JP2007250383A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の車両用灯具では、複合の配光パターンが得られず、走行用配光パターンの光量を調整することができず、灯具のレイアウト自由度が制限される。
【解決手段】リフレクタ3Rは、放物面を基本とするメイン反射面4サブ反射面5を有する。バルブ2Rは、メイン反射面4の光軸ZR−ZRに対して直交するように配置されている。バルブ2Rは、バルブ軸ZB−ZB方向に直列に配列されているメインフィラメント7サブフィラメント8とシェード9を有する。メインフィラメント7は、メイン反射面4の焦点FMもしくはその近傍に位置する。サブフィラメント8は、サブ反射面5の焦点FSもしくはその近傍に位置する。シェード9は、サブフィラメント8に隣接してサブフィラメント8から放射される光のうちメイン反射面4に入射する部分の光を遮蔽する。この結果、複合の配光パターンが得られ、配光パターンの光量を調整でき、灯具のレイアウト自由度が増す。
【選択図】 図1

Description

この発明は、1つのランプユニットで2つのランプ機能を有する車両用灯具に関するものである。
この種の車両用灯具は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、従来の車両用灯具について説明する。従来の車両用灯具は、プロジェクタタイプのランプであって、リフレクタと、前記リフレクタに取り付けられているバルブと、凸レンズと、を備える。前記リフレクタは、楕円を基本とする単一の反射面を有する。前記バルブは、バルブ軸が前記反射面および前記凸レンズの光軸の方向に配置されており、メインフィラメントおよびサブフィラメントおよびシェードを有する。前記メインフィラメントおよび前記サブフィラメントは、バルブ軸方向に直列に配列されており、前記メインフィラメントは、後側に位置し、前記サブフィラメントは、前側に位置し、前記シェードは、前記サブフィラメントの上側に隣接している。前記反射面の第1焦点は、前記メインフィラメントと前記サブフィラメントとの間に位置する。
以下、従来の車両用灯具の作用について説明する。前記メインフィラメントを点灯すると、前記メインフィラメントから放射される光は、反射面で反射されてこの反射面の2つの焦点のうち他の1つの焦点に集光して前記凸レンズを経て外部に走行用配光パターンとして照射される。また、前記サブフィラメントを点灯すると、前記サブフィラメントの上側から放射される光は、前記シェードで遮蔽される。一方、前記サブフィラメントの下側から放射される光は、反射面で反射されてこの反射面の第2焦点に集光して前記凸レンズを経て外部にすれ違い用配光パターンとして照射される。
ところが、従来の車両用灯具は、単一の反射面からなるものであるから、メインフィラメント点灯時において、走行用配光パターンの単一の配光パターンが得られるだけであって、複合の配光パターンが得られない。また、従来の車両用灯具は、シェードによりすれ違い用配光パターンの光量(光束、光度、照度)を調整することができるが、走行用配光パターンの光量を調整することができない。さらに、従来の車両用灯具は、バルブが反射面および凸レンズの光軸の方向に配置されているので、奥行き方向の寸法が大きくなり、灯具のレイアウト自由度が制限される。
特開平5−334902号公報
この発明が解決しようとする問題点は、従来の車両用灯具では、複合の配光パターンが得られないという点と、走行用配光パターンの光量を調整することができないという点と、灯具のレイアウト自由度が制限されるという点と、にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、リフレクタが放物面を基本とするメイン反射面およびサブ反射面を有し、バルブ軸がメイン反射面の光軸に対してほぼ直交するように配置されているバルブが、バルブ軸方向に直列に配列されているメイン光源およびサブ光源とシェードを有し、メイン光源がメイン反射面の焦点もしくはその近傍に位置し、サブ光源がサブ反射面の焦点もしくはその近傍に位置し、シェードがサブ光源に隣接してサブ光源から放射される光のうちメイン反射面に入射する部分の光を遮蔽し、メイン反射面がメイン光源から放射される光を反射させて1のランプ機能のメイン配光パターンを形成し、サブ反射面がメイン光源から放射される光を反射させて1のランプ機能のサブ配光パターンを形成し、かつ、サブ光源から放射される光を反射させて他のランプ機能の配光パターンを形成する、ことを特徴とする。
この発明(請求項2にかかる発明)は、サブ反射面がメイン反射面の上側と下側のうち少なくともいずれか一方側に位置し、バルブ軸がほぼ水平をなし、メイン光源が車両中央側に位置し、サブ光源が車両外側に位置し、シェードがサブ光源の後側に位置する、ことを特徴とする。
この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、メイン反射面とサブ反射面との複合の反射面からなるものであるから、メイン光源点灯時において、メイン反射面により1のランプ機能のメイン配光パターンが形成され、かつ、サブ反射面により1のランプ機能のサブ配光パターンが形成される。このように、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、1のランプ機能の配光パターンがメイン配光パターンとサブ配光パターンとの複合の配光パターンとして得られるので、種々様々な配光パターンのニーズに対応することができ、しかも、交通安全に貢献することができる。
また、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、メイン反射面およびサブ反射面およびシェードを調整することにより、1のランプ機能のメイン配光パターンの光量とサブ配光パターンの光量と他のランプ機能の配光パターンの光量とを任意にかつ最適に調整配分することができる。この結果、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、光量が任意にかつ最適に調整配分されている1のランプ機能のメイン配光パターンとサブ配光パターンと他のランプ機能の配光パターンとが得られるので、種々様々な配光パターンのニーズに対応することができ、しかも、交通安全に貢献することができる。
さらに、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、バルブがメイン反射面の光軸に対してほぼ直交するように配置されているので、奥行き方向の寸法を小さくすることができ、その分、灯具のレイアウト自由度が増してデザインが向上される。
さらにまた、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、メイン反射面で1のランプ機能のメイン配光パターンを形成し、かつ、サブ反射面で他のランプ機能の配光パターンを形成するので、必要最低限の他のランプ機能の配光パターンの光量を得ることができ、かつ、必要最大限の1のランプ機能のメイン配光パターンの光量が得ることができる。しかも、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、メイン光源から放射される光を、メイン反射面で反射させて1のランプ機能のメイン配光パターンを形成し、かつ、サブ反射面で反射させて1のランプ機能のサブ配光パターンを形成し、一方、サブ光源から放射される光をサブ反射面で反射させて他のランプ機能の配光パターンを形成するものであるから、各配光パターンを容易にかつ確実に制御することができる。
さらにまた、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、前記の課題を解決するための手段により、メイン光源の点灯時において、メイン反射面で形成される1のランプ機能のメイン配光パターンを走行用配光パターンとし、かつ、サブ反射面で形成される1のランプ機能のサブ配光パターンを走行用配光パターンの左右端から外側に位置するワイド用配光パターンとすることができ、また、サブ光源の点灯時において、サブ反射面で形成される他のランプ機能の配光パターンをデイタイムランプ用配光パターンとすることができる。このように、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、1のランプ機能の配光パターンがメイン配光パターンの走行用配光パターンとサブ配光パターンのワイド用配光パターンとの複合の配光パターンとして得られるので、種々様々な配光パターンのニーズに対応することができ、しかも、交通安全に貢献することができる。
さらにまた、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、シェードがサブ光源の後側に位置するので、シェードのサブ光源と対向する面を反射面とすることにより、サブ光源の点灯時において、サブ光源から直接放射される光(直射光)と、サブ光源から放射されシェードで反射された光(シェード反射光)と、を有効に利用することができ、他のランプ機能の配光パターンのデイタイムランプ用配光パターンの光量を増加させることができ、交通安全に貢献することができる。
以下、この発明にかかる車両用灯具の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。図面において、符号「F」は、自動車(車両)Cの前方向(自動車Cの前進方向)を示す。符号「B」は、自動車Cの後方向を示す。符号「U」は、ドライバー側から前方向を見た上方向を示す。符号「D」は、ドライバー側から前方向を見た下方向を示す。符号「L」は、ドライバー側から前方向を見た場合の左方向を示す。符号「R」は、ドライバー側から前方向を見た場合の右方向を示す。符号「VU−VD」は、スクリーンの上下の垂直線を示す。符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示す。符号「ZL−ZL」、「ZR−ZR」は、メイン反射面の光軸を示す。符号「ZC−ZC」は、車両軸を示す。符号「X」、「Y」、「Z」は、3次元直交座標のX軸(自動車Cの右方向Rを正方向とする)、Y軸(自動車Cの上方向Uを正方向とする)、Z軸(自動車Cの前方向Fを正方向とする)を示す。
この実施例における車両用灯具は、この例では、たとえば、自動車のヘッドランプであって、走行用配光パターンとデイタイムランプ用配光パターンとが得られるヘッドランプについて説明する。なお、この明細書および図面においては、自動車Cが左側通行の場合について説明する。自動車Cが右側通行の場合は、この左側通行と左右逆となる。
以下、この実施例における車両用灯具の構成について説明する。この実施例における車両用灯具は、図8に示すように、自動車Cの前部の左側に装備される左側の車両用灯具(以下、「左側ヘッドランプ」と称する)1Lと、自動車Cの前部の右側に装備される右側の車両用灯具(以下、「右側ヘッドランプ」と称する)1Rと、から構成されている。
前記左側ヘッドランプ1L、前記右側ヘッドランプ1Rは、図8に示すように、バルブ2L、2Rと、リフレクタ3L、3Rと、を備えるものである。前記バルブ2L、2Rおよび前記リフレクタ3L、3Rは、ランプハウジング(図示せず)とランプレンズ(図示せず)とにより区画された灯室(図示せず)内にそれぞれ配置されている。
以下、前記右側ヘッドランプ1Rの構成について説明する。なお、前記左側ヘッドランプ1Lと前記右側ヘッドランプ1Rとは、ほぼ左右対称(左右逆)に構成されているので、前記左側ヘッドランプ1Lの構成の説明は、省略する。
前記リフレクタ3Rは、図1〜図3に示すように、メイン反射面4とサブ反射面5とを有する。前記サブ反射面5は、前記メイン反射面4の上側に位置する。前記メイン反射面4および前記サブ反射面5は、共に放物面を基本(基調)とし、たとえば、アルミ蒸着もしくは銀塗装などにより、形成されており、また、自由曲面(NURBS曲面)などの反射面からなる。前記メイン反射面4および前記サブ反射面5のNURBS曲面は、「Mathematical Elemennts for Computer Graphics」(Devid F. Rogers、J Alan Adams)に記載されているNURBSの自由曲面(Non-Uniform Rational B-Spline Surface)である。
図1および図4に示すように、前記リフレクタ3Rの車両中央側(左側)の側部(側壁)には、前記バルブ2R挿入用の透孔6が設けられている。前記バルブ2Rは、前記透孔6中から前記リフレクタ3R内に、車両中央側から車両外側(右側)に挿入されて、前記透孔6の縁に着脱可能に取り付けられている。前記バルブ2Rは、前記リフレクタ3Rに、バルブ軸ZB−ZBが前記メイン反射面4の光軸ZR−ZRに対して左右水平にほぼ直交するように、配置されている。
前記バルブ2Rは、図1〜図4に示しように、メイン光源としてのメインフィラメント7と、サブ光源としてのサブフィラメント8と、シェード9と、ガラス管球10と、口金11と、を有するものである。すなわち、前記ガラス管球10は、一端が開口しかつ他端が閉塞した中空状の円筒形状をなす。前記ガラス管球10中には、前記メインフィラメント7および前記サブフィラメント8および前記シェード9がそれぞれ収納されている。前記ガラス管球10の一端開口部には、前記口金11が取り付けられている。前記バルブ2Rとしては、この実施例のバルブ以外のバルブ、たとえば、H4タイプのバルブ、すなわち、シェードの後端(メインフィラメントと対向する側の端)がサブフィラメントの後端(メインフィラメントと対向する側の端)を覆う形状をなすバルブを使用しても良い。
前記メインフィラメント7および前記サブフィラメント8は、ほぼ小円柱形状をなし、前記シェード9は、前記サブフィラメント8を覆う円筒形の一部の形状をなす。前記メインフィラメント7および前記サブフィラメント8は、前記メインフィラメント7の軸および前記サブフィラメント8の軸が前記バルブ軸ZB−ZBと一致するように、前記バルブ軸ZB−ZB方向に直列に配列されている。
前記メインフィラメント7は、前記メイン反射面4の焦点FMもしくはその近傍に位置し、かつ、前記サブフィラメント8と比較して、車両中央側に位置する。一方、前記サブフィラメント8は、前記サブ反射面5の焦点FSもしくはその近傍に位置し、かつ、前記メインフィラメント7と比較して、車両外側に位置する。前記シェード9は、前記サブフィラメント8の後側に隣接して位置する。前記シェード9は、前記サブフィラメント8から放射される光のうち前記メイン反射面4に入射する部分の光を遮蔽する。前記シェード9の前記サブフィラメント対向する面には、反射面12を設ける。
前記メイン反射面4は、図6および図7に示すように、前記メインフィラメント7から放射される光を反射させて1のランプ機能のメイン配光パターンとしての走行用配光パターンHPを形成する。前記サブ反射面5は、図6および図7に示すように、前記メインフィラメント7から放射される光を反射させて1のランプ機能のサブ配光パターンとしてのワイド用配光パターンWPであって、前記走行用配光パターンHPの左右端から外側に位置するワイド用配光パターンWPを形成する。また、前記サブ反射面5は、図5に示すように、前記サブフィラメント8から放射される光を反射させて他のランプ機能の配光パターンとしてのデイタイムランプ用配光パターンDPを形成する。
この実施例における車両用灯具は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
まず、ヘッドランプ1L、1Rのバルブ2L、2Rのサブフィラメント8を点灯する。すると、このサブフィラメント8から放射される光のうちメイン反射面4に入射する部分の光は、シェード9により遮蔽される。一方、サブフィラメント8から放射される光のうちシェード9により遮蔽されなかった光の一部は、サブ反射面5に入射して反射する。この反射光は、図5に示すように、デイタイムランプ用配光パターンDPとして自動車Cの前方に照射される。このとき、サブフィラメント8は、サブ反射面5の焦点FSもしくはその近傍に位置するので、デイタイムランプ用配光パターンDPは、自動車Cの中心方向に照射される。
また、サブフィラメント8から放射される光のうちシェード9により遮蔽されなかった光であってサブ反射面5に入射しなかった光は、直射光として自動車Cの前方に照射される。さらに、サブフィラメント8から放射されシェード9の反射面12で反射された光は、シェード反射光として自動車Cの前方に照射される。
一方、ヘッドランプ1L、1Rのバルブ2L、2Rのメインフィラメント7を点灯する。すると、このメインフィラメント7から放射される光のうち一部の光は、メイン反射面4に入射して反射する。この反射光は、図6および図7に示すように、走行用配光パターンHPとして自動車Cの前方に照射される。このとき、メインフィラメント7は、メイン反射面4の焦点FMもしくはその近傍に位置するので、走行用配光パターンHPは、自動車Cの中心方向に照射される。
また、メインフィラメント7から放射される光のうち残りの光は、サブ反射面5に入射して反射する。この反射光は、図6および図7に示すように、ワイド用配光パターンWPとして走行用配光パターンHPの左右端から外側にかけて照射される。このとき、メインフィラメント7は、メイン反射面4の焦点FMもしくはその近傍に位置し、かつ、サブ反射面5の焦点FSは、メイン反射面4の焦点FMよりも車両外側に位置するので、ワイド用配光パターンWPは、自動車Cの中心方向に対して外側に照射される。なお、図6は、右側ヘッドランプ1Rのメインフィラメント7の点灯時の走行用配光パターンHPおよび右側のワイド用配光パターンWPを示し、図7は、左側ヘッドランプ1Lおよび右側ヘッドランプ1Rのメインフィラメント7の点灯時の走行用配光パターンHPおよび左右両側のワイド用配光パターンWPを示す。
この実施例における車両用灯具は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施例における車両用灯具、すなわち、ヘッドランプ1L、1Rは、図1〜図3に示すように、メイン反射面4とサブ反射面5との複合の反射面からなるものであるから、メインフィラメント7の点灯時において、メイン反射面4により1のランプ機能のメイン配光パターンとしての走行用配光パターンHPが形成され、かつ、サブ反射面5により1のランプ機能のサブ配光パターンとしてのワイド用配光パターンWPであって、走行用配光パターンHPの左右端から外側にかけて位置するワイド用配光パターンWPが形成される。このように、この実施例にかかる車両用灯具は、1のランプ機能の配光パターンがメイン配光パターンの走行用配光パターンHPとサブ配光パターンのワイド用配光パターンWPとの複合の配光パターンとして得られるので、種々様々な配光パターンのニーズに対応することができ、しかも、交通安全に貢献することができる。
また、この実施例にかかる車両用灯具は、メイン反射面4およびサブ反射面5およびシェード9を調整することにより、たとえば、メイン反射面4およびサブ反射面5およびシェード9の大きさや形状を調整したり、またはおよび、バルブ2L、2Rをバルブ軸ZB−ZB回りに回転調整したりすることにより、1のランプ機能のメイン配光パターンの走行用配光パターンHPの光量とサブ配光パターンのワイド用配光パターンWPの光量と他のランプ機能の配光パターンのデイタイプランプ用配光パターンDPの光量とを任意にかつ最適に調整配分することができる。この結果、この実施例にかかる車両用灯具は、光量が任意にかつ最適に調整配分されている1のランプ機能のメイン配光パターンの走行用パターンHPとサブ配光パターンのワイド用配光パターンWPと他のランプ機能の配光パターンのデイタイムランプ用配光パターンDPとが得られるので、種々様々な配光パターンのニーズに対応することができ、しかも、交通安全に貢献することができる。
さらに、この実施例にかかる車両用灯具は、バルブ2L、2Rがメイン反射面4の光軸ZL−ZL、ZR−ZRに対して左右水平にほぼ直交するように配置されているので、奥行き方向の寸法を小さくすることができ、その分、灯具のレイアウト自由度が増してデザインが向上される。
さらにまた、この実施例にかかる車両用灯具は、メイン反射面4で1のランプ機能のメイン配光パターンの走行用配光パターンHPを形成し、かつ、サブ反射面5で他のランプ機能の配光パターンのデイタイムランプ用配光パターンDPを形成するので、必要最低限のデイタイムランプ用配光パターンDPの光量を得ることができ、かつ、必要最大限の走行用配光パターンHPの光量が得ることができる。しかも、この実施例にかかる車両用灯具は、メインフィラメント7から放射される光を、メイン反射面4で反射させて1のランプ機能のメイン配光パターンの走行用配光パターンHPを形成し、かつ、サブ反射面5で反射させて1のランプ機能のサブ配光パターンのワイド用配光パターンWPを形成し、一方、サブフィラメント8から放射される光をサブ反射面5で反射させて他のランプ機能の配光パターンのデイタイムランプ用配光パターンDPを形成するものであるから、各配光パターンHP、WP、DPを容易にかつ確実に制御することができる。
さらにまた、この実施例にかかる車両用灯具は、シェード9がサブフィラメント8の後側に位置するので、シェード9のサブフィラメント8と対向する反射面12により、サブフィラメント8の点灯時において、サブフィラメント8から直接放射される光(直射光)と、サブフィラメント8から放射されシェード9の反射面12で反射された光(シェード反射光)と、を有効に利用することができ、他のランプ機能の配光パターンのデイタイムランプ用配光パターンDPの光量を増加させることができ、交通安全に貢献することができる。
図9は、前記の実施例にかかる車両用灯具の変形例を示す一部縦断面図である。この変形例にかかる車両用灯具は、前記の実施例にかかる車両用灯具がサブ反射面5をメイン反射面4の上側に位置するものであるのに対して、サブ反射面5をメイン反射面4の下側に位置するものである。この変形例にかかる車両用灯具は、前記の実施例にかかる車両用灯具の作用効果とほぼ同様の作用効果を達成することができる。なお、サブ反射面5をメイン反射面4の上下両側に位置しても良い。
なお、前記の実施例においては、バルブ2L、2Rのメイン光源およびサブ光源として、メインフィラメント7およびサブフィラメント8のダブルフィラメントを使用するものである。ところが、この発明においては、バルブのメイン光源およびサブ光源として、ダブルフィラメント以外に、たとえば、ガスディスチャージ光源であって、メタルハライドランプなどの高圧金属蒸気放電灯、高輝度放電灯(HIDバルブ)などの放電灯のダブルアークでも良いし、LED、EL(有機EL)などの自発光半導体型光源でも良い。
また、前記の実施例においては、バルブ2L、2Rがメイン反射面4の光軸ZL−ZL、ZR−ZRに対して左右水平にほぼ直交するように配置されているものである。ところが、この発明においては、バルブがメイン反射面の光軸に対してほぼ直交するように配置されているものであれば、左右水平に配置されていなくても良い。
さらに、前記の実施例においては、1のランプ機能のメイン配光パターンが走行用配光パターンHPであり、1のランプ機能のサブ配光パターンがワイド用配光パターンWPであり、他のランプ機能の配光パターンがデイタイムランプ用配光パターンDPである。ところが、この発明においては、1のランプ機能のメイン配光パターンおよびサブ配光パターンおよび他のランプ機能の配光パターンが走行用配光パターンHPおよびワイド用配光パターンWPおよびデイタイムランプ用配光パターンDP以外の配光パターンでも良い。
さらにまた、前記の実施例においては、ヘッドランプ1L、1Rについて説明するものである。ところが、この発明においては、その他の車両用灯具、たとえば、フォグランプやスイブルランプなどでも良い。
さらにまた、前記の実施例における各配光パターンHP、WP、DPの配光形状や配光特性は、特に限定しない。さらに、図1、図2、図3、図9において、二点鎖線は、メイン反射面4とサブ反射面5との境界を示す。
この発明にかかる車両用灯具の実施例を示す要部の一部斜視図である。 同じく、図1におけるII−II線断面図である。 同じく、図1におけるIII−III線断面図である。 同じく、図1におけるIV−IV線断面図である。 同じく、サブフィラメント点灯時におけるデイタイムランプ用配光パターンを示す説明図である。 同じく、右側ヘッドランプのメインフィラメント点灯時における走行用配光パターンとワイド用配光パターンとを示す説明図である。 同じく、左側ヘッドランプおよび右側ヘッドランプのメインフィラメント点灯時における走行用配光パターンとワイド用配光パターンとを示す説明図である。 同じく、左右ヘッドランプが装備されている自動車の概略の平面図である。 同じく、変形例を示す一部縦断面図(図1におけるII−II線断面図である図2に対応する断面図)である。
符号の説明
1L 左側ヘッドランプ(車両用灯具)
1R 右側ヘッドランプ(車両用灯具)
2L、2R バルブ
3L、3R リフレクタ
4 メイン反射面
5 サブ反射面
6 透孔
7 メインフィラメント(メイン光源)
8 サブフィラメント(サブ光源)
9 シェード
10 ガラス管球
11 口金
12 反射面
C 自動車(車両)
F 前方向
B 後方向
U 上方向
D 下方向
L 左方向
R 右方向
HL−HR 左右の水平線
VU−VD 上下の垂直線
ZL−ZL 左側ヘッドランプの光軸
ZR−ZR 右側ヘッドランプの光軸
ZC−ZC 車両軸
ZB−ZB バルブ軸
FM メイン反射面の焦点
FS サブ反射面の焦点
HP 走行用配光パターン(1のランプ機能のメイン配光パターン)
WP ワイド用配光パターン(1のランプ機能のサブ配光パターン)
DP デイタイムランプ用配光パターン(他のランプ機能の配光パターン)
X 3次元直交座標のX軸
Y 3次元直交座標のY軸
Z 3次元直交座標のZ軸

Claims (2)

  1. 1つのランプユニットで2つのランプ機能を有する車両用灯具において、
    リフレクタと、前記リフレクタに取り付けられているバルブと、を備え、
    前記リフレクタは、メイン反射面およびサブ反射面を有し、
    前記メイン反射面および前記サブ反射面は、放物面を基本とし、
    前記バルブは、バルブ軸が前記メイン反射面の光軸に対してほぼ直交するように配置されており、メイン光源およびサブ光源およびシェードを有し、
    前記メイン光源および前記サブ光源は、バルブ軸方向に直列に配列されており、
    前記メイン光源は、前記メイン反射面の焦点もしくはその近傍に位置し、
    前記サブ光源は、前記サブ反射面の焦点もしくはその近傍に位置し、
    前記シェードは、前記サブ光源に隣接し、前記サブ光源から放射される光のうち前記メイン反射面に入射する部分の光を遮蔽し、
    前記メイン反射面は、前記メイン光源から放射される光を反射させて1のランプ機能のメイン配光パターンを形成し、
    前記サブ反射面は、前記メイン光源から放射される光を反射させて1のランプ機能のサブ配光パターンを形成し、かつ、前記サブ光源から放射される光を反射させて他のランプ機能の配光パターンを形成する、
    ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記サブ反射面は、前記メイン反射面の上側と下側のうち少なくともいずれか一方側に位置し、
    前記バルブ軸は、ほぼ水平をなし、
    前記メイン光源は、車両中央側に位置し、
    前記サブ光源は、車両外側に位置し、
    前記シェードは、前記サブ光源の後側に位置する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009245662A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Ichikoh Ind Ltd 車両用灯具
JP2009259546A (ja) * 2008-04-15 2009-11-05 Ichikoh Ind Ltd 車両用灯具

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