインクに使用される水溶性染料としては、C.I.アシッドブルー9、29、45、92、249、C.Iダイレクトブルー1、2、6、15、22、25、71、76、79、86、87、90、98、163、165、199、202、C.I.ベーシックブルー1、3、5、7、9、21、22、26、35、41、45、47、54、62、65、66、67、69、75、77、78、89、92、93、105、117、120、122、124、129、137、141、147、155、C.I.リアクティブブルー1、2、7、14、15、23、32、35、38、41、63、80、95等が挙げられる。
また、ブラックインクに使用される水溶性染料としては、以下のようなものが好適である。なお、ブラックインクに使用される水溶性染料としては、以下のものに限定されず、一般にブラックインクに使用される水溶性染料も用いることができる。ブラックインクに使用される水溶性染料としては、C.I.アシッドブラック1、2、7、24、26、94C.I.フードブラック1、2、C.I.ダイレクトブラック19、22、32、38、51、56、71、74、75、77、154、168、171、C.I.ベーシックブラック2、8、C.I.リアクティブブラック3、4、7、11、12、17等が挙げられる。
無機顔料としては、酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック等が挙げられる。また、有機顔料としては、アゾ顔料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などを含む。)、多環式顔料(フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラノン顔料など)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック等が挙げられる。
ブラックインクに使用される顔料としては、キャボット社製のRegal 400R、 Regal 330R、Rega l660R、Mogul L、Monarch 700、Monarch 800、Monarch 880、Monarch 900、Monarch 1000、Monarch 1100、Monarch 1300、Monarch 1400等が挙げられる。なお、ただし、ブラックインクに使用される顔料としては、これらに限定されるものではない。
イエローインクに使用される顔料としては、C.I.Pigment Yellow 1、C.I.Pigment Yellow 2、C.I. Pigment Yellow 3、C.I. Pigment Yellow 12、C.I. Pigment Yellow 13、C.I. Pigment Yellow 14、C.I. Pigment Yellow 16、C.I. Pigment Yellow 17、C.I. Pigment Yellow 73、C.I. Pigment Yellow 74、C.I. Pigment Yellow 75、C.I. Pigment Yellow 83、C.I. Pigment Yellow 93、C.I. Pigment Yellow 95、C.I. Pigment Yellow 97、C.I. Pigment Yellow 98、C.I. Pigment Yellow 114、C.I. Pigment Yellow 128、C.I. Pigment Yellow 129、C.I. Pigment Yellow 151、C.I. Pigment Yellow 154等が挙げられる。ただし、イエローインクに使用される顔料としては、これらに限定されるものではない。
マゼンタインクに使用される顔料としては、C.I. Pigment Red 5、C.I. Pigment Red 7、C.I. Pigment Red 12、C.I. Pigment Red 48(Ca)、C.I. Pigment Red 48(Mn)、C.I. Pigment Red 57(Ca)、C.I. Pigment Red 57:1、C.I. Pigment Red 112、C.I. Pigment Red 122、C.I. Pigment Red 168、C.I. Pigment Red 184、C.I. Pigment Red 202等が挙げられる。ただし、マゼンタインクに使用される顔料としては、これらに限定されるものではない。
シアンインクに使用される顔料としては、C.I. Pigment Blue 1、C.I. Pigment Blue 2、C.I. Pigment Blue 3、C.I. Pigment Blue 15、C.I. Pigment Blue 15:3、C.I. Pigment Blue 15:34、C.I. Pigment Blue 16、C.I. Pigment Blue 22、C.I. Pigment Blue 60、C.I.Vat Blue 4、C.I.Vat Blue 60等が挙げられる。ただし、シアンインクに使用される顔料としては、これらに限定されるものではない。
また、顔料としては、カルボニル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、スルホン基、スルホン酸基及びこれらの塩のうち、少なくとも一種の官能基を有することにより、表面を親水化処理した自己分散型顔料が好適である。
更に、顔料としては、公知の物理的機械的手法又は化学的手法で製造されるマイクロカプセル化顔料が好適である。
消泡剤としては、少なくとも1種類の分岐高分子が挙げられる。分岐高分子とは、単純な直線状ではなくて分岐点を持っているような高分子である。分岐高分子としては、中心である1つの原子又は分子から放射状に広がるように高度に分岐したスターバーストポリマー、中心である1つの原子又は分子から対称性良く枝分かれしたデンドリマー、中心である1つの原子又は分子からランダムに枝分かれした構造を持つハイパーブランチポリマーが挙げられる。インクiでは、これらの分岐高分子を単独又は2種類以上混合して使用することができる。
この分岐高分子は、インクiの泡立ちを抑えることができ、インクiを常温環境下で保存した場合に限らず、高温環境下で保存した場合であっても泡立ちを抑えることができる。この分岐高分子のインクi中の含有量は、インクiに対して少しでも含有させれば消泡の効果が得られ、上限はインクi全体に対して0.01重量%である。分岐高分子の含有量が0.01重量%以下であれば、十分な消泡効果が得られ、吐出特性の低下を防止することができる。分岐高分子の含有量が0.005重量%〜0.01重量%では、インクiの組成によっては消泡効果が飽和する場合がある。このため、分岐高分子の含有量の上限は、好ましくは0.005重量%以下である。また、インクiでは、分岐高分子の含有量が0.01重量%と少量であるため、インクi中に含まれている界面活性剤等の効果に影響することを防止できる。一方、分岐高分子の含有量が例えば0.02重量%以上、即ち分岐高分子の含有量を過剰にした場合には、吐出安定性が低下してしまう。
界面活性剤としては、一般にインクiに用いられている界面活性剤を用いることができるが、好ましくは下記の化学式(1)又は化学式(2)に示すアセチレンジオール系界面活性剤の少なくとも1種類が用いられる。
Figure 2007297558
Figure 2007297558
また、界面活性剤としては、アセチレンジオール系界面活性剤の他に、種々のノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤を用いることができ、特にノニオン性界面活性剤が好適である。
ノニオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミドなどのエチレンオキシド付加型,グリセリンアルキルエステル、ソルビタンアルキルエステル、シュガーアルキルエステルなどのポリオールエステル型,多価アルコールアルキルエーテルなどのポリエーテル型,アルカノールアミン脂肪酸アミドなどのアルカノールアミド型が挙げられる。
アニオン性界面活性剤の具体例としては、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム、アルキル硫酸ナトリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミン、アルキル硫酸アンモニウム、アルキルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、アルキルアルキルナフタレンスルフォン酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテルジスルフォン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルリン酸カリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸ナトリウム、アルカンスルフォン酸ナトリウム等が挙げられる。
両性界面活性剤の具体例としては、アルキルジメチルカルボキシメチルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルヒドロキシスルフォベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルジメチルアミンオキサイドなどが挙げられる。
これらの界面活性剤は、記録紙Pを構成する種々の繊維に対してインクiを浸透しやすくさせ、インクiの滲みを防止し、多色印刷を行った際に多色のインクiと混ざり合う色混ざりを防止することができる。また、界面活性剤は、記録紙Pに含有されている吸水性を抑えるサイズ剤に対しても、インクiの濡れ性を良くするため、インクiの色むらを防止することができる。特に、化学式(1)又は化学式(2)に示すアセチレンジオール系界面活性剤は、インクiの記録紙Pに対する浸透性を更に高くすることができ、インクiの滲み、色混ざりや色むらを一層防止することができる。
このような界面活性剤の含有量は、好ましくはインクi全体に対して0.01重量%〜5.0重量%であり、さらに好ましくは0.1〜3.0重量%である。界面活性剤の含有量が0.01重量%以上〜5.0重量%であれば、記録紙Pに対するインクiの濡れ性が向上し、記録紙Pに対して浸透性が良好となる。
なお、インクiには、上記色材、分岐高分子や界面活性剤の他に、pH調整剤を適宜含有させてもよい。pH調整剤としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、アミノエトキシエタノール、メチルエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、ジメチルエタノールアミンなどのアミン類、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属類の水酸化物、水酸化アンモニウム、4級アンモニウム水酸化物、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウムなどの炭酸塩類その他リン酸塩、尿素、チオ尿素、テトラメチル尿素などの尿素類等が用いられる。なお、pH調整剤としては、これらに限定されるものではない。
以上のような構成からインクiでは、消泡剤として少なくとも1種類の分岐高分子が含有されていることによって、常温環境下に限らず、赤道直下での船舶輸送や夏季環境下での倉庫保管等で、長期間、高温環境下で保存した後であっても泡立ちが抑えられ、保存安定性に優れている。これにより、このインクiでは、気泡がノズル内に入ってノズル目詰まり等の不具合の発生を防止することができる。また、インクiでは、消泡剤の他に界面活性剤が含有されているため、記録紙Pに対する浸透性及びサイズ剤に対する濡れ性が向上し、滲みや色むらがなく、多色のインクiとの色混ざりを防止することができる。これらのことから、このインクiをプリンタ装置1に用いることによって、高品位な画像や文字を印刷することができる。
また、このインクiでは、界面活性剤として化学式(1)又は化学式(2)に示すアセチレンジオール系界面活性剤を少なくとも1種類以上を含有させることによって、記録紙Pに対する浸透性及びサイズ剤に対する濡れ性が更に向上し、滲みや色むらを更に防止でき、他色インクiとの色混ざりを更に防止することができる。これにより、インクiでは、界面活性剤に化学式(1)又は化学式(2)に示すアセチレンジオール系界面活性剤を少なくとも1種類以上を含有させることによって、より高品位な画像や文字を印刷することができる。
このようなインクiを用いるインクジェットプリンタ装置(以下、プリンタ装置という。)1について具体的に説明する。プリンタ装置1は、図1に示すように、対象物となる例えば記録紙Pに対して上述したインクiを吐出するインクジェットプリンタヘッドカートリッジ(以下、ヘッドカートリッジという。)2と、このヘッドカートリッジ2が装着される装置本体3とを備える。このプリンタ装置1は、記録紙Pの幅方向、すなわち図1中矢印W方向にノズルが略ライン状に1列以上並設した、いわゆるライン型のプリンタ装置である。プリンタ装置1は、ヘッドカートリッジ2が装置本体3に対して着脱可能である。
先ず、プリンタ装置1を構成するヘッドカートリッジ2について説明する。ヘッドカートリッジ2は、例えば圧力発生素子として電気熱変換式を用いた発熱抵抗体を用いて上述したインクiを吐出し、記録紙Pの主面にインクiを着弾させる。ヘッドカートリッジ2には、図2及び図3に示すように、インクiが収容されたインクカートリッジ11が装着される。インクカートリッジ11は、色毎に、イエローインクのインクカートリッジ11y、マゼンタインクのインクカートリッジ11m、シアンインクのインクカートリッジ11c、ブラックインクのインクカートリッジ11kを備える。インクカートリッジ11は、記録紙Pの幅方向の寸法と略同じ寸法をなす略矩形状に形成されている。インクカートリッジ11には、図2及び図3に示すように、ヘッドカートリッジ2のカートリッジ本体21にインクiを供給するためのインク供給部12と、インクiがカートリッジ本体21に供給された後、外部から空気を取り込むための外部連通孔13が上側略中央に設けられている。なお、ヘッドカートリッジ2とインクカートリッジ11とが一体となっていてもよい。
インク供給部12は、インクカートリッジ11の下側略中央部に設けられている。このインク供給部12は、略突形状のノズルであり、このノズルの先端が後述するヘッドカートリッジ2の接続部25に嵌合されることにより、インクカートリッジ11とヘッドカートリッジ2のカートリッジ本体21との間をインク供給可能に接続する。インク供給部12は、弁機構を備え、この弁機構でカートリッジ本体21へのインクiの供給を調整している。
インクカートリッジ11が装着されるヘッドカートリッジ2は、図2及び図3に示すように、カートリッジ本体21を有する。カートリッジ本体21には、インクカートリッジ11が装着される装着部22と、インクiを吐出するインク吐出ヘッド23と、インク吐出ヘッド23を保護するヘッドキャップ24とを備える。
装着部22の略中央には、装着部22に装着されたインクカートリッジ11のインク供給部12と接続される接続部25が設けられている。この接続部25は、装着部22に装着されたインクカートリッジ11のインク供給部12からカートリッジ本体21の底面に設けられたインクiを吐出するインク吐出ヘッド23にインクiを供給するインク供給路となる。接続部25は、インクカートリッジ11からインク吐出ヘッド23へのインクiの供給を弁機構で調整している。
接続部25からインクiが供給されるインク吐出ヘッド23は、カートリッジ本体21の底面に沿って配設されている。インク吐出ヘッド23は、接続部25から供給されるインクiを吐出する吐出口である後述するノズル27aが記録紙Pの幅方向、すなわち図3中矢印W方向に略ライン状に並設されている。インク吐出ヘッド23は、インクiを吐出する際に、記録紙Pの幅方向に移動することなく、ノズルライン毎にインクiを吐出する。
インク吐出ヘッド23は、図4に示すように、電気熱変化式の発熱抵抗体26aが設けられた回路基板26と、ノズル27aが形成されたノズルシート27と、回路基板26とノズルシート27との間に設けられたフィルム28とで形成されている。インク吐出ヘッド23には、回路基板26とノズルシート27とフィルム28とで囲まれたインク液室29が形成されている。インク液室29には、発熱抵抗体26aによって加熱されるインクiが充填される。また、吐出ヘッド23には、インクiが収容されたインクカートリッジ11からインクiをインク液室29に供給するためのインク流路30が形成されている。
以上のような構成からなるインク吐出ヘッド23では、印刷データに基づいた記録信号によって、回路基板26の制御回路が選択的に発熱抵抗体26aにパルス電流を供給し、発熱抵抗体26aを加熱する。インク吐出ヘッド23では、発熱抵抗体26aを加熱すると、図4(A)に示すように、発熱抵抗体26aと接するインクiに気泡bが発生する。そして、インク吐出ヘッド23では、図4(B)に示すように、気泡bが膨張しながらインクiを加圧し、押し退けられたインクiが液滴の状態となってノズル27aより吐出される。また、インク吐出ヘッド23では、インクiの液滴を吐出した後、インク流路30を通してインクiをインク液室29に供給することによって、再び吐出前の状態へに戻る。インク吐出ヘッド23では、印刷データに基づいた記録信号によって、上述した動作を繰り返して、記録紙P上にインクiを吐出して画像や文字を印刷する。
インク吐出ヘッド23の吐出面23aを保護するためのヘッドキャップ24は、図2に示すように、インクiを吐出せず、印刷をしない間、インク吐出ヘッド23の吐出面23aを閉塞し、ノズル27aを乾燥等から保護している。印刷を行う際には、ヘッドキャップ24は、図2及び図5に示すように、ヘッドカーリッジ2の底面から装置本体3の前方、即ち図2中矢印A1方向に移動し、インク吐出ヘッド23の吐出面23aを外部に露出させる。印刷を行った後には、ヘッドキャップ24は、図2に示すように、装置本体3の前方からヘッドカートリッジ2の底面、即ち図2中矢印A2方向に移動し、インク吐出ヘッド23の吐出面23aを保護する。
このヘッドキャップ24には、吐出面23aに付着している余分なインクiを拭き取るクリーニングローラ24aが設けられている。ヘッドキャップ24は、吐出面23aを開放する際に、クリーニングローラ24aで吐出面23aをクリーニングし、吐出面23aに付着している余分なインクiを吸収する。なお、ヘッドキャップ24は、印刷後にヘッドカートリッジ2の底面に移動する際に、クリーニングローラ24aで吐出面23aをクリーニングする場合もある。
ヘッドカートリッジ2が装着される装置本体3には、図1に示すように、ヘッドカートリッジ装着部41にヘッドカートリッジ2が装着される。また、装置本体3には、前面下側に設けられた給紙口42に印刷される前の記録紙Pが積層して収納された給紙トレイ43が取り付けられ、前面上側に設けられた排紙口44に印刷後の記録紙Pを収納する排紙トイレ45が取り付けられている。
装置本体3には、図5に示すように、記録紙Pを搬送する給排紙機構46及びヘッドカートリッジ23の吐出面23aに設けられたヘッドキャップ24を開閉するキャップ開閉機構47が設けられている。
以上のような構成からなるプリンタ装置1は、外部に設けられた情報処理装置から入力された印刷データに基づき印刷を行う。即ち、プリンタ装置1では、ヘッドキャップ開閉機構47により、ヘッドキャップ24をヘッドカートリッジ2に対して給紙トレイ43及び排紙トレイ45が設けられている装置本体3の前面側に移動する。これにより、プリンタ装置1は、インク吐出ヘッド23の吐出面23aに設けられたノズル27aが外部に露出し、インクiが吐出できるようになる。
次に、プリンタ装置1は、装置本体3に設けられた操作ボタン3aの操作により、装置本体3の給排紙機構46が駆動し、給紙トレイ43から給紙ローラ51で記録紙Pを引き出し、同じ方向に回転する一対の分離ローラ52a,52bで給紙トレイ43から1枚だけ記録紙Pを引き出す。プリンタ装置1は、給紙トレイ43から引き出した記録紙Pを反転ローラ53でヘッドカートリッジ23側に反転し、吐出面23aと対向する位置に設けられた搬送ベルト54上に記録紙Pを搬送する。記録紙Pは、インク吐出ヘッド23の吐出面23aと対向する位置に設けられたプラテン板55に保持され、吐出面23aと対向するようになる。
次に、プリンタ装置1は、インク吐出ヘッド23に色毎に設けられた複数の発熱抵抗体26aに印刷データの制御信号に基づいて、駆動電流を供給し、発熱抵抗体26aを加熱する。プリンタ装置1は、発熱抵抗体26aを加熱することによって、図4に示すように、吐出面23aと対向する位置に搬送された記録紙Pに対してノズル27aより上述した各色のインクiを液滴の状態にして吐出し、複数の色からなるカラー画像や文字を印刷する。
そして、プリンタ装置1は、インクiの液滴をノズル27aから吐出すると、インクiを吐出した量と同量のインクiをインクカートリッジ11から接続部25を介してインク吐出ヘッド23に供給する。
次に、プリンタ装置1は、印刷が終わった記録紙Pを排紙口44方向に回転する搬送ベルト54と、搬送ベルト54と対向し、吐出面23aよりも排紙口44側に設けられた排紙ローラ56とによって記録紙Pを排紙口44に送り出し、排紙トレイ45に印刷後の記録紙Pを排紙する。このようにして、プリンタ装置1では、記録紙Pに画像や文字を印刷をする。
以上のようなプリンタ装置1では、インクi中に消泡剤として少なくとも1種類の分岐高分子が含有されていることによって、常温環境下に限らず、赤道直下での船舶輸送や夏季環境下での倉庫保管等で、長期間、高温環境下で保存した後であっても泡立ちが抑えられている。これにより、プリンタ装置1では、気泡がノズル内に入ったりしないため、ノズル目詰まり等の不具合の発生を防止することができ、吐出安定性に優れている。
また、プリンタ装置1では、インクi中に消泡剤の他に界面活性剤が含有されているため、記録紙Pに対する浸透性及びサイズ剤に対する濡れ性が向上し、滲みや色むらがなく、多色のインクiとの色混ざりを防止することができる。以上のことから、プリンタ装置1では、ノズル目詰まりがなく、吐出安定性に優れ、記録紙Pに対する浸透性も高く、滲みや色むらを防止でき、多色印刷を行っても色混ざりのない高品位な画像や文字の印刷することができる。
また、プリンタ装置1では、インクi中に界面活性剤として化学式(1)又は化学式(2)に示すアセチレンジオール系界面活性剤を少なくとも1種類含有させることによって、記録紙Pに対する浸透性及びサイズ剤に対する濡れ性が更に向上し、滲みや色むらを更に防止でき、他色インクiとの色混ざりを更に防止することができる。これにより、プリンタ装置1では、界面活性剤に化学式(1)又は化学式(2)に示すアセチレンジオール系界面活性剤を少なくとも1種類を含有させることによって、より高品位な画像や文字を印刷することができる。
なお、上述では、ライン型のプリンタ装置1を用いて説明したが、このことに限定されず、インク吐出ヘッドを記録紙Pの幅方向に移動させて1列分の印刷を行うシリアル型のプリンタ装置にも用いることができる。
また、プリンタ装置1では、発熱抵抗体26aによって本発明を適用したインクiを加熱し、ノズル27aからインクiを吐出させる電気熱変換方式を採用しているが、このような方式に限定されず、例えばピエゾ素子といった圧電素子等の電気機械変換素子等によってインクiを電気機械的にノズルより吐出させる電気機械変換方式を採用したものであっても、同様な効果が得られる。
以下、本発明を適用したインクについて説明する。
〈サンプル1〉
サンプル1では、界面活性剤として化学式1に示すアセチレンジオール系界面活性剤を用い、消泡剤としてcognis社製の分岐高分子のスターファクタント20(ハイパーブランチブロックコポリマー)を用い、下記の表1に示す各成分をそれぞれ混合し、さらにポアサイズ1.2μmのメンブランフィルター(ミリポア社、Isopore)を使用して濾過し、インクを作製した。
Figure 2007297558
〈サンプル2〉
サンプル2では、界面活性剤として化学式1に示すアセチレンジオール系界面活性剤を用い、消泡剤としてcognis社製の分岐高分子のフォームスターA10を用い、下記の表2に示す成分としたこと以外はサンプル1と同様にしてインクを作製した。
Figure 2007297558
〈サンプル3〉
サンプル3では、界面活性剤として化学式1に示すアセチレンジオール系界面活性剤を用い、消泡剤としてcognis社製の分岐高分子のフォームスターA12を用い、下記の表3に示す成分としたこと以外はサンプル1と同様にしてインクを作製した。
Figure 2007297558
〈サンプル4〉
サンプル4では、界面活性剤として化学式1に示すアセチレンジオール系界面活性剤を用い、消泡剤としてcognis社製の分岐高分子のフォームスターA32を用い、下記の表4に示す成分としたこと以外はサンプル1と同様にしてインクを作製した。
Figure 2007297558
〈サンプル5〉
サンプル5では、界面活性剤として化学式1に示すアセチレンジオール系界面活性剤を用い、消泡剤としてcognis社製の分岐高分子のフォームスターA32を用い、下記の表5に示す成分としたこと以外はサンプル1と同様にしてインクを作製した。
Figure 2007297558
〈サンプル6〉
サンプル6では、界面活性剤として化学式1に示すアセチレンジオール系界面活性剤を用い、消泡剤としてcognis社製の分岐高分子のフォームスターA32を用い、下記の表6に示す成分としたこと以外はサンプル1と同様にしてインクを作製した。
Figure 2007297558
〈サンプル7〉
サンプル7では、界面活性剤として化学式2に示すアセチレンジオール系界面活性剤を用い、消泡剤としてcognis社製の分岐高分子のフォームスターA32を用い、下記の表7に示す成分としたこと以外はサンプル1と同様にしてインクを作製した。
Figure 2007297558
〈サンプル8〉
サンプル8では、界面活性剤として化学式1に示すアセチレンジオール系界面活性剤を用い、消泡剤の分岐高分子を含有させず、下記の表8に示す成分としたこと以外はサンプル1と同様にしてインクを作製した。
Figure 2007297558
〈サンプル9〉
サンプル9では、界面活性剤として化学式1に示すアセチレンジオール系界面活性剤を用い、消泡剤の分岐高分子は含有させず、下記の表9に示す成分としたこと以外はサンプル1と同様にしてインクを作製した。
Figure 2007297558
〈サンプル10〉
サンプル10では、界面活性剤として化学式1に示すアセチレンジオール系界面活性剤を用い、消泡剤の分岐高分子は含有させず、下記の表10に示す成分としたこと以外はサンプル1と同様にしてインクを作製した。
Figure 2007297558
〈サンプル11〉
サンプル11では、界面活性剤として化学式1に示すアセチレンジオール系界面活性剤を用い、消泡剤として直鎖状のポリオキシアルキレンアルキルエーテル(レオコン1020H(ライオン株式会社))を用い、下記の表11に示す成分としたこと以外はサンプル1と同様にしてインクを作製した。
Figure 2007297558
〈サンプル12〉
サンプル12では、界面活性剤として化学式1に示すアセチレンジオール系界面活性剤を用い、消泡剤としてポリオキシアルキレンアルキルエーテル(SNデフォーマー777(サンノプコ株式会社))を用い、下記の表12に示す成分としたこと以外はサンプル1と同様にしてインクを作製した。
Figure 2007297558
〈サンプル13〉
サンプル13では、界面活性剤として化学式1に示すアセチレンジオール系界面活性剤を用い、消泡剤としてポリオキシアルキレンアルキルエーテル(アンチフロスF244(第一工業製薬株式会社))を用い、下記の表13に示す成分としたこと以外はサンプル1と同様にしてインクを作製した。
Figure 2007297558
〈サンプル14〉
サンプル14では、界面活性剤として化学式2に示すアセチレンジオール系界面活性剤を用い、消泡剤として分岐高分子のcognis社製のフォームスターA32を用い、下記の表14に示す成分としたこと以外はサンプル1と同様にしてインクを作製した。
Figure 2007297558
以上のように作製したインクについて、起泡力の試験をJIS K3362−1970に基づいて行った。具体的には、25℃の環境下でインク50mlを試験管に採取し、液面とする。続いてピペットを用いて200mlのインクを液面より900mmの高さから30秒間で落下させ、全部の液が流出したのち、直ちに気泡の量を測定し起泡力とした。試験は、各実施例及び各比較例について、A:インク調合直後、B:インクを60℃48時間保存後25℃に戻したもの、C:インクを60℃120時間保存後25℃に戻したものについて実施した。試験結果を下記の表15に示す。
Figure 2007297558
表15に示す結果から、消泡剤として分岐高分子が適量含有されているサンプル1〜サンプル7及びサンプル14は、消泡剤が含有されていないサンプル8〜サンプル10、直鎖状の高分子が含有されているサンプル11〜サンプル13と比較して気泡力が小さく良好であった。
サンプル1〜サンプル7及びサンプル14では、消泡剤として分岐高分子が含有されているため、インクを調整した直後であっても、高温環境下で長時間保存した後であっても、泡立ちが抑えられていることが分かる。
これらのサンプルに対して、サンプル8〜サンプル10では、消泡剤が含有されていないため、インクを調整した直後であっても気泡が発生し、高温環境下で長時間保存するとさらに気泡が発生しやすくなることが分かる。
また、サンプル11〜サンプル13では、直鎖状の消泡剤が含有されているため、インクを調整した直後であっても気泡が発生し、高温環境下で長時間保存するとさらに気泡が発生しやすいことが分かる。これにより、サンプル11〜サンプル13では、直鎖状の消泡剤を含有させても、消泡剤を含有させていない場合と同じぐらい消泡効果が得らないことが分かる。
以上のことから、インク中に分岐高分子を含有させることによって、インクを調整した直後であっても、高温環境下で長時間保存した後であっても、泡立ちが抑えられることが分かる。
また、各サンプルのインクについて、ノズル目詰まり回復性の試験を行った。このノズル目詰まり回復性の試験は、実施の形態で説明したプリンタ装置(A4判横幅のラインヘッドを有し、ノズル密度600dpi)の装置本体から、インク吐出ヘッドとインクタンクが一体となっているヘッドカートリッジを外し、各実施例及び比較例についてA:記録液調合直後、B:記録液を60℃48時間保存後25℃に戻したもの、C:記録液を60℃120時間保存後25℃に戻したものをそれぞれインクタンクに充填した。その後、プリンタ装置のヘッドキャップを外した状態で25℃、10%RHの環境下に10分間放置した。放置後、全ノズルが吐出可能となるまでに要するヘッドクリーニング動作の回数を以下の基準にて評価した。評価結果を表16に示す。表16中、ヘッドクリーニング動作が1回の場合には、以下の表16に○印で示し、2〜4回の場合には、△印で示し、5回以上の場合には、×印で示した。
Figure 2007297558
表16に示す結果から、消泡剤として分岐高分子が適量含有されているサンプル1〜サンプル7、サンプル14は、消泡剤が含有されていないサンプル8〜サンプル10及び直鎖状の高分子が含有されているサンプル11〜サンプル13と比較してノズル目詰まりの回復性が良好であった。
サンプル1〜サンプル7では、分岐高分子が含有されており、その含有量が0.0001重量%〜0.01重量%であり、気泡の発生が抑えることができる程度に含有されているため、気泡の発生が抑えられている。これにより、サンプル1〜サンプル7では、ノズル内への気泡の混入が少なく、1回のクリーニングで全ノズルが吐出可能となった。
これらのサンプルに対して、サンプル8〜サンプル13では、消泡剤が含有されていなかったり、直鎖状の消泡剤が含有されているため、気泡が発生しやすく、発生した気泡がノズル内に混入し、ノズルからインクが吐出可能となるまでに、2回以上、吐出面をクリーニングしなければならず、吐出面のクリーニングの回数が多くなることが分かる。また、サンプル8〜サンプル13では、高温環境下で長時間保存した場合、気泡がより発生しやすくなるため、ノズルからインクが吐出可能となるまで、吐出面のクリーニングの回数を更に増やさなければならないことが分かる。
また、サンプル14は、消泡剤として分岐高分子が含有されているが、含有量が0.02重量%であり、過剰に分岐高分子が含有されているため、高温で長時間保存すると、ノズルから吐出可能となるまでに、2〜4回、吐出面のクリーニングする必要となった。
以上のことから、インク中に適量の分岐高分子を含有させることによって、気泡がノズル内に混入することが抑えられ、消泡剤を含有させなかったり、直鎖状の消泡剤を含有させたり、過剰に分岐高分子を含有させた場合よりも吐出面のクリーニング回数を少なくでき、1回のクリーニングで全ノズルを吐出可能な状態とすることができる。
また、実施例及び比較例のインクについて、連続印刷試験を行った。この連続印刷試験は、実施の形態で説明したプリンタ装置(A4判横幅のラインヘッドを有し、ノズル密度600dpi)の装置本体から、インク吐出ヘッドとインクタンクが一体となっているヘッドカートリッジを外し、各実施例及び比較例についてA:記録液調合直後のものをインクタンクに充填した。その後25℃、10%RH環境下にて、A4サイズ普通紙に対し同一画像を連続的に印刷し、1000枚印刷毎にノズル抜け発生本数を確認した。試験結果を表17に示す。表17中、ノズル抜け本数が0〜10本の場合には、○印で示し、ノズル抜け本数が11〜49本の場合には、△印で示し、ノズル抜け本数が50本以上の場合には×印で示した。
Figure 2007297558
表17に示す結果から、消泡剤として分岐高分子が含有されているサンプル1〜サンプル7は、消泡剤が含有されていないサンプル8〜サンプル10、直鎖状の高分子が含有されているサンプル11〜サンプル13、及び消泡剤として分岐高分子が多量に含有されているサンプル14と比べて、連続して印刷することができる枚数が多いことが分かる。
サンプル1〜サンプル7では、適量の分岐高分子が含有されているため、気泡の発生が抑えられ、ノズル内に気泡が入り込むことがなく、連続して複数枚印刷を行っても、ノズル抜けが生じず、吐出安定性が良好であることが分かる。
これらのサンプルに対して、サンプル8〜サンプル13では、発生した気泡がノズル内に混入し、ノズル目詰まりが生じ、連続印刷するとノズルが回復せず、ノズル抜けが生じ、吐出安定性が低下することが分かる。
サンプル14では、分岐高分子が過剰に含有されているため、連続印刷を行うと、3000枚程度でノズル抜けが生じ、吐出安定性が低下することが分かる。
以上のことから、インク中に適量の分岐高分子を含有させることによって、気泡の発生が抑えられ、消泡剤が含有させなかったり、直鎖状の消泡剤が含有させたり、過剰の分岐高分子を含有させた場合よりも吐出安定性が良好であり、連続印刷を可能にすることができる。
以上の気泡力試験、ノズル詰まり回復性試験、連続印刷試験の結果から、サンプル8〜サンプル11のように消泡剤が含有されていないインクやサンプル11〜サンプル12のように直鎖状の消泡剤が含有されているインクでは、連続印刷試験においてサンプル1〜サンプル8と同等な結果が得られたが、気泡が発生し、発生した気泡により、ノズル目詰まりが回復しにくく、吐出面をクリーニングする回数が多くなることが分かる。
また、サンプル14のように過剰の分岐高分子を含有させたインクでは、気泡の発生が抑えられ、気泡力試験やノズル目詰まり回復性がサンプル1〜サンプル7と同等であるが、連続印刷した際に、3000枚程度でノズル抜けが生じ、連続印刷した場合に不具合が生じることが分かる。
これらのサンプルに対して、サンプル1〜サンプル7のように、適量の分岐高分子が含有されているインクでは、気泡力試験、ノズル詰まり回復性試験、連続印刷試験のすべての評価が良好であり、気泡の発生が抑えられ、ノズル内への気泡の混入が少なく、ノズル目詰まり回復性も良好であり、1回のクリーニングでインクを適切に吐出できるようになり、吐出安定性が得られ、連続印刷が可能となる。
本発明が適用されたインクジェットプリンタ装置を示す斜視図である。 同インクジェットプリンタ装置に備わるヘッドカートリッジを示す斜視図である。 同ヘッドカートリッジを示す断面図である。 同ヘッドカートリッジに設けられたインク吐出ヘッドの断面図であり、同図(A)は発熱抵抗体に気泡が発生した状態を模式的に示す断面図であり、同図(B)はノズルよりインクを吐出した状態を模式的に示す断面図である。 同インクジェットプリンタ装置の構成を示す透視側面図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ装置、2 ヘッドカートリッジ、3 装置本体、11 インクカートリッジ、12 インク供給部、13 外部連通孔、21 カートリッジ本体、23 インク吐出ヘッド、24 ヘッドキャップ、24a クリーニングローラ、26 回路基板、27 ノズルシート、27a ノズル、28 フィルム、29 インク供給路、30 インク液室

Claims (10)

  1. 被記録媒体に記録を行うために液滴の状態で当該被記録媒体に付着される記録液において、
    少なくとも水及び水溶性有機溶媒を含む溶媒と、
    上記溶媒に溶解又は分散する色材と、
    界面活性剤と、
    少なくとも1種類の分岐高分子を含む消泡剤とを含有することを特徴とする記録液。
  2. 上記界面活性剤は、下記の化学式1又は化学式2に示すアセチレンジオール系界面活性剤を少なくとも1種類含有することを特徴とする請求項1記載の記録液。
    Figure 2007297558
    Figure 2007297558
  3. 液体吐出装置に備わる液体吐出ヘッドに供給され、上記液体吐出ヘッドに設けられた複数の吐出口から記録信号に応じて微小な液滴の状態で吐出されることを特徴とする請求項1記載の記録液。
  4. 上記液体吐出ヘッドの上記吐出口は、上記被記録媒体の幅方向に略ライン状に並設されていることを特徴とする請求項3記載の記録液。
  5. 記録液を吐出する吐出口を備えた液体吐出ヘッドの上記吐出口から記録信号に応じて上記記録液の微小な液滴を被記録媒体に吐出させて記録を行う記録方法において、
    上記記録液は、少なくとも水及び水溶性有機溶媒を含む溶媒と、上記溶媒に溶解又は分散する色材と、界面活性剤と、少なくとも1種類以上の分岐高分子を含む消泡剤とを含有することを特徴とする記録方法。
  6. 上記界面活性剤は、下記の化学式1又は化学式2に示すアセチレンジオール系界面活性剤を少なくとも1種類含有することを特徴とする請求項5記載の記録方法。
    Figure 2007297558
    Figure 2007297558
  7. 上記液体吐出ヘッドの上記吐出口は、上記被記録媒体の幅方向に略ライン状に並設されていることを特徴とする請求項5記載の記録方法。
  8. 複数の上記記録液を用いて多色記録を行う請求項5記載の記録方法。
  9. 被記録媒体に記録を行うために液滴の状態で当該被記録媒体に付着される記録液が収容された液体カートリッジにおいて、
    上記記録液は、少なくとも水及び水溶性有機溶媒を含む溶媒と、上記溶媒に溶解又は分散する色材と、界面活性剤と、少なくとも1種類の分岐高分子を含む消泡剤とを含有することを特徴とする液体カートリッジ。
  10. 上記界面活性剤は、下記の化学式1又は化学式2に示すアセチレンジオール系界面活性剤を少なくとも1種類以上含有することを特徴とする請求項9記載の液体カートリッジ。
    Figure 2007297558
    Figure 2007297558
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