JP2007294247A - 燃料電池のセパレータ - Google Patents

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裕一 八神
Jiro Aizaki
次郎 合▲崎▼
Junichi Shirahama
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Abstract

【課題】セパレータにおける位置決め用孔とマニホールドとをコンパクトに配置できるようにする。
【解決手段】反応ガスまたは冷却用冷媒を各セルに給排するためのマニホールド15〜17の輪郭のうち、セパレータ20を位置決めするため当該セパレータ20に設けられている位置決め用孔21の周辺に形成される部分のみが、当該位置決め用孔21の輪郭に沿った形状または当該位置決め用孔の位置に応じて斜行する形状に形成されている。例えば、マニホールド20の輪郭が略四辺形であり、当該輪郭を形成する四辺のうち位置決め用孔21の近傍に位置する辺のみが、当該セパレータ20の輪郭をなす辺に対して傾斜した斜辺16c,17cとして形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池のセパレータに関する。さらに詳述すると、本発明は、反応ガスまたは冷却用冷媒を各セルに給排するためのマニホールドが形成されているセパレータの構造ないしは形状の改良に関する。
一般に燃料電池(例えば固体高分子形燃料電池)は、電解質をセパレータで挟んだセルを複数積層することによって構成されている。この場合、セパレータとしては、例えばその周縁あるいはその近傍に位置決め用のノックピンが挿入される孔が形成されているものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−209347号公報
しかしながら、セパレータの周縁に近い部分にはマニホールドなども形成する必要があることから、それら各部の構成をコンパクトにレイアウトする技術が望まれている。
そこで、本発明は、位置決め用孔とマニホールドとをコンパクトに配置できるようにした燃料電池のセパレータを提供することを目的とする。
かかる課題を解決するべく、本発明にかかるセパレータは、反応ガスまたは冷却用冷媒を各セルに給排するためのマニホールドが形成された燃料電池のセパレータであって、前記マニホールドの輪郭のうち、前記セパレータを位置決めするため当該セパレータに設けられている位置決め用孔の周辺に形成される部分のみが当該位置決め用孔の位置に応じて斜行する形状に形成されているというものである。
かかる燃料電池のセパレータに形成されたマニホールドは、その輪郭の一部が、位置決め用孔の位置に応じて斜行する直線または曲線により、当該位置決め用孔を避けつつこの位置決め用孔の近傍となるように形成される。このため、このセパレータによれば、位置決め用孔とマニホールドのそれぞれの機能を何ら損なうことなく両者をコンパクトにレイアウトすることが可能である。
また、セパレータにおいては、前記マニホールドの輪郭が略四辺形であり、当該輪郭を形成する四辺のうち前記位置決め用孔の近傍に位置する辺のみが、当該セパレータの輪郭をなす辺に対して傾斜した斜辺として形成されていてもよい。当該辺のみが傾斜した四辺形つまり台形状にされたマニホールドは、マニホールドと発電領域の間の流体流れ方向に沿って給排幅(流路幅)が変化する形状となる。
また、かかるセパレータにおいては、前記マニホールドにおける前記反応ガスまたは前記冷却用冷媒の給排幅が、当該セパレータにおける発電領域に近付くにつれて幅広となるように形成されていることが好ましい。当該マニホールドのうち、発電領域に連通する部分の幅が広がることによって流体給排時の流れ抵抗がより少なくなり、いわゆるボトルネックとなることを回避することができる。
さらに本発明のセパレータにおいては、前記位置決め用孔を挟んで隣接する2つの前記マニホールドの輪郭のうち、前記位置決め用孔の周辺に形成される部分のいずれもが、当該位置決め用孔の輪郭に沿った形状または当該位置決め用孔の位置に応じて斜行する形状に形成されている。この場合、当該位置決め用孔を挟んで隣接する2つのマニホールドのいずれとも、発電領域に連通する部分の幅が広がることによってボトルネックとなるのをさらに回避しやすくなる。
また、上記のセパレータにおいて、前記2つのマニホールドの輪郭のうち前記位置決め用孔の周辺に形成される部分が線対称な形状に形成されていることも好ましい。
さらに、本発明は、反応ガスまたは冷却用冷媒を各セルに給排するためのマニホールドが形成された燃料電池のセパレータであって、前記マニホールドの輪郭のうち、前記セパレータを位置決めするため当該セパレータに設けられている位置決め用孔の周辺に形成される部分のみが当該位置決め用孔の輪郭に沿った形状に形成されているというものでもある。
かかる燃料電池のセパレータに形成されたマニホールドは、その輪郭の一部が、位置決め用孔の輪郭に沿った直線または曲線により、当該位置決め用孔を避けつつこの位置決め用孔の近傍となるように形成される。このため、このセパレータによれば、位置決め用孔とマニホールドのそれぞれの機能を何ら損なうことなく両者をコンパクトにレイアウトすることが可能である。
さらに、各セパレータにおいては、前記位置決め用孔が、各マニホールドの中心を連なって通る中心線よりも外側に形成されていることが好ましい。この場合、発電領域に向けてマニホールドの給排幅(流路幅)が広がる形状とすることができる。
本発明によれば、位置決め用孔とマニホールドとをコンパクトに配置することが可能となる。
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3に本発明にかかる燃料電池の実施形態を示す。本実施形態における燃料電池のセパレータ20は、反応ガスまたは冷却用冷媒を各セルに給排するためのマニホールドが形成されているというものである。本実施形態では、このようなセパレータにおけるマニホールドの輪郭のうち、セパレータを位置決めするため当該セパレータに設けられている位置決め用孔の周辺に形成される部分のみが、当該位置決め用孔の輪郭に沿った形状または当該位置決め用孔の位置に応じて斜行する形状となるように形成している。
以下に説明する実施形態においては、まず、燃料電池を構成するセル2の概略構成について説明し、その後、セパレータに形成されるマニホールドの形状等について説明することとする。
図1に本実施形態における燃料電池のセル2の概略構成を示す。セル2は、複数積層されてスタック(セルスタック)を構成する。また、このように形成されたスタックは、例えばスタック両端を支持板(図示省略)で挟まれ、さらにこれら対向する支持板どうしを繋ぐようにテンションプレート(図示省略)が配置された状態で積層方向への荷重がかけられて締結される。
なお、このようなセル2が積層されたスタックによって構成される燃料電池は、例えば燃料電池車両(FCHV;Fuel Cell Hybrid Vehicle)の車載発電システムとして利用可能なものであるがこれに限られることはなく、各種移動体(例えば船舶や飛行機など)やロボットなどといった自走可能なものに搭載される発電システム、さらには定置の燃料電池としても用いることが可能である。
セル2は、電解質、具体例として膜−電極アッセンブリ(以下MEA;Membrane Electrode Assemblyと呼ぶ)30と、MEA30を挟持する一対のセパレータ20(図1においてはそれぞれ符号20a,20bを付して示す)とで構成されている(図1参照)。MEA30および各セパレータ20a,20bはおよそ矩形の板状に形成されている。また、MEA30はその外形が各セパレータ20a,20bの外形よりも小さくなるように形成されている。さらに、MEA30と各セパレータ20a,20bとは、それらの間の周辺部を第1シール部材13a、第2シール部材13bとともにモールドされている。
MEA30は、高分子材料のイオン交換膜からなる高分子電解質膜(以下、単に電解質膜ともいう)31と、電解質膜31を両面から挟んだ一対の電極32a,32b(アノードおよびカソード)とで構成されている。これらのうち、電解質膜31は、各電極32a,32bよりも僅かに大きくなるように形成されている。この電解質膜31には、その周縁部33を残した状態で各電極32a,32bが例えばホットプレス法により接合されている。
MEA30を構成する電極32a,32bは、その表面に付着された白金などの触媒を担持した例えば多孔質のカーボン素材(拡散層)で構成されている。一方の電極(アノード)32aには燃料ガス(反応ガス)としての水素ガス、他方の電極(カソード)32bには空気や酸化剤などの酸化ガス(反応ガス)が供給され、これら2種類の反応ガスによりMEA30内で電気化学反応が生じてセル2の起電力が得られるようになっている。
セパレータ20a,20bは、ガス不透過性の導電性材料で構成されている。導電性材料としては、例えばカーボンや導電性を有する硬質樹脂のほか、アルミニウムやステンレス等の金属(メタル)が挙げられる。本実施形態のセパレータ20a,20bの基材は板状のメタルで形成されているものであり(メタルセパレータ)、この基材の電極32a,32b側の面には耐食性に優れた膜(例えば金メッキで形成された皮膜)が形成されている。
また、セパレータ20a,20bの両面には、複数の凹部によって構成される溝状の流路が形成されている。これら流路は、例えば板状のメタルによって基材が形成されている本実施形態のセパレータ20a,20bの場合であればプレス成形によって形成することができる。このようにして形成される溝状の流路は酸化ガスのガス流路34や水素ガスのガス流路35、あるいは冷却水流路36を構成している。より具体的に説明すると、セパレータ20aの電極32a側となる内側の面には水素ガスのガス流路35が複数形成され、その裏面(外側の面)には冷却水流路36が複数形成されている(図1参照)。同様に、セパレータ20bの電極32b側となる内側の面には酸化ガスのガス流路34が複数形成され、その裏面(外側の面)には冷却水流路36が複数形成されている(図1参照)。例えば本実施形態の場合、セル2におけるこれらガス流路34およびガス流路35は互いに平行となるように形成されている。さらに、本実施形態においては、隣接する2つのセル2,2に関し、一方のセル2のセパレータ20aの外面と、これに隣接するセル2のセパレータ20bの外面とを付き合わせた場合に両者の冷却水流路36が一体となり断面が例えば矩形の流路が形成される構造となっている(図1参照)。なお、隣接するセル2,2のセパレータ20aとセパレータ20bは、それらの間における周辺の部分がシール部材によりモールドされるようになっている。
また、セパレータ20a,20bの長手方向の端部付近(本実施形態の場合であれば、図1中向かって左側に示す一端部の近傍)には、酸化ガスの入口側のマニホールド15a、水素ガスの出口側のマニホールド16b、および冷却水の出口側のマニホールド17bが形成されている。例えば本実施形態の場合、これらマニホールド15a,16b,17bは各セパレータ20a,20bに設けられた透孔によって形成されている(図1参照)。さらに、セパレータ20a,20bのうち反対側の端部には、酸化ガスの出口側のマニホールド15b、水素ガスの入口側のマニホールド16a、および冷却水の入口側のマニホールド17aが形成されている。本実施形態の場合、これらマニホールド15b,16a,17aも透孔によって形成されている(図1参照)。
上述のような各マニホールドのうち、セパレータ20aにおける水素ガス用の入口側マニホールド16aと出口側マニホールド16bは、セパレータ20aに溝状に形成されている入口側の連絡通路61および出口側の連絡通路62を介してそれぞれが水素ガスのガス流路35に連通している。同様に、セパレータ20bにおける酸化ガス用の入口側マニホールド15aと出口側マニホールド15bは、セパレータ20bに溝状に形成されている入口側の連絡通路63および出口側の連絡通路64を介してそれぞれが酸化ガスのガス流路34に連通している(図1参照)。さらに、各セパレータ20a,20bにおける冷却水の入口側マニホールド17aと出口側マニホールド17bは、各セパレータ20a,20bに溝状に形成されている入口側の連絡通路65および出口側の連絡通路66を介してそれぞれが冷却水流路36に連通している。ここまで説明したような各セパレータ20a,20bの構成により、セル2には、酸化ガス、水素ガスおよび冷却水が供給されるようになっている。ここで具体例を挙げておくと、例えば水素ガスは、セパレータ20aの入口側マニホールド16aから連絡通路61を通り抜けてガス流路35に流入し、MEA30の発電に供された後、連絡通路62を通り抜けて出口側マニホールド16bに流出することになる。
第1シール部材13a、第2シール部材13bは、ともに枠状でありほぼ同一形状に形成されている部材である(図1参照)。これらのうち、第1シール部材13aはMEA30とセパレータ20aとの間に設けられるもので、より詳細には、電解質膜31の周縁部33と、セパレータ20aのうちガス流路35の周囲の部分との間に介在するように設けられる。また、第2シール部材13bは、MEA30とセパレータ20bとの間に設けられるもので、より詳細には、電解質膜31の周縁部33と、セパレータ20bのうちガス流路34の周囲の部分との間に介在するように設けられる。
さらに、隣接するセル2,2のセパレータ20bとセパレータ20aとの間には、枠状の第3シール部材13cが設けられている(図1参照)。この第3シール部材13cは、セパレータ20bにおける冷却水流路36の周囲の部分と、セパレータ20aにおける冷却水流路36の周囲の部分との間に介在するように設けられてこれらの間をシールする部材である。ちなみに、本実施形態のセル2においては、セパレータ20a,20bにおける流体の各種通路(34〜36,15a,15b,16a,16b,17a,17b,61〜66)のうち、各種流体の入口側のマニホールド15a,16a,17aおよび出口側のマニホールド15b,16b,17bが、第1シール部材13a、第2シール部材13bや第3シール部材13cの外側に位置する通路ということになる(図1参照)。
ここで、図1においては各マニホールド15a〜17bの形状、および位置決め用孔の形態については特に示さなかったが、本実施形態では、これらマニホールド15a〜17bの輪郭のうち、位置決め用孔の周辺に形成される部分のみが当該位置決め用孔に沿った形状、または当該位置決め用孔の位置(配置)に応じて斜行する形状としている(図2参照)。以下、図2を用いてこのような形状あるいは構成について説明する。なお、以下では各マニホールドを単に符号15,16,17で示す(図2参照)。また、図2においては連絡通路(64,65,66)を図示していない。
<第1の実施形態>
まず、位置決め用孔21は、セパレータ20を位置決めするため当該セパレータ20に設けられているものである(図2参照)。より具体的に説明すると、本実施形態の位置決め用孔21は、当該セパレータ20の角部やその近傍にではなく、角部と角部の半ば付近であってマニホールド15〜17が形成される領域またはその近傍に設けられている。さらに、この位置決め用孔21は、マニホールド16,17の中心を連なって通る中心線よりも僅かに外側に位置するように形成されている(図2参照)。このように形成されている位置決め用孔21は、位置決め用のピン(ノックピン)がセル積層方向またはセルの厚さ方向に略垂直に挿入されることによってセパレータ20を位置決めするように機能する。
なお、ここでいう位置決めとは、セルあるいはスタック形成時に用いるもののみならず、例えば当該セパレータ20の成形時に用いるようなものも含む。すなわち、例えばセパレータ20どうしを重ね合わせたりセルを積層したりする際に用いられる位置決め用の孔のみならず、セパレータ20のプレス成形時に位置決め用として用いられる位置決め用の孔なども本明細書でいう位置決め用孔21に含まれる。要は、セパレータ20のいずれかに設けられる位置決め用の孔であって、当該部分にマニホールドを設けることはできないものが本発明の適用対象に含まれる。
例えば図2に示すセパレータ20においては、セパレータ20の長手方向端部付近であってマニホールド15〜17が形成される領域に透孔からなる位置決め用孔21が形成されている。ただし、ここでは位置決め用孔21として透孔を図示しているがこれは位置決め用孔21の一形態に過ぎない。この他、位置決めに利用しうる凹部や窪みなども位置決め用孔21と機能しうるからこれに含まれる。要は、貫通しているか否かにかかわらず、位置決め用孔21であって当該位置にマニホールド15〜17を配置できないもの(マニホールド15〜17と両立することができない位置決め用の孔)が本明細書での位置決め用孔21に含まれる。
さらに、この燃料電池のセパレータ20においては、当該セパレータ20に形成されるマニホールドの輪郭のうち、上述の位置決め用孔21の周辺に形成される部分のみが、位置決め用孔21の輪郭に沿った形状または当該位置決め用孔の位置に応じて斜行する形状となっている。具体例を挙げて説明すると、例えば本実施形態では、水素ガス用マニホールド16および冷却水用マニホールド17を、これら水素ガス用マニホールド16と冷却水用マニホールド17との間に設けられた位置決め用孔21に応じた形状に形成している。
より具体的には、水素ガス用マニホールド16の輪郭のうち、位置決め用孔21の周辺に形成される部分を当該位置決め用孔21の近傍を斜行する斜辺16cで形成している。同様に、冷却水用マニホールド17の輪郭のうち、位置決め用孔21の周辺に形成される部分を当該位置決め用孔21の近傍を斜行する斜辺17cで形成している(図2参照)。
この場合、図2に示しているように、各マニホールド16,17は、斜辺16c,17cのみが傾斜した四辺形、つまりは2角が略直角となっている台形形状に形成されている。別の表現をすれば、本実施形態の各マニホールド16,17は長方形と原型としつつ、そのうちの一辺を傾斜させた形状とすることよって台形形状となっているものである。
また、図示しているように、各斜辺16c,17cは、当該位置決め用孔21を避けつつ当該位置決め用孔21の近傍となるように形成されている(図2参照)。このため、本実施形態の各マニホールド16,17は位置決め用孔21の機能に影響を及ぼさないし、また位置決め用孔21がマニホールド16,17の機能に影響を及ぼすこともない。
さらに、本実施形態における各マニホールド16,17は、台形形状に形成されている結果、マニホールド16,17から発電領域へと反応ガス(水素ガス、酸化ガス)あるいは冷却水が流れる方向へ向けて給排幅(流路幅)が漸次変化するようになっている。より具体的には、マニホールド16,17における反応ガスまたは冷却水の流路幅(図2において符号W1,W2で示す)が、当該セパレータ20における発電領域に近付くにつれて徐々に幅広となるように形成されている(図2参照)。このように、マニホールド16のうち発電領域に連通する部分の流路幅W1が最も広くなる形状とすることにより、給排の際の抵抗をより低減させていわゆるボトルネックとなることを回避することが可能となっている。なお、ここでいう発電領域とは、酸化ガスのガス流路34や水素ガスのガス流路35のうちMEA30と重複している領域が該当する。また、発電領域ではないが、冷却水流路36に対しても、本実施形態のように流路幅W2まで徐々に幅広となる冷却水用マニホールド17とすることによって水給排の際の抵抗を低減することが可能である。
加えて、本実施形態においては、図2に示しているように、位置決め用孔21を挟んで隣接する2つのマニホールド16,17の輪郭のうち、この位置決め用孔21の周辺に形成される部分のいずれもが当該位置決め用孔21の輪郭に応じて斜行する斜辺16c,17cであり、尚かつ、これら斜辺16c,17cが線対称(あるいは面対称)に形成されている。この場合、これら隣接する2つのマニホールド16,17のいずれとも、発電領域に連通する部分(あるいはこれに重複する部分)の流路幅W1,W2が広がることによってボトルネックとなるのを回避しやすい。
なお、本実施形態においては、水素ガス用のマニホールド16および冷却水用のマニホールド17についてのみ、各輪郭の一部を位置決め用孔21の位置(配置)に応じて斜行する形状とした形態を示したがこれは好適な一例に過ぎず、酸化ガス用のマニホールド15についても同様に適用することができることはいうまでもない。要は、各マニホールド15〜17の配置や形状、位置決め用孔21の位置などに応じ、少なくとも1のマニホールドについて一部が斜行する形状とすることが可能である。また、図2においては各種流体の入口側マニホールドと出口側マニホールドとを特に区別することなく示したが、台形形状(徐々に幅広となる形状)のマニホールドとした場合には、反応ガスや冷却水の供給および排出のいずれの場合にも流れ抵抗を低減することが可能であるから、入口側か出口側かを問わずに本発明を適用することが好ましい。
<第2の実施形態>
本実施形態では、マニホールド15(16,17)の輪郭のうち、位置決め用孔21の周辺に形成される部分のみを当該位置決め用孔21に沿った形状とする。より具体的には、円形の透孔からなる位置決め用孔21に対し、マニホールド15(16,17)の輪郭の一部を、当該位置決め用孔21を取り囲むように略半円形に切り欠いた形状としている(図3参照)。この場合、マニホールド15(16,17)の輪郭の一部は、位置決め用孔21に沿いつつこれを避けるような形状になっている。
なお、上述した実施形態ではマニホールド16,17の輪郭の一部を直線状に斜行する斜辺16c,17cとしたがこのような直線に限られるわけではなく、図3に示すように曲線状としてもよい。つまりは、位置決め用孔21とマニホールド15(16,17)とをコンパクトに配置しうる限りにおいて当該マニホールド15(16,17)の一部の形状は特に限定されることはない。したがって、このような観点から、上述した斜辺16c,17cを曲線によって形成することも可能である。
また、図3では外形が略矩形のマニホールド15(16,17)を示しているがこれは一例に過ぎない。他のマニホールドの形状やセパレータ20の形状等に応じて台形とするなど、形態に応じて種々の形状とすることができる。
以上、ここまで説明した本実施形態の燃料電池によれば、セパレータ20の周縁に近い部分、例えばマニホールド15〜17が設けられる領域やその近傍に位置決め用孔21が位置している場合に、当該位置決め用孔21と各マニホールド15〜17とをコンパクトに配置することが可能となる。また、位置決め用孔21を避けつつマニホールド15〜17を台形形状などに形成することとすれば、各種流体の給排の際の抵抗をより低減させることも可能となる。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述した実施形態では各流体の流路34〜36がストレート流路であるものを例示したが(図1参照)、これに限らず、例えばサーペンタイン流路であってももちろん本発明の適用が可能である。
また、上述した実施形態では冷却水用マニホールド17を例示したが、このマニホールド17を流通して給排される冷却水は冷却用冷媒の一例に過ぎず、冷却用冷媒をこれに限定するものではない。
本発明の一実施形態を示す分解斜視図で、本実施形態における燃料電池のセパレータのセルを分解して示すものである。 本発明の第1の実施形態におけるセパレータおよびマニホールドの概略形状を示す部分平面図である。 本発明の第2の実施形態におけるセパレータおよびマニホールドの概略形状を示す部分平面図である。
符号の説明
2…セル、15…酸化ガスのマニホールド、16…水素ガスのマニホールド、16c…斜辺、17…冷却水のマニホールド、17c…斜辺、20…セパレータ、21…位置決め用孔、W1…水素ガスマニホールドの流路幅(給排幅)、W2…冷却水マニホールドの流路幅(給排幅)

Claims (7)

  1. 反応ガスまたは冷却用冷媒を各セルに給排するためのマニホールドが形成された燃料電池のセパレータであって、
    前記マニホールドの輪郭のうち、前記セパレータを位置決めするため当該セパレータに設けられている位置決め用孔の周辺に形成される部分のみが当該位置決め用孔の位置に応じて斜行する形状に形成されていることを特徴とする燃料電池のセパレータ。
  2. 前記マニホールドの輪郭が略四辺形であり、当該輪郭を形成する四辺のうち前記位置決め用孔の近傍に位置する辺のみが、当該セパレータの輪郭をなす辺に対して傾斜した斜辺として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池のセパレータ。
  3. 前記マニホールドにおける前記反応ガスまたは前記冷却用冷媒の給排幅が、当該セパレータにおける発電領域に近付くにつれて幅広となるように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池のセパレータ。
  4. 前記位置決め用孔を挟んで隣接する2つの前記マニホールドの輪郭のうち、前記位置決め用孔の周辺に形成される部分のいずれもが、当該位置決め用孔の輪郭に沿った形状または当該位置決め用孔の位置に応じて斜行する形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池のセパレータ。
  5. 前記2つのマニホールドの輪郭のうち前記位置決め用孔の周辺に形成される部分が線対称な形状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池のセパレータ。
  6. 反応ガスまたは冷却用冷媒を各セルに給排するためのマニホールドが形成された燃料電池のセパレータであって、
    前記マニホールドの輪郭のうち、前記セパレータを位置決めするため当該セパレータに設けられている位置決め用孔の周辺に形成される部分のみが当該位置決め用孔の輪郭に沿った形状に形成されていることを特徴とする燃料電池のセパレータ。
  7. 前記位置決め用孔が、各マニホールドの中心を連なって通る中心線よりも外側に形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の燃料電池のセパレータ。
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