JP2007269098A - 車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】センタピラーの車両幅方向内側への侵入を抑制する。
【解決手段】センタピラー14へ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用したときには、ブラケット42を中間部(Y部)で応力集中させて曲げ変形させることにより、回転エネルギを吸収し、曲げモーメントMを相殺する。また、ブラケット42とサンルーフハウジング及びハウジングプレート34とが互いに交差する方向を締結方向とする締結部材62,64により結合されることで結合部(Z部)の曲げ変形を抑制する。これにより、荷重入力点(締結部材60による締結部)に対してサンルーフハウジング32の車両上下方向上側へのオフセット量を低減できる。従って、サンルーフハウジング32への荷重入力(軸力)を十分に確保できるので、これにより、センタピラー14の車両幅方向内側への侵入を抑制(侵入量を低減)することが可能となる。
【選択図】図5

Description

本発明は、車体構造に係り、特に、センタピラーへ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用した場合にセンタピラーの車両幅方向内側への進入を抑制するように構成された車体構造に関する。
この種の車体構造としては、次のものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。例えば、特許文献1には、車両のルーフ構造の例が開示されている。この特許文献1に記載の例によれば、連結部材が、サイドレールとフレーム部材との間に、一端部がフレーム部材の車体外側よりに結合固定され、他端部がセンタピラーとサイドレールとの結合部に結合固定された状態で介装されている。これにより、左右のセンタピラー間が、連結部材及びフレーム部材によって連結される。そのため、センタピラーとサイドレールとの結合部における横剛性が増加するので、側突時におけるサイドレールの折れ曲がり変形、及びフレーム部材の座屈変形が抑制され、センタピラーの車室内への侵入量が低減されるとしている。
また、特許文献2には、自動車の車体構造の例が開示されている。この特許文献2に記載の例によれば、センタピラーに他車両等が側突した場合には、ルーフパネルの車幅方向外側縁部に車体前後方向に沿って形成されているルーフパネルとサイメンアウタとの溶接打点溝を起点として、センタピラーの上部とともにルーフサイドレールインナが車室内側へ回転変形しようとする。この際、溶接打点溝の車幅方向内側において一方の端部がルーフパネルセンタリインフォースメントと結合しており、溶接打点溝の車幅方向外側において他方の端部がルーフサイドレールインナと結合している補強部材の強度によって、前記回転変形を抑制することができる。この結果、シートに着座した乗員の頭部と、ルーフサイドレールインナまたはセンタピラーとの間隔が短時間で狭くなるのを防止できるとしている。
特開2004−330863号公報 特開2005−59649号公報
ところで、上記各構成の車体構造において、センタピラーへ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用したときに、仮に、ルーフ骨格部材(特許文献1ではフレーム部材に相当、特許文献2ではルーフパネルセンタリインフォースメントに相当)が、連結部材(特許文献2では補強部材に相当)との結合部で曲げ変形(折れ)を生じ、車両上下方向上側に移動した場合には、連結部材及びルーフ骨格部材への荷重入力点に対してルーフ骨格部材の車両上下方向上側へのオフセット量が増加し、ルーフ骨格部材への荷重入力、つまり、ルーフ骨格部材が発揮する軸力が減少することになる。従って、センタピラーの車両幅方向内側への侵入を抑制するようにするためには改善の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、センタピラーへ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用したときでも、ルーフ骨格部材への荷重入力、つまり、ルーフ骨格部材が発揮する軸力を確保することでセンタピラーの車両幅方向内側への侵入を抑制することが可能な車体構造を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の車体構造は、車体側面に配置され、センタピラーの上端部が結合された左右一対の側面骨格部材と、車体ルーフ部の前記左右一対の側面骨格部材間に配置され、車両幅方向に延在されたルーフ骨格部材と、前記側面骨格部材と前記ルーフ骨格部材との間に配置され、一端側の部分が前記側面骨格部材に第一の結合手段により結合され、他端側の部分が前記ルーフ骨格部材に前記センタピラーへ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用した場合でも前記ルーフ骨格部材との結合部の曲げ変形を抑制可能な第二の結合手段により結合され、且つ、前記第一の結合手段と前記第二の結合手段との中間部に前記センタピラーへ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用した場合に前記中間部近辺にて曲げ変形を促進する変形促進手段を有して構成された連結部材と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の車体構造では、センタピラーへ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用すると、この荷重は、センタピラーの上端部が結合された側面骨格部材を介して側面骨格部材とルーフ骨格部材との間に配置された連結部材に伝達される。ここで、連結部材は、側面骨格部材に対する第一の結合手段とルーフ骨格部材に対する第二の結合手段との中間部に変形促進手段を有して構成されている。従って、上述の如く、センタピラーへ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用し、この荷重が連結部材に伝達された場合には、変形促進手段によって連結部材の中間部近辺にて曲げ変形が促進される。
しかも、請求項1に記載の車体構造では、連結部材が、センタピラーへ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用した場合でもルーフ骨格部材との結合部の曲げ変形を抑制可能な第二の結合手段によりルーフ骨格部材に結合されている。従って、連結部材とルーフ骨格部材との結合部の曲げ変形が抑制され、変形促進手段による連結部材の中間部近辺の曲げ変形が確実に促進される(つまり、連結部材の中間部近辺でのみ曲げ変形する)。
そして、センタピラーへ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用したときに、上述の如く、変形促進手段によって連結部材の中間部近辺にて曲げ変形を促進させることで、センタピラーへ作用した車両幅方向内側への所定値以上の荷重に伴う回転エネルギを吸収でき、側面骨格部材及び連結部材に作用する曲げモーメントを相殺することができる。従って、センタピラーへ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用したときでも、連結部材及びルーフ骨格部材への荷重入力点に対してルーフ骨格部材の車両上下方向上側へのオフセット量を低減することができ、これにより、ルーフ骨格部材への荷重入力、つまり、ルーフ骨格部材が発揮する軸力を確保することが可能となる。
また、このときにも、連結部材とルーフ骨格部材とが第二の結合手段により結合されることで、連結部材とルーフ骨格部材との結合部の曲げ変形が抑制され、これにより、ルーフ骨格部材への荷重入力、つまり、ルーフ骨格部材が発揮する軸力が十分に確保される。
このように、請求項1に記載の車体構造によれば、センタピラーへ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用したときでも、センタピラーへ作用した車両幅方向内側への所定値以上の荷重に伴う回転エネルギを吸収することで側面骨格部材及び連結部材に作用する曲げモーメントを相殺することができ、連結部材及びルーフ骨格部材への荷重入力点に対してルーフ骨格部材の車両上下方向上側へのオフセット量を低減することができる。これにより、ルーフ骨格部材への荷重入力、つまり、ルーフ骨格部材が発揮する軸力を十分に確保できるので、センタピラーの車両幅方向内側への侵入を抑制(侵入量を低減)することが可能となる。
請求項2に記載の車体構造は、請求項1に記載の車体構造において、前記変形促進手段は、前記連結部材の本体部に車両幅方向に沿って形成され前記本体部の車両幅方向中間部で終端するビードの終端部で構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の車体構造では、変形促進手段が、連結部材の本体部に車両幅方向に沿って形成され本体部の車両幅方向中間部で終端するビードの終端部で構成されている。従って、ビードの終端部を境界にして急激な剛性変化を持たせることができる。このため、センタピラーへ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用した場合には、連結部材の中間部近辺にて曲げ変形が確実に促進される。これにより、センタピラーへ作用した車両幅方向内側への所定値以上の荷重に伴う回転エネルギを吸収でき、側面骨格部材及び連結部材に作用する曲げモーメントを確実に相殺することが可能となる。
請求項3に記載の車体構造は、請求項1又は請求項2に記載の車体構造において、前記第二の結合手段は、前記連結部材と前記ルーフ骨格部材とを車両上下方向に延びる鉛直結合面と車両幅方向に延びる水平結合面とで結合していることを特徴とする。
請求項3に記載の車体構造では、第二の結合手段が、連結部材とルーフ骨格部材とを車両上下方向に延びる鉛直結合面と車両幅方向に延びる水平結合面とで結合する構成とされている。従って、センタピラーへ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用した場合でも、この荷重に伴う曲げモーメントが鉛直結合面側と水平結合面側とに分散される。このため、センタピラーへ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用した場合でも、連結部材とルーフ骨格部材との結合部の曲げ変形を抑制することができる。これにより、連結部材及びルーフ骨格部材への荷重入力点に対するルーフ骨格部材の車両上下方向上側へのオフセット量を確実に低減できると共に、変形促進手段による連結部材の中間部近辺の曲げ変形をより確実に促進することができる(つまり、連結部材の中間部近辺で確実に曲げ変形させることができる)。
請求項4に記載の車体構造は、請求項3に記載の車体構造において、前記鉛直結合面間には、前記鉛直結合面の一方に作用した荷重を他方へ分布荷重として伝達可能な荷重伝達部材が介挿されていることを特徴とする。
請求項4に記載の車体構造では、センタピラーへ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用したときに連結部材に伝達された荷重は、連結部材とルーフ骨格部材との車両上下方向に延びる鉛直結合面を介してルーフ骨格部材に伝達される。このとき、この鉛直結合面間には、鉛直結合面の一方に作用した荷重を他方へ分布荷重として伝達可能な荷重伝達部材が介挿されている。従って、連結部材側の鉛直結合面に作用した荷重がルーフ骨格部材側の鉛直結合面へ分布荷重として効率良く伝達される。これにより、ルーフ骨格部材への荷重入力、つまり、ルーフ骨格部材が発揮する軸力をより十分に確保することが可能となる。
以上詳述したように、本発明によれば、センタピラーへ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用したときでも、センタピラーへ作用した車両幅方向内側への所定値以上の荷重に伴う回転エネルギを吸収することで側面骨格部材及び連結部材に作用する曲げモーメントを相殺することができ、連結部材及びルーフ骨格部材への荷重入力点に対してルーフ骨格部材の車両上下方向上側へのオフセット量を低減することができる。これにより、ルーフ骨格部材への荷重入力、つまり、ルーフ骨格部材が発揮する軸力を十分に確保できるので、センタピラーの車両幅方向内側への侵入を抑制(侵入量を低減)することが可能となる。
はじめに、図1乃至図4を参照しながら、本発明の一実施形態に係る車体構造10の構成について説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る車体構造10が適用された車両12の斜視図、図2には、本発明の一実施形態に係る車体構造10の平面図(図1のA部の内部平面図)、図3には、図1のB−B線断面図、図4には、本発明の一実施形態に係る連結部材としてのブラケット42の構成図が示されている。なお、これらの図において、矢印Fr、矢印Out,矢印Upは、それぞれ車両前後方向前側、車両幅方向外側、車両上下方向上側を示すものである。
図1に示される車両12には、本発明の一実施形態に係る車体構造10が適用されている。本実施形態において、この車体構造10は左右対称な形状とされている。従って、以下には、車両12の右側部の構成についてのみ説明し、左側部の構成についてはその説明を省略する。
本発明の一実施形態に係る車体構造10の構成について詳述すると、図2,図3に示されるように、車体側面には、センタピラー14が設けられている。このセンタピラー14の上端部14Aには、車両前後方向に延在された側面骨格部材としてのルーフサイドレールインナ16及びルーフサイドレールアウタ18の長手方向中間部が結合されている。
ルーフサイドレールインナ16及びルーフサイドレールアウタ18は、車両上下方向両端側で結合されており、閉じ断面20を形成している。ルーフサイドレールインナ16及びルーフサイドレールアウタ18の車両上下方向上側の結合部22には、車体のルーフ部を構成するルーフパネル24の車両幅方向外側端部24Aが結合されている。ルーフパネル24には、図1に示されるように、ルーフ開口部26が開口形成されており、ルーフ開口部26には、サンルーフ開閉体28が配置されている。ルーフパネル24のルーフ開口部26の車両後方側の部分は、図3に示されるルーフリインフォースメント30により補強されている。
ルーフパネル24の車両上下方向下側には、図2,図3に示されるように、車両幅方向に延在されたルーフ骨格部材としてのサンルーフハウジング32及びハウジングプレート34が配置されている。サンルーフハウジング32は、ハウジングプレート34の車両上下方向上側に配置されており、ハウジングプレート34とスポット溶接等により締結されている。なお、サンルーフハウジング32のハウジングプレート34と反対側の面には、車両前後方向に延在され、図1に示されるサンルーフ開閉体28を車両前後方向に移動自在に支持するサンルーフレール36が設置されている。
サンルーフハウジング32の車両幅方向外側の部分には、後述するブラケット42の鉛直結合面52と締結される鉛直結合面38が形成されている。一方、ハウジングプレート34の車両幅方向外側の部分には、後述するブラケット42のビード46の底部46Bが当接されると共に水平結合面54と離間状態で締結される水平結合面40が形成されている。
そして、本実施形態において、このサンルーフハウジング32及びハウジングプレート34と、ルーフサイドレールインナ16とは、これらの間に配置された連結部材としてのブラケット42により連結されている。このブラケット42の構成について詳述すると、図4に示されるように、ブラケット42の本体部44には、断面凹状のビード46が形成されている。ビード46は、車両幅方向に沿って形成されると共に本体部44の車両幅方向中間部で終端するように終端部46Aを有して構成され、また、その底部46Bが車両幅方向に延びる水平面で構成されている。
ブラケット42の車両幅方向外側の部分には、結合片48が形成されている。この結合片48には、後述する締結部材60のボルトが貫通される貫通孔50が形成されている。ブラケット42の本体部44の車両幅方向内側の部分のうち、谷となるビード46の間の山の部分には、車両上下方向に延びる鉛直結合面52と、車両幅方向に延びる水平結合面54とが形成されている。鉛直結合面52には、後述する締結部材62のボルトが貫通される貫通孔56が形成されており、水平結合面54には、後述する締結部材64のボルトが貫通される貫通孔58が形成されている。
図3に示されるように、ブラケット42の車両幅方向外側の部分は、結合片48をルーフサイドレールインナ16の本体部に合わせた状態でこれらをボルト及びナットからなる締結部材60で締結することで、ルーフサイドレールインナ16に結合されている。
一方、ブラケット42の車両幅方向内側の部分は、鉛直結合面52をサンルーフハウジング32の鉛直結合面38に、また、ビード46の底部46Bをハウジングプレート34の水平結合面40にそれぞれ合わせた状態とし、鉛直結合面38,52同士をボルト及びナットからなる締結部材62で、水平結合面40,54同士をボルト及びナットからなる締結部材64でそれぞれ締結することにより、サンルーフハウジング32及びハウジングプレート34にそれぞれ結合されている。
また、本実施形態では、鉛直結合面38,52の間に、ゴム等で構成された板状の緩衝材66が介挿されて鉛直結合面38,52同士が締結部材62で締結されている。この緩衝材66は、ブラケット42側の鉛直結合面52に作用した荷重をサンルーフハウジング32側の鉛直結合面38へ分布荷重として伝達することが可能な寸法及び弾性特性で構成されている。
なお、ルーフサイドインナの車両幅方向内側には、カーテンシールドエアバッグ装置68のインフレータ70及びエアバッグ袋体72が配置されている。また、ハウジングプレート34及びルーフサイドレールインナ16の車両上下方向下側には、ヘッドライニング74が設けられている。
次に、図5を適宜参照しながら、本発明の一実施形態に係る車体構造10の作用及び効果について説明する。
本発明の一実施形態に係る車体構造10では、側面衝突等により、センタピラー14へ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用すると、この荷重は、センタピラー14の上端部14Aが結合されたルーフサイドレールインナ16及びルーフサイドレールアウタ18へ伝達される。そして、図5(a),(b)に示されるように、ルーフサイドレールインナ16及びルーフサイドレールアウタ18が結合部22を起点として矢印R1方向に回転変形される。
また、このとき、センタピラー14へ作用した車両幅方向内側への所定値以上の荷重は、ルーフサイドレールインナ16を介してブラケット42に伝達される。ここで、ブラケット42は、上述の如く、本体部44に終端部46Aを有するビード46を備えて構成されている。従って、上述の如く、センタピラー14へ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用し、この荷重がブラケット42に伝達された場合には、ビード46によってブラケット42の中間部(Y部)に応力集中が生じ、この中間部(Y部)近辺にて矢印R1方向への曲げ変形(折れ変形;塑性変形)が促進される。
しかも、本発明の一実施形態に係る車体構造10では、ブラケット42が、上述の如く互いに交差する方向を締結方向とする締結部材62,64によりサンルーフハウジング32及びハウジングプレート34に結合されている。従って、ブラケット42とサンルーフハウジング32及びハウジングプレート34との結合部(Z部)に、上述のルーフサイドレールインナ16の結合部22を起点とした回転変形に伴う応力集中が生じても、この結合部(Z部)の曲げ変形が抑制される。これにより、終端部46Aを備えたビード46によるブラケット42の中間部(Y部)近辺の曲げ変形が確実に促進される(つまり、ブラケット42の中間部(Y部)近辺でのみ曲げ変形する)。
そして、センタピラー14へ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用したときに、上述の如く、終端部46Aを備えたビード46によってブラケット42の中間部(Y部)近辺にて曲げ変形を促進させることで、図5(b)に示されるように、センタピラー14へ作用した車両幅方向内側への所定値以上の荷重に伴う回転エネルギを吸収でき、ルーフサイドレールインナ16、ルーフサイドレールアウタ18及びブラケット42に作用する曲げモーメントMを相殺することができる。従って、センタピラー14へ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用したときでも、ブラケット42及びサンルーフハウジング32への荷重入力点(この場合、締結部材60による締結部)に対してサンルーフハウジング32の車両上下方向上側へのオフセット量を低減することができる。これにより、図5(c)に示されるように、サンルーフハウジング32への荷重入力、つまり、サンルーフハウジング32が発揮する軸力Fを確保することが可能となる。
また、このときにも、ブラケット42とサンルーフハウジング及びハウジングプレート34とが上述の如く互いに交差する方向を締結方向とする締結部材62,64により結合されることで、ブラケット42とサンルーフハウジング32及びハウジングプレート34との結合部(Z部)の曲げ変形が抑制される。これにより、サンルーフハウジング32への荷重入力、つまり、サンルーフハウジング32が発揮する軸力Fが十分に確保される。
このように、本発明の一実施形態に係る車体構造10によれば、センタピラー14へ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用したときでも、センタピラー14へ作用した車両幅方向内側への所定値以上の荷重に伴う回転エネルギを吸収することでルーフサイドレールインナ16、ルーフサイドレールアウタ18及びブラケット42に作用する曲げモーメントMを相殺することができ、ブラケット42及びサンルーフハウジング32への荷重入力点(この場合、締結部材60による締結部)に対してサンルーフハウジング32の車両上下方向上側へのオフセット量を低減することができる。これにより、サンルーフハウジング32への荷重入力、つまり、サンルーフハウジング32が発揮する軸力Fを十分に確保できるので、これにより、センタピラー14の車両幅方向内側への侵入を抑制(侵入量を低減)することが可能となる。
また、本発明の一実施形態に係る車体構造10では、ブラケット42の本体部44に、車両幅方向に沿って形成され本体部44の車両幅方向中間部(Y部)で終端する終端部46Aを備えたビード46が形成されている。従って、ビード46の終端部46Aを境界にして急激な剛性変化を持たせることができる。このため、センタピラー14へ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用した場合には、ビード46によってブラケット42の中間部(Y部)により局所的に応力集中が生じ、ブラケット42の中間部(Y部)近辺にて曲げ変形が確実に促進される。これにより、センタピラー14へ作用した車両幅方向内側への所定値以上の荷重に伴う回転エネルギを吸収でき、ルーフサイドレールインナ16、ルーフサイドレールアウタ18及びブラケット42に作用する曲げモーメントMを確実に相殺することが可能となる。
また、本発明の一実施形態に係る車体構造10では、ブラケット42とサンルーフハウジング32及びハウジングプレート34とが車両上下方向に延びる鉛直結合面38,52と車両幅方向に延びる水平結合面40,54とで結合されている。従って、センタピラー14へ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用した場合でも、この荷重に伴う曲げモーメントMが、図5(b)に示される如く、鉛直結合面38,52側の曲げモーメントM1と水平結合面40,54側の曲げモーメントM2とに分散される。このため、センタピラー14へ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用した場合でも、ブラケット42とサンルーフハウジング32及びハウジングプレート34との結合部(Z部)の曲げ変形を抑制することができる。これにより、ブラケット42及びサンルーフハウジング32への荷重入力点(この場合、締結部材60による締結部)に対するサンルーフハウジングの車両上下方向上側へのオフセット量を確実に低減できると共に、ブラケット42の中間部(Y部)近辺の曲げ変形をより確実に促進することができる(つまり、ブラケット42の中間部(Y部)近辺で確実に曲げ変形させることができる)。
また、本発明の一実施形態に係る車体構造10では、センタピラー14へ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用したときにブラケット42に伝達された荷重は、ブラケット42とサンルーフハウジング32との車両上下方向に延びる鉛直結合面38,52を介してサンルーフハウジング32の本体側へ伝達される。このとき、この鉛直結合面38,52間には、緩衝材66が介挿されているので、ブラケット42側の鉛直結合面52に作用した荷重がサンルーフハウジング32側の鉛直結合面38へ分布荷重として効率良く(面当たり良く)伝達される。これにより、サンルーフハウジング32への荷重入力、つまり、サンルーフハウジング32が発揮する軸力Fをより十分に確保することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る車体構造が適用された車両の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車体構造の平面図である。 図1のB−B線断面図である。 本発明の一実施形態に係る連結部材としてのブラケットの構成図である。 本発明の一実施形態に係る車体構造の動作説明図である。
符号の説明
10 車体構造
14 センタピラー
16 ルーフサイドレールインナ(側面骨格部材の一部)
18 ルーフサイドレールアウタ(側面骨格部材の一部)
32 サンルーフハウジング(ルーフ骨格部材の一部)
34 ハウジングプレート(ルーフ骨格部材の一部)
38,52 鉛直結合面(第二の結合手段の一部)
40,54 水平結合面(第二の結合手段の一部)
42 ブラケット(連結部材)
46 ビード
46A 終端部(変形促進手段)
48 結合片(第一の結合手段の一部)
60 締結部材(第一の結合手段の一部)
62,64 締結部材(第二の結合手段の一部)
66 緩衝材(荷重伝達部材)

Claims (4)

  1. 車体側面に配置され、センタピラーの上端部が結合された左右一対の側面骨格部材と、
    車体ルーフ部の前記左右一対の側面骨格部材間に配置され、車両幅方向に延在されたルーフ骨格部材と、
    前記側面骨格部材と前記ルーフ骨格部材との間に配置され、一端側の部分が前記側面骨格部材に第一の結合手段により結合され、他端側の部分が前記ルーフ骨格部材に前記センタピラーへ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用した場合でも前記ルーフ骨格部材との結合部の曲げ変形を抑制可能な第二の結合手段により結合され、且つ、前記第一の結合手段と前記第二の結合手段との中間部に前記センタピラーへ車両幅方向内側への所定値以上の荷重が作用した場合に前記中間部近辺にて曲げ変形を促進する変形促進手段を有して構成された連結部材と、
    を備えたことを特徴とする車体構造。
  2. 前記変形促進手段は、前記連結部材の本体部に車両幅方向に沿って形成され前記本体部の車両幅方向中間部で終端するビードの終端部で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車体構造。
  3. 前記第二の結合手段は、前記連結部材と前記ルーフ骨格部材とを車両上下方向に延びる鉛直結合面と車両幅方向に延びる水平結合面とで結合していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体構造。
  4. 前記鉛直結合面間には、前記鉛直結合面の一方に作用した荷重を他方へ分布荷重として伝達可能な荷重伝達部材が介挿されていることを特徴とする請求項3に記載の車体構造。
JP2006095292A 2006-03-30 2006-03-30 車体構造 Pending JP2007269098A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013028216A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Toyota Auto Body Co Ltd 車体のルーフ構造

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