JP2007257849A - ラミネート外装扁平形電池の電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】 ラミネート外装扁平形電池同士の電気的接合を良好にすると共に、電池特性を向上させたラミネート外装扁平形電池の電池モジュールを提供する。
【解決手段】 シート状の正極とシート状の負極とが、セパレータを介してそれぞれ複数枚積層されてなる積層電極群、および非水電解質をラミネート外装体内に有し、上記ラミネート外装体の外部に突出した正極端子リードおよび負極端子リードを有するラミネート外装扁平形電池が、少なくとも2以上直列および/または並列に接続されてなる電池モジュールであって、接続されているラミネート外装扁平形電池同士では、正極端子リード同士、負極端子リード同士、または正極端子リードと負極端子リードとが、溶接され且つ機械的挟持手段により固定されており、外装体端縁から機械的挟持手段による固定部の中心位置までの距離が4〜20mmであるラミネート外装扁平形電池の電池モジュールである。
【選択図】 図4

Description

本発明はラミネート外装扁平形電池の電池モジュールに関するものであり、更に詳しくは、各ラミネート外装扁平形電池の電極端子リード同士が、堅牢に接合されており、振動や落下に対しても、長期信頼性が期待されるラミネート外装扁平形電池の電池モジュールに関するものである。
近年、電気を動力源とする電気自転車や電気自動車などが注目を集めており、これらに搭載する高エネルギー密度、高出力密度の電池の開発が産業上重要な位置を占めている。このような用途の電池の構造としては、巻回した発電要素を円筒形のケースに収納したものや、巻回した発電要素、または平板状の電極およびセパレータを積層した発電要素を扁平形のケースに収納したものがある。
これらの円筒形または扁平形のケースは強度を持たせる必要があるため金属容器で形成される必要があり、軽量化が容易でないという課題があった。そのため電池を軽量化し、より高エネルギー密度、高出力化を達成する手段として、例えば特許文献1に、ラミネートフィルムを外装ケースとして、その周囲を熱融着によりシールすることで密閉化した構造の電池が提案されている。
また、上記のようなラミネート外装扁平形電池を、複数個直列および/または並列に接続した電池モジュールとして、上記用途に適用することも考えられる。
ラミネート外装扁平形電池では、通常、正極端子リードと負極端子リード(以下、両者を纏めて「電極端子リード」という場合がある)が、ラミネート外装体から外部に引き出された構造を有しており、このような電池を複数個接続して電池モジュールとするには、電池同士の正極端子リード同士、負極端子リード同士、または正極端子リードと負極端子リードとを、直接接続する構造とすることが、電池モジュールのコンパクト化などを達成する上で有効であるといえる。
他方、電池モジュールが例えば、電気自転車や電気自動車などの用途に適用される場合には、振動、落下などにより衝撃を受けやすいため、このような衝撃を受けても電池同士の接続が保たれるように、十分な接合強度を有していることが求められる。
電池の電極端子リード同士を接続する手法としては、例えば溶接が考えられるが、特に正極端子リードと負極端子リードとは異種の金属で構成されていることが一般的であり、このような異種金属同士は溶接により高い接合強度を得ることが難しい。また、例えば、同種の金属同士でも、正極端子リードに汎用されているアルミニウムは、溶接にあまり適しておらず、十分な強度が得られないといった問題もある。
電池モジュールに関する技術ではないが、例えば、特許文献2には、アルミニウム製電極と銅製リード線を接合するに当たり、加熱すると共に加圧したり、更には、銅製リード線の表面に銅に比して低融点の金属からなる金属皮膜を形成したりすることで、アルミニウム製電極と銅製リード線との接合強度を高め得る技術が開示されている。
また、特許文献3には、ラミネート外装扁平形電池における電極端子リードを挟む熱融着部を、その上下に設けた挟掴手段により固定する技術が開示されており、更に上記ラミネート外装扁平形電池を複数組み合わせて電池モジュールとするに当たり、2つのラミネート外装扁平形電池の平面同士を貼り合わせる形態にし、2つの熱融着部を一対の挟掴手段により固定する技術も示されている。
特開平11−224652号公報 特開2002−260630号公報 特開2004−63278号公報
ところが、上記特許文献2に示されているアルミニウム製電極と銅製リード線との接合強度は、電気自転車や電気自動車といった用途に適用した際に電池モジュールが受ける振動や落下などによる衝撃に耐え、電極端子リード同士の接続を保つには不十分である。
また、特許文献3における2つのラミネート外装扁平形電池の固定手段は、振動や落下などによる衝撃を受けた際の、ラミネート外装扁平形電池同士の位置ずれの防止には一定の効果があると考えられるが、ラミネート外装扁平形電池の電極端子リード同士の接続については未解決である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ラミネート外装扁平形電池同士の電気的接合を良好にすると共に、電池特性を向上させたラミネート外装扁平形電池の電池モジュールを提供することにある。
上記目的を達成し得た本発明のラミネート外装扁平形電池の電池モジュールは、アルミニウム製の集電体の少なくとも片面に正極合剤層を形成してなるシート状の正極と、銅製の集電体の少なくとも片面に負極合剤層を形成してなるシート状の負極とが、セパレータを介してそれぞれ複数枚積層されてなる積層電極群、および非水電解質をラミネート外装体内に有し、上記ラミネート外装体の外部に突出した正極端子リードおよび負極端子リードを有するラミネート外装扁平形電池が、少なくとも2以上直列および/または並列に接続されてなる電池モジュールであって、接続されているラミネート外装扁平形電池同士では、正極端子リード同士、負極端子リード同士、または正極端子リードと負極端子リードとが、溶接され且つ機械的挟持手段により固定されて固定されており、上記正極端子リードおよび負極端子リードの上記ラミネート外装体の外部に突出した部分において、外装体の端縁から上記機械的挟持手段により固定された部分の中心位置までの長さAが、4〜20mmであることを特徴とするものである。
本発明によれば、ラミネート扁平形電池同士の電気的接合が良好で、電池特性にも優れたラミネート外装扁平形電池の電池モジュールを提供できる。すなわち、本発明のラミネート外装扁平形電池の電池モジュールは、振動、落下などによる衝撃を受ける可能性のある用途に適用しても、長期信頼性に優れており、また、長期の電池寿命を維持できる。
まず、本発明のラミネート外装扁平形電池の電池モジュール(以下、「電池モジュール」と省略する)を構成するラミネート外装扁平形電池を、図面を用いて説明する。図1は、本発明に係るラミネート外装扁平形電池の一例を概略的に表す全体斜視図である。
ラミネート外装扁平形電池10は、セル本体11と、セル本体11すなわちラミネート外装体から突出した2本の電極端子リード(正極端子リード12および負極端子リード13)を有している。20はラミネート外装体の熱融着部である。
正極端子リード12は、例えば、アルミニウム(アルミニウム合金を含む)製である。また、負極端子リード13は、例えば、銅(銅合金を含む、以下同じ)製、ニッケル(ニッケル合金を含む)製、またはニッケルメッキ若しくは錫メッキを有する銅製である。
また、図2には、本発明に係るラミネート外装扁平形電池の他の例を概略的に表す全体斜視図を示している。ラミネート外装扁平形電池では、正極端子リード12と負極端子リード13が、図1に示すようにセル本体11(ラミネート外装体)の同一辺から例えば平行に突出する構造であってもよく、セル本体11(ラミネート外装体)の異なる辺から突出する構造であってもよい。例えば、図2に示すようにセル本体11(ラミネート外装体)の互いに対向する辺から突出する構造(すなわち、正極端子リード12と負極端子リード13とが、電池の平面視で互いに反対方向に突出する構造)であっても構わない。
図3には、本発明に係るラミネート外装扁平形電池の要部の縦断面概略図を示している。なお、図3は断面図であるが、各要素の理解を容易にするために、要素の一部は断面図であることを表す斜線を付さずに示している。セル本体11は、シート状正極30、セパレータ40およびシート状負極50を、それぞれ複数枚積層した発電要素を、高分子と金属を複合した2枚のラミネートフィルム21で挟み、上下から熱融着させることで、上記発電要素をラミネートフィルムからなるラミネート外装体で被覆した構造となっている。
シート状正極30は、アルミニウム(アルミニウム合金を含む)製の集電体31の少なくとも片面に、正極活物質、導電助剤、バインダなどを含有する正極合剤層を有している。そして、図3に示すように、シート状正極30の集電体31が正極端子リード12と接続している。また、シート状負極は、銅(銅合金を含む)製の集電体の少なくとも片面に、負極活物質、バインダなどを含有する負極合剤層を有しており、図示していないが、シート状負極40の集電体が、負極端子リードと接続している。なお、図3におけるAは、後記の図4において説明するAと同じである。
なお、図1〜3に示したラミネート外装扁平形電池は、本発明の電池モジュールに使用できるラミネート外装扁平形電池の一例を示すものであって、本発明に係るラミネート外装扁平形電池は、これらの図面に示したものに限定される訳ではない。また、電池モジュールに使用するラミネート外装扁平形電池の構成要素(正極や負極に係る活物質、導電助剤、バインダなどや、セパレータ、非水電解質など)についても特に制限はなく、従来公知のラミネート外装扁平形電池で採用されている各種構成要素が採用できる。
本発明の電池モジュールは、上記のようなラミネート外装扁平形電池を2以上、直列および/または並列に接続してなるものである。図4に、ラミネート外装扁平形電池を2個直列に接続してなる電池モジュールの一例の要部縦断面概略図を示している。図4では、説明を要しない構成要素については、図3と共通することから、符号を省略している。また、図4は断面図であるが、図3と同様に、各要素の理解を容易にするために、要素の一部は断面図であることを表す斜線を付さずに示している。
図4では、図中上側のラミネート外装扁平形電池の正極端子リード12と図中下側のラミネート外装扁平形電池の負極端子リード13とを接続している箇所を表しており、かかる接続には、機械的挟持手段60と溶接(図示しない)を併用している。なお、図4中、Aは、正極端子リード12のラミネート外装体の外部に突出した部分のうち、ラミネート外装体の端縁から機械的挟持手段60により固定された部分の中心位置までの長さを示している(後記の図5についても同じ)。
また、図5は、図4の電池モジュールの要部の平面図であり、この図5では、電極端子リード同士を接続するための機械的挟持手段60と共に、溶接の箇所(溶接部)70(2点×2箇所)を示している。
本発明の電池モジュールでは、ラミネート外装扁平形電池同士の接続を、両電池の正極端子リード同士、両電池の負極端子リード同士、または一方の電池の正極端子リードと他方の電池の負極端子リードとを、溶接し且つ機械的挟持手段で固定することにより行うため、例えば溶接のみで接続した場合に比べて、接合強度を高め得る。そのため、電池モジュールが振動や落下などにより衝撃を受ける虞のある用途(例えば、電気自転車や電気自動車など)に適用した場合でも、電極端子リードの脱落が抑制できる。
また、機械的挟持手段のみで電極端子リードを接続すれば、電池モジュールの受ける振動により電極端子リード間に微小な隙間が生じて、電池モジュールの内部抵抗が増大し、電池特性が低下する虞がある。しかし、本発明の電池モジュールでは、機械的挟持手段と溶接を併用しているため、振動を受けても、電極端子リード間の隙間の発生を抑制できることから、内部抵抗の増大を抑えて電池特性を高めることができる。
電極端子リード間の溶接は、例えば、加熱溶接、超音波溶接、抵抗溶接などにより行うことが好ましい。
また、電極端子リード同士を接続するための機械的挟持手段としては、例えば、リベット止め、ネジ止めが好ましい。なお、機械的挟持手段としてリベット止めやネジ止めを採用する際には、電極端子リードにリベットやネジを通すための欠損部を設ける必要がある。図6に、電極リード端子(正極リード端子12)に設けた欠損部61の例を示すが、例えば、(a)に示すように、欠損部61は貫通孔であってもよく、(b)に示すように、切り欠きであってもよい。また、欠損部は、図6に示す以外の形状[例えば、貫通孔であれば、図6(a)に示す円形の他に、楕円形、正方形、長方形(いずれも平面視での形状)など]であっても構わない。
なお、上記長さAは、4〜20mmである。Aが4mmより短い場合、電極端子リードを機械的挟持手段により固定する際に、電極端子リードに与えるひずみや応力により、ラミネート外装体の熱融着部が影響を受けて熱融着強度(シール強度)が低下する虞がある。一方、Aが20mmより長くなると、電極端子リードの長さが長くなって、電池の内部抵抗が増加する。
本発明の電池モジュールは、上記の通り、振動や落下などによる衝撃を受けても、ラミネート外装扁平形電池同士を接続する電極端子リード同士の接合が強固であり、電極端子リードの脱落や、電極端子リード間の隙間の発生が抑制されている。そのため、本発明の電池モジュールは、上記のような衝撃を受けやすい用途(例えば、電気自転車や電気自動車用途)などに好適であり、こうした用途に適用しても、電池寿命が長く、また、良好な電池特性を発揮し得る。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施をすることは、全て本発明の技術的範囲に包含される。
実施例1
長さ150mm×幅90mm×厚み5mmのラミネート外装扁平形電池を2個直列に接続して、電池モジュールを作製した。
ラミネート外装扁平形電池の正極には、以下のようにして作製したものを用いた。正極活物質であるLiCoO:90質量部、導電助剤であるアセチレンブラック:5質量部、およびバインダであるポリフッ化ビニリデン(PVDF):5質量部を、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を溶剤として均一になるように混合して、正極合剤含有ペーストを調製した。この正極合剤含有ペーストを、アルミニウム箔からなる厚みが15μmの集電体の片面に塗布し、乾燥後、もう片方の面も同様に塗布・乾燥を行った。その後、カレンダー処理を行って、厚みが115μmの正極合剤層を形成した。その後、これを裁断して、正極合剤層のサイズが、長さ113mm×幅63mmで、正極合剤層で覆われていない集電体部分のサイズが、長さ15mm×幅15mmのシート状正極を作製した。
また、ラミネート外装扁平形電池の負極には、以下のようにして作製したものを用いた。負極活物質である黒鉛:95質量部、およびバインダであるPVDF:5質量部を、NMPを溶剤として均一になるように混合して、負極剤含有ペーストを調製した。この負極合剤含有ペーストを、銅箔からなる厚みが8μmの集電体の片面に塗布し、乾燥後、もう片方の面も同様に塗布・乾燥を行った。その後、カレンダー処理を行って、厚みが110μmの負極合剤層を形成した。その後、これを裁断して、負極合剤層のサイズが、長さ118mm×幅67mmで、負極合剤層で覆われていない集電体部分のサイズが、長さ13mm×幅15mmのシート状負極を作製した。
上記のシート状正極と、上記のシート状負極とを、セパレータを介して、シート状正極15枚、シート状負極16枚ずつ積層した積層電極群とした。セパレータには、長さ120mm×幅67mm×厚み20μmの微多孔性ポリエチレンを用いた。そして、積層電極群の各シート状正極の片端を正極端子リードに接続し、各シート状負極の片端を負極端子リードに接続した。正極端子リードには厚みが200μmのアルミニウム板を、負極端子リードには厚みが200μmの銅板に1μm厚のニッケルメッキを施したものを用いた。また、正極端子リードおよび負極端子リードは、それぞれ長さ35mm、幅15mmで、シート状正極およびシート状負極の集電体と接続する側と反対側の先端から5mmの箇所にφ5mmの貫通孔を1個設けておいた。
正極端子リードおよび負極端子リードと接続した積層電極群を、正極端子リードおよび負極端子リードの自由端側が外部に突出するようにしつつ、熱融着絶縁性フィルム層がポリプロピレンで金属フィルム層がアルミニウムである2枚のラミネートフィルムで挟み、これらラミネートフィルムの3辺を熱融着した。次に、ラミネートフィルムの熱融着させていない1辺から非水電解質を注入した後に、この1辺も熱融着して、図1に示す構造のラミネート外装扁平形電池を得た。なお、非水電解質には、LiPFを、エチレンカーボネート(EC)とメチルエチルカーボネート(MEC)とを体積比1:2で混合した溶媒に、1.0mol/lの濃度で溶解させたものを用いた。
上記のラミネート外装扁平形電池2個について、一方の正極端子リードと他方の負極端子リードを接続して、電池モジュールとした。まず、加熱溶接法により、接続する2つの電極端子リードの間に4.3〜4.5Vの電圧を印加することにより6.5〜6.8kAの電流を流し、2つの電極端子リードを接合した。通電時間は5msとした。その後、接合した2つの電極端子リードの貫通孔にネジを通し、このネジによって両電極端子リードを挟掴固定して、図4に示す構造の電池モジュールを得た。なお、正・負極端子リードのそれぞれについて、ネジ止めの中心からラミネート外装体の端縁までの長さAは、4.5mmとした。
実施例2
正・負極端子リードのそれぞれについて、ネジ止めの中心からラミネート外装体の端縁までの長さAを、20mmとした以外は、実施例1と同様にして電池モジュールを作製した。
比較例1
ネジによる電極端子リード同士の固定を省略した以外は、実施例1と同様にして電池モジュールを作製した。
比較例2
溶接による電極リード端子同士の接合を省略した以外は、実施例1と同様にして電池モジュールを作製した。
比較例3
正・負極端子リードのそれぞれについて、ネジ止めの中心からラミネート外装体の端縁までの長さAを、3mmとした以外は、実施例1と同様にして電池モジュールを作製した。
比較例4
正・負極端子リードのそれぞれについて、ネジ止めの中心からラミネート外装体の端縁までの長さAを、45mmとした以外は、実施例1と同様にして電池モジュールを作製した。
実施例1〜2および比較例1〜4の電池モジュール各10個について、振動試験を行い、試験後の電池抵抗を測定した。なお、振動試験は、波形:正弦波、周波数:5〜200Hz線形掃印、最大振幅:10mm、振動方向:X,Y,Zの3方向、時間:3.5hr/振動方向で、合計10.5hr、の条件で行った。結果を表1に示す。
Figure 2007257849
表1から分かるように、実施例1〜2の電池モジュールは、振動試験後の電池抵抗が低く、電池特性が良好である。これに対して、電極端子リード同士の接続に機械的挟持手段(ネジ止め)を採用していない比較例1の電池モジュール、電極端子リード同士の接続に溶接を採用していない比較例2の電池モジュール、および正・負極端子リードそれぞれのネジ止めの中心からラミネート外装体の端縁までの長さAが長い比較例4の電池モジュールでは、振動試験後の電池抵抗が高く、電池特性が劣っている。比較例2の電池モジュールにおいて、振動試験後の電池抵抗が高いのは、振動試験によって、電極端子リード間に隙間が生じたためであると考えられる。なお、正・負極端子リードそれぞれのネジ止めの中心からラミネート外装体の端縁までの長さAが短い比較例3では、振動試験後の電池抵抗が低く、電池特性は良好であるが、長さAが短すぎるために、例えばネジ止めの際にラミネート外装体の熱融着部が変形するなど、機械的挟持手段による固定の際に上記熱融着部が影響を受ける虞がある。
また、実施例1および比較例1〜2の電池モジュールについては、上記の振動試験後に落下試験を行い、その後の電極端子リードの状態を観察した。落下試験は、コンクリート上に2mの高さから電池モジュールを落下させることで行った。結果を表2に示す。
Figure 2007257849
表2から分かるように、実施例1の電池モジュールは、落下試験後においても電極端子リード同士の剥離が見られない。これに対して、電極端子リード同士の接続に機械的挟持手段(ネジ止め)を採用していない比較例1の電池モジュールでは、落下試験によって電極端子リード同士の剥離が生じたものがあり、電極端子リード同士の接合が劣っていた。なお、電極端子リード同士の接続に溶接を採用していない比較例2の電池モジュールでは、落下試験による電極端子リードの剥離は生じなかったものの、上記の通り、振動試験後の電池抵抗が高く、電池特性が劣るという欠点を抱えている。
以上のように、実施例の電池モジュールは、振動や落下といった衝撃を受けても、電極端子リードの剥離(脱落)が生じず、電池特性も良好であることから、長期信頼性に優れ、また、長期にわたって電池寿命を維持し得るものといえる。
本発明に係るラミネート外装扁平形電池の一例を概略的に示す全体斜視図である。 本発明に係るラミネート外装扁平形電池の他の例を概略的に示す全体斜視図である。 本発明に係るラミネート外装扁平形電池の要部の一例を示す縦断面概略図である。 本発明のラミネート外装扁平形電池の電池モジュールの一例を示す要部縦断面概略図である。 図4の電池モジュールの要部平面図である。 本発明に係るラミネート外装扁平形電池の電極端子リードに設ける欠損部の例を示す平面図である。
符号の説明
10 ラミネート外装扁平形電池
12 正極端子リード
13 負極端子リード
30 シート状正極
31 正極集電体
40 セパレータ
50 シート状負極
60 機械的挟持手段
61 欠損部
70 溶接部

Claims (4)

  1. アルミニウム製の集電体の少なくとも片面に正極合剤層を形成してなるシート状の正極と、銅製の集電体の少なくとも片面に負極合剤層を形成してなるシート状の負極とが、セパレータを介してそれぞれ複数枚積層されてなる積層電極群、および非水電解質をラミネート外装体内に有し、上記ラミネート外装体の外部に突出した正極端子リードおよび負極端子リードを有するラミネート外装扁平形電池が、少なくとも2以上直列および/または並列に接続されてなる電池モジュールであって、
    接続されているラミネート外装扁平形電池同士では、正極端子リード同士、負極端子リード同士、または正極端子リードと負極端子リードとが、溶接され且つ機械的挟持手段により固定されており、
    上記正極端子リードおよび負極端子リードの上記ラミネート外装体の外部に突出した部分において、外装体の端縁から上記機械的挟持手段により固定された部分の中心位置までの長さAが、4〜20mmであることを特徴とするラミネート外装扁平形電池の電池モジュール。
  2. 上記溶接が、加熱溶接、超音波溶接または抵抗溶接によりなされている請求項1に記載のラミネート外装扁平形電池の電池モジュール。
  3. 上記機械的挟持手段が、リベット止めまたはネジ止めである請求項1または2に記載のラミネート外装扁平形電池の電池モジュール。
  4. 正極端子リードがアルミニウム製であり、負極端子リードが銅製、ニッケル製、またはニッケルメッキ若しくは錫メッキを有する銅製である請求項1〜3のいずれかに記載のラミネート外装扁平形電池の電池モジュール。
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