JP2007281577A - マルチキャリア受信装置及びマルチキャリア受信方法 - Google Patents

マルチキャリア受信装置及びマルチキャリア受信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数台の通信装置が時間的なずれをもって同時に送信した状態においても、キャリア検出漏れを減少することができるマルチキャリア受信装置及びマルチキャリア受信方法を提供する。
【解決手段】デジタル信号処理部1からのデジタル送信信号は、アナログ回路部2でアナログ信号に変換され、通信トランス3を経て一対の線路61、62から送信される。デジタル信号処理部1は、受信信号の周波数特性を利用してキャリアの有無を検出する周波数キャリア検出部10を備えており、周波数キャリア検出部10は、1本おきに隣接するサブキャリアの間で相関をとることで、キャリア検出を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のキャリアを用いて通信を行うマルチキャリア受信装置及びマルチキャリア受信方法に関する。
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式等の複数のサブキャリアを用いた伝送方式は、過酷な伝送路でも高品質の通信が可能となるという大きな利点を持っており、無線通信だけでなく電力線通信等の有線通信にも利用されている。
複数のサブキャリアを用いた通信を行うマルチキャリア通信装置においては、送信側で、送信すべきビットデータをシンボルデータに変換し、シンボルデータにしたがってシンボルマッピングを行い、逆FFT変換や逆ウェーブレット変換を行って時間軸上のデータに変換し、並列直列変換を行い、DA変換を行ってベースバンドアナログ信号に変換し、送信する。また、受信側では、受信信号をAD変換してデジタル信号に変換し、直列並列変換を行い、FFT変換やウェーブレット変換を行って周波数軸上のデータに変換し、デマッピングして受信ビットデータを得る。
このようなマルチキャリア通信装置は、他の機器が伝送路に信号を送出している最中か否かを判断するキャリア検出機能を備えており、他の機器が伝送路を使用していないときに、送信要求があれば送信処理を行うようになっている。
マルチキャリア通信装置のキャリア検出は、例えば、(特許文献1)に示されるように、AD変換後のデジタル波形データを周波数軸上のデータに変換した後の信号に基づいて行うものがある。
この周波数軸上のデータに変換した後の信号に基づくキャリア検出は、複数のサブキャリアが等間隔に並んでいるというOFDMの特徴を踏まえ、隣接するサブキャリア間における周波数領域での相関を利用するため、高い検出精度を有する。
特開2005−57644号公報
しかし、このキャリア検出方法では、伝送路上に1台の通信装置から信号が送信されている場合や、2台以上の通信装置から時間的なずれがなく同時に送信されている場合はキャリアを検出することができるが、2台以上の通信装置から時間的なずれがある状態で同時に送信されている場合に、信号が存在しているにも関わらずキャリア検出ができない場合がある。そのため、キャリア検出できない通信装置は、伝送路上に信号がないと判断し、伝送路上に信号を送出してしまい、送出された信号の衝突状態が連鎖的に発生した際に、通信ができなくなる場合がある。
図10は、伝送路上に2台の通信装置から時間的なずれがなく同時に信号が送信されている場合の周波数スペクトルを示す図、図11は、伝送路上に2台の通信装置から時間的なずれがあって同時に信号が送信されている場合の周波数スペクトルを示す図である。図10(a)のように、時間的なずれがなく同時に送信されている場合は、図10(b)のように、全サブキャリアの周波数スペクトルが存在する(0でない)ため、隣接するサブキャリア間での相関をとることができる。一方、図11(a)のように、OFDMシンボル周期(Ts)の半分だけずれたタイミングで同時に送信されている場合は、図11(b)のように、1本おきにサブキャリアのレベルが0となってしまい、隣接するサブキャリア間で相関をとることができない。すなわち、伝送路上に所望するキャリアが存在することを認識することができない。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、複数台の通信装置が時間的なずれをもって同時に送信した場合においても、キャリア検出漏れを減少することができるマルチキャリア受信装置及びマルチキャリア受信方法を提供することを目的とする。
周波数軸上で隣り合わない2つの周波数にそれぞれ対応した複素信号同士の位相差を演算し、位相差に対応した複素座標上における信号点の分布を生成し、生成された信号点の分布に基づいて、信号受信部が受信した信号が送信装置により送信されたマルチキャリア信号であるか否かを判定することを主要な特徴とする。
本発明によれば、複数台の通信装置が時間的なずれをもって同時に送信した場合においても、キャリア検出漏れを減少することができるマルチキャリア受信装置及びマルチキャリア受信方法を提供することができる。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、送信装置が送信したマルチキャリア信号を受信するマルチキャリア受信装置(100)であって、信号を受信する信号受信部(17)と、信号受信部が受信した信号を時間−周波数変換し、所定周波数帯域内の複数の周波数にそれぞれ対応する複数の複素信号を生成する複素信号生成部(17)と、複素信号生成部により生成された複数の複素信号のうち、周波数軸上で隣り合わない2つの周波数にそれぞれ対応した複素信号同士の位相差を演算する位相差演算部(111)と、位相差演算部により演算された位相差に対応した、複素座標上における信号点の分布を生成する信号点分布生成部(112)と、信号点分布生成部により生成された信号点の分布に基づいて、信号受信部が受信した信号が送信装置により送信されたマルチキャリア信号であるか否かを判定するマルチキャリア信号判定部(113)とを備えるものである。
この構成により、複数台の通信装置が時間的なずれをもって同時に送信した場合においても、キャリア検出漏れを減少することができる。したがって、信号の再衝突を防ぐことができ、長い間通信ができなくなる事態を防ぐことができる。
上記課題を解決するためになされた第2の発明は、送信装置が送信したマルチキャリア信号を受信する受信方法であって、信号を受信し、受信した信号を時間−周波数変換し、所定周波数帯域内の複数の周波数にそれぞれ対応する複数の複素信号を生成し、生成された複数の複素信号のうち、周波数軸上で隣り合わない2つの周波数にそれぞれ対応した複素信号同士の位相差を演算し、演算された位相差に対応した、複素座標上における信号点の分布を生成し、生成された信号点の分布に基づいて、受信した信号が送信装置により送信されたマルチキャリア信号であるか否かを判定するものである。
この構成により、複数台の通信装置が時間的なずれをもって同時に送信した場合においても、キャリア検出漏れを減少することができる。
なお、括弧内の番号などは、本発明の理解を助けるために、図面における対応する要素を便宜的に示すものである。従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではなく、本発明をこの符号の記載により解釈すべきではない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1に、本発明の実施の形態のマルチキャリア通信装置の概略構成を示す図を示す。以下の説明では、送信機能及び受信機能を備えた通信装置について説明するが、必ずしも送信機能は必要なく受信機能を有していればよい。図1に示すマルチキャリア通信装置は、マルチキャリア受信装置の一例である。
図1のマルチキャリア通信装置100は、電力線等の一対の線路61、62からなる伝送線路を介して通信を行うものである。図1のマルチキャリア通信装置100は、デジタル信号処理部1、アナログ回路部2、コイルトランス3を含んで構成される。
デジタル信号処理部1は、例えば1又は複数のデジタルLSIで構成され、デジタル送信データを変調してデジタル送信信号を生成し、デジタル受信信号を復調してデジタル受信データを生成するとともに、アナログ回路部2各部の信号経路、ゲイン等の制御を行う。アナログ回路部2はアナログチップおよびディスクリート部品で構成され、デジタル信号1aは、アナログ回路部2のAD/DA変換回路21に送られ、デジタル信号1aはAD/DA変換回路21から入力する。また、各種制御信号及び状態信号1bもアナログ回路部2との間で入出力する。デジタル信号処理部1における変復調処理は、複数のサブキャリアを利用するもので、例えば、フーリエ変換を利用するOFDMである。
デジタル信号処理部1は、受信信号の周波数特性を利用してキャリアの有無を検出する周波数キャリア検出部10、キャリア検出制御を含む通信装置全体の制御を行う制御部11を含んでいる。
なお、デジタル信号処理部1は、後述するメインIC201で実現され、制御部11は、メインIC201のCPU201Aで実現される。また、周波数キャリア検出部10は、メインIC201のPLC・PHYブロック201Bで実現される。
アナログ回路部2は、AD/DA変換回路21、送信フィルタ22、送信アンプ23、送信スイッチ24、受信フィルタ25、可変増幅器(VGA)26を含んで構成される。
AD/DA変換回路21は、デジタル信号処理部1からのデジタル信号1aをアナログ送信信号に変換する送信用DA変換器21a、可変増幅器(VGA)26からのアナログ受信信号をデジタル受信信号に変換する受信AD変換器21bを含む。送信フィルタ22は、送信用DA変換器21aにおけるDA変換にて発生する高調波ノイズを除去する低域フィルタである。送信アンプ23は、アナログ送信信号の送信電力を増幅するものである。送信スイッチ24は、送受信信号の切り換えを行うもので、受信時に送信アンプ23をミュートするとともに、送信時と受信時とでインピーダンスを切り換える。
受信フィルタ25は、通信帯域外の周波数のノイズを除去する帯域フィルタであり、可変増幅器(VGA)26は、アナログ受信信号を増幅するもので、アナログ受信信号を受信AD変換器21bの分解能に適する電圧に調整するものである。
コイルトランス3は、通信信号をマルチキャリア通信装置100側の一次回路と伝送線路側の二次回路に絶縁して信号の送受信を行うためのものである。
図2に、本発明の実施の形態のマルチキャリア通信装置におけるデジタル信号処理部の概略構成を示す図を示す。デジタル信号処理部1は、制御部11、周波数キャリア検出部10に加えて、シンボルマッパ14、シリアル−パラレル変換器(S/P変換器)15、逆フーリエ変換器16、フーリエ変換器17、パラレル−シリアル変換器(P/S変換器)18、デマッパ19を備える。
シンボルマッパ14は、送信すべきビットデータをシンボルデータに変換し、各シンボルデータにしたがってシンボルマッピング(例えばQAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調)を行うものである。S/P変換器15は、マッピングされた直列データを並列データに変換するものである。逆フーリエ変換器16は、並列データを逆フーリエ変換し、時間軸上のデータとするものであり、伝送シンボルを表すサンプル値系列を生成するものである。このデータは、アナログ回路部2の送信用DA変換器21aに送られる。
フーリエ変換器17は、信号を受信デジタルデータとして受信し、受信デジタルデータを時間−周波数変換するものである。具体的には、アナログ回路部2の受信用AD変換器21bから得られる受信デジタルデータ(送信時と同一のサンプルレートでサンプルされたサンプル値系列)を周波数軸上へ離散フーリエ変換するものである。フーリエ変換器17は、離散フーリエ変換することで、使用周波数帯域内の複数の周波数にそれぞれ対応する複数の複素信号が生成される。複素信号は、図示しない複素座標上の信号点を意味し、複数の複素信号は、受信した信号の周波数データ(スペクトルパターン)を構成する。受信した信号がマルチキャリア信号の場合、複素信号はスペクトルパターン上のサブキャリアで表現される。
使用周波数帯域としては、例えば2−30MHzであるが、任意に変更可能である。使用周波数帯域を例えば4−28MHzに変更してもよい。
P/S変換器18は、周波数軸上の並列データを直列データに変換するものである。デマッパ19は、各サブキャリアの振幅値や位相を計算し、受信信号の判定を行って受信データを求めるものである。
周波数キャリア検出部10は、フーリエ変換器17から得られる受信信号の周波数特性を利用してキャリアの有無を検出するものである。具体的にはサブキャリア毎の複素情報を求め、複数の隣り合うサブキャリア間の相関を使用してキャリアの有無を検出する。なお、ウェーブレットのような実係数のフィルタバンクを使用する場合は、サブキャリアを2本用いて複素サブキャリアを構成してサブキャリア間の相関を求める。すなわち、隣り合うサブキャリアで位相差の異同を求め、相関ピークが所定値を超えた場合に、相関があると判定する。
制御部11は、マルチキャリア通信装置100全体の動作を制御するものである。
以上説明したマルチキャリア通信装置100は、例えば図3、図4に示すようなモデムとして実現される。図3は、本発明の実施の形態の通信装置の前面を示す外観斜視図、図4は、本発明の実施の形態の通信装置の背面を示す外観斜視図である。マルチキャリア通信装置100は、筐体101を有している。筐体101の前面には、図3に示すようにLED(Light Emitting Diode)などの表示部105が設けられている。筐体101の背面には、図4に示すように電源コネクタ102、RJ45などのLAN(Local Area Network)用モジュラージャック103、及びDsubコネクタ104が設けられている。電源コネクタ102には、図4に示すように、平行ケーブルなどの一対の線路61、62が接続される。LAN用モジュラージャック103には、図示しないLANケーブルが接続される。Dsubコネクタ104には、図示しないDsubケーブルが接続される。なお、マルチキャリア通信装置の一例として、図3及び図4のモデムを示したが、モデムは専用の筐体を有するものに限らず、他の電気機器(例えばテレビなどの家電機器)に内蔵されていてもよい。また、内部に通信機能を備えた電気機器(例えばテレビなどの家電機器)であってもよい。
図5は、本発明の実施の形態の通信装置のハードウェアの一例を示すブロック図である。マルチキャリア通信装置100は、図5に示すように、回路モジュール200及びスイッチング電源300を有している。スイッチング電源300は、各種(例えば、+1.2VDC、+3.3VDC、+12VDC)の電圧を回路モジュール200に供給する。回路モジュール200には、メインIC(Integrated Circuit)201、AFE・IC(Analog Front End IC)202、ローパスフィルタ(送信フィルタ)22、ドライバIC203、カプラ206、バンドパスフィルタ(受信フィルタ)25、メモリ211、及びイーサネット(登録商標)PHY・IC212が設けられている。電源コネクタ102は、プラグ400、コンセント500を介して、一対の線路61、62である電力線に接続される。
メインIC201は、CPU(Central Processing Unit)201A、PLC・MAC(Power Line Communication/Media Access Control layer)ブロック201C、及びPLC・PHY(Power Line Communication/Physical layer)ブロック201Bで構成されている。CPU201Aは、32ビットのRISC(Reduced Instruction Set Computer)プロセッサを実装している。PLC・MACブロック201Cは、送信信号のMAC層を管理し、PLC・PHYブロック201Bは、送信信号のPHY層を管理する。AFE・IC202は、DA変換器(DAC)21a、AD変換器(ADC)21b、および可変増幅器(VGA)26で構成されている。カプラ206は、コイルトランス3、及びカップリング用コンデンサ31a、31bで構成されている。
なお、図1のデジタル信号処理部1は、メインIC201によって実現され、図1の制御部11は、CPU201Aで実現され、図1の周波数キャリア検出部10は、PLC・PHYブロック201Bによって実現される。また、アナログ回路部2は、図5に示す、AFE・IC202、ローパスフィルタ(送信フィルタ)22、ドライバIC203、バンドパスフィルタ(受信フィルタ)25によって実現される。
図6は、本発明の実施の形態のマルチキャリア通信装置における周波数キャリア検出部の一例の概略機能ブロック図である。図6の周波数キャリア検出部10は、パラレル−シリアル変換部(P/S変換部)110、2サンプル遅延器(Z-2)114、位相差演算部111、位相差分布生成部112、比較判定部113を含んで構成される。
周波数キャリア検出部10は、フーリエ変換器17から得られる受信信号の周波数データからサブキャリア間の位相差を、複素信号の相関値として算出し、その位相差の分布を求め、その分布具合によりキャリアの有無を検出する。以下の説明では、「複素信号の相関」を単に「複素相関」と称す。以下、図6に沿って、図8のフローチャートを用いながら、周波数キャリア検出部10について説明する。図8は本発明の実施の形態のマルチキャリア通信装置における動作の一例を示すフローチャートである。
P/S変換部110は、フーリエ変換器17によって離散フーリエ変換された周波数軸上の並列データを直列データに変換するものである。図8(a)に示すように、フーリエ変換器17が、受信AD21bから受信波形データs(t)を受信すると(ステップS11)、受信波形データs(t)を離散フーリエ変換し、周波数データ(サブキャリアデータ)F=FFT[s(t)]を生成する(ステップS12)。周波数データを生成すると、周波数キャリア検出部10は、キャリア検出処理を実行する(ステップS13、詳細は後述)。キャリア検出処理を実行すると、周波数キャリア検出部10は、キャリア検出信号crrdetが「1」か否かを判定する(ステップS14)。キャリア検出信号crrdetが「1」でない場合、つまりキャリアを検出していないと判定した場合(ステップS14のno)、ステップS11に戻り上記処理を繰り返す。一方、キャリア検出信号crrdetが「1」である場合、つまりキャリアを検出したと判定した場合(ステップS14のyes)、処理を終了する。
次いで、キャリア検出処理を、図8(b)を用いて説明する。周波数キャリア検出部10は、まず、処理を実行する上で必要な各種変数を初期化する(ステップ131)。ここで、nはサブキャリアの番号、A、B、C、Dは、複素座標上におけるサブキャリア間位相差の分布情報を示す。具体的には、A、B、C、D各々は、0°〜180°、180°〜360°、90°〜270°、270°〜90°の領域における分布数を表す。
位相差演算部111は、フーリエ変換器17から出力された周波数データから、周波数軸上で隣り合わない周波数同士にそれぞれ対応した複素相関を演算する。例えば、P/S変換部110からのデジタルデータに基づいて、1本おきに隣接する各サブキャリア間で複素相関を演算することにより、複素信号間の相関値として、サブキャリア間の位相差を求める(ステップS132)。
2サンプル遅延器114は、1本おきのサブキャリア間位相差を演算するために周波数データを2サンプル分遅延させるためのものである。1本おきに隣接するサブキャリア間での相関をとることにより、図7に示すように、時間ずれがある/ないに関わらず、0でない相関値を得ることができる。図7は本発明の実施の形態のマルチキャリア通信装置における受信信号の周波数スペクトルの一例、及びその通信に際して使用されるスペクトルパターンの一例を示す図である。図7(a)は、2つの通信装置から時間的にずれなく2つの信号が伝送路に出力された場合のペクトルパターンを示しており、周波数軸上にサブキャリアSC1、SC2、SC3、…が所定の周波数毎に配列されている。ここではOFDMが利用されているので、サブキャリアSC1、SC3間の位相差が「0」でなく、相関値はいずれ「0」にはならない(図中「相関値非0」で示す)。同様に、サブキャリアSC2、SC4間、サブキャリアSC3、SC5間、…は、それぞれ相関値が「0」でない。
図7(b)は、2つの通信装置から時間的にずれて(例えばTS/2)2つの信号が伝送路に出力された場合のペクトルパターンを示しており、周波数軸上にサブキャリアSC11、SC12、SC13、…が所定の周波数毎に配列されている。図7(a)と同様に、サブキャリアSC12、SC14間、サブキャリアSC14、SC16間、…の位相差は「0」ではないので、相関値はいずれも「0」にならない。一方、サブキャリアSC11、SC13、15、・・・(破線)はレベルが「0」なので、サブキャリアSC11、SC13間、サブキャリアSC13、SC15間、…は、相関値は「0」それぞれになる(図中「相関値0」で示す)。
なお、ここでの位相差は、各周波数間での位相差を示すものであればよいので、位相差演算部111に換えて各サブキャリア間の相関値を演算する相関値演算部を設けてもよい。また、位相差演算部111が並列入力信号の位相差演算が可能な場合、P/S変換部110は省略してもよい。
位相差分布生成部112は、位相差演算部111からの位相差データに基づいて、位相差の分布を求めるものである。位相であるため、0°〜360°の範囲のデータであるが、その分布の解像度は任意である。本実施の形態では、0°〜180°、180°〜360°、90°〜270°、270°〜90°の4つの領域での、複素座標上における信号点の分布を生成する場合を示している。この信号点の分布情報は、複素座標上における領域毎にカウンタを用意して、位相差データが領域に該当する毎にカウントアップする(ステップS133)。加えて、位相差分布生成部112は、分布情報として、絶対値が0である相関値の数もカウントする(ステップS134)。このカウント値は、後述する閾値を決定する際に使用するためのものであり、算出したサブキャリア相関値の総数からこのカウント値を引くことで、相関非0の(値を持たない)相関値をキャリアの有無判定の対象から除外する作用をもたらす。
位相差分布生成部112は、ステップ132、133、134の処理をサブキャリアの本数分繰り返す。実際には、サブキャリア番号nをインクリメントして(ステップ135)、サブキャリア番号nがFFTサンプル数Nの2分の1未満であるまで繰り返す(ステップ136)。さらに、位相差分布生成部112は、4領域毎に求めた分布情報の中から最大値を求め、判定の対象となる総相関値数から閾値を算出し、各値を比較判定部113に渡す(ステップS137)。
比較判定部113は、位相差分布生成部112で求めた「分布情報の最大値」と「閾値」とを大小を比較し、比較結果をキャリアの有無を示す信号としてキャリア検出信号crrdetを制御部11に出力し、分布情報の最大値mが閾値thより大きいか否かを判定する(ステップS138)。分布情報の最大値m>閾値thの場合、受信信号の相関が高いこと、すなわちキャリアが伝送線路上に存在すること(つまり雑音ではなくマルチキャリア信号が存在すること)を意味すると考えることができるので、比較判定部113は、分布情報の最大値mが閾値thより大の場合、キャリアありと判断して(ステップS138のyes)、crrdetを1とし処理を終了する。一方、分布情報の最大値mが閾値th以下の場合、キャリアなしと判定し(ステップS138のno)、crrdetを0のままにする(ステップ139)。
以上説明したように、位相差分布生成部112と比較判定部113により、通信に使用する周波数データの相関を利用して、キャリアの有無を示す信号を出力している。前述の「分布情報の最大値」が「閾値」より大の場合は、通信に使用している周波数領域の信号の相関が高いことを意味し、伝送路にキャリアが存在している可能性が高いので、キャリアありと判断する。
以上の説明では、図6の位相差演算部111が、1本おきに隣り合うサブキャリア間の位相差を求めるものとしたが、1本おき以外にも任意の間隔での位相差を利用することができる。例えば、2本おきでも上記したキャリアの有無の判断が可能である。
なお、以上説明したマルチキャリア通信装置では、時間軸−周波数軸間の変換に際してフーリエ変換及び逆フーリエ変換を利用したが、ウェーブレット変換及び逆ウェーブレット変換を利用してもよい。その場合は、図2のフーリエ変換器17及び逆フーリエ変換器16に換えてウェーブレット変換器及び逆ウェーブレット変換器を設ける。
次に、図1のマルチキャリア通信装置の概略動作を説明する。信号送信時、デジタル信号処理部1で生成されたデジタル送信信号は、AD/DA変換回路21のDA変換器21aによってアナログ信号変換され、送信フィルタ22、送信アンプ23、送信スイッチ24を経由してコイルトランス3を駆動する。そして、コイルトランス3の2次側に接続された一対の線路61、62から出力される。
信号受信時は、一対の線路61、62からの受信信号がコイルトランス3を経由して受信フィルタ25に送られ、可変増幅器(VGA)26のゲイン調整がされた後、AD/DA変換回路21の受信AD変換器21bでデジタル信号に変換され、デジタル信号処理部1でデジタルデータに変換される。このとき、送信スイッチ24はオフ状態である。
次に、キャリア検出動作について説明する。図9に本発明の実施の形態のマルチキャリア通信装置が取扱う送信データのフレーム構成の一例を示す図を示す。送信データは、キャリア検出、同期処理、等化処理等に使用するプリアンブル、同期確立等に使用する同期ワード、送信すべき情報を含む。既述のように、キャリア検出は、周波数キャリア検出部10は、フレームFLに含まれるプリアンブルPRや同期ワードSWを使用してキャリアの検出を行う。プリアンブルPRや同期ワードSWは、一定のデータ(例えば1、1、1、・・・、1などの全て同じ値)が連続しているので、複素サブキャリア間の相関の判定を簡単に行うことができる。
以上、マルチキャリア通信装置を電力線に接続して通信システムを構成するものとして説明したが、接続する伝送路は電力線に限らない。例えば、伝送路として、電話線、同軸ケーブルなどを利用することも可能である。
本発明は、複数台の通信装置が時間的なずれをもって同時に送信した場合においても、キャリア検出漏れを減少することができるマルチキャリア通信装置等として有用である。
本発明の実施の形態のマルチキャリア通信装置の概略構成を示す図 本発明の実施の形態のマルチキャリア通信装置におけるデジタル信号処理部の概略構成を示す図 本発明の実施の形態の通信装置の前面を示す外観斜視図 本発明の実施の形態の通信装置の背面を示す外観斜視図 本発明の実施の形態の通信装置のハードウェアの一例を示すブロック図 本発明の実施の形態のマルチキャリア通信装置における周波数キャリア検出部の一例の概略機能ブロック図 本発明の実施の形態のマルチキャリア通信装置における受信信号の周波数スペクトルの一例、及びその通信に際して使用されるスペクトルパターンの一例を示す図 本発明の実施の形態のマルチキャリア通信装置における動作の一例を示すフローチャート 本発明の実施の形態のマルチキャリア通信装置が取扱う送信データのフレーム構成の一例を示す図 伝送路上に2台の通信装置から時間的なずれがなく同時に信号が送信されている場合の周波数スペクトルを示す図 伝送路上に2台の通信装置から時間的なずれがあって同時に信号が送信されている場合の周波数スペクトルを示す図
符号の説明
17 信号受信部、複素信号生成部(フーリエ変換器)
111 位相差演算部
112 信号点分布生成部(位相差分布生成部)
113 マルチキャリア信号判定部(比較判定部)
100 マルチキャリア受信装置(通信装置)

Claims (2)

  1. 送信装置が送信したマルチキャリア信号を受信するマルチキャリア受信装置であって、
    信号を受信する信号受信部と、
    前記信号受信部が受信した信号を時間−周波数変換し、所定周波数帯域内の複数の周波数にそれぞれ対応する複数の複素信号を生成する複素信号生成部と、
    前記複素信号生成部により生成された複数の複素信号のうち、周波数軸上で隣り合わない周波数同士にそれぞれ対応した複素信号の相関値を演算する複素相関演算部と、
    前記複素相関演算部により演算された相関値に対応した、複素座標上における信号点の分布を生成する信号点分布生成部と、
    前記信号点分布生成部により生成された信号点の分布に基づいて、前記信号受信部が受信した信号が前記送信装置により送信されたマルチキャリア信号であるか否かを判定するマルチキャリア信号判定部とを備えた、
    ことを特徴とするマルチキャリア受信装置。
  2. 送信装置が送信したマルチキャリア信号を受信するマルチキャリア受信方法であって、
    信号を受信し、
    前記受信した信号を時間−周波数変換し、所定周波数帯域内の複数の周波数にそれぞれ対応した複数の複素信号を生成し、
    前記生成された複数の複素信号のうち、周波数軸上で隣り合わない周波数同士にそれぞれ対応した複素信号の相関値を演算し、
    前記演算された相関値に対応した、複素座標上における信号点の分布を生成し、
    前記生成された信号点の分布に基づいて、前記受信した信号が前記送信装置により送信されたマルチキャリア信号であるか否かを判定する、
    ことを特徴とするマルチキャリア受信方法。
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