JP2007294084A - 磁気記録媒体、磁気信号再生システムおよび磁気信号再生方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】非磁性支持体上に強磁性粉末および結合剤を含む磁性層を有する磁気記録媒体。磁性層厚さδは10〜80nmであり、磁性層の残留磁化Mrと磁性層の厚さδの積であるMrδは1mA以上5mA未満であり、かつ磁気力顕微鏡(MFM)で測定したDC消磁状態の磁気クラスターの平均面積SdcとAC消磁状態の磁気クラスターの平均面積Sacとの比(Sdc/Sac)は0.8〜2.0の範囲である。
【選択図】なし
Description
また、非特許文献1および2では、数学的な計算に基づく推定がなされているのみであり、具体的な媒体のパラメーターとその制御方法の提案はない。
上記技術をはじめとして分散性の改善のために多くの提案がなされているが、磁性層の微細構造を改善するには至っていない。
一方、高密度記録時には、上記Mrδの値は再生出力を確保し得る範囲で小さくすることがSNR向上に有効であることが、本発明者らの検討の結果、新たに見出された。これは、Mrδの値を大きくすると(例えば5mA以上とすると)、孤立波形の半値幅が広くなり、高密度記録時、例えば100kfciを超えた高い線記録密度での波形干渉が大きくなり出力が低下しノイズが増加することに起因すると考えられる。そのため高密度記録時に高SNRを達成するためにはMrδは小さくすることが求められる。また、ヘッドの飽和による出力低下およびノイズ増大を抑制するためにもMrδは低減することが好ましい。
そこで本発明者らは、高密度記録領域において高SNRを達成するために、Mrδを低減することを考えた。磁性層の単位面積あたりの残留磁化が、単位体積あたりの残留磁化Mrに磁性層厚みδをかけた値(Mrδ)として求められることからわかるように、Mrδを小さくする手段の1つとして磁性層を薄層化することが挙げられる。更なる高密度化のためには磁性層をより薄層化することが有利であるため、本発明者らは、磁性層を薄層化しMrδを低減した磁気記録媒体において、特許文献3に記載の技術を適用することを検討した。
[1]非磁性支持体上に強磁性粉末および結合剤を含む磁性層を有する磁気記録媒体であって、
磁性層厚さδは10〜80nmであり、
磁性層の残留磁化Mrと磁性層の厚さδの積であるMrδは1mA以上5mA未満であり、かつ
磁気力顕微鏡(MFM)で測定したDC消磁状態の磁気クラスターの平均面積SdcとAC消磁状態の磁気クラスターの平均面積Sacとの比(Sdc/Sac)は0.8〜2.0の範囲であることを特徴とする磁気記録媒体。
[2]強磁性粉末は六方晶フェライト粉末である[1]に記載の磁気記録媒体。
[3]六方晶フェライト粉末は、平均板径が10〜45nmの範囲であり、かつ平均板比が1.5〜4.5の範囲である[2]に記載の磁気記録媒体。
[4]強磁性粉末は、窒化鉄粉末である[1]に記載の磁気記録媒体。
[5]窒化鉄粉末は、平均粒径が5〜30nmの範囲である[4]に記載の磁気記録媒体。
[6]再生ヘッドとして巨大磁気抵抗効果型磁気ヘッドを使用する磁気信号再生システムにおいて使用される[1]〜[5]のいずれかに記載の磁気記録媒体。
[7][1]〜[5]のいずれかに記載の磁気記録媒体および再生ヘッドを含む磁気信号再生システム。
[8]再生ヘッドは巨大磁気抵抗効果型磁気ヘッドである[7]に記載の磁気信号再生システム。
[9][1]〜[5]のいずれかに記載の磁気記録媒体に記録された磁気信号を再生ヘッドを用いて再生する磁気信号再生方法。
[10]再生ヘッドは巨大磁気抵抗効果型磁気ヘッドである[9]に記載の磁気信号再生方法。
本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体上に強磁性粉末および結合剤を含む磁性層を有する磁気記録媒体であって、磁性層厚さδは10〜80nmであり、磁性層の残留磁化Mrと磁性層の厚さδの積であるMrδは1mA以上5mA未満であり、かつ磁気力顕微鏡(MFM)で測定したDC消磁状態の磁気クラスターの平均面積SdcとAC消磁状態の磁気クラスターの平均面積Sacとの比(Sdc/Sac)は0.8〜2.0の範囲であるものである。
微粒子の磁性粒子を高充填すると低ノイズ化することは理論的にも周知である。しかし、特に微粒子の磁性粒子を用いると、磁性体粒子が凝集し、あたかも1つの大きな磁性体として振舞う部分が生じ、S/N比の低減を引き起こすという問題がある。本発明者らは、磁気力顕微鏡(MFM)を用いて測定した磁気的な塊(以下「磁気クラスター」という)が、媒体ノイズと相関し、磁性粒子の凝集・静磁気結合によって変化することを見出した。以下に、この点について更に説明する。
一方、直流の磁場を印加後、磁場をゼロにする方法を直流(DC)消磁と呼ぶ。直流(DC)消磁状態では、試料に残留する磁場が、印加されていた磁場と同じ向きの磁化の集合になる。従って、直流(DC)消磁状態の磁気クラスターは、磁性粒子の媒体内での配置状態、つまり分散状態によりサイズが異なる。凝集体があった場合、その凝集体が見掛け上1つの大きな磁性粒子として振舞うと考えられ、直流(DC)消磁状態での磁気クラスターのサイズは、この見かけ上1つの大きな磁性粒子として振舞う凝集体のサイズに相当する。
これに対し、試料αにおけるSdc/Sacは「B/A」、試料βにおけるSdc/Sacは「B/2A」となり、試料βのSdc/Sacは試料αの1/2となる。
このように、分散状態は異なるがSdcは同じ値となる試料同士であっても、Sdc/Sacの比をとれば分散性の違いに起因する差異が生じる。つまり、Sdc/Sacの比をとることにより、磁性体の種類に因らないように規格化された凝集状態(分散性)の指標を得ることができる。
磁性層厚δを10〜80nmにするには、(1)塗布時の塗り付け量を少なくするか、(2)液濃度を下げるかのどちらかが一般的である。特に上記Wet on dryの場合、磁性層厚が10〜80nmの範囲においては、(1)では乾燥時に急乾になり磁性体が凝集しやすく、(2)では溶剤を多くして液濃度を下げると、液そのものが不安定であり、また乾燥時間が長くなり、磁性体が凝集しやすい。これはスムーザーにより配向後剪断を掛けて凝集物を破壊したとしても、活性面が出ており乾燥時に再凝集してしまうことに起因すると考えられる。このように、磁性層厚を小さくすると乾燥時の再凝集の問題が生じるため、前記範囲のSdc/Sacとなるように薄層磁性層において凝集を抑制することは困難な場合があった。
非磁性支持体は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル類、ポリオレフィン類、セルローストリアセテート、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリスルフォン、ポリアラミド、芳香族ポリアミド、ポリベンゾオキサゾールなどの公知のフィルムが使用できる。ポリエチレンナフタレート、ポリアミドなどの高強度支持体を用いることが好ましい。また必要に応じ、磁性面とベース面の表面粗さを変えるため特開平3−224127号公報に示されるような積層タイプの支持体を用いることもできる。これらの支持体にはあらかじめコロナ放電処理、プラズマ処理、易接着処理、熱処理、除塵処理、などをおこなっても良い。また本発明の支持体としてアルミまたはガラス基板を適用することも可能である。
主要な構成成分のジカルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニルエタンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルチオエーテルジカルボン酸、ジフェニルケトンジカルボン酸、フェニルインダンジカルボン酸などを挙げることができる。
また、ジオール成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビスフェノールフルオレンジヒドロキシエチルエーテル、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ハイドロキノン、シクロヘキサンジオールなどを挙げることができる。
中でも、ポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレン−2,6−ナフタレートを主要な構成成分とするポリエステルや、テレフタル酸と2,6−ナフタレンジカルボン酸とエチレングリコールからなる共重合ポリエステル、およびこれらのポリエステルの二種以上の混合物を主要な構成成分とするポリエステルが好ましい。特に好ましくはポリエチレン−2,6−ナフタレートを主要な構成成分とするポリエステルである。
また、ポリエステルは、さらに他の共重合成分が共重合されていてもよく、他のポリエステルが混合されていてもよい。これらの例としては、先に挙げたジカルボン酸成分やジオール成分、またはそれらから成るポリエステルを挙げることができる。
中でもポリエステルの重合反応性やフィルムの透明性の点で、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、2−ナトリウムスルホテレフタル酸、4−ナトリウムスルホフタル酸、4−ナトリウムスルホ−2,6−ナフタレンジカルボン酸およびこれらのナトリウムを他の金属(例えばカリウム、リチウムなど)やアンモニウム塩、ホスホニウム塩などで置換した化合物またはそのエステル形成性誘導体、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール共重合体およびこれらの両端のヒドロキシ基を酸化するなどしてカルボキシル基とした化合物などが好ましい。この目的で共重合される割合としては、ポリエステルを構成するジカルボン酸を基準として、0.1〜10モル%が好ましい。
また、耐熱性を向上する目的では、ビスフェノール系化合物、ナフタレン環またはシクロヘキサン環を有する化合物を共重合することができる。これらの共重合割合としては、ポリエステルを構成するジカルボン酸を基準として、1〜20モル%が好ましい。
また、合成時の各過程で着色防止剤、酸化防止剤、結晶核剤、すべり剤、安定剤、ブロッキング防止剤、紫外線吸収剤、粘度調節剤、消泡透明化剤、帯電防止剤、pH調整剤、染料、顔料、反応停止剤などの各種添加剤の1種または2種以上を添加させてもよい。
また、支持体を高剛性化するために、これらの材料を高延伸したり、表面に金属や半金属または、これらの酸化物の層を設けることもできる。
また、非磁性支持体の長手方向および幅方向のヤング率は、6.0GPa以上が好ましく、7.0GPa以上がさらに好ましい。
磁性層に含まれる強磁性粉末としては、強磁性金属粉末、六方晶フェライト粉末、窒化鉄粉末等を挙げることができる。DC消磁状態の磁気クラスターサイズの平均面積Sdcに影響する強磁性粉末の凝集のしやすさは、強磁性粉末の特性上、特に飽和磁化σsおよび形状に依存する。σsは、低いほど静磁気相互作用が低く凝集しにくい、または凝集を破壊しやすい。そのため強磁性金属粉末に対して低σsを容易に達成し得る六方晶フェライト粉末が好ましい。また形状については、針状磁性体において長軸長と短軸長の比、つまり軸比が低いほうが凝集を破壊しやすい(磁性体同士が絡みやすく、かつほぐしやすい)。この観点からは、球状が好ましく、形状異方向ではなく結晶異方性で球状磁性体を作りやすい窒化鉄が好ましい。
六方晶フェライト粉末としては、その体積が1000〜20000nm3のものが好ましく、2000〜8000nm3のものが更に好ましい。この範囲とすることにより、熱揺らぎにより磁気特性の低下を有効に抑えることができると共に低ノイズを維持したまま良好なC/N(S/N)を得ることができる。
上記体積は、六方晶フェライト粉末形状を6角柱と想定して板径、軸長(板厚)から求められる値である。
磁性層を適当量剥ぎ取る。剥ぎ取った磁性層30〜70mgにn−ブチルアミンを加え、ガラス管中に封かんし熱分解装置にセットして140℃で約1日加熱する。冷却後にガラス管から内容物を取り出し、遠心分離し、液と固形分を分離する。分離した固形分をアセトンで洗浄し、透過型電子顕微鏡(TEM)用の粉末試料を得る。この試料を日立製透過型電子顕微鏡H−9000型を用いて粒子を撮影倍率100000倍で撮影し、総倍率500000倍になるように印画紙にプリントして粒子写真を得る。粒子写真から目的の磁性体を選びデジタイザ−で粉体の輪郭をトレースしカ−ルツァイス製画像解析ソフトKS−400で粒子のサイズを測定する。500個の粒子のサイズを測定し、測定値を平均して平均サイズとする。
であることが好ましい。飽和磁化(σs)は高い方が好ましいが、微粒子になるほど小さくなる傾向がある。飽和磁化(σs)の改良のため、マグネトプランバイトフェライトにスピネルフェライトを複合することや、含有元素の種類と添加量の選択等がよく知られている。またW型六方晶フェライトを用いることも可能である。磁性体を分散する際に磁性体粒子表面を分散媒、ポリマーに合った物質で処理することも行われている。表面処理剤としては、無機化合物および有機化合物が使用される。主な化合物としてはSi、Al、P等の酸化物または水酸化物、各種シランカップリング剤、各種チタンカップリング剤が代表例である。添加量は磁性体の質量に対して、一般に0.1〜10質量%である。磁性体のpHも分散に重要である。通常4〜12程度で分散媒、ポリマーにより最適値があるが、媒体の化学的安定性、保存性から6〜11程度とすることが好ましい。磁性体に含まれる水分も分散に影響する。分散媒、ポリマーにより最適値があるが通常0.01〜2.0%が選ばれる。
本発明における窒化鉄粉末とは、少なくともFe16N2相を含む磁性粉末を意味するが、Fe16N2相以外の窒化鉄の相を含まないことが好ましい。これは、窒化鉄(Fe4NやFe3N相)の結晶磁気異方性は1×105erg/cc(1×10-2J/cc)程度であるのに対し、Fe16N2相は2×106〜7×106erg/cc(2×10-1〜7×10-1J/cc)の高い結晶磁気異方性を有するからである。これにより、微粒子化した際にも高い保磁力を維持することができる。この高い結晶磁気異方性は、Fe16N2相の結晶構造に起因する。結晶構造は、N原子がFeの八面体格子間位置に規則的に入った体心正方晶であり、N原子が格子に入る際の歪が、高い結晶磁気異方性の発生原因と考えられる。Fe16N2相の磁化容易軸は窒化により伸びたC軸である。
磁気記録媒体の磁性層および非磁性層の結合剤、潤滑剤、分散剤、添加剤、溶剤、分散方法その他は磁性層、非磁性層の公知技術が適用できる。特に、結合剤量、種類、添加剤、分散剤の添加量、種類に関しては磁性層に関する公知技術が適用できる。
研磨剤としては、α化率90%以上のα−アルミナ、β−アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、酸化セリウム、α−酸化鉄、コランダム、人造ダイアモンド、窒化珪素、炭化珪素チタンカ−バイト、酸化チタン、二酸化珪素、窒化ホウ素、など主としてモ−ス硬度6以上の公知の材料を単独または組合せて使用することができる。また、これらの研磨剤同士の複合体(研磨剤を他の研磨剤で表面処理したもの)を使用してもよい。これらの研磨剤には主成分以外の化合物または元素が含まれる場合もあるが主成分が90%以上であれば効果にかわりはない。これら研磨剤の粒子サイズは0.01〜2μmが好ましく、特に電磁変換特性を高めるためには、その粒度分布が狭い方が好ましい。また耐久性を向上させるには必要に応じて粒子サイズの異なる研磨剤を組み合わせたり、単独の研磨剤でも粒径分布を広くして同様の効果をもたせることも可能である。タップ密度は0.3〜2g/cc、含水率は0.1〜5%、pHは2〜11、比表面積は1〜30m2/gが好ましい。本発明に用いられる研磨剤の形状は針状、球状、サイコロ状、板状のいずれでも良いが、形状の一部に角を有するものが研磨性が高く好ましい。具体的には住友化学社製AKP−12、AKP−15、AKP−20、AKP−30、AKP−50、HIT−20、HIT−30、HIT−55、HIT−60、HIT−70、HIT−80、HIT−100、レイノルズ社製ERC−DBM、HP−DBM、HPS−DBM、不二見研磨剤社製WA10000、上村工業社製UB20、日本化学工業社製G−5、クロメックスU2、クロメックスU1、戸田工業社製TF100、TF140、イビデン社製ベータランダムウルトラファイン、昭和鉱業社製B−3などが挙げられる。これらの研磨剤は必要に応じ非磁性層に添加することもできる。非磁性層に添加することで表面形状を制御したり、研磨剤の突出状態を制御したりすることができる。これら磁性層、非磁性層の添加する研磨剤の粒径、量はむろん最適値に設定すべきものである。
次に非磁性層に関する詳細な内容について説明する。本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体と磁性層との間に、非磁性粉末および結合剤を含む非磁性層を有することができる。非磁性層に使用できる非磁性粉末は、無機物質でも有機物質でもよい。また、カーボンブラック等も使用できる。無機物質としては、例えば金属、金属酸化物、金属炭酸塩、金属硫酸塩、金属窒化物、金属炭化物、金属硫化物などが挙げられる。
本発明の磁気記録媒体の厚み構成は、非磁性支持体の厚みが前述のように、好ましくは3〜80μm、より好ましくは3〜50μm、特に好ましくは3〜10μmである。また、非磁性支持体と非磁性層または磁性層の間に下塗り層を設けた場合、下塗り層の厚みは、例えば0.01〜0.8μm、好ましくは0.02〜0.6μmである。
本発明の磁気記録媒体には、非磁性支持体の他方の面にバック層を設けることが好ましい。バック層には、カーボンブラックと無機粉末が含有されていることが好ましい。結合剤、各種添加剤は、磁性層や非磁性層の処方を適用されることができる。バック層の厚みは、0.9μm以下が好ましく、0.1〜0.7μmが更に好ましい。
本発明の磁気記録媒体の製造方法としては、例えば、非磁性支持体の少なくとも一方の面に強磁性粉末と結合剤とを含む磁性層塗布液を塗布し、塗布原反を得る工程と、前記塗布原反を巻き取りロールに巻き取る工程と、前記巻き取りロールに巻き取られた塗布原反を巻き出し、カレンダー処理する工程とを有する方法を挙げることができる。
カレンダー処理には、例えばスーパーカレンダーロールなどが利用される。カレンダー処理によって、表面平滑性が向上するとともに、乾燥時の溶剤の除去によって生じた空孔が消滅し磁性層中の強磁性粉末の充填率が向上するので、電磁変換特性の高い磁気記録媒体を得ることができる。カレンダー処理する工程は、塗布原反の表面の平滑性に応じて、カレンダー処理条件を変化させながら行うことが好ましい。
したがって、カレンダー処理工程で、カレンダー処理条件、例えばカレンダーロール圧力を変化させ、塗布原反の巻き取りによって生じた長手方向における平滑性の相違を相殺することが好ましい。具体的には、巻き取りロールから巻き出された塗布原反の芯側から外側に向かってカレンダーロールの圧力を低下させていくことが好ましい。本発明者らの検討によれば、カレンダーロールの圧力を下げると光沢値は低下する(平滑性が低下する)ことが見出されている。これにより、塗布原反の巻き取りによって生じた長手方向における平滑性の相違が相殺され、長手方向において品質にばらつきのない最終製品を得ることができる。
本発明の磁気記録媒体の磁性層の飽和磁束密度は100〜400mTが好ましい。また磁性層の抗磁力(Hc)は、143.2〜318.3kA/m(1800〜4000Oe)が好ましく、159.2〜278.5kA/m(2000〜3500Oe)が更に好ましい。抗磁力の分布は狭い方が好ましく、SFDおよびSFDrは好ましくは0.6以下、さらに好ましくは0.3以下である。
更に、本発明は、本発明の磁気記録媒体および再生ヘッドを含む磁気信号再生システム、ならびに、本発明の磁気記録媒体に記録された磁気信号を再生ヘッドを用いて再生する磁気信号再生方法に関する。
磁性層塗布液1(強磁性粉末:六法晶フェライト粉末)の調製
強磁性板状六方晶フェライト粉末 100部
酸素を除く組成(モル比):Ba/Fe/Co/Zn=1/9/0.2/1
Hc:15.9kA/m(2000Oe)
板径、板状比:表1参照
BET比表面積:65m2/g
σs:49A・m2/kg(49emu/g)
ポリウレタン樹脂 15部
分岐側鎖含有ポリエステルポリオール/ジフェニルメタンジイソシアネート系
−SO3Na=400eq/ton
α−Al2O3(粒子サイズ0.15μm) 4部
板状アルミナ粉末(平均粒径:50nm) 0.5部
ダイヤモンド粉末(平均粒径:60nm) 0.5部
カーボンブラック(粒子サイズ 20nm) 1部
シクロヘキサノン 110部
メチルエチルケトン 100部
トルエン 100部
ブチルステアレート 2部
ステアリン酸 1部
非磁性無機質粉体 85部
α−酸化鉄
表面処理剤:Al2O3、SiO2
長軸径:0.15μm
タップ密度:0.8
針状比:7
BET比表面積:52m2/g
pH8
DBP吸油量:33g/100g
カーボンブラック 15部
DBP吸油量:120ml/100g
pH:8
BET比表面積:250m2/g
揮発分:1.5%
ポリウレタン樹脂 22部
分岐側鎖含有ポリエステルポリオール/ジフェニルメタンジイソシアネート系
−SO3Na=200eq/ton
フェニルホスホン酸 3部
シクロヘキサノン 140部
メチルエチルケトン 170部
ブチルステアレート 2部
ステアリン酸 1部
カーボンブラック(平均粒径:25nm) 40.5部
カーボンブラック(平均粒径:370nm) 0.5部
硫酸バリウム 4.05部
ニトロセルロース 28部
ポリウレタン樹脂(SO3Na基含有) 20部
シクロヘキサノン 100部
トルエン 100部
メチルエチルケトン 100部
磁性層厚さを100nmに変更した以外は実施例1−1と同様の方法により磁気テープを作製した。
磁性層厚を50nmに変更した以外は特開2004−103186号公報の実施例5と同様の方法で磁気テープを作製した。
磁性層厚さを10nmに変更し、磁性層塗布液中のポリウレタン樹脂量を30部に変更した以外は実施例1−1と同様の方法により磁気テープを作製した。
磁性層厚を10nmに変更した以外は実施例1−1と同様の方法により磁気テープを作製した。
磁性層厚を80nmに変更した以外は実施例1−1と同様の方法により磁気テープを作製した。
特開2004−103186号公報の実施例5と同様の方法で磁気テープを作製した。
磁性層厚を45nmに変更した以外は特開2004−103186号公報の実施例5と同様の方法で磁気テープを作製した。
磁性層塗布液を下記磁性層塗布液2に変更した以外は実施例1−1と同様の方法で磁気テープを作製した。
磁性層塗布液2(強磁性粉末:窒化鉄粉末)
窒化鉄系磁性粉末(平均粒径:表2参照) 100部
Hc:15.9kA/m(2000Oe)
BET比表面積:63m2/g
σs:100A・m2/kg(100emu/g)
塩化ビニル−ヒドロキシプロピルアクリレート共重合樹脂 8部
(含有−SO3Na基:0.7×10-4当量/g)
ポリウレタン樹脂 25部
分岐側鎖含有ポリエステルポリオール/ジフェニルメタンジイソシアネート系
−SO3Na=400eq/ton
α−アルミナ(平均粒径:80nm) 5部
板状アルミナ粉末(平均粒径:50nm) 1部
ダイヤモンド粉末(平均粒径:80nm) 1部
カーボンブラック(平均粒径:25nm) 1.5部
ミリスチン酸 1.5部
メチルエチルケトン 133部
トルエン 100部
ステアリン酸 1.5部
ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業社製コロネートL) 4部
シクロヘキサノン 133部
トルエン 33部
磁性層塗布液に対する遠心分離処理時間、使用する窒化鉄粉末の平均粒径、磁性層厚を表2に示す通りとし、実施例2−1と同様の方法により磁気テープを作製した。
磁性層厚を100nmとした点以外は実施例2−1と同様の方法により磁気テープを作製した。
磁性層塗布液に対する遠心分離処理を行わなかった点以外は実施例2−2と同様の方法により磁気テープを作製した。
磁性層厚を10nmに変更した点以外は実施例2−1と同様の方法により磁気テープを作製した。
磁性層塗布液に対する遠心分離処理時間を表2に示す時間とした点以外は実施例2−3と同様の方法により磁気テープを作製した。
磁性層塗布液に対する遠心分離処理時間を表2に示す時間とした点以外は実施例2−1と同様の方法により磁気テープを作製した。
1.平均粒子サイズ(六方晶フェライト粉末の板径、板比、窒化鉄粉末の平均粒径)
カーボン膜を貼り付けたCu200メッシュに希釈した磁性粒子を載せて乾燥させ、TEM(日本電子製1200EX)で10万倍で撮影したネガを粒径測定器(カールツァイス製KS−400)で測定される算術平均粒径から算出した。
2.D95
HORIBA製レーザー散乱粒度測定機LB500を用いて、磁性層塗布液の分級処理後の液0.5mgをメチルエチルケトン49.5mgで希釈して液で粒度分布を測定した。粒子径毎の存在比率分布を求めた時の累積体積の95%となる粒子径を求めた。
3.Mrδ
振動試料型磁束計(東英工業製)を用い、Hm796kA/m(10kOe)で測定した。
4.磁気クラスター
交流磁場中で消磁したサンプルと、振動試料型磁束計(東英工業製)を用いて外部磁場796kA/m(10kOe)で直流消磁したサンプルをデジタルインスツルメンツ社製ナノスコープIIIのMFMモードを使って、5×5μmの範囲をリフトハイト40nmで測定し、磁気力像を得た。磁気力分布の標準偏差(rms)値の70%を閾値に設定し、画像を2値化して70%以上の磁気力を有する部分のみを表示させた。この画像を画像解析装置(カールツァイス製KS−400)に導入し、ノイズ除去、穴埋め処理を行った後、平均面積を算出した。10箇所測定をしてその平均値を求めた。
5.電磁変換特性(SNR)
ドラムテスター(相対速度5m/sec)を用いて、電磁変換特性の測定を行った。Bs=1.6T Gap長0.2μmのライトヘッドを用い、線記録密度XkFCIの信号を記録し、GMRヘッド(Tw幅 3μm、sh−sh=0.18μm)で再生した。XkFCIの出力と0〜2×XkFCIの積分ノイズの比を測定した(Xは100、200、300、400)。
実施例1−2の磁気テープについて、AMRヘッド(Tw幅 2μm、Sh−Sh=0.2μm、磁気抵抗係数4%)を用いて上記5の電磁変換特性の評価を行った。
比較例1−1の磁気テープについて、AMRヘッド(Tw幅 2μm、Sh−Sh=0.2μm、磁気抵抗係数4%)を用いて上記5の電磁変換特性の評価を行った。
上記電磁変換特性の評価では、100kFCI、200kFCI、300kFCI、400kFCIの線記録密度において評価を行った。かかる線記録密度で記録された信号は、例えば電磁変換特性の評価で使用したAMRヘッドやGMRヘッドのような高感度MRヘッドによれば、高感度に再生することが可能である。そのため磁気テープに起因する出力低下およびノイズ増大を抑制することができれば、高密度記録時に高いSNRを得ることが可能となる。
そこで先に説明したように、本発明では、媒体に起因する出力低下およびノイズ増大を抑制するために、磁気記録媒体における磁性層厚を10〜80nmの範囲とし、Sdc/Sacを0.8〜2.0の範囲とし、Mrδを1mA以上5mA未満とする。表1および2に示すように、上記範囲の磁性層厚、Sdc/SacおよびMrδを有する実施例の磁気テープはいずれも比較例の磁気テープと比べて良好な電磁変換特性を示した。
図1〜3は、実施例1−1〜1−3(Mrδ 1.2〜4.8mA)と比較例1−1(Mrδ=6mA9、比較例1−3(Mrδ=0.6mAについて、100kFCI、200kFCI、300kFCI、400kFCIの線記録密度での電磁変換特性の評価結果とMrδとの関係をプロットした図である。
図1から、Mrδと出力は、100kFCIの線記録密度ではMrδ5〜6mAにピークを持つが、100kFCIを超えるとMrδ5mA未満にピークを持つことがわかる。図2から、Mrδ減少とともにノイズが減少することがわかる。その結果として、図3に示すように、Mrδが1mA以上5mA未満で高SNRを確保することができた。
以上の結果から、線記録密度が高くなるほどMrδの値を5mA未満に抑えることがSNR向上に有効であることがわかる。
Claims (10)
- 非磁性支持体上に強磁性粉末および結合剤を含む磁性層を有する磁気記録媒体であって、
磁性層厚さδは10〜80nmであり、
磁性層の残留磁化Mrと磁性層の厚さδの積であるMrδは1mA以上5mA未満であり、かつ
磁気力顕微鏡(MFM)で測定したDC消磁状態の磁気クラスターの平均面積SdcとAC消磁状態の磁気クラスターの平均面積Sacとの比(Sdc/Sac)は0.8〜2.0の範囲であることを特徴とする磁気記録媒体。 - 強磁性粉末は六方晶フェライト粉末である請求項1に記載の磁気記録媒体。
- 六方晶フェライト粉末は、平均板径が10〜45nmの範囲であり、かつ平均板比が1.5〜4.5の範囲である請求項2に記載の磁気記録媒体。
- 強磁性粉末は、窒化鉄粉末である請求項1に記載の磁気記録媒体。
- 窒化鉄粉末は、平均粒径が5〜30nmの範囲である請求項4に記載の磁気記録媒体。
- 再生ヘッドとして巨大磁気抵抗効果型磁気ヘッドを使用する磁気信号再生システムにおいて使用される請求項1〜5のいずれか1項に記載の磁気記録媒体。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の磁気記録媒体および再生ヘッドを含む磁気信号再生システム。
- 再生ヘッドは巨大磁気抵抗効果型磁気ヘッドである請求項7に記載の磁気信号再生システム。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の磁気記録媒体に記録された磁気信号を再生ヘッドを用いて再生する磁気信号再生方法。
- 再生ヘッドは巨大磁気抵抗効果型磁気ヘッドである請求項9に記載の磁気信号再生方法。
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