JP2007252124A - 電磁アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程数が少なく製造コストの安価な電磁アクチュエータを提供する。
【解決手段】枠状の支持部11と、可動部13と、可動部13を揺動可能に軸支する一対のトーションバー12,12とを半導体基板で一体形成し、可動部に駆動コイル及び反射ミラー15を備え、可動部13のトーションバー12,12と平行な両対辺部の駆動コイル部分に静磁界を作用させる一対の永久磁石17,17を備え、駆動コイルの一対の電極端子16A,16Bを支持部11に設ける電磁アクチュエータ10において、一方の電極端子16Aの接続端16aと可動部13上のコイルパターン終端のコンタクト部14aとを、反射ミラー形成時に導通させることで、反射ミラー17が駆動コイルの一部を兼ねる構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体基板を利用した電磁アクチュエータに関し、特に、製造工程数を少なくでき製造コストを低減できる電磁アクチュエータに関する。
従来、半導体基板を利用したプレーナ型の電磁アクチュエータとして、枠状の支持部と、可動部と、支持部の枠内に可動部を揺動可能に軸支するトーションバーとを半導体基板で一体形成し、可動部に駆動コイルと反射ミラーを設け、トーションバーの軸方向と平行な可動部両対辺部の駆動コイル部分に静磁界を作用させる静磁界発生手段として例えば永久磁石を設けて構成したものがある。
かかる電磁アクチュエータは、駆動回路から供給される電流により駆動コイルに発生する磁界と永久磁石による静磁界との相互作用によりトーションバーの軸方向と平行な可動部両対辺部に作用する電磁力で可動部を駆動して反射ミラーに照射した光ビームを走査する構成であり、光スイッチや光走査デバイス等に適用できる。(例えば、特許文献1参照)。
この種の電磁アクチュエータは、例えば特許文献2に記載されているように半導体製造技術を用いて製造されており、従来の製造工程の概略を図7(a)〜(f)に示し、簡単に説明する。
即ち、(a)工程で、半導体基板(シリコン基板)1上に1層目コイルパターン2Aと一方の電極端子領域を形成する。次いで、(b)工程で、コンタクト部形成部を除いてコイルパターン2A上に絶縁膜3を形成する。これによりコンタクト部2aが形成される。(c)工程で、コンタクト部2aを介して1層目コイルパターン2Aと導通する2層目コイルパターン2Bと他方の電極端子領域を形成する。これにより、上述の駆動コイルが形成される。次いで、工程(d)で、2層目コイルパターン2B上と各電極端子領域の一部に保護膜4を形成する。これにより、駆動コイルをワイヤボンディングにより外部回路(図示せず)と電気的に接続するための一対の電極端子部5A,5Bが形成される。(e)工程で、枠状の支持部形成部、可動部形成部及びトーションバー形成部を除いた半導体基板部分をエッチングにより除去し、枠状の支持部6、可動部7及び一対のトーションバー8,8を形成する。(f)工程で、可動部7上に反射ミラー9を形成してチップ化する。尚、反射ミラー材料として、例えば金(Au)のような腐食対策が不要な材料を選択した場合は保護膜が不要であるが、アルミニウム(Al)等の腐食対策が必要な材料を選択した場合には、(f)工程の後に、反射ミラー9上に保護膜を形成する工程が追加される。
特開2003−153518号公報 特開2006−42487号公報
ところで、この電磁アクチュエータにおいて、電磁駆動力を大きくするにはコイルのターン数を多くする必要がある。このため、従来では、コイル形成工程を複数回行い、コイルパターンを積層することにより、コイルのターン数を多くするようにしている。従って、従来の電磁アクチュエータでは、図7に示したように、コイル形成からチップ化するまでに少なくとも6工程を要し、製造工程が多く製造コストがかかるという問題がある。
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、製造工程数が少なく製造コストの安価な電磁アクチュエータを提供することを目的とする。
このため、請求項1の発明は、枠状の支持部と、可動部と、前記支持部の枠内に前記可動部を揺動可能に軸支するトーションバーとを半導体基板で一体形成し、前記可動部に駆動コイル及び反射ミラーを備え、前記可動部の前記トーションバーと平行な両対辺部の駆動コイル部分に静磁界を作用させる静磁界発生手段を備え、前記駆動コイルの一対の電極端子を、前記支持部に設ける構成の電磁アクチュエータであって、前記駆動コイルが、前記反射ミラーと同時に形成されて前記電極端子と前記可動部上のコイルパターン終端とを接続するコイル部を備える構成としたことを特徴とする。
かかる構成では、可動部上のコイルパターン終端と支持部上の電極端子とを接続するコイル部を、反射ミラーと同時に形成することにより、駆動コイル形成と反射ミラー形成が同一工程でできるので、電磁アクチュエータの製造工程数を少なくできるようになる。
具体的には、請求項2のように、前記駆動コイルが、前記一対の電極端子の他方と接続して前記可動部上に設けられる第1のコイルパターンと、該第1のコイルパターン上に絶縁膜を介して積層され前記第1のコイルパターン終端とコンタクト部を介して導通すると共に前記一対の電極端子の一方と接続する第2のコイルパターンとを備え、該第2のコイルパターンを、前記反射ミラーと同時に形成して前記コイル部を形成する構成とするとよい。
また、請求項3のように、前記駆動コイルが、前記一対の電極端子の他方と接続して前記可動部上に設けられるコイルパターンを備え、前記反射ミラーを、前記コイルパターンの終端とコンタクト部を介して導通すると共に前記一対の電極端子の一方と接続するよう前記コイルパターン上に絶縁膜を介して積層形成し、前記反射ミラーが前記コイル部を兼ねる構成とするようにしてもよい。
請求項4の発明は、前記可動部が、前記反射ミラーを備える内側可動部と該内側可動部の外側に設けた枠状の外側可動部とからなり、前記外側可動部を前記支持部に外側トーションバーで回動可能に軸支し、前記内側可動部を前記外側可動部に外側トーションバーの軸方向に直交する内側トーションバーで回動可能に軸支する構成とした。
かかる構成では、反射ミラーにより光ビームを2次元走査することができるようになる。
請求項4の構成の場合、請求項5のように、内側可動部駆動用の第1の駆動コイルと外側可動部駆動用の第2の駆動コイルとを形成し、前記第1の駆動コイルが前記コイル部を備える構成とするとよい。
請求項6のように、前記反射ミラーを金で形成するとよい。
かかる構成では、反射ミラー腐食対策としての保護膜が不要となり、保護膜形成工程を省略できるようになる。
本発明の電磁アクチュエータによれば、反射ミラー形成時に電極端子と可動部上の駆動コイルのコイルパターン終端とを電気的に接続して反射ミラーが駆動コイルの一部を兼ねる構成としたので、コイル形成工程の一部を反射ミラー形成工程で置き換えることができ、パターニング等の面倒な作業を必要とするコイル形成工程を少なくできる。従って、製造工程数を削減でき、電磁アクチュエータの製造コストを低減できる利点がある。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に、本発明に係る電磁アクチュエータの第1実施形態の平面図を示す。
図1において、本実施形態の電磁アクチュエータ10は、枠状の支持部11に、一対のトーションバー12,12を介して可動部13が回動可能に軸支されている。これら支持部11、トーションバー12,12及び可動部13は、例えばシリコン基板等の半導体基板により一体的に形成される。可動部13には、周縁部に通電により磁界を発生する駆動コイル14(図2に示す)が、コイルパターン終端のコンタクト部14a(図中、点線で示す)を除いて絶縁膜23で覆われて敷設されている。また、可動部13、トーションバー12,12及び支持部11にかけて、例えば金やアルミニウム等の金属材料で形成された反射ミラー15が設けられている。
支持部11には、例えばワイヤボンディングにより外部回路と電気的に接続して駆動コイル14を外部回路と接続するための一対の電極端子16A,16Bが設けられている。一方の電極端子16Aは、絶縁膜23で覆われていない接続端16aが前記反射ミラー15を介してコイルパターン終端の前記コンタクト部14aと接続し可動部13上のコイルパターンと接続することにより駆動コイル14の一端に接続する。他方の電極端子16Bは、可動部13上のコイルパターンと一体形成されることにより駆動コイル14の他端に接続する。従って、反射ミラー15が、一方の電極端子16Aと可動部13上のコイルパターン終端とを接続するコイル部を兼ねている。
支持部11のトーションバー12,12の軸方向と平行な対辺部の外方に、トーションバー12,12の軸方向と平行な可動部両対辺部の駆動コイル部分に静磁界を作用する一対の静磁界発生手段として永久磁石17,17が、互いに反対磁極が対向するようにして設けられている。尚、静磁界発生手段は電磁石でもよい。
次に、図2を参照して、第1実施形態の電磁アクチュエータ10の製造工程を説明する。
(a)工程では、シリコン基板21上の所定位置に駆動コイル14と一対の電極端子領域22A,22Bを形成する。例えば、シリコン基板21の表裏面を熱酸化した後、酸化膜上に例えばアルミニウム薄膜をスパッタリング等により形成し、駆動コイル14のコイルパターン、一対の電極端子領域、コイルパターン終端のコンタクト部14aにそれぞれ相当する部分を、ポジ型レジストでマスクし、アルミニウム薄膜をエッチングした後、ポジ型レジストを除去する。これにより、駆動コイル14、一対の電極端子領域22A,22B及びコンタクト部14aが形成される。
(b)工程では、例えば、感光性ポリイミドを塗布し、コンタクト部形成部を除いた駆動コイル部分と電極端子形成部及び接続端形成部を除いた電極端子領域22A,22Bをマスクした後、ポリイミドを除去することにより、コンタクト部14aを除いた駆動コイル14部分と電極端子形成部及び接続端形成部を除いた電極端子領域22A,22Bを絶縁膜23で覆う。これにより、コンタクト部14a、一対の電極端子16A,16B及び接続端16aが形成される。
(c)工程では、シリコン基板21の、支持部形成部、可動部形成部及びトーションバー形成部を除いた部分をエッチングにより除去する。これにより、支持部11、一対のトーションバー12,12及び可動部13が形成される。
(d)工程では、接続端16a及びコンタクト部14aを含んで、可動部13、トーションバー12,12及び支持部11にかけて、例えば金の薄膜を蒸着やスパッタリング等により形成して反射ミラー15を形成する。これにより、接続端16aとコンタクト部14aが反射ミラー15を介して電気的に接続し、可動部13上のコイルパターン終端と電極端子16Aを電気的に接続するコイル部を反射ミラー15が兼ねることになる。
尚、反射ミラー材料としてアルミニウム等の腐食対策を必要とする材料を用いた場合は、(d)工程の後に保護膜形成工程を設ければよい。
かかる構成の電磁アクチュエータ10によれば、反射ミラー15が駆動コイル14の一部を兼ねる構成とし、反射ミラー15の形成と同時に一方の電極端子16Aと可動部13上の駆動コイル14のコイルパターンとを電気的に接続することで、2層目コイルの形成工程を反射ミラー形成工程で置き換えることができ、面倒なコイル形成工程を1回にできる。従って、製造工程数を削減でき、電磁アクチュエータの製造コストを低減できる利点がある。また、反射ミラー材料として金のような腐食対策が不要な材料を用いれば、保護膜の形成工程も省略できる。
この電磁アクチュエータ10の動作は、従来と同様で、外部駆動回路から可動部13上の駆動コイル14に電流を供給すると磁界が発生し、この磁界と永久磁石17,17による静磁界との相互作用によりローレンツ力が発生し、トーションバー12,12の軸方向と平行な可動部両対辺部に互いに逆方向の電磁力が発生し、トーションバー12,12を軸中心として可動部13が回動する。この回動動作に伴ってトーションバー12,12が捩じられトーションバー12,12にばね力が発生し、このトーションバー12,12のばね力と発生した電磁力とが釣合う位置まで可動部13は回動する。
駆動コイル14に直流電流を流せば電流量に応じた回動位置で可動部13は停止するので、電流量に応じて可動部13の回動角度を制御して光ビームを所望の方向に偏向可能な光偏向器を実現できる。駆動コイル14に正弦波等の交流電流を流せば可動部13が揺動するので、反射ミラー15により光ビームを偏向走査することができる。駆動コイル14に供給する交流電流の周波数を可動部13の揺動運動の共振周波数に設定すれば、一定周期で連続走査可能な光走査デバイスが実現できる。
次に、本発明の電磁アクチュエータの第2実施形態について説明する。
図3に、第2実施形態の平面図を示す。尚、第1実施形態と同一要素には同一符号を付してある。
図3において、本実施形態の電磁アクチュエータ30は、駆動コイル14、一方の電極端子16A及び反射ミラー15の形態が第1実施形態と異なり、その他の構成は第1実施形態と同様である。ここでは、駆動コイル14、一方の電極端子16A及び反射ミラー15の形態について説明する。
駆動コイル14は、図4の製造工程図で示すが、電極端子16Bと一体形成されて電気的に接続する第1のコイルパターン14Aと、第1のコイルパターン14A上に絶縁膜23を介して積層され第1のコイルパターン14A終端とコンタクト部14aを介して導通する第2のコイルパターン14Bを備える。そして、第2のコイルパターン14B、反射ミラー15及び一方の電極端子16Aは、同時に一体形成され同一材料からなる。従って、第2のコイルパターン14Bが、一方の電極端子16Aと駆動コイル14の第1のコイルパターン終端とを接続するコイル部となる。
図4を参照して、第2実施形態の電磁アクチュエータ30の製造工程を説明する。
(a)工程では、図2の(a)工程と同様に、シリコン基板31上の所定位置に駆動コイル14の第1のコイルパターン14Aと電極端子16Bを形成する。
(b)工程では、図2の(b)工程と同様に、コンタクト部形成部と電極端子形成部を除いて第1のコイルパターン14A上に絶縁膜23を形成する。
(c)工程では、第1のコイルパターン14Aの電極端子16Aと接続する引き出し部分と電極端子16B部分をマスクし、シリコン基板31全面に、例えば金の薄膜を蒸着やスパッタリング等により形成し、(a)工程と同様に、駆動コイル14の第2のコイルパターン14B、反射ミラー15及び電極端子16Aを形成し、前記引き出し部分と電極端子16B部分のマスクを除去する。これにより、第1のコイルパターン14Aと第2のコイルパターン14Bがコンタクト部14aを介して電気的に接続されて駆動コイル14が形成され、駆動コイル14が電極端子16Aに電気的に接続する。
(d)工程では、図2の(c)工程と同様に、シリコン基板31の、支持部形成部、可動部形成部及びトーションバー形成部を除いた部分をエッチングにより除去し、これにより、支持部11、一対のトーションバー12,12及び可動部13が形成される。
尚、反射ミラー材料としてアルミニウム等の腐食対策を必要とする材料を用いた場合は、(c)或いは(d)工程の後に保護膜形成工程を設ければよい。
かかる構成の電磁アクチュエータ30の場合も、第1実施形態と同様に、製造工程数を削減でき電磁アクチュエータの製造コストを低減できる利点がある。また、反射ミラー材料として金のような腐食対策が不要な材料を用いれば、保護膜の形成工程も省略できる。
次に、本発明の電磁アクチュエータの第3実施形態について説明する。
図5は、本発明の第3実施形態である2次元タイプの平面図を示す。
図5において、第3実施形態の電磁アクチュエータ40は、枠状の支持部41に、一対の外側トーションバー42A,42Aを介して枠状の外側可動部43Aが回動可能に軸支されている。外側可動部43Aには、外側トーションバー42A,42Aの軸方向に直交する一対の内側トーションバー42B,42Bを介して平板状の内側可動部43Bが回動可能に軸支されている。これら支持部41、外側及び内側のトーションバー42A,42A、42B,42B及び外側及び内側の可動部43A,43Bは、シリコン基板等の半導体基板で一体的に形成される。外側可動部43Aには、通電により磁界を発生する第2の駆動コイルである外側駆動コイル44A(図6に示す)が敷設され、内側可動部43Bには、通電により磁界を発生する第1の駆動コイルである内側駆動コイル44B(図6に示す)が設けられている。外側駆動コイル44Aは、絶縁膜52により全面が覆われ、内側駆動コイル44Bは、コイルパターン両端のコンタクト部44a,44b(図中、点線で示す)を除いて前記絶縁膜52で覆われている。
支持部41には、例えばワイヤボンディングにより外部回路と電気的に接続して外側駆動コイル44Aと内側駆動コイル44Bを外部回路と接続するための一対の外側電極端子45A,45Bと一対の内側電極端子46A,46Bがそれぞれ設けられている。外側駆動コイル44Aは外側電極端子45A,45Bと直接電気的に接続されている。内側駆動コイル44Bは、内側可動部43B、外側可動部43A、外側トーションバー42A,42A及び支持部41にかけて形成した例えば金やアルミニウム等の金属材料からなる反射ミラー47を介してそのコンタクト部44a,44bと内側電極端子46A,46Bが電気的に接続されている。従って、反射ミラー47が、内側電極端子46A,46Bと内側可動部43B上のコイルパターン終端とを接続するコイル部を兼ねている。
支持部41の外方には、外側トーションバー42A,42Aの軸方向と平行に一対の永久磁石48A,48Aと、内側トーションバー42B,42Bの軸方向と平行に一対の永久磁石48B,48Bとが、互いに反対磁極が対向するようにして設けられている。これらは、外側可動部両対辺部の駆動コイル部分と内側可動部両対辺部の駆動コイル部分とにそれぞれ静磁界を作用する。
次に、図6を参照して、第3実施形態の電磁アクチュエータ40の製造工程を説明する。
(a)工程では、第1実施形態と同様にして、シリコン基板51上の所定位置に外側駆動コイル44A、内側駆動コイル44B、外側電極端子45A,45B、内側電極端子46A,46B及びコンタクト部44a,44bを形成する。ここで、外側駆動コイル44Aは、一回のコイル形成工程で複数ターン形成するために、シリコン基板51の外側トーションバー形成部を介して支持部形成部にコイルパターンを引き回して形成する。また、内側駆動コイル44Bも、一回のコイル形成工程で内側可動部形成部に複数ターン形成する。
(b)工程では、外側電極端子45A,45B、内側電極端子46A,46B及びコンタクト部44a,44bを除いた外側駆動コイル44A部分及び内側駆動コイル44B部分を絶縁膜52で覆う。
(c)工程では、シリコン基板51の、支持部形成部、内外の可動部形成部及びトーションバー形成部を除いた部分をエッチングにより除去する。これにより、支持部41、内外の一対のトーションバー42A,42A、42B,42B及び内外の可動部43A,43Bが形成される。
(d)工程では、コンタクト部44a,44bと内側電極端子46A,46Bが反射ミラー47で電気的に接続するよう、例えば金の薄膜を蒸着やスパッタリング等により形成して反射ミラー47を形成する。これにより、内側駆動コイル44Bと内側電極端子46A,46Bが反射ミラー47を内側駆動コイル44Bの一部として介して電気的に接続する。
尚、反射ミラー材料としてアルミニウム等の腐食対策を必要とする材料を用いた場合は、(d)工程の後に保護膜形成工程を設ければよい。
かかる構成の2次元タイプの電磁アクチュエータ40の場合も、反射ミラー47が内側駆動コイル44Bの一部を兼ねる構成とすることで、面倒なコイル形成工程を従来に比べて少なくできる。従って、製造工程数を削減でき、電磁アクチュエータの製造コストを低減できる利点がある。
2次元タイプの電磁アクチュエータ40の動作原理は、第1及び第2実施形態の1次元タイプと同様で、外側駆動コイル44Aへの通電により発生する磁界と永久磁石48A,48Aによる静磁界との相互作用により外側可動部43Aが、外側トーションバー42A,42Aを軸中心として回動し、内側駆動コイル44Bへの通電により発生する磁界と永久磁石48B,48Bによる静磁界との相互作用により内側可動部43Bが、内側トーションバー42B,42Bを軸中心として回動する。
本発明に係る電磁アクチュエータの第1実施形態を示す平面図 第1実施形態の製造工程の説明図 本発明に係る電磁アクチュエータの第2実施形態を示す平面図 第2実施形態の製造工程の説明図 本発明に係る電磁アクチュエータの第3実施形態を示す平面図 第3実施形態の製造工程の説明図 従来の電磁アクチュエータの製造工程の説明図
符号の説明
10,30,40 電磁アクチュエータ
11,41 支持部
12,42A,42B トーションバー
13,43A,43B 可動部
14,44A,44B 駆動コイル
14a,44a,44b コンタクト部
15,47 反射ミラー
16A,16B,45A,45B,46A,46B 電極端子
17,48A,48B 永久磁石(静磁界発生手段)

Claims (6)

  1. 枠状の支持部と、可動部と、前記支持部の枠内に前記可動部を揺動可能に軸支するトーションバーとを半導体基板で一体形成し、前記可動部に駆動コイル及び反射ミラーを備え、前記可動部の前記トーションバーと平行な両対辺部の駆動コイル部分に静磁界を作用させる静磁界発生手段を備え、前記駆動コイルの一対の電極端子を、前記支持部に設ける構成の電磁アクチュエータであって、
    前記駆動コイルが、前記反射ミラーと同時に形成されて前記電極端子と前記可動部上のコイルパターン終端とを接続するコイル部を備える構成としたことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 前記駆動コイルが、前記一対の電極端子の他方と接続して前記可動部上に設けられる第1のコイルパターンと、該第1のコイルパターン上に絶縁膜を介して積層され前記第1のコイルパターン終端とコンタクト部を介して導通すると共に前記一対の電極端子の一方と接続する第2のコイルパターンとを備え、該第2のコイルパターンを、前記反射ミラーと同時に形成して前記コイル部を形成する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の電磁アクチュエータ。
  3. 前記駆動コイルが、前記一対の電極端子の他方と接続して前記可動部上に設けられるコイルパターンを備え、前記反射ミラーを、前記コイルパターンの終端とコンタクト部を介して導通すると共に前記一対の電極端子の一方と接続するよう前記コイルパターン上に絶縁膜を介して積層形成し、前記反射ミラーが前記コイル部を兼ねる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の電磁アクチュエータ。
  4. 前記可動部が、前記反射ミラーを備える内側可動部と該内側可動部の外側に設けた枠状の外側可動部とからなり、前記外側可動部を前記支持部に外側トーションバーで回動可能に軸支し、前記内側可動部を前記外側可動部に外側トーションバーの軸方向に直交する内側トーションバーで回動可能に軸支する構成である請求項1〜3のいずれか1つに記載の電磁アクチュエータ。
  5. 内側可動部駆動用の第1の駆動コイルと外側可動部駆動用の第2の駆動コイルとを形成し、前記第1の駆動コイルが前記コイル部を備える構成である請求項4に記載の電磁アクチュエータ。
  6. 前記反射ミラーを金で形成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の電磁アクチュエータ。
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