JP2007267913A - 根管長測定機能付き歯科用ハンドピース - Google Patents

根管長測定機能付き歯科用ハンドピース Download PDF

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Abstract

【課題】切削工具に対する接触子の接触と離脱との切り替え操作を簡単に、そして、根管長の測定をしない場合の治療においては接触子を治療の邪魔にならない位置に待機させておくことができる根管長測定機能付きのハンドピースを提供する。
【解決手段】ヘッドユニットA1とハンドピース本体A2とを備え、ヘッドユニットA1のネック部5に、接触子2を備えるグリップ部1が回転可能に備えられている。接触子2は、グリップ部1を左回り方向Mに回転させたとき、その回転方向からヘッドユニットA1のヘッド部4に装着されている切削工具3に接触し、そして、グリップ部1を右回り方向Nに回転させたときに、切削工具3から離脱して切削工具3との電気的な接触が解除されるように折り曲げ形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯科医師が患者の口腔内における歯牙の切削や根管形成を行うために使用される根管長測定機能付き歯科用ハンドピースに係り、詳しくは、歯髄の抜髄後の根管の拡大形成や根管長(根尖孔位置)の測定を行う根管治療に用いられる根管長測定機能付き歯科用ハンドピースに関する。
一般に、患者が歯の痛みを訴えて歯科医院を訪れる場合には、単に歯牙の表面が侵されているのではなく、ウ蝕が進行して歯髄にまで感染および炎症(歯髄炎)を起こしている場合が大部分である。
このように、歯髄炎の炎症が髄室内のほとんどの領域に及んだり、根管内の歯髄まで汚染および炎症が広がってしまった時には、早急に治療を行う必要がある。この治療の一つが根管治療である。
この根管治療は、根管内の死んだ歯髄や汚染された象牙質を、カナルクレンザー(抜髄針)を用いて除去した後に、リーマやファイルなどの切削工具を用いて根管内を拡大形成して清掃および消毒を行うなどの処置を行うものである。そして、この根管治療では、リーマやファイルなどの切削工具を、根管長測定用の測定電極として利用し、根管長(所謂歯牙の根尖孔位置までの長さ、作業長とも称されている)を測定することが行われている。
この根管長の測定は、根管治療を行う上で、大変重要な要素である。これは、根管壁や根尖の周囲の組織を不用意に傷付けてしまうと、炎症が生じたり、炎症を起こしている根管内容物を根尖孔から周囲の組織内へばらまいて根尖病巣を生じる原因となるので、根尖の周囲の組織を傷つけずに根尖孔位置までの長さを測定し、その測定された長さ(深さ)の範囲内で根管の拡大形成を行い、そして清掃を確実に行わなければならないからである。
そこで、このような根管治療による根管の拡大形成を行いながら、なおかつ、根管長をも測定することができるように開発された根管長測定機構付きのハンドピースは知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。その一例を図7に示す。
図7に示すように、ハンドピース50は、ヘッドユニット51と、このヘッドユニット51の後端側に接続されるハンドピース本体52とから主に構成されている。
そして、根管長測定機能を付与するために、ヘッドユニット51のネック部53に、図7に示すように、筒形状の保持部材54が、ネック部53の軸線方向にスライド可能に備えられている。
この保持部材54には、ヘッドユニット51のヘッド部55に装着される切削工具56に電気的に接触させるための接触子57が備えられていると共に、この接触子57に通電可能な状態でリード線接続部58が備えられており、このリード線接続部58にリード線59を取り付けることによって、接触子57、リード線59を介して切削工具56が根管長測定器60に電気的に接続されるようになっている。
すなわち、図7の(a)に示すように、保持部材54を、ヘッドユニット51のヘッド部55側に向けた軸線方向の前方にスライド(移動)させたときに、接触子57が切削工具56に電気的に接触するように、そして、図7の(b)に示すように、保持部材54をヘッド部55から離れる軸線方向の後方に向けてスライドさせたときに、接触子57が切削工具56から離脱し、切削工具56との電気的な接触が解除されるように構成されている。
特開2004−236777号公報(段落番号0008、0010、0013および0014、図1〜図3参照) 特許第3213539号公報(段落番号0010、0016および0017、図1、図4、図6および図7参照)
ところで、歯科医師が、根管治療などを行うときにハンドピースを掴むその掴持は、ヘッドユニットのネック部の根元付近(ハンドピース本体との接続付近)に親指、人差し指、中指の3本の指をかけた状態となる。つまり、ボールペンなどの筆記具を掴むような掴持状態でハンドピースを掴み、根管治療などを行うものである。
しかしながら、先行文献1に記載の根管長測定機構付きのハンドピースは、保持部材を軸線方向にスライド(移動)させることによって、切削工具に接触子を接触させたり、切削工具から接触子を離脱させて接触を解除するように構成されているために、ハンドピースを掴む片手の親指、人差し指、中指の3本の指によって保持部材を、ネック部の軸線方向にスライドさせることはハンドピースの掴持状態から見て、操作がし難く、面倒であるなどの操作性、ひいては、ハンドピースの取扱い性に問題があった。
そのために、歯科医師は切削工具に対し、接触子を接触させたり、接触を解除するたびに、治療を一時中断して患者の口腔内からハンドピース(ヘッド部など)を一旦外に出し、もう一方の片手で保持部材をネック部の軸線方向にスライドさせなければならないといった切削工具に対する接触子の接触と、離脱(接触解除)との切り替え操作が面倒で、取扱い性に問題があった。
また、歯牙の治療においては、患部を削除する際に、切削による熱が患部に発生することから、この熱が生体に影響を及ぼさないようにすると同時に、切削により発生する切り屑などを排除するために、患部に注水、空冷などの流体を噴射により供給することが行われている。また、切削する患部に明かりを照射することも行われている。
患部への流体の供給や明かりの照射は、通常、ヘッドユニットのヘッド部の下面(切削工具が突出する面)や、ヘッド部の付け根部分(ネック部との付け根部分)などにおいてそれぞれ設けられている流体噴射孔やライトによって行われるようになっている。
そのために、従来のハンドピースのように、保持部材のスライドによって接触子が切削工具から離脱するスライド構造においては、切削工具から離脱させて待機させておく接触子の後退位置(図7の(b)参照)が、患部に向けた流体の噴射線上やライトの照射線上に位置することがあり、流体の噴射やライトの照射と干渉するなどの弊害を引き起こすおそれがあった。
一方、特許文献2に記載されている根管長測定機能付きのハンドピースにおいては、別部品として形成された接触子と接触板とを組み付けることにより、接触子がヘッドユニットのネック部の下面で上下に回動するように構成されているので、組み立てや製作が複雑で手間が掛かる問題があった。また、接触子の回転部分において接触板との電気的な接触不良が発生するおそれがあった。
そこで、本発明は、前記課題を解消すために創案されたものであり、切削工具に対する接触子の接触と離脱との切り替え操作を無理なく、簡単に行うことができ、しかも、根管長の測定をせずに治療を行うなどの場合に、治療の邪魔にならない回転停止位置に接触子を離脱待機させておくことができるように改良された根管長測定機能付き歯科用ハンドピースを提供することにある。
前記課題を解決するために本発明は、請求項1では、ヘッドユニットと、このヘッドユニットの後端側が接続されるハンドピース本体と、を備え、前記ヘッドユニットは、切削工具を回転可能に保持させるためのロータ軸を内蔵するヘッド部と、このヘッド部を先端側に備え、後端側には前記ハンドピース本体に着脱自在に接続されるための接続開口部を備えるネック部と、前記切削工具に電気的に接触させたり、前記切削工具から離脱させて接触を解除するための接触子と、を備えて構成されている根管長測定機能付き歯科用ハンドピースであって、前記ヘッドユニットは、前記接触子を備えるグリップ部を、前記ネック部の外側に回転可能に備えていることを特徴とする。
ここで、前記接触子は、前記グリップ部を一方向に回転させたときに、その回転方向から前記切削工具に接触し、かつ、前記グリップを他方向に回転させたときに、前記切削工具からその回転方向に離脱するように折り曲げ形成されているこが好適なものとなる(請求項2)。
請求項1に記載の構成によれば、グリップ部を一方向に回転、例えば、歯科医師がハンドピースを掴んだ状態で左回り方向に回転させる操作によって、ヘッド部に装着されている切削工具に接触子を電気的に接触させることができ、そして、グリップ部を右回り方向に回転させる操作によって、接触子の切削工具に対する接触を解除させることができる。つまり、歯科医師は、根管内を拡大形成するなどの治療を行うときの一般的なハンドピースの掴み状態を崩すことなく、グリップ部を掴む1本乃至数本の指を使ってグリップ部を左回り方向と右回り方向に切り替え回転させることで、切削工具に対する接触子の接触、離脱(接触解除)を行うことができる。
これにより、根管を拡大形成したり、根管長を測定するに際して、測定電極となる切削工具に対する接触子の接触と、離脱(接触解除)との切り替え操作性の向上が期待できる。ひいては、根尖の周囲の組織を傷つけずに根尖孔位置までの長さを測定し、その測定された長さ(深さ)の範囲内で根管の拡大形成を行う根管治療による迅速な処置が期待することができるなどのハンドピースの取扱い性の向上が図られる。
また、切削工具から離脱された接触子の離脱位置を、ヘッド部の下面(切削工具が突出する面)から外れたヘッド部の側方位置にすることが可能であり、これにより、注水、空冷などの流体の噴射やライトの照射と干渉することもなくなる。そして、請求項2のように、接触子が折り曲げ形成されていることにより、グリップ部を左回り方向、右回り方向それぞれの方向に回転させたときに、その回転操作によって接触子を切削工具に確実に接触させることができ、また、接触子を切削工具から離脱させて切削工具に対する接触を確実に解除させることができる。
また、請求項3では、前記グリップ部は、前記接触子が前記切削工具に接触する回転停止位置、及び、前記接触子が前記切削工具から離脱する回転停止位置において、前記ネック部の外側に対して係脱自在に保持されるように構成されていることを特徴とする。
ここで、前記グリップ部は、前記ネック部の外側に対するそれぞれの回転停止位置において、前記ネック部に係脱自在に保持されるようにロック機構を備えていることが好適なものとなる(請求項4)。
請求項3に記載の構成によれば、請求項1又は請求項2に記載の作用に加えて、接触子を切削工具に接触させる根管長を測定するときの状態と、接触子を切削工具から離脱させて接触を解除させる根管内を拡大形成するときなどの状態を、グリップ部のネック部に対する係脱自在な保持によって保つことができる。これにより、根管内の拡大形成と根管長の測定との作業に影響を与えることがない。また、請求項4によれば、ロック機構によって、グリップ部をネック部に対するそれぞれの回転停止位置に移動不能に保持させておくことができる。
請求項5では、前記接触子は、2本の軸部材からなり、その後端側が前記グリップ部の軸線方向に摺動可能に挿通され、かつ、弾発部材によって前記切削工具を挟み込む方向に付勢されて該切削工具に接触するように、前記グリップ部の軸線方向に備えられていることを特徴とする。
請求項5に記載の構成によれば、前記した請求項1から請求項4の何れか1項に記載の作用に加えて、切削工具や接触子が磨耗などを起こしても、切削工具と接触子との接触状態は弾発部材によって一定に保たれる。これにより、接触子の切削工具に対する電気的な接触不良などを確実に防ぐことができる。
本発明に係る根管長測定機能付き歯科用ハンドピースは以上のように構成されていることで、切削工具に対する接触子の接触と離脱との切り替え操作を簡単に、特にハンドピースを掴む片手の指などによる回転によって切削工具に対する接触子の接触と離脱との切り替え操作を簡単に行うことができ。また、根管長の測定をせずに治療を行う場合に、治療の邪魔にならない回転停止位置に接触子を離脱させて待機させておくことができる。
以下、本発明に係る根管長測定機能付き歯科用ハンドピースの実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る根管長測定機能付き歯科用ハンドピースを示す斜視図である。
なお、本実施形態では、歯科医師がハンドピースを掴んだ状態で、歯科医師から見て、矢印Xで示す方向をハンドピースの上下方向、矢印Yで示す方向をハンドピースの両側方向、矢印Zで示す方向をハンドピースの前後方向としている。そして、矢印Mで示す方向をグリップ部の左回り方向(反時計回り方向)、矢印Nで示す方向をグリップ部の右回り方向(時計回り方向)としている。
≪ハンドピースの構成≫
ハンドピースAは、図1に示すように、ヘッドユニットA1と、このヘッドユニットA1の後端側が接続されるハンドピース本体A2とを備えて構成されている。
ちなみに、ヘッドユニットA1及びハンドピース本体A2は、合成樹脂材料などの絶縁性材料から一体に成形することも可能であるし、又は、金属材料などの導電性材料によって形成することもできる。但し、導電性材料を用いて形成した場合には、絶縁皮膜などを施すことが重要である。これにより、口腔内などの組織に触れても根管長測定を支障なく行うことができるようになる。
そして、ヘッドユニットA1のネック部5には、ハンドピースAに根管長測定機能を付与するために、円周方向に回転可能に絶縁性材料からなる(段落番号0032のグリップ部の構成説明に記載有り)グリップ部1が備えられており、このグリップ部1には接触子2が備えられている。
この接触子2は、グリップ部1を左回り方向Mに回転させたときに、ヘッドユニットA1のヘッド部4に装着される切削工具3に電気的に接触する一方で、グリップ部1を右回り方向Nに回転させたときに、切削工具3から離脱されて切削工具3との接触が解除されるように構成されている。
≪ヘッドユニットの構成≫
図2は、本実施形態に係る根管長測定機能付き歯科用ハンドピースの要部を拡大して示す縦断面図であり、図3は、ヘッドユニットのネック部を軸線方向に分離させた状態を示す分解斜視図であり、図4は、グリップ部をヘッドユニットのネック部から取り外し、ロック機構をグリップ部の内部から取り外して分解した状態を示す斜視図である。
ヘッドユニットA1は、図2の(a)に示すように、ヘッド部4と、このヘッド部4から後方に延びてその後端にハンドピース本体A2が接続される接続開口部6を備えるネック部5とから一体に形成されている。
そして、ヘッドユニットA1のヘッド部4には、ヘッド部4の下面に臨むように、上下の軸受け部材8に支持させて回転可能にロータ軸7が内蔵されており、このロータ軸7にリーマやファイルなどの切削工具3が抜き差し着脱可能に装着されるようにしている。
また、ヘッドユニットA1のネック部5には、軸線方向ほぼ全長に沿って軸ホルダ9が挿通されており、この軸ホルダ9に駆動軸10が、前後の軸受け部材11に支持されて回転可能に備えられている。
そして、この駆動軸10の先端側にフロントギア12が取り付けられており、このフロントギア12が、ロータ軸7のロータギア13に噛み合うようになっている。また、駆動軸10の後端側にはリアギア14が取り付けられており、このリアギア14が、ハンドピース本体A2に組み込まれている後記の出力ギア15に噛み合うようになっている。
これにより、ハンドピース本体A2の内部に内蔵されているモータ(図示省略)からの回転動力は、図2に示すように、出力軸16、この出力軸16の出力ギア15、この出力ギア15に噛み合う駆動軸10のリアギア14、そして駆動軸10のフロントギア12、このフロントギア12に噛み合うロータギア13を経てロータ軸7に伝達される。つまり、ロータ軸7に装着された切削工具3がモータから伝達される回転動力によって高速回転することになる。
また、ヘッドユニットA1のヘッド部4の上部には、図2の(a)に示すように、スリット17が形成されており、このスリット17に係止具18が挿入されている。
この係止具18は、ヘッド部4のスリット17に挿入される先端側にフック部19が形成されており、このフック部19を切削工具3の後記する小径軸部20に係脱自在に係止させることによって、ロータ軸7に挿入されて装着される切削工具3がロータ軸7から抜け外れないように保持される。係止具18は、図2の(a)に示すように、ヘッド部4にねじ込み或いは圧入などによって取り付けられる固定部材21によって枢着されている。
なお、切削工具3をロータ軸7に係脱自在に保持させる他の構成として、プッシュボタン式やラッチ式という異なる形態のものなどを挙げることができる。
そして、図2の(a)に示すように、係止具18のほぼU字形に折り返された後端側の折り曲げ部22には、先部がほぼ円錐形状に形成されている抜け止め部材23が取り付けられている。この抜け止め部材23を、ヘッドユニットA1のネック部5に開口されている挿通孔24からその内側の軸ホルダ9に同軸上に開口されている係止孔25に係止させることにより、ネック部5と、このネック部5に挿通される軸ホルダ9とを一体的につなぎ止めるようにしている。
これにより、モータからの回転動力により高速回転する駆動軸10のフロントギア12とロータ軸7のロータギア13との噛み合い状態などにガタなどが生じないようにしている。
ちなみに、ヘッドユニットA1のネック部5は、図2の(a)及び図3に示すように、軸線方向において後半部5a側と、前半部5b側とに分割されている。詳しく述べると、グリップ部1が備えられる軸線方向の後半部5a側(ハンドピース本体A2との接続開口部6を有する側)と、係止具18の抜け止め部材23によってネック部5と軸ホルダ9とが一体的に繋ぎとめられる軸線方向の前半部5b側(ヘッド部4を有する側)とが係脱分離可能に接続されるように形成されている。
これにより、グリップ部1をネック部5に組み付けるときや、ハンドピースAの定期的なメンテナンスなどにおいてグリップ部1をネック部5から取り外すときなどに、ネック部5を軸線方向に分離することができるようになっている。このとき、図4に示すように、ヘッド部4を含めたネック部5の前半部5b側と共に軸ホルダ9がネック部5の後半部5a側から抜け外れるようになっている。
なお、図4に示すように、ネック部5の後半部5a側の分割端面における円周方向の数ヶ所(図示例では4ヶ所)に凹部26が形成されており、この凹部26に対応する前半部5b側の分割端面における円周方向には凸部27が形成されている。これにより、ネック部5の後半部5a側に対する前半部5b側の接続位置合わせと回り止めとを図るようにしている。
また、図示を省略しているが、軸ホルダ9をネック部5の後半部5a側に組み付け挿通させてネック部5の前半部5b側を、後半部5a側に接続させた状態(図1及び図2の状態)では軸ホルダ9がネック部5の後半部5a側に保持されるようにしている。
例えば、ボールやピンなどの係止部材を弾発部材によって軸ホルダ9側或いはネック部5側に係脱自在に付勢するなどの適宜の接続構造によって、軸ホルダ9がネック部5の後半部5a側に抜動不能に保持されるように形成されている。そして、係止部材による接続状態を解除することによって、軸ホルダ9をネック部5の後半部5a側から抜き外し、ネック部5を軸線方向の後半部5a側と前半部5b側に分離することができるようにしている(図4の状態)。
≪ハンドピース本体の構成≫
ハンドピース本体A2は、ヘッドユニットA1の接続開口部6がねじ込みにより接続される接続口28を有し、内部にはバッテリまたは外部電源からの電力で駆動するモータ(図示省略)が内蔵されている。
また、ハンドピース本体A2は、モータの回転速度(rpm)を、治療内容などに応じて数段階に切り替え変更することができるように歯車群の組み合わせからなる変速機構(図示省略)などを介して組み込まれる出力軸16、この出力軸16に取り付けられる出力ギア15などが組み込み内蔵されている(図2の(a)参照)。
これにより、モータからの回転動力は、前記したように、出力軸16の出力ギア15、この出力ギア15に噛み合う駆動軸10のリアギア14、そして駆動軸10のフロントギア12、このフロントギア12に噛み合うロータギア13を経てロータ軸7に伝達されて、ロータ軸7に保持される切削工具3が高速回転するものである。
≪切削工具の構成≫
切削工具3は、図2の(a)に示すように、ロータ軸7に挿入される柄部3aと、この柄部3aから下方に先細状に延びて先端で根管C(後記の図6参照)を拡大する針部3bとを有する周知の構造を呈している。そして、柄部3aの上端には小径軸部20と切欠き部20aが形成されている。切欠き部20aは、ロータ軸7の上部に設けられている係合部20bが係合するようにほぼD字形状の断面に形成されている。
≪グリップ部の構成≫
図5は、グリップ部の一部を破断して示す要部の底面図である。ここでは、図1から図4を適宜参照しながら説明する。
グリップ部1は、合成樹脂材料やその他の絶縁性材料から所定の内径と外径、そして長さを有するほぼ筒形状に形成されており、ヘッドユニットA1のネック部5の外側に回転可能に備えられるようになっている。
また、グリップ部1の外表面の一部には、図3及び図4に示すように、ハンドピース本体A2の外表面と同じく滑り止めを兼ねた凸凹の模様29が施されている。これにより、グリップ部1を掴む親指、人差し指、中指の3本の指、或いは3本のうち、何れかの指を用いて滑ることなく、グリップ部1を左回り方向M、右回り方向Nに回転させることができるようにしている(図1参照)。
そして、グリップ部1は、図3及び図4に示すように、グリップ部1の開口前端から軸線方向に挿通させて支持させた接触子2を備えていると共に、この接触子2に電気的に接触するようにリード線接続部30を備えている。
また、グリップ部1は、図4に示すように、開口後端から開口前端に向けた軸線方向のほぼ後半部位に一回りほぼ大きめの大径孔部31を設けて、この大径孔部31にロック機構を組み込み内蔵するように形成されている(図2参照)。
≪接触子の構成≫
接触子2は、金属材料などの導電性材料からなる2本の軸部材2aから形成されている。
この接触子2は、図4に示すように、グリップ部1に挿通されて支持される後端側を除く軸線方向から前方に向けて真直ぐに延びて途中で斜め下方に折り曲がり、さらに斜めに曲がった部分が途中で前方に向けて折り曲がり、さらに、前方に折り曲がった部分からグリップ部1の左回り方向Mに向けて折り曲げられて、この曲げ部分を接触軸部2bとしている。そして、接触子2の2本の軸部材2aの先端側は、図5に示すように、開放端部に向かって相対的にほぼハの字状に開くように折り曲げられている。
これにより、グリップ部1を、図1の(b)に示す左回り方向Mに回転させることによって、2本の軸部材2aの接触軸部2bの間に切削工具3の針部3bをスムーズに狭入させ、針部3bを挟み込むことができるようにしている(図1の(a)及び図5の(b)参照)。
また、2本の軸部材2aの後端側を軸線方向に摺動可能に支持するグリップ部1の内部には、図2の(a)及び図5に示すように、弾発部材32が設けられている。
弾発部材32は、接触子2の2本の軸部材2aの接触軸部2b間における挟み力を常に一定に保つ役目をなす。つまり、切削工具3の針部3bを挟んで、針部3bとの電気的な接触力を常に一定に保つように接触子2の2本の軸部材2aにそれぞれ備えられている。
この弾発部材32は、突っ張りコイルスプリングからなり、図5に示すように、2本の軸部材2aの後端側外周に巻回された状態でグリップ部1の内部に組み込み弾装されて、一方の軸部材2a(図5において紙面上側)をネック部5の軸線後方に、もう一方の軸部材2a(図5において紙面下側)をネック部5に軸線前方に弾圧するようにしている。これにより、切削工具3および接触子2の2本の軸部材2aが互いの接触による摩擦などにより減っても、両者の接触力は常に一定に保たれることになる。
≪ロック機構の構成≫
ロック機構は、図1に示すように、接触子2が切削工具3に接触する回転停止位置P1、及び、接触子2が切削工具3から離脱されるそれぞれの回転停止位置P2、P3において、グリップ部1をヘッドユニットA1のネック部5に対して係脱自在に保持するように構成されている。
このロック機構は、図4に示すように、リテーナ33と、このリテーナ33の円周方向において備えられる係止ボール34と、この係止ボール34をネック部5側に付勢するばね部材35とを備え、そしてネック部5の外周面に設けられる係止穴部39,40,41とで構成されている。
リテーナ33は、金属材料や合成樹脂材料その他の硬質材料を用いた曲げ加工や成形などによって形成されている。
このリテーナ33は、図4に示すように、ヘッドユニットA1のネック部5の外径とほぼ同径形状の内径を有するリング形状で、両側縁に沿ってグリップ部1の大径孔部31の内周面に嵌入させてグリップ部1との一体化を図るための鍔片部36を備えている。そして、リテーナ33の内壁面部37の円周方向にはボール保持孔38が開口されており、このボール保持孔38に係止ボール34が装填されるようにしている(図2参照)。
ばね部材35は、金属材料やその他の優れた弾発力を有する弾発材料によってリテーナ33の両縁の鍔片部36の間に収まる程度の板幅を有するリング形状に形成されて、リテーナ33の外向き開口のリング内に組み込みセットされるようになっている。
また、ばね部材35は、図4に示すように、円周方向の一部がほぼV字形に切られた割りリング形状に形成されている。これにより、リテーナ33に組み込むときには、ばね部材35を広げた状態でリテーナ33へのセットを可能とし、なおかつ、リテーナ33にセットされた状態では係止ボール34をヘッドユニットA1のネック部5側に適度の弾発力にて付勢するように、リテーナ33の両縁の鍔片部36の間に組み込み弾装されるようにしている。
つまり、図1に示すように、接触子2が切削工具3に接触するグリップ部1の回転停止位置P1、及び、接触子2が切削工具3から離脱するグリップ部1のそれぞれの回転停止位置P2、P3に対応させてネック部5の外周面に設けられるそれぞれの係止穴部39,40,41に対し、係止ボール34を落とし込むように係止させることによって、グリップ部1を各回転停止位置P1,P2,P3に回転不能に保持させることができるようにしている(図2の(b)参照)。
ちなみに、本実施形態では、ネック部5の円周方向において、図1の(a)に示すように、接触子2が切削工具3に接触する回転停止位置P1をグリップ部1の回転起点に仮定し、この回転起点からグリップ部1を右回り方向Nに90°回転させた位置(係止ボール34が係止穴部40に係止される位置)を回転停止位置P2とし(図1の(b)の状態)、この回転停止位置P2からさらに右回り方向Nに180°回転させた位置(係止ボール34が係止穴部41に係止される位置)を回転停止位置P3としている。つまり、回転停止位置P3を、回転起点となる回転停止位置P1から右回り方向Nに270°回転させた位置としている。
このように、切削工具3から離脱させた接触子2の離脱待機位置(グリップ部1の回転停止位置P2及び回転停止位置P3)を、ハンドピースAのヘッド部4を含めたネック部5の側方位置とすることにより、患部に発生する切削による熱が生体に影響を及ぼさないようにすると同時に、切削により発生する切り屑などを排除するために行われる患部へのソース(注水、空冷)の噴射との干渉を防ぐことができる。
また、右側の歯牙を治療する場合や左側の歯牙を治療する場合などにおいて、接触子2の離脱待機位置を、ヘッド部4を含めたネック部5の側方位置のうち、何れかを選択する。つまり、グリップ部1の回転停止位置P2及び回転停止位置P3の何れかを選択することにより、接触子2の生体への接触を防ぐと同時に、患部を目視する歯科医師の目線上に接触子2が存在しなくなり、それにより、離脱待機している接触子2が治療中に影響を与えない。
なお、図示を省略しているが、各係止穴部39,40,41をネック部5の円周方向につなぐように、ネック部の外側に浅めのボールガイド溝などを設けて、例えば、係止穴部39から離脱された係止ボール34が、係止穴部40へとグリップ部1の回転に伴い転動または摺動するに際して、係止ボール34を係止穴部40へと案内導くようにするもよく、任意である。
≪リード線接続部の構成≫
リード線接続部30は、図5に示すように、接触子2の2本の軸部材2aの間に設けた穴にリード線接続ピン30aを圧入などにより取り付けることで、接触子2の2本の軸部材2aが通電可能な状態となるように形成されている。つまり、接触子2がリード線B1を介して根管長測定器Bに電気的に接続されるようにしている(図2の(a)及び後記の図6参照)。
≪グリップ部のハンドピースへの取付説明≫
ここでは、図2及び図4を適宜参照しながら説明する。
このようにして、接触子2及びリード線接続部30を備え、かつ、それぞれの回転停止位置P1,P2,P3に回転不能に保持(停止)させるためのロック機構を備えて構成されるグリップ部1は、図2及び図4に示すように、接続部材42,43と、抜け止めピン44によって、ヘッドユニットA1のネック部5の外側に、軸線方向に移動不能で、円周方向に回転可能に組み込み装着されるものである。
すなわち、接続部材42は、図4に示すように、グリップ部1の大径孔部31の内径とほぼ同じ外径を有し、断面がほぼL字形状を呈するリング形状に形成されている。この接続部材42は、大径孔部31の孔底との間でリテーナ33を挟み込まれるように、大径孔部31内に組み込みセットされる(図2の(a)参照)。
接続部材43は、図4に示すように、接続部材42とほぼ同じ外径を有し、接続部材42のL字内側に重ね合うように軸線方向の前半部側の外径を、後半部側よりも一回りほど小さくすることによって外周面形状を段付き状とするリング形状に形成されている。
そして、この接続部材43の後半部側の外周面には、グリップ部1の大径孔部31の内周面に設けられている雌ねじ部45にねじ込み接続させるための雄ねじ部46が設けられている。これにより、接続部材42をグリップ部1の軸線方向に押さえ込むことによって、接続部材42と共にリテーナ33を大径孔部31に回転不能に定着させ、かつ、接続部材42のL字内側との間で抜け止めピン44を内在させるためのリング状(環状)の溝部47が構成されるようにしている(図2の(a)参照)。
抜け止めピン44は、図4に示すように、ヘッドユニットA1のネック部5の外周面に設けられる穴部48にねじ込みや圧入などによって取り付けられることで、ネック部5に備えられて、両接続部材42,43との間に構成される溝部47に内在されるようになっている(図2の(a)参照)。これにより、ネック部5の軸線方向に対してグリップ部1を移動不能に支持する一方で、ネック部5の円周方向に対してはグリップ部1を回転可能に支持するようにしている。
図6は、根管長測定器を用いた根管長の測定を示す概略構成図である。
次に、以上のように構成された本実施形態に係るハンドピースAのヘッドユニットA1のネック部5に回転可能に備えられ、接触子2及びリード線接続部30を備えるグリップ部1の回転操作と、グリップ部1の回転に伴う根管長の測定について簡単に説明する。ここでは、図1、図2及び図5を適宜参照しながら説明する。
図6に示すように、根管長測定器Bからの2本のリード線B1,B2の内、その一方のリード線B1をハンドピースAのグリップ部1に備えたリード線接続部30に、もう一方のリード線B2を、例えば、歯肉Dなどの電極端子Eにクランプなどの接続具Fを用いてそれぞれ接続する。
そして、根管Cの拡大成形中において、根管長を測定するときには、グリップ部1を回転させて接触子2を切削工具3に接触させるものであるが、接触子2が、図1の(b)に示すグリップ部1の回転停止位置P2において離脱待機している場合には、グリップ部1を左回り方向Mに回転させる。
すると、ネック部5の係止穴部40に係止されていた係止ボール34は、バネ部材35に抗してリテーナ33により係止穴部40から離脱されてグリップ部1の回転に伴いネック部5の外周面を転動または摺動し、グリップ部1が回転停止位置P1まで回転されることで、回転停止位置P1に対応するネック部5の係止穴部39にばね部材35によって落とし込まれて係止穴部39に係止される(図2参照)。このとき、接触子2の2本の軸部材2aの接触軸部2bの間に切削工具3の針部3bが狭入されて針部3bを接触軸部2bの間で挟み込む(図1の(a)及び図5の(b)参照)。つまり、接触子2が切削工具3に電気的に接触される。
このように、グリップ部1を左回り方向Mに回転させる操作によって、根管長を測定するための準備が完了する。そして、根管長の測定を行った後に、患部の拡大形成を継続する、または、他の歯牙を治療するなどの場合には、グリップ部1を右回り方向Nに回転させて、係止穴部39から離脱させた係止ボール34がバネ部材35によって落とし込まれて係止される係止穴部40、または、係止穴部41に対応するグリップ部1の回転停止位置P2、または、回転停止位置P3までグリップ部を回転させることで、切削工具から離脱された接触子2を、回転停止位置P2、または、回転停止位置P3におけるヘッド部4を含むネック部5の側方において移動不能に待機させておくことができる。
ちなみに、根管長の測定は、歯科医師が手指(指先)の感覚で切削工具3を測定針として兼用して抜髄後の根管C内に挿入していくと、この挿入に伴い2本のリード線B1,B2の間の電気抵抗値の変化が変化し、この変化が、根管長測定器Bの表示部B0などに表示され、切削工具3の先端が根尖孔位置に到達したときに、電気抵抗値が所定範囲の値になるようになっている。
以上のように構成された本実施形態に係る根管長測定機能付きハンドピースAによれば、図1に示すように、グリップ部1を、左回り方向Mに回転させる操作によって、ヘッド部4に装着されている切削工具3に接触子2を電気的に接触させることができる。そして、グリップ部1を右回り方向Nに回転させる操作によって、接触子2を切削工具3から離脱させて切削工具3との接触を解除することができる。
つまり、歯科医師は、根管Cを拡大形成するなどの治療を行うときの一般的なハンドピースAの掴み状態を崩すことなく、グリップ部1を掴む1本乃至数本の指を使ってグリップ部1を左回り方向M、または、右回り方向Nに切り替え回転させることで、切削工具3に対する接触子2の接触、離脱(接触解除)を行うことができる。
これにより、根管Cを拡大形成したり、根管長を測定するに際して、測定電極となる切削工具3に対する接触子2の接触と、離脱(接触解除)との切り替え操作性の向上が期待でき、ひいては、根尖の周囲の組織を傷つけずに根尖孔位置までの長さを測定し、その測定された長さ(深さ)の範囲内で根管の拡大形成を行う根管治療による迅速な処置が期待することができるなどのハンドピースAの取扱い性の向上が図られる。
また、グリップ部1の回転操作によって、切削工具3から離脱された接触子2の離脱待機位置を、ヘッド部4の下面(切削工具3が突出する面)から外れたヘッド部4を含めたネック部5の側方位置にすることができる。つまり、切削工具から離脱された接触子2を、回転停止位置P2、または、回転停止位置P3におけるヘッド部4を含むネック部5の側方において移動不能に待機させておくことができる。これにより、注水、空冷などの流体の噴射やライトの照射と干渉することもなくなる。しかも、接触子2の生体への接触を防ぐと同時に、患部を目視する歯科医師の目線上に接触子2が存在しなくなり、離脱待機している接触子2が治療中に影響を与えない。
また、切削工具3や接触子2が磨耗などを起こしても、図5に示すように、切削工具3と接触子2との接触状態は弾発部材32によって一定に保たれる。これにより、接触子2の切削工具3に対する電気的な接触不良などを確実に防ぐことができる。
なお、本発明の実施形態の具体的な構成は、前記した実施形態に限られるものではなく、請求項1から請求項5に記載の本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更などがあっても本発明に含まれるものである。
例えば、グリップ部1をヘッドユニットA1のネック部5に対するそれぞれの回転停止位置P1,P2,P3に係脱可能に保持させるロック機構を、ネック部5の各係止穴部39,40,41に係止させるための係止突部を円周方向の一箇所に内向き状に備えるリング形状のバネ部材のみによって形成することが可能である。
また、ネック部5の外側に、グリップ部1を回転可能に装着した後に、リング状の溝部47が位置するネック部5の外周面に対し、グリップ部1をネック部5の軸線方向に移動不能に係止するための抜け止めピン44を後付けによって取り付けることができる。この場合、グリップ部1の外表面から溝部47に通じるピン取付孔を開口し、抜け止めピン44をネック部5に取り付けた後で、ピン取付孔を閉鎖部材による圧入やねじ込みなどによって塞ぐようにすることができる。また、接続部材42,43を一体ものにすることができる。
また、グリップ部1に備える接触子2は、1本の軸部材によって形成することができる。また、グリップ部1を、ヘッドユニットA1のネック部5に対して取り外し可能に備えることができるように構成することができる。これにより、接触子2と根管長測定器Bへのリード線接続部30を備えるグリップ部1を、例えば別途に製作された歯科用ハンドピースに付け替えて使用することができるなどの汎用性の向上を期待することができる。
本発明の実施形態に係る根管長測定機能付き歯科用ハンドピースを示し、(a)は、接触子を切削工具に接触させた状態の斜視図であり、(b)は、グリップ部を右回り方向に回転させて接触子を切削工具から離脱させて切断工具との接触を解除させた状態の斜視図である。 (a)は、本実施形態に係る根管長測定機能付き歯科用ハンドピースの要部を拡大して示す縦断面図であり、(b)は、(a)のb−b線の縦断面図である。 ヘッドユニットのネック部を軸線方向に分離させた状態を示す分解斜視図である。 グリップ部をヘッドユニットのネック部から取り外し、かつ、ロック機構をグリップ部の内部から取り外して分解した状態を示す要部の斜視図である。 (a)は、グリップ部の一部を破断し、切削工具をヘッド部から取り外した状態を拡大して示す要部の底面図であり、(b)は、切削工具をヘッド部に取り付けて接触子を接触させた状態を示す同底面図である。 根管長測定器を用いた根管長の測定を示す概略構成図である。 (a)従来のハンドピースを示し、接触子を切削工具に接触させた状態の根管長の測定を示す概略構成図であり、(b)は、接触子を切断工具から離脱させて切断工具との接触を解除させた状態の概略構成図である。
符号の説明
A ハンドピース
A1 ヘッドユニット
A2 ハンドピース本体
1 グリップ部
2 接触子
2a 軸部材
2b 接触軸部
3 切削工具
4 ヘッド部
5 ネック部
7 ロータ軸
30 リード線接続部
32 弾発部材
33 リテーナ(ロック機構)
34 係止ボール(ロック機構)
35 ばね部材(ロック機構)
39,40,41 係止穴部(ロック機構)
42,43 接続部材
44 抜け止めピン
P1,P2,P3 回転停止位置
M 左回り方向(一方向)
N 右回り方向(他方向)
B 根管長測定器
B−1,B−2 リード線
C 根管
D 歯肉
E 電極端子

Claims (5)

  1. ヘッドユニットと、このヘッドユニットの後端側が接続されるハンドピース本体と、を備え、
    前記ヘッドユニットは、切削工具を回転可能に保持させるためのロータ軸を内蔵するヘッド部と、このヘッド部を先端側に備え、後端側には前記ハンドピース本体に着脱自在に接続されるための接続開口部を備えるネック部と、前記切削工具に電気的に接触させたり、前記切削工具から離脱させて接触を解除するための接触子と、を備えて構成されている根管長測定機能付き歯科用ハンドピースであって、
    前記ヘッドユニットは、前記接触子を備えるグリップ部を、前記ネック部の外側に回転可能に備えていることを特徴とする根管長測定機能付き歯科用ハンドピース。
  2. 前記接触子は、前記グリップ部を一方向に回転させたときに、その回転方向から前記切削工具に接触し、かつ、前記グリップを他方向に回転させたときに、前記切削工具からその回転方向に離脱するように折り曲げ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の根管長測定機能付き歯科用ハンドピース。
  3. 前記グリップ部は、前記接触子が前記切削工具に接触する回転停止位置、及び、前記接触子が前記切削工具から離脱する回転停止位置において、前記ネック部の外側に対して係脱自在に保持されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の根管長測定機能付き歯科用ハンドピース。
  4. 前記グリップ部は、前記ネック部の外側に対するそれぞれ回転停止位置において、前記ネック部に係脱自在に保持させるためのロック機構を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の根管長測定機能付き歯科用ハンドピース。
  5. 前記接触子は、2本の軸部材からなり、その後端側が前記グリップ部の軸線方向に摺動可能に挿通され、かつ、弾発部材によって前記切削工具を挟み込む方向に付勢されて該切削工具に接触するように、前記グリップ部の軸線方向に備えられていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の根管長測定機能付き歯科用ハンドピース。
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