JP2007260584A - 粉体塗料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】粉体塗料の性質に影響されずに、予定した量の塗料を確実に供給可能とした粉体塗料供給装置を提供すること。
【解決手段】回転テーブル(2)と、回転テーブル(2)の上方に配設された、下端部分任意の箇所に塗料放出口(501)が形成されたホッパー(3)と、ホッパー(3)内に配設された、ホッパー(3)内の塗料を攪拌するための攪拌手段(8)と、前記回転テーブル(2)の上方任意の箇所に前記回転テーブル(2)との間に所定の間隔を有して配設された粗掻き取り用スクレーパー(9)と、前記回転テーブル(2)の上方において回転テーブル(2)の回転方向に見た場合の前記粗掻き取り用スクレーパー(9)の後方に配設された1又は複数の精掻き取り用スクレーパー(13)と、を備えた粉体塗料供給装置(1)において、前記粗掻き取り用スクレーパー(9)に振動手段(10)を連結した。
【選択図】図1
【解決手段】回転テーブル(2)と、回転テーブル(2)の上方に配設された、下端部分任意の箇所に塗料放出口(501)が形成されたホッパー(3)と、ホッパー(3)内に配設された、ホッパー(3)内の塗料を攪拌するための攪拌手段(8)と、前記回転テーブル(2)の上方任意の箇所に前記回転テーブル(2)との間に所定の間隔を有して配設された粗掻き取り用スクレーパー(9)と、前記回転テーブル(2)の上方において回転テーブル(2)の回転方向に見た場合の前記粗掻き取り用スクレーパー(9)の後方に配設された1又は複数の精掻き取り用スクレーパー(13)と、を備えた粉体塗料供給装置(1)において、前記粗掻き取り用スクレーパー(9)に振動手段(10)を連結した。
【選択図】図1
Description
本発明は粉体塗料供給装置に係り、より詳しくは、粉体塗料の特性に影響されずに、予定している吐出料を確実に供給可能にした粉体塗料供給装置に関する。
従来から、粉体塗料を用いた塗装に際しては、内部に粉体塗料を入れたホッパーを用いて、回転テーブル上にこのホッパーから粉体塗料を供給しつつ、回転テーブルの回転にともなって搬送されてくる粉体塗料をスクレーパーで掻き取ってシュート内に落下させ、これにより粉体塗料の供給を行う方法が一般的に採用されている。
即ち、図3は、従来から用いられている粉体塗料供給装置31を示す斜視図であり、図において、従来の粉体塗料供給装置31では、脚部40を備えたベース39にモーター33が装着され、このモーター33には回動自在にして回転テーブル32が連結されている。また、回転テーブル32の上方には、開口としたホッパーゲート3601を下方部分に有するとともに、その内部には図示しない攪拌棒を具備したホッパー34が備えられており、このホッパー34は、ホッパー上部35とホッパー下部36とを一体に有し、連結部材38によって前記ベース39に連結された固定用テーブル37に固着されている。
そして、回転テーブル32がホッパー34の下端部分と摺動しながら回転することで、ホッパー34内の粉体塗料は、攪拌棒に攪拌されつつホッパーゲート3601から回転テーブル32上に押し出されてくる。
また、前記回転テーブル32の任意の箇所には、その下端部と前記回転テーブル32との間に所定の距離をおいて粗掻き取り用スクレーパー41が配置されており、前記回転テーブル32上に押し出された粉体塗料は、回転テーブル32の回転とともに粗掻き取り用スクレーパー41まで搬送されつつ、粗掻き取り用スクレーパー41の下端部と前記回転テーブル32との間を通過する過程において、その高さが均一にされる。
更に、回転テーブル32の回転方向に見た場合の前記粗掻き取り用スクレーパー41の後方には、その下端部分が回転テーブル32の上面と摺動可能な配置において、精掻き取り用スクレーパー42が配置されており、前記粗掻き取り用スクレーパー41によって高さが均一にされた粉体塗料は、この精掻き取り用スクレーパー42によって掻き取られつつ、回転テーブル32の下方に配置したシュート43に落下し、その後、シュート43に連結された塗料搬送路を介して塗装装置に供給されていく。
しかしながら、このような従来の粉体塗料供給装置では、精掻き取り用スクレーパー42で塗料を掻き取る場合において、回転テーブル32により搬送されてきた塗料は、その量が一定量に達するまでは精掻き取り用スクレーパー42部分に蓄積され、その量が一定量を超えた時点で、まとまってシュート43に落下してしまうため、塗料搬送路には脈動するようにして塗料が供給されてしまい、それにより塗料の均一な供給が困難となっていた。
そのため、本出願人は、このような従来の粉体塗料供給装置の問題点を解決する方法として、精掻き取り用スクレーパーを2枚備えるとともに、それぞれの先端部の位置を異なったものとし、これにより、粉体塗料を切れ目なくシュート内に落下させることを可能とした。
特開2005−224708号公報
しかしながら、このように精掻き取り用スクレーパーを2枚備えるとともに、それぞれの先端部の位置を異なったものとし、粉体塗料を切れ目なくシュート内に落下させることを可能とした場合であっても、供給する粉体塗料の性質によっては、予定した供給量を確保できない場合がある。
例えば、粉体塗料の中には固まりやすいものが存在し、このような固まりやすい粉体塗料を供給する場合には、ホッパーより回転テーブルに押し出された粉体塗料の中に塗料の固まりができてしまうことがあるが、かかる場合には、固まっている塗料が粗掻き取り用スクレーパーに引っ掛かり止まってしまい、これにより、粗掻き取り用スクレーパーを通過して行った粉体塗料に連続した凹んだ筋が形成されてしまう。
即ち、粗掻き取り用スクレーパーまで搬送されてきた粉体塗料は、粗掻き取り用スクレーパーの下端と回転テーブルの上面との間を通過する過程で粗掻き取り用スクレーパーの下端によりその高さが均一にされていくが、粗掻き取り用スクレーパーに固まった粉体塗料が引っ掛かっている場合には、その部分における粗掻き取り用スクレーパーと回転テーブル上面との間隔が狭くなってしまうため、かかる部分を通過した塗料はその高さが他の部分よりも低くなってしまう。そのため、このような場合には、粗掻き取り用スクレーパーを通過して行った粉体塗料に連続した凹んだ筋が形成されてしまう。
そうすると、前述したような、精掻き取り用スクレーパーを2枚備えるとともに、それぞれの先端部の位置を異なったものとして粉体塗料を切れ目なくシュート内に落下させることを可能とした場合であっても、当初予定した量の粉体塗料をシュートに落下させることができなくなってしまう。
そこで、本発明は、用いる粉体塗料の特性に影響されずに、予定した量の塗料を確実に供給可能とした粉体塗料供給装置を提供することを課題としている。
本発明の粉体塗料供給装置は、塗料を搬送するための回転テーブルと、該回転テーブルの上方に配設された、下端部分任意の箇所に塗料放出口が形成されたホッパーと、該ホッパー内に配設された、ホッパー内の塗料を攪拌するための攪拌手段と、前記回転テーブルの上方任意の箇所に前記回転テーブルとの間に所定の間隔を有して配設された粗掻き取り用スクレーパーと、前記回転テーブルの上方において回転テーブルの回転方向に見た場合の前記粗掻き取り用スクレーパーの後方に配設された1又は複数の精掻き取り用スクレーパーと、を備えた粉体塗料供給装置において、前記粗掻き取り用スクレーパーに振動手段を連結したことを特徴としている。
本発明者の実験によると、回転テーブルにより供給された粉体塗料の中に固まりが存在する場合でも、粗掻き取り用スクレーパーを振動させることにより、この振動により、固まった塗料を細かく砕いて粗掻き取り用スクレーパーを通過させることが可能であることが判明した。
そのため、粗掻き取り用スクレーパーに振動手段を連結した本発明によれば、回転テーブル上に供給された粉体塗料の中に固まりが混在している場合でも、この固まった塗料の影響で粗掻き取り用スクレーパーを通過した塗料に凹んだ筋が形成されることを有効に防止することが可能である。
本発明の粉体塗料供給装置では、塗料を搬送するための回転テーブルを有しており、この回転テーブルの上方側にはホッパーが配設されている。
そして、ホッパーは、下端部分任意の箇所に塗料放出口としてのホッパーゲートが形成されており、その下端が回転テーブルと摺動可能な配置とされ、更に、その内部には ホッパー内の塗料を攪拌するための攪拌手段が備えられている。
また、前記回転テーブル上の任意の箇所には、前記回転テーブルにより搬送されてくる塗料の高さを均一にするための粗掻き取り用スクレーパーが配設されており、この粗掻き取り用スクレーパーは、その下端部と前記回転テーブル上面との間に任意の間隔が形成される配置とされている。
更に、回転テーブルの回転方向に見た場合における前記粗掻き取り用スクレーパーの後方には、前記粗掻き取り用スクレーパーにより高さを均一にされた塗料を掻き取って回転テーブルから落下させるための精掻き取り用スクレーパーが配設されており、この精掻き取り用スクレーパーは、前記回転テーブル上面が精掻き取り用スクレーパーの下端部と摺動可能に配置されている。
そして、前記粗掻き取り用スクレーパーには、粗掻き取り用スクレーパーを細かく振動させるための振動手段が連結されている。
ここで、前記ホッパーを、下部ホッパーと該下部ホッパーとで構成して上部ホッパーを分離可能にするとともに、上部ホッパーにおける下方部分には、上部ホッパーから下部ホッパーへ塗料が落下することを防止するためのシャッターを備えるとよく、これにより、塗料の入れ替え作業が容易となる。
また、前記精掻き取り用スクレーパーにも振動手段を連結してもよく、これにより、前記精掻き取り用スクレーパーを複数枚備えることなく、粉体塗料を切れ目なくシュート内に落下させることが可能である。
本発明の粉体塗料供給装置の実施例について図面を参照して説明すると、図1は本実施例の粉体塗料供給装置を示す概略斜視図であり、図1において1が本実施例の粉体塗料供給装置である。そして、本実施例の粉体塗料供給装置1では、脚部2101を備えた架台21を有しており、この架台21上に、粉体塗料を搬送するための回転テーブルと、この回転テーブル上に粉体塗料を供給するためのホッパーとを備えた構成としている。
即ち、図において2が回転テーブルであり、この回転テーブル2は、架台21に装着した駆動手段としてのモーター22に連結され、これにより回動自在とされている。
そして、この回転テーブル2の上方には、支柱23によって、前記ホッパー3が配設されており、その配設に際しては、前記回転テーブル2が前記ホッパー3の下端部と摺動しつつ回動可能な配置とされている。
ここで、前記ホッパー3について説明すると、本実施例において前記ホッパー3は、上部ホッパー4と下部ホッパー5により構成され、下部ホッパー5は略筒状としており、この下部ホッパー5が前記支柱23によって架台21に固定されている。
また、下部ホッパー5の下方部分任意の箇所には、塗料放出口としてのホッパーゲート501が形成されており、このホッパーゲート501は、下端部分を残して、ゲートカバー502により覆われている。
一方、上部ホッパー4は、全体を中空に形成しており、同一径とした上部401と、この上部401に連続するとともに下方に向かうしたがってテーパー状に径を小さくした中間部402と、この中間部402に連続した略円柱形状の連結部403とを有している。そして、連結部403の外径寸法を前記下部ホッパー5の内径寸法よりもわずかに小さくし、これにより連結部403を前記下部ホッパー5内に挿入可能としており、従って、下部ホッパー5に対して上部ホッパー4を着脱自在としている。また、前記上部ホッパー4における上部401と中間部402との間には、シャッター挿入孔601を有したシャッターケース6が介在され、前記シャッター挿入孔601内には、シャッター7が挿抜可能に挿装されている。
なお、前記シャッター7は、その約半分部分に通過孔701を備えており、この通過孔701の部分をシャッター挿入孔601内に挿入した際には、前記上部402と中間部402とが連通とし、一方、通過孔701を形成していない部分をシャッター挿入孔601内に挿入した場合には、前記上部402と中間部402との連通が遮断されることとしている。
従って、本実施例の粉体塗料供給装置1によれば、シャッター7における通過孔701を形成していない部分をシャッター挿入孔601内に挿入し、これにより上部ホッパー4の上部402と中間部402との連通を遮断した状態で上部ホッパー4を下部ホッパー5より取り外し、下部ホッパー5内に残っている粉体塗料を取り除くとともに下部ホッパー5内を清掃し、その後、シャッター7の通過孔701の部分をシャッター挿入孔601内に挿入した状態の他の上部ホッパー4を下部ホッパー5に装着することで、容易に塗料の入れ替えを行うことが可能である。
但し、本発明の粉体塗料供給装置では、必ずしもホッパーを上部ホッパーと下部ホッパーに分離可能にする必要はなく、従来の粉体塗料供給装置と同様に、一体としたホッパーを用いてもよい。
次に、前記回転テーブル2には攪拌手段が装着されており、これにより、前記ホッパー3内の粉体塗料を攪拌可能としている。即ち、図2は前記回転テーブル2と攪拌手段との関係を説明するための図であり、図において2が回転テーブル、8が攪拌手段としての攪拌棒である。そして、前記回転テーブル2の上面における側略中央部分には係止部201が突設されており、この係止部201の側壁には係止突起202が横方向に向けて突設され、この係止突起202を介して、前記回転テーブル2の上面に、前記ホッパー3内の粉体塗料を攪拌するための攪拌手段を装着可能としている。
一方、本実施例において前記攪拌棒8は、回転軸801を有し、この回転軸801の下端部には、回転軸801の長手方向に向けて挿入孔802が形成されており、更に、この挿入孔802に連通する配置で、前記回転軸801の下端部側壁部には対向する配置で一対の係止溝803が形成されている。また、前記回転軸801の任意の箇所には攪拌部804が備えられ、前記係止部201が挿入孔802に挿入されつつ係止突起202が係止溝803に嵌合するような配置で回転軸801を前記係止部201に被装することで、回転テーブル2の回転とともに攪拌棒8も回転し、これにより、ホッパー3内の粉体塗料を攪拌可能としている。
次に、前記回転テーブル2の上方任意の箇所には、支柱24によって、回転テーブル2の上面との間に所定の距離が確保される配置で粗掻き取り用スクレーパー9が配設されている。そして、この粗掻き取り用スクレーパー9によって、回転テーブル2上に押し出された粉体塗料の高さを均一にすることを可能にしている。
即ち、前記ホッパー3内の粉体塗料は、ホッパーゲート501を介して回転テーブル2上に押し出されていくとともに、回転テーブル2の回転に伴って搬送されていくが、粗掻き取り用スクレーパー9の箇所に到達した時点で、粗掻き取り用スクレーパー9が障害になり、回転テーブル2の上面と粗掻き取り用スクレーパー9間を通過可能な粉体塗料のみが粗掻き取り用スクレーパー9を通過し、これにより、回転テーブル2上に押し出された粉体塗料の高さを均一にすることが可能となる。
次に、図において10は振動発生手段である。即ち、本実施例の粉体塗料供給装置1では、前記粗掻き取り用スクレーパー9に振動発生手段10を連結しており、これにより、粗掻き取り用スクレーパー9を細かく振動させ、粗掻き取り用スクレーパー9に固まった粉体塗料が引っ掛かることを防止して予定供給料を確保可能としている。
即ち、前述のように粉体塗料の中には固まりやすいものが存在し、このような粉体塗料を供給する場合には、回転テーブルに押し出された粉体塗料の中に固まりが存在してしまうことがある。そして、このような固まった粉体塗料が存在している状態において、何らの処置も施さない場合には、固まっている塗料が粗掻き取り用スクレーパーに引っ掛かり止まってしまいことがあり、かかる場合には、固まっている塗料が引っ掛かっている部分において、粗掻き取り用スクレーパーと回転テーブル上面との間隔が狭くなってしまう。
そうすると、この間隔が狭くなった部分を通過した粉体塗料は、他の部分を通過した粉体塗料よりも高さが低くなってしまい、その結果、粗掻き取り用スクレーパー9を通過して行った粉体塗料に連続した凹んだ筋が形成されてしまう。即ち、粗掻き取り用スクレーパー9を通過した粉体塗料が予定料より少なくなってしまう。そのため、このような場合には、当初予定した量の粉体塗料をシュートに落下させることができなくなってしまう。
しかしながら、本実施例の粉体塗料供給装置1では、振動発生手段10を粗掻き取り用スクレーパー9に連結し、これにより粗掻き取り用スクレーパー9を細かく振動させ、この振動により固まった粉体塗料を砕くことができるために、前述のような、粗掻き取り用スクレーパー9を通過して行った粉体塗料に連続した凹んだ筋が形成されてしまうことを防止することができる。
即ち、本出願人の実験では、粗掻き取り用スクレーパー9に電動歯ブラシの柄の部分を連結して粗掻き取り用スクレーパー9を細かく振動させたところ、固まりやすい粉体塗料を供給した場合でも前述のような現象の発生を有効に防止することができた。従って、前記振動発生手段10は、電動歯ブラシの柄等の、細かい振動を発生するものであればいずれを用いてもよい。
なお、図において11は、前記粗掻き取り用スクレーパー9により粉体塗料の高さ調整を行う際に回転テーブル2より落下した粉体塗料を受け入れるための粗掻き用シュートである。
次に、前記回転テーブル2の回転方向に向かった前記粗掻き取り用スクレーパー9の後方側には、支柱25に支持されながら、回転テーブル2の回転とともに前記粗掻き取り用スクレーパー9を通過した粉体塗料を回転テーブル2上から落下させるための精掻き取り用スクレーパー13が配設されており、この精掻き取り用スクレーパー13の近傍における前記回転テーブル2の下方には、精掻き取り用スクレーパー13で掻き取った粉体塗料を受け入れるための精掻き取りシュート14が配置されている。
そして、本実施例においては、前記精掻き取り用スクレーパー13を2枚備えるとともに、前記回転テーブル2の回転方向に見た後方側のスクレーパー13bの先端部を、手前側のスクレーパー13aの先端部よりも、回転テーブル2の中心部側に向けて長くしており、これにより精掻き取りシュート14内に落下する塗料の量を均一にすることを可能としている。
即ち、回転テーブル上を搬送されてきた粉体塗料をスクレーパーで掻き取る場合は、回転テーブル上を搬送されてきた粉体塗料の量が一定量に達するまで精掻き取り用スクレーパー部分に蓄積され、その量が一定量を超えた時点でまとまってシュートに落下する。そのため、次にスクレーパー近傍に一定量の粉体塗料が蓄積するまで時間が必要であり、それにより脈動するようにして塗料が供給されてしまい、塗料の均一な供給が困難となってしまう。
しかしながら、本実施例においては、2枚のスクレーパーを配置するとともに後方側に位置するスクレーパー13bの先端位置を手前側のスクレーパー13aの先端位置よりも長くしているため、手前側のスクレーパー13aの近傍に粉体塗料が蓄積されていく間に、後方側のスクレーパー13b近傍にも、手前側のスクレーパー13aの場合よりもわずかに遅れて粉体塗料が蓄積されていき、手前側のスクレーパー13aで掻き取った粉体塗料が精掻き取りシュート14内に落下した後に手前側のスクレーパー13aの近傍に一定量の粉体塗料が蓄積されるまでに間に、後方側のスクレーパー13bにより掻き取られた粉体塗料が一定量に達して精掻き取りシュート14内に落下する。従って、塗料を途切れなく精掻き取りシュート14内に落下させることができ、これにより、塗料を均一に塗装装置に供給することが可能となる。
但し、精掻き取り用スクレーパーは必ずしも2枚備える必要はない。即ち、本出願人の実験によれば、精掻き取り用スクレーパーに前述した振動発生手段と同様の振動発生手段を連結し、精掻き取り用スクレーパーを振動させることで、精掻き取り用スクレーパーを2枚備えることなく、塗料を途切れなく精掻き取りシュート14内に落下させることができことが判明したため、精掻き取り用スクレーパーを1枚にするとともに、これに、電動歯ブラシの柄等の、細かい振動を発生可能な振動発生手段を連結してもよい。
次に、このように構成される本実施例の粉体塗料供給装置1の作用について説明すると、本実施例の本実施例の粉体塗料供給装置1において、ホッパー3内に粉体塗料を入れた状態で回転テーブル2を回転させると、ホッパー3内の粉体塗料は、ホッパー3内において回転している攪拌棒8に攪拌されるとともに、ホッパーゲート501より回転テーブル2上に押し出され、回転テーブル2の回転とともに搬送されていく。
次に、回転テーブル2上の粉体塗料は、まず、粗掻き取り用スクレーパー9によってその高さが一定に整列された後に、精掻き取り用スクレーパー13によって掻き取られつつ精掻き取りシュート14内に落下するとともに塗装装置に供給される。
そして、このとき、本実施例の粉体塗料供給装置1では、粗掻き取り用スクレーパー9に振動手段10を連結し、粗掻き取り用スクレーパー9を細かく振動させているため、回転テーブル2により搬送されてくる粉体塗料の中に固まった塗料が混ざっている場合であっても、振動によりこの固まった粉体塗料を砕くことができ、これにより、粗掻き取り用スクレーパー9を通過して行った粉体塗料に連続した凹んだ筋が形成されてしまうことを有効に防止でき、その結果、予定した供給量を確実に塗装装置に供給することが可能である。
本発明の粉体塗料供給装置は、粗掻き取り用スクレーパーに振動手段を連結することで、粗掻き取り用スクレーパーに固まった塗料が引っ掛かってしまうことを防止して予定した量の塗料を確実に供給可能としているために、回転テーブルによって搬送されてきた粉体塗料を粗掻き取り用スクレーパーによって均一の高さにする方式の粉体塗料供給装置の全般に適用可能である。
1 粉体塗料供給装置
2 回転テーブル
201 係止部
202 係止突起
3 ホッパー
4 上部ホッパー
401 上部
402 中間部
403 連結部
5 下部ホッパー
501 ホッパーゲート
502 ゲートカバー
6 シャッターケース
601 シャッター挿入孔
7 シャッター
701 通過孔
8 攪拌棒
801 回転軸
802 挿入孔
803 係止溝
804 攪拌部
9 粗掻き取り用スクレーパー
10 振動発生手段
11 粗掻き取り用シュート
13 精掻き取り用スクレーパー
13a 手前側に位置する精掻き取り用スクレーパー
13b 後方側に位置する精掻き取り用スクレーパー
14 精掻き取り用シュート
21 架台
22 モーター
23 ホッパーを支持する支柱
24 粗掻き取り用スクレーパーを支持する支柱
25 精掻き取り用スクレーパーを支持する支柱
2 回転テーブル
201 係止部
202 係止突起
3 ホッパー
4 上部ホッパー
401 上部
402 中間部
403 連結部
5 下部ホッパー
501 ホッパーゲート
502 ゲートカバー
6 シャッターケース
601 シャッター挿入孔
7 シャッター
701 通過孔
8 攪拌棒
801 回転軸
802 挿入孔
803 係止溝
804 攪拌部
9 粗掻き取り用スクレーパー
10 振動発生手段
11 粗掻き取り用シュート
13 精掻き取り用スクレーパー
13a 手前側に位置する精掻き取り用スクレーパー
13b 後方側に位置する精掻き取り用スクレーパー
14 精掻き取り用シュート
21 架台
22 モーター
23 ホッパーを支持する支柱
24 粗掻き取り用スクレーパーを支持する支柱
25 精掻き取り用スクレーパーを支持する支柱
Claims (3)
- 塗料を搬送するための回転テーブル(2)と、該回転テーブル(2)の上方に配設された、下端部分任意の箇所に塗料放出口(501)が形成されたホッパー(3)と、該ホッパー(3)内に配設された、ホッパー(3)内の塗料を攪拌するための攪拌手段(8)と、前記回転テーブル(2)の上方任意の箇所に前記回転テーブル(2)との間に所定の間隔を有して配設された粗掻き取り用スクレーパー(9)と、前記回転テーブル(2)の上方において回転テーブル(2)の回転方向に見た場合の前記粗掻き取り用スクレーパー(9)の後方に配設された1又は複数の精掻き取り用スクレーパー(13)と、を備えた粉体塗料供給装置(1)において、
前記粗掻き取り用スクレーパー(9)に振動手段(10)を連結したことを特徴とする粉体塗料供給装置。 - 前記ホッパー(3)を、下部ホッパー(5)と該下部ホッパー(5)に着脱自在とした上部ホッパー(4)とにより構成するとともに、前記上部ホッパー(4)における下方部分に、上部ホッパー(4)から下部ホッパー(5)へ塗料が落下することを防止するためのシャッター(7)を挿抜自在に備えたことを特徴とする請求項1に記載の粉体塗料供給装置。
- 前記精掻き取り用スクレーパー(13)に振動手段に連結したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の粉体塗料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006090287A JP2007260584A (ja) | 2006-03-29 | 2006-03-29 | 粉体塗料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006090287A JP2007260584A (ja) | 2006-03-29 | 2006-03-29 | 粉体塗料供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007260584A true JP2007260584A (ja) | 2007-10-11 |
Family
ID=38634104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006090287A Pending JP2007260584A (ja) | 2006-03-29 | 2006-03-29 | 粉体塗料供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007260584A (ja) |
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