JP2007257743A - 結露保護機能付き装置及び方法 - Google Patents

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貴史 高野
Shigeru Tatezawa
茂 立澤
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夏生 井上
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康彦 菊屋
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Abstract

【課題】 簡単な構成で部品点数の削減や省スペース化ができ、温度上昇に起因して発生する結露状態を事前に回避して保護対象を保護することができる。
【解決手段】 所定特性の値を測定する基本特性測定部と温度測定部とを有し、上記基本特性測定部によって測定された特性値を上記温度測定部が測定した温度によって補正して出力すると共に、上記温度測定部の測定温度も外部に出力できる所定特性検出センサと、この所定特性検出センサからの特性値に基づいて、第1の保護対象を保護する第1の保護手段と、装置の電源オン時に、上記温度測定部が測定した温度に基づいて、結露状態が発生するかを予測する結露予測手段と、この結露予測手段が、結露状態の発生を予測したときに、上記第1の保護対象、又は、上記第1の保護対象とは異なる第2の保護対象の起動を延期させる第2の保護手段とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、結露保護機能付き装置及び方法に関し、例えば、保護対象を結露から保護するための結露保護機能付き装置及び方法に関する。
近年、ハードディスクドライブは小型化が進み、屋外への持ち運びや、航空機等による運搬が多くなってきている。例えば、屋内・屋外間で移動した場合に急激な温度変化が生じることがある。また、航空機等で運搬した場合に気圧変化や温度変化が生じることがある。
このような移動環境でハードディスクドライブを起動した場合、ハードディスクドライブ内に結露が生じることがあり、結露状態でそのまま使用すると装置に悪影響を及ぼす要因となる。そこで、結露時には磁気ディスクの回転を防止する必要がある。
従来、例えば、温度センサを用いて結露状態を検出した場合にハードディスクドライブの電源投入を不能にして、磁気ディスクを保護するものが知られている(特許文献1)。
特開2002−109855号公報
しかしながら、ハードディスクドライブが内蔵されたビデオカメラ等の小型装置では、部品搭載面積も省スペース化が求められており、温度センサに加えてこの検出回路を実装するには、回路基板上で面積及び体積を割り当てる必要があり困難であった。
そこで、簡単な部品構成で結露対策ができ保護対象を保護する提案が望まれていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、簡単な構成で部品点数の削減や省スペース化ができ、温度上昇に起因して発生する結露状態を事前に回避して保護対象を保護することができる結露保護機能付き装置及び方法を提供することにある。
第1の発明は、所定特性の値を測定する基本特性測定部と温度測定部とを有し、上記基本特性測定部によって測定された特性値を上記温度測定部が測定した温度によって補正して出力すると共に、上記温度測定部の測定温度も外部に出力できる所定特性検出センサと、この所定特性検出センサからの特性値に基づいて、第1の保護対象を保護する第1の保護手段と、装置の電源オン時に、上記温度測定部が測定した温度に基づいて、結露状態が発生するかを予測する結露予測手段と、この結露予測手段が、結露状態の発生を予測したときに、上記第1の保護対象、又は、上記第1の保護対象とは異なる第2の保護対象の起動を延期させる第2の保護手段とを有することを要旨とする。
第2の発明は、所定特性の値を測定する基本特性測定部と温度測定部とを有し、上記基本特性測定部によって測定された特性値を上記温度測定部が測定した温度によって補正して出力すると共に、上記温度測定部の測定温度も外部に出力できる所定特性検出センサを有し、この所定特性検出センサからの特性値に基づいて、第1の保護対象を保護する第1の保護ステップと、装置の電源オン時に、上記温度測定部が測定した温度に基づいて、結露状態が発生するかを予測する結露予測ステップと、この結露予測ステップが、結露状態の発生を予測したときに、上記第1の保護対象、又は、上記第1の保護対象とは異なる第2の保護対象の起動を延期させる第2の保護ステップとを有することを要旨とする。
本発明によれば、簡単な構成で部品点数の削減や省スペース化ができ、温度上昇に起因して発生する結露状態を事前に回避して保護対象を保護することができる。
(A)実施形態
以下、本発明に係る結露保護機能付き装置の実施形態について図面を参照して説明する。この実施形態は、本発明の結露保護機能付き装置をビデオカメラに搭載された例に適用した場合について説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、この実施形態のビデオカメラ1のブロック構成例を示す図である。図1において、ビデオカメラ1は、ハードディスク11と、ビデオカメラ部13とを有する。
図1において、ビデオカメラ部13は、ハードディスクドライブ11に近接して配置されており、加速度センサ15に設けられた温度センサからの検出温度に基づいて、ビデオカメラ部13を起動して発熱した時にハードディスクドライブ11が結露を発生するか否かを予測して、結露が予測される場合にハードディスクドライブ11起動を延期するように動作する。
ビデオカメラ1が落下した場合には、通常、振動時にハードディスクドライブ11を保護するために用いる加速度センサ15からの検出情報を用いて、落下の無重力状態や振動を検知し、保護対象となるハードディスクドライブ11に設けられたスピンドルモータの回転を停止し、ヘッドをシッピングゾーンに退避する等の保護対象に対する保護処理をCPU17が行っている。
加速度センサ15は、例えば、ピエゾ抵抗型の3軸加速度センサであり、薄いシリコンのビーム部によって錘部を支えるようになっており、加速度によって錘部が動くことでビーム部が歪み、この歪をビーム部上に形成したピエゾ抵抗素子の抵抗値変化から加速度を検出する。
加速度センサ15のピエゾ抵抗素子は温度特性を持っており、温度を監視し温度補正をすることが必要である。そのため、加速度センサ15は温度センサをこの共通のパッケージに内蔵している。このような加速度センサ15の一例としては、沖電気工業株式会社製「ML8952」を挙げることができる。
この加速度センサ15は、ピエゾ抵抗効果を利用して3軸方向の加速度、傾き、衝撃等を検出し、この検出信号をデジタル信号で出力する小型・薄型の3軸加速度センサモジュールであり、プロセッサ部15aと、レジスタ15bと、DA変換回路15cと、3Gセンサ部15d、温度測定回路15eと、AD変換回路15fとを内蔵している。これらの回路により、CPU17のバス17bと直接的な接続を可能にしており、設定された基準値以上の加速度を検知すると割込信号INTをCPU17に出力する。また、加速度センサ15に設けられたレジスタ15bから温度測定回路15eの検出温度値を読み出すことが可能である。
この実施形態では、加速度センサ15のパッケージ内に設けられた温度測定回路15eを温度センサとして利用して温度情報を読み出して利用することで、加速度センサ15とは別に温度センサや検出回路を搭載する必要がないように構成している。なお、CPU17が、加速度センサ15から加速度値を読み出す際には、温度測定回路15eが測定した温度によって加速度値が補正された値が読み出される。
CPU17は、ROM19から読み出したプログラムを実行して装置に設けられた各部を制御する。また、CPU17は、内部に時間を計時するタイマを有している。ROM19は、図2に示すフローチャートで示されるプログラムや後述する温度変化率閾値テーブル31を記憶している。RAM21は、プログラムの実行中に作成されるデータを記憶する。モニタ23は、CPU17からの表示データを表示する。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、図2に示すフローチャートを参照して、ビデオカメラ部13の具体的な動作について説明する。なお、このフローチャートで示されるプログラムは予めROM19に記憶されており、電源ON時にCPU17がROM19からプログラムを読み出して実行されるものである。
まず、ビデオカメラ1の電源がONすると、ビデオカメラ部13は操作モードに応じた動作を開始するので、ビデオカメラ部13からの熱Hはハードディスクドライブ11に伝達され加熱される。同時に、ビデオカメラ部13に設けられたCPU17は、タイマを起動して時間tの計時を開始させる(S10)。
次いで、CPU17は、加速度センサ15に設けられたレジスタから温度センサの検出温度値を読み出し、この時の温度を装置温度T1℃としてRAM21に記憶しておく(S20)。
次いで、CPU17は、装置温度T1がハードディスクドライブ11の動作保証温度の最大値Tmaxとして例えば60℃未満か否かを判断する(S30)。
T1≦Tmax (1)
装置温度T1がTmax未満の場合にはステップS50に進む。一方、装置温度T1が60℃以上の場合には動作保証温度から外れているため、ステップS40に進み、タイマから読み出した時間tから待ち時間tw 秒が経過するまで待ち時間処理を行って装置が冷えるのを待ち(S40)、tw 秒が経過した後にステップS20に進む。なお、待ち時間tw は0から数秒程度の範囲で任意の値に設定できることとする。
次いで、CPU17は、タイマから読み出した時間tから待ち時間tm 秒が経過するまで待ち時間処理を行い(S50)、tm秒が経過した後にステップS60に進む。なお、待ち時間tm は、0から数秒程度の範囲で任意の値に設定できることとする。
次いで、CPU17は、加速度センサ15に設けられたレジスタから温度センサの検出温度値を読み出し、この時の温度値を装置温度T2とし、RAM21に記憶しておく(S60)。
次いで、CPU17は、装置温度T2がハードディスクドライブ11の動作保証温度の最大値Tmax未満か否かを判断する(S70)。
T2≦Tmax (2)
装置温度T2がTmax未満の場合にはステップS80に進む。一方、装置温度T2がTmax以上の場合には動作保証温度から外れているため、ステップS40に戻り、上述した処理を繰り返す。
次いで、ステップS80では、CPU17は、RAM21から記憶しておいた装置温度T1,T2を読み出し、温度T2から温度T1を引いた差(T2−T1)を時間間隔tm で除算して、時間間隔tm 秒間での温度変化率ΔTを算出する(S80)。
ΔT=(T2−T1)/m (3)
次いで、CPU17は、時間間隔tm 秒経過前の装置温度T1に対応する温度変化率閾値ΔTxをROM19に記憶されている温度変化率閾値テーブル31から読み出して更新する(S90)。
ここで、ハードディスクドライブ11での結露の発生理由について説明する。なお、ユーザがビデオカメラ1を低温の屋外への持ち出した状態にあり、環境温度が例えば0℃以下の場合を想定する。
ビデオカメラ部13が起動されて発熱され内部の温度が一定時間(tm 秒)に、例えば0℃から20℃まで急上昇した場合、例えば冬場の室内窓ガラスに結露が発生するように、いままで低温であったハードディスクドライブ11に結露が生じるおそれがある。
一方、ビデオカメラ部13が発熱して温度が一定時間(tm 秒)に、例えば0℃から5℃まで緩やかに上昇した場合、ハードディスクドライブ11のケースの内側や外側に結露が生じることはない。
また、温度が高い時の方が、低い時に比べて、温度変化率が大きくても結露しにくい。このため、温度が高い時には温度変化率に対応する閾値を低くし、温度が低い時には温度変化率に対応する閾値を高くすればよいことが理解できる。
そこで、ビデオカメラ部13の温度変化率ΔTに注目し、ハードディスクドライブ11の動作保証温度Tとして、例えば+5℃≦T≦+60℃の範囲において、測定開始時の温度毎に、正常状態時の温度変化率ΔTokと、結露が発生する場合の温度変化率ΔTngを前もって実験的に求めておき、温度変化率ΔTokとΔTngとの間の値を閾値ΔTx(ΔTok<ΔTx<ΔTng)として定めればよい。
なお、装置温度T1が変化すると温度変化率閾値ΔTxも変化するため、動作保証温度の範囲を超えて、測定開始時の装置温度T1に対応する温度変化率閾値ΔTxを、図3に示すように、温度変化率閾値テーブル31に記憶しておけばよい。この温度変化率閾値ΔTxは、このままビデオカメラ部13を起動するとハードディスクドライブ11のケースの内側や外側に結露が発生するか否かを予測するための値である。
ステップS90での読込処理の結果、温度変化率閾値テーブル31から装置温度T1に対応する温度変化率閾値ΔTx、すなわち、測定開始時の装置温度Tk℃(kは整数)に対応する温度変化率閾値xk がRAM21に読み込まれる。
次いで、CPU17は、ステップS80で算出した温度変化率ΔTが温度変化率閾値xk よりも小さいか否かを判断する(S100)。
ステップS100において、温度変化率ΔTが閾値ΔTx(=xk )よりも大きい場合には、このままビデオカメラ部13が発熱するとハードディスクドライブ11のケースの内側や外側に結露が発生すると予測できるので、ドライブ11での結露の発生を事前に回避するためにステップS110に進む。一方、温度変化率ΔTが閾値xk 以下の場合には、このままビデオカメラ部13が発熱してもハードディスクドライブ11のケースの内側や外側には結露が発生することなく正常状態にあると予測できるので、ステップS130に進む。
ステップS100で、このままビデオカメラ部13が発熱すると結露が発生すると予測した場合、CPU17は、ハードディスクドライブ11が結露する可能性があるのでドライブ11の起動を延期したことを示す例えば「ハードディスクの起動を延期しました」という表示情報をモニタ23に出力して表示させ、ユーザに報知する(S110)。
次いで、CPU17は、ステップS60において測定した装置温度T2をRAM21から読み出し、この値をT1としてRAM21に記憶しておき(S120)、再度、ステップS50に戻って上述した処理を繰り返すことで、起動延期時期から待ち時間tm 秒が経過したときの温度変化率ΔTを算出して、この温度変化率ΔTと更新後の温度変化率閾値との比較により、ビデオカメラ部13の発熱時にハードディスクドライブ11に結露状態が発生するか否かを予測する。
なお、ハードディスクドライブ11に設けられたスピンドルモータの回転を禁止しておき、かつ、ヘッドスライダを磁気ディスクのシッピングゾーンにそのまま待機させるため、磁気ディスクの起動を延期したことを示す起動延期フラグFを1(1:結露状態)に設定するようにしてもよい。
ステップS100において、起動時に結露状態になると予測された場合、ビデオカメラ部13はハードディスクドライブ11に対して、起動指令を出力していないので、ハードディスクドライブ11のスピンドルモータや磁気ディスクが回転することがなく、また、保護対象となるヘッドスライダは磁気ディスクのシッピングゾーンに待機した状態のままであるので、磁気ディスクやヘッドスライダの結露を事前に回避することができ、結露による悪影響からハードディスクドライブを保護することができる。
一方、ステップS100において、このままビデオカメラ部13が発熱してもハードディスクドライブ11が結露を発生しないと予測した場合、すなわち、正常状態と予測した場合、CPU17は、装置温度T2がハードディスクドライブ11の動作保証温度の最小値Tminとして例えば5℃より大きいか否かを判断する(S130)。
Tmin < T2 (4)
ステップS130において、装置温度T2が最小値Tmin以下の場合には動作保証温度から外れているため、ステップS120に進み、上述した処理を繰り返す。
一方、ステップS130において、装置温度T2が最小値Tminよりも大きい場合には、ビデオカメラ部13がこのまま発熱してもハードディスクドライブ11が結露状態にはならないと予測され、かつ、動作保証温度以内のであるので、ハードディスクドライブ11は起動可能な状態であるので、以降はハードディスクドライブ11を起動するための起動処理ルーチンに進む。なお、ステップS130に到達までにステップS110のモニタ表示処理を実行した場合には、ステップS130をYESで通過したときにモニタ表示を解除すればよい。
なお、装置温度T2がTminよりも大きい場合には、起動延期フラグFを0(0:正常状態)に設定して処理を終了してもよい。
次に、図4に示すグラフを参照して、この実施形態のビデオカメラ部13による特徴的な作用について説明する。
まず、図4に示す曲線Dは、ビデオカメラ部13が低発熱となるモードで起動された場合での温度特性である。実際はビデオカメラ部13に設けられている電子部品等の発熱が加速度センサ15に伝達されることによる温度上昇を示しており、これに応じてハードディスクドライブ11の内部温度も上昇することを示している。
次いで、図4に示す曲線C1はビデオカメラ部13が高発熱となるモードで起動された場合の温度特性である。この場合、ビデオカメラ部13が発熱すると急激に温度が上昇するので、今まで低温であったハードディスクドライブ11との間での温度差が急激におおきくなりドライブ11に結露が生じるおそれがある。
次いで、図4に示す曲線C2は、ステップS100において、このままビデオカメラ部13が発熱してもハードディスクドライブ11が結露状態にならないと予測された場合、すなわち、この実施形態のビデオカメラ部13によりハードディスクドライブ11が起動された場合の温度特性である。時刻0から時刻tm に至るまでの過程で、ビデオカメラ部13による発熱Hがハードディスクドライブ11に伝達され、同時に、加速度センサ15に設けられた温度センサでの検出温度が上昇する。
次いで、図4に示す曲線C3は、ステップS100において、このまま起動しても結露状態にならないと予測された場合、すなわち、この実施形態のビデオカメラ部13によりハードディスクドライブ11が起動された場合の温度特性である。
時刻tm から時刻2tm に至るまでの過程で、ビデオカメラ部13による発熱がハードディスクドライブ11に伝達され、同時に、加速度センサ15に設けられた温度センサでの検出温度が上昇するので、曲線D上の温度が上昇し、(3)式に代入されるT1,T2も上昇して分子が小さくなるので温度変化率も小さくなる。
図4に示すそれぞれの時刻tm ,2tm,3tm ,4tm において、温度変化率が温度変化率閾値よりも低い値であれば、このままビデオカメラ部13が発熱したとしてもハードディスクドライブ11が結露状態にならないと予測される。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、この実施形態によれば、簡単な構成で部品点数の削減や省スペース化ができ、温度上昇に起因して発生する結露状態を事前に回避してハードディスクドライブを保護することができる。
詳しくは、温度センサで検出された温度の温度変化率により起動時に結露状態になると予測された場合に、ハードディスクドライブの起動を延期するので、ハードディスクドライブの駆動部分となるスピンドルモータや磁気ディスクが回転や移動することなく、また、ヘッドスライダを磁気ディスクのシッピングゾーンにそのまま待機させることができ、磁気ディスクやヘッドを保護することができる。
また、加速度センサ15のパッケージに収納された温度センサを用いているので、従来必要とされていた加速度センサと温度センサ及びそれぞれに用いる検出回路等の部品点数を削減でき、簡単な構成で部品点数の削減や省スペース化ができ、コストメリットがあり、さらに、ハードディスクドライブを用いたビデオカメラやPDAや音楽再生プレーヤ等の装置の信頼性を向上することができる。さらに、ハードディスクドライブ自体の寿命延長に寄与することができる。
なお、上述した加速度センサ15は、ビデオカメラ部13の起動時期には温度センサとしての役割を果たしている。また、加速度センサ15は、起動時期以降の通常使用時期には加速度センサとしての役割を果たしており、上述したように加速度値は温度測定回路15eが測定した温度によって補正される。
(B−1)第2の実施形態の構成
この実施形態は、図1に示す第1の実施形態のハードディスクドライブ11とそのビデオカメラ部13の回路構成例、図2に示す第1の実施形態のビデオカメラ部13の動作について説明するためのフローチャート、図3に示す第1の実施形態の温度変化率閾値テーブル31に適用することができる。
(B−2)第2の実施形態の動作
この実施形態においては、環境温度が急激に変化した場合、例えば、氷点下の外気の中を梱包された状態で運送され、20℃以上の暖かい部屋で梱包からビデオカメラ1を取り出した場合を想定する。
図5に示すグラフを参照して、図2に示すステップS100の判断処理について詳しく説明する。
曲線C1と曲線C2とを比較した場合、1回目の測定温度T1は同値になるので、ステップS90では、温度変化率閾値△Txは同値になる。
しかし、△T(C2)≦△Tx≦△T(C1)となった場合、曲線C2は閾値を下回っていて、動作保証温度の最小値Tmin以上になっているためハードディスクドライブ11を起動する。
しかしながら、曲線C1は閾値△Txを上回っているため、結露している可能性が高いとしてハードディスクドライブ11の起動を延期する。
曲線C1と曲線C3とを比較した場合、温度変化率は同値になるが、1回目の測定温度T1が違うため、温度変化率閾値△Txに違いが出る。このため、曲線C1では、上述したように△Tx(C1)≦△T(C1)となり、ハードディスクドライブ11の起動を延期する。
しかしながら、曲線C3では△T(C3) ≦△Tx(C3)となるので、ハードディスクドライブ11を起動する。
このように、環境温度が急激に変化した場合、すなわち、今まで低温T1であったビデオカメラ1が室温に解放され1Tm後にT2(C1)になる場合、ハードディスクドライブ11に結露が生じるおそれがあるので、ステップS100での判断によりハードディスクドライブ11の起動が延期される。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、この実施形態によれば、環境温度が急激に変化した場合、例えば、氷点下の外気の中を梱包された状態で運送され、20℃以上の暖かい部屋で梱包からビデオカメラ1を取り出した場合でも、第1の実施形態の効果と同様に、簡単な構成で部品点数の削減や省スペース化ができ、温度上昇に起因して発生する結露状態を事前に回避してハードディスクドライブを保護することができる。
(C)他の実施形態
(C−1)
上述した第1の実施形態では、起動時期に結露状態の発生を予測している場合に適用して説明したが、本発明はこのような場合に限定するものではない。すなわち、起動時期以降の通常使用時期にも結露状態の発生を予測するようにしてもよく、この場合にも、温度上昇に起因して発生する結露状態を事前に回避してハードディスクドライブを保護することができる。なお、通常使用時期には定期的に割り込みを発生させて図2に示すようなフロー処理を行えばよい。
(C−2)
上述した第1の実施形態では、加速度センサ15に温度センサが内蔵されている場合に適用して説明したが、本発明はこのような場合に限定するものではない。すなわち、加速度センサ15に代わって、例えば、無重力状態や衝撃状態を検出する検出センサであってもよく、このセンサにより検出された検出値に基づいてハードディスクドライブへ停止信号を与えて保護する保護装置にも適用することができる。この場合、無重力状態や衝撃状態を検出するセンサの出力はオンオフの2値信号でも多値信号でもよい。
(C−3)
上述した第1の実施形態では、加速度センサ15がビデオカメラ部13に内蔵されたものとして説明したが、本発明はこのような場合に限定するものではなく、例えばハードディスクドライブ11に内蔵している温度センサとMPUを用いてドライブの起動時に結露状態になるか否かを予測してハードディスクドライブ11自身の起動を延期させてもよく、この場合にも、温度上昇に起因して発生する結露状態を事前に回避してハードディスクドライブを保護することができる。
(C−4)
上述した第1の実施形態では、本発明をビデオカメラ1に設けられたハードディスクドライブ11とビデオカメラ部13に適用しているが、本発明はこのような場合に限定するものではなく、例えばハードディスクドライブに代わって、屋外や低温の室内で使用されるCDROM(Compact Disc Read Only Memory)やMD(Mini-Disk)やMO(Magneto-Optic)やDVD(Digital Video Disc)等のディスクドライブにも適用することができる。
(C−5)
上述した第1の実施形態では、本発明をハードディスクドライブ11に適用しているが、本発明はこのような場合に限定するものではなく、例えば動作保証温度内で結露が発生することを予測した場合に起動を延期すべき電子機器や機構等に適用することができる。
第1の実施形態のハードディスクドライブ11とそのビデオカメラ部13の回路構成例を示す図である。 第1の実施形態のビデオカメラ部13の動作について説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態の温度変化率閾値テーブル31の記憶内容を示す図である。 第1の実施形態のビデオカメラ部13による特徴的な作用について説明するためのグラフである。 第2の実施形態のビデオカメラ部13による特徴的な作用について説明するためのグラフである。
符号の説明
1…ビデオカメラ、11…ハードディスクドライブ、13…ビデオカメラ部、15…加速度センサ、17…CPU、19…ROM、21…RAM、23…表示部、31…温度変化率閾値テーブル

Claims (6)

  1. 所定特性の値を測定する基本特性測定部と温度測定部とを有し、上記基本特性測定部によって測定された特性値を上記温度測定部が測定した温度によって補正して出力すると共に、上記温度測定部の測定温度も外部に出力できる所定特性検出センサと、
    この所定特性検出センサからの特性値に基づいて、第1の保護対象を保護する第1の保護手段と、
    装置の電源オン時に、上記温度測定部が測定した温度に基づいて、結露状態が発生するかを予測する結露予測手段と、
    この結露予測手段が、結露状態の発生を予測したときに、上記第1の保護対象、又は、上記第1の保護対象とは異なる第2の保護対象の起動を延期させる第2の保護手段と
    を有することを特徴とする結露保護機能付き装置。
  2. 上記第1の保護対象、又は、上記第2の保護対象の起動を延期したときに、上記結露予測手段は、再度、結露状態が発生するかを予測することを特徴とする請求項1記載の結露保護機能付き装置。
  3. 表示手段を有し、
    前記結露予測手段が、結露状態の発生を予測したときに、起動を延期したことを上記表示手段に表示することを特徴とする請求項1記載の結露保護機能付き装置。
  4. 上記所定特性検出センサは、
    加速度センサであることを特徴とする請求項1記載の結露保護機能付き装置。
  5. 上記温度測定部が測定した温度が、動作保証温度の範囲から外れているときに、上記第2の保護手段は、上記第1の保護対象、又は、上記第2の保護対象の起動を延期することを特徴とする請求項1記載の結露保護機能付き装置。
  6. 所定特性の値を測定する基本特性測定部と温度測定部とを有し、上記基本特性測定部によって測定された特性値を上記温度測定部が測定した温度によって補正して出力すると共に、上記温度測定部の測定温度も外部に出力できる所定特性検出センサを有し、
    この所定特性検出センサからの特性値に基づいて、第1の保護対象を保護する第1の保護ステップと、
    装置の電源オン時に、上記温度測定部が測定した温度に基づいて、結露状態が発生するかを予測する結露予測ステップと、
    この結露予測ステップが、結露状態の発生を予測したときに、上記第1の保護対象、又は、上記第1の保護対象とは異なる第2の保護対象の起動を延期させる第2の保護ステップと
    を有することを特徴とする結露保護機能付き方法。
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JP2010198391A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Kyocera Corp 携帯電子機器
CN114113216A (zh) * 2020-08-26 2022-03-01 宝山钢铁股份有限公司 带钢板卷库结露预警方法

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