JP2007292725A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 処理部において処理が施される前の基板につき、容易に良否判定を実行することができる基板処理装置を提供する。
【解決手段】 光源171および受光部172のそれぞれは、加熱処理部160付近に設けられるとともに、基板Wの搬送方向AR1から見て加熱処理部160の上流側に設けられている。光源171は、その光軸が基板Wの搬送方向AR1と略垂直となるように、支持部材173により、基板Wの斜め上方にて支持されている。受光部172は、光源171の光軸の延長上となるように、支持部材174により、基板Wの斜め上方にて支持されている。これにより、搬送中の基板Wにつき、加熱処理部160に搬入されるまでの期間に、該基板Wの表面状況を判定し、良否判定を実行できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)に対して処理を施す基板処理装置に関するもので、特に、基板の良否判定の改良に関する。
基板処理(例えば、レジスト塗布処理、露光処理、洗浄処理、および乾燥処理等)が良好に実行されるためには、少なくとも、以前の工程において処理不良が発生しておらず、かつ、基板にキズやパーティクル等の不具合が発生していないことが必要とされる。そして、このことは、フラッシュランプから出射される閃光を基板に照射することにより、該基板に対して施される加熱処理についても、同様に当てはまる(例えば、特許文献1)。
特開2004−186542号公報
例えば、特許文献1の装置において、フラッシュランプから出射される閃光は、極めて高いエネルギーを有している。この光が基板に照射されると、基板表面のみが極めて短時間(数ミリ秒以下)に昇温し、基板表面のみが急速に熱膨張する。
そのため、キズあるいはプロセス不良等を有する不良基板に対してフラッシュランプによる熱処理が施されると、この熱膨張のため基板が割れ、熱処理チャンバー内に基板の破片が飛散して散在する場合がある。その結果、熱処理チャンバー内の清掃工数や、基板破片の飛散によって破損した熱処理チャンバー内の部品交換に要する費用が発生するという問題が生ずる。
そこで、本発明では、処理部において処理が施される前の基板につき、容易に良否判定を実行することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板処理装置であって、基板に対して処理を施す処理部と、前記処理部との間で基板を受け渡す搬送部と、基板の搬送経路付近に設けられており、基板に向けて光を出射する光源と、前記搬送経路付近に設けられており、前記光源から出射されて基板で反射された反射光を受光する受光部と、前記搬送部によって搬送中の基板につき、該基板で反射されて前記受光部で受光された反射光に基づいて、前記搬送中の基板の表面状況を判定する判定部と、を備え、前記光源および前記受光部は、基板の搬送方向から見て、前記処理部の上流側に設けられていることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の基板処理装置において、前記光源は、略点光源であり、前記受光部は、球面レンズによって集光させられた反射光を受光することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1に記載の基板処理装置において、前記光源は、長手方向が前記搬送方向と略垂直な略線光源であり、前記受光部は、シリンドリカルレンズによって集光させられた反射光を受光することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の基板処理装置において、前記処理部は、フラッシュランプから出射される閃光を基板に照射することにより、該基板に熱処理を実行することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の基板処理装置において、前記受光部は、搬送中の基板表面の全域で反射された反射光を受光し、前記判定部は、前記全域で反射された反射光に基づいて、基板の表面状況を判定することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の基板処理装置において、前記受光部は、搬送中の基板表面の複数の領域について、各領域ごとに反射された反射光を受光し、前記判定部は、前記各領域ごとに反射された反射光に基づき、基板の表面状況を判定することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の基板処理装置において、前記光源および前記受光部は、前記処理部付近に設けられていることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の基板処理装置において、前記搬送方向から見て前記処理部の上流側に設けられており、基板に設けられた基準位置に基づいて基板の回転位置を調整するアライメント部、をさらに備え、前記光源および前記受光部は、前記アライメント部付近であって、前記搬送方向から見て前記アライメント部の下流側に設けられていることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の基板処理装置において、前記搬送方向から見て前記処理部の上流側に設けられており、基板に設けられた基準位置に基づいて基板の回転位置を調整するアライメント部、をさらに備え、前記光源および前記受光部は、前記アライメント部付近であって、前記搬送方向から見て前記アライメント部の上流側に設けられていることを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の基板処理装置において、前記判定部は、基板で反射された反射光の発光スペクトルに基づいて、基板の表面状況を判定することを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項10に記載の基板処理装置において、各ロットに含まれる複数の基板のうち、最初に搬送経路上を搬送される第1基板につき、前記第1基板で反射された反射光の発光スペクトルを基準スペクトルとするとともに、前記複数の基板のうち前記第1基板を除いた複数の対象基板につき、各対象基板で反射された反射光の発光スペクトルを実測スペクトルとし、前記判定部は、前記基準スペクトルと、前記実測スペクトルと、に基づいて、各対象基板の表面状況を判定することを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項10に記載の基板処理装置において、予め取得した良品基板の発光スペクトルを基準スペクトルとし、判定の対象となる対象基板の発光スペクトルを実測スペクトルとし、前記判定部は、前記基準スペクトルと、前記実測スペクトルと、に基づいて、前記対象基板の表面状況を判定することを特徴とする。
また、請求項13の発明は、請求項11または請求項12に記載の基板処理装置において、前記判定部は、前記基準スペクトルおよび前記実測スペクトルにつき、各波長における両スペクトル強度の絶対差の総和を求めるとともに、前記総和が許容範囲内の場合に、前記対象基板が良品であると判定することを特徴とする。
また、請求項14の発明は、請求項11または請求項12に記載の基板処理装置において、前記判定部は、前記基準スペクトルおよび前記実測スペクトルにつき、各波長におけるスペクトル強度の総和として基準総和および実測総和を求めるとともに、前記基準総和と前記実測総和との比率が許容範囲内の場合に、前記対象基板が良品であると判定することを特徴とする。
また、請求項15の発明は、請求項10に記載の基板処理装置において、判定の対象となる対象基板の発光スペクトルを実測スペクトルとし、前記判定部は、前記実測スペクトルにつき、各波長におけるスペクトル強度が許容範囲内の場合に、前記対象基板が良品であると判定することを特徴とする。
また、請求項16の発明は、請求項10ないし請求項15のいずれかに記載の基板処理装置において、前記判定部は、前記発光スペクトルのうち、一部の波長範囲のスペクトルに基づいて、基板の表面状況を判定することを特徴とする。
請求項1ないし請求項16に記載の発明によれば、基板を搬送しつつ基板で反射された反射光を受光することができ、この反射光に基づいて基板の表面状況を判定することができる。すなわち、搬送中の基板につき、処理部に搬入されるまでに、基板の表面状況を判定することができる。そのため、基板処理装置全体のスループットを低下させることなく、基板の良否判定を実行することができる。また、基板処理装置の使用者は、不良品と判定された基板が後工程に流出することを防止するために適切な処置を施すことが可能となる。
また、請求項1ないし請求項16に記載の発明によれば、光源および受光部は、基板の搬送方向から見て処理部の上流側に設けられており、処理部で処理が施される前の基板について良否判定を実行することができる。そのため、不良品と判定される基板に処理が施されることを防止でき、基板処理装置全体としての処理コストを低減することができる。
特に、請求項4に記載の発明によれば、判定部が、基板で反射された反射光の状況に基づき、基板にキズあるいはプロセス不良があると判定した場合に、この基板に対してフラッシュランプによる熱処理が施されることを防止できる。これにより、フラッシュランプによる熱処理がキズやプロセス不良がある基板に施され、該基板が処理部内で割れることを未然に防止できる。そのため、基板割れによって必要となる処理部内の清掃工数や、基板飛散によって破損した処理部内部品の交換に要する費用を抑制することができる。
特に、請求項5に記載の発明によれば、基板表面の全域で反射された反射光に基づき、1回の判定処理によって基板の表面状況を判定することができる。そのため、判定処理に要する計算コストを低減することができる。
特に、請求項6に記載の発明によれば、基板上の各領域毎に表面状況を判定することができる。そのため、不良基板を確実に検出することができる。
特に、請求項11に記載の発明によれば、各ロットに含まれる複数の基板のうち最初に搬送経路上を搬送される第1基板につき、該第1基板で反射された発光スペクトルを基準スペクトルとすることができる。そのため、容易に基準スペクトルを取得することができ、基準スペクトルの取得に要する工数を低減することができる。
特に、請求項12に記載の発明によれば、良品基板の発光スペクトルを基準スペクトルとすることができ、良好に不良基板を検出することができる。
特に、請求項15に記載の発明によれば、各波長におけるスペクトル強度のうち、1つ以上が許容範囲外となった場合、対象基板は不良品であると判定することができる。これにより、その他の波長については、スペクトル強度が許容範囲内となるか否かの判断を行う必要がない。そのため、判定処理に要する計算コストを低減することができる。
特に、請求項16に記載の発明によれば、発光スペクトルの全波長範囲のうち一部の波長範囲について判定処理を行えばよい。そのため、判定処理に要する計算コストを低減することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<1.第1の実施の形態>
<1.1.基板処理装置の構成>
図1は、本実施の形態における基板処理装置100の構成の一例を示す平面図である。図2は、加熱処理部160の構成の一例を示す正面図である。図3は、図1の搬送室170をV1−V1線から見た断面図である。なお、図1および以降の各図には、それらの方向関係を明確にすべく必要に応じて適宜、Z軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系が付されている。
基板処理装置100は、キセノンフラッシュランプから極めて短い光パルスを出射させ、各基板Wに対して極めて強い光を照射することにより、基板Wを1枚ずつ加熱する枚葉式の基板処理装置である。図1に示すように基板処理装置100は、主として、インデクサ部110と、受渡ロボット120と、アライメント部130と、冷却部140と、搬送ロボット150と、加熱処理部160と、光源171と、受光部172と、を備える。
ここで、インデクサ部110に搬入された各基板Wは、受渡ロボット120および搬送ロボット150により搬送経路Pに沿って搬送される。すなわち、各基板Wは、インデクサ部110、アライメント部130、加熱処理部160、冷却部140およびインデクサ部110に、この順番で受け渡される。
インデクサ部110は、未処理の基板Wを装置100内に搬入するとともに、処理済みの基板Wを装置外に搬出する。図1に示すように、インデクサ部110には、複数(本実施の形態では2つ)のキャリア91が載置可能とされている。これらキャリア91は、複数の基板Wを収納可能とされており、無人搬送車(AGV:図示省略)等によって装置100外から搬送される。
受渡ロボット120は、図1に示すように、基板Wの搬送方向AR1から見てインデクサ部110の下流側に設けられている。受渡ロボット120は、矢印120S方向にスライド移動可能であるとともに、矢印120R方向に回動可能とされている。また、基板Wを支持するハンド121は、X軸方向に進退可能とされている。
これにより、受渡ロボット120は、(1)キャリア91との間で任意の基板Wを出し入れすること、(2)キャリア91から取り出された基板Wをアライメント部130に受け渡すこと、および、(3)冷却処理が完了した基板Wを冷却部140から取り出すこと、を実行できる。
アライメント部130は、図1に示すように、受渡ロボット120と搬送室170との間であって、搬送方向AR1から見て受渡ロボット120の下流側に設けられている。アライメント部130は、受渡ロボット120から受け渡された各基板Wに対してアライメント処理を施す。
ここで、アライメント処理とは、各基板Wに設けられたノッチ等の基準位置に基づいて各基板Wの回転位置を調整することにより、各基板Wの回転方向の姿勢を略同一にすることをいう。
搬送ロボット150は、図1に示すように、搬送室170内であって、アライメント部130および冷却部140と、加熱処理部160との間に配設されている。そして、アライメント部130、冷却部140、および加熱処理部160は、それぞれの内側空間が搬送室170の内側空間と連通可能なように、搬送室170と連結して配置されている。これにより、搬送ロボット150は、アライメント部130、冷却部140、および加熱処理部160との間で基板Wの受け渡しを行うことができる。
ここで、搬送ロボット150は、鉛直方向を向く軸(Z軸と略平行)を中心に矢印150Rにて示すように旋回可能とされている。また、搬送ロボット150は、複数のアームセグメントからなる2つのリンク機構を有し、2つのリンク機構の末端にはそれぞれ基板Wを保持する搬送アーム151a、151bが設けられている。これら搬送アーム151a、151bは上下に所定のピッチだけ隔てて配置され、リンク機構によりそれぞれ独立して同一水平方向に直線的にスライド移動可能とされている。さらに、搬送ロボット150は、搬送アーム151a、151b間のピッチを維持した状態で、昇降可能とされている。
したがって、搬送ロボット150がアライメント部130、加熱処理部160、および冷却部140のいずれかを受け渡し相手として基板Wの受け渡し(出し入れ)を行う際には、まず、両搬送アーム151a、151bが受け渡し相手と対向するように旋回し、その後(または旋回している間に)昇降移動していずれかの搬送アームが受け渡し相手と基板Wを受け渡しする高さに位置する。そして、搬送アーム151a(151b)を水平方向に直線的にスライド移動させて基板Wの受け渡しを行う。
光源171は、略点光源として基板Wに向けて光を出射する要素である。光源171は、例えば片口金構造のハロゲンランプによって構成されており、図1に示すように加熱処理部160付近に設けられている。また、光源171は、その光軸171a(図5参照)が基板Wの搬送方向AR1と略垂直となるように、支持部材173(図1および図3参照)により、基板Wの斜め上方にて支持されている。
このように、光源171は、図1に示すように、搬送経路P付近であって、基板Wの搬送方向AR1から見て加熱処理部160の上流側に設けられている。したがって、光源171は、搬送ロボット150によって搬送室170から加熱処理部160に搬入される基板Wにつき、その表面に向けて光を出射可能とされており、出射された出射光E10は、基板W上の反射領域S10(図3および図4参照)で反射される。
受光部172は、光源171から出射されて基板Wで反射された反射光R10を受光する要素であり、図1に示すように加熱処理部160付近に設けられている。また、受光部172は、光軸171aの延長上となるように、支持部材174により、基板Wの斜め上方にて支持されている。
このように、受光部172は、図1に示すように、搬送経路P付近であって、基板Wの搬送方向AR1から見て加熱処理部160の上流側に設けられている。したがって、受光部172は、搬送ロボット150によって搬送室170から加熱処理部160に搬入される基板Wにつき、その表面で反射された反射光R10を受光可能とされている。
ここで、受光部172は、図3に示すように、球面レンズ172aを有しており、基板Wからの反射光R10は、集光させられる。そして、集光させられた反射光R10は、光ファイバー175によって伝送され、分光器176に入光する。
分光器176は、集光させられた反射光R10を、分散系(例えばプリズム)によって各波長に分解するとともに、この各波長についてスペクトル強度を計測する。これにより、反射光R10のスペクトル強度−波長曲線(以下、「発光スペクトル」とも呼ぶ)が取得される(例えば、図6の実線)。
加熱処理部160は、基板Wに対して極めて強い光を照射することにより、基板Wの表面に対して加熱処理を実行する。ここで、加熱処理部160による加熱処理の対象となる基板Wは、例えばイオン注入法により不純物が添加されたものであり、添加された不純物は、この加熱処理によって活性化する。
図1に示すように、加熱処理部160は、搬送室170を挟んでアライメント部130および冷却部140と逆側に設けられている。図2に示すように、加熱処理部160は、主として、光照射部5と、チャンバー6と、保持部7と、を有する。
光照射部5は、図2に示すように、チャンバー6の上部に設けられており、主として、複数(本実施の形態においては30本)のキセノンフラッシュランプ(以下、単に「フラッシュランプ」と呼ぶ)69と、リフレクタ52と、光拡散板53と、を有する。
複数のフラッシュランプ69は、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が保持部7に保持される基板Wの主面に沿って互いに平行となるように平面状に配列されている。
リフレクタ52は、複数のフラッシュランプ69の上方にそれら全体を覆うように設けられている。また、リフレクタ52の表面はブラスト処理により粗面化加工が施されており、梨地模様を呈する。
さらに、光拡散板53は、表面に光拡散加工が施された石英ガラスによって形成されており、図2に示すように、複数のフラッシュランプ69の下方に設けられた透光板61との間に所定の間隙を有する。これにより、フラッシュランプ69から出射されて光拡散板53に入射した光は、光拡散板53によって拡散され、透光板61に到達する。
チャンバー6は、略円筒形状を有する処理室であり、その内側空間(熱処理空間65)に基板Wを収納することができる。また、チャンバー6上部の開口60には、透光板61が設けられている。
ここで、透光板61は、例えば、石英等により形成されており、透光板61は、光照射部5から出射された光を透過して熱処理空間65に導くチャンバー窓として機能する。すなわち、加熱処理部160は、フラッシュランプ69から出射される閃光が透光板61を透過して、基板Wに照射されることにより、該基板Wに熱処理を実行する。
保持部7は、図2に示すように、主として、基板Wを予備加熱(いわゆるアシスト加熱)するホットプレート71と、サセプタ72と、を有しており、加熱対象となる基板Wを保持する。
サセプタ72は、ホットプレート71の上面(基板W側の面)を覆うように配設されており、石英(あるいは、窒化アルミニウム(AIN)等であってもよい)によって形成されている。また、サセプタ72の上部周縁付近には、基板Wの位置ズレを防止するピン75が設けられている。
ここで、保持部7に設けられた複数(本実施の形態では3つ)の貫通孔77のそれぞれには、対応する支持ピン70が挿通されている。支持ピン70は、例えば石英により形成されており、保持部7から遠方側の端部は、図2に示すように、チャンバー6の底部62にチャンバー6の外側から固定されている。そのため、基板処理装置100の使用者(以下、単に、「使用者」と呼ぶ)は、各支持ピン70を容易に交換することができる。
また、図2に示すように、保持部7の下部には、シャフト41が接続されている。シャフト41は、略円筒形状を有しており、保持部昇降機構4によってZ軸方向に昇降可能とされている。
これにより、複数の支持ピン70に基板Wが支持された状態でシャフト41が上昇させられると、基板Wは、保持部7に対して相対的に下降して、保持部7に載置される。一方、基板Wが保持部7に載置された状態でシャフト41が下降させられると、基板Wは、保持部7に対して相対的に上昇し、保持部7から離隔する。
なお、本実施の形態の加熱処理部160による加熱処理は、以下の手順によって実行される。まず、保持部昇降機構4によって保持部7が受渡位置まで下降させられる。次に、チャンバー6内に常温の窒素ガスが導入され、熱処理空間65は窒素ガス雰囲気となる。
続いて、ゲートバルブ185が開放されると、アライメント処理の完了した基板Wは、搬送ロボット150によって搬送室170から加熱処理部160に搬入され、支持ピン70に支持される。そして、搬送ロボット150の搬送アーム151aが後退してチャンバー6内から退室すると、ゲートバルブ185が閉鎖される。
続いて、支持ピン70に基板Wが支持されると、保持部7は、保持部昇降機構4によって処理位置まで上昇させられる。これにより、支持ピン70に支持された基板Wは、サセプタ72に受け渡されて載置・保持される。そして、載置・保持された基板Wは、ホットプレート71によって予備加熱され、基板Wの温度は、基板Wに添加された不純物が熱により拡散する恐れのない温度(予備加熱温度)T1まで昇温させられる。
ここで、フラッシュランプ69による閃光照射の前に予備加熱するのは、フラッシュランプ69による熱処理によって表面温度を処理温度T2まで速やかに上昇させるためである。
続いて、保持部7が処理位置まで上昇させられると、光照射部5から基板Wに向け、短い光パルスのフラッシュ光が照射される。この光の照射によって基板Wのフラッシュ加熱が行われる。これにより、基板Wの表面温度は、瞬間的に1000℃ないし1100℃程度の処理温度T2まで急速に上昇し、基板Wに添加された不純物が活性化され、その後、表面温度は急速に下降する。そのため、基板Wに添加された不純物の熱による拡散(この拡散現象を、基板W中の不純物のプロファイルがなまる、ともいう)を抑制しつつ不純物の活性化を行うことができる。
なお、この照射の際において、光照射部5のフラッシュランプ69から放射される光の一部は光拡散板53および透光板61を透過して直接にチャンバー6内へと向かう。また他の一部は一旦リフレクタ52により反射されてから光拡散板53および透光板61を透過してチャンバー6内へと向かう。
フラッシュ加熱が完了すると、保持部7が再び受渡位置まで下降させられ、基板Wは支持ピン70に受け渡される。そして、ゲートバルブ185が開放されて、支持ピン70上の基板Wが搬送ロボット150によって搬出されることにより、加熱処理部160での加熱処理が完了する。
冷却部140は、図1に示すように受渡ロボット120と搬送室170との間であって、搬送方向AR1から見て加熱処理部160の下流側に設けられている。冷却部140は、加熱処理部160での加熱処理によって昇温した基板Wを冷却する。冷却部140にて冷却された基板Wは、受渡ロボット120によって冷却部140から取り出され、処理済の基板Wとして受渡ロボット120からキャリア91に返却される。
ここで、搬送室170は、アライメント部130、冷却部140および加熱処理部160と、ゲートバルブ183、184、185を介して接続されている。また、アライメント部130および冷却部140と、受渡ロボット120とは、それぞれゲートバルブ181、182を介して接続されている。したがって、基板Wが搬送される際には、適宜これらのゲートバルブが開閉される。また、アライメント部130、冷却部140、加熱処理部160、および搬送室170の内側空間は、対応するゲートバルブ181〜185が閉鎖されることにより、密閉空間となる。
また、アライメント部130、冷却部140、および搬送室170内には、それぞれ窒素ガス供給部(図示省略)からの高純度の窒素ガスが供給され、余剰の窒素ガスは適宜排気管(図示省略)から排気される、したがって、アライメント部130、冷却部140および搬送室170内は清浄に維持される。
<1.2.基板処理装置の機能構成>
図4は、基板処理装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。図5は、基板Wからの反射光R10の受光手法を説明するための図である。ここでは、図4および図5を参照しつつ、基板処理装置100の機能構成について説明する。
搬送処理制御部31は、受渡ロボット120および搬送ロボット150の動作を制御することにより、基板Wの搬送処理を所定のタイミングで実行する。アライメント処理制御部32は、インデクサ部110からアライメント部130に搬入された各基板Wについて、アライメント処理を所定のタイミングで実行する。また、加熱処理制御部33は、アライメント処理が完了して加熱処理部160に搬入された基板Wについて、所定のタイミングで加熱処理(フラッシュ加熱)を実行する。また、冷却処理制御部34は、加熱処理が完了して冷却部140に搬入された基板Wについて、所定のタイミングで冷却処理を実行する。
受光処理制御部35は、加熱処理前の基板Wにつき、搬送室170から加熱処理部160に搬入される際において、搬送ロボット150による搬送動作と、光源171から出射される光の発光動作とを同期させる。
例えば、受光処理制御部35は、以下の手順によって基板Wからの反射光R10を受光させる。すなわち、搬送方向AR1から見た基板Wの先端位置P1(図5参照)が光源171および受光部172の直下付近まで到達したことが検出されると、受光処理制御部35は、光源171を発光させる。これにより、搬送中の基板Wで反射された反射光R10は、受光部172の球面レンズ172aで集光されるとともに、光ファイバー175によって伝送されて分光器176に入光する。そして、受光処理制御部35は、搬送方向AR1から見た基板Wの後端位置P2(図5参照)が光源171および受光部172の直下付近を通過すると、光源171を消灯する。
なお、基板Wの先端位置P1および後端位置P2の検出は、例えば、搬送経路P付近に設けられた近接スイッチ(図示省略)によって行ってもよい。
このように、受光処理制御部35によって、光源171による発光処理と、搬送ロボット150による搬送処理とが制御されることにより、受光部172は、搬送中の基板Wの全域で反射される反射光を受光することができる。この場合、分光器176は、基板W上の全域からの反射光R10に対応する1つの発光スペクトルを取得する。
判定部36は、基板Wで反射されて受光部172で受光された反射光の発光スペクトルに基づいて、基板Wの表面状況を判定する。なお、判定部36による判定処理の詳細については、後述する。
<1.3.基板の良否判定>
本実施の形態における基板の良否判定(判定処理)は、判定対象となる基板Wの発光スペクトル(以下、「実測スペクトル」とも呼ぶ)と、良品基板W1の発光スペクトル(以下、「基準スペクトル」とも呼ぶ)とに基づき、対象基板Wの表面状況を判定することによって実行される。
そこで、以下では、まず、基準スペクトルおよび実測スペクトルの取得方法について説明した後、両スペクトルから判定の対象となる基板(以下、「対象基板」とも呼ぶ)Wの良否判定の手法について説明する。
なお、基準スペクトルは、実測スペクトルが取得される前の時点において、予め取得されてもよい。また、基準スペクトルの取得手法と、実測スペクトルの取得手法とは、光源171からの光を反射させる対象(良品基板W1または対象基板W)が異なる点を除いては、同様である。そこで、以下では、実測スペクトルの取得手法についてのみ説明する。
ここで、実測スペクトルが取得される対象基板Wは、まず、受渡ロボット120によってインデクサ部110のキャリア91から取り出される。次に、キャリア91から取り出された基板Wは、アライメント部130に搬入されてアライメント処理が施される。続いて、アライメント処理が完了した基板Wは、搬送ロボット150によって、アライメント部130から加熱処理部160へ、搬送経路Pに沿って搬送される。
そして、搬送方向AR1から見た基板Wの先端位置P1(図5参照)が光源171および受光部172の直下付近まで到達したと検出される時点から、基板Wの後端位置P2(図5参照)が光源171および受光部172の下方を通過したと検出される時点まで光源171が発光させられる。これにより、基板W上の全域からの反射光R10に対応する発光スペクトル(実測スペクトル)が取得される。
次に、判定部36での判定処理について説明する。図6は、基板Wの良否判定の手法を説明するための図である。図6の縦軸および横軸は、それぞれスペクトル強度および反射光の波長を表す。また、図6の破線および実線は、それぞれ、基準スペクトル21、および実測スペクトル22を表す。
実測スペクトル22が測定されると、判定部36は、この実測スペクトル22と、予め取得された基準スペクトル21とから、各波長におけるスペクトル強度の絶対差の総和Sを求める。すなわち、分光器176によって取得される発光スペクトルの波長λの範囲(以下、「計測波長範囲」とも呼ぶ)がλ1≦λ≦λ2の場合、判定部36は、この計測波長範囲において、基準スペクトル21と実測スペクトル22とによって囲まれる差分領域23(図6の斜線領域)の面積を求める。
そして、判定部36によって総和Sが許容範囲内であると判断される場合、この対象基板Wは良品であると判定される。一方、総和Sが許容範囲外となると判断される場合、対象基板Wは不良品であると判定される。なお、この許容範囲は、予め実験等によって求めてもよい。
<1.4.第1の実施の形態の基板処理装置の利点>
以上のように、第1の実施の形態の基板処理装置100は、搬送ロボット150によって搬送中の基板Wにつき、加熱処理部160に搬入されるまでの期間に、該基板Wの表面状況を判定し、良否判定を実行することができる。そのため、基板処理装置100全体のスループットを低下させることなく、基板Wの良否判定を実行することができる。また、使用者は、不良品と判定された基板Wが後工程に流出することを防止するための適切な処置を施すことが可能となる。
また、基板処理装置100において、光源171および受光部172は、基板Wの搬送方向AR1から見て加熱処理部160の上流側に設けられており、加熱処理部160で熱処理が施される前の基板について良否判定を実行することができる。そのため、不良品と判定される基板に処理が施されることを防止でき、基板処理装置全体としての処理コストを低減することができる。
特に、フラッシュランプ69による熱処理を実行する加熱処理部160の場合、キズ等のある不良基板に対してこの熱処理が施されて、基板が加熱処理部160内で割れることが未然に防止される。そのため、基板割れによって必要となる加熱処理部160内の清掃工数や、基板飛散によって破損した加熱処理部160内の部品の交換に要する費用を抑制することができる。
また、判定部36で行われる判定処理は、基板W上の全域から取得された1つの実測スペクトルと、1つの基準スペクトルとによって実行される。すなわち、判定部36は、1回の判定処理によって基板Wの表面状況を判定することができる。そのため、判定処理に要する計算コストを低減することができる。
<2.第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態における基板処理装置200は、第1の実施の形態の基板処理装置100と比較して、基板の良否判定に使用される光源および受光部の形状および配置が異なる点を除いては、第1の実施の形態と同じである。そこで、以下ではこの相違点を中心に説明する。
なお、以下の説明において、第1の実施の形態の基板処理装置100における構成要素と同様な構成要素については同一符号を付している。これら同一符号の構成要素は、第1の実施の形態において説明済みであるため、本実施形態では説明を省略する。
<2.1.基板処理装置の構成>
図7は、第2の実施の形態における基板処理装置200の全体構成の一例を示す平面図である。図8は、図7の搬送室170をV2−V2線から見た断面図である。
光源271は、略線光源として基板Wに向けて光を出射する要素である。光源271は、例えば両口金構造のハロゲンランプによって構成されており、図7に示すように、加熱処理部160付近に設けられている。また、光源271の両端は、光源271の長手方向が基板Wの搬送方向AR1と略垂直となるように、支持部材273a、273bによって基板Wの上方に支持されている。
このように、光源271は、図7に示すように、搬送経路P付近であって、基板Wの搬送方向AR1から見て加熱処理部160側に設けられている。したがって、光源271は、搬送ロボット150によって搬送室170から加熱処理部160に搬入される基板Wにつき、その表面に向けて光を出射することができ、この出射された光は基板W上の反射領域S20(図8参照)で反射される。
受光部272は、光源271から出射されて基板Wで反射された反射光R20を受光する要素である。受光部272は、図7に示すように、加熱処理部160付近に設けられている。また、受光部272の両端は、それぞれ支持部材274a、274bによって基板Wの上方に支持されている。
このように、受光部272は、図7に示すように、搬送経路P付近であって、基板Wの搬送方向AR1から見て加熱処理部160の上流側に設けられている。したがって、受光部272は、搬送ロボット150によって搬送室170から加熱処理部160に搬入される基板Wにつき、その表面で反射された反射光R20を受光可能とされている。
ここで、受光部272の搬送経路P側には、図8に示すように、受光面272bが光源271の長手方向と略平行な方向(すなわち、基板Wの搬送方向AR1と略垂直な方向)に延伸するシリンドリカルレンズ(円柱レンズ)が設けられている。これにより、基板Wからの反射光R20は、集光させられる。そして、集光させられた反射光R20は、光ファイバー175に伝送され、分光器176に入光する。
図9は、基板Wで反射された反射光R20の受光方法を説明するための図である。本実施の形態において、光源271から出射されて基板Wで反射された光は、受光部272により、以下の手順によって受光される。
すなわち、搬送方向AR1から見た基板Wの先端位置P1が光源271の直下付近まで到達したことが検出されると、受光処理制御部35(図4参照)は、光源271を発光させる。これにより、搬送中の基板Wで反射された反射光R20は、受光部272のシリンドリカルレンズ272aで集光されるとともに、光ファイバー175によって伝送されて分光器176に入光する。そして、受光処理制御部35は、搬送方向AR1から見た基板Wの後端位置P2(図9参照)が光源271の直下付近を通過すると、光源271を消灯する。
なお、基板Wの先端位置P1および後端位置P2の検出は、第1の実施の形態の場合と同様に、例えば、搬送経路P付近に設けられた近接スイッチ(図示省略)によって行ってもよい。
このように、受光処理制御部35によって、光源271による発光処理と、搬送ロボット150による搬送処理とが制御されることにより、受光部272は、搬送中の基板Wの全域で反射される反射光を受光することができる。この場合、分光器176は、第1の実施の形態の場合と同様に、基板W上の全域からの反射光R20に対応する1つの発光スペクトルを取得する。
<2.2.第2の実施の形態の基板処理装置の利点>
以上のように、第2の実施の形態の基板処理装置200は、第1の実施の形態の基板処理装置100と同様に、搬送ロボット150によって搬送中の基板Wにつき、加熱処理部160に搬入されるまでの期間に、該基板Wの表面状況を判定し、基板Wの良否判定を実行することができる。そのため、基板処理装置200全体のスループットを低下させることなく、基板Wの良否判定を実行することができる。また、使用者は、不良品と判定された基板Wが後工程に流出することを防止するための適切な処置を施すことが可能となる。
また、基板処理装置200において、光源271および受光部272は、基板Wの搬送方向AR1から見て加熱処理部160の上流側に設けられており、加熱処理部160で熱処理が施される前の基板について良否判定を実行することができる。そのため、不良品と判定される基板に処理が施されることを防止でき、基板処理装置全体としての処理コストを低減することができる。
<3.第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、第1の実施の形態と比較して、判定部36(図4参照)で実行される基板の良否判定手法が異なる点を除いては、第1の実施の形態と同様である。すなわち、第3の実施の形態の基板処理装置は、第1の実施の形態の基板処理装置100と同様なハードウェア構成を有する。そこで、以下では、この相違点を中心に説明する。
なお、以下の説明において、第1の実施の形態の基板処理装置100における構成要素と同様な構成要素については同一符号を付している。これら同一符号の構成要素は、第1の実施の形態において説明済みであるため、本実施形態では説明を省略する。
<3.1.基板の良否判定>
図10および図11は、本実施の形態における基板Wの良否判定の手法を説明するための図である。ここで、本実施の形態における基板の良否判定は、第1の実施の形態と同様に、基準スペクトル21と、実測スペクトル22と、に基づいて実行される。
計測波長範囲がλ1≦λ≦λ2の場合、判定部36は、まず、この計測波長範囲において、各波長λにおける基準スペクトル21のスペクトル強度SSの総和(以下、単に、「基準総和」とも呼ぶ)S1、すなわち、直線λ=λ1と、直線SS=0と、直線λ=λ2と、基準スペクトル21とによって囲まれる基準積分領域24(図10中の右下がり斜線領域)の面積を求める。
続いて、実測スペクトル22が測定されると、判定部36は、計測波長範囲において、各波長λにおける実測スペクトル22のスペクトル強度SSの総和(以下、単に、「実測総和」とも呼ぶ)S2、すなわち、直線λ=λ1と、直線SS=0と、直線λ=λ2と、実測スペクトル22とによって囲まれる実測積分領域25(図11中の右上がり斜線領域)の面積を求める。
続いて、判定部36は、基準総和S1と実測総和S2とに基づいて、比率RTを求める。ここで、比率RTは、基準総和S1を実測総和S2で除することによって求めてもよいし、実測総和S2を基準総和S1で除することによって求めてもよい。
そして、判定部36によって比率RTが許容範囲(例えば、0.9≦RT≦1.0)内であると判断される場合、対象基板Wは良品であると判定される。一方、比率RTが許容範囲外となると判断される場合、対象基板Wは不良品であると判定される。なお、この許容範囲は、予め実験等によって求めてもよい。
<3.2.第3の実施の形態の基板処理装置の利点>
以上のように、第3の実施の形態の基板処理装置は、第1の実施の形態の基板処理装置100と同様に、搬送ロボット150によって搬送中の基板Wが加熱処理部160に搬入されるまでの期間に、該基板Wの表面状況を判定し、良否判定を実行することができる。そのため、第3の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、基板処理装置全体のスループットを低下させることなく、基板Wの良否判定を実行することができる。また、使用者は、不良品と判定された基板Wが後工程に流出することを防止するための適切な処置を施すことが可能となる。
<4.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
(1)第1ないし第3の実施の形態において、受光部172、272は、基板W表面の全域で反射された反射光R10、R20を受光するものとして説明したが、受光部172、272で受光される反射光R10、R20は、これに限定されるものでない。
例えば、搬送ロボット150の搬送アーム151aによって基板Wを搬送させつつ、光源171、271の発光および消灯動作を繰り返すことにより、基板Wの表面につき、光源171、271の発光期間に応じた複数の領域からの反射光R10、R20が、受光部172、272によって受光されてもよい。
すなわち、搬送中の基板W表面の複数の領域について、各領域毎に反射された反射光を受光し、判定部36は、この各領域毎に反射された反射光R10、R20に基づき、基板Wの表面状況を判定してもよい。
(2)また、第1ないし第3の実施の形態では、予め取得した良品基板の発光スペクトルを基準スペクトルとして使用するものとして説明したが、これに限定されるものでない。例えば、各ロットに含まれる複数の基板W(例えば、キャリア91に収容された複数の基板W)のうち、最初に搬送経路P上を搬送される基板(第1基板)につき、この基板で反射された反射光の発光スペクトルを基準スペクトルとしてよい。
そして、判定部36は、各ロットに含まれる複数の基板Wのうち最初に搬送される基板を除いた複数の対象基板につき、各対象基板で反射された反射光の発光スペクトルを実測スペクトルとし、これら基準スペクトルと、実測スペクトルとに基づいて、各対象基板の表面状況を判定してもよい。この場合、容易に基準スペクトルを取得することができるため、基準スペクトルの取得に要する工数を低減することができる。
(3)また、第1ないし第3の実施の形態において、基板Wの良否判定は、基準スペクトルと、実測スペクトルとに基づいて行われるものとして説明したが、これに限定されるものでない。図12および図13は、本実施の形態における基板Wの良否判定の手法の他の例を説明するための図である。図12および図13の縦軸はスペクトル強度を、横軸は反射光の波長を表す。また、図12および図13の実線は実測スペクトル28を、2本の破線は、それぞれ許容上限スペクトル26aおよび許容下限スペクトル26bを、表す。
この場合、実測スペクトル28が測定されると、判定部36は、実測スペクトル28が許容上限スペクトル26aと許容下限スペクトル26bとによって囲まれる許容領域27内となるか否かについて判断する。
そして、実測スペクトル28の各波長のスペクトル強度につき、いずれも許容領域27内(許容範囲内)であると判定部36によって判断される場合、対象基板Wは良品であると判定される(図12参照)。一方、各波長におけるスペクトル強度の1つでも許容領域27外(許容範囲外)となると判断される場合(例えば、図13のλ21またはλ22の場合)、対象基板Wは不良品であると判定される。
すなわち、各波長におけるスペクトル強度のうち、1つ以上が許容範囲外となった場合、対象基板は不良品であると判定することができ、その他の波長については、スペクトル強度が許容範囲内となるか否かの判断を行う必要がない。そのため、判定処理に要する計算コストを低減することができる。
なお、許容上限スペクトル26aおよび許容下限スペクトル26bは、予め実験等によって求めてもよい。
(4)また、第1ないし第3の実施の形態において、判定部36による判定処理は、計測波長範囲(λ1≦λ≦λ2:図6および図11参照)において実行されるものとして説明したが、判定処理の対象となる波長範囲は、これに限定されるものでない。
例えば、波長λがλ11≦λ≦λ12(図6および図11参照)となる範囲について判定処理を実行してもよいし、波長λがλ11≦λ≦λ12と、λ13≦λ≦λ14となる複数の範囲について判定処理を実行してもよい。この場合、発光スペクトル全波長範囲のうち指定された一部の波長範囲について判定処理を行えばよく、判定処理に要する計算コストを低減することができる。
(5)また、第1ないし第3の実施の形態において、光源171、271と、受光部172、272とは、加熱処理部160付近に設けられるとして説明したが、これに限定されるものでない。図14は、第1の実施の形態における基板処理装置の全体構成の他の例を示す平面図である。図14に示すように、光源171および受光部172は、アライメント部130付近であり、かつ、搬送方向AR1から見てアライメント部130の上流側に設けられても、下流側に設けられてもよい。この場合も、加熱処理部160で処理が施される前の基板Wについて良否判定を実行することができ、不良基板が加熱処理部160内で割れることを未然に防止できる。
また同様に、光源271および受光部272も、アライメント部130付近であり、かつ、搬送方向AR1から見てアライメント部130の上流側に設けられても、下流側に設けられてもよい。すなわち、光源171、271および受光部172、272は、基板Wの搬送方向AR1から見て加熱処理部160の上流側に設けられていればよい。
なお、光源171、271と、受光部172、272の配設位置は、好ましくはアライメント部130の下流側である。この場合、アライメント処理が完了して略同一姿勢となった基板Wについて表面状況を判定することができるため、不良基板を確実に検出することができる。
(6)さらに、第3の実施の形態では、第1の実施の形態の基板処理装置100と同様なハードウェア構成を有するものとして説明したが、これに限定されない。例えば、第2の実施の形態の基板処理装置200と同様なハードウェア構成を有し、基準総和S1と実測総和S2との比率RTに基づいて、基板の良否判定を行ってもよい。
本発明の第1および第3の実施の形態における基板処理装置の全体構成の一例を示す平面図である。 本発明の第1ないし第3の実施の形態における加熱処理部の一例を示す正面図である。 図1の搬送室をV1−V1線から見た断面図である。 第1ないし第3の実施の形態の基板処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 第1および第3の実施の形態おいて、基板で反射された反射光の受光手法を説明するための図である。 第1および第2の実施の形態における基板の良否判定の手法を説明するための図である。 本発明の第2および第3の実施の形態における基板処理装置の全体構成の一例を示す平面図である。 図7の搬送室をV2−V2線から見た断面図である。 第2および第3の実施の形態おいて、基板で反射された反射光の受光手法を説明するための図である。 第3の実施の形態における基板の良否判定の手法を説明するための図である。 第3の実施の形態における基板の良否判定の手法を説明するための図である。 本実施の形態における基板の良否判定の手法の他の例を説明するための図である。 本実施の形態における基板の良否判定の手法の他の例を説明するための図である。 本実施の形態における基板処理装置の全体構成の他の例を示す平面図である。
符号の説明
3 制御部
21 基準スペクトル
22 実測スペクトル
23 差分領域
24 基準積分領域
25 実測積分領域
26a 許容上限スペクトル
26b 許容下限スペクトル
27 許容領域
28 実測スペクトル
31 搬送処理制御部
32 アライメント処理制御部
33 加熱処理制御部
34 冷却処理制御部
35 受光処理制御部
36 判定部
39 信号線
100、200 基板処理装置
110 インデクサ部
120 受渡ロボット
130 アライメント部
140 冷却部
150 搬送ロボット
160 加熱処理部
170 搬送室
171、271 光源
172、272 受光部
172a 球面レンズ
173、174、273a、273b、274a、274b 支持部材
175 光ファイバー
176 分光器
272a シリンドリカルレンズ
R10、R20 反射光
S10、S20 反射領域
W 基板

Claims (16)

  1. 基板処理装置であって、
    (a) 基板に対して処理を施す処理部と、
    (b) 前記処理部との間で基板を受け渡す搬送部と、
    (c) 基板の搬送経路付近に設けられており、基板に向けて光を出射する光源と、
    (d) 前記搬送経路付近に設けられており、前記光源から出射されて基板で反射された反射光を受光する受光部と、
    (e) 前記搬送部によって搬送中の基板につき、該基板で反射されて前記受光部で受光された反射光に基づいて、前記搬送中の基板の表面状況を判定する判定部と、
    を備え、
    前記光源および前記受光部は、基板の搬送方向から見て、前記処理部の上流側に設けられていることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記光源は、略点光源であり、
    前記受光部は、球面レンズによって集光させられた反射光を受光することを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記光源は、長手方向が前記搬送方向と略垂直な略線光源であり、
    前記受光部は、シリンドリカルレンズによって集光させられた反射光を受光することを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記処理部は、フラッシュランプから出射される閃光を基板に照射することにより、該基板に熱処理を実行することを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記受光部は、搬送中の基板表面の全域で反射された反射光を受光し、
    前記判定部は、前記全域で反射された反射光に基づいて、基板の表面状況を判定することを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記受光部は、搬送中の基板表面の複数の領域について、各領域ごとに反射された反射光を受光し、
    前記判定部は、前記各領域ごとに反射された反射光に基づき、基板の表面状況を判定することを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記光源および前記受光部は、前記処理部付近に設けられていることを特徴とする基板処理装置。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記搬送方向から見て前記処理部の上流側に設けられており、基板に設けられた基準位置に基づいて基板の回転位置を調整するアライメント部、
    をさらに備え、
    前記光源および前記受光部は、前記アライメント部付近であって、前記搬送方向から見て前記アライメント部の下流側に設けられていることを特徴とする基板処理装置。
  9. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記搬送方向から見て前記処理部の上流側に設けられており、基板に設けられた基準位置に基づいて基板の回転位置を調整するアライメント部、
    をさらに備え、
    前記光源および前記受光部は、前記アライメント部付近であって、前記搬送方向から見て前記アライメント部の上流側に設けられていることを特徴とする基板処理装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記判定部は、基板で反射された反射光の発光スペクトルに基づいて、基板の表面状況を判定することを特徴とする基板処理装置。
  11. 請求項10に記載の基板処理装置において、
    各ロットに含まれる複数の基板のうち、最初に搬送経路上を搬送される第1基板につき、前記第1基板で反射された反射光の発光スペクトルを基準スペクトルとするとともに、
    前記複数の基板のうち前記第1基板を除いた複数の対象基板につき、各対象基板で反射された反射光の発光スペクトルを実測スペクトルとし、
    前記判定部は、前記基準スペクトルと、前記実測スペクトルと、に基づいて、各対象基板の表面状況を判定することを特徴とする基板処理装置。
  12. 請求項10に記載の基板処理装置において、
    予め取得した良品基板の発光スペクトルを基準スペクトルとし、
    判定の対象となる対象基板の発光スペクトルを実測スペクトルとし、
    前記判定部は、前記基準スペクトルと、前記実測スペクトルと、に基づいて、前記対象基板の表面状況を判定することを特徴とする基板処理装置。
  13. 請求項11または請求項12に記載の基板処理装置において、
    前記判定部は、
    前記基準スペクトルおよび前記実測スペクトルにつき、各波長における両スペクトル強度の絶対差の総和を求めるとともに、
    前記総和が許容範囲内の場合に、前記対象基板が良品であると判定することを特徴とする基板処理装置。
  14. 請求項11または請求項12に記載の基板処理装置において、
    前記判定部は、
    前記基準スペクトルおよび前記実測スペクトルにつき、各波長におけるスペクトル強度の総和として基準総和および実測総和を求めるとともに、
    前記基準総和と前記実測総和との比率が許容範囲内の場合に、前記対象基板が良品であると判定することを特徴とする基板処理装置。
  15. 請求項10に記載の基板処理装置において、
    判定の対象となる対象基板の発光スペクトルを実測スペクトルとし、
    前記判定部は、前記実測スペクトルにつき、各波長におけるスペクトル強度が許容範囲内の場合に、前記対象基板が良品であると判定することを特徴とする基板処理装置。
  16. 請求項10ないし請求項15のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記判定部は、前記発光スペクトルのうち、一部の波長範囲のスペクトルに基づいて、基板の表面状況を判定することを特徴とする基板処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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