JP2007253451A - ラインヘッドモジュール、及びこれを備えた電子機器 - Google Patents

ラインヘッドモジュール、及びこれを備えた電子機器 Download PDF

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JP2007253451A JP2006080423A JP2006080423A JP2007253451A JP 2007253451 A JP2007253451 A JP 2007253451A JP 2006080423 A JP2006080423 A JP 2006080423A JP 2006080423 A JP2006080423 A JP 2006080423A JP 2007253451 A JP2007253451 A JP 2007253451A
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Abstract

【課題】例えばプリンタによって形成される画像の歪みを低減する。
【解決手段】ラインヘッドモジュール101では、駆動用ICチップ14を実装する際に
素子基板10が湾曲することによって生じる複数の光源72相互の位置ずれを考慮して、
駆動用ICチップ14を素子基板10上に実装する前に、予め各光源72が素子基板10
上の適切な位置に配置されている。ラインヘッド1における駆動用ICチップ14の分布
の不均一性、及び実装時の熱に起因してラインヘッドが変形することによって、この変形
によって複数の光源72がX方向に沿って一直線状に並ぶように複数の光源72相互の相
対的な位置が補正される。
【選択図】図5

Description

本発明は、ラインヘッドモジュール、及びこのラインヘッドモジュールを備えた、例え
ばプリンタ、或いはスキャナ等の電子機器の技術分野に関する。
この種のラインヘッドモジュールでは、例えば、ラインヘッドから出射される光をレン
ズアレイにより集光して、感光体上に結像させる。このようなラインヘッドモジュールに
おいて、ラインヘッドには、例えば有機EL(Electro-Luminescence)素子が光源として含
まれる。
ラインヘッドモジュールを備えたプリンタ、或いはスキャナ等の電子機器では、当該ラ
インヘッドを含む光学系及び感光ドラム等の相対的な位置ずれを補正し、高品位の画像を
形成する技術が開示されている(例えば、特許文献1。)。
特開昭63−271275号公報
この種のラインヘッドモジュールでは、駆動用IC等の駆動用回路が、ラインヘッド上
にボンディング法によって実装され、ラインヘッドモジュールの動作時に有機EL素子等
の光源が駆動用回路によって駆動される。
しかしながら、このようなラインヘッドにおいて、有機EL素子等の光源が形成される
基板にガラス基板を用いた場合には、駆動用ICをガラス基板に実装する際に加わる熱に
よって当該ガラス基板が湾曲し、光源の位置がずれてしまう。より具体的には、例えば、
基板上において当該基板の長さ方向に沿って複数の光源を一直線上に配列させておいたと
しても、ラインヘッドの湾曲等の変形によって複数の光源相互の相対的な位置がずれてし
まい、駆動用回路をラインヘッドに実装した後では、これら複数の光源が一直線上に並ん
でいないことがある。
このような複数の光源相互の相対的な位置がずれた状態で、ラインヘッド上にレンズア
レイを配置すると、レンズアレイ及びラインヘッドを精度良く位置合わせてラインヘッド
モジュールを組み上げたとしても、複数の光源の発光ラインをレンズアレイの中心ライン
に重なる合わせることができない。したがって、ラインヘッドモジュールの長さ方向に沿
って、レンズアレイの中央付近のレンズで集光された光が結像することによって形成され
た像は、端付近のレンズで集光された光が結像することによって形成された像に比べて歪
んだ像となり、例えばプリンタ等の電子機器において、最終的に紙に印刷された印刷画像
の品位の低下を招く問題点がある。
よって、本発明は上記問題点に鑑み成されたものであり、例えばプリンタ等で印刷され
る印刷画像の品位を高めることができる露光ヘッド等に用いられるラインヘッドモジュー
ル、及びそのようなラインヘッドモジュールを具備してなるプリンタ、或いはスキャナ等
の電子機器を提供することを課題とする。
本発明のラインヘッドモジュールは上記課題を解決するために、基板、及び該基板の長
さ方向に沿って配列された複数の光源を有するラインヘッドと、該ラインヘッドに対向配
置されており、前記長さ方向に沿って配列された複数のレンズ素子を有するレンズアレイ
とを備え、前記光源を駆動するための駆動回路部を前記ラインヘッドに実装する前に、前
記ラインヘッドの幅方向における前記複数の光源相互の相対的な位置を補正する。
本発明に係るラインヘッドによれば、その動作時には、基板上において、例えば1列或
いは2列などの基板の長さ方向に沿ってライン状に配列された光源から出射される光を、
駆動回路部から各光源に供給される駆動信号に応じて夫々、オン・オフ制御することによ
って、多様な画像形成を行うことができる。駆動回路部は、例えば光源毎に、或いは所定
の個数の光源を一群とするグループ毎に基板上に設けられており、後述するように駆動回
路部をラインヘッドに実装した際にラインヘッドに加わる熱によって、基板上における駆
動用回路部の不均一な配置に応じてラインヘッドに湾曲等の変形が生じる。
レンズアレイは、当該ラインヘッドモジュールの動作時に、複数の光源から出射された
光を基板の長さ方向に沿って配列されたレンズ素子を介して集光し、レンズアレイを基準
としてラインヘッドと反対側に当該集光された光を結像させる。
ラインヘッドは、ラインヘッドに駆動回路部を実装した際に加わる熱によって変形する
。したがって、仮に、基板上において当該基板の長さ方向に沿って複数の光源が一直線の
発光ラインを形成するように配置されていたとしても、ラインヘッドの変形によって発光
ラインが一直線にならず、発光ラインがレンズ素子の中心ラインからずれてしまう。より
具体的には、駆動用回路部をラインヘッドに実装する際に当該ラインヘッドに加わる熱は
、基板上における駆動用回路部の配置に応じて不均一にラインヘッドに加わる。したがっ
て、基板の各部分における熱膨張、及び熱容量の相違に起因してラインヘッドが当該ライ
ンヘッドの幅方向に沿って湾曲し、予め発光ラインが一直線状になるように複数の光源を
配置したとしても、ラインヘッドの変形に伴い複数の光源相互の幅方向に沿った相対的な
位置がずれてしまう。このようにして複数の光源の相対的な位置がずれた状態でラインヘ
ッド及びレンズアレイを精度良く位置決めしてラインヘッドモジュールを組み上げたとし
ても、物理的に見てレンズ素子の中心ラインに重なるように発光ラインをライン状に揃え
ることはできない。
そこで、本発明に係るラインヘッドモジュールでは、駆動回路部をラインヘッドに実装
した際にラインヘッドに加わる熱に応じて生じたラインヘッドの変形によってラインヘッ
ドの幅方向における複数の光源相互の相対的な位置が補正されていることによって、複数
の光源を結んでなる発光ラインが複数のレンズ素子の中心ラインに重なっている。
ここで、「発光ライン」とは、基板の長さ方向に沿って配列された複数の光源相互を結
んだ仮想的な線である。より具体的は、発光ラインは、例えば複数の光源が基板の長さ方
向に沿って一列で配列されている場合には、これら複数の光源の中心を相互に結んでなる
線であり、複数の光源が基板の長さ方向に沿って互いに違いに2列で配列されている場合
には、基板の幅方向に沿って相互にずらして位置する光源間の中心の夫々を互いに結んで
なる線である。
また、「中心ライン」とは、複数のレンズ素子の中心を相互に結んでなる仮想的な線で
ある。より具体的には、中心ラインは、例えば、複数のレンズ素子が基板の長さ方向に沿
って一列で配列されている場合には、これら複数のレンズ素子の中心を相互に結んでなる
線であり、複数のレンズ素子が基板の長さ方向に沿って互い違いに2列で配列されている
場合(即ち、千鳥状に配置されている場合)には、基板の幅方向に沿って相互にずらして
位置するレンズ素子間の中心の夫々を互いに結んでなる線である。
したがって、ラインヘッド及びレンズアレイを組み上げた状態で、或いは組み上げる前
に、長さ方向に沿って複数の光源が一直線上に並ぶため、発光ラインは、ラインヘッド及
びレンズアレイを精度良く位置決めしておけば、中心ラインと相互に重なることになる。
このような発光ライン及び中心ラインが相互に重なっていることによって、複数の光源
の夫々から出射された光が効率良く複数のレンズ素子の夫々を介して集光される。加えて
、集光された光が結像されることによって形成された像は、基板の長さ方向に沿って、当
該ラインヘッドモジュールの中央付近及び端付近の夫々において、歪みが生じることがな
い。より具体的には、レンズアレイを基準としてラインヘッドの反対側において、各レン
ズ素子を介して集光された光がレンズアレイから夫々等しい距離で結像される。したがっ
て、例えば本発明に係るラインヘッドモジュールを用いて感光ドラム等を露光させた場合
、歪みが抑制された高品位の画像を形成できる。尚、複数の光源は、例えば駆動用回路部
を実装した段階で、発光ライン及び中心ラインが重なるように、予めラインヘッドの変形
量を見越して基板上に配置されている。
このように本発明に係るラインヘッドモジュールによれば、熱によって変形が生じる基
板を用いてラインヘッドを形成した場合でも、複数の光源の位置が適正な位置に補正され
るため、各レンズ素子を介して集光された光がレンズアレイから等しい距離で結像される
。したがって、本発明に係るラインヘッドモジュールをプリンタ、或いはスキャナ等の電
子機器が備える露光ヘッドに用いることによって、高品位の画像を形成できる。
本発明に係るラインヘッドモジュールの一の態様では、前記複数の光源の夫々は、前記
駆動回路部が前記ラインヘッドに実装された場合に、前記長さ方向に沿った方向から前記
複数の光源を見て、前記複数の光源を結んでなる発光ラインと前記複数のレンズ素子の中
心を結んでなる中心ラインとが互いに重なるように、前記駆動用回路部が実装される前に
前記基板上における所定の位置に配置されていてもよい。
この態様によれば、駆動用回路部の実装後に長さ方向に沿った方向から複数の光源を見
て、複数の光源が互いに重なるように予め複数の光源は基板上に配置されている。より具
体的には、例えば基板の熱膨張係数、或いは熱容量等の熱特性、及び駆動用回路部を実装
する前後におけるラインヘッドの温度変化に基づいてラインヘッドの熱膨張によるサイズ
の変化及び形状変化を実験的、理論的或いはシミュレーション的に算出しておき、算出さ
れたラインヘッドの変形量に基づいて複数の光源相互の相対的な位置の変化を見越してこ
れら複数の光源は基板上の所定の位置に配置されている。
この態様によれば、駆動用回路部をラインヘッドに実装した後、複数の光源の発光ライ
ンを一直線状に揃えることができるため、ラインヘッドモジュール及びレンズアレイを精
度良く位置決めしてラインヘッドモジュールを組み上げることによって、発光ライン及び
中心ラインを互いに重ね合わせることが可能である。
本発明に係るラインヘッドモジュールの他の態様では、前記駆動回路部は、前記基板上
における前記長さ方向に沿って延びる一対の縁の一方の縁に沿って延びる領域に実装され
た複数の駆動用ICチップであってもよい。
この態様によれば、一方の縁に沿って延びる領域に実装された複数の駆動用ICチップ
によって、幅方向に沿ってラインヘッドの中心を基準としてラインヘッドの熱膨張が不均
一となり、ラインヘッドが備える基板の基板面内に沿ってラインヘッドが湾曲する。より
具体的には、基板の長さ方向に沿ってラインヘッドの端ほど変形量が大きくなる。この態
様によれば、基板の長さ方向に沿ってラインヘッドの端ほど変形量が大きくなるようにラ
インヘッドが湾曲した場合でも、当該湾曲による複数の光源の相対的な位置ずれを低減す
るように予めこれら光源が所定の位置に配置されていることになる。
したがって、この態様によれば、ラインヘッドにおける駆動用ICチップの分布の不均
一性、及び実装時の熱に起因してラインヘッドが変形したとしても、逆にこの変形を予め
見越して複数の光源を所定の位置に配置しておくことにより、駆動用ICチップの実装に
よって、発光ライン及び中心ラインが重なるように各光源の位置が補正できる。
本発明に係るラインヘッドモジュールの他の態様では、前記レンズ素子は、該レンズ素
子の径方向に沿って互いに異なる屈折率を有する屈折率分布型レンズであってもよい。
この態様によれば、屈折率分布型レンズの一例であるセルフォック・レンズ・アレイ(
登録商標)を採用することにより、正立等倍像を歪みなく形成できる。
本発明に係るラインヘッドモジュールの他の態様では、前記複数の光源は、有機EL素
子を用いて構成されていてもよい。
この態様によれば、有機EL素子の高い発光効率を生かして高品位の画像を形成できる
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、上述のラインヘッドモジュールを具備
してなる。
本発明に係る電子機器によれば、上述した本発明のラインヘッドモジュールを備えるの
で、ラインヘッドから出射された光の利用効率を向上させて、高品質な画像形成を行うこ
とが可能となるプリンタ、コピー、スキャナやファクシミリなどの各種電子機器を実現で
きる。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにされる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の実施形態では、有機E
L素子を光源とするラインヘッドを備えたラインヘッドモジュールを例に挙げて説明する
<1:ラインヘッドモジュール>
先ず、図1及び図2を参照して、本実施形態に係るラインヘッドモジュールの全体構成
について説明する。図1は、本実施形態に係るラインヘッドモジュールの構成を示す断面
図であって、図2は、ラインヘッドモジュールにおける、レンズアレイ及びラインヘッド
の配置関係を表す斜視図である。
尚、図1及び図2では、各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、該各部
材の縮尺を異ならしめてある。この点については、後述する図3以降の各図についても同
様である。
図1に示すように、本実施形態では、ラインヘッドモジュール101は、例えば支持部
材90により一体的に支持された、ラインヘッド1と、レンズアレイ60とを備える。ラ
インヘッド1は、その構成について詳細は後述するが、図2に示すように、ガラス基板等
の素子基板上に例えば素子基板の長さ方向に沿ってライン状に配列された複数の光源72
を含み、その外周面における側面にて支持部材90に支持される。尚、図2では、ライン
ヘッド1における複数の光源72の配置について概略的に表してある。
図1及び図2において、集光光学系を構成するレンズアレイ60は、各図中、支持部材
90の上端部におけるスリット状の開口部に配置され、支持部材90によって支持される
。レンズアレイ60は、ラインヘッド1における複数の光源72の配列方向に沿って、例
えば複数の屈折率分布型レンズ60aを千鳥状に2列に配列することにより構成される。
このようなレンズアレイ60は、例えば、セルフォック(登録商標)レンズを配列させた
セルフォック・レンズ・アレイ(登録商標)により形成することができる。この場合、各
屈折率分布型レンズ60aは、円柱状のレンズであって、ラインヘッド1における任意の
一の光源72から出射される光は、2以上の屈折率分布型レンズ60aによって集光され
る。この際、レンズアレイ60は、光の入射面に対して垂直をなす方向から入射する光、
或いは該垂直方向に対して所定範囲内の角度をなす方向から入射する光を集光可能なよう
に形成されている。特に、レンズアレイ60が、セルフォック・レンズ・アレイ(登録商
標)により形成される場合には、経験的に、レンズアレイ60の光の入射面に対して垂直
方向付近から光を入射させることにより、集光可能な光量を増加させることができる。加
えて、屈折率分布型レンズ60aによれば、像面距離を小さくでき、ラインヘッドモジュ
ール101を小型化できる。
ここで、本実施形態に係るラインヘッドモジュール101は、後述するようにレンズア
レイ60の中心ラインと、複数の光源72の夫々の中心を結んでなる発光ラインとが重な
っているため、入射される光を集光して結像させるによって長さ方向に沿ってラインヘッ
ドモジュール101全体で歪みの低減された正立等倍実像を得ることが可能となる。尚、
レンズアレイ60は、当該レンズアレイ60に入射される光を集光可能な光学系として、
各種レンズに加え更にミラー等の光学素子により形成することができる。また、レンズア
レイ60は、ラインヘッド1の各光源72と一対一で対応し、対応する光源72からの光
を夫々集光するように構成されてもよい。
本実施形態では、図1に示すように、ラインヘッドモジュール101において、ライン
ヘッド1とレンズアレイ60との間には、第1の透明部材80が設けられる。図1におい
ては、支持部材90内における、ラインヘッド1とレンズアレイ60との間の空間に第1
の透明部材80が充填されて形成されている。第1の透明部材80を所定の屈折率の材料
で形成しておけば、レンズアレイ60を介して集光可能な光量を増加させることが可能で
ある。
ラインヘッドモジュール101の動作時には、光源72のオン・オフが画像信号に応じ
て制御され、ラインヘッド1から出射される光によって多様な画像形成が行われる。
次に、図3及び図4を参照しながら、ラインヘッド1の構成を詳細に説明する。図3は
、ラインヘッド1の構成を模式的に示す平面図であり、図4は、各光源の駆動に係る構成
を示す図である。
図3において、ラインヘッド1は、同図中の左右方向を長さ方向とする短冊状の素子基
板10上に、該素子基板10の長さ方向に、複数の光源72がライン状に配列されること
により構成されている。図3では、複数の光源72を、素子基板10の長さ方向に延びる
辺に沿って一列に配列した構成を示してある。尚、本実施形態では、素子基板10上に、
該素子基板10の一辺に沿って、複数の光源72を2列以上に、例えばアレイ状に配列し
て形成するようにしてもよい。
素子基板10上において、複数の光源72の周辺部には、これらの光源72を駆動する
ためのデータ線13、外部回路接続配線18、接地配線19等の配線と共に、本発明の「
駆動用回路部」の一例を構成する複数の駆動用ICチップ14が設けられている。素子基
板10上において、データ線13及び駆動用ICチップ14から各光源72に供給される
信号は、画素回路15を介して各光源72に供給される。駆動用ICチップ14からデー
タ線13を介して複数の光源72の夫々に供給される信号は、外部回路から外部回路接続
配線18を介して各駆動用ICチップ14に供給される信号から生成される。
図4に示すように、各画素回路15は、駆動用ICチップ14より例えば線順次に供給
されるライン走査信号S1、・・・、Sn、及びデータ線13を介して図3及び図4に図
示しない外部回路より供給されるデータ信号により駆動状態が制御されるトランジスタT
R1及びTR2を含む。画素回路15の一方のトランジスタTR2を介して、ライン走査
信号Si(i=1、・・・、n)に基づくタイミングで、データ信号に応じた電流が光源
72に供給されることにより、光源72は駆動される。
本実施形態では、光源72は有機EL素子により形成されており、電圧プログラム方式
、電流プログラム方式等の各種方式で駆動される。有機EL素子72の陽極はトランジス
タTR2のドレインに電気的に接続されると共に、陰極は接地配線19に電気的に接続さ
れる。トランジスタTR2のソースは、該ソースに、画素回路15の他方のトランジスタ
TR1を介して、トランジスタTR2のゲートに供給されるデータ信号に応じた電流を供
給するための電源線に電気的に接続される。
次に、図5乃至図9を参照しながら、ラインヘッドモジュール101の具体的な構成を
説明する。図5は、ラインヘッドモジュール101を構成する主要部を示した分解斜視図
であり、図6は、ラインヘッドモジュール101の具体的な構成を示す平面図である。図
7は、駆動用ICチップが実装される前の発光ラインの形状を示す概念図であり、図8は
、駆動用ICチップが実装された後の発光ラインの形状を示す概念図である。図9は、本
実施形態に係るラインヘッドモジュールの比較例における、発光ライン及び中心ライン相
互の位置関係を示す平面図である。
図5において、ラインヘッドモジュール101は、ラインヘッド1、レンズアレイ60
、及び複数の駆動用ICチップ14を備えている。
ラインヘッド1の平面形状は、短冊状であり、複数の駆動用ICチップ14は、素子基
板10の長さ方向(図中X方向)に沿って延びる一対の縁の一方の縁に沿って延びる領域
に実装されている。したがって、複数の駆動用ICチップ14は、素子基板10上におい
て、素子基板10の幅方向(図中Y方向)に沿ってラインヘッド1の中心を基準としてラ
インヘッド1の一方の縁に近い側にのみ実装されている。
駆動用ICチップ14は、ラインヘッドモジュール101を組み上げる前に、ボンディ
ング法によって素子基板10に実装されている。したがって、図5に示すように、駆動用
ICチップ14を実装する際に素子基板10に加わる熱、及び素子基板10上における駆
動用ICチップ14の配置状態の不均一性によって、素子基板10の熱膨張が不均一とな
り、図中Y方向に沿ってラインヘッド1が湾曲している。特に、X方向に沿って素子基板
10の端に近い側の部分は、素子基板10の中央よりに位置する部分より変形量が大きく
なる。
したがって、仮に、素子基板10上にX方向に沿って複数の光源72を一直線状に配列
した場合には、素子基板10の湾曲に応じて、複数の光源72相互のY方向に沿った相対
的な位置がずれてしまい、図9に示すように、ラインヘッドモジュール101の中央付近
の領域Rcにおいて、複数の光源72の発光ラインPLcと、レンズアレイ60の中心ラ
インCLとがY方向に沿って相互にずれしまう。
そこで、本実施形態に係るラインヘッドモジュール101では、駆動用ICチップ14
を実装する際に素子基板10が湾曲することによって生じる複数の光源72相互の位置ず
れを考慮して、駆動用ICチップ14を素子基板10上に実装する前に、予め各光源72
が素子基板10上の適切な位置に配置されている。
より具体的には、図7に示すように、ラインヘッド1における駆動用ICチップ14の
分布の不均一性、及び実装時の熱に起因してラインヘッドが変形したとしても、この変形
後に複数の光源72がX方向に沿って一直線状に並ぶように複数の光源72の中心を結ん
でなる発光ラインPL1がY方向に沿って湾曲した形状となるように複数の光源72の夫
々が配置されている。素子基板10上における複数の光源72の夫々の位置は、図8に示
すように、素子基板10がY方向に沿って湾曲した後に、発光ラインPL2がX方向に沿
って一直線状になるように実験的、理論的、或いはシミュレーション的に予め設定されて
いる。
したがって、複数の光源72のY方向に沿った相対的な位置は、駆動用ICチップ14
を素子基板10に実装する際に生じる素子基板10の湾曲に応じて補正される。駆動用I
Cチップ14を素子基板10上に実装した後には、図5に示すように、複数の光源72は
、X方向に沿って一直線状に並んでいる。
このようなラインヘッド1及びレンズアレイ60を正確に位置決めして組み上げられて
なるラインヘッドモジュール101では、図6に示すように、レンズアレイ60の上側か
らラインヘッドモジュール101を見た場合、複数の光源72の発光ラインPL2と、レ
ンズアレイ60の中心ラインCLとが重なっている。
したがって、ラインヘッド101によれば、複数の光源72の夫々から出射された光が
効率良く複数の屈折率分布型レンズ60aの夫々を介して集光される。加えて、ラインヘ
ッドモジュール101の中央付近の領域Rcに位置する屈折率分布型レンズ60aを介し
て結像された像と、端付近の領域Reに位置する屈折率分布型レンズ60aを介して結像
された像とには、発光ラインPL2及びレンズアレイ60の中心ラインCLのずれに起因
して生じる歪みが殆ど生じない。より具体的には、レンズアレイ60を基準としてライン
ヘッド1の反対側の結像面において、各レンズ素子を介して集光された光がレンズアレイ
から夫々等しい距離で結像される。したがって、例えば本実施形態に係るラインヘッドモ
ジュール101を用いて感光ドラム等を露光させた場合、歪みが抑制された高品位の画像
を形成できる。
よって、本実施形態に係るラインヘッドモジュール101によれば、歪みが抑制された
高品質な画像形成を行うことが可能となる。
<2:露光装置>
次に、図10を参照して、本実施形態のラインヘッドモジュールを備える露光装置につ
いて説明する。図10は、露光装置の構成を概略的に示す、図式的断面図である。このよ
うな露光装置は、本発明に係る電子機器の一例である。
図10において、露光装置200は、上述したラインヘッドモジュール101と、この
ラインヘッドモジュール101からの光によって露光される感光ドラム1002とを含ん
でなる。より具体的には、ラインヘッドモジュール101において、レンズアレイ60に
よって集光された光を、感光ドラム1002の外周面に結像させることにより、露光する
。感光ドラム1002は、図10中矢印R0で示される方向に回転されることにより、そ
の外周面全域に亘って、ラインヘッドモジュール101によって露光することが可能なよ
うに構成されている。
<3:画像形成装置>
次に、図11を参照して、図10に示す露光装置を備えた画像形成装置の一例であるプ
リンタについて説明する。図11は、プリンタの主要構成を示す図式的断面図である。尚
、以下では、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)用の4種
の露光装置を備えたカラープリンタを例に挙げて説明する。このような画像形成装置も本
発明の電子機器の一例である。
図11において、プリンタは、YMCK用の4つの画像形成ユニット1001Y、10
01M、1001C及び1001Kを備え、これらのユニット1001Y、1001M、
1001C及び1001Kには夫々、感光ドラム1002及びラインヘッドモジュール1
01を含む露光装置と、感光ドラムの周辺に配置されたクリーナ1011、帯電器101
2、現像器1013、転写ローラ1014が含まれる。尚、4種のユニット1001Y、
1001M、1001C及び1001Kに夫々設けられた転写ローラ1014は、ローラ
1021、1022等の回転により循環駆動される転写ベルト1020の駆動方向に沿っ
て、回転する。また、各ユニット1001Y、1001M、1001C及び1001Kに
おける感光ドラム1002も、転写ベルト1020の駆動と同期して、図11中の矢印方
向に夫々回転駆動される。
クリーナ1011により、感光ドラム1002の表面に残ったトナーが除去された後、
帯電器1012によってコロナ放電等により感光ドラム1002の外周面が帯電される。
続いて、ラインヘッドモジュール101による露光により、感光ドラム1002の外周面
に静電潜像が形成される。続いて、Y、M、C、Kのうち、4種のユニット1001Y、
1001M、1001C及び1001Kに夫々対応する色のトナーを用いることで、現像
器1013による現像が行われ、感光ドラム1002の表面には、トナー付着による可視
像たるトナー画像の形成が行われる。
他方、転写ベルト1020は、ローラ1021、1022等により回動されている。そ
して、各感光ドラム1002に対向する転写位置にて、転写ローラ1014で裏側から押
された状態で、感光ドラム1002上のトナー画像が転写ベルト1020上に転写される
。この転写されたトナー画像は、搬送装置1030により、図11中の矢印方向に搬送さ
れるプリント用の紙1050上に更に転写される。続いて、紙1050上に転写されたト
ナー像は、定着器1040によって加熱加圧されることによって定着される。定着器10
40は、熱源を有する定着ローラ140とこれに圧接される加圧ローラ240とから構成
されている。そして、排出トレー上に画像形成済みの紙1050が排出される。
この他にも、本実施形態に係るラインヘッドモジュール101を、例えばサイクル方式
等のプリンタ、或いはコピー、ファクシミリ、或いはスキャナ等の電子機器に適用できる
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から
読み取れる発明の要旨、あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような
変更を伴うラインヘッドモジュール、及びそのようなラインヘッドモジュールを備えた電
子機器もまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本実施形態に係るラインヘッドモジュールの構成を示す断面図である。 ラインヘッドモジュールにおける、レンズアレイとラインヘッドとの配置関係を表す斜視図である。 基板上に平面的に見たラインヘッドの構成を模式的に示す平面図である。 ラインヘッドにおける各光源の駆動に係る構成を示す図である。 ラインヘッドモジュール101を構成する主要部を示した分解斜視図である。 ラインヘッドモジュール101の具体的な構成を示す平面図である。 駆動用ICチップが実装される前の発光ラインの形状を示す概念図である。 駆動用ICチップが実装された後の発光ラインの形状を示す概念図である。 本実施形態に係るラインヘッドモジュールの比較例における、発光ライン及び中心ライン相互の位置関係を示す平面図である。 本発明に係る電子機器の一例である露光装置の構成を概略的に示す、図式的断面図である。 本発明に係る電子機器の一例であるプリンタの主要構成を示す図式的断面図である。
符号の説明
1・・・ラインヘッド、14・・・駆動用ICチップ、72・・・光源、60・・・レ
ンズアレイ、101…ラインヘッドモジュール

Claims (6)

  1. 基板、及び該基板の長さ方向に沿って配列された複数の光源を有するラインヘッドと、
    該ラインヘッドに対向配置されており、前記長さ方向に沿って配列された複数のレンズ
    素子を有するレンズアレイとを備え、
    前記光源を駆動するための駆動回路部を前記ラインヘッドに実装する前に、前記ライン
    ヘッドの幅方向における前記複数の光源相互の相対的な位置を補正すること
    を特徴とするラインヘッドモジュール。
  2. 前記複数の光源の夫々は、前記駆動用回路部が前記ラインヘッドに実装された場合に、
    前記長さ方向に沿った方向から前記複数の光源を見て、前記複数の光源を結んでなる発光
    ラインと前記複数のレンズ素子の中心を結んでなる中心ラインとが互いに重なるように、
    前記駆動回路部が実装される前に前記基板上における所定の位置に配置されていること
    を特徴とする請求項1に記載のラインヘッドモジュール。
  3. 前記駆動回路部は、前記基板上における前記長さ方向に沿って延びる一対の縁の一方の
    縁に沿って延びる領域に実装された複数の駆動用ICチップであること
    を特徴とする請求項1に記載のラインヘッドモジュール。
  4. 前記レンズ素子は、該レンズ素子の径方向に沿って互いに異なる屈折率を有する屈折率
    分布型レンズであること
    を特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のラインヘッドモジュール。
  5. 前記複数の光源は、有機EL素子を用いて構成されることを特徴とする請求項1から4
    の何れか一項に記載のラインヘッドモジュール。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載のラインヘッドモジュールを具備してなること
    を特徴とする電子機器。
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JP2010094924A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Oki Data Corp 駆動回路、光プリントヘッド及び画像形成装置
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