JP2007279117A - ズームレンズシステムおよび表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトで高変倍率の2群のズームレンズを提供する。
【解決手段】スクリーン9の順に、負−正の2群構成のズームレンズシステム10であって、第1のレンズ群G1および第2のレンズ群G2は少なくとも1面の非球面をそれぞれ含んでおり、広角端における第1のレンズ群および第2のレンズ群との空気間隔dwと、望遠端における第1のレンズ群および第2のレンズ群との空気間隔dtと、第1のレンズ群の合成焦点距離f1と、第2のレンズ群の合成焦点距離f2と、広角端における当該ズームレンズシステム10の合成焦点距離fwとが以下の条件を満たす。
0.05<dt/dw<0.17
dt<2.5
1.3<|f1/fw|<1.6
1.1<|f2/f1|<1.4
【選択図】図2

Description

本発明は、プロジェクタ用のズームレンズシステムに関するものである。
DMD(デジタルミラーデバイス、デジタルマイクロデバイス)のように、光の反射方向を変えて画像を形成する複数の素子を備えた光変調デバイスから画像をスクリーン上に投写するズームレンズとして、スクリーン側から負の屈折力の第1のレンズ群と、正の屈折力の第2のレンズ群とを有するものが知られている。
特許文献1に記載されたズームレンズは、第1のレンズ群が4枚構成、第2のレンズ群が6枚構成の計10枚構成のズームレンズであり、変倍率は1.2である。
特許文献2に記載されたズームレンズは、第1のレンズ群が5枚構成、第2のレンズ群が7枚構成の計12枚構成のズームレンズであり、変倍率は1.2である。
特開2002−148515号公報 特開2004−240309号公報
負−正の2つのレンズ群からなるズームレンズシステムは簡易な構成であり、コンパクトで低コストのプロジェクタに適しており、例えば、モバイル用のプロジェクタ、家庭用のプロジェクタなどへの適用が検討されている。プロジェクタ用のズームレンズシステムには、明るく鮮明な画像を拡大投影するために、Fナンバーが2.4〜3程度と明るく、収差を良好に補正できることが要求される。さらに、反射型であるDMDを用いたプロジェクタのズームレンズシステムとしては、DMDに照明用の光を照射するスペースを確保するために十分に長いバックフォーカスを確保することも要求される。
ズーム比を大きくすることも要望されるが、上記のようなプロジェクタ用のレンズシステムとして要望を満たすと共にズーム比を向上することは容易ではない。例えば、特許文献1および2に開示されているズームレンズでは、第1のレンズ群と第2のレンズ群のパワーをほぼ等しくすることにより収差補正の性能を確保している。また、広角端においてバックフォーカス長に対してレンズ長が長くなると周辺光量の確保が難しくなるので、変倍率を1.2程度に抑えている。
本発明の一態様は、スクリーンなどの表示媒体側から順に、負の屈折力の第1のレンズ群と、正の屈折力の第2のレンズ群とを備えたズームレンズシステムであって、第1のレンズ群および第2のレンズ群は少なくとも1面の非球面をそれぞれ含んでおり、さらに、広角端における第1のレンズ群および第2のレンズ群との空気間隔dwと、望遠端における第1のレンズ群および第2のレンズ群との空気間隔dtと、第1のレンズ群の合成焦点距離f1と、第2のレンズ群の合成焦点距離f2と、広角端における当該ズームレンズシステムの合成焦点距離fwとが以下の条件を満たすズームレンズシステムである。
0.05<dt/dw<0.17 ・・・(1)
dt<2.5mm ・・・(2)
1.3<|f1/fw|<1.6 ・・・(3)
1.1<|f2/f1|<1.4 ・・・(4)
広角端における空気間隔dwに対する望遠端における空気間隔dtの比(dt/dw)は、変倍比を確保するために小さいことが望ましい。しかしながら、比(dt/dw)を小さくするためには、広角端における空気間隔dwを広げる必要があり、レンズ長が長くなり、さらに、周辺光量が低下する。このため、ズームレンズシステムでは、比(dt/dw)を小さくすることが難しい。これに対し、このズームレンズシステムでは、望遠端における空気間隔dtを2.5mm未満に縮めることにより、比(dt/dw)を小さくしても広角端におけるレンズ長が長くなりすぎることを抑止し、コンパクトで、周辺光量も十分な明るい画像を表示できるズームレンズシステムを提供可能にしている。すなわち、このズームレンズシステムにおいては、条件(1)の範囲を上回ると、ズーム比を大きくすることが困難となり、条件(1)の範囲を下回ると、レンズ長が長くなり低コストでコンパクトなレンズシステムを提供することが難しくなる。
さらに、比(dt/dw)を小さくすることにより、第1のレンズ群のパワー配分を条件(3)および(4)の範囲で大きくし、十分な収差補正能力を得ると共に、十分なバックフォーカス長を確保している。
すなわち、条件(3)の範囲を上回ると第1のレンズ群の負のパワーが弱まり、レンズシステムが大きくなってしまう。条件(3)の範囲を下回ると、第1のレンズ群のパワーが強すぎて、球面収差およびコマ収差を十分に補正することが難しい。
条件(4)の範囲を上回ると、第1のレンズ群の負のパワーが強すぎて、球面収差およびコマ収差を十分に補正することが難しい。条件(4)の範囲を下回ると、第1のレンズ群の負のパワーが弱すぎてコマ収差の補正が困難になると共に、レンズ長が長くなり、レンズ外径を大きくする必要が生じ、コンパクトなレンズシステムの提供が難しい。
さらに、広角端における当該ズームレンズシステムの全長Lwが以下の条件を満たすことが望ましい。
3.0<|Lw/fw|<5.5 ・・・(5)
この条件も第1のレンズ群のパワーを規定するものであり、条件(5)の範囲を上回ると、第1のレンズ群の負のパワーが弱すぎてスクリーン側のレンズの径が大きくなり、コンパクトなレンズシステムの実現が難しい。条件(5)の範囲を下回ると、第1のレンズ群の負のパワーが強すぎて、球面収差およびコマ収差を十分に補正することが難しく、良好な光学性能を確保することが難しい。
この2群構成のズームレンズシステムにおいては、第2のレンズ群は、最も表示媒体側に配置された正の屈折力のレンズと、画像の入力側に配置された接合レンズとを含むことが望ましい。接合レンズは、色収差などを補正する能力は高いが、パワーを確保することが難しい。したがって、正の屈折力のレンズを第1のレンズ群の側に配置し、接合レンズを反対の画像の入力側に配置することにより、望遠端における第1のレンズ群と第2のレンズ群との主点間隔を近づけることが可能となり、大きな変倍率を確保するのに適した構成となる。
この2群構成のズームレンズシステムの好適なレンズ配置は、第1のレンズ群が、表示媒体側から正、負、負、負、正の屈折力を備えた5枚のレンズで構成され、第2のレンズ群が、表示媒体側から正、正、正、負、正の屈折力を備えた5枚のレンズで構成され、表示媒体側から3番目および4番目のレンズにより接合レンズが構成されているものである。この10枚構成のズームレンズシステムの一例は、変倍比が1.6程度と高変倍であり、鮮明な画像を表示できるものである。
本発明の他の態様は、この2群構成のズームレンズシステムと、ズームレンズシステムにより投影される画像を生成する光変調デバイスとを有する表示装置である。特に、ズームレンズシステムは十分に長いバックフォーカス長を確保できるので、光変調デバイスが、光の反射方向を変えて画像を生成する複数の素子を含んでいる表示装置に適している。この表示装置の一例は、スクリーンを表示媒体として画像を表示するプロジェクタである。表示媒体は、スクリーンに限らず、壁面、床面、印画紙などであっても良く、このズームレンズシステムは簡易な構成で高変倍率を実現できるので、画像を投影する種々の表示装置に適用できる。
図1に、本発明の一実施形態の表示装置の概略構成を示している。この表示装置1は、スクリーン9を表示媒体として画像を表示するためのプロジェクタであり、ズームレンズシステム10と、このズームレンズシステム10によりスクリーン9に投影される画像を生成する光変調デバイス6と、光変調デバイス6に照明光を照射するための照明ユニット5とを備えている。光変調デバイス(ライトバルブ)6は、光の反射方向を変えて画像を生成する複数の素子(マイクロミラー)を含んだDMD(デジタルミラーデバイス)である。照明ユニット5は、3原色を時分割で出力する光源2と、それをDMD6の方向に照射するためのミラー3とを備えている。光源2は、例えば、白色光源と、色分割用のフィルターとの組み合わせであり、LEDなどの単色を出力する複数の光源を組み合わせることも可能である。
DMD6は、2次元に配置されたマイクロミラーにより画像を形成するドットに対応する照明光をズームレンズシステム10の方向に反射する。ズームレンズシステム10はDMD6に有効な方向に反射された光(投写光)のみをスクリーン9の方向に出力して画像を形成する。このズームレンズシステム10は、表示媒体の1つであるスクリーン9の側から順に、負の屈折力の第1のレンズ群G1と、正の屈折力の第2のレンズ群G2とを備えたズームレンズシステムである。
このズームレンズシステム10は、次の条件を満たすように設計されている。
0.05<dt/dw<0.17 ・・・(1)
dt<2.5mm ・・・(2)
1.3<|f1/fw|<1.6 ・・・(3)
1.1<|f2/f1|<1.4 ・・・(4)
3.0<|Lw/fw|<5.5 ・・・(5)
ただし、dwは、広角端における第1のレンズ群G1および第2のレンズ群G2との空気間隔であり、dtは、望遠端における第1のレンズ群G1および第2のレンズ群G2との空気間隔であり、f1は、第1のレンズ群G1の合成焦点距離であり、f2は、第2のレンズ群G2の合成焦点距離であり、fwは、広角端における当該ズームレンズシステム10の合成焦点距離であり、Lwは、広角端における当該ズームレンズシステム10の全長である。
図2に、上記の条件を満たすレンズシステムの一例のレンズ配置を拡大して示している。図2(a)は、拡大表示を行う広角端のレンズ配置を示し、図2(b)は、標準状態の望遠端のレンズ配置を示している。このズームレンズシステム10は、スクリーン9の側から2つのレンズ群G1およびG2にグループ化された10枚のレンズL11〜L15およびL21〜L25により構成されている。
スクリーン側の第1のレンズ群G1は、全体が負の屈折力(パワー)を備えたレンズ群であり、スクリーン側から正の凸レンズL11、スクリーン側に凸の負のメニスカスレンズL12、スクリーン側に凸の負のメニスカスレンズL13、スクリーン側が凹の負のメニスカスレンズL14、およびスクリーン側に凸の正のメニスカスレンズL15により構成されている。これらのスクリーン側から正、負、負、負、正の屈折力を備えた5枚のレンズの3枚目のレンズL13の画像入力側の面S6が非球面となっている。
画像入力側の第2のレンズ群G2は、全体が正の屈折力(パワー)を備えたレンズ群であり、スクリーン側からの正の凸レンズL21、スクリーン側に凸の正のメニスカスレンズL22、スクリーン側が凹の正のメニスカスレンズL23、スクリーン側が凹の負のメニスカスレンズL24、およびスクリーン側が凹の正のメニスカスレンズL25により構成されている。これらスクリーン側から正、正、正、負、正の屈折力を備えた5枚のレンズの、スクリーン側から3番目のレンズL23および4番目のレンズL24により接合レンズが構成され、5番目のレンズL25の両側の面S18およびS19が非球面となっている。
各レンズのデータは以下に示す通りである。なお、これらのレンズデータにおいて、Rdyはスクリーン側から順番に並んだ各レンズの面の曲率半径(mm)、Thiはスクリーン側から順番に並んだ各レンズの面の間の距離(mm)、ndはスクリーン側から順番に並んだ各レンズの屈折率(d線)、νdはスクリーン側から順番に並んだ各レンズのアッベ数(d線)を示す。Flatは、平面を示す。
レンズデータ
No. Rdy Thi nd νd
1 84.20000 5.20000 1.51805 64.14 レンズL11
2 664.65000 0.20000
3 35.87000 2.00000 1.74641 49.34 レンズL12
4 15.28000 5.90000
5 42.27000 1.80000 1.51805 64.14 レンズL13
6 16.46000 11.20000
7 -21.37000 1.40000 1.48898 70.24 レンズL14
8 -35.30000 0.50000
9 40.21000 2.90000 1.85415 23.78 レンズL15
10 66.00000 d10
11 36.09000 4.20000 1.67305 47.23 レンズL21
12 -408.92000 8.95000
13 30.57000 3.60000 1.48898 70.24 レンズL22
14 104.04000 1.80000
15 -41.55000 4.30000 1.48898 70.24 レンズL23
16 -16.56000 1.40000 1.81185 25.42 レンズL24
17 -44.45000 2.30000
18 -134.41000 5.00000 1.51805 64.14 レンズL25
19 -18.69000 d19
20 Flat 3.00000 1.48898 70.24 フィルタOF
21 Flat 0.48000
面S6、S18およびS19の非球面係数は以下の通りである。
面S6
R=16.460
K=0.0000
A=−2.5200×10−5、 B=−9.1337×10−8
C= 6.7392×10−11、 D=−1.8826×10−12
ただし、非球面は、Xを光軸方向の座標、Yを光軸と垂直方向の座標、光の進行方向を正とし、上記の係数K、A、B、C、Dを用いて次式で表される。以下においても同様である。
X=[(1/R)Y2]/[1+{1−(1+K)(1/R)221/2
+AY4+BY6+CY8+DY10

面S18
R=−134.410
K= 0.0000
A=−4.2356×10−5、 B=−1.5996×10−7
C= 1.0255×10−9、 D=−1.1181×10−11

面S19
R=−18.690
K= 0.0000
A=−3.7755×10−6、 B=−1.2353×10−7
C=9.1034×10−10、 D=−8.5339×10−12
ズームレンズシステム10の広角端および望遠端における諸数値は以下の通りである。
広角端 望遠端
レンズ群G1とG2との空気間隔d10 19.74(dw) 2.25(dt)
空気間隔d19(バックフォーカス) 33.53 46.74
FNo. 2.20 2.76
合成焦点距離f 16.50 26.42
レンズ長L(レンズのみの長さ) 82.39 64.90
第1のレンズ群の合成焦点距離f1: −24.317
第2のレンズ群の合成焦点距離f2: 31.613
変倍比: 1.6
したがって、上記の条件(1)〜(5)は以下のようになる。
条件(1)(dt/dw) :0.11
条件(2)(dt) :2.25
条件(3)(|f1/fw|):1.47
条件(4)(|f2/f1|):1.3
条件(5)(|Lw/fw|):5.0
このように、レンズシステム10は、条件(1)〜(5)を満たし、広角端から望遠端に向かって第1のレンズ群G1と第2のレンズ群G2とが近づいたときの空気間隔の比(dt/dw)が0.11と小さい。この比(dt/dw)が小さいとレンズ長が長くなり、コンパクトにすることが難しく、周辺光量が低下する傾向になる。しかしながら、レンズシステム10では、望遠端における空気間隔dtを2.5mm未満に縮めることにより、比(dt/dw)を小さくしても広角端におけるレンズ長が長くなりすぎないようにしている。したがって、全体としてコンパクトで、周辺光量も十分に確保でき、FNoが2.20〜2.76と明るい画像を表示できるズームレンズシステムとなっている。
さらに、第2のレンズ群G2は、最もスクリーン側に、すなわち、最も第1のレンズ群G1の側に配置された正の屈折力のレンズL21と、最も光変調デバイス6の側ではないが、第2のレンズ群G2の中では光変調デバイス6の側のレンズL23およびL24により構成された接合レンズとを含んでいる。したがって、このレンズシステム10は、物理的に望遠端における第1のレンズ群G1と第2のレンズ群G2との空気間隔dtを小さくしていると共に、パワーの大きなレンズを第1のレンズ群G1と第2のレンズ群G2との間に配置することにより、第1のレンズ群G1と第2のレンズ群との主点間隔を近づけた構成となっている。このため、レンズ長が短く、レンズ枚数が10枚の簡易な構成により、1.6倍程度の高変倍率を実現している。
また、上記条件(1)〜(5)を満たし、第1のレンズ群G1に1つの非球面を備え、第2のレンズ群G2に2つの非球面を備えているので、諸収差も良好に補正され、鮮明な画像をスクリーン9に投影できるレンズシステムとなっている。図3および図4に、このズームレンズシステムの広角端および望遠端における球面収差、非点収差および歪曲収差を縦収差図によりそれぞれ示している。また、図5および図6に、このズームレンズシステムの広角端および望遠端における球面収差を、横収差図により示している。球面収差は、650nm(破線)、550nm(実線)および450nm(一点鎖線)の各波長における値を示している。また、非点収差および横収差図においては、タンジェンシャル光線(T)およびサジタル光線(S)の収差をそれぞれ示している。これらの図からわかるように、諸収差の値は、球面収差およびコマ収差も含めて良好に補正されており、このズームレンズシステム10は、良好な光学性能を備えている。
この2群構成のズームレンズシステム10を搭載したプロジェクタ1は、コンパクトで高変倍率である。したがって、プロジェクタ1は、モバイル用の情報端末と共に用いてスクリーン9を表示媒体として画像あるいはデータを投影するのに適している。さらに、スクリーン9に投影する用途のみならず、このズームレンズシステム10を搭載した表示装置は、壁面に画像を投影したり、印画紙を露光するために画像を投影するなどの種々の用途に適したものである。
ズームレンズシステムを搭載したプロジェクタの概略構成を示す図。 ズームレンズシステムのレンズ構成を示す図であり、図2(a)は広角端を示し、図2(b)は望遠端を示す。 図2に示すズームレンズシステムの広角端における収差を示す縦収差図。 図2に示すズームレンズシステムの望遠端における収差を示す縦収差図。 図2に示すズームレンズシステムの広角端における収差を示す横収差図。 図2に示すズームレンズシステムの望遠端における収差を示す横収差図。
符号の説明
1 プロジェクタ、 5 照明ユニット
6 光変調デバイス(DMD)
10 ズームレンズシステム

Claims (6)

  1. 表示媒体側から順に、負の屈折力の第1のレンズ群と、正の屈折力の第2のレンズ群とを備えたズームレンズシステムであって、前記第1のレンズ群および前記第2のレンズ群は少なくとも1面の非球面をそれぞれ含んでおり、
    広角端における前記第1のレンズ群および第2のレンズ群との空気間隔dwと、望遠端における前記第1のレンズ群および第2のレンズ群との空気間隔dtと、前記第1のレンズ群の合成焦点距離f1と、前記第2のレンズ群の合成焦点距離f2と、広角端における当該ズームレンズシステムの合成焦点距離fwとが以下の条件を満たすズームレンズシステム。
    0.05<dt/dw<0.17
    dt<2.5
    1.3<|f1/fw|<1.6
    1.1<|f2/f1|<1.4
  2. 請求項1において、広角端における当該ズームレンズシステムの全長Lwが以下の条件を満たす、ズームレンズシステム。
    3.0<|Lw/fw|<5.5
  3. 請求項1において、前記第2のレンズ群は、最も表示媒体側に配置された正の屈折力のレンズと、画像の入力側に配置された接合レンズとを含む、ズームレンズシステム。
  4. 請求項3において、前記第1のレンズ群は、表示媒体側から正、負、負、負、正の屈折力を備えた5枚のレンズで構成され、
    前記第2のレンズ群は、表示媒体側から正、正、正、負、正の屈折力を備えた5枚のレンズで構成され、表示媒体側から3番目および4番目のレンズにより前記接合レンズが構成されている、ズームレンズシステム。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のズームレンズシステムと、
    前記ズームレンズシステムにより投影される画像を生成する光変調デバイスとを有する表示装置。
  6. 請求項5において、前記光変調デバイスは、光の反射方向を変えて画像を生成する複数の素子を含んでいる、表示装置。
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