JP2007282046A - 通信装置および無線中継システム - Google Patents

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Abstract

【課題】他の通信装置と協調動作を行うことにより、自身または他の通信装置が備えたアンテナ数を超える多重数のMIMO伝送を実現する通信装置を得ること。
【解決手段】本発明にかかる通信装置は、MIMO伝送された受信信号をデジタル信号に変換するAD変換部(13)と、AD変換部(13)が出力したデジタル信号を保持しておくバッファメモリ部(14)と、他の通信装置との間で予め決定しておいた信号読み出し速度でバッファメモリ部(14)からデジタル信号を読み出し、読み出したデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換部(15)と、受信信号が自装置宛に送信された信号でない場合、アナログ信号をペイロードに格納し、ペイロードにヘッダ情報を付与して生成した信号を中継信号として受信信号の宛先通信装置に対して送信する中継信号生成手段(セレクタ(19),中継送信部(20))と、を備えることとした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、MIMO(Multi-Input Multi-Output)によるデータ伝送を行う通信装置および無線中継システムに関するものであり、特に、複数の通信装置が協調動作を行うことにより、データ伝送を行う通信装置が備えるアンテナ数を超える多重数のMIMO多重伝送を実現する通信装置および無線中継システムに関するものである。
無線端末(通信装置)を協調動作させることにより仮想的に構築されたMIMO伝送路においてデータをMIMO多重伝送し、通信容量を改善する技術が開示されている(たとえば非特許文献1参照)。
下記非特許文献1の記載によれば、無線端末に短距離通信用送受信機を組み合わせ、短距離通信用送受信機を用いて接続された複数の無線端末がアドホックネットワークを構築する。そして、ある端末(データの送信元端末)がこのアドホックネットワークを介して送信信号をアドホックネットワーク内の複数の無線端末に分配し、複数の無線端末のアンテナを用いて、データの送信先である基地局に対してデータをMIMO多重伝送する。すなわち、アドホックネットワーク内の複数の無線端末が、MIMO多重伝送を行いたい送信元無線端末から受け取った信号を分担して基地局へ送信(転送)することにより、データの送信元無線端末が備えるアンテナ数を超える多重数のMIMO多重伝送を実現する。また、逆方向のデータ伝送時も同様に、アドホックネットワーク内の複数の無線端末のアンテナを用いて、MIMO多重伝送を行う。
このようにすることで、無線端末筐体の大きさに関する制約などにより無線端末1台あたりのアンテナ本数が少ない場合であっても、MIMO多重伝送によるスループットや周波数利用効率の改善といった効果を亨受できる。
鈴木秀格、村田英一、栗原宏、荒木純道、「UWB無線通信によるアドホックネットワークを利用したセルラMIMO空間多重伝送」、2003年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会講演論文集 B-5-222, p.599.
しかしながら、上記従来の複数の端末を協調動作させて仮想的にMIMO伝送路を構築する方式では、前述の短距離通信のような協調端末間の無線伝送方式に関して、その送受信機の具体的な実現方式が開示されていない、という問題があった。協調動作によるMIMO伝送を実現するためには、はじめにこの短区間通信用送受信機を実現しなければならないが、前述の非特許文献1を含め、ほとんどの文献で短区間通信用送受信機の実現性は考慮されておらず、それが実現可能であるとの仮定のもとに説明がなされている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、MIMO多重伝送路を仮想的に構築するために必要な、短区間通信を実現する通信装置および無線中継システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、他の通信装置と協調動作を行いながら、当該他の通信装置または/および自装置が備えるアンテナ数を超える多重数でMIMO多重伝送された受信信号を、必要に応じて当該他の通信装置へ中継送信する通信装置であって、前記MIMO伝送された受信信号(MIMO受信信号)をデジタル信号に変換するAD変換手段と、前記AD変換手段が出力したデジタル信号を保持しておく信号保持手段と、前記他の通信装置との間で予め決定しておいた信号読み出し速度で前記信号保持手段から前記デジタル信号を読み出し、当該読み出したデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換手段と、前記MIMO受信信号が自装置宛に送信された信号でない場合、前記アナログ信号をペイロードに格納し、当該ペイロードにヘッダ情報を付与して生成した信号を中継信号として前記受信信号の宛先通信装置に対して送信する中継信号生成手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、受信したMIMO信号をアナログ形式の信号として無線フレームのペイロードに載せて他の端末へ中継送信することとしたので、MIMO多重伝送路を仮想的に構築するために必要な、短区間通信を実現しつつ、デジタル形式の信号として中継送信する場合と比較して、中継に必要な伝送帯域を大幅に削減することができ、無線中継システムのコスト削減や中継装置の小型化・低消費電力化に寄与することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる通信装置および無線中継システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明にかかる通信装置が、MIMO伝送された受信信号に基づいて生成された情報またはMIMO伝送する送信信号に基づいて生成された情報を、協調動作を行う他の通信装置との間で送受信する際に使用する無線中継用フレームの構成例を示す図である。この無線中継用フレーム(以下、無線フレームと呼ぶ)1は、ヘッダ(Header)2およびペイロード(Payload)3により構成される。
ヘッダ2には、無線中継(無線フレームの送受信動作)を制御するための制御信号や、無線中継を行う通信装置同士が通信を確立するための同期信号など、通信装置間で中継される送受信信号以外の信号が含まれる。ヘッダ2の信号は、デジタル方式で変調され、含まれる情報はデジタル形式で表現される。一方、ペイロード3は、通信装置間で中継送信される無線信号を含む。また、ペイロード3の信号は、中継送信される信号の波形をアナログ変調方式で変調したものや、変調処理を施さずに中継送信される信号の波形をそのままの形で格納したものである。
後述する実施の形態においては、このような構成の無線フレーム1を繰り返し伝送することによって無線中継を行う。なお、ペイロード3に載せる信号の時間スケールは元の信号(中継送信を行う前の信号)と必ずしも同じでなくてもよく、たとえば元の信号をメモリ等に一旦格納し、その2倍の速さで再生するなど、時間的に圧縮したものとしてもよい。
実施の形態1.
本実施の形態においては、本発明にかかる通信装置が協調動作を行う他の通信装置に対して、上述した構成の無線中継フレーム(無線フレーム)を使用して受信信号を中継する動作について説明する。図2は、本発明にかかる無線中継システムの実施の形態1の構成例を示す図である。この無線中継システムは、BS(Base Station:基地局)4と、MS(Mobile Station:端末)6−1および6−2と、により構成される。BS1は、信号をMIMO伝送することが可能な2本のアンテナ(アンテナ5−1および5−2)を備え、MS6−1,6−2は、それぞれBS4との間で信号の送受信を行うためのアンテナ7−1,7−2と、BS4からの受信信号またはBS4への送信信号を他のMSとの間でやり取りするためのアンテナ8−1,8−2と、を備える。
また、図2は、BS4がMIMO伝送した信号(MIMO信号)S112およびS122をMS6−2が受信し、それらを中継信号S200としてMS6−1へ転送(中継送信)することによって、送信アンテナ本数と受信アンテナ本数がそれぞれ2本のMIMO伝送路を仮想的に構築する場合の例を示している。以下、この図を使用して、MS6−2が受信信号(MIMO信号S112およびS122)をMS6−1へ中継する場合の動作を説明する。
BS4は、アンテナ5−1および5−2を使用して、MIMO信号をMS6−1に向けて送信する。MS6−1はアンテナ7−1を1本しか持たないため、MS6−2のアンテナ7−2と合わせた2本のアンテナを用いてMIMO信号S111、S121、S112およびS122を受信し、信号分離と復調処理を行う。このとき、BS4からMS6−1へ直接送られるMIMO信号S111(アンテナ5−1からアンテナ7−1への送信信号)およびS121(アンテナ5−2からアンテナ7−1への送信信号)はそのままMS6−1で利用可能だが、BS4からMS6−2へ送られるMIMO信号S112(アンテナ5−1からアンテナ7−2への送信信号)およびS122(アンテナ5−2からアンテナ7−2への送信信号)はMS6−2からMS6−1へ中継しなければならない。そのため、MS6−2は、MIMO信号S112およびS122に基づいて生成した信号を中継信号S200として中継用のアンテナ8−1からMS6−1(アンテナ8−2)へ中継送信する。なお、中継の際には、図1に示した無線フレーム1を用いる。
MS6−2において、アンテナ7−2にはMIMO信号S112とMIMO信号S122が加算された信号が入力される。MS6−2は、この入力信号(受信信号)に対して、フィルタリング,増幅,周波数変換,などのアナログ信号処理を実行する。またここで入力信号およびそのアナログ信号処理結果を被変調波形として変調処理を行う場合もある。このようにアナログ信号処理された結果は、無線フレーム1のペイロード3のサイズに応じて適宜分割され、ペイロード3に格納される。なお、ペイロード3に格納される信号は、一旦記憶素子に格納され、あるタイミングで再生されたものを用いてもよい。その場合、再生速度は記録速度と必ずしも一緒でなくてもよい。たとえば、ペイロード3に格納される信号の帯域に余裕があるときは、再生速度を2倍にして中継に要する時間を半減するといった処理を行ってもよい。
MS6−1は、受信した無線フレーム1(中継信号S200)のヘッダ2に格納された情報を用いて無線中継システムの同期や制御を行う。また、MS6−1は、MS6−2から受信した無線フレーム1のペイロード3に格納された信号に基づいてMIMO信号S112およびS122を復元し、それらをBS4から直接受信したMIMO信号S111およびS121と組み合わせてMIMO信号の分離や復調処理を行う。
なお、上述した説明においては、MS6−1宛のMIMO信号を受信したMS6−2が、その受信信号をMS6−1へ中継する場合について説明したが、この中継動作と並行して、MS6−2宛のMIMO信号を受信したMS6−1が、その受信信号をMS6−2へ中継することも、中継回線の帯域が許す範囲で可能である。
つづいて、本発明にかかる通信装置が中継信号(無線フレーム)を生成し、協調動作を行う他の通信装置に対して、生成した中継信号を送信する動作を説明する。図3は、本発明にかかる通信装置の構成例を示す図であり、図2に示したMS6−1および6−2に相当する装置の構成例を示している。
この通信装置は、アンテナ7,アンテナ8,切替部11と,MIMO受信部12,請求項1に記載のAD変換手段に相当するAD変換部13,請求項1および請求項10に記載の信号保持手段に相当するバッファメモリ部14,請求項1に記載のDA変換手段に相当するDA変換部15,制御部16,アナログ信号処理部17,変調部18,セレクタ19,中継送信部20,切替部21,中継受信部22,アナログ信号処理部23,復調部24,請求項10に記載のAD変換手段に相当するAD変換部25,請求項10に記載のDA変換手段に相当するDA変換部26,MIMO送信部27,を備える。なお、セレクタ19および中継送信部20が中継信号生成手段に相当する。
まず、図3に基づいて、受信した自装置宛でないMIMO信号を、宛先装置である他の通信装置へ中継送信する動作を説明する。
送信元の装置から送信されたMIMO信号S100は、アンテナ7で受信され、アンテナ7の出力は切替部11によってMIMO受信部12に入力される。MIMO受信部12は、入力信号に対して、増幅,フィルタリング,周波数変換,などのアナログ信号処理を実行する。AD変換部13は、MIMO受信部12からの入力信号を量子化し、量子化後のデジタル信号をバッファメモリ部14に格納する。その後、バッファメモリ部14に格納されたデジタル信号は、DA変換部15により読み出され、DA変換部15においてアナログ信号に戻される。なお、バッファメモリ部14へのデータ格納/読み出し制御、DA変換部15の信号変換速度などは制御部16によって制御される。また、制御部16は、信号の中継送信先MSとの間で予め決定しておいた条件に基づいて各部の制御を行う。このようにして得られたアナログ信号に対してアナログ信号処理部17は、当該信号をスペクトラムマスクに適合させるためのフィルタリング処理,中継回線で処理利得を得るための拡散処理,などを実行し、無線フレーム1のペイロード3(図1参照)に載せる信号を生成する。
一方、変調部18は、制御部16から出力された制御情報,同期用プリアンブル信号,などに基づいてヘッダ2に載せる信号を生成する。そして、セレクタ19は、制御部16の指示に従い、変調部18からの出力信号と、アナログ信号処理部17からの出力信号を時間的に結合して無線フレーム1と同じフォーマットの信号を生成する。中継送信部20は、セレクタ19からの出力信号の増幅やフィルタリング処理などを行い、処理の結果得られた信号を中継信号S200として、切替部21およびアンテナ8を介して宛先MSへ送信する。なお、無線フレームの生成動作の詳細については後述する。
次に、複数のMSが協調動作を行うことにより、信号の送信元MSが備えるアンテナ数を超える多重数で信号をMIMO伝送する動作について説明する。図3において、アンテナ8が、他のMS(MIMO伝送する信号の送信元MS)から宛先装置に対して送信してほしいMIMO信号を復元するための情報を含む中継信号を受信すると、その受信信号は、切替部21を介して中継受信部22に入力される。中継受信部22は、入力信号の増幅や周波数変換,フィルタリング,などの処理を実行する。中継受信部22における処理の結果のうち、中継信号のヘッダに格納されていた信号は復調部24に渡され、ペイロードに格納されていた信号はアナログ信号処理部23に渡される。復調部24は、受け取った信号に基づいた同期処理,受け取った信号からの制御情報の取り出し,などを行い、さらに、取り出した制御情報を制御部16へ渡す。また、アナログ信号処理部23は、上記アナログ信号処理部17が実行する処理に対応した、フィルタリング処理,逆拡散処理,などを実行する。
AD変換部25は、制御部16に指示された変換速度でアナログ信号処理部23からの出力信号を量子化する。AD変換部25からの出力信号は、バッファメモリ部14に一旦格納される。そして、一旦格納された信号は、制御部16が指示するタイミングでDA変換部26に対して出力され、DA変換部26は、バッファメモリ部14からの入力信号をアナログ信号に変換する。このとき、バッファメモリ部14に格納されている信号が時間的に圧縮された状態であれば、バッファメモリ部14は、この信号が時間伸展され、圧縮される前の状態に戻るようなタイミングで、DA変換部に対して信号を出力する。なお、制御部16は、上記中継信号の送信元MSとの間で予め決定しておいた条件に基づいてバッファメモリ部14およびAD変換部25の制御を行う。そして、MIMO送信部27が、DA変換部26からの入力信号に対してフィルタリング,周波数変換,増幅,などの処理を実行する。MIMO送信部27からの出力信号は、切替部11を介してアンテナ7よりMIMO信号として宛先装置へ送信される。
つづいて、本発明にかかる通信装置(MS)が無線フレームを生成する動作について詳細に説明する。図4は、MIMO信号受信時の無線フレーム生成動作例を示す図である。図4において、31、32および34はペイロード,33は無線フレームのヘッダ,35はヘッダ33およびペイロード34を含んだ無線フレームである。なお、その他の部分は、図3に示した通信装置から無線フレーム生成動作に関連する部分のみを抽出して図示したものである。そのため、図3に示した通信装置と対応する部分に同一の符号を付している。
受信信号S100は、アンテナ7およびMIMO受信部12を介してAD変換部13に入力され、量子化されたのちバッファメモリ部14に格納される。格納された情報は、ペイロード34に納めることが可能な情報量の単位毎に、逐次無線フレーム化される。以下、無線フレーム化処理を図4に基づいて具体的に説明する。
ペイロード31は、バッファメモリ部14に格納される情報(AD変換部13の出力信号)から、処理単位(ペイロード34に納めることが可能な情報量)分の情報を切り出して図示したものである。バッファメモリ部14に格納された情報は、無線中継システムで逐次処理するためにペイロード32としてDA変換部15により読み出される。図4では、ペイロード31に格納された情報の書き込み速度とペイロード32に格納された情報の読み出し速度が異なる場合を図示しており、ペイロード32の読み出し速度がペイロード31の書き込み速度よりも速いため、読み出し後の信号(ペイロード32)は時間的に圧縮された状態になる。このようにすることで、MIMO信号を中継するMSが複数存在する場合にそれらの中継信号を時間多重して互いに干渉を与えないような状態で送信することが可能となる。なお、DA変換部15は、制御部16により指示されたタイミング(速度)でバッファメモリ部14から情報を読み出す。DA変換部15は、ペイロード32をアナログ信号に変換し、アナログ信号処理部17は、アナログ変換後のペイロード32に対してフィルタリング処理,拡散処理,などを実行し、その処理結果をペイロード34としてセレクタ19へ出力する。一方、変調部18が制御情報,同期用プリアンブル信号,などに基づいて生成した信号であるヘッダ33もセレクタ19に入力される。そして、セレクタ19は、入力されたヘッダ33とペイロード34を結合して無線フレーム35を生成する。
受信したMIMO信号を中継送信する通信装置が、以上の無線フレーム生成動作を繰り返し実行して生成した無線フレームを他の装置へ送信し、一方、これらを受信した装置が無線フレームのペイロードに含まれる信号に基づいて、無線フレームの送信元の通信装置が受信したMIMO信号を復元することで、元のMIMO信号S100を中継する。また、複数の通信装置が協調動作を行うことにより信号の送信元通信装置が備えるアンテナ数を超えた多重数のMIMO伝送を行うには、上述した手順と逆の動作を実行する。なお、上述したとおり無線フレームのペイロードに含まれる信号はアナログ形式の信号である。
ここで、アンテナ7の入力信号に基づいて生成した信号をアナログ形式でペイロードに格納する利点について説明する。たとえば、従来のMIMO通信装置として“樋口健一、新博行、川本潤一郎、川合裕之、前田規行、佐和橋 衛、「最大データレート1Gbpsを実現するMIMOチャネル用ブロードバンドパケット無線アクセス実験装置の概要」、2005年電子情報通信学会総合大会講演論文集 B-5−69, p.518.”において開示されている装置では送信アンテナ4本、受信アンテナ4本のMIMO多重伝送をA/D変換速度135MHzで実現している。このときの量子化ビット数は不明だが、たとえばI−chおよびQ−chの量子化ビット数を各16bitと仮定すると、A/D変換器からの出力をデジタル形式で中継する場合、無線中継システムは17Gbps以上の膨大な伝送帯域が必要であり、中継が困難となる。これをA/D変換器からの出力よりも後段の信号、たとえば復調結果のようなものを用いれば伝送情報量が大幅に削減できるが、MIMO信号の処理にはすべてのアンテナの出力を使用する必要があるため、削減できる量も自ずと限られてしまう。
一方、アンテナ7−2入力に基づいて生成した信号をアナログ形式の信号としてペイロード3に格納することができれば、中継に必要な帯域は中継したい信号の無線帯域幅で決まるため、デジタル形式で中継する場合に比べて大幅に伝送情報量の削減が可能となり、中継の実現性が増加する。たとえば前述の非特許文献2に示されたシステムは無線帯域が約100MHzなので、この信号を表現できる中継帯域が確保すればよい。
また、上述した構成の無線フレーム1を使用して信号の中継を行うことにより、無線中継システムを簡易に構成することが可能となる。具体的には、ヘッダ2は既存のシステムのものを流用し、ペイロード3に、本来載せていたデジタル形式の信号に代えて上述したアナログ信号を載せて利用する。これにより、既存のシステムの枠組を流用して無線中継システムを構築することが可能となり、結果として無線中継システムを簡易に構成することができる。また、このようにすることで、他の既存システム、たとえばUWB(Ultra Wide Band)無線通信を利用した短区間通信システムを運用しながら、その一部を中継用に流用することによって、中継制御は既存システムを利用し、中継送信する信号のみを独自の形式でペイロードに載せて中継することも可能となる。
なお、本実施の形態では、MS同士で中継を行う場合に関して説明を行ったが、中継元となる装置は中継機能を持つものならば何でもよい。たとえば、中継機能に特化した小型中継装置をMSの周囲に配置して、この小型中継装置が仮想的にMIMO多重通信路を構築するといったことも可能である。
また、本実施の形態では、BSから送信されるMIMO信号を複数のMSで受信する場合について説明したが、これは、たとえばアドホックネットワークのような、対等なMS同士でネットワークを構成するようなシステム内において送信されるMIMO信号であっても同様の中継を行うことは可能である。
このように、本実施の形態においては、通信装置(MS)は、受信したMIMO信号を中継送信先の通信装置が復元するための信号を、アナログ形式の信号として無線フレームのペイロードに載せて他の通信装置へ中継送信することとした。これにより、MIMO多重伝送路を仮想的に構築するために必要な、短区間通信を実現しつつ、デジタル形式の信号として中継送信する場合と比較して、中継に必要な伝送帯域を大幅に削減することができ、無線中継システムのコスト削減や通信装置の小型化・低消費電力化に寄与することができる。
また、信号中継用の無線フレームのヘッダとして既存の無線システムにおいて使用しているフレームのヘッダと同一形式のものを使用することとし、中継方式として既存の無線システムを流用しやすい形とした。これにより、無線中継システム構築のコスト削減効果が得られる。
また、通信装置は、さらに、アナログ変換後の信号を時間圧縮して他の装置へ中継送信することとした。これにより、MIMO信号を中継する装置が複数存在する場合、各装置が中継信号を時間多重して送信することができる。
実施の形態2.
つづいて、実施の形態2の通信装置および無線中継システムについて説明する。図5は、実施形態2の無線中継システムの構成例を示す図である。図5において、1−2〜1−7は無線フレ−ム,2−2〜2−7はヘッダ,3−2〜3−7はペイロ−ド,4はBS(基地局),5−1〜5−4はBSが備えるアンテナ,S100−1〜S100−8はMIMO信号,6−1〜6−4はMS(通信装置),7−1〜7−4はMSが備えるMIMO信号送受信用のアンテナ,8−1〜8−4はMSが備えるMIMO信号中継用のアンテナ,33はMIMO伝送路である。また、図5は、4台のMS6−1〜6−4が協調動作して4×4のMIMO伝送路40を構築し、MS6−1にMIMO信号S100−1〜S100−8を集約する場合を示している。
図5に基づいて、各MSが受信したMIMO信号をMS−6−1に集約する動作を説明する。BS4から送信された信号はMIMO伝送路40を介して、アンテナ5−1〜5−4の出力が互いに多重されたMIMO信号S100−1〜S100−8として各MSに受信される。MIMO信号S100−1およびS100−5は、信号の宛先であるMS6−1に直接入力され、一方、MIMO信号S100−2〜S100−4およびS100−6〜S100−8は、それぞれMS6−2〜6−4によって6−1へ中継される。具体的には、MS6−2は、ヘッダ2−2とペイロード3−2の組み合わせからなる無線フレーム1−2にてMIMO信号S100−2を中継し、また、ヘッダ2−5とペイロード3−5の組み合わせからなる無線フレーム1−5にてMIMO信号S100−5を中継する。MS6−3は、ヘッダ2−3とペイロード3−3の組み合わせからなる無線フレーム1−3にてMIMO信号S100−3を中継し、また、ヘッダ2−6とペイロード3−6の組み合わせからなる無線フレーム1−6にてMIMO信号S100−6を中継する。MS6−4は、ヘッダ2−4とペイロード3−4の組み合わせからなる無線フレーム1−4にてMIMO信号S100−4を中継し、また、ヘッダ2−7とペイロード3−7の組み合わせからなる無線フレーム1−7にてMIMO信号S100−7を中継する。
なお、上記無線フレーム1−2〜1−7は、互いに干渉を与えないような状態で多重送信される。たとえば、MS6−2〜6−4は、無線フレーム1−2〜1−4を時間多重させて、互いに直交分離した状態でMS6−1へ中継する。また、ペイロード3−2〜3−4は、上述した実施の形態2の手順により生成されたものであり、時間圧縮された信号を格納している。MIMO信号S100−6〜S100−8に対応する無線フレーム1−5〜1−7も同様にMS6−1へ中継される。図5は、無線フレーム1−2〜1−4および1−5〜1−7が時分割多重された状態でMS6−1へ送信されている様子を示している。
また、MIMO信号を中継するMSの数は、周囲のMSの数などによって適宜追加/削除する。この追加/削除処理に関する制御は、無線中継システムの中で実行し、その方法は、ヘッダ内に含まれる制御信号のみを使用して行ってもよいし、上述した実施の形態のように既存の無線システムの枠組を流用して無線中継システムを構築する場合は、流用する無線システムが持つ制御手段(制御方法)を使用して行ってもよい。さらには両者を使用して行ってもよい。
なお、図4に示した例において、MS6−1〜6−4は、MIMO信号S100−1〜S100−8を受信するアンテナをそれぞれ1本しか持たない場合を記載したが、本発明はアンテナ本数を限定するものではなく、MSが複数のアンテナを持っている場合であっても同様に適用可能であり、同様の効果が得られる。
また、本実施の形態においては、複数のMSがMIMO信号を中継する場合に、各MSが中継信号を時分割多重して送信する場合について示したが、これに限らず、周波数分割多重や符号分割多重など別の多重手法を使用してもよいし、複数の多重方法を組み合わせて使用してもよい。
このように、本実施の形態においては、無線中継システムの各通信装置がMIMO多重通信路を仮想的に構築することとした。これにより、各MSが備えるアンテナ数を超えた多重数のMIMO多重通信路が実現可能となり、伝送速度の向上や通信品質の改善を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、MIMO通信に供するアンテナの間隔を、無線中継によって離すことができるので、MSに複数のアンテナを実装する場合と比較してアンテナ間隔を広くすることが可能となり、アンテナ相関の低減や開口面積増加による利得の向上などによる通信品質の改善を図ることができる。
さらに、本実施の形態によれば、中継MSを無線中継システムに追加することや、無線中継システムから削除することが柔軟に実現可能となるので、MIMO多重通信路の大きさを必要に応じて設定することが可能となり、運用の柔軟性やユーザの利便性、通信品質の改善といった効果を得ることができる。
実施の形態3.
つづいて、実施の形態3の通信装置および無線中継システムについて説明する。図6は、実施の形態3の無線中継システムがMIMO信号を中継する場合の制御シーケンスの一例を示す図である。なお、本実施の形態の無線中継システムの構成は、上述した実施の形態1と同様である。図6において、4はBS,6−1〜6−4はMSである。また、M1〜M17は、各MS(MS6−1〜6−4)がBS4から受信したMIMO信号,R1〜R11は、各MSが受信したMIMO信号に基づいて生成した信号など、受信したMIMO信号の宛先MSとその他のMSとの間でやり取りする中継信号である。図6は、MS6−2〜6−4が、受信したMIMO信号または当該信号に基づいて生成した信号をその宛先であるMS6−1へ中継することにより、BS4から送信されるMIMO信号をMS6−1が受信する場合の、MS6−1〜6−4の中継制御シーケンスを示している。
図6に基づいて、MS6−2〜6−4が受信したMIMO信号をMS−6−1へ中継する動作を説明する。まず、はじめにBS4とMS6−1とが、MIMO信号に関する同期確立や初期設定などの制御を行う。この制御は、BS4から送信されるMIMO信号M1およびMS6−1が受信するMIMO信号M2によって実行される。次に、中継信号R1〜R4を用いて、MS6−1とMS6−1が中継動作を依頼するMS6−2〜6−4との間で無線中継システムの初期設定(たとえば、中継信号の送受信タイミングの決定)を行う。図6は、MS6−2、MS6−3、MS6−4の順に設定を実行する場合の例を示している。無線中継システムの初期設定が完了すると、MS6−1〜6−4は、協調動作を開始し、MS6−1は中継された自装置宛のMIMO信号を受信する。なお、MS6−1は、必要とするMIMO多重数に応じて上記無線中継システムの初期設定を行うMSの数を変更する。これにより、協調動作を行うMSの数を可変とすることができる。
BS4から送信されたMIMO信号M3は、MS6−1〜6−4において、それぞれMIMO信号M4〜M7として受信される。MS6−1〜6−4は、受信したMIMO信号M4〜M7をメモリなどに一旦格納する。
同様に、BS4から送信されたMIMO信号M8は、MS6−1〜6−4において、それぞれMIMO信号M9〜M12として受信される。MS6−1〜6−4は、受信したMIMO信号M9〜M12をメモリなどに一旦格納する。また、これらのMIMO信号受信処理と並行して、無線中継システム上でMS6−2〜6−4により中継信号R5〜R8を用いた中継処理(中継信号生成送信処理)が行われる。具体的には、MS6−2は、格納しておいたMIMO信号M5に基づいて中継信号R6を生成し、MS6−1へ送信する。同様にMS6−3およびMS6−4は、格納しておいたMIMO信号M6およびM7に基づいて中継信号R7およびR8を生成し、MS6−1へ送信する。なお、各MSは、上述した実施の形態2で示した無線フレーム生成動作を行うことにより中継信号を生成する。そして、MS6−1は、中継信号R6〜R8の受信結果である中継信号R5に基づいて元の(MS6−2〜6−4が受信した)MIMO信号M5〜M7を復元し、自身が保持しているMIMO信号M4と合わせてMIMO復調・復号処理を行う。以下、MS6−1〜6−4は、MIMO信号M9〜M12、M13〜M17およびそれ以降に受信したMIMO信号についても同様に中継処理を行う。
このように、本実施の形態においては、無線中継システムの各通信装置がMIMO多重通信路を仮想的に構築することとした。これにより、各通信装置が備えるアンテナ数を超えた多重数のMIMO多重通信路が実現可能となり、伝送速度の向上や通信品質の改善を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、MIMO通信に供するアンテナの間隔を、無線中継によって離すことができるので、1つの通信装置に複数のアンテナを実装してMIMO通信する場合と比較してアンテナ間隔を広くすることが可能となり、アンテナ相関の低減や開口面積増加による利得の向上などによる通信品質の改善を図ることができる。
さらに、本実施の形態によれば、中継MS(信号を中継する通信装置)を無線中継システムに追加することや、無線中継システムから削除することが柔軟に実現可能となるので、MIMO多重通信路の大きさを必要に応じて設定することが可能となり、運用の柔軟性やユーザの利便性、通信品質の改善といった効果を得ることができる。
実施の形態4.
つづいて、実施の形態4の通信装置および無線中継システムについて説明する。本実施の形態の無線中継システムの構成は、上述した実施の形態1と同様である。図7は本発明にかかる通信装置の実施の形態4の構成例を示す図である。本実施の形態の通信装置は、信号の送信元装置が送信した信号を直接受信するためのアンテナ7,送信元装置からの受信信号を他の装置との間でやり取りするためのアンテナ8,MIMO受信部12,AD変換部13,バッファメモリ部14−1,分離識別保持手段に相当するバッファメモリ部14−2,制御部16a,中継受信部22,アナログ信号処理部23,復調部24,請求項8に記載の中継信号AD変換手段に相当するAD変換部25,信号出力手段に相当するセレクタ51,復調部52,復号部53,を備える。なお、図7は、複数の通信装置から中継されたMIMO信号を集約してMIMO復調を行う通信装置において、通信装置が直接受信したMIMO信号と他の通信装置から受信した中継信号に基づいて復元したMIMO信号とを合わせて、MIMO復調処理を行う通信装置の一例を示している。また、図7において、上述した実施の形態2の通信装置の構成要素と同じ処理を行う部分については同一の符号を付している。そのため、本実施の形態においては、それら同一符号を付した構成要素についての詳しい説明を省略する。
本実施の形態の通信装置(MS)が受信したMIMO信号および中継信号に基づいて行うMIMO復調処理を説明する。MIMO受信部12は、アンテナ7を介して受信したMIMO信号に対して、フィルタリング処理,周波数変換処理を行い、AD変換部13は、MIMO受信部12の出力信号を量子化する。そして、AD変換部13の出力は、バッファメモリ部14−1に格納される。
中継受信部22は、アンテナ8を介して受信した中継信号に対して、増幅処理,フィルタリング処理,周波数変換処理,などを行う。アナログ信号処理部23は、中継信号の送信側が行った中継信号生成処理と逆の処理(フィルタリング処理、逆拡散処理、など)を、中継信号のペイロードに格納されている信号に対して行い、元のMIMO信号を復元する。ただし、ここで復元した信号は、時間圧縮されたMIMO信号で、元のMIMO信号とはタイムスケールが一致しない場合がある。そして、AD変換部25は、アナログ信号処理部23により復元された信号の量子化を行い、量子化後のデジタル信号は、バッファメモリ部14−2に格納される。なお、バッファメモリ部14−2は、制御部16aにより制御され、ここでは、制御部16aが、バッファメモリ部14−2上の記憶区画が中継元のMS毎に独立となるように、制御を行う。すなわち、他の複数のMSから中継信号を受信した場合、MSは、それらの中継信号に対して上記処理を行うことにより得られた上記デジタル信号を、中継信号の送信元(中継元)MS毎に異なる記憶区画に格納しておく。
バッファメモリ部14−1の出力信号およびバッファメモリ部14−2の出力信号は、セレクタ51へ入力される。このとき、制御部16aは、バッファメモリ部14−2およびセレクタ51の制御を行い、セレクタ51が、バッファメモリ部14−1およびバッファメモリ部14−2に格納されている各信号を、適切な順番に並び替えて適切なタイミングで出力するようにする。すなわち、制御部16aにより制御されたセレクタ51は、MIMO送信側の装置において生成され、MIMO伝送される前の変調信号と同様の信号が復調部52へ入力されるように、バッファメモリ部14−1および14−2から受け取った各信号を並び替え、さらに、必要に応じてそれらの出力タイミングを調整して(信号を時間伸展して)出力する。これにより、復調部52以降の処理が正常に行われるようにする。なお、上記バッファメモリ14−1および14−2は別個に備える必要はなく、1つのバッファメモリのみを備え、これを共用するような構成としてもよい。そして、復調部52は、セレクタ51から受け取った信号に対してMIMO信号処理や復調処理といったデジタル信号処理を行い、復調部52からの出力信号は復号部53に渡されて、復号される。
また、図8は、図7に示した通信装置(MS)においてバッファメモリ部14−1および14−2を用いて実現した機能をFIFO(First-In First-Out)で実現する場合の構成例を示したものである。この場合のMSは、図7に示したMSのバッファメモリ14−1および14−2,制御部16a,セレクタ51に代えて、FIFO61〜64,制御部16b,セレクタ51bを備え、さらにセレクタ60が追加された構成となる。なお、その他の部分の構成は図7に示したMSと同様であるため同一の符号を付している。
図8に示した構成のMSが受信したMIMO信号および中継信号に基づいて行うMIMO復調処理と、図7に示した構成のMSが行うMIMO復調処理との違いについて説明する。図8に示した構成のMSにおいては、AD変換部13の出力がFIFO61に入力され、AD変換部25の出力がセレクタ60を介してFIFO62〜64へ入力される。また、FIFO61〜64の出力は、セレクタ51bを介して復調部52へ入力される。このとき、制御部16bは、AD変換部25の出力を、中継元のMS毎に別々のFIFOに格納されるように制御する。すなわち、他の複数のMSから中継信号を受信した場合、MSは、それらの中継信号に基づいて得られたデジタル信号(AD変換部25の出力)を、中継信号の送信元MS毎に別々のFIFOに格納しておく。また、制御部16bは、FIFO61〜64の出力タイミングなどを制御して、復調部52が、各FIFOに格納している信号を適切なタイミングで処理できるようにする。
このように、本実施の形態においては、MIMO信号の送信元の装置から直接受信したMIMO信号と、他のMSにより中継された信号(MIMO信号を復元するための中継信号)に基づいて、送信元装置から送信されたMIMO信号を復元し、その復元された信号に対して適切な順序やタイミングでMIMO復調処理を行うこととした。これにより、MSが備えるアンテナ数を超えた多重数のMIMO多重通信が可能となるので、装置自体のサイズやコストが増大するのを防止しつつ通信容量を増加させることができる。
以上のように、本発明にかかる通信装置は、MIMOによるデータ伝送を行う通信システムに有用であり、特に、複数の通信装置が協調動作を行うことにより、データの送受信を行う通信装置が備えるアンテナ数を超える多重数のMIMO多重伝送を実現する通信システムを構成する通信装置に適している。
無線中継用フレームの構成例を示す図である。 本発明にかかる無線中継システムの実施の形態1の構成例を示す図である。 本発明にかかる通信装置の実施の形態1の構成例を示す図である。 MIMO信号受信時の無線フレーム生成動作例を示す図である。 実施形態2の無線中継システムの構成例を示す図である。 実施の形態3の無線中継システムがMIMO信号を中継する場合の制御シーケンスの一例を示す図である。 本発明にかかる通信装置の実施の形態4の構成例を示す図である。 本発明にかかる通信装置の実施の形態4の構成例を示す図である。
符号の説明
1、1−2、1−3、1−4、1−5、1−6、1−7、35 無線中継用フレーム(無線フレーム)
2、2−2、2−3、2−4、2−5、2−6、2−7、33 ヘッダ(Header)
3、3−2、3−3、3−4、3−5、3−6、3−7、31、32、34 ペイロード(Payload)
4 BS(基地局)
5−1、5−2、5−3、5−4、7、7−1、7−2、7−3,7−4、8、8−1、8−2、8−3、8−4 アンテナ
6−1、6−2、6−3、6−4 MS(通信装置)
11、21 切替部
12 MIMO受信部
13、25 AD変換部
14、14−1、14−2 バッファメモリ部
15、26 DA変換部
16、16a、16b 制御部
17、23 アナログ信号処理部
18 変調部
19、51、51b、60 セレクタ
20 中継送信部
22 中継受信部
24、52 復調部
27 MIMO送信部
40 MIMO伝送路
53 復号部
61、62、63、64 FIFO

Claims (14)

  1. 他の通信装置と協調動作を行いながら、当該他の通信装置または/および自装置が備えるアンテナ数を超える多重数でMIMO多重伝送された受信信号を、必要に応じて当該他の通信装置へ中継送信する通信装置であって、
    前記MIMO伝送された受信信号(MIMO受信信号)をデジタル信号に変換するAD変換手段と、
    前記AD変換手段が出力したデジタル信号を保持しておく信号保持手段と、
    前記他の通信装置との間で予め決定しておいた信号読み出し速度で前記信号保持手段から前記デジタル信号を読み出し、当該読み出したデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換手段と、
    前記MIMO受信信号が自装置宛に送信された信号でない場合、前記アナログ信号をペイロードに格納し、当該ペイロードにヘッダ情報を付与して生成した信号を中継信号として前記MIMO受信信号の宛先通信装置に対して送信する中継信号生成手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記中継信号生成手段は、前記ペイロードのサイズを、既存のシステムにおいて使用しているサイズと同じサイズとし、前記ヘッダ情報を、当該既存のシステムにおいて使用しているヘッダ情報と同じ内容のヘッダ情報を使用して、前記中継信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記信号読み出し速度を、前記信号保持手段に対して前記デジタル信号が書き込まれた速度よりも速い速度とすることを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記協調動作を行う他の通信装置が複数存在する場合、
    前記中継信号生成手段は、前記宛先通信装置とは異なる他の通信装置が送信する中継信号と自装置が送信する中継信号とが互いに干渉を与えないように、前記中継信号を時分割多重送信することを特徴とする請求項1、2または3に記載の通信装置。
  5. 前記時分割多重送信に代えて、符号分割多重送信を行うことを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記時分割多重送信に代えて、周波数分割多重送信を行うことを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
  7. 他の通信装置との協調動作を開始するにあたり、
    自装置がMIMO伝送される信号の宛先通信装置となる場合、他の各通信装置との間で前記信号中継条件を決定し、
    自装置がMIMO伝送される信号の宛先通信装置とならない場合、MIMO伝送される信号の宛先通信装置との間で前記信号中継条件を決定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の通信装置。
  8. さらに、
    自装置宛にMIMO伝送された信号を受信した他の通信装置が当該受信信号に基づいて生成および送信した中継信号を受信した場合、当該中継信号に含まれるアナログ信号をデジタル信号に変換する中継信号AD変換手段と、
    前記中継信号AD変換手段が出力したデジタル信号を、前記中継信号の送信元通信装置毎に分離識別して異なる保持領域に保持する分離識別保持手段と、
    前記分離識別保持手段に保持しているデジタル信号および送信元の通信装置から直接受信したMIMO伝送信号の並び替えを行い、並び替えた信号の出力タイミングを必要に応じて調整することにより、MIMO送信側の装置において生成されたMIMO伝送される前の変調信号と同様の信号を出力する信号出力手段と、
    を備え、
    前記信号出力手段が出力した信号を復調することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の通信装置。
  9. 前記分離識別保持手段を、FIFO(First-In First-Out)とすることを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
  10. 送信元通信装置から、宛先通信装置への送信信号に基づいて生成した中継信号を、受け取り、当該中継信号に基づいて生成した復元信号を、当該送信元通信装置と協調動作を行いながら当該宛先通信装置へMIMO送信することにより、当該送信元通信装置が備えるアンテナ数を超える多重数のMIMO多重伝送を実現する通信装置であって、
    前記中継信号をデジタル信号に変換するAD変換手段と、
    前記AD変換手段が出力したデジタル信号を保持しておく信号保持手段と、
    前記送信元通信装置との間で予め決定しておいた信号出力速度で前記信号保持手段から出力された前記デジタル信号を受け取り、当該受け取ったデジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換手段と、
    前記DA変換出力手段からの出力信号を前記宛先通信装置に対してMIMO送信するMIMO送信手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  11. 前記信号出力速度を、前記信号保持手段に対して前記デジタル信号が入力された速度よりも遅い速度とすることを特徴とする請求項10に記載の通信装置。
  12. 協調動作の開始時に、前記送信元通信装置との間で前記前記信号出力速度を決定することを特徴とする請求項10または11に記載の通信装置。
  13. 請求項1〜9のいずれか一つに記載の通信装置と同様の中継信号送信処理を行う中継信号送信機と、
    請求項10、11または12に記載の通信装置と同様の中継信号受信処理を行う中継信号受信機と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  14. 請求項13に記載の通信装置を複数備えたことを特徴とする無線中継システム。
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