JP2007250676A - 異種材料の積層基板の製造方法 - Google Patents

異種材料の積層基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007250676A
JP2007250676A JP2006069801A JP2006069801A JP2007250676A JP 2007250676 A JP2007250676 A JP 2007250676A JP 2006069801 A JP2006069801 A JP 2006069801A JP 2006069801 A JP2006069801 A JP 2006069801A JP 2007250676 A JP2007250676 A JP 2007250676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
single crystal
layer
seed
amorphous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006069801A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Matsuyama
勇 松山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2006069801A priority Critical patent/JP2007250676A/ja
Publication of JP2007250676A publication Critical patent/JP2007250676A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Recrystallisation Techniques (AREA)

Abstract

【課題】サファイア基板等の単結晶の支持基板に、直接単結晶シリコン層等の単結晶層を形成するときに、結晶欠陥の形成を防止する。
【解決手段】異種材料の積層基板の製造方法が、非晶質相構造をとることが可能な材料で形成された単結晶の種基板の一の面に親水化処理により第1の水酸基膜を形成する工程と、種基板とは異なる材料で形成された単結晶の支持基板の一の面に種基板と同一の材料で非晶質層を形成する工程と、この非晶質層上に親水化処理により第2の水酸基膜を形成する工程と、親水化処理をした前記非晶質層を形成した前記支持基板と、親水化処理をした前記種基板とを押圧して接合する工程と、固相エピタキシャル成長法により単結晶層を形成する工程と、種基板を接合界面を含めて除去し、単結晶層を露出させる工程とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、単結晶の支持基板上に、直接異種材料の単結晶層を積層した積層基板の製造方法に関し、特に半導体集積回路やフォトダイオード等の電子および光デバイスの製造に用いるサファイア基板上に異種材料である単結晶シリコン層を形成したSOS(Silicon On Sapphire)構造等の異種材料の積層基板の製造方法に関する。
異種材料を積層した基板の一種に、半導体装置の製造に用いられるSOS構造の積層基板がある。
SOS構造の積層基板は、サファイア基板に単結晶シリコン層を積層して形成され、そのサファイア基板が非常に優れた絶縁性を有しているため、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)素子等の半導体素子を形成した場合に、SOI(Silicon On Insulator)構造の積層基板に形成された半導体素子に比べて電流リークを抑制することが可能になり、半導体装置の電気特性を改善する積層基板として注目されている。
このような、SOS構造の積層基板を製造する場合に、サファイア基板上に直接エピタキシャル成長法により単結晶シリコン層を形成すると、サファイア基板と単結晶シリコン層との格子定数や熱膨張係数の相違に起因して、単結晶シリコン層に結晶欠陥が生じやすく、単結晶シリコン層に形成した半導体素子の電気特性を悪化させるという問題がある。
このため、サファイア基板と単結晶シリコンからなるシリコン基板とにそれぞれ2酸化珪素(SiO)からなるシリコン酸化膜を形成し、これらのシリコン酸化膜同士を合わせ、シリコン酸化膜の比較的低い融点を利用してサファイア基板とシリコン基板とをシリコン酸化膜を介して接合し、シリコン酸化膜をバッファ層として格子定数や熱膨張係数の相違に起因する応力により誘発される結晶欠陥を軽減しているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
従来、サファイア基板に単結晶シリコン層を直接形成する場合に、第1ステップとしてCVD(Chemical Vapor Deposition)法により反応管中にシリコン(Si)の供給源としてモノシラン(SiH)を、キャリアガスとして水素(H)を導入し、反応管の圧力を大気圧に保ちながら基板温度を955℃に設定して(1−102)R面のサファイア基板上に、0.33μm/分程度の成長速度で(100)結晶面を有する単結晶シリコン膜を0.2μm厚に成膜し、第2ステップとして形成した単結晶シリコン膜に、室温で130KeV、ドーズ量10×1015/cmでシリコンイオン(Si)を注入して単結晶シリコンを一旦非晶質化させ、第3ステップとして水素雰囲気中、温度960℃で2時間のアニール処理を行うことで非晶質化された単結晶シリコン膜のおもて面側に残留した単結晶シリコンを種として非晶質層の固相エピタキシャル成長を行う。このアニールによりおもて面側の単結晶シリコン層500Å程度エッチングされる。更に水素と塩化水素(HCl)の混合ガスを用いて600〜800Å程度のエッチングを行った後に、結晶欠陥が低減された基板界面近傍の残っている単結晶シリコン層上に、上記最初のCVD法と同じ成長速度、基板温度により4500〜5500Å程度の追加の単結晶シリコン層を形成し、サファイア基板に形成した単結晶シリコン層の結晶欠陥を低減させている(例えば、非特許文献1、特許文献2参照。)。
上記の3つのステップの固相エピタキシャル成長法で形成されたサファイア基板上の単結晶シリコン層は、非特許文献1の図2に示されたRBS(Rutherford Backscattering Spectrum)測定結果によれば、ヘリウムイオン散乱カウント数が減少して結晶性が改善されてはいるものの、基板界面の近傍においてはバルクシリコンの状態には達していないことが判る。
このことは、サファイア基板と単結晶シリコン層との基板界面の近傍での結晶再配列化が十分に進んでいないことが原因と考えられ、単結晶シリコン膜の非晶質化のために注入されたイオンが深さ方向に濃度分布を持つことにより生ずる非晶質化率のムラが、その要因の一つと考えられている。
この深さ方向の非晶質化率のムラを改善するために、上記非特許文献1等と同様にして第3ステップの非晶質層の固相エピタキシャル成長法を行った後に、新たに形成された単結晶シリコン層に第2ステップより比較的低いエネルギでおもて面側を狙ったイオン注入を行い、単結晶シリコン層のおもて面領域を非晶質化し、この非晶質層を基板界面近傍の単結晶シリコンを種にして固相エピタキシャル成長法により単結晶化し、サファイア基板に直接形成した単結晶シリコン層の結晶欠陥を低減させているものもある(例えば、非特許文献2参照。)。
異種材料を直接積層した積層基板を形成する場合の他の方法として、(100)ガリウム砒素(GaAs)基板および(100)リン化インジウム(InP)基板を、硫酸(HSO)と過酸化水素(H)と水(HO)の混合液でエッチングし、フッ化水素酸処理および水洗を行ってそれぞれの基板に水酸基膜を形成し、乾燥後にそれぞれの基板を貼り合わせて水酸基膜同士を密着させ、基板に30g/cm程度の錘を載せ、処理温度450〜700℃の水素雰囲気中で30分間のアニール処理を行い、ガリウム砒素基板とリン化インジウム基板とを直接貼り合わせているものがある(例えば、非特許文献3参照。)。
特開2003−31781号公報(第4頁段落0019−0022、および同頁段落0027、第3図) 特開昭56−142626号公報(第2頁左上欄9行−左下欄9行、第1図) Jun Amano 他1名、「A novel three−step process for low−defect−density sillicon on sapphire」、Applied Phisics Letters、American Institute of Physics、1981年、Vor39、p.163−165、図1、図2 T.J.Magree 他2名、「Characteristics of the material improvement process for sillicon on sapphire by solid phase epitaxial regrowth」、Journal of Vacuum Science Technology、American Vacuum Society、1984年、A2 Vor2、p.569−573、図1、図3 和田 浩 他1名、「異種半導体基板の直接接着と光デバイスへの応用」、応用物理、1994年、第63巻、第1号、p.53−56
しかしながら、上述した従来の非特許文献1および特許文献2の技術においては、サファイア基板に形成した単結晶シリコン膜を、イオン注入により一旦非晶質化させ、その後に非晶質化された単結晶シリコン膜のおもて面側に残留した単結晶シリコンを種としてアニール処理により非晶質層を固相エピタキシャル成長によって単結晶化し、新たに形成された単結晶シリコン層のおもて面側をエッチングにより除去した後に、結晶欠陥が低減された単結晶シリコン層上にCVD法により追加の単結晶シリコン層を形成しているため、結晶欠陥が低減されたといえども、基板界面近傍の単結晶シリコン層には結晶欠陥が含まれており、成長する単結晶シリコン層にも結晶欠陥が形成されるおそれがあるという問題がある。
非特許文献2の技術においては、上記非特許文献1等と同様に固相エピタキシャル成長法により形成された単結晶シリコン層に低いエネルギでイオン注入を行って再度単結晶シリコン層を非晶質化し、基板界面近傍の単結晶シリコンを種にして固相エピタキシャル成長により単結晶シリコン層を形成しているため、種となる基板界面近傍の単結晶シリコン層には結晶欠陥が含まれており、これを種として成長する単結晶シリコンにも結晶欠陥が形成されるおそれがあるという問題がある。
つまり、非特許文献1、2および特許文献1においては、いずれも非晶質化のための注入イオンが、シリコン層内部で分布を持つので、非晶質化率にムラが生じ、固相エピタキシャル成長を行った時に、この非晶質化されていない部分(欠陥を多く含む単結晶)の結晶の再配列が進まないので、欠陥のまま残ることになる。
また、非特許文献1、2および特許文献1の技術においては、いずれの場合も第2ステップにおけるイオン注入は、基板界面近傍を非晶質化するために高いエネルギで行われているため、イオン注入時の相互拡散によりサファイア基板からのアルミニウム(Al)原子が単結晶シリコン層中に拡散し、リーク電流の増加等による電気特性の悪化が懸念されるという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、サファイア基板等の単結晶の支持基板に、直接単結晶シリコン層等の単結晶層を形成するときに、結晶欠陥を低減すると共に支持基板からの原子の拡散を防止することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、異種材料の積層基板の製造方法が、非晶質相構造をとることが可能な材料で形成された単結晶の種基板の一の面に、親水化処理により第1の水酸基膜を形成する工程と、前記種基板とは異なる材料で形成された単結晶の支持基板の一の面に、前記種基板と同一の材料で非晶質層を形成する工程と、該非晶質層上に、親水化処理により第2の水酸基膜を形成する工程と、親水化処理をした前記非晶質層を形成した前記支持基板と、親水化処理をした前記種基板とを接合する工程と、前記種基板を種にし、固相エピタキシャル成長法により、前記非晶質層を単結晶化させて単結晶層を形成する工程とを備えることを特徴とする。
また、前記非晶質層を単結晶化させて単結晶層を形成した後の前記種基板を、前記単結晶層との接合界面を含めて除去し、前記形成した単結晶層を露出させる工程を備えることを特徴とする。
これにより、本発明は、欠陥の少ない良好な単結晶基板を種として、支持基板上に直接形成した非晶質層を固相エピタキシャル成長により単結晶化することが可能になり、支持基板上に直接形成する単結晶層への結晶欠陥の形成を防止することができると共に支持基板からの原子の拡散を防止することができるという効果が得られる。
また、種基板を単結晶層との接合界面を含めて除去するので、接合界面における不純物による界面準位をも除去することができるという効果が得られる。
以下に、図面を参照して本発明による異種材料の積層基板の製造方法の実施例について説明する。
図1は実施例の積層基板の製造方法を示す説明図である。
本実施例の積層基板は、サファイア基板に異種材料である単結晶シリコン層を直接形成したSOS構造の積層基板(エピタキシャル成長基板)である。
図1において、1は支持基板としてのサファイア基板であり、単結晶の酸化アルミニウム(Al)からなる円盤状の薄板であって、優れた絶縁性を有している。
本実施例のサファイア基板1は、その面方位がR面((1−102)結晶面をいう。以下、(1−102)R面と記す。)に加工されている。
2は種基板としてのシリコン基板であり、サファイア基板1とは異種の材料である単結晶シリコンであって、固相エピタキシャル成長における種として機能する。
本実施例のシリコン基板2は、面方位が(100)結晶面を有し、50μm程度の厚さに加工されている。
以下に、図1を用い、Pで示す工程に従って本実施例の積層基板の製造方法について説明する。
P1、シリコン基板2を、酸系溶液(硫酸、または塩酸(HCl)と過酸化水素と水の混合液)に室温で浸漬する親水化処理を行い、シリコン基板2のおもて面に水酸基(OH−)を吸着させて、最表面を水酸基で終端させた第1の水酸基膜3aを形成する。
P2、サファイア基板1のおもて面を清浄化処理し、最表面を酸素(O)で終端された一様な状態とするために、例えば、温度1000℃、大気圧下で、流量5SLM(Standard Liter per Minute)程度の酸素(O)を流しながら、サファイア基板1のおもて面の熱クリーニングを行う。
次いで、熱クリーニング後のサファイア基板1のおもて面上にCVD法により所定の厚さ(例えば3000Å程度)の非晶質シリコン層4を成膜する。
この場合の成膜条件を、例えば温度540℃、圧力0.5Torr程度の減圧下で、モノシランの流量1SLM程度とすれば、非晶質シリコンの成長速度を20Å/分程度とすることができる。
P3、上記工程P1と同様にして、サファイア基板1上に形成された非晶質シリコン層4のおもて面に、親水化処理により非晶質シリコン層4の最表面を水酸基で終端させた第2の水酸基膜3bを形成する。
P4、シリコン基板2上に形成した第1の水酸基膜3aと、サファイア基板1の非晶質シリコン層4上に形成した第2の水酸基膜3bとを、室温の水素雰囲気中で、錘等を用いて30g/cmの圧力で押圧しながら貼り合わせる。
この第1の水酸基膜3aと第2の水酸基膜3bとの接触により、これらの水酸基間で水素結合が生じて接触面同士が密着し、非晶質シリコン層4とシリコン基板2とが比較的弱い強度で接合される。
ここで、貼り合わせる両者の表面は、実験室雰囲気からなる物質の汚染のない清浄面であること、および水酸基で終端された一様な化学結合状態となっていることが重要である。
P5、この非晶質シリコン層4とシリコン基板2とを接合した状態のまま、水素中で、例えば、水素の流量5SLM、温度550℃で30分間のアニール処理を行い、続いて温度1000℃のアニール処理を行う。
この比較的低い温度領域(本実施例では550℃)でのアニール処理のときに、(100)結晶面を有するシリコン基板2側から、非晶質シリコン層4へ向かって脱水縮合反応が起こり、シリコン原子同士の化学結合が生じ、連鎖的にサファイア基板1側に向けて非晶質から単結晶構造への再配列が進み、非晶質シリコン層4の全てが単結晶化される。
また、比較的高い温度領域(本実施例では1000℃)での水素雰囲気下のアニール処理のときに、脱水縮合により結合強度が更に増加すると共に、高温水素による還元作用によりシリコン基板2と単結晶シリコン層5との図1に破線で示す界面(接合界面6という。)に残留する酸化物が還元され、単結晶シリコン中のシリコン同士の結合と同様の無欠陥の良好な接合界面6が形成される。
このように、本実施例では、非晶質シリコン層4に密着させたシリコン基板2を種として固相エピタキシャル成長により非晶質シリコン層4を結晶化して単結晶シリコン層5が形成される。
P6、単結晶シリコン層5を形成した後に、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法等による研磨、またはフッ酸系もしくは硝酸系のエッチング液によるエッチングにより、種としたシリコン基板2および接合界面6、並びに形成された単結晶シリコン層5のシリコン基板2側の一部を除去してサファイア基板1上に規定の厚さ(例えば、1000Å)の単結晶シリコン層5を形成する。
なお、上記の工程における各アニール処理の場合に、300℃以上の温度を用いるときは、その昇温または降温は、例えば3℃/分程度のゆるかな温度勾配とするとよい。サファイアとシリコンとの熱膨張係数は2倍以上異なるため、大きな熱膨張係数差に起因する歪により生ずる結晶欠陥の形成を防止することができるからである。
上記のようにして形成された本実施例のSOS構造の積層基板は、サファイア基板1上に、CVD法により最初から直接非晶質シリコン層4を形成するので、形成された非晶質シリコン層4に非晶質化率のムラが生じることはなく、その後に行われる固相エピタキシャル成長において、良好な一様の単結晶シリコン層5を形成することができる。
また、種結晶として用いるシリコン基板2を予め非晶質シリコン層4とは独立に準備しておくことができるので、無欠陥の薄膜基板を用いることができ、固相エピタキシャル成長により形成される単結晶シリコン層5に結晶欠陥が転写されることはない。
また、単結晶シリコン層5の形成後に、種としたシリコン基板2を接合界面6を含めて除去するので、シリコン基板2を貼り合わせた時の接合界面6に存在することが懸念される極少数の炭素や窒素等の不純物原子により形成される界面準位等をも取り除くことができ、極めて良好な単結晶シリコン層5を有するSOS構造の積層基板を得ることができる。
更に、非晶質シリコン層4を、イオン注入によらず、CVD法により直接サファイア基板1上に形成するので、非晶質シリコン層4とサファイア基板1との界面において相手材が原子レベルで互いの層に拡散することはなく、非常にシャープな基板界面を得ることができ、単結晶シリコン層5へのアルミニウム原子の拡散も極力抑制できるため、良好な電気特性を有する単結晶シリコン層5を得ることができる。
なお、本実施例では、工程P6においてシリコン基板2等を除去するときに、CMP法による研磨を用いるとして説明したが、シリコン基板2等を除去する方法は前記に限らず、他の研磨法やグラインダによる研削等であってもよく、シリコンの酸化後に形成された酸化膜をエッチングにより除去する犠牲酸化法であってもよい。
また、本実施例では、最初にシリコン基板2上に第1の水酸基膜3aを形成(工程P1)し、次いで工程P2でサファイア基板1上に形成した非晶質シリコン層4上に第2の水酸基膜3bを形成(工程P3)するとして説明したが、工程の順を、工程P2、P3、P1の順にしてもよく、工程P2を最初に行い、次工程において、シリコン基板2とサファイア基板1上の非晶質シリコン層4とに、同時に親水化処理を行ってそれぞれの水酸基膜を形成するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施例では、種となる欠陥のない単結晶のシリコン基板上に親水化処理により形成した第1の水酸基膜と、サファイア基板上に形成した非晶質シリコン層上に親水化処理により形成した第2の水酸基膜とを密着させて、非晶質シリコン層とシリコン基板とを接合し、シリコン基板を種にして固相エピタキシャル成長法により、サファイア基板上に直接形成した非晶質シリコン層を単結晶化することが可能になり、サファイア基板上に直接形成された異種材料である単結晶シリコン層への結晶欠陥の形成を低減することができると共に、イオン注入工程を用いないので、サファイア基板からのアルミニウム原子の拡散を抑制することができる。
また、種としたシリコン基板を単結晶シリコン層との接合界面を含めて除去することによって、接合界面における不純物による界面準位をも除去することができ、サファイア基板上に直接形成された単結晶シリコン層の結晶品質を無欠陥なものとすることができる。
なお、本実施例においては、支持基板としての(1−102)R面のサファイア基板上に形成した非晶質シリコン層に種基板としての(100)シリコン基板を貼り付け、非晶質シリコン層を固相エピタキシャル成長法により単結晶シリコン層を形成するとして説明したが、支持基板および種基板は前記に限らず、支持基板を面方位がC面((0001)結晶面をいう。(0001)C面と記す。)のサファイア基板とし、種基板を(0001)結晶面を有する窒化ガリウム(GaN)の基板として、上記と同様の工程により(0001)C面のサファイア基板上に形成した非晶質窒化ガリウム層に親水化処理を施し、これに親水化処理を施した窒化ガリウム基板を貼り付け、非晶質窒化ガリウム層を固相エピタキシャル成長法により単結晶窒化ガリウム層を形成するようにしてもよい。これによってもサファイア基板上に無欠陥の単結晶窒化ガリウム層が直接形成された良好な積層基板を得ることができる。
また、本実施例においては、異種材料を積層した基板としてSOS構造の積層基板を例に説明したが、上記で示した単結晶層の形成技術は他の異種材料を積層した基板にも適用することができる。
つまり、種基板を非晶質相構造をとることが可能な材料(上記シリコンや窒化ガリウム以外の材料としては、例えばガリウム砒素やリン化インジウム、金属材料等がある。)で形成された単結晶の基板とし、支持基板を種基板とは異なる材料で形成された単結晶の基板とし、支持基板上に種基板と同一の材料で形成された非晶質層に種基板を貼り付け、これを種にして非晶質層を固相エピタキシャル成長法により単結晶化させて、支持基板上に単結晶層を形成するようにすれば、上記と同様の効果を得ることができる。
実施例の積層基板の製造方法を示す説明図
符号の説明
1 サファイア基板
2 シリコン基板
3a 第1の水酸基膜
3b 第2の水酸基膜
4 非晶質シリコン層
5 単結晶シリコン層
6 接合界面

Claims (6)

  1. 非晶質相構造をとることが可能な材料で形成された単結晶の種基板の一の面に、親水化処理により第1の水酸基膜を形成する工程と、
    前記種基板とは異なる材料で形成された単結晶の支持基板の一の面に、前記種基板と同一の材料で非晶質層を形成する工程と、
    該非晶質層上に、親水化処理により第2の水酸基膜を形成する工程と、
    親水化処理をした前記非晶質層を形成した前記支持基板と、親水化処理をした前記種基板とを押圧して接合する工程と、
    前記種基板を種にし、固相エピタキシャル成長法により、前記非晶質層を単結晶化させて単結晶層を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする異種材料の積層基板の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記非晶質層を単結晶化させて単結晶層を形成した後の前記種基板を、前記単結晶層との接合界面を含めて除去し、前記形成した単結晶層を露出させる工程を備えることを特徴とする異種材料の積層基板の製造方法。
  3. 請求項2において、
    前記接合界面を含めた種基板の除去を、CMP法により行うことを特徴とする異種材料の積層基板の製造方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項において、
    前記支持基板と前記種基板とを押圧して接合する工程を、室温の水素雰囲気中で、30g/cmの圧力で押圧して行うことを特徴とする異種材料の積層基板の製造方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項において、
    前記支持基板を、(1−102)R面のサファイア基板とし、前記種基板をシリコンからなる(100)シリコン基板としたことを特徴とする異種材料の積層基板の製造方法。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項において、
    前記支持基板を、(0001)C面のサファイア基板とし、前記種基板を窒化ガリウムからなる(0001)窒化ガリウム基板としたことを特徴とする異種材料の積層基板の製造方法。
JP2006069801A 2006-03-14 2006-03-14 異種材料の積層基板の製造方法 Pending JP2007250676A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006069801A JP2007250676A (ja) 2006-03-14 2006-03-14 異種材料の積層基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006069801A JP2007250676A (ja) 2006-03-14 2006-03-14 異種材料の積層基板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007250676A true JP2007250676A (ja) 2007-09-27

Family

ID=38594674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006069801A Pending JP2007250676A (ja) 2006-03-14 2006-03-14 異種材料の積層基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007250676A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130119519A1 (en) * 2010-07-30 2013-05-16 Kyocera Corporation Composite substrate, electronic component, and method for manufacturing composite substrate, and method for manufacturing electronic component
JPWO2014038694A1 (ja) * 2012-09-07 2016-08-12 京セラ株式会社 複合基板およびその製造方法
JP2017208376A (ja) * 2016-05-16 2017-11-24 日本放送協会 固体撮像素子及びその製造方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01270309A (ja) * 1988-04-22 1989-10-27 Seiko Epson Corp 薄膜形成方法
JPH02143415A (ja) * 1988-11-24 1990-06-01 Nippon Sheet Glass Co Ltd 単結晶シリコン膜の形成方法
JPH02284416A (ja) * 1989-04-25 1990-11-21 Mitsubishi Electric Corp 半導体単結晶層の形成方法及び形成装置
JPH04267518A (ja) * 1991-02-22 1992-09-24 Hokuriku Electric Ind Co Ltd 半導体薄膜素子の製造方法
JPH04280623A (ja) * 1991-03-08 1992-10-06 Ricoh Co Ltd 半導体膜の製造方法
JPH05275665A (ja) * 1991-11-20 1993-10-22 Canon Inc 半導体装置及びその製造方法
JPH11307747A (ja) * 1998-04-17 1999-11-05 Nec Corp Soi基板およびその製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01270309A (ja) * 1988-04-22 1989-10-27 Seiko Epson Corp 薄膜形成方法
JPH02143415A (ja) * 1988-11-24 1990-06-01 Nippon Sheet Glass Co Ltd 単結晶シリコン膜の形成方法
JPH02284416A (ja) * 1989-04-25 1990-11-21 Mitsubishi Electric Corp 半導体単結晶層の形成方法及び形成装置
JPH04267518A (ja) * 1991-02-22 1992-09-24 Hokuriku Electric Ind Co Ltd 半導体薄膜素子の製造方法
JPH04280623A (ja) * 1991-03-08 1992-10-06 Ricoh Co Ltd 半導体膜の製造方法
JPH05275665A (ja) * 1991-11-20 1993-10-22 Canon Inc 半導体装置及びその製造方法
JPH11307747A (ja) * 1998-04-17 1999-11-05 Nec Corp Soi基板およびその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130119519A1 (en) * 2010-07-30 2013-05-16 Kyocera Corporation Composite substrate, electronic component, and method for manufacturing composite substrate, and method for manufacturing electronic component
JPWO2014038694A1 (ja) * 2012-09-07 2016-08-12 京セラ株式会社 複合基板およびその製造方法
US9711418B2 (en) 2012-09-07 2017-07-18 Kyocera Corporation Composite substrate with a high-performance semiconductor layer and method of manufacturing the same
JP2017208376A (ja) * 2016-05-16 2017-11-24 日本放送協会 固体撮像素子及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6831911B2 (ja) 向上した電荷捕獲効率を有する高抵抗率シリコンオンインシュレータ基板
JP6650463B2 (ja) 電荷トラップ層を備えた高抵抗率の半導体・オン・インシュレーターウェハーの製造方法
KR100352368B1 (ko) 반도체기판 및 이것의 제조방법
JP7206366B2 (ja) 高抵抗率半導体・オン・インシュレータウエハおよび製造方法
JP2008198656A (ja) 半導体基板の製造方法
JP2006148066A (ja) ゲルマニウム・オン・インシュレータ(GeOI)型ウェーハの製造方法
JP2994837B2 (ja) 半導体基板の平坦化方法、半導体基板の作製方法、及び半導体基板
US11587824B2 (en) Method for manufacturing semiconductor structure
US20170025306A1 (en) Methods for preparing layered semiconductor structures and related bonded structures
US7446016B2 (en) Method for producing bonded wafer
US7977221B2 (en) Method for producing strained Si-SOI substrate and strained Si-SOI substrate produced by the same
JP2005311199A (ja) 基板の製造方法
JP4654710B2 (ja) 半導体ウェーハの製造方法
JP2007250676A (ja) 異種材料の積層基板の製造方法
EP4299802A1 (en) Nitride semiconductor substrate and manufacturing method therefor
JP4613656B2 (ja) 半導体ウエーハの製造方法
US10796946B2 (en) Method of manufacture of a semiconductor on insulator structure
JP3342442B2 (ja) 半導体基板の作製方法及び半導体基板
US7691725B2 (en) Method for manufacturing semiconductor device
JP2006216661A (ja) 半導体ウェーハの製造方法
JP3352196B2 (ja) 貼り合わせ基板の製造方法及び半導体基体の製造方法
JP2000277403A (ja) 半導体基体の作製方法
JP2005109464A (ja) 貼り合せウェーハの製造方法および貼り合わせウェーハ
JP2000150838A (ja) 半導体基板及び半導体基板の作製方法
JP2004343046A (ja) ヘテロエピタキシのためのコンプライアント基板、ヘテロエピタキシャル構造、及びコンプライアント基板を製造する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080730

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20081210

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20090127

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20120124

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120126

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120904

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02