JP2007290207A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 インクを吐出するノズルを有するオリフィスプレートを、複数個配置することで広い幅の印字を行うフルライン型のインクジェットプリンタにおいて、前記複数個のオリフィスプレートに対して対抗する位置に設けられているフィルタ内部とオリフィスプレート内部の気泡を均一に除去する。
【解決手段】 複数個のオリフィスプレート101と、オリフィスプレートを支持する支持基板102上に設けられており、各々のオリフィスプレートに対して対抗する位置に設けられているフィルタ105の抵抗を、加圧回復するためのインク加圧管108からの距離が遠くなり、インク除去管110に近づくにつれて、小さくしていくことにより、インクジェット記録ヘッド内に複数配置されているフィルタ内部気泡を均一に除去する。
【選択図】 図5

Description

本発明はインクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッド及び該インクジェット記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置に関し、特に記録媒体と同程度の印字幅を有する記録ヘッドを所持することで、一度の搬送動作で記録媒体に対して印字を行うことができるフルライン型のインクジェット記録装置に関するものである。
従来、インクジェット記録装置としては、圧電素子の機械的な変形により液流路の容積を変化させることで液流路内に圧力変化を発生させて液流路前方に設けられたオリフィス(吐出口)より液滴を吐出させて記録する方式のもの、インク流路内に配設した熱発生体としての発熱素子を急激に発熱させることによって瞬時的に気泡を生ぜしめ、その気泡の発生によって生ずる吐出力によりインク液流路の前方にあるオリフィスから液滴を吐出させるいわゆる熱エネルギーを利用して記録液を吐出するインクジェット方式も提案されている。
近年、前記インクジェット記録装置のなかでも、記録媒体と同程度の印字幅を有する記録ヘッドを所持することで、一度の搬送動作で記録媒体に対して印字を行うことができるフルライン型のインクジェット記録ヘッドを用いることでさらなる高速記録を達成しつつある。
まず、前記フルラインタイプのプリンタの概略について説明する。図1において、10Bk,10Y,10M,10Cはそれぞれブラック,イエロー,マゼンタ,シアンのインク色に対応したバブルジェット(登録商標)方式の記録ヘッドであり、それぞれに吐出エネルギー発生手段として電気熱変換素子を有し、その通電時にインク中に生じる気泡を圧力源として吐出口からインク液滴を吐出させるもので、ブロック42に固定されている。
また、ブロック42には吐出,不吐出の吐出口番号を検出するための読取りヘッド41が設けられている。
43はキャッピングユニットであり、スタンバイ時等、非記録時にブロック42を図中一点鎖線で示す位置まで引き上げることにより、ユニット43を記録ヘッド13C〜13Bkに対向させてキャップする。また、キャッピングユニット43は、循環回復時には(図示しない)回復ポンプ、インク供給系より送り込まれ、吐出口から押し出された廃インクの受け皿となり、廃インクは図示しない廃インクタンクに導かれる。
44は記録ヘッド10Bk,10Y,10M,10Cの各々に所定間隔を介して対向配設される記録シートを搬送するためのエンドレスの帯電吸着ベルト、45は帯電吸着ベルト44を介して各記録ヘッドに対向配設されるバックプラテンである。
46は普通紙などの記録シート47が収納され装置本体に着脱自在に装着される給送カセット、48は最上面の記録シート47を1枚だけ送り出して給送するピックアップローラである。49はピックアップローラ48より送り出された記録シート47を搬送路50へ搬送する搬送ローラであり、51は搬送路50の出口側に配設された搬送ローラである。
53および54は記録シート47に記録によって付着したインク液滴を熱風により乾燥定着させるヒータおよびファン、55は定着の終了した記録シート47を装置外に排出する排出ローラ、56は排出された記録シート47を順次ストックするトレイである。
次に、以上の構成による装置の動作について説明する。
まず、記録動作について説明する。記録開始の操作が行われると、指定されたサイズの記録シート47がピックアップローラ48によって給紙カセット46から送り出される。送り出された記録シート47は、搬送ローラ49および51によって、予め帯電された状態で回転すると共にバックプラテン45によって平面形状とされている帯電吸着ベルト44に乗せられる。記録シート47の先端部がヘッド10C,10M,10Y,10Bkの各々の下部に到着するのに連動して、各記録ヘッドの電気熱変換素子が画像データに応じて駆動され、この駆動により、画像情報に応じたインク液滴が吐出口から記録シート47の表面に向けて飛翔し、その着弾により記録が行われる。
記録シート47が吸湿性の悪い場合、表面に付着した液滴が乾燥せず、擦られて印字汚れを生じるので、ヒータ53およびファン54によって強制乾燥を行って定着させる。定着の終了した記録シート47は、排出ローラ55によってトレイ56へ排出される。
以上のように、それぞれシアン,マゼンタ,イエロー,ブラックのインクに対応した記録ヘッドにそれぞれのヘッドに応じた記録信号を与えることによりカラー画像が形成される。
続いて、このような長尺インクジェット記録ヘッド10におけるインク供給動作について説明する。
図8は、このような従来のインクジェット記録装置に備えられたごみ除去装置を用いたインク供給系を示す摸式図である。
インクジェット記録装置の供給系は、図8に示すように、インク300を収容したインクタンク301を備えており、インクタンク301内には、2本のチューブ131,132が配設されている。このうち一方のチューブ131は、ポンプ130を介して記録ヘッド10の一端部であるインク加圧管108に接続されて、記録ヘッド10の共通液室(太い破線)内に通じている。また、他方のチューブ132は、開閉バルブ112を介して記録ヘッド10の他端部であるインク除去管110に接続されて記録ヘッド10の共通液室へ通じている。
記録時にインクタンクからチューブ132を介して記録ヘッドにインクを供給する場合には、開閉バルブ112を開放し、記録ヘッド10、チューブ132のインクに対する毛管力等によって、インク除去管110よりインクの供給が行なわれる。
記録ヘッド14は複数個のインク吐出口列を有しており、記録時には記録ヘッド駆動回路(図示せず)によりインク液滴を吐出する。
続いて従来のフルライン型のインクジェット記録ヘッドの構造を断面図を用いて説明する。
図7に示すように、所定のインクが貯蔵されるタンク部107と、タンク内インク106とタンク部107からのインクを吐出する複数のインク吐出口604ai、604biを有するオリフィスプレート101とオリフィスプレートを支持している支持基盤102とフィルタ105ならびフィルタプレート104で構成されている。
オリフィスプレート101は接合された該インク吐出口604ai、604biに対向した記録素子としてのヒーター613aiおよび613bi(i=1〜N、Nは整数)を有している。
このようなインクジェット記録ヘッドは、例えば、その内部圧力が所定の負圧となるように、そのタンク部301にインクを供給するインク供給部に対し所定の高低差をもって接続されている。
インクジェット記録装置は、インクを吐出する吐出口(以下ノズルとも言う)を複数有する記録ヘッド(以下、インクジェット記録ヘッド)部を備えており、この吐出口が目詰まり等を生じると正常な記録はできない。
吐出口部において目詰まり等により吐出不良を起こす場合としては、例えば、インク保持部材として用いられる多孔質部材の微細な小片やインクを収容するインクタンクを交換する場合にインク供給路に混入する微細な粉塵などのインク供給系から侵入する不純物に起因する場合や、記録媒体等から発生する粉塵が直接吐出口部に付着する場合などがあげられる。ヘッド内部には各々のオリフィスプレートに対応した位置にゴミを除去するためのフィルタを通過するインクは、例えば10μmφよりも大きなごみなどを通過させないフィルタによって濾過される。このフィルタによりインク中のごみは、フィルタとオリフィスプレート内部には侵入しない。
従って、インク収容部から吐出口へ至る経路中にインク中のゴミを取り除く手段を設けることは、インクジェット記録装置において必須の構成となる。この方法として最も一般的なのは、インク供給路中にフィルターを配して、インクを濾過する方法である。
そのため、図7に示しているように、フィルタ105ならびフィルタプレート104はインク106を貯蔵する貯蔵部とオリフィスプレート101が連通している共通液室109内のインクを分離している。これにより、タンク部107内のインク106は、必ずフィルタを経由して共通液室109に供給されるような構成となっている。
共通液室109に供給されたインクは、共通液室109からオリフィスプレート101内部へと供給される。一方、上述したフィルターを用いる構成とした場合、インク供給路中にインク中の溶存空気がヘッド温度上昇などの環境変化等により発生した気泡が、フィルター部に集まる。フィルタ部に気泡が集まった時に、印字中にその状態を放置しておくと、ヘッド温度の上昇に伴う気泡膨張による印字への悪化等が懸念される。
また、気泡は上述とは異なるメカニズムにより、ノズル内部オリフィスプレートに残留する。
ここで、図2(A)〜(C)を用いて、液体吐出ヘッドにおける残留気泡の発生メカニズムを簡単に説明する。なお、図2(A)〜(C)は現象を判り易く説明するために誇張されて各部が模式的に示されている。
熱発生体であるヒータ613に図示が省略される制御部からの記録されるべき画像を表す画像データに応じた駆動パルス信号が入力されると、図2(A)に示されるように液(インク)で満たされている液流路内で各ヒータ613aiおよび613biによる加熱され、膜沸騰現象により主泡601が発生し(発泡)、その気泡の成長の際に生ずる吐出力によって主滴602が吐出口部604より飛び出す。
次に、主泡601の急速な体積減少に伴って図2(B)に示すように、主泡601の前後にあるインクは矢印方向に移動する。矢印で示す様に主泡601の前後からやって来るインクは主泡601が消泡する際にぶつかり、キャビテーションが発生する。この際に、図2(C)に示すように液流路内に主泡601以外に微小な気泡が発生する(以下、残留気泡605とする)。通常は、このような残留気泡605は、メニスカス603の復帰後も主泡の消泡点付近に残留し、次の発泡時までにインクに再溶解して消泡するか、あるいはリフィル時の液流路内の液(例えばインク)の移動に伴って吐出口先端付近まで移動し、その過程で、より短い時間で消泡する。
従来では、残留気泡が消泡するのに十分な時間間隔をとって発泡させていたため、残留気泡は問題にはならなかったが、高速印字の実現、特にヘッドがプリンタ本体に固定されており、ヘッド下を記録媒体が一度の搬送動作により印字されるフルライン型プリンタにおいては、残留気泡の消滅に十分な時間間隔がなく、悪影響を与える気泡が残存するという問題がクローズアップされている。
以上より、フィルタ部やノズル内部に残留する気泡に起因する印字品位の低下が課題となっている。
これらの気泡の問題さらには、長時間使用しなかった場合等に吐出口近傍のインク溶媒が蒸発してインクの粘度が上昇し通常の吐出圧力では吐出できなくなる問題を受けて、また、外部からの不純物の付着等による吐出口部の目詰まりを解消する方法としては、インクを吐出する吐出口からインクを吸引し、気泡を記録ヘッド内部から外部へ吸い出す回復処理が良く用いられている。
従来のシリアルタイププリンタにおいては、外部からの不純物の付着等による吐出口部の目詰まりが発生した時や、複数の吐出口が連通している共通液室内等に微細気泡が存在した場合には、インクを吐出する吐出口からインクを吸引し、気泡を記録ヘッド内部から外部へ吸い出す回復処理を行うことで、目詰まりの解消、微細気泡の除去を可能とし、吐出精度への影響を防ぐことができる。
一般にインクジェット記録ヘッドを有しているキャリッジが駆動モーターにより移動することで印字を行うシリアル系のインクジェット記録ヘッドにおける回復動作は、外から吸引キャップをオリフィスプレートに密着させて外部から吸引ポンプなどにより、気泡を除去する方法と、ヘッドのインクを供給する管に接続されているチューブポンプを回転させることで、内部から加圧して回復する二つの方法がある。同様にフルライン型のインクジェットプリンタに関しても前記と同様の二つの方法があげられる。
まず、フルラインプリンタにおいて、外から吸引キャップをオリフィスプレートに密着させて、外部から吸引回復する方法について説明する。図3に示すように、回復動作を行うにあたり、長尺インクジェット記録ヘッド10のオリフィスプレート101に対して下部から吸引キャップ120を密着させる。密着後チューブポンプ130を回転させることで、共通液室109およびフィルタプレート104内部に存在している気泡111を除去することができる。しかし、長尺のインクジェット記録ヘッドにおいて、このように外部から吸引回復を行う方法は、吸引回復キャップ120をオリフィスプレートの個数分用意する、もしくは吸引用キャップ120を長尺インクジェット記録ヘッド10の長手方向にたいして、モータなどの駆動源により移動させることで、各々のオリフィスプレート101に対して一つずつ吸引回復を行う必要がある。しかし、そのような構成は装置の大型化かつコストアップにつながるため、現実的には困難である。
続いて、フルラインプリンタにおける加圧回復動作に関して説明する。図8に示すように、インク初期充填時もしくは記録媒体への印字動作において発生する気泡を除去するために、ヘッド回復動作は、ポンプ130によりインクタンク300と記録ヘッド10の間でインクを循環させながら、所定時間の間、開閉バルブ112を閉じることによって行われる。このように操作することで記録ヘッド10内の圧力が瞬時に高くなり、インク吐出口列からインクが排出され、同時に、図4に示している共通液室109およびフィルタプレート104内部に存在している気泡とオリフィスプレート101内に残留している気泡はインクの流れに沿って、インクの流れと共にオリフィスプレートから排出される。
又、別の従来例としては、特許文献1をあげることが出来る。
特開平08-058101号公報
しかし、図4に示しているように、フルライン型のインクジェット記録ヘッドにおいては、インク加圧管108およびインク除去管110が端部に配置されているため、インク加圧管108より加圧し、各々のフィルタ105に対して圧力をかけ、フィルタ部およびオリフィスプレート内部に存在している気泡を除去する加圧回復方式では、インク除去管110に近い所に位置しているフィルタ面に加わる圧力は、インク加圧管108に近い所に位置しているフィルタ面に加わる値よりも小さくなる。
そのため、このような長尺ヘッドにおける構成において、加圧回復を行うと、インク除去管110の近傍に位置している共通液室109およびフィルタプレート104内部に存在している気泡1112の泡抜け性は、インク加圧管108の近傍に位置している共通液室109およびフィルタプレート104内部に存在している気泡1111の泡抜け性よりも悪くなる。
さらに、複数個存在する支持基板102内の共通液室109には、実施する印字のパターンにより、混入する気泡111の量にはばらつきが生じる。そのため、どのような印字が行われても内部気泡を均一に除去するために、全ての共通液室109およびフィルタ105に対して均一の圧力を付加させることが必要である。
そのため、インク加圧管108より離れているフィルタ部およびオリフィスプレート内部気泡は、気泡を除去しずらく、気泡が残留したまま印字動作に移行せざるを得なくなる。フィルタ部気泡残留が多くなると、オリフィスプレートの昇温、インク循環時における冷却効率の悪化、昇温時の気泡膨張による印字への悪影響などが懸念され、さらにオリフィスプレート部気泡残留が多くなると、泡不吐が発生する。
従って、本発明において解決しようとしている課題は、簡単かつ安価な方法で長尺ヘッドインクジェットプリンタの大型化を招くことのない、フィルター部およびオリフィスプレート内部の気泡をインク加圧管より行う加圧回復動作により長尺ヘッド内部において均一に除去することである。
インクを吐出するノズルを有するオリフィスプレートが、複数個配置することで広い幅の印字を行うフルライン型のインクジェットプリンタにおいて、前記複数個のオリフィスプレートと、前記オリフィスプレートを支持する支持基板上に設けられており、各々のオリフィスプレートに対して対抗する位置に設けられているフィルタの抵抗を、加圧回復するためのインク加圧管からの距離が遠くなり、インク除去管に近づくにつれて、小さくしていくことを特徴とする。
さらに前記フィルタは、インク加圧管からの距離が遠くなるにつれてフィルタ径が大きくなっていくことを特徴としている。
さらに前記フィルタは、インク加圧管からの距離が遠くなるにつれてフィルタの枚数が少なくなっていくことを特徴としている。
またさらには、前記フィルタは、インク加圧管からの距離が遠くなるにつれてフィルタの枚数ならびフィルタの径の組み合わせをかえることで、フィルタ抵抗を小さくしていくことを特徴としている。
上述のように、インクを吐出するノズルを有するオリフィスプレートが、複数個配置することで広い幅の印字を行うフルライン型のインクジェットプリンタにおいて、前記複数個のオリフィスプレートと、前記オリフィスプレートを支持する支持基板上に設けられており、各々のオリフィスプレートに対して対抗する位置に設けられているフィルタの抵抗を、加圧回復するためのインク加圧管からの距離が遠くなり、インク除去管に近づくにつれて、小さくしていくことにより、インクジェット記録ヘッド内に複数配置されているフィルタ内部気泡を均一に除去することができるため、オリフィスプレートノズル内部残留気泡による泡不吐や、フィルタ下部に蓄積される気泡により生じるヘッド温度上昇に伴う気泡膨張による印字への悪化等を防止することができる。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
(第1実施例)
本発明に係わる第1の実施例として、インクジェット装置のキャリッジ部の一例である断面概略図を図5に示す。
図5において、101はインクを吐出し、紙などの記録媒体(不図示)に対して印字を行うノズルを有するオリフィスプレートである。本発明のインクジェット記録ヘッド10はチップタンク107を有し、前記チップタンク107の内部にはインク106が満たされている。前記インクジェット記録ヘッド10は、前記オリフィスプレート群10を複数個有している支持基板102を有し、前記オリフィスプレート群10また、前記支持基板102においては、オリフィスプレート101に対してインクが流入するための共通液室109が設けられている。さらに、前記共通液室109を通じてオリフィスプレート101と反対側の支持基板面1021には、各々の共通液室109に対抗するようにフィルタプレート104が配置されており、さらにフィルタプレート104上にはフィルタ105が配置されている。さらに、インク加圧管108、インク除去管110がそれぞれヘッド端部に配置されている。
このようなフルライン型のインクジェット記録ヘッド10において、インクの初期充填時、または連続印字時において、気泡111が共通液室109および、フィルタプレート104内部に残留する。残留した気泡111は浮力により、フィルタ面に接触しながら保持される。共通液室内109に存在する前記気泡111はその量が多くなるとフィルタ全面を覆うために、一定量がたまったときには除去する必要がある。
そこで、インク加圧管108にはチューブポンプ130が接続されている。印字動作が行われているときは、インクジェット記録ヘッド10内部に配置されている開閉バルブ112を開放し、さらにインクジェット記録ヘッド10内部を大気圧よりも低い負圧状態に保つようにする。インク加圧管108に接続されているチューブポンプ130は通常は印字中に働いていないが、ヘッドの昇温を抑えるためにインクを循環させることで、冷却を行うときは、印字中にチューブポンプ130を回転させる必要もある。
続いて、加圧回復動作に関して説明する。インク初期充填時もしくは記録媒体への印字動作において発生する気泡を除去するために、ヘッド回復動作は、ポンプ130によりインクタンク300と記録ヘッド10の間でインクを循環させながら、所定時間の間、開閉バルブ112を閉じることによって行われる。このように操作することで記録ヘッド10内の圧力が瞬時に高くなり、インク吐出口列からインクが排出され、同時に、図5に示している共通液室109およびフィルタプレート104内部に存在している気泡とオリフィスプレート101内に残留している気泡はインクの流れに沿って、インクの流れと共にオリフィスプレートから排出される。
しかしインク加圧管108およびインク除去管110が端部に配置されているため、インク除去管110に近い所に位置しているフィルタ面に加わる圧力は、インク加圧管108に近い所に位置しているフィルタ面に加わる値よりも確実に小さくなる。
そのため、このような長尺ヘッドにおける構成では、インク除去管110の近傍に位置している共通液室109およびフィルタプレート104内部に存在している気泡1112の泡抜け性は、インク加圧管108の近傍に位置している共通液室109およびフィルタプレート104内部に存在している気泡1111の泡抜け性よりも確実に悪くなる。
そこで、本発明では、長尺のヘッド内部に複数個配置されている、各々のフィルタ内部気泡を均一に除去するために、各々のオリフィスプレートに対応して配置されているフィルタ105の径が、インク加圧管108からインク除去管110に向かうにつれてしだいに大きくなることで、インクジェット記録ヘッド10内部の流路圧力損失分を補うことができる。このようなインクジェット記録ヘッドの構成にすることで、長尺ヘッド内部の気泡をインク加圧方式によりヘッド内において均一に除去することが容易となる。
さらに、フィルタの径はインク加圧管から配置されている順番に沿って、基本的に大きくなっていくが、同じ径のフィルタが配置されていてもよい。
また、各々のフィルタにかかる圧力が均一であれば、フィルタ部気泡だけでなく、オリフィス部の残留している気泡に関しても同様に均一に除去することができる。
ただし、本発明において、ノズルの目詰まりを防止するために、一番フィルタの径が大きくなる、インク除去管112近くのフィルタの径は吐出ノズルの径よりも小さくするようにする。
(第2実施例)
本発明に係わる第2の実施例として、インクジェット装置のキャリッジ部の一例である断面概略図を図6に示す。
本実施形態では、長尺インクジェット記録ヘッド10内部に配置されているフィルタプレート上に配置されているフィルタ105の枚数を変化させている。インク加圧管108近傍に位置しているフィルタプレート104上に存在しているフィルタ105を複数枚貼り付け、インク除去管に近づくにつれて、フィルタ105の枚数を減らしていく。この時、違いフィルタプレートの場所で同じフィルタの枚数になっても構わないし、実施例1のようにフィルタの径をしだいに大きくしていく構成と併用しても構わない。このようなインクジェット記録ヘッドの構成にすることで、長尺ヘッド内部の気泡をインク加圧方式によりヘッド内において均一に除去することが容易となる。
(第3実施例)
本発明に係わる第3の実施例として、インクジェット装置のキャリッジ部の一例である断面概略図を図9に示す。
本実施形態では、長尺インクジェット記録ヘッド10内部に配置されているフィルタプレート上に配置されているフィルタ105の厚みを変化させている。インク加圧管108近傍に位置しているフィルタプレート104上に存在しているフィルタ105を複数枚貼り付け、インク除去管に近づくにつれて、フィルタ105の枚数を減らしていく。実施例1のようにフィルタの径を位置により変化するような構成や実施例2のようにフィルタの枚数を変化させる構成と併用しても構わない。このようなインクジェット記録ヘッドの構成にすることで、長尺ヘッド内部の気泡をインク加圧方式によりヘッド内において均一に除去することが容易となる。
本発明が適用されるフルライン型インクジェットプリンタの概観図である。 液体吐出ヘッドにおいて気泡がオリフィスプレート内部に残留する様子を表した図である。 フルライン型インクジェットプリンタにおいて、従来の方法による吸引回復を行っている様子を表したインクジェット記録ヘッドの長手方向断面図である。 フルライン型インクジェットプリンタにおいて、従来の方法による加圧回復を行っている様子を表したインクジェット記録ヘッドの長手方向断面図である。 本発明を適用したインクジェット記録ヘッドの長手方向断面かつ、第1の実施例を示す図である。 本発明を適用したインクジェット記録ヘッドの第2の実施例を示す長手方向断面図である。 本発明が適用できるフルライン型インクジェット記録ヘッドの短手方向断面図である。 フルライン型インクジェットプリンタにおけるインク供給系かつ加圧回復系を表した図である。 本発明を適用したインクジェット記録ヘッドの第3の実施例を示す長手方向断面図である。
符号の説明
10 フルライン型インクジェット記録ヘッド
101 オリフィスプレート
102 支持基板
1022 支持基板オリプレ面
1023 支持基板フィルタ面
104 フィルタプレート
105 フィルタ
106 インク
107 チップタンク
108 インク加圧管
109 共通液室
110 インク除去管
111 気泡
1111 インク加圧管側フィルタ内部気泡
1112 インク除去管側フィルタ内部気泡
112 開閉バルブ
120 吸引キャップ
130 チューブポンプ
131 インク加圧チューブ
132 インク除去チューブ
133 インク吸引チューブ
300 インクタンク内インク
301 インクタンク
601 主泡
602 主滴
603 インクメニスカス
604 吐出口
605 残留気泡
613 ヒーター
41 不吐読み取りヘッド
42 ブロック
43 キャッピングユニット
44 帯電吸着ベルト
45 バックプラテン
46 給送カセット
47 記録シート
48 ピックアップローラー
49 搬送ローラー
50 搬送路
51 出口側搬送ローラー
53 乾燥ヒーター
54 ファン
55 排出ローラー
56 排紙トレイ

Claims (5)

  1. インクを吐出するノズルを複数有するオリフィスプレートと、前記オリフィスプレートを支持する支持基板上と、前記複数のオリフィスプレートに対して前記支持基板にはインクタンクから供給されるインクを保持する共通液室と、前記共通液室とインクタンクの間にはフィルタとを有し、インクを吐出するノズルを有するオリフィスプレートが複数個長手方向に配列されていることで記録装置が記録できる記録媒体の最大幅に対応した長さを有するフルライン型のインクジェットプリンタ用のインクジェット記録ヘッドにおいて、インクを加圧する管からの距離が遠くなるに従って、前記フィルタの抵抗が小さくなっていくことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 前記フィルタは、インク加圧管からの距離が遠くなるにつれてフィルタ径が大きくなっていくことを特徴としている請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 前記フィルタは、インク加圧管からの距離が遠くなるにつれてフィルタの枚数が少なくなっていくことを特徴としている請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 前記フィルタは、インク加圧管からの距離が遠くなるにつれてフィルタの厚みが薄くなっていくことを特徴としている請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 前記フィルタは、インク加圧管からの距離が遠くなるにつれてフィルタの枚数ならびフィルタの径ならびフィルタの厚みの組み合わせをかえることで、フィルタ抵抗を小さくしていくことを特徴としている請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
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