JP2007255335A - オイルポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ドレン通路の内壁に対する圧力流体(作動油)の直接的な衝突を防止し得るオイルポンプを提供する。
【解決手段】このオイルポンプ1は、ポンプハウジング2内にポンプ要素と流量制御弁16とを備えている。ポンプハウジングには外部から作動油を導入する吸入パイプ11が取り付けられ、ポンプハウジング内には、ポンプ要素に作動油を吸入させる吸入通路10と、吸入パイプから吸入通路内へ作動油を導入する供給通路13と、ポンプ要素から吐出された作動油を流量制御弁から吸入通路へ還流するドレン通路30と、がそれぞれ形成されている。吸入パイプの開口端部に防御壁31を接合し、流量制御弁16からドレン通路内に斜め方向から流入する圧力流体の流入方向の延長上に配置したことによって、該圧力流体が防御壁に衝突して受け止められるため、ドレン通路の内壁面の浸食が防止される。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば車両のパワーステアリング装置に適用されたオイルポンプの改良に関する。
例えば車両のパワーステアリング装置に適用される従来のオイルポンプとしては、例えば以下の特許文献1に示されるようなものが提案されている。
このオイルポンプは、ポンプ室から吐出された油圧をパワーステアリング装置に供給する一方、その供給量に対して余剰となる作動圧力流体の一部が流量制御弁を介して吸入側に還流されるようになっている。
すなわち、ポンプハウジングにおける流量制御弁のほぼ中間部に連通路が形成されており、この連通路の開口部の開口面積が流量制御弁のスプールで制御されることにより、該連通路から前記吸入側に還流される作動圧力流体の流量が制御されるようになっている。
そして、前記連通路を介して吸入通路内へ還流された作動圧力流体と、インレットから吸入通路内に吸入された作動油と、を吸入通路内で合流させて、ベーンポンプの吸入側へ流入するようになっている。
特開平11−165646号公報
通常、従来のオイルポンプにあっては、前記流量制御弁と前記吸入通路とを連通させる前記連通路が、流量制御弁に対してほぼ直角に配置されており、該流量制御弁から還流される作動圧力流体は、特に前記スプールの作動開始時、すなわち前記連通路がわずかに開口した際に、該連通路の内壁面に対して斜め方向から衝突しながら吸入側へと流入する。しかも、前記作動圧力流体は、前記連通路の小さな開口部によって流体圧がさらに高められた細い流れとなって該連通路内に流入するため、連通路の内壁面の一部に集中的に衝突することとなる。これにより、前記連通路の内壁面が、経時的に徐々に浸食されてしまうおそれがある。
特に、前記ポンプハウジングを、軽量化とコストのバランスを図るためにアルミ合金などによって形成した場合には、前記浸食現象がさらに顕著に発生してしまい、前記連通路の内壁面が損傷してしまうおそれがある。
本発明は、このような技術的課題に着目して案出されたものであって、流量制御弁から還流された圧力流体(作動油)が、ドレン通路(連通路)の内壁面に対して直接衝突することを防止し得るオイルポンプを提供するものである。
請求項1に記載の発明は、ポンプハウジング内に収容されて、吸入した作動油を加圧して吐出するポンプ要素と、該ポンプ要素から吐出された作動油の流量を制御して余剰分を吸入側に還流させる流量制御弁と、該流量制御弁から還流された作動油を前記ポンプ要素の吸入側に流入させる連通路と、を備え、前記連通路内に、前記流量制御弁から還流された作動油の油圧を受ける防御壁を設けたことを特徴としている。
この発明によれば、前記流量制御弁内から前記連通路の開口端へ斜め方向から流入した圧力流体(作動油)の油圧を前記防御壁で受け止めることによって、前記連通路の内壁に対する前記油圧の直接的な衝突を回避することが可能となっている。このため、該連通路の内壁面の浸食を防止することができる。
請求項2に記載の発明は、ポンプハウジング内に収容されて、吸入した作動油を加圧して吐出するポンプ要素と、該ポンプ要素から吐出された作動油の流量を制御して余剰分を吸入側に還流させる流量制御弁と、該流量制御弁から還流された作動油を前記ポンプ要素の吸入側に流入させる連通路と、を備え、前記連通路内に、前記流量制御弁から還流された作動油の流れを整流する整流壁を設けたことを特徴としている。
この発明によれば、前記流量制御弁内から前記連通路の開口端へ斜め方向から流入した圧力流体(作動油)の流れを前記整流壁で受けることによって、該圧力流体を円滑に吸入側へ還流することが可能となっている。このため、オイルポンプの吸入効率を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、ポンプハウジング内に収容されて、吸入した作動油を加圧して吐出するポンプ要素と、該ポンプ要素から吐出された作動油の流量を制御して余剰分を吸入側に還流させる流量制御弁と、該流量制御弁から還流された作動油を前記ポンプ要素の吸入側に流入させる連通路と、前記ポンプハウジングの外部と前記連通路とを連通する供給通路と、該供給通路の外端部に連結されて、作動油が貯留されたリザーバタンクから作動油を供給する吸入パイプと、を備え、前記連通路と前記供給通路との合流箇所に、前記流量制御弁から還流された作動油の油圧を受けると共に該還流された作動油の流れと前記供給通路を介して供給された作動油の流れとを整流する整流壁を設けたことを特徴としている。
この発明によれば、前記整流壁を設けたことによって、前記流量制御弁内から前記連通路の開口端へ斜め方向から流入した圧力流体(作動油)の油圧を受け止めつつ吸入側へ円滑に還流させる一方、該圧力流体の流れと前記吸入パイプから前記供給通路を介して供給される作動油の流れとを隔成することができる。このため、前記圧力流体の流れと前記供給通路から供給される作動油の流れとの干渉を緩和することが可能となり、オイルポンプの吸入効率を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、前記オイルポンプは、前記ポンプハウジングの外部と前記連通路とを連通する供給通路と、該供給通路の外端部に連結されて、作動油が貯留されたリザーバタンクから作動油を供給する吸入パイプと、をさらに備え、前記防御壁の一端側を前記吸入パイプに固定すると共に、他端側を、前記供給通路を介して前記連通路内に臨ませたことを特徴としている。
この発明によれば、前記防御壁を、前記吸入パイプに取り付けて、前記供給通路側から前記連通路内へ差し込むように配設したことによって、該連通路内に前記防御壁を容易に設置することができる。また、前記連通路内に前記防御壁の接合部を設けないことから、前記連通路内を流れる圧力流体(作動油)の流動抵抗を低減することができる。
以下、本発明に係るオイルポンプの実施の形態を図面に基づいて詳述する。なお、本実施の形態は、このオイルポンプを、例えば車両のパワーステアリング装置に適用したものを示している。
すなわち、このオイルポンプ1は、図1及び図4に示すように、ハウジング本体2aとカバー部材2bとを突き合わせてなり、例えばアルミニウム合金からなるポンプハウジング2と、該ポンプハウジング2内に収容されたポンプ要素3と、を備えている。
前記ポンプ要素3は、ハウジング本体2a内に回転自在に挿通支持された駆動軸3と、該駆動軸3の外周側に固定されたほぼ円環状のロータ4と、該ロータ4の外周側に配設され、内周部がほぼ楕円形に形成されたカムリング5と、により構成されている。
前記ハウジング本体2aは、一端開口部にほぼ円環状の凹部6が形成され、該凹部6内には、ロータ4及びカムリング5がそれぞれ収容されている。前記カバー部材2bは、ハウジング本体2aの凹部6側に結合され、凹部6を閉塞すると共に、ロータ4の一側面を摺動可能に閉塞している。
前記駆動軸3は、ハウジング本体2a内に前後方向に沿って貫装され、先端側にボルトによって結合されたプーリ7を介して伝達される車両のエンジンの駆動力によって回転する。なお、前記駆動軸3は、各端部がハウジング本体2a及びカバー部材2b内に配設された軸受によって、それぞれ軸支されている。
前記ロータ4は、その外周部に放射状の複数のスロットが切欠形成され、該各スロット内には、出没自在に設けられた平板状のベーン8がそれぞれ収容されている。このベーン8は、ロータ4が回転することにより、その先端面がカムリング5の内周カム面5aに摺接し、隣り合うベーン8,8との間に図外のポンプ室を形成している。
そして、カムリング5の内周側がほぼ楕円状に形成されていることから、前記ポンプ室は、ロータ4の回転に伴ってその容積が変化し、該容積が増加する吸入領域と容積が減少する吐出領域とがそれぞれ形成されている。
前記ハウジング本体2aは、その上端部に、図外のリザーバタンクに接続されたほぼ中空円筒状の吸入パイプ11が、ほぼ円環状に形成されたブラケット12を介して連結されている。
また、前記ポンプハウジング2の内部には、前記ハウジング本体2aとカバー部材2bに跨って形成された吸入通路10と、該吸入通路10の上流側に垂直方向に開口して吸入パイプ11と連通する供給通路13と、前記吸入通路10の下流側に接続されて前記ポンプ室の吸入領域に臨む図外の吸入ポートと、が形成されている。
前記供給通路13は、図3(a)に示すように、段差状に形成され、吸入パイプ10に開口する上流側の内径が該吸入パイプ10の内径とほぼ同径に設定されている一方、吸入通路11に開口する下流側の内径Dが若干縮径した所定の大きさに設定されている。
一方、前記ハウジング本体2aの内部には、図1に示すように、前記凹部6の底面となる内端面6aとカムリング5との間に、ロータ4の他側面を摺動自在に閉塞するほぼ円盤状のサイドプレート9が設けられている。このサイドプレート9には、前記吐出領域に臨む位置に複数の吐出孔14が貫通形成されている。さらに、前記凹部6の内端面6aには、前記各吐出孔14と連通する円弧溝状の圧力室15が形成されている。
すなわち、前記ポンプ室の吐出領域から吐出された圧力流体は、前記各吐出孔14を介して圧力室15内に吐出され、該圧力室15内に一時貯留されるようになっている。なお、前記圧力室15内に圧力流体が導入されることにより、サイドプレート9をカバー部材2b側に押し付ける力が作用し、前記ポンプ室内の油密性が確保される。
また、前記ハウジング本体2aの内部には、前記圧力室15から図外のパワーステアリング装置に作動油を送給するための図外の吐出通路が設けられており、この吐出通路の途中には、前記パワーステアリング装置に供給する油圧を調整する流量制御弁16が介装されている。
この流量制御弁16は、図2に示すように、ポンプハウジング2内の上端側に駆動軸3と直交する方向に沿って形成されたバルブ収容孔17と、該バルブ収容孔17の内部に摺動自在に設けられて、前端部にオリフィス可変軸18が固定されたほぼ円筒状のスプール弁19と、前記バルブ収容孔17の図2中の右端部に固定されて、前記パワーステアリング装置に接続された図外の吐出パイプが連結される中空ボルト状のプラグ20と、から主として構成され、前記プラグ20の先端側の内周部とオリフィス可変軸18の外周面との間にオリフィス21が設けられている。
前記バルブ収容孔17は、スプール弁19によって高圧室22と低圧室23に隔成されており、前記高圧室22は、前記吐出通路の途中端部と連通して前記圧力室15からの油圧が導入される一方、前記低圧室23は、前記プラグ20内に形成されたオリフィス21の下流側と連通して前記吐出通路の終端部の圧力が導入されるようになっている。
前記スプール弁19は、前記低圧室23内に弾装されたバルブスプリング24の付勢力によってプラグ20側、つまりオリフィス可変軸18がオリフィス21の開口面積を最大にする方向に付勢されている一方、前記高圧室22内の油圧によってバルブ収容孔17の底部側、つまりオリフィス可変軸18がオリフィス21の開口面積を小さく制御する方向に、前記バルブスプリング24の付勢力に抗して移動するようになっている。
また、前記スプール弁19は、その内周部に弁穴19aが設けられている一方、前端側外周には円環溝19bが設けられていると共に、該円環溝19bの底壁に対して垂直方向に、前記弁穴19aの底部近傍を貫通する油孔19cが穿設されている。そして、前記弁穴19aの内部には、前記低圧室23の油圧を制御するリリーフ弁25が配設されている。
このリリーフ弁25は、スプール弁19の後端側の開口端部に固定されて、内部に通孔26aが穿設されたほぼ円筒状のバルブ構成部材26と、前記弁穴19a内に摺動自在に設けられて、所定の油圧が作用することによって前記通孔26aと油孔19cを連通するボール弁体27と、から主として構成されている。このボール弁体27は、前記弁穴19aの底部側にリテーナ28を介して弾装されたリターンスプリング29の付勢力によって、前記通孔26aを閉塞する方向に付勢されている。
また、前記バルブ収容孔17の内周壁には、前記吸入通路11の始端部と連通する連通路であるドレン通路30が形成されている。このドレン通路30は、前記バルブ収容孔17に対してほぼ直角から開口して、駆動軸3の軸方向に沿って直線状に設けられており、前記スプール弁19によって適宜開閉されるようになっている。
すなわち、前記オリフィス21の上流側となる高圧室22の油圧とオリフィス21の下流側となる低圧室23の油圧が作用するスプール弁19は、オリフィス21の上流側と下流側の差圧に応動して、高圧室22に対してドレン通路30を開閉するようになっている。
このようにして、前記ドレン通路30は、前記パワーステアリング装置への油圧の供給量に対して余剰となる圧力流体を、前記供給通路13から供給される作動油と合流させて吸入通路10に還流するようになっている。また、前記ドレン通路30は、前記リリーフ弁25が解放されてスプール弁19の油孔19c及び円環溝19bを介して流入する低圧室23の余剰油圧も、前記圧力流体と同様に、吸入通路10へと還流するようになっている。
そして、前記吸入パイプ11の供給通路13に臨む開口端部には、図3(a)図3(b)に示すように、整流壁でもある防御壁31が配設されている。
この防御壁31は、鉄系材料からなるほぼ矩形状の平板によって形成され、吸入パイプ11の内壁面11aに沿って湾曲された取付端部32が吸入パイプ11の内壁面11aの開口端縁にろう付け又は溶接などによって接合されると共に、先端部33側が吸入パイプ11の開口端部から延設され、供給通路13内に吸入パイプ11と共に差し込まれて該供給通路12に貫装されている。
また、前記防御壁31は、前記取付端部32から先端部33に向かって縦断面が緩やかなクランク状となるように、つまり吸入パイプ11との接合部近傍位置から径方向内側に所定の距離だけ漸次離間させて取付端部と32と先端部33とが平行にオフセット状態となるように、プレスなどによって折曲形成されている。すなわち、前記防御壁31は、前記ドレン通路30及び吸入通路10の幅方向に対してほぼ中央位置に配置されると共に、該ドレン通路30及び吸入通路10の通路方向に沿って平行となるように配置されている。
さらに、前記防御壁31は、その幅が前記取付端部32から先端部33に向かって漸次拡径し、先端部33の幅Wが供給通路13の下端側開口の内径Dとほぼ同径に設定されていると共に、その長さが、取り付け状態において、先端部33の端縁からドレン通路30の内壁まで所望とする距離Lだけ離間するように設定されている。
以下、本実施の形態の作用について図2に基づいて説明する。
エンジンによってオイルポンプ1が駆動されると、該オイルポンプ1の圧力室15から前記吐出通路に吐出された作動油が、前記高圧室22からオリフィス21を通って前記パワーステアリング装置に送給される。
エンジンが低回転の場合には、オイルポンプ1の吐出圧も低いため、オリフィス21の上流側及び下流側に作用する差圧、つまりスプール弁19の前後に作用する差圧が小さくなる。このため、前記スプール弁19がバルブスプリング24の付勢力によって進出方向(図2中の右方向)へ付勢されて、オリフィス可変軸18が進出位置に保持されることから、オリフィス21の開口面積が最大となり、前記パワーステアリング装置への油圧の供給量が十分に確保される。
一方、エンジンの回転上昇に伴ってオイルポンプ1の吐出量が上昇すると、前記高圧室22内の油圧とオリフィス21の下流側の油圧との差圧が大きくなる。このため、前記スプール弁19がバルブスプリング24の付勢力に抗して後退動(図2中の左方向)することに伴いオリフィス可変軸18も後退することから、オリフィス21の開口面積が小さく制御されて、前記パワーステアリング装置への油圧の供給量が制御される。
そして、前記高圧室22内の油圧が上昇してスプール弁19が後退動することによって、前記ドレン通路30が漸次開口されることから、高圧室22内の圧力流体が前記開口部を介してドレン通路30へ排出される。
このとき、特に、前記ドレン通路30の開口初期、すなわち圧力室22に対してドレン通路30の開口面積が比較的小さい段階では、前記圧力流体の高い流体圧によって該圧力流体が、ドレン通路30内に、該ドレン通路30の開口端の内壁面に対して斜め方向から流入すると共に、ドレン通路30の開口部が小さいことから圧力流体の油圧がさらに高められて、この高圧の流体がドレン通路30内に細い線状となって流入する。
そこで、前記ドレン通路30内に流入した高圧流体は、図2中の矢印に示すように、該高圧流体の流れの延長線上に設けられた前記防御壁31の先端部33の裏面33bに衝突して受け止められて、前記吸入通路10へと導入される。
一方、前記吸入パイプ11から作動油が供給される場合には、前記供給通路13内に供給された作動油が前記防御壁31の先端部33の表面33aに沿って吸入通路10側へ誘導されると共に、前記高圧室22から還流された圧力流体が防御壁31の先端部33の裏面33bに衝突して受け止められつつ吸入通路10側へ誘導される。
すなわち、前記防御壁31の先端部33の幅Wが供給通路13の下端側開口の内径Dとほぼ同径に設定されているために、前記高圧室22から還流された圧力流体の流れと供給通路13から供給された作動油の流れとが防御壁31によって隔成されて、各流体が整流されると共に並行して吸入通路10へと導入される。
なお、前記低圧室23内の圧力が設定圧以上になったときには、前記リリーフ弁25が開弁されて、低圧室23内の作動油が前記油孔19c及び円環溝19bを介してドレン通路30に排出されて、前記供給通路13から供給された作動油と共に吸入通路10へと導入される。
したがって、この実施の形態によれば、特に、前記ドレン通路30が僅かに開口された際に、この開口部の僅かな隙間によって高圧室22内の圧力流体がさらに高圧となってドレン通路30の内壁面に対して斜め方向から細い線状に流入するが、この高圧流体は、前記防御壁31の先端部33の裏面33bに衝突して受け止められるため、該高圧流体がドレン通路30の内壁面に直接衝突することを回避することが可能となっている。
これにより、前記高圧流体によるドレン通路30の内壁面の浸食が防止される。この結果、ハウジング本体2aの損傷を防止することができ、オイルポンプ1の耐久性の向上が図れる。
また、前記防御壁31の先端部33の幅Wを供給通路13の下端側開口の内径Dとほぼ同径に設定して、前記高圧室22から還流された圧力流体の流れと供給通路13から供給された作動油の流れとをそれぞれ隔成して吸入通路10へ導入するようにしたことによって、前記還流された圧力流体の流れと前記供給された作動油の流れを整流することができる。
これにより、前記還流された圧力流体の流れと前記供給された作動油の流れの相互の干渉を抑制することが可能となるため、オイルポンプ1の吸入効率の向上が図れる。
さらに、前記防御壁31を、吸入パイプ11に取り付けると共に、該吸入パイプ11に対してろう付けや溶接などによって接合ことによって、前記ドレン通路30内に防御壁31の接合部を設けることなく、吸入パイプ11を供給通路13に差し込むのみでドレン通路30、吸入通路10及び供給通路13内にわたって防御壁31を容易に配置することができる。
これにより、前記防御壁31の設置に伴う作業性の低下に加えてドレン通路30内の流動抵抗をも極力低減することが可能となり、製造コストの高騰化の防止が図れると共に、オイルポンプ1の吸入効率の低下も防止することができる。
また、前記防御壁31の取付端部32を湾曲させて吸入パイプ11の内壁面11aに沿って取り付けたことによって、該防御壁31の接合部における流動抵抗も最小限に抑えることができる。なお、前記防御壁31を緩やかなクランク状に形成することによって、該防御壁31の先端部33を吸入パイプ11の径方向内側にオフセットさせたため、該オフセットに伴う流動抵抗を極力低減させて吸入通路10内へ円滑に導くことが可能となっている。
そして、前記防御壁31の先端部33を、ドレン通路30の内壁との間に所定の間隔Lを設けて配置したことによって、高圧室22から圧力流体が還流されないときには、前記供給された作動油が防御壁31の裏側に回り込んで流動することが可能となっているため、該作動油を吸入通路10の流路全体を利用して流動させることができ、オイルポンプ1の吸入効率の低下が防止される。
なお、前記ポンプハウジング2をアルミニウム合金によって形成したことから、オイルポンプ1の軽量化に貢献することができると共に、前記防御壁31を鉄系材料によって形成したことから、前記高圧室22から還流された圧力流体の油圧による防御壁31の損傷の防止が図れる。また、前記防御壁31は高圧室22から離間した位置に設けられているため、該高圧室22から還流される圧力流体の流量制御を妨げるおそれがない。
前記実施形態から把握される前記請求項に記載した発明以外の技術的思想について以下に説明する。
請求項(1) 前記ポンプハウジングをアルミニウム合金によって形成し、前記防御壁を鉄系材料によって形成したことを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記ポンプハウジングをアルミニウム合金によって形成したことから、前記オイルポンプの軽量化に貢献することができる。さらに、前記防御壁を鉄系材料によって形成したことから、前記流量制御弁から戻された油圧による前記防御壁の損傷を防止することができる。
請求項(2) 前記吸入パイプを鉄系材料によって形成し、該吸入パイプと前記防御壁とをろう付け又は溶接によって接合したことを特徴とする請求項4に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記吸入パイプに対して前記防御壁をろう付け又は溶接によって接合したことから、前記吸入パイプと前記防御壁の接合部近傍に突起物などが形成されにくいため、作動油の流動を阻害するおそれがない。
請求項(3) 前記防御壁の先端部を、対向する前記連通路の内壁から所定の距離だけ離間して配置したことを特徴とする請求項4に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記防御壁の先端部とその対向する前記連通路の内壁との間に隙間を設けたことによって、前記吸入パイプから供給される作動油の抜け道が確保されていることから、前記オイルポンプの吸入性を確保することができる。
請求項(4) 前記防御壁を、前記流量制御弁から所定の距離だけ離間して配置したことを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記防御壁を前記流量制御弁から離間した位置に設けたことによって、該流量制御弁の流量制御を妨げるおそれがない。
請求項(5) 前記整流壁を前記吸入パイプの内周面に取り付けたことを特徴とする請求項3に記載のオイルポンプ。
この発明によれば、前記整流壁を前記吸入パイプの内周面に取り付けたことによって、該吸入パイプから前記連通路までの作動油の流れを確実に整流することができる。
本発明は、前記各実施の形態の構成に限定されるものではなく、例えば前記オイルポンプ1の形状や大きさなどを、ステアリング装置の仕様や大きさなどによってそれぞれ自由に変更することができると共に、前記オイルポンプ1を、カムリング5を偏心配置して揺動させる可変容量型の構成に変更することも可能である。
本発明に係るオイルポンプの実施の形態を示し、図4のC−C線断面図である。 図4のA−A線断面図である。 本発明に係る防御壁の取付状態を示し、(a)は本発明の主要部を説明する要部拡大図、(b)は(a)のB−B線断面図である。 本発明に係るオイルポンプの実施の形態を示すオイルポンプの正面図である。
符号の説明
1…オイルポンプ
2…ポンプハウジング
3…駆動軸(ポンプ要素)
4…ロータ(ポンプ要素)
5…カムリング(ポンプ要素)
8…ベーン(ポンプ要素)
10…吸入通路(吸入側)
11…吸入パイプ
13…供給通路
16…流量制御弁
20…ドレン通路(連通路)
31…防御壁(整流壁)

Claims (4)

  1. ポンプハウジング内に収容されて、吸入した作動油を加圧して吐出するポンプ要素と、
    該ポンプ要素から吐出された作動油の流量を制御して余剰分を吸入側に還流させる流量制御弁と、
    該流量制御弁から還流された作動油を前記ポンプ要素の吸入側に流入させる連通路と、を備え、
    前記連通路内に、前記流量制御弁から還流された作動油の油圧を受ける防御壁を設けたことを特徴とするオイルポンプ。
  2. ポンプハウジング内に収容されて、吸入した作動油を加圧して吐出するポンプ要素と、
    該ポンプ要素から吐出された作動油の流量を制御して余剰分を吸入側に還流させる流量制御弁と、
    該流量制御弁から還流された作動油を前記ポンプ要素の吸入側に流入させる連通路と、を備え、
    前記連通路内に、前記流量制御弁から還流された作動油の流れを整流する整流壁を設けたことを特徴とするオイルポンプ。
  3. ポンプハウジング内に収容されて、吸入した作動油を加圧して吐出するポンプ要素と、
    該ポンプ要素から吐出された作動油の流量を制御して余剰分を吸入側に還流させる流量制御弁と、
    該流量制御弁から還流された作動油を前記ポンプ要素の吸入側に流入させる連通路と、
    前記ポンプハウジングの外部と前記連通路とを連通する供給通路と、
    該供給通路の外端部に連結されて、作動油が貯留されたリザーバタンクから作動油を供給する吸入パイプと、を備え、
    前記連通路と前記供給通路との合流箇所に、前記流量制御弁から還流された作動油の油圧を受けると共に該還流された作動油の流れと前記供給通路を介して供給された作動油の流れとを整流する整流壁を設けたことを特徴とするオイルポンプ。
  4. 前記オイルポンプは、前記ポンプハウジングの外部と前記連通路とを連通する供給通路と、該供給通路の外端部に連結されて、作動油が貯留されたリザーバタンクから作動油を供給する吸入パイプと、をさらに備え、
    前記防御壁の一端側を前記吸入パイプに固定すると共に、他端側を、前記供給通路を介して前記連通路内に臨ませたことを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ。
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