JP2007293038A - 表示パネル用基板及び表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ICチップを基板に実装したときにおける、当該ICチップとラッチアップ抑制用のダイオードとの接続抵抗の増大を抑制し得る表示パネル用基板、及びそれを用いた表示装置を提供する。
【解決手段】 複数のアクティブ素子と、それらを駆動するドライバIC5と、ドライバ5に昇圧した電圧を印加する昇圧回路(電源IC7)とを備えたアクティブマトリクス基板(表示パネル用基板)1において、昇圧回路におけるラッチアップの発生を抑制するダイオード8a〜8cが、アクティブマトリクス基板1にモノリシックに形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示パネル用基板、それを用いた表示装置に関する。
図6は、従来からのアクティブマトリクス方式の液晶表示装置の構成を示す構成図である。図6において液晶表示装置は等価回路によって示されている。図6に示すように、液晶表示装置は、液晶表示パネル30、データドライバ33、及びゲートドライバ34を備えている。
液晶表示パネル30は、アクティブマトリクス基板を備えている。アクティブマトリクス基板の表示領域32には、薄膜トランジスタ(TFT11〜TFTxy)と画素電極とで構成された複数の画素がマトリクス状に設けられている。
また、アクティブマトリクス基板は、表示領域32において、対向電極とカラーフィルタとを備えた対向基板(図示せず)と共に、液晶層(図示せず)を挟み込んでいる。VCOMは対向電極に印加される電圧を示している。また、各画素電極と、対向電極と、両者の間に存在する液晶層により、画素容量C11〜Cxyが形成される。
表示領域32には、データラインDL1〜DLxと、ゲートラインGL1〜GLyとが設けられている。ゲートラインGL1〜GLyは、TFT11〜TFTxyのON/OFFを行なうための信号ラインであり、ゲートドライバ34によって駆動される。データラインDL1〜DLxは、TFT11〜TFTxyを介して画素容量C11〜Cxyに映像信号を供給するための信号ラインであり、データドライバ33によって駆動されている。
ゲートラインGL1〜GLyのうち選択されたラインに対して、ゲートドライバ34はHigh側電圧を印加する。これにより、選択されたライン上に並ぶ全てのTFTがONとなる。一方、選択されなかったラインに対しては、ゲートドライバ34はLow側電圧を印加する。これにより、選択されなかったライン上に並ぶ全てのTFTはOFFとなる。このとき、データラインDL1〜DLxを介して映像信号が供給されると、選択されたラインに接続された画素容量には映像信号に応じた電荷が蓄積される。
また、図6に示すように、液晶表示装置は、データドライバ33、及びゲートドライバ34を駆動するため、液晶コントローラ(制御回路)31、及び昇圧回路(DC/DCコンバータ)35を備えている(例えば、特許文献1参照)。液晶コントローラ31は、ゲートドライバ34を初期化させるINI信号や、昇圧回路35の駆動開始を指示するSCK信号、更には、ゲートクロック(GCK)信号を出力する。
昇圧回路35は、電源回路(図示せず)から入力された電源電圧VDC(例えば12[V])を、液晶コントローラ31からのソースクロック(SCK)信号の入力タイミングに合わせて昇圧し、昇圧電圧VDC2(例えば16[V])を生成する(例えば、特許文献1参照)。昇圧電圧VDC2は、ゲートドライバ34に印加され、TFT11〜TFTxyをONにするためのHigh側電圧として利用される。また、昇圧回路35は、電圧の印加方向が電源電圧VDCとは逆の負電圧VSS2を生成し、これもゲートドライバ34に印加する。負電圧VSS2は、TFTをOFFするためのLow側電圧として利用される。
ここで、昇圧回路の回路構成について説明する。図7は、図6に示した昇圧回路の一部分の回路構成を示す回路図である。図7に示すように、昇圧回路35は、複数個のトランジスタ素子37a〜37c及び38a〜38fと、電源電圧VDCが入力される入力端子36と、昇圧電圧VDC2を出力する出力端子39とを備えている。図7において、VSSは接地(0(ゼロ)V)を示している。
また、昇圧回路35は、外部のコンデンサC1、C2及びC3に接続されている。昇圧回路35は、コンデンサC1及びC2を利用した充電及び放電によって、電源電圧VDCを昇圧している。なお、コンデンサC3は、昇圧後の電圧変動の平滑化に利用されている。また、端子40及び41は、コンデンサC1に接続される端子を示し、端子42及び43はコンデンサC2に接続される端子を示している。端子40〜43に付された「+」又は「−」の符号は、コンデンサに蓄積された電荷の極性を示している。
昇圧回路35による充電及び放電は次のようにして行われる。図8(a)は、図7に示した昇圧回路の充電動作を示す回路図であり、図8(b)は、図7に示した昇圧回路の放電動作を示す回路図である。
先ず、液晶コントローラ31(図6参照)からSCK信号によって駆動開始が指示されると、昇圧回路35は、トランジスタ素子37a〜37cをOFFし、トランジスタ素子38a〜38fをONして、充電を開始する。このとき、図8(a)に示す状態となる。そして、充電が完了すると、昇圧回路35は、トランジスタ素子37a〜37cをONし、トランジスタ素子38a〜38fをOFFして、放電を開始する。図7及び図8(b)中の矢印は放電経路を示している。昇圧回路35は、このような放電及び充電を繰り返すことによって昇圧を行っている。
また、図6及び図7に示した昇圧回路35は、通常、ICチップの形態で提供される。更に、昇圧回路35には、比較的高い電圧が入力される。このため、昇圧回路を構成するICチップにおいては、ラッチアップが発生し易いという問題がある。ラッチアップとは、ICチップ内に形成された寄生トランジスタがサイリスタ動作して、過電流が流れてしまう現象をいう。
図9を用いて、昇圧回路35におけるラッチアップについて説明する。図9は、図7に示した昇圧回路の一部分を示す断面図である。最初に、昇圧回路35の構成について説明する。図9に示すように、昇圧回路35は、p型のシリコン基板50上に形成されている。トランジスタ素子は、MOSトランジスタであり、ゲート絶縁膜56と、その上に形成されたゲート電極55とを備えている。なお、図9中のイオン注入されていない領域については、ハッチングを省略している。
また、トランジスタ素子のうちpチャンネルMOSトランジスタは、シリコン基板50のnウェル51の形成領域に設けられている。更に、pチャンネルMOSトランジスタは、ソース領域又はドレイン領域として機能する二つのp型拡散領域53を備えている。nチャンネルMOSトランジスタは、ソース領域又はドレイン領域として機能するn型拡散領域54を備えている。
なお、図9においては、pチャンネルMOSトランジスタとしては、トランジスタ素子37a及び38fを図示しており、nチャンネルMOSトランジスタとしてはトランジスタ素子38c(又は37c)を図示している。また、図9において52は素子分離を示している。
次に、ラッチアップ(過電流)について説明する。ラッチアップは、例えば、電源電圧VDCの入力端子36への突入電流によって発生する。具体的には、液晶表示装置の電源が投入され、入力端子36に突入電流が供給されると、入力端子36と接続されたp型拡散領域53からnウェル51に向う方向を順方向とする寄生ダイオードD1が形成され、この方向に電流が流れる。
そして、nウェル51の電位が上昇し、pnp構造を持った寄生トランジスタT1がON状態となる。更に、これによりp型シリコン基板50の電位はVDC方向へ持ち上げられ、npn構造を持った寄生トランジスタT2にバイアス電圧がかかるため、寄生トランジスタT2もON状態となる。よって、寄生トランジスタT1と寄生トランジスタT2とでサイリスタが構成されるため、このままではVDC−VSS間にラッチアップ(過電流)が生じてしまう。
このため、nウェル51の電位上昇を抑制して、サイリスタの構成を阻止するため、図9に示すように、入力端子36と出力端子39との間(VDC−VDC2間)にはダイオード45が接続されている。図9の例では、ダイオード45はショットキーバリアダイオードである。
また、ラッチアップは、コンデンサC1及びC2による放電時においても発生する。具体的には、通常時において、C2+の電圧は昇圧電圧VDC2を超えないが、昇圧開始当初において、C2+の電圧が昇圧電圧VDC2を超える時がある。このとき、端子40と接続されたp型拡散領域53からnウェル51に向う方向を順方向とする寄生ダイオードD2が形成され、この方向に電流が流れる。
そして、nウェル51の電位が上昇し、pnp構造を持った寄生トランジスタT3がON状態となるため、p型シリコン基板50の電位はVDC方向へ持ち上げられる。よって、この場合も、電源電圧VDCの入力端子36に突入電流が流れ込んだときと同様に、寄生トランジスタT2がON状態となる。この結果、寄生トランジスタT3と寄生トランジスタT2とでサイリスタが構成され、C2+−VSS間にラッチアップ(過電流)が生じてしまう。
このため、C2+の電圧上昇によるnウェル51の電位上昇を抑制して、サイリスタの構成を阻止するため、図9に示すように、端子40と出力端子39との間にもダイオード44が接続されている。ダイオード44もショットキーバリアダイオードである。
また、上述のいずれの場合においても、ラッチアップは、p型シリコン基板50の電位がVDC方向へ持ち上げられることによって生じているが、このとき、出力端子47の負電圧VSS2は、本来、負側であるにも拘わらず、正側に持ち上げられてしまう。このため、図9に示すように、VSS2−VSS間にも、ラッチアップ防止のためのダイオード46が接続されている。ダイオード46もショットキーバリアダイオードである。
なお、図9において、抵抗57は、液晶表示パネル30と後述するフレキシブルプリント基板との圧着部分に発生する接続抵抗である。この抵抗値が大きい程、ショットキーバリアダイオード46へ流れる電流が小さくなり、ラッチアップを生じやすくなる。
特開平3−149520号公報
ところで、図9に示したラッチアップ防止のためのダイオード44〜46は、昇圧回路35を構成するICチップの外に設けられ、ICチップの各端子と配線によって接続される。例えば、昇圧回路35を構成するICチップが、フレキシブルプリント(FPC:flexible print circuit)基板に実装され、FPC基板を介してアクティブマトリクス基板に接続される場合は、ダイオード44〜46もFPC基板に実装される。
しかしながら、近年では、接続箇所の減少による信頼性の向上を図るため、昇圧回路35のICチップは、データドライバ33及びゲートドライバ34の各ICチップと同様に、アクティブマトリクス基板に直接実装されることがある。
このような実装方式を採用する場合は、昇圧回路35の端子とダイオード44〜46との距離は、ダイオード44〜46がFPC基板に実装されているため、両者がFPCに設けられている場合に比べて長くなり、接続抵抗が増加してしまう。この結果、ダイオード44〜46によるラッチアップ抑制効果も低下してしまう。
本発明の目的は、上記問題を解消し、ICチップを基板に実装したときにおける、当該ICチップとラッチアップ抑制用のダイオードとの接続抵抗の増大を抑制し得る表示パネル用基板、及びそれを用いた表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明における表示パネル用基板は、複数のアクティブ素子と、それらを駆動するドライバと、前記ドライバに昇圧した電圧を印加する昇圧回路とを備え、前記昇圧回路が当該表示パネル用基板に実装されたICチップ内に形成されている表示パネル用基板であって、前記昇圧回路におけるラッチアップの発生を抑制するダイオードを備え、前記ダイオードは、当該表示パネル用基板にモノリシックに形成されていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため本発明における表示装置は、上記本発明における表示パネル用基板を備えることを特徴とする。
以上のように本発明における表示パネル用基板においては、ラッチアップの発生を抑制するためのダイオードは、表示パネル用基板(例えば、アクティブマトリクス基板)にモノリシックに形成される。このため、表示パネル用基板に接続されたFPC基板にダイオードが実装されている従来例に比べて、ICチップとダイオードとの間の接続抵抗を小さくすることができ、ダイオードによるラッチアップ抑制効果が低下してしまうのを回避できる。更に、本発明によれば、従来例に比べて、FPC基板に実装する部品点数を削減することができるため、FPC基板のサイズの縮小化及びコストの低減化を図ることもできる。
本発明における表示パネル用基板は、複数のアクティブ素子と、それらを駆動するドライバと、前記ドライバに昇圧した電圧を印加する昇圧回路とを備え、前記昇圧回路が当該表示パネル用基板に実装されたICチップ内に形成されている表示パネル用基板であって、前記昇圧回路におけるラッチアップの発生を抑制するダイオードを備え、前記ダイオードは、当該表示パネル用基板にモノリシックに形成されていることを特徴とする。
上記本発明における表示パネル用基板は、前記昇圧回路が、前記昇圧回路の外部に設けられたコンデンサを用いて、前記ドライバに印加する電圧の昇圧を行い、前記昇圧回路が形成された前記ICチップが、外部から供給される電圧を前記昇圧回路に入力するための入力端子と、前記昇圧した電圧を出力するための出力端子と、前記コンデンサと前記昇圧回路とを接続するための接続用端子とを備え、前記入力端子と前記出力端子との間、及び前記接続端子と前記出力端子との間に、前記ダイオードが接続されている態様とすることができる。
更に、上記態様においては、前記昇圧回路が、更に、前記昇圧された電圧とは方向が逆の電圧を生成して、これを前記ドライバに印加し、前記昇圧回路が形成された前記ICチップが、前記方向が逆の電圧を出力するための出力端子と、前記昇圧回路を接地に接続するための接地用端子とを更に備え、前記方向が逆の電圧を出力するための出力端子と前記接地用端子との間に、前記ダイオードが接続されている態様とすることもできる。
また、本発明における表示装置は、上記本発明における表示パネル用基板を備えることを特徴とする。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における表示パネル用基板及び表示装置について、図1〜図5を参照しながら説明する。最初に、本実施の形態における表示パネル用基板及び表示装置の全体構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態における表示パネル用基板及び表示装置の全体構成を示す斜視図である。図2は、図1に示した表示パネル用基板の一部分を拡大して示す平面図である。
図1に示すように、本実施の形態における表示装置10は、液晶表示装置である。表示装置10は、液晶表示パネル4と、それを照明するバックライト装置12とを備えている。本実施の形態では、バックライト装置12は、エッジライト方式を採用している。バックライト装置12は、導光板13と、光源となる蛍光管14と、蛍光管14の光を集光するためのランプリフレクタ15とを備えている。
また、図1に示すように、液晶表示パネル4は、本実施の形態における表示パネル用基板(アクティブマトリクス基板)1を備えている。アクティブマトリクス基板1は、背景技術において図6に示した例(従来例)と同様に、表示領域に、マトリクス状に配置された複数の画素(図示せず)を備え、表示領域において、対向基板3と共に、液晶層2を挟み込んでいる。
また、本実施の形態では、ゲートドライバを構成するICチップ(ゲートドライバIC)5、及びデータドライバを構成するICチップ(データドライバIC)6は、アクティブマトリクス基板1の表示領域の周辺の領域(周辺領域)に、COG(Chip On Glass)実装されている。更に、昇圧回路も、ICチップで提供されており、昇圧回路を構成するICチップ(電源IC)7も、アクティブマトリクス基板1の周辺領域に実装されている。また、アクティブマトリクス基板1には、FPC基板9が接続されている。FPC基板9には、液晶コントローラ等を構成する各種のICチップ11が実装されている。
このように、本実施の形態におけるアクティブマトリクス基板1は、従来例と同様の構成を備えている。但し、本実施の形態においては、従来例と異なり、図2に示すように、昇圧回路(電源IC7)でのラッチアップの発生を抑制するダイオード8a〜8cは、アクティブマトリクス基板1にモノリシックに形成されている。電源IC7の各端子とダイオード8a〜8cとは、アクティブマトリクス基板1に設けられた配線によって接続されている。
このため、本実施の形態によれば、FPC基板9にダイオードが実装されている従来例に比べて、電源IC7とダイオード8a〜8cとの間の接続抵抗を小さくすることができる。よって、本実施の形態におけるアクティブマトリクス基板1を用いれば、ダイオード8a〜8cによるラッチアップ抑制効果が低下してしまうのを回避できる。更に、従来例に比べて、FPC基板9に実装する部品点数を削減することができるため、FPC基板9のサイズの縮小化及びコストの低減化を図ることもできる。
なお、ダイオード8a〜8bは、図9に示したダイオード44〜46と同様に機能する。具体的には、図2に示すように、ダイオード8aは、図9において示したダイオード45と同様に、電源投入時の突入電流によるラッチアップの発生を抑制している。ダイオード8aは、VDC−VDC2間において、電源電圧VDCの入力端子から昇圧電圧VDC2の出力端子に向かう方向が順方向となるように接続されている。
また、図2に示すように、ダイオード8bは、図9において示したダイオード46と同様に、負電圧VSS2の出力端子の電位の持ち上がりによるラッチアップの発生を抑制している。ダイオード8bは、VSS2−VSS間において、負電圧VSS2の出力端子からVSSの端子(接地端子)に向かう方向が順方向となるように接続されている。
更に、ダイオード8cは、図9において示したダイオード44と同様に、昇圧開始時のC2+の電圧上昇によるラッチアップの発生を抑制している。ダイオード8cは、C2+−VDC2間において、C2+の接続端子から昇圧電圧VDC2の出力端子に向かう方向が順方向となるように接続されている。
また、「アクティブマトリクス基板(表示パネル用基板)にモノリシックに形成される」とは、物理的プロセスおよび/または化学的プロセスにより、基板に直接素子が形成されることを意味し、半導体回路が基板に実装されることを含まない意である。本実施の形態においてダイオード8a〜8cは、画素を構成するアクティブ素子(薄膜トランジスタ)の形成工程を利用して形成されている。
ここで、図3〜図5を用いて、アクティブマトリクス基板1にモノリシックに形成されたダイオード8a〜8cの具体的構成について、アクティブ素子の具体的構成と共に説明する。最初に、図3を用いて、アクティブ素子の具体的構成について説明する。図3は、アクティブマトリクス基板に形成されたアクティブ素子の一例を示す断面図である。
図3に示すように、アクティブ素子22は、アクティブマトリクス基板のベース基板(ガラス基板)16上に形成されている。図3の例では、アクティブ素子22はn型の薄膜トランジスタ(TFT)である。アクティブ素子22は、ガラス基板16上に形成されたシリコン膜23を備えている。
シリコン膜23の形成は、ガラス基板16上へのプラズマCVD等を用いたシリコン膜の成膜、フォトリソグラフィ法によるレジストパターンの形成、このレジストパターンをマスクとするエッチングによって行われる。なお、シリコン膜23の種類は、特に限定されるものではない。シリコン膜23は、アモルファスシリコン膜であっても良いし、それよりも電荷移動度が速いシリコン膜、例えばポリシリコン膜、低温ポリシリコン膜、又はCG(連続粒界結晶)シリコン膜等であっても良い。
シリコン膜23には、TFTのソース又はドレインとなるn型の半導体領域24a及び24cが形成されている。24bは、TFTのチャネルとなるチャネル領域を示している。n型の半導体領域24a及び24cの形成は、これらの形成領域が開口したレジストパターンを形成し、これをマスクとして、ヒ素等のn型不純物をイオン注入することによって行うことができる。
また、シリコン膜23の上には、これを被覆するように、第1の層間絶縁膜19aが成膜されている。第1の層間絶縁膜19aの形成は、CVD法によってシリコン窒化膜やシリコン酸化膜を成膜することによって行うことができる。更に、第1の層間絶縁膜19aの厚み方向においてチャネル領域24bと重なる領域には、ゲート電極25が設けられている。第1の層間絶縁膜19aのゲート電極25の直下にある部分は、ゲート絶縁膜として機能している。
ゲート電極25の形成は、第1の層間絶縁膜19aの上にCVD法等によってシリコン膜等の導電膜を成膜し、そして、レジストパターンの形成、及びこのレジストパターンをマスクとしたエッチングを実施することによって行うことができる。また、第1の層間絶縁膜19aの上には、ゲート電極25を被覆するように第2の層間絶縁膜19bが形成されている。第2の層間絶縁膜19bの形成は、第1の層間絶縁膜19aの形成と同様に、CVD法によってシリコン窒化膜やシリコン酸化膜を成膜することによって行うことができる。
更に、第1の層間絶縁膜19a及び第2の層間絶縁膜19bを貫通するようにコンタクトプラグ26a及び26bが形成されている。第2の層間絶縁膜19bの上には、コンタクトプラグ26a又は26bに接続される電極パターン27a及び27bも形成されている。このように、アクティブ素子22は、アクティブマトリクス基板1(図1参照)にモノリシックに形成されている。
次に、ダイオード8a〜8cの具体的構成について図4を用いて説明する。図4は、アクティブマトリクス基板に形成されたダイオードの一例を示す断面図である。図4に示すように、ダイオード8a〜8cも、アクティブ素子22と同様に、ガラス基板16上に形成されており、アクティブマトリクス基板1(図1参照)の一部を構成している。
ダイオード8a〜8cは、ガラス基板11上に形成されたシリコン膜17を備えている。シリコン膜17の形成は、図3に示したアクティブ素子22のシリコン膜23の形成工程を利用して行われる。また、図4の例では、ダイオード8a〜8cは、PIN型のダイオードであり、シリコン膜17には、p型の半導体領域(p層)18a、真性半導体領域(i層)18b、及びn型の半導体領域(n層)18cが形成されている。
シリコン膜17に形成された半導体領域のうち、n層18cの形成は、アクティブ素子22のn型の半導体領域24a及び24cの形成工程を用いて行われる。また、p層18aの形成は、アクティブマトリクス基板に設けられたp型の薄膜トランジスタ(図示せず)のp型の半導体領域の形成工程(レジストパターンの形成、ボロン等のp型不純物のイオン注入等)を利用して行われる。
また、i層18bは、n層18c及びp層18aよりも電気的に中性な領域である。i層18bの形成は、それの不純物濃度が、n層18cの不純物濃度及びp層18aの不純物濃度より薄くなるように行われる。例えば、i層18bの形成は、p層18a及びn層18cを形成するためのイオン注入時に、i層18bの形成領域にマスクを設けて、不純物が注入されないようにすることで行うことができる。
更に、シリコン膜17が電気的に中性でない場合は、i層18bは、その形成領域にイオン注入を行うことによって形成される。この場合、アクティブ素子22の形成工程におけるイオン注入工程や、他の薄膜トランジスタの形成工程におけるイオン注入工程の中から、最適な条件のものが選択される。
また、図4に示すように、シリコン膜17の上面にも、これを被覆するように、図3に示したアクティブ素子22と同様に、第1の層間絶縁膜19aと第2の層間絶縁膜19bとが順に積層されている。更に、ダイオード8a〜8cにおいても、第1の層間絶縁膜19a及び第2の層間絶縁膜19bを貫通するようにコンタクトプラグ20a及び20bが形成されている。第2の層間絶縁膜19bの上には、コンタクトプラグ20a又は20bに接続される電極パターン21a及び21bも形成されている。このように、ダイオード8a〜8cは、アクティブ素子22の形成工程を利用して、アクティブマトリクス基板1(図1参照)にモノリシックに形成されている。
また、図4の例では、ダイオード8a〜8cは、PINダイオードであるが、本実施の形態はこれに限定されるものではない。ダイオード8a〜8cは、図5に示すように、PNダイオードであっても良い。なお、図5は、アクティブマトリクス基板に形成されたダイオードの他の例を示す断面図である。
このように、本実施の形態によれば、ダイオード8a〜8cは、アクティブマトリクス基板に設けられるアクティブ素子22の形成工程を利用して形成できる。このため、本実施の形態によれば、FPC基板にダイオードを実装する場合よりも低いコストで、ラッチアップ抑制用のダイオードを備えることができる。
上述した本実施の形態は、本発明の表示装置が液晶表示装置であり、表示パネル用基板が液晶表示装置を構成するアクティブマトリクス基板である例について示しているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の表示パネル用基板は、昇圧回路が搭載される表示パネル用基板であれば、特に限定なく適用できる。また、本発明の表示装置は、液晶表示装置以外の表示装置であっても良い。例えば、本発明は、EL表示パネル用基板やEL表示装置に適用することもできる。
以上のように本発明における表示パネル用基板は、液晶表示装置に代表される表示装置に適用できる。よって、本発明における表示パネル用基板及びそれを用いた表示装置は、産業上の利用可能性を有するものである。
図1は、本発明の実施の形態における表示パネル用基板及び表示装置の全体構成を示す斜視図である。 図2は、図1に示した表示パネル用基板の一部分を拡大して示す平面図である。 図3は、アクティブマトリクス基板に形成されたアクティブ素子の一例を示す断面図である。 図4は、アクティブマトリクス基板に形成されたダイオードの一例を示す断面図である。 図5は、アクティブマトリクス基板に形成されたダイオードの他の例を示す断面図である。 図6は、従来からのアクティブマトリクス方式の液晶表示装置の構成を示す構成図である。 図7は、図6に示した昇圧回路の一部分の回路構成を示す回路図である。 図8(a)は、図7に示した昇圧回路の充電動作を示す回路図であり、図8(b)は、図7に示した昇圧回路の放電動作を示す回路図である。 図9は、図7に示した昇圧回路の一部分を示す断面図である。
符号の説明
1 アクティブマトリクス基板
2 液晶層
3 対向基板
4 液晶表示パネル
5 ゲートドライバIC
6 データドライバIC
7 電源IC(昇圧回路)
8a〜8c ラッチアップ抑制用のダイオード
9 フレキシブルプリント(FPC)基板
10 表示装置(液晶表示装置)
11 ICチップ
12 バックライト
13 導光板
14 蛍光管
15 ランプリフレクタ
16 ガラス基板
17、23 シリコン膜
18a p層
18b i層
18c n層
19a 第1の層間絶縁膜
19b 第2の層間絶縁膜
20a、20b、26a、26b コンタクトプラグ
21a、21b、27a、27b 電極パターン
22 アクティブ素子(薄膜トランジスタ)
24a、24c n型半導体領域
24b チャネル領域
25 ゲート電極

Claims (4)

  1. 複数のアクティブ素子と、それらを駆動するドライバと、前記ドライバに昇圧した電圧を印加する昇圧回路とを備え、前記昇圧回路が当該表示パネル用基板に実装されたICチップ内に形成されている表示パネル用基板であって、
    前記昇圧回路におけるラッチアップの発生を抑制するダイオードを備え、
    前記ダイオードは、当該表示パネル用基板にモノリシックに形成されていることを特徴とする表示パネル用基板。
  2. 前記昇圧回路が、前記昇圧回路の外部に設けられたコンデンサを用いて、前記ドライバに印加する電圧の昇圧を行い、
    前記昇圧回路が形成された前記ICチップが、外部から供給される電圧を前記昇圧回路に入力するための入力端子と、前記昇圧した電圧を出力するための出力端子と、前記コンデンサと前記昇圧回路とを接続するための接続用端子とを備え、
    前記入力端子と前記出力端子との間、及び前記接続端子と前記出力端子との間に、前記ダイオードが接続されている請求項1に記載の表示パネル用基板
  3. 前記昇圧回路が、更に、前記昇圧された電圧とは方向が逆の電圧を生成して、これを前記ドライバに印加し、
    前記昇圧回路が形成された前記ICチップが、前記方向が逆の電圧を出力するための出力端子と、前記昇圧回路を接地に接続するための接地用端子とを更に備え、
    前記方向が逆の電圧を出力するための出力端子と前記接地用端子との間に、前記ダイオードが接続されている請求項1に記載に表示パネル用基板
  4. 上記請求項1〜3のいずれかに記載の表示パネル用基板を備えることを特徴とする表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016173523A (ja) * 2015-03-18 2016-09-29 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置、表示ドライバー及び電子機器

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