JP2007272113A - 絞り機構、投映型画像表示装置 - Google Patents

絞り機構、投映型画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】絞り開口の形状を自由に設定する。
【解決手段】プロジェクタ10では、液晶パネル52と駆動部54から絞り機構50を構成している。液晶パネル52は、無機材料からなるワイヤグリッド偏光板60、62、画素がマトリクス状に配列されたパネル本体63、液晶パネル52から漏れ出る光を防止するための光学補償膜64から構成される。駆動部54は、液晶パネル52の各画素に対して電圧を印加するか否かを制御して、液晶パネル52に光を透過させる絞り開口部70と、光を遮断する遮光部72とを形成させる。各画素に対して電圧を印加するか否かによって簡単に絞り開口部70の形状を設定できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、照明光学系からの照明光を光変調して画像光を生成し、生成した画像光を投映光学系によりスクリーンに投映する投映型画像表示装置及びこのような投映型画像表示装置に用いられる絞り機構に関するものである。
投映型画像表示装置として、液晶パネルを備えた液晶プロジェクタや、DMD(ディジタル・マイクロミラー・デバイス)を備えたDLP(ディジタル・ライト・プロセッシング)プロジェクタが広く知られている。これら投映型画像表示装置は、照明光学系からの照明光を液晶パネルやDMDにより光変調して画像光を生成する。
例えば、液晶プロジェクタでは、液晶パネルを透過させる照明光の光量を制御することで画像光を生成する。また、DLPプロジェクタでは、DMDにより照明光の反射方向を制御し、投映光学系へ向けて反射させるオン光と投映光学系外へ向けて反射させるオフ光とに照明光を分離し、オン光の集合により画像光を構成している。このように、液晶パネルやDMDにより生成された画像光は、投映光学系によりスクリーンに投映される。
投映型画像表示装置のなかには、投映画像の明るさやコントラストを調節するための絞り機構を備えたものがある。絞り機構としては、光軸周りに配置した複数枚の絞り羽根により、光軸を中心とした円形の絞り開口を形成し、各絞り羽根を移動させて絞り開口径を切り替える機械式の絞り機構が広く用いられている。
また、液晶セルを用いて電気的に絞り開口径を切り替える絞り機構もある(例えば、下記特許文献1参照)。この絞り機構では、複数の液晶セルを光軸を中心とした同心円状に設け、各液晶セルの状態を、光を透過させる状態と、光を遮断する状態とに選択的に切り替えることによって、絞り開口の径を電気的に変化させている。
特開平7−234436号公報
ところで、投映型画像表示装置のなかには、投映レンズを光軸と垂直な方向に平行移動させて、画像の投映位置を調節するものがあり、このような投映型画像表示装置において、投映レンズの瞳位置に絞り開口を形成した場合は、投映レンズの移動に伴い絞り開口の位置をずらす必要がある。しかし、従来の絞り機構では、絞り開口の位置をずらすことができない。
また、DLPプロジェクタでは、オン光とオフ光との間に反射されるフラット光がオン光に混じってしまうといった問題がある。フラット光の多くは、オフ光の反射方向に偏った位置に混入するため、従来のように円形の絞り開口の径を変化させる絞り機構では、フラット光の影響を防止することができない。
上記問題を解決するために、本発明は、絞り開口の位置や形状を自由に設定できる絞り機構及び投映型画像表示装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の絞り機構は、照明光学系からの照明光を光変調して画像光を生成し、この画像光を投映光学系によりスクリーンに投映する投映型画像表示装置に用いられる絞り機構において、無機材料から形成され、光軸方向で向かい合うように光入射面と光出射面とのそれぞれに配置される一対のワイヤグリッド偏光板、及び、前記ワイヤグリッド偏光板間に配置され、複数の画素が前記光入射面に平行な面内にマトリクス状に配列された液晶パネル本体、及び、前記ワイヤグリッド偏光板に併設され、前記光軸に対して傾いた角度で前記光入射面に入射した光が前記光出射面から漏れ出ないようにするための光学補償膜を有する液晶パネルと、前記液晶パネルの各画素を駆動し、前記ワイヤグリッド偏光板間で光の偏光方向を変化させることで、各画素に対応する画素領域毎に、この画素領域を透過させる光の量を制御するパネル駆動手段とを備えたことを特徴としている。
前記パネル駆動手段は、前記液晶パネルに光を透過させる絞り開口部、並びに、光を遮断する遮光部を形成するものでもよい。
また、前記光学補償膜は、複数の屈折率の異なる材料を積層して形成される光学異方性膜であることが好ましい。
さらに、前記光学補償膜は、無機材料から形成されていることが好ましい。
また、前記光学補償膜は、前記ワイヤブリッド偏光板のうち少なくとも一方に一体に形成されていることが好ましい。
さらに、前記液晶パネルは、垂直配向型液晶パネルであってもよいし、ツイストネマティック型液晶パネルであってもよい。
また、当該絞り機構は、前記投映光学系内に配置され、前記パネル駆動手段は、前記投映光学系内に設置された投映レンズを画像の投映位置を調節するために前記光軸とは垂直な面内で移動させた際に、この移動に伴って各画素領域を透過させる光の量を制御するものでもよい。
さらに、前記パネル駆動手段は、前記投映レンズの移動に伴って、光を透過させる絞り開口部の位置を変化させるものでもよい。
また、当該絞り機構は、前記照明光が照射される照射面に配列された複数のミラー素子を、前記照明光を前記投映光学系へ向けて反射するオン位置と、前記照明光を前記投映光学系外向けて反射するオフ位置との間で変位させることで、前記画像光を生成するマイクロミラーデバイスを備えた投映型画像表示装置に用いられるとともに、前記照明光学系内に配置され、前記パネル駆動手段は、前記オン位置のミラー素子からのオン光と前記オフ位置のミラー素子からのオフ光との間に反射される反射光の強度が強くなる領域の画像輝度を下げるように、各画素領域を透過させる光の量を制御するものでもよい。
さらに、前記パネル駆動手段は、前記マイクロミラーデバイスに照射する照明光の強度を不均一にするように、光を透過させる絞り開口部の形状を変化させるものでもよい。
また、前記パネル駆動手段は、投映画像に応じて、各画素領域を透過させる光の量を制御するものでもよい。
さらに、前記パネル駆動手段は、光を透過させる絞り開口部の位置と形状の少なくとも一方を変化させるものでもよい。
また、本発明の投映型画像表示装置は、前述したような絞り機構を備えたことを特徴としている。
さらに、投映型画像表示装置においては、前記絞り機構が、前記照明光学系と前記投映光学系の少なくとも一方に設けられていることが好ましい。
本発明では、複数の画素がマトリクス状に配列された液晶パネルを絞り機構として用いたので、各画素を駆動することで、各画素領域毎に透過させる光の量を制御でき、絞り開口の位置や形状を自由に設定できる。また、偏光板として、無機材料により形成されたワイヤグリッド偏光板を用いたので、例えば、有機材料によって形成された偏光板を用いた場合と比較して熱に強く、長寿命化できる。
さらに、液晶パネルは、その特性上、光を遮断するように設定しても斜め方向から入射した光が漏れ出てしまうといった問題があり、本発明のように絞り機構に用いた場合、遮光部から光が漏れてしまうと絞りとしての機能を十分に果たせないといった懸念がある。これに対し、本発明では、液晶パネルに光学補償膜を設け、斜め方向から入射した光が液晶パネルから漏れ出ることを防止したので、遮光部では確実に光を遮断することができる。また、この光学補償膜を無機材料で形成すれば、より長寿命化できる。
図1において、本発明のプロジェクタ10は、使用時にはレンズカバーを開放することにより、筺体12の前面に投映レンズ14が露呈する。投映レンズ14の前方には、スクリーン15(図2参照)が配置され、投映レンズ14から画像が投映される。筺体12には、ズームダイヤル16と、ピントダイヤル18とが設けられ、これらを操作することによって、投映レンズ14の変倍や、ピント合わせを行うことができる。
また、筐体12には、画像の投映位置を上下に調節するための投映位置調節ダイヤル20、投映画像のコントラストを調節するためのコントラスト調節ダイヤル21が設けられている。投映位置調節ダイヤル20を操作することで、投映レンズ14が上下に平行移動(レンズシフト)され、画像の投映位置が上下に移動する。他方、コントラスト調節ダイヤル21を操作することで、後述する絞り開口部70(図5参照)の大きさが切り替えられ、投映画像のコントラストが変化する。
図2において、筺体12の内部には、光源22、照明光学系23、全反射プリズム24、DMD26、投映光学系27が設けられている。光源22としては、例えば、キセノンランプや水銀ランプなどの白色光源が使用される。光源22から照射された照明光は、照明光学系23へ入射する。照明光学系23は、カラーホイール34、ロッドインテグレータ36、リレーレンズ37、38、ミラー39からなり、これらが光軸40に沿って並べて配置されている。
カラーホイール34は、光源22からの照明光をR、G、Bの3色に時分割で分離する。カラーホイール34は、略円板形状の基板に、R光のみを透過するRフィルタ、G光のみを透過するGフィルタ、B光のみを透過するBフィルタの3色のフィルタを基板の回転中心からほぼ等距離に配置したものである。カラーホイール34は、高速で回転して、各色のフィルタを光軸40に順次挿入する。これにより、照明光がR、G、Bの3色に時分割で色分離され、分離された各色の光が順次DMD26に向けて照射される。
ロッドインテグレータ36は、例えばガラス製で、内側に反射面が形成されている。カラーホイール34で分離された光は、ロッドインテグレータ36を透過する間に反射を繰り返すことによって均斉化される。リレーレンズ37、38は、ロッドインテグレータ36から射出した光束をミラー39に中継する。ミラー39は、照明光学系23からの光束を全反射プリズム24へ向けて反射させる。
全反射プリズム24は、リレーレンズ37、38からDMD26へ入射する入射光と、DMD26で反射する反射光とを分離するためのものである。全反射プリズム24は、例えば、異なる屈折率を持つ2つの三角プリズムから構成されており、それら2つの三角プリズムの境界に反射面24aが形成される。入射光は、入射角が臨界角よりも小さいため、反射面24aを透過してDMD26へ入射する。他方、DMD26で反射した反射光は、入射角が臨界角よりも大きいため、反射面24aで全反射する。
DMD26は、周知のように、カバーガラス26aの背後に画素に対応する多数のミラー素子がマトリックス状に配列されたものである。各ミラー素子は、投映する画像に基づいて、角度を変化させることにより、受光した照明光の反射方向を変化させる。画素を明るく表示させる場合には、ミラー素子をオン位置に変位させて受光した光をオン光として投映光学系27に向けて反射させる。他方、画素を暗く表示する場合には、ミラー素子をオフ位置に変位させて受光した光をオフ光として投映光学系27から外れた方向に向けて反射させる。画像光は、投映光学系27に向かうオン光の集合により構成される。
画像光は、前述のオン光のみから構成されることが好ましいが、筺体12内でオフ光が乱反射してオン光と混じってしまうと、投映画像の品位が低下してしまう。このため、投映光学系27と全反射プリズム24との間には、光吸収部材41が設けられている。光吸収部材41は、例えば板上に黒色の布を配したもので、全反射プリズム24から出射したオフ光を吸収する。こうすることで、オフ光が筺体12内で乱反射してオン光に混じり、投映画像の品位が低下してしまうといった問題を防止している。
投映光学系27は、複数枚のレンズからなる投映レンズ14と、投映レンズ14を移動させるレンズ移動機構43とを備えている。レンズ移動機構43は、変倍や焦点調節のために投映レンズ14を光軸40に沿って移動させるとともに、前述したレンズシフトの際に投映レンズ14を光軸40と垂直な方向に移動させる。そして、DMD26によって生成された画像光は、投映光学系27によってスクリーン15に結像される。
また、プロジェクタ10には、リレーレンズ38と、ミラー39との間に絞り機構50が設けられている。図3に示すように、絞り機構50は、液晶パネル52と、この液晶パネル52を駆動する駆動部54とから構成され、さらに、液晶パネル52は、ワイヤグリッド偏光板60、62、パネル本体63、光学補償膜64とから構成される。
ワイヤグリッド偏光板60、62は、液晶パネル52の前面側の光入射面52aと背面側の光出射面52bとにそれぞれ配置される。ワイヤグリッド偏光板60、62は、無機材料から形成された複数本のワイヤを、平行に並べて配置したものであり、ワイヤの長手方向と平行な偏光方向の光のみを透過させる。ワイヤグリッド偏光板60、62は、透過させる光の偏光方向(ワイヤの長手方向)が直交するように、一方に対して他方が90度回転されたクロスニコル配置される。プロジェクタでは光量の大きな光源を用いるため、光学系部品が高温となるが、無機材料を用いて偏光板を構成することで、有機材料を用いた場合と比較して耐久性を向上させることができる。
パネル本体63は、一対の透明基板間に液晶分子が封入されたものであり、ワイヤグリッド偏光板60、62の間に配置される。そして、このパネル本体63には、光軸40と垂直な面内に複数の画素がマトリクス状に配列されている。
本実施形態では液晶パネル52としてツイストネマティック型の液晶パネルを用いている。これにより、画素に電圧をかけない状態では、液晶分子が前記透明基板間にツイスト配向されており、ワイヤグリッド偏光板60から入射した光は、画素を透過する間に偏光方向が90度回転され、そのままワイヤグリッド偏光板62から出射される。他方、画素に電圧をかけると、液晶分子のツイスト配向が崩れる。このため、ワイヤグリッド偏光板60から入射した光は、この画素を透過する際に偏光方向が回転されることが無く、ワイヤグリッド偏光板62を通過できない。
絞り機構50では、液晶パネル52のうち、電圧の印加されない画素に対応する領域の集合、すなわち、入射した光がそのまま出射される領域の集合により絞り開口部70(図5参照)が構成される。また、液晶パネル52のうち、電圧が印加される画素に対応する領域の集合、すなわち、入射した光が遮断される領域の集合により遮光部72(図5参照)が構成される。本発明では、パネル本体63に複数の画素がマトリクス状に配列されているので、各画素毎に、電圧を印加するか否かを決定するといった電気的な処理によって、絞り開口部70の形状を任意の形状に設定できる。
しかし、画素に電圧を印加して、光が液晶パネル52を通過できないようにしても、光軸40に対して斜め方向から入射した光が液晶パネル52から漏れ出てしまうといった問題がある。このため、本発明では、パネル本体63とワイヤグリッド偏光板62との間に、光軸40に対して斜め方向から入射した光が液晶パネル52から漏れ出ないようにするための光学補償膜64を設けている。この光学補償膜64は、屈折率の異なる材料を周期的に重ね合わせた積層構造を有する光学異方性膜であり、例えば、前記材料を直接ワイヤグリッド偏光板62に積層させていくことでワイヤグリッド偏光板62と一体に形成される。
このような光学補償膜64を用いて実験を行った結果、図4(A)に示すように、光学補償膜64を設けた場合は、同図(B)に示す光学補償膜64を設けない場合と比較して、液晶パネル52から漏れ出る光を大幅に抑えられることが確認できた。光学補償膜64として、より具体的には、例えば、特開2005−62671号公報、特開2005−62672号公報、特開2005−62673号公報、特開2005−292781号公報などに記載されたものを用いることができる。
なお、光学補償膜64を構成する材料によって本発明が限定されるものではないが、耐久性を考慮すると無機材料により光学補償膜64を構成することが好ましい。また、光学補償膜64をパネル本体56とワイヤグリッド偏光板62との間に設ける例で説明をしたが、光学補償膜64をパネル本体56とワイヤグリッド偏光板60との間に設けてもよい。もちろん光学補償膜64をこれらの両方に設けてもよい。
この液晶パネル52は、駆動部54により駆動制御される。駆動部54は、パネル本体63に接続され、各画素毎に電圧を印加するか否かを制御することで、図5(A)に示すように、液晶パネル52に絞り開口部70と、遮光部72とを形成する。本実施形態において、駆動部54は、円の2カ所が直線によって切り欠かれた形状の絞り開口部70を形成する。この切り欠き部分は、オン光とオフ光の中間に反射されるフラット光の影響を防止するためのものであり、フラット光により画像輝度が上昇してしまう部分に照射する照明光を予め減少させる機能を有する。
また、駆動部54は、コントラスト調節ダイヤル21の操作に応じて、図5(B)に示すように絞り開口部70の大きさを拡大、もしくは、同図(C)に示すように絞り開口部70の大きさを縮小させる。これにより、投映画像のコントラストが変化する。前述のように、プロジェクタ10では、電気的な処理により絞り開口部70の形状を自由に設定できるので、上述したような円形以外の絞り開口部70を形成したり、絞り開口部70の大きさを変化させるといったことが簡単である。
なお、絞り開口部の形状は、上記実施形態で説明した形状に現在されず、適宜変更してよい。この場合、例えば、投映画像のパターンやシーンを解析し、解析結果に基づいてそれぞれの画像のパターンやシーンに最適となるように絞り開口部の形状を変化させるといったことが考えられる。また、例えば、映画鑑賞モード、スポーツ観戦モード、ゲームモードなど複数の投映モードを設け、各モードにおいて最適となるように絞り開口部の形状を変化させてもよい。本発明は、絞り開口の形状を、電気的な処理で手軽かつ迅速に任意の形状に変更できるので、上記のように、絞り開口部の形状を、投映画像のパターンやシーン、投映モードなどに応じて様々な形状に変化させる際に、より顕著な効果を得ることができる。
また、上記実施形態では絞り機構を照明光学系に配置する例で説明をしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図6に示すプロジェクタ100のように、投映光学系27に絞り機構150を配置してもよい。なお、図6以降の図面を用いた説明では、上述した実施形態と同様の部材については同様の符号を付して説明を省略している。
図6において、プロジェクタ100には、投映レンズ14の瞳位置に、上述した実施形態と同様の液晶パネル52を備えた絞り機構150が配置されている。この絞り機構150は、上記実施形態と同様に、コントラスト調節ダイヤル21の操作に応じて、絞り開口部70大きさを変化させる。さらに、この絞り機構150は、投映位置調節ダイヤル20が操作され、投映レンズ14がレンズシフトされた際には、投映レンズ14の移動先の位置に応じて、絞り開口部70に位置を移動させる。
このとき、絞り機構150は、光軸40が常に絞り開口部70の中心を通るように、絞り開口部70を移動させる。すなわち、投映レンズ14が移動されない場合、光軸40が液晶パネル52の中心を通っているので図7(A)に示すように、液晶パネル52の中心に絞り開口70を形成する。
また、投映レンズ14が図7において上側に移動された場合、この移動に伴って光軸40が液晶パネル52の中心よりも上側に移動するため、絞り機構150は、図7(B)に示すように、絞り開口部70の位置を液晶パネル52の中心よりも上側に移動させる。さらに、投映レンズ14が図7において下側に移動された場合、光軸40が液晶パネル52の中心よりも下側に移動するため、絞り機構150は、同図(C)に示すように、絞り開口部70の位置を液晶パネル52の中心よりも下側に移動させる。
絞り開口部70の中心を光軸40が通っていない場合、一部では遮光すべき光を遮光できず、他方では投映すべき画像光が遮光されてしまうので、投映画像に輝度ムラが生じてしまい問題であるが、プロジェクタ100では、常に光軸40を中心とした絞り開口部70が形成されるため、このような問題がない。また、本発明は、電気的な処理により絞り開口部70の位置を簡単に移動できる。
なお、本例では、円形の絞り開口を形成する例で説明をしたが、上記実施形態と同様に、円形の一部が切り欠かれた形状の絞り開口を形成し、フラット光の影響により、画像輝度が明るくなってしまう部分の画像光を減少させてもよい。もちろん、これら以外の形状の絞り開口部を形成してもよい。さらに、本例のように投映光学系に絞り機構を設けるとともに、上記実施形態のように照明光学系にも絞り機構を設け、2つの絞り機構を備えたプロジェクタを構成してもよい。
また、上記実施形態では、各画素において、入射した光を全透過させるか全遮断させるかの2段階で切り替える例で説明をしたが、本発明はこれに限定されるものではない。各画素に印可する電圧の大きさを調節することで、各画素に対応する領域を透過させる光の量を、全透過と全遮断との間でより段階的に切り替えるようにしてもよい。
このように、全透過と全遮断との間でより段階的に透過光量を切り替えるようにすれば、絞り機構から出射する光の出射面内における強度分布を自由に調節できる。これにより、例えば、絞り機構に入射された光の入射面内における強度分布が不均一である場合に、これを均斉化して出射させるといったことが可能となる。また、フラット光により画像輝度が上昇してしまう部分に照射する照明光を予め減少させる際に、フラット光の混入量に応じて、各画素領域を透過させる光の量を調節できるので、より的確にフラット光による影響を防止することができる。さらに、投映画像のパターンやシーンに最適となるように、各画素領域を透過させる光の量を調節できる。
なお、上記実施形態では、ツイストネマティック(TN)型の液晶パネルを用いて絞り機構を構成する例で説明をしたが、垂直配向(VA)型の液晶パネルを用いて絞り機構を構成してもよい。また、上記実施形態では、DLPプロジェクタに本発明を適用する例で説明をしたが、これに限定されるものではない。液晶プロジェクタなど、DLPプロジェクタ以外のプロジェクタに本発明を適用してもよい。
プロジェクタの外観図である。 プロジェクタの構成図である。 絞り機構の構成図である。 光学補償膜により漏れ出る光が減少する様子を表す説明図である。 絞り開口部を表す説明図である。 プロジェクタの構成図である。 絞り開口部を表す説明図である。
符号の説明
10、100 プロジェクタ
14 投映レンズ
23 照明光学系
26 DMD
27 投映光学系
40 光軸
43 レンズ移動機構
50、150 絞り機構
52 液晶パネル
54 駆動部
60、62 ワイヤグリッド偏光板
63 パネル本体
64 光学補償膜
70 絞り開口
72 遮光部

Claims (15)

  1. 照明光学系からの照明光を光変調して画像光を生成し、この画像光を投映光学系によりスクリーンに投映する投映型画像表示装置に用いられる絞り機構において、
    無機材料から形成され、光軸方向で向かい合うように光入射面と光出射面とのそれぞれに配置される一対のワイヤグリッド偏光板、及び、前記ワイヤグリッド偏光板間に配置され、複数の画素が前記光入射面に平行な面内にマトリクス状に配列された液晶パネル本体、及び、前記ワイヤグリッド偏光板に併設され、前記光軸に対して傾いた角度で前記光入射面に入射した光が前記光出射面から漏れ出ないようにするための光学補償膜を有する液晶パネルと、
    前記液晶パネルの各画素を駆動し、前記ワイヤグリッド偏光板間で光の偏光方向を変化させることで、各画素に対応する画素領域毎に、この画素領域を透過させる光の量を制御するパネル駆動手段とを備えたことを特徴とする絞り機構。
  2. 前記パネル駆動手段は、前記液晶パネルに光を透過させる絞り開口部、並びに、光を遮断する遮光部を形成することを特徴とする請求項1記載の絞り機構。
  3. 前記光学補償膜は、複数の屈折率の異なる材料を積層して形成される光学異方性膜であることを特徴とする請求項1または2記載の絞り機構。
  4. 前記光学補償膜は、無機材料から形成されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の絞り機構。
  5. 前記光学補償膜は、前記ワイヤブリッド偏光板のうち少なくとも一方に一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の絞り機構。
  6. 前記液晶パネルは、垂直配向型液晶パネルであることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の絞り機構。
  7. 前記液晶パネルは、ツイストネマティック型液晶パネルであることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の絞り機構。
  8. 当該絞り機構は、前記投映光学系内に配置され、
    前記パネル駆動手段は、前記投映光学系内に設置された投映レンズを画像の投映位置を調節するために前記光軸とは垂直な面内で移動させた際に、この移動に伴って各画素領域を透過させる光の量を制御することを特徴とする請求項1〜7いずれか記載の絞り機構。
  9. 前記パネル駆動手段は、前記投映レンズの移動に伴って、光を透過させる絞り開口部の位置を変化させることを特徴とする請求項8記載の絞り機構。
  10. 当該絞り機構は、前記照明光が照射される照射面に配列された複数のミラー素子を、前記照明光を前記投映光学系へ向けて反射するオン位置と、前記照明光を前記投映光学系外向けて反射するオフ位置との間で変位させることで、前記画像光を生成するマイクロミラーデバイスを備えた投映型画像表示装置に用いられるとともに、前記照明光学系内に配置され、
    前記パネル駆動手段は、前記オン位置のミラー素子からのオン光と前記オフ位置のミラー素子からのオフ光との間に反射される反射光の強度が強くなる領域の画像輝度を下げるように、各画素領域を透過させる光の量を制御することを特徴とする請求項1〜9いずれか記載の絞り機構。
  11. 前記パネル駆動手段は、前記マイクロミラーデバイスに照射する照明光の強度を不均一にするように、光を透過させる絞り開口部の形状を変化させることを特徴とする請求項10記載の絞り機構。
  12. 前記パネル駆動手段は、投映画像に応じて、各画素領域を透過させる光の量を制御することを特徴とする請求項1〜11いずれか記載の絞り機構。
  13. 前記パネル駆動手段は、光を透過させる絞り開口部の位置と形状の少なくとも一方を変化させることを特徴とする請求項12記載の絞り機構。
  14. 請求項1〜13いずれか記載の絞り機構を備えたことを特徴とする投映型画像表示装置。
  15. 前記絞り機構は、前記照明光学系と前記投映光学系の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項14記載の投映型画像表示装置。
JP2006100423A 2006-03-31 2006-03-31 絞り機構、投映型画像表示装置 Pending JP2007272113A (ja)

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