JP2007295979A - 歯ブラシ - Google Patents
歯ブラシ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007295979A JP2007295979A JP2006124201A JP2006124201A JP2007295979A JP 2007295979 A JP2007295979 A JP 2007295979A JP 2006124201 A JP2006124201 A JP 2006124201A JP 2006124201 A JP2006124201 A JP 2006124201A JP 2007295979 A JP2007295979 A JP 2007295979A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bristle
- toothbrush
- tuft
- area
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Brushes (AREA)
Abstract
【課題】毛丈の高いブリッスルによって歯間部や歯頸部の奥まで毛先を到達させることができると共に、歯垢等の除去性能を阻害することがなく、且つ歯磨剤の送達性や泡立ちの良さが向上した歯ブラシを提供する。
【解決手段】毛丈の高いブリッスル14bからなるフロスタフト15bと、毛丈の低いブリッスル14aからなる本体タフト15aとを含み、フロスタフト15bは、角部に本体タフト15aを配置した各多角形領域Rの中央部分に位置して各々1箇所ずつ植設され、フロスタフト15bのブリッスル14bの毛丈は、本体タフト15aのブリッスル14aの最長の毛丈よりも1.5〜2.5mm高くなっている。植毛領域Aの面積に対する全植毛孔13a,13bの合計面積の割合が35%以上となっている。
【選択図】図2
【解決手段】毛丈の高いブリッスル14bからなるフロスタフト15bと、毛丈の低いブリッスル14aからなる本体タフト15aとを含み、フロスタフト15bは、角部に本体タフト15aを配置した各多角形領域Rの中央部分に位置して各々1箇所ずつ植設され、フロスタフト15bのブリッスル14bの毛丈は、本体タフト15aのブリッスル14aの最長の毛丈よりも1.5〜2.5mm高くなっている。植毛領域Aの面積に対する全植毛孔13a,13bの合計面積の割合が35%以上となっている。
【選択図】図2
Description
本発明は、歯ブラシに関し、特にブリッスルを束ねてなるタフトが植毛台の複数の植毛孔に各々植設されている歯ブラシに関する。
歯ブラシは、複数本のブリッスルを束ねてなるタフトを、植毛台に形成した複数の植毛孔に、例えば平線を打ち込んだり熱で融着させる方法等によって植設固定することにより、複数のタフトからなるブラシ部を形成して得られるものである。また、歯ブラシには、歯面部、歯間部、歯頸部等の歯の部位や、前歯、奥歯等の歯の種類に応じた適切な刷掃を効率良く行うと共に、所望の使用感等を得るため、タフトの配置やブラシ部の形状等に種々の工夫がなされている。
例えば、ブラシ部を構成するタフトの先端を連ねたブラシ面から1mm〜数ミリ程度上方に突出させて、フロス毛を植設した歯ブラシが開示されている(例えば、特許文献1参照)。このような歯ブラシでは、歯間部や歯頸部等の狭い部分の奥までフロス毛の毛先を到達させて、最奥部における歯垢等の掻き取り効果が得られることになる。また、植毛台の長手方向に複数列植設されているタフトについて、最外側列のタフトの束径よりも束径が細く、且つ最外側列のタフトの毛丈よりも毛丈の高いタフトの列が、最外側列のタフトの内側に設けられている歯ブラシが開示されている(特許文献2)。
意匠登録第1050137号公報
特開2001−309819号公報
特許文献1に記載の歯ブラシは、各タフトを構成するブリッスルのうちの数本のみを毛丈の長いフロス毛として突出させており、当該フロス毛よりも短い他の多くのブリッスルと一緒の束となって各タフトを形成している。したがって、各フロス毛は、他の多くの低いブリッスルと重なる下方部分では、これらの低いブリッスルによって周囲を囲まれて動きが制約されてしまい、例えば歯面に沿って歯磨きを行った際に、周囲を囲む低いブリッスルよりも上方に突出する僅かな長さの部分及びこれの近傍部分のみが撓むことになって、周囲の多くの主たるブリッスルが歯面や歯間部、歯頸部等に接触するのを阻害して、却って歯垢等の除去性能を阻害することになりやすい。
また、特許文献1に記載の歯ブラシでは、毛丈の長いフロス毛は、本数が少ないことから、歯間部や歯頸部等の狭い部分の奥までフロス毛を到達させることは可能であるが、フロス毛と共に歯磨剤を奥まで送達させることは困難である。さらに、特許文献2の歯ブラシは、複数の束径のタフトを植設しているため、植毛台の植毛領域に植設されるタフトやブリッスルの植毛密度が低くなり、歯磨剤の泡立ちの良さを十分に確保できない場合がある。
本発明は、歯間部や歯頸部の奥まで毛先を到達させることができると共に、歯垢等の除去性能を阻害することがなく、且つ歯磨剤を歯間部や歯頸部の奥まで容易に送達させることができ、また歯磨剤の泡立ちの良さを向上させることのできる歯ブラシを提供することを目的とする。
本発明は、ブリッスルを束ねてなるタフトが植毛台の複数の植毛孔に各々植設されている歯ブラシであって、毛丈の高いブリッスルからなる束径の小さな複数のフロスタフトと、該フロスタフトよりも毛丈の低いブリッスルからなる束径の大きな複数の本体タフトとを含み、前記フロスタフトは、角部に前記本体タフトを配置した3角形以上の各多角形領域の中央部分に位置して各々1箇所ずつ植設され、前記フロスタフトを構成する毛丈の高いブリッスルの毛丈は、前記本体タフトを構成する毛丈の低いブリッスルの最長の毛丈よりも1.0〜3.0mm高くなっており、且つ最外周に配置される前記植毛孔の外縁を結んだ環状線によって囲まれる領域を前記植毛台の植毛領域として、該植毛領域の面積に対する前記植毛孔の合計面積の割合が35%以上となっている歯ブラシを提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の歯ブラシによれば、ブラシ部の本体部分を構成するブリッスルと、それよりも毛丈の高いブリッスルとが各々別のタフトを形成し、それらを植毛領域における合計面積が大きくなるように(又は、密度が高くなるように)配置することによって、歯間部や歯頸部の奥まで毛先を到達させることができると共に、歯垢等の除去性能を阻害することがなく、且つ歯磨剤を歯間部や歯頸部の奥まで容易に送達させることができ、また歯磨剤の泡立ちの良さを向上させることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は、同一又は同等の構成要素を表している。図1及び図2(a)は、本発明の好ましい一実施形態に係る歯ブラシである。歯ブラシ10は、把持部(図示せず)と、植毛台11とこれらを連結する首部12とからなる歯ブラシ本体17により構成され、歯ブラシ10のブラシ部16は、植毛台11に形成した複数の植毛孔13a,13bに、複数本のブリッスル14a,14bを束ねてなるタフト(毛束)15a,15bを各々植毛(植設)して形成される。
すなわち、歯ブラシ10は、ブリッスル14a,14bを束ねてなるタフト15a,15bが植毛台11の複数の植毛孔13a,13bに各々植設されている歯ブラシであって、毛丈の高いブリッスル14bからなる束径の小さな複数のフロスタフト15bと、このフロスタフト15bよりも毛丈の低いブリッスル14aからなる束径の大きいな複数の本体タフト15aとを含んでいる。またフロスタフト15bは、角部に本体タフト15aを配置した3角形以上、好ましくは5角形〜6角形の各多角形領域Rの中央部分に位置して各々1箇所ずつ植設される。また、フロスタフト15bを構成する毛丈の高いブリッスル14bの毛丈は、本体タフト15aを構成する毛丈の低いブリッスル15bの最長の毛丈よりもt=1.0〜3.0mm高いが、1.5〜2.5mm高くなっているほうが好ましい。また、最外周に配置される植毛孔(植毛孔13a)の外縁を結んだ環状線18によって囲まれる領域を植毛台11の植毛領域Aとすると、この植毛領域Aの面積に対する植毛孔13a,13bの合計面積の割合が35%以上である。
歯ブラシ本体17は、例えばポリプロピレン、ABS樹脂等の合成樹脂からなり、その植毛台11の平坦な表面には、各タフト15a,15bの配設位置に対応させて、円形の平面形状を備える多数(複数)の植毛孔13a,13bが、植毛台11の略全体に分散配置され、例えば2〜5mmの深さで開口形成されている。各植毛孔13a,13bには、タフト15a,15bが、好ましくは平線を打ち込む方法によって、植毛台11の表面からの高さである毛丈が後述する所望の高さとなるように各々植設される。そして、本実施形態では、タフト15a,15bの根元部における束径に相当する植毛孔13a,13bの径(図1及び図2(a),(b)では直径)は、毛丈の低い本体タフト15aが植設される束径の大きな植毛孔13a(以下、大径植毛孔とする)が例えば1.4〜2.0mm、好ましくは1.4mm、毛丈の高いフロスタフト15bが植設される束径の小さな植毛孔13b(以下、小径植毛孔とする)が例えば0.8〜1.2mm、好ましくは1.0mmとなっている。
各タフト15a,15bを構成するブリッスル14a,14bは、例えばナイロン等の合成樹脂や、豚毛などの天然素材等の材質が使用でき、例えば6〜10mil(0.15〜0.25mm)の太さを有するフィラメント材が好ましく、前記フィラメント材を例えば数本〜数十本束ねることによってタフト15a,15bが形成される。ブリッスル14a,14bの先端部分は、必要に応じてテーパー形状とすることもできる。本実施形態では、各ブリッスルの毛丈は、本体タフト15aを構成する毛丈の低いブリッスル14aの毛丈が例えば9.0〜10.5mm、フロスタフト15bを構成する毛丈の高いブリッスル14aの毛丈が例えば11.0〜12.5mmであることが好ましい。
ここで、フロスタフト15bを構成する毛丈の高いブリッスル14bの毛丈と、本体タフト15aを構成する毛丈の低いブリッスル14aの最長の毛丈との差tは、1.0〜3.0mmとする必要があり、歯間部、歯頸部の奥まで到達でき、かつブリッスルが歯面に当たり十分に歯垢等の除去できる点より、1.5〜2.5mmとすることが好ましい。毛丈の差tが1.0mmに満たないと、ブリッスル14bが歯間部や歯頸部の奥まで到達しにくいという欠点が生じることになり、毛丈の差tが3.0mmを超えると、ブリッスル14aが歯面に当たりにくいという欠点が生じることになる。
また、フロスタフト15bの配置は、植毛台11の長手方向Xに1以上の列を形成するように配置することが好ましい。さらに、フロスタフト15bとそれらを囲む多角形状に配置された本体タフト15aとが、植毛台11の長手方向Xに列を形成するよう配置されることが好ましく、隣り合った列の植毛孔は長手方向Xに対し垂直な方向で重ならないように配置されることが好ましい。
図2(a)では、フロスタフト15bは、植毛台11の植毛領域Aにおいて、植毛台11の長手方向Xに間隔をおいて4箇所、2列に配置されることにより、合計8箇所に植設されている。一方、本体タフト15aは、その一部が植毛領域Aの最外周部に沿って配置されると共に、2列のフロスタフト15bの間に位置して長手方向Xに一列配置され、さらにフロスタフト15bの各列において隣接するフロスタフト15bの間に一つおきに配置されて植設されている。これらによって、8箇所のフロスタフト15bは、図2(b)にも拡大して示すように、角部に本体タフト15aを配置した5角形又は6角形の各多角形領域Rの中央部分に位置して各々1箇所ずつ植設されることになる。なお、多角形領域Rの角部に配置される本体タフト15aは、隣接する複数箇所の多角形領域Rに重複して配置されても良い。
また、各多角形領域Rにおける本体タフト15aとフロスタフト15bの間隔は、束径の大きな本体タフト15aが植設される角部の大径植毛孔13aの外縁と、束径の小さなフロスタフト15bが植設される中央部分の小径植毛孔13bの外縁との間に好ましくは0.3〜1.5mmの間隔sを保持する(図2(b)参照)。特に歯間部、歯頸部の奥まで毛先を到達して歯磨剤を十分に送達でき、かつ歯磨剤が十分泡立つ点から0.5〜1.0mmの間隔sを保持することが好ましい。間隔sが0.3mmに満たないと、フロスタフト15bが自由に動けなくなり、行き場を失ったブリッスル14bがブリッスル14aの刷掃動作を邪魔するという欠点が生じることになり、保持される間隔sが1.5mmを超えると、全体的に密度が低くなって歯磨剤の泡立ちが抑えられ、歯間部や歯頸部の奥まで歯磨剤が十分に送達されないという欠点が生じることになる。
さらに、植毛領域Aの面積に対する大径植毛孔13a及び小径植毛孔13bの全ての合計面積の割合(植毛密度)を35%以上とする必要があり、特に歯磨剤を適度に泡立たせ、歯垢等を効果的に除去する点から35〜55%とすることが好ましい。植毛孔13a,13bの合計面積の植毛領域Aの面積に対する割合が35%に満たないと、歯磨剤の泡立ちが抑えられ、歯間部や歯頸部の奥まで歯磨剤が十分に送達されないという欠点が生じることになる。ここで、各植毛孔13a,13bの面積は、ブリッスル14a,14bを束ねてなるタフト15a,15bを植設するための実質的な有効面積を意味するものであり、例えばタフト15a,15bが平線を打ち込んで植設されるものである場合には、植毛孔13a,13bを横断する部分の平線の断面積を除外した面積である。
上述のような構成に加えて、歯ブラシ10における大径植毛孔13aと小径植毛孔13bの領域の関係は、植毛台11の植毛領域Aにおける全ての大径植毛孔13a及び小径植毛孔13bの合計面積に対する全ての小径植毛孔13bの合計面積の割合(フロス毛の割合)が5〜20%となっていることが好ましい。すなわち、フロス毛の割合=〔小径植毛孔13bの面積/(大径植毛孔13aの面積+小径植毛孔13bの面積)〕×100の値が5〜20%となっていることにより、泡立てられた歯磨剤が、タフト15bのブリッスル14bによって十分に送達されるという利点が得られることになる。
また、本体タフト15aを構成する毛丈の低いブリッスル14aの先端を連ねた本体ブラシ面19は、植毛台11の短手方向Yと対向する側面側から歯ブラシ10を見た際に、2〜6mmの間隔で凹凸が連続すると共に、深さが0.5〜2.5mmの凹凸面となっていることが好ましい。本体ブラシ面19が、歯ブラシ10を側面側から見た際にこのような凹凸面となっていることにより、空気が入り込んで歯磨剤の泡立ちが良くなるという利点が得られることになる。なお、凹凸面の形状としては、図1に示すような、複数の円弧面が植毛台11の長手方向Xに連続する形状の他、例えば山形三角形が連続する凹凸面や波形に凹凸が連続する凹凸面等であっても良い。
さらに、植毛台11の短手方向Yと対向する側面側から歯ブラシ10を見た際に、フロスタフト15bの毛丈の高いブリッスル14bが、凹凸面となった本体ブラシ面19の凸部19aから上方に突出するようにフロスタフト15bが配置されていることが好ましい。本体ブラシ面19の凸部19aから上方に突出するようにフロスタフト15bが配置されていることにより、ブリッスル14bが歯間部や歯頸部の奥まで到達しやすく、ブラシ面19の凹凸による歯磨剤の泡立ちも良くなるという利点が得られることになる。
そして、上述の構成を備える歯ブラシ10によれば、ブラシ部16の本体部分を構成するブリッスル14aと、それよりも毛丈の高いブリッスル14bとが各々別のタフト15a,15bを形成し、それらを植毛領域Aにおける密度が高くなるように配置することによって、歯間部や歯頸部の奥まで毛先を到達させることができると共に、歯垢等の除去性能を阻害することがなく、且つ歯磨剤を歯間部や歯頸部の奥まで容易に送達させることができ、また歯磨剤の泡立ちの良さを向上させることができる。
すなわち、本体タフト15aのブリッスル14aよりも毛丈の高いブリッスル14bは、各多角形領域Rにおいてフロスタフト15bを構成し、周囲の本体タフト15aから相当の間隔を保持して植設されているので、高い毛丈の略全長に亘って容易に撓みやすくなっており、したがって本体タフト15aのブリッスル14aが歯面や歯間部、歯頸部等に接触するのを阻害することがなく、歯垢等の除去性能を低下させることがない。また、毛丈の高いブリッスル14bは複数本がまとまって各フロスタフト15bを構成しており、そのブラシ部全体に対する密度も適度であることから、歯間部や歯頸部等の狭い部分の奥まで歯磨剤を容易に送達させることが可能になる。さらに、植毛領域Aの面積に対する植毛孔13a,13bの面積の合計の割合が35%以上であり、植毛台11の植毛領域Aに植設されるタフト15a,15bやブリッスル14a,14bの植毛密度が高くなっているので、フロスタフト15bが本体ブラシ面19から上方に突出していることや、好ましくは本体ブラシ面19が凹凸面となっていることと相俟って、歯磨剤の泡立ちの良さを十分に確保することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、各植毛孔は、円形の平面形状を備えている必要は必ずしも無く、四角形や多角形等のその他の種々の平面形状のものであっても良い。この場合の植毛孔の径は、断面2次半径の2倍を意味する。また、ブラシ部には、本体タフトやフロスタフト以外に、他の補助タフト等が植設されていても良い。
以下、実施例及び比較例により、本発明の歯ブラシをさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔実施例1及び比較例1〜2〕
上記実施形態の歯ブラシ10と同様の構成を有する歯ブラシを実施例1の歯ブラシとした。フロス毛を有するタフトを図3(a)に示すように配置した、上記特許文献1に記載の歯ブラシと同様の構成を有する歯ブラシを比較例1の歯ブラシとした。円形の断面形状を備える同じ高さのタフトを図3(b)に示すように配置した歯ブラシを比較例2の歯ブラシとした。各歯ブラシにおける、植毛領域の面積に対する植毛孔の合計面積の割合(植毛密度)、ブリッスル全体の植毛面積(大径植毛孔13a及び小径植毛孔13bの合計面積)に対するフロスタフトが植設された小径植毛孔面積の割合(フロス毛割合)、及び大径植毛孔と小径植毛孔との間隔を、本発明に適用される数値範囲と共に表1に示す。
上記実施形態の歯ブラシ10と同様の構成を有する歯ブラシを実施例1の歯ブラシとした。フロス毛を有するタフトを図3(a)に示すように配置した、上記特許文献1に記載の歯ブラシと同様の構成を有する歯ブラシを比較例1の歯ブラシとした。円形の断面形状を備える同じ高さのタフトを図3(b)に示すように配置した歯ブラシを比較例2の歯ブラシとした。各歯ブラシにおける、植毛領域の面積に対する植毛孔の合計面積の割合(植毛密度)、ブリッスル全体の植毛面積(大径植毛孔13a及び小径植毛孔13bの合計面積)に対するフロスタフトが植設された小径植毛孔面積の割合(フロス毛割合)、及び大径植毛孔と小径植毛孔との間隔を、本発明に適用される数値範囲と共に表1に示す。
実施例1及び比較例1〜2の歯ブラシについて、以下の方法によって歯磨剤のデリバリー試験を行い、歯磨剤の送達性を評価した。評価結果を図5に示す。
〔歯磨剤のデリバリー試験〕
歯間部モデル及びブラッシングマシーンを用いて各歯ブラシについてブラッシング試験を行い、歯間部への歯磨剤の送達性との関連を定量的に評価した。歯間部モデルは、図4に示すように、直径5mmの円柱を0.2mmの間隔で向かい合わせに固定したものを用いた。ブラッシングマシーンによる各歯ブラシのブラッシング操作は、ストローク20mm、荷重100〜400gf、速度120回/min、刷掃回数60回、ブラシ角90度とした。歯磨剤として市販品であるフッ化物配合歯磨剤(商品名:クリアクリーンプラスキシリトール(花王製))を用い、歯間部モデルに約1gを塗布した後、実施例1及び比較例1〜2の各歯ブラシを用いてブラッシングを行った。ブラッシングの後、歯間部モデルの円柱の隙間を通過して裏側に届いた歯磨剤の量(歯磨剤供給量)を測定して、歯磨剤の送達性を評価した。
歯間部モデル及びブラッシングマシーンを用いて各歯ブラシについてブラッシング試験を行い、歯間部への歯磨剤の送達性との関連を定量的に評価した。歯間部モデルは、図4に示すように、直径5mmの円柱を0.2mmの間隔で向かい合わせに固定したものを用いた。ブラッシングマシーンによる各歯ブラシのブラッシング操作は、ストローク20mm、荷重100〜400gf、速度120回/min、刷掃回数60回、ブラシ角90度とした。歯磨剤として市販品であるフッ化物配合歯磨剤(商品名:クリアクリーンプラスキシリトール(花王製))を用い、歯間部モデルに約1gを塗布した後、実施例1及び比較例1〜2の各歯ブラシを用いてブラッシングを行った。ブラッシングの後、歯間部モデルの円柱の隙間を通過して裏側に届いた歯磨剤の量(歯磨剤供給量)を測定して、歯磨剤の送達性を評価した。
図5に示す評価結果によれば、本発明にかかる実施例1の歯ブラシは、歯磨剤の送達性に優れていることが判明する。
10 歯ブラシ
11 植毛台
12 首部
13a 大径植毛孔
13b 小径植毛孔
14a 毛丈の低いブリッスル
14b 毛丈の高いブリッスル
15a 本体タフト
15b フロスタフト
16 ブラシ部
17 歯ブラシ本体
18 最外周に配置される植毛孔の外縁を結んだ環状線
19 本体ブラシ面(凹凸面)
A 植毛領域
R 多角形領域
s 多角形領域における大径植毛孔と小径植毛孔との間隔
t フロスタフトのブリッスルと本体タフトのブリッスルとの毛丈の差
X 植毛台の長手方向
Y 植毛台の短手方向
11 植毛台
12 首部
13a 大径植毛孔
13b 小径植毛孔
14a 毛丈の低いブリッスル
14b 毛丈の高いブリッスル
15a 本体タフト
15b フロスタフト
16 ブラシ部
17 歯ブラシ本体
18 最外周に配置される植毛孔の外縁を結んだ環状線
19 本体ブラシ面(凹凸面)
A 植毛領域
R 多角形領域
s 多角形領域における大径植毛孔と小径植毛孔との間隔
t フロスタフトのブリッスルと本体タフトのブリッスルとの毛丈の差
X 植毛台の長手方向
Y 植毛台の短手方向
Claims (5)
- ブリッスルを束ねてなるタフトが植毛台の複数の植毛孔に各々植設されている歯ブラシであって、
毛丈の高いブリッスルからなる束径の小さな複数のフロスタフトと、該フロスタフトよりも毛丈の低いブリッスルからなる束径の大きな複数の本体タフトとを含み、
前記フロスタフトは、角部に前記本体タフトを配置した3角形以上の各多角形領域の中央部分に位置して各々1箇所ずつ植設され、
前記フロスタフトを構成する毛丈の高いブリッスルの毛丈は、前記本体タフトを構成する毛丈の低いブリッスルの最長の毛丈よりも1.0〜3.0mm高くなっており、
且つ最外周に配置される前記植毛孔の外縁を結んだ環状線によって囲まれる領域を前記植毛台の植毛領域として、該植毛領域の面積に対する前記植毛孔の合計面積の割合が35%以上となっている歯ブラシ。 - 前記植毛領域における前記植毛孔の合計面積に対する、前記フロスタフトが植設される小径植毛孔の合計面積の割合が5〜20%である請求項1記載の歯ブラシ。
- 各多角形領域において前記本体タフトが植設される角部の大径植毛孔の外縁と前記フロスタフトが植設される中央部分の小径植毛孔の外縁との間に0.3〜1.5mmの間隔が保持されている請求項1記載又は2に記載の歯ブラシ。
- 前記本体タフトを構成する毛丈の低いブリッスルの先端を連ねた本体ブラシ面が、前記植毛台の短手方向と対向する側面側から歯ブラシを見た際に、2〜6mmの間隔で凹凸が連続すると共に凹凸の深さが0.5〜2.5mmの凹凸面となっている請求項1〜3のいずれかに記載の歯ブラシ。
- 前記植毛台の短手方向と対向する側面側から歯ブラシを見た際に、前記フロスタフトの毛丈の高いブリッスルが、前記凹凸面の凸部から上方に突出するように前記フロスタフトが配置されている請求項4記載の歯ブラシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006124201A JP2007295979A (ja) | 2006-04-27 | 2006-04-27 | 歯ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006124201A JP2007295979A (ja) | 2006-04-27 | 2006-04-27 | 歯ブラシ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007295979A true JP2007295979A (ja) | 2007-11-15 |
Family
ID=38766015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006124201A Pending JP2007295979A (ja) | 2006-04-27 | 2006-04-27 | 歯ブラシ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007295979A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011036658A (ja) * | 2009-08-06 | 2011-02-24 | Mcneil Ppc Inc | 毛構成 |
WO2013037085A1 (en) * | 2011-09-14 | 2013-03-21 | Colgate-Palmolive Company | Toothrbush |
JP2016073535A (ja) * | 2014-10-08 | 2016-05-12 | ライオン株式会社 | 歯ブラシ |
-
2006
- 2006-04-27 JP JP2006124201A patent/JP2007295979A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011036658A (ja) * | 2009-08-06 | 2011-02-24 | Mcneil Ppc Inc | 毛構成 |
WO2013037085A1 (en) * | 2011-09-14 | 2013-03-21 | Colgate-Palmolive Company | Toothrbush |
CN103796550A (zh) * | 2011-09-14 | 2014-05-14 | 高露洁-棕榄公司 | 牙刷 |
RU2570747C2 (ru) * | 2011-09-14 | 2015-12-10 | Колгейт-Палмолив Компани | Зубная щетка |
US9788643B2 (en) | 2011-09-14 | 2017-10-17 | Colgate-Palmolive Company | Toothbrush |
JP2016073535A (ja) * | 2014-10-08 | 2016-05-12 | ライオン株式会社 | 歯ブラシ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102539341B1 (ko) | 칫솔 | |
US10172440B2 (en) | Toothbrush having tufted bristles and tongue brush bristles emanating from the same surface | |
RU2324412C2 (ru) | Ручная зубная щетка | |
JP5147223B2 (ja) | 歯ブラシ | |
JP2001299452A (ja) | 歯ブラシ | |
JP7195617B2 (ja) | 歯ブラシ | |
JP4854285B2 (ja) | 歯ブラシ | |
JP2016209016A (ja) | 歯ブラシ | |
JP2004105377A (ja) | 歯ブラシ | |
JP2007295979A (ja) | 歯ブラシ | |
JP2000004945A (ja) | 歯ブラシ | |
JP4854280B2 (ja) | 歯ブラシ | |
WO2015190285A1 (ja) | ワンタフト付歯ブラシ | |
JP6207808B2 (ja) | 歯ブラシ | |
JP6692604B2 (ja) | 歯ブラシ | |
JP4076383B2 (ja) | 歯ブラシ | |
JP5922439B2 (ja) | 歯ブラシ | |
JP6973900B2 (ja) | 歯ブラシ | |
JP2006130012A (ja) | 歯ブラシ | |
JP7117901B2 (ja) | 歯ブラシ | |
JPH07143915A (ja) | 歯ブラシ | |
JP2004000558A (ja) | 歯ブラシ | |
KR101741444B1 (ko) | 칫솔 헤드 | |
CN106805464B (zh) | 牙刷刷头 | |
JP2002345558A (ja) | 歯ブラシ |