JP2007280554A - ストレージ装置の電力供給装置及びストレージ装置の管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明によるストレージ装置の電力供給装置では、環境情報を直接取得できない他社の装置内における電源異常を検出できる。
【解決手段】負荷装置4は、ストレージ装置のベンダとは異なるベンダによって提供されており、制御部2と情報交換を直接行うことができない。この負荷装置4には、電力分配器1から電力が供給される。そこで、電力分配器の内部で、負荷装置4に供給される電力の状態を監視することにより、負荷装置4の電源異常を検出する。制御部2は、検出された電源異常を、ストレージ装置の構成と関連づけて出力する。
【選択図】図1
【解決手段】負荷装置4は、ストレージ装置のベンダとは異なるベンダによって提供されており、制御部2と情報交換を直接行うことができない。この負荷装置4には、電力分配器1から電力が供給される。そこで、電力分配器の内部で、負荷装置4に供給される電力の状態を監視することにより、負荷装置4の電源異常を検出する。制御部2は、検出された電源異常を、ストレージ装置の構成と関連づけて出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ストレージ装置の電力供給装置及び管理方法に関する。
ストレージ装置は、多数のハードディスクドライブをアレイ状に接続した記憶部を備えており、サーバ等のホストコンピュータ(以下「ホスト」)に、論理的な記憶領域(論理ボリューム)を提供する。
信頼性や高可用性を高めるために、ストレージ装置では、RAID(Redundant Array of Independent Disks)に基づく冗長化された記憶領域をホストに提供する。また、ストレージ装置は、マイクロプロセッサや通信経路等の各種資源を冗長化している。このような高信頼性及び高可用性の観点から、ストレージ装置の電源供給装置も冗長化される。
従来技術では、複数のハードディスクドライブを一つのグループとして、各グループ毎に、それぞれ複数の電源ユニットを割り当てている(特許文献1)。通常の場合は、一方の電源ユニットからグループ内の各ハードディスクドライブにそれぞれ給電し、一方の電源ユニットが故障した場合は、他方の電源ユニットに自動的に切り替えて、他方の電源ユニットから各ハードディスクドライブにそれぞれ給電する。
ところで、ストレージ装置は、例えば、ANSI(American National Standards Institute)規格等によって定められる標準の筐体を利用することが多い。このような標準筐体は、複数のスロットを備えている。各スロットには、例えば、ラックマウント型装置のような外形寸法が規格化された各種装置を取り付けることができる。
標準筐体に空いているスロットがある場合、ユーザは、ストレージシステムに関連する他社製品を空きスロットに取り付けることがある。他社製品とは、ストレージ装置のベンダとは異なるベンダから供給される製品である。各スロットには、ストレージ装置内の電源部から電力がそれぞれ供給されるため、他社製品は、ストレージ装置から給電を受けて所定の機能を実現することができる。
なお、ストレージ装置に関する技術ではないが、分電盤の分野では、主幹母線から分岐する各分岐母線の電流値を計測するものも知られている(特許文献2)。
特開平11−168832号公報
特開2004−120825号公報
ストレージ装置は、多数のディスクドライブ、コントローラ、電源装置等の種々の装置(機能部品)を備えた比較的大規模かつ複雑なシステム製品であり、さらに、高信頼性及び高可用性が要求されるという特徴を備える。
従って、ストレージ装置では、高信頼性及び高可用性を維持するために、ストレージ装置に搭載された各種装置の環境情報を定期的にまたは不定期に取得し、各装置の障害発生に備えている。環境情報としては、例えば、各装置に内蔵されている電源に関する情報等を挙げることができる。
しかし、ユーザの事情等によって筐体の空きスロットに他社製品が取り付けられた場合、ストレージ装置は、この他社製品の環境情報を取得することができない。他社製品は、規格化された外形寸法を備えるだけであり、ストレージ装置は、筐体に取り付けられた他社製品に電力を供給するだけの存在に過ぎないためである。
特に、ストレージ装置は、ストレージ装置を利用するデータ処理システムに組み込まれて使用されることが多い。このようなデータ処理システムでは、ストレージ装置以外に、例えば、スイッチ装置、NAS(Network Attached Storage)装置、ウェブサーバ、セキュリティサーバ等の他の種類の装置も使用される。このため、ユーザは、設置空間を有効に利用すべく、ストレージ装置の空いているスロットに、他社のサーバやスイッチ装置等を取り付けることがある。
筐体内に自社製品と他社製品とが混在している場合でも、ストレージ装置は、自社製品の状態を管理できる。しかし、通常の場合、ストレージ装置は、筐体内の他社製品の状態を管理することはできない。この場合の他社製品は、ストレージ装置の空いている空間を間借りして電力の供給だけを受けているに過ぎないためである。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、電力分配器から負荷装置に供給される電力の状態を監視することにより、その負荷装置の異常を検知し、ストレージ装置の構成と関連づけて出力することができるようにしたストレージ装置の電力供給装置を提供することにある。本発明のさらなる目的は、後述する実施形態の記載から明らかになるであろう。
上記課題を解決すべく、本発明の一つの観点に従うストレージ装置の電力供給装置は、電源部からの電力を前記負荷装置に分配して供給する少なくとも一つ以上の電力分配器と、電力分配器に通信可能に接続される制御部と、を備え、電力分配器は、負荷装置に電力を供給するための電力供給ポート部と、電力供給ポート部から負荷装置に供給される電力の状態を検出し、検出信号を出力する検出部と、検出部から出力される検出信号を監視することにより、負荷装置の電源異常を検出して制御部に通知する監視部と、を備えており、制御部は、監視部からからの通知に基づいて、検出された電源異常をストレージ装置の構成に関連づけて出力させる。
制御部は、負荷装置と電力供給ポート部との対応関係が予め設定される管理用情報を用いることにより、電源異常の検出された負荷装置を特定し、電源異常の検出された負荷装置のストレージ装置における位置を、表示出力させることができる。
障害の検出された負荷装置がそれぞれ異なる第1電力分配器及び第2電力分配器に接続されて、電源系統に冗長性を備えている場合、制御部は、第1電力分配器または第2電力分配器のうち、電源異常が検出された方の電源系統とは別の正常な電源系統に接続されている所定の電力分配器に関して、警告情報を出力することができる。例えば、警告情報は、所定の電力分配器の操作を制限する情報である。
所定の電力分配器がさらに別の一つまたは複数の上位側の電力分配器を介して、電源部からの電力を分配するものである場合、制御部は、所定の電力分配器及び上位側の電力分配器の操作をそれぞれ制限する情報を、警告情報として出力することもできる。
ここで、電力分配器は、交換可能な部品としてストレージ装置に着脱可能に取り付けられている。
本発明の他の観点に従うストレージ装置は、筐体と、筐体に設けられる制御部と、筐体に設けられる電源部と、筐体に設けられ、環境情報を制御部に通知するためのインターフェースと電源系統の冗長性とを有する第1種類の負荷装置と、筐体に設けられ、電源系統の冗長性を有する第2種類の負荷装置と、筐体に着脱可能に設けられ、電源部からの電力を各負荷装置にそれぞれ供給する第1電力分配器及び第2電力分配器と、を備える。電力分配器は、負荷装置に電力を供給するための電力供給ポート部と、電力供給ポート部から負荷装置に供給される電力の状態を検出し、検出信号を出力する検出部と、検出部から出力される検出信号を監視することにより、負荷装置の電源異常を検出して制御部に通知する監視部と、を備える。制御部は、各負荷装置と電力供給ポート部との対応関係が予め設定される管理情報を用いることにより、電源異常の検出された負荷装置を特定し、この特定された負荷装置に関する情報を出力し、かつ、第1電力分配器または第2電力分配器のうち特定された負荷装置の正常な電源系統に接続されている所定の電力分配器を特定し、この特定された所定の電力分配器への操作を制限するための警告情報を出力するようになっている。
本発明のさらに別の観点に従うストレージ装置の管理方法は、ストレージ装置に設けられる少なくとも一つ以上の負荷装置の電源異常状態を管理するための管理方法であって、負荷装置には、電源部からの電力を供給する複数の電力分配器がそれぞれ接続されており、各電力分配器から負荷装置に供給される電力の状態をそれぞれ検出するステップと、検出された電力の状態と予め設定された閾値とを比較することにより、電源障害が発生したか否かを判定するステップと、電源障害が発生したと判定された場合には、負荷装置の識別情報及び電源系統の冗長性に関する情報と電力分配器との対応関係が予め設定されている管理用情報を用いることにより、電源障害の発生した負荷装置をストレージ装置の構成内で特定するステップと、特定された負荷装置に関する第1警告情報を出力させるステップと、管理情報を用いることにより、特定された負荷装置が冗長化された電源系統を備えるか否かを判定するステップと、特定された負荷装置が冗長化された電源系統を備えていると判定された場合には、正常な方の電源系統に接続されている電力分配器を特定するステップと、特定された電力分配器に関する第2警告情報を出力させるステップと、をそれぞれ実行する。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態では、以下に述べるように、自社製品及び他社製品が混在する環境下において、他社製品との接点(あるいはインターフェース)である電源供給ラインを監視することにより、他社製品の状態の少なくとも一部を管理可能とし、ストレージ装置の使い勝手や信頼性等を改善する。
図1は、本実施形態によるストレージ装置の電力供給装置の全体概要を示す構成説明図である。この電力供給装置は、例えば、少なくとも一つ以上の電力分配器1と、制御部2と、電源部3等を備えて構成される。
ストレージ装置の筐体には、一つまたは複数のスロット5が設けられている。これら各スロット5には、種々の負荷装置4を取り付けることができる。負荷装置4としては、例えば、スイッチ装置、ファイルサーバ、セキュリティサーバ、ウェブサーバ等を挙げることができる。負荷装置4は、例えば、装置内電源部4Aと、装置内制御部4Bとを備えて構成される。装置内電源部4Aとは、例えば、負荷装置4内の各回路に所定の電力を供給するための回路である。装置内制御部4Bとは、例えば、負荷装置4の作動や機能を制御するための回路である。
提供元の観点からは、負荷装置4は、自社製品と他社製品とに大別される。自社製品とは、ストレージ装置のベンダと同一ベンダによって提供される負荷装置である。他社製品とは、ストレージ装置のベンダと異なるベンダから提供される負荷装置である。もしも、負荷装置4が自社製品である場合、この負荷装置4の装置内制御部4Bは、負荷装置4の外部に位置する制御部2と情報交換を行うための管理用インターフェースを備える。従って、制御部2は、管理用インターフェースを介して、負荷装置4の内部状態に関する情報(環境情報)を取得することができる。制御部2は、この取得した環境情報に基づいて、負荷装置4の管理状態をユーザに通知する。
これに対し、負荷装置4が他社製品である場合、この負荷装置4の装置内制御部4Bは、制御部2に環境情報を渡すための管理用インターフェースを備えない。通常の場合、他社製品の負荷装置4が備える独自の管理用インターフェースは、例えば、制御部2の有する管理用インターフェースとプロトコル仕様等が相違するため、制御部2と通信することはできない。但し、その独自の管理インターフェースと制御部2の管理用インターフェースとを接続するための特別な回路やプログラムを利用するならば、制御部2と装置内制御部4Bは情報交換可能である。
従って、通常の場合、ストレージ装置内に設けられた他社製品の負荷装置4は、ストレージ装置のスロット5を利用している点と、ストレージ装置の電源部3から電力の供給を受けている点の2点だけで、ストレージ装置と関連する。このため、装置内電源部4Aに何らかの異常が生じて、負荷装置4の機能が停止した場合でも、ストレージ装置の制御部2は、その障害の発生を直ちに検出することができない。もっとも、例えば、負荷装置4の機能停止によって、ストレージ装置の制御部2の情報処理に影響が生じるような場合、制御部2は、障害の発生時から遅れて、他社製品である負荷装置4の障害を間接的に検出できる可能性もある。
そこで、本実施形態では、環境情報を容易には取得できない他社の負荷装置4との僅かな接点を有効に利用して、他社の負荷装置4に生じる障害を検出するべく、電力分配器1及び制御部2に新規な構成を設けている。
電力分配器1は、負荷装置4の装置内電源部4Aに電力を供給するための回路であり、例えば、一つまたは複数の電力供給ポート1Aと、検出部1Bと、監視部1Cとを備えて構成される。
電力供給ポート1Aは、例えば、電源コード等の給電経路を介して、装置内電源部4Aに接続されており、電源部3からの交流電源を供給する。電源部3は、ストレージ装置の設置された場所に設けられている顧客の電源6から入力される交流電源を、そのままで、あるいは電圧等を変換して、電力分配器1の電力供給ポート1Aに供給する。
装置内電源部4Aは、電力供給ポート1Aから入力された交流電源を所定電圧の直流電源に変換して、負荷装置4の各部(例えば、装置内制御部4B)に供給する。なお、ここでは、電力分配器1から負荷装置4に交流電源を供給する場合を例に挙げて説明するが、これに限らず、電力分配器1から負荷装置4に直流電源を供給する構成でもよい。この場合、装置内電源部4Aは、DC-DCコンバータを含んで構成される。
検出部1Bは、各電力供給ポート1Aの電力供給状態を検出するセンサである。検出部1Bとしては、例えば、電力供給経路の磁気変化に基づいて電流値を検出する非接触型電流センサのように構成することができる。なお、非接触型の電流センサ以外に、電力供給経路の途中に設けられる電流検出抵抗を利用する構成でもよい。
監視部1Cは、各検出部1Bにそれぞれ接続されており、各検出部1Bからの検出信号に基づいて、各電力供給ポート1Aを流れる電流の値をそれぞれ監視する。監視部1Cには、制御部2内の閾値設定部2Dによって、所定の閾値が予め設定される。監視部1Cは、閾値設定部2Dにより設定された閾値と検出部1Bからの検出信号とを比較することにより、各電力供給ポート1A毎に、電源障害が発生したか否かをそれぞれ判定する。監視部1Cは、電源障害の発生を検出した場合は、障害の検出を制御部2に通知する。
制御部2は、ストレージ装置の全体動作を制御する。制御部2は、ストレージ装置の基本的な動作を制御するための構成に加えて、例えば、解析部2Aと、障害発生通知部2Bと、操作制限情報通知部2Cと、閾値設定部2D及び構成情報管理部2Eとを備えて、構成される。なお、ストレージ装置の基本的な動作としては、例えば、ホストからのリード要求に応じてボリュームからデータを読み出す機能、ホストからのライト要求に応じてボリュームにデータを書き込む機能、ホストや管理端末からの指示に従ってボリュームを作成する機能等を挙げることができる。
さて、解析部2Aは、各電力分配器1の監視部1Cとそれぞれ接続されている。図中では、説明の便宜上、一つの電力分配器1のみを図示しているが、実際には、複数の電力分配器1が設けられている。解析部2Aは、構成情報管理部2Eによって管理されている管理用情報を参照することにより、監視部1Cから通知された障害検出情報を解析し、どの負荷装置4に電源障害が発生したのかを特定する。
構成情報管理部2Eでは、例えば、各電力供給ポート1Aと各スロット5との対応関係や装置内電源部4Aの冗長性の有無等を対応付けて管理している。監視部1Cは、電源障害の検出された電力供給ポート1Aを識別するための識別情報(ポートID)を解析部2Aに通知する。従って、解析部2Aは、通知されたポートIDと構成情報管理部2Eによって管理されている情報とに基づいて、どのスロット5に装着されている負荷装置4に電源障害が生じたのかを特定することができる。
障害発生通知部2Bは、電源障害の検出された負荷装置4に関する情報をユーザに通知する。この障害発生通知は、ストレージ装置の論理的構成または物理的構成に関連づけて行われる。即ち、障害発生通知部2Bは、例えば、ストレージ装置に装着されている負荷装置4について、その取り付けられているスロット5の番号や、筐体内での位置、負荷装置の種類や名称等を画面に出力させる。
操作制限情報通知部2Cは、障害の生じた負荷装置4に関連する電力分配器1について、その電力分配器1の操作が制限される旨の情報を画面に出力させる。例えば、負荷装置4に複数の装置内電源部4Aが設けられており、負荷装置4が電源系統の冗長性を備えている場合、正常な方の装置内電源部4Aに接続されている電力分配器1の交換や機能を停止させる操作は、制限される。ここでの操作の制限には、操作の禁止も含む。なお、障害の発生通知及び操作制限情報の通知は、画面への表示出力によって実現できるほかに、音声メッセージの読み上げ等によっても実現可能である。
本実施形態は、上述のように構成されるため、負荷装置4に生じる障害を、装置内電源部4Aへの電力供給状態(電流値)に基づいて検出することができる。例えば、負荷装置4が障害によって機能を停止した場合、装置内電源部4Aに供給される電流値は、通常時の電流値よりも低下する。また、装置内電源部4Aへ過電流が供給された場合も、負荷装置4に障害が発生したと判断することができる。
このように、電力分配器1から負荷装置4へ供給される電力の状態を監視することにより、負荷装置4に生じた障害を検出することができ、この検出された障害をユーザに通知することができる。これにより、ストレージ装置の使い勝手が向上し、また、信頼性も高まる。他社の負荷装置4から限定的ながらも環境情報を取得できるためである。
なお、監視部1Cを制御部2内に設ける構成でもよい。但し、監視部1Cを制御部2内に設ける場合は、各電力分配器1と制御部2との間の信号線の数が増加する。これに対し、上述のように、各電力分配器1内に監視部1Cをそれぞれ設け、監視部1Cと制御部2とを信号線で接続する構成とすれば、各電力分配器1と制御部2との間の信号線の数を低減することができる。以下、本実施形態を詳細に説明する。
図2は、ストレージ装置を含むストレージシステムの全体構成を模式的に示す説明図である。このストレージシステムは、例えば、ストレージ装置10と、ホスト20と、管理端末30及び管理サーバ40を備えることができる。
ストレージ装置10の詳細はさらに後述する。ホスト20は、例えば、サーバコンピュータ、メインフレームマシン等のようなコンピュータ装置として構成される。ホスト20は、例えば、LAN(Local Area Network)SAN(Storage Area Network)等の通信ネットワークCN1を介して、ストレージ装置10のメインコントローラ110に接続される。ホスト20は、ストレージ装置10内に設けられたボリューム223(図3参照)に、データを読み書きする。
管理端末30は、例えば、パーソナルコンピュータや携帯情報端末等のようなコンピュータ装置として構成されており、例えば、LAN等の通信ネットワークCN2を介して、ストレージ装置10のメインコントローラ110に接続されている。また、管理端末30は、LANやインターネット等の通信ネットワークCN3を介して、管理サーバ40に接続することもできる。管理サーバ40は、複数の管理端末30に接続可能であり、例えば、各管理端末30により収集された情報を統計解析等することもできる。
管理端末30は、管理用のユーザインターフェース(図中「UI」と略記)31を備えている。ユーザは、管理用ユーザインターフェース31を用いて、ストレージ装置10の構成を変更等したり、ストレージ装置10から各種の情報(性能情報、環境情報等)を取得することができる。なお、管理端末30は、ユーザからの指示を待つことなく、ストレージ装置10の各種状態に関する情報を定期的にまたは不定期に収集する。
なお、本実施例では、管理端末30がストレージ装置10の状態を管理する場合を例に挙げるが、これに限らず、ホスト20にストレージ管理プログラムを設け、ホスト20がストレージ装置10を管理する構成でもよい。
ストレージ装置10の構成を説明する。ストレージ装置10は、例えば、基本筐体100と、増設筐体200とを備えて構成されており、基本筐体100と増設筐体200とは、SAN等の通信経路CN5を介して接続されている。基本筐体100は、ストレージ装置10の動作を制御等するための基本的な機能を集約した筐体であり、増設筐体200は、ユーザの希望等によって任意に追加されるオプション筐体である。
基本筐体100には、例えば、メインコントローラ110と、メイン電源部140と、複数の自社装置300及び他社装置400を設けることができる。基本筐体100には、複数の取付部120,130が設けられている。各取付部120,130は、それぞれ複数のスロットを備えている。例えば、一方の取付部120の各スロット121(図4参照)には、自社装置300がそれぞれ取り付けられており、他方の取付部130の各スロット131(図4参照)には、他社装置400がそれぞれ取り付けられている。
上述のように、自社装置300とは、ストレージ装置10のベンダにより提供される装置であり、メインコントローラ110が環境情報を取得するためのインターフェースを備えている。これに対し、他社装置400とは、ストレージ装置10のベンダと異なる別のベンダにより提供される装置であり、メインコントローラ110は、他社装置400から環境情報を直接取得することができない。
自社装置300としては、例えば、ハードディスクドライブのようなディスクドライブやNAS装置等を挙げることができる。他社装置400としては、例えば、セキュリティサーバやスイッチ装置等を挙げることができる。このように、ストレージ装置10の基本筐体100には、自社装置300及び他社装置400が混在している。なお、上述した装置の種類は例示であって、本発明はこれに限定されない。
増設筐体200には、例えば、メイン電源部210及び複数のハードディスクボックス220が設けられる。ハードディスクボックス220には、複数のディスクドライブ221(図3参照)が搭載される。
基本筐体100のメイン電源部140及び増設筐体200のメイン電源部210は、交流電源を供給する顧客ブレーカ(主幹ブレーカ)12にそれぞれ接続されている。各メイン電源部140,210は、顧客ブレーカ12からの交流電源をそのままで、または、顧客ブレーカ12からの交流電源を適宜調節あるいは変換して、筐体内の各部にそれぞれ供給するようになっている。この筐体内の電力供給構造については、後述することとし、先にストレージ装置10の全体構成を説明する。
図3は、ストレージ装置10のブロック図である。先に、図3を用いて、ストレージ装置10の有する基本的な構成及び動作を説明する。ストレージ装置10のメインコントローラ110は、例えば、複数のチャネルアダプタ111と、複数のディスクアダプタ112と、キャッシュメモリ113と、共有メモリ114と、接続制御部115と、サービスプロセッサ116とを備えて構成することができる。なお、以下の説明では、チャネルアダプタ111をCHA111と、ディスクアダプタ112をDKA112と、サービスプロセッサ116をSVP116と、それぞれ略記する。
CHA111は、ホスト20との間のデータ転送を制御するもので、複数の通信ポート111Aを備えている。ストレージ装置10には、複数のCHA111を設けることができる。CHA111は、例えば、オープン系サーバ用CHA、メインフレーム系用CHA等のように、ホスト20の種類に応じて用意される。各CHA111は、それぞれに接続されたホスト20から、データの読み書きを要求するコマンドを受信し、ホスト20から受信したコマンドに従って動作する。
DKA112は、ストレージ装置10内に複数個設けることができる。各DKA112は、各ディスクドライブ221との間のデータ通信を制御する。各DKA112と各ディスクドライブ221とは、ファイバチャネルプロトコルに従ってブロック単位のデータ転送を行う。各DKA112は、ディスクドライブ221の状態を随時監視しており、この監視結果は、ネットワークCN6を介して、SVP116に送信される。
なお、各CHA111及び各DKA112をそれぞれ別々の制御回路基板として構成することもできるし、一つの制御回路基板にCHA機能及びDKA機能をそれぞれ設けることもできる。
キャッシュメモリ113は、例えば、ホスト20から読み出されたデータやホスト20から書き込まれたデータ等を記憶する。共有メモリ(あるいは制御メモリ)114は、ストレージ装置10の作動を制御するための各種制御情報や管理情報等を記憶する。
なお、キャッシュメモリ113と共有メモリ114とを別々のメモリ回路基板として構成してもよいし、一つのメモリ回路基板内にキャッシュメモリ113及び共有メモリ114を実装してもよい。また、キャッシュメモリの一部を制御情報を格納するための制御領域として使用し、他の部分をデータを記憶するためのキャッシュ領域として使用する構成でもよい。
接続制御部115は、各CHA111と、各DKA112と、キャッシュメモリ113と、共有メモリ114とをそれぞれ接続するものである。これにより、全てのCHA111,DKA112は、キャッシュメモリ113及び共有メモリ114にそれぞれアクセス可能である。接続制御部150は、例えば、クロスバスイッチ等として構成される。
SVP116は、内部ネットワークCN6を介して、各CHA111にそれぞれ接続されている。SVP116は、例えば、共有メモリ114やCHA111を介して、各DKA112の状態をそれぞれ取得することもできる。SVP116は、ストレージ装置10内の各種状態に関する情報をそれぞれ取得し、これらの情報を管理端末30に提供する。また、SVP116は、管理端末30からの指示に基づいて、ストレージ装置10の構成変更を行うこともできる。
次に、ストレージ装置10の記憶構造について説明する。ストレージ装置10は、複数のディスクドライブ221を備えることができる。ディスクドライブ221としては、例えば、ハードディスクドライブ、半導体メモリドライブ、光ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブ、磁気テープドライブ等を挙げることができる。また、ディスクドライブ221をハードディスクドライブとして構成する場合、例えば、SATA(Serial AT Attachment)ディスクや、FC(Fibre Channel)ディスク等を挙げることができる。異なる種類のハードディスクドライブを混在させることもできる。
ディスクドライブ221の記憶領域を用いて、一つまたは複数の論理ボリューム(図中「LU」と略記)223を生成することができる。この論理ボリューム223は、論理的記憶デバイスとも呼ばれる。例えば、一つのディスクドライブ221の記憶領域に、一つまたは複数の論理ボリューム223を作成することができる。または、複数のディスクドライブ221の記憶領域をグループ化して、一つまたは複数の論理ボリューム223を設けることもできる。このようなグループ222は、パリティグループまたはRAIDグループと呼ばれる。管理端末30は、ホスト20と論理ボリューム223との間のアクセスパスを設定し、ホスト20に論理ボリューム223を提供する。ホスト20は、この論理ボリューム223にアクセスすることにより、データの読み書きを行う。
メインコントローラ110によるデータ入出力処理を説明する。CHA111は、ホスト20から受信したリードコマンドを共有メモリ114に記憶させる。DKA112は、共有メモリ114を随時参照しており、未処理のリードコマンドを発見すると、ディスクドライブ221からデータを読み出して、キャッシュメモリ113に記憶させる。CHA111は、キャッシュメモリ113にコピーされたデータを読み出し、ホスト20に送信する。
CHA111は、ホスト20からライトコマンドを受信すると、ライトコマンドを共有メモリ114に記憶させる。CHA111は、受信したライトデータをキャッシュメモリ113に記憶させる。CHA111は、キャッシュメモリ113にライトデータを記憶させた後、ホスト20に書込み完了を報告する。DKA112は、共有メモリ114に記憶されたライトコマンドに従って、キャッシュメモリ113に記憶されたライトデータを読出す。DKA112は、書込み先として指定された論理ボリューム223を構成するディスクドライブ221に、ライトデータを記憶させる。なお、ライトデータをディスクドライブ221に書き込んだ後で、ホスト20に書込み完了を報告する構成でもよい。
図4は、ストレージ装置10の電力供給構造を模式的に示す説明図である。以下の説明では、基本筐体100を中心に説明する。各取付部120,130には、複数の電力分配器521,522,531,532がそれぞれ設けられる。即ち、一方の取付部120には、その左右両側に、電力分配器521,522が設けられている。同様に、他方の取付部130にも、その左右両側に、電力分配器531,532が設けられている。なお、以下の説明では、電力分配器を「PDU」と略記する場合がある。
メイン電源部140も、複数のメインPDU511,512を備えており、これらメインPDU511,512に、取付部120,130内の各PDU521,522,531,532が接続されている。これら取付部120,130内の各PDU521,531等をサブPDUと呼ぶ場合がある。
各PDU511,512,521,522,531,532は、それぞれ複数の電力供給ポート540を備えている。図中左側に示すメインPDU511の電力供給ポート540には、サブPDU521,531がそれぞれ接続されている。従って、これら各サブPDU521,531には、メインPDU511を介して、顧客ブレーカ12からの交流電源が供給される。同様に、図中右側に示すメインPDU512の電力供給ポート540には、サブPDU512,532がそれぞれ接続されている。従って、これら各サブPDU522,532には、メインPDU512を介して、顧客ブレーカ12からの交流電源が供給される。
このように、ストレージ装置10は、メインPDU511と各サブPDU521,531からなる第1の電力供給経路と、メインPDU512と各サブPDU522,532からなる第2の電力供給経路との、複数の(2つの)電力供給経路を備えている。つまり、ストレージ装置10の電力供給経路は冗長化されており、いずれか一方の経路に障害が生じた場合でも、他方の正常な経路を介して給電を行うことができるようになっている。
上述の通り、取付部120は、複数のスロット121を備えており、これら各スロット121には、自社装置300がそれぞれ取り付けられている。取付部130も複数のスロット131を備えており、これら各スロット131には、他社装置400がそれぞれ取り付けられている。このように、各取付部120,130毎に、それぞれ異なる種類の装置300,400が取り付けられている。
各自社装置300は、それぞれ複数のAC/DC電源部(以下「電源部」)311,312を備える。同様に、各他社装置400も、それぞれ複数の電源部411,412を備える。このように各装置300,400は、内部の電源供給系統が冗長化されている。
そして、一対の電源部311,312または411,412は、それぞれ異なる電力供給経路(PDU)に接続されている。即ち、自社装置300の場合、一方の電源部311はPDU521に接続されており、他方の電源部312はPDU522に接続されている。同様に、他社装置400の場合、一方の電源部411はPDU531に接続されており、他方の電源部412はPDU532に接続されている。なお、ここでは、説明の便宜上、自社装置300及び他社装置400のいずれもが、冗長化された内部電源を備えるかのように述べたが、実際には、各ベンダの仕様によって種々相違する。少なくとも一部の他社装置400は、冗長化された内部電源を備えない可能性がある。
図5を用いて、他社装置400へ電力を供給するための構成を説明する。各サブPDU531,532は、それぞれ同一構成を備えるため、説明の便宜上、サブPDU532を例に挙げて説明する。また、上述のように、各他社装置400は、それぞれ複数の電源部411,412を備えることができるが、図5中では、図示されたPDU532に対応する電源部412のみを示す。
先に、他社装置400の構成を簡単に説明すると、他社装置400は、例えば、電源部412及び制御部420を備えることができる。電源部412は、PDU532から供給された交流の電力を直流に変換し、他社装置400の各部に供給するものである。制御部420は、他社装置400の動作を制御するものである。
PDU532は、例えば、2個で一組の電力供給ポート(以下「ポート」)540と、PDUコントローラ541と、電力供給経路542,543と、電流センサ544と、オペアンプ545と、信号線546と、ヒューズ547とを備えて構成される。
複数のポート540は、2個で一組を構成し、各組単位で他社装置400に接続されている。一つの組を構成する一方のポート540は、経路542を介して、上位のPDUまたは顧客ブレーカ12のいずれかに接続される。他方のポート540は、他の経路543を介して、上位のPDU(PDU522の場合、メインPDU512)に接続される。PDU521の場合、上位PDUは、メインPDU511となる。
上述のように、2個一組のポート540は、一方のポート540が高圧側となり、他方のポート540が低圧側となる。以下の説明では、一組のポート540,540を、単にポート540と呼ぶ。
PDUコントローラ541は、「監視部」に対応する。PDUコントローラ541は、各電流センサ544からの検出信号と、メインコントローラ110から設定された閾値とを比較することにより、電源障害の有無を検出する。各ポート540毎に(各他社装置400毎に)検出された電流値は、後述のように、PDUコントローラ541によって、低電流閾値IL及び過電流閾値IHとそれぞれ比較される。なお、低電流閾値ILのみと比較する構成でもよい。他社装置400の電源部412がヒューズ等の過電流保護機能を備えている場合、過電流の発生直後に電流値が低下するためである。
PDUコントローラ541は、制御用の経路548を介して、メインコントローラ110に接続されている。メインコントローラ110は、制御用経路548を介して、PDUコントローラ541に、各閾値IL,IHをそれぞれ設定する。PDUコントローラ541は、制御用経路548を介して、メインコントローラ110に障害検出信号を出力する。
一方の経路(線路)542には、各ポート540毎に分岐する分岐経路542Aがそれぞれ設けられている。各分岐経路542Aの途中には、それぞれ電流センサ544が設けられている。
電流センサ544としては、例えば、非接触型の方法または接触型の方法の両方が知られている。非接触型の電流検出方法としては、例えば、被測定電流をトランスの一次コイルに流し、二次コイルに誘起された電流値を用いて測定するという、CT(Current Transformer)型が知られている。接触型の方法としては、分岐経路542Aの途中に設けた抵抗の両端電圧に基づくものが知られている。いずれの方法を採用することもできるが、本実施例では、CT型の電流センサ544を使用する場合を説明する。各電流センサ544の出力信号は、オペアンプ545によって増幅された後、信号線546を介して、PDUコントローラ541に入力される。
図6は、自社装置300へ電力を供給するための構成を示す回路図である。図5で述べたと同様に、各自社装置300は、例えば、電源部312と、制御部320を備えて構成することができる。
自社装置300の有する複数の電源部311,312のうち、電源部312に電力を供給するためのPDU522は、上述したPDU532と同様に構成可能である。即ち、このPDU522は、例えば、電流センサ544やPDUコントローラ541を備えて構成することができる。
しかし、自社装置300の場合は、管理用経路321を介して、メインコントローラ110に接続されているため、メインコントローラ110は、各自社装置300の環境情報をそれぞれ直接的に取得することができる。従って、自社装置300への電力供給に使用されるPDU521,522は、必ずしもPDUコントローラ541や電流センサ544の構成を備える必要はない。つまり、自社装置300に接続されるPDU521,522は、通常のPDUとして構成することもできる。この意味で、図6中では、自社装置300への電流値を監視して障害の有無を検出する構成を点線で示している。
しかし、自社装置300用のPDU521,522と他社装置用のPDU521,522とを明確に分けて使用できない場合もある。また、各PDU511,512,521,522,531,532をそれぞれ同一構成とする方が、部品点数を少なくすることができ、ストレージ装置10の製造コストを低減することができる。また、保守用PDUの数も少なくとすることができ、保守作業の作業性も向上する。そこで、本実施例では、各PDU511,512,521,522,531,532が同一構成の場合を説明する。
図7は、PDUの各ポートを管理するためのテーブルT1を示す説明図である。このテーブルT1は、例えば、SVP116内に保持される。あるいは、テーブルT1を共有メモリ114に保持させたり、管理端末30内に保持させてもよい。
この管理テーブルT1は、大きく分けて、3種類の管理用情報T11,T12,T13を含んでいる。管理テーブルT1は、これら各管理用情報T11〜T13を対応付けることにより構成される。
第1の管理用情報T11は、各装置300,400に内蔵されている電源部311,312,411,412と各PDUの各ポート540との接続関係を管理している。第2の管理用情報T12は、各ポート540に接続された装置300,400が、電源系統の冗長性を備えるか否か、つまり、異なる複数の内蔵電源部を備えているか否かの情報を管理している。第3の管理用情報T13は、各ポート540毎に、それぞれ一つまたは複数の閾値を管理している。
第1の管理用情報T11では、各PDUをストレージ装置10内で一意に識別するためのPDU識別情報(PDU_ID)と、PDU識別情報で識別されるPDUの有する各ポート540を区別するためのポート番号と、各ポート540に接続されている装置300,400の電源部を識別するための接続先電源識別情報(接続先電源ID)とを対応付けている。各ポート540が接続されている電源部を識別するための情報は、ユーザが任意に設定可能である。ストレージ装置10内で、各装置300,400の各電源部311,312,411,412をそれぞれ一意に特定可能な情報であればよい。例えば、各装置300,400の型番や製品名の全部または一部と連続番号とを組み合わせることにより、各電源部311,312,411,412を識別するための情報を設定することができる。メインコントローラ110は、第1の管理用情報T11を参照することにより、どのポート540がどの装置のどの電源部に接続されているかを検出することができる。
第2の管理用情報T12では、冗長性の有無を示すフラグ情報と、冗長化された電源部を識別するための冗長電源識別情報(冗長電源ID)とが対応付けられている。装置300,400の電源供給系統が冗長化されている場合、「冗長性の有無」には、「有り」と設定される。なお、冗長電源IDと接続先電源IDとは、それぞれ同一のルールに基づいて生成される。即ち、ある電源部のIDは、T11においては接続先電源IDとして使用され、T12においては冗長電源IDとして使用される。
第3の管理用情報T13では、各ポート540毎に、複数種類の閾値IL,IHをそれぞれ対応付けている。これら各閾値IL,IHは、例えば、ユーザが、管理端末30を介して、設定することができる。例えば、ユーザは、他社装置400の仕様を確認して、障害の発生を検知するための閾値を自由に設定することができる。
図8は、ストレージ装置10の電源状態を管理するための管理画面G1を示す説明図である。この管理画面G1は、例えば、ユーザの指示に応じて管理端末30のユーザインターフェース31に表示される。管理画面G1には、基本筐体100及び増設筐体200の両方を表示可能であるが、説明の便宜上、基本筐体100の構成を中心に説明する。
管理画面G1では、例えば、ストレージ装置10の電源供給構造に関する論理的または物理的な構成が、簡略化されて表示される。管理画面G1では、ストレージ装置10の電源供給構造に関する各部が、即ち、例えば、各スロット121,131と、各スロットに装着された装置300,400の各電源部311,312,411,412と、各PDU511,512,521,522,531,532等との関係が、模式的に示される。
図8中に太線で示すように、ユーザは、管理画面G1に表示された構成要素のうち任意の要素を選択することにより、その選択した要素の詳細な情報を得ることができる。例えば、ユーザが、ポインティングデバイス等によって、電源ID「SL22-2」で特定される電源部を選択すると、この選択された電源部に関する詳細な情報が、管理画面G1中に表示される。詳細な情報としては、例えば、その選択された電源部が接続されているPDUに関する情報(PDU_ID)、この接続先PDUのどのポートに接続されているかを示すポート番号、冗長性の有無、冗長電源の電源ID、障害発生を検出するための閾値IL,IH等を挙げることができる。これらの情報は一例であって、本発明はこれに限定されない。
図9は、PDU同士の接続関係を管理するためのPDU接続関係管理テーブルT2の構成を示す説明図である。このテーブルT2は、上述したPDUポート管理テーブルT1と同様に、例えば、SVP116内に保持される。あるいは、このテーブルT2を、共有メモリ114や管理端末30内に保持させてもよい。ホスト20によってストレージ装置10を管理する場合は、各テーブルT1,T2をホスト20内に記憶させてもよい。
さて、PDU接続関係管理テーブルT2は、各PDUを識別するための識別情報(PDU_ID)と、上位PDUの有無を示すフラグと、上位PDUを特定するための上位PDU_IDとを対応付けることにより、構成されている。
上位PDUとは、対象のPDUの上流側に接続されているPDUを意味する。上流側とは、電流の流れにおける上流側を意味し、最も上流に位置するPDUは、メイン電源部140内のPDU511,512(Super-PDU)となる。図4に示す構成例では、PDU521,531の上位PDUはPDU511となっており、PDU522,532の上位PDUはPDU512となっている。このように、テーブルT2では、各PDU間の親子関係を管理する。
図10に示すように、より多くのPDUを直列的に接続させることもできる。PDUのポートに別のPDUを接続することにより、3個以上のPDUを接続することもできる。図11は、図10に示す接続例のPDU間の接続関係(親子関係)を管理するためのテーブルT2を示す。
図12は、障害の発生を検出するための閾値を示す説明図である。ユーザは、管理端末30を介して、各閾値IL,IHをメインコントローラ110に登録する。閾値IL,IHは、管理テーブルT1に記憶される。また、管理テーブルT1に記憶された各ポート毎の閾値IL,IHは、メインコントローラ110から各PDUコントローラ541に通知される。各PDUコントローラ541は、自己に設定された閾値IL,IHに基づいて、自己の管理下にある各ポート540の状態を監視する。
さて、図12(a)は過電流を検出する場合を示し、図12(b)は低電流を検出する場合を示す。まず、過電流検出用の閾値IHから説明する。なお、説明の便宜上、他社装置400の電源部411を例に挙げて説明する。
他社装置400が正常に稼働している場合、他社装置400内の電源部411には、図12(a)中に細線で示すように、電流が供給されるものとする。PDU531のポート540から電源部411に供給される電流値は、電流センサ544により検出され、PDUコントローラ541に入力される。
過電流検出用の閾値IHは、例えば、ユーザが他社装置400の仕様書や取扱説明書等を参照することにより、任意の値に設定可能である。例えば、ユーザは、他社装置400に内蔵されている過電流保護機能(ヒューズ等)が作動する閾値と同様の値を、閾値IHに設定する。
図12(a)中に太線で示すように、他社装置400内で、例えば、ショート等の異常が生じた場合、電源部411に供給される電流値が急激に上昇する。電流値ISLが、閾値IHを超えた場合(ISL>IH)、PDUコントローラ541は、過電流が検出されたものと判断する。そして、後述のように、PDUコントローラ541は、この過電流が検出されたポート番号及びPDU_IDをメインコントローラ110に通知する。
同様に、低電流検出用の閾値ILも、ユーザが各ポート540毎に任意に設定することができる。他社装置400が冗長化された電源構成を備える場合、つまり、複数の電源部411から内部回路にそれぞれ給電可能である場合、ユーザは、正常時における一つの電源部411の最低電流値よりも低い値を、閾値ILとして設定することができる。他社装置400内で、何らかの障害が発生し、電流値ISLが閾値ILを下回ると(ISL<IL)、PDUコントローラ541は、低電流が検出されたものと判定し、メインコントローラ110に通知する。
なお、既に述べたが、低電流検出用の閾値ILのみを設定する構成でもよい。例えば、他社装置400内で過電流が発生すると、電源部411内の過電流保護機能が発動し、ポート540から電源部411に入力される電流が遮断される場合があるためである。
図13は、ストレージ装置10の電力供給管理方法を示すフローチャートである。このフローチャートは、本発明の理解及び実施に必要な程度で処理の概要を示しており、実際のプログラムと相違する場合がある。図中では、ステップを「S」と略記する。
まず、各PDU511,512,521,522,531,532内のPDUコントローラ541は、各電流センサ544からの検出信号によって、自己の管理下にある各ポート540から出力される電流値ISLをそれぞれ監視している(S1)。
PDUコントローラ541は、検出された電流値ISLが低電流検出用の閾値ILを下回ったか否かを判定する(S2)。検出された電流値ISLが閾値ILを下回った場合(S2:YES)、PDUコントローラ541は、この異常な電流値ISL(<IL)が検出されたポート540のポート番号及びPDU_IDを、メインコントローラ110に通知する(S3)。
検出された電流値ISLが低電流検出用の閾値IHを下回っていない場合(S2:NO)、PDUコントローラ541は、検出された電流値ISLが過電流検出用の閾値IHを上回っているか否かを判定する(S4)。検出された閾値ISLが閾値IHを超えた場合(S4:YES)、PDUコントローラ541は、この異常な電流値ISL(>IH)が検出されたポート540のポート番号及びPDU_IDをメインコントローラ110に通知する(S5)。なお、判定の順番は、上記に限らない。検出された電流値ISLと閾値IHとを先に比較し、次に、電流値ISLと閾値ILとを比較してもよい。
さて、メインコントローラ110は、ホスト20からのリード要求及びライト要求を処理している。メインコントローラ110は、PDUコントローラ541から通知される障害検出通知を受領すると(S6)、PDUポート管理テーブルT1の第1管理用情報T11を参照することにより、障害の検出された電源部411等を特定する(S7)。メインコントローラ110は、特定された電源部の識別情報(電源ID)を明示して、管理端末30に障害の発生を通知する(S8)。
続いて、メインコントローラ110は、管理テーブルT1の第2管理用情報T12を参照することにより、障害の発生が検出された電源部が冗長性を備えているか否かを判定する(S9)。即ち、メインコントローラ110は、障害の生じた電源部とペアを構成する他の電源部が存在するか否かを判定する。
障害の生じた電源部が冗長性を備えていない場合(S9:NO)、メインコントローラ110は、電力供給管理処理を終了する。メインコントローラ110は、障害の発生を管理端末30に通知した後、本処理を終了する(S8,S9)。
障害の生じた電源部が冗長性を備えていると判定された場合(S9:YES)、メインコントローラ110は、管理テーブルT1の第2管理用情報T12を用いて、障害の生じた電源部とペアを形成する交代電源(冗長電源)を特定する(S10)。即ち、メインコントローラ110は、第2管理用情報T12の「冗長電源ID」を取得する。以下、交代電源のことを冗長電源と呼ぶ。
メインコントローラ110は、管理テーブルT1の第1管理用情報T11及び第2管理用情報T12を用いることにより、冗長電源として特定された電源部が接続されているPDUを特定する(S11)。メインコントローラ110は、その特定されたPDUをサスペンド状態に設定する(S12)。
ここで、サスペンド状態とは、PDUの交換や機能停止等の操作を禁止させる状態を意味する。例えば、もしも、一方の電源部411に障害が発生している状況下において、冗長電源412の接続されているPDU532が交換等された場合は、他社装置400の機能が停止するおそれがあるためである。
さらに、メインコントローラ110は、管理テーブルT2を参照することにより、サスペンド状態に設定されたPDUに上位PDUが存在するか否かを判定する(S13)。上位PDUが存在する場合(S13:YES)、メインコントローラ110は、上位PDUを特定し(S15)、この特定された上位PDUもサスペンド状態に設定する(S16)。冗長電源に直接接続されたPDU(一次PDUと呼ぶこともできる)の上位に位置するPDUが交換等されると、下位の一次PDUから冗長電源に電力を供給することができなくなり、他社装置400の機能が停止するおそれがあるためである。
メインコントローラ110は、管理テーブルT14に記憶された親子関係を順番に辿りながら(S13)、一次PDUに繋がる全ての上位PDUを特定し(S15)、これら特定された各上位PDUをそれぞれサスペンド状態に設定する(S16)。
メインコントローラ110は、必要な全てのPDUについてサスペンド状態を設定した後、これらサスペンド状態に設定されたPDUのPDU_IDを管理端末30にそれぞれ通知する(S14)。
管理端末30は、メインコントローラ110からの通知(S8,S14)を受領すると(S17)、管理画面G1に障害の状況を表示させる(S18)。これにより、ユーザは、電源障害が生じた旨を把握することができる。
なお、PDUの操作を制限(禁止)するために、例えば、各PDUに機械的なロック機構を設け、サスペンド状態に設定されたPDUは、交換等を禁止させる構成としてもよい。また、障害発生の通知(S8)とサスペンド状態の設定通知(S14)とは、同時に行うこともできる。
図14は、障害が検出された場合の管理画面G1の様子を示す説明図である。図14では、他社装置400の電源部411に障害が生じた場合を示している。障害の生じた電源部を象徴する要素は、例えば、点滅等することにより、他の正常な要素と視覚的に区別される。また、サスペンド状態に設定されたPDUは、サスペンド状態に設定されていないPDUと区別されて表示されている。これにより、ユーザは、管理画面G1によって、どの装置のどの電源部に異常が発生しているか、また、どのPDUを操作してはならないのかを直ちに把握することができる。なお、画面出力と共に、あるいは画面出力に代えて、音声メッセージによって、障害の発生及びサスペンド状態の設定をユーザに通知する構成としてもよい。
本実施例は、上述のように構成されるため、以下の効果を奏する。本実施例では、PDUの各ポート540から他社装置400の電源部411,412に供給される電流値を監視し、この監視結果に基づいて、他社装置の電源異常を検出する構成とした。従って、他社装置400の環境情報をメインコントローラ110が取得できない場合でも、電源異常を検出することができ、使い勝手や信頼性を向上させることができる。
本実施例では、ストレージ装置10の構成と関連づけて電源異常の状態を通知する構成のため、ユーザは、電源異常の状態を容易に把握することができる。
本実施例では、異常の検出された電源部の冗長電源に関連するPDUをサスペンド状態に設定し、その操作を制限する構成とした。従って、冗長電源に接続されているPDUが不注意な作業によって取り外されたりするのを防止することができ、冗長電源によって稼働している他社装置400の作動を保証することができる。
図15に基づいて、本発明の第2実施例を説明する。本実施例は、第1実施例の変形例に該当する。本実施例では、各PDU511,512,521,522,531,532に、状態通知ランプ549を設けている。PDUコントローラ541は、メインコントローラ110によってサスペンド状態に設定された場合、状態通知ランプ549を点灯または点滅させることにより、ユーザに通知する。
このように構成される本実施例も、上述した第1実施例と同様の効果を奏する。これに加えて、本実施例では、サスペンド状態に設定されたPDUはランプ549を点灯等させるため、ユーザは、ストレージ装置10の筐体を開いたときに、サスペンド状態に設定されているPDUを直ちに把握することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。例えば、各実施例を適宜組み合わせることができる。
1…電力分配器(PDU)、1A …電力供給ポート、1B…検出部、1C…監視部、2…制御部、2A…解析部、2B…障害発生通知部、2C…操作制限情報通知部、2D…閾値設定部、2E…構成情報管理部、3…電源部、4…負荷装置、4A…装置内電源部、4B…装置内制御部、5…スロット、6…電源、10…ストレージ装置、12…顧客ブレーカ、20…ホスト、30…管理端末、31…管理用ユーザインターフェース、40…管理サーバ、100…基本筐体、110…メインコントローラ、111…チャネルアダプタ(CHA)、111A…通信ポート、112…ディスクアダプタ(DKA)、113…キャッシュメモリ、114…共有メモリ、115…接続制御部、116…サービスプロセッサ(SVP)、120,130…取付部、121,131…スロット、140,210…メイン電源部、150…接続制御部、200…増設筐体、220…ハードディスクボックス、221…ディスクドライブ、222…パリティグループ、223…論理ボリューム、300…自社装置、400…他社装置、311,312,411,412…電源部、320,420…制御部、321…管理用経路、511,512,521,522,531,532…電力分配器(PDU)、540…電力供給ポート、541…PDUコントローラ、542,543…電力供給経路、542A…分岐経路、544…電流センサ、545…オペアンプ、546…信号線、547…ヒューズ、548…制御用経路、549…状態通知ランプ
Claims (8)
- ストレージ装置に設けられる少なくとも一つ以上の負荷装置に電力を供給するための電力供給装置であって、
電源部からの電力を前記負荷装置に分配して供給する少なくとも一つ以上の電力分配器と、
前記電力分配器に通信可能に接続される制御部と、を備え、
前記電力分配器は、
前記負荷装置に電力を供給するための電力供給ポート部と、
前記電力供給ポート部から前記負荷装置に供給される電力の状態を検出し、検出信号を出力する検出部と、
前記検出部から出力される前記検出信号を監視することにより、前記負荷装置の電源異常を検出して前記制御部に通知する監視部と、を備えており、
前記制御部は、
前記監視部からからの通知に基づいて、前記検出された電源異常を前記ストレージ装置の構成に関連づけて出力させる、ストレージ装置の電力供給装置。 - 前記制御部は、前記負荷装置と前記電力供給ポート部との対応関係が予め設定される管理用情報を用いることにより、前記電源異常の検出された前記負荷装置を特定し、前記電源異常の検出された前記負荷装置の前記ストレージ装置における位置を、表示出力させるものである請求項1に記載のストレージ装置の電力供給装置。
- 前記障害の検出された前記負荷装置がそれぞれ異なる第1電力分配器及び第2電力分配器に接続されて、電源系統に冗長性を備えている場合、前記制御部は、前記第1電力分配器または前記第2電力分配器のうち、前記電源異常が検出された方の電源系統とは別の正常な電源系統に接続されている所定の電力分配器に関して、警告情報を出力する請求項1に記載のストレージ装置の電力供給装置。
- 前記警告情報は、前記所定の電力分配器の操作を制限する情報である請求項3に記載のストレージ装置の電力供給装置。
- 前記所定の電力分配器がさらに別の一つまたは複数の上位側の電力分配器を介して、前記電源部からの電力を分配するものである場合、前記制御部は、前記所定の電力分配器及び前記上位側の電力分配器の操作をそれぞれ制限する情報を、前記警告情報として出力する請求項3に記載のストレージ装置の電力供給装置。
- 前記電力分配器は、交換可能な部品として前記ストレージ装置に着脱可能に取り付けられている請求項1に記載のストレージ装置の電力供給装置。
- 筐体と、
前記筐体に設けられる制御部と、
前記筐体に設けられる電源部と、
前記筐体に設けられ、環境情報を前記制御部に通知するためのインターフェースと電源系統の冗長性とを有する第1種類の負荷装置と、
前記筐体に設けられ、電源系統の冗長性を有する第2種類の負荷装置と、
前記筐体に着脱可能に設けられ、前記電源部からの電力を前記各負荷装置にそれぞれ供給する第1電力分配器及び第2電力分配器と、を備え、
前記電力分配器は、
前記負荷装置に電力を供給するための電力供給ポート部と、
前記電力供給ポート部から前記負荷装置に供給される電力の状態を検出し、検出信号を出力する検出部と、
前記検出部から出力される前記検出信号を監視することにより、前記負荷装置の電源異常を検出して前記制御部に通知する監視部と、を備えており、
前記制御部は、
前記各負荷装置と前記電力供給ポート部との対応関係が予め設定される管理情報を用いることにより、前記電源異常の検出された負荷装置を特定し、この特定された負荷装置に関する情報を出力し、かつ、
前記第1電力分配器または前記第2電力分配器のうち前記特定された負荷装置の正常な電源系統に接続されている所定の電力分配器を特定し、この特定された所定の電力分配器への操作を制限するための警告情報を出力するようになっている、ストレージ装置。 - ストレージ装置に設けられる少なくとも一つ以上の負荷装置の電源異常状態を管理するための管理方法であって、
前記負荷装置には、電源部からの電力を供給する複数の電力分配器がそれぞれ接続されており、
前記各電力分配器から前記負荷装置に供給される電力の状態をそれぞれ検出するステップと、
前記検出された電力の状態と予め設定された閾値とを比較することにより、電源障害が発生したか否かを判定するステップと、
前記電源障害が発生したと判定された場合には、前記負荷装置の識別情報及び電源系統の冗長性に関する情報と前記電力分配器との対応関係が予め設定されている管理用情報を用いることにより、前記電源障害の発生した負荷装置を前記ストレージ装置の構成内で特定するステップと、
前記特定された負荷装置に関する第1警告情報を出力させるステップと、
前記管理情報を用いることにより、前記特定された負荷装置が冗長化された電源系統を備えるか否かを判定するステップと、
前記特定された負荷装置が冗長化された電源系統を備えていると判定された場合には、正常な方の電源系統に接続されている電力分配器を特定するステップと、
前記特定された電力分配器に関する第2警告情報を出力させるステップと、
をそれぞれ実行するストレージ装置の管理方法。
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