JP2007286226A - 防眩部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な反射防止機能を維持しつつ、コントラストの低下を極力抑制することができ、さらには、プラズマディスプレイパネルに貼着した際に、表示面の斜め方向からのコントラストの低下を小さくすることが可能な防眩部材を提供する。
【解決手段】透明な樹脂フィルム1上に、平均粒径が3.1μm以上かつ8.0μm以下、平均細孔径7.0nm以上かつ24.0nm以下の多孔質シリカ粒子3と、多孔質シリカ粒子3をその頂部近傍が露出するように埋め込むための紫外線硬化型樹脂からなる透明層2とを含む防眩層4を設けた防眩フィルムである。
【選択図】図1

Description

本発明は、防眩部材に関し、さらに詳しくは、プラズマディスプレイパネルの表示面に貼着することで、十分な反射防止機能を維持しつつ、コントラストの低下を極力抑制することが可能な防眩部材に関するものである。
プラズマディスプレイパネル(PDP)等のフラットパネルディスプレイ(FPD)の大型化、高画質化に伴い、その画像表示部の表示面に用いられる保護フィルムやハードコート膜に対しても大型化、高画質化への速やかな対応が求められている。
例えば、プラズマディスプレイパネル(PDP)等の透過型表示装置では、画像表示部の表示面における画質や視認性は、表示装置本体の特性の他、この表示装置の表示面に形成されるハードコート膜等により大きく変化する。
また、プラズマディスプレイパネル(PDP)等の表示装置がますます大型化するのに伴い、画像表示部の表示面に外部から蛍光灯等の外光が入射し、この光が反射することによる、いわゆる外光の映り込みという現象が問題となってきている。この映り込みという現象は、画像の視認性を妨害するために、特に、大型のプラズマディスプレイパネル(PDP)においては大きな問題となっている。
そこで、プラズマディスプレイパネル(PDP)の画像表示部の表示面に防眩膜を形成することにより、映り込みを低下させ、視認性を向上させることが行われている。
この防眩膜としては、屈折率の異なる金属酸化物層を積層させた多層膜が用いられている(特許文献1、2参照)。
特開2000−47004号公報 特開2003−4904号公報
ところで、従来の多層膜を用いた防眩膜は、屈折率の異なる金属酸化物層を積層させた構成であるから、防眩性を十分に確保するためには、金属酸化物層の層数を増加させる必要があり、したがって、膜強度と反射防止性能の高いレベルでの両立が難しいという問題点があった。
また、金属酸化物層の層数が増加することから、製造ラインの工程数が増加し、コストアップになるという問題点があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、十分な反射防止機能を維持しつつ、コントラストの低下を極力抑制することができ、さらには、プラズマディスプレイパネルに貼着した際に、表示面の斜め方向からのコントラストの低下を小さくすることが可能な防眩部材を提供することを目的とする。
本発明者等は、プラズマディスプレイパネルの表示面に貼着するための防眩部材について鋭意検討した結果、フィルム状またはシート状の透明基材の上に、平均粒径が3.1μm以上かつ8.0μm以下、平均細孔径7.0nm以上かつ24.0nm以下の多孔質シリカ粒子と、前記多孔質シリカ粒子を埋め込むための紫外線硬化型樹脂からなる透明層とを有する防眩層を設けた構成とすれば、十分な反射防止機能を維持しつつ、コントラストの低下を極力抑制することができ、さらには、プラズマディスプレイパネルに貼着した際に、表示面の斜め方向からのコントラストの低下を小さくすることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の防眩部材は、プラズマディスプレイパネルの表示面に貼着するための防眩部材であって、フィルム状またはシート状の透明基材の上に、平均粒径が3.1μm以上かつ8.0μm以下、平均細孔径7.0nm以上かつ24.0nm以下の多孔質シリカ粒子と、前記多孔質シリカ粒子をその一部が露出するように埋め込むための紫外線硬化型樹脂からなる透明層とを含む防眩層を設けてなることを特徴とする。
前記多孔質シリカ粒子は、前記紫外線硬化型樹脂に対して1重量%以上かつ2重量%以下添加してなることが好ましい。
前記透明層の厚みは、前記多孔質シリカ粒子の平均粒径の50%以上かつ90%以下であることが好ましい。
前記防眩層の上に、該防眩層より屈折率の低い低屈折率層を形成した構成としてもよい。
本発明の防眩部材は、ヘイズ値が5%以上かつ15%以下であることが好ましい。
また、60°グロスが45以下であることが好ましい。
また、前記防眩層の垂直方向に対して70°傾斜した方向のコントラストが40%以上かつ80%以下であることが好ましい。
本発明の防眩部材によれば、フィルム状またはシート状の透明基材の上に、平均粒径が3.1μm以上かつ8.0μm以下、平均細孔径7.0nm以上かつ24.0nm以下の多孔質シリカ粒子と、前記多孔質シリカ粒子をその一部が露出するように埋め込むための紫外線硬化型樹脂からなる透明層とを含む防眩層を設けたので、多孔質シリカ粒子及び透明層により防眩層の表面にナノメートル級の微細な凹凸を形成することで、外光の映り込みを減少させることができる。したがって、十分な反射防止機能を維持しつつ、コントラストの低下を抑制することができ、その結果、プラズマディスプレイパネルの表示面における視認性を向上させることができる。
本発明の防眩部材を実施するための最良の形態について説明する。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明の一実施形態の防眩フィルム(防眩部材)を示す断面図であり、プラズマディスプレイパネルの表示面に貼着することにより外光の映り込みを減少させるためのものである。
図において、1は透明な樹脂フィルム(フィルム状の透明基材)、2は樹脂フィルム上に形成された紫外線硬化型樹脂からなる透明層、3は透明層2に頂部近傍が露出するように埋め込まれた多孔質シリカ粒子であり、これら透明層2及び多孔質シリカ粒子3により防眩層4が構成されている。
樹脂フィルム1としては、十分な機械的強度及び物理的強度を有し、かつ平均屈折率が1.55以上の透明なフィルムが好ましく、平均屈折率が1.60以上かつ1.70以下のフィルムがより好ましい。
このようなフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルフィルム、トリアセチルセルロース(TAC)等のセルロースフィルム、ポリエチレン等のポリオレフィンフィルム、ポリアクリレート等のアクリルフィルム、ポリカーボネート(PC)フィルム、ポリエーテルスルホン(PES)フィルム等が挙げられる。
特に、長期の安定性、信頼性を考慮すると、フィルムの強度があり、光学用途として広く用いられているポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが好適である。
樹脂フィルム1の厚みは特に限定はされないが、通常、38μm〜188μm程度の厚みから適宜選択される。
厚みが上記範囲内の樹脂フィルムを用いれば、プラズマディスプレイパネルの表示面に貼着した際に、しわ等が発生し難く、必要以上に伸びることがなく、破断等の不具合が生じることも無い。
多孔質シリカ粒子3の平均粒径は、3.1μm以上かつ8.0μm以下が好ましく、より好ましくは3.1μm以上かつ7.0μm以下、さらに好ましくは3.2μm以上かつ6.0μm以下である。
ここで、多孔質シリカ粒子3の平均粒径を3.1μm以上かつ8.0μm以下と限定した理由は、平均粒径が3.1μm未満では、防眩性を得るための凹凸が十分に形成できないからであり、一方、平均粒径が8.0μmを越えると、凹凸が粗くなり、ヘイズが高くなるからである。
この多孔質シリカ粒子3の平均細孔径は、7.0nm以上かつ24.0nm以下が好ましく、より好ましくは10nm以上かつ22nm以下、さらに好ましくは12nm以上かつ21nm以下である。
ここで、多孔質シリカ粒子3の平均細孔径を7.0nm以上かつ24.0nm以下と限定した理由は、平均細孔径が7.0nm未満では、ヘイズが低くなり、ギラツキが発生するからであり、一方、平均細孔径が24.0nmを越えると、細孔中の空隙量が多くなり、ヘイズが高くなりすぎるからである。
この多孔質シリカ粒子3は、後述する紫外線硬化型樹脂に対して1重量%以上かつ2重量%以下添加してなることが好ましく、より好ましくは1.2重量%以上かつ1.8重量%以下である。
ここで、多孔質シリカ粒子3の添加量を紫外線硬化型樹脂に対して1重量%以上かつ2重量%以下と限定した理由は、添加量が1重量%未満では、十分な凹凸が形成できないからであり、一方、添加量が2重量%を越えると、凹凸が多くなり、斜め方向から見た場合の鮮明度が低下する原因となるからである。
透明層2を構成する紫外線硬化型樹脂としては、特に限定はされないが、例えば、エポキシアクリレート樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート樹脂、ポリエステル(メタ)アクリレート樹脂等が好適に用いられる。
この透明層2の厚みは、多孔質シリカ粒子3の平均粒径の50%以上かつ90%以下であることが好ましく、より好ましくは平均粒径の55%以上かつ80%以下である。
ここで、透明層2の厚みを多孔質シリカ粒子3の平均粒径の50%以上かつ90%以下と限定した理由は、平均粒径の50%未満では、多孔質シリカ粒子の保持ができなくなり、脱落、傷付きの原因となるからであり、一方、平均粒径の90%を越えると、多孔質シリカ粒子の突出量が小さくなるからである。
この防眩フィルムのヘイズ値(曇価)は、5%以上かつ15%以下が好ましく、より好ましくは7%以上かつ14%以下である。
ここで、ヘイズ値を5%以上かつ15%以下と限定した理由は、ヘイズ値は低いほど光透過性が良くなり、コントラストの低下を防止することが可能となるが、ヘイズ値が5%未満では、シンチレーションと呼ばれるギラツキが発生することがあるからであり、一方、ヘイズ値が15%を越えると、コントラストの低下が著しくなるからである。
この防眩フィルムの60°グロスは、45以下が好ましく、より好ましくは40以下である。
ここで、60°グロスを45以下と限定した理由は、60°グロスが45を越えると、蛍光灯等の外光の映り込みが激しくなるからである。
この防眩フィルムの防眩層4の垂直方向に対して70°傾斜した方向のコントラストは、40%以上かつ80%以下が好ましく、より好ましくは50%以上かつ80%以下である。
ここで、上記のコントラストを、40%以上かつ80%以下と限定した理由は、コントラストが40%未満では、斜め方向からの視認性が著しく低下するからであり、一方、コントラストが80%を越えると、十分な防眩性を得ることが困難であるからである。
この防眩フィルムのコントラストは、次のようにして求めることができる。
(1)バックライト上に400dpiのラダーパターンを置く。
一方、厚みが2mmのソーダガラス板に防眩フィルムを貼り付け、サンプルを作製する。
(2)ラダーパターン上にサンプルを載せない状態で、このラダーパターンの垂直方向に対して70°傾斜した方向にカメラを取り付け、サンプルが無い時の最高輝度(Mref)及び最低輝度(mref)を測定する。
(3)ラダーパターン上にサンプルを載せ、このサンプルの垂直方向に対して70°傾斜した方向にカメラを取り付け、サンプルが有る時の最高輝度(M)及び最低輝度(m)を測定する。
(4)下記の式を用いてサンプルが無い時のコントラストCref及びサンプルが有る時のコントラストCを求め、これらコントラストCref及びCからサンプルのコントラストCを求める。
ref=(Mref−mref)/(Mref+mref
=(M−m)/(M+m
C=C/Cref×100
この防眩フィルムは、次のようにして作製することができる。
まず、多孔質シリカ粒子及び紫外線硬化型樹脂を有機溶媒に溶解・分散させ、防眩層形成用塗料を作製する。
有機溶媒としては、特に限定されるものではないが、例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、β−オキシエチルメチルエーテル(メチルセロソルブ)、β−オキシエチルエーテル(エチルセロソルブ)、ブチル−β−オキシエチルエーテル(ブチルセロソルブ)、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のエチレングリコールのモノエーテル類(セロソルブ類)、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素等が好適に用いられる。
次いで、樹脂フィルム1上に防眩層形成用塗料を、ワイヤーバー法、スピンコート法、スプレーコート法、ディップ法、グラビアコート法、ロールコート法、スクリーン印刷法、ナイフコータ法、リバースロールコータ法、キスコータ法等により塗布して塗膜を形成し、その後、この塗膜に紫外線(UV)を照射し、紫外線硬化型樹脂を硬化させ、防眩層4を形成する。
図2は、本発明の一実施形態の反射防止膜付防眩フィルムを示す断面図であり、図1の防眩フィルムと異なる点は、防眩層4のうち透明層2の上に、防眩層4より屈折率が低い低屈折率層11を形成し、この低屈折率層11を反射防止膜とした点である。
この低屈折率層11の屈折率は、1.35〜1.45が好ましい。
この低屈折率層11としては、防眩層4に接合するバインダーとしての機能を有し、かつ透明であるものであればよく、特に限定されるものではないが、例えば、ポリシロキサン、オルガノシロキサン、アクリル系樹脂等が挙げられる。
また、この低屈折率層11は、フルオロアルキルシラン誘導体、中空シリカ、多孔質状のシリカ粒子のいずれか1種または2種以上を含有したことが好ましい。
本実施形態の防眩フィルムによれば、透明な樹脂フィルム1上に、平均粒径が3.1μm以上かつ8.0μm以下、平均細孔径7.0nm以上かつ24.0nm以下の多孔質シリカ粒子3と、多孔質シリカ粒子3をその頂部近傍が露出するように埋め込むための紫外線硬化型樹脂からなる透明層2とからなる防眩層4を設けたので、蛍光灯等の外光の映り込みを減少させることができる。したがって、十分な反射防止機能を維持しつつ、コントラストの低下を抑制することができる。
したがって、この防眩フィルムをプラズマディスプレイパネルの表示面に貼着することにより、表示面における蛍光灯等の外光の映り込みを減少させることができ、その結果、プラズマディスプレイパネルの表示面における視認性を向上させることができる。
さらに、防眩層4上に低屈折率層11を形成することにより、反射防止機能をさらに向上させることができる。
本発明を実施例1〜3及び比較例1〜7により説明するが、本発明は、下記実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
A.防眩層形成用塗料の作製
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)30.0g、光開始剤としてイルガキュア907(商品名:チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(株)社製)3.0g、多孔質シリカ粒子として粒径が3.2μm、平均細孔径が21nmの多孔質ビーズ サイリシア320(商品名:富士シリシア化学(株)社製)0.30g、分散剤としてDisperbyk−2000(商品名:ビックケミージャパン社製)0.1g、固形分調整用溶剤としてトルエン66.6gを、高速ミキサーを用いて混合・分散し、防眩層形成用塗料A1を作製した。
B.低屈折率層形成用塗料の作製
テトラメトキシシラン TSL8114(商品名:GE東芝シリコーン社製)2.43g、フルオロアルキルシラン TSL8257(商品名:GE東芝シリコーン社製)0.70g、メタクリル基含有シランカップリング剤 TSL8370(商品名:GE東芝シリコーン社製)0.20g、中空シリカ微粒子の含有率が20重量%の中空シリカ微粒子2−プロパノール分散液(触媒化成社製)6.0g、反応性シリコーンオイル BYK−UV3500(商品名:ビックケミージャパン社製)0.06g、アルコゾールP−9(甘粕化学産業社製)84.51gを混合し、攪拌しながら希硝酸を滴下した。希硝酸としては、1mol/Lの硝酸0.10gを純水6.0gで希釈したものを用いた。
滴下後、そのまま12時間攪拌することにより、低屈折率層形成用塗料B1を作製した。
C.反射防止膜付防眩フィルムの作製
膜厚が75μmの透明ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム A−4300(東洋紡(株)製)上に、防眩層形成用塗料A1をワイヤーバー#3にて塗布し、120℃にて1分間乾燥した後、紫外線を照射して硬化させ、防眩層を作製した。その後、この防眩層の上に、低屈折率層形成用塗料B1をワイヤーバー#5にて塗布し、120℃にて1分間乾燥させ、実施例1の反射防止膜付防眩フィルムを作製した。
(実施例2)
防眩層形成用塗料の作製
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)30.0g、光開始剤としてイルガキュア184(商品名:チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(株)社製)3.0g、多孔質シリカ粒子として粒径が3.2μm、平均細孔径が21nmの多孔質ビーズ サイリシア320(商品名:富士シリシア化学(株)社製)0.60g、分散剤としてDisperbyk−2000(商品名:ビックケミージャパン社製)0.1g、固形分調整用溶剤としてトルエン66.3gを、高速ミキサーを用いて混合・分散し、防眩層形成用塗料A2を作製した。
その後、実施例1と同様にして実施例2の反射防止膜付防眩フィルムを作製した。
(実施例3)
防眩層形成用塗料の作製
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)30.0g、光開始剤としてイルガキュア907(商品名:チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(株)社製)3.0g、多孔質シリカ粒子として粒径が8.0μm、平均細孔径が17nmの多孔質ビーズ サイリシア450(商品名:富士シリシア化学(株)社製)0.50g、分散剤としてDisperbyk−2000(商品名:ビックケミージャパン社製)0.1g、固形分調整用溶剤としてトルエン66.4gを、高速ミキサーを用いて混合・分散し、防眩層形成用塗料A3を作製した。
その後、実施例1と同様にして実施例3の反射防止膜付防眩フィルムを作製した。
(比較例1)
防眩層形成用塗料の作製
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)30.0g、光開始剤としてイルガキュア907(商品名:チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(株)社製)3.0g、多孔質シリカ粒子として粒径が2.7μm、平均細孔径が7.0nmの多孔質ビーズ サイリシア530(商品名:富士シリシア化学(株)社製)0.50g、分散剤としてDisperbyk−2000(商品名:ビックケミージャパン社製)0.1g、固形分調整用溶剤としてトルエン66.4gを、高速ミキサーを用いて混合・分散し、防眩層形成用塗料A4を作製した。
その後、実施例1と同様にして比較例1の反射防止膜付防眩フィルムを作製した。
(比較例2)
防眩層形成用塗料の作製
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)30.0g、光開始剤としてイルガキュア907(商品名:チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(株)社製)3.0g、多孔質シリカ粒子として粒径が9.0μm、平均細孔径が21nmの多孔質ビーズ サイリシア380(商品名:富士シリシア化学(株)社製)0.50g、分散剤としてDisperbyk−2000(商品名:ビックケミージャパン社製)0.1g、固形分調整用溶剤としてトルエン66.4gを、高速ミキサーを用いて混合・分散し、防眩層形成用塗料A5を作製した。
その後、実施例1と同様にして比較例2の反射防止膜付防眩フィルムを作製した。
(比較例3)
防眩層形成用塗料の作製
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)30.0g、光開始剤としてイルガキュア907(商品名:チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(株)社製)3.0g、多孔質シリカ粒子として粒径が5μm、平均細孔径が25nmの多孔質ビーズ サンフェスタ H−52(商品名:旭硝子(株)社製)0.50g、分散剤としてDisperbyk−2000(商品名:ビックケミージャパン社製)0.1g、固形分調整用溶剤としてトルエン66.4gを、高速ミキサーを用いて混合・分散し、防眩層形成用塗料A6を作製した。
その後、実施例1と同様にして比較例3の反射防止膜付防眩フィルムを作製した。
(比較例4)
防眩層形成用塗料の作製
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)30.0g、光開始剤としてイルガキュア907(商品名:チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(株)社製)3.0g、無孔質シリカ粒子として粒径が4μmの無孔質ビーズ クオートロンSP−4B(商品名:扶桑化学工業(株)社製)0.50g、分散剤としてDisperbyk−2000(商品名:ビックケミージャパン社製)0.1g、固形分調整用溶剤としてトルエン66.4gを、高速ミキサーを用いて混合・分散し、防眩層形成用塗料A7を作製した。
その後、実施例1と同様にして比較例4の反射防止膜付防眩フィルムを作製した。
(比較例5)
A.防眩層形成用塗料の作製
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)30.0g、光開始剤としてイルガキュア907(商品名:チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(株)社製)3.0g、多孔質シリカ粒子として粒径が3.2μm、平均細孔径が21nmの多孔質ビーズ サイリシア320(商品名:富士シリシア化学(株)社製)0.30g、分散剤としてDisperbyk−2000(商品名:ビックケミージャパン社製)0.1g、固形分調整用溶剤としてトルエン66.6gを、高速ミキサーを用いて混合・分散し、防眩層形成用塗料A8を作製した。
B.反射防止機能付防眩フィルムの作製
膜厚が75μmの透明ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム A−4300(東洋紡(株)製)上に、防眩層形成用塗料A8をワイヤーバー#9にて塗布し、120℃にて1分間乾燥した後、紫外線を照射して硬化させ、防眩層を作製した。その後、この防眩層の上に、実施例1の低屈折率層形成用塗料B1をワイヤーバー#5にて塗布し、120℃にて1分間乾燥させ、比較例5の反射防止膜付防眩フィルムを作製した。
(比較例6)
防眩層形成用塗料の作製
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)30.0g、光開始剤としてイルガキュア907(商品名:チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(株)社製)3.0g、多孔質シリカ粒子として粒径が4.1μm、平均細孔径が17nmの多孔質ビーズ サイリシア430(商品名:富士シリシア化学(株)社製)0.2g、分散剤としてDisperbyk−2000(商品名:ビックケミージャパン社製)0.1g、固形分調整用溶剤としてトルエン66.6gを、高速ミキサーを用いて混合・分散し、防眩層形成用塗料A9を作製した。
その後、実施例1と同様にして比較例6の反射防止膜付防眩フィルムを作製した。
(比較例7)
防眩層形成用塗料の作製
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)30.0g、光開始剤としてイルガキュア907(商品名:チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(株)社製)3.0g、多孔質シリカ粒子として粒径が4.1μm、平均細孔径が17nmの多孔質ビーズ サイリシア430(商品名:富士シリシア化学(株)社製)1.0g、分散剤としてDisperbyk−2000(商品名:ビックケミージャパン社製)0.1g、固形分調整用溶剤としてトルエン66.6gを、高速ミキサーを用いて混合・分散し、防眩層形成用塗料A10を作製した。
その後、実施例1と同様にして比較例7の反射防止膜付防眩フィルムを作製した。
「評価」
以上により得られた実施例1〜3および比較例1〜7それぞれの反射防止膜付防眩フィルムの全光線透過率、ヘイズ値(曇価)、60°におけるグロス、視感度反射率、密着性、鉛筆硬度、耐スチールウール特性、斜め方向からの視認性の各評価項目について、次の方法を用いて評価した。
(1)全光線透過率
日本工業規格JIS K 7105「プラスチックの光学的特性試験方法」に準拠して、反射防止膜付防眩フィルムの全光線透過率を測定した。
(2)ヘイズ値
日本工業規格JIS K 7105「プラスチックの光学的特性試験方法」に準拠して、反射防止膜付防眩フィルムのヘイズ値を測定した。
(3)60°におけるグロス
日本工業規格JIS K 7105「プラスチックの光学的特性試験方法」に準拠して、反射防止膜付防眩フィルムの60°におけるグロスを測定した。
(4)視感度反射率
紫外・可視光分光光度計V−570(日本分光社製)を用いて、反射防止膜付防眩フィルムの5°正反射率を測定し、この測定値に比視感度値を乗じて反射防止膜付防眩フィルムの視感度反射率を算出した。
(5)密着性
日本工業規格JIS K 5600−5−6「塗料一般試験法」の碁盤目剥離法の操作に準拠して、反射防止膜付防眩フィルムの表面にて、10mm角の各辺にカッターナイフで1mm間隔の切り込みを縦11本、横11本入れることにより、合計100個の升目を形成し、その上に24mm幅のセロハンテープを密着させ、素早くこのセロハンテープを60度方向に強制剥離した。このセロハンテープの密着、剥離の操作を3回繰り返し、残存する升目の数を計数した。
(6)鉛筆硬度
日本工業規格JIS K 5600−5−4「塗料一般試験法」に準拠して、反射防止膜付防眩フィルムの鉛筆硬度を測定した。
(7)耐スチールウール特性
#0000のスチールウールに、250g/cmの荷重を負荷しながら、反射防止膜付防眩フィルムの低屈折率層の表面上を10回往復させ、その後、低屈折率層の表面を観察し、評価した。評価基準は以下の通りである。
○:低屈折率層に傷が認められない。
×:低屈折率層に傷が認められる。
(8)斜め方向からの視認性
防眩フィルムのコントラストCを上述した方法により求め、このコントラストCの値が40%以上かつ80%以下の場合、視認性が良好である「○」と判断し、コントラストCの値が上記の範囲を外れた場合、視認性が低下している「×」と判断した。
実施例1〜3および比較例1〜7の反射防止膜付防眩フィルムの評価結果を表1に示す。
Figure 2007286226
本発明の防眩部材は、フィルム状またはシート状の透明基材の上に、平均粒径が3.1μm以上かつ8.0μm以下、平均細孔径7.0nm以上かつ24.0nm以下の多孔質シリカ粒子と、この多孔質シリカ粒子をその一部が露出するように埋め込むための紫外線硬化型樹脂からなる透明層とを含む防眩層を設けたものであるから、プラズマディスプレイパネル(PDP)はもちろんのこと、その他の自発光型の表示装置の画像表示部の表示面へも適用可能であり、その工業的価値は極めて大きなものである。
本発明の一実施形態の防眩フィルムを示す断面図である。 本発明の一実施形態の反射防止膜付防眩フィルムを示す断面図である。
符号の説明
1 透明な樹脂フィルム
2 透明層
3 多孔質シリカ粒子
4 防眩層
11 低屈折率層

Claims (7)

  1. プラズマディスプレイパネルの表示面に貼着するための防眩部材であって、
    フィルム状またはシート状の透明基材の上に、平均粒径が3.1μm以上かつ8.0μm以下、平均細孔径7.0nm以上かつ24.0nm以下の多孔質シリカ粒子と、前記多孔質シリカ粒子をその一部が露出するように埋め込むための紫外線硬化型樹脂からなる透明層とを含む防眩層を設けてなることを特徴とする防眩部材。
  2. 前記多孔質シリカ粒子は、前記紫外線硬化型樹脂に対して1重量%以上かつ2重量%以下添加してなることを特徴とする請求項1記載の防眩部材。
  3. 前記透明層の厚みは、前記多孔質シリカ粒子の平均粒径の50%以上かつ90%以下であることを特徴とする請求項1または2記載の防眩部材。
  4. 前記防眩層の上に、この防眩層より屈折率の低い低屈折率層を形成してなることを特徴とする請求項1、2または3記載の防眩部材。
  5. ヘイズ値が5%以上かつ15%以下であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の防眩部材。
  6. 60°グロスが45以下であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載の防眩部材。
  7. 前記防眩層の垂直方向に対して70°傾斜した方向のコントラストが40%以上かつ80%以下であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の防眩部材。
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