JP2007247916A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロ波で加熱調理を行う際に従来に比して酸素濃度を低下できる。
【解決手段】蒸気発生装置40,マグネトロン91,送風ファン28,第1パイプ61,排気通路67,ダンパ68および排気ダクト65を備えた加熱調理器1において、マイクロ波で加熱調理を行う際に、送風ファン28をオンし、ダンパ68によって排気通路67を開放する。こうして、加熱室20内の空気を、被加熱物90から発生した蒸気と共に、第1パイプ61,排気通路67および排気ダクト65を介して排気口66から外部に排気する。一方、本加熱調理器1には空気導入口が無く、外部から空気が導入されない。したがって、加熱室20内の酸素濃度が上昇することがなく、被加熱物90中のビタミンが加熱室20中の酸素によって破壊されるのを防止できる。
【選択図】図3

Description

この発明は、マイクロ波及び蒸気を用いて食品の加熱調理を行う加熱調理器に関する。
マイクロ波を用いて食品の加熱調理を行う加熱調理器として、特開平11‐351581号公報(特許文献1)に開示された加熱調理器がある。この加熱調理器においては、調理器本体の底面に設けられた空気導入口から冷却ファンによって外部空気を導入してマグネトロンを冷却し、冷却し終わった外部空気を調理器本体の背面に設けられた空気排出口から外部へ排出するようにしている。さらに、上記冷却ファンによって導入された上記マグネトロンの冷却前の外部空気を、加熱室の天井前側位置に設けられた空気通路に導入し、空気通路の吸気口から加熱室扉の内面に沿ったエアカーテンとして流出させる。そして、上記加熱室内を流通しつつ被加熱物から発生した蒸気を含有した上記外部空気を、上記加熱室の側面に設けられた排気口に流入させた後、上記調理器本体の底面に設けられた空気排出口から外部に排出するようにしている。
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の加熱調理器には、以下のような問題がある。すなわち、上記従来のマイクロ波を用いて食品の加熱調理を行う加熱調理器においては、上記被加熱物から発生した蒸気を外部に排気するために、冷却ファンによって外部空気を導入して上記加熱室内を流通させた後、上記空気排出口から外部に排出するようにしている。したがって、外部空気が導入されることによって上記加熱室内の酸素濃度が上昇し、上記被加熱物内のビタミン等の栄養素が破壊されてしまうと言う問題がある。
さらに、上記従来の加熱調理に蒸気発生装置を付加して、上記マイクロ波の他に蒸気を用いて食品の加熱調理を行う場合には、上記冷却ファンによって外部空気が導入されることによって、上記蒸気発生装置によって発生された蒸気の温度が低下し、上記加熱室内の温度を所望の温度にできないと言う問題もある。
特開平11‐351581号公報
そこで、この発明の課題は、マイクロ波を用いて加熱調理を行う場合に、従来の電子レンジの場合に比して酸素濃度を低下させることができるマイクロ波および蒸気を用いて食品の加熱調理を行う加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の加熱調理器は、
蒸気を発生する蒸気発生装置と、
マイクロ波を発生するマグネトロンと、
上記蒸気発生装置から供給される蒸気および上記マグネトロンから供給されるマイクロ波によって被加熱物を加熱するための加熱室と、
循環ファンが介設されると共に、上記加熱室と上記蒸気発生装置とに接続されて、上記加熱室と上記蒸気発生装置との間で気体を循環させる循環通路と、
上記循環通路における上記加熱室よりも下流側に接続されて、上記加熱室からの気体を排気口から排気するための排気通路と、
上記排気通路と上記循環通路との接続箇所に設けられて、上記排気通路を開閉する排気ダンパと、
上記マグネトロンからのマイクロ波によって被加熱物を加熱する際に、上記排気ダンパを開放すると共に、上記循環ファンを駆動して、上記加熱室内の気体を上記循環通路および排気通路を介して外部に排気する排気制御部と
を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、排気制御部によって、マグネトロンからのマイクロ波によって被加熱物を加熱する場合には、循環通路に介設された循環ファンを駆動すると共に、上記循環通路に接続された排気通路を上記排気ダンパによって開放することによって、加熱室内の気体を上記循環通路および排気通路を介して外部に排気することができる。一方、上記加熱室内に外部から新たに空気が導入するための空気導入口や吸気通路は、設けられてはいない。そのため、上記加熱室内からは、被加熱物から発生した蒸気と空気とが排気されるのみであって、上記加熱室内に新たな空気が補給されることがない。したがって、上記加熱室内の酸素濃度が低下して上記被加熱物のビタミンが破壊されるのを防止することができ、上記被加熱物中の栄養価を残した状態で加熱調理を行うことができるのである。
また、1実施の形態の加熱調理器では、
上記循環通路における上記加熱室よりも下流側であって且つ上記排気通路の接続箇所よりも上流側に、あるいは、上記排気通路に、湿度センサを設けている。
上記加熱室内において被加熱物の加熱が進むに連れて、上記被加熱物から蒸気が発生する。この実施の形態によれば、上記循環通路および上記排気通路を介して排気される上記被加熱物から発生した蒸気が、上記循環通路あるいは上記排気通路に設けられた湿度センサによって検知される。したがって、上記加熱室内から排気される空気中の蒸気の量によって、上記被加熱物の加熱具合を検知することが可能になる。
また、1実施の形態の加熱調理器では、
上記排気制御部は、上記マグネトロンからのマイクロ波によって被加熱物を加熱する場合には、上記循環ファンの回転数を、上記蒸気発生装置からの蒸気によって被加熱物を加熱する場合よりも低く設定する。
この実施の形態によれば、マイクロ波によって被加熱物を加熱する場合には、上記循環ファンの回転数が低く設定される。したがって、上記循環通路および上記排気通路を流れる蒸気を含む空気の流れが早くなり、蒸気の微粒子が飛ばされて上記湿度センサによって検出されなくなることが防止される。
以上より明らかなように、この発明の加熱調理器は、マグネトロンからのマイクロ波によって被加熱物を加熱する場合には、排気制御部によって、循環通路に介設された循環ファンを駆動すると共に、上記循環通路に接続された排気通路を上記排気ダンパによって開放するので、加熱室内の気体を上記循環通路および排気通路を介して外部に排気することができる。一方、上記加熱室内に外部から新たに空気が導入するための空気導入口や吸気通路は、設けられていない。したがって、上記加熱室内からは、被加熱物から発生した蒸気と空気とが排気されるのみであって、上記加熱室内に新たな空気が補給されることがない。
すなわち、この発明によれば、上記加熱室内の酸素濃度が低下して上記被加熱物のビタミンが破壊されるのを防止することができ、上記被加熱物中の栄養価を残した状態で加熱調理を行うことができる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の加熱調理器における外観斜視図である。本加熱調理器1は、直方体形状のキャビネット10の正面の上部に操作パネル11を設け、キャビネット10の正面における操作パネル11の下側には、下端側の辺を中心に回動する扉12を設けて概略構成されている。そして、扉12の上部にはハンドル13が設けられ、扉12には耐熱ガラス製の窓14が嵌め込まれている。
図2は、上記加熱調理器1の扉12を開いた状態の外観斜視図である。キャビネット10内に、直方体形状の加熱室20が設けられている。加熱室20は、扉12に面する正面側に開口部20aを有し、加熱室20の側面,底面および天面がステンレス鋼板で形成されている。また、扉12は、加熱室20に面する側がステンレス鋼板で形成されている。加熱室20の周囲および扉12の内側に断熱材(図示せず)が載置されており、加熱室20内と外部とが断熱されている。
また、上記加熱室20の底面には、マイクロ波を通過させる材料(例えば、セラミック)で構成された受皿21が設置され、受皿21上には、被加熱物を載置するためのステンレス鋼線製のラック24(図3参照)が設置される。さらに、加熱室20の両側面下部には、略水平に延在する略長方形の側面蒸気吹出口22(図2では一方のみが見えている)が設けられている。
図3は、上記加熱調理器1の基本構成を示す概略構成図である。図3に示すように、本加熱調理器1は、加熱室20と、蒸気用の水を貯める水タンク30と、水タンク30から供給された水を蒸発させて蒸気を発生させる蒸気発生装置40と、蒸気発生装置40からの蒸気を加熱する蒸気昇温装置50と、蒸気発生装置40や蒸気昇温装置50等の動作を制御する制御装置80と、マグネトロン91とを備えている。
上記加熱室20内に設置された受皿21上には格子状のラック24が載置され、そのラック24の略中央に被加熱物90が置かれる。
また、上記水タンク30の下側に設けられた接続部30aは、第1給水パイプ31の一端に設けられた漏斗形状の受入口31aに接続可能になっている。そして、第1給水パイプ31から分岐して上方に延びる第2給水パイプ32の端部にはポンプ35の吸込側が接続され、そのポンプ35の吐出側には第3給水パイプ33の一端が接続されている。さらに、第1給水パイプ31から分岐して上方に延びる水位センサ用パイプ38の上端には、水タンク用水位センサ36が配設されている。さらに、第1給水パイプ31から分岐して上方に延びる大気開放用パイプ37の上端には、後述する排気ダクト65に接続されている。
そして、上記第3給水パイプ33は、垂直に配置された部分から略水平に屈曲するL字形状をしており、第3給水パイプ33の他端には補助タンク39が接続されている。さらに、補助タンク39の下端には第4給水パイプ34の一端が接続され、その第4給水パイプ34の他端には蒸気発生装置40の下端が接続されている。また、蒸気発生装置40における第4給水パイプ34の接続点よりも下側には、排水バルブ70の一端が接続されている。そして、排水バルブ70の他端には排水パイプ71の一端が接続され、排水パイプ71の他端には排水タンク72が接続されている。尚、補助タンク39の上部は、大気開放用パイプ37と排気ダクト65を介して大気に連通されている。
上記水タンク30が第1給水パイプ31の受入口31aに接続されると、水タンク30内の水は、水タンク30と同水位になるまで大気開放用パイプ37内に上昇する。その際に、水タンク用水位センサ36につながる水位センサ用パイプ38は先端が密閉されているため水位は上がらないが、水タンク30の水位に応じて水位センサ用パイプ38の密閉された空間の圧力は大気圧から上昇する。この圧力変化を、水タンク用水位センサ36内の圧力検出素子(図示せず)で検出することによって、水タンク30内の水位が検出されるようになっている。ポンプ35が静止中である際の水位測定では、大気開放用パイプ37は不要であるが、ポンプ35の吸引圧力が直接上記圧力検出素子に働いて水タンク30の水位検出の精度が低下するのを防止するために、開放端を有する大気開放用パイプ37を設けている。
また、上記蒸気発生装置40は、下側に第4給水パイプ34の他端が接続されたポット41と、ポット41内の底面近傍に配置された蒸気発生ヒータ42と、ポット41内の蒸気発生ヒータ42の上側近傍に配置された水位センサ43と、ポット41の上側に取り付けられた蒸気吸引エジェクタ44とを有している。また、加熱室20の側面上部に設けられた吸込口25の外側には、ファンケーシング26を配置している。そして、ファンケーシング26に設置された送風ファン28によって、加熱室20内の蒸気は、吸込口25から吸い込まれて、第1パイプ61および第2パイプ62を介して蒸気発生装置40の蒸気吸引エジェクタ44の入口側に送り込まれる。第1パイプ61は、略水平に配置されており、一端がファンケーシング26に接続されている。また、第2パイプ62は、略垂直に配置されており、一端が第1パイプ61の他端に接続される一方、他端が蒸気吸引エジェクタ44のインナーノズル45の入口側に接続されている。
上記蒸気吸引エジェクタ44は、インナーノズル45の外側を包み込むアウターノズル46を備えており、インナーノズル45の吐出側がポット41の内部空間と連通するようになっている。そして、蒸気吸引エジェクタ44のアウターノズル46の吐出側には第3パイプ63の一端が接続され、その第3パイプ63の他端には蒸気昇温装置50が接続されている。
上記ファンケーシング26,第1パイプ61,第2パイプ62,蒸気吸引エジェクタ44,第3パイプ63および蒸気昇温装置50で外部循環路60を形成している。また、加熱室20の側面の下側に設けられた放出口27には放出通路64の一端が接続され、放出通路64の他端には排気ダクト65の一端が接続されている。さらに、排気ダクト65の他端には排気口66が設けられている。蒸気放出通路64の排気ダクト65側には、ラジエータ69が外嵌して取り付けられている。そして、外部循環路60を形成する第1パイプ61,第2パイプ62との接続部には、排気通路67を介して排気ダクト65が接続されている。さらに、排気通路67における第1,第2パイプ61,62の接続側には、排気通路67を開閉する上記排気ダンパとしてのダンパ68が配置されている。また、第1パイプ61内あるいは排気通路67内(図3においては第1パイプ61内)には、湿度センサ92が設置されている。
また、上記蒸気昇温装置50は、加熱室20の天井側であって且つ略中央に、開口を下側にして配置された皿型ケース51と、この皿型ケース51内に配置された蒸気加熱ヒータ52を有している。皿型ケース51の底面は、加熱室20の天井面に設けられた金属製の天井パネル54で形成されている。天井パネル54には、複数の天井蒸気吹出口55が形成されている。ここで、天井パネル54は、上下両面が塗装等によって暗色に仕上げられている。尚、使用を重ねることにより暗色に変色する金属素材や暗色のセラミック成型品によって、天井パネル54を形成してもよい。
さらに、上記蒸気昇温装置50は、加熱室20の上部に、左右両側に向かって延在する上記過熱蒸気供給路としての蒸気供給通路23(図3においては一方のみが見えている)の一端が夫々接続されている。そして、蒸気供給通路23は加熱室20の両側面に沿って下方向かって延在しており、その他端には、上記加熱室20の両側面下側に設けられた側面蒸気吹出口22に接続されている。
上記マグネトロン91は、上記受皿21の下方、つまり調理器本体の底部に設置されており、マイクロ波を発生してラック24の略中央に置かれた被加熱物90を加熱する。そこで、受皿21は上記セラミック等のマイクロ波を透過する材料で形成されている。
次に、本加熱調理器1の制御系について説明する。
制御装置80は、マイクロコンピュータおよび入出力回路等から構成され、図4に示すように、送風ファン28と、蒸気加熱ヒータ52と、ダンパ68と、排水バルブ70と、蒸気発生ヒータ42と、操作パネル11と、水タンク用水位センサ36と、水位センサ43と、加熱室20(図3に示す)内の温度を検出する温度センサ81と、第1パイプ61内の湿度を検出する湿度センサ92と、ポンプ35と、マグネトロン91とが、接続されている。そして、水タンク用水位センサ36,水位センサ43,温度センサ81および湿度センサ92からの検出信号に基づいて、送風ファン28,蒸気加熱ヒータ52,ダンパ68,排水バルブ70,蒸気発生ヒータ42,操作パネル11,ポンプ35およびマグネトロン91を所定のプログラムに従って制御する。
以下、上記構成を有する加熱調理器1の基本動作について、図3および図4に従って説明する。操作パネル11の電源スイッチ(図示せず)が押圧されると電源がオンし、操作パネル11の操作によって「ウォータオーブン」が選択されると、過熱蒸気による加熱調理の運転が開始される。そうすると、先ず、制御装置80は、排水バルブ70を閉鎖し、ダンパ68によって排気通路67を閉じた状態でポンプ35の運転を開始する。そして、ポンプ35によって、水タンク30から蒸気発生装置40のポット41内に第1〜第4給水パイプ31〜34を介して給水される。その後、ポット41内の水位が所定水位に達したことを水位センサ43が検出すると、ポンプ35を停止して給水を止める。
次に、上記蒸気発生ヒータ42に通電し、ポット41内に溜まった所定量の水を蒸気発生ヒータ42によって加熱する。
そして、上記蒸気発生ヒータ42の通電と同時に、または、ポット41内の水の温度が所定温度に達すると、送風ファン28をオンすると共に、蒸気昇温装置50の蒸気加熱ヒータ52に通電する。そうすると、送風ファン28は、加熱室20内の空気(蒸気を含む)を吸込口25から吸い込み、外部循環路60に空気(蒸気を含む)を送り出す。その際に、送風ファン28に遠心ファンを用いているので、プロペラファンを用いる場合に比べて高圧を発生させることができる。さらに、送風ファン28に用いる遠心ファンを直流モータで高速回転させることによって、循環気流の流速を極めて速くすることができる。
次に、上記蒸気発生装置40のポット41内の水が沸騰すると飽和蒸気が発生し、発生した飽和蒸気は、蒸気吸引エジェクタ44の箇所で外部循環路60を通る循環気流に合流する。そして、蒸気吸引エジェクタ44から出た蒸気は、第3パイプ63を介して高速で蒸気昇温装置50に流入する。
そして、上記蒸気昇温装置50に流入した蒸気は、蒸気加熱ヒータ52によって加熱されて、略300℃(調理内容により異なる)の過熱蒸気となる。この過熱蒸気の一部は、下側の天井パネル54に設けられた複数の天井蒸気吹出口55から加熱室20内の下方に向かって噴出される。また、過熱蒸気の他の一部は、蒸気昇温装置50の左右両側に設けられた蒸気供給通路23を介して、加熱室20の両側面の側面蒸気吹出口22から噴出される。
こうして、上記加熱室20の天井側から噴出した過熱蒸気が中央の被加熱物90側に向かって勢いよく供給されると共に、加熱室20の左右の側面側から噴出した過熱蒸気は、受皿21に衝突した後、被加熱物90の下方から被加熱物90を包むように上昇しながら供給される。その結果、加熱室20内において、中央部では吹き下ろし、その外側では上昇するという形の対流が生じる。そして、対流する蒸気は、順次吸込口25に吸い込まれて、外部循環路60を通って再び加熱室20内に戻るという循環を繰り返す。
このようにして、上記加熱室20内で過熱蒸気の対流を形成することにより、加熱室20内の温度・湿度分布を均一に維持しつつ、蒸気昇温装置50からの過熱蒸気を天井蒸気吹出口55と側面吹出口22とから噴出して、ラック24上に載置された被加熱物90に効率よく衝突させることが可能になり、過熱蒸気の衝突によって被加熱物90が加熱される。その場合、被加熱物90の表面に接触した過熱蒸気は、被加熱物90の表面で結露する際に潜熱を放出することによっても被加熱物90を加熱する。これにより、過熱蒸気の大量の熱を確実に且つ速やかに被加熱物90全面に均等に与えることができる。したがって、斑がなくて仕上がりのよい加熱調理を実現することができるのである。
また、上記加熱調理運転時において、時間が経過すると、加熱室20内の蒸気量が増加し、量的に余剰となった分の蒸気は、放出口27から放出通路64および排気ダクト65を介して排気口66から外部に放出される。その際に、放出通路64に設けたラジエータ69によって放出通路64を通過する蒸気を冷却して結露させることにより、外部に蒸気がそのまま放出されるのを防止している。尚、ラジエータ69によって放出通路64内で結露した水は、放出通路64内を流れ落ちて受皿21に導かれ、調理によって発生した水と共に調理終了後に処理される。
調理終了後、上記制御装置80によって操作パネル11に調理終了のメッセージが表示され、さらに操作パネル11に設けられたブザー(図示せず)によって合図の音を鳴らす。これらのメッセージやブザーによって調理終了を知った使用者が扉12を開けると、制御装置80は、センサ(図示せず)によって扉12が開いたことを検知して、排気通路67のダンパ68を瞬時に開く。そうすると、外部循環路60の第1パイプ61が排気通路67を介して排気ダクト65に連通し、加熱室20内の蒸気は、送風ファン28によって、吸込口25,第1パイプ61,排気通路67および排気ダクト65を介して排気口66から排出される。このダンパ動作は、調理中に使用者が扉12を開いても同様に機能する。したがって、使用者は、蒸気にさらされることなく、安全に被加熱物90を加熱室20内から取り出すことができるのである。
以上が、上記「ウォータオーブン」が選択された場合における過熱蒸気による加熱調理の動作である。
これに対して、上記操作パネル11の操作によって例えば「マイクロ波レンジ」が選択された場合には、マイクロ波を用いた加熱調理の運転が開始される。そうすると、制御装置80は、先ず、ポンプ35,蒸気発生装置40および蒸気昇温装置50の動作を停止させる。そして、送風ファン28をオンすると共に、ダンパ68によって排気通路67を開放し、その状態でマグネトロン91の運転を開始する。
こうして、上記マグネトロン91から放射されたマイクロ波が、受皿21を透過して、ラック24の略中央に置かれた被加熱物90の分子を振動させることによって、被加熱物90を加熱する。また、その際に発生した蒸気は、送風ファン28によって、開放された排気通路67および排気ダクト65を介して排気口66から外部に排出される。尚、このマイクロ波を用いた加熱調理は、通常の電子レンジの場合と同様であるから、詳細な説明は省略する。
このように、本実施の形態においては、マイクロ波を用いて被加熱物90を加熱調理する際には、送風ファン28を駆動して、加熱室20内の蒸気を含む空気を外部に排出するようにしている。一方、本加熱調理器1には空気導入口が無く、外部から新たに空気が導入されないようになっている。したがって、加熱室20内から被加熱物90から発生した蒸気と空気とが排気されるのみであって、加熱室20内に新たな空気が補給されることがない。そのために、加熱室20内の酸素濃度が低下し、被加熱物90中においてビタミンが破壊されるのを防止することができるのである。
次に、マイクロ波を用いた具体的な調理例を上げて説明する。すなわち、ジャガイモ6個をラップで包んでマイクロ波で11分加熱した。その場合における加熱前の皿込みのジャガイモの重量は1375.0gであり、加熱終了直後の重量は1287.5gであり、さらにラップを剥がしてラップに付着した水滴を除去した状態での上記ラップを含む重量は1277.3gであった。したがって、加熱時に蒸気となって失われた水は97.7gであり、1gの水が気化すると1200ccの蒸気となるために、ジャガイモ6個を加熱した場合には117L(リットル)の蒸気が発生したことになる。すなわち、26Lの加熱室20の容量に対して蒸気が充満し、排気されたことになる。したがって、マイクロ波を用いた加熱調理に際して、加熱室20内を排気するのみであっても、キャビネット10と扉12との隙間等から侵入する外気を無視することができるのである。
ところで、本実施の形態においては、上記被加熱物90から発生した蒸気を、開放された第1パイプ61,排気通路67および排気ダクト65を介して、送風ファン28によって排気口66から外部に排出するようにしている。そこで、第1パイプ61でなる上記循環通路内あるいは排気通路67内に湿度センサ92を設置し、この湿度センサ92による検出結果に基づく空気中の蒸気の量によって被加熱物90の加熱具合を検知するようにするのである。こうすることによって、簡単に、被加熱物90の暖め具合を検知することができるのである。
但し、その場合に、上記送風ファン28の回転を早くすると、第1パイプ61あるいは排気通路67内を流れる蒸気を含む空気の流れが早くなり、蒸気の微粒子が飛ばされてしまって湿度センサ92によって検出されなくなってしまう。そこで、制御装置80によって、マイクロ波を用いた加熱調理を行う場合には、送風ファン28の回転数を、上記過熱蒸気を用いた加熱調理を行う場合よりも低く、端的に言うならば湿度センサ92によって湿度が検出できる程度まで低下させるのである。
そして、上記湿度センサ92による検出結果に基づく被加熱物90の加熱具合によって調理終了を検知した場合には、マグネトロン91の運転を停止する。調理終了後、制御装置80によって操作パネル11に調理終了のメッセージが表示され、さらに操作パネル11に設けられたブザー(図示せず)によって合図の音を鳴らす。
以上のごとく、本実施の形態においては、上記蒸気発生装置40,マグネトロン91,送風ファン28,第1パイプ61,排気通路67,ダンパ68および排気ダクト65を備えた加熱調理器1において、上記マグネトロン91によるマイクロ波を用いた加熱調理を行う場合は、送風ファン28をオンすると共に、ダンパ68によって排気通路67を開放するようにしている。したがって、加熱室20内の空気は被加熱物90から発生した蒸気と共に、第1パイプ61,排気通路67および排気ダクト65を介して排気口66から外部に排気される。一方、本加熱調理器1には空気導入口が無く、外部から新たに空気が導入されないようになっている。したがって、加熱室20内の酸素濃度が外気の導入によって上昇することがなく、被加熱物90中のビタミンが加熱室20中の酸素によって破壊されるのを防止できる。したがって、被加熱物90中の栄養価を残した状態で加熱調理を行うことができるのである。
また、上記第1パイプ61でなる上記循環通路内あるいは排気通路67内に設置された湿度センサ92によって、加熱室20からの空気中の蒸気の量によって被加熱物90の加熱具合を検知するようにしている。したがって、被加熱物90の暖め具合を、簡単に検知することができる。
尚、上記実施の形態においては、上記マグネトロン91に加えて蒸気昇温装置50を備えて、蒸気昇温装置50からの過熱蒸気によって被加熱物90を加熱することができる加熱調理器1の場合を例に上げて説明した。しかしながら、この発明は、蒸気昇温装置50が無く、マグネトロン91からのマイクロ波と蒸気発生装置40からの非過熱蒸気とによって被加熱物を加熱する加熱調理器の場合にも適用可能であることは言うまでもない。
また、上記実施の形態においては、マイクロ波を用いた加熱調理を行う場合には、ダンパ68によって排気通路67を開放するようにしているが、インナーノズル45の入口を開閉する第2のダンパを設けて、マイクロ波を用いた加熱調理を行う場合には、この第2のダンパを閉鎖するようにすれば、加熱室20内の空気と蒸気との排気効率をさらに高めることができる。
この発明の加熱調理器における外観斜視図である。 図1に示す加熱調理器の扉を開いた状態の外観斜視図である。 図1に示す加熱調理器の概略構成図である。 図1に示す加熱調理器の制御ブロック図である。
符号の説明
1…加熱調理器、
20…加熱室、
28…送風ファン、
40…蒸気発生装置、
44…蒸気吸引エジェクタ、
50…蒸気昇温装置、
61…第1パイプ、
65…排気ダクト、
66…排気口、
67…排気通路、
68…ダンパ、
80…制御装置、
91…マグネトロン、
92…湿度センサ。

Claims (3)

  1. 蒸気を発生する蒸気発生装置と、
    マイクロ波を発生するマグネトロンと、
    上記蒸気発生装置から供給される蒸気および上記マグネトロンから供給されるマイクロ波によって被加熱物を加熱するための加熱室と、
    循環ファンが介設されると共に、上記加熱室と上記蒸気発生装置とに接続されて、上記加熱室と上記蒸気発生装置との間で気体を循環させる循環通路と、
    上記循環通路における上記加熱室よりも下流側に接続されて、上記加熱室からの気体を排気口から排気するための排気通路と、
    上記排気通路と上記循環通路との接続箇所に設けられて、上記排気通路を開閉する排気ダンパと、
    上記マグネトロンからのマイクロ波によって被加熱物を加熱する際に、上記排気ダンパを開放すると共に、上記循環ファンを駆動して、上記加熱室内の気体を上記循環通路および排気通路を介して外部に排気する排気制御部と
    を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記循環通路における上記加熱室よりも下流側であって且つ上記排気通路の接続箇所よりも上流側に、あるいは、上記排気通路に、湿度センサを設けたことを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項2に記載の加熱調理器において、
    上記排気制御部は、上記マグネトロンからのマイクロ波によって被加熱物を加熱する場合には、上記循環ファンの回転数を、上記蒸気発生装置からの蒸気によって被加熱物を加熱する場合よりも低く設定することを特徴とする加熱調理器。
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CN102884378A (zh) * 2010-05-11 2013-01-16 夏普株式会社 加热烹调器

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