JP2007295163A - 通信システム、マスタ装置、及びスレーブ装置 - Google Patents

通信システム、マスタ装置、及びスレーブ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マスタ/スレーブ型通信システムにおいて、スレーブ装置で変更された設定をすぐさまマスタ装置に伝えることのできるようにする。
【解決手段】
電力モニタ100Aは、表示設定部105から記憶部104に記憶されている設定情報の変更がなされた場合(ステップ100A)、ANDゲート101からの信号に基づいてRS485通信線が通信状態であるかを確認し(ステップS102A)、無通信状態であれば、設定情報の変更をWSU200に通知するために、RS485通信線に瞬間的に低電圧を印加する(ステップS103A)。WSU200は、低電圧を確認すると、電力モニタ100から設定情報を要求する要求信号を送信する(ステップS201)。電力モニタ100Aは、要求信号を受け取ると、記憶部103に記憶してある設定情報を送信する(ステップS105A)。
【選択図】図7

Description

本発明は、マスタ装置とスレーブ装置から成る通信システムに関し、特に、差動方式によりデータ伝送を行う通信システムに関する。
従来、RS485通信方式など、半二重通信方式による通信がある。
例えば、RS485通信方式は、米国電子工業会(EIA)によって標準化された半二重通信の規格の一つであり、最大32台までの複数対複数接続に対応する方式である(非特許文献1参照)。
RS485通信方式の特徴として、外部ノイズからの影響を抑えるために、差動方式によるデータ伝送が採用されている。
この差動方式は、ひとつの信号線路に2本の専用線を用い、この2線間の電圧の差を信号として伝送する方式である。
また、こういった半二重通信を利用してマスタ装置とスレーブ装置とから成る通信システム(以下、「マスタ/スレーブ型通信システム」と呼ぶ)を構築することがある。
例えば、電線などの設備の電力を計測する電力モニタ(スレーブ)を複数設置し、通信路を介して各電力モニタを監視する監視装置を接続し、各電力モニタが計測した計測結果を監視装置(マスタ)が収集し、蓄積する監視システムを構築することがある。
このようなシステムでは、マスタである監視装置が周期的にポーリング信号を各端末装置に送信し、スレーブである各電力モニタはポーリング信号を受けて計測結果を監視装置に返すようになっている。
Telecommunications Industry Association and Electronics Industry Association ,「TIA/EIA−485−A」,1983年作成
ところが、上述したような半二重通信を利用したマスタ/スレーブ型通信システムでは、スレーブ装置は、マスタ装置から送られてくるポーリング信号に応答する形でしか信号を送ることができず、主導的に信号を送信することができない。
このため、例えば、スレーブ装置側で計測するデータの単位系を変更したり、計測した計測結果をデジタル信号で送信する際のビット数を変更したり、といった設定変更を行った場合、この変更をすぐさまマスタ装置に通知することができない。
変更が通知されなければ、マスタ装置とスレーブ装置で単位系やビット数が合わなくなり、スレーブ装置の計測結果をマスタ装置側で正しく認識することができなくなるため、従来では通常、変更を反映させるために、ユーザがいちいち手作業でマスタ装置側に設定情報を設定し直すという煩雑な操作が必要であった。
そこで、本発明は、マスタ/スレーブ型通信システムにおいて、スレーブ装置で変更された設定をすぐさまマスタ装置に伝えることのできるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の通信システムは、通信路を介して差動方式によりデータ伝送を行い、計測対象を計測するスレーブ装置と、当該スレーブ装置を監視するマスタ装置とが接続され、前記スレーブ装置は前記マスタ装置から周期的に送られるポーリング信号を受けて計測結果を所定の設定情報に基づいて前記マスタ装置に送信するマスタ/スレーブ型通信システムであって、前記スレーブ装置は、計測対象を計測する計測部と、前記所定の設定情報を変更する入力を受け付ける変更受付部と、前記変更受付部が変更を受け付けると、前記通信路上でデータ伝送に用いる差動電圧以外の電圧を当該通信路に印加する電圧印加部と、前記マスタ装置から前記所定の設定情報を要求する要求信号を受けると、前記変更受付部に入力された設定情報を前記マスタ装置に送信する送信部とを備え、前記マスタ装置は、前記通信路に印加された電圧を検知する電圧検知部と、
前記電圧検知部により、前記通信路上でデータ伝送に用いる差動電圧以外の電圧が検知された場合、前記要求信号を前記スレーブ装置に送信する送信部と、前記スレーブ装置から、前記要求信号に対する応答として前記設定情報を受けると、当該設定情報を保持する保持部とを備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明のマスタ装置は、差動方式によりデータ伝送を行う通信路を介して、計測対象を計測するスレーブ装置と接続され、前記スレーブ装置に周期的にポーリング信号を送ることで、所定の設定情報に基づいて送られる計測結果を受け取るマスタ装置であって、前記通信路に印加された電圧を検知する電圧検知部と、前記電圧検知部により、前記通信路上でデータ伝送に用いる差動電圧以外の電圧が検知された場合、前記所定の設定情報を要求する要求信号を前記スレーブ装置に送信する送信部と、前記スレーブ装置から、前記要求信号に対する応答として、前記設定情報を受けると、当該設定情報を保持する保持部とを備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明のスレーブ装置は、計測対象を計測するスレーブ装置であり、差動方式によりデータ伝送を行う通信路を介してマスタ装置と接続され、前記マスタ装置から周期的に送られるポーリング信号を受けて計測結果を所定の設定情報に基づいて前記マスタ装置に送信するスレーブ装置であって、計測対象を計測する計測部と、前記設定情報を変更する入力を受け付ける変更受付部と、前記変更受付部が変更を受け付けると、前記通信路上でデータ伝送に用いる差動電圧以外の電圧を当該通信路に印加する電圧印加部と、前記電圧印加部による電圧印加に反応した前記マスタ装置から前記設定情報を要求する要求信号を受けると、前記変更受付部から入力された設定情報を前記マスタ装置に送信する送信部とを備えることを特徴とする。
上記の構成により、マスタ/スレーブ型通信システムにおいて、スレーブ装置側で計測結果を送信する際に用いる設定情報に変更が行われた場合、スレーブ装置が通常のデータ伝送に用いる差動電圧以外の電圧パターンを通信路に印加し、この電圧パターンを検知したマスタ装置が設定変更の問合せ(要求信号の送信)を行うことにより、通信路が半二重であったとしても、スレーブ装置がマスタ装置からのポーリングなしで主導的にすぐさま設定変更をマスタ装置に伝えることができる。
マスタ装置は、スレーブ装置から受け取った設定情報を保持することで、設定情報にされた変更を反映してスレーブ装置から送られる計測結果を正しく認識できるようにすることができる。
このため、ユーザがいちいち手作業でマスタ装置に設定情報の変更を反映さえる入力操作を行う必要がなくなる。
なお、ここで、設定情報とは、例えば、スレーブ装置が計測結果を表現する際の単位系や、計測結果をデジタルで表現する際のビット数である。
また、上記マスタ/スレーブ型通信システムにおいて、前記通信路は、2線を有し、RS485規格に従って当該2線間に差動電圧を印加することでデータ伝送するとともに、データ伝送時以外は前記2線ともに高電圧が印加されるRS485通信路であり、前記スレーブ装置の電圧印加部は、前記RS485通信路上でのデータ伝送には使用されない電圧として、前記2線それぞれに低電圧を印加し、前記マスタ装置の送信部は、前記電圧検知部により、前記2線それぞれに低電圧が印加されていることが検知された場合、前記要求信号を前記スレーブ装置に送信することを特徴とする。
この構成により、RS485通信方式によるマスタ/スレーブ通信システムにおいて、通常のデータ伝送で用いる差動電圧以外の電圧(2線とも低電圧)を利用して、スレーブ装置から主導的に設定情報の変更を通知することができる。
また、上記マスタ/スレーブ型通信システムにおいて、前記スレーブ装置は、前記通信路に印加された電圧を検知する電圧検知部を備え、前記スレーブ装置の電圧印加部は、前記電圧検出部により、前記2線ともに高電圧が印加されていることを検知した場合に、前記通信路でのデータ伝送に用いる差動電圧以外の電圧を当該通信路に印加することを特徴とする。
この構成により、通信路上でスレーブ装置とマスタ装置間の通信が他に行われている場合は、通信路の電圧を変更することはしないため、他の通信に割り込んで設定情報の変更を通知することを防ぐことができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<実施形態1>
(1.構成)
(1−1.システム)
まず、本発明に係るマスタ/スレーブ型通信システムの構成について、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、マスタ/スレーブ型通信システムは、RS485通信路を介して、スレーブ装置である電力モニタ100A及び100Bと、マスタ装置であるWSU(Web Server Unit)200とが接続されており、さらにその先にネットワークを介してPC(Personal Computer)300が接続されている。
なお、電力モニタ100A及び100Bは互いに同じ構成であるため、両者を指す場合に電力モニタ100と記載する。
電力モニタ100は、電線などの外部の設備(図示しない)の電力を計測し、WSU200から周期的に送られてくるポーリング信号を受けて、計測結果をWSU200に送信する機能を有する。
WSU200は、電力モニタ100に対して周期的(例えば、1時間毎)にポーリング信号を送信し、ポーリング信号を受けて返ってくる電力の計測結果を蓄積し、PC300からの指示に応じネットワークを介して蓄積した計測結果を送信する機能を有する。
PC300は、ネットワークを介してWSU200にアクセス可能であり、WSU200が蓄積している計測結果の閲覧やダウンロードが可能である。
電力モニタ100とWSU200を結ぶRS485通信路は、差動方式によるデータ伝送が採用されており、2本の専用線(P1、P2)を用い、この2線に高電圧又は低電圧を印加することで信号を伝送する。2線に印加する電圧を差動電圧と呼び、電圧差が0.2V以上であればデジタル信号「1」であると判断され、電圧差が−0.2V以下であればデジタル信号「0」であると判断される。
(1−2.電力モニタ)
次に、電力モニタ100の構成について、図2を参照しながら説明する。
図2に示すように、電力モニタ100は、ANDゲート101、ORゲート102、RS485通信部103、記憶部104、表示設定部105、電力計測用ポート106、計測用マイコン107、及び通信管理用マイコン108を備える。
ANDゲート101は、2つの入力端でRS485通信線(P1、P2)に接続しており、両入力端から高電圧が入力された場合はデジタル信号「1」を出力し、それ以外の場合は「0」を出力するものである。
ORゲート102は、2つの入力端でRS485通信線(P1、P2)に接続しており、両入力端から低電圧が入力された場合はデジタル信号「0」を出力し、それ以外の場合は「1」を出力するものである。
RS485通信部103は、RS485通信プロトコルに従って信号の送受信を行うものである。送信時は、通信管理用マイコン108からの指示に応じて、所定の電圧をRS485通信線P1、P2に印加する。受信時は、印加されている電圧をデジタル信号に変換して通信管理用マイコン108に送出する。なお、RS485通信線P1とは2つのピンY及びAで接続しており、P2とは2つのピンZ及びBで接続している。
記憶部104は、各種情報を記憶するメモリであり、特に、後述する電力計測用ポート106が計測した電力値や、計測用マイコン107が計測した計測結果を出力するときの単位系やビット数の設定情報を記憶するものである。
表示設定部105は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)を用いたタッチパネルディスプレイであり、各種情報の表示を行うとともに、ディスプレイを直接押圧することで入力された入力信号を通信管理用マイコン108に送出するものである。特に、記憶部104に記憶されている設定情報を変更するための入力を受け付ける。
電力計測用ポート106は、複数のポートを有し、各ポートを外部の電線などの外部設備と接続することで、この設備の電力を計測用マイコン107に伝えるものである。
計測用マイコン107は、電力計測用ポート106を介して得た電力を計測し、記憶部104に記憶されている設定情報で設定されている単位系やビット数に基づいて計測結果を通信管理用マイコン108に送出するものである。
通信管理用マイコン108は、電力モニタ100の通信を管理するものであり、WSU200にデータを送信するために所定の差動電圧を印加するようRS485通信部103を制御するものである。
例えば、WSU200からポーリング信号を受けた場合、計測用マイコン107で計測した計測結果を送信するための差動電圧を印加するようRS485通信部103を制御したり、WSU200から設定情報の要求信号を受けた場合、記憶部104に記憶されている設定情報を送信するための差動電圧を印加するようRS485通信部103を制御したり、する。
(1−3.WSU)
次に、WSU200の構成について、図3を参照しながら説明する。
図3に示すように、WSU200は、ORゲート201、割り込みコントロール部202、中央処理部203、シリアル通信部204、RS485通信部205、及び電圧プラグ回路206を備える。
ORゲート201は、2つの入力端でRS485通信線(P1、P2)に接続しており、両入力端から低電圧が入力された場合はデジタル信号「0」を出力し、それ以外の場合は「1」を出力するものである。
割り込みコントロール部202は、ORゲート201から信号「0」が出力された場合、電力モニタ100から設定情報を要求する要求信号を割り込み信号として送信するよう中央処理部203に指示するものである。
中央処理部203は、WSU200の通信を管理するものであり、特に、所定の周期でポーリング信号を送信する指示や、割り込みコントロール部202からの指示に応じて、割り込み信号として要求信号を送信する指示を、シリアル通信部204に送出するものである。
シリアル通信部204は、中央処理部203の指示に応じて所定のデジタル信号を生成し、RS485通信部205に送出するものである。
RS485通信部205は、RS485通信プロトコルに従って信号の送受信を行うものである。送信時は、シリアル通信部204から受けたデジタル信号を、所定の差動電圧に変換し、通信線P1、P2に印加する。受信時は、印加されている電圧をデジタル信号に変換してシリアル通信部203に送出する。なお、RS485通信線P1とは2つのピンY及びAで接続しており、P2とは2つのピンZ及びBで接続している。
電圧プラグ回路206は、10KΩ(Kilo-Ohm)の抵抗206a、10KΩの抵抗206b、0.8KΩの抵抗206c、及び10KΩの抵抗206dを備え、RS485通信線P1、P2が無通信状態のときにプラグインピーダンスを使って通信線P1とP2それぞれに高電圧5Vと4.6Vを印加するものである。
記憶部207は、RS485通信の送受信ロジックや、RS485通信部205を介して電力モニタ100から受信した計測結果や、設定情報を記憶するものである。
(2.通信ロジック)
ここで、電力モニタ100のRS485通信部102及び、WSU200のRS485通信部205の送受信ロジックについて、図4〜5を参照しながら説明する。
図4に示すように、RS485通信部103(205)は、1端にR0ピン、/REピン、DEピン、DIピンと2つのGNDピンを備え、他端にVccピン、Aピン、Bピン、Zピン、Yピンを備えている。なお、NCは未使用のピンを示している。
Yピン及びAピンはRS485信号線P1に接続されており、Zピン及びBピンはP2に接続されている。
論理回路103aは、DEピン及びDIピンの入力を受けてYピン及びZピンに信号を出力する回路であり、送信時に使用する。
論理回路103bは、Aピン及びBピンの入力を受けてR0ピンに信号を出力する回路であり、受信時に使用する。
(2−1.差動電圧ロジック)
論理回路103aの差動電圧ロジックについて、図5を参照しながら説明する。
図5(a)に示すように、送信時はDEピンに「1」を設定し、DIピンに「1」又は「0」を出力する。
「1」を出力するには、高電圧を印加する。
「0」を出力するには、低電圧を印加する。
送信しないときはDEピンを「0」にすることで、DIピンの入力に関係なく出力端Y及びZは高インピーダンスになる。
受信時における論理回路103bのロジックについて、図5(b)を参照しながら説明する。
図5(b)に示すように、受信時はDEピンに「0」を設定した上で、Aピン
に印加される電圧とBピンに印加される電圧の差が閾値である+0.2V以上であるときは、R0にデジタル信号「1」を出力する。
Aピンに印加される電圧とBピンに印加される電圧の差が閾値である−0.2V以下であるときは、R0にデジタル信号「0」を出力する。
ピンに何も入力されない場合(inputs open)は、R0にデジタル信号「1」を出力する。
/REピンを「1」にしているときは、AピンとBピンとの電圧差に関係なくR0ピンは高インピーダンスになる。
なお、Aピンに印加される電圧とBピンに印加される電圧の差が+0.2Vと−0.2Vの間にあるときは、R0に現在の値を継続して出力する。すなわち、デジタル信号「1」であればそのまま「1」を出力し、デジタル信号「0」であればそのままデジタル信号「0」を出力する。
(2−2.シリアル通信ロジック)
RS485通信におけるシリアル通信ロジックについて、図6を参照しながら説明する。
図6に示すように、シリアル通信のフレームフォーマットは、スタートビット、データビット、パリティビット、及びストップビットから成る。
スタートビットは1ビットで「0」であり、当該フレームの開始を示す。
スタートビットの後は、7〜8ビットのデータビットが続く。データビットには、フレームの送信先のアドレスや送信元のアドレスの他、WSU200が送るポーリング信号や要求信号、電力モニタ100が送る計測結果や設定情報などの送信データに応じたデータが含まれている。
データビットの後は、誤り検出用のパリティビットが続く。
最後に、当該フレームの通信終了を示す1〜は2ビットで「1」のストップビットが続く。
(3.動作)
まず前提として、本発明のマスタ/スレーブ型通信システムでは、WSU200は周期的(例えば、1時間毎)に電力モニタ100にポーリング信号を送信し、各電力モニタ100は、このポーリング信号に応答し、計測用マイコン107で計測して記憶部104に記憶している計測結果をWSU200に送信するようになっている。
また、WSU200は、電力モニタ100とWSU200との間で通信が行われない無通信状態である間は、電圧プラグ回路206により通信線P1、P2それぞれに高電圧5Vと4.6Vを印加する。これにより、RS485通信部103及び205は、無通信状態の間、デジタル信号「1」を出力している。
ここで、電力モニタ100側で設定情報を変更した場合の、電力モニタ100とWSU200の動作について、図7〜8を参照しながら説明する。
ここでは、電力モニタ100Aが設定情報を変更したものとして説明する。
図7〜8に示すように、電力モニタ100Aで、ユーザが表示設定部105に入力操作を行うことによって記憶部104に記憶されている設定情報の変更がなされた場合(ステップ100A)、この設定情報が記憶部103に上書きされる(ステップS101A)。
続いて、電力モニタ100Aの通信管理用マイコン108はANDゲート101からの信号に基づいてRS485通信線が通信状態でないか確認する(ステップS102A)。
通信状態である場合はRS485通信線P1、P2に差動電圧が印加されているため、ANDゲート101からの信号が「0」である。この場合(ステップS102A:NO)、通信管理用マイコン108は無通信状態となるまで待つ。
無通信状態である場合は通信線P1、P2それぞれに高電圧5Vと4.6Vが印加されているため、ANDゲート101からの信号が「1」である。この場合(ステップS102A:YES)、通信用マイコン108は、設定情報の変更をWSU200に通知するために、RS485通信部103に対して、RS485通信線P1、P2ともに低電圧を印加するよう指示し、これを受けてRS485通信部103は瞬間的に(例えば、1クロック分)低電圧を印加する(ステップS103A)。瞬間的に低電圧を印加した後は、再びRS485通信線P1、P2それぞれに高電圧5Vと4.6Vを印加して無通信状態に戻す。
これにより、RS485通信線P1、P2はともに瞬間的に低電圧となる。
WSU200は、ORゲート201からの信号に基づいてRS485通信線P1、P2ともに低電圧が印加されていないかどうか確認しており、ORゲート201からの信号が瞬間的に「1」から「0」に変化することでこれを検知する(ステップS200)。
WSU200は、2線P1、P2に印加された低電圧を確認すると、割り込みコントロール部202は、要求信号を送信するよう中央処理部203に指示し、これを受けた中央処理部203はシリアル通信部204に対して電力モニタ100A及び100Bから設定情報を要求する要求信号を生成するよう指示する。
シリアル通信部204が生成した要求信号を、RS485通信部205が差動電圧に変換して通信線P1、P2に印加することで要求信号を送信する(ステップS201及びS202)。
電力モニタ100A及び100Bは、RS485通信部103で要求信号を受け取ると、通信管理用マイコン108は、前回設定情報を送信してから設定情報に変更が加えられたか否かを判断する(ステップS104A及びS100B)。
電力モニタ100Aは、設定情報に変更が加えられているため(ステップS104A:YES)、記憶部104に記憶してある設定情報を送信するようRS485通信部103に指示し、RS485通信部103がRS485通信線P1、P2に印加することで設定情報をWSU200に送信する(ステップS105A)。
もし、設定情報に変更が加えられていなければ(ステップS104A:NO)、要求信号のフレームは破棄する(ステップS106A)。
一方、電力モニタ100Bは、設定情報に変更は加えられていないため(ステップS100B:NO)、要求信号のフレームを破棄する(ステップS101B)。
もし、設定情報に変更が加えられていたら(ステップS100B:YES)、設定情報をWSU200に送信する(ステップS102B)。
なお、電力モニタ100Aが設定情報を送信する際、図5で示したロジックに基づき、電力モニタ100BのRS485通信部103はデジタル信号「1」を出力するが、フレームの始まりを示すスタートビット「0」を介さない「1」はフレームとは認識せず、無通信状態の継続と認識する。
WSU200は、RS485通信部205で設定情報を受け取ると、記憶部207に保持し、この設定変更を反映させる(ステップS203)。
以上のように、電力モニタ100側で計測結果を送信する際の単位系やビット数に変更を加えた場合、瞬間的にRS485通信線P1、P2ともに低電圧を印加することにより、この変更を電力モニタ100が主導的にWSU200に伝える。
WSU200は、RS通信線P1、P2に低電圧が印加されたことを検知すると、すぐさま要求信号で設定情報を取得し、変更された設定情報反映する。
このように動作することで、WSU200は、設定情報が変更された次の周期でポーリング信号による計測結果の取得を行った際、すでにこの変更が反映されているため、計測結果を正しく認識することができる。
例えば、電力モニタ100が計測結果を送信する際の単位系をA(アンペア)からmA(ミリアンペア)に変更した場合や、計測結果を送信する際のデジタル信号のフォーマットを4ビットから8ビットに変更した場合に、この変更をすぐさまWSU200に反映させることができる。
したがって、いちいちユーザが次にポーリング周期が来るまでにWSU200に設定情報の変更を反映させる作業を手作業で行わなくても、システムの運用に支障をきたすことがない。
<変形例>
実施形態1で示した電力モニタ100では、ANDゲート101からの信号によってRS485通信線が無通信状態であるか否かを判断する例を挙げて説明したが、これに限らずに、RS485通信の特性を利用して他の方法で判断するようにしてもよい。
(1)
WSU200がポーリング信号を送信し、各電力モニタ100が応答して計測結果を送信するが、全ての電力モニタ100が計測結果を送信し終わるとRS485通信線は無通信状態となる。
変形例1では、全ての電力モニタ100が計測結果を送信し終わったことを契機として、無通信状態と判断する。
以下、具体的に説明する。
RS485通信では、フレームを送信する際、送信相手の割り当てられている固有のアドレスをヘッダに付加して送信する。
例えば、WSU200にはアドレス「1」が割り当てられており、電力モニタ100A及び100Bにはそれぞれ「2」及び「3」が割り当てられている。
そこで、マスタ装置であるWSU200がスレーブ装置である電力モニタ100にポーリング信号を送信する際、送信対象となる電力モニタ100のアドレスを指定して逐次ポーリング信号のフレームを送信することになる。
各電力モニタ100は、全てのフレームを受信するが、自装置あてのアドレスが指定してあるフレームは復調してデータを取り出し、自装置以外のアドレスが指定してあるフレームは破棄するようになっている。
ここで、電力モニタ100の記憶部104に、RS485通信線に接続されている全電力モニタ100のアドレスを記憶しておく。
そして、ステップS102において、電力モニタ100Aは、RS485通信部103を監視し、アドレス「3」が割り当てられている電力モニタ100BからWSU200宛にフレームを受信したか否かを確認する。
電力モニタ100BからWSU200宛のフレームを受信した場合、このフレームは破棄するが、RS485通信線に接続されている全電力モニタ100が計測結果の送信を完了したため無通信状態が発生すると判断し、ステップS200でRS485通信線P1、P2に低電圧を印加する。
このように動作することで、通信管理用マイコン108が行うソフトウェア処理でRS485通信線の無通信状態を判断することができ、図2に示す構成からANDゲート101を外すことができるため、電力モニタ100の製造コストの削減を図ることができる。
(2)
また、電力モニタ100の動作としては、WSU200から自装置宛てにフレームを受信すると、このフレームを復調してデータを取り出し、要求に応じた応答を返信する。この返信作業としては、記憶部104に記憶されているデータの中から要求に沿ったデータを取得して、RS485通信部103で適切な差動電圧を通信線P1、P2に印加しなければならならず、この一連の作業を完了するまでに数クロックの時間を要する。
変形例では、この数クロックの時間が無通信状態となることを利用する。
すなわち、ステップS102において、電力モニタ100Aは、電力モニタ100B宛のフレームを受信した場合に無通信状態が発生すると判断する。
この場合、電力モニタ100Aは、電力モニタ100BがWSU200に応答信号を返す前にRS485通信線P1、P2ともに低電圧を印加し(ステップS103A)、WSU200から要求信号を送ってもらって(ステップS201)、設定情報を送信する(ステップS105A)必要がある。
<補足>
以上、実施形態1及び変形例に基づいて、本発明に係る電力モニタ100とWSU200から成るマスタ/スレーブ型通信システムにについて説明してきたが、この構成には種々の変形を加えることが可能である。
(1)実施形態1及び変形例では、RS485通信方式に準拠しているマスタ/スレーブ型通信システムを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、RS422方式など、差動方式によりデータ伝送を行う他の通信方式であってもよい。
(2)実施形態1では、電力モニタ100が設定情報に変更が加えられていたか否かを確認し(ステップS104A及び100B)、変更が加えられていた場合に設定情報をWSU200に送信する(ステップS105A及び103B)例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
すなわち、電力モニタ100は要求信号を受信したら変更の有無を確認することなく必ず設定情報をWSU200に送信し、WSU200側で各電力モニタ100から受信した設定情報の中で変更が加えられていたもののみを記憶部207に上書きするようにしてもよい。
(3)実施形態1では、電力モニタ100は、ORゲート102からの信号に基づいてRS485通信線P1、P2ともに低電圧が印加されていないかどうか確認するようになっているが、このORゲート102は電力モニタ100の構成になくてもよい。
本発明のRS485通信システムを示す概略図である。 実施形態1に係る電力モニタ100の構成を示すブロック図である。 実施形態1に係るWSU200の構成を示すブロック図である。 RS485通信部102及び205の回路構成を示す概要図である。 本発明のRS485通信の送受信ロジックを示すデータテーブルである。 RS485通信方式のフレームフォーマットを示す概要図である。 実施形態1に係る電力モニタ100とWSU200の動作を示すシーケンス図である。 実施形態1に係る電力モニタ100とWSU200の動作を示すシーケンス図である。
符号の説明
100 電力モニタ
101 ANDゲート
102 ORゲート
103 RS485通信部
104 記憶部
105 表示設定部
106 電力計測用ポート
107 計測用マイコン
108 通信管理用マイコン
200 WSU
201 ORゲート
202 割り込みコントロール部
203 中央処理部
204 シリアル通信部
205 RS485通信部
206 電圧プラグ回路

Claims (5)

  1. 通信路を介して差動方式によりデータ伝送を行い、計測対象を計測するスレーブ装置と、当該スレーブ装置を監視するマスタ装置とが接続され、前記スレーブ装置は前記マスタ装置から周期的に送られるポーリング信号を受けて計測結果を所定の設定情報に基づいて前記マスタ装置に送信するマスタ/スレーブ型通信システムであって、
    前記スレーブ装置は、
    計測対象を計測する計測部と、
    前記所定の設定情報を変更する入力を受け付ける変更受付部と、
    前記変更受付部が変更を受け付けると、前記通信路上でデータ伝送に用いる差動電圧以外の電圧を当該通信路に印加する電圧印加部と、
    前記マスタ装置から前記所定の設定情報を要求する要求信号を受けると、前記変更受付部に入力された設定情報を前記マスタ装置に送信する送信部とを備え、
    前記マスタ装置は、
    前記通信路に印加された電圧を検知する電圧検知部と、
    前記電圧検知部により、前記通信路上でデータ伝送に用いる差動電圧以外の電圧が検知された場合、前記要求信号を前記スレーブ装置に送信する送信部と、
    前記スレーブ装置から、前記要求信号に対する応答として前記設定情報を受けると、当該設定情報を保持する保持部とを備える
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記通信路は、2線を有し、RS485規格に従って当該2線間に差動電圧を印加することでデータ伝送するとともに、データ伝送時以外は前記2線ともに高電圧が印加されるRS485通信路であり、
    前記スレーブ装置の電圧印加部は、前記RS485通信路上でのデータ伝送には使用されない電圧として、前記2線それぞれに低電圧を印加し、
    前記マスタ装置の送信部は、前記電圧検知部により、前記2線それぞれに低電圧が印加されていることが検知された場合、前記要求信号を前記スレーブ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 前記スレーブ装置は、
    前記通信路に印加された電圧を検知する電圧検知部を備え、
    前記スレーブ装置の電圧印加部は、前記電圧検出部により、前記2線ともに高電圧が印加されていることを検知した場合に、前記通信路でのデータ伝送に用いる差動電圧以外の電圧を当該通信路に印加する
    ことを特徴とする請求項2記載の通信システム。
  4. 差動方式によりデータ伝送を行う通信路を介して、計測対象を計測するスレーブ装置と接続され、前記スレーブ装置に周期的にポーリング信号を送ることで、所定の設定情報に基づいて送られる計測結果を受け取るマスタ装置であって、
    前記通信路に印加された電圧を検知する電圧検知部と、
    前記電圧検知部により、前記通信路上でデータ伝送に用いる差動電圧以外の電圧が検知された場合、前記所定の設定情報を要求する要求信号を前記スレーブ装置に送信する送信部と、
    前記スレーブ装置から、前記要求信号に対する応答として、前記設定情報を受けると、当該設定情報を保持する保持部とを備える
    ことを特徴とするマスタ装置。
  5. 計測対象を計測するスレーブ装置であり、差動方式によりデータ伝送を行う通信路を介してマスタ装置と接続され、前記マスタ装置から周期的に送られるポーリング信号を受けて計測結果を所定の設定情報に基づいて前記マスタ装置に送信するスレーブ装置であって、
    計測対象を計測する計測部と、
    前記設定情報を変更する入力を受け付ける変更受付部と、
    前記変更受付部が変更を受け付けると、前記通信路上でデータ伝送に用いる差動電圧以外の電圧を当該通信路に印加する電圧印加部と、
    前記電圧印加部による電圧印加に反応した前記マスタ装置から前記設定情報を要求する要求信号を受けると、前記変更受付部から入力された設定情報を前記マスタ装置に送信する送信部とを備える
    ことを特徴とするスレーブ装置。
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JP2013238472A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Renesas Electronics Corp 半導体装置および電圧測定装置

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