JP2007287635A - 位相制御回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】高周波ノイズの除去特性に優れ、また、低廉で簡単な回路構成となる位相制御回路を提供する。
【解決手段】交流電源電圧を位相制御するトライアックTR1、TR2と、このトライアックTR1、TR2にそれぞれ直列に接続されるインダクタL1、L2(L1>L2)とを備え、位相制御による通電開始時に、前記トライアックTR1を先ず導通させ、その直後に前記トライアックTR2も導通させることにより、同通開始時にインダクタL1によって高周波ノイズを除去し、その後はインダクタL2に電流の多くを流すことにより、インダクタによる発熱を抑制する。
【選択図】図1
【解決手段】交流電源電圧を位相制御するトライアックTR1、TR2と、このトライアックTR1、TR2にそれぞれ直列に接続されるインダクタL1、L2(L1>L2)とを備え、位相制御による通電開始時に、前記トライアックTR1を先ず導通させ、その直後に前記トライアックTR2も導通させることにより、同通開始時にインダクタL1によって高周波ノイズを除去し、その後はインダクタL2に電流の多くを流すことにより、インダクタによる発熱を抑制する。
【選択図】図1
Description
この発明は、調光器などに用いられる位相制御回路に関する。
調光器などに用いられる位相制御回路は、負荷に直列に位相制御素子を接続し、さらに、インダクタ(チョーク)を直列接続することにより負荷に供給する電流(交流)の位相制御を行っている。インダクタは、位相制御素子による導通開始時に生じる高周波ノイズ(高調波成分)を除去する機能を持ち、十分な高周波ノイズを除去するためには比較的大型のものを用いる必要がある。しかし、負荷に大型のインダクタを接続する構成では、高周波ノイズを除去できるが、大型化を避けられず、且つ温度上昇に対する対策が必要となってくる。
そこで、この課題を解決するために、例えば、特許文献1に示すように、位相制御素子による通電開始時の負荷供給電流の傾きが緩やかになるように傾斜制御を行うようにしたものがある。高周波ノイズは、負荷電流の急峻な変化時に大量且つ高レベルで発生するため、傾斜区間を設けて位相制御素子による通電開始時の負荷電流が緩慢な変化となるように制御することで、同ノイズの低減化を図ることができる。
特開平10−284263号公報
しかしながら、特許文献1に示される装置では、傾斜制御のための特別の回路構成が必要であるため高コスト化を避けられず、また、傾斜区間を位相制御による通電開始タイミングの前に設定しているため、位相制御が正確にできない問題がある。さらに、負荷にインダクタが直列接続されていないため、通電開始時や負荷の断線時などに位相制御素子に急峻な電流変化が直接加わって同素子を破壊に至らせる可能性がある。
この発明の目的は、高周波ノイズの除去特性に優れ、また、低廉で簡単な回路構成となる位相制御回路を提供することにある。
この発明の位相制御回路は、負荷に直列に接続されたインダクタと位相制御素子とを備え、位相制御素子による通電開始時により多く発生する高周波ノイズをインダクタにより抑制する位相制御回路において、インダクタを第1のインダクタL1と第2のインダクタL2を並列的に接続して構成する。第1のインダクタL1はインダクタンスの値が大きく、第2のインダクタL2はインダクタンスの値が小さい。
また、前記位相制御素子は、前記第1のインダクタL1に接続される第1の位相制御素子と、前記第2のインダクタL2に接続される第2の位相制御素子とで構成され、
位相制御による通電開始時に、前記第1の位相制御素子を先ず導通させ、その直後に前記第2の位相制御素子を導通させる。
位相制御による通電開始時に、前記第1の位相制御素子を先ず導通させ、その直後に前記第2の位相制御素子を導通させる。
上記のように構成することで、位相制御の通電開始時(電流の立ち上がり時)にはLの大きい第1のインダクタL1が通電することにより高周波ノイズの発生が抑制され、その直後に相対的にLの小さな第2のインダクタL2も通電することにより、電流の多くは第2のインダクタL2を流れるようになる。第1のインダクタL1の抵抗値R1は、第2のインダクタL2の抵抗値R2よりも大きいから、第2のインダクタL2が通電したとき以降はI^2* Rの大きさ(発熱量)もそれほど大きくはならない。
したがって、通電開始時(電流の立ち上がり時)に最も発生しやすい高周波ノイズを抑制できるとともに、定常電流による発熱量が大きくならないことから温度上昇を抑えることができる。また、第1のインダクタL1は通電開始時にだけ大きな電流が流れ、その後は小さな電流しか流れないため、大型化する必要がない。
この発明によれば、高周波ノイズを効果的に抑制できるとともに、温度上昇を抑制できるため放熱対策部品が不要であり、また、第1のインダクタL1を大型化する必要がないため回路全体の小型化とコストダウンを実現できる。
図1は、この発明の実施形態である位相制御回路の回路図である。
図1において、50Hz又は60Hzの商用電源ACの入力端子には白熱電球等の負荷LDが接続され、さらに、負荷LDには、第1の位相制御素子であるトライアックTR1と第2の位相制御素子であるトライアックTR2が接続され、トライアックTR1には第1のインダクタであるインダクタL1が接続され、トライアックTR2には第2のインダクタであるインダクタL2が接続されている。トライアックTR1とインダクタL1との直列回路は、トライアックTR2とインダクタL2との直列回路に並列接続されている。また、インダクタL1とインダクタL2の一端は共通接続され、この一端と負荷LDとの間にコンデンサCが接続されている。
制御部CTは、トライアックTR1とTR2のゲート端子にトリガ信号を出力し、それらの通電開始を制御する。
上記インダクタL1のインダクタンス値LはインダクタL2のインダクタンス値Lよりも大きい値にある(L1>L2)。この例では、L1=353μH、L2=8.8μHに設定されている。制御部CTは、通電開始時に、まずインダクタL1にトリガ信号を出力し、その直後にインダクタL2にもトリガ信号を出力する。その遅延時間は概ね10μS程度である。図2は、トライアックTR1とTR2の通電開始タイミングの遅延を示している。時刻t1が通電開始タイミングであり、この時刻t1にトライアックTR1がオンし、遅延時間Δtだけ遅れた時刻t1+ΔtにトライアックTR2がオンする。トライアックTR1、TR2は、その後時間T(Δt経過時から電流がゼロクロスする迄の時間)が経過するまでオン状態を保つ。したがって、時刻t1の電流立ち上がり時においては、電流はインダクタL1のみに流れ、そのときに生じる高周波ノイズはLの大きなインダクタL1により十分に吸収される。また、上記遅延時間Δt経過後は、トライアックTR2もオンする。インダクタL2はインダクタL1に対して、Lが小さいことからR(抵抗値)も小さい。したがって、トライアックTR2がオンすることで、その後半サイクルが経過するまで(電流がゼロクロスする迄)、電流はその多くがトライアックTR2とLの小さなインダクタL2を流れる。そのため、発熱が小さくインダクタ全体による発熱を抑制することができる。なお、トライアックTR2に接続されるインダクタL2は、期間Tにおいて多少発生する高周波ノイズを除去するとともに、通電開始時や負荷の断線時などにトライアックTR2に急峻な電流変化が加わらないようにする。したがって、急峻な電流変化によるトライアックTR2の破壊を未然に防止することができる。
上記実施形態では、L1=353μH、L2=8.8μHに設定したが、インダクタL1とL2の上記の機能を十分に実現するためには、L1はL2の10倍以上であることが望ましい。また、上記実施形態では遅延時間Δtを概ね10μS程度としたが、実験により適切な値に設定することが望ましい。
Claims (1)
- 交流電源電圧を位相制御する位相制御素子と、この位相制御素子に直列に接続されるインダクタとを備え、前記位相制御素子で位相制御された交流電源電圧を負荷に供給する位相制御回路において、
前記インダクタは、一端が共通接続された第1のインダクタL1と、第2のインダクタL2(L1>L2)とで構成され、
前記位相制御素子は、前記第1のインダクタL1に接続される第1の位相制御素子と、前記第2のインダクタL2に接続される第2の位相制御素子とで構成され、
位相制御による通電開始時に、前記第1の位相制御素子を先ず導通させ、その直後に前記第2の位相制御素子を導通させることを特徴とする位相制御回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006116946A JP2007287635A (ja) | 2006-04-20 | 2006-04-20 | 位相制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006116946A JP2007287635A (ja) | 2006-04-20 | 2006-04-20 | 位相制御回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007287635A true JP2007287635A (ja) | 2007-11-01 |
Family
ID=38759201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006116946A Pending JP2007287635A (ja) | 2006-04-20 | 2006-04-20 | 位相制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007287635A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11315809B2 (en) | 2020-08-03 | 2022-04-26 | Japan Aviation Electronics Industry, Limited | Device and forming method of device |
US11469150B2 (en) | 2020-03-18 | 2022-10-11 | Japan Aviation Electronics Industry, Limited | Device and forming method of device |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6042298U (ja) * | 1983-08-31 | 1985-03-25 | クロイ電機株式会社 | 調光装置 |
-
2006
- 2006-04-20 JP JP2006116946A patent/JP2007287635A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Cited By (2)
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