JP2007266068A - 研磨方法及び研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高度な平坦面を有する被研磨物を提供することができる研磨装置および研磨方法を提供する。
【解決手段】所定方向に回転可能な研磨定盤1の一面に研磨パッド2を設け、研磨定盤1の回転軸と偏心した位置にスピンドルヘッド5を設け、スピンドルヘッド5の研磨パッド2との対向面にバックパッド6を設ける。研磨パッド2との相対回転により表面研磨処理が施される薄板状の被研磨物として、ウェーハWをバックパッド6に保持する。バックパッド6の樹脂層の圧縮率が6〜25%であり、かつ、樹脂層の圧縮率と研磨パッド2の圧縮弾性率との積が600〜2100の範囲にある。
【選択図】図8

Description

本発明は、被研磨物の研磨技術に関し、特に、半導体基板や精密ガラス基板等のように高度の平坦面を要求される被研磨物の表面を研磨するための研磨方法及び研磨装置に関するものである。
従来から、半導体デバイスを作製するための原料ウェーハとして用いられる半導体ウェーハ(シリコンウェーハ)にあっては、鏡面ウェーハとするためにその表面を研磨するのが一般的である。
半導体デバイスを作製するための原料ウェーハとして用いられるウェーハは、チョクラルスキー法(CZ法)や浮遊帯域溶融法(FZ法)等により単結晶の半導体インゴットを成長させ、その成長した半導体インゴットの外周を円筒研削盤等により研削して整形し、これをスライス工程でワイヤソーによりスライスして薄板状に形成される。
その後、面取り工程でウェーハ周縁部の面取り加工を行い、ラッピング工程による平坦化加工及びエッチング処理工程を経て、一次研磨・二次研磨した後、鏡面ウェーハとなる。
このような工程を経て得られた鏡面ウェーハは、その表面に回路を形成することによって半導体デバイスとなる。
しかしながら、上記の工程を経て作製された鏡面ウェーハの表面平坦度が低いと、回路を形成する際のフォトリソグラフィ工程における露光時にレンズ焦点が部分的に合わなくなり、回路の微細パターンの形成が難しくなるという問題が生じる。このため、近年の高精度のデバイス作製では、極めて高い平坦度が要求される。
このように極めて高い平坦度を有する鏡面ウェーハを製造するために、ウェーハの表面研磨は非常に重要である。このウェーハの表面研磨を行う研磨装置の一つとして、枚様式と称する片面研磨装置が知られている。
図8は、このような枚様式の片面研磨装置の一例を示している。図8(A)は研磨装置の斜視図、図8(B)は研磨装置の縦断面図である。
図8において研磨装置10は、回転軸3を回転中心として所定方向(例えば、図示反時計回り方向)に回転する研磨定盤1と、研磨定盤1の上に配置され、所定方向(例えば、図示反時計回り方向)に回転する複数のスピンドルヘッド5とを備えている。
研磨定盤1の上面は平坦面であり、被研磨物を研磨するための研磨パッド2が接着剤等により貼り付けられて固定されている。研磨パッド2は、例えばウェーハWの直径が200mmの場合、直径620mmの不織布により形成される。研磨定盤1の底面中央には、図示を略する回転駆動装置からの動力伝達によって研磨定盤1を回転させる回転軸3が固定されている。
スピンドルヘッド5への荷重は、スピンドルヘッド5の上面に接続されたウェート支持軸4によって制御される。スピンドルヘッド5は回転軸3の軸線から偏心した位置にあり、図示を略する回転駆動装置によって回転駆動力を与えられる。図8では、一つの研磨パッド2に対して2つのスピンドルヘッド5を備えた例を示しているが、スピンドルヘッド5の数はこれに限定されるものではなく、1つ以上であれば良い。
スピンドルヘッド5の底面にはバックパッド6が接着固定されており、バックパッド6はその下面が研磨パッド2の表面と並行になるように対向配置される。バックパッド6に保持されたウェーハWの周囲には、ウェーハWの外周を取り囲むように円環状に配置されたリテーナリング7を備えている。リテーナリング7は、バックパッド6の外周に沿ってバックパッド6の下面に固定されている。リテーナリング7はバックパッド6に固定するタイプと、スピンドルヘッド5に固定するタイプのものがある。
図7に示すようにバックパッド6は主として、スピンドルヘッド5への接着土台となる基材6aと、基材を含まない樹脂層6bとからなり、ウェーハWの直径が200mmの場合、直径は245mm程度、樹脂層6bの厚さは300〜700μmとなっている。
ウェーハWを研磨するには、ウェーハWの被研磨面が研磨パッド2と対向するように配置してバックパッド6の樹脂層6bの下面にウェーハWを水吸着させる。そして、研磨定盤1を回転させると共に、ウェーハWを保持したスピンドルヘッド5を回転させる。その状態でスピンドルヘッド5を下降させることにより、研磨パッド2の上面に所定の圧力でウェーハWを加圧してウェーハWの被研磨面を研磨する。尚、この際、必要に応じて図示を略すノズルからスラリーを供給する。
特開2002−355755号公報
一般に研磨クロス2は弾性を有するため、ウェーハWを研磨クロス2に押し付けながら研磨を行うと、ウェーハWが研磨クロス2に僅かに沈み込むこととなる。同様に、バックパッド6の樹脂層6bも弾性を備えているため、ウェーハWを研磨クロス2に押し付けながら研磨を行うと、ウェーハWがバックパッド6にも僅かに沈み込むこととなる。
図7(A)及び図7(B)は研磨装置の一部を拡大した縦断面図である。図7(A)はバックパッド6の樹脂層6bの圧縮率が大きい場合を示し、図7(B)はバックパッド6の樹脂層6bの圧縮率が小さい場合を示す。
図7(A)に示すように、樹脂層6bの圧縮率が大きいと、ウェーハWは研磨パッド2への沈み込み量ctが小さくなり、バックパッド6への沈み込み量btが大きくなる。この場合、リテーナリング7から研磨パッド2へ係る面圧が大きくなり、ウェーハWの外周近傍への研磨パッド2からの面圧が小さくなる。その結果、ウェーハWの外周近傍における研磨取代が少なくなり、相対的にウェーハWの外周近傍より内側の部分(以下、「内周部分」と称する)の研磨取代は大きくなってしまい、結果としてウェーハWの面内の取代にバラツキが発生する。
一方、図7(B)に示すように、樹脂層6bの圧縮率が小さいと、ウェーハWはバックパッド6への沈み込み量btが小さくなり、研磨パッド2への沈み込み量ctが大きくなる。この場合、リテーナリング7から研磨パッド2へ係る面圧が小さくなり、ウェーハWの外周近傍への研磨パッド2からの面圧が大きくなる。その結果、ウェーハWの内周部分は比較的安定した平坦度とすることができるが、ウェーハWの外周部(特に外周端面から10mmの範囲)の研磨取代が多くなり、ウェーハWの外周部において面ダレが発生し、その部分の平坦度、特にSFQRが悪くなるという問題が生じていた。
ここで、平坦度とは、ウェーハWの全体の平坦度とチップ単位の平坦度とがある。また、平坦度には、ウェーハWの裏面を完全に吸着したと仮定した場合の裏面を基準とした平坦度と、ウェーハWの表面を基準として最小自乗法により基準平面を定義して算出した平坦度(以下、単に「表面基準」と称する。)とがある。
一般に、裏面基準のウェーハ全体の平坦度はGBIR(Global Back Ideal Range)と称し、裏面基準のチップ単位の平坦度はSBIR(Site Back Ideal Range)若しくはSBID(Site Back Ideal Deviation)と称している。
また、表面基準のウェーハ全体の平坦度はGFLR(Global Front Least Squares Range)若しくはGFLD(Global Front Least Squares Deviation)と称し、表面基準のチップ単位の平坦度はSFQR(Site Front Least Squares Range)若しくはSFQD(Site Front Least Squares Deviation)と称している。
近年においては、表面基準のウェーハ全体の平坦度(以下、「GFLR」と称する)で1.0μm〜0.65μm、表面基準のチップ単位の平坦度(以下、「SFQR」と称する)で0.1μm以下という超平坦化ウェーハが要求されている。
しかしながら従来は、バックパッド6の樹脂層6bの圧縮率と研磨パッド2の圧縮率との相対的な関係については検討されていなかったため、図7(A)及び(B)に示した2つの関係を適切に解消することはできなかった。
また、上述した研磨装置10では、ウェーハWの外側をリテーナリング7で包囲することによってウェーハWの外周部分での研磨パッド2からの局所的な荷重集中を解消してSFQRを超平坦度に確保するようにしている。この際、リテーナリング7の厚さがウェーハWの厚さよりも薄くないと、研磨の作用点がリテーナリング7に移り、ウェーハ外周部の研磨の進行は阻害されて研磨取代が小さくなり、研磨均一性は劣化することになる。
しかしながら、このリテーナリング7の厚さを、例えば図6(A)に示すように、ウェーハWの厚さよりも極端に薄くしてその差(ウェーハWの厚さ−リテーナリング7の厚さ)dtを大きくすると、ウェーハWの外周端に作用する研磨圧が点で作用するため、外周部の研磨取代が内周部に比して大きくなり、結果的に上述した図7(B)に示した状態と同じ結果となってしまう。
これに対し、図6(B)に示すように差dtを小さくできれば、ウェーハWとリテーナリング7はあたかもつながった一平面のようになり、ウェーハWの外周端に作用する研磨圧が面で作用することになる。
本出願に係る発明は、上述した各作用のバランスに着目したものであり、より安定した平坦度の被研磨物を提供することができる研磨方法及び研磨装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本出願に係る第1の発明は、研磨パッドを備えた研磨定盤と、前記研磨パッドと対向して配置されたスピンドルヘッドと、前記スピンドルヘッドと薄板状の被研磨物との間に配置されたバックパッドと、前記被研磨物の外周を囲繞するように配置されたリテーナリングと、を少なくとも備え、
前記研磨パッドに前記被研磨物の被研磨面を当接させた状態で前記研磨定盤もしくは前記スピンドルヘッドの少なくとも一方を回転させることにより、前記研磨パッドで前記被研磨面を研磨する研磨装置において、
前記バックパッドの樹脂層の圧縮率が6〜25%であり、かつ、前記樹脂層の圧縮率と前記研磨パッドの圧縮弾性率との積が600〜2100の範囲にあることを特徴とする研磨装置である。
上記の発明によれば、被研磨物の外周部と内周部との研磨圧力のばらつきを低減することができ、高度な平坦度を有する被研磨面を提供することができる。
また、本出願に係る第2の発明は、研磨パッドを備えた研磨定盤と、前記研磨パッドと対向して配置されたスピンドルヘッドと、前記スピンドルヘッドと薄板状の被研磨物との間に配置されたバックパッドと、前記被研磨物の外周を囲繞するように配置されたリテーナリングと、を少なくとも備え、
前記研磨パッドに前記被研磨物の被研磨面を当接させた状態で前記研磨定盤もしくは前記スピンドルヘッドの少なくとも一方を回転させることにより、前記研磨パッドで前記被研磨面を研磨する研磨装置において、
前記リテーナリングは、前記リテーナリングの前記研磨パッドとの被接触面と、前記被研磨物の前記被研磨面との高さ方向の位置の差が、15〜45μmの範囲になるように設定したリテーナリングであることを特徴とする研磨装置である。
上記の発明によれば、被研磨物の外周部と内周部との研磨圧力のばらつきを低減することができ、高度な平坦度を有する被研磨面を提供することができる。
さらに、本出願に係る第3の発明は、研磨パッドを備えた研磨定盤と、前記研磨パッドと対向して配置されたスピンドルヘッドと、前記スピンドルヘッドと薄板状の被研磨物との間に配置されたバックパッドと、前記被研磨物の外周を囲繞するように配置されたリテーナリングと、を少なくとも備え、
前記研磨パッドに前記被研磨物の被研磨面を当接させた状態で前記研磨定盤もしくは前記スピンドルヘッドの少なくとも一方を回転させることにより、前記研磨パッドで前記被研磨面を研磨する研磨装置において、
前記バックパッドの樹脂層の圧縮率が6〜25%で、前記樹脂層の圧縮率と前記研磨パッドの圧縮弾性率との積が600〜2100の範囲にあり、
且つ、前記リテーナリングの前記研磨パッドとの被接触面と、前記被研磨物の前記被研磨面との高さ方向の位置の差が、15〜45μmの範囲にあることを特徴とする研磨装置である。
上記の発明によれば、被研磨物の外周部と内周部との研磨圧力のばらつきをより一層低減することができ、より高平坦な被研磨面を提供することができる。
また、本出願に係る第4の発明は、前記被研磨物を研磨する際の研磨荷重を100〜300gf/cmとしたことを特徴とする上記第1〜第3の発明の何れか1つに記載した研磨装置である。
上記の発明によれば、被研磨物の外周部と内周部との研磨圧力のばらつきをより一層低減することができ、より高平坦な被研磨面を提供することができる。
さらに、本出願に係る第5の発明は、研磨パッドを備えた研磨定盤と、前記研磨パッドと対向して配置されたスピンドルヘッドと、前記スピンドルヘッドと薄板状の被研磨物との間に配置されたバックパッドと、前記被研磨物の外周を囲繞するように配置されたリテーナリングと、を少なくとも備えた研磨装置により前記被研磨物を研磨する方法であって、
前記バックパッドの樹脂層の圧縮率は6〜25%であり、かつ、前記樹脂層の圧縮率と前記研磨パッドの圧縮弾性率との積は600〜2100の範囲にあり、
前記研磨パッドに前記被研磨物の被研磨面を当接させた状態で前記研磨定盤もしくは前記スピンドルヘッドの少なくとも一方を回転させることにより、前記研磨パッドで前記被研磨面を研磨する方法である。
上記の発明によれば、被研磨物の外周部と内周部との研磨圧力のばらつきを低減することができ、高度な平坦度を有する被研磨面を提供することができる。
また、本出願に係る第6の発明は、研磨パッドを備えた研磨定盤と、前記研磨パッドと対向して配置されたスピンドルヘッドと、前記スピンドルヘッドと薄板状の半導体基板との間に配置されたバックパッドと、前記半導体基板の外周を囲繞するように配置されたリテーナリングと、を少なくとも備えた研磨装置により前記半導体基板を研磨する工程を含む半導体ウェーハ製造方法であって、
前記バックパッドの樹脂層の圧縮率は6〜25%であり、かつ、前記樹脂層の圧縮率と前記研磨パッドの圧縮弾性率との積は600〜2100の範囲にあり、
前記研磨パッドに前記半導体基板の被研磨面を当接させた状態で前記研磨定盤もしくは前記スピンドルヘッドの少なくとも一方を回転させることにより、前記研磨パッドで前記被研磨面を研磨することを特徴とする半導体ウェーハ製造方法である。
上記の発明によれば、被研磨物である半導体基板の外周部と内周部との研磨圧力のばらつきを低減することができ、高度な平坦度を有する半導体ウェーハを提供することができる。
本発明の研磨方法および研磨装置によれば、被研磨物をより高平坦に加工することができる。
本願における圧縮率(%)並びに圧縮弾性率(%)の用語は、JIS L1096にて規定された通りである。具体的には、まずは圧縮率及び圧縮弾性率を求める試料を採取する。試料及び試験片の採取及び準備は、JIS L0105の5.3(布状の試料及びその試験片)(1)(織物の場合)による。
圧縮率(%)及び圧縮弾性率(%)は、上記の試料から約50mm×約50mmの試験片を15枚採取し、圧縮弾性試験機を用い、試験片3枚を重ねて標準圧力4.9kPa(50gf/cm)の下で厚さT(mm)を測り、次に、29.4kPa(300gf/cm)の一定圧力の下で1分間放置して厚さT1(mm)を測る。次に、加えた圧力を除き1分間放置した後、再び標準圧力4.9kPa(50gf/cm)の下で厚さT(mm)を測定する。上記の各測定厚さを下記の式1及び式2にあてはめて圧縮率(%)及び圧縮弾性率(%)を求め、5回の平均値を算出し、整数位に丸める。
Figure 2007266068
Figure 2007266068
次に、本発明の研磨方法および研磨装置を図面に基づいて説明する。本発明の研磨装置の全体構造は、図6〜図8を用いて説明した研磨装置10とほぼ同様であるため、装置全体の構造の詳細な説明は省略し、各図の符合を援用して説明する。また、本発明は、厚さが350μm以上のウェーハWを研磨するという条件のもとで適用される。後述する各実験結果は、研磨荷重を100〜300gf/cm、研磨定盤1とスピンドルヘッド5の回転数をそれぞれ60rpmの一定回転数に固定した条件のもとに導いた結果である。
研磨パッド2は、ウェーハWの直径が200mmの場合には、例えば直径620mmの研磨布を用いる。研磨パッド2の素材としては、ポリエステル樹脂製やウレタン樹脂製の不織布を用いることができる。研磨パッド2の厚さは、ウェーハWの直径にかかわらず600〜1600μmのものを使用する。
バックパッド6は、ウェーハWの直径が200mmの場合には、例えば直径245mmのものを用いることができる。バックパッド6の樹脂層6bの厚さはウェーハWの直径にかかわらず300〜700μmのものを使用する。
具体的には、バックパッド6の基材6aの裏面には感圧接着剤層を有しており、スピンドルヘッド5の底面に貼り付けられるまでは、この感圧接着剤層の裏面にさらに離型シートが剥離可能に貼着されている。上述した基材6aとしては、ポリエステルシート、ポリ塩化ビニルシート、ナイロンシート、ポリイミドシート等が主に用いられる。
また、バックパッド6の樹脂層6bは、基材6a上に積層された弾性層と、必要に応じてこの弾性層上に積層された粘着性樹脂層とからなる。粘着性樹脂層は必須のものではなく、樹脂層6bは弾性層のみからなるものであっても良い。
弾性層としては、ウェーハWをバックパッド6に保持する際に所定の弾性力を発揮する部材を使用する。例えば、基材6aにウレタン樹脂のDMF溶液をコーティングし、その層を湿式凝固させ、温水中で洗浄、熱風で乾燥を行って形成することができる。この弾性層の表面は平滑加工され、多数の独立発泡の孔部が形成されている。弾性層の圧縮率は5〜60%(JIS L1096にて測定)が好ましい。
弾性層の表面に必要に応じて積層される粘着性樹脂層は、アクリル樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂、ナイロン、ポリ塩化ビニル等の熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂からなり、表面が平滑であり、かつ被研磨物に対して粘着性を有しているものである。粘着性樹脂層の硬度は48〜88が好ましく(JIS−A,JISK6301 5.2(A形)にて測定)、その圧縮率は3〜52%が好ましい。
この粘着性樹脂層の表面には、表面粗さRaが0.4〜4.0μm程度の微小な凹凸が全面に亘って形成されている。この微小な凹凸は、粘着性樹脂層の表面にランダムに(方向性がなく)形成されている。さらに好ましい表面粗さの範囲は、0.5〜2.0(U70〜DM42)μmである。表面粗さが0.4μm未満であると、空気の抜ける速度が遅く被研磨物とバックパッド6との間に空気を咬み込む場合があり、またマシンによるハンドリング性が悪く、4.0μmを超えると表面精度が低下する。
このような粘着性樹脂層は、例えば、以下のようにして製造することができる。基材6aの表面に積層された弾性層の表面をバフして一定の表面粗さ(凹凸)とし、次に、この弾性層の表面に熱硬化性のウレタン樹脂をコーティングする。次に、このウレタン樹脂が完全に硬化する前に、微小な凹凸を有するフィルムを、熱ロールにより圧着ラミネートし、弾性層の表面とウレタン樹脂を接着させた後に、フィルムをウレタン樹脂の表面から剥離させる。すると、フィルム自体の表面粗さがウレタン樹脂の表面に転写され、表層の無発泡ウレタン層に、ある一定の粗さをもった自己吸着タイプのバックパッド6を得ることができる。
このような製法でバックパッド6を作製することにより、フィルムの表面粗さをコントロールすることで、バックパッド6の樹脂層6bの表面粗さをコントロールすることができる。なお、上述した樹脂層6bの製造方法は一例であり、他の方法によっても本願に示すような特性を有する樹脂層6bおよびバックパッド6を製造することができるのは言うまでもない。
リテーナリング7は、このバックパッド6の外周に沿って被研磨物であるウェーハWを取り囲むように取り付けられている。リテーナリング7はリング状の部材または複数のブロック状の部材を、ウェーハWを取り囲むように円環状に配置したものであり、例えばセラミックス材料や樹脂、さらに金属材料にセラミックス材料・樹脂をコーティングしたもの等がある。リテーナリング7の材質としては、被研磨物であるウェーハWと同等の硬度若しくはウェーハWよりも高い硬度を有するものを用いるのが好ましい。
ウェーハWの外周面とリテーナリング7の内周面との隙間が空きすぎるとリテーナリング7による面ダレ防止効果が薄れるため、ウェーハWとリテーナリング7との隙間は2mm以下であることが好ましく、特に0.5〜2.0mmの範囲にあることが望ましい。本実施の形態においては、内径が201mm、外径が241mmのリング状のリテーナリング7を使用している。
リテーナリング7はバックパッド6に固定するタイプのものと、スピンドルヘッド5に固定するタイプのものがあるが、本実施の形態ではバックパッド6に固定するタイプを採用している。
本実施の形態では、以下の表1に示すような種々の特性を有する樹脂層6bを備えたバックパッド6により実験を行った。
Figure 2007266068
図1〜図3は、樹脂層6bの圧縮率Cr(%)並びに研磨パッド2の圧縮弾性率Ce(%)と研磨取代の関係を示す比較グラフ図である。ここでは、直径200mm、厚さ725μmの一般的なウェーハWを用いた場合のグラフを示している。
図1はバックパッド6の樹脂層6bの圧縮率Cr(%)が12%,20%,30%のときに、ウェーハWの研磨取代がウェーハの中心からどのように変化するかを調べたグラフである。横軸にウェーハの中心位置からの距離(mm)をとり、縦軸にウェーハWの研磨取代(μm)をとっている。
樹脂層6bの圧縮率Cr(%)が30%とは、図7(A)に示すようにウェーハWが樹脂層6bにかなり沈み込んでいる状態に相当し、樹脂層6bの圧縮率Cr(%)が12%とは、図7(B)に示すようにウェーハWが樹脂層6bに殆ど沈み込んでいない状態に相当する。
図1の破線で示すように、樹脂層6bの圧縮率が比較的大きい(軟らかい)30%の場合、ウェーハWの中心部の研磨取代が多くなり、外周に向かって研磨取代が少なくなるという結果が得られた。
一方、図1の二点鎖線で示すように、樹脂層6bの圧縮率が比較的小さい(硬い)12%の場合、ウェーハWの中心から外周付近にわたって全般的に研磨取代の変化は小さいという結果が得られた。また、図1の実線で示すように、樹脂層6bの圧縮率が20%の場合も12%のときと同様に、ウェーハWの中心から外周付近にわたって全般的に研磨取代の変化は小さいという結果が得られた。尚、矢印で示す範囲は実際に製品として使用される範囲である。
図2は、樹脂層6bの圧縮率Cr(%)とウェーハWの平坦度の関係を示すグラフである。横軸に樹脂層6bの圧縮率Cr(%)をとり、縦軸にウェーハWの内周部取代の傾きa(in)をとっている。圧縮率Crは主にウェーハの内周部の取代の均一性に寄与するので、内周部の取代の傾きとの相関関係を元に算出した。
内周部取代の傾きa(in)とは、図1よりウェーハWの中心から半径方向の90%までの取代の1次回帰式を求め、その関数の傾きをウェーハ平坦度の均一性の尺度としたものである。従って、0に近い方がより均一性が高いことを意味する。
図2にプロットした内周部取代の傾きa(in)より、さらに回帰式yを求めると、
Figure 2007266068
が得られる。
内周部取代の傾きa(in)が±1の範囲であれば、ウェーハ平坦度に問題がない良品ウェーハとして出荷可能である。式3の回帰式yより内周部取代の傾きa(in)が±1の範囲に収まる値を求めると、樹脂層6bの圧縮率Cr(%)は6〜25%になった。
したがって、樹脂層の圧縮率Cr(%)が6〜25%のバックパッドを用いれば、ウェーハ平坦度に問題がない良品ウェーハが得られることがわかる。
そこで実際に、樹脂層の圧縮率Cr(%)が6〜25%のバックパッドを用いて試験を行ったところ、特に、GFLR(Global Front Least Squares Range)が良好なウェーハを得ることができた。
図3は、[樹脂層6bの圧縮率Cr(%)]×[研磨パッド2の圧縮弾性率Ce(%)]とウェーハWの平坦度の関係を示すグラフである。[樹脂層6bの圧縮率Cr(%)]と[研磨パッド2の圧縮弾性率Ce(%)]のそれぞれがウェーハWの平坦度に対して相関関係を有しているため、本実施例では[樹脂層6bの圧縮率Cr(%)]と[研磨パッド2の圧縮弾性率Ce(%)]の積をパラメータとして採用した。
横軸に[樹脂層6bの圧縮率Cr(%)]×[研磨パッド2の圧縮弾性率Ce(%)]をとり、縦軸にウェーハWの内周部取代の傾きa(in)をとっている。[樹脂層6bの圧縮率Cr(%)]×[研磨パッド2の圧縮弾性率Ce(%)]は、主にウェーハの内周部の取代の均一性に寄与するので、内周部の取代の傾きとの相関関係を元に算出した。
内周部取代の傾きa(in)とは、図1よりウェーハWの中心から半径方向の90%までの取代の1次回帰式を求め、その関数の傾きをウェーハ平坦度の均一性の尺度としたものである。従って、0に近い方がより均一性が高いことを意味する。
図3にプロットした内周部取代の傾きa(in)より、さらに回帰式yを求めると、
Figure 2007266068
が得られる。
内周部取代の傾きa(in)が±1の範囲であれば、ウェーハ平坦度に問題がない良品ウェーハとして出荷可能である。式4の回帰式yより内周部取代の傾きa(in)が±1の範囲に収まる値を求めると、[樹脂層6bの圧縮率Cr(%)]×[研磨パッド2の圧縮弾性率Ce(%)]は600〜2100になった。
したがって、[樹脂層6bの圧縮率Cr(%)]×[研磨パッド2の圧縮弾性率Ce(%)]が600〜2100になるような樹脂層6bおよび研磨パッド2を採用すれば、ウェーハ平坦度に問題がない良品ウェーハが得られることがわかる。
そこで実際に、[樹脂層6bの圧縮率Cr(%)]×[研磨パッド2の圧縮弾性率Ce(%)]が600〜2100になるような樹脂層6bおよび研磨パッド2を用いて試験を行ったところ、特に、GFLR(Global Front Least Squares Range)が良好なウェーハを得ることができた。
もちろん、実施例1と実施例2の要件を満たすような樹脂層および研磨パッドを採用することがより良いことは言うまでもない。すなわち、樹脂層の圧縮率Cr(%)が6〜25%で、且つ、[樹脂層の圧縮率Cr(%)]×[研磨パッドの圧縮弾性率Ce(%)]が600〜2100になるような樹脂層および研磨パッドを採用することが望ましい。
図4はリテーナリング7の厚さが620μm,670μm,720μmのときに、ウェーハWの研磨取代がウェーハの中心からどのように変化するかを調べたグラフである。横軸にウェーハの中心位置からの距離(mm)をとり、縦軸にウェーハWの研磨取代(μm)をとっている。ここでは、直径200mm、厚さ725μmの一般的なウェーハWを用いた場合のグラフを示している。
リテーナリング7の厚さが620μmとは、図6(A)に示すようにdt=(ウェーハWの厚さ−リテーナリング7の厚さ)が大きい状態に相当し、リテーナリング7の厚さが720μmとは、図6(B)に示すようにdt=(ウェーハWの厚さ−リテーナリング7の厚さ)が小さい状態に相当する。
図4の破線で示すように、リテーナリング7の厚さが720μmの場合、ウェーハWの外周部の研磨取代が多くなることはなかった。すなわち、面ダレが発生し難いという結果が得られた。また、図4の実線で示すように、リテーナリング7の厚さが670μmの場合も、ウェーハWの外周部の研磨取代が極端に多くなることはなく、ウェーハWの中心から外周付近にわたって全般的に研磨取代の変化は小さいという結果が得られた。
一方、図4の二点鎖線で示すように、リテーナリング7の厚さが620μmの場合、ウェーハWの外周部の研磨取代が急に多くなるという結果が得られた。
図5は、dt=(ウェーハWの厚さ−リテーナリング7の厚さ)とウェーハWの平坦度の関係を示すグラフである。横軸にdt=(ウェーハWの厚さ−リテーナリング7の厚さ)(μm)をとり、縦軸にウェーハWの外周部取代の傾きa(out)をとっている。ウェーハWの厚さとリテーナリング7の厚さとの差dtは、主にウェーハの外周部の取代の均一性に寄与するので、その外周部の取代の傾きとの相関関係を元に算出した。
外周部取代の傾きa(out)とは、図1よりウェーハWの半径の90%より外周部の取代から1次回帰式を求め、その関数の傾きをウェーハ平坦度の均一性の尺度としたものである。
図5にプロットした外周部取代の傾きa(out)より、さらに回帰式yを求めると、
Figure 2007266068
が得られる。
外周部取代の傾きa(out)が±5の範囲であれば、外周部も良好なウェーハとして出荷可能である。式5の回帰式yより外周部取代の傾きa(out)が±5の範囲に収まる値を求めると、dt=(ウェーハWの厚さ−リテーナリング7の厚さ)は15〜45μmになった。
したがって、dt=(ウェーハの厚さ−リテーナリングの厚さ)が15〜45μmになるように、リテーナリングの厚さを設定すれば、ウェーハ平坦度に問題がない良品ウェーハが得られることがわかる。
そこで実際に、dt=(ウェーハの厚さ−リテーナリングの厚さ)が15〜45μmになるようにリテーナリングの厚さを設定して試験を行ったところ、特に、外周部におけるSFQR(Site Front Least Squares Range)が良好なウェーハを得ることができた。
もちろん、実施例3の要件と、実施例1または実施例2の要件を満たすような樹脂層および研磨パッドおよびリテーナリングを採用することがより良いことは言うまでもない。
上記の実施の形態においては、dt=(ウェーハWの厚さ−リテーナリング7の厚さ)を、ウェーハWの被研磨面とリテーナリング7の底面の高さ方向の位置の差と擬制している。しかし、実際の研磨においてはウェーハWやリテーナリング7は樹脂層6bの圧縮率に応じたバックパッド6への沈み込みがあるので、樹脂層6bへの沈み込みを考慮したリテーナリング7の厚み設計が必要になる。
また、リテーナリング7を、バックパッド6ではなくスピンドルヘッド5に直接取り付けるタイプの場合には、dt´=[ウェーハの厚さ−(リテーナリングの厚さ−バックパッドの厚さ)]が15〜45μmになるようにリテーナリングの厚さを設定すれば、ウェーハ平坦度に問題がない良品ウェーハが得られる。
本発明は、バックパッドの樹脂層の圧縮率Crに着目した点に新しさを有し、特に、[樹脂層の圧縮率Cr(%)]×[研磨パッドの圧縮弾性率Ce(%)]に着目した点に斬新さを有する。
また上記の要件と相俟って、ウェーハWの被研磨面とリテーナリングの底面の高さ方向の位置の差に着目することにより、より高平坦なウェーハを提供することができる。
上記の実施の形態においては半導体ウェーハを例に説明しているが、本発明は半導体ウェーハに限られる技術ではなく、例えば薄板状の精密ガラス基板や、他の材料からなる薄板状の被研磨物にも適用することができる。
また、薄板状の被研磨物は、円板状のウェーハに限られることなく、四角や多角形状の被研磨物についても適用することができる。
バックパッドの樹脂層の圧縮率Crが12%,20%,30%のときに、ウェーハの研磨取代がウェーハの中心からどのように変化するかを調べたグラフである。 樹脂層の圧縮率Crとウェーハの平坦度の関係を示すグラフである。 [樹脂層の圧縮率Cr]×[研磨パッドの圧縮弾性率Ce]とウェーハの平坦度の関係を示すグラフである。 リテーナリングの厚さが620μm,670μm,720μmのときに、ウェーハの研磨取代がウェーハの中心からどのように変化するかを調べたグラフである。 dt=(ウェーハの厚さ−リテーナリングの厚さ)とウェーハの平坦度の関係を示すグラフである。 被研磨物とリテーナリングとの相対関係を示し、図6(A)は被研磨物の厚さに対してリテーナリングの厚さが極端に薄い場合の要部の説明図、図6(B)は被研磨物の厚さに対してリテーナリングの厚さが若干量薄い場合の要部の説明図である。 バックパッドの圧縮率と研磨パッドの圧縮弾性率との相対関係を示し、図7(A)はバックパッドの圧縮率が高い場合の要部の説明図、図7(B)はバックパッドの圧縮率が低い場合の要部の説明図である。 図8(A)は研磨装置の斜視図、図8(B)は研磨装置の側面図である。
符号の説明
1…研磨定盤
2…研磨パッド
3…回転軸
4…ウェート支持軸
5…スピンドルヘッド
6…バックパッド 6a…基材 6b…樹脂層
7…リテーナリング
10…研磨装置
W…ウェーハ(被研磨物)。

Claims (6)

  1. 研磨パッドを備えた研磨定盤と、前記研磨パッドと対向して配置されたスピンドルヘッドと、前記スピンドルヘッドと薄板状の被研磨物との間に配置されたバックパッドと、前記被研磨物の外周を囲繞するように配置されたリテーナリングと、を少なくとも備え、
    前記研磨パッドに前記被研磨物の被研磨面を当接させた状態で前記研磨定盤もしくは前記スピンドルヘッドの少なくとも一方を回転させることにより、前記研磨パッドで前記被研磨面を研磨する研磨装置において、
    前記バックパッドの樹脂層の圧縮率が6〜25%であり、かつ、前記樹脂層の圧縮率と前記研磨パッドの圧縮弾性率との積が600〜2100の範囲にあることを特徴とする研磨装置。
  2. 研磨パッドを備えた研磨定盤と、前記研磨パッドと対向して配置されたスピンドルヘッドと、前記スピンドルヘッドと薄板状の被研磨物との間に配置されたバックパッドと、前記被研磨物の外周を囲繞するように配置されたリテーナリングと、を少なくとも備え、
    前記研磨パッドに前記被研磨物の被研磨面を当接させた状態で前記研磨定盤もしくは前記スピンドルヘッドの少なくとも一方を回転させることにより、前記研磨パッドで前記被研磨面を研磨する研磨装置において、
    前記リテーナリングは、前記リテーナリングの前記研磨パッドとの被接触面と、前記被研磨物の前記被研磨面との高さ方向の位置の差が、15〜45μmの範囲になるように設定したリテーナリングであることを特徴とする研磨装置。
  3. 研磨パッドを備えた研磨定盤と、前記研磨パッドと対向して配置されたスピンドルヘッドと、前記スピンドルヘッドと薄板状の被研磨物との間に配置されたバックパッドと、前記被研磨物の外周を囲繞するように配置されたリテーナリングと、を少なくとも備え、
    前記研磨パッドに前記被研磨物の被研磨面を当接させた状態で前記研磨定盤もしくは前記スピンドルヘッドの少なくとも一方を回転させることにより、前記研磨パッドで前記被研磨面を研磨する研磨装置において、
    前記バックパッドの樹脂層の圧縮率が6〜25%で、前記樹脂層の圧縮率と前記研磨パッドの圧縮弾性率との積が600〜2100の範囲にあり、
    且つ、前記リテーナリングの前記研磨パッドとの被接触面と、前記被研磨物の前記被研磨面との高さ方向の位置の差が、15〜45μmの範囲にあることを特徴とする研磨装置。
  4. 前記被研磨物を研磨する際の研磨荷重を100〜300gf/cmとしたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の研磨装置。
  5. 研磨パッドを備えた研磨定盤と、前記研磨パッドと対向して配置されたスピンドルヘッドと、前記スピンドルヘッドと薄板状の被研磨物との間に配置されたバックパッドと、前記被研磨物の外周を囲繞するように配置されたリテーナリングと、を少なくとも備えた研磨装置により前記被研磨物を研磨する方法であって、
    前記バックパッドの樹脂層の圧縮率は6〜25%であり、かつ、前記樹脂層の圧縮率と前記研磨パッドの圧縮弾性率との積は600〜2100の範囲にあり、
    前記研磨パッドに前記被研磨物の被研磨面を当接させた状態で前記研磨定盤もしくは前記スピンドルヘッドの少なくとも一方を回転させることにより、前記研磨パッドで前記被研磨面を研磨する方法。
  6. 研磨パッドを備えた研磨定盤と、前記研磨パッドと対向して配置されたスピンドルヘッドと、前記スピンドルヘッドと薄板状の半導体基板との間に配置されたバックパッドと、前記半導体基板の外周を囲繞するように配置されたリテーナリングと、を少なくとも備えた研磨装置により前記半導体基板を研磨する工程を含む半導体ウェーハ製造方法であって、
    前記バックパッドの樹脂層の圧縮率は6〜25%であり、かつ、前記樹脂層の圧縮率と前記研磨パッドの圧縮弾性率との積は600〜2100の範囲にあり、
    前記研磨パッドに前記半導体基板の被研磨面を当接させた状態で前記研磨定盤もしくは前記スピンドルヘッドの少なくとも一方を回転させることにより、前記研磨パッドで前記被研磨面を研磨することを特徴とする半導体ウェーハ製造方法。
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